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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


595: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/25(土) 19:47:33 ID:rJWJ05WBzk
 蝉の声が、やかましく響く。しかし、タツキの耳にはそれが届いていなかった。
 「……ユズキが入院?ははっ……冗談だろ?それに、大きな病院に移るかもしれない?引越もするかもしれない?なんだそれ?」
 流れる汗もそのままに、タツキはケータイに映し出された文章に見入っている。
 「ユズキのヤツ……冬になったら雪を見ようって約束してたのに……」
 タツキは呟くと深く考え込みだした。何か、ユズキに出来ないものかと。
 「そうだ、雪だ!」
 何か思いついたようで、弾かれるようにタツキは走り出した。

 「入院のことタツキに言わなかったから、きっとアイツは来ないよね?ちょっと……後悔してるかも」
 ユズキは、病室の窓から日の落ちた中庭を見ている。そんな時だった。
 「ユズキ……何で教えてくれなかったんだ」
 「タツキ?どうして……ここに?」
 お互いに疑問をなげかけ、そして2人ともが言葉が途切れた。タツキは静かに窓を指差し、沈黙を破る。
 「今から雪、見ようか」
 言い終わるのと、ほぼ同時に窓の外が明るくなった。
 「病院の人にも、協力してもらったんだ」
 タツキが言葉を続けていると、空から白いモノが降り始めた。
 「タツキ……?これって……紙吹雪?」
 驚いたような表情のユズキがクスっと笑う。やや恥ずかし気にタツキは言った。
 「必ず、体治して戻ってこいよ?次はちゃんとした真冬の雪を見よう、待ってるから……」



 約束が果たされたのは、それから四年後のことだった。
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