日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます
868: 名無しさん@読者の声:2016/2/19(金) 21:49:06 ID:c4hHJdAioA
「――いやよ死にたくない、どうか命だけは助け」
「ダメだよ」
ドパン、と分厚い風船が割れるような音がして、ターゲットはぐにゃりと床に崩れ落ちた。
いつも見慣れている光景とはいえ、朝から銃を使うのはやっぱり精神的によろしくない。
「あーあ……まったく」
つぶやいて、深い深いため息をついた。
きれいに空いた穴から視線をそらし、磨きぬかれた窓に近づいていく。ちょうど、血のように真っ赤な太陽が生まれるところだ。高層ビルから見る朝焼けはとてもきれいで、ささくれた気持ちがふわり、と解けていった。
殺人を許されているのは、この帝国に数人しかいない「狼」と呼ばれる暗殺者だけだ。
産まれた瞬間に人間の役割が定められるこの国で、ボクは最悪の役割を与えられたってわけ。もし神様が存在するなら、一言文句をいったあと銃弾を千発はおみまいしてやるのに。
それくらい、この仕事は過酷なんだ。人を殺すたびに自分の心が死んでいく。十人も殺せば、感情のない死神の出来上がり。実際ボクの同僚たちは、少年も少女も感情のないロボットと化している。
じゃあなんで、ボクはこんなに感情豊かなのか。
理由は簡単。今日がボクの「狼」として初めての仕事で、なおかつ最後の仕事だから。
「……こちら七(ナナ)。ターゲットの排除に成功」
『了解。ただちに帰還せよ』
通信を切った携帯を床に落とし、粉々になるまで踏みつけると、ボクは微笑みながら呼びかけた。
「いつまで寝てんのおばさん」
「誰がおばさんじゃ!……って、え? あれ? あたし撃たれて……」
「撃ったのは壁。アンタは無事」
そろそろと床に両手をついて起き上がった彼女は、こちらをきょとんと見つめた。
「ボクは今日で「狼」をやめる。国家に反逆した人を殺すなんて馬鹿げた仕事、アホらしくてやってられないよね」
「……あなた、これからどうするの?」
「んーまあとりあえず……国家に反逆でもしようかな」
あーでもその前に、朝ごはんを食べたい。
ボクがつぶやくと、彼女は「わたし、料理得意なの」と、自信満々に笑った。
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