日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます
625: しーたまんZ:2015/8/8(土) 17:29:05 ID:pfTkavg2pg
今日が最後の日だって事は分かってる。
彼女は遠くの街へ行ってしまう。
きっとこれから会うことはないと思う。
本当はちゃんと別れを告げ、関係を解消して、別々の道を歩まなければならない事も分かってる。
だけど、僕達はその話題には一切触れず、いつも通りのデートをしている。
駅で待ち合わせ、カフェで談笑し、買い物をして、食事を済ませる。
いたって普通のデートだ。
駅に向かう帰り道、今日の楽しかった事を話ながら、並木道を通っている途中、彼女は悲しそうな顔でこちらを見つめる。
「しーくん…」
「いつもどーり♪約束したでしょ?」
彼女が言わんとしている事はわかっていたけど、僕は笑顔でそれを躱す。
あともう少しなんだ、サヨナラは言わない約束は。
駅に着き、いつもはそこでお別れ。
だけど、今日は入場券を買って一緒に改札を通る。
電車が来るまで後5分。
その5分間僕達は押し黙っていた。
一緒にいられる最後の5分、話したい事は沢山あった。
だけど、話すことは出来なかった、泣きそうだったから…
電車が到着し、ドアが開く。
だけど、彼女は動こうとしない。
すると、ドアがもうすぐ閉まると言うアナウンスが聞こえた。
「ほら…閉まっちゃうよ」
優しく彼女の背中をたたき電車に乗せると、同時にドアが閉まる。
ドアが閉まり、電車が動き出す瞬間、彼女は泣きながら僕に何かを伝えた。
声は聞こえなかったけど口の動きで「ありがとう」と言っているのがわかった。
僕は笑顔で、
「サヨナラ」
と言った。
表情からしたら逆の事を言っているようだけど、きっと思っている事は同じ。
彼女はサヨナラだけは言わない約束。
僕は絶対に泣かない約束。
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