日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます
470: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 23:34:00 ID:RHOPOF7iMw
梅雨。
窓を打つ雨音と人の足音はまるで、静かな図書館にはBGMのようだった。
「雨ニモマケズかぁ宮沢賢治は素敵だね。」
ケータイを操作しながらサダは呟いた。
「宮沢賢治だねぇ、ウチとしては太宰治のが好きだけど……漫画から知ったんでしょ?」
文庫本のページをめくりながらハルはサダの呟きに答える。
「んーまぁ、そうだけどハルだってどこかの歌から太宰を知ったんだろ?」
サダはケータイの画面から視線を移しハルを見た。
「そうだよ、てか雨ニモマケズってさ玄米三合の話とか、ヒデリなのかヒドリなのかとか……やや、わかりにくいよね?」
文庫本を閉じ、机の上に置いた。
「なにやら、あったみたいだよ?Wikipediaに書いてあるから調べたら?」
「君みたいにウチはケータイとか好きじゃないんでね。ちゃんと紙の質感とページをめくる事によって物語の本質に近づく……」
「何度も聞いたよ。それで、今回の1レス勝負は参加するの?」
話を遮ったサダは再びケータイに視線を戻しながら話を続けた。
「近頃のお題は難しいね。本当に難しい」
「はぁ、ケータイを打つのが難儀なアレか……ウチとしては、読み手にまわりたい。……けど逃げ出したみたいで嫌だし」
ポケットからケータイを取り出して操作を始めるハル。
「一人称なら簡単な気がするんだけどね。ハルは三人称にこだわるからいけないんじゃないかな?そもそもSSぽくないし」
ハルの顔が赤くなっていく。どうやら怒っているようだ。
「うっさいな。宮沢賢治がお好きな君にはわからんでしょね?宮沢は詩や童話の作家さんですものね?」
サダの顔も赤くなっていく。
「……ハルの好きな太宰なんか厨二の先駆けでしょ?厨二病の君には宮沢は理解できなくて当たり前だよ」
言い争う2人の後ろから、こほん、と小さな咳払いが聞こえた。
「雨にも負けてるし、司書にも負けた」
「サダのせいだもん。恥の多い生涯だよ、まったく」
追い出された2人は雨に濡れながら帰路についているようだ。
「決着は」
家への分かれ道でサダはハルの背中に言葉を投げた。振り返ったハルもサダに言葉を返す。
「1レス勝負で!」
335.31 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】