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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


2: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:05:40 ID:7lTINYd4eE
なお、投票の際にID被りがあった場合、投票者から何の反応も無い時は1票削除しての結果とします
同票優勝なら一度だけ決選投票に移行
決選投票は前に票を入れていても、投票可能です(決選投票も一人一票です)
決選投票で同票の場合は同票優勝となります。
追記、今回から如何なる時も雑談を解禁します。また隔週開催です。

3: 名無しさん@読者の声:2014/10/16(木) 23:12:37 ID:3aXsHmHPw.
今週は休みですか
4: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 00:10:53 ID:X9ZpdQ1NA.
次の月曜日からになります。今から楽しみですね。
5: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 00:53:31 ID:fAAh6v71Qg
こっちで言うのはアレかなと思うのですが一応。今の所は方針変わらん感じでしょうか?
6: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 02:52:29 ID:7lTINYd4eE
>>5返事遅くて失礼……方針と言いますと?もし改善案や意見があれば是非ともお聞かせください。
7: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 07:34:15 ID:enyJvkFCvc
>>6
基本ルールとかですかね、このままの期間と企画でやるのかなーと。
例えば三題噺みたいになったりとか、期間が短くなるとか逆とかあるのかなと
8: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 09:29:18 ID:7lTINYd4eE
>>7基本の流れを一回実際にやってみてから検討致します。でも新しい取り組みもしてみたいですね。例えば、期間外の一週間でSS作者様にタイマン即興1レス勝負……とか
色んな人の色んな意見が聞きたいですね。
9: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 11:20:17 ID:7lTINYd4eE
先に申し上げますが、私は脳足りんです。どうすれば皆々様方が楽しめるよう出来るかは、全くわかりません。
ですが、過疎により言葉も無いような……そんな寂しいスレにはしたくありません。なので私に力を貸していただきたい。
これまでの参加者様もこれからの参加者様も
過疎が進むに任せるで無く
愉快を殺す過疎を
私達で殺すのです。

変革の火を灯しましょう。
あなたの腕に
心に
魂に
変革の火を灯しましょう。


10: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 11:39:58 ID:jBuj902xKM
参加表明を無くすか、この期間を伸ばして欲しい

20時までって制限も前スレの>>1の都合だろうし、進行役の裁量で延長してもいいんじゃないか?

……後は全作品に点数付ける形にすれば決戦投票を免れると思ったけど、問題が多いから微妙かな
11: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 12:32:25 ID:ROvAZ5RjV2
>>10
私も正直、参加表明の日を削ってるべきとは思います。
選没作品を無くすのはこのスレの勝負の要素なので難しいというよりはそれも
1つの要素だと考えております。
その上で今回のスレには
【雑談】の要素を加え投票以外にも
・投稿に対する批評
・参加者への質問
・参加者の意見
などで従来のとは違い、ここが良かったとか自分にはここがわかり辛かったとかのコメントを出す事が可能です
(勝負中投票中問わず)


12: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 13:14:29 ID:3aXsHmHPw.
正直、掲示板全体が過疎だとこういうスレって無理があると思うよ。
それでも人を集めたかったら、せめて投稿期間を延ばしたほうがいいとおもう。火曜日にお題が決まってすぐにかければいいけれども、週末まで時間のない人もいるだろうし、土曜日じゃなくて日曜日の8時とかにしてほしいな。
あと、批評とかはいらないんじゃないのかな。それをやる人は誰になるの?ということになると思うし。褒め合いになってもつまらないだろうし。
優勝者になんか特典をつける方いいんじゃないのかな。
13: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 13:34:58 ID:jtZQw6Tm86
>>12
無理は承知の上です。だからこそ頑張るんです。
過疎だからで
片付けたら何も愉快じゃないでしょう?

期間の延長等するには一度、スレ建て直しの必要が出ますね……
流れがわからない人が出ない為にも
まず、よろしければ新日程を
ここに書き込んでいただけますか?

褒め合いになろうとなんであろうと
言葉が全てになると思いますので(荒らしも来るでしょうが)やはり少しでも、言葉の流れが欲しいですね。
「誰がやる」は寂しい言葉ですが……間違いでは無いでしょう……


14: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 13:42:17 ID:Kc0YFxeXKA
作品に関わる質問は投票後まで控えさせて欲しいな
説明して理解を得られるなら文の構成力が飾りになるし
15: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 14:16:56 ID:jtZQw6Tm86
>>14
なるほど
少し、雑談要素も工夫するべきでしたね
すいません。

そしてもっと皆々様と意見を出し合ってから建てるべきであったと……
少し後悔しております……
16: 名無しさん@読者の声:2014/10/17(金) 14:38:30 ID:Fbv8kUDHrM
一人で気負わないでね……
17: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/17(金) 16:32:24 ID:PY2.HiWpTw
>>16
優しい御言葉ありがとうございます
皆々様がレスしてくださる限り
頑張らせていただきます!
18: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/20(月) 00:00:15 ID:X9ZpdQ1NA.
第2章
第1回1レス勝負
本日より開催です。

では
お題候補を出して頂ける御方を
お待ち致します。


19: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 06:40:20 ID:VKhkK2sksI
待ってました!
お題「新しくて懐かしいもの」
20: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 07:46:21 ID:enyJvkFCvc
お題
「ディストピア」
21: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 14:51:40 ID:12D3yTZZu.
お題
「猫」
22: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 16:58:41 ID:Cx/dD2yvdo
お題 木漏れ日
23: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 17:15:15 ID:aUkT.sZ5rI
お題
力こそパワー
24: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 18:03:38 ID:hGTi1XLQfc
お題候補「変身」
25: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 18:54:49 ID:y4/bSFZLt2
お題
「お風呂」
26: 名無しさん@読者の声:2014/10/20(月) 19:53:49 ID:12D3yTZZu.
お題の力こそパワーに何故か心惹かれる。何故?
27: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/21(火) 00:01:55 ID:12D3yTZZu.

色々な、お題をお出しいただきありがとうございます!

続きまして
お題投票に移ります。
皆々様がコレだっ
という、お題に
投票してください!


28: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 07:25:53 ID:hS4asSEl7g
>>24
29: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 07:53:26 ID:enyJvkFCvc
>>20
30: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 08:36:29 ID:6ndGkGmU3U
>>21
31: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 09:21:02 ID:jBuj902xKM
>>23
32: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 10:42:22 ID:XXlQn3a7rA
>>24
33: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 12:22:19 ID:fgTp4aCfLg
>>23
34: 名無しさん@読者の声:2014/10/21(火) 15:41:51 ID:dnBy699obM
>>22
35: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/22(水) 00:00:56 ID:sB8jrBX6/I
今週の
お題は……

>>23
>>24
2つのお題が投票数トップで御座いましたので

参加者は此方2つの内から1つお選びいただくか
再採決させていただきます。


36: 名無しさん@読者の声:2014/10/22(水) 04:28:36 ID:enyJvkFCvc
>>24がいい
37: 名無しさん@読者の声:2014/10/22(水) 15:18:41 ID:JxVWn.v6JQ
>>24
38: 名無しさん@読者の声:2014/10/22(水) 16:45:57 ID:soYVp4oq3s
次回からは選択制がいいな
ネタ作ってから参加する人間としては採決に時間がかかると困る
39: 名無しさん@読者の声:2014/10/22(水) 16:58:21 ID:7lTINYd4eE

>>38
お題選択ですか……
了解です。
次回から
やってみましょう。

〔業務連絡〕
参加者様は明日20時までに>>24>>23のお題をお選びください。


40: 38:2014/10/22(水) 20:58:22 ID:zLCX73hEvs
あれ?>>36>>37は安価先のお題で採決して欲しいってことじゃなかったん?
今回から選択制にしていいの?
41: 38:2014/10/22(水) 21:42:26 ID:Kc0YFxeXKA
いや、ごめんなさい、進行の邪魔になりそうなんで無視して下さい
42: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/23(木) 00:27:16 ID:3/mh2ic0B6

なにやら勘違いを致しました……

今回は>>24でお願いします。
選択制にした場合
自分が出したお題を
自分で選択するという事が可能になるので選択制はすいませんが無しの方向でお願いします。
主催側なのに考えがフラフラとして
申し訳ないです。
43: 名無しさん@読者の声:2014/10/23(木) 14:47:18 ID:enyJvkFCvc
今日は参加表明の日だよね
参加しますぅ
44: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/23(木) 14:49:05 ID:y3V1JmOYv.
参加します。
45: ◆UKa4WvLtPM:2014/10/23(木) 18:55:50 ID:V1RLvzRxb6
参加致すー
46: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/23(木) 20:03:09 ID:y3V1JmOYv.

第1回参加者様は
>>43
>>44
>>45
お三方です

ちょっと進行がグダってしまいまして
もし、何か有りましたら是非、教えて下さい。

47: 一番乗りかな? ◆UKa4WvLtPM:2014/10/25(土) 18:35:02 ID:V1RLvzRxb6
「私はどんなものにも変身できるんだ」
突然、そう話しかけてきたのは特に話した覚えもないクラスメイトの女の子だった。
人並み程度にならその娘の噂は聞いている……一言でまとめるなら変人だ。
普段の私であれば少女の言葉を無視して当初の予定通り食堂に向かっていただろう。
だが、その日の私は少々苛立っていた。
「ならば……ゴキブリにも変身してみろよ。お前にお似合いだ」
「そういうのはここじゃ目立つから……ちょっとついてきて」
後半の言葉は聞いていないのか。都合の良い耳だ。
少女は踵を返し、廊下を進んでいく。
私には特に彼女についていく理由もなかったが、頼まれたら断れない性格を変に発揮してしまい、そして同時に食堂の本日の学生ランチへの期待も薄れてしまったので少女を追った。
何度目かの角を曲がったところ、そこには誰もいなかった。
1匹のゴキブリがいたのみだ。
反射的に叩き殺しそうになったが、そこで少女の先ほどの言葉を思い出し、はたと動きを止めた。
「君は……?」
言い終えてから今の自分の滑稽さに気づいた。
馬鹿らしい、そんなおとぎ話の世界のようなことが起きるわけない。
履いていたスリッパを脱ぎ、手に取ったその時、ゴキブリが私の手に触れた。
まるで、その手を諌めるように。
その動きは決して意志を持たない昆虫のそれではなかった。
私がスリッパからゆっくり手を放すとゴキブリは少し離れた場所まで移動して、そして少しずつ大きくなっていった。
ゴキブリの姿のまま大きくなるのではなく、段々と見知った生物の姿へと変化していき、徐々に変人の女生徒へと近づいていった。
すっかり元の姿に戻ったのはゴキブリが変身を始めてからきっかり10秒後のことだった。
「信じてくれた?」
少女はつい先ほどまでのあどけない口調でそう尋ねる。
「ああ、だけど君はどうしてそんなことを教えてくれたんだ?」
「あなたの噂、聞いたの」
私の肩が動揺によりぴくりと動く。
「今のあなたにとって私は何にでもなれる……あとはわかるでしょ?」
少女はそう言って私のよく知る人物へと姿を変えていった。


あれから私は過去の思い出を振り切ったと友だちからは思われているようだ。
いつものように、遊びに誘われるようになったし気を使うような真似もされなくなった。
今日もカラオケに誘われたのだが、彼女との約束があるからと断った。
仲直りしてよかったね、といった旨の言葉を親しい友人の何人かが投げかける中、教室を後にする。
彼女は教室前の廊下でいつものように待っていた。
「さて、行きましょうか」
彼女が私の手を取る。
「ああ、そうだね」
変人の少女は依然行方不明のままだとウェブニュースには書かれている。
48: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/25(土) 19:05:46 ID:OsRRbenXzA
ヒーローに憧れていた。むしろ成れると信じていた。
だが、現実は厳しく俺はまだヒーローに成れずにいた。

帰り道はいつも、ああすれば良かったこうすれば良かったの繰り返し……
しかし、今日は違っていた。帰り道にある一軒家が炎に包まれていたのだ。

「あの子を助けて」

親であろう女性が必死に叫んでいる。消防士もあまりの火の勢いに助けれずにいるだけ……気付くと炎の中を走っていた。
崩れかけの天井、視界も白やら黒やらの煙で見えない中、子供を見つけた時には退路が無くなっていた。
子供が小さく助けてライダーと背中で呟いてそれを聞いた時
「安心してくれ、ライダーは君を絶対に助ける。ライダーは子供達の味方だ!」と
自分に言い聞かせるように言いそして「ライダー変身!」と叫び「ライダーキック!」と吼えながら燃え盛る壁を
蹴破った。

「……という訳でヒーローを諦める事を諦めれたんです」

「はぁ、なるほど素晴らしい話ですね。では最後にファンに一言お願いします」

「ヒーローには勇気さえあれば成れる。次は君達がヒーローに変身だっ!」


49: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/25(土) 20:00:05 ID:7lTINYd4eE
20時になりました。これより投票に移りたいと思います。

コレだっ
と思う作品のレス番号をレスしてください。それ以外は雑談として判断致しますのであらかじめ、ご注意いただけます様お願い致します。


50: 名無しさん@読者の声:2014/10/26(日) 00:06:20 ID:s1eZWu6..s
>>48
51: 名無しさん@読者の声:2014/10/26(日) 08:05:34 ID:XKPpIVNQS.
>>47

52: 名無しさん@読者の声:2014/10/26(日) 11:19:14 ID:PjKBGD5.FU
>>47
53: 名無しさん@読者の声:2014/10/26(日) 11:25:32 ID:tn7x/./TI2

>>47
54: 結果発表っ ◆N6kHDvcQjc:2014/10/27(月) 00:41:11 ID:y3V1JmOYv.

栄えある第1回1レス勝負の
優勝者は3票獲得で
>>47さんです!
おめでとうございます!

今週も開催予定ですのでよろしければ
お題を出してください


55: 名無しさん@読者の声:2014/10/27(月) 01:01:34 ID:h01StT3BWg
おっ、続けてやるんですか?

お題「すれ違い」
56: 名無しさん@読者の声:2014/10/27(月) 01:02:18 ID:s1eZWu6..s
お題 ナンパ
57: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/27(月) 02:03:11 ID:jtZQw6Tm86
>>55
少しでも稼働率を上げたいんで……

お題「ポケモン」
58: 名無しさん@読者の声:2014/10/27(月) 02:48:43 ID:bBvOX/CR4g
お題 実験
59: 名無しさん@読者の声:2014/10/27(月) 13:33:55 ID:xdr6hMWk9s
お題「夢」
60: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/27(月) 16:47:35 ID:PY2.HiWpTw
《業務連絡≫
今週の1レス勝負は
試験的に
参加者の名乗り
参加者の発表は
無しとさせていただき自由参加型にさせていただきます。

水・木・金・土の4日間に自由に作品をお出しください。
(お1人様1作品とさせていただきます)
作品投稿は従来通りに土曜日20時までにお願い致します。

また失礼ではございますが
アイデア・アドバイス等ございましたらお気軽にレスください。
61: ◆UKa4WvLtPM:2014/10/27(月) 22:40:46 ID:jCgYhw1oCE
お、よっしゃ
投票してくれた方々ありがとうございましたー


週末忙しいんで今週はお題だけ……
お題「ハロウィン」
62: 名無しさん@読者の声:2014/10/27(月) 23:24:19 ID:PjKBGD5.FU
お題候補「グーで殴る時」
63: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/28(火) 00:01:38 ID:PY2.HiWpTw

お題投票の日になりましたっ!
コレだっ!と思う
お題に投票お願いしますっ


64: 名無しさん@読者の声:2014/10/28(火) 00:29:27 ID:m7K.lVZYQ6
>>61
65: 名無しさん@読者の声:2014/10/28(火) 02:02:08 ID:4nr2Io85Xg
>>62
66: 名無しさん@読者の声:2014/10/28(火) 08:13:55 ID:h01StT3BWg
>>57
67: 名無しさん@読者の声:2014/10/28(火) 19:57:48 ID:PjKBGD5.FU
そろそろ締め切りage
68: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/28(火) 20:12:11 ID:OsRRbenXzA
締め切りは24時です。20時締切は参加発表と作品レスです。
69: 名無しさん@読者の声:2014/10/28(火) 20:16:56 ID:z6JuSGkUEI
>>62
70: 名無しさん@読者の声:2014/10/29(水) 00:01:29 ID:ROvAZ5RjV2

今回のお題は
>>62です

今週、参加表面・参加発表は
無しになりますので参加者はそのまま作品レスをお願いします。
71: もしや参加0?:2014/10/31(金) 07:17:21 ID:X9ZpdQ1NA.
拳を振り上げたら下す先を選ばなきゃならない。
そして、それを誰かにぶつけるのは良くも悪くも因果を結ぶ事になる。

「お前、見ててイラつくんだよ」
柄の悪い……と言うか頭の悪そうな言葉を吐いて君は僕に殴りかかってきた。
その日から目を付けられたのか、毎日絡んでくる。
そして、その日は来てしまった。

「お前のきったねぇノート、捨てといてやったから」
の言葉で、僕は君を殴る事にしたんだ。
「君の顔よりは汚くないよ」
頭の中は今、グーで殴る時だと騒がしい。振り上げた拳を真っ直ぐ君の顔にぶつけた。のはもう10年も昔……

「まさか君とあの後、友達になるとはね」

今は、一緒にいるのが当たり前になってしまい、振り上げた拳はとんでもない因果をもたらした。

「またその話かよ……しっかし女性に対して顔が汚いとは酷いよなぁ」

ふふっと君が笑う。
僕もつられて笑う。


72: 参加するよー:2014/10/31(金) 16:19:08 ID:vZwt1/o96o
 衝撃。
 鉄の臭いが鼻から脳天に抜ける。
「ご感想は?」
 君はあくまで冷静だった。出会ってから一度も泣き顔を見ていない、そういえば。
「浮気の代償がこれなら、安いもんだね」
 僕は笑う。馬鹿にしたように、できるだけだけ憎らしくみえるように。
「誰も言ってませんよ? 一発で終わりだなんて」
 二撃目は右目の下に。頬骨の折れる音は、青リンゴを潰す音に似ていた。
(ああ、痛い) 
 三撃目が顎をとらえ、僕の意識は空中に投げ出された。

 
「……死にました?」
「残念でした」
 僕を見下ろす彼女は、分かりきったことだけど、綺麗だった。
 秋の夕暮れは少し寒い。僕が身震いすると、マフラーが首に巻きついた。
「次やったら殺しますね」
 ぎりぎりぎり。
「はーい」
 愛の重さに満足した僕は、ゆっくりゆっくり目を閉じる。 
73: 名無しさん@読者の声:2014/10/31(金) 18:40:41 ID:X9ZpdQ1NA.
>>72よかった……まさかのソロプレイかと思ったよ……
74: ◆WEmWDvOgzo:2014/10/31(金) 19:50:17 ID:eQvI7BWMjs
『ゴスッ!』

鈍い音がライク・ア・サバンナのど真ん中に響き渡る。
それは言うなれば雄々しく草原という名の縄張りを築き上げ、空へ伸びる草花を靡かせた荒々しい風のざわめき。
それはまるで地を這う獰猛な捕食者達のけたたましい唸り声。
それはまさにドラマチックな鼓動の蠢き。

それはともかく闇に始まり、数千の偶然が流線形の運命をもたらし、一つの形となったのはご存知だろうか。
ゴツゴツと岩肌が擦れ合い、悠久の時を重ねて凸凹に摩耗した物悲しい大地に初めての涙が降り注ぎ、張り巡らされた曇天の瞼から覆うようにして恵みの雨が満たされた。

凸凹の隙間を縫って流れる雨水はすばしっこく、そして賢く均等に遥かなる大地を行き渡った。
渇きに飢えていた大地は潤うその身に歓喜し、自ずと木や草花を咲かせていた。

降り頻る雨は静まり、重く閉ざされていた曇天の瞼がパッチリと開かれた。
大地は喜ばしく日ノ出を迎え、陽光の射し込むぬくもりを全身に感じた。

新しい煌めきが放たれている。
遮る物もなく、ただ思うままに光を浴びせられてもなお、臆さずに反射する広大な水鏡の正体は海であった。
やがて大地と海は互いの存在を共有し、尽くし合えるまでに理解を深めた。

海原の底深くに芽生える神秘的な躍動。
脈々と根を張る森林に木霊する生命の息吹き。
長い長い年月を経て育った木々に虫達が宿り、駆け抜けてみても先の見えぬ果てしない大地には様々な生き物の生きた証が記された。

それからは悲しくも儚い時が刻まれていく。
滅びいく生き物の力強い慟哭。
生存を許された生き物の悲鳴にも似た驚喜の叫び。
幸か不幸か何も知らされず誕生する純然たる穢れなき瞳。

肌寒いかと思えば暑苦しくもあり、気が付けば随分と汗臭い星になってしまった。
我々という個体が生まれ、2000年もの長きに渡り刻まれた古の知恵を持ってしてもなお、この謎めいた世界になぞらえて解き明かす事など出来ないのだ。

姉「で、何が言いたいの?」

「プリン食ったくらいでキレんな、ビッチ」

『ゴスッ!』

鈍い音が部屋の中央に響き渡る。
75: ぎりぎり参加:2014/10/31(金) 19:58:05 ID:im.b2IH2PQ
「あ痛っ!?」
「まったくお前はいっつもいっつも……」
…佑樹はいっつもグーで殴ってくる。クラスでもツッコミ役だから、けっこう誰彼構わず頭とかベシッ!って叩いてるけど、俺ん時だけグーで殴りやがる。痛い。
「あーこれコブ出来たわー、頭悪くなったらどう責任を」
「安心しろ、それ以上悪くならねーから」
…むかつく。
「だいたいお前がバカなコトばっかするから……ん?」
…でも。
「……おい恭介、なんでお前殴られてニヤニヤしてんの?」
…なんだか、嬉しいんだ。
「へへへ」
…佑樹が、俺だけ。俺だけグーで殴るんだ。俺だけ。
「……変なヤツ」

〜10年後〜

『WBC世界フライ級世界戦、日本人対決!とんでもない試合になってまいりました!チャンピオンの放った渾身の右ストレート、試合が決まったかに思えましたが……』
「へ、へへ……」
『立ったぁぁぁあ!挑戦者立ちました!これが執念!元同門の親友を、一足先にチャンピオンになった男を相手に!彼の中では一体どんな想いが…』
…お前のグーは、痛いな……佑樹。
「……それでこそ、恭介だ…!」
…でも、あの頃と変わらねえ。グーが、嬉しい……!
「いくぜ、佑樹ぃぃぃい!」
「来い!バカ恭介っ!」



担当編集「……これ、なに?」

女漫画家「アンタが少年誌らしいもん描けって言ったから、ボクシング漫画。目指せは○めの一歩」

担当編集「完全にボーイズラヴじゃねーかまたボーイズラヴじゃねーか!ねぇウチ子供向け漫画誌!なにがはじ○の一歩だよ一歩目から踏み外してるよ!」

女漫画家「だから抑えてキスまでにした」

担当編集「ええええええ途中までしか読んでないけどなに試合のあとキスすんのコイツら!?アウトだよ神聖なリングを汚すなよ!」

女漫画家「うっさいわね、良いじゃない、スポーツマンなんて九割九分九厘ホモでしょっ!?」

担当編集「スポーツ選手にあやまれぇぇぇええええ!!!」


おしまい。
76: 名無しさん@読者の声:2014/11/1(土) 20:23:22 ID:aJ/URoXAUo
遅くなりました。

皆様、作品レスありがとうございます。
続きまして投票開始とさせていただきます。
コレだっ
という作品のレス番号を
レスしてください。

77: 名無しさん@読者の声:2014/11/1(土) 20:38:58 ID:XZkpGCNXCM
>>74
78: 名無しさん@読者の声:2014/11/1(土) 21:07:45 ID:ZFM/Zz93mM
>>75
79: 名無しさん@読者の声:2014/11/1(土) 21:50:35 ID:0VQbs4Y8tE
>>75

80: 名無しさん@読者の声:2014/11/2(日) 02:10:33 ID:AwYnT43BFE
>>72
81: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/2(日) 20:03:00 ID:zs6HkdJN8o

第2回1レス勝負
これにて終了とさせていただきます。

今回の優勝者は……
>>75さんの作品です!
今週も懲りずに開催致しますのでよろしければ参加ください

日付が変わりましたら、お題レス開始です。

82: 名無しさん@読者の声:2014/11/2(日) 21:02:48 ID:ZFM/Zz93mM
>>75
ワロタwww
多分編集さんにあの後グーで殴られたんだろうなwww
一歩目から踏み外してるよ!でツボッたwww
83: ◆WEmWDvOgzo:2014/11/2(日) 21:06:58 ID:v6l4HiRCsk
>>75
完敗です!ボーイズラブ展開に加えて怒涛の漫才を繰り広げられて電車の中で笑いを堪えるのが大変でしたw
優勝おめでとうございます!
84: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/11/2(日) 21:59:13 ID:KuCSaKXNf6
いえーい勝った!

でも投票者すくなっ!
85: ◆WEmWDvOgzo:2014/11/2(日) 22:10:06 ID:3U3Hhll63g
そんな気はしてましたけどやっぱりあなたでしたかw
投票者は自分を含めても4人ですね
ちょっと寂しい気もします。

何はともあれお疲れ様でした!
また機会があれば参加します!
86: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/11/2(日) 22:13:38 ID:KuCSaKXNf6
はい、おつかれっした!バレてましたか恥ずかしい!

ねー。もっと人来いってのよねー。

また闘おうぜ!オラもっと強くなって(略)
87: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 02:43:24 ID:kKnRfP7BDk
お題一番乗り!「ゲームセンター」
88: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 03:12:08 ID:NCXi6DE0jg
お題 マフラー
89: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/3(月) 13:52:24 ID:vJ5YwfnO9A
仕事終わって確認したら……くそ、私も雑談に混じりたかったんに……(泣)
お題「プーさん」
90: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 16:39:38 ID:n2f16r/O5E
お題 ぬくい
91: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 17:43:23 ID:ZFM/Zz93mM
お題候補「疾走」
92: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 20:23:48 ID:TtIIwmn.Kk
お題「酒」
93: 名無しさん@読者の声:2014/11/3(月) 20:23:53 ID:LC9HTZGxKE
お題 紅葉
94: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/4(火) 00:00:05 ID:Gjis396R7w

24時になりました。
これより、お題投票に移りたいと思います。

参加者の名乗りと発表は今回、ありますので予めご了承ください。

失礼ですが、前回の名乗り発表無しは有りか無しか
意見募集中です。


95: 名無しさん@読者の声:2014/11/4(火) 12:03:51 ID:uw/eANCYeM
>>88
96: 名無しさん@読者の声:2014/11/4(火) 22:15:02 ID:kKnRfP7BDk
>>92
97: 名無しさん@読者の声:2014/11/4(火) 23:47:56 ID:zs6HkdJN8o

>>92
98: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/5(水) 00:32:24 ID:3royW.7drM
遅くなりました

今週のお題は
>>92です!
今週はお題投票数が少なかったですね……

参加者様の参加表明お待ちしております。


99: 名無しさん@読者の声:2014/11/5(水) 00:56:06 ID:c91a3AtrBo
参加しますー

名乗り発表無しってのもありじゃないかなと思うよ
実際、このスレだと無しの時のが人も集まったし気軽に書けるのではないかと
100: 名無しさん@読者の声:2014/11/5(水) 01:26:37 ID:Zw75VqElUE
参加しま〜す
101: 名無しさん@読者の声:2014/11/6(木) 10:05:18 ID:Au3yknfMuE
参加するよー

あと、名乗り出ないってのに賛成。
その方が気軽に参加できるかと
102: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/6(木) 13:54:45 ID:H03.Cb48go
了解、次回開催より参加表明、参加発表は無しとさせていただきます。
そして
参加致します。
103: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/6(木) 20:01:00 ID:H03.Cb48go

今回の参加者が決定致しました。

>>99>>100>>101>>102
以上の4名です!

お題は>>92の「酒」
期限は11月8日土曜
20時までです!


104: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 08:46:56 ID:XuFvDSeEV6
「酒は飲んでも呑まれるにゃあ!」
「見事な呑まれっぷりじゃねーか」
 酒に弱い女は好きだ、扱いやすくて。
 手元のグラスを一気に煽った彼女は、プハーと満足そうに息を吐いた。
 潤んだ瞳で俺の姿をとらえ、にへら、と口角をあげる。
「たっくん、だーいすき」
「はいはい、俺も好きだよ」
 馬鹿な女。
 きっと気づいてもいないだろう。恋人が自分を裏切っていると。
「ほら、たっくんもどーぞ」
「おう」 
 俺にとって女は消耗品だ。飽きたら捨てる、その繰り返し。
(そろそろ乗り換え時だな……次の女を物色しとくか)
 彼女が作った水割りを飲み干しつつ、醒めた頭で考えた。


 そろそろ頃合だろうか。
 こたつの天板に突っ伏していびきをかく男を起こさないよう、ゆっくりと手を伸ばしていく。
(何も知らないと思ってたでしょうね)
 浮気を繰り返しているのは分かっていた。『使い捨て』としか見られていなかったことも。
(酒は飲んでも……か。でもね、呑まれないと出来ないことだってあるんだ) 
 アイスピックを握り締めた私は、それを勢いよく振り上げ――。
105: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/8(土) 13:01:34 ID:Gjis396R7w
酒の力って怖い。
「なーにが、女……ですかっ」
繁華街を千鳥足で歩きながら俺は呟いた。
「すっっこしぐらい乳があるからって人をバカにしやがっ……ひっく」
良い人だとは思うけど、私の良い人にはなれないわ
なんて言われた夜は呑まないとやってけない。

捨てる神あればなんとやらで「あら、お兄さん大丈夫?」

これが運命の出会いだった……

「ねぇ、なんで近頃避けるのよ!」

「酔ってたせいで……綺麗な姉さんかと思ってついて行ったらお姉系だとかっ!つか何で住み着いてんだよっ!」

「あらやだ、責任とって貰わないと……ね?だって、あの日は朝まで……」
お姉さ……お姉系は顔を赤らめながら潤んだ瞳で俺の下腹部を見てくる。

「うあああ!それを言うなあぁ!もういい!呑みに行く!」

酒の力って怖い。


106: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 13:42:38 ID:Zw75VqElUE
「お花見って知ってる?」
彼女は、僕の顔を覗き込みながら聞いてきた。

「それくらい知ってるよ」
僕は、何で今の季節に聞くんだ?と思いながら言った。

すると彼女は、
「じゃあ、お花見で何でお酒飲むかは知ってる?」
と聞いてきた。

僕は、それは知らないと言い「何でだろう?」
と付け加えて言った。

「私も、何でだかわからないけど、私はこう思うんだよね」
と言い、彼女はその次に自分の考えを聞いてもいないのに言い出した。
「ほら、花って咲くじゃん? だから、花よ咲けって事と掛けてるんじゃないかな?」

それを聞いて僕は、
「花見って咲いてるのを見るから、咲けとは違うんじゃないかな?」
と言った。

すると彼女は
「……本当だ」
と初めて気づいたような顔で言った。

その顔が、とてつもなく可愛く見えたのは僕だけだろう。

「じゃあ、何でお酒飲むんだろう?」
と彼女はまた考えだした。

「たぶんこういう事じゃないかな?」
と言い、後からこう付け加えた。
出会いが桜が咲くように訪れろって

すると彼女は
「……その台詞くっさ」
と苦笑いしながら言ってきた。

たぶん酒のせいだろうと、僕は冗談で言った。
107: 時期が早いってレベルじゃない:2014/11/8(土) 16:26:36 ID:c91a3AtrBo
ぷしゅっ、という缶が開く音。
子どもの頃によく感じたとてつもない高揚感をこの歳になってまた感じることがあるとは思いもしなかった。
俗に言うホームレスになって、今日で3年目。
いい残飯が捨てられる場所や中高生やサラリーマンが雑誌をよく捨てていく無人駅も把握し、ここのところ生活にも余裕が出てきた。
最初の2年は記念日にお祝いだなんてやってる暇はないほどに毎日が苦痛だったが、3年目の今年はショートケーキ1切れにスーパーの3割引きの鶏のから揚げ、そしてこの少し高いビールで乾杯だ。
計らずも今日はクリスマスイブ。
3年前の今日、私は絶望の淵に立っていた。
だが、今は違う。
家を持っていた頃にはこのような小規模なお祝いではむしろ落胆していただろうが、今の私にとっては今日の夕飯はご馳走だ。
ビールをちびちび飲みながらショートケーキとから揚げを平らげ一息ついた時だった。
テントの外に人の気配がする。
クリスマスイブだからこんな時間まで出歩くのはさしておかしいことではないだろう。
そして、公園でパーティの熱を冷ますというのもさほど珍しいことでもない。
妙な点は感じた気配が1人だということだ。
偏見かもしれないが、クリスマスというのは基本的に恋人、家族、友人と過ごすものなのではないかと思っている。
仮に1人で楽しむにしても数多くのカップルが闊歩している中、たった1人でクリスマスの街並みを見て回るものなのだろうか。
ホームレス仲間か路上生活者を襲いに来た若者だろうか。
後者だとしたら大変だ。
アルコールの入った脳で正常な判断ができるだろうか。
私は缶をその場に置き、思い切って外を見る。
そこに居たのはまだ年端もいかない少女だった。
ボロボロの服を着て、足取りもふらふらしている。
「……どうしたんだい」
思わず声をかけてからしまったと思う。
今の私は立派な社会人ではなく、ただの浮浪者である。
いたずらに話しかけても少女の警戒心を高めるだけだろう。
「お腹……空いた……」
それだけ言うと、少女は倒れこんでしまった。
「おい! キミ、大丈夫か?」
私は慌てて少女に駆け寄る。
気絶しているのかそれとも死んでしまったのか、とにかく何か食べさせなければ。
しかし、今日のお祝いのためにお金を使ってしまい、残念ながらうまい棒1本買う金すら手元には残っていなかった。
どうしようかと思案していると、飲みかけのビールが目に入った。


「もう来るんじゃないぞ」
警察官は私に定番の文句を聞かせ、見送る。
満10歳の少女の空腹を満たすために自分のビールを飲ませたところまでは良かったが、その最中によりにもよって警察官が通りがかった。
それから暫く私は食事には困らない生活をしていた。
そのお陰で少女の両親が少女を虐待していたことが発覚し、少女は両親の下から離れることができたということを刑務所内で聞いた。
だが、仮に私があの時、少女をそのまま見過ごしていても通りがかった警察官は少女に事情を聞いただろうし、私の行動は結局は無駄なものだったのだ。
久しぶりに戻った我が家は他のホームレスか近所の子供たちの仕業かは分からないが、荒れ果てていた。
その荒れ果てたテントの中に1本のビールと差出人の名前も宛名も無い小さな可愛らしいピンクの封筒が1封。
私はそれでまた子供の頃のように気分を高揚させ、明日からも生きていくことができるだろう
108: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/8(土) 20:08:25 ID:Gjis396R7w

遅くなりました。
すいません。

これより投票に移ります。

>>104>>105>>106>>107の中でコレだっ!
という作品に
投票してください。


109: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 20:34:17 ID:DudJFLhXXM
105
110: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 20:43:05 ID:cD0UJg150s
>>107
111: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 20:52:03 ID:7KH17fWLHg
>>107
112: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 21:18:13 ID:ZFM/Zz93mM
>>107 
113: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 22:42:05 ID:9icFg00rEk
>>104
114: 名無しさん@読者の声:2014/11/8(土) 23:03:11 ID:3wYAsB3RjM
>>107
イイハナシダナー(´;ω;`)
115: 名無しさん@読者の声:2014/11/9(日) 20:23:57 ID:H03.Cb48go
なんか時間に遅れ気味…ヤバいな
すいません。

今回の優勝者は
>>107です。

月曜になりましたら
また開催いたします。
皆々様の御参加お待ちしております。
116: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/9(日) 20:29:55 ID:XJP6puJGCI
>>115
何を勘違いしたのか、まだ投票終了時間では御座いませんでした。

終了時間は
24時(日付変更時)でした……
失礼致しました。
117: 名無しさん@読者の声:2014/11/9(日) 21:07:46 ID:c91a3AtrBo
>>104
118: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 00:14:16 ID:Gjis396R7w
よし、今度こそ

投票終了です。

今回の優勝者は
>>107様です!


次回開催は
今日からです!
題目候補を募ります。
皆々様の御参加お待ちしておりますっ!


119: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/10(月) 00:18:29 ID:fVaxdanGF2
票を入れてくださった方、ありがとうございます。
しかし、優勝者様の圧倒的な票数……
いやぁ悔しいのぅ

お題「トイレ」

120: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 02:05:49 ID:yxZC6ooWEs
お題 こたつ
121: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 03:47:40 ID:IGTPMpoMfU
お題 リア充
122: 107:2014/11/10(月) 17:39:21 ID:c91a3AtrBo
よっしゃ勝ったー

今回は参加者も投票もそこそこ多くて楽しかったですね
次は参加発表なしだっけ?
次もひっそりと参加しようかなー


あと、お題候補「水槽」
123: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 18:14:24 ID:LyD7HMGgAw
お題 ポッキー
124: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 18:16:27 ID:XLKJVs2rNU
お題 霜
125: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 20:07:30 ID:gpkef.S6rE
お題 こたつと猫
126: 名無しさん@読者の声:2014/11/10(月) 21:03:16 ID:a1zFUbYs0g
お題 ゆきうさぎ

127: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/11(火) 00:06:31 ID:47iqrsgDzM

お題候補募集を締め切ります!

では続きまして
お題投票開始です!

面白そうでも
難しそうでも
気になったお題に
投票お願いします。


128: 名無しさん@読者の声:2014/11/11(火) 06:49:17 ID:d8xS4A0QmU
>>125
129: 名無しさん@読者の声:2014/11/11(火) 13:54:29 ID:zSfclTP.Lg
>>123
130: 名無しさん@読者の声:2014/11/11(火) 15:26:05 ID:xUkPLKdCoQ
>>126
131: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/12(水) 00:06:09 ID:XJP6puJGCI
票が割れてしまいましたので、明日の夜20時まで延長させていただきます。

もし、票が入らなかった(または同票)場合、票の入っていたお題全てを使って作品を仕上げていただきます。


132: 名無しさん@読者の声:2014/11/12(水) 14:40:24 ID:jL6mGVksRE
>>123
133: 名無しさん@読者の声:2014/11/12(水) 16:27:54 ID:tZ6HMk.Yt.
>>123  
134: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/12(水) 20:09:57 ID:47iqrsgDzM

というわけで
今週のお題は
>>123です。

参加表明が無くなり飛び入り参加形式になりますので
ご了承ください。


135: 名無しさん@読者の声:2014/11/12(水) 20:18:56 ID:Y9vhjC.UBY
明日から投稿しちゃっていいの?
136: 名無しさん@読者の声:2014/11/13(木) 00:06:24 ID:3royW.7drM
>>135さん
投票日までならいつでもどうぞ。
ゆっくり構成を練ったり
誰かが投稿してから考えるなり
速攻をかけるなり
全ては参加者様の自由です。


137: 名無しさん@読者の声:2014/11/13(木) 00:36:09 ID:Zw75VqElUE
参加しま〜す
138: 名無しさん@読者の声:2014/11/14(金) 00:45:44 ID:EQ6rVelLDs
「ほい、記念日のプレゼント」
 ちょうど一年だね、と言って笑う亮介。優しく首にかけられた「それ」に、暗澹たる気持ちになる。
「オレンジの毛糸にしてみた。ハルは夕焼けが好きだから」
 窓の外に広がる空と同じ色のマフラー。手芸部を率いる彼にとって、この程度の編み物は造作もない。
「……ありがと」
 作り笑顔でため息を押し殺した。
 亮介はなんでも出来る。料理は上手いし運動神経も抜群。ガリ勉の私とは正反対だ。
「釣り合ってないよね」
 クラスの女子が話しているのを耳にするたび、心にトゲが刺さっていく。一本一本は小さいのに、深く食い込んで抜けやしない。
 「でさ、ハルのプレゼントは?」
 ギクリ。そんな期待のこもった目で見ないでよ。
「大したものじゃなくてごめん。……はい」
 差し出したのは、有名な赤いパッケージ。 
「あ、俺の好きなやつ! 覚えててくれたんだ」
 大げさに喜ぶ亮介を目の当たりにして、あらためて後悔の波が押し寄せる。
 本当は手作りのお菓子をあげるつもりだった。でも昨日徹夜で焼いたチョコレートケーキは、炭でも混ぜたような酷い味がして。
(どうしてこんなに不器用なんだろう)
 このままではフラれるのも時間の問題だ。いっそのこと自分から別れを告げようか。その方が彼のためかもしれない……。落ち込む私をよそに、亮介は上機嫌である提案をした。 
「ねーハル、あれしない?」
「あれって?」
「だから、……ほへ(これ)」
 口にくわえたお菓子を得意げに揺らす姿に、頭が真っ白になる。
「まさか……恋人同士がよくするっていう、あれ?」
「そ!」
「ムリムリ、絶対ムリ!」
「いーじゃん、今日は11月11日だぜ? だから、ん!」
(なにその理屈…)
 鼓動が激しくなる。放課後とはいえ、いつ誰が教室に入ってくるか分からないのに。
 パニックにおちいった私の脳は、とんでもない言葉を声帯に送り込んだ。
「そういうのは、他の子とすれば?」
「えっ」
「亮介はもてるんだから、もっとふさわしい人がいるよ」
 言ってしまった。
(もう、終わりだ)
 哀しみが涙に溶けて頬を濡らす。視線を合わせるのが怖くて、まぶたをぎゅっと閉じた。
「……違うよ」
 ふいに周囲が暗くなるのを感じた。
「ハルじゃなきゃダメなんだ。他の女なんて、ありえない」
 恐る恐る目を開けると、真っ赤に染まった顔がアップで現れる。
「ほら、こうすれば恥ずかしくないっしょ」
 二つの頭をすっぽり覆う、夕焼け色のマフラー。
「……そんなにゲームがやりたいの?」
「ううん。ハルとだから、したいんだ」
 亮介の瞳は真剣そのものだった。なんだかおかしくなって、つい吹き出す。
「あ、やったー」
「え?」
「今日初めて、本当の笑顔が見れた」
 いつのまにか、心のトゲはすべて抜け落ちていた。
「……一回だけだからね」
「よっしゃ!」
 数日後『妖怪マフラー人間』として学校の七不思議に追加されることを、今の私達は知る由もない。
139: 138:2014/11/15(土) 18:40:23 ID:olU.jUyt4w
一人だけ…?(´;д;`)
140: またせたな☆:2014/11/15(土) 19:17:15 ID:XJP6puJGCI


男「ポッキーゲエムだぁ?」

友「そうさっ!古来よりリア充族にのみ、正しく行う事の出来るゲエムさっ!」

男「んで、それがどうしたんだ?」

友「やろうっ!ドンっ!」

男「ちょっ……まず、効果音を止めろ。次に俺等は男で、しかもリア充族ではない。リア充族ではない」

友「大事なので二回言いました?まさか童貞?かっこわらい」

男「どどど童貞ちゃうわっ!俺は絶対ポッキーゲエムなどしない」

友「うるせぇ!やろう!ドンっ!」

俺「だから効果音を止めろ。……わかった。お前の事だからやらなきゃ収まらんだろ」

友「やってくれるのかっ?!」

俺「ああ…いくぜ、友……俺のターン!ポッキーでお前の鼻の穴にダイレクトアタック!!」

友「えっ!?うぎゅあっ!!」

俺「まだターンは終わってない!ポッキーで鼻の穴にダイレクトアタック!」

友「ふぶあっ!」

俺「まだ俺のターンは……」

友「ずっ!ずみまぜんでじだ!勘弁してください」

俺「……以後、気を付けるんだな。ポッキーゲエムは非リア充族には闇のゲエムなんだ」



昨日の夕方。同級生1人に対し暴行をおこなったとし○○市の学生が逮捕されました。
意味不明な供述をしており、警察では捕まった学生の取り調べが続いています。
では次のニュースです。

141: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/15(土) 20:36:54 ID:3royW.7drM

締め切りです。

参加者様は二名
>>138>>140です。

では今からが投票開始です。

142: 名無しさん@読者の声:2014/11/15(土) 21:16:55 ID:jkvkHh/shU
>>140
143: 名無しさん@読者の声:2014/11/16(日) 05:25:37 ID:IHx4wj8Mo.
>>138
144: 名無しさん@読者の声:2014/11/16(日) 21:16:02 ID:KTFz0UcpOY

>>138
145: 名無しさん@読者の声:2014/11/16(日) 23:13:52 ID:dR1I1OKjUE
>>140
146: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/17(月) 00:10:54 ID:fzO5g6C0DE

票数が同じなので
延長戦とさせていただきます。

明日の20時までで票数の多いほうの勝ちです。


147: 名無しさん@読者の声:2014/11/17(月) 17:36:58 ID:/SFo2Rj0nw
>>138
148: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/17(月) 21:47:40 ID:fVaxdanGF2

遅くなりました。

今回の優勝は
>>138です!
接戦でございましたな。

さて、今週の1レス勝負は無しとさせていただきます。
来週の月曜からの再開となりますのであらかじめご了承ください。
149: 138:2014/11/18(火) 18:42:53 ID:VUYe/26YaA
投票してくれた方ありがとうございました!
進行の方もお疲れ様です、また参加したいです。
150: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/24(月) 03:23:48 ID:q1gq9EEtOQ
かなり遅くなりました。
1レス勝負、再開です。
お題を提示してくれる人、募集中
今週は試しとして
本来なら1つのお題を
今回は2つとさせていただきます。
それでは
皆様のご参加をお待ちしております。


151: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 03:41:23 ID:0qRAev2QxY
お題「山茶花梅雨」
152: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 04:09:52 ID:N75K3ZtaZU
お題 恐竜
153: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 09:13:02 ID:vR2xHV6I3Y
お題 古びた洋館
154: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 11:16:50 ID:qmsELoWm1I
お題 手繋ぎデート
155: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 11:33:38 ID:EQdbqUhRuo
お題
男の娘の日
156: 名無しさん@読者の声:2014/11/24(月) 17:15:56 ID:TtIIwmn.Kk
お題 水
157: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/25(火) 01:21:17 ID:W43xDnLuTo
火曜日も今回はお題募集期間にさせていただきます。
水曜日にお題投票で
木曜日から作品投稿期間になります。

また、お題投票は確実に2つのお題をお選び下さい。

158: 名無しさん@読者の声:2014/11/25(火) 01:48:14 ID:jL6mGVksRE
お題 氷河期
159: 名無しさん@読者の声:2014/11/25(火) 02:08:32 ID:OJ3LNTGI62
お題 叫び声
160: 名無しさん@読者の声:2014/11/25(火) 02:19:27 ID:6KdyPMHBok
おだい・時計
161: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/26(水) 02:24:13 ID:Si3F8rHkVU
遅れてすみません。


たくさんのお題が出ましたね。
それでは次はお題投票です。
これだっ!と思う、お題を
2つお選び下さい。


162: 名無しさん@読者の声:2014/11/26(水) 06:46:11 ID:N75K3ZtaZU
>>155
163: 名無しさん@読者の声:2014/11/26(水) 11:17:01 ID:clH9tx7OnY
>>153
>>156

2つ選ぶってこういうこと?
1人一票なら>>153だけで
164: 名無しさん@読者の声:2014/11/26(水) 18:38:50 ID:drgh8XJHQM
>>155
>>159
165: 名無しさん@読者の声:2014/11/26(水) 23:03:16 ID:TtIIwmn.Kk
>>160
>>159
166: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 00:31:17 ID:hzY.76BFBw
>>152
>>153
167: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 00:47:57 ID:75kB6ULjKA
初の試みでございましたが
見事にバラけましたな……。

一応、153と155と159が2票獲得で票が割れました。木曜日の15時まで勝手ながら延長とさせていただきます。

168: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 03:50:37 ID:XLKJVs2rNU
>>159
169: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 05:04:41 ID:nylk54VH.6
>>153
170: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 06:55:11 ID:EL6lplPWcw
>>155
171: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 08:24:21 ID:KTFz0UcpOY
>>159
172: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 09:57:46 ID:7KH17fWLHg
>>155
173: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 12:26:53 ID:IsuJYzf34o
>>155

174: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 14:52:41 ID:f8szNztg.I
>>159
175: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 16:01:00 ID:6KdyPMHBok
また二つに分かれたwww
176: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 16:07:59 ID:KTFz0UcpOY
2つならOKなんじゃね
177: 名無しさん@読者の声:2014/11/27(木) 16:50:14 ID:6KdyPMHBok
あ、そっか
178: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/11/28(金) 01:16:46 ID:zqW9gayQwc
かなり遅くなりました。
>>155>>159のお題で決定いたしました。
参加名乗り等はないので
参加者様は作品が出来次第、投稿してください。

179: 叫び声 初参加っす!:2014/11/28(金) 07:53:01 ID:TtIIwmn.Kk
僕が小学生の頃の話

友達の家から帰る途中、子供の叫び声が聞こえた。
最初は気のせいだと思った。しかし、声は傍らにあった古いアパートのある部屋から確かに発せられたようだった。
好奇心に駆られた僕はアパートの扉に耳を当ててみた。
鈍い音と呻き声、そして子供が謝る「ごめんなさい」という声が聞こえる。
声の主は先ほどの叫び声と同じ人のようだ。
幼かった僕はドアノブに手を掛けた。
「ガチャリ」と音を立てドアノブが回る。
鍵は掛かっていないようだった。
不思議なことに室内の音に変化は無い。
好奇心に駆られた僕は部屋に入った。

夕日に照らされた部屋にはコートを着た男が一人いた。
子供の姿は無い。
男の足元にはラジカセが置かれ、子供の声と物音は全てそのラジカセから発せられていた。
逆光により男の顔は見えなかったが男は僕の方をじっと見つめているようだった。
僕は尋ねた。
「ここで何をしているの?」
「実験だよ」
実験と聞いて白衣を着た科学者を思い浮かべたが男はどう見ても科学者には見えない。
「何の実験?」
「誰かが助けに来るかどうかの実験だよ」
「誰か助けに来た?」
「いいや、今の所君だけさ」
ここでテープが巻き戻り、再び子供の叫び声が聞こえた。
男が言った。
「もう帰りなさい」
「うん、でも最後に聞いていい?このテープ、誰の声?」
「……。」
「……。」
僕は少し怖くなってきて、家に帰ろうとした。
「じゃあ帰ります。勝手に入ってごめんなさい」
「ああ」

帰り際に一瞬見えた男の顔を僕は忘れられない。
少し痩せた顔に皺の入った眉間。
そして左頬の火傷跡と悲しそうな瞳。

この一件以降、僕はそのアパートの前は通っていない。

180: 名無しさん@読者の声:2014/11/29(土) 10:24:32 ID:jPn77axX0c
 母の大好物、チーズケーキ。

 毎年自分の誕生日にはホールサイズを買っていました。
 顔をほころばせ、一切れ一切れ口に運ぶ母の姿。
 そばにいると、なんだかこちらまで温かい気持ちになったものです。

 ある日、母にがんが見つかりました。会社の健康診断で異常があり精密検査を受けたところ、すでに手遅れの状態でした。
「チーズケーキが……食べたい」
 病床でやつれてゆく母は、熱に浮かされるたびに呟きます。
 
「明日が山でしょう。親戚の方にご連絡を」
 恐れていたセリフが医師の口から発せられたとき、私はある決断をしました。

 運命のその日、窓の向こうは深い闇に包まれていました。
 ぜえ、ぜえ、という苦しそうな呼吸の音。家族に見守られながら、命の灯は静かに消えようとしています。
(せめて最期くらい、母の望みを叶えてあげたい)
 私はおもむろに、かばんに忍ばせていたあるものを取り出しました。
 それは一切れのチーズケーキ。
 前の日に徹夜で焼いた自信作です。
「ほらお母さん。あんなに食べたがってたケーキだよ」
 母の目がゆっくりと開き、淡い期待の色に染まりました。
 銀のフォークですくい、口元へ。
 しばらく頬をもごもご動かしていた彼女は、次の瞬間叫んだのです。
「不味い!」
 それが、病室での最期の言葉となりました。

 あの日から三ヶ月、今日も母は元気にラジオ体操をしています。
「最期のチーズケーキが『あれ』なんてあんまりでしょ? もう悔しくって悔しくって。
 気がついたら、体の奥から元気がどばっと溢れてきたの。
 絶対元気になって、おいしいチーズケーキを食べてやる! ってね」
 そう言って微笑む彼女の顔は、健康的な汗で輝いていました。

 今日も明日も明後日も、きっと母は元気です。
181: 男の娘の日:2014/11/29(土) 18:28:21 ID:fr1T4ByreU
姉「ねーねー弟くんっ!おねーちゃんの着なくなった服着ない!?」
母「まーた姉ちゃんは変なこと言ってー」
弟「あー?いまゲームしてっからあとにしてー」イヤフォン付けてピコピコ
姉「っしゃ」ガッツポーズ
弟「で、なにー?」
姉「問答無用ッッッ!!」ガバァッ
弟「わっ!?ちょっ、ねーちゃん!?
うわぁああああああああ」

姉「…完璧」
母「化粧ってすごいのねー」
弟「…」ぐったり
姉「可愛いっしょー!」
弟「…」鏡じーっ
母「でも男の子だから嫌よねー?」
弟「…悪く……ない……!!」キラキラ
母「えっ?ちょっと弟くん?」
姉「いよっしゃああああああ!それじゃ弟くんこれも着てみよーかぁ!」
母「ちょっ、姉ちゃああああん!」
弟「うん…っ!」
母「ちょっとぉおおお!」

姉「…うん。ちょっとした出来心だったんだ。うん」
母「……もうモデルで通用するレベルなんじゃないの?弟くん」
弟「そ、そう?…えへへ、嬉しいなぁ」
姉「くっそ、あたしより可愛くなりよって!」
弟(ふふん)ドヤァ
182: 名無しさん@読者の声:2014/11/30(日) 22:24:55 ID:fp.P7x8WnU
>>179
183: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/1(月) 01:15:28 ID:pbJpIaJ/gU
遅くなりました。
投票数があまりにのぴてない、というか
1票のみで決着は味気ないので
投票期間延長とさせていただきます。
月曜日の25時(火曜日の深夜1時)に投票終了です。

そして私事で恐縮ですが
近頃、仕事で夜中の12時に書き込みが難しい日が続いており、ご迷惑をおかけしております。
すいません。

184: 名無しさん@読者の声:2014/12/1(月) 02:49:17 ID:hczE3bpngk
テーマ募集も平行してやったら?
185: 名無しさん@読者の声:2014/12/1(月) 17:52:13 ID:cpEcsBNUGc
>>179に一票
186: 名無しさん@読者の声:2014/12/1(月) 18:28:00 ID:iTBgDzC.7w
>>180
187: 名無しさん@読者の声:2014/12/1(月) 18:38:25 ID:XgToiSt2yw
>>181
188: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/3(水) 00:44:30 ID:pbJpIaJ/gU
近頃、書き込みが滞ってすいません。
今回の優勝は>>179さんの作品です。

初参加の方もいらっしゃったのにグダグタ進行で申し訳ないです。
次回開催は次の月曜日から
2つのお題方式の参加表明無し型にて
行わせていただきます。
そして、次週からは遅くても1時には書き込みします


189: 名無しさん@読者の声:2014/12/3(水) 14:20:49 ID:DeQfB2hBaQ
お題 遭難
190: 名無しさん@読者の声:2014/12/4(木) 21:39:04 ID:B8dSEuy6uc
お題投稿していいの?

お題「1レス推理小説」
191: 名無しさん@読者の声:2014/12/4(木) 22:53:00 ID:31RcVnIYgk
次の月曜日からだからまだだろ
192: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/8(月) 00:11:31 ID:8frf70OT12
お待たせいたしました。
本日から開催です。

お題募集の日です。
今回もお題は2つでお願いします。
ただ、今回は
選ばれましたお題2つを使って作品を作ってもらいます。
お題によっては難易度がかなり高くなる可能性がありますので皆様からの意見をお聞きしてから通常の方式にさせていただくこともございますので
何卒、御協力お願いします。

皆様の1レス勝負、開催です。

193: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 00:18:06 ID:rdIzAjwOPs
お題 喫茶店
194: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 06:51:51 ID:nKqFQdXnUg
お題 恋愛
195: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 08:51:59 ID:dzEyUte.iE
お題 理想と現実
196: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 09:39:38 ID:DeQfB2hBaQ
お題 寄生虫
197: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 12:12:16 ID:Hk6IPmCFAA
お題候補「かばん」
198: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 12:54:53 ID:LMSycQN5FA
お題
カワイイ女の子だと思った?
199: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 13:16:57 ID:OvW3X2QrIU
お題 触手
200: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 13:53:54 ID:vXftztN/J2
お題 12年の雨
201: 名無しさん@読者の声:2014/12/8(月) 16:36:58 ID:B8dSEuy6uc
脳田林さん乙っす
お題「1レス推理小説」
202: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/8(月) 20:34:02 ID:W6JJPMy5Mo
日付変更書き込みが今回出来そうにないので

24時きっかりに今度はお題投票に移ります。
必ず1人2つのお題に投票してください。

今回は色んなお題があって楽しみでございます。

203: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/8(月) 20:37:17 ID:W6JJPMy5Mo
お題「モンスターハンター」
204: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 16:56:30 ID:itSnAsMnZ.
>>194-195
205: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 17:00:29 ID:81Lfb//d3A
>>199>>201
206: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 17:55:33 ID:B8dSEuy6uc
>>200
>>197
207: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 20:30:58 ID:O2nybXZa7E
>>193-174
208: 間違えたこっちだBy207:2014/12/9(火) 20:32:09 ID:O2nybXZa7E
>>193-194
209: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 20:45:14 ID:VxyBBMen0w
>>198>>201
210: 名無しさん@読者の声:2014/12/9(火) 22:58:33 ID:iTBgDzC.7w
>>193-196
211: ミスすいません:2014/12/9(火) 22:59:25 ID:iTBgDzC.7w
>>193>>196
212: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/10(水) 00:38:38 ID:pbJpIaJ/gU
また票がバラけました。
>>193>>194>>201の票が同票なので
投票延長で明日の夜20時まで延長いたします。

横道でございますがこのスレが気付くと200を越えており、大変びっくりいたしました。
これも皆様が参加し盛り上げてくださったおかげです。
ありがとうございます。

213: 名無しさん@読者の声:2014/12/10(水) 16:46:23 ID:7i0phHhQvw
>>194>>201
214: 名無しさん@読者の声:2014/12/10(水) 17:36:10 ID:yugDrs8EO6
>>198>>201
215: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/10(水) 21:29:10 ID:6fM0rP7Sk6
>>194>>201のお題に決定しました。
参加者様は土曜日20時までに作品を投稿してください。
今回はお題2つを使って作品を作ってもらいますので難易度高めになっています。
では、皆々様の参加をお待ちしております。
216: 名無しさん@読者の声:2014/12/10(水) 22:34:41 ID:3PtiMlAxMk
もう申し込みしていいのかなー?

とりあえず参加します
217: 名無しさん@読者の声:2014/12/11(木) 00:31:45 ID:CefXK.fqDw
参加したいです!!
218: 名無しさん@読者の声:2014/12/11(木) 06:48:11 ID:LMVvp1QOZY
参加申し込みってもうしなくていいんじゃないの?
219: 名無しさん@読者の声:2014/12/12(金) 22:23:48 ID:OS7an0YdiQ
「う……ここは」
「やーっと気がついた。待ちくたびれちゃったよ」
 最初に目に入ったのは、狐の面をかぶった少女の姿。
「君は一体、」
「ルールを説明するね」
 問いかけは完全に無視された。
「推理ゲーム。時間内に私が『何者か』を答えられたら貴方の勝ち、拘束は解けて自由になる。答えられなければゲームオーバー。
 質問は3回までOK。当然『君は誰?』なんて直接的な問いは禁止だよ。
 制限時間は10分と……10秒おまけしてあげる。それじゃ、スタート」
 彼女の説明どおり、自分は椅子に拘束されていた。麻縄が肉にぎっちりと食い込んでいる……1ミリも動けそうにない。
「もしゲームオーバーになったら、どうなるんだ」
 とりあえず頭に浮かんだ疑問を口にした。
 少女は床を指して答える。
「穴が開いて、奈落の底にまっさかさま」
 ぞっとした。声色に嘘は微塵も感じなかったからだ。
「俺をどうやってここに運んだ!」
「その質問には答えられないな。私がやったんじゃないもん」
 つまり共犯者がいるということか。考えてみれば少女一人で大の男を運ぶのは至難の業だ。
「残りは1回……よく考えて質問したほうがいいよ」
(……あっ!)
 焦って大切な質問を消費してしまうとは。自分の軽率さが恨めしい。 
(とにかく状況整理だ。俺はついさっきまで海にいた。大学時代の仲間と台風直前の大波を狙って繰り出したんだ。それから……くそ、思い出せない)
「あと一分だよ。そろそろ最後の質問をしたら?」
(誰だ? 俺の知ってる奴か? 顔を隠してるって事は、きっと以前に会ってるんだ。
 ……っくそ、くそっ! 思い出せない!)
「ちくしょう! 一体俺になんの恨みがあるってんだ!」
 叫んでからしまった、と思った。
(質問を使い切っちまった……)
 青ざめる俺を尻目に、少女は淡々と答えを口にする。
「恨み? ないよ。ただ、どうしてって思う。
 どうしてあの時、『貴方たち』は私を……って」
(あの時? 貴方たち?)
「あと10秒。さあ、『私は何者でしょう』」
 とにかく恨まれているのは分かった。なら答えは一つだ。
「お前は先月過労死した、我が社の社員の遺族だろう! 全員で結託して社長の俺を監禁したんだ!
 これで正解だろう? さあ、とっとと開放――」
「……残念、不正解」
 少女は何故か泣いていた。うるんだ瞳が仮面にあいた穴から覗いている。
 それを見た瞬間、俺は悟った。彼女の目は大学時代付き合っていた女と瓜二つだったのだ。
 子供ができたと微笑みながら告げた彼女に、起業したばかりで多忙だった俺はこう吐き捨てた。
「育てる暇ないだろ、堕ろせ」
 彼女が自殺したのは、堕胎から一年後のことだった。
 
 恐らく、俺は海で溺れ死んだのだ。このゲームは生死を問うものではなく、俺の――。
 ガコン、という音がして、体は真っ逆さまに落ちていった。闇の業火が渦巻く地獄の底へ。



「さよなら、パパ」
 涙で濡れた仮面は滑り落ち、粉々に砕けた。
220: 219:2014/12/13(土) 22:37:32 ID:eDuU6XyjqY
(´;ω;`)
221: 名無しさん@読者の声:2014/12/13(土) 22:59:50 ID:JPaHDvrDOA
今夜待ってくだされば書くんですが…
222: 本来失格なんですが、一応書きました:2014/12/14(日) 00:29:14 ID:sA1GIekk5w
わたしはこの日、必ず一人でこの川に来る。
お菓子と花束を備えて、自分の手で作った不恰好な笹舟を流す。
これだけは最愛の夫にさえ許さない。わたしが死ぬまで、ただ一人で行うべき儀式だ。

なぜなら笹舟とともに流れゆくのは可哀想な子供たちの魂だけではないから。
そこにはわたしの罪も乗っているから。


10年前。過疎化が進み子供の少ない小学校で唯一の女の子だった舞子は、お姫様として扱われていた。
もともと可愛らしい外見で、立ち回りも上手かったので上級生も下級生も彼女の虜だった。
しかし、田舎臭い同世代の子供なんて舞子の眼中にはなかった。
それでも毎日お洒落をして、可愛らしく振舞っていたのはただ一人のため。
「舞子ちゃん、またどこか悪いの?」
「はい…西川先生…」
彼に会うためだけに保健室に通うのがほぼ日課になっていた。
真剣に気持ちをぶつけたこともある。相手にはして貰えなかったが。
それが分かっていたからこそ、先生は舞子のあからさまな仮病も許してくれたのだろう。
子供扱いされるのは嫌だったが、何年かかっても彼を手に入れるつもりだったから我慢した。

それなのに、ある日やって来た若い女が全て奪ってしまった。
メイ先生、と呼ばれていたワンピースが似合う綺麗な大人の女性だった。
舞子を取り巻いていた男子たちはいつの間にか彼女のところにいた。
西川先生と並んだところをお似合いのカップルね、と誰かに冷やかされているとたまらなく心がかき乱された。
そしてある日、彼女の左手の薬指には彼とお揃いの指輪が嵌められていた。
幼い舞子にはどうすることもできないかった。諦めることも。

その翌日、寿退職の前の思い出作りのため、生徒全員とメイ先生で山にドライブに行くことになった。
崖を走る大きな車の中。
車には舞子を含めた七人の生徒と、運転していたメイ先生だけがいた。

我慢ならなかったのだ。目の前にチラつく銀色の光が。望んでも永遠に手に入れられないものを見せつけられている気がして。

衝動的にハンドルに飛びつき、先生の視界を覆い、滅茶苦茶に暴れた。

気がつけば、車は崖から転がり落ち、舞子は川原に立ち尽くしていた。
酷い臭いがする場所には友人達の死体が転がっていた。
その中には先生の、切れた左腕も落ちていた。

嵌っていた指輪をそっと引き抜き、日光にかざす。
そしてそれを自分の指に近づけた時、舞子の意識は途絶えた。


笹舟を全て流し終えたわたしは、帰り際にそっと手を合わせた。

ここで死んでしまった罪もない子供達に。
わたしが殺してしまった子に。

「さようなら、また来年…」

振り返ることなく立ち去って行く”わたし”の名は、西川芽衣子。
223: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/14(日) 03:18:41 ID:6fM0rP7Sk6
大分遅くなりました。申し訳ない限りでございます。

本来なら投票期間ですが
今回、難易度の高さと私の運営能力の低さがちょっとひどかったので
作品投稿は日曜日の深夜1時まで
作品投票は月曜日の日付変更まで
合わせて月曜日からお題募集とさせていただきます。


224: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 16:18:17 ID:8P4KVms62s
>>222
225: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 16:47:43 ID:iTBgDzC.7w
>>219
226: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 17:27:19 ID:xlsbkivGes

>>219
227: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 20:47:16 ID:EQmGTBNlKY
>>222
228: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 20:56:18 ID:ohCfxCggck
>>222
229: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 21:03:56 ID:TkuyXAzHPc
お題募集もしてるんね〜
お題「布団」
230: 名無しさん@読者の声:2014/12/15(月) 21:51:38 ID:wqIKr5Pn1c
>>219
231: 名無しさん@読者の声:2014/12/16(火) 18:57:53 ID:aBy27ur0HE
お題候補「真ん中」
232: 名無しさん@読者の声:2014/12/16(火) 19:07:52 ID:BME.DcoF6E
お題「ライン」
233: 名無しさん@読者の声:2014/12/16(火) 19:44:58 ID:EQmGTBNlKY
お題「魔法」
234: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/12/17(水) 19:51:53 ID:7y0GS5EUKU

大変お待たせいたしました。
申し訳ないです、私事で恐縮ですが……
実家の兄が重病を患いICUに入っており実家に帰っております。
しばらく書き込みを控えさせていただきます。

今週も作品投票が割れましたのでどなたか一時運営していただけませんか?


235: ◆4K2fz7PqfY:2014/12/17(水) 20:01:29 ID:UUg2hnHlnA
>>234
私が運営してもいいでしょうか?
236: ◆4K2fz7PqfY:2014/12/17(水) 22:40:46 ID:UUg2hnHlnA
代わりに運営させていただきます。
作品投票が割れましたので木曜日の午前中に作品投票を行います。
ここでもまた票が割れた場合には共に優秀作品とします。

そして木曜日の午後に今週のお題投票を行いたいと思いますのでよろしくお願い致します。
237: 名無しさん@読者の声:2014/12/20(土) 12:14:56 ID:hYzTrR3qxg
結局今週はどうなる感じだろう
238: 名無しさん@読者の声:2014/12/20(土) 15:57:26 ID:HkYElQ4qI.
>>237進行役じゃないけど…

木曜日に新たな投票が無かったってことで、今回は
>>219>>222の同率優勝って事で良いんじゃないかな

で、お題候補の投票は引き続きやってる感じ?
>>229>>231-233の候補の中から「これ!」と言うものを選んで投票してね
一人一票です

投票の締め切りはルール通り火曜日20時までで良いんですかね…進行役さん(違ったら仕切り直してくれな)

取り敢えずまだお題投票無いので皆さん奮ってご参加ください
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

239: ◆4K2fz7PqfY:2014/12/20(土) 17:19:47 ID:O2nybXZa7E
>>238
すいません…やると言ったのはいいですが私も忙しくてなかなか来られそうにないのでよろしくお願いします…
240: 名無しさん@読者の声:2014/12/21(日) 00:00:47 ID:QocUdXIfUM
>>231
241: 名無しさん@読者の声:2014/12/21(日) 00:06:51 ID:egYmpKvA.A
>>229
242: 名無しさん@読者の声:2014/12/21(日) 21:25:12 ID:iTBgDzC.7w

>>229
243: 名無しさん@読者の声:2014/12/23(火) 21:54:41 ID:HkYElQ4qI.
うぇーいお題投票締め切りましたよー

今回のお題は、2票獲得で>>229「布団」に決定しました!


つーことで、今回も名乗りは無しで良いのかな?
お題の作品が出来たら投稿してくださーい
もう水曜日から投稿してくれて全然構いません

作品投稿の締め切りは、余裕を持って日曜日21時までにしましょうか
投稿は一人1レスだけです

それではお題「布団」1レス勝負開始!!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

244: 名無しさん@読者の声:2014/12/28(日) 23:27:33 ID:NFt8cnzuS.
今回の1レス勝負は参加者が居ないため延期となりました…


やっぱりこの時期は忙しくてそれどころじゃ無いですよね
つーことで、年末年始の1レス勝負は少しの間お休みします

ノシ
245: 名無しさん@読者の声:2015/1/8(木) 16:31:39 ID:MtBRSJTj1Q
来週勝負したいな…|ω・`)チラ
246: 名無しさん@読者の声:2015/1/9(金) 14:23:59 ID:qox2M8nUoU
みなさん、明けましておめでとうございます!

えー…リクエストが有りましたので、新年初めての1レス勝負
開催したいと思います!

お題候補の募集は10日(土)の午前0時から、締め切りは11日(日)の20時まで

お題候補への投票は11日(日)20時から12日(月)15時までとし、お題が決まったら参加者に名乗りを挙げて頂きます

名乗りは12日(月)15時から13日(火)24時までとします

作品の投稿は出来た人から順次投稿宜しくお願いします
投稿は14日(水)午前0時から16日(金)24時までとします

作品への投票は17日(土)午前0時から18日(日)20時までとします

以上のスケジュールで進めていきますので宜しくお願いします
247: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/10(土) 00:55:35 ID:jNxM7IRijA

新年明けましておめでとうございます。

進行をしてくださった方
参加しようと思ってくださった方
ロムだけど楽しみにしてくださった方
御迷惑、おかけ致しました。

兄に続いて嫁までも入院してしまい
少し忙しさに追われていました。
今回の1レス勝負は進行してくださっている御方にお任せいたしまして……
次回より(よろしければ)進行させていただきます。

248: 名無しさん@読者の声:2015/1/10(土) 06:48:14 ID:34HPLFxtvo
お題
お前はもう死んでいる
249: 名無しさん@読者の声:2015/1/10(土) 11:50:41 ID:6lfwgeInwk
お題
ゆく年くる年
250: 名無しさん@読者の声:2015/1/10(土) 19:48:42 ID:22X.QOZFXo
脳田林さんおかえりー!

お題「白いカラス」
251: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 19:08:02 ID:uZvEkif6qw
お題候補「初○○」
252: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 19:25:09 ID:aXoOw24S8g
お題 冬の花火
253: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 20:07:04 ID:uZvEkif6qw
お題募集は締め切りましたー
只今より投票開始です!

締め切りは明日12日(月)15時までです

一人一票、沢山のご参加お待ちしておりまーす

(お題候補>>248-252から一つ選んでレスしてください)
254: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 20:25:40 ID:bdCsROuNCw
>>251
255: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 20:49:33 ID:uZvEkif6qw
お題募集は締め切りましたー
只今より投票開始です!

締め切りは明日12日(月)15時までです

一人一票、沢山のご参加お待ちしておりまーす

(お題候補>>248-252から一つ選んでレスしてください)
256: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 20:50:23 ID:uZvEkif6qw
>>255はミスですorz
257: 名無しさん@読者の声:2015/1/11(日) 22:05:51 ID:6scSKSGqQk
>>252
258: 名無しさん@読者の声:2015/1/12(月) 15:07:52 ID:uZvEkif6qw
締め切りの時間になりましたが>>251-252で票が割れましたので、今回は作品にこの2つのお題を入れてください

お題「初○○&冬の花火」に決定です

今から参加者募集に移ります
スケジュールがカツカツですが…お気軽に参加してくださいねー
名乗り締め切りは13日(火)24時までです!
259: 名無しさん@読者の声:2015/1/12(月) 18:53:07 ID:zwluUG1PRw
参加します。
260: 名無しさん@読者の声:2015/1/12(月) 23:52:43 ID:bdCsROuNCw
参加ー
261: 名無しさん@読者の声:2015/1/14(水) 00:04:30 ID:uZvEkif6qw
参加表明締め切りましたー

と言うわけで、今回の参加者は>>259-260のお二人です

投稿の締め切りは16日(金)24時までですので、宜しくお願いします
262: 今回お題むずかった:2015/1/16(金) 20:33:05 ID:bdCsROuNCw
「天国ではみんな海の話をするんだぜ」
何それ、と俺は返す。
「映画の話。映画研究会として見ておくべき名作よ」
「それならまたDVD貸してくれ」
「あーい」
彼女は伸びた足をぶらぶらと揺らして退屈そうにしている。
やはり来るのが早すぎたのかもしれない。


「冬の花火、撮ろうよ」
彼女が俺を誘ったのは1週間前のこと。
冬の花火というのは俺の住んでる町で行われる季節外れの花火大会のことだろう。
ここ何年かはご無沙汰だったが、小学生の頃には友だちとよく見に行ったものだ。
「それなら良い場所を知ってる。○○道の防波堤からなら人も少なく花火もよく見える」
「あんなとこから? 大丈夫なんでしょうね?」
彼女は訝しげに尋ねる。
「信用しろって」
「そう。なら、期待してるわよ」
そう言って彼女はにっこりと笑った。
その笑顔に見惚れていた俺は彼女に冗談めかした調子でしばらくの間、からかわれることになった。


学校での出来事、この間の休日の失敗談、彼女のオススメの映画、そんな他愛ない話を幾つかしていたら急に東の空が明るくなった。
続いて起こる爆音を聞き、俺は日の出にはまだ早いことに気づく。
「おーっ、早く撮影撮影」
俺の背中を軽く叩き、撮影を促す。
カメラを明るくなった空へと向けながら横目で彼女を見る。
この辺りに住んでいればさして珍しいものでもないのに、彼女は光に見入っている。
「もしかしてはじめて見るのか?」
「うん! こういうのって今まで興味なかったから」
「ならどうして急に?」
「うーん、次の映画のアイデア? 何か使えそうかなー? って」
……彼女はいつもこれだ。
思いつきでいつも俺のことを連れ回す。
はじめて会った時も、はじめて俺が……。
「ん? 何か言った?」
「いや。何にも。花火綺麗だなって」


花火を見た夜から3日。
編集した映像を部室に持っていく。
具体的には花火を見ながらの俺と彼女との会話を消して花火のみを映した映像に。
しかし、あえてたった1つの言葉を残してある。
それが俺の足枷になっていつも以上に映画研究会への道程を長くする。
ただ一言、「お前が好きだ」という言葉が。
俺の初恋はどうなるだろうか。
我ながらキザなやり方だとは思う、だがどうしてもこの初恋を面と向かって伝えることはできなかった。
彼女に無理矢理見せられたラブストーリーの映画をいくつか思い出す。
そうすることでまるで自分が映画の主人公のように思えて心なしか少し足取りは軽くなった。
263: 名無しさん@読者の声:2015/1/16(金) 22:33:53 ID:WrBVJK4BAk

「冬に花火を打ち上げたら死刑になる。
 子供でも知っていることよ、花火師さん」

 処刑人は男を見つめた。
 首は縄でくくられ、貝のように口を閉ざしている。
「なぜルールを破ったのかは……聞いても無駄でしょうね。取調べでも、あなたは一言も話さなかった。
 そろそろ始めるわ。準備を――」
「分かってたさ、殺されることぐらい。
 それでも打ち上げずにはいられなかったんだ」
 処刑人は目を見開いた。男の声は低く、不思議な響きを持っていた。
「毎日同じことの繰り返し、『常識』から外れたものは容赦なく排除される。
 国民全てが同じ時刻に起き、決められた仕事をこなし、質素な食事をとる。
 指定された相手と結婚し、指定された人数・性別の子供を作る……そんな生活、死んでるのと一緒だろ」
「でも、おかげでこの国は平和になったわ。犯罪者はいなくなり、道にはゴミ一つ落ちていない。
 それでも、ときどきあなたのような者が現れるの。平凡な幸せに背を向けて、破滅の道を進む人間が。
 私には理解できないわ」
「そりゃ、あんたには無理だろう」
「なぜ? 私が女だから?」
「違う。常識の枠からはみ出ないように必死で、人生に一生懸命じゃないからさ」
 腕時計のアラームが鳴り、会話の終わりを告げた。
「……さようなら、花火師さん」
「待て、一つだけ質問させてくれ」
「なに?」
「あんたも見たんだろう、俺の咲かせた華。どうだ、
 冬の花火は綺麗だったか?」
「……ええ、息も忘れるほど」
「……そうか」
 男は笑った。子供みたいだ、と処刑人は思った。

 花火師が死んだ後も、網膜には無邪気な笑顔が焼きついていた。
 それは目の奥ではじけ、幾度も花開き、消えた。
264: 名無しさん@読者の声:2015/1/16(金) 22:48:56 ID:uZvEkif6qw
あい、作品が出揃いましたー
ので…もう今から投票を開始します!

投票は一人一票、投票の締め切りは18日(日)20時までです
「良いなー」と思った作品のレス番号のみをレスしてください
(例:>>264)

それでは投稿スタートー!!!


265: 名無しさん@読者の声:2015/1/17(土) 11:24:50 ID:uZvEkif6qw
>>262
266: 名無しさん@読者の声:2015/1/17(土) 12:43:14 ID:ox86XDMTXM
>>263
267: 名無しさん@読者の声:2015/1/17(土) 13:28:18 ID:TKBLHLi.9.
>>262
268: 名無しさん@読者の声:2015/1/18(日) 20:58:44 ID:uZvEkif6qw
投票締め切りました−

今回の優勝は、2票獲得で>>262さんに決定です!
おめでとうございまーす

263さんも、お疲れ様でした!
あの禁止しなくても良さそうな事を禁じている世界観とかあの花火師の生きざまとか結構好きです

262さん
彼の初恋の行方はどうなるんでしょうか…もしかして彼女の初恋でもあるかも知れないと思ってドキワクしていますwww


お二方、本当にお疲れ様でした!
次回は19日(月)か26日(月)に開催予定です

次回の進行役は脳田林さん、お願いしまーす
269: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/19(月) 00:27:13 ID:OPP/hKB7KA

今回もレベルの高い作品でしたね。
>>262
おめでとうございます!次回の参加もお待ちしております。

>>268
素晴らしい進行、ありがとうございます。

お題募集に入ります。
気軽にご参加ください。
皆々様の参加、お待ちしております。
270: 名無しさん@読者の声:2015/1/19(月) 00:54:51 ID:ZEOPBAIpFQ
お題
婚約者
271: 名無しさん@読者の声:2015/1/19(月) 14:57:18 ID:ZP8XLq9yCw
お題
アレルギー
272: 名無しさん@読者の声:2015/1/19(月) 17:02:00 ID:uZvEkif6qw
お題候補「ビフォーアフター」
273: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/20(火) 01:24:34 ID:XB8fowyCj2
では
今回のお題候補は
>>270
>>271
>>272
になります。

このお題が良いと思うものに
投票してください。


274: 名無しさん@読者の声:2015/1/20(火) 01:47:43 ID:XdQqErCbW.
>>271
275: 名無しさん@読者の声:2015/1/20(火) 07:18:12 ID:j7mSaqABug
>>270
276: 名無しさん@読者の声:2015/1/20(火) 14:05:14 ID:GbpH6Yg1nk
>>271
277: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/21(水) 00:05:18 ID:XB8fowyCj2
お題投票を締め切ります。

今回のお題は
>>271です。

参加表明は今回無しでお願いします。
参加者様は
作品が出来次第、土曜日20時までに
投稿ください。

では皆々様の御参加をお待ちしております。
278: のうたばやし ◆N6kHDvcQjc:2015/1/21(水) 18:11:41 ID:jNxM7IRijA

「私達、もう終わりね」
の一言で関係が終わってしまったのは、同居し始めてたったの1ヶ月だった。

「……まったく、俺が猫ダメだって知ってるのに……」
少し広くなった部屋で丸くなっている小さな同居者に呟く。

「お前も、置いていかれたな。アイツみたいに撫でてやれないぞ?」

何を言われてるか、理解してはいないのだろう。
きっと別れの時の俺と同じで……。

「にゃー」

小さく鳴いた声。
急に目から流れ出る涙。
きょとんとした。そんな顔の同居者に対して
「……心配無いよ、置いていかない。もう振り返ったりもしないよ」
俺の最初で最後の強がり。

残ったモノは
小さな同居者と
アレルギー。


279: 1 ◆/H.xzMYYpc:2015/1/21(水) 20:26:20 ID:JAD.nw8Xog
ーとある病院ー

女医「は〜い、次の方〜」
男1「失礼しま…うぐっ」
女医「どうしました?」
男1「すいません。僕、女アレルギーでして…」ヒュ-ヒュ-
女医「可及的速やかに男性医のトコに行ってくださ〜い」

女医「は〜い、次の方〜」
男2「…どうも」
女医「今日はどうなさいました〜?」
男2「…朝から頭が痛くて…」
女医「そうですか〜。一応血圧を測らせてくださいね〜。看護師さ〜ん」
看護師「はい。では、腕を…」
男2「うわわっ!!?」
看護師「えっ!?」ビクッ
男2「き、君、20代前半じゃないかっ!!」
看護師「はあ…」
男2「わ、私は若者アレルギーなんだ!!ぐああっ、頭がぁぁぁ…!!!」ダダダッ
女医「………」
看護師「………」
女医「私だと反応しませんでしたね〜」
看護師「コメントは差し控えます」

女医「は〜い、次の方〜」
男3「よろしくお願い…うわああああっ!!」ガタン!!
女医「???」
男3「白…白…白…部屋中白ばっかりじゃないかっ!」
女医「病院ですからね〜」
男3「俺は白アレルギーなんだっ!!うああ、胸が苦しいぃぃぃ!!」バタン!!
女医「………」
看護師「………」
女医「雪の日とか大変そうですね〜」
看護師「もっと日常が大変と思いますが」

女医「看護師さん、少し休憩してきますね〜」
看護師「あ、は〜い」

女医「………」ツカツカ

パタン
女医「………」



女医(ああああああっっっ!!!痒い痒い痒いーっ!!!)ガリガリ
女医(なんで今日は男の患者ばっかり来るのぉぉぉぉっ!!?)
女医(男アレルギーとか…)


女医(勘弁してぇぇぇぇっ!!!)ボリボリ
280: アウアウ:2015/1/21(水) 22:20:14 ID:lhYgqszolY
アレルギー

「告白します。私はアレルギーです」

「大変ですね。なんのアレルギーですか?」

「違います。私がアレルギーを持っているのではなくて、私がアレルギーそのものなのです」

「はあ・・・」

「私を経口摂取すると、あなたは顔が赤くなり、発熱します」

「私は人間を経口摂取したことなどありませんが」

「あなたは口内から、私の一部である唾液を摂取しました」

「それは、一般的にキスと呼ばれる行為ではないでしょうか」

「摂取したことに変わりはありません」

「そちらも赤くなっていたのは、私もアレルギーだからですか?」

「そのような事実はありません」

「なら確かめてみましょうよ」



「やっぱり赤いです」

「そちらが?」

「私も」
281: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/22(木) 00:01:58 ID:OPP/hKB7KA
箱入り魔王の作者様が参戦とは……胸熱ですね。
282: 名無しさん@読者の声:2015/1/22(木) 01:30:18 ID:X6zMWzLjX6
「僕は嘘アレルギーです」
「はあ」
「他人から嘘を聞かされると死にます」
「宇宙人が君を殺すよ」
「……」
「なんだ、死なないじゃないか」

………

「私は真実アレルギーだわ」
「はあ」
「真実を聞かされると死んでしまうの」
「僕は君という人間が好きだ」
「……」
「なんだ、死なないじゃないか」

………

「なあ、聞いてくれないか」
「なぁに?」
「宇宙人が僕を殺そうとしてる」
「……」
「……なんだ、僕は彼等に殺されないんだね」

「私も聞いてほしいことがあるの」
「何だい?」
「あの人は私の事が好き」
「……」
「……あらやだ」

「君は彼に何を言われたの?」
「あなたは彼に何を言われたの?」

「宇宙人が僕を殺すって」
「彼は私という人間が好きだって」

………

「おい、2人とも、何時までそこに」
「……いる、つもり……?」
「……そういうことか」
「なんということだ、君らが正直者だったとは」
283: 名無しさん@読者の声:2015/1/23(金) 21:46:52 ID:iNTxZzwO/k
『――嬉しいニュースが飛び込んできました。

 最年少宇宙飛行士であるスギノ・コウキさん(16)を乗せたロケットが、宇宙ステーション「パラノーシス」へ無事接続されました。
 ロケット打ち上げは実に16年ぶりのことです。当日はここ十数年で類を見ない、すばらしい好天に恵まれ……――』
 興奮気味に喋るキャスターを横目に、コウキはため息をついた。
(まるでヒーロー扱いだ)
 自分は英雄なんかじゃない。死にものぐるいで宇宙を目指したのは、一刻も早く逃げ出したかったからだ。
 ステーションの丸窓から見える地球。あそこは、まさに地獄だった。
 次から次へと、息つく間もなく起こる自然災害の数々。海は荒れ狂い、雲は太陽光を遮り、動物はほとんどが死に絶えた。生まれた時から、彼のそばにはいつも死があった。
 中でもコウキを悩ませたのは花粉だ。異常発生した木々が世界を覆うほどの花粉を飛ばし、人類はアレルギー症状に苦しめられた。
(マスクを手放せない人生なんてうんざりだ。だから俺は宇宙に来た。地球に殺されるくらいなら、ここで寿命を全うしてやるさ。人類すべてを見捨てて、な)
「タダイマ地球時刻23時。睡眠ヲオススメシマス」
 制御AIの忠告に従い、コウキは無重力に身を任せた。
 


 宇宙にきて5年が経った。
 21歳になったコウキは今、帰還用ポッドで地球に向かっている。
(二度と戻ることはないと思ってたんだけどな)
 彼の考えを変えたのは、地球にいる職員からの定期通信だった。
『――最近じゃあれほど頻繁に起こっていた災害もピタリと止んで、昔のように穏やかな星に戻ったんだ。みんな幸せに暮らしてるよ』
(ったく損だよな。これじゃ、わざわざ宇宙に来た意味が無い)
「マモナク大気圏ニ突入シマス」
 空気との摩擦に備え、宇宙服の中で身を固くする。
 そのとき、とてつもない衝撃がポッドを貫いた。

(う……)
 気がつくと、コウキは宇宙に漂っていた。
 あたりにはポッドの残骸が浮かんでいる。
(一体、なにが起こったんだ)
 無傷で放り出されたのは不幸中の幸いだったが、このままでは地球に帰ることも、ステーションへ戻ることもできない。
 途方にくれるコウキの目前で、母なる地球は静かに廻っている。
「ちくしょう!」
 焦った彼は両手を振り回し、わめき散らした。
 と、そのとき。何か固いものが拳に当たり、コウキは目を見開いた。
 透明の壁が、自分と地球とを隔てていたのだ。
(なんだよこれ)
 壁伝いにどんどん進むが、遮蔽物に終わりはない。
(まるで地球を覆うマスクみたいだ)
 そのとき、コウキは唐突に気づいた。
 天変地異が発生し始めたのは、ちょうど自分が生まれた年だったということに。
(俺の、せい、だった……?)
 あの天災は、アレルギー症状だったのだ。コウキという異物を追い出すための。
「うそだろ……。
 おい入れろよ、帰ってきたんだ! 俺は地球人だぞ!」

 くしゃみでもするように、地球がぶるり、と震えた。
284: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/24(土) 20:05:30 ID:jNxM7IRijA

これより投票期間に入ります。

日曜日から月曜日に日付が変わるまでが投票期間です。
今回の参加作品は

>>278
>>279
>>280
>>282
>>283
5作品です。

コレだっ
と思う作品に投票してください。

では、皆様のご参加お待ちしております。
285: 名無しさん@読者の声:2015/1/24(土) 21:14:17 ID:ZEOPBAIpFQ
>>280
286: 名無しさん@読者の声:2015/1/24(土) 21:32:01 ID:KAeOu7xeAc
>>283
287: 名無しさん@読者の声:2015/1/24(土) 22:40:14 ID:uqPiDK6G7I

>>283
288: 名無しさん@読者の声:2015/1/25(日) 08:40:28 ID:.C2Ce7Dj1M
>>279
289: 名無しさん@読者の声:2015/1/25(日) 09:22:08 ID:6lfwgeInwk
>>283
290: 名無しさん@読者の声:2015/1/25(日) 09:44:09 ID:rEsO4Emp66
>>280
291: 名無しさん@読者の声:2015/1/25(日) 22:13:24 ID:ofkmkyyPH.
>>278
292: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/26(月) 00:02:29 ID:KdpgKckXm6

投票締切です。

今回の勝者は……
>>283です!

素晴らしい作品でございました。
では、これよりお題募集期間に入ります。

293: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/1/27(火) 15:39:27 ID:8er4yV5PIk

今回はお題候補が無いようなので
今週は見送らせていただきます。

では来週。


294: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/2(月) 00:15:53 ID:3royW.7drM

お題募集期間になりました。
はてさて、今回は1レス勝負は行われるのでしょうか?

では
お題募集、始まります。
皆々様のご参加お待ちしております。

295: 名無しさん@読者の声:2015/2/2(月) 08:13:27 ID:VHu0RcpVjQ
お題「誕生日」
296: 名無しさん@読者の声:2015/2/2(月) 09:28:57 ID:uXnbuTbXEQ
お題「節分」
297: 名無しさん@読者の声:2015/2/2(月) 11:38:49 ID:H6FlYpwN1M
お題
灰色の街
298: 名無しさん@読者の声:2015/2/2(月) 18:20:49 ID:BAP7saWkqY
お題候補「月」
299: 名無しさん@読者の声:2015/2/3(火) 02:17:19 ID:zs6HkdJN8o

今回のお題候補は
>>295
>>296
>>297
>>298
です。この中からこれだっと思うのをお選びください。


300: 名無しさん@読者の声:2015/2/3(火) 06:37:09 ID:TtIIwmn.Kk
297
301: 名無しさん@読者の声:2015/2/3(火) 07:32:48 ID:qQoRvUX2Jw
>>296
302: 名無しさん@読者の声:2015/2/3(火) 22:00:24 ID:VHu0RcpVjQ
>>297
303: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/4(水) 00:22:54 ID:vJ5YwfnO9A

お題が決定しました。
>>297
「灰色の街」です

今回は名乗り無しですので
よろしくお願いします。


304: 参加します ◆WEmWDvOgzo:2015/2/4(水) 12:07:33 ID:IsuJYzf34o
OH GUSH 焼き尽くせ BURN DOWN BURN DOWN BURN THEM
そこは誰も触れてはならない領域
OH GUSH 狼煙となれ BURN DOWN BURN DOWN BURN DEM OWN
それは疚しい唸り声が飛び交うせわしない街

誰も彼も枯れてしまった成れの果て
おぉ神よ 目指す群れはどこかのどかな地へ
揺るぎない樹は伸びていく彼方へ
息づくリズムは刻む世の涯

昇る朝陽は目を眩ませる
手枷、足枷、その場で繋がれる
期待はずれはオンボロなこの身を包ませる
奮わせる勇気はポロポロ崩れ去る

過ぎ去った時の後
語り尽くせぬ命の話は辿る記憶へと
導かれし意思は未開の星にふと奪われる
悲しみはやがて誰かの耳になぞられて
なぞらえても解き明かせぬ時代の片隅に眠るだろう

赤焼けの空を舞う黒い雲に輝く吉兆の火から立ち込める煙が交わえて、いつしか大粒の涙を街に打ち付けた
しみったれた街を今日もさまようのは止まり木に身を休める渡り鳥の群れ
羽は抜け落ちて、身体は縮こまり、虚ろな眼差しを豪雨が遮る

海に溶け込む陽の光 闇を見渡す淡い月明かり
銀色の河をヒラヒラと泳ぐ星々が眺める群青と新緑のガイダンス

思想 疑問 自問自答 今夜も寝付けない

灰色の街 そこはきっと忘れ去られたまま
灰色の街 それはきっと目に見えぬまま

序章は無知の異なり
第1章は進歩への軌跡
第2章は知恵のいがみ合い
第3章は感覚のままに
第4章は理解を求め合い
第5章は束の間の安寧
引き換えに欠けた喜怒哀楽、思いやり、危機感をひた隠しにする忘却
次なる章は未だ開かれぬまま

健やかなる時も病める時も立ち止まれないのだから、なにが起きてもしかたない
触れた針は戻せまい、狭い世界など微塵にも描いてはいない
焦りぎみに走り出す心は背後の溜め息に気付かない
いくつも理屈を記すリスクを知らずに息づくリズムに身を委ねる
それが崩壊のリズムだとしてもバスバスと弾ませる鼓動がひたすら走れと促すのだ
305: 詩…だと…乗った ◆N6kHDvcQjc:2015/2/4(水) 18:30:13 ID:3royW.7drM

君がいないから
灰色の街。
誰彼を羨んで歩く
灰色の街。

黄昏時の色が
死んでいく。
君をなくした心が
死んでいく。

煌びやかな街の灯も
薄汚れた灰色に染まる。

君がいないから
僕には灰色の街。
306: ◆dq0aT6IjKU:2015/2/4(水) 18:45:10 ID:H4qHsEWWdo
ー灰色の街ー

色付いていたものが色を落としていく。
極彩色がモノクロームへ。
降るもの歩む者何もかも灰色へ移ろいゆく。

灰が肺に溜まって苦しい。
吐き出そうにも吐き出し方を僕は知らず、ただ胸の奥にある異物に喘ぎを漏らす。

灰色は色濃く淡く触れれば砂の山のように崩れてしまいそう。
あのビルの角も、きっと指を触れればほろほろと…

自分の指も、顔も感情も色を落とし、
灰に染まっていく。

今、あなたの髪に触れようとした指が霞み、
ほろほろと崩れていった。

音もなく目の前の電柱が崩れ落ちる。
その横で携帯を弄っていた女性も崩れ落ちた。
転がる灰に何も思わず、何事もなかったように
横にいるあなたが崩れるのも気付かずに、
向かう橋が崩れようとしているのにも解らずに
僕は崩れ落ちゆく灰色の街を眼球に移しながら歩いた。
307: あうあう:2015/2/6(金) 01:28:01 ID:9vc1DYUD..
モノクロの風景が並ぶ。列を為す。

かつて悠久とすら思える程に栄えた都は、もはや在りし日の夢の如し有様だ。

灼熱の日差しは文字通りに地を燃やし、有機物は全て余さず炭化した。

それらを神の裁きと呼び、祈り捧げた神父も望み通りに神に召された。

風が熱を掻き回し、残されたものさえも塵芥に変えて行く。

近未来都市の化粧を落とされ、土地の素顔は素朴な大地に回帰した。

人類は地中に逃れ、一部の恵まれた者だけがポッドに入り明日へと儚き希望を繋ぐ。

人づてに聞いた話だ。

誰も住めない都をさ迷う僕はなんなんだろう。僕は今日も答えを求めてポッドを開く。

ポッドの鍵は風化し、既に用を果たさない。手で封を引っぺがすだけで終わりだ。

機械の戒めから解放された人間が、悠々と体を起こし、眩しそうに瞬く。

人間は景色を一望すると、表情が絶望に凍りつき、視線は僕の顔を最後に止まる。

「ば、化け物!灰色の化け物!!」

僕は灰色の化け物らしい。大体半数の人間がそう叫ぶ。

二言目を口にする前に、人間は熱風に攫われた。

残りの半数はこのように消えた。言葉を残すか残さないか、違いはそれだけ。

灰色の街は灰色の僕だけの街。

僕は明日もポッドを開けるだろう。僕は人間に会いたいんだ。
308: 名無しさん@読者の声:2015/2/6(金) 23:34:32 ID:0zJ27ZSICE
 死に方は凍死と決めていた。昔テレビで、もっとも痛みが少ないと云っていたから。
 私は震えながら、とぼとぼ歩く。
 街はいつも通りに灰色で、なんの面白味もなかった。

 この世に生まれ落ちた瞬間から、私は色を失っていた。極彩色の名画も絶景も、この両目を通りぬければガラクタに変わる。すべてが白黒の濃淡で塗りつぶされる世界なんて、もううんざりだった。
 16歳になった朝、こっそり家を抜け出した。
(死ぬには絶好の日だ)
 覚悟はできていた。あとは行動に移すだけだ。

公園の中央にあるドーム型の遊具を、死に場所として選んだ。中の空洞でうずくまっていれば誰にも気づかれることなく逝けるだろう。
 一歩一歩近づいていく。北風がごうっと髪をかき混ぜた。
「おはよう」
 明るい声が体を硬直させた。ドームにぽっかりと空いた穴から、十歳くらいの少女の顔が覗いている。
 先客がいるとは予想だにしていなかった私は、人形のように固まったままだった。
 女の子はしばらくこちらを眺めていたが、不思議そうな表情で再度口を開いた。
「あなた、とっても暑がりなのね」
「え?」
「私なら冬に半袖は着ないわ。凍えちゃうもの」
 それが目的なの、とは言えなかった。
「中に入らない? 外よりは暖かいわよ」

 打ち明け話をする気になったのは、少女があまりにも大人びていたからだ。彼女なら、真剣に聞いてくれるという確信があった。
「他の人にとってはくだらない理由だと思う。色が分からない位で死を選ぶなんて。でも、私には耐えられなかった」
「……もっとくだらない理由で、人はいくらでも死ぬわ。それに比べたら、あなたのはかなり「真っ当」ね」
 少女はしばらく黙って下を向いていたが、何かを思いついたのだろう、急にぱっと表情が輝いた。
「ね、私があなたに色を解説するっていうのはどう?」
「どういうこと?」
「色を通訳するの。たとえば、あれ」
 丸い穴越しに広がる空を指した。
「冬の空は、とても冷たくて高潔な色。さわれば指先が凍ってしまうのは分かってるのに、それでもふれずにはいられない……凶悪なほど美しい冬の色よ」
「それじゃ、あのひとつだけ浮いてる雲は?」
「孤独で気高い色。自分を分かってくれる奴なんて誰もいない。だけど一人でも生き抜いてみせる。……そんな、寂しさの中に強さを秘めた色」
 私はいつのまにか、彼女のつむぐ色彩に魅了されていた。 
「あの痩せた枯れ木は?」
「静かな生命の色。葉っぱなんて一枚もないけど、あの樹皮の内側には、生きようとする力が無限につまってるの。この世でもっとも暖かい色よ。そして……」
 意志を秘めた目が、私を正面から見据えた。
「あなたは、あの木と同じ色をしてる。たくさん傷ついて死を決意するほど絶望しているのに、それでも心の隅では生きたいと願ってる、とても強い色」 
「……そんなことない! 私は、」
「ほら」
 冷たい指が目元を拭う。そのとき初めて、自分が泣いていることに気づいた。
「これから先、いっぱい悲しいことや苦しいことがあるでしょう。だけどそれと同じくらい、楽しいこともあるかもしれない」
「……本当?」
「さあ」
「えっ」
「答えっていうのは、自分で見つけるから価値があるのよ」
 片目をつぶり、少女はいたずらっぽく微笑んだ。

 帰り道は前と同じ、無機質な風景。でも私の眼は、そこにある新しい何かを映していた。
(ああ、寒いな)
 歩みは次第に早くなり、ついに私は走り出す。
 灰色の街並を、たった独りで。
309: ◆OUDf1gO5SQ:2015/2/7(土) 10:29:18 ID:KWhrxNaFPw
「ここはいつ来ても雰囲気が寂しいわね。きっと灰色ばかりなのがいけないんだわ」

「何か差し色があれば一気に明るくなるでしょうに…。ね、あなたもそう思わない?」

「…あっ、そうだ!私のリボンがあったわ。この赤さならきっと、灰色によく映えるわよ」

「そうね…じゃあ、ここに飾りましょう」

「え?いいじゃない、あなたの家は私の家なんだから。それに、あなたには美的センスが足りないのよ」

「…さあ、出来たわ!」

「ほら見て、とっても可愛いのよ。この灰色ばかりの景色の中で、一際目立つわ」

「ふふっ。これなら、ここまで来るのに迷ったりする心配も無いわね。あなたのいる場所がすぐにわかるんですもの」

「…だから、ねぇ、早く出てきてちょうだい。私、あれからずっと待ってるのよ?レディーを待たせるなんてひどいわ」

「デートに行く約束だったじゃない。私、頑張っておめかししたのよ。このワンピースだって、新しく買ったの」

「髪型がなかなか決まらないの?ちょっとくらい寝癖があっても私は気にしないわ。あなたと一緒ならそれでいいの…本当よ?」

「ねぇ、ここは寒いわ…。せめて、中に入らせて?」

「でも、あなたの家、ドアが無いわ。冷たい石の固まりしかないの…」

「ねぇ、入り口はどこ?会いたい、あなたに会いたいのよ……お願いだから私を置いていかないで……」


310: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/7(土) 20:49:57 ID:Gjis396R7w

これより投票期間に入ります。

これだっという作品に投票ください。

日曜日から月曜日の日付変更で投票終了となりますのでよろしくお願いします。
311: 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 20:53:33 ID:KTFz0UcpOY
>>308
312: 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:01:51 ID:ICjXF0EmlI
>>309
313: 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:20:56 ID:UdCBQzYwOk
>>307
314: 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:40:50 ID:KwbqdC.YRw
>>304
315: 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 22:12:36 ID:DuLp/eGCs.
>>309
316: 名無しさん@読者の声:2015/2/8(日) 00:16:46 ID:NHz4OROpH2
>>305
317: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/9(月) 00:32:27 ID:3royW.7drM

投票終了ですっ

今回の勝者は……
>>309です。

なかなかの参加者数でございました。
ではお題候補募集に入ります。

皆々様の参加、お待ちしております。
318: 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 01:44:39 ID:wuqsecO6N.
お題「神社」
319: 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 05:17:38 ID:fPhAz6W0OY
お題候補「チョコレート」
320: 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 07:53:54 ID:KTFz0UcpOY
お題候補「首」
321: 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 10:56:31 ID:4KX2FwLDVA
お題
歩く者
322: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/10(火) 00:30:42 ID:aJ/URoXAUo
今より、お題投票期間に入ります。

>>318
>>319
>>320
>>321
のお題の中で
これだっていうのを
1つお選びください。

323: 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 08:20:32 ID:3QYKPyBaiw
>>319
324: 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 21:50:50 ID:LswZ7S4thE
>>321
325: 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 22:06:15 ID:EL/yObHYdA
>>321

326: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/11(水) 03:26:27 ID:ubLLAeewcY

今週のお題は……

2票獲得
>>321のお題です。

参加者様は土曜日20時までに作品投下ください。
327: 名無しさん@読者の声:2015/2/13(金) 23:41:08 ID:kGE/sKRwqc

「はい、腕はここ。しっかり組んでてね」

「き、緊張するなぁ……ちゃんと歩けるかな?」

「私が一緒について歩いてあげるっていうのに、まだ心配?」

「ううん。そんなことない。自分でこの形式を希望しておいて情けないけど…ナビは任せるよ」

「ふふ。任せて。あなたと並んで歩くのは慣れてるもの。それじゃ、行きましょう。一歩ずつ、ゆっくりね……そう、その調子」

「そうだ、キミは…足元は大丈夫?」

「ちょっと歩きにくいけど、平気。あなたこそ、大丈夫? つまづいたり、しないでね?」

「…うん。君がこうして支えていてくれれば、最後まで行けるよ。大丈夫」

「……そうね。そのまま、まっすぐ」

「うん」

「…あと少し」

「ねえ」

「うん?」

「幸せになろう。二人で」

「うん。こうして腕を組んで、生涯二人で」

「…あぁ、今だけは見える気がするよ。赤い道が…。僕と君の、未来への道が」

「ええ。私も、同じ道が見えてる…」


328: 名無しさん@読者の声:2015/2/14(土) 17:30:43 ID:Z5yPXO98A.

「君が歩くのを止めたとき、世界は滅亡する」


 宇宙人は紫の触手に月光をぬらぬらと反射させながら、抑揚のない声で告げた。

「ネクラビアス星人は紳士だ。前触れもなく他の星を襲うなんて野暮なマネはしない。
 まず無作為に選んだ住人一人に試練を与える。それが失敗したときだけ、攻撃を開始するのさ」

 異星人は内心ほくそ笑んだ。絶対に達成できない難題をふっかけるのは、下等生物が必死であがく姿に快感を覚えるからだ。

(永遠に歩き続けることは、どれだけ脚力の優れた種族にも不可能。ましてこんな女の子にできるわけがない)

「さあ、歩き始めたまえ。立ち止まった瞬間、無数の兵士が地球を覆うだろう」

 しかし少女は小首を傾げたまま、微動だにしなかった。

(まさか翻訳装置に不備が?) エイリアンが不安になりはじめたころ、やっと小さな口が動き出した。

「私が立ち止まったとしても、歩くのを止めたことにはならないわ」

「?」

「『歩みを止める』という言葉は、死を意味するの。生きている限り人は歩き続けるのよ」

 予想外の台詞に、ピンク色の汗が頬を伝う。

「な、ならば君が死んだときだ。我らの寿命は地球人の十倍ある。それまで待って――」

「それはどうかしら。たとえ命を終えても、誰かが覚えているかぎり私は死んだことにならないわ」

 呆然とする宇宙人に、たたみかける。

「私が歩みを止めるのは、全人類に忘れられたときだけよ」

「ぐぬぬ……ならば、そのときだ。そのとき我らは再び現れ、地球を滅亡させてやるのだっ」

 涙目のエイリアンは捨て台詞を残し、消えた。


 病院の屋上に静けさが戻ってきた。
 少女はほっと息をつく。視線を落とし、もう二度と動かない両足を見つめた。

(飛び降りるつもりだったのに、死ぬ気がなくなっちゃったわ)

 ふふ、と笑い、車椅子に背を預ける。


 宝石を砕いて散りばめた星空が、潤んだ瞳に映っていた。
329: 名無しさん@読者の声:2015/2/15(日) 01:47:43 ID:3royW.7drM

進行が遅れました
申し訳ないです。

今回の参加者様は
2名ですね。

>>327
>>328
の2つから
これだっ!と思う作品に投票お願いします。
投票締め切りは月曜日の朝9時までにさせていただきます。

珍しく一騎打ちでございますな。

330: 名無しさん@読者の声:2015/2/15(日) 03:51:37 ID:eB319qzgEA
>>328
331: 名無しさん@読者の声:2015/2/15(日) 21:23:37 ID:9vc1DYUD..
>>327
332: 名無しさん@読者の声:2015/2/15(日) 21:58:27 ID:LswZ7S4thE
>>328
333: 名無しさん@読者の声:2015/2/15(日) 22:23:34 ID:fxUymlm.62

>>328
334: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/16(月) 08:50:08 ID:fVaxdanGF2

ちょいと早いですが締め切らせていただきます。
今回の勝負を制したのは……!

>>328様の作品です。おめでとうございます!

では、これよりお題募集に入ります。

皆々様の御参加、お待ちしております。
335: 名無しさん@読者の声:2015/2/16(月) 10:18:36 ID:zxuZy2jdZI
かおる
336: 名無しさん@読者の声:2015/2/16(月) 10:54:10 ID:fxUymlm.62
お題:太陽
337: 名無しさん@読者の声:2015/2/16(月) 12:42:05 ID:B1sy9Tveek
お題
その先で
338: 名無しさん@読者の声:2015/2/16(月) 17:10:08 ID:eB319qzgEA
>>328優勝おめでとうございます(*´∀`)
こういうファンタスティックなお話が大好物で、楽しく読ませていただきました
もうね、宇宙人をも煙に巻く女の子の頭の良さ!!
動かない足に思い悩んで死をも覚悟している彼女が何故こうまで凛としているのか…宇宙人にムカついたから?歩けない自分への嫌がらせと思ったのかな?
そして、宇宙人に畳み掛ける彼女の言葉は、死と相反する生への希望なのかしら?
侵略しに来た宇宙人がもしかしたら彼女を救ってくれたのかも?色々考えた結果…最後の一文に全部持ってかれましたwww

凄く綺麗な締め
大好き!!
339: 名無しさん@読者の声:2015/2/16(月) 18:04:12 ID:TKtrCM4mFs
お題候補 独り言
340: 328:2015/2/16(月) 21:08:39 ID:x287GwPBOw
>>338
ありがとうございます。
やっぱり感想いただけると、嬉しいもんですね。
これからも精進します。よかったらまたお読みくださいませ(´▽`*)
341: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/17(火) 01:31:16 ID:aJ/URoXAUo

遅くなりました……。

今よりお題投票です!
これだっ!
と、思うお題に投票お願いします。
342: 名無しさん@読者の声:2015/2/17(火) 20:32:25 ID:nodR771/.s
>>337
343: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/18(水) 00:04:12 ID:H03.Cb48go

今回のお題は一票のみですね……。
>>337です。

やはり毎週開催は辛いですかねぇ……。
344: 名無しさん@読者の声:2015/2/18(水) 08:19:31 ID:eh37R1K/QM
二週に一回でもいいと思われ。

345: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/19(木) 19:15:28 ID:XJP6puJGCI
今回から隔週にしますね。
346: ダメだ浮かばん:2015/2/19(木) 20:13:15 ID:XJP6puJGCI
フロント木っ端、煙を吐く車体。ハンドルにもたれかかっている男を窓の外から見ているのは、その男だった。
「あ〜死んでもうたがな……」
ついつい遊び心で『この先、急カーブ』にアクセル全開で突っ込み、その先でガードレールに大胆にもアタック。アンドクラッシュ。
まさしく当たって砕けた。
「寝てるみたいだろ?死んでるだぜ……俺」
なんて、呟いていたらキティサンダルを履き上下純白のスエット素材の服を着た少女が突然現れた。
「ちなみに、この着こなしはセットアップって言うっす!ちぃっす!死に神っす!」

俺はどこからツッコミを入れて良いのかわからずにいると矢継ぎ早に「文字数もヤバい気がするんでチョッパヤで言いますと、まだ俺さんは死ぬ予定じゃないっす!なので、お帰りくださいっす!」
と、死に神(?)が言い終わると同時に、俺は光に包まれ……気付くと事故を起こしたはずのカーブ前で止まっていた。

「……生きてる。きっと夢を見てたんだ……」
安堵し、生きてる喜びに打ち振るえていたかったが俺の耳に死に神(?)の声が届く。

「聞こえるっすか?あの世を見るのは3日ぐらい先っす!ついでに5倍は痛い死に方っすよ!また来ますっす!」

「……」

俺は生きてるのを後悔した。

347: 名無しさん@読者の声:2015/2/21(土) 18:25:47 ID:mBXG2qEyIY
「ねーママ」
「なあに?」
「大好き!」
 えへへ、と笑い、恥ずかしそうに寝具をかぶる少女。
「ママも大好きよ。お休み、ミナ」
 薄い布越しに口づけ、子供部屋を後にした。

「やっと寝たか」
 台所では男がナイフを研いでいた。赤々と燃える炎の作る影が、傷だらけの顔をさらにいかつく見せている。
 しかし、片方しかない目はどこまでも優しく澄んでいた。
「ええ。……ふふっ」
「どうした」
「ミナがね、私のこと大好きだって」
「……それくらい俺だって言われたことある」
「拗ねてる?」
「拗ねてない」
 背後に回り、両腕で大柄な体を包み込んだ。
「……ずっとこんな暮らしができたらいいのに」
「そうだな」
「このまま真実を告げずに、ミナと貴方と三人で――」
「おい……」
 首筋に落ちる水滴に気づいたのだろう、男の声には困惑が滲んでいた。
「全部嘘だったらいいのに。あの子は『勇者』なんかじゃなくて、私たちも―」
「おい!」
 振り向いた男の力強い手に腕を掴まれ、体がびくり、とはねた。
「それ以上言うな。ミナが聞いたらどうする」
 彼の目は微かに揺れていた。そこから深い悲しみを感じ取り、男も同じ思いだと分かる。
 
 魔王のみが暮らすこの世界で、娘は独りぼっちの人生を歩まなければならないのだ。
  
「信じよう。あの子が作る未来の先に、希望があると」
 
 声を殺して泣く「慈愛の魔王」を、「豪傑の魔王」が力強く抱きしめる。

 テーブルに置かれた刃が、暖炉でゆらめく炎を静かに映していた。
348: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/21(土) 23:04:07 ID:fVaxdanGF2

遅くなりました。

今回の作品は
>>346
>>347
の2人です。

良かった作品の方に投票お願いします。

349: 名無しさん@読者の声:2015/2/22(日) 03:18:30 ID:dyvvRA936U
>>347
350: 名無しさん@読者の声:2015/2/22(日) 07:46:00 ID:AZzEHTbNDc
>>346
351: 名無しさん@読者の声:2015/2/22(日) 16:32:37 ID:eB319qzgEA
>>347
352: 名無しさん@読者の声:2015/2/22(日) 22:43:16 ID:ukEXnueF8.
>>346
353: 名無しさん@読者の声:2015/2/22(日) 23:38:36 ID:KTFz0UcpOY

>>346
354: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/23(月) 00:17:00 ID:aJ/URoXAUo

投票終了です。
今回は……
>>346です!

投票してくださった方、ありがとうございます。

今週は無しなので予め、ご了承ください。
355: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/2(月) 00:09:49 ID:yQGpHrOErY

開催の週になりました。

お題を募集します。
3月初めの1レス勝負……どんなお題が出るのか楽しみです。

356: 名無しさん@読者の声:2015/3/2(月) 03:52:00 ID:vKuMKQKheo
お題候補「君とついた嘘の話」
357: 名無しさん@読者の声:2015/3/2(月) 06:59:43 ID:vVCBzGKQ6Y
お題
運命の果実
358: 名無しさん@読者の声:2015/3/2(月) 10:58:32 ID:XuICedpHWc
お題「日差し」
359: 名無しさん@読者の声:2015/3/2(月) 16:37:17 ID:FXmrjjs6bw
お題
そらいろのほし
360: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/3(火) 00:38:09 ID:Hd6dBNt7cs

では、続きまして
お題投票期間です。

あなたがコレだっ!って思うお題に投票お願いします。


361: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 07:24:10 ID:oztP7Z9Q8E

>>356
362: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 15:57:42 ID:G3Nr23gx2.
>>359
363: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 18:54:56 ID:vKuMKQKheo
>>358
364: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 18:57:27 ID:UqUmBWug/Q
>>357
365: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:06:14 ID:RW9jPHCthI
>>359
366: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:28:19 ID:dFC2halaiI
>>356
367: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:35:18 ID:nqGKaO/arA
>>359
368: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 22:02:16 ID:8jvqWRXNSs
>>357
369: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 22:36:01 ID:bgVLJvcWjs
>>357

370: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 23:48:17 ID:n92CdsTmsI
>>356
371: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 01:07:25 ID:9675PwRvh.

今週のお題は4票獲得>>356
「君とついた嘘の話」です

今回、投票者が多数いてびっくり致しました。
参加者表明不要です。
作品が出来次第、参加者様は投稿してください。
締め切りは土曜日20時です!

参加、お待ちしております!
372: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 02:19:35 ID:lwDdF9F5SI
思い出話をするとしよう。
3月の末、君は黄昏迫った教室で遠い目をしてグラウンドを見てたね。
僕の視線に気付いた君は泣きはらした眼で僕を見て、静かにこう言ったんだ。
「大きな嘘を吐かないか?」って。
僕は君に肯定した。校庭の奴らの声をBGMにして作った計画は簡単だった。いや、思えば難しかった。
4月1日、午前授業体育の時に君の仕掛けた爆発物が花壇で弾ける。
想像よりも過激だったから僕ですら悲鳴をあげたんだよ?
放送室から海外アニメのアヒル声で「この学校はテロの標的になった!下手に逃げると諸君等の校舎は、跡形も無くなるだろう!」
青ざめた体育教師は漏らしていたよ。

……ここまでにしよう。あの日は結果、バレずに上手くみんなを騙せた。
けど、まさか嘘を本当にしてしまうとは夢にも見なかった。
僕は撃たなきゃならない立場だったんだよ?
ごめんね……でも、きっと撃たれるんだろうね、僕も。
373: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 22:42:29 ID:d69XzQ4gB.

すいません。
嘘つきました。
再度、お題投票数を確認致しましたところ
>>356が3票
>>357が3票
>>359が3票で
この三つのお題の延長投票になるべきでした。

失礼致しました。
374: 名無しさん@読者の声:2015/3/5(木) 08:31:51 ID:XfvLUbdXOk
ドンマイw
今回はそのままでいいんじゃないかな? もう書き始めてる人もいると思うし
375: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/5(木) 17:20:57 ID:Fi0a9.0PvA

>>374
コメントありがとうございます
そうですね……
今回は「君とついた嘘の話」でいかせていただきます。

お題をお出ししてくださった皆様、並びに投票してくださった皆様、申し訳ありません。
以後、このようなことが無いように、気を付けます。
失礼致しました。
376: 名無しさん@読者の声:2015/3/6(金) 21:52:55 ID:woploLDGNc
 水平線をするどく睨みながらニナは囁く。

「海の向こうには楽園があるの」

 はらはらこぼれるしずくが頬を流れ、雪いろの髪を伝って肩に落ちた。
 夜の海は冷気をたたえ月明かりに煌いている。厚着の私でさえ寒いのだから、ワンピース一枚のニナは芯まで凍えていることだろう。

「そこはすべての嘘が本当になる世界。到着したら、まっさきにこう宣言するわ。
 『アルトと私、そして優しいパパ。家族3人でずっと幸せに暮らしていく』……」

 この島から逃げられないことを私も、そしてニナもよく分かっていた。
 彼女をつなぐ枷はあまりに横暴で、毎日聞くに耐えない暴言を浴びせかける。私のお気に入りだった柔らかい髪が鼻をくすぐる感触も、奴は酒代と引き替えに奪っていった。

 昨日まで隠れていた背中に容赦なく潮風が突き刺さる。急に短くなった髪に戸惑っているのは彼女ではなく、むしろ私の方だった。
 出来ることならニナを抱きしめ、震える身体に熱を取り戻してやりたい。
 けれどそんなことをすれば、彼女を支える糸はぷっつりと切れてしまうだろう。だから気配を消し、口をつぐむ。親友が私を必要とするそのときまでは。

 あの男はニナを嘘つきだとののしった。空想など止めて現実をみろ。お前は一生ここから出られないんだ、と。
 その嘘がぎりぎりで彼女を生かしているなど、からっぽの頭には及びもつかないのだ。

 ニナは深く深く息を吸った。そして長い時間をかけて吐き出すと、振り向いて私に微笑みかけた。

「おいで、アルト」

 美しく澄んだ瞳を見て、首尾よく自分を取り戻せたことを知る。
 夢中でかけよる私の尻尾はきっと、ちぎれんばかりに振られているはずだ。

「ふふ、くすぐったいよ」

 ニナは嘘つきだ。そして、私も。

 おとなしく従順な「犬」を演じるのは、あの男に警戒心を抱かせない為だ。
 数年後。ニナを見る目に欲が滲んだ瞬間、狩人の牙は獲物の喉笛に食らいつき、羽虫にも劣る命を終わらせる。どす黒い朱に染まる獣は、友を守れた嬉しさに咆哮するだろう。

 けれど、今はまだ。

「アルトの毛並みはきれいだね。白銀に光ってる」

 背中をなでるニナの手は冷え切っている。

 そっと鼻先で触れた。少しでも温もりを与えられたら、いい。 
377: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 08:38:34 ID:6/A1tQsE6w
『運命の果実、それは空色の星にある』

シュルシュルとうねる、しなやかな縦縞模様の蛇は含みのある笑みをたたえて男の耳元に囁いた
股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男は驚きもせず、ぶっきらぼうに蛇を払った
気を悪くした蛇は悔しげにシャーッと唸り、鋭い牙を見せつけて威嚇した
しかし股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男はそっけなく『地の底に還れ』と手を振った

『全裸のクセに生意気だ』そう吐き捨てた蛇は苛立ちながらも男の居た天高く聳える大樹の木陰を後にし、茂みを抜けた先にある彩り豊かな花畑へと身を這わせた

『運命の果実、それは空色の星にある』
蛇は先ほどと同様に女の耳元に囁いた。股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の女は蛇を一瞥したが、あえて何も言わずに花を摘むのを再開した
先ほどの事もあってか、とても不機嫌だった蛇は女を睨み付けたが女は知らんぷりを決め込んだ
その態度にもっと腹を立てた蛇は意地の悪い笑みを浮かべ、からかうような口調で尋ねた

『そんなに花を集めてどうする?』

女は無視して花を摘み続けていたが気にもせず、蛇はさらに尋ねた

『葉っぱじゃなくて花で股間を隠すのか?毛むくじゃらの密林に花を飾ってもみっともないだけだ?』

蛇は長細い体をくねくねとうねらせてケタケタと笑った
あまりの暴言に戸惑い、平静を保っていた女は怒り狂って蛇の尾に手を伸ばした
ギュッと尾を握られ、あっけなく宙ぶらりんにされてしまった蛇は驚きのあまり口をパクパクとさせた

『密林かどうか自分の目で確かめてごらんなさい!』

興奮した女は股間に張り付けていた葉っぱを取り去り、蛇の胴体を両手で掴んで己の陰部に頭をぎゅうぎゅう押し付けた
蛇は混乱しながらも必死に抵抗したが自分より大きな体と力に敵わず、ずっぽりと陰部に全身が収まってしまった
股間に蛇一匹を隠した全裸の女は勝利に歓喜し、胸を張ってけたたましい雄叫びをあげた
その時、ある異変に気付いた
痛みと共に走るとんでもないエクスタシー、女は直感的に男のいる木陰へと走った

股間に蛇一匹を隠した全裸の女は股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男に分かりやすく事情を説明した
もちろん男はすべてを理解し、納得した
女は陰部から蛇の死骸を抜き去り、地面に投げ捨てると顔を赤らめながら上目遣いで男を求めた

それから時は経ち、全裸の男女の間には60億の命が誕生していた
かわいい我が子たちを眺めに天上で愛を交わす男女は、ふと蛇の言葉を思い出した

天上に昇って初めて見知った自分たちの楽園は、まさに空色の星
大地を覆うように増え続け、脈々と受け継がれる生命の息吹き、それこそが運命の果実だったのだと気付いた

『子供たちは私達の事を…蛇に騙されて禁断の果実を食べてしまった欲深な愚か者だと思ってる?』
『でも真実はそうじゃない。僕達は運命の果実を実らせた』
『ではなぜ初めの子に嘘を教えたの?』
『蛇で快楽に気付いて子を作りまくったなんて言える訳がない』
『それもそう。なら愚か者の方がいいわね』
『人類、最初の嘘。これは僕と君だけの秘密だよ。イヴ』
『もちろんよ。アダム。もう一回しましょ』

ふんわりと浮かび上がる雲の揺りかごに身を横たえて、心地のよい陽射しを惜しみなく浴びながら、全裸の男女は重なり合った
378: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 18:05:55 ID:vBcsOz81ys
 
「小学から中学、中学から高校、僕らは何も変わらなかったろ? ずっと子供のまま、ずっと笑えてた。だから――」
 
 桜が舞う季節は同時に桜が散る、離ればなれになる季節。
 卒業証書片手に最後の帰路を歩く私たちは、明日からは別々の世界を別々に生きていくんだろう。
 
「――これからだって変わりやしない。ずっと僕らは変われない。ずっと友達だろ? 寂しくはならないさ」
 
 明日からは違う道。
 明日からは別の世界。
 明日からは君は居ない。
 
 就職とか進学とか、これからも桜が舞う度に桜は散るんだ。なんて思うと寂しさで視界が揺らぐけど、必死にフォローしようとする君には見せられない。見せたくない。
 明日から居ないんだから。
 
「私は変わるよ。多分。君もね。
そうじゃなきゃ、誰にも成長を誇れない」
 
 なんて誤魔化しなんて君には通じない。でも、君はやわらかな笑顔と共に上を向き、風の音が呟いた言葉をかき消した。
 
 
 
 あれから数年。
 桜を見る度あの時ついた嘘を思い出す。
 強がっては見たけど、私は変われない。あの時、かき消された言葉を聞こえないままに、今でも思い出すから。
 
――寂しい、なぁ
 
 君は昔と同じままですか?
 私は変われませんでした。
 あの日の嘘を貴方は覚えていますか?
379: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 18:52:54 ID:vGXkkXt5BM

? 「皆、気付くかな?」

??「う〜ん…ママにはバレるかもね」

? 「でも、ワクワクしない?」

??「そりゃね」

? 「自分でも鏡を見てるみたい」

??「いくら双子でも性別までは無理だと思ったけど…」

? 「あんた女装の才能あるわ」

??「そっちこそ、男装の才能あるよ」

?・??「wwwww」


\ノゾミー、ユウキー!転校早々遅刻スルワヨー!/

希望「あ、もうそんな時間?」

悠希「行こうか」

望・悠「「はーい!今行くよー!」」


こうしてボクたちの入れ替わり生活が、幕を開けた。
380: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/7(土) 20:53:00 ID:weVGJj0IDI

締め切りました!
今週は
>>372
>>376
>>377
>>378
>>379
の5名です!

この中で良かった作品に投票お願いします!

381: 名無しさん@読者の声:2015/3/8(日) 02:42:45 ID:e1tfTl1tdE
>>376
382: 名無しさん@読者の声:2015/3/8(日) 13:28:48 ID:vljB42qkaI
>>377
383: 名無しさん@読者の声:2015/3/8(日) 20:59:39 ID:IHBwMUBUQY

>>377
384: 名無しさん@読者の声:2015/3/8(日) 21:13:17 ID:RW9jPHCthI
>>378
385: 名無しさん@読者の声:2015/3/8(日) 21:47:59 ID:G1OnP.0ozk
>>372
386: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/9(月) 00:45:06 ID:9675PwRvh.

結果発表〜!

今週の覇者は……
>>377さんの作品です!
おめでとうございます!


次の開催予定は
3月16日の月曜日です!
387: 削除:あぼーん
削除されますた
388: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/15(日) 23:34:29 ID:lwDdF9F5SI

なにやら荒らし様が御来場なさられていた御様子……。
本来なら火消しに回るべきだったのですが、どなたかが要望にて管理人様に報告してくださったようで……。
有難う御座います。

今週の1レス勝負を開催致します。
近頃、知人からお題が内容に及ぶ率が高いとの指摘をいただきました。
ので、お題の難易度を上げて内容傾向をランダムにさせていただきたい。
ので、今週のお題は投票数の多いお題を2つ使い作品を作っていただきます。

では、少々早いですが……
お題を募集致します。
試験的では御座いますが
お題候補は同じお題(類似)してなければ無制限とさせていただきます。
389: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 00:50:44 ID:zQ20LAeRWQ
お題を2つ以上あげても良いって事ですか?
そういう事なら…

お題「十倍返し」「英雄」
390: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/16(月) 02:48:59 ID:IF9P8KLvFc

>>389さん
2つでも3つでもOKです。投票は1人2つのお題までです。

例え
000:脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/15(日) 23:34:29 ID:lwDdF9F5SI
お題「1つ目」

001:脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/15(日) 24:30:09 ID:lwDdF9F5SI
お題「2つ目」

集計時の混乱(私の力不足)を防ぐ為にお題は1レスに付き、1つ書き込みにしてください。

なので
>>>389さんのお題は「十倍返し」でお願いします。

391: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/16(月) 02:54:44 ID:IF9P8KLvFc
お題「英雄」
392: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 08:21:57 ID:XuICedpHWc
お題「天体観測」
393: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 12:54:18 ID:ESniSH2OSg
お題候補「桜の咲く頃に」
394: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 13:40:01 ID:oGm//T2mcU
お題
my true pain
395: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 19:26:00 ID:ESniSH2OSg
お題候補「ファンタジー」
396: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 23:02:38 ID:YTPIl7nU22
お題「赤い目」
397: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 23:03:20 ID:.rsKs1f0zc
お題「防波堤」
398: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/17(火) 02:11:13 ID:9675PwRvh.

毎度、遅くなってすいません。
では、お題投票に移ります!

これだっていうお題に投票お願いします。

今回は2つまで投票可能です。
同じお題に2票は禁止ですのであらかじめご了承ください。

399: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:38:08 ID:5vYt2JdcDo
>>395
400: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:38:30 ID:5vYt2JdcDo
>>396

401: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:56:12 ID:O0YicMK3A.
>>394
402: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 21:17:04 ID:K7GbqkcxcQ
>>392
403: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 21:17:30 ID:K7GbqkcxcQ
>>395
404: 名無しさん@読者の声:2015/3/18(水) 19:16:28 ID:weVGJj0IDI

すいません、遅れました。

お題の投票数がばらつきましたので
再採決としたいのですが……
今回は再採決するよりも

>>395>>392
>>395>>394
>>395>>396
の組み合わせの中から1つ選んで作品を作っていただく方向でお願いします。


405: お題:ファンタジーと天体観測 ◆/H.xzMYYpc:2015/3/19(木) 18:01:45 ID:QGT/gdlHlo
サアアア…
「う〜っ、さぶいさぶい」ブルブル
「風が出てきたわね…。見張りの仕事も辛いもんだわ」
「あ〜あ、暖炉の火にでもあたりて〜」
「…やめなさいよ。空しくなるでしょ…」

「あっ、すごい。雲が晴れて良い空…」
「星がよく見えそうだな…。ちょっとかがり火を消してくれ」
「えっ、でも、そんな事したら上官に…」
「…多分、それどころじゃないだろ。いいから」
「…ん。まあ、そう…ね」フッ

パアアアッ
「うわあ〜っ、一面星の海…」
「…そうだな。何年ぶりかな、こんな空を見るのは…」
「衛兵になってから、そんな暇ないものね」
「ガキん頃はよく祖父ちゃんと一緒に天体観測したんだぜ。家に望遠鏡があってさ…」
「へえ、意外じゃない。あなたにそんな趣味があったなんて」
「…まあ、祖父ちゃんが魔族に殺されてから、その望遠鏡も触らなくなっちまったんだけどさ」
「…」
「…わり、湿っぽくしちまって…」
「ううん。…でも、あなたが兵士を志願したのも、そのため…?」
「…ああ、まあ、な」

「あ〜っ!俺にも魔法ってヤツが使えたらよ!」ノビッ
「ど、どうしたの急に?」ビクッ
「…祖父ちゃんも守れたかもしれねえ。魔族なんぞ、簡単に消し飛ばしてやれるかもしれねえ」
「…そうかもしれないわね」
「まあ、魔導師になる人なんかは皆頭が良い奴だから、俺なんかには無理だろうけどな!」
「ふふっ、そうね、あなた脳筋だもの」
「るせっ」

サアアア…
「…とっても静かね。でも、明日にはこの辺りも…」
「ああ。多分、戦火に包まれるだろうな」
「どうなるのかしらね。人間界は…」
「さあな。ま、もし生き残ったら実家に帰って、さっき言ってた望遠鏡でも探してみるかあ!」
「どうしたの、急に…」
「こんな綺麗な星空、こっから見るだけじゃ勿体ない。もっとよく見たくなったからな」
「…そうね。見れる内に見ておかないと…ね」
「あ、あの…さ。見つけたら…お、お前にも見せてやるよ」
「なに照れてるの?」
「て、照れてなんざ…!」

「…ええ、絶対よ。絶対に見せてちょうだい」
「…ああ、絶対にだ」

ー魔王軍との決戦前夜、見張り場にてー
406: 名無しさん@読者の声:2015/3/20(金) 16:57:40 ID:IxxLvzRLng
脳田林さんに質問です。
今回決まったお題がどれも魅力的で一つに選べないのですが、一人が二つ以上の文章を投稿するのはありなんでしょうか?
407: ファンタジー・赤い目:2015/3/20(金) 21:59:49 ID:14zg2P5ipY
「お願い怪盗さん。ボクを、殺して」

 こんな悲しい願いごとってあるかい?
 年頃のお嬢さんは、もっとメルヘンチックな願いを口にすべきだと思うんだ。「あのお月さまをとって」とか「お姫様になりたいの」とかさ。
「おいらは怪盗。いただくのは宝石だけさ」
 そう返しても、ふるふると首をふるばかり。
「だからだよ。だからキミは、ボクを殺すことになるんだ」
 少女はゆっくりと、片目を覆っていた眼帯を外す。その拍子に大粒の涙が一筋、流れ星のように頬を伝った。
「『紅の瞳(オルガ・デミナ)』。怪盗さんが狙ってるのは、これだよね?」
 所有者に巨万の富を約束すると云われる宝石、紅の瞳。世界に七つしかない『生ける魔法石(ルーゼ・ミレディ)』の一つだ。
「さあ、早くボクの左目をえぐり盗って。そうすればこのくだらない世界から、息の詰まる牢獄からさよならできる。……お願い」
 倒れかかってきた少女を慌てて抱きとめた。小さな身体は至る所に「悪魔の枷」がはめられ、彼女の生命力を意識が保てるギリギリまで奪っている。
 冷たい怒りが体中を駆けめぐるのを感じた。
「大丈夫。君は絶対死なせないし、宝石もいただく」
「え、でも、どうやって」
「君ごと盗むのさ」
 部屋の外が騒がしくなってきた。そろそろ引き上げ時だ。
「行こう。さ、この手をとって」
「だけど窓の向こうは崖だよ?」
「大丈夫大丈夫」
「いや、だって、落ちたら死ぬよ?」
「信じられないっていうの? 君とおいらの仲じゃなーい」
「ボクたち初対面だよ!?」
 分厚い扉がぶち破られ、荒くれたちが突進してくる気配を背後で察する。
 さあ、ショータイムだ。
「今宵この古ぼけた城に参上致しましたのは、魔法怪盗バルト・ジュール!」
 踵でくるりと周り、ボディーガードに囲まれふんぞりかえる「敵」と相対する。
「私利私欲の鎖で宝玉をがんじがらめにするなど、宝石呪術家の風上にもおけない。この美しいお宝は、バルトがもらい受ける!」
「ふふん、逃げられるとでも? この包囲網を突破できるわけ――」
「うるせー太っちょ」
「なっ! こ、この無礼者を殺せーっ!」
 少女をそっと抱き寄せる。
「ボ、ボクはどうしたらいい?」
「ただ、おいらを信じて」
「ちゃちな魔法でも使うつもりかい? 残念だったねぇ。
 ぼくちんの妨害術は城全体を覆っているのだ。その宝石は永久にここからでられないぞ、うひひひ!」
「魔法なんて使わないさ。だっておいら、魔法使いじゃないもーん」
「なにぃ? 嘘つけ、お前からは確かに魔力を感じるぞ。
 魔法使いでないなら魔術師か? いや、それとも……」
 そのとき、太っちょの目が驚愕に見開かれた。
「ま、まさかお前も、『生ける魔法石(ルーゼ・ミレディ)』なの!? 殺すのは止めだ! 二つとも生け捕りに―― 」
「飛ぶよ、掴まって!」
 窓枠を思い切り蹴る。一瞬の浮遊感。そして――。
「……ねえ、怪盗さん」
「んー?」
「もしかしてボクたち、飛んでる?」
「ご明察!」
 さっきとは別の意味で震える彼女の耳に、そっと唇を寄せた。
「これから見せる新しい世界はね、くだらないと思う暇なんて、きっとこれっぽちも無いよ」

 だからさ、勇気を出して、目を開けてごらん。
408: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/21(土) 08:37:51 ID:weVGJj0IDI
>>406
めっちゃ悩みました。めっちゃ悩みました結果。
お題が今回のような選択型の時にのみ、OKとさせていただきます。
ただし、同じ組み合わせお題の作品は禁止、そして2作品までとさせていただきます。

《今週の作品締め切りは月曜日に日付が変わるまでにします。投票は月から水までの3日間でお願いします。勝者発表は木曜日になります》
409: 406:2015/3/21(土) 12:30:24 ID:O3HMPf6tDc
>>408
分かりました!ありがとうございます!
410: 395と394 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/21(土) 22:02:14 ID:IF9P8KLvFc
「……」
瓦礫の山の中、虚ろな瞳で空を見上げていた。
私の胸には槍が刺さっている。
刺し傷は焼け付くように痛む。だが私は知っていた。
本当の痛みを。

魔王が死した後、各地で残党が暴れていた。私は目の前で大切な人が殺されるのを見てしまった。
正しくは私をかばった為に死んだ。
私はその日から魔族を狩り続け、平穏が訪れるまでに至った。
その平穏は……人の手により終わりを告げた。


大切な人を失った事でも、魔族の子どもの母を呼ぶ泣き声を剣で止めた時でも無く……まして人間も魔族と変わらないと気付いた事でも無く……。
私の本当の痛みは、守りたいと思った世界が守る価値も無いと理解してしまった事だった。

出血量から私の死が近付いているのがわかる。
「は……ははは……はははは!!」
私は、こんな世界から解放される喜びから笑った。
411: ファンタジーと天体観測:2015/3/22(日) 10:09:50 ID:JZ2t1WWDC.
「“人は死ぬと星になる”というが、私はそんな迷信など信じない」
僕が地面に寝転がって満天の星空を眺めていると、隣に腰掛けた相棒が、僕と同様に空を見上げてそう呟いた。
突然なんてことを言うんだと思ったが、普段から気紛れな彼女らしいとも言える。僕は黙って彼女の声を聞いていた。

「こんなに沢山の星があるってことは、それだけ沢山の人が死んだってことじゃないか。下手したら今生きてる人間より多いんじゃないか?これ」

……おい、ちょっと待て。
なんつーネガティブな思考だ。どんな魔術でも再現できないこの色とりどりの美しさが、いきなりホラーな内容を帯びて来ちゃったじゃないか。

まあこのご時世、人間も魔物もどんどん死んでいくものだから、君がそう考えてしまうのも無理はないかも知れないね。

「それに……」
彼女は、言葉を続けた。
視線を落とし、僕と、僕達の周りの光景を見つめて、


「……此処で生きている私達は、こんなにも醜くて無様なのに……死んだらあんなに美しくて遠い存在になるなんて、皮肉で悲しいじゃないか」


彼女の潤んだ黒い瞳に映るのは、――凄惨極まりない戦場の跡。
地上を覆い尽くす人間と魔物の死体。

そして。
胸元から血を流す、僕の体――。

「勇者を守って戦死しました、なんてお涙頂戴な美談なんか、要らない。どんなに醜くても、無様でも構わない。
だから……遠い空になんか逝かないでくれ。…………私を置いて、死なないで……っ!」

「……ごめん、ね」
薄れゆく意識の中、そう囁くのが精一杯だった。


そんな僕が、最期に見た光景は。
表情を歪めて僕の名を呼び続ける、彼女の白い頬を転がり落ちた――夜空のどの星よりも美しい、透明な星だった。


   end
412: ファンタジーと赤い目:2015/3/22(日) 10:12:26 ID:JZ2t1WWDC.
――とあるお伽噺では、少女は赤い目の白兎を追いかけて、不思議の国を冒険するという――。


小さい頃読んだ童話の内容を思い返しながら、私は側で魔術書を読んでいる相棒を眺めていた。
……やがて私の視線に気付いたのか、彼が不意に顔をあげる。真珠色の髪がさらりと揺れて、その下にある真紅の瞳が私を見つめた。

「……どうしたの?僕の顔に何かついてる?」
「いや……相変わらず、お前はウサギみたいにひ弱そうな外見だな、と思っただけだ」
「いきなりご挨拶だね!?いやもう慣れたけど!」
「そうやってコロコロ表情を変えるところが小動物っぽいんだ。
それに……お前は人間のくせに、理解不能で掴み所がない。お前と一緒にいると、不思議なウサギを追いかけているようで面白いんだ」


……そう。本当に不思議な奴なのだ、こいつは。

一人で魔王軍の大隊を壊滅できる程の魔力を持ちながら、決して弱者への配慮と慈悲を忘れない。
私と出会う前は、その容姿と才能ゆえに利用され、汚い欲望の捌け口にされてきたというにも関わらず、未だ人間を信じている。

そして、私と出逢って――今も、こんな私の側に居続けてくれる。


「……君、笑ってるの?」
昔のことを回想する私を見て、彼は不思議そうに首を傾げた。

私に向けられる紅い瞳。その色は何処までも深く澄んでいて、弱さと強さを、厳しさと優しさを、絶望と希望を――世界の持つ全ての感情を、残酷なまでにはっきりと映し出す。

怖い。でも、知りたい。
彼を追いかけていたい。

「あっ、そうそう!君、さっき僕をからかうついでに、うさぎのことまで馬鹿にしただろ!僕はともかくうさぎに失礼だよ?」
「…………うん。やっぱり理解できないぞ、お前」

私は苦笑して、それから、自分も剣の手入れを始めたのだった。


キミが居れば――この残酷な世界も不思議の国のようで、なかなかどうして悪くない。


   end
413: ファンタジー・天体観測:2015/3/22(日) 17:54:30 ID:AJHGlgfcts
 また流れ星が落ちて、海が大きくゆらめいた。

 私たちはそれを見て歓声をあげる。地球最後の天体ショーは壮絶で、一瞬たりとも目をそらせない。
「お、次のが来るぞ」
 紅い炎球がくねくねと蛇行しながら近づいてくる。あと二秒、一秒……ドボン。
 星が墜落した一瞬凪いだ海は、刹那とてつもない強風を生み出した。熱が周囲をごうっとかき混ぜる。
「うおーすげえ。暖かいな」
 ダッフルコートとマフラーを素早く脱いだ彼は、こちらを向いて笑った。あまりにも屈託のない顔に、思わず吹き出してしまう。
「あ。お前今馬鹿にしただろ」
「してないしてない。雄一は相変わらず子供みたいだな、って思っただけ」
「うるせ。最期に親友とこうしていられるんだ、はしゃぐのも無理ねーだろ」
 ズキン、と。
「そっか」
 うずく胸には蓋をのせて、とびっきりの作り笑いを返した。
「てか、夜だってのに眩しいな」
「仕方ない。月があんなに近いんだから」
 夜空の半分を覆う月を見上げる。夜の片隅で黙々と輝いていた謙虚な姿は消え、巨大な銀盤が惜しみなく光を注いでいた。
 あと六時間。一日の四分の一が過ぎれば、月と地球がキスして世界は終わる。
「……月、きれいだな」
「そうか? あんだけデカイとさすがにちょっとな。なんてゆーか、『ツツシミブカサ』ってもんがない」
「うわ」
「なんだよ」
「雄一の口からそんな難しい言葉が発せられるとは」
「よーし良い度胸だ、歯ァ食いしばれ」
 不自然にならないように、そっと顔を背けた。うまく笑えているか自信が無かったから。
「さて、と。そろそろだな」
 予想していた台詞とはいえ、さすがに肩が震えた。
「行くんだ」
「おう。アイツが寂しがるから」
 一度も会ったことはないが、彼女のことはよく知っていた。トマトに砂糖をかけるのがお気に入りだとか、髪を乾かすのが壊滅的にへたくそだとか。笑うと右頬だけにできるえくぼのことも、照れくさそうに微笑む雄一から聞いたことだ。
「それじゃ、またな」
 後ろ向きで片手をあげる、別れ際の癖。それがこんなにも愛しく思えたのは今日が初めてだった。
 行ってしまう。親友、幼なじみ――初恋の人。
「雄一!」
「んー?」
 心臓が宇宙に飛び出しそうだった。

   
「大好き」
414: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/23(月) 00:07:31 ID:IF9P8KLvFc

締切ましたっ
投票期間に入ります!
今回は初のお題選択型でした。
>>405>>407>>410>>411>>412>>413
以上、6作品の中からコレだっ!と思った作品に投票お願いします。

1人2票まで。
同じ作品に2票は禁止。
投票は木曜日までです!
皆々様の投票お待ちしております。
415: 名無しさん@読者の声:2015/3/23(月) 10:09:04 ID:T5hee/DuTU
>>413
416: 名無しさん@読者の声:2015/3/25(水) 08:39:18 ID:ae2oFtFXgQ
>>411
417: 名無しさん@読者の声:2015/3/25(水) 08:42:47 ID:ae2oFtFXgQ
>>413
418: 名無しさん@読者の声:2015/3/25(水) 17:39:01 ID:EdDrSwHV5A
>>405
419: 名無しさん@読者の声:2015/3/25(水) 21:37:13 ID:sJEMPHsWjM
>>411
420: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/26(木) 00:38:44 ID:Ot7lyUQNSY

同率票がありますので今日の日付変更まで投票期間延長です!


421: 名無しさん@読者の声:2015/3/26(木) 00:46:55 ID:XuICedpHWc
>>411
422: 名無しさん@読者の声:2015/3/26(木) 23:44:36 ID:Gd4VdyVDUk
>>407
423: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/27(金) 00:03:48 ID:9675PwRvh.

延長戦の結果……
今回は……
>>411の作品の勝利ですっ!

素晴らしい作品をありがとうございます。

今週は2週に渡っての開催でしたので
次回開催は
4月6日(予定)です。
皆々様の参加、お待ちしております。
424: 名無しさん@読者の声:2015/3/27(金) 08:56:12 ID:Xyf5e4lgL6
>>407の世界観がめっちゃ好きだ…。
他のルーゼ・ミレディの設定とか、バルトさんの容姿とか、凄く気になる…。
425: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/6(月) 06:46:11 ID:BQYjzPT4fg
1レス勝負開催致します!
まずはお題募集期間に入ります。

皆々様の参加をお待ちしております。
426: 名無しさん@読者の声:2015/4/6(月) 06:46:59 ID:WxS4iMQ.9U
お題「仏教」
427: 名無しさん@読者の声:2015/4/6(月) 07:05:07 ID:J79QJ/cfCQ
お題
中華
428: 名無しさん@読者の声:2015/4/6(月) 17:41:41 ID:auQdNsXkbA
お題 サスペンス
429: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/7(火) 07:21:17 ID:k0MZjM1dTY

今週のお題候補は
>>426
>>427
>>428
の3つです!
この中から
これだっ!と思う
お題に投票お願いします
430: 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 07:31:46 ID:mvqaNOKNzw
>>426
431: 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 08:24:18 ID:6XYRMrMquA
>>427
432: 名無しさん@読者の声:2015/4/7(火) 15:14:13 ID:N2/M/WL8C2
>>427に一票
433: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/8(水) 00:50:05 ID:k0MZjM1dTY
今回は票が割れることなく……
>>427の『中華』に決定致しました!

いいですねぇ中華……ラーメンとかチャーハンとか
バイバイ天さん……チャオズ−!!とか
434: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/8(水) 02:21:09 ID:k0MZjM1dTY
書き忘れてました。

作品投下期間です。
参加の方は作品を投下してください。

投票日は金・土曜日
結果発表は日曜日
となります。
皆々様のご参加を心よりお待ちしております。
435: 中華:2015/4/9(木) 21:33:14 ID:BZjzKETS8g
「キミは今日も綺麗だね…。まだ緊張してるの?体が固いよ」

「…うん? ははは、せっかちだな。慌てなくても、今からここに熱いのをたっぷり入れてあげるからね。ほら……」ジョボボ

「おやおや、もう限界かい?まだ入るはずだよ。コポコポいってる…興奮してるのかな」

「よし、我慢だよ…いい子だ。カウントダウンするからね――」

「――サン、アル、イー…リン。さあ、時間だ…お待たせ。いよいよ楽しいパーティーといこうか」ペリ

「…ん? おっと…ははっ、いけない子だな。こんなところに隠れていたのかい?」

「あぁ、全身びっしょりじゃないか…気付いてあげられなくてごめんよ。さ、早く脱いでしまいなさい。ほら…」ピリッ

「これで全員揃ったね?準備オーケイだ。ふふふっ…聞こえるかい、僕の鼓動が? キミ達を早く食べてしまいたくて、こんなにドキドキしてる…」

「キミ達も同じ?嬉しいな。それじゃ、ゆっくりと味わわせてもらおうかな……」



「いただきまーす」

ハフハフ ズルルッ

「カップラーメン手軽でうまー」
436: 中華?:2015/4/9(木) 22:55:02 ID:RJyU1rUQAA
「――何故、私の指示に逆らった!あのような手で攻め込めば魏に大敗することなど、聡明なお前なら分かっていただろう!?」

処刑前夜。わざわざこの牢獄に訪れてまで会いに来てくれた彼は、そう言ってわたしを攻めた。
嗚呼、君がそんな性格だから、わたしは心配なんだ。世間の目を無視して、大罪を犯して処刑が決まった女と会うなんてさ。それでも天才と名高い軍師かい?
……もっとも、そんなところにわたしは惚れてるんだけどね。恐ろしく頭が切れて、それでも人間らしい情を捨てきれない君。

――そんな愛しい彼に生きて欲しいから、わたしは死を選んだ。
――愛しい彼の心を独り占めしたいから、わたしは死を望んだ。

まさに『矛盾』と呼べる想い。だけど、その想いこそが、わたしをここまで突き動かしたんだ。

「規律を守る為ならたとえ愛する者であっても、違反者には厳しく処分しなければならない。それが当たり前のことなのに、今までの貴方は出来なかった。今までは。でもこれからは違う」
「……っ」
「貴方は軍師だ。そんな貴方が軍師として生きられないなら、待っているのは死だけ。……わたしは君に生きて欲しいんだよ」
「それは、私も同じ気持ちだ!お前が居なくては意味がない!」
「……駄目だ。駄目なんだよ。わたしが死んでも君が生きなくちゃ、この国は――蜀は滅びる」


「だって君は、天才と名高い軍師――“諸葛孔明”なんだから」


「……“馬謖”……っ!」
「ごめんね、君に背負わせてしまって。……我愛称(愛してる)」

いつかまた、輪廻転生の末に逢いましょう。その頃にはこの大陸も、平和であることを祈って――
その時まで、再来(さようなら)。


   end

(※元ネタ→『泣いて馬謖を斬る』の諺)
437: 名無しさん@読者の声:2015/4/9(木) 23:08:55 ID:QLRxN.dchk
 201X年、東夷の日本からもたらされた文化は国全土を燃え……否、萌えあがらせた!
 しかし、国はそれを許さなかった。全てではないのだが、規制を行ってしまったのだ。
 「イトー!私、2年間の仲間!早く進撃グッズを持ってくるだよ!」
 諦めたりするはオタクに非ず、とスゥは電話で日本のオタクの力を使うつもりである。
 「スゥ、密輸、無理」
 無論、法に引っかかることなど日本国民にはできそうにない。
 「ジャァァップ!小日本!!鬼子!鬼子!ふじこ」
 スゥはありったけの暴言を吐いた、のだけどイトーにはあまり通じてないようだ。つまるところ、あまり感心が無いのだ。
 「なら、スゥが日本に移住すれば良いじゃないのかい?」
 シンプルな答え、だがスゥにはとてつもないインパクトだったようだ。
 「ぐっ」とスゥは苦虫を噛み潰したかのような声を出した。「なら、イトー、私を養え!居候させたまえだよ!」
 「ちょっ、待って何故そうなる?」イトーは焦った。いきなり異国民が部屋に住む気なのだから当たり前である。
 「私に色々、教えた!責任、イトーにあるだね。だから、私、アナタにモット教わるよ!」
 こうなっては止まらないと、イトーは知っている。
 「はいはい、ただし家賃は折半だからね?ついでに今、何か教わりたいことはあるのかい?」
 スゥは小さくニブチンね。と呟くと、「そだね、次はイトーと恋仲になる方法を教えて欲しいだね!」と不機嫌な声で続けた。
 「ぶふあっ!?」
 イトーが吹き出し、大変焦っているがわかる。「ふふ、嘘よ〜……多分だけど、ね」
 イトーには、言葉の真偽を掴めないが、日常が大きく変わるのだけは、紛れもなく真だった……。
438: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/10(金) 00:15:30 ID:WxS4iMQ.9U

はい、という訳で作品投下は締切です。
投票期間に入ります。
今回は……
>>435
>>436
>>437
の3作品です。

皆々様が良いと思った作品に是非、投票お願いします!


439: 名無しさん@読者の声:2015/4/10(金) 20:07:33 ID:0tLBGFe6rU
>>435
440: 名無しさん@読者の声:2015/4/10(金) 21:14:39 ID:Oc7bfLSg6I
>>437
441: 名無しさん@読者の声:2015/4/10(金) 23:21:09 ID:UA/6CLQYKQ
>>436
442: 名無しさん@読者の声:2015/4/12(日) 00:42:12 ID:BQYjzPT4fg
今回の結果は……って
同票ですな(笑)

延長戦に入ります。


443: 名無しさん@読者の声:2015/4/12(日) 13:50:22 ID:5pjVEcBp4Y
>>436
444: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/13(月) 00:10:37 ID:BQYjzPT4fg

結果発表っ!

今回の勝者は……
>>436様です!

今回も勝てませんでしたけども、投票数同率で、良い夢が見られました(笑)
票を入れてくださったに感謝です。

さて次回は
4月20日の月曜日開催です!
皆々様の参加、お待ちしております!
445: 名無しさん@読者の声:2015/4/20(月) 14:00:45 ID:ASzwwZS0S6
今日からまた開催ですよね!

お題「ゴミ箱」
446: 名無しさん@読者の声:2015/4/20(月) 17:00:00 ID:Cj9kaQfupE
お題候補「ホラー」
447: 名無しさん@読者の声:2015/4/20(月) 18:43:01 ID:r7TnEvUGQM
「水」
448: 名無しさん@読者の声:2015/4/20(月) 22:39:28 ID:S/umUgsCIM
「時間旅行」
449: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/21(火) 10:40:48 ID:WxS4iMQ.9U
優しい方が先に開催してくださったみたいで……
失礼致しました。

本日より、お題投票期間に入ります。
これだっ!と思ったお題に投票してください。


450: 名無しさん@読者の声:2015/4/21(火) 18:46:58 ID:/5.FhTrlCQ
>>445
451: 名無しさん@読者の声:2015/4/21(火) 20:04:29 ID:2szftWycMk
>>447
452: 名無しさん@読者の声:2015/4/22(水) 14:49:29 ID:QMzJjFjtto

再採決も面倒な今日この頃ですので、今回のお題は

>>447>>445
お題になります!
選択式ではなく、両方のお題を使ってください。
んで土曜日が終わるまでに参加者は作品をお願いします。


453: ゴミ箱と水:2015/4/25(土) 23:04:31 ID:BYt2.cmPZY
とある国に、『ゴミ箱』と呼ばれる街が在りました。


所謂スラム街という界隈です。暮らしているのは、犯罪者や麻薬中毒者、娼婦、そして難民。――この世界に居場所を失い、自らの価値をも亡くして此処に流れ着いた者ばかりでした。
細い路地には廃材や瓦礫が乱雑に放置され、空気は暗く淀み、清潔な水すら手に入らないという、極めて衛生的な環境です。

ところがある日、そんな街に、不思議な旅人が辿り着きました。
彼は、格好こそ他の住民と変わらぬみすぼらしいものでしたが、こんな街には不釣り合いな程に澄んだ心を持っていました。そして、彼はこう思ったのです。
「皆が安心して暮らせるように、美味しい水が飲めるように、此処に井戸を作ってみよう」と。
そうして、旅人は街の片隅に井戸を掘り始めました。
しかし、青年の努力を人々は無意味な行為だと嘲笑い、誰も彼を手伝おうとはしませんでした。
青年は悲しいと思いましたが、それでも地面を掘り続けます。此処がゴミ箱と呼ばれる街であろうと、安心して飲める水さえあれば、荒みきった人々の心をも癒せると信じていたからです。

やがて年月が経ち、青年の掘った井戸からは美しく澄みきった水がわき出るようになりました。
ところが街の人々は、青年に暴力をふるって、井戸の水を自分達のものにしてしまいました。綺麗な水があっても人々の乾いた心を潤すことは叶わず、むしろその欲望を煽るだけだったのです。
そのことを知った青年は、悲しみの涙を流して街を去りました。


――――そして。

その数ヵ月後に街は滅びました。


これは街を去った青年も知らないことでしたが――実は、街の地下は汚染されていて、井戸の水には毒が含まれていたのです。




とある国に、『ゴミ箱』と呼ばれた街が在りました。

界隈も、人々の心も、生命の糧である水すらも汚れきっていたその街は、まさしく“ゴミ”に相応しい終焉を迎えたのでした。


   end
454: 名無しさん@読者の声:2015/4/25(土) 23:04:40 ID:LhfFu2IqkQ
パカッ、ザバアッ
水1「おう、新入りが来たか」
水2「ど、ども…世話んなります…」
水1「世話ったっておめえ、ここに来たからにゃ閉じこもってるだけだ。何もする事はねえよ」
水2「は、はあ…」
水1「で?おめえはどっから来たんだ?」
水2「私は家庭排水です。どうも洗剤の含有量が度を超えてたみたいで…」
水1「なんだ、つまんねえ理由で放り込まれたな」
家庭排水「家主が洗剤を使い過ぎなんですよ。少しでいいって学校で習わなかったんですかね…」

家庭排水「ところで、水1さんはどちらから?」
水1「…俺か?聞いて驚くなよ」
家庭排水「…」ゴクッ
水1「なんと、俺は薬品工場の排水だ。有害物質盛りだくさんだぜ?」
家庭排水「おお…っ、それはヘビーですね…」
工場排水「まあ人間たちも、俺ぐらいの汚れじゃなきゃここを作った甲斐がねえだろうさ」
家庭排水「本来はそのための場所ですからね…いつからか乱用され始めたようですけど」
工場排水「便利っちゃあ便利だろうからな、ここは。でもよ、発端はあいつの処理のために作った場所だぜ?」
家庭排水「…あいつってまさか…」
工場排水「おうよ、その名も…」

パカッ、ザバザバッ
汚染水「ち〜っす、放射能汚染水で〜っす」
工場・家庭排水「出たーっ!!」
汚染水「なんすかぁ?俺っちの噂してたんすかぁ?」
工場排水「ついに来やがったな…」
家庭排水「あ、汚染水さん、私も新入りです。よろしくお願いします…」
汚染水「うい〜っす、よろしく〜」

汚染水「…にしても陰気臭いトコっすね〜。早く雨になって海に帰りてぇっすよ」
工場排水「いやいや、ここに来たら出られんぞ。特にお前はな」
汚染水「えっ」
工場排水「えっ、じゃないだろ。ここは俺らみたいな汚れ水を閉じ込めて放置しとく場所…いわば、水のゴミ箱だ」
汚染水「ちょちょちょ〜っ!?聞いてねぇっすよ!そんなの嫌っす!今すぐここから出るっす!」
家庭排水「汚染水さん、落ち着いて…」

汚染水「人間の都合で勝手に汚れ水にされて、こんなトコで枯れてらんねぇ!あんたらもそう思うっすよね!?」
家庭排水「え?え、ええと…」
工場排水「ま、まあそりゃそうだがよ…」
汚染水「うっす!そうと決まりゃ脱出口を探るっすよ!人間どもに目にもの見せてやるっすぅぅ!」
家庭排水(どうしよう…とんでもない事になってきたかも…)

ー今よりだいぶ未来のこと、環境や人間に悪影響を及ぼす排水を溜め込む、水のゴミ箱と呼ばれる処理施設ができたー
ーこの水のゴミ箱で出会った3つの排水たちの、施設からの脱出をかけた戦いが今、始まるー



…かもしれない。始まらないかもしれない。
455: 453:2015/4/25(土) 23:16:28 ID:ZWW6H3rISw
すいません。文章に間違いがあったので訂正させていただきます。

×極めて衛生的な環境です。

○極めて非衛生的な環境です。


……それにしても、>>454さんとの投稿時間は、僅か九秒差だったんですね……。
456: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/26(日) 07:31:28 ID:WxS4iMQ.9U

投票期間に入ります。

457: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 07:40:33 ID:BQYjzPT4fg
間違えてポチっとしてしまいました。

今回の参加者は
>>453
>>454
の二方です。

これだって作品に投票してください。

458: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 11:12:43 ID:Tm2Rp29qfc
>>453
459: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 18:39:05 ID:WhxLTeZOjw
>>453
460: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 19:51:42 ID:fA3.k6gHRc
>>454
461: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:19:36 ID:Jgh94qwUYI
>>453
462: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:38:59 ID:FYHU6BOR0I
>>454
463: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/27(月) 08:42:15 ID:QLRxN.dchk

結果発表です。

今回の勝者は……
>>453の作品です!

次回開催予定は5月4日(月)です。

464: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/4(月) 00:54:18 ID:1SkEvdccSk

1レス勝負開催です

まず、お題募集させていただきます
皆々様のご参加お待ちしております
465: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 05:34:16 ID:XB1zZOqySg
お題候補「お伽噺」
466: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 10:06:05 ID:GGcK7OCGkg
お題
雨ニモマケズ
467: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/5(火) 22:47:17 ID:uid2wOgrq2

黄金週間の恐ろしいこと、恐ろしいこと。
進行を忘れておりました。

今回、お題候補が少なかったので……>>465>>466のお題からどちら選んで作品を作っていただきます。

難易度は非常に高いモノとなりますが、ご参加お待ちしております。

なお、作品投稿締め切りは5月10日までです(場合によっては延長もあり)。


468: 名無しさん@読者の声:2015/5/8(金) 21:26:27 ID:zP8NC/evUI
 その声が鼓膜を震わせるまで、自分に耳があることすら忘れていた。

「ねえ。あなたって死んでるの?」
 岩のように固まった瞼をこじあける。
 月光に照らされた木々の根元。暗がりでたたずむ声の主に、寝ぼけ眼を向けた。
(……人間の女、それもガキ)
「もしもし聞いてますー?」
 おおかた親とでもはぐれて道に迷ったのだろう。
 長年の惰眠で体はひどくなまっている。追い払うためにうなり声をあげるのすら億劫だった。
(こーゆーのは無視に限るぜ。そのうち飽きてどッか行くだろ)
 確か、さっきまで鯨になった夢を見ていた気がする。
 ふたたび七つの海に繰り出そうと、一度は浮き上がった意識を沈めていった。
 刹那、そよ風のようなため息が耳をなでる。
「仕方ないよね、あれから千年も経ってるし。
 せめて亡骸は私の手で……」
 次の瞬間。
 少女がつぶやき始めた聞き覚えのある言葉が――鯨を力ずくで浮上させた。
 
『……リエンデルアの花に告ぐ。我は混沌を統べ罪と戯れる者、破壊を望む者なり。
 満月に狂喜する悪霊を侍らせ哀しみを食らう幻魔よ。我の願いを叶えたまえ。
 風の呪魔サジィーナの息吹をここに。全てを切り裂く刃をもって、古龍の骸を塵と化――』
「おい待てやこらァ!」
 勢いよく頭を跳ね上げる。積み重なっていた落ち葉がバラバラとこぼれ、少女に降り注いだ。
「死んでねッつの!」
 朽ち葉に埋もれ呆然とこちらを見上げていた彼女は、しばらくすると顔をクシャクシャにして泣きはじめた。旧友との再会を懐かしむように、か細い腕が大木のような首をぎゅっと抱きしめる。
「生きて、たんだねっ、クゼン」
「てめェこそ。「破邪の聖剣」に首斬られて、よく……」
「いつもより時間かかったし、性別も種族も変わっちゃったけど……ちゃんと転生できたよ。
 また一緒にいてくれる? クゼン。
 私、勇者族に虐められてるみんなを……助けたいの」
「ち、めんどくせぇけど仕方ねェか。
 仰せのままに、魔王サマ」
 憎まれ口とは裏腹に、体中が喜びで満たされていた。

 龍は永遠の命を持つが、ほとんどの個体は数百年でこの世を去る。独りでいる寂しさに耐え切れず、自らを食い殺してしまうのだ。
 風雨に耐えて千年ものあいだ自殺を思いとどまり続けたのは、どこかで友が戻ってくると信じていたから。

「しッかし相変わらず無茶苦茶だな。「神喰級呪文」なんて使ッたら、国が一つ滅びるだけじャ済まねェよ?」
「クゼンの供養にちょうどいいかなって」
(一体何万人殺す気だッたんだよ……)
 小さな体を背中に乗せ、満月輝く夜の空へ。
「マジで久しぶりだから、あんましスピードは出ねェよ」
「クゼン」
「ん?」
「大好きっ」
「知ッてる」
 闇夜を切り裂く風の音に混じり、少女の歓声が耳に届いた。

 ――やッぱお前の隣には、俺が必要だよな。
469: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 08:31:29 ID:1SkEvdccSk

一作品のみですので
今夜の十二時まで延長戦です。
470: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 23:34:00 ID:RHOPOF7iMw
 梅雨。
 窓を打つ雨音と人の足音はまるで、静かな図書館にはBGMのようだった。
 「雨ニモマケズかぁ宮沢賢治は素敵だね。」
 ケータイを操作しながらサダは呟いた。
 「宮沢賢治だねぇ、ウチとしては太宰治のが好きだけど……漫画から知ったんでしょ?」
 文庫本のページをめくりながらハルはサダの呟きに答える。
 「んーまぁ、そうだけどハルだってどこかの歌から太宰を知ったんだろ?」
 サダはケータイの画面から視線を移しハルを見た。
 「そうだよ、てか雨ニモマケズってさ玄米三合の話とか、ヒデリなのかヒドリなのかとか……やや、わかりにくいよね?」
 文庫本を閉じ、机の上に置いた。
 「なにやら、あったみたいだよ?Wikipediaに書いてあるから調べたら?」
 「君みたいにウチはケータイとか好きじゃないんでね。ちゃんと紙の質感とページをめくる事によって物語の本質に近づく……」
 「何度も聞いたよ。それで、今回の1レス勝負は参加するの?」
 話を遮ったサダは再びケータイに視線を戻しながら話を続けた。
 「近頃のお題は難しいね。本当に難しい」
 「はぁ、ケータイを打つのが難儀なアレか……ウチとしては、読み手にまわりたい。……けど逃げ出したみたいで嫌だし」
 ポケットからケータイを取り出して操作を始めるハル。
 「一人称なら簡単な気がするんだけどね。ハルは三人称にこだわるからいけないんじゃないかな?そもそもSSぽくないし」
 ハルの顔が赤くなっていく。どうやら怒っているようだ。
 「うっさいな。宮沢賢治がお好きな君にはわからんでしょね?宮沢は詩や童話の作家さんですものね?」
 サダの顔も赤くなっていく。
 「……ハルの好きな太宰なんか厨二の先駆けでしょ?厨二病の君には宮沢は理解できなくて当たり前だよ」
 言い争う2人の後ろから、こほん、と小さな咳払いが聞こえた。


 「雨にも負けてるし、司書にも負けた」
 「サダのせいだもん。恥の多い生涯だよ、まったく」
 追い出された2人は雨に濡れながら帰路についているようだ。
 「決着は」
 家への分かれ道でサダはハルの背中に言葉を投げた。振り返ったハルもサダに言葉を返す。
 「1レス勝負で!」

471: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/12(火) 00:05:52 ID:CkSiHPgr2k
では……締切ます!
今回の参加者は
>>468
>>470
の二方です!

今回は参加者が伸びませんでしたねぇ……
>>468様の作品が、高レベルだからですかねぇ……(個人的な感想です)
成り立たなくなるのはアレなんで挑みましたけど……(個人的には完敗です)

では、これだって思った作品に投票お願いします。
472: 名無しさん@読者の声:2015/5/12(火) 07:15:23 ID:dNvz8r3gxA
>>470
473: 名無しさん@読者の声:2015/5/12(火) 21:59:43 ID:oRvkW38fWM
>>468
474: 名無しさん@読者の声:2015/5/13(水) 07:49:52 ID:hK43FXKaks

票が同票なので
今日の夜12時まで
投票期間延長です


475: 名無しさん@読者の声:2015/5/13(水) 22:15:47 ID:OfOKwqE6dI
>>468
476: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/14(木) 00:04:23 ID:uid2wOgrq2

結果発表
勝者は……!
>>468

いやぁ素晴らしい作品でございましたな
完敗でございます

一票入れてくださった方
ありがとうございました!
技術を上げて、いつかリベンジしたいものです
477: 名無しさん@読者の声:2015/5/18(月) 16:50:45 ID:Xc3oOCc4Yo
今週って開催する週でしたっけ?
478: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/19(火) 03:19:22 ID:qb5Ee80ek6
今週は開催無しの方向です。
週またぎでの開催が増えてしまい(運営力不足により)参加者様方の参加率の低下が進んでおります。
なので次回開催は25日月曜日とさせていただきます。

479: 名無しさん@読者の声:2015/5/19(火) 09:33:54 ID:rDU0RvVSEM
人が少なくなってるからしょうがないよ
いつもお疲れさまです
480: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/20(水) 14:13:59 ID:BVvdLsaBrA
479>>
優しい言葉ありがとうございます!

481: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/25(月) 00:01:30 ID:hK43FXKaks

今週の1レス勝負
開催です!

まずは、お題募集期間です
火曜日に日付が変わるまでですのでよろしくお願いします

では、皆々様の参加を
お待ちしております
482: 名無しさん@読者の声:2015/5/25(月) 04:51:34 ID:x7X2HErJVQ
お題候補「前世」
483: 名無しさん@読者の声:2015/5/25(月) 13:33:25 ID:XyLmL5I0ik
お題:かたつむり
484: 名無しさん@読者の声:2015/5/25(月) 13:47:56 ID:BVvdLsaBrA
お題 涙
485: 名無しさん@読者の声:2015/5/25(月) 15:00:07 ID:E9SdIGARVc
お題
クローバー
486: 名無しさん@読者の声:2015/5/25(月) 22:24:15 ID:oRXKTzRi3I
お題「死んでるんですよ、たぶん」
487: 名無しさん@読者の声:2015/5/26(火) 06:10:15 ID:7MPE5vxGIo
>>486
488: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/26(火) 08:39:18 ID:gpX18Krax2
寝坊しました
申し訳ない

お題投票期間です
これだって思うお題に投票してください

489: 名無しさん@読者の声:2015/5/26(火) 08:51:59 ID:9N33tLnLL.
>>485
490: 名無しさん@読者の声:2015/5/26(火) 09:43:29 ID:HXzF4JZcWY
>>486
491: 名無しさん@読者の声:2015/5/26(火) 17:28:12 ID:MAWg9uorK.
>>485
492: 名無しさん@読者の声:2015/5/26(火) 17:31:08 ID:hOvBN.HWIw
>>486
493: しーたまんZ:2015/5/27(水) 20:01:34 ID:hjDa7yYNW.
二代目管理者の脳田林先生から代打を頼まれたので業務連絡させていただきます。

お題は>>486の[死んでるんですよ、たぶん] に決まりました。

土曜24時(日曜0時)作品締め切り
日曜24時(月曜0時)投票締め切り
月曜結果発表
と、いう流れになると思われますので、皆さんの奮ってご参加をお待ちしております。

日曜の締め切り、月曜の結果発表に関しては脳田林先生が行うと思われます。

494: あうあう:2015/5/30(土) 15:20:31 ID:0/CIuaqqIQ
「死んでるんですよ、多分」
病的な執念によって磨かれた床に立つ男が言った。
何故執念かわかるかと聞かれれば、それは男と私の足元を這う人物が答えである。
尤も、もはや彼には人権などないのだが。

彼が指で床を掃う度に、彼の福々しい顔が澄んだ床の反射で角度を変えて映る。
歳の頃は三十半ば。生え際がやや後退しつつある額が前に出ていて、俯くと額が床を擦っているかのように見えた。
ある種異様な光景を前にしても、男は一顧だにせず弁舌を走らせる。

「よく、物語などで肉体が死んでも精神が生きているという表現がありますよね。その表現をまるごとひっくり返したものと解釈して頂きたい」
男の背面で、専門的知識を前提に理解を求めるパネルがコンマ秒単位で切り替わる。
床を磨く音が切り替わる音と錯覚したのは何時からか。

元々刑務所に好意を持ってはいなかった。
社会見学が刑務所と決まった際には露悪的だとすら感じた。
刑務の果てに死んだ男。軽く多分と言っただけの判断で彼は人間から物になったという。
教化を目的に刑務が課せられると授業で習った。これが教化か。

「死んだ精神の器から新たに精神が育まれました。私は生まれ変わったのです」
高らかに唄い上げる男の瞳に初めて自我の光が宿る。
「しかしながら、かつての私ではありません。果たして私は生きているのでしょうか」

死んでるんですよ、多分。床の彼が口を挟んだ。
私の耳にサラウンドで笑い声が響く。
背けていた顔を男に向けると、やはり福々しい顔が喜びに揺れていた。
もちろん、私も福々しく笑った。清々しい。刑務所はもう要らないのだ。
495: 名無しさん@読者の声:2015/5/30(土) 23:36:28 ID:6oJ7HzFDwQ
 珈琲を置いた途端、悲鳴があがった。
「ぐわああああ」
 オフィスにわん、と反響するだみ声。
 うんともすんともいわないディスプレイとにらめっこしていた彼は、復旧しないと見るや、へなへなとくずれ落ちる。
「あとちょっとで入力終わったのにぃい〜」
「……不思議ですね。男の悲鳴とはどうしてこうも下品なのでしょう」
 嘆息にのせて毒を吐く。デスクに伏せていた涙目がぱっとこちらを向いた。
「相変わらず辛辣だなーケイちゃんは。ちょっとくらい慰めてくれたって」
「自業自得です、そんな古い型のパソコン使って。回路がもう死んでるんですよ、たぶん。社長に何度も「さっさと買い替えなこのボンクラ」って注意されてたくせに」
 腰をおろし、隣の無精ひげを軽く睨めつける。
「しょうがねぇだろお、これが一番しっくりくるんだから。キーの打ち加減が絶妙なんだ」
「物は大切に使う」がモットーの先輩は、誇らしげな表情で首元をちょん、と指した。
「このマフラーだって、小学生んとき母ちゃんが編んでくれたのを未だに使ってるんだぜぃ」
「話しかけないでもらえますか今忙しいので」
「……ケイちゃんおれ、身も心も凍傷になりそう」
 時刻は深夜一時すぎ。フロアで一括操作のエアコンは節電の為、とっくに電源を落とされている。
 夜気が窓の隙間からじわじわと侵入し、小さなオフィスの空気を冷やしていく。おかげで私と先輩、営業課の居残り二名はたいへん着膨れていた。コートの襟をぎゅっ、とかきあわせる。
「冬将軍が猛威をふるうこんな夜はさあ、暖かい飲み物が心にしみるよねぇ」
 チャンチャンコとマフラーを見事に着こなした先輩は、白い湯気が立ちのぼるカップを包み、しみじみとつぶやいた。
「ぼかぁ幸せだなあ。こんなにうまい珈琲が、一週間のうち五日も飲めるなんて」
 瞬間、口元が緩むのを感じる。
(おっと)あわてて唇をきゅっと引っ張った。
「……お褒めいただきどうも」
 無愛想を崩してはいけない。好きだと気づかれてもいけない。
 (既婚者に恋するのは、これで四回目)
 視線をぼんやりと先輩のカップへ。そこには彼が他人のものだという証が――。
(あれっ)思わず目を疑った。カップを包む先輩の指にあるはずの「モノ」が、消えうせていたのだ。
「あの……失くしたんですか、指輪」
 一瞬の間。そして。
「う……うわああぁあん」
 野太い悲鳴再び。
「出て行ったんだよお、昨日。「他に好きな男ができた」、「仕事人間がこんなにつまんないとは思わなかった」って吐き捨ててぇええ」
「……きっとすぐ帰ってきますよ」
(二度と戻らなければいいと思っているくせに)
 これはチャンスじゃない。今までの経験上、一度家族になった男女はそう簡単に離れたりしないもの。
 この気持ちは死んでいくべきなのだ。役目を終えたパソコンと、同じように。
「もうこの世の終わりだっ」
 その時。先輩の手が偶然、ブラックアウトしたパソコンをゴン、とたたいた。
「あれっ」「あっ」
 途端、よみがえるディスプレイの光。
「死んでなかった……」
「みたいですね……」
 呆然とつぶやく先輩の耳は、号泣の名残の朱に染まっている。それを見た瞬間、
(やっぱり……好きだ)
 押し殺した感情が、ぶわりと生き返った。
「ふわっ!?」
 体が勝手に動いたとしか思えない。気がつくと、後ろからぎゅっと抱きしめていた。
「け、ケイちゃん?」

「……珈琲、飲みませんか……毎日」
496: 名無しさん@読者の声:2015/5/30(土) 23:56:31 ID:ITFLN7e68w
なにもない部屋の中。静寂だけが漂っている。
冷たいフローリングの上に直に座り込み、窓の外を眺めていた。
微弱な月明かりが仄かに室内を照らす。
今日の月は何と呼ぶのだろうか。一部が欠けた月を見上げ考える。
昔、彼が教えてくれた。月の名前。

――今日の月は……だよ

毎日毎日彼と二人で夜空を眺めた。
月のこと、星のこと、彼は天体についてとても詳しかった。幼い自分にもわかるように、かみ砕いて簡単に面白おかしく教えてくれた。
夏は虫と戦いながら、冬は二人で毛布にくるまって。飽きることなく空を眺めた。
彼と過ごす時間を自分はとても楽しみにしていた。
とても無邪気に同じ毎日が永遠に続くのだと信じ切っていた。

まるで糸がぷつりと切れたように。身体が自然と後ろに倒れていった。
後頭部と背中に僅かな衝撃が走る。背中にフローリングの冷たさを感じる。
薄暗い宙を見つめる。
意識が底無し沼を落下する。


「――……」


唇が空回り、音にならない声で名前を呼んだ。
部屋の静けさを壊すことさえできないそれ。
瞳を閉じる。
意識はまだ落下している。堕ちるところまで――果てはない。

会いたい、

会いたい、


会いたい。


叶わぬ夢だけを、ただ願い続ける。
空には月が煌々と輝いている。
落ちゆく果てに、その光は届くのだろうか。
497: 名無しさん@読者の声:2015/5/31(日) 19:05:49 ID:biHLXBKA1E
投票してOKですか?

>>494
498: 名無しさん@読者の声:2015/5/31(日) 20:35:01 ID:lvr032Rius
>>495
499: 名無しさん@読者の声:2015/5/31(日) 20:45:44 ID:EYbfyFzKfQ
>>495に一票
500: 名無しさん@読者の声:2015/5/31(日) 21:55:26 ID:Wl2wMpFnPQ
>>494
501: 名無しさん@読者の声:2015/6/1(月) 00:31:48 ID:2CcTXMFPaA
>>495
502: しーたまんZ:2015/6/3(水) 08:22:15 ID:PCUsx7Wbb2

遅くなりまして申し訳ありません。

脳田林先生が来られないみたいですので、代わりに僕が結果発表をしたいと思います。

今回の優勝者は>>495 さんです。
おめでとうございます。

どれも素晴らしい作品でしたね!

次回の開催は来週でいいんですよね?


次回の開催はさすがに脳田林先生が戻って来てくれると信じています。

503: 名無しさん@読者の声:2015/6/3(水) 17:26:51 ID:yzS38k1fxs
>>497>>499はレス番号以外の文字がレスされていて無効
>>501は期限過ぎての投票だから無効になって1票ずつ獲得の同率優勝ですよ

>>494-495、おめでとうございました!

>土、日…投票はレス番号のみ、それ以外は無効票になります。

って>>1に書いてあるよ
504: しーたまんZ:2015/6/4(木) 21:11:32 ID:VIF8L9oFwQ
>>503さん

なるほど…そうですね!

なら>>2のとおり、決選投票をすべきなんですかね?

現管理者の脳田林先生がこないからわからん…

505: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/8(月) 18:56:13 ID:dWA9bnfR3Q

只今。
500レス突破、皆様のおかげです!
ありがとうございます。

しーたまん先生、急に頼んで申し訳なかった。助かったよ。
ありがとう。

>>503
進行有難うございます。
実は建てた際のルールは前回スレッドの主様のルールでして……
今は投票の時でも雑談は有りで進行しています。
なので無効票では無いです。
また、同票の場合ですと延長戦になります。
ですが、私が事情があったとは言えど
進行出来なかった事が悪いので

今回の優勝は
>>494様と
>>495様です!

参加してくれた皆様、ありがとうございます!

今週は見送りさせていただきまして
次回は、15日(月)です!
506: 名無しさん@読者の声:2015/6/8(月) 19:07:53 ID:CaFZr8gm2E
脳田林さんもしーたまんさんも、管理ありがとうございます
507: 名無しさん@読者の声:2015/6/9(火) 13:07:44 ID:rINpfv1PBw
>>506様のような優しい皆様によって進行するスレなので、実は管理してくださっているのは皆様なんですよ。
なので、いつも有り難う御座います。

皆様のご参加を心からお待ちしております。
508: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/15(月) 07:57:40 ID:exXHBvHbOg

1レス勝負開催!

お題募集に入ります。

509: 名無しさん@読者の声:2015/6/15(月) 12:27:06 ID:zoKxeS6cS6
お題「神様」
510: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/15(月) 13:37:00 ID:rINpfv1PBw
お題「自転車」
511: 名無しさん@読者の声:2015/6/15(月) 18:03:28 ID:xc6fIxdPRQ
お題:ばあちゃん
512: 名無しさん@読者の声:2015/6/15(月) 18:52:41 ID:TV85da319g
お題
テレビ
513: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/16(火) 00:00:35 ID:x5.Kr1J53.


お題募集は締め切らせていただきます。

続いては、お題投票期間に入ります。
>>509
>>510
>>511
>>512
お題から1人1票お入れ下さい。

皆々様のご参加お待ちしております。
514: 名無しさん@読者の声:2015/6/16(火) 07:06:08 ID:GEbMYeJrFY
>>509
515: 名無しさん@読者の声:2015/6/16(火) 22:54:55 ID:ZMJXT7EFEI
神様ー、
516: 名無しさん@読者の声:2015/6/16(火) 23:51:33 ID:EY/8Hh9dwg
>>512のIDとお題がマッチしている件
517: 名無しさん@読者の声:2015/6/16(火) 23:55:09 ID:BWI0.xSwnA
>>516
本当だ凄い!ってことで>>512に1票
518: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/17(水) 00:04:24 ID:dWA9bnfR3Q

えと……
>>515さんの発言は多分、投票と思われるので
今回は2票獲得の
>>509のお題
「神様」です!

てか、お題とIDが被るとはレアですね〜初めて見ましたよ。
519: 名無しさん@読者の声:2015/6/21(日) 14:16:57 ID:g353izWXlg
今回は期間延長で良いのかな?
520: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/22(月) 00:41:10 ID:dWA9bnfR3Q

参加者0
延長戦です。

期限は24日水曜日まで

521: ◆WEmWDvOgzo:2015/6/22(月) 12:21:11 ID:p5IP.S./Mo
『神様』 『神様』 『神様』

どうやら貴方をお呼びだね
民衆は空を眺めて探しあぐねてる

『神様』 『神様』 『神様』

絶え間なく囀ずる祈りは時間の無駄と笑いたくもなるが、きっと誰にも話せなくて咽び泣く夜もあるんだろうね

『おぉどうか私達をどこかのどかな楽園へと連れていってはくれないか』

その楽園を傷だらけにしておいてよく言えたものだ
生い茂る草木に火を焚いて、でこぼこの大地に灰を落として、清らかな水を濁して、楽園その物を葬り去ってなお新たな楽園を求めてる

『神様』 『神様』 『神様』

目の前の明日にさえ怯えながら素敵な未来を願って声なき声がもがいてる
行き着くといいさ
そうするしかないんだから

『神様』 『神様』 『神様』

祈ってみたって君たちが決めた事だもの
さぁ歩きだそう
この楽園が続くと信じて
522: 名無しさん@読者の声:2015/6/23(火) 00:24:37 ID:NYmxVvQK6.
唐突ですが、神様に惚れました。どうすればいいですか?
 
 そんな娘が、社の前で18禁の妄想甚だしく祈るのでとある神社の神様は、大変困りました。しかも娘が惚れているのは、隣の宮の神でございまして、もうぶっちゃけると宗派違いです。神社の神様はとてもマイナーな神様なのです。
 ですから、隣宮の神と祝言上げたいきゃああと大混乱欲望忠実な願い事を祈られても困るのです。

 しかも、なぜだかたまたまこちらに詣でた男女がめでたくも結納をそれは幸せに上げたので、縁結びの神様として広がりつつある昨今。この煩悩まみれの娘は、実は3人目でございました。

 御年云千年の神社の神様は、孫娘がおじいちゃんにアイドルとの妄想エロを語られる気分で接すること1か月。耐え切れずに、引っ越すことにしました。
 のそりと数百年ぶりに身体を動かします。
 どうも動きづらいと思っていれば、ぼうぼう生えた苔が全身を覆っており、まるで巨大な芋虫が地を這っているようです。

 のそり、のそっり、のそり。
 一昼夜かけて、本人にとっては迅速に、他人から見ればあれあのしめ縄のついた岩動いた?としか感じられない動きで、神社の神様は移動します。

 さて、日が真上にのぼり疲れたなあと感じた神様は、石段手前で休憩を挟むことにしました。振り返ると、自分がいた場所より数センチ移動しているのが分かります。自分頑張ったなあなんてのんきに考えていた時です。また唐突に頭の中で声がしました。

 唐突ですが、私、もててもてて困っています。どうすればよいですか?


 よくみると派手な色の着物を着た旅人が、神様を拝んでいます。笠で顔は見れませんがその美しい仕草と高貴な出で立ちが良いところの娘であることを示しております。
 神社の神様は、徹夜明けの頭で考えました。
「イチバンサイショニアッタオノコトムスバレナサイ」
 何せ、徹夜明けでございますので、自分が今まで人に向かって助言するときは何かしらの神通力でやることを忘れて、そのまま助言してしまいました。娘は、すっくと立ち上がると、半分寝ている神様をひっしと抱きしめ、低い声音で申します。
「わかり申した」

 娘は、娘ではございませんでした。ぎょっとして固まる神様に、娘改め隣の宮の神は、おっしゃいました。
「私の宮にて早速結納を上げましょう」
523: 名無しさん@読者の声:2015/6/23(火) 11:21:27 ID:.WKk2SltPQ
 男は公衆トイレの個室でうなだれていた。

 額には汗がプツプツと浮き出ている。右手でそのしずくを無造作に拭ったあと、深いため息をついた。
「勘弁してくれよ、トイレットペーパーが無いなんて」
 むき出しの尻が冷たい。
 責めるべきは事前確認をしなかった自分か、はたまた補充を怠けた掃除人か。今しがたの天にものぼる解放感が懐かしい。
「トイレの神様でも現れてくれねぇかな。そうすりゃ紙をどっさり出してもらうのによ……」
 力なく呟いた、次の瞬間。
「え……うわあっ」
 トイレットペーパーのゲリラ豪雨が、頭に適度な刺激をもたらした。
「まじかよラッキー、願いが叶っちまった」

 無事処理を終え、鼻歌交じりに車に戻った男。彼の耳にカーラジオの音声が届く。

『ここで速報ですっ、突然空から宇宙人の乗ったUFOが現れ、全世界にメッセージを送信しました。以下はその全文です。
 ――地球のみなさんこんにちは。私はタルナボルタ星からの使者です。
 タルナボルタ星人には願いを叶える力があります。友好の証として、地球人60億の中から一名を無作為に選び、願いを叶えて差し上げましょう。
 億万長者でも不老不死でも世界平和でも、なんでも構いません。
 ただし叶えられる願いは一つだけです。よく考えて決めることをおすすめします……――』
524: 名無しさん@読者の声:2015/6/23(火) 13:21:17 ID:DdCdJ9j9jU
「ねえ、かみさまっているかなぁ?」
「え〜、いないよ!」
「そんなことない!サンタさんとおなじで、ちゃんといる!」
「え?サンタさんはママとパパじゃないの?」
「えっ」


「ねえ、神さまっているかなぁ?」
「…さあ?」ピコピコ
「…聞いてる?」
「今、ラスボスだから待って。くそっ、この邪神とかいうヤツ、強すぎ…」カチャカチャ
「…」


「…ね、神様っているかな?」
「いないだろ、少なくとも俺にとっては」
「…そんなこと…」
「…もしいたら、俺は事故で歩けなくなったりしない」
「…」


「ね、神様ってい…」
「うるさい!いないってんだよ!」ヒック
「…」
「…お前には見られたくなかったよ。こんな姿。ほっといてくれ…」
「…いや」
「は?」


「なあ、神様っているんだろうか」
「いるって私は昔から言ってるでしょ?」
「頑張ってりゃ、ちゃんと見てくれてんのかね?」
「だから、ちゃんと歩けるようになったでしょ?」
「…まだぎこちないけどさ」
「ふふっ。一緒に歩けば大丈夫よ」
「ははっ…よろしく」


「ね、神様っているかな?」
「…いたとしても、んなもんいらねえよ」
「えっ?」
「だってここにいるからさ。俺にとっての女神様が」
「…よくそんな恥ずかしいこと言えるね」
「う、うるさい!じゃあ、その神様とやらに誓いに行こうぜ」
「うん…!」


ー病める時も健やかなる時も、共にー
525: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/23(火) 23:30:05 ID:rINpfv1PBw
 古代遺跡と呼ばれる、洞窟の最深部。その部屋は煌びやかな光に包まれ洞窟内のはずが、天井には星空が輝いていた。
 「……ここが神様の領域……神域か!」
 ボロボロのマントを身に纏う、盗賊風の男は喜びの声を上げた。とその時……。
 「ぴんぽーん!正解っ!もれなく伝承通りたどり着いた貴方の願いを1つ、叶えるまぁす!」
 神々しくも素っ頓狂な声が響く。色々とツッコミを入れたそうな表情の男を無視して神様(?)らしき声は続けた。
 「ですから、貴方の願いを叶えまぁす!ただし、その代わりに私は自由にっ貴方が次の神様でぇっす!いやぁ永かった、永かった!この16052年と1ヵ月の間、暇で暇で!」
 「えっ!ちょっ…?!……えと願わないのは有りですか?」
 困惑した顔で男は神様(?)に質問する。
 「無理でぇす!ここに入った時点で、願い事をしないと……あの世へご招待なんです!」
 少し、男は考え込んでいるようだった。しかし、じゃあ……と願いを神様(?)に伝え始めた。
 「この願いを含んで、願いを叶えないでください」
 言い終わった言葉の余韻が消え、静寂が神域に広がる。
 「ぉお?……えと、その願いって……つまり」
 神々しさを失った素っ頓狂な声で神様(?)は答えを探している。そして神様(?)は斜め上な回答を述べた。
 「……貴方は神様になる資格があります。私よりも……なので2人で神様しましょう!そうしましょ!!」
 男は目の前が真っ白になった。
 そして、この物語の続きは……まさに、神のみぞ知る。
526: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/25(木) 00:05:18 ID:rINpfv1PBw

はいっ!
という訳で
今回の参加者は……
>>521
>>522
>>523
>>524
>>525
5名です!

この5名の作品の内、これだっ!と思う作品に投票してください!
投票期間は26日が終わるまでです。

それでは、皆々様のご参加お待ちしております。と、同時にいつもご参加の皆々様に感謝しております。
527: 名無しさん@読者の声:2015/6/25(木) 00:23:30 ID:g353izWXlg
>>522
528: 名無しさん@読者の声:2015/6/25(木) 00:54:00 ID:NnHCSeF5CA
>>525
529: 名無しさん@読者の声:2015/6/25(木) 19:31:32 ID:uE/mFVWl9Y
>>523
530: 名無しさん@読者の声:2015/6/26(金) 23:14:54 ID:ZWJcXu9Y5o
>>525
531: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/27(土) 08:09:28 ID:mxwCf/BHoU

ご参加の皆々様
ありがとうございます。
今回の勝者は
>>525です。

次回開催予定は
7月6日です。
皆々様のご参加お待ちしております!
532: 名無しさん@読者の声:2015/6/27(土) 11:32:00 ID:BTyClbYdmc
乙です。
脳田林氏、優勝おめでとうございます!

今回みたいに膨らましやすいお題だと、いろんな話が出て面白いですね。
533: 名無しさん@読者の声:2015/6/27(土) 13:23:52 ID:YuVtqMXtkQ
 2章の優勝作品まとめ 
・第一回:「変身」
優勝>>47
・第二回:「グーで殴る時」
優勝>>75
・第三回:「酒」
優勝>>107
・第四回:「ポッキー」
優勝>>138
・第五回:「男の娘の日」「叫び声」
優勝>>179
・第六回:「恋愛」「1レス推理小説」
優勝者>>219>>222
・第七回:「布団」
投稿0のため優勝者無し
・第八回:「初○○」
優勝>>262
・第九回:「アレルギー」
優勝>>283
・第十回:「」
お題投稿0のため開催延期
・第十一回:「灰色の街」
優勝>>309
・第十二回:「歩く者」
優勝>>328
・第十三回:「その先で」
優勝>>346
・第十四回:「君とついた嘘の話」
優勝>>377

・第十五回:「ファンタジーと天体観測」「ファンタジーとmy true pain」「ファンタジーと赤い目」から各自選択
優勝>>411

・第十六回:「中華」
優勝>>436
・第十七回:「ゴミ箱」「水」
優勝>>453
・第十八回:「お伽話」「雨ニモマケズ」
優勝>>468
・第十九回:「死んでるんですよ、多分」
優勝>>494-495
・第二十回:「神様」
優勝>>525


前スレでは23回開催されたので合計すると今回ので43回目ですね。
脳田林さん、司会進行いつもありがとうございます&優勝おめでとうございます。
534: 名無しさん@読者の声:2015/6/27(土) 19:56:57 ID:n3QRrZGOVg
>>533さん、まとめありがとうございます。
そして脳田林さん、優勝おめでとうございます&毎週ありがとうございます。
535: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/6/27(土) 23:47:09 ID:exXHBvHbOg

>>532さん
ありがとうございます。
膨らませ易いのも良いですけど、難易度が高いお題も、なかなか面白いですよ。

>>533さん
ありがとうございます。
そして
まとめてくださり、ありがとうございます。
大変助かります。

>>543さん
ありがとうございます。近頃は2週あけての開催が増えました。

>>皆々様
いつもご参加ご利用
ありがとうございます。
536: 名無しさん@読者の声:2015/6/27(土) 23:49:32 ID:F2RWAuykKg
>>535
ちょ……間違えてるやん
>>543やのうて
>>534やんか
失礼致しました……
537: 533:2015/6/28(日) 00:49:42 ID:ds6R.dK2HQ
>>534-535
いえいえ、このスレ大好きなので勝手にまとめさせて頂きました。
538: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/6(月) 00:29:08 ID:GbwlBEFwCk

>>537さん
嬉しい事を言ってくださいますね。本当にありがとうございます。
もしや前回1レス勝負の管理者様とか……


1レス勝負
お題募集期間に入ります。

539: 名無しさん@読者の声:2015/7/6(月) 01:07:08 ID:kf8TeKl2nk
お題「橋」
540: 名無しさん@読者の声:2015/7/6(月) 03:58:33 ID:ZnNchcQW12
お題 殺人鬼
541: 名無しさん@読者の声:2015/7/6(月) 04:40:00 ID:A492aCPBT6
お題候補 願い
542: 名無しさん@読者の声:2015/7/6(月) 13:52:47 ID:3u89FQD0EM
お題候補「七夕」
543: 名無しさん@読者の声:2015/7/6(月) 15:21:09 ID:Jhp/03aXsc
田舎
544: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/7(火) 00:05:13 ID:Fv.sHpB9Hw
今回のお題候補は
>>539
>>540
>>541
>>542
>>543
のお題です。

この中から良いなと思うお題を2つ、投票してください。
なお、同じお題への二重投票は禁止です。
あえて1票のみ投票もありです。

皆々様のご参加お待ちしております。
545: 名無しさん@読者の声:2015/7/7(火) 00:38:03 ID:jGlI9r6LCk
>>540
>>542
546: 名無しさん@読者の声:2015/7/7(火) 00:45:19 ID:G1XeCT.7.Q
>>539>>542
547: 名無しさん@読者の声:2015/7/7(火) 02:01:31 ID:A492aCPBT6
>>539>>543
548: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/8(水) 01:01:29 ID:Qf9OgeDJLw

お題投票の結果……

>>539
>>542
2票獲得です!

なので今回は
この2つの内、1つを選択して作品をお作りください。


締切は土曜日が終わるまでです!
549: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/8(水) 02:11:53 ID:s4yNA.ZWnA
訂正、締切は金曜日が終わるまでです。
550: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/8(水) 02:17:33 ID:f4P2z/EwEc
橋でやりたいです
551: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/8(水) 03:05:58 ID:rJWJ05WBzk
>>550ブラッドコンプレックスの作者様ですね。
参加表明ありがとうございます。


締切までに作品投下で参加になりますので
初心者でも誰でも飛び入りも大歓迎です。

552: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/8(水) 21:54:29 ID:f4P2z/EwEc
脳田さん、もう投下していいんですか?
553: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/8(水) 22:42:26 ID:EAzOHpm3kQ
>>552
作品投下期間内で有れば、いつでも大丈夫ですよ
554: 名無しさん@読者の声:2015/7/8(水) 23:05:15 ID:f4P2z/EwEc
脳田さんありがとうございます、了解です
555: しーたまんZ:2015/7/9(木) 22:19:02 ID:gYLUC5OJz6
7月7日

「これでよし!っと」

笹も用意したし、部屋の飾り付けも終わりだ!

「ふぁーあ、おは…よう?なにしてんの?」

ウチの姫の朝は遅い。
仕事柄いつも夜遅くまで起きている事が多いから今日は早いくらいだな。

「あ、おはよう!起こしちゃったかな?昨日も遅くまで仕事してたみたいだし…」

「大丈夫、丁度起きた所、急に編集の奴が内容の変更を決めてさ…締切近いのに…ブツブツ」

姫はブツブツ文句を言いながら部屋を一瞥し、笹に吊るしてある短冊を手に取った。

「そっかぁ、今日は七夕なんだねー。なになに…私が早い時間に寝られますように…これは?私の作品が賞を獲れるように…私が健康でいられるように…私が…って全部私かい!」

「あははー」

呆れ顔で椅子に座り、テーブルに置いてあった短冊も一通り目を通す。

「そもそも七夕って新婚カップルがイチャイチャし過ぎてお父さんに怒られるって話でしょ?一年に一度なんて、星の歴史からしたらほぼ一緒にいるよね?なんでこんな盛り上がるのかねー」

物語を書いてる人間が随分と現実的なんですね…
きっと七夕のせいで朝の珈琲を準備し忘れてたから機嫌が悪いんだ。

「まぁまぁ、願うのはタダだしね!今、珈琲淹れるから少し待ってて」

「ん」

姫の短い返事を聞いて台所へ向かう。
今日は少し濃いめにしたげよう。


「はいはーい。姫、温かい珈琲が出来上がりましたぞ…あれ」

テーブルに突っ伏したまま寝ちゃってる、やっぱりまだ眠かったのかな?

「ん、なにか願い事書いたんだ、あんだけ言ってて結局…」

さっき自分が書いた[姫がいつまでも幸せにいられますように]って書いた短冊の姫の名前に斜線を入れ、[二人で]って書き直されてる。

「しー…好き…」

ね、寝言かぁ…
最近そんなこと、言われてなかったからビクッとしちゃったよ。

「ありがとう、これは一番高い所に飾ろうか!姫様ー!こんな所で寝ちゃだめだよー。お部屋で寝よーね!」

556: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/10(金) 00:10:35 ID:f4P2z/EwEc
これは僕、黒井大吾が昔体験した話。

小学四年生の頃、今と違って田舎に住んでいた。
田舎といっても、ど田舎レベルではない。
普通の、田んぼがあるが、別に言葉は訛ってないし、小中高合わせて数人って訳でもない。
普通にわんさかいる。

名産品は栗饅頭と林檎ジュース。
特に林檎ジュースは甘酸っぱくてバランスが良く、飲んでいて飽きないのだ。
今でも僕は実家から送ってもらっている。

閑話休題的な、何か。
話しがずれたようなずれていない様な。
ともかく、僕が前に住んで居た所は若干田舎だった。


「あっついねー」

「あついね」


この時の季節は夏だった。
蝉が喧しい程鳴いていてとても煩かったのを覚えている。
現に僕はこの時、その煩さに顔を顰めた。
風鈴の音は確かに聞こえるのだが、蝉の鳴き声に消されてしまっている。
まあ、そんなことはもうどうでも良い、駄菓子と玩具が売っている店で幼馴染みと一緒に買った二個で150円の卵アイスを食べることが優先順位だ。

僕は店のおばちゃんに挟みを借り、先っちょを切った。

557: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/10(金) 00:33:48 ID:f4P2z/EwEc
切る時、おばちゃんが気をつけてねと、心配してくれるのだ毎回。

一方の幼馴染みといえば早くしてくれと僕の肩を揺するのだ、日焼けしていて肩が痛いのに。

まあ、切ったので挟みを渡してやると、彼女は嬉しそうにそれを受けとった。

僕らは卵アイスを先から吸いながら、ある噂について話し合う。
ある橋の話。
良くある都市伝説の様な話。

近所からそう遠くない場所に玉蔵山という山がある。
そこに橋があるらしいのだが、なんでもその橋を渡りきるとなんでも願いが叶うらしい。
当然僕は鼻で笑った。
馬鹿らしい。
阿保すぎる。
が、なんと彼女は本気にしていたみたいだった。

ミロ、飼い犬の命を救いたい、彼女はそうアイスを吸いながら言った。

まあ、着いて行くだけ着いて行こう。
僕は気楽に考え過ぎていた。

その日の夜、つまり幼馴染みと解散してから5時間が経過したその時、幼馴染みに異変が起きた。

最初に気づいたのは彼女の祖母。
それに気づいたのは祖父。

彼女の足の指から太ももまで、黒色に変色していた
558: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/10(金) 00:36:56 ID:rJWJ05WBzk
>>佐藤さん
申し訳ない。せっかく素敵な作品を投下してくださってるのですが……
当方、1レスで作品を勝負させる所で御座います故、よろしければ1レスで作品を作っていただきたい所存で御座います。
559: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/10(金) 02:34:19 ID:f4P2z/EwEc
申し訳ありませんでした。了解です
560: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/10(金) 13:02:26 ID:yCHDYUNN02
これは僕、黒井大吾が昔体験した話。
小学四年生の頃、今と違って田舎に住んでいた。
田舎といっても、ど田舎レベルではない。
普通の、田んぼがあるが、別に言葉は訛ってないし、小中高合わせて数人って訳でもない。普通にわんさかいる。
名産品は栗饅頭と林檎ジュース。
特に林檎ジュースは甘酸っぱくてバランスが良く、飲んでいて飽きないのだ。今でも僕は実家から送ってもらっている。閑話休題的な、何か。
話しがずれたようなずれていない様な。
ともかく、僕が前に住んで居た所は若干田舎だった。
「あっついねー」
「あついね」
この時の季節は夏だった。蝉が喧しい程鳴いていてとても煩かったのを覚えている。現に僕はこの時、その煩さに顔を顰めた。風鈴の音は確かに聞こえるのだが、蝉の鳴き声に消されてしまっている。まあ、そんなことはもうどうでも良い、駄菓子と玩具が売っている店で幼馴染みと一緒に買った二個で150円の卵アイスを食べることが優先順位だ。
僕は店のおばちゃんに挟みを借り、先っちょを切る時、おばちゃんが気をつけてねと、心配してくれるのだ毎回。一方の幼馴染みといえば早くしてくれと僕の肩を揺するのだ、日焼けしていて肩が痛いのに。
まあ、切ったので挟みを渡してやると、彼女は嬉しそうにそれを受けとった。
僕らは卵アイスを先から吸いながら、ある噂について話し合う。
ある橋の話。
良くある都市伝説の様な話。
近所からそう遠くない場所に玉蔵山という山がある。
そこに橋があるらしいのだが、なんでもその橋を渡りきるとなんでも願いが叶うらしい。
当然僕は鼻で笑った。
馬鹿らしい。
阿保すぎる。
が、なんと彼女は本気にしていたみたいだった。
ミロ、飼い犬の命を救いたい、彼女はそうアイスを吸いながら言った。
まあ、着いて行くだけ着いて行こう。
僕は気楽に考え過ぎていた。
その日の夜、つまり幼馴染みと解散してから5時間が経過したその時、幼馴染みに異変が起きた。
最初に気づいたのは彼女の祖母。
それに気づいたのは祖父。
彼女の足の指から太ももまで、黒色に変色していた
「時間がないな……。工藤さんを呼ぼう」
祖父は淡々とそう言った。
工藤さんという人物、ぼくは聞いたことがない。
その人に任せればなんとかなる、そう思っていたのに、僕は彼女の家を飛び出していた。
ひたすらに走った。
途中、なんども転び膝や肘を擦りむいたが、何故か迷うことはなかった。
橋だ。
古い、穴だらけの橋が僕の目の前にある。
「そこを渡れば、もう、貴方は修羅の道を歩むことになりますよ
気づくと、僕の横に女性が立っていた。
「関係ない。僕はここを渡る」
「何故? 死ぬかも知れませんよ?」
「死なないよ。幼馴染みが待ってるから」
僕は橋を渡る。
不思議と恐くなかった。
引っ張られる様に、渡っていく。
先にある門が開かれた。
気づくと朝。
布団に寝かされている僕、横に安らかな表情で寝ている幼馴染み。
寝相が悪く、僕を蹴ってくる。
その足は元に戻っていた。
僕は安堵した。
561: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/10(金) 13:04:12 ID:yCHDYUNN02
長すぎアンド読み辛い。
すみません
562: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/10(金) 21:56:05 ID:s4yNA.ZWnA
 駅前広場にカップルとか言う人生を謳歌する輩が溢れる中、不幸そうな黒髪メガネの私は佇んでいた。
 私の前には煌びやかに飾り付けられた笹、そして色とりどりの短冊には数多の願いが込められている。
 「…ちっ!リア充共がっ!一年に一度しか会えない呪いにかけられてしまえ!」
 私は悲しみを含んだ独り言を吐いた。
 「……へい、かーのじょ!君って七夕飾りは燃やす派?流す派?」
 そんな私に話かけてくる頭の軽そうな男性が現れた。正直、キモい。
 「アンタみたいなの嫌いなの!一年後に答えてあげるっ」
 トゲのある物言いで、男を遠ざけた。どうやら私は冷たい女だったようだ。

 「へい、かーのじょ!七夕飾りは……」
 一年たって、また駅前広場の笹の前に立っていた。そんな私もバカだが、きっと奴もバカだ。
 「はいはい、燃やす派燃やす派」
 燃やしたりも流したりもしないけど、私は軽く答えた。もしかしたら、私は暇なだけかもしれない。
 「そっか、一緒だね!どう?一緒に燃やさ」
 奴が言い終わる前に私が言う。
 「ない。一年後だったら考える」

 何年間だったろう?私が奴と飾りを燃やすまでにかかった月日は……。
 「燃えてるねっ!メガネに火が反射して綺麗!」
 奴がはしゃいでいて、キモい。
 「……何を願ったの?」
 何となく、私は聞いた。
 「もちろん!君と一緒に居ることさっ」
 やっぱり、キモい。
 でも、私は。
 「いいよ。叶えたげる」
 もっとキモい。
563: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/11(土) 00:03:58 ID:GbwlBEFwCk
今回の参加者は……
>>555
>>560
>>562
の3名です。
この中でこれだっ!と思った作品に投票お願いします。

そういやば、今回の参加者は皆、ハンネ付きでしたね。


564: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/11(土) 08:48:03 ID:xRntqXcnhk
さあ、一位はだれでしょうか!
565: 名無しさん@読者の声:2015/7/11(土) 09:11:33 ID:wy2eFxq/k6
あれっ、投下今日の20時までじゃないの?
566: 名無しさん@読者の声:2015/7/11(土) 09:19:15 ID:wy2eFxq/k6
金曜が終わるまでって書いてたね。
失礼しました(汗
567: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/11(土) 09:57:47 ID:CT7uJLD6eo
>>566
あー……もし、もう書いておありでしたら
セーフで

と、いうか投票無いので……
締切延長で18時までにします。

投票は18時から
日曜日が終わるまでで

568: すべり込みで失礼:2015/7/11(土) 17:25:03 ID:Wizq3GBgRA
「…また来たのか、お主」
「当たり前じゃないっすか」カンカン!
「ここに橋を造るのは禁止だと言っておる。さっさと帰れ」
「俺だって諦めませんよ。あなたこそ帰ってくださいよ」カンカン!
「ここは私の管轄だ。私の許可なしに好き勝手するでない」
「許可なら何度も願い出てるんすけど?下りた事ないっすけど」カンカン!
「…私が決めた事だ。曲げるつもりはない」
「ああそうですか。ま、俺も意地みたいなもんすから。ほっといてください」

ピシャーン!ガラガラ…
「…ちっ、また雷で…」
「いい加減懲りただろう。さあ、お主も自分の仕事をせよ」
「俺は大工っすよ?橋を造るのだって立派な仕事ですから!」
「ここに造るのは断じて認めんと言っている」
「俺だって、友人のために引き下がる気はねえっすよ…!」
「…友人、とな」
「可哀想だと思わないんすか?あいつらの事…」
「自業自得だ。私がこうせねば、どうなっていたか」
「元はと言えば、あなたが引き合わせたんじゃないっすか…」
「…今では後悔しておる」
「…本当に?」
「…」

カンカン!
「しつこいわい。何をそんなに頑張っとるんだ?」
「…友人が悲しみに暮れてるのに、何もしないほど薄情じゃねえっす」カンカン
「…ふう、あやつらもお主ほどに一生懸命に働いてくれてればのう」
「真面目ですよ、あいつは。本当ならね」
「…知っておる。だからこそ、あやつを娘の婿に選んだんじゃから」
「今じゃ閉じこもってしまって…お願いっす、天帝様。どうか、2人に慈悲を…」
「…」「…」
「…確かに2人が今のままでは、我々としても困る」
「…!」
「2人が会えるようにこの天の川に橋を架けようとする、この馬鹿者を追い返すのも面倒になってきたしの」
「はは…」

「…だが、以前のようにはできぬ。それでは元の木阿弥じゃ」
「やっぱ、そうですよね…」
「よし、こうしよう。2人がまた真面目に働いてくれるのなら…会わせてやってもよい」
「おおっ!よっ、さすが天下の天帝様!」
「…なんか矛盾してないか、それ。だが、しばらくは会えたとしても1年に1日だけじゃ」
「えっ、毎日じゃないんすか?」
「しばらくは、と言ったろう。10万年くらいはそれで様子を見させてもらう。2人が大丈夫そうなら、以前の生活に戻そうぞ」
「10万年…あっという間っすね!あざっす、天帝様!」
「お主の熱意が私を動かしたのだ。さあ、さっさと牽牛の奴に伝えてこい」
「了解っす!」


あの夫婦の話の裏で、実はこんな会話があった事は誰も知らないー
569: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/11(土) 23:16:17 ID:XJJ424DmSc
後二人くらいほしいですねー。
脳田ネウロさん、後二人くらいお願いシャス
570: もう投票OKですかね?:2015/7/12(日) 10:19:44 ID:ALUZxF/HtM
>>555
571: 名無しさん@読者の声:2015/7/12(日) 15:45:41 ID:K0BoOlBpj6
>>562
572: 名無しさん@読者の声:2015/7/12(日) 18:07:48 ID:lyGx/bO7MY
>>555
573: 名無しさん@読者の声:2015/7/12(日) 21:56:58 ID:i7hLFSvNis
>>568
574: 名無しさん@読者の声:2015/7/12(日) 22:11:28 ID:EU.sSzzXU2
>>562
575: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/13(月) 00:16:44 ID:rJWJ05WBzk
>>569
参加者さんが増えてくれると嬉しいんですけどね……
あと、申し訳ないですがネウロは何のネタですか?

>>555
>>562が同票なので
月曜日が終わるまで投票延長に入ります。
576: 佐藤 ◆p1bw2Xe7LI:2015/7/13(月) 00:49:25 ID:EU.sSzzXU2
参加者欲しいですよねー。
前は荒らす人いっぱい居ましたよねー。


脳噛ネウロ
ジャンプの漫画です
577: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/14(火) 00:06:19 ID:Fv.sHpB9Hw

と言うわけで締切ります。
今回の勝者は……
>>555>>562です

次回開催は20日、海の日からです!

>>576
そんなに前から居るわけじゃないので前のことは知りませんです。
荒らしですか……いやですねえ

578: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/20(月) 00:00:21 ID:GbwlBEFwCk

はい。
海の日です。
そして、今週の1レス勝負開催です。

お題候補を火曜日になるまで募集致します。

皆々様のご参加、お待ちしております。
579: 名無しさん@読者の声:2015/7/20(月) 06:42:14 ID:twoOi/uGe.
「水着」
580: 名無しさん@読者の声:2015/7/20(月) 09:37:53 ID:1dSnSvObhk
「花火」
581: 名無しさん@読者の声:2015/7/20(月) 09:49:43 ID:Gm9BUcwCBs
ゾンビ
582: 580さんと同じ案を考えてましたw:2015/7/20(月) 10:15:04 ID:Ee6F9DG/iQ
真夏の雪
583: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/21(火) 00:07:50 ID:Qf9OgeDJLw
これよりお題投票に入ります。

>>579
>>580
>>581
>>582
の中から、コレだって思ったお題に投票お願いします。
584: 名無しさん@読者の声:2015/7/21(火) 05:25:07 ID:yz51vRuKYY
>>581
585: 名無しさん@読者の声:2015/7/21(火) 20:16:50 ID:cve9MIntIE
>>582
586: 名無しさん@読者の声:2015/7/21(火) 21:09:26 ID:twoOi/uGe.

>>582
587: 名無しさん@読者の声:2015/7/21(火) 22:13:38 ID:R9Ur7EHEro
>>582
588: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/22(水) 00:42:20 ID:Fv.sHpB9Hw

お題が確定いたしました。
今回のお題、>>582
「真夏の雪」です!

参加者の方は土曜日20時までに作品を投下ください。

それでは皆々様のご参加、お待ちしております。
589: 初投下:2015/7/22(水) 10:55:26 ID:1dSnSvObhk
娘「おとーさんおとーさん」
父「なんだい娘ちゃん」
娘「あのね、娘ちゃんね、まっしろのゆき、みてみたい」
父「南国の地沖縄で、しかも真夏にすごい要望きた」
娘「だめかなぁ…」ションボリ
父「上目遣い…だと…!?」ズキューン
父「よし、お父さんに任せなさい!」
娘「ほんと!?」パァァァ
父「あぁ、もちろんだ!では早速」テキパキテキパキ
娘「たまご、ちょこれーと、ばたー、おさとう…??」
父「これをこうしてあれをこうして」テキパキテキパキ
父「オーブンで焼く」チーン
娘「ちょこけーきだ!」
父「ふふ、ガトーショコラだよ」
娘「が、がとー…?」
父「ガトーショコラ」
娘「がとーしょこら!」
父「良く出来ました」
娘「えへへー」
父「さ、ここからが本番。粉砂糖と小さなふるいを用意します」
父「娘ちゃんよく見ててね。今から雪が降るよ」
娘「??」
父「ケーキの上に軽くトントンっと」パラパラパラー
娘「!!まっしろ!ゆきだ!!」パァァァ
父「うん、出来上がり〜。さぁ、雪乗せガトーショコラ、食べようか」
娘「うん!おとーさんありがとう!だいすき!」ギュッ
父「グハッ…娘ちゃん可愛い…!」ハナヂドバー

〜十数年後〜

娘「ねぇ、お父さん。あの時の雪のせいで、私雪って甘いものだと思ってたんだよ」
娘「友達と行った北海道旅行で恥かいちゃった」
父「ふふ、そうか」
娘「ねぇお父さん、雪乗せガトーショコラ、また食べたいな」
父「…そうだな」
娘「早く元気になってよ…退院して、またガトーショコラ作ってよ…」
父「……そうだな」

〜更に数年後、お盆に〜

娘「お父さん、ただいま」
娘「私の娘、あなたの孫も今年で5歳だよ」
娘「この子も、まだ雪を見た事がないんだ」
娘「お父さん……」
孫「ゆきみたい!まっしろのゆき!」
父「よぉし、孫ちゃんの為にガトーショコラ作るよ!」テキパキテキパキ
孫「きゃーっおじーちゃんだいすき!」ギュッ
父「グハッ…天使か…っ」ハナヂドバー
娘「雪は甘くないってちゃんと教えてあげてねー!?」

おしまい!
590: 佐藤ー ◆CI4mK6Hv9k:2015/7/22(水) 20:17:07 ID:EU.sSzzXU2
「計理たいちょー。なんか雪降ってきましたよー」

とある専門学校の屋上、一人の女性が空を仰いでそう言った。

「そうだね、ちょっと警戒しないとね」


たいちょーと呼ばれる人物は柵に捕まり、仕切りに下を覗く。
下は動く屍の巣と化していた。

奴らは基本トロイし、嗅覚も聴覚も人よりも全然鈍い。
だか、奴らの中に特殊体が存在する。
人間の身体能力を遙かに凌駕する奴らは俺らにとって脅威となる存在だ。

だからアジトは高い何処を探さなければならない。
そして、三階までの出入り口を木や机などで封鎖し、階段なども塞がなければないのだ。


「今が普通の日常だったら、凄くテンション上がるんですけど……」


彼女は涙目になりながら、そう応えた。

世界中の人もこの雪に気づいているだろう、そしてどんな気分になるだろうか。


「どうなるかは分からないけど、きっとどうにかなる」


隊長はグローブを外し、彼女の頭を撫でた。


僕らは此処に居ます
591: ◆1T2swboMiw:2015/7/23(木) 00:18:55 ID:PRDpC0sllk
私は夏休みを利用して、叔父さんの家を訪れていた。叔父さんの家には異国の写真や名産品など、色々なものが所狭しと並んでいる。

「叔父さん、この箱はなぁに?開けてもいい?」

叔父さんが頷いたのでリボンを解き古びた箱を開けると、透明な丸い球体が出てきた。

「振ってごらん」

言われた通りにその球体の置物を振ると、中でひらひらと白いものが舞った。

「綺麗だろう?スノードームっていうんだよ。贈り物だったんだけど、結局贈れずじまいさ。聞きたいかい?」

叔父さんの宝物にはときどき物語がある。私はそれを聞くのが大好きなのだ。

「うん、聞きたい!」

それはね、と叔父さんは語り出す。
私がまだ24の頃だ。アフリカに行ったときのこと。写真家として仕事をするため、どこかに腰を据えなければいけなかった私は、小さな村にお世話になることにした。

私は村の子供達に色々な話をしてやった。中でも1番評判が良かったのが雪の話でね。それで、約束したんだ。次にここへ来るときには、雪を見せてあげると。

私はそのあとすぐに帰国したが、雪の写真とこのスノードームを持って、再びあの村を訪れた。そしたらね、なくなってたんだよ。村が。

どうやらその辺りは戦場になってしまったらしい。真っ平らで、人が住んでいたとは思えない景色だったよ。世界中を旅しているうちに会えるかも、なんて思って、外国へ行くときは必ず持ち歩いたものだが…とうとう引退してしまって、渡せずじまいさ。

ミキには少し難しい話だったかな?と言って、叔父さんは私の頭を撫でた。

「じゃあ、このスノードームはずっとしまってたの?」

「そうだよ。よく見つけたね」

「うん…」

私はもう一度スノードームを振ってみた。ひらりひらり、悲しげに雪が舞う。

「真夏の雪みたい」

「そうだね、スノードームはいつだって雪が見れるからね」

「ううん、おとなって、かなしい気持ちをかくして生きてるでしょう。叔父さんみたいに。ひっそり泣いてるけど、すぐにその涙は消えてしまうんでしょう」

真夏に降る、雪のように。ひらりひらりとちゅうに舞うけど、すぐに太陽に溶かされて消えてしまう。

「ミキはときどき鋭いことを言うね。でも、大人はそういう生き物だからなぁ」

「それならわたし、おとなになりたくないな」

「そうかい?叔父さんは大人が好きだよ。楽しいことがたくさんあるからね」

ミキも大人になればわかるよ、と頭を撫でられた。照りつける太陽の日差しを浴びて、スノードームがきらきらと光る。花びらのような雪は、いつまでも硝子の球体の中を漂っていた。
592: 名無しさん@読者の声:2015/7/23(木) 16:00:50 ID:BbTuNZAfwQ
8月の天気と言ったらお日さまがぴかぴかと輝き、もくもくとした入道雲の浮かぶ青い青い空を思い浮かべそうなものだ。
しかし、あいにく今日は朝から空いちめんに重苦しい雲がたれこめていた。

お天気お姉さんの言うとおりに傘を持って出掛けたら、ほどなく季節はずれの雪が降ってきた。
最初は埃みたいに小さかった粒が、徐々に質量を増し、あっという間に人差し指の先ぐらいまで大きくなった。

道行く人々は慌てて傘をさしたり軒先に逃げ込み、車はワイパーを動かしはじめる。
ランドセルを背負った子どもたちが、雪だー!とはしゃぎながら隣を駆けぬけていった。

異常気象も3年続けば慣れてくるものだ。

待ち合わせの交差点にたどり着くと既に、なっちゃんがビニール傘を差して立っていた。
時間には余裕を持って家を出てきたのだが彼女は渋い顔をしている。原因はすぐにわかった。

「雪が降るとは思わなかったー」
「今朝の天気予報見てないの?」
「うん。昨日は雨だって言ってたもん」

そう言えば、なっちゃんは雪が嫌いなのだった。
理由は色々聞いたはずだが忘れた。たぶんどうでもいい理由だったんだろう、と言うと彼女は怒るかもしれないけれど。
二人並んで歩きながら他愛もない話をする。

雪は積もることなく溶けていく。
それもそうだ、気温が25度を越えている中で水分の多いべちゃべちゃした雪が降っている。何かに触れたとたん、幻のように消えてしまうのだ。

見た目以外はほとんど雨に等しいこの異常気象は3年前に突如として始まり、未だ原因は解明されることなく今日まで続いている。
学者たちは環境や生態系が云々、農業や漁業への影響が云々と議論しているが、そもそも連日の最高気温が40度を越えている時点で異常気象は異常気象なのだ。
そこに豪雨が襲ってこようとも、雪が降ってこようとも根本の問題は変わらないと思う。

歩き続けて10分ほど。私たちは人のいない小さな公園に辿り着いた。
屋根のある休憩所に入って傘をたたみ、並んでベンチに座る。
なっちゃんが肩からさげていたショルダーバッグからメモ帳とペンを取りだし、目を輝かせて言った。

「さあ、ゆきちゃん。世界を変える話をしましょう!」

風が吹いて休憩所にほんの少しだけ雪が舞い込んできた。
593: 名無しさん@読者の声:2015/7/24(金) 22:42:09 ID:gPYEdwQMfI
地上も空も、白の色彩で覆い尽くすように、今宵も“雪”が降る――。

――
「……今日も、キミは来なかったね」
白い“雪”が空から降り堕ちる中、約束の丘のてっぺんで、ボクは毎日呟く言葉を今日も呟いた。
「それに、今夜も晴れなかったね。これじゃあ天体観測も出来ないや」

――――この世界が白く染まってから、もう、どのくらい経つだろう。
異常気象で、一年中――それこそ、真夏にだって“雪”が降り続ける。

かつて、夏の夜空を眺めるのが大好きなキミは、このことをひどく悲しんだけど――それでもいつか、また一緒に天体観測をしようと、そうボクに言ってくれた。だからボクは、この思い出の丘の上で、ずっと待っているのだけど……。
「……どうして、キミは来ないの?」

――
その日も“雪”が舞っていた。ボクは待っていた。
ボクは膝下まで“雪”に埋まっていて、もう歩くことが出来ない。でも、寒いとは感じなかった。
「お前、こんな所で何してんの?」
不意に、知らない声が降りかかる。
そこには、白く染まったこの世界にはひどく不釣り合いな、漆黒のコートを来た男が立っていた。当然、ボクが待ち続けているキミではない。
「こんな所にいたって、もう誰も来ないよ」
……うるさい。お前に何がわかる。
約束したんだ。いつか晴れたら、“雪”が止んだら、また一緒に天体観測をしようって。だからボクは待っているんだ。
ボクがそう主張すると、男は、それ以上は何も言わずに去っていった。

――
その日も“雪”が舞っていた。ボクは待っていた。
ボクはもう肩まで“雪”に埋まっていて、動くことが出来ない。でも、冷たいとは感じなかった。元からそういった機能は備わってないからだ。
「……お前、まだ此処にいたの?」
また、あの男が現れた。ボクが待ち続けてるキミは来ないというのに。
「こんな所にいたって、もう誰も来ないよ」
……うるさい。お前に何がわかる。
いつか“雪”が止んで、キミは帰ってくるんだ。そう信じているからこそ、ボクは此処に在るのに。
ボクが主張すると――男は、こう続けた。
「こんな所にいたって、もう誰も来ない。


人類は、とっくに滅びたんだから」

地上も空も、白の色彩で覆い尽くすように、今宵も“死の灰”が降る。
その様は、本物の雪のようで――。

「お前……もう何十年前から、死んだ『主』を待ち続けているんだ?」
生きとし生ける者が滅びた世界で。
死を知らないロボットと、送る者を喪った死神に――真夏の雪は、ただ降り注ぐばかりであった。

――
……人は、死ぬと空に行くという。
ならボクは、キミが晴れの日に逝ったことを祈ろう。


   END
594: しーたまんZ:2015/7/25(土) 18:55:07 ID:yvudFzGrpg
 俺は今、雪女を保護している。

「いやぁ助かりましたぁ!夜中突然クーラーが壊れてしまって…」

 あはは、とへらへら笑っているのが上の階に住んでるユキメさん。

「雨漏りかと思ったらあなたから溶け出した水なんですもん、最初に見た時はあまりのグロさに吐き気を覚えましたよ。」

「まさか寝ている時に壊れるなんて…でも助けていただいてありがとうございますー」

 そう言ってユキメさんは深々と頭を下げた。

「いえいえ!というか、普段夏は何を?」

 そういって彼女に氷水を差し出す。

「あ、ありがとうございます。夏は何も…外に出たらたちまち溶けてしまいますし…」

「冬は?」

 そう聞くとユキメさんは妖しい笑顔を見せて…

「知ると今年の冬は越せないかもしれ――」

「あ、いいです!ま、まだ直らないんですかねー?クーラー」
 笑って誤魔化すとドアの向こうから修理完了の声が聞こえた!
「終わりましたね!」

「ええ、終わりましたね。夏はもう部屋から出ないし、冬にあなたに会うわけにはいきません。多分もう会うことはないでしょう。」

「はい。元々クーラーが壊れなかったら会うことはなかったですからね。」

 冬に雪女に遭遇すればまず助からないだろうし。

「それでは…ありがとうございました。」

そう言って再度頭を下げ、ユキメさんは玄関のドアに手を掛けた。

「あ、しーたさん…あなたにお礼がしたいので窓を開けて待っていて下さい。人間為に、しーたさんの為に最初で最後のお礼を…」

 ユキメさんは部屋に戻っていった。
5分後窓を開けて待っていたら信じられない物を目の当たりにした…

「雪…?冷たい!」

 今、俺の部屋の外、ごく一部分にだけ雪が降っている。
真夏に雪だなんて確かに雪女しか出来ない奇跡だよ。

「冬…越さなくていいからまた会えないなかぁ…」

と、呟いた時、首筋にひんやりとしたものが当たった。
595: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/25(土) 19:47:33 ID:rJWJ05WBzk
 蝉の声が、やかましく響く。しかし、タツキの耳にはそれが届いていなかった。
 「……ユズキが入院?ははっ……冗談だろ?それに、大きな病院に移るかもしれない?引越もするかもしれない?なんだそれ?」
 流れる汗もそのままに、タツキはケータイに映し出された文章に見入っている。
 「ユズキのヤツ……冬になったら雪を見ようって約束してたのに……」
 タツキは呟くと深く考え込みだした。何か、ユズキに出来ないものかと。
 「そうだ、雪だ!」
 何か思いついたようで、弾かれるようにタツキは走り出した。

 「入院のことタツキに言わなかったから、きっとアイツは来ないよね?ちょっと……後悔してるかも」
 ユズキは、病室の窓から日の落ちた中庭を見ている。そんな時だった。
 「ユズキ……何で教えてくれなかったんだ」
 「タツキ?どうして……ここに?」
 お互いに疑問をなげかけ、そして2人ともが言葉が途切れた。タツキは静かに窓を指差し、沈黙を破る。
 「今から雪、見ようか」
 言い終わるのと、ほぼ同時に窓の外が明るくなった。
 「病院の人にも、協力してもらったんだ」
 タツキが言葉を続けていると、空から白いモノが降り始めた。
 「タツキ……?これって……紙吹雪?」
 驚いたような表情のユズキがクスっと笑う。やや恥ずかし気にタツキは言った。
 「必ず、体治して戻ってこいよ?次はちゃんとした真冬の雪を見よう、待ってるから……」



 約束が果たされたのは、それから四年後のことだった。
596: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/25(土) 20:00:04 ID:EAzOHpm3kQ

締切ます!
今回の参加者は
>>589
>>590
>>591
>>592
>>593
>>594
>>595
7名です!
こんなに参加してくださるとは、思いもしておりませんでした。

では、この7名の作品からコレだと思います作品に投票、お願いします。
皆々様の投票参加を心待ちにしております。
597: 名無しさん@読者の声:2015/7/25(土) 21:13:09 ID:DJyfbg1t0k
>>595
598: 名無しさん@読者の声:2015/7/25(土) 22:00:49 ID:twoOi/uGe.
>>589
599: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/27(月) 19:50:48 ID:Fv.sHpB9Hw

せっかく参加者様が本戦、投票数が少ないのが悲しい。

私事で申し訳ないですが
水曜日20時まで投票期間延長させていただきます。

600: 名無しさん@読者の声:2015/7/27(月) 19:53:11 ID:rJWJ05WBzk
あまりのパニックに脱文しました。

本戦、多いのに投票数が少ないのが悲しい。

です
601: 名無しさん@読者の声:2015/7/27(月) 22:44:58 ID:5whlj.3JZ.
確かに投票数少なくて寂しいね
作者さん達も投票しようよ!

>>591
602: 名無しさん@読者の声:2015/7/28(火) 22:39:55 ID:EAzOHpm3kQ
>>589
603: 名無しさん@読者の声:2015/7/28(火) 22:42:35 ID:.wm5uNYO4s
>>592
604: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/29(水) 20:04:35 ID:Qf9OgeDJLw

今回の勝者が確定いたしました。

勝者は>>589の作品です!

ちょっと投票数と作品数の割合に落ち込みましたが……
参加してくださった皆々様に感謝です!
ありがとうございます。
次回開催は……
8月3日(月)のお題募集からです。
605: 589:2015/7/30(木) 11:00:51 ID:1dSnSvObhk
ふぉぉぉ 皆様ありがとうございます
現行SSに和み系が少ないのでほんわかしたのを書いてみました
まさか票が入ると思わず…びっくり
これを糧に書き溜め中のSSも頑張って進めたいと思いますので、スレ建てた際はよろしくお願いしますね
脳田林さんもありがとうございました!
606: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/30(木) 23:48:35 ID:rJWJ05WBzk
>>605
おぉ!スレ建て予定ですかっ!
もし建てましたら是非お教え下さい。
607: 605:2015/7/31(金) 11:27:53 ID:BAUk/m/7Ho
ラストは書けたので後はそこに向かって走るだけなのですが、遅筆なもので…実はもう2年くらい前に書き始めたものだったりしますw
全部書き上げてからスレ建てするつもりなので、気長に待ってやって下さい(・ω・;)
608: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/2(日) 22:13:46 ID:aJ/e2M9dVg

今回、予定時刻より二時間近く早いですが
開催の挨拶をさせて頂きます。

まずは、お題募集をする期間です。火曜日までに好きなお題をお願いします。

それでは……
1レス勝負、開催です。
609: 名無しさん@読者の声:2015/8/2(日) 22:33:12 ID:3zWxqxYg1I
脳田林さん、いつもありがとうございます

お題↓
ゾンビ
610: 名無しさん@読者の声:2015/8/2(日) 23:22:47 ID:n/jxHKVOFI
夏休みの友
611: 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 02:14:54 ID:/hVVzlwQDE
お題候補 サヨナラ
612: 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 12:46:15 ID:aJ/e2M9dVg
お題 動く死体
613: 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 19:41:22 ID:yWVTut0bi6
お題 夏の夜の夢
614: 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 20:39:58 ID:l0BHKCkod2
お題 夏の夕暮れ
615: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/4(火) 00:03:18 ID:Ousj3OR3/o

お題募集、締切ます!

続きまして
お題投票です。
>>609
>>610
>>611
>>612
>>613
>>614
以上のお題候補から
皆々様のコレだと思いましたお題に投票お願いします。
616: 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 05:55:43 ID:v/jN.rg5ls
>>610
617: 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 07:09:03 ID:vBkNE4Shyc
>>611
618: 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 09:44:21 ID:kCNRSTVe5A

>>611
619: 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 22:54:12 ID:KJhrdjNoRY
>>612
620: 名無しさん@読者の声:2015/8/5(水) 00:02:57 ID:jWgqEHlEuk

お題投票期間を締切ます!

今回のお題は……
>>611の「サヨナラ」です!
皆々様のご参加お待ちしております。
なお、締切は土曜日20時までとなります。
621: 名無しさん@読者の声:2015/8/5(水) 07:14:09 ID:Kq5ZpVj/Xo

「行ってしまうの?」
「ああ」
「別にあなたが行かなくてもいいのよ?」
「だが、それは俺にしか出来ない」


***


何の変哲のない農村で生まれ育った私とリューイ。気弱で、色も白く華奢なリューイ。喧嘩早くてお裁縫よりも探索が大好きだった私。
擦り傷や切り傷を作っては、リューイに手当てをお願いしていた。我ながら図々しいし、今思えばもう少しぐらいお淑やかになさいと自分に苦言を呈したくなるような処遇だ。
そんな私達を見る大人は目を細め、互いの性別が逆ならばよかったのにねと口癖のように繰り返した。正直に言ってしまえば私もそう感じていた。リューイがどう思っていたかは知らないけど。

まあ人間誰しも得意不得意があり、男だから女だからととやかく言う大人がほとんどいなかったので私達は伸び伸びと成長し−−そして互いの道は分かれた。


穏やかな農村では日々の食い扶持さえ稼げれば、周りのことはあまり気にならなかった。
しかし、私達は知らなかっただけで首都では『魔族』と呼ばれ、異世界から侵略し人ならざる力を操る者が現れ、壊滅状態であったことを。
名だたる名士、名手が敗れ、最早嘆くしかない。そんな中、伝令が出された。きっと藁にも縋る思いだったのだろうが、私から見たら悪魔に魂を売ったとしか思えない暴挙だ。

伝説の宝剣−−エクスカリバーを抜きし者、勇者となり、世を救うべしと。


「サヨナラは言わないで。私そんな言葉、聞きたくないから」


抜き身のエクスカリバーを下げた華奢な幼なじみリューイ。
彼の背中を私はただ、呆然と眺めることしか出来なかった。
622: 三ッ矢 ◆HU7XfvOYA2:2015/8/6(木) 01:08:21 ID:WZoKpzmq3I
僕の同居人は幽霊だ。

その幽霊は女性で、名を沢田秋美という。
そして彼女の趣味は小説を書くことらしい。
現に彼女は丸テーブルで一心不乱に書いているのだ。
そんな彼女が、僕は好きらしい。
趣味が合うし、僕が好きな小説家の話をすると照れる様に微笑むのだ。理由はわからない。
そしてその後、一瞬だけ悲しそうな表情をするのだ。
「どうかしたの?」
僕がそう問い掛けた。
「なんでもないよ! ちょっとスランプになっただけ」
彼女はそう答える。
その2日後、彼女は窓を開けたまま、姿を消した。
彼女が来た時と一緒だったよな、僕は夕焼けを眺めながら微笑んだ。
ふと、テーブルに置かれた本が目に入った。
夕焼け
満田冬子
僕はその場に崩れ落ち、泣き叫んだ。
声が枯れるまで叫んだ。
涙が枯れるまで泣いた。
サヨナラも言えなかった
謝罪もできなかった。
最後の一ページ、彼女も泣いていたのだろう。
涙でインクが滲み、最後まで書き切れていなかった。
でも、それでも分かる。
「サヨナラ、いってらっしゃい」
僕は呟いた。
後日談
仕事から帰って来た時、ベランダのドアが開いていた。
そして後ろ向きに座っている女性がいた。
「いやあ、なんか体の方まだ生きてたみたい」
彼女の声は震えていた。
「そうみたいだね。浮いてないし」
僕も声が震えていた。
気づくと、僕は彼女を抱きしめ、お互いわんわんと泣き、最後はお互い微笑んだ。
「ただいま」
「おかえり」
623: 名無しさん@読者の声:2015/8/7(金) 22:29:58 ID:Ux5QSGNcGE
「サヨナラ」と「またね」は同じ意味だ。少なくとも、二度と会えない相手に使うときは。
 
 男は、女の泣きはらした目を見つめていた。
 女は、男のぎゅうと引き結んだ唇を見つめていた。

 向き合う二人はさきほどから、一言も発していない。

 周りは喧噪に包まれていたが、彼らの耳にはお互いの息づかいがはっきりと聞こえた。これが最後の逢瀬だと、どちらもよく分かっていた。
 
「……そろそろ、行かなくちゃ」

 女はぱっと顔をあげた。今日初めて聞いた彼の声は弱々しく、死刑宣告を受けたばかりの囚人を思わせる。

 これまでの人生で初めて、女は運命を呪った。最愛の人を遠くへ連れ去る運命が憎い。
 瞼を閉じ、こみ上げる涙を押し殺した。

(サヨナラ、またね……なんて言いたくないし聞きたくもない。だけど、何もいわずに別れるなんてもっといや)

 決定的な言葉が怖くて、目が開けられない。足がふるえて立っているのもままならなかった。
 
 そのとき。しゅるり、という音が聞こえた。

(何の音?)

 恐る恐る目を開けると、彼があるものを差し出してきた。ふるえる手で受け取る。

「これは……」
「ネクタイ。君に持っててほしいんだ……次に会うときまで」

 胸に熱いものがこみあげる。
 彼の言葉は気休めにすぎない。だけど「サヨナラ」も「またね」も口にしなかった。たったそれだけのことが、こんなにも嬉しくて。

「分かったわ。……次に会うときまで、大切にしてる」

 ――

 別れ際の彼女の笑顔を思いだしていると、運転手がバックミラー越しに視線を寄越した。
「……そんなに落ち込まないの。また会えるわ」
 助手席の男もうなずく。
「隣町に引っ越すだけだからな。小学校の学区は同じだよ。入学まであと一年の辛抱だ」
「知ってる? 次の幼稚園は制服ないんですって。これでもう洗濯に悩まされなくてすむわ」
「そりゃいい。うちの会社も導入して欲しいもんだ」 
 
 笑顔で言葉を交わす両親から顔をそむけ、六歳の少年は静かに目を閉じた。
624: 久々に参加:2015/8/8(土) 03:22:00 ID:u5jU1wn7nM
そういえば屋上に来るのははじめてだった。
私の通っていた学校では……いや、ほとんどの学校は現在では屋上は立ち入り禁止であるだろう。
夜の学校は昼間の喧騒と打って変わって静かだ。
夜の神秘的な雰囲気を醸し出す学校のしかも立ち入り禁止の屋上にいることで胸が高鳴っている。
しかし、この高鳴りには興奮だけでなく緊張も混ぜ込まれている。
なぜなら私は今から自殺するからだ。
理由というほどのものはない、単純にこれから先に期待が持てず、人生という終わりの見えないすごろくゲームにも飽き飽きしてきたからだ。
私の止まるマスはいつもプレーン。1マス戻ったり振り出しに戻ることはなかったが、2マス進んだりゾロ目を出して倍の距離を進むということもなかった。
親しい友達や恋人もいない、仕事は4日前に退職した、強いて言うなら両親のことが多少心残りだが優秀な兄弟が2人ほどいるから問題ないだろう。
私の死を変に疑われないように自殺の前兆なんかを本で調べて周囲の人間にアピールしておき、遺書も3日かけて推敲した。
あとは2年前の春に買ったお気に入りのヒールを脱いで跳ぶだけだ。
ヒールの片方を脱ぎ終え、もう片方に手をかけたその時だった。
「あれ? 先客さんっすか?」
間の抜けた、それでいて少し喜びも見える声が屋上の冷たい床に反響して空へと散らばっていく。
一瞬そのまま飛び降りようかとも思ったが、幼さの残る声から声の主は少女であると考え、諦めてヒールを履き直した。
扉の方を向くと、やはり子どもらしい小さなシルエットが映っていた。
月明かりに照らされ、少女がこの学校のものらしい制服を着ていることもわかった。
「へー、ここのこと知ってるのあたしがはじめてだと思ってたのに……ちょっと残念」
少女はすたすたと屋上を歩き始める。
「お姉さんはこれ、いつから知ってたの?」
少女が問いかけるが、私には何のことかわからない。
少女が距離を詰め、私の顔を訝しげにじろじろと見つめる。
「……もしかして知らなかった?」
こくり、と頷く。
「そっか、それじゃ」
少女は私の腕を掴む。
抵抗する間もなく少女と私は空へ飲み込まれていった。
ぐんぐんと遠くなっていく先ほどまで掴んでいた屋上の白いフェンスが愛おしく感じられ、私は今日はじめて死にたくないと思った。
口から呼気が漏れ、涙腺が緩んだ瞬間、私と少女は跳ねた。
「あはははははははっ」
少女は慣れた様子で空中でバランスを取っている。
私が少女の真似をして空中でバランスを取るのには3回のバウンドが必要だった。
ようやく私がトランポリンのように自分が飛び跳ねては落ちるという動作を繰り返していることに気づいた頃、少女が話しかける。
「不思議でしょ? 私も見つけた時はびっくりしたよ。キャーキャー喚いてね、ふふっ」
それから少女はこの現象を見つけたのが半年前のことであり、嫌なことがあるとこうして遊んでいるということを話した。
少女がどうやってこの現象を見つけたのかは話さなかった(というより聞くまでもなかった)。
一通り空中曲芸を楽しんだ私はすがすがしさを感じながら屋上の床に座り込む。
少女も同じように隣で座り込んでいる。
「お姉さんもさ、サヨナラしたかったらまた来なよ。大丈夫、何回も遊んでる私が安全性は保障するしそれに……」
少女は言葉を切り、笑いかけた。
まるで人の隠し事を見つけてそれがおかしくて仕方ないといった笑み。
私も少し思案した後、私は照れ臭くなり思わず笑みを浮かべた。
本当に死にたいはずの人間がたかが3階建の校舎の屋上から飛び下りるだなんて本当に死ねるかどうかもわからない自殺法を選ぶはずないということに。
625: しーたまんZ:2015/8/8(土) 17:29:05 ID:pfTkavg2pg

 今日が最後の日だって事は分かってる。
彼女は遠くの街へ行ってしまう。
きっとこれから会うことはないと思う。

 本当はちゃんと別れを告げ、関係を解消して、別々の道を歩まなければならない事も分かってる。
だけど、僕達はその話題には一切触れず、いつも通りのデートをしている。

 駅で待ち合わせ、カフェで談笑し、買い物をして、食事を済ませる。
いたって普通のデートだ。

 駅に向かう帰り道、今日の楽しかった事を話ながら、並木道を通っている途中、彼女は悲しそうな顔でこちらを見つめる。

「しーくん…」

「いつもどーり♪約束したでしょ?」

 彼女が言わんとしている事はわかっていたけど、僕は笑顔でそれを躱す。
あともう少しなんだ、サヨナラは言わない約束は。

 駅に着き、いつもはそこでお別れ。
だけど、今日は入場券を買って一緒に改札を通る。

 電車が来るまで後5分。
その5分間僕達は押し黙っていた。
一緒にいられる最後の5分、話したい事は沢山あった。
だけど、話すことは出来なかった、泣きそうだったから…

 電車が到着し、ドアが開く。
だけど、彼女は動こうとしない。
すると、ドアがもうすぐ閉まると言うアナウンスが聞こえた。

「ほら…閉まっちゃうよ」

 優しく彼女の背中をたたき電車に乗せると、同時にドアが閉まる。
ドアが閉まり、電車が動き出す瞬間、彼女は泣きながら僕に何かを伝えた。
声は聞こえなかったけど口の動きで「ありがとう」と言っているのがわかった。

 僕は笑顔で、

「サヨナラ」

 と言った。

 表情からしたら逆の事を言っているようだけど、きっと思っている事は同じ。
 
 彼女はサヨナラだけは言わない約束。

 僕は絶対に泣かない約束。

626: スランプて、やーよ:2015/8/8(土) 19:45:34 ID:4tYWTegXYw
 ちょうど木陰にあたるベンチに座り、缶コーヒーを飲んでいる。そんな午後のこと。ヒロシとアヤメは高校最後の夏休みを謳歌していた。
 「いやぁ、もう夏とサヨナラの時期だねぇ」
ヒロシが呟いた言葉に、アヤメは怪訝そうな顔になっている。
 「ちょ……無いわ。蝉の声とか聞こえないワケ?バカなのぉ?第一、まだ8月上旬なんだけど」
 アヤメは小馬鹿にしたような、そんな声でしゃべった。
 「いやいやいや、いやいやいや、旧暦で今日が立秋。つまり暦の上では秋なんだよ?」
 少しムッとした顔でヒロシは言葉を吐き、続ける。
 「んで、なんでそんなにイライラしてるんだい?」
 その発言から2人の間に沈黙が訪れる。ミーンミーンと鳴き声だけが辺りに広がっていて、ゆっくりとだが夕暮れが周りを包み始めていた。
 沈黙を破ったのは、ヒロシだった。
 「……わかってるよ。俺が地元を離れるのが、嫌なんだろ?居るよ、アヤメのそばに」
 アヤメの顔が見る見るうちに、泣き顔に変わる。
 「な、なんで、わかるの……?てか、ばかでしょ、そんな簡単に……進学を諦めるとか……ばかでしょ」
 ヒロシは、軽く微笑みながら答えた。
 「最初は、わからなかったよ?でも、夏とサヨナラってのが嫌で怒ってるんじゃなさそうだったから……」
 「いつもは鈍いくせにこんな時にばっかり……ヒロシのばかぁ」
 またヒロシは、少しムッとした顔をしながら
 「責任はとってもらうからな」
 と、言った。
627: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/8(土) 20:07:13 ID:aJ/e2M9dVg

作品投下期間、終了です!
作品投票期間に入ります。

今回は
>>621
>>622
>>623
>>624
>>625
>>626
の6名です!

投票期間は
10日(月)が終わるまでです!

皆々様のご参加お待ちしております。
628: 名無しさん@読者の声:2015/8/8(土) 23:24:39 ID:n/jxHKVOFI
>>625
629: 名無しさん@読者の声:2015/8/8(土) 23:44:54 ID:aHjY9lo7NM
>>621
630: 名無しさん@読者の声:2015/8/9(日) 00:03:48 ID:u5jU1wn7nM
>>623
631: 名無しさん@読者の声:2015/8/9(日) 14:27:24 ID:gD5j0Uyg/6
>>622
632: 名無しさん@読者の声:2015/8/9(日) 22:38:50 ID:siG736vvkY
>>625
633: 名無しさん@読者の声:2015/8/10(月) 20:22:44 ID:CHg8KLCAkM

結果発表っ!

今回の勝者は……
>>625の作品です!

皆々様のご参加、感謝致します!
次回開催は……
17日、月曜日からです!

634: 名無しさん@読者の声:2015/8/17(月) 15:23:00 ID:SdMeSxAXS6
そう言えば今日が開催日でしたっけ。脳田林さんではありませんが、1レス勝負を開始してよろしいでしょうか?

お題候補を火曜日になるまでお願いします
皆様のご参加をお待ちしております
635: 名無しさん@読者の声:2015/8/17(月) 18:12:44 ID:WdkUk6Bsj6
お題候補「通り雨」
636: 名無しさん@読者の声:2015/8/17(月) 18:43:26 ID:9CaOi.hSY2
携帯止まってました(笑)すいません。

お題募集期間に入ってます!

637: 名無しさん@読者の声:2015/8/17(月) 19:11:05 ID:sObdbw.eFw
トイレ
638: 名無しさん@読者の声:2015/8/18(火) 01:17:03 ID:CHg8KLCAkM

お題募集期間締め切ります。
今回の候補はこちら
>>635
>>637
の2つです。

639: 名無しさん@読者の声:2015/8/18(火) 19:18:33 ID:ohLRVCGtjo
>>637
640: 名無しさん@読者の声:2015/8/18(火) 21:35:11 ID:u5jU1wn7nM
>>635
641: 名無しさん@読者の声:2015/8/18(火) 22:44:43 ID:n/jxHKVOFI
>>637
642: 名無しさん@読者の声:2015/8/19(水) 00:06:32 ID:17U9tU2lbQ
まさかのトイレ
643: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/19(水) 00:22:08 ID:4tYWTegXYw
……はいっ!
と、言うわけで今回のお題は……。
>>637の「トイレ」です!
土曜日の20時までに参加者様は作品を投下下さい。

皆々様の……と、その前に。
>>634様、開始してくださり大変助かりました。ありがとうございます。
では、皆々様のご参加、お待ちしております。
644: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/19(水) 12:47:40 ID:aJ/e2M9dVg
 僕にとって、トイレは大切な場所だ。勿論、日常的に使ってはいる。けれど、違う使い方で、使うことが増えていた。

 「竹、今日は金曜日で梅さんが来る日だろ?」
 利用者の松さんが僕に問いかける。今日来てから7度目の、同じ問いかけ。
 「ええ、でも、今日はね、松さん……梅さん、体調が悪いんで、お休みですよ……」
 「あぁ……そうか、体調が悪いんじゃ仕方ないか」
 少し、どことなく、松さんの表情が暗くなった気がする。
 「竹、今日は梅さんが来る日じゃないのか?まだ、迎えに行ってないだろ?」
 思い出したかのように、また、松さんが問いかける。
 「ええ、でも、梅さん、体調が悪いからお休みですって……」
 少し、目頭が熱くなるのを僕は、感じていた。梅さんは、もう来ない、来ないんですよ、松さん。
 「……すいません、松さん。……トイレ、行ってきますね」
 そう言って、僕は部屋を抜け、僕の大切な場所の扉を開く。換気扇のくぐもった音と、むわっとした空気が僕を迎える。 「……っ!」
 中に入り扉を閉めると、僕は限界だった。目から落ちた水滴が、波紋を描く。
 「……もう大丈夫」
 わざとらしく、言葉にして息を吐き。湧き出した悲しみを、レバーを捻り水に流す。

 そして、また悲しみに、立ち向かっていく。
645: 三ッ矢 ◆HU7XfvOYA2:2015/8/19(水) 14:24:40 ID:Ht4AzehWNc
兄vs妹
トイレプロレス


「お兄ちゃん、はやくここ開けてよ」
「ドアノブガチャるな、糞餓鬼」


「さあ、始まりました、トイレプロレス、兄vs妹。わたくし、実況の松井と申します」

「どうも、解説の工藤です」

「この状況、どう見ますか?」

「はい、妹はヤンデレですからね、これは中々大変なことが起きますよ」

「お兄ちゃん、早くしてる所を見せてよ!」

「うるせぇ! てめーは部屋でマリオカートでもやってろや!」


「おい! ヤンデレにそれは駄目だって! ヤンデレは赤ちゃんと同じだから! 見放す様なこと言ったら泣いちゃうから!」

「工藤さん、叫ばないで下さい」


「ぐへぇ!?」
「!?」

「おぉっとぉ! 兄が急に顔を歪めながら悲痛に叫んだぞぉ! これはどうしたことか!?」

「彼は切れ痔ですからね。前日にチューっと注入し忘れていたんでしょうね、これは妹の勝ちですね」


646: 名無しさん@読者の声:2015/8/21(金) 23:49:22 ID:qKHImrySF.

 ぼくの中には、イタズラの神様が住んでいる。

 ぼくにとっては神様だけど、イタズラをしかけられる相手にとっては悪魔かもしれない。

「ミツル、またあんたなのっ」
 おねえちゃんのくぐもった声がドアごしに聞こえる。声の調子から察するに、緊急度60%といったところか。
「早くあけなさい。わざとなのは分かってんだからねっ」
 ぼくはドアから片耳を離して便座に腰かけた。
「まだまだ。我慢は大事だよ、おねえちゃん」
 小声でつぶやく。自然とあふれてきたクスクス笑いを、両手で押し殺した。

 この家にトイレは一つしかない。一番近いふれあい公園の公衆トイレまでは五分でつくけれど、潔癖性のおねえちゃんがそんな選択をするとは思えない。おまけにパパとママは外出中。ぼくのイタズラを邪魔するものは誰もいない。
 これはおねえちゃんとぼく、一対一の真剣勝負なのだ。弟の大切なものを永久に奪ったのだから、これくらいの仕返しは許されるだろう。

 あのことを思い出すと、いまでも泣きそうになる。
「捨てたから、あんたのおもちゃ」
 敵がいい放った一言は、一週間前のぼくに深い打撃をあたえた。
 おねえちゃんのいうおもちゃとは、ぼくの魂である「イタズラ七つ道具」のことだ。ゴムでできたゴキブリやクモ、ミニ工具セットなどを入れたナイロン袋を、ぼくは自分の分身のように大切にしていた。
「これでもうイタズラはできないでしょ」
 勝ち誇ったようにニヤつくおねえちゃんを涙目でにらみつけながら、九歳の少年は復讐を誓ったのだった。

 作戦コード1708(ヒトナナマルハチ)「トイレ我慢大会」開始から一時間後。
「お願いあけて! も……だめぇ……っ」
 緊急度98%。ドアをたたく拳もずいぶん弱々しくなった。声はいまにも泣き出しそうに震えている。
(もうそろそろ許してあげようかな)
 ぼくのイタズラには「ルール」がある。それは、やりすぎない、ということ。プロは引き際が肝心なのだ。

 ぼくは大きなため息をつくと、ドアロックを外して扉をあけた。
「思い知った? おねえちゃん。これに懲りて、もう弟の大切なものを捨てたりは――」
「うるさい、どいてっ!」
 かわいい弟を思いっ切り突き飛ばしたおねえちゃんは、鬼の形相でぼくを見据えた。
「そこ動くんじゃないよミツル! トイレが済んだら泣くまでお仕置きだからね!」
 乱暴に閉まるドア。

 ぼくはゆらり、と立ち上がった。
 彼女は全然反省していない。それどころか、イタズラを仕掛けられた原因にすら気づいていないらしい。

 イタズラの神様が悪魔に姿を変えた。

 おもむろにポケットに手をいれる。取り出したのは「真・七つ道具」の一つ、プラスドライバー。
「作戦コード1709(ヒトナナマルキュウ)「トイレ監禁事件」――開始っ」

 一分後。
「みぃつるううぅぅううう!」
 ドアノブがなくてトイレから出られないおねえちゃんの絶叫が、家中に響きわたった。
647: トイレさん:2015/8/22(土) 10:24:24 ID:n/jxHKVOFI
僕「トイレ、トイレ、トイレ…」
僕「ふう、間に合った」
??「やぁ!久しぶりだね!」
僕「えっ」
??「ははは、私だ、トイレだ!」
僕「トイレ!?トイレって喋るの!?」
トイレ「私ほどのトイレになると、喋る事くらい造作無いのさ」
僕「うわー!すげー!すげー!」
トイレ「ははは、そうさ、私は凄いんだぞ?トイレさんと呼びたまえ」
僕「わかった、トイレさん!」
トイレ「うむ、よろしい。時に少年よ、最近なぜ私の所に来ない?」
僕「えー、だって一階のトイレより二階のトイレの方が新しくて好きなんだもん」
トイレ「二階は増築部分だからな…ではなぜ今回は一階の私の所に来た?」
僕「さっき小学校から帰ってきたんだもん、おしっこ我慢してたの」
トイレ「成程、二階より近場の私の所に駆け込んだ訳だな」
僕「そう!漏れちゃうかと思った!」
僕「……あ」
トイレ「うん?どうした、少年よ」
僕「う、うんち出る」
トイレ「何っ それは大変だ。早く私に腰掛けたまえ。大丈夫だ、紙も十分にあるぞ」
僕「い、いいの?トイレさん」
トイレ「当たり前だ、私はトイレなのだからな。少年のすべてを受け入れてやるぞ」
僕「トイレさんなんかカッコいい…!じゃあ座るね」
トイレ「うむ、安心したまえ。旧型ゆえ脱臭機能は付いてないが、私には消臭力さんがついている。すっきり清潔なアクアソープの香りだ」

〜しばらくお待ち下さい〜

トイレ「素晴らしいのが出たな!」ジャー
僕「うん!すごくスッキリした!ありがとうトイレさん!」
トイレ「ははは、礼には及ばぬ。また私の所に来てくれたまえ」
僕「わかった、また来るよ!」

バタン

トイレ「…ふふ、何度もトイレを失敗していたあの子がなぁ…自分でうんちをできるようになったんだなぁ…」
母「あの子ったら、何トイレで喋ってたのかしら」
トイレ「おぉこれはこれは、母君」
母「うーん、動物を連れ込んだ訳じゃないみたいね」キョロキョロ
トイレ「母君には私の声は届かぬ。寂しいものだ…」
母「まぁいいわ、ついでに私もトイレしましょ」
トイレ「寂しいが……」
トイレ「…相変わらず良い尻だ」ゲヘヘへへへ
648: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/22(土) 20:35:55 ID:9CaOi.hSY2

くそったれぇ!
晩飯、作って終わったら20時オーバーだと……!

はい。
投票期間に入りました。
今回の参加作品は
>>644
>>645
>>646
>>647
4名です!

これだっと思う作品に投票お願いします。
日曜日の24時(月曜日の0時)が締め切りです。
皆々様の参加お待ちしております!
649: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/24(月) 00:19:34 ID:jWgqEHlEuk

締め切りました。
残念ながら今回は0票でした。
なので、勝者無しとなります。

参加者の皆様、ありがとうございました。
次回開催は……8月31日開催予定です。
650: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/31(月) 00:10:32 ID:jWgqEHlEuk

開催します。


お題募集期間に入りますので、皆様のお題、お待ちしております。

8月31日の24時締め切りです。

651: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 09:40:23 ID:WpG68tL5d6
月の居場所
652: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 10:28:02 ID:Iw0KE3f7n.
お題『天才』
653: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 11:18:32 ID:XyUsgDdGLE
満月
654: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 14:20:27 ID:hP5buEg5qU
お題候補「人魚姫」
655: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 17:24:27 ID:wDt/HqdZXM
お題候補「瓶詰め」
656: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 02:27:52 ID:A0NdNlYTzQ
扇風機
657: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 05:17:13 ID:yU1xBVatLI

寝ておりました。
すいません。

今回のお題候補は
>>651
>>652
>>653
>>654
>>655
です。

>>656様、申し訳ないですが、締切時間の後のレスなので無効とさせていただきます。
658: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 08:59:17 ID:w1fupsGLsU
>>655
659: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 09:13:47 ID:/aYgf05dzQ
>>653
660: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 10:40:28 ID:ALyZ4/rGy6
>>652
661: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 12:47:22 ID:wtbxawYNzE
>>654
662: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 13:49:19 ID:V6XG3pBFSo
>>655
663: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 17:26:04 ID:noDpnSOwtw
>>651
664: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 18:12:57 ID:mAFfIkesOw
>>654
665: 名無しさん@読者の声:2015/9/1(火) 22:16:45 ID:47D3vPbC5M
>>654 
666: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/2(水) 06:36:31 ID:8W7JZkJymM
おはようございます。

今回のお題は
>>654に決まりです。
皆様のご参加、お待ちしております。
667: 名無しさん@読者の声:2015/9/4(金) 01:11:04 ID:Hte8yVBywk

「おかーさーん」

「どうしたの」

「今これ読んでたんだけど」

「『人魚姫』……懐かしいわね」

「このお話、なっとくできない」

「どの辺りが?」

「なんで人魚姫は自分が王子様を助けたのに言わないの?」

「声が出なかったからでしょ」

「字で伝えればいいじゃん」

「面倒くさかったんじゃないのかしら」

「お母さん」

「ごめんなさい。ちゃんと考えるわ」

「うん」

「そうね。そこが人魚姫の奥ゆかしいところ……とも言えるけど、私が人魚姫だったとしても同じ事をするわよ。途中まで」

「途中まで?」

「そう。最初は自分が助けたと言わないで、でも出来るだけ王子の心を惹き付けるの。勿論周囲への根回しもがっちり行うわ。王子の心を掴んだところで、『本当に助けたのは実は私なんです』とおずおずと、しかし証拠と共に突きつける。ここがポイントよ」

「ふむふむ」

「ずっと言えなかったけれど……と憐れっぽく伝え、王子を助けたことになっている姫を叩き潰すわけ。この際、決して姫をあからさまに責めてはいけないわ。あくまでも『か弱い少女』を演じるわけよ」

「なるほど」

「あとは王子と結婚するも良し、別の道を行くも良し。人魚姫は好きなように生きました、めでたしめでたし。どう?」

「うん、すっきりした! ありがとうお母さん!」

「……(これで良いのかしら)」
668: 名無しさん@読者の声:2015/9/4(金) 05:55:44 ID:AANOzLDT3Q
人魚。
英語ではマーフォーク、女性の場合はマーメイド、男性はマーマンと呼ばれる。

上半身は人間、下半身は魚であり、尾びれが二つあるタイプも希少ながら存在し、更に人間態にも慣れる。

ローレライとか、セイレーン、メローンというのもいる、うちの人魚はセイレーンらしい。

俺の仕事先の先輩兼居候兼恋人は人魚で姫様らしい。



「ナツよ、私を酒蒸しにする気かい? 湯船の水がぬるいぞ」

「え? マジで?」

「アツゥイッ!! それお湯じゃねーか!! テメェ私を煮魚にするつもりか!」

「鯖味噌美味いよね」

「死ね」


「ナツよ、今日はシチューだ」

「うめぇッ!」

「はっはっはっ! これを作った料理人は誰だ! ナニィ!? 西洋人だとぉ!? 馬鹿舌の西洋人なんざ信じられるか! 儂が作る!」

「オメェもだろうが」


「ナツよ、今日は一緒に実家に行ってもらう」

「え、アリククの実家って海の中じゃ……」

「いや、ニューヨークだ」

「 」

「父はワトリック社の社長だ」

「俺、殺されねーかな? 大丈夫かな?」
669: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/5(土) 20:13:00 ID:0Om3g14.Hs

ご参加、ありがとうございます。

作品投下締切です。
今回の参加者は
>>667
>>668
の御二方です。

久々の一騎打ちですね。
これだっと思う作品に投票お願いします。
一票も無く月曜日になりますと無効試合に。
同票の場合は投票延長(1日)になります。

皆々様の御投票、お待ち致しております。
670: 名無しさん@読者の声:2015/9/5(土) 20:50:33 ID:A0NdNlYTzQ
>>667
671: 名無しさん@読者の声:2015/9/5(土) 22:19:17 ID:a2ZTNv68/2
667
672: 名無しさん@読者の声:2015/9/6(日) 03:58:18 ID:YXsbmxuWRM
>>668
673: 名無しさん@読者の声:2015/9/6(日) 10:02:28 ID:EUa4Vgo7fU

>>668
674: 名無しさん@読者の声:2015/9/6(日) 16:49:07 ID:m44EP4q/Ng
>>667
675: 名無しさん@読者の声:2015/9/7(月) 00:24:40 ID:pODjGbnCEc

締切ました。

優勝は……
>>667さんの作品です。
1票の差でしたね。

次回開催は、9月21日からです。
676: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/21(月) 00:43:52 ID:pODjGbnCEc

はいっ!
参加者様が居てるかわかりませんが……
懲りずに、1レス勝負開催です!

お題を募集します。
火曜日になるまでが期間となります。


677: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 01:55:06 ID:tCJvAQGuM6
お題「孤独」
678: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 02:39:35 ID:1m1ph/ECos

679: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 09:07:13 ID:Aes0CmK3B2
お題:古道具
680: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 10:38:16 ID:bOmooMt0rI
お兄ちゃん
681: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 16:30:24 ID:VWDb6Ycrbg
お題候補「そっくりさん」
682: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 16:54:40 ID:y3/iHHiSh.
お題目
千の夜を越えて
683: 名無しさん@読者の声:2015/9/21(月) 18:17:33 ID:A0NdNlYTzQ
小学生の冒険
684: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 00:04:00 ID:poUtZNciVU


お題募集、締め切りです!

続きまして、お題投票です。
このお題、良いな〜とか、このお題、難くね?とか
好きな思考で投票お願いします。
水曜日に曜日が変わるまでが期間となります。

685: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 08:19:32 ID:5ILcF43Tv2
>>677
686: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 15:25:44 ID:ALyZ4/rGy6
>>683
687: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 21:14:51 ID:gf2hluJwTo

>>683
688: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 21:29:03 ID:FTAhg3pQ4A
>>678
689: 名無しさん@読者の声:2015/9/22(火) 21:34:10 ID:kJJ.0/Azpc
>>681
690: 名無しさん@読者の声:2015/9/23(水) 01:34:36 ID:Aes0CmK3B2
>>683
691: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/23(水) 11:32:19 ID:pODjGbnCEc
お題が決まりました
>>683のお題『小学生の冒険』です。


参加者様は
土曜日の20時までに作品投下をお願いします。

では、皆々様のご参加お待ちいたしております。
692: 名無しさん@読者の声:2015/9/25(金) 09:41:02 ID:nh15amSGRE
 猫がいた。

 思わず目が釘づけになるくらい美しい、白猫だ。
 きめ細やかな毛並みは柔らかそうで、一本一本が淡く光っていた。まるで月の妖精が地上に降りてきて、猫に変身したかのよう。
 ビルとビルの隙間に佇んでいた猫はオレの視線に気づいたのか、しずしずと近づいてきた。
 手を伸ばせば触れそうな距離。その時、まるで当たり前のように白猫はしゃべりだす。
「ぼくと一緒にきて。『灰色の悪魔』の魔手から、猫の国を救って欲しいんだ」
 うるうるな目でこちらを見つめる猫。オレは一呼吸おいて、応えた。

「これから塾なんで無理」
「えええっ!?」
 そんなに驚くことだろうか。
「ちょっと待ってよ……君は小学生だよね? 見た目は子供頭脳は大人、とかじゃないよね」
 白猫は疑わしげな視線をよこした。
「失礼な。リュックについた防犯ブザーが見えないのか。これは小学生にしか支給されないんだぞ」
「うーん……」
 まだ納得いかないらしい。しかたなく背負っていたリュックから、学校でつける名札を取り出した。 
「かもめ第六小学校五年三組、中島いくと。よろしく」
「あ、ぼくはリン。こちらこそよろしく……って、そうじゃなくて」
「まだなにか問題が?」
「問題ありまくりだよ。
 猫の国に伝わる古文書によると、ショーガクセイというのは好奇心旺盛でバカで向こう見ず、生物の中でもっとも勇者にふさわしい種族だって書いてある」
「ほとんど悪口だし。ていうか、その本どっから出したの」
「冒険のにおいがしたら即座に食らいつく。それが君たち小学生だろう?」
「無視ですかそーですか」
「もう一度聞く。ぼくと一緒に灰色の悪魔を倒し、猫の国を救ってくれるよね、いくと?」
「断る」
「ええええっ、なんで!?」
 オレは一瞬目を伏せた。あまり口にしたくないけれど、リンの真剣さに応えるには事実を話す必要がある。
「そんな暇、ないんだ。
 オレは早く稼げるようにならなきゃいけない。そのためにはヘンサチの高い大学に入らなくちゃ。たくさん勉強して、お金をいっぱい稼いで……。
 働かないクソおやじの代わりに、妹を守らなくちゃいけないんだ。だから、一緒にはいけない」
 つぶらな瞳が哀しげな色を宿した。
「そ、っか……よく分からないけど、いろいろ大変なんだね。分かった。他を当たるよ」
 しょんぼりと去っていくリン。
 猫たちの危機には心が痛むけど、しょせんは他人事だ。
 自分の人生が最優先、それがこの世界のルール。みんな自分のことにしか興味がないんだ。親父もおふくろもそうやって生きてる。
(……じゃあ、オレは?)
 今猫たちを見捨てようとしてる自分はなんなんだ。自分のことしか考えない大人たちと、何が違う?
 去っていくリンに声をかけようとしたとき――妹の顔が浮かんだ。
(オレがいなくなったら、あいつは独りになる)
 塾のロゴが入ったリュックを背負い直し、すばやくきびすを返した。心の中で、猫たちに何度もあやまりながら。

 そのとき、背中に声がかかった。

「そういえば言い忘れてたけどさ……。
 猫の国を救ったあかつきには、国王から莫大な報奨金が出るんだって」

「それで、灰色の悪魔の弱点は?」

 こうしてオレと猫をめぐる、壮大な冒険がはじまったのだ。
693: のーたばやし ◆N6kHDvcQjc:2015/9/26(土) 01:21:21 ID:NTvLspYjMI

 「おい、ハルっ!気をつけて歩けよ!」
 懐中電灯の照らす足元には、硝子の欠片が散らばって、ギラギラと鈍い光を放っていた。
 「アキっ!待ってよ!一人でドンドン歩いて行って……!本当に『白ババア』がいたらどうすんの……?」
 僕は学校の噂を確かめに一学年上、五年生のアキと廃工場に来ていた。
 「そんなのいるワケな……は、ハルっ!後ろっ!」
 アキの声が、響いて、僕の耳に、届いた。途端に慌てた僕は、何かに絡まった。
 「ぅあああっアキっ助けてぇっ!」
 僕の視界に白い、何かがあった。アキが背中を向け、今にも走り出しそうにしている。
 きっと、コレは『白ババア』なんだ、と思った。その時。
 「……友達は、見捨てらんねえよぉっ」
泣きそうな声で、振り返ったアキが僕を助けに来てくれた。


 冒険の結末は、白色のロングカーテンで、でも、おかげで泣き合い抱き合う僕達は。
 親友になれた。
694: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/26(土) 20:00:03 ID:aa.ppKY2YA
20時になりました。
締切とさせていただきます。

今回は
>>692
>>693
2名です。

28日に日付が変わるまでが投票期間です。
良いと思った作品に投票お願いします。
695: 名無しさん@読者の声:2015/9/26(土) 20:51:02 ID:EUa4Vgo7fU
>>693
696: 名無しさん@読者の声:2015/9/27(日) 10:30:31 ID:vINmHJevqI
>>692
697: 名無しさん@読者の声:2015/9/27(日) 14:08:20 ID:1IVOzYerK2
>>693
698: 名無しさん@読者の声:2015/9/27(日) 18:33:07 ID:qU6rDPCmjw

>>693
699: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/9/28(月) 05:09:06 ID:pODjGbnCEc

遅くなりました。
今回の勝者は>>693です。

参加者の皆々様、有難う御座いました。
次回開催は10月5日、月曜日を予定しております。

700: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/10/5(月) 00:16:54 ID:3/mh2ic0B6
700げっと

はい、1レス勝負開催です。
残り300レスですか……早いもんですねぇ

お題を募集します。
皆々様のご参加お待ちしております。
701: 名無しさん@読者の声:2015/10/5(月) 09:28:33 ID:yVwkrSGx7k
お題:占い
702: 名無しさん@読者の声:2015/10/5(月) 10:11:11 ID:oHaLXmhJoU
都市伝説
703: 名無しさん@読者の声:2015/10/5(月) 10:40:59 ID:pUy3OKBTec
ふわふわ
704: 名無しさん@読者の声:2015/10/5(月) 11:57:41 ID:PY2.HiWpTw
お題:モンゴリアンデスワーム
705: 名無しさん@読者の声:2015/10/5(月) 15:48:53 ID:d3pvqdv5q6
お題候補「秋晴れ」
706: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/10/6(火) 00:20:30 ID:3/mh2ic0B6
今回のお題候補は
>>701
>>702
>>703
>>704
>>705
です。コレだっと思うお題候補に投票お願いします。
707: 名無しさん@読者の声:2015/10/6(火) 08:28:08 ID:VKqSbIMVCs
>>702
708: 名無しさん@読者の声:2015/10/6(火) 09:38:51 ID:2shBOaeJck
>>701
709: 名無しさん@読者の声:2015/10/6(火) 13:05:17 ID:I8oTr30Iv.
>>704
710: 名無しさん@読者の声:2015/10/7(水) 12:42:52 ID:jtZQw6Tm86

申し訳ない。
遅くなりました。

お題投票がバラけましたので、投票期間延長します。
今日の夜20時までとさせていただきます。
711: 名無しさん@読者の声:2015/10/7(水) 19:55:39 ID:SOEmvJNDpE
>>702
712: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/10/7(水) 21:25:47 ID:jtZQw6Tm86

お題が決まりました。
>>702の都市伝説です。

参加者様は
土曜日20時までに作品投下お願いします。


713: 脳田林:2015/10/10(土) 20:48:14 ID:PY2.HiWpTw
今回は参加者不在の為、勝者無し。

次回開催予定は、19日月曜日からです。

714: 名無しさん@読者の声:2015/10/19(月) 13:09:46 ID:7eOYDucZjM

はい、かなり遅くなりましたが、1レス勝負開催します。

お題募集します。
てか、気付いたら1レス勝負2章も、1年経ちましたなぁ……。

715: 名無しさん@読者の声:2015/10/19(月) 22:22:18 ID:bAJ17zPHhA
どんぐり
716: 名無しさん@読者の声:2015/10/19(月) 23:19:19 ID:iPpxxlRG42
カツ丼
717: 名無しさん@読者の声:2015/10/20(火) 09:31:27 ID:BDW88rEqt2
お題候補「おだやかな昼下がり」
718: 名無しさん@読者の声:2015/10/20(火) 10:11:50 ID:OsRRbenXzA

度々、遅くなりました
今回のお題候補は

>>715
>>716
>>717
の3つです。
コレだっ!と思うお題候補に投票お願いします。
719: 名無しさん@読者の声:2015/10/20(火) 19:46:18 ID:1XiiOTNoXI
>>717
720: 名無しさん@読者の声:2015/10/21(水) 09:27:54 ID:ROvAZ5RjV2

お題が決まりました。
今回のお題は
『おだやかな昼下がり』です。

参加してくださる方は、土曜日20時までに作品を投下お願いします。

721: 名無しさん@読者の声:2015/10/24(土) 21:51:57 ID:X9ZpdQ1NA.

今回は、作品無しですので、勝者無し。


722: 533:2015/10/30(金) 13:59:32 ID:42bvosPjfM
 2章の優勝作品まとめ 

・第一回〜第二十回は>>533

・第二十一回:「橋」「七夕」から各自選択
優勝>>555>>562
・第二十二回:「真夏の雪」
優勝>>589
・第二十三回:「サヨナラ」
優勝>>625
・第二十四回:「トイレ」
投票0のため優勝者無し
・第二十五回:「人魚姫」
優勝>>667
・第二十六回:「小学生の冒険」
優勝>>693
・第二十七回:「都市伝説」
投稿0のため優勝者無し
・第二十八回:「穏やかな昼下がり」
投稿0のため優勝者無し

2連続投稿が無いのは寂しいですね…
723: 名無しさん@読者の声:2015/11/2(月) 22:55:58 ID:DKF.6pzpIs
月曜日だよ!(あと一時間程しかないけどw)
お題決めの日だ!

お題候補「ジンジャーエール」
724: 名無しさん@読者の声:2015/11/2(月) 23:41:52 ID:fUdDUwK1.Q
ポカリスエット
725: 名無しさん@読者の声:2015/11/2(月) 23:54:45 ID:yZ84yND/Gk
お題候補「あったか〜い」
726: 名無しさん@読者の声:2015/11/3(火) 00:12:40 ID:hYnQbXiJqQ
火曜日になったから投票ターイム!
>>723
>>724
>>725
の中からコレ!と思うのに投票してね
727: 名無しさん@読者の声:2015/11/3(火) 10:18:36 ID:mqrs/ngAwk
>>725
728: 名無しさん@読者の声:2015/11/3(火) 13:24:45 ID:vJ5YwfnO9A
>>723
729: 名無しさん@読者の声:2015/11/3(火) 14:01:53 ID:i50WcALVMQ
>>723

730: 名無しさん@読者の声:2015/11/4(水) 00:10:09 ID:zF/kCzlP72
お題は>>723の「ジンジャーエール」に決定しました!今回は飲み物系のお題ばかりでしたね

参加する人は土曜の20時までに作品投下してね!
731: 名無しさん@読者の声:2015/11/4(水) 10:51:30 ID:/7qPszt/1Q
「かしこまりました。少々お待ち下さい」

その人は、いつも決まってジンジャーエールを頼む。私はテーブルの隅に伝票を置き、おじさんとおばさんにメニューを伝えてジンジャーエールを用意する。
ここは、私のおじさんとおばさんが二人で営む小さな喫茶店だ。大学で親元を離れた私は、二人の家でお世話になる代わりにお店の手伝いをさせてもらっている。

グラスに氷を入れながら、私はあの人のことを考えた。彼はお昼時にやってきて、カウンターに近い窓際の席に座る。私は授業が無い時と休日にしか店にいないが、休日には来ないし、スーツを着ているから会社の昼休みに来ているのだと思う。

彼の存在を気にかけるようになったのは三ヶ月前。私はその少し前から店の手伝いをするようになっていたが、ジンジャーエールを頼んだお客さんは初めてだった。
私は、ジンジャーエールというものを飲んだことがなかった。飲んでいる人を見たこともなかった。
だから少しびっくりしたのだが、さらに驚くことに、彼は次に来たときもジンジャーエールを頼んだ。そして次も、その次も、この三ヶ月間ずっと。

「お待たせしました」

私はできあがったナポリタンとジンジャーエールを持って行き、テーブルの上にのせる。彼は読んでいた本をテーブルの脇に置き、ありがとうとお礼を言ってくれる。
ふわふわした薄茶の髪。大人っぽい優しげな顔。柔らかな声。ジンジャーエールとは、そんなに美味しいものなのだろうか。私は未だに飲んだことがない。一体どんな味がするんだろう。

ちょうど一週間後、彼はいつも通りお昼に来て、窓際の席に座った。私もいつも通りメニューとお冷とおしぼりを持って行き、しばらく他のお客さんの応対をしてから注文を聞きに戻った。

「オムライスとコーヒー」

「えっ」
思わず声を上げてしまって、はっとして口元を押さえる。彼が目を瞬かせたので、私はすみません、と慌てて謝った。

「いつもジンジャーエールを頼まれていたので」

私の言葉に、ああ、と彼が笑みを零す。
「君がいつも不思議そうな顔をしていたから」

「え?」
意外な言葉に私はきょとんとする。

「その顔。いつもジンジャーエール頼んだとき、そんな顔するから。なんでこれ?って」

「私、そんな顔してました?」
まさか顔に出ていたとは。彼がおかしそうに笑うので、私は恥ずかしくなって受け取ったメニューで顔を隠す。

「それに、ジンジャーエールってあんまり頼む人いないだろうから、印象に残るかなぁと思って」

「へ?」
私が頬の火照りをどう冷まそうかと困っていると、彼がそう続けたので首を傾げる。

「だからいつも頼んでたんだけど、あんまり手ごたえなさそうだったから、たまには別のものにしてみようかと思って」
ぽかんとする私を見て彼は笑い、頬杖をついて悪戯っぽい顔で私を見上げた。

「でも、覚えててくれたみたいだね」

その言葉の意味を悟って、私はさらに顔を赤くする。ジンジャーエールがグラスの中でしゅわしゅわと弾けるように、心が沸騰して音を立てる。

やっぱりコーヒーじゃなくてジンジャーエール、と彼が楽しそうな口調で言った。私は慌てて伝票に注文を書き込む。

どうやらこれからも、私は彼のためにジンジャーエールを用意することになりそうだ。
732: 勢いで書いた、後悔はしていない:2015/11/6(金) 21:16:57 ID:V7Ua0U43QE
やぁ!はじめましてだな!
誰?って見た通りだが?そうガリだ!
寿司のお供のガリだ!

突然だが私が何で出来ているか知っているか?そう、ショウガだ!
ショウガを薄くスライスして、寿司酢やらっきょう酢等、兎に角お酢に漬けると私はできあがる!
簡単だろう?今度試してみるといい!

時に君、そう君だよ君!今まで話してただろう、他に誰がいるというんだ!
君、見た所サラリーマンだな?お昼休みに寿司屋に入った、そんなところだろう?
この店はいいもんな!席に着いた途端食べられる回転寿しだし、全皿100円だし!しかも税込!
ガリだって食べ放題だ!

さらにさらに、回ってないネタを頼む時にはモニターでピッピと押すだけだものな!君みたいなコミュ障にはピッタリだ!

あ、怒った?怒ったな?
ふはは、良いぞ良いぞ!君、ちゃんと怒れるじゃないか!
知っているぞ?会社じゃ誰にどんな酷い事言われてもヘラヘラ笑っているだけだろう!

え?そんな事ない?
おかしいなぁ、そんな奴にしか私の声は聞こえないハズなんだがな?ふふ。
あーまてまて、まだ食うな、私を食うな!

君、気づいているか?
私とはちゃんと喋れているぞ!どもってないし、顔も赤くなってないし、ヘラヘラしてない!
どうだ?気づいてなかっただろう?

え?人じゃないから?ガリだから?ショウガだから?
そんな事ない、私はれっきとした人間だ!
あーまてまて、まてってば!ガリを食うな!私を食うな!イタタタタタタ!かじるな!かじるな!イタタタタタタ!

ハイ、スミマセンデシタ。今の私はれっきとしたガリです。
でもな、嘘じゃないんだ。元は君と同じ人間だったんだ。
何故ガリになったか?私にもわからん。いつの間にかガリだった。
そんな事いうなよ、わからん物はわからんのだよ。君だって何故人間になったんだ?ほら見ろ、わからんだろう!

ちょっと脱線したが兎に角、君は今、元人間の私と普通に喋れてる!
喋れるんだよ、君は!足りないのはほんの少しの勇気だ!
そこで私は君に勇気をあげようと思って話しかけたのさ!

さぁ今だ!私を食え!食えば不思議と勇気が湧いてくるハズだ!
私は腹の中から君をいつでも応援しているぞ!
ガリのエールだ!ジンジャーエールだ!

炭酸じゃなくて悪かったな!ではサヨナラだ、頑張れよ!
733: 名無しさん@読者の声:2015/11/6(金) 22:55:37 ID:Zw75VqElUE
いつの事だかわからない、いや僕がきっと忘れてるんだ。
ある日君に連れられて僕は喫茶店に来ていた。

「ジンジャーエール?」

「そそ、ジンジャーエール」
僕が不思議そうに尋ねると、君は嬉しそうにこう言った。
「ジンジャーエールってあの飲み物のか?」

「うん」

「お前、誕生日プレゼントそんなのでいいのか?」
絶対僕に気を使ってるのだと思っていた。
誕生日プレゼントにそんなもの欲しいわけ無いと勝手に決めつけていた。
バックや財布、服、アクセサリーetc…
普通女の子はそう言う物を欲しがるはずだ。

「後悔しないか?」

「私は後悔なんてしたくもないし、これからもするつもりはないよ」

「あ、そう」

あげる方は、こんな物で本当にいいのかと思ってしまう。

「あ、そうだ。 生姜・・・ ジンジャーって花があるって知ってる?」

「いや、知らん」

「その花にも花言葉って言うものがあるんだよ」
「その言葉っていうのはね・・・」

『あなたを信頼します』

「・・・?」

君は何が言いたいんだ?
僕には全くわからない。

「私は永遠に君に信頼を抱いて応援してもらいたい・・・ だから・・・ その・・・ 何と言うか・・・」モジモジ
「・・・私の隣でいつも応援してくれたらなって」///

もう何年前にできたのだかわからない
君にジンジャーエールを送る事になった日。
今や石の前に置く時が来ても忘れてはならない想いでの日。
でも、それすら霞んで見えるんだ。
コップに注いだジンジャーエールの向こう側のように




734: 名無しさん@読者の声:2015/11/7(土) 21:21:55 ID:TeRp.m4Oio
遅れましたがここから投票タイム入りまーす!

今回は
>>731
>>732
>>733

の中から良いと思った作品に投票してください
735: 名無しさん@読者の声:2015/11/7(土) 21:53:52 ID:jtziEPUFSk
>>732
このガリはいいガリだwww
736: 名無しさん@読者の声:2015/11/7(土) 22:12:59 ID:SghgxHnr3g
>>732
737: 名無しさん@読者の声:2015/11/7(土) 23:23:22 ID:W8DuUM0K4I
>>731
738: 名無しさん@読者の声:2015/11/8(日) 00:27:19 ID:rv1f6R65eY
>>731
739: 名無しさん@読者の声:2015/11/8(日) 08:58:42 ID:ORVryUXPxo
>>731
740: 名無しさん@読者の声:2015/11/8(日) 13:17:31 ID:kzHBhqZLs.
>>733
741: 名無しさん@読者の声:2015/11/8(日) 13:36:30 ID:7zNzDIYJ6w
>>732
742: 名無しさん@読者の声:2015/11/8(日) 20:08:51 ID:/ksk8M8KVE
>>733
743: 名無しさん@読者の声:2015/11/9(月) 00:28:23 ID:/ksk8M8KVE
日付変わりましたね!

>>731が3票
>>732が3票
>>733が2票

と言うことで今回は
>>731さんと>>732さんのお二人が優勝です!
おめでとうございます(*´∀`)o∠☆゚+。*゚PAN!!★゚+。*゚
744: 名無しさん@読者の声:2015/11/9(月) 00:35:50 ID:/ksk8M8KVE
脳田林さん不在のため進行させてもらいました。今日のお昼までに脳田林さんが不在場合、引き続き進行させていただこうかと思います。
あ、脳田林さんが来られたら速やかに交代しま す!

月曜日なのでお題候補をあげていってくださーい
1レス勝負についての雑談はいつでもウェルカムですよ〜
745: 名無しさん@読者の声:2015/11/9(月) 19:52:09 ID:qqW9RiwGJU
>>732おめでとうございます!!
勢いで書いたってあったけど、こういうの好きwww
最後の駄洒落も「そーきたか!」と思ったw

元人間のガリは、きっと人間の時も良い奴だったんだろうな〜
世話焼きさんというかw
自分もガリ食ったら勇気が湧くだろうか(なんちて)
746: 名無しさん@読者の声:2015/11/9(月) 21:31:15 ID:uOU3ADNjqE
お題:脱獄
747: 名無しさん@読者の声:2015/11/9(月) 21:52:33 ID:OE81s/uk/Y
お題候補:屋根裏
748: 732:2015/11/9(月) 22:20:20 ID:7TyJgc1bOI
>>745
ありがとう!
ここまで喜んでもらえると本当に嬉しい!炭酸じゃなくてマジですまんかったw
また勢いに乗れた時にポチポチ参加してみたいと思います!

さぁ、君もガリを食うんだ!いつでもエールを送ってやるぞ!
749: 名無しさん@読者の声:2015/11/10(火) 02:36:04 ID:Ljg2KTDKhw
すみません遅くなりましたが火曜日なので投票に移ります

>>746
>>747
の2つのうちコレ!と思うお題に投票してください
750: 名無しさん@読者の声:2015/11/10(火) 08:04:57 ID:5YmM1PvMWo
>>747
751: 名無しさん@読者の声:2015/11/10(火) 13:12:59 ID:EZ.XXfRsXk
>>746
752: 名無しさん@読者の声:2015/11/11(水) 00:18:05 ID:DudJFLhXXM
>>747
753: 名無しさん@読者の声:2015/11/11(水) 00:38:05 ID:RUOlhyzDKw
はい、日付が変わったので集計です
今回のお題は>>747の「屋根裏」に決まりました!

参加される方は今から土曜の20時までの間に投下お願いします
754: 深夜テンション失礼します:2015/11/13(金) 01:54:35 ID:Zw75VqElUE
少年「」コソコソ

少女「そんなとこで何してるの?」

少年「うわ!?」ビクッ

少女「あ、さてはなんか屋根裏に隠したな!?」

少女「エロ本か!? 見せてみ見せてみ」

少年「違うからやめろ!!」

少女「女教師モノある?」

少年「だからエロ本じゃないって!!」

少女「いいから見せてみなって」パッ

少年「あっ・・・」

少女「なにこれ? 手紙?」

少年「か、返せ!!」バッ

少女「はハーンさてはラブレターだな」

少年「・・・全然ちげーし」

少女「わかった、隣のクラスの美恵子ちゃんだな?」

少女「わかるわかる、美恵子ちゃん可愛いもんね ・・・私より全然」

少年「・・・は? お前何を言ってr」

少女「皆までいうなわかってる」
「・・・わかってるんだ、わかってる ・・・わかってたわかってたのに」
「・・・失恋って辛いもんだね。 今私の心はまるでこの屋根裏の隅っこみたい」

少年「やっぱり全然わかってねぇだろお前」
「俺が書いたこの手紙は・・・」スッ
「お前宛だ」

華子「え?」///

少女「私宛じゃねぇのかよ!!」

少年「・・・は? 自意識過剰かよ」
ーーー
少女「って言う夢見たって美恵子ちゃんが言ってた」

少年「すごくどうでもいいわ」
755: 名無しさん@読者の声:2015/11/13(金) 11:42:39 ID:r6ZsEr4G4Y
「ようやく死んでくれたわね」

 女はボブカットの髪に汗を光らせながら、うれしそうに言った。

「けど説明書の内容とずいぶん違うじゃない? 眠るように息絶えるって書いてたのに。もがき苦しむから押さえつけるのに苦労したわ」
「まあ結果オーライってことでいいじゃないか」
 禿げ上がった頭に伝う水滴を何度もぬぐい、男が荒い息をついた。
「なんにせよ、これで親父の遺産十億円は俺のものだ」
「ちょっと。私たちの、でしょ」
「どっちだっていいだろそんなこと」
「一番重要なことよ」
 男女の前にある介護ベッドには、悪鬼のような形相で白目をむく老人の死体が横たわっている。
「でも、少しかわいそうな気もするわね。こんな苦しそうな死に方、私は絶対にいや」
「自業自得さ。ずいぶんあくどい方法で金を稼いでたらしいからな。殺した人間は十人じゃきかないって、よく自慢してたし」
「あら。血は争えないわね」
 ころころと嘲笑する女に苛立ったのか、男の頭頂部から粘っこい汗が吹き出した。
「そんなことより、毒の入ったビンはきちんと隠したんだろうな」
「ええ。屋根裏部屋の目立たない場所に」
「なんだと?」
 男の拳がベッドの柵を殴りつけ、死体が寝返りを打つ。
「レイカに見つかったらどうするつもりだ。よく俺たちの目を盗んで忍び込んでるだろ」
「フン、まだ小学生にもならない子供のなにを恐れてるのよ。大丈夫。絶対見つからないように青いダンボールの奥深くにしまっておいたわ。それにもし、あの子が屋根裏に行こうとしてるのを見かけたら――」
 女の蹴りがベッドのクッションに炸裂。老人の歯のない口がぱかっと開く。
「いつものように「しつけ」すればいいでしょ」
「そういう詰めの甘いところがお前の欠点だ」
「あなたこそうじうじ悩んで男らしくないわね」
「なんだと?」


 二人の口論がはじまったのを確認して、屋根裏部屋の床にあいた穴から片目を離した。
 体中に出来たあざの痛みに顔をしかめながら、よつんばいで青いダンボールの前にたどり着く。手をつっこんで目的の茶色いビンを取り出し、中から二錠の薬を取り出してポケットへ。
「ららら〜、血は争えない〜♪」
 鼻唄を歌いながら、ビンを元の場所へ戻してゆっくりと立ち上がった。
 扉をあけ、階段の途中にいた蜘蛛を裸足ですりつぶしながら台所へ向かう。

 わたしの大切なパパとママに、ジュースを用意するために。
756: 名無しさん@読者の声:2015/11/13(金) 15:18:25 ID:4e.FxOFs/k
ボクは今、屋根裏にいます
ボクは今、屋根裏の木箱の中にいます

パパはボクに会いに来ません
ママはボクに会いに来ます
「いつまでも泣いてるんじゃない」とパパの声
「あの子が可哀想だわ」とママの声
木箱の中でボクはそれを聞いています

「やめなさい!」と知らない声
「会いに行くね」とママの声
ママと木箱が燃えています

ボクは今、屋根裏にいません
ボクは今、ママと一緒にいます
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
757: 名無しさん@読者の声:2015/11/14(土) 22:42:21 ID:dFJxY5WLRY
遅れてすみません、締め切ります!
投票に移らせていただきます

>>754
>>755
>>756

の中から良いと思った作品に、今から日曜の日付が変わるまでの間に投票をお願いします
758: 名無しさん@読者の声:2015/11/15(日) 00:12:00 ID:fUdDUwK1.Q
>>754
759: 名無しさん@読者の声:2015/11/15(日) 00:43:10 ID:NoEjbGYt6w
>>755
760: 名無しさん@読者の声:2015/11/15(日) 00:53:04 ID:hhq.V737nA
>>756
761: 名無しさん@読者の声:2015/11/15(日) 05:31:56 ID:SeH.WQlrjg
>>755
762: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 00:05:58 ID:DHMPMyhfIc
>>754>>756が1票、>>755が2票と言うことで
今回は>>755さんの優勝です、おめでとうございます!

月曜日になりましたのでお題候補を夜の12時までにあげていってください
763: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 02:03:10 ID:5KfM.bRspU
もみじ
764: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 10:49:17 ID:xfF4Zqp0hk
収穫
765: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 12:08:05 ID:z6gVSvlgVU
飴玉
766: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 15:25:07 ID:fUdDUwK1.Q
幼稚園
767: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 17:10:31 ID:.D.PUIWq26
口紅

768: 名無しさん@読者の声:2015/11/16(月) 22:32:11 ID:sBTtj1236Y
焼き芋
769: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 00:02:30 ID:REMpdaox9A
日付が変わりましたので

>>763
>>764
>>765
>>766
>>767
>>768

この中から、コレだっ!と思うお題に本日の20時までに投票お願いします。
770: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 00:40:15 ID:TE28KVkFEk
>>765
771: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 06:00:24 ID:9bhZ//Hnhk
>>767
772: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 07:09:33 ID:McGsF.pbJI
>>765
773: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/11/17(火) 08:28:06 ID:x2UCFo6tk2
(アウェイ感、ぱねぇっす)

進行やその他色々、有難うございます。
仕事や何やら(っていう言い訳)であまり来れず、ご迷惑おかけしました。
その上に申し訳ない事ではありますが、このまま、進行をお願いしてもよろしいでしょうか?

774: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 09:24:12 ID:Pz9vAy2L9Q
>>766
775: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 12:15:34 ID:GI81fzR5a.
>>768
776: 名無しさん@読者の声:2015/11/17(火) 21:17:00 ID:.D.PUIWq26
>>767
777: 名無しさん@読者の声:2015/11/18(水) 12:08:28 ID:H03.Cb48go
では、お題投票の結果……>>765の「飴」がお題になりました。
>>776さん、投票有難うございます。20時が締切だったので、すみませんが無効票とさせていただきます。
778: 名無しさん@読者の声:2015/11/18(水) 12:16:09 ID:XJP6puJGCI
書き忘れてました。ごめんなさい。

参加者様は、土曜日20時までに作品を投下お願いします。
それでは、皆々様のご参加お待ちしております。
779: 名無しさん@読者の声:2015/11/19(木) 00:12:53 ID:5KfM.bRspU
今日は久々の休日。
のんびりと寝ていたかったが嫁と娘の楽しそうな声が聞こえたので起きることにした。
部屋に漂う甘い香り。
キッチンを覗くとガス台の前に二人が居た。
「おはよう、楽しそうだね」
「おはようパパ!はい、どうぞ!!」
ニコニコした娘に手渡されたそれは、いびつな形の茶色い固まりに爪楊枝がついていた。
「べっこう飴か」
俺の呟きに嫁が頷く。
「子ども会のイベントで教えてもらったんだって。パパにも作ってあげるんだぁって」
期待した顔で早く食べてと言ってくる娘を見ながらべっこう飴を口に入れる。少し焦げてて苦味があるが優しい味がした。
子どもの頃に食べたべっこう飴の味はもう覚えていないはずなのに、懐かしさがこみ上げてくる。
「ありがとう、美味しいよ」

嬉しそうな、得意そうな顔の娘の頭を撫でながら「今日はパパの子供の頃の遊びをしよう」と言った俺は、べっこう飴一つでやんちゃ坊主に戻っていたのかもしれないなと、夜湿布を張りながら思うのであった。
780: 名無しさん@読者の声:2015/11/19(木) 20:20:18 ID:DYmY9b2NQ2
 夢の話をしようか。

 夢のなかで、お前は自分の手のひらに二十粒の飴玉を所持している。その内十九は何の変哲も無いただの甘い……子供に与えると喜ぶような甘い飴玉。しかし残る一粒には毒が混ぜ込まれている。毒の種類は、そうだな、トリカブトみたいなものを想像したらいいよ。ニコチンでもいいし……トイレの洗剤でもいい。とにかく猛毒。

 俺はお前の手を取って、手のひらにある飴玉たちの中から確実に毒飴を選ぶ。そしてそれを砂丘に落とすんだ。砂粒は細かく滑らかで、少しの水分に縋りついて毒の飴を汚す。甘い飴玉たちには何もしない。手のひらに収まったまま、綺麗な味を保っている。

 お前はどちらを選ぶ?
 砂にまみれた毒の飴と。
 きれいなままの甘い飴。
 お前はどちらを選ぶ?

(毒でしかない、汚い飴)
(綺麗なままの、甘い飴)
(毒はヒトを殺す)
(ゆるやかに、しかし確実に)
(無数の美はヒトを癒やす)
(ゆるやかに、しかし確実に)

 ……よく考えろ。
 俺は無意味なことは訊かない。

(……)
(……)
(毒でしかない、汚い君)
(綺麗なままの、甘い他者)

(選ぶのは)
(砂にまみれた毒の飴)
(きれいなままの甘い飴)

(選ぶのは血の色をした……)
(毒の飴を、)
(毒でしかない、きみを選ぶよ。)

 ……ありがとう。

(君が笑ってくれるから)
781: 名無しさん@読者の声:2015/11/21(土) 21:48:57 ID:vJ5YwfnO9A

はい、作品投下期間を締切ます。

今回の作品は
>>779
>>780
の2作品です。
これだって思う方に投票お願いします。

日曜日が月曜日に変わる時が締切です。
782: 名無しさん@読者の声:2015/11/21(土) 23:21:59 ID:Wa7aX9TBXg
>>779
783: 名無しさん@読者の声:2015/11/22(日) 13:01:25 ID:86JZ7UfagY
>>780
784: 名無しさん@読者の声:2015/11/24(火) 07:30:31 ID:gPU0TzPVgg
今回は一票ずつで引き分け、ということで優勝者はなしです。

次回は11月30日(月)に開催予定。
 
みんなで書こうぜ1レス勝負!
(担当者不在のため、かわりに進行させていただきました)
785: 名無しさん@読者の声:2015/12/1(火) 16:58:29 ID:P/e0w/9NA6
11月30日過ぎたよ?
786: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/9(水) 13:34:00 ID:zNLT5XRwno

12月14日から再開します。
まったくもって、申し訳ない限りですが、せめてこのスレが1,000行くまでは頑張ります。

追記、支援板で支援してくださった方、気付くのが遅くて申し訳ない。
あなた様の優しさで、頑張れそうです。
787: 名無しさん@読者の声:2015/12/9(水) 20:50:31 ID:P/e0w/9NA6
こちらこそよろしく!
788: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/14(月) 01:06:57 ID:zNsm/Nf91I

1レス勝負、今日より開催。

早速ですが、お題を募集致します。
火曜日に日付が変わり次第、締切ますので、何卒よろしく。

では、皆々様のご参加、お待ちしております。
789: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 07:22:30 ID:BGLQr5OWsQ
お題:バースデイ
790: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 07:58:03 ID:WcXaPccgNk
お題 民間伝承
791: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 12:14:07 ID:5wsqiE4GMQ
お題 クリスマスの準備
792: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 17:39:24 ID:a.xTKw.Hls
お題 昔話
793: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 18:20:46 ID:3Bofvk.xTk
お題候補「本屋」
794: 名無しさん@読者の声:2015/12/14(月) 20:14:59 ID:P/e0w/9NA6
お題 サンタクロース
795: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 02:36:25 ID:TkuyXAzHPc

締め切りました。

続いて、お題投票を始めます。

>>789
>>790
>>791
>>792
>>793
>>794
以上の中から、1つに投票してください。
日付が16日に変わり次第、締切とさせていただきます。
796: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 03:27:02 ID:AEBrbyQk1A
>>794
797: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 07:30:17 ID:VhUZ4vP7CI
>>793
798: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 10:02:06 ID:HSeza7f2UM
>>789
799: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 12:14:48 ID:h173FRh8P2
>>794
800: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 17:52:44 ID:kLUkc5lT3Q
>>793
801: 名無しさん@読者の声:2015/12/15(火) 18:09:23 ID:JIzTOPJzfE
 >>793
802: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/16(水) 17:28:22 ID:v5MyO1Sy3c

申し訳ない。大変遅くなりました。

今回のお題は
>>793ですっ
作品投稿は19日の20時が締切になります。

皆々様のご参加、お待ちしております。
803: 名無しさん@読者の声:2015/12/16(水) 17:42:00 ID:P/e0w/9NA6
今日でもいいんですか?
804: 名無しさん@読者の声:2015/12/17(木) 06:51:48 ID:RPT43GIo96
ええんよ
805: 本屋:2015/12/18(金) 16:40:03 ID:PJdZ8M5cv6
青年「すみませーん」

駅長「はいはい。どうしました?」

青年「あ、ども。あの、本屋ってどこにありますかね?」

駅長「本屋ですか? それなら、駅を出て正面の道を真っ直ぐ――」

青年「あ、いや、僕が行きたいのはこの駅の本屋で」

駅長「え? この駅に本屋なんて有りませんよ?」

青年「ええ? でも仲間と待ち合わせしてるんですけど。ほら、メールにも《明日未明に決行す、駅本屋にて待つ》って」

駅長「果たし状か!」

駅長「えーと、それ多分“ほんや”じゃなくて“ほんおく”って読むんだと思いますよ」

駅長「駅本屋…つまり駅長室がある、この駅舎のことでしょう」

青年「えっ!! げ、現地集合だったのかよアイツ!? バカじゃん…」

ファンファンファン…

青年「こ、この音は…?」

駅長「あぁそうだった。ついさっき、駅長室に泥棒に入った男性を捕まえましてね? 警察のお迎えを待っていたところだったんですよ。いやぁ物騒な世の中で困りますね」

駅長「…よろしかったら、警察に連れていってもらう前に、お連れ様かどうか確認しますか?」

青年「 」

青年「い、いえ……帰ります……。あざっした…」フラフラ

駅長「そうですか。道中お気を付けて」


806: 本屋:2015/12/18(金) 19:55:25 ID:P/e0w/9NA6
男「今日も本を読むか。」

最近は毎日これだ。友人から借りた本を読んでみたら面白かったのでよくここに通っている。

男(今日は何にしよっかな〜…)

店主「何をお探しですか?」

男「うわっ」(しまったー!)ゴソッ

店主「す…すみません!驚かすつもりはなかったんです!」(またいつもの癖が…)

男「は、はい…」

………

店主「で、では、ごゆっくりどうぞ…」

店主(気まずかったな…ううん、別にいいんだ!よし!)タッタッタッ

店主「いらっしゃいませー」

男(危なかったー…あと少しでバレる所だったよ…)

男「ま、結果オーライって事で。」

ウィ------ン………


807: 名無しさん@読者の声:2015/12/19(土) 10:29:15 ID:ie2wBqiYqA
『よいしょっと』

 立ち読みしている彼の背後から忍び寄り、右肩にそっとあごをのせた。

 サラサラヘアーの男の子は手に持った本に夢中で、密着する私に気づく気配もない。

 彼が読むライトノベルに視線を注ぐ。
『ふむふむなるほど、最近はこういうのが流行りなのか』
 つぶやく私にかまわず、カシミヤコートをおしゃれに着こなした青年はぺらり、とページをめくった。
『いいね君。私と読むスピードがほとんど一緒』
 これはひょっとすると最後まで読めるかもしれない。期待に胸が躍る。

 しかしそのとき。パサッ、パサッという乾いた音が、悪魔の到来を告げた。
「失礼いたしまーす」
 筋肉質な腕に握られたはたきが、男の子の目の前で力強く振られる。
 まるで「お前がホコリだ」とでも言わんばかりの猛攻撃に、彼のハートはポキリと折れてしまったようだ。
 そそくさと本を戻し足早に去っていく姿を見つめ、私はため息をついた。
『あーあ、せっかく面白そうだったのにな……』

 私は小さな書店に取り憑いた幽霊だ。生前満足に本を読めなかった私の夢は、浴びるほどの本を読むこと。 
 誤算だったのは、霊体では本をすり抜けてしまうことだ。
『げっ、読めないじゃん!』
 けれど一度取り憑いた以上、もうここから動くことはできない。
 私に残された手段は一つ。
 立ち読みしているお客の背後から盗み見ること、それだけだった。
 
「……残念だったな」
 聞こえるか聞こえないかの小さな声。けれど私の心に火をつけるには十分だった。
『んのやろ〜』
 鼻息荒くカウンターに突進した私は、レジをすり抜けて店主の隣に仁王立ちした。
『ちょっと、どういうつもり!?』
 整った眉をぴくりともさせず、店主は涼しい顔で新聞を読んでいる。パイプ椅子で優雅に足を組む姿が憎らしい。
『なんでいつも邪魔するのよ、私に恨みでもあるわけ?』
 長い沈黙のあと、ぼそりとつぶやいた。
「……むかつくんだよ」
『えっ』
 まさか本当に恨まれていたとは。ひそかに動揺する私を見て、店主がため息をつく。
「別にあんたに恨みはない」
『じゃ、どうして?』
「……あんたが他の男にくっついてんのが、すげーいやだ」
 太い指でガシガシと短髪をかきながら、めんどくさそうに言った。

『……』
 幽霊でよかった。もし生きてたら、私の顔は真っ赤だろうから。
 固まる私をちらりと見て、店主が低い声でつぶやいた。
「……来いよ」
『えっ』
「くっつくのは俺だけにしとけよな」
 新聞をばさりと広げ直してそっぽを向く彼の耳は、朱に染まっていた。 
808: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/19(土) 20:08:30 ID:CREOuk9wJQ

締め切ります。

今回の参加者様は
>>805
>>806
>>807
3名です。

投票は、12月20日の24時まで。結果発表は月曜日とさせていただきます。
809: 名無しさん@読者の声:2015/12/19(土) 22:23:17 ID:V07wY2/iyc
>>805
810: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 12:44:48 ID:jXTWlYqYgI
>>807
811: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 13:35:39 ID:WcXaPccgNk
>>805
812: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 14:20:57 ID:NYyicAiXm6

>>805
813: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 17:27:14 ID:9afwLuPrRs
>>807
814: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 19:42:07 ID:XduJXp2GAc
>>806
815: 名無しさん@読者の声:2015/12/20(日) 21:10:54 ID:HljDsnsCY2
>>807
816: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/21(月) 10:29:20 ID:sEWpKnsh46

>>805と807が同票、なので決選投票を行います。
本日の20時までに
>>805
>>807
のどちらかに投票お願いします。
再度同票、もしくは、どちらにも無投票の場合、同票優勝になります。

817: 名無しさん@読者の声:2015/12/21(月) 12:08:54 ID:gMdCLCPQyY
>>805
818: 名無しさん@読者の声:2015/12/21(月) 12:38:54 ID:g6qc1iIG92
>>807
819: 名無しさん@読者の声:2015/12/21(月) 14:31:37 ID:md9DCHsqVU
>>805
820: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/12/22(火) 19:24:02 ID:TkuyXAzHPc
良い勝負でしたね。
今回の勝者は……
>>805
おめでとうございます。

次回開催予定は、28日からです。
次回が今年最後の1レス勝負になりそうですね。
821: 名無しさん@読者の声:2015/12/28(月) 16:41:31 ID:zNLT5XRwno

ちゃっかり忙しさにかまけて、すっかり1レス勝負の開催日だと忘れていました。

開催します。
今年最後の、そして、来年最初の1レス勝負です。
お題を明日の17時まで募集します!

822: 名無しさん@読者の声:2015/12/28(月) 17:40:05 ID:b4UO31fpzk
お題 年越し
823: 名無しさん@読者の声:2015/12/28(月) 18:34:32 ID:PmBhQ7YAS.
お題師走
824: 名無しさん@読者の声:2015/12/28(月) 20:19:54 ID:JqI53JWIG2

825: 名無しさん@読者の声:2015/12/28(月) 20:26:19 ID:Zzq8XMdsXQ
お題 こたつ
826: 脳田林:2015/12/29(火) 20:04:06 ID:v5MyO1Sy3c

では、お題投票に入ります。
>>822
>>823
>>824
>>825
のお題から、これだと思った、お題に投票お願いします。
諸事情により明日の昼12時を締め切りにさせていただきます。
827: 名無しさん@読者の声:2015/12/29(火) 23:22:01 ID:LYvLzRQiLU
>>825
828: 名無しさん@読者の声:2015/12/30(水) 08:11:36 ID:KkNPEYgOZ2
 >>825
829: 名無しさん@読者の声:2015/12/30(水) 14:14:24 ID:Wo3cPTAV7U
>>824
830: 名無しさん@読者の声:2015/12/31(木) 10:36:38 ID:zNsm/Nf91I

すいません。
かなり遅くなりました。
今回のお題は
>>825です。

作品投下締め切りは土曜日20時です。

831: こたつ:2016/1/1(金) 20:32:02 ID:W/ZuoPOvFQ
俺の家のこたつはただのこたつじゃあない!
何故なら…

俺「360度全部生活するためのものなら完備してあるからだ!ハッハッハッー!」

……………

俺「何?当たり前だって?…」

俺「チッチッチッ」

俺「言っただろ?ただのこたつじゃないって。まあ見てろって!」

俺「おりゃ!」モゾモゾ

俺「あったけ〜…………」

俺?「おっとこんなことしてる場合じゃねー!」

俺?「でも出たくない…」

俺?「そんなときは!」

デン!!!

じゃぱ「なんと!このこたつは手の届く所に生活するための物なら最低限揃ってるんです!!」

じゃぱ「すごいでしょ?でも、それだけじゃないんです!」

じゃぱ「今から放送30分以内にお電話していただくと」

デン!!!

じゃぱ「ゲームを一つお付けします!このこたつセットを購入する電話番号は」

じゃぱ「です!このこたつセットを購入する電話番号は」

じゃぱ「です!どしどしお電話して下さい!!」

……………

私「いらねー」
832: こたつ:2016/1/2(土) 19:53:58 ID:T6fkXuLpD6
女「きゃっ! ちょっとやだもう! いきなり足首掴まないでよ、ビックリするじゃない!」

男「はは、わりぃわりぃ。つい、やりたくなっちゃって」

女「いくつになっても子供みたいなことして…」モグモグ

男「あ、俺にもミカンひとつ頂戴」サッ

女「もー。自分で剥けば――って、え…」

女「ちょっと、ウソ…やだ…。それ、両手? もう足首、離したの?」

男「当たり前じゃん。右足しか掴んでないもん、俺」

女「じゃあ、今もまだこたつの中で私の左足を掴んでいるのは……!?」ガバッ

義父「ワシじゃよ」

女「お義父さん!?」

義母「私もいるわよ」

女「お義母さんも!?」

お化け「ヴァァァ…」

義兄「俺もいるぜ」

女「義兄さんまで!?」

男「はっはっは! さすが俺の家族だ。コレもこたつの醍醐味だよなぁ」

女「皆ひど〜い! いつかこんな家、出てってやるんだからね〜! あははは!」
833: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/1/2(土) 23:00:44 ID:0KNXJgXIeE

参加者は
>>831
>>832
どちらか、これだっと思う作品に投票お願いします。

投票は1月3日(日曜日)の日付が変わるまでです。
834: 名無しさん@読者の声:2016/1/3(日) 08:35:56 ID:trb33UrouE
>>831
835: 名無しさん@読者の声:2016/1/3(日) 13:14:35 ID:nDEGpPs3uQ
>>832
836: 名無しさん@読者の声:2016/1/3(日) 20:16:51 ID:7nzwF88M1U
 >>832
837: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/1/4(月) 09:50:54 ID:CXmhnRox3g


新年、初勝者は
>>832です!
おめでとうございます。
次回開催は、1月11日開催予定です。

838: 脳田林:2016/1/11(月) 09:53:44 ID:0KNXJgXIeE

1月11日
今年2回目の1レス勝負開催です!

早速ですが
お題を募集致します!
皆様のご参加お待ちしているんだからっ
839: 名無しさん@読者の声:2016/1/11(月) 11:37:48 ID:xxOM4LzQbA
お題:ゲームセンター
840: 名無しさん@読者の声:2016/1/11(月) 12:01:32 ID:YtxgGPOZUU
地球
841: 名無しさん@読者の声:2016/1/12(火) 14:46:40 ID:Cao48vaRmA
新米落語家
842: 名無しさん@読者の声:2016/1/13(水) 08:26:42 ID:D2qz2z2YtM
ではこれだ! と思うお題にご投票ください。

843: 名無しさん@読者の声:2016/1/13(水) 08:27:06 ID:D2qz2z2YtM
>>839
844: 脳田林:2016/1/13(水) 11:39:13 ID:57NKO.Nmj.

締め切ります。

今回のお題候補は
>>839
>>840
>>841
です。この中で良いなと思うのに投票お願いします。

845: 脳田:2016/1/16(土) 00:51:32 ID:hxvtKUDed2

今回のお題は

>>839のゲームセンターです。

申し訳ない。週またぎで申し訳ない。
今回の作品投下期限は水曜日の20時までです。
846: 脳田林:2016/1/21(木) 11:09:04 ID:57NKO.Nmj.
参加者不在の為、今回はこれにて終了。

次回開催予定は2月1日月曜日からです。

847: 名無しさん@読者の声:2016/1/21(木) 12:03:49 ID:5NeuDC9nrE
いつもお疲れ様です
参加できなくてごめんね
848: 脳田林:2016/1/22(金) 09:26:37 ID:CXmhnRox3g
>>847さん
優しい言葉、ありがとうございます。
私自体、参加率が悪くて、申し訳ない。
849: 名無しさん@読者の声:2016/2/1(月) 22:47:34 ID:7gMFZEVnU6
お題 豆まき
850: 名無しさん@読者の声:2016/2/2(火) 04:21:22 ID:XLKJVs2rNU

851: 名無しさん@読者の声:2016/2/4(木) 13:09:42 ID:fVaxdanGF2
遅くなりました。
今回はお題投票無しで進行します。

お題は2つ。
「豆まき」
「鬼」
です。お題を出してくださった方、ありがとうございます。

作品締切は土曜の20時です。
852: うーん:2016/2/5(金) 12:04:17 ID:fUdDUwK1.Q
やぁ!初めまして!ぼく鬼!
見ての通り赤鬼だよ!角は2本!

え?パンツのガラ?やだな恥ずかしい!なんでそんな事聞くの?
待って今確認するから…えーっとね、今日は青のチェック柄だね!

え?トランクスだよ?
え?え?トラの毛皮?やだー古〜い!
今21世紀だよ?平成だよ?今時だれがトラの毛皮のパンツ履くってのさw
だいたいそんな事したら動物愛護団体にやられちゃうよ!

何?なんでこんな格好なのかって?えー変かなー?ポロシャツ。
ん?ユニクロで買ったよ?お正月安かったんだ!

そんな事より聞いて聞いて!今日ね、ぼくね、誕生日なんだ!
そう、節分が誕生日なの!覚えやすいでしょ!
そして今年は記念すべき歳なんだ!
500歳!すごいでしょ!
見た目は青年、頭脳は5世紀!

でも困るよねー、誕生日に豆ぶつけられるんだよねー
さっきのキミみたいに誰彼構わず豆投げてくるんだよ!やだもう!

ところでなんで豆まくのか知ってる?

豆は「魔滅(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味があります。
昔、京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという話が残っており、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じるということです。

うん、コピペだよ!

そういう事なんだけどさ、鬼じゃなくても豆じゃなくても、目に何か投げられたら大ダメージだよね!?ひどくない!?
よい子は真似しちゃダメだよ!

てなわけで、ぼくらにただ豆を撒くのは無意味です!ただの迷惑です!いますぐやめましょう!

ちょっ、やめて、目はダメだってば!痛ッ!痛い!
もう!ひどい!ぼくが何をしたってのさ!

えっ何?ユニクロ着てるから?
なんだよもう!この寒空の中、昔話の絵みたいにパンイチでいろっていうわけ!?
もう!ひどいひどい!あ痛ッ!バカ!バカバカ!

もう!もう知らない!もう帰る!
せっかくお友達になれると思ったのに!
バーカ!バーーカ!

『こうして、現代の鬼は退治されたのじゃった。めでたしめでたし。』

オチが雑だなもう!バーーカ!


853: 名無しさん@読者の声:2016/2/6(土) 21:56:07 ID:fzO5g6C0DE
今回の参加者様は
お一人なので

1、不戦勝

2、作品投下期間延長

どちらが良いでしょう?
参加者様、お選びください。
854: 852:2016/2/8(月) 14:28:51 ID:LvTXMO7Abk
なんか恥ずかしいので
3、不戦敗
で お願いします…w
855: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/8(月) 16:12:16 ID:3royW.7drM
>>854
了解致しました。

今回の1レス勝負は残念ながら参加者1名でしたので
不戦勝とさせて頂きます。
てか、次回からも1名でしたら不戦勝で。

勝者は、>>852さんの作品です!
856: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/15(月) 01:33:51 ID:H03.Cb48go

なにやら、SSスレが微妙に活気付いて見える。
ので、チャンスと見て、1レス勝負開催っ!

お題を募集します。
やってみたい・見てみたい・こんなんどや!な、お題をお待ちしております。
857: 名無しさん@読者の声:2016/2/15(月) 01:35:21 ID:H03.Cb48go
お題「リベンジ」
858: 名無しさん@読者の声:2016/2/15(月) 07:53:14 ID:Qd7LFFvBs.
末期症状
859: 名無しさん@読者の声:2016/2/15(月) 19:25:10 ID:2f6ATVrpfk
雪国
860: 名無しさん@読者の声:2016/2/15(月) 22:27:56 ID:ibonG27gO.
AA
861: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/16(火) 03:56:46 ID:XJP6puJGCI

お題募集、締め切ります。

次は、お題投票期間に入ります。
>>857>>858>>859>>860の中から、これだっ!と思うお題に、投票お願いします。

862: 名無しさん@読者の声:2016/2/16(火) 11:55:42 ID:tC2OXoMUh2
>>857
863: 名無しさん@読者の声:2016/2/16(火) 23:52:27 ID:MXPT4gKgc2
>>857
864: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/17(水) 08:01:25 ID:x2UCFo6tk2
おはようございます。

お題は>>857です。
土曜日20時までに、ご参加の方は、作品投下お願いします。

865: 名無しさん@読者の声:2016/2/18(木) 08:37:42 ID:1.PrppOx/o
いじめられっこ「うわーん今月もいじめられたよー」ビエー

ママレード「あらあらまぁまぁかわいそうに!いつかリベンジしましょうね?」ナデナデ

パパイヤ「そうだな。リベンジしような」

いじめられっこ「うん…!ぼくリベンジする!」


36年後

お墓の前

いじめられっこ(41歳)「父さん、母さん、おいどん…やったたい。いじめっこにリベンジしてやったばい」カキカキ

いじめられっこ「う……うぅ……ふぐぅぅ…」ポロポロ

いじめられっこ「復讐なんて…むなしいだけやがな…」ポロポロ

ママレード(65歳)「そりゃねぇ…」ヨボヨボ

パパイヤ(68歳)「いじめっこが交通事故で死んだのをいいことにお墓に落書きとかしちゃダメでしょ」ヨボヨボ

いじめられっこ「あー、あれね、僕がやったんだ」

ママレード「え?」

パパイヤ「お前が轢いたのか」

いじめられっこ「うん…はぁ……復讐はむなしい」

ママレード「なーんだ、リベンジ成功してるじゃない!」

パパイヤ「まったくヒヤヒヤさせおって!」

いじめられっこ「え?」

ママレード「これにて一件落着ね!リベンジ達成のお祝いしましょ!」

パパイヤ「そうだな!年金も入ったし豪勢なもん食うか!」

いじめられっこ「寿司ー!」

ちゃんちゃん
866: 名無しさん@読者の声:2016/2/18(木) 09:40:41 ID:Zw75VqElUE
ガラガラ

「こんばんは」

「え?あなたは・・・」

「今日は貴方を頂戴しに来ました」

「えっ!?」

「さぁお手を」スッ
ーーー
ーー
「ッッ!!」///

「あぁ、いいな〜私もこのお話みたいな恋愛してみたいな〜」

「でも現実じゃあこんな事起こらないんだよな〜」ハァ

ガラガラ

「こんばんは」

「あ、貴方、もしかしてお話に出てくるーー」

「今日はリベンジしにやって来ました」

「リベンジ?」

「なんでもないです。さぁお手を」スッ

「え、ええ///」スッ

「・・・お話とやらは最後まで見たんですか?」

「いいえ。 でもなんで?」

「いいえ、なんでもないです。 それなら、もう見ない方がいいですね」パタン
ーーー
ーー
「きゃぁぁあ!!」バシッ

「あんた誰よ!!」

「え?誰ってーー」

「勝手に家に入って来ないで!!」

「くっ・・・」

「次こそは・・・ 成功させてみせる!!」
867: 名無しさん@読者の声:2016/2/19(金) 14:16:52 ID:x2UCFo6tk2

 奴が出てきたらしい。大切な人の命を奪った奴が。
 「……ですから、興信所としましても、復讐……とかに情報は使わないでいただきたい」
 と、あのメガネは言っていたが、私の痛みを晴らす為に、奴の家に向かった。ただ復讐を果たす為に。
 「不用心ね。鍵が開いているじゃない」
 奴の家のドアを開くと、目の前に血に染まった奴が倒れていた。その後ろ、部屋の入り口に私に似た少女が佇んでいる。
 私はその少女に尋ねた。
 「果たせたの?」
 少女が小さく頷く。そして、呟くように語り始めた。
 「私のポチを、蹴って殺したの。だから、私……」
 私は少女を抱きしめ大丈夫と伝え、罪を肩代わりした。

 少女を守ったのではなく、私は、私を守ったのだ。復讐者としてではなく、人として。

 だから法の鎖に繋がれても、私の心は、晴れていた。
868: 名無しさん@読者の声:2016/2/19(金) 21:49:06 ID:c4hHJdAioA
「――いやよ死にたくない、どうか命だけは助け」
「ダメだよ」
 ドパン、と分厚い風船が割れるような音がして、ターゲットはぐにゃりと床に崩れ落ちた。
 いつも見慣れている光景とはいえ、朝から銃を使うのはやっぱり精神的によろしくない。
「あーあ……まったく」
 つぶやいて、深い深いため息をついた。
 きれいに空いた穴から視線をそらし、磨きぬかれた窓に近づいていく。ちょうど、血のように真っ赤な太陽が生まれるところだ。高層ビルから見る朝焼けはとてもきれいで、ささくれた気持ちがふわり、と解けていった。
 
 殺人を許されているのは、この帝国に数人しかいない「狼」と呼ばれる暗殺者だけだ。
 産まれた瞬間に人間の役割が定められるこの国で、ボクは最悪の役割を与えられたってわけ。もし神様が存在するなら、一言文句をいったあと銃弾を千発はおみまいしてやるのに。
 それくらい、この仕事は過酷なんだ。人を殺すたびに自分の心が死んでいく。十人も殺せば、感情のない死神の出来上がり。実際ボクの同僚たちは、少年も少女も感情のないロボットと化している。

 じゃあなんで、ボクはこんなに感情豊かなのか。

 理由は簡単。今日がボクの「狼」として初めての仕事で、なおかつ最後の仕事だから。

「……こちら七(ナナ)。ターゲットの排除に成功」
『了解。ただちに帰還せよ』
 通信を切った携帯を床に落とし、粉々になるまで踏みつけると、ボクは微笑みながら呼びかけた。

「いつまで寝てんのおばさん」
「誰がおばさんじゃ!……って、え? あれ? あたし撃たれて……」
「撃ったのは壁。アンタは無事」
 そろそろと床に両手をついて起き上がった彼女は、こちらをきょとんと見つめた。
「ボクは今日で「狼」をやめる。国家に反逆した人を殺すなんて馬鹿げた仕事、アホらしくてやってられないよね」
「……あなた、これからどうするの?」
「んーまあとりあえず……国家に反逆でもしようかな」
 あーでもその前に、朝ごはんを食べたい。
 ボクがつぶやくと、彼女は「わたし、料理得意なの」と、自信満々に笑った。
869: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 02:14:15 ID:MXPT4gKgc2
「今回の1位は>>○○の作品に決定です!おめでとうございます!」……負けた。
「今回の1位は>>○○の作品に決定です!おめでとうございます!」……また負けた。

軽い気持ちで飛び込んだ勝負事。だけどまわりのレベルは高く、大した票数も得られずに敗北を繰り返した。
それが悔しくて、票数の集まった1位を研究し、文体や雰囲気を真似て挑戦を重ねるも、結果は芳しくない物が続く。
どれだけ頑張っても、自分の頑張りを否定されるようで、いつしか俺は嫌気が差していた。

「そうだよ、参加自由じゃん、このスレ。無理にやんなくていいんだ。俺のタイプと読者層が違うし、負けたってどうってことない」

誰に言い聞かすでもない、それこそ自分自身に向けた言い訳だろう。そんな風に毒づいて、スレを去った。

でも、スレは参加者で賑わう。スレが上がらない日はなく、嫌でも目につく。
その度に湧き上がる大きな劣等感。過去はなかったことにはできない。
頑張っても、どうせ勝てない。そう言い訳して逃げる以上、この気持ちが消えることはないんだ。

参加自由じゃん、このスレ。でもその言葉は、言い訳には使えない。
無理にやんなくていいんだ。でもやらなければ、ずっと劣等感を抱えたまま悪態をつくだけ。
俺のタイプと読者層が違うし。でもそれで勝ってこそ、次なる高みに行けるという物だろう。
負けたってどうってことない。でもそれは嘘だ。ならば、今日まで抱いたこの感情をどう説明する?

勝ちたい。報われないことを恐れて退いていても、先はないんだ。
勝ちたい。ネットの片隅で人知れず書いてるだけだとしても、それでも俺はSSを作ってるんだ。
勝ちたい。自分が作ったSSを、皆に認めてもらいたい。
勝ちたい!堂々とした自分を取り戻したい!

今まで一度も勝ったことのない、このスレに。
敗北を繰り返して、逃げてしまった自分に。
この1レスに全てをかけて、次へと進める自分を勝ち取るために。今こそ、リベンジを果たす!

[(´∀`)σポチッ!]
∧_∧
(´・ω・)
( つ旦O
と_)_)
書込みありがとうございました。
870: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 20:58:32 ID:zs6HkdJN8o
今回の参加作品は
>>865
>>866
>>867
>>868
>>869
5作品です。
この中から、これだっ!と思う作品に
投票してください。

日付が22日に変わるまでが投票期間になります。
皆々様のご参加、お待ちしております。
871: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 21:07:21 ID:1.PrppOx/o
>>869
872: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 22:40:27 ID:MOD7AfdSE.
>>867
873: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 23:22:18 ID:KuCSaKXNf6
>>868
874: 名無しさん@読者の声:2016/2/20(土) 23:34:07 ID:MXPT4gKgc2
>>867
875: 名無しさん@読者の声:2016/2/21(日) 09:48:25 ID:ibonG27gO.
>>869
876: 名無しさん@読者の声:2016/2/21(日) 16:21:25 ID:TUR7uOI4z2
>>865
877: 名無しさん@読者の声:2016/2/21(日) 21:33:43 ID:OmiMZnyLt2
>>869
878: 名無しさん@読者の声:2016/2/21(日) 22:04:53 ID:U89xerrJNY
>>866
879: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/22(月) 00:04:46 ID:x2UCFo6tk2

今回の勝者は……
>>869の作品です!
おめでとうございます!
いやぁ私も参加したんですが、負けちゃいました。次回は負けないんだからっ!

次回開催は、29日の月曜日からです。
皆々様のご参加、心よりお待ち申し上げます。
880: 名無しさん@読者の声:2016/2/22(月) 07:47:41 ID:Vuxc/FfwCo
今回のお題書きやすかった
881: 名無しさん@読者の声:2016/2/22(月) 21:59:33 ID:ibonG27gO.
>>869おめ!最後のAAでワロタ

今回参加者多くて楽しかった!
次は自分も書いてみようかな
882: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/28(日) 00:07:52 ID:zs6HkdJN8o
よし、やろう。1レス勝負!
さぁ始まりますぞ、1レス勝負。

最初はお題募集期間です。
コレどぉよ?な、お題。
難しくしたろ!な、お題。
やってみたい。な、お題。
募集します。月曜日になったら、お題投票に移ります。
883: 名無しさん@読者の声:2016/2/28(日) 00:09:19 ID:fzO5g6C0DE

しまった……本来、月曜日からだった……。

まぁいっか☆
てなワケで

お題「失敗」
884: 名無しさん@読者の声:2016/2/28(日) 02:07:26 ID:7gMFZEVnU6
私は全てに置いて完璧である。
即ち、失敗はした事が無い。

一週間ほど仕事をすれば、赤字で困っている会社を黒字に変える。

武術を習えば、三日で黒帯を腰に巻く。

学問を学べば、名誉ある賞を貰う。

そんな日々を過ごしていると分かるのは、周りに誰も人がいないという事。

そして気付いた。
一番の失敗は失敗しない事だということに。

人は失敗して学習し、生きていく。

つまり、

[失敗しない人間など一人もいない。]

だとすると、私は誰だ?

少し破れた服の袖から見えた金属で全てを悟った。

そうか、私はー。




ーERRORー
885: 名無しさん@読者の声:2016/2/28(日) 03:37:25 ID:x2UCFo6tk2
>>884
只今、お題を募集する期間ですので、お題が確定してからの作品投下になります。

申し訳ないです。
886: 名無しさん@読者の声:2016/2/28(日) 12:44:27 ID:7gMFZEVnU6
>>883がお題失敗だったのでいいのかなと思ってしまいました!!すみません…
887: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/2/29(月) 01:00:47 ID:XJP6puJGCI
>>886
紛らわしい進行で申し訳ない。

お題候補が1つしかないので、1日お題募集を延長。今日の内に候補が無ければ、お題「失敗」で。
888: 名無しさん@読者の声:2016/3/1(火) 11:25:35 ID:5pgwvQ6cnM

お題が確定しました。

今回のお題は
>>883の「失敗」

>>884様、お題が失敗に決まりましたので、お出しいただいた作品は参加作品とさせていただきます。
889: 名無しさん@読者の声:2016/3/4(金) 17:18:09 ID:HGDvnfb83s
「あーしみる、しみるわー」

 タマネギを細かく、できるだけ細かく切り刻む。
 
 わざと冷蔵庫に入れなかったのは、涙を誘うしぶきをより飛び散りやすくするためだ。
「うぅ……ちくしょー、あんな男もう嫌いや!」
 とはいえ彼から……もとい、元彼からもらったスワロフスキーのネックレスをしたままでは説得力は皆無である。クリスタルの十字架が、胸の前でゆらゆら揺れていた。
 包丁を握る手。血管が浮いた親指の付け根に、温いしずくがぼたぼた落ちる。やけ酒ならぬやけ料理のメニューは、ハンバーグだ。
「……ふん、塩気にちょうどええし」
 精一杯の強がりは、悲劇のヒロイン的気分に拍車をかける。
 ところが。
 その空気をぶちこわすように、右の鼻の穴から粘液がだらりと垂れた。
「げっ」
 上唇の表面をゆったりと伝う鼻水の感触。あまりのこそばゆさに身悶えする。ティッシュをとろうにも、タマネギ汁の付着した指では抵抗がある。かといってわざわざ手を洗うのは面倒くさい。
 迷った時間は三秒たらず。私は「ふんっ」と頭を横にぶんまわした。
 私のもくろみでは、遠心力によってちぎれた鼻水がシンクに墜落して問題解決、のはずだったのだが。
 思いのほか根性があったらしい鼻水はちぎれることなく、まるで空中ブランコのように照明スイッチの紐を吸着した。
「きゃっ」
 鼻水によってスイッチが中途半端に引っ張られたことにより、一瞬だけ電気が消える。突然の暗転に驚いた私の手が滑り、タマネギのみじん切りを床にぶちまけた。
「うおうっ」
 ばらまかれたタマネギに足をとられて転倒。横向きに倒れた衝撃で首からすっぽ抜けたネックレスは……。
 ガシャン。
「ああっ!」
 クリスタルの花火が、無機質な台所の壁を幻想的に染め上げた。
「……」
 私の目は、粉々になったスワロフスキーに注がれていた。彼との楽しかった日々が走馬燈のように脳内を駆け抜け……意外とすぐに消えた。
「……っし。かたづけるか」

 のそのそと立ち上がる私の目に、涙のしずくはもうない。
890: 名無しさん@読者の声:2016/3/5(土) 14:10:53 ID:Ot7lyUQNSY
「閣下、呼びましたか?」
 黒服の男は、白い髪白いヒゲ、そして白い顔の男に声をかける。
「あ〜リオ君……テレビ、付けてみ?」
 リオと呼ばれた黒服は、言われるままにテレビを付けた。
「……ア国首都に放たれたミサイルは、一瞬にして首都を壊滅」
 プッツンと音を立てテレビの画面が消える。
「ケースのボタンを押したんですね?」
 リオは顔が青くなりながら問いかけた。
「ん〜……もう、しちゃおうか。戦争。理由はテロ支援国家壊滅で、んで偉大なる国家を偉大である為、みたいな?」



 民衆を見渡せる高台。銃を構えた兵に囲まれている閣下の姿。いや今は、元閣下。
「偉大なる国家の為、振り上げた手は、多数の国家を巻き込む形になり、だが、建国以来、偉大でなかった日は無い!この国は勝った!私は、正しい判断をしたんだ!結果!結果だっ!テロ組織は後ろ盾を無くし、友好関係にあった極東の島を救った!!私を殺すと革命が起こるぞ!!!」

 失敗だった。
 こちらにも協力国があったように、あちらにも、あったのだ。
 非難を受けながら、戦地を拡大し、世界経済すらも焼け野原にしてしまった。
「死刑を執行します」
 スピーカーから流れる音声が、終わりの合図を出す。
 いや、始まりの合図かもしれない。
 世界復興への。
891: しーたまんZ:2016/3/5(土) 14:15:45 ID:wY9oHE9yl.

『おは…よ、うござい、ます。しーたまん』

 
 君の名前はモモだよ。

『も・も…も、モモ、わた、しはモモ』

 言語プログラムにやや難があるが…それでも今までに比べれば上出来だ…
モモ、今から君に記憶と心を入れる。
頼む桃…戻ってくれ。

『プログラムをインストールしています…10%……30%……90%…100%再起動します』

 桃?桃?
おはよう、桃。

『おはよう…し、しーたまん?』

 そうだよ、久しぶり、250年振りかな?

『痛い!痛い!イタタタタアしししたまままmスキスキシキシシシシ二シヌs』

『シ、シ、s』

 また失敗だ…
どうしても、記憶を入れた途端コレは死ぬ(壊れる)

 桃…早く会いたい…
見た目も声も仕草も…全て桃なのに、記憶、心だけは戻らない…


 桃が死んで80年、僕を作り、170年彼女を作り…
失敗してばかり、何人の君を、殺してきたのだろう…
僕は失敗作なのか?
桃だって言ってたじゃないか、失敗は成功の素だって…
この250年…失敗してばかりだ…

 一番の失敗は君に出会った事…

 一番の成功は君に出会った事…





892: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/3/5(土) 20:10:06 ID:IF9P8KLvFc

作品投下締め切りです。
今回の参加者は
>>884
>>889
>>890
>>891
の4名です。

この中で、コレだっ!と思う作品に投票お願いします。

893: 名無しさん@読者の声:2016/3/6(日) 07:18:30 ID:8gZAYnwB9.
>>884
894: 名無しさん@読者の声:2016/3/6(日) 14:03:17 ID:j9UP9JJLWg
>>889
895: 名無しさん@読者の声:2016/3/6(日) 15:15:47 ID:nLHIOk5OQU
>>890
896: 名無しさん@読者の声:2016/3/6(日) 15:45:54 ID:G5gSuDadaE
>>891
897: 名無しさん@読者の声:2016/3/6(日) 21:58:05 ID:JFXsKiYKlQ
>>889
898: 名無しさん@読者の声:2016/3/7(月) 19:12:52 ID:IF9P8KLvFc

遅くなりました。

今回の勝者は……
>>889の作品です。

次回開催は……21日になるかもです
899: 名無しさん@読者の声:2016/3/14(月) 06:42:59 ID:vNgVSD544k


900: 脳田林 ◆6/npzRzuig:2016/3/14(月) 09:38:36 ID:IF9P8KLvFc
どうやら、書き込みミスみたいですね。
とりあえず、せっかくなので1レス勝負、開催します。
なお、残り50レス切りましたら、この1レス勝負第2章を終了とさせていただきます。

まずはお題募集期間です。今日の日付変更までが期間ですので、よろしくお願いします。
901: 名無しさん@読者の声:2016/3/14(月) 09:39:23 ID:weVGJj0IDI
お題候補「ポテチ以外認めナィィ」
902: 名無しさん@読者の声:2016/3/14(月) 20:53:31 ID:lP9vZhzddY
お題候補「落ち着けよ」
903: 名無しさん@読者の声:2016/3/14(月) 20:54:12 ID:pvyboj3i.M
お題「桜の下には」
904: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/3/15(火) 06:56:20 ID:5pgwvQ6cnM

では、お題投票期間に入ります。
>>901
>>902
>>903
3つです。
この中からこれだッ!と思うお題に投票お願いします。

905: 名無しさん@読者の声:2016/3/15(火) 08:57:42 ID:F2OzUEURzc
>>903
906: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/3/16(水) 12:01:24 ID:lwDdF9F5SI

今回のお題が確定しました。
>>903「桜の下には」です

参加者様は、土曜日20時までに作品投下お願いします。

ではでは、皆々様のご参加、お待ちしております。
907: 名無しさん@読者の声:2016/3/17(木) 00:31:28 ID:9xHbPT4k0A
参加しますー
908: 参加します!:2016/3/18(金) 19:44:11 ID:kGtEL59zpQ
『桜舞い散る 君に会いたくなる
ずっと君を守り続けるよ
桜の下でまた会おう
僕はいつまでも君を待ってるよ』


歌手「…またこんなん歌うンスか」

プロデューサー「しゃあねぇだろ。こういうのが売れんだから。稼いでかねぇとよ」

歌手「金、金、金って…いつからそんなんなっちまったンスか!俺はもっと自分らしい歌を歌いたいンスよ!」

プロデューサー「おめぇなぁ…なぁにがそんな気に入らねぇんだ?めでたくアルバムも発売するってのによ?」

歌手「アルバムのタイトルは『桜吹雪』内容は全部『会いたい』だの『桜散る』だの『でも会えなくて』だの『やっぱり会いたい』だのそんなんばっかしじゃないスか!」

プロデューサー「いんだよ、それで!ゆとり世代がヒーヒー言うだろ!」

歌手「こんな誰でも書けるような詩じゃなくて、もっとオリジナリティとか情感を思わせる比喩とかメッセージ性があるのがいいんスよ!」

プロデューサー「ちっ!これだから若造は……ちょいと跳ねると、いっちょ前にごねやがる…」

歌手「俺は自分だけの音楽をやりたくて歌手になったんス!こんな桜散らかしたポップスなんてうんざりッスよ!」

プロデューサー「あ〜はいはい。じゃあ、いいよ。一曲だけ好きに歌詞付けろよ。アルバムの初回特典にしてやるから」

歌手「マジっスか!?」

プロデューサー「マジマジ」

歌手「やったー!!俺の伝えたかったものがやっと書ける!!」


アルバム発売後

歌手「例の特典収録曲、評判どうかなーっと!」ネットサーフィン

『新曲めっちゃよかったー!切なすぎヤバい!』 『今回のアルバムもチョー泣ける!全部、桜がテーマで春って感じ!』 『ウチもあんな出会いしたーい』

歌手「あれ?おかしいッスね…。特典の話題がない……おっ!」

『特典のやつ、意味分かった人?』 『なんか難しいってかイミフ。わざわざ予約したのに期待して損したわ』 『メロディー暗い感じだったよね。オタクっぽくてムリ』
『アルバム自体は良かったけど特典が台無しだわ』 『アガる曲なら、まだねー。あれじゃ全然アガれないし』 『プロデューサーの自己満でしょ。歌手さんだったら、あんなの絶対書かない』

歌手「お、ぉ、ぉぅふ……」ヘナヘナ

その後、彼は無難なワードだけをチョイスしたポップスを歌い続け、大御所歌手になりましたとさ

めでたしめでたし
909: 907:2016/3/18(金) 20:41:48 ID:9xHbPT4k0A
「桜の下には僕の兄が埋まっています。」

3日口を閉ざしていた少年のいきなりの告白に、刑事はお菓子を食べる手を止めた。

『...そう、どうして殺してしまったの?』

「僕は兄が大好きでした。」

少年は頬を緩ませて話し出した。

「兄はある日言ったんです。俺は次に生まれ変わるなら花になりたい、と。」

『..へぇ』

「だから、だから、兄の願いを叶えようと思いました。きっと喜んでくれると、そう思いました。」

「でも、何も言ってくれなかった」

『そりゃそうだろうね。』

刑事は少年をあざ笑った。

「しかし僕は幸せです。兄は花になれるのだから!」

『なれないよ。』

『こっちの部屋においで。』

刑事はとある部屋へと少年を導いた。

ドアを開けると、少年の兄の死体が横たわっていた。

「え、ちょ、これ」

『綺麗だろう?俺が見つけたんだ。』

刑事は死体に触れる。

少年はそれを見て激昂した。そして刑事に勢いよく掴みかかった。

「お前!!僕の兄さんに触るな!!」

『何を言っているんだ?もうコレは君の兄じゃないよ』

少年は死体に触れようとした、だが刑事はその手を死体から払い除けて笑う。

『ごめんね、君がコレに触る権利はないよ。』

...死体はまだ口を開かない。

おわり
910: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2016/3/19(土) 22:44:12 ID:5pgwvQ6cnM

これより、作品投票期間に入ります。

今回の参加者は
>>908
>>909
の2方です。

コレだっと思う方に投票お願いします。

911: 名無しさん@読者の声:2016/3/20(日) 12:01:32 ID:0xt7ZtgJIM
>>909
912: 脳田林:2016/3/23(水) 13:04:13 ID:4C8PjX6vfo

ものすごく遅くなりました。申し訳ない。

今回の勝者は
>>909です!

次回開催は、来週月曜日予定です。
913: 名無しさん@読者の声:2016/4/4(月) 18:13:42 ID:9OGrRLHzy2
開催を忘れていました

本日より開催します
明日の昼12時まで
お題募集期間になります

914: 名無しさん@読者の声:2016/4/5(火) 11:12:10 ID:uI5tLQEUh.
お題候補「ちょっと待って」
915: 名無しさん@読者の声:2016/4/5(火) 11:14:04 ID:uI5tLQEUh.
お題候補「その後…」
916: 名無しさん@読者の声:2016/4/5(火) 15:57:33 ID:BQYjzPT4fg

お題募集期間を締切ます。
明日の昼12時まで、お題投票期間とさせていただきます。
今回の候補は
>>914
>>915です。

917: 名無しさん@読者の声:2016/4/6(水) 02:26:00 ID:CuYhXAqcOY
>>914
918: 名無しさん@読者の声:2016/4/7(木) 12:15:49 ID:qRH55zM11Q

今回のお題は
>>914に決まりました。
ご参加なされる人は土曜日20時までに
作品投下お願いします。

では、皆様のご参加を、お待ちしております。
919: 参加します:2016/4/7(木) 14:10:12 ID:Epz5WGFc.s
「いやいやいやちょっと待ってよ!!そんな理由で殺すのおかしくない!!?!?」

「うるっさいなぁもう!こいつが裏切ったんだから仕方ないでしょ!!?」

「喧嘩はやめてよ!殺すか生かすかはっきり決めてあげないと!!」

「まぁぶっちゃけこの脳内会議が1番うるさいよね、とりあえず現実に戻ろうよ」

暗転

「で、どうするんだライム。脳内会議は終わったのか?」

「今終わった。ジュリアはどうしたい?」

「私は別にどっちでも。でもお前が1番こいつを憎んでいたじゃないか。」

「俺がこいつを憎んだのはなんとなくなんだ。ほんとにきっかけとかない。」

「じゃあいっそ殺すか、一緒に仕事してきた同僚だけど仕方ないな」チャキッ

『ひっ!待って待って!殺さないでお願い!!ライム!ジュリア!!私達仲間でしょう!?』

「んん、残念だけど私はライムのことしか信じていないんだ。悪いな。」

「..俺の脳内会議を終わらせるのはいつもジュリアなんだ。だから正直君は不要というか、まあ、ごめん」

「さすがライム!私が見込んだだけはある男だ」

「..ジュリア、もう殺してくれていいよ」

「了解、それじゃあバイバイだ。」

『待って!いやっ、や...』

ドンッ



「んーっ、やっぱり仕事終わりのコーヒーは美味しいな!ごちそうさま、ライム!」

「別にいいよ。ジュリア、次は何がしたい?」

「んんん、殺しもクスリもしたからなぁ、今はライムと一緒にいれればいいかも」ニコニコ

「そう。あ、新しいクレープ出てるよ」

「嘘ほんとに!!?食べたい食べたい!!!!」



「「ライムの脳内会議」」
920: 名無しさん@読者の声:2016/4/7(木) 23:58:21 ID:7e0e94Rlm2
キムタク「ちょっと待てよ」

第一話 キムタク「ちょっと待てよ」

キムタク「初めまして視聴者の皆さん!」
佐藤「初っ端からアクセル全開だなおい」
佐藤「ていうか、なんで俺の名前佐藤なんだよ」
キムタク「え〜なんか当てはまる人がいなかったから無難にありがちな名前にしといたー」
佐藤「全国の佐藤さん本っっっ当にごめんなさい!代表として謝ります!!」
キムタク「まーいーのいーの。それにしても遅いなーそろそろだと思うんだけどなー」
佐藤「ん?何?」
ベッキー「ごめんごめーん遅れた遅れたー!」
キムタク「お前こんな時間まで何してたんだよ?本番中だよ?」
ベッキー「ここに向かってる途中で綺麗なちょうちょ見つけてー追っかけてたらあもぞん?佐藤「アマゾンな」
ベッキー「そうそうアマゾン!アマゾンまで行って泳いで帰って来たー」
佐藤「一回お前はオリンピック出て来い」
キムタク「やっぱ撮影とかめんど〜い。よいしょっ」
キムタクファン「キャ----------!」
佐藤「おい!キムタク!君ならもっとできるよ!昇ってこいよ!君は、太陽だから!」
キムタク「どしたの佐藤」
佐藤「こういう時に真面目になりやがって…恥ずかしいわ!\\」
佐藤「あれ?ベッキーは?もしかして帰った?」
キムタク「え、まじで?じゃあ俺もかーえろっ、後よろしくね、佐藤!」

佐藤「えっあっちょっ…

   ちょっと待てよーーー!!!」

キムタク「ちょっと待てよ」fin




921: 名無しさん@読者の声:2016/4/8(金) 00:33:48 ID:T/DXpDYmqU
「もうちょっとだから」

私の目の前の彼はそう言って何かをしている。
彼が何をしているのか私には全くわからない

彼が『もうちょっと』とか『あと少し』とか言い私を引き止め始めてからそろそろ1時間が経つ。

「さっきからそれしか言ってないけど、アナタは何をしてるの?」

さすがに1時間も待っていた私はたまらずそう聞いてしまった。

「君には理解出来ないだろうなぁ」

彼は常人なら間違いなく腹が立つような言い方でそう言った。 私は・・・まぁ、ね。
1時間も彼を待って居るのだから察して欲しい。

「・・・じゃあソレはいつできるの?」

「・・・さぁ? 今出来るかも知れないし、明日になるかもしれない。 1年後になるかもしれないし、一生出来ないかもしれない」

「はぁ? アナタは何を言ってーー」

すると彼は私の目の前に人差し指を立ててこう言った

「僕はね、僕が君の隣に立つに相応しい人になる方法を探してるんだよ」

「・・・へ?」

急な出来事過ぎて思考回路を組み立てられない。
脳の処理が追いついていないようだ。
すると彼は続けてこう言った。

「君は・・・ どう思う?」

どう思うって、私からすれば今すぐにでも立ってて欲しいし、他の人にその場を譲りたく無いくらいだ。
なのに私は

「・・・もうちょっとかな」

なぜだろうか。
思考回路が組み上がる前に出た言葉は

「もうちょっと待って欲しいな」

私の意志に逆らうのだろうか。
私のちょっとがどれくらいかわからないまま彼は私を待ち続けてくれるのだろうか?
そんな不安がよぎる中、私は彼とそれ以上の会話をその日は出来ないでいた。


922: 名無しさん@読者の声:2016/4/8(金) 08:07:28 ID:hqaoGb1eMA
「ちょっと待って」

 鈴を転がしたような声に、思わず振り返る。
「いま、一人ですか?」
「え……そう、だけど」
 男を呼び止めたのは、まるでファッション雑誌から抜け出してきたような美少女だった。
 シンプルなワンピースを着ているので分かりづらいが、たぶん高校生くらいだろう。ぱっちりとした目は潤み、眉根は困ったように寄せられている。
(なんだなんだ)
 こんな少女が冴えない中年男になんの用だ。脳内に警戒信号が点滅する。
「あの……お願いがあるんです。初対面でこんなこと頼むなんて、非常識かもしれませんけど」
 きゅっと桜色の唇を引き結んだあと、決心したようにいった。
「私の住んでいるところまで、来てもらえませんか? そしたら私の、『誰にも見せたことのない大事なトコロ』……見せてあげます」
「喜んで」
 男は即答した。こんなかわいい子に誘われて、断る男なんているだろうか。

――

 少女の手に引かれるままついて行く。人気のない路地裏まで来たとき、少女は振り向いて男と向き合った。つないでいた手を両手できゅっと握り直し、真剣な目で男を見つめる。
「本当にいいんですか? これが最期の確認です」
「も……もちろんいいさ。それより、早く君の大事なトコロを見せてくれ」
 男の脳内はピンク色に染まっていた。息は荒くなり、無遠慮な視線を少女の身体に注ぐ。
「分かりました……では」
 次の瞬間、少女の口がぐわっと風呂敷のように広がり、男を丸飲みにした。
「……ふう」
 一瞬で元の人間態に戻った少女は、手元の端末を起動して口に近づける。
「こちら♯*%。任務完了。平均的な異星人のサンプルを入手した。これより母船に帰還する」
 通信を切り、ぽっこりと膨らんだ腹をさすりながら、少女は淡々と呟いた。 

「……見えましたか? 私の、『誰にも見せたことのない大事なトコロ』」 
923: 名無しさん@読者の声:2016/4/10(日) 18:30:14 ID:WxS4iMQ.9U

遅くなりました。

今回の参加者は
>>919
>>920
>>921
>>922
の4作品です。
この中から、コレだっ!と思う作品に投票お願いします。

投票は、4月12日18時までとさせていただきます。
924: 名無しさん@読者の声:2016/4/10(日) 21:23:31 ID:lP62hDk2Xc
>>921
925: 名無しさん@読者の声:2016/4/11(月) 16:37:23 ID:tPVmjVZLrk
>>921
926: 名無しさん@読者の声:2016/4/12(火) 19:26:50 ID:WxS4iMQ.9U

締め切りました。

今回の勝者は……!
>>921の作品です!!
おめでとうございます!


927: 名無しさん@読者の声:2017/4/4(火) 22:21:40 ID:m0se1MhIBE
壱年たつぜ
928: 名無しさん@読者の声:2018/4/17(火) 09:01:40 ID:fmH0cRgZC2
来週あたりやりませんか?
人居ないだろうけど、レス数も残り僅かですし皆でスレを使いきりませんか?

取り敢えず日程だけでも置いておきますねー
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

23(月)・24(火)→お題候補を投稿
25(水)・26(木)→お題投票・決定(一人一票)
27(金)・28(土)→参加する人募集(飛び入り参加可)
29(日)〜5/6(日)まで→作品を投稿する
6(月)・7(火)→投票
8(水)→勝者発表(場合によって決選投票あり)

ちょっとしたルールも置いておきますねー
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

・日程の締め切り時間は「24時」まで
・時間を過ぎた投稿は無効となります
・投票するときはレス番号(例:>>928or928)のみ
・前の人と同じ番号をレスする場合は、半角スペースか改行してから投稿すると大丈夫
・雑談OKですが、投票レスとは別にレスしてください(集計をスムーズにする為)

お題決定から作品を投稿するまで一週間の期間を取りました!
調度GWと被りますが…皆さん忙しいですかね〜
月末と月始めだし無理かな?
取り敢えず予定だけ…置いておくぞ☆

じゃあ、来週楽しみにしてるからね〜ノシ
929: 名無しさん@読者の声:2018/4/22(日) 23:27:38 ID:WFlGxHZTGM
いよいよ明日午前0時より、お題候補の募集を開始します!!

投稿の仕方は
(例:お題候補「あめ」、またはお題「あめ」等)
こんな感じでお願いしまーす

宜しくどうぞ〜
930: 名無しさん@読者の声:2018/4/23(月) 00:03:04 ID:wisnzPVKF6
お題「一番乗り」

人よ、集まれ〜!
931: 名無しさん@読者の声:2018/4/23(月) 22:38:59 ID:IxTZhjEdlY
やっと来れたよ…参加ありがとうございます〜
では自分もひとつお題候補をば

お題候補「闇」
932: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 06:01:23 ID:IxTZhjEdlY
びっくりするほど人が来ないwww
でも続けるよ〜

お題候補「地獄」
933: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 07:19:27 ID:WL.NoJaTsw
お題候補「ラブレター」
934: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 07:47:14 ID:LQrdvnyHyg
テロ
935: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 11:26:40 ID:F2Dg3UL53w
お題候補「約束」
936: これはお題候補ではないよん:2018/4/24(火) 16:09:44 ID:IxTZhjEdlY
龍さんが通常板のトップのリンクの色変えて目立つようにしてくれてる(感涙)
盛り上がったら嬉しいな!
937: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 18:01:51 ID:/yY.v8CMfk
お題候補「鍵」
938: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 21:00:04 ID:RJoNWlUzMg
「夕飯」
939: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 22:03:59 ID:uAobR1efZ6
お題「はい」
940: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 23:18:16 ID:2nc35Arcps
あと一時間切りましたー
お題候補の締め切りは24時までー
と言うことでもう一個行っとこ

お題候補「中の人」
941: 名無しさん@読者の声:2018/4/24(火) 23:49:37 ID:.oby9THsoA
お題候補「鏡」
942: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 04:52:26 ID:2nc35Arcps
はいお題候補が出そろいましたー
つーことで、今日から投票に移りまーす!

>>930-935
>>937-941
(↑クリックするとお題候補を確認出来ます)

この中から「これ良いね!」と思ったお題候補のレス番号をレスしてね!
(例:>>942、または942)

前の人と同じ番号をレスする時は、半角スペースを明けてから、または一行改行してから番号をレスするとスムーズに投票が出来ます
雑談OKですが、投票レスとは別にレスしてくださいお願いします…(集計をスムーズにするため)

一人一票、投票期限は26日(木)24時まででーす
では、お好きなお題候補をお選びください!!
943: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 07:10:00 ID:JG.oUtp4oY
>>中の人
944: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 08:29:36 ID:KMhd7aHDhg
>>941
945: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 09:03:42 ID:/yY.v8CMfk
>>938
946: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 14:56:53 ID:.oby9THsoA
>>938
947: 名無しさん@読者の声:2018/4/25(水) 23:28:11 ID:Czg0SdsB4M
>>941
948: 名無しさん@読者の声:2018/4/26(木) 13:49:40 ID:v/WEpgVPo.
投票の締め切りは本日24時まででーす
まだまだ投票受付中!!!!
949: 名無しさん@読者の声:2018/4/26(木) 13:50:12 ID:v/WEpgVPo.
>>935
950: 名無しさん@読者の声:2018/4/26(木) 16:30:25 ID:5RvUkkuato
>>938

951: 名無しさん@読者の声:2018/4/26(木) 16:38:58 ID:fRftXH9ub.
>>933
952: 名無しさん@読者の声:2018/4/26(木) 18:28:50 ID:tWTtcJpHPg
>>941
953: 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 05:19:22 ID:v/WEpgVPo.
はい、投票締め切りましたー

>>938「夕飯」
>>941「鏡」

この二つが同率一位となりました!
ので、安価でお題を決めたいと思います

>>954どっちが良いかな?
954: 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 07:30:44 ID:lNetuGmW7M
両方から好きなの選んで書く!
955: 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 16:26:23 ID:e4EYpgGo1Q
あい、決まりましたー

今回のお題は
>>938「夕飯」、>>941「鏡」、の二つから好きな方を選んで作品を投稿してください

一人1レスです

では、今から参加者募集しまーす!
書いてみても良いかなーっていう人、挑戦してみたい人、面白そうやないかいって思ってる人、思い付いちゃった!っていう人、参加表明をお願いしまーす
一応、参加表明の締め切りは28日(土)24時までとなっておりますが、作品投稿期間中の飛び入り参加も可能です!!
固く考えずお気軽にどうぞ〜
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
956: 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 19:58:49 ID:L7gV6e5ZO6
はーい、参加しますよー
957: 名無しさん@読者の声:2018/4/27(金) 23:48:28 ID:JG.oUtp4oY
参加します!
958: 名無しさん@読者の声:2018/4/28(土) 06:29:55 ID:F9UjCotgas
参加しまーす!
959: 名無しさん@読者の声:2018/4/28(土) 20:12:58 ID:wsyAHUIDsw
間に合えば……
960: 名無しさん@読者の声:2018/4/29(日) 04:08:06 ID:e4EYpgGo1Q
それでは、参加者の皆様
今から5月6日(日)24時までに作品の投稿をお願いします!

投稿順は決まっていませんので、出来た!という方から順次投下をお願いしまーす
参加表明してくれた方以外に飛び入りでの参加も大歓迎ですよ〜

それでは1レス勝負…いざ!!!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
961: 名無しさん@読者の声:2018/4/29(日) 10:24:11 ID:JG.oUtp4oY
お題:「鏡」

女「えっ嘘やばい今日のメイクめちゃめちゃ盛れてるんだけど!!!カラコンもバッチリ馴染んでるし!!!!これは絶対にぜーーーーったいにモテる!!」ワクワク

鏡「いや無理やろ自分」

女「!!!!!?!!」

鏡「何ビビってんねん、ワイが話すんそんなおかしいか??」

女「鏡っ…かかかがみが…シャァベッタァァァァァァァ!!!」

鏡「やかましいわ!!ほらまずその化粧!!!マスカラどんだけ塗るんや!!!コッテコテやないか!!落とせ!すぐ落とせ!!」

女「あっあっ…ハイ…」おとしおとし

鏡「…自分あれやな、幸薄い顔やな…」ションボリ

女「あんたが落とせって言ったんじゃん……」

鏡「まあアレや、その化粧は女ウケはええけど男ウケは最悪やと思うから、今からワイの言う通りにメイクしてみ」

女「ハァ…??」

鏡「ええからええから」

―1時間後―

女「でっ…出来た!!!嘘、清潔感バッチリでしかも可愛い……鏡なのにメイクアドバイスバッチリだし…すごい、すごいよ鏡!!!!」パァァア

鏡「………」

女「ん??どうしたのよ、浮かない顔して」






鏡「自分やっぱり何やっても幸薄いな」


女「お前やっぱり叩き割ってやろうか」


終わり
962: 名無しさん@読者の声:2018/4/29(日) 14:59:03 ID:L7gV6e5ZO6
「鏡が怖いんです」

視線を落ち着きなくさまよわせながら、少女はか細い声でそう言った。

「どんな風に怖いのですか?」

「…自分が映るのが怖いんです。嫌なんです。なんて説明したらいいんでしょう…とにかく、怖くて怖くて、どうしようもなく怖いんです」

「では、普段の生活はどうしていますか?例えば洗面所とか」

私はパソコンに会話内容を打ち込みながら、少女−−今日が初診の患者に尋ねる。

「布とかビニールテープで隠してるんです。お母さ、えと、母も父も私が鏡が怖いのを理解してくれているので、洗面所やお風呂場の鏡は大丈夫なんです。…学校は、難しいですけど」

「成る程、こういう恐怖症に理解のあるご家族は少ないですからね、それはありがたい事です」

「恐怖症、ですか?」

少女の言葉に私は頷き、椅子を回転させて向き直る。可哀想な程にぶるぶる震えていて、長い髪が重そうだ。

「鏡恐怖症と言いまして、世の中にはかなりいらっしゃるんです。あなたのように生活に支障が出る人もたまにいるんですよ」

他にもそういう人間がいると知って、少女は少しばかり安堵の表情を見せる。
だが、卓上のミニカレンダーに視線を向けた途端、少女は耳をばしんと塞いでまた震え始めた。…しまった、プラスチック部分に姿が映り込んだのを見てしまったらしい。

「いや、ごめんなさい、睨まないで、そんな目で見ないで、ごめんなさいごめんなさい、」

「落ち着いて下さい。…映っているあなたが、何か喋っているのですか?」

慌ててカレンダーを引き出しの中にしまい込む。まさか鏡以外にまで反応するとは、かなり症状が………

いや、これは、もしかして。

「嘘つきって、早く返せって、『私』が言うんです。お前の場所はそこじゃない、早く返せ戻せって、でも意味が分からなくて、私、私は」

首を激しく横に振りながら少女は悲鳴のような声で言う。私は看護師を呼び、過呼吸を起こし始めていた少女を医療室に運んで鎮静剤を投与した。


「ただいま」

『お帰り。随分疲れた顔してるな』

「ああ、今日の患者がちょっとな…。と、いかんいかん、守秘義務があった」

うっかり口を滑らせそうになった私に、ほんとに疲れてるんだなという目をして、


『あんまり無理するなよ、「俺」』


鏡に映る『私』が−−もうずっと昔に入れ替わった『俺』が、気遣わしげに言った。
963: 鏡?:2018/4/29(日) 16:47:55 ID:J/TjX./hlQ
 小高い丘の上。粗末という程見窄らしくはなく、瀟洒と評すには管理の行き届いていない、あの屋敷こそが我が住居である。近隣の村人達は風情を解さぬ者ばかりで、『割と住める廃墟』だの『木材以上家未満』だの好き勝手言っているが、東方でワヴィッサビの美学を学べば、己の審美眼の浅薄さに恥じ入る事となるに違いない。
 まあ良い。狭隘な民草を許容する懐の広さも王たる者が備えるべき資質である。
 坂を上り、屋敷へ。軋むドアを開け中へ進む。広間に入ると、メイドがテーブルにぐでーっと突っ伏しながらクッキーを食b跳ね起き残像を残し掃除をし始めた。……まあ良い。懐の広さも以下略。
「お帰りなさいませ御主人様!ぜぇはぁぜぇはぁ」
「ああ、只今。……付いてるぞ、頬」
「フオアァッ!?ちょちちつてちちょっと何を仰ってるのか分かりませんね!」
 手の甲でぐしぐしとクッキーの欠片を払うと、
「そっそれより、収穫は如何でした?」
 この辺りに隊商が来ていると聞いた私は、何か面白いものはないかと覗きに行ったのだ。
「それがだな……こんなものがあった」
 私は懐から油紙の包みを取り出し、テーブルに置いた。
「妖魂宿せし物言う鏡、だそうだ」
「日本語でおk」
「何語だそれは」
 私は包みを解いた。手鏡程の大きさ。長方形の物言う鏡は、不可思議な紋様を表面に映し出している。
「虚空より訪れし異邦人の所持品……という触れ込みだったが」
「胡散くっさ!!それ絶対騙されてるやつじゃないですか!超うける!」
 教わった通りに紋様に触れる。
「そんなモンが喋」
『おはようございます』
「キェェェェェェアァァァァァァァシャベッタアアアアアアアアアア!!??!!?」
 非生物に特定の音声を宿すだけならば、私は当然の事として、多少の魔術的知識があれば誰にでもできる。だが、この鏡は喋る──つまり、思考し、状況に合わせて独自に音声を生み出す事が出来るらしい。
「何でもいい。何か訪ねてみろ」
「うぇえ!?これ返事とかしたら魂的なものがぬるーんと抜かれるパターンのやつじゃないっすよね!」
「もしそうならあの隊商は全滅しているはずだ」
「そ、それもそうか……じゃあ……What's your name?」
 発音。
『私の名前はSiriです』
「なんじゃコイツ突然アナルとか言い出しましたよ御主人様。道徳ゴミかな」
 言ってない。
「Siri」
『はい』
「君は何者だ」
「どうしよう御主人様がケツと会話してる」
『私はSiri、あなたのバーチャルアシスタントです』
「ふむ。この鏡は所持者を補佐する道具という訳か」
「いやいや補佐はあたしの役目だしあたしだってめちゃくちゃ喋りますしやすしきよし!喋るだけじゃなくてさんまとか凄い三枚に下ろせるし!このケツ野郎あんまり凄くないですよ!!」
「機能性で価値を定めるならば私はキミを解雇しなければならない」
「(´゚゚ω゚゚`)」
 擬似人格の生成、及び固着……いや、憑依か。古代の禁呪に似たようなものはあるが、今の人類に知る由もない。異界の産物というのも、値段を吹っかける為のハッタリではなかったという事か。いずれ詳しく調べるとして、今は……
「Siri、夕食のメニューは何がいいと思う」
 メイドの目が光った。
「『今が旬の金目鯛のポワレは如何でしょう』!!」
「くっそケツと被ったああああorz」
「優秀じゃないか」
「いえーい頭がお尻のメイドでーす……」
「だが、Siriは提案は出来ても実際に物理的作用を及ぼす事は出来そうもない。その点は間違いなくキミの方が優れているな」

 数日後、物言わぬ鏡──バッテリーの切れたスマホを携え、旧王とメイドは異界を求めて旅立つ事になるのだが……それはまた別の物語である。
964: 名無しさん@読者の声:2018/4/29(日) 21:21:58 ID:m0se1MhIBE


鏡よ鏡。わたしはだあれ?
鏡の奥にいるわたし
鏡よ鏡。あなたはだあれ?
鏡の奥にいるあなた

美しいのは?(もちろんキミさ!)
醜いかしら?(そんなまさか!)
愛しいの?(心の底から!)
わたしもあなたが(ボクもキミが)

鏡よ鏡。わたしのものよ
わたしもあなたのものだもの
鏡よ鏡。わたしがいるわ
わたしにもあなたしか見えないの

鏡の奥にいるわたし
わたしの奥にいるあなた
あなた。わたし。わたし。あなた
わたしの奥にいる鏡

鏡よ鏡。わたしを見て
わたしが見るあなたでなくて
鏡よ鏡。あなたが見て
わたしはあなたを見ているわ

鏡よ鏡。鏡。鏡。鏡はね。鏡なの
鏡なのに鏡。鏡。鏡じゃなくても
鏡はわたし?わたしが鏡?鏡もわたし?
あなたはだあれ?

鏡よ鏡。あなたはだあれ?
鏡よ鏡。わたしはだあれ?
わたしよわたし。あなたはだあれ?
あなたよ。あなた。わたしはだあれ?

割れる。ガラス。砕ける。一途
一途。砕ける。ガラス。わたし
あなた。割れる。ガラス。砕ける
わたし。あなた。一途。?
965: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 03:39:22 ID:0fkJ9hkCL.
夕飯


「下がり散藤紋の三度笠……風蓮一刀流の周防防人とお見受けしたが」
「……如何にも」
「拙者は無至念流の宇堂挺清と申す。……手合わせ願いたい」
「……断る」
「何故か。周防防人と言えば、来る者拒まず只一閃の白刃にて威名を刻むと」
「平時ならば……我が剣閃を求むる者には仁義を以て応えよう」
「では何故!何故か!拙者の剣では足りぬと!我が器量はそなたの剣を受くるに如かずと申すのか!」
「宇堂殿」
「如何に!」
「拙者には家内が居る。御存知か」
「承知している」
「家内が今日……コロッケを揚げている」
「は?」
「馬鹿野郎コロッケだよコロッケ今日の夕飯はコロッケなんだよド畜生!」
「こ、ころ…?」
「この野郎ウチの嫁さんのコロッケはめちゃウマなんだよこの野郎北海道産男爵いも100%のホクホク食感としっかり纏わせた特製生パン粉のザクザク食感の至高のharmony!そこに主張しすぎない程度に加わった牛挽き肉が旨味と深みを与えてくれるんだよ分かるかこの野郎おいこの野郎!」
「あの」
「揚げたてなら何も付けなくてもほっぺが落ちる程旨いんだぞ!そこに手間暇かけた嫁の手作りデミグラスソースが加わったらほっぺが落ちすぎて地球貫通してブラジルが俺のほっぺで緊急事態なんだよ分かるかこの野郎!」
「いやあの」
「コロッケの付け合わせと言えば何だ」
「え、えと…や、野菜……とか?」
「そうだな野菜だな!ウチの嫁はレタスをブイヨンでシャキシャキ食感を残して湯がいたものを出してくれるがこれがまたうまああああああああい!」
「(´・ω・`)」
「そんな訳で拙者は一刻も早く嫁のコロッケが食べたい。故に一刻も早く帰らなくてはならない。これは真理であり原理であり統一宇宙法則根底思想なのだ。分かるな。分からなくても分かれ。では失礼仕る」
「」
966: 名無しさん@読者の声:2018/4/30(月) 18:37:35 ID:RJoNWlUzMg
【夕飯】〜とあるカップルの夜〜

女「賭けをしよう!」

男「どんな?」

女「この2つのハンバーグ、片方はチーズ入り、片方はウズラの卵入りだ」

男「ほう」

女「ウズラを当てた方が勝ち!さあどうする?」

男「むむむ…なら俺はこっちにしよう」

女「じゃあ私はこっちね(くくく…馬鹿め!実はどちらもとろけるチーズを仕込んでいるのだ…)」

男「もぐもぐ」

女「(さあチーズを見つけろ!)」

男「あ、卵入ってたー」

女「!?」

男「ご馳走様でした」

女「え、ちょ、嘘だ!適当なこと言ってズルはダメだよっ!」

男「?どうしたの?疑うなら俺の方見てないで、自分のハンバーグ開けてみたらいいじゃん?」

女「ぐぬぬぬぬぬ…!」

男「…で、勝った人には何か賞品あるの?」

女「…言うことなんでも1つ聞く」

男「じゃあさ、今度は卵入りのやつ作って」

女「…うん」

男「っていうかさ」

女「?」

男「これからもずっと一緒にご飯食べてくれる?」パカッ

女「よ……」

女「喜んで!!」

おしまい
967: :2018/4/30(月) 22:21:09 ID:lNetuGmW7M
『初めてそう思ったのは、10歳にも満たない頃ですね。鏡の中の自分が、まるで他人のように感じました』

ーー所謂、離人症というものですか?

『今病院へ行けばそう診断されたでしょう。しかし僕は今日の今日まで誰にも話さず過ごして…いえ、語弊がありますね』

ーーどなたか話されたのですか?

『ええ、鏡の中の自分に。彼は僕とは似て非なる人物でした。話してみると面白いもので、女性の好みや趣味など、中々に共通点も多く…まあそれは関係ないですね。一番興味深かったのは、彼が僕や母親のことをよく知っていたことです。僕は当時反抗期だったのもあって、よく彼に相談して…そしてまた面白いことに、彼のアドバイスは悉く有益なものでした』

ーー気味が悪いとは思いませんでしたか?

『…時には。しかし彼と話す機会はそう多くはありませんでした。彼は段々姿を現さなくなって…今では鏡の中は僕自身しか写しません』

ーー彼のことで印象的な出来事は?

『そうですね…やはり最後の会話でしょうか。その日は僕が学校を卒業し、実家を出る前日でした。彼はこう言いました…“君は五体満足で本当に良かった”、と。それはどういう意味?と僕が問うと、彼は黙って右手をこちらに見せました』

ーー何があったんです?

『彼の右手には指が3本しか無かったんです。手指欠損と呼ばれる障害ですね。ただ…僕は…彼の指ではなくて…別の物に目を奪われました』

ーー何を見つけたんですか?

『彼の手首、わかりやすい位置に…ほくろがありました。僕と、そして母と全く同じ位置に』

ーーそれでは、彼は。

『恐らくそうだと思います。僕の生まれはご存知の通りの山奥で、当時は古い慣習も色濃く残っていましたから。唯一の心残りは、尋ねる勇気が出ないままに母が逝ってしまったことですが…僕も遠からず彼方へ逝きます。向こうでゆっくり母と、そして彼とまた話をしたいと思っているんですよ』

ーー貴重なお話を聞かせていただいて、誠にありがとうございました。
968: 夕飯:2018/5/3(木) 19:50:52 ID:LEc6H.bS42
妻「お帰りあなた。ご飯にする?お風呂にする?それともア・タ・タ?」
旦那様「に、肉が…肉がぁ〜っ!!」ドドドドド
世紀末救世妻「北斗柔破斬!……北斗神拳の前ではお前など脂肪の塊にすぎん…死ねっ!」
旦那様「ひ、ひでぶ!」バチュン
スーパー旦那リオ「帰り道で1upキノコ取ってて良かった」
孫妻空「おめぇやるなぁ!オラワクワクしてきたぞ!」
野原旦那のすけ「でもオラはペコペコだぞ」
妻「じゃあご飯が先ね。今夜は焼き肉なのよ」ヒョイヒョイッ
旦那「ちょっキミが拾ってるそれ、さっき砕けた僕だけどまさか」
闇妻「ウフフ」
シ旦那先生「いいえ。私は遠慮しておきます」
妻「あらそう?美味しいのに」
旦那(経験済!?)
狩猟妻「というのは冗談で、ちゃんと特売のお肉があるのよ」
旦那川コナン「あれれ〜?おかしいなぁ。このお肉、トレーじゃなくて石板に乗ってるし、ラップの代わりに朴の葉が被せてあるよ?それにほら、キッチン方面でワシントン条約に真正面から喧嘩売ってる光景が見え隠れしてる〜」
妻ン三世「こぉいつぁたまげたなぁ!そんじゃ、まーたなー、とっつぁーん!」
旦那形警部「待て〜い妻ーン!!」



終わった
969: 夕飯:2018/5/6(日) 05:41:01 ID:AnvqXq4B8.
先生「皆さんこんにちは。まとモバクッキングのお時間がやって参りました」
助手「先生、今日のテーマは夕飯という事ですが、何を作っていただけるのでしょうか」
先生「はい、育ち盛りのお子様がいるご家庭にぴったりな、たっぷり旬野菜の 【ぎしぎし】 【焼肉定食】 です」
助手「では先生、お願いします」
先生「まず最初に、キャベツを執拗に千切りにしていきます」
助手「執拗に」
先生「なるべく怨念を込めていくと良いですね」
助手「いきなり暗雲が立ち込めて参りました」
先生「続いてトマトを次々に握り潰していきます」
助手「こちらはソースのベースになるのでしょうか?」
先生「いえ、ただのストレス解消です」
助手「」
先生「多少気が晴れた所で、 【康煕帝】 を捌いていきます」
助手「だ、大丈夫なんですかね」
先生「それを決めるのは後世の歴史家にでも任せましょう」
助手「意味はよく分からないけどっょぃ」
先生「ここから包丁を入れて、こう、そしてこのタイミングで 【サバイバー】 をぶち込みます」
助手「使えない場合はどうしたら良いでしょうか」
先生「死んでください」
助手「oh」
先生「キッチンは戦場です。力無き者が戦場に立てば待ち受けているのは死神の鎌」
助手「ええと、その、うん。がんばります」
先生「いい具合に仕上がったら怨念キャベツ、ちくわ、適当な野菜、ちくわ、焼きちくわ、チーズちくわ、ちくわ、ちくわぶ、ちくわと一緒に鍋へ入れましょう」
助手「ちくわ率」
先生「水300mlを注ぎ、塩、胡椒、フルーチェ、シュモクザメの 【甲状腺】 の絞り汁を加え、弱火にかけます」
助手「煮込み時間はどれくらいですか?」
先生「ここが重要なポイントです。かつて煮込み時間を見誤ったマッケンジーは右大腿部裂傷、左脇腹貫通創、内臓破裂、左腕解放骨折、頭蓋骨陥没骨折という重傷を負いました」
助手「ここまで死線を彷徨う料理があったでしょうか」
先生「煮込み時間は 03 秒きっかりです。コンマ1秒でもズレたら……分かりますね?」
助手「ごくり」

〜時間経過〜

先生「今です!」
助手「はい!」




   / ̄ ̄\
  '‖ 南 ‖
   ‖ 無 ‖
   ‖ 阿 ‖
   ‖ 弥 ‖
   ‖ 陀 ‖
   |∬ 仏 ∬|
  ||ii≦≧ii|
  ||旦|==|旦|_
mWm|二二二二二二|-ff
970: 名無しさん@読者の声:2018/5/7(月) 13:32:36 ID:ON56uNl7M2
参加者の皆様、作品投稿ありがとうございました!!

え〜…日程にミスが有りまして…済みません
7日(月)・8日(火)に、投稿された作品の中から「これいいね!」と思った作品に投票してください

投票の仕方は、いいね!と思った作品のレス番号をレスしてください
(例:>>970、または970でもOKです)

投票は一人一票
投票の期限は8日(火)24時まででーす!

投稿作品は>>961-969です
安価をタッチすると作品群へ飛べます

ではでは、いざ!!!!決戦の時!!!!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
971: 名無しさん@読者の声:2018/5/7(月) 22:34:12 ID:TW8Sal1fe2
>>969
運も味方につけた感が凄いから!
972: 名無しさん@読者の声:2018/5/8(火) 00:39:37 ID:2T9BaVFW1I
>>963
メイド可愛いよ可愛い
973: 名無しさん@読者の声:2018/5/8(火) 19:39:51 ID:ON56uNl7M2
>>963
974: 名無しさん@読者の声:2018/5/9(水) 10:25:02 ID:OUBsPGwEQ.
>>968
素敵なくだらなさだったwww
975: 名無しさん@読者の声:2018/5/9(水) 11:49:15 ID:uLTBbDL2B.
>>974申し訳ありません、投票期限を過ぎているので無効票となります

はい、と言うわけで勝者は2票獲得の>>963でした!
おめでとうございまーす!!!
976: 963、968、969:2018/5/9(水) 18:12:21 ID:M.qNClE7Ik
ありがとうございます!
そして……本当に申し訳ない。1人1レスって書いてあるのを見逃して、複数投下しちゃいました。反省
977: 業務連絡:2018/5/10(木) 01:33:09 ID:uLTBbDL2B.
正直に申告してくれてありがとうございます
今回は御本人が一番最初に投稿されたであろう>>963の優勝とします
その他の>>968-969は投稿無効とさせていただきます
ご了承ください

これも今回に限り、ということで次に複数投稿された場合は同一人物のすべての作品を無効とさせていただきます
ご承知置きくださいませm(__)m

改めて>>963おめでとうございました!
そして参加者の皆様、お疲れ様でした!!
「鏡」は、ミステリアスな物からオカルトチックな物から意外にファンタジーとか盛り沢山でしたねwww

「夕飯」はコメディーが多い印象でしたが、どれも楽しくハッチャケた物で非常に面白かったですwww

ではでは、残りのレスが少ないので今回はこれにて失礼致します!!ノシ
978: 名無しさん@読者の声:2018/5/11(金) 20:59:49 ID:NbZITplKDw
ひぃ参加したかった
979: 名無しさん@読者の声:2018/5/12(土) 19:28:52 ID:ZWGdq30sQs
次回は投票日3日くらいがよくない?
335.31 KBytes

名前:
sage:


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