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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


377: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 08:38:34 ID:6/A1tQsE6w
『運命の果実、それは空色の星にある』

シュルシュルとうねる、しなやかな縦縞模様の蛇は含みのある笑みをたたえて男の耳元に囁いた
股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男は驚きもせず、ぶっきらぼうに蛇を払った
気を悪くした蛇は悔しげにシャーッと唸り、鋭い牙を見せつけて威嚇した
しかし股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男はそっけなく『地の底に還れ』と手を振った

『全裸のクセに生意気だ』そう吐き捨てた蛇は苛立ちながらも男の居た天高く聳える大樹の木陰を後にし、茂みを抜けた先にある彩り豊かな花畑へと身を這わせた

『運命の果実、それは空色の星にある』
蛇は先ほどと同様に女の耳元に囁いた。股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の女は蛇を一瞥したが、あえて何も言わずに花を摘むのを再開した
先ほどの事もあってか、とても不機嫌だった蛇は女を睨み付けたが女は知らんぷりを決め込んだ
その態度にもっと腹を立てた蛇は意地の悪い笑みを浮かべ、からかうような口調で尋ねた

『そんなに花を集めてどうする?』

女は無視して花を摘み続けていたが気にもせず、蛇はさらに尋ねた

『葉っぱじゃなくて花で股間を隠すのか?毛むくじゃらの密林に花を飾ってもみっともないだけだ?』

蛇は長細い体をくねくねとうねらせてケタケタと笑った
あまりの暴言に戸惑い、平静を保っていた女は怒り狂って蛇の尾に手を伸ばした
ギュッと尾を握られ、あっけなく宙ぶらりんにされてしまった蛇は驚きのあまり口をパクパクとさせた

『密林かどうか自分の目で確かめてごらんなさい!』

興奮した女は股間に張り付けていた葉っぱを取り去り、蛇の胴体を両手で掴んで己の陰部に頭をぎゅうぎゅう押し付けた
蛇は混乱しながらも必死に抵抗したが自分より大きな体と力に敵わず、ずっぽりと陰部に全身が収まってしまった
股間に蛇一匹を隠した全裸の女は勝利に歓喜し、胸を張ってけたたましい雄叫びをあげた
その時、ある異変に気付いた
痛みと共に走るとんでもないエクスタシー、女は直感的に男のいる木陰へと走った

股間に蛇一匹を隠した全裸の女は股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男に分かりやすく事情を説明した
もちろん男はすべてを理解し、納得した
女は陰部から蛇の死骸を抜き去り、地面に投げ捨てると顔を赤らめながら上目遣いで男を求めた

それから時は経ち、全裸の男女の間には60億の命が誕生していた
かわいい我が子たちを眺めに天上で愛を交わす男女は、ふと蛇の言葉を思い出した

天上に昇って初めて見知った自分たちの楽園は、まさに空色の星
大地を覆うように増え続け、脈々と受け継がれる生命の息吹き、それこそが運命の果実だったのだと気付いた

『子供たちは私達の事を…蛇に騙されて禁断の果実を食べてしまった欲深な愚か者だと思ってる?』
『でも真実はそうじゃない。僕達は運命の果実を実らせた』
『ではなぜ初めの子に嘘を教えたの?』
『蛇で快楽に気付いて子を作りまくったなんて言える訳がない』
『それもそう。なら愚か者の方がいいわね』
『人類、最初の嘘。これは僕と君だけの秘密だよ。イヴ』
『もちろんよ。アダム。もう一回しましょ』

ふんわりと浮かび上がる雲の揺りかごに身を横たえて、心地のよい陽射しを惜しみなく浴びながら、全裸の男女は重なり合った
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