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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


592: 名無しさん@読者の声:2015/7/23(木) 16:00:50 ID:BbTuNZAfwQ
8月の天気と言ったらお日さまがぴかぴかと輝き、もくもくとした入道雲の浮かぶ青い青い空を思い浮かべそうなものだ。
しかし、あいにく今日は朝から空いちめんに重苦しい雲がたれこめていた。

お天気お姉さんの言うとおりに傘を持って出掛けたら、ほどなく季節はずれの雪が降ってきた。
最初は埃みたいに小さかった粒が、徐々に質量を増し、あっという間に人差し指の先ぐらいまで大きくなった。

道行く人々は慌てて傘をさしたり軒先に逃げ込み、車はワイパーを動かしはじめる。
ランドセルを背負った子どもたちが、雪だー!とはしゃぎながら隣を駆けぬけていった。

異常気象も3年続けば慣れてくるものだ。

待ち合わせの交差点にたどり着くと既に、なっちゃんがビニール傘を差して立っていた。
時間には余裕を持って家を出てきたのだが彼女は渋い顔をしている。原因はすぐにわかった。

「雪が降るとは思わなかったー」
「今朝の天気予報見てないの?」
「うん。昨日は雨だって言ってたもん」

そう言えば、なっちゃんは雪が嫌いなのだった。
理由は色々聞いたはずだが忘れた。たぶんどうでもいい理由だったんだろう、と言うと彼女は怒るかもしれないけれど。
二人並んで歩きながら他愛もない話をする。

雪は積もることなく溶けていく。
それもそうだ、気温が25度を越えている中で水分の多いべちゃべちゃした雪が降っている。何かに触れたとたん、幻のように消えてしまうのだ。

見た目以外はほとんど雨に等しいこの異常気象は3年前に突如として始まり、未だ原因は解明されることなく今日まで続いている。
学者たちは環境や生態系が云々、農業や漁業への影響が云々と議論しているが、そもそも連日の最高気温が40度を越えている時点で異常気象は異常気象なのだ。
そこに豪雨が襲ってこようとも、雪が降ってこようとも根本の問題は変わらないと思う。

歩き続けて10分ほど。私たちは人のいない小さな公園に辿り着いた。
屋根のある休憩所に入って傘をたたみ、並んでベンチに座る。
なっちゃんが肩からさげていたショルダーバッグからメモ帳とペンを取りだし、目を輝かせて言った。

「さあ、ゆきちゃん。世界を変える話をしましょう!」

風が吹いて休憩所にほんの少しだけ雪が舞い込んできた。
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