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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


411: ファンタジーと天体観測:2015/3/22(日) 10:09:50 ID:JZ2t1WWDC.
「“人は死ぬと星になる”というが、私はそんな迷信など信じない」
僕が地面に寝転がって満天の星空を眺めていると、隣に腰掛けた相棒が、僕と同様に空を見上げてそう呟いた。
突然なんてことを言うんだと思ったが、普段から気紛れな彼女らしいとも言える。僕は黙って彼女の声を聞いていた。

「こんなに沢山の星があるってことは、それだけ沢山の人が死んだってことじゃないか。下手したら今生きてる人間より多いんじゃないか?これ」

……おい、ちょっと待て。
なんつーネガティブな思考だ。どんな魔術でも再現できないこの色とりどりの美しさが、いきなりホラーな内容を帯びて来ちゃったじゃないか。

まあこのご時世、人間も魔物もどんどん死んでいくものだから、君がそう考えてしまうのも無理はないかも知れないね。

「それに……」
彼女は、言葉を続けた。
視線を落とし、僕と、僕達の周りの光景を見つめて、


「……此処で生きている私達は、こんなにも醜くて無様なのに……死んだらあんなに美しくて遠い存在になるなんて、皮肉で悲しいじゃないか」


彼女の潤んだ黒い瞳に映るのは、――凄惨極まりない戦場の跡。
地上を覆い尽くす人間と魔物の死体。

そして。
胸元から血を流す、僕の体――。

「勇者を守って戦死しました、なんてお涙頂戴な美談なんか、要らない。どんなに醜くても、無様でも構わない。
だから……遠い空になんか逝かないでくれ。…………私を置いて、死なないで……っ!」

「……ごめん、ね」
薄れゆく意識の中、そう囁くのが精一杯だった。


そんな僕が、最期に見た光景は。
表情を歪めて僕の名を呼び続ける、彼女の白い頬を転がり落ちた――夜空のどの星よりも美しい、透明な星だった。


   end
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