日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます
621: 名無しさん@読者の声:2015/8/5(水) 07:14:09 ID:Kq5ZpVj/Xo
「行ってしまうの?」
「ああ」
「別にあなたが行かなくてもいいのよ?」
「だが、それは俺にしか出来ない」
***
何の変哲のない農村で生まれ育った私とリューイ。気弱で、色も白く華奢なリューイ。喧嘩早くてお裁縫よりも探索が大好きだった私。
擦り傷や切り傷を作っては、リューイに手当てをお願いしていた。我ながら図々しいし、今思えばもう少しぐらいお淑やかになさいと自分に苦言を呈したくなるような処遇だ。
そんな私達を見る大人は目を細め、互いの性別が逆ならばよかったのにねと口癖のように繰り返した。正直に言ってしまえば私もそう感じていた。リューイがどう思っていたかは知らないけど。
まあ人間誰しも得意不得意があり、男だから女だからととやかく言う大人がほとんどいなかったので私達は伸び伸びと成長し−−そして互いの道は分かれた。
穏やかな農村では日々の食い扶持さえ稼げれば、周りのことはあまり気にならなかった。
しかし、私達は知らなかっただけで首都では『魔族』と呼ばれ、異世界から侵略し人ならざる力を操る者が現れ、壊滅状態であったことを。
名だたる名士、名手が敗れ、最早嘆くしかない。そんな中、伝令が出された。きっと藁にも縋る思いだったのだろうが、私から見たら悪魔に魂を売ったとしか思えない暴挙だ。
伝説の宝剣−−エクスカリバーを抜きし者、勇者となり、世を救うべしと。
「サヨナラは言わないで。私そんな言葉、聞きたくないから」
抜き身のエクスカリバーを下げた華奢な幼なじみリューイ。
彼の背中を私はただ、呆然と眺めることしか出来なかった。
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