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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


755: 名無しさん@読者の声:2015/11/13(金) 11:42:39 ID:r6ZsEr4G4Y
「ようやく死んでくれたわね」

 女はボブカットの髪に汗を光らせながら、うれしそうに言った。

「けど説明書の内容とずいぶん違うじゃない? 眠るように息絶えるって書いてたのに。もがき苦しむから押さえつけるのに苦労したわ」
「まあ結果オーライってことでいいじゃないか」
 禿げ上がった頭に伝う水滴を何度もぬぐい、男が荒い息をついた。
「なんにせよ、これで親父の遺産十億円は俺のものだ」
「ちょっと。私たちの、でしょ」
「どっちだっていいだろそんなこと」
「一番重要なことよ」
 男女の前にある介護ベッドには、悪鬼のような形相で白目をむく老人の死体が横たわっている。
「でも、少しかわいそうな気もするわね。こんな苦しそうな死に方、私は絶対にいや」
「自業自得さ。ずいぶんあくどい方法で金を稼いでたらしいからな。殺した人間は十人じゃきかないって、よく自慢してたし」
「あら。血は争えないわね」
 ころころと嘲笑する女に苛立ったのか、男の頭頂部から粘っこい汗が吹き出した。
「そんなことより、毒の入ったビンはきちんと隠したんだろうな」
「ええ。屋根裏部屋の目立たない場所に」
「なんだと?」
 男の拳がベッドの柵を殴りつけ、死体が寝返りを打つ。
「レイカに見つかったらどうするつもりだ。よく俺たちの目を盗んで忍び込んでるだろ」
「フン、まだ小学生にもならない子供のなにを恐れてるのよ。大丈夫。絶対見つからないように青いダンボールの奥深くにしまっておいたわ。それにもし、あの子が屋根裏に行こうとしてるのを見かけたら――」
 女の蹴りがベッドのクッションに炸裂。老人の歯のない口がぱかっと開く。
「いつものように「しつけ」すればいいでしょ」
「そういう詰めの甘いところがお前の欠点だ」
「あなたこそうじうじ悩んで男らしくないわね」
「なんだと?」


 二人の口論がはじまったのを確認して、屋根裏部屋の床にあいた穴から片目を離した。
 体中に出来たあざの痛みに顔をしかめながら、よつんばいで青いダンボールの前にたどり着く。手をつっこんで目的の茶色いビンを取り出し、中から二錠の薬を取り出してポケットへ。
「ららら〜、血は争えない〜♪」
 鼻唄を歌いながら、ビンを元の場所へ戻してゆっくりと立ち上がった。
 扉をあけ、階段の途中にいた蜘蛛を裸足ですりつぶしながら台所へ向かう。

 わたしの大切なパパとママに、ジュースを用意するために。
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