日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます
922: 名無しさん@読者の声:2016/4/8(金) 08:07:28 ID:hqaoGb1eMA
「ちょっと待って」
鈴を転がしたような声に、思わず振り返る。
「いま、一人ですか?」
「え……そう、だけど」
男を呼び止めたのは、まるでファッション雑誌から抜け出してきたような美少女だった。
シンプルなワンピースを着ているので分かりづらいが、たぶん高校生くらいだろう。ぱっちりとした目は潤み、眉根は困ったように寄せられている。
(なんだなんだ)
こんな少女が冴えない中年男になんの用だ。脳内に警戒信号が点滅する。
「あの……お願いがあるんです。初対面でこんなこと頼むなんて、非常識かもしれませんけど」
きゅっと桜色の唇を引き結んだあと、決心したようにいった。
「私の住んでいるところまで、来てもらえませんか? そしたら私の、『誰にも見せたことのない大事なトコロ』……見せてあげます」
「喜んで」
男は即答した。こんなかわいい子に誘われて、断る男なんているだろうか。
――
少女の手に引かれるままついて行く。人気のない路地裏まで来たとき、少女は振り向いて男と向き合った。つないでいた手を両手できゅっと握り直し、真剣な目で男を見つめる。
「本当にいいんですか? これが最期の確認です」
「も……もちろんいいさ。それより、早く君の大事なトコロを見せてくれ」
男の脳内はピンク色に染まっていた。息は荒くなり、無遠慮な視線を少女の身体に注ぐ。
「分かりました……では」
次の瞬間、少女の口がぐわっと風呂敷のように広がり、男を丸飲みにした。
「……ふう」
一瞬で元の人間態に戻った少女は、手元の端末を起動して口に近づける。
「こちら♯*%。任務完了。平均的な異星人のサンプルを入手した。これより母船に帰還する」
通信を切り、ぽっこりと膨らんだ腹をさすりながら、少女は淡々と呟いた。
「……見えましたか? 私の、『誰にも見せたことのない大事なトコロ』」
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