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3センチメンタル・ヤング・ピーポー【2】
[8] -25 -50 

1: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:25:45 ID:N3rkjbtVuM


高校生の馬鹿馬鹿しくて、

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティ───続行。


【前スレ目次】
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1327757079/993-995

【登場人物】
>>2-3

【当スレ目次】
>>768-769


2: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:26:31 ID:cuz3SBujx2

【二年生(4馬鹿)】

*鳴海/なるみん・しょんべん
残念なあだ名で有名になってしまったチビ。口が悪くて天邪鬼。

*篠原/篠くん・イケメン先輩
あだ名の通りのイケてるメンズ。発言が馬鹿だが侮れない。

*桃山/桃ちゃん・オカマ
オカマ。家族の前ではちゃんと男の子。意外と頭が悪い。

*橘/メガネ・変態メガネ
学年トップを誇る秀才だが変態。案外面倒見の良いお兄ちゃん。

【一年生の女の子】

*清瀬/ピヨ
ノリが悪い関西人のチビ。おどおどしっぱなしですぐにピヨる。

*鈴木/鈴木さん
割と長身で俊足。可愛いもの好き。無表情が多いちょっと変な子。


3: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:27:10 ID:N3rkjbtVuM

【モブの方々】

*男子A
ちょっと元気な普通の子。

*男子B
普通で普通の子。

*男子C
ちょっと無口な普通の子。

*女子A
ありがちな普通の子。

*女子B
ありがちな巨乳の子。

*女子C
ありがちな活発な子。

*担任教師
4馬鹿と上記モブの担任。

*生徒指導
よく居る熱い先生。

*一年女子(二人)
名前が同じで見分けが付きにくい二人。
「w」が付いているか否かの違い。清瀬、鈴木と同じクラス。

*猫
校門に現れるデブ猫。デレない。

【その他の方々】

*桃姉
桃山の姉。ポーカーフェイス。

*橘父、妹、弟
橘家の方々。母は他界。

*鳴子
鳴海そっくりな僕っ娘の従妹。


4: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:28:12 ID:N3rkjbtVuM

──教室


実行委員「それでは、我がクラスの出し物はメイド喫茶に決定ー!」

男子生徒「イェー!!」

女子生徒「えー、やだー!」

男子生徒「メイド!メイド!」

女子生徒「そんなにメイドが好きなら自分達でメイドしなよ」

男子生徒「誰が男のメイド姿なんか見たいんだよ!」

女子生徒「いいじゃん、男女逆の格好してたら面白くない?」

女子一同「超ウケるー!それいいじゃん!」

男子一同「ふざけんな!むさ苦しすぎだろ!」


5: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:30:07 ID:N3rkjbtVuM

ぎゃーぎゃーわーわー


担任「み、皆落ち着いてー」

男子生徒「メイドといえば女だよなー、先生!」

女子生徒「先生ー、女ならうちらの味方だよね!」

担任「う、うう……先生はどっちも素敵だと思うけど、此処は平等にじゃんけんで!ね?」

男子生徒「んじゃ、男子代表は男子Cだ!」

男子C「……」エー

女子生徒「それじゃあこっちは女子Bちゃん、頼んだよ!」

女子B「わ、私……!?」


6: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:31:03 ID:N3rkjbtVuM

男子A「今だ!2スレ目もモブ達を宜しく!」

男子B「大丈夫、出番は殆どないよ」

女子A「たまには出て来る事もあるんだけどねー」

女子C「ま、こういう時しかあたしらの出番ないけど」


男子生徒「勝てよ、男子C!」

男子C(……なんで僕が)

女子生徒「女子Bちゃん頑張って!」

女子B「あんまり期待されるとプレッシャーが……」


生徒一同「じゃーんけーん!」



7: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:32:49 ID:N3rkjbtVuM

──────‐‥


桃山「メイド服♪メイド服♪念願のメイド服♪」ルンルン

鳴海「誰もオカマの女装なんか喜ばねぇっつーの」

橘「よかったな、チビ。お前は既に女装癖のレッテルが貼られているからやりやすいだろう」

篠原「あはは、鳴海もツインテールすればいいじゃん。きっと似合うよ」

鳴海「誰が女装癖のツインテールだ!」

桃山「誰も其処まで言ってないわよ」

橘「なんで勝った、男子C……」遠い目


8: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:42:06 ID:N3rkjbtVuM

×橘「なんで勝った〜

〇橘「なんで負けた〜


ミスです……orz


9: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:43:10 ID:cuz3SBujx2

篠原「そんな事よりほら、俺達のクラスは学校のゲートも担当なんだからね!」

桃山「派手なゲートにするわよー!」

鳴海「看板作って、あとは風船付けまくるんだろ?簡単じゃん」

橘「メイド服……この俺が、メイド服など……」

篠原「橘のメイド姿かー……見てらんないね」ヘラヘラ

橘「言っておくが、お前もだからな。イケメンの女装は美しいなど、現実世界ではあり得ん」

鳴海「まあ、体格が完全に男だしなー」

橘「お前も従妹と似てるからといって調子に乗るなよ。いくらチビでも所詮は男。女と同じボディラインはお前ごときに表現出来ん」

橘「ああ、クソッ……何が悲しくて男共の生足なんぞ拝まにゃならんのだ!肝心の女共は男装だと?俺に尻だけ見てろ、と?」

桃山「何の話をしてるのかしら、この変態メガネ……」


10: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:44:31 ID:N3rkjbtVuM

清瀬「桃さーん!み、皆さんも今日は!」

鳴海「おう、ピヨと鈴木じゃん。お前らも文化祭の準備?」

鈴木「うん、靴箱に一年生の合同作品を飾るんだって」

篠原「あー、俺達も去年やったよ。爪楊枝に色塗って、でっかい校長の絵を描いたんだよねー!」

桃山「そうそう、なかなかの芸術作品だったわよね!」

清瀬「ふわー……見てみたかったです。爪楊枝て、大変やったんやろなあ」

橘「まあ、なかなか神経の擦り切れる作業だったな。今年は何をするんだ?」

鈴木「今年は色んな人の写真を撮って、一枚の絵に仕上げるの」

桃山「あら、素敵じゃない!爪楊枝なんかより大変そうだけど。また校長先生の絵かしら?」

鈴木「ううん。猫だよ、いつも校門に居る」

鳴海「それただの野良猫じゃねぇか」


11: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:45:41 ID:cuz3SBujx2

篠原「そういえば俺達のクラス、メイド喫茶する事になったんだよ。男女逆転の」

清瀬「男女逆転?」

桃山「女の子が男の子の格好で、男の子が女の子の格好をするの。なんと、メイド服なのよー!」

清瀬「えぇ?ほ、ほんなら皆さんメイド服着はるんですか?」

橘「……残念だが、そうだ」

鈴木「メイド服……」

鳴海「ごついメイド達がオモテナシしてくれるぞ?いらっしゃいませ、お嬢様ーって」ケラケラ

鈴木(メイド服、可愛らしいな……着てみたい……)

清瀬(篠原くんのメイド姿……もしそれが執事さんやったら……)

桃山「あれ、この子達フリーズしちゃったわよ」


12: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:46:13 ID:cuz3SBujx2

鳴海「んで、お前らのクラスは何すんの?」

鈴木「メイド服……」

清瀬「執事……執事さん……」

桃山「なにこの子達怖いんだけど」


一年女子「あー!二人共こんな所に居たー!」

一年女子「まったくwうろちょろしおってww」

橘「最近登場回数が多いな」

一年女子「サーセンww」

一年女子「今日は、イケメン先輩とその他の方々///」キャピッ

橘「……もう何も言うまい」


13: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:46:49 ID:cuz3SBujx2

一年女子「ほら、二人共行くよ!」

鈴木「ああ、ごめん頭の中がフリルで一杯だった」

清瀬「執事さん……」

一年女子「ちょw清瀬っち戻らないじゃんww」

一年女子「清瀬さーん、帰って来てー」

鳴海「もういいからお前らあっち行け」

鈴木「私達のクラスはフランクフルトの模擬店だよ」

鳴海「聞こえてたのかよ!」

篠原「あはは、鳴海頑張れー」

鳴海「何をだよ!お前も頑張れよ!」

橘「後輩の面倒を見るのは先輩の務めだからな。しっかり突っ込めよ、しょんべん先輩」

鳴海「しょんべん先輩止めろ!」

篠原「あははははっ」

鳴海「笑うな!!!」


14: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:50:23 ID:cuz3SBujx2

──放課後


鳴海「あー、疲れた……」

桃山「まったくよね。ひ弱なアタシに肉体労働させるなんて酷いんだから」

橘「情けない事を言うな。そのチ〇コは偽物か?」

篠原「あはは、本物のチ〇コに決まってるじゃん」

桃山「そんなに連呼しちゃ嫌っ!」

篠原「よーし!文化祭頑張るぞー!」

桃山「メイド服ーっ」

鳴海「……」

橘「……」


15: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:53:52 ID:cuz3SBujx2

という訳で、2スレ目突入です。
相変わらずの下らないSSですが、皆さんの暇潰しにでもなれれば幸いです。

読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!


16: 名無しさん@読者の声:2012/7/31(火) 18:01:13 ID:/ZKK41.bWM
2スレ目キタ━(゚∀゚)━!
支援されて頂きます!

あ、女子Bは俺が貰っていきますね

17: 名無しさん@読者の声:2012/7/31(火) 18:38:50 ID:kX0X1gN7TI
2スレ目待ってました!
男子Cは俺の嫁!

1さんに
っCCCCCC
男子Cに
っあんパン
18: 名無しさん@読者の声:2012/7/31(火) 22:50:50 ID:cQ/q8MUBcY
>>1先生2スレ目おめ!


何で勝った…間違いだったのか…てっきり男気ジャンケンをしたのかと思ったw

つシエン
つ綿菓子…@京都


4馬鹿のメイドさん期待!!
19: 名無しさん@読者の声:2012/8/1(水) 01:10:09 ID:3qLJchNIQ2
2スレ目おめでとうございます!
とりあえず鈴木さんは頂きますねー

っ支援

鈴木さんとピヨちゃんもメイドさん着ればいいのに…w
20: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:08:17 ID:bV1.aGARNg
>>16
女子Bとは目の付けどころがいいですねw
彼女は私の中ではこのSSで一番常識人です。幸せになってもらいたいです、本当に。

>>17
男子C、どうしてそんなに人気者なのでしょうか。少し妬けますw
あんパンはABCで仲良く食べてもらいますね!イケメン発揮!

>>18
その手があった…!訂正しなければもう少し男子一同の評価も上がったでしょうにw
やはり西日本は綿菓子なんですね。綿飴と書きつつ違和感の塊でした。反応して下さってありがとうございます(*´∀`*)

>>19
あんな不思議っ子で宜しければ可愛がってやって下さいw
案外鈴木が似合ったりするだろうな、と少し妄想してしまいました。黒髪ロングのメイドさんって素晴らしいかもしれません……


支援感謝です。投下します。


21: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:08:59 ID:bV1.aGARNg

──教室


桃山「じゃじゃーん!」

篠原「わー、人数分揃ったんだ!」

橘「……」

鳴海「……」

男子一同「……」

桃山「ちょっとアンタ達、何よその死んだ魚みたいな目は」

女子C「何だよ女々しいなあ。全員の分用意するの大変だったんだからね!」

桃山「自分に合ったサイズを選んで取って頂戴。さあ、試着開始よー!」

女子B「あ、女の子が居たら着替えにくいだろうから、私達は廊下でメニューリストの続きやっておくね」

女子A「じゃあ、女子は廊下に行こっか」


22: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:09:53 ID:TAfrok7CDk

ガラガラ──ピシャン


桃山「さ、女の子達も居なくなったし着替えましょうか」

男子生徒「……」

桃山「ええい、もじもじしてないでさっさと脱ぎな!」バッ

男子生徒「きゃー!助けて止めて脱がさないでー!」

篠原「鳴海と橘も着替えないの?」ヌギヌギ

橘「お前はよくもまあ、抵抗なく着替えだせるもんだな」

鳴海「はぁー……しょうがねぇ、着替えるか」

篠原「いよっ!鳴子ちゃん!」

鳴海「違うわ!」


23: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:10:46 ID:TAfrok7CDk

橘「鳴海、お前……正気か?こんな屈辱的な事はないぞ」

鳴海「あれー?メガネちゃんは随分自分に自信がないのねー」

橘「……は?」

鳴海「まあ、しょうがねぇか。その顔じゃ気持ち悪いだけだもんなー」

篠原「あはは、絶対見てらんないもんねー」

橘「……」ピキ

鳴海「お前あれだろ、俺より可愛くなれる自信がねぇから言い返せねんだろ。いやー、可愛くてごめんねっ☆」キャピッ

篠原「スタイルよくてごめんねーっ☆」キャピッ

\ プチン /

橘「上等だクズ共があああ!知的美人なメイド様とやらを見せ付けてやるわあああ!」


24: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:11:56 ID:TAfrok7CDk

ドッタン!バッタン!

女子A「ねぇ、男子達なんか騒がしくない?」

女子B「着替えてるだけだよね?何だか、暴れてるような……」

女子C「ていうか、色んな叫び声聞こえてくるんだけど」

女子A「桃ちゃーん、大丈夫ー?」

\ ギャアアァ!タスケテー! /

女子B「な、何かあったのかしら……」おどおど

女子C「うっし!突入しますか!」

女子A「しちゃいます?」

女子B「だ、駄目だよ。まだ皆着替えてる途中かもしれないよ?」

女子C「大丈夫だって!男子のパンツなんかショーパンみたいなもんじゃん。突入ー!」


25: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:13:10 ID:bV1.aGARNg

ガラガラ!

女子C「何騒いでんだ男共ー!」

女子B「きゃっ、女子Cちゃ……」


桃山「ふふふ、大丈夫よ。アタシがちゃんと可愛くしてあげる!」ハァハァ

男子生徒「嫌ーっ、捕まったー!脱がさないでー!」

男子生徒「もうお婿に行けない……」シクシク

男子A「どう?似合う?うっふーん」

男子B「うん、全然似合ってないから大丈夫だよ。ぶっ飛ばしたくなる」ニコ

男子C(足、スースーする……)ピラピラ


女子A「何というカオス」


26: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:14:35 ID:bV1.aGARNg

鳴海「ぎゃははは!気持ち悪ぃーっ!」

橘「この俺の美しさが分からないとは……お前の目は節穴か?」

篠原「あははは!どう見てもただの変態だー!」

橘「お前もな」

鳴海「どう見ても俺が一番可愛いじゃん。勝負あったな」ニヤニヤ

篠原「うーん。顔は鳴子ちゃんに似てるのに、なーんか残念なんだよねー」

橘「だから男の身体で女特有の曲線は表現しきらんとあれ程……だが一番美しいのは俺だ」キリッ

篠原「えー、橘よりは俺の方が……あ、女子Aさん達、いい所に!」

女子A「え!?」ビクッ


27: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:15:30 ID:bV1.aGARNg

鳴海「なあ、女子。どう見ても俺がこのクラスのNo.1だよなー!」

女子A「え、えっと……」

橘「よく見ろよ女共。黒髪眼鏡の知的美人こそ至高!この俺様こそNo.1に相応しい!」

女子B「ひっ……」

篠原「あはは、見て見てー。オラフリフリだぞベ〇ータ!」クルクル

女子C(お前がナンバーワンだ!とでも言えって事かな……)

男子A「俺は俺は?うっふん」

男子B「セクシーポーズ止めなよ気持ち悪い」

男子C「……」ピラピラ

女子一同(何て言うか、)

女子一同(全体的にキモい……!!)


28: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:16:00 ID:TAfrok7CDk

──昼休み


橘「俺の秘めたる美しさに気付けんとは、あの女共め……」

鳴海「散々人の事女装癖呼ばわりしといてあの反応は納得いかねぇな」

篠原「いい加減プリン手に入れたいよね!まったく!」

桃山「篠くん、論点が違うわよ。可愛いから許すけど」

桃山「アンタ達ねぇ、ただスカート履いただけで可愛くなれる筈ないでしょ。漫画の読み過ぎよ」

鳴海「大体そういう展開はつきものじゃん」

桃山「甘い!!!」


29: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:16:31 ID:TAfrok7CDk

桃山「メガネも言ってたわよね、女と同じボディラインは表現出来ないって」

橘「ああ、確かに言ったな」

桃山「それがカバー出来るのよ、メイド服なら。ある程度だけどね」

鳴海「そういやお前、中学ん時ちょっと着たんだっけか」

桃山「それは忘れて頂戴。とにかく、足もタイツ履いて隠せばいいし問題ないわ。問題は……」

篠原「問題は?」

桃山「その仕草よ、仕草!そんなにお股開いて座る女の子が何処に居るの!パンツ見えちゃうじゃないの!」

鳴海「別にいいだろ、そんくらい」

桃山「よくないわよ!そんなのだから気持ち悪がられるの!」

橘「」イラッ


30: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:17:01 ID:TAfrok7CDk

桃山「あんな気持ち悪い女装集団のメイド喫茶なんて、誰も来ないに決まってるわよ。赤字だらけで打ち上げどころじゃないわね」

篠原「えーっ。ジュースとお菓子のご褒美はー?」

桃山「残念だけど、あんな気持ち悪い女装喫茶じゃ望み薄ね。それどころか、気持ち悪いクラスとして語り継がれるかもしれないわね」

鳴海「だから女子に着させりゃよかったんだよ。ミニスカ履かせとけば男が釣れんだろ」

桃山「アンタね、文化祭で女の子達に水商売みたいな事させられる訳ないでしょ!これだから男は……」

橘「ほう。なら男がやるのは問題ないという事か?」

桃山「……はい?」


31: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:17:54 ID:bV1.aGARNg

橘「さっきから黙って聞いてりゃ、好き勝手言ってくれるじゃないですかオカマさん」

橘「女共が提案しておいて気持ち悪い?赤字?自業自得だな。だったら通常通りのメイド喫茶を大人しくやればいいだけの話だろう」

篠原「あれ、橘結構マジで怒ってる感じ?」ヘラヘラ

橘「ああ、怒ってる。怒ってるとも。気持ち悪いと言われたまま黙ってられるか!」

鳴海「いや、だってお前マジで気持ち悪かったぞ?」ププッ

橘「黙れ女装癖のしょんべん小僧が!お前も気持ち悪がられてるんだよ!」

橘「このままでは俺のプライドが許さん。あの女共に俺の真の美貌を知らしめてやる……!」

桃山「そ、そう……頑張ってね」


32: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:19:08 ID:TAfrok7CDk

橘「頑張ってね、だと?いいかお前達、馬鹿にされたまま羞恥に晒されるだけの文化祭が楽しい訳がないだろう」

篠原「うーん、確かにご褒美なしって言われるとモチベーションは下がるよね」

橘「チビ、お前も気持ち悪い女装癖にランクアップしたくはないだろう」

鳴海「そもそもあれは誤解だっての」

橘「女共にナメられたままでは男が廃る!ジュースも菓子も俺がやってもいい!今こそ立ち上がり、女共に自分達の愚かさを分からせてやろうじゃないか!」

篠原「あは、なんか面白くなってきた。本気でオカマになるんだね!」

鳴海「ぎゃふんと言わせるってやつか。悪くねぇな」

桃山「皆がそこまでやる気なら……アタシも力になる!オカマの血が騒ぐぅー!」

橘「やってやるぞ野郎共!」

野郎共「おーっ!」


33: ◆UTA.....5w:2012/8/4(土) 21:21:56 ID:TAfrok7CDk

これにて投下終了します。
>>18さんが折角4馬鹿のメイド姿に期待して下さっていたのに、全体的にキモいという結果になってしまいましたw

それでは、今日も読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!


34: 名無しさん@読者の声:2012/8/4(土) 22:24:38 ID:/D0oMT9Up2
支援!
よければこれを
つAV
35: 名無しさん@読者の声:2012/8/5(日) 01:24:25 ID:fuIjtjYq7A
|≡c⌒っ゚Д゚)っCoO(橘のメイド姿と聞いて!!) ズサーッ!!


2スレ目ですが、一応、
|´△`)oO(描いてもよろしいでしょうか?)
36: 18:2012/8/5(日) 10:14:12 ID:Sf0foeK/Cs
楽しいwww


>>1先生ならやってくれると信じてたよ!
そう!スカートはいたダケの男は気持ち悪いだけww

橘がたぎってきたみたいなので、これからの進化に期待ワクワクしえ―んんんんんん

つヅラ
37: 名無しさん@読者の声:2012/8/6(月) 01:43:06 ID:lqgfc3WY9E
やっぱ面白いわw
俺が言う事じゃないけど>>35さんぜひ描いてほしいw

っCCCCC
っ一票
38: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:13:27 ID:yQ6HA24s/s
>>34
こ、これは……!
メガネのコレクションがまた一つ、増えるんですねw

>>35
わー、ありがとうございます!是非描いてやって下さい!
とても残念なメイド姿になってしまいましたが、本人は知的美人だと信じているそうです。どうか彼に道を踏み外さないよう、諭してあげてください。

>>36
楽しんで頂けて何よりです!
どうして男の子の膝小僧はあんなに主張してくるのでしょうか。スカートだけで可愛くなれる男の子なんて、幻ですw
頂いたヅラは大切に使わせて頂きますね!

>>37
その一言だけで頑張れます。ありがとうございます!
37さんの一票を無駄にしないように頑張るのみです(`・ω・´)


支援感謝です。投下します。
39: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:16:28 ID:r5xYrM9.82

──放課後、体育館裏


清瀬「えっと、こんな所で一体何の話が……」

鈴木「言っておくけど、やられる前にやり返す。手加減なしだからね」

鳴海「お前らは一体どんな想像してんだよ」

篠原「あはは、決闘の申し込みじゃないから安心してね」

鈴木「じゃあ、何」

桃山「鈴木ちゃん達も準備で忙しいだろうし、アタシは反対したのよ?でもメガネが……」

清瀬「橘くんが……?」ビクビク


40: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:18:02 ID:r5xYrM9.82

橘「二人共、よく来てくれた」スッ

清瀬「ひっ……!?」

鈴木「!?」

橘「少しお前達に頼みたい事がある。なに、簡単な事だから安心しろ」

鈴木「メイド、服……」

清瀬(へ、変態さんや!!)

鳴海「ぷっ……あははは!お前のメイド姿にどん引きしてるぞ、メガネさん?」

篠原「いきなりその格好見せ付けるのは……ぷふっ……やっぱりキツいよ」プルプル

橘「口で説明するよりも実際に見せた方が早いだろう。どうだ、知的美人の黒髪メイド様は」

清瀬(すごく……変態です……)


41: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:20:27 ID:r5xYrM9.82

鈴木「これが、メイド服……」

橘「そうだ。俺達はこんな格好で羞恥に晒される事を、甘んじて受ける事に決めた」

鈴木(どうしよう、想像していたよりも可愛らしい……)

橘「ところがどうだ。女共は揃いも揃って気持ち悪いなどと吐(ぬ)かしやがる」

鈴木(……これを清瀬に着させたら、)

橘「恥をかくだけの文化祭なんて御免だ。あの女共は俺の美しさに気付いていないんだろうがな」

鈴木「うん、凄く似合う」

野郎共「えぇっ!?」

橘「ほう、お前は話の分かる奴だな」


42: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:22:58 ID:yQ6HA24s/s

鳴海「おい、お前ちゃんと目ん玉付いてんのかよ」

鈴木「どうして?(清瀬は)似合うよ」

桃山「鈴木ちゃん、気を遣わなくていいのよ……?」

篠原「ね、清瀬さん。俺の方が絶対マシだと思わない?」クスクス

清瀬「ひ、はひっ、分から分からないです」

橘「お前らは誰の味方なんだよ!」

鳴海「お前がキモいって事に関しては女子に賛成だけど?」

桃山「仕方ないじゃない、気持ち悪いんだもの」

篠原「あはは」

清瀬(笑たら失礼や。笑たアカンッ……!)プルプル

橘「言っておくが、お前らも同レベルで見られてるんだからな!」


43: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:24:58 ID:yQ6HA24s/s

橘「……まあいい。二人を呼び出したのにはちょっとした訳がある」

鈴木「訳?」

橘「赤字を防ぐ為、そして女共に知らしめる為……俺達に協力してほしい」

清瀬「協力て、何を……」

橘「動け」

清瀬「へ?」

橘「女の仕草とやらを見せてみろと言ってるんだ。動け」

清瀬「動け言われても……」

鈴木「動けばいいんだね。了解」スッ

鳴海「おい反復横跳び始めたぞこいつ」

篠原「あはは、鈴木さんて本当面白いや」


44: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:28:26 ID:r5xYrM9.82

橘「……俺が悪かった。じゃあ、落ちた物を拾う素振りでも」

鈴木「こんな感じかな」ヒョイ

篠原「あ、足閉じてる!桃ちゃんが言ってたのはこれかー!」

桃山「そう!それが女の子よ!アンタ達みたいながに股じゃパンツ見えちゃうからね!」

橘「ふむ。こう、か……?」ヒョイ

篠原「あははっ、やっぱり気持ち悪ーい」

キャッキャッ ウフフ…


清瀬(か、完全に取り残されてしもた……)

鳴海「なあ、おい、ピヨ」

清瀬「あ、はい!」


45: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:31:21 ID:r5xYrM9.82

鳴海「お前、さ……その、えっと……」

清瀬「?」キョト

鳴海「あー、ピヨって篠原の事好きなわけ?」

清瀬「は、はい!?ななな、何言うてはるんですか!」カァァッ

鳴海「何って、前からちょっと思ってたんだよなー」

清瀬「ちが、ちが、ちがっ……」

鳴海「あれ、違うのか?」

清瀬「……分かれへん、です」

鳴海「何だそれ。自分の事なのに」

清瀬「し、篠原くんにはうちみたいな地味な子、まず釣り合う事あらへんし……」エヘヘ

鳴海「は?釣り合うとか釣り合わねぇとか、好きになんのに関係あんの?」

清瀬「……」


46: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:34:20 ID:r5xYrM9.82

橘「今のは完璧に出来てたろ!」

鈴木「私は其処まで内股にしたりしないけど」

桃山「そうね、余裕で気持ち悪いわね」

篠原「あはは、気持ち悪いのから抜け出せなーい」

アハハ アハハ…


鳴海「ほら、馬鹿だろあいつ。確かに見た目はアレだけど、何処にでも居る普通の馬鹿だぞ」

清瀬「……」

鳴海「まあ、勉強も普通に出来るし運動神経いいし見た目あんなんだし、それなりにはおモテになってるみたいだけどなー」ニヤニヤ

清瀬「……うち、」


47: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:39:04 ID:r5xYrM9.82

清瀬「うち、ホンマに分かれへんの。篠原くんはキラキラしとって、人気者で、友達も沢山居てはって……」

清瀬「うち、正反対やから。篠原くんと正反対やから、憧れみたいなもんで……でも、」

鳴海「?」

清瀬「鈴木さんみたいに普通にお話出来たら、もっと篠原くんの事知れるのにって、思う。知りたいなって……思うん、や、けど……」

清瀬「こ、これって、恋なんやろか?」

鳴海「知らねぇよ」

清瀬「」ガーン

鳴海「お前の気持ちなんだから俺が分かる訳ねぇだろうが」

清瀬「うう……はい、そうですよね」


48: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:42:28 ID:r5xYrM9.82

鳴海「でもさ、自分でも分かんねんだったら……」

清瀬「?」

鳴海「知ればよくね?篠原の事。あいつ、いつもヘラヘラしてるから俺もよく分かんねぇ時あるけどさー、」

鳴海「良い奴すぎるくらい良い奴だから、マジで恋しちゃうかもよ?」

清瀬「……」カァ

鳴海「んじゃ、愛しの王子様の事知りたいなら、こんなとこでぽつんとつっ立ってる場合じゃねぇよなー?」ニンマリ

清瀬「へ?」

清瀬「……わわっ!な、鳴海くんそんな押さんといてえ!」

鳴海「はーい、僕達も授業に参加させて下さーい!」グイグイ


49: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:43:55 ID:r5xYrM9.82

橘「なに戯れ合ってんだよ、チビーズ」

鳴海「誰がチビーズだよ変態女装クソメガネ」

篠原「あはは、チビーズいいじゃん。可愛い可愛い」

桃山「ねぇ、ピヨちゃん。萌え萌えビームやってみてくれない?」

清瀬「も、萌え萌えビーム……?」

橘「鈴木にやらせても無表情すぎてどうにも様にならないんだよ」

鈴木「別に普通にしてるんだけどね。ほら、萌え萌えビーム」

清瀬「うう……も、萌え萌えビーム……」モジモジ

桃山「やだ可愛い……これが萌えなのね」キュン

篠原「このオカマ大作戦、いけるかもしれない……!」

鳴海「いや、オカマ集団とか怖すぎだろ」

桃山「皆もこっち側にいらっしゃい。新たな道が開けるかもしれないわよ?」

橘「勘弁してくれ」


50: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:46:08 ID:yQ6HA24s/s

アハハハ アハハハ…


清瀬「ふふ、可笑しい」

鈴木「……」

清瀬「鈴木さん、どうかした?」

鈴木「……別に、何も」

篠原「ねぇねぇ二人共、俺の萌え萌えビームどう?」バキューン

鳴海「ぎゃはは!だからキモいって!」

桃山「し、篠くんの萌え萌えビーム……これは萌える……!」

橘「萌えるか馬鹿。清瀬、手本を見せてやれ」

清瀬「えぇ?ま、またですか?」



鈴木(私と話しても、あの子はあんなに笑わない……)

鈴木「……何だろうか、モヤモヤする」


51: ◆UTA.....5w:2012/8/7(火) 17:48:57 ID:r5xYrM9.82

女心と秋の空。本当に難しいものですね。自分で書いているのに思うように動かせない……orz

これにて投下終了します。
読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!


52: 名無しさん@読者の声:2012/8/7(火) 20:22:14 ID:/YVCXqwUMw
相変わらずのムズきゅん具合…!
鈴木ちゃん切ないけどチビーズ兄妹みたいで可愛いんだな

支援
53: 名無しさん@読者の声:2012/8/7(火) 22:14:46 ID:YBtAUeOynw
いい…チビーズは頂きましたww

しかし、篠くんw
毒吐きながら爽やかに笑ってるのかわいいなww


鈴木嬢…ピヨちゃんに独占欲わいてる…?
人間の感情が芽生え始めている…だと…?

次回も期待支援の巻き。

54: 名無しさん@読者の声:2012/8/8(水) 00:13:24 ID:XGjA1Xd0NY
しがない新参の書き手だけど…うん、まとめて読んだけど皆がC評価するのわかるわ
 
橘の過去夢では泣かされたし、楽しくて各キャラの味が凄い!
一読者として…っC
 
何となく一女と一子(一年女子2人組)とかモブ達にもっと出番をww
55: 名無しさん@読者の声:2012/8/9(木) 20:10:11 ID:6IniJ8aFRs
前スレまとめ掲載おめでとうございます!!
これからも4馬鹿の学園生活に期待を込めて支援上げ
56: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:38:28 ID:Ca2NB/rlZ2
>>52
ムズきゅんして頂けて嬉しいです!本来は、ただただそういう展開を書いてみたくて始めたSSなのでw
どうやら清瀬が相手だと、鳴海はお兄ちゃん面をするようです。

>>53
鳴子は鳴海と同じくらいの身長なので、女の子の中では小さくはないんですよね。なので、これが本当のチビーズです!
えっと、鈴木は一応元から人間ですwですが今回は少し、いつもよりも人間らしいかもしれませんw

>>54
わー、書き手の方ですか……!
同じ書き手の目線として評価して頂けるのは凄く嬉しいです。それから、こんなに長々としたSSに最初から目を通して下さってありがとうございます。
一女と一子!何と分かりやすい!もっと早くに54さんに出会えていれば、一年女子もこんなにややこしい名前にならなかったかもしれません。

>>55
ありがとうございます……!
何度もお知らせ欄を見直しては奇声を発していましたw
前スレのように長くはならないと思いますが、もう暫くお付き合い頂けると幸いです。


支援感謝です。投下します。
57: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:39:38 ID:w8WrdXXDxY

──一年生教室


一年女子「……ねぇ、一年女子さん」

一年女子「何だねw一年女子さんww」

一年女子「どうしちゃったんだろうね」

一年女子「まったくですなww」


清瀬「」ポケー

鈴木「……」


一年女子「朝から二人共ぼけっとしすぎ!校舎に飾る宣伝用の垂れ幕が全然捗らないじゃん!」

一年女子「状況説明乙w他のクラスメイトは合同作品の方に行っちゃったもんねww」


58: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:42:24 ID:Ca2NB/rlZ2

 『ピヨって篠原の事好きなわけ?』

 『こ、これって、恋なんやろか?』


清瀬(う、うち、鳴海くんに何ちゅう事を……!)カァァ

清瀬(……恋、なんかな)


 『知ればよくね?篠原の事』

 『マジで恋しちゃうかもよ?』


清瀬(知りたい、て思うけど……)

清瀬(うちなんか、相手にされる訳ないやんね……)

清瀬「……」ハァ


一年女子「何だか、情緒不安定だねえ」

一年女子「ですなww」


59: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:46:10 ID:w8WrdXXDxY

 『あはは!お前本当面白ぇな』

 『もう!笑いすぎです!』


鈴木(……あの時も、そうだ)

鈴木(あの時も、二人で楽しそうにしてた)


 『鈴木さんの事はホンマに大切な友達……と、思てるから!一番!』

 『うん、私もだよ』


鈴木(清瀬はああ言ってくれたけれど……清瀬の背中を押したのは、私じゃない)

鈴木(……あの子だ)

鈴木「……」


一年女子「こっちは見事に無表情、か」

一年女子「何考えてんだろねww」


60: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:52:38 ID:Ca2NB/rlZ2

一年女子「あー……ねぇ、ちょっと休憩しない?休憩!」

清瀬「へ?……あ、ごめんなさい!うち、ぼーっとしとって……!」

一年女子「ジュースでも買って来ようかねww鈴木さんコーヒー牛乳だっけ?」

鈴木「……あ、うん。私が行こうか?」

一年女子「いいっていいって!何だか鈴木さん、疲れてそうだし。うちらで行ってくるよ」

一年女子「大人しく待ってなさい、お姫様方w清瀬さん適当で大丈夫かねww」

清瀬「あっ、うん。あの、ありがとう!」

一年女子「いいって事よw」

一年女子「じゃあ、行って来るねー」


61: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 14:53:53 ID:Ca2NB/rlZ2

ガラガラ──ピシャン

 パタパタパタ…


清瀬「……」

鈴木「……」

清瀬「……あ、えっと、鈴木さん疲れてるん?」

鈴木「どうして?」

清瀬「ほら、さっき一年女子さんが……」

鈴木「大丈夫、そんな事ないよ」

清瀬「そ、そっか」

鈴木「うん」


シーン……


清瀬(あ、あれ……何やろかこの微妙に気まずい空気)ダラダラ

鈴木「……」


62: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:04:57 ID:Ca2NB/rlZ2

鈴木「……考え事を、」

清瀬「え?」

鈴木「考え事を、していたの。こういう気持ちを何と呼べばいいか分からなくて」

清瀬「気持ち……?」

鈴木「清瀬、前に言ってたでしょう?」

鈴木「鳴海くんは優しい人だって。普通に接すれば分かると思うって」

清瀬「う、うん……」

鈴木「……普通って、難しくて。考えれば考える程、私はあの子を怒らせてばかりだった」

鈴木「だけど清瀬には……清瀬と居る時は楽しそうに笑うの。昨日も、清瀬が突き指したあの時も──」

清瀬「……」


63: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:06:04 ID:Ca2NB/rlZ2

鈴木「清瀬の事だって、背中を押したのはあの子だった」

鈴木「怪我をした清瀬を手当てしたのもあの子」

鈴木「一番の友達だって言ってくれたのに、私は何もしてあげれてない」

鈴木「私もあの子を笑わせたい」

鈴木「私も清瀬の力になりたい」

鈴木「二人を見ていると二つの気持ちが交差して、何だか苦しくてモヤモヤする」

清瀬「……!」

鈴木「……こういう気持ちを、何と呼べばいいんだろう」


64: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:12:44 ID:Ca2NB/rlZ2

清瀬「鈴木さん……」

鈴木「うーん、難しいね」

清瀬(それって、それって……)

ガバッ!

鈴木「清瀬……?」

清瀬「」ギュウゥ

鈴木「清瀬、苦しい」

清瀬「わわっ、ごめんなさい!」バッ

清瀬「す、鈴木さんが可愛いかったもんやから、つい……」

鈴木「私?」キョト

清瀬(はわー、可愛いっ……!!)

鈴木(……どうしたんだろう、清瀬がおかしくなった)


65: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:13:32 ID:w8WrdXXDxY

清瀬「あ、あのっ、うちな、昨日、鳴海くんに訊かれたんよ。その……篠原くんの事、す、好きなんかって」

鈴木「何を今更」

清瀬「い、今更て……えぇ!?鈴木さんも思てたん?」

鈴木「あれ、違うの?」

清瀬「うう、同じ反応……」

清瀬「……その、分からんくて。自分のこの気持ちが、憧れなんかそうやないんか」

清瀬「せやけど、篠原くんの事知れたらって、そない思う」カァ

清瀬「でも、うち篠原くんの前やと緊張してしもて上手く話せんから、鈴木さんが羨ましいって思てたんよ」

鈴木「私が?」

清瀬「えへへ。うん、羨ましかった……」


66: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:18:13 ID:w8WrdXXDxY

清瀬「……嫉妬、してたんかも。鈴木さんに」

鈴木「嫉妬……」

清瀬「あの、せやからもしかしたら鈴木さん、鳴海くんの事──」

鈴木「好きだよ」

清瀬「うえぇ!?」

鈴木「清瀬に対する好きとは、また別だけど」

清瀬「う、うん。そらそうやろけど……えぇ!?」

鈴木「そう。嫉妬……嫉妬か」

清瀬(ぜ、全然気付けへんかった……)

鈴木「だったら私、嫉妬していたんだね。清瀬にも、あの子にも」

清瀬「へ?」


67: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:24:28 ID:w8WrdXXDxY

鈴木「さっきも言ったでしょう?」

清瀬「──あ、」


 『私も清瀬の力になりたい』


鈴木「清瀬に何かあった時、いつもあの子が何かしているんだもの」

鈴木「だから、モヤモヤしていたんだね」

清瀬「鈴木さん……」ジーン

鈴木「人を好きになるのって、不思議。自分がこんなにも独占欲が強いだなんて知らなかった」

清瀬「す、鈴木さんっ!!」

鈴木「はい。何でしょう」キーン

清瀬「うち、やっぱり鈴木さんの事、だ、大好き!です!」

鈴木「!」


68: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:25:10 ID:Ca2NB/rlZ2

清瀬「鈴木さんにはいつも力になって貰いっぱなしやって、そない思てるよ。鈴木さんが居てくれるから、毎日楽しいんやもん」

清瀬「し、篠原くんや鳴海くん、橘くんに桃さん──皆とも、鈴木さんが居らんかったらこんな仲良くなれんかった」

清瀬「何より、こんなうちと友達になってくれた……!」

鈴木「……」

清瀬「関西から引っ越してきて浮いてたうちに、鈴木さんは声掛けてくれた。一緒に居てくれた。友達になってくれた」

清瀬「いつも傍に居てくれる、一番大事なお友達……て、うちは思てます」

清瀬「す、鈴木さんもそう思てくれてたら嬉しいなー、なんて……」テレ

鈴木「……」


69: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:28:44 ID:Ca2NB/rlZ2

清瀬(あれ、熱く語り過ぎて引いてしもたやろか……)

鈴木「さっき、私の事を可愛いと言ったけれど……」

清瀬「?」

鈴木「可愛いのは、清瀬の方だと思う」

清瀬「な、何言うて──……うひゃ!?」

鈴木「ありがとう、清瀬。私にとっても清瀬は一番、大切で大好きな友達だよ」ギュウ

清瀬「鈴木さん……」



一年女子「……あのー、教室入りづらいんですけど」

一年女子「百合w百合臭がするww」

清瀬「えっ、あっ、そっ……これは何でもなくて何ちゅうか友情の再確認的なアレでして!」

鈴木(本当に清瀬は可愛らしい子だ)クスクス


70: ◆UTA.....5w:2012/8/10(金) 15:31:48 ID:Ca2NB/rlZ2

書いていて恥ずかしい、一年コンビの友情話でした。

これにて投下終了します。
読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!


71: 名無しさん@読者の声:2012/8/10(金) 16:15:12 ID:lqgfc3WY9E
うおおおおお!鈴木さん、ピヨちゃん、俺だー!結婚してくれー!
>>1さんの才能に嫉妬しつつこれからも応援し続ける!
つCドゾ!!
72: 名無しさん@読者の声:2012/8/10(金) 19:38:15 ID:yYWADHzeSc
くすぐってえな、もうww
つシエン×C

>>1先生、くすぐったいですwww
可愛い…ピヨちゃんも鈴木嬢もぎゅってしてやりたい!!
73: 名無しさん@読者の声:2012/8/11(土) 00:55:33 ID:z6g.AJvREk
初支援つCCCCCCCC


桃さんをおぐねーで脳内再生してる自分……。ミッツでも可
74: 名無しさん@読者の声:2012/8/11(土) 13:16:53 ID:iBMp0nD2U6
やっと追いついたC
橘大好きすぎて死にそう
嫁に貰って下さい

75: 名無しさん@読者の声:2012/8/11(土) 14:43:34 ID:aLQiVdcTg.
今さらだが、鳴海は桃姉とフラグたってると思ってたが違ったのか
76: 名無しさん@読者の声:2012/8/13(月) 07:54:04 ID:qEy5d/rGfc
前スレ一気に読んできたd(・ω・´)
どのキャラも個性強すぎて大好きっす!
更新楽しみにしております!つCCCCCCCCCC
77: 名無しさん@読者の声:2012/8/13(月) 12:52:50 ID:LWQYu.2362

>>1さんはじめまして!
徹夜で前スレよんでニヤニヤしとりましたwwww

鳴海に大好きです(ニヤニヤ
とりあえず鳴海は貰っていきますね(キリッ

一年ちゃんの友情も>>1さんにも支援〜ヽ(・∀・)ノ
78: 名無しさん@読者の声:2012/8/16(木) 00:09:57 ID:02srN6gvVM
追いついたー!!
たくさんの人をそれぞれ輝かせながら動かせる>>1さんに脱帽です(-ω-。)

更新頑張って下さい!!

CCCCCCCCCC
79: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 16:53:32 ID:Ca2NB/rlZ2
>>71
うおおおおお!ありがとうございます!71さんの応援を無駄にしないように頑張ります!

>>72
自分でも恥ずかしいと思いながら投下していましたw
暫く恥ずかしい展開が続いてしまうかもしれません……orz

>>73
桃山氏は色んな方で脳内再生して頂けて幸せな奴ですw
個人的におぐねーは嬉しいです!また73さんに支援して頂けるように頑張ります!

>>74
こんな長々としたSSに追い付いて下さってありがとうございます。嬉しいです!
これからはゆっくりと、暇潰しがてらに覗いて頂けると幸いです。そして橘は危険なので気を付けて下さいw

>>75
改めて読み返すと、確かにそう感じますねw桃姉はあの三人の中でも、弟を好きだと言ってくれた鳴海に一番心を開いているのは事実です。
ですが、フラグが立ったところで弟が発狂して阻止することでしょうw

>>76
一気にだと……!?
わー、嬉しいです!ありがとうございます、お疲れさまです!
これからも楽しんで頂けるように頑張りますね!

>>77
あんなに長いSSを徹夜でなんて、嬉しいことこの上ない……!
鳴海なんかでよければ幾らでも差し上げたいです!が、可愛くない上に喧しいのでお気を付け下さいw

>>78
追い付いたと言って下さる方が沢山居てニヤニヤが治まらない1です。本当にありがとうございます!
沢山登場しすぎて皆さんを困らせていないか心配ですw


沢山の支援、ありがとうございます。投下します。
80: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 16:54:24 ID:Ca2NB/rlZ2

──教室


篠原「文化祭もついに来週かー。楽しみだね」

桃山「そうね、楽しみね。んふふふ……」

鳴海「堂々と女装出来るからって喜びすぎだろ、このオカマ」

橘「ああ、気持ち悪いことこの上ないな」

桃山「違うわよ!そりゃあ嬉しいけど、そうじゃないの!」

鳴海「じゃあ何だよ」

桃山「ふふ、知りたい?答えはこの紙袋の中にあるわ」ガサッ

橘「勿体ぶらずにさっさと見せろ」


81: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 16:55:39 ID:Ca2NB/rlZ2

桃山「もうっ、せっかちなんだから!紙袋の中身はね──…」

ガラガラ!

男子A「篠原居るー?」

篠原「はーい、居ます!」ビシッ

男子A「ゲートの看板上手く付けらんなくてさ、手伝ってほしいんだけど」

篠原「合点だ!」

男子A「助かったー。上の方高くて届かなくてさー」

篠原「あは。じゃあ行って来まーす」

鳴海「行ってらー」

ガラガラ──ピシャン

 パタパタパタ…


橘「ほら、勿体ぶるから行ってしまったぞ」

桃山「……」


82: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 16:58:55 ID:w8WrdXXDxY

鳴海「で?紙袋の中身は?」

桃山「姉に文化祭の事を話したら、同じ大学のレイヤーの子に声を掛けてくれたのよねー」

鳴海「れいやー?何だそれ」

橘「コスプレイヤー……コスプレをする奴の事だな」

鳴海「お前の姉ちゃんは一体どんな奴とツルんでんだよ」

桃山「姉の交友関係は幅広いのよ。それよりこれ、見て頂戴」ガサガサ

橘「ほう。これがあるだけで他の奴らとは随分差が出来るな」

桃山「そうでしょう?これなんかなるみんに丁度合うと思うんだけど」

鳴海「ふーん」ヒョイ

橘「!」

桃山「あらやだ」


83: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 16:59:44 ID:w8WrdXXDxY

鳴海「うわ、なんかごわごわして気持ち悪ぃー」

橘「チビ、ちょっと鏡を見てみろ」ニヤニヤ

鳴海「なんでだよ、鏡なんかねぇよ」

桃山「ちょっとアンタ、予想以上に……」

橘「よし、これを着ろ」バサッ

鳴海「なんで今メイド服なんだよ」

橘「骨格は残念だが大丈夫だ。ギリギリ少女漫画よろしくの展開が期待出来るかもしれん」

鳴海「ギリギリかよ」

桃山「そうだ、ちょっと篠くんに見せに行きましょ!きっとびっくりするわよー」


84: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:00:31 ID:Ca2NB/rlZ2

──────‐‥


篠原「あ、清瀬さん!」

清瀬「!?」ビクゥッ

篠原「あはは、ごめんねびっくりした?」

清瀬「しのしのしの、篠原くんですか!皆さんご一緒で!」

篠原「いや、皆さんご一緒じゃないけどね。清瀬さんも皆さんご一緒じゃないの?」クスクス

清瀬「ほげ、はい!うちはちょっと、自販機でほら、ジュースです!」

篠原「ほげ……?」

清瀬(アカン、二人きりは緊張する……誰か助けて!)


85: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:03:04 ID:w8WrdXXDxY

篠原「あはは、清瀬さんはいつもワタワタしてるよね」

清瀬「す、すみません、緊張してしもて……」

篠原「緊張?どうして?」

清瀬「そ、れは……篠原くん、やから……」

篠原「俺?」

清瀬「へっ!?いや、あの、何ちゅうか、今のは忘れて頂きますか!」

篠原「ぷっ……ははっ、清瀬さん面白いね」

清瀬(うう……落ち着け、落ち着け……)

篠原「大丈夫だよ」

清瀬「?」


86: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:04:23 ID:w8WrdXXDxY

篠原「俺、何にもしないから。安心してね」ヨシヨシ

清瀬「……っ」カァ

篠原「改めて見ると清瀬さんてちっこいや。……あ、見下ろし過ぎてるから怖いのかな」

清瀬「かか、屈っ……!?」

篠原「あは。なんかこれだと小さい子と話してるみたいだね」

清瀬「う、うち、小さい子やないです……」

篠原「うん、分かってるよ」

清瀬「あの、う、うち……もっと篠原くんの事知りた──…」


男子A「篠原ー、いつまで喋ってんだよー!手伝ってってばー!」

篠原「はーい、ごめんなさーい!」


87: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:05:29 ID:w8WrdXXDxY

篠原「ごめんね、もう行かなきゃ」

清瀬「あっ、いえ、どうぞ!」

清瀬(勢い余ってえらい事口走るとこやった……)

篠原「……」

篠原「──俺の事なんて、知ろうとしなくていいよ」ボソ

清瀬「え?あの……?」

篠原「じゃあね、清瀬さん」ニコ

清瀬「あ、はいっ」

男子A「篠原ー!」

篠原「なんだー!どうしたー!」

パタパタパタ…


清瀬「何て言わはったんやろか」

清瀬「……なんか、篠原くんやないみたいやった」


88: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:07:23 ID:w8WrdXXDxY

清瀬「……」

鳴海「何ぼけっとしてんだよ、チビ」

清瀬「な、鳴海くん!こんにち……」

清瀬「」

橘「クク、なかなか良い反応をする」

桃山「どうかしらピヨちゃん!アタシちょっと頑張っちゃった!」

鳴海「わざわざ似せに行く事ねぇと思わん?まあ、俺の方が可愛いけどー」

桃山「鳴子ちゃんの方が可愛いに決まってるでしょ!がに股止めなさい!」

清瀬「つ、つ、」

清瀬「ツインテールや……!!」

橘「其処じゃないだろう」


89: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:08:52 ID:w8WrdXXDxY

清瀬「凄い!鳴子ちゃんみたいです!」

鳴海「カツラだけどな」

桃山「鳴子ちゃんの癖毛に似せる為に少し巻いたの。ちょっとは可愛くなったでしょ」

清瀬「よう似合いますね。橘くんの時とは大違……」

橘「何かな、ピヨちゃん」ニコリ

清瀬「す、鈴木さんも見たらびっくりするやろなー!うん、きっとびっくりするわー!」

鈴木「うん、びっくりした」

清瀬「ぎええぇ!?」

桃山「あら、鈴木ちゃんいつの間に」

鈴木「たった今。清瀬がなかなか戻らないから見に来たの」

清瀬(び、びっくりした……)ドキドキ


90: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:11:25 ID:Ca2NB/rlZ2

橘「で?どうだ、女装姿のしょんべん先輩は」

鳴海「お前なあ……」

鈴木「可愛いよ。凄く似合ってる」

桃山「そうでしょそうでしょ?ほんのりメイクで誤魔化してるけどね!」

鈴木「鳴子ちゃんに雰囲気がよく似てるね」

橘「当然だ。わざわざ似せに行ったからな、オカマが」

鈴木「うん、でも……やっぱりいつもの君がいい」

鳴海「は?」

鈴木「私はいつもの君が好きだよ、鳴海くん」

鳴海「お、おう……?」

桃山「やだ、告白みたいじゃないの」テレ

橘「お前が照れるな」


91: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:12:59 ID:Ca2NB/rlZ2

鈴木「清瀬、そろそろ行こうか。一年女子さん達が待ってる」

清瀬「……へ?あわわ、そうやった!ごめんなさい!」

鈴木「それじゃあ、また」

桃山「ええ、またね」ヒラヒラ


 ***


清瀬「な、なんかうちドキドキしてしもた……」

鈴木「どうして?」

清瀬「だって、さっきのホンマに告白みたいやった」カァ

鈴木「そう。そう聞こえたんだね」

清瀬(……あ、ちょっと赤くなった)

鈴木「……」テレ

清瀬「……」テレテレ


92: ◆UTA.....5w:2012/8/16(木) 17:16:17 ID:w8WrdXXDxY

少し間が空いてしまったので、今回の投下分を区切らせて頂きます。>>80-91
やっと篠原を動かせそうです。

これにて投下終了します。
読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!


93: 名無しさん@読者の声:2012/8/16(木) 18:22:52 ID:28.LgqZw6g
更新きてた〜(*°∀°*)
乙です。いつも楽しく拝見させて頂いてます。
これからも楽しみにしてます。
94: 名無しさん@読者の声:2012/8/16(木) 22:41:49 ID:rvtW3nnYPo
乙です( ●´ω`●)ノ
楽しい作品を読ませてもらってありがとうございます!
今後のストーリー、
めちゃくちゃ楽しみに待っときます
95: 名無しさん@読者の声:2012/8/17(金) 05:08:57 ID:GLb3h/qNLo
あああああ篠くんの秘密がクル―――(゚∀゚)―――!!!

楽しみです!!
超―楽しみです>>1先生!!
しししししえん!!!
96: 名無しさん@読者の声:2012/8/19(日) 22:18:03 ID:ahqkaF2EY2
1位おめでとーう!!
これからの展開に期待!

CCCCCC
97: 名無しさん@読者の声:2012/8/20(月) 21:24:00 ID:WY9AkfGlX6
ピヨちゃん…私の嫁(橘)を舐めてるね?フヒヒ

篠くんが動いた!!楽しみ増えた!!

>>1おめでとう♪マイペースで続けてね☆

つCCCCC

98: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:22:16 ID:dQqobwFWxo
>>93
いつもお待たせしてしまってばかりで申し訳ございません……orz
楽しんで頂けて登場人物共々幸せです。本当にありがとうございます!

>>94
此方こそ、長々と続くSSにお付き合い下さって感謝感激です!
今後の展開が94さんの期待を裏切りませんように……!

>>95
やっと篠原のナイーブな部分を突けるかと思うと、自分で書いていながら楽しみだったりしますw
楽しんで頂けるようにこれからも精進致します!(`・ω・´)

>>96
うわー!ありがとうございます、ありがとうございます!心臓がぼこぼこしますw

>>97
危険を顧みず橘を嫁に迎えて下さった方ですね。お久しぶりです!
ピヨちゃんは橘の事をあまり知らないので甘くみているのでしょうねw
いつも優しい言葉を掛けて下さってありがとうございます。頑張ります!


皆さんへのお礼は後程に、まずは投下をば。支援感謝です。
99: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:23:12 ID:oH2WBRy/UA

──校門前


鳴海「さて、篠原は何処だ?」

橘「まったく、チビは視野が低くて困る」ハッ

鳴海「あ?何だクソメガネやんのか?」

桃山「そんな格好で汚い言葉遣いしないで頂戴。折角可愛くしたのに台無しじゃないの」

男子A「あっれ、鳴海?」

鳴海「おー、俺」

男子B「嘘、本当に……?」

男子C「……あ、」

桃山「ふふん、驚いたかしら?アタシの手に掛かればこんなもんよ」

橘「本気を出した俺様には到底及ばないがな」

男子A(苦節半年……遂にメイン四人と絡めた……!)グッ


100: 祝!100レス突破 ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:27:55 ID:dQqobwFWxo

男子A「これカツラ?最近のカツラは髪質いいんだなー」

男子B「前に篠原と走ってたのって、やっぱり鳴海だったんだ」

桃山「篠くんと?いつの事かしら」

男子C「……ツインテール」ポッ

橘「なに頬を赤らめてるんだ貴様は」

鳴海「……鳴子の事だな」ハァ

桃山「ああ、鳴子ちゃんね。そういえば篠くんが追い掛けてったんだったわねー」

男子B「鳴子?」

男子A「何それ、女装の時の芸名みたいなもん?」

鳴海「ぶっ飛ばされてぇのかモブ野郎」

桃山「なるみんの従妹ちゃんよ。そっくりだから勘違いしちゃったのね」ケラケラ

男子A(超絡めてる……幸せ!)グッ


101: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:30:15 ID:dQqobwFWxo

橘「そんな事より、篠原の所に行くぞ」

鳴海「だから何処に居んだよ」

男子C(……上、だよ)クィクィ

鳴海「上?あー、上か。そういやゲートがどうとか言ってたっけか」

橘「抱っこしてあげなきゃ見えなかったかな、おチビちゃん?」

鳴海「」イラァッ

桃山「あんな頼りない梯子の上で……大事な顔に傷が付いたらどうするのかしら」


男子A「あれ?もう俺との絡みは終わりなの?ねぇ、折角絡めたのに終わりなの?」

男子B「2レス絡めたら十分でしょ。俺達はモブなんだから……」


102: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:32:41 ID:dQqobwFWxo

──────‐‥


桃山「篠くーん、お疲れ様ー!」

篠原「あー桃ちゃん、ヤッホー!」ブンブン

桃山「ぎゃー!手を離しちゃ駄目!危ないわよ!」

篠原「あはは、大丈──……鳴海?」

鳴海「何言ってんの?ボク鳴子なんだけど」

篠原「え、えぇ?」

鳴海「ぶはっ、冗談だよ。声が全然違うだろうが」ケラケラ

篠原「上からだと本当に分かんないから止めてよー」


103: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:35:54 ID:dQqobwFWxo

橘「横に居ても体格以外はなかなかのものだぞ。双子級だな」

桃山「今のなるみんを鳴子ちゃんと並べたら、本当にそう見えるかもね」クスクス

鳴海「止めろよ、マジでよく言われんだから」

篠原「あは。本当、よく似てる」

橘「此処まで似るのも気持ち悪いがな」

桃山「妹ちゃん達もアンタと似てるとこあるわよ?弟くん、そっくりに育っちゃったりして」

鳴海「お前も姉ちゃんと似てるけどな、ちょっとだけ」

桃山「あら、本当?皆何だかんだ言って似てる人が居るものなのねー」


104: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:37:38 ID:oH2WBRy/UA

桃山「そういえば、篠くんは?ご家族の話は聞いた事ないけれど」

鳴海「そういやそうだな。篠原も似てる奴居んの?兄弟とかさー」

篠原「……っ」

桃山「篠くーん?」

鳴海「真顔で上から見下ろしやがって!聞こえてんのか!」

篠原「……あ、ごめん、ぼーっとしちゃってた」ヘラッ

橘「……」

橘「篠原、その作業はまだ時間が掛かるのか?」

篠原「え、あー……どう、かな。すぐ終わると思う」

橘「そうか。頑張れよ」

鳴海「?」


105: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:39:50 ID:dQqobwFWxo

橘「まだ掛かりそうなら、俺達は教室に戻るか」

鳴海「そうだなー、俺もいい加減この服脱ぎてぇし」

桃山「折角アタシが可愛くしてあげたのにぃ……」

篠原「あ、えっと、すぐ終わるからねー!」

鳴海「へいへい。んじゃ、後でな」

桃山「教室で待ってるわねー!」チュ

橘「おい、変なものを飛ばすな」

桃山「失礼ね!ただの投げキッスよ!」

篠原「あはは、後でねー」


106: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:41:57 ID:dQqobwFWxo

篠原「……」

篠原「──似てる、兄弟」


 ──本当にそっくりだよね、顔だけは──


篠原「──ふた、ご……」


 ──……俺達、なんで双子に生まれたんだろうな──


篠原「……っ」

篠原「あ、紐落としちゃっ──…!?」グラッ


 ──ドスンッ!


107: ◆UTA.....5w:2012/8/20(月) 23:52:43 ID:dQqobwFWxo

鳴海「なあ、メガネ。お前さっきわざと話逸らしたろ」

橘「何の話だ?」

桃山「あら、それくらいアタシも気付いたわよ。だから大人しく帰る事にしたんだもの」

橘「……そうか」

鳴海「篠原、何かあるのか……?」

橘「いや、分からない。ただ、前にもあんな顔をしてやがった」

桃山「そういえばあの子、アタシの家でも変な事……」

鳴海「メガネが休んでる時も、妙に引っ掛かる事言ってた」

橘(そうだ。弁当の話をした時も、鳴海の従妹が来た時も、篠原の反応は妙だった……)

橘「……あいつは何かをずっと、一人で抱えているんだろう」


108: ◆UTA.....5w:2012/8/21(火) 00:00:19 ID:oH2WBRy/UA

 『両方演じ続けるのじゃ、駄目なの?』

 『俺、母さんあんまり好きじゃないんだよねー』

 『誰だって言いたくない事くらい、あるじゃん』

 『あはは、何でもないよ』



橘「……」

桃山「……」

鳴海「……」


 ──ドスンッ!


男子A「わあああっ!」

男子B「篠原!?」



鳴海「なんか後ろで声、が──」

橘「お、おい……あれ……」

桃山「きゃあああ!篠くん!」


109: ◆UTA.....5w:2012/8/21(火) 00:09:52 ID:dQqobwFWxo
>>99-108
いつもより少し短めですが、これにて投下終了します。

ランキング1位、本当にありがとうございます。まさか2スレ目でも1位になれるとは思いもよらず……とても嬉しいです。
読んで下さる方や投票して下さる方が居て、沢山の支援も頂けて、本当にこのSSは幸せです。

これからも読んで下さっている皆さんに少しでも楽しんで頂けますように。
今日も読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!
110: 名無しさん@読者の声:2012/8/21(火) 02:04:37 ID:ahqkaF2EY2
心臓がぼこぼこwなにこの1可愛いw
てか何てトコで終わるんだー!篠原ー!
何があったんだよ篠原ー!

CCCCC
111: 名無しさん@読者の声:2012/8/21(火) 12:31:20 ID:CppQeU13uw
相変わらず切るとこ巧いなあw

ここへ来て橘が只の変態から実はちょっといいヤツに昇格したよww


うん。
読んでちょっと泣いた。
毎回ツボを的確についてくれてありがとう、>>1先生。

あと1位おめでとうシエン!!
112: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 00:12:52 ID:5wQ0JmM9W.
会話のテンポや見せ方が上手いんだよね
だからスラスラ読めるし脳内再生が簡単に出来る

っCCCCC

篠原の過去は重そうだなぁ
彼の無事を祈りつつwktkが止まらない…
113: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:01:38 ID:W0g65aZIYc
>>110
あれ、何だか照れ臭いw
篠原は色々と複雑な子で、一番書くのが難しかったりします。どうか彼の行く末を見守ってやって下さい。

>>111
橘は基本的には変態ですので昇格する必要はありませんw
111さんのレスを見て、私が泣いてしまいそうです。此方こそ、何度も嬉しいコメントを残して下さってありがとうございます。
1位嬉しいですわっしょい!

>>112
そんなに褒めて頂いていいのでしょうか……嬉しいやら照れ臭いやら、大変です。ありがとうございます。
私も想像しながら書いているので、同じように想像して下さる方がいて嬉しいです(´ω`)


支援感謝です。投下します。
114: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:02:22 ID:W0g65aZIYc

──一年生教室


ガラガラッ!


男子生徒「やっべー!俺見ちゃった!」

男子生徒「何が?」

男子生徒「二年の人!梯子から落ちてドスン!って!トラウマ級だわ……」

男子生徒「マジ!?二年って誰よ!」

男子生徒「名前知らんけど、しょんべん先輩とかと一緒に居るイケメンくん。落ちる瞬間モロに見たわ」



一年女子「ね、ねぇ、鈴木さん……」

鈴木「……」


115: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:04:27 ID:84TwXKbQ6A

鈴木「ねぇ、君」

男子生徒「え?あ、はい」

鈴木「その二年生の子、まだ学校に居るか分かるかな」

男子生徒「先生が来て保健室に運ばれてったけど……」

鈴木「そう。ありがとう」スタスタ

男子生徒(鈴木さんと初めて喋ったけど……真顔過ぎて怖え……)



鈴木「清瀬、」

清瀬「」ビクッ

鈴木「保健室に運ばれたって。行こう、清瀬」

清瀬「す、鈴木さ……大丈夫、やんね?何ともないやんね?」

鈴木「病院に運ばれた訳じゃないから、きっとね」


116: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:06:47 ID:84TwXKbQ6A

──保健室


桃山「篠くん……」グスッ

鳴海「なあ、何ともねぇんだよな?」

橘「額を少し切っただけで、傷は大した事ではないらしいがな……」


ガラガラッ!


桃山「あら、二人共……」

清瀬「……」ペコリ

鈴木「クラスで男の子達が騒いでるのを聞いて……篠原くんは?」

鳴海「分かんね。気い失ってるみたいだけど、デカい怪我はしてねぇってさ」

鈴木「そう。よかった……」ホッ


117: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:10:16 ID:84TwXKbQ6A

ガラガラ──ピシャン


保健医「あれ、君達……これ以上生徒を保健室に入れないようにって言ったでしょうに」ハァ

橘「こいつらは騒ぐようなタイプじゃない。別に構わないだろう」

保健医「いや、そもそも君達も教室に戻ってほしいんだけどね……」

篠原「……ん、」ピク

清瀬「せっ先生、篠原くんが!」

桃山「篠くんっ……!」

篠原「……あ、れ……此処、保健室?」

保健医「篠原くん、気が付いたんだね!」

桃山「篠くんんんんん!!」ブワッ

篠原「いたた!桃ちゃん、痛い痛い!」


118: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:16:57 ID:W0g65aZIYc

鳴海「ピンピンしてんじゃねぇか。心配させやがって」

篠原「あは、ごめん。心配してくれてたんだ?」

橘「阿呆、心配くらいするだろうが。何ともないのか?」

篠原「腰、と……おでこがやたらと痛い。あと、桃ちゃんがしがみ付いてるのが痛いです」

桃山「篠くんんんん!篠くんんんん!」ウォーン

篠原「あはは、桃ちゃん鼻水出てる」

清瀬「……」グス

篠原「清瀬さんと鈴木さんも来てくれたんだね。なんか、皆さんごめんなさい」

鈴木「ううん、何もなくてよかった。ね、清瀬」

清瀬「うん、よかった……」グスグス


119: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:17:46 ID:W0g65aZIYc

保健医「えーと、そろそろいいかな」

橘「いい加減離れろオカマ」

桃山「篠くんんんん!」ズビズビ

保健医「額を少し切ったくらいで怪我は殆んどないようだけど、何処か痛むところはあるかな?」

篠原「この通りピンピンしてます!」エッヘン

保健医「それはよかった……頭を打ってる可能性があるから、病院に行こうと思うんだけど」

篠原「えー!やだ!」

鳴海「ガキかよ。病院くらい行けよ」

桃山「あんな高い所から落ちたんだもの!行きなさい!」

篠原「だって、本当に何ともないのにー」


120: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:21:25 ID:W0g65aZIYc

保健医「何かあってからでは遅いからね。それで、ご家族に連絡させてもらったんだけど」

篠原「……連絡?」ピク

保健医「お母さんが来られるまで、もう少し此処で待っててくれないかな」

篠原「母さんが来るの……?」

保健医「ああ、うん。もう着く頃だと思うよ。すぐに向かうって仰ってたか──…」

篠原「勝手な事すんなよ!!」

清瀬「!?」ビクッ

桃山「し、篠くん……?」

篠原「……俺、帰るね」ギシ


121: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:28:24 ID:84TwXKbQ6A

保健医「ちょっ……篠原くん!病院で検査しないと!」

篠原「大した怪我じゃないんでしょ?病院なんか行く必要ないよ」

鳴海「おい、落ち着けよ。病院くらい行けって」ガシ

篠原「離せよ!」バッ

鈴木「!」

鳴海「いって……」

篠原「あ、ごめ……」

橘「……」

篠原「本当、大丈夫だから……ごめん、先に帰るね」

清瀬「し、篠原くん……?」

篠原「──また、明日ね」ニコリ


ガラガラ──ピシャン

 パタパタパタ…


122: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:38:13 ID:84TwXKbQ6A

──────‐‥


篠原「はっ、はあっ……」

篠原(取り乱しちゃった……)

篠原「……」

篠原「皆に、ちゃんと謝らないとっ……!?」

グイッ

橘「だったら今謝れ」

篠原「た、橘?」

橘「全力で走り去る馬鹿が何処に居る。言っておくがな、俺は体育会系じゃないんだぞ」ゼイゼイ

篠原「……あは。なんで追い掛けて来んの?」

橘「……」


123: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:45:18 ID:84TwXKbQ6A

橘「……出来る事があるのなら言えと、」

篠原「?」

橘「甘えればいいと俺に言ったのは、何処ぞの馬鹿共だった」

橘「誰に頼る事もしないようにしていた俺に、頼れと言ったんだ」

篠原「……」

橘「何も話さなくていい。無理をするな」

橘「……皆それなりに心配しているんだ。それくらい、言わせて貰ってもいいだろう」

篠原「あはは、橘疲れ過ぎー。息切れまくってるじゃん」

橘「だから体育会系じゃないと言ってるだろうが」ゼイゼイ

篠原「……ごめんね。俺、今あんまり余裕ないや」


124: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:47:24 ID:W0g65aZIYc

バタバタバタ…


鳴海「遅ぇんだよオカマ!メガネに先越されたじゃねぇか!」

桃山「が、頑張って走ってるわよう……」ハァハァ

清瀬「皆さん、あ、足速すぎです……」ゼイゼイ

鈴木「待って」

鳴海「あ?篠原じゃん。あのメガネ追い付きやがったのか」

鈴木「そうじゃなくて、見て。門から誰か入って来た」

清瀬「へ?……あ、ホンマや」

桃山「あら、もしかして……」


125: ◆UTA.....5w:2012/8/24(金) 23:56:39 ID:84TwXKbQ6A

??「──ハル!」

篠原「!?」バッ

??「先生から連絡があって慌てて飛び出して来たのよ!ああ、無事でよかった!ハル……!」

篠原「母、さ……」

橘(この人が篠原の、母親……)

篠母「可哀想に、怪我をしたのね……お母さんによく見せて」

篠原「大丈夫、だから」

篠母「何を言ってるの!出血したって聞いたんだから!何ともないの?何ともないのね!?」

篠母「ああ、ハル……!貴方まで居なくなったら、お母さんどうすればいいの……」

篠原「……」

篠原「母さん、違うよ」

篠母「何を言ってるのハル、貴方が居なきゃお母さん生きていけないわ……」

篠原「──ハルは、俺じゃない。俺じゃないんだよ」




126: ◆UTA.....5w:2012/8/25(土) 00:02:44 ID:W0g65aZIYc
>>114-125
これにて投下終了します。

余談ですが保健室の先生の事を「保健医」と表記するのは誤りで、本当は「養護教諭」とするのが正しい名称です。
分かりやすくする為に保健医でいいや、と前スレでも深く考えず投下していましたが、誤った表記をしている上に「保険医」と思い切り誤字っていたので恥ずかしさの余り自白します。
前スレでの「保険医」は、「保健医」と書こうとした私のミスですw

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
127: 名無しさん@読者の声:2012/8/25(土) 02:03:04 ID:Glu.jzP68A
ここに来て篠原と橘の株が上がりすぎてヤバイw
何気なく読んでた台詞がとんでもなく伏線だったんだと知り、毎回感動させられてます。続きも楽しみ!!

これ置いて行きますね
*´∀`)っCCCCC
128: 名無しさん@読者の声:2012/8/25(土) 22:09:58 ID:AdZmMx6z9I
いつもたのしませてくれて有難う御座います!

しえん
129: 名無しさん@読者の声:2012/8/26(日) 09:32:49 ID:/H144PJMeM
いや、やっぱり橘昇格でw

篠くん…切ねえ…。
親に自分の存在否定されてる様なもんだもんな。

鳴海、橘、桃ちゃん、篠くんの力に…無理矢理でもいいからなってあげてくれ。

あと、自白しちゃう>>1先生が可愛いかったのでw
つ(///)\(∀~*)キニシナーイ

130: 名無しさん@読者の声:2012/8/26(日) 18:27:22 ID:8HyO9P/lnI
きになる
131: 名無しさん@読者の声:2012/8/26(日) 18:28:58 ID:8HyO9P/lnI
あわわ、途中で送信してしまぢた!

つCCCCCCCCCCC
つコーヒー牛乳
132: 名無しさん@読者の声:2012/8/27(月) 10:48:08 ID:gYb/l1VPKE
何だかキツイ感じになってきたな。
うん、先が気になる
133: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 17:58:43 ID:oGncu4DJc6
>>127
書き始める前から考えていた展開なので伏線をちりばめてはいるものの、どんな台詞だったかを忘れて毎回読み返していますw
楽しみにして下さって嬉しいです。更新ペースが遅くて申し訳ございません……orz

>>128
此方こそ、読んで下さっている事にひたすら感謝です!

>>129
あれ?では、ちょっとした変態くらいにしてあげて下さいw
保険医に関してはツッコミが入る前に逃げに走ってしまいました。気付いた時は顔真っ赤でしたが、今更誤魔化しようもなく……クソッ!恥ずかしい!

>>130-131
どうしましょう、130さんのあまりの可愛らしさにほっこりニヤニヤが止まらない……(*´∀`*)

>>132
投下をする度に区切る所にはなるべく気を付けているつもりなので、先を気にして頂けるのはとても嬉しいです。ありがとうございます!


支援感謝です。ニマニマしながら投下していきます。
134: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 17:59:16 ID:oGncu4DJc6

──教室


担任「──えっと、以上でSHRを終わります」


桃山「ねぇ、担任ちゃん」

担任「……」フルフル

桃山「そう……」

担任「で、でも、検査結果も異常なかったし、お母さんからちゃんと連絡は貰ってるから、ね?」

桃山「……怪我の心配をしてる訳じゃないんだけどね」

担任「あれ、喧嘩でもしたの?」

桃山「アタシが愛しの篠くんに喧嘩なんて売る訳ないでしょ。教えてくれてありがと」トボトボ

担任「……何かあったのかしら」

担任(“愛しの”には、触れるべきだったのかな?)ウーン


135: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:01:08 ID:oGncu4DJc6

桃山「……」トボトボ

橘「今日も篠原は欠席、か……」

鳴海「あれからもう一週間近く経つんだけど」

桃山「篠くん、文化祭にも参加しないのかしら……」

橘「まだ俺の美しきメイド姿を見ていないんだ。来るに決まってる」

鳴海「……誰がお前のメイド姿目当てで来るんだよ、馬鹿」

桃山「そんなの誰も期待してないわよ……」ハァ

橘(ツッコミに勢いが足りん……!)

橘「まったく、心配掛けやがって……」ハァ


136: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:02:59 ID:Ow7SAWLc86

──昼休み、食堂


ワイワイ ガヤガヤ…


鈴木「鳴海くん」

鳴海「う、お!?なんだお前か、いきなり後ろから声掛けんなよー」

鈴木「君、小さいから。見失う前に捕まえとかないと」

鳴海「俺は野生の動物か何かかよ」

鈴木「篠原くんは、まだ?」

鳴海「……ん」

鈴木「そう、来てないのね」


137: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:04:16 ID:Ow7SAWLc86

鈴木「そういえば一人でも買いに来るんだね、プリン」

鳴海「え?あー……うん。あいつがサボってる間に手に入れてやろうと思ってんだけど、なかなか」

鈴木「君達は本当に友達思いの良い子達だね」

鳴海「べ、別にあいつの分なんか買うつもりじゃねぇし!写メ送って自慢するつもりなだけだし!」

鈴木「……ツンデレ」ボソ

鳴海「は?」

鈴木「元気出してね。清瀬も随分暗い顔してるから、私まで滅入りそうだよ」ポンポン

鳴海「……」

鈴木「じゃあね、しょんべんくん」

鳴海「しょんべんって言うな、ばーか」

鳴海(あーあ、なんか調子狂うわ……)


138: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:06:09 ID:Ow7SAWLc86

──教室

ガラガラ


桃山「なるみん、お帰り」

鳴海「……ん」ガタン

橘「どうせまた売り切れてたんだろう」

鳴海「うん」

桃山「早くご飯食べなさいな。お昼休み終わっちゃうわよ」

橘「まったく、いつもいつも道草を食うから時間がなくなるんだぞ」

鳴海「鈴木とちょっと喋っただけだって。なんか、元気出せとか言われたけど……」


139: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:10:06 ID:oGncu4DJc6

橘「ご尤もな意見だな」

桃山「……そうね、アタシ達がシュンとしてたってしょうがないものね」

鳴海「……なあ、」

鳴海「“ハル”って、誰の事なんだろ」


 『──ハルは、俺じゃない』

 『俺じゃないんだよ』


桃山「確かに篠くんの名前じゃないけれど……誰なのかしらね」

橘「……」

鳴海「“貴方まで”って、篠原の母ちゃん言ってた」

鳴海「やっぱり、それって──」


 ガラガラッ!


140: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:12:56 ID:Ow7SAWLc86

橘「!」

鳴海「篠原!」

桃山「篠くん……!」

篠原「……」

篠原「おはよ、皆」ヘラッ


女子A「嘘、本物!?」

女子B「篠原くん……皆心配してたんだよ……!」

女子C「篠原ー!サボりすぎだよー!」

男子B「うわー!久しぶりー!」

男子C「……よかった、無事で」

男子A「篠原……おれ、俺……俺が頼んだりしたからってずっと思ってて……」

男子A「よかったよおおお!」ウワァァン

篠原「あはは、皆ごめんねー。ちょっとサボりすぎちゃった」


141: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:15:04 ID:oGncu4DJc6

篠原「えーと……おはよう」

桃山「篠くん……」ウォ

鳴海「気持ち悪いグズり方すんなよ」

橘「もう昼過ぎだぞ、篠原。正しく挨拶したいのなら“こんにちは”だ」

篠原「……あは。相変わらずだなぁ、もう」

桃山「篠原くんんんん!」ウォーン

篠原「桃ちゃん、心配掛けてごめんね」

鳴海「ったく、怪我人に抱き付くなよオカマ」

篠原「鳴海もごめんね。毎日メールくれて嬉しかった」

橘「ほう。そんな事をしていたのか、このチビは」

篠原「橘も、ごめん。あの時言ってくれた事、嬉しかった」


142: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:17:56 ID:Ow7SAWLc86

桃山「あの時って……篠くんを口説くつもりだったのね!」

橘「お前と一緒にするな。俺は弾力性のある女の曲線美以外興味はない」

鳴海「何だよメガネ、どんな格好良い事言ったんだよ」ニヤニヤ

橘「あー喧しい!チビは黙って食ってろ!篠原もつっ立っていないでいい加減座れ!」

篠原「はーい」クスクス

桃山「でも、本当によかった。これで安心して文化祭に臨めるわね」

篠原「全然手伝わなくてごめんね。後ちょっとしかないけど、全力でお手伝いします!」

橘「お前は黙ってメイド修行してろ。もう皆は完璧なメイドだぞ」

鳴海「カツラも全員分ありゃ完璧なのになー」


143: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:18:51 ID:oGncu4DJc6

篠原「皆の修行も清瀬さんと鈴木さんが手伝ってくれたの?」

桃山「やだ、流石にそんな事まで頼めないわよー」

橘「清瀬には一度、萌え萌えビームを披露してもらったがな」

篠原「上級生の男子に囲まれて萌え萌えビーム……可哀想に」

鳴海「メガネが萌え萌えビームしたら凄まじいブーイングが浴びせられたからな」

橘「あれはいまいち納得がいかん。俺の萌え萌えビームは完璧な萌え萌えビームだった筈だ」

篠原「よく分かんないけど、萌え萌えビームって奥が深いんだね……」ゴクリ

桃山「ねぇ、そろそろ萌え萌えビーム連呼するの止めましょうか」


144: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:20:22 ID:Ow7SAWLc86

桃山「そういえば篠くん、お昼は済ませたの?」

篠原「ううん、今日はまだ何にも食べてない」

橘「何も、だと?何やってるんだお前は。ちゃんと食え」

鳴海「まだ時間あるし、購買行けば?」

篠原「あー……うん、もういいや」

鳴海「そういや、鈴木達食堂で飯食ってたぞ。心配してた」

桃山「そうね、鈴木ちゃん達にも篠くんが来た事教えてあげなきゃね」

篠原「うーん、流石にもう食堂にも居ないだろうし、やっぱりいいや。会ったらちゃんと謝るよ」

鳴海「ふーん。ま、別にいいけど」


145: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:24:33 ID:oGncu4DJc6

桃山「なんか喉渇いちゃった。ジュースでも買いに行こうかしら」

橘「それなら俺の──…」

桃山「コーヒー牛乳ね。アンタ達は何かいる?」

篠原「ううん、俺はいい。ありがと」

鳴海「俺もいいや」

桃山「そう?じゃあ行ってくるわね」ガタン

橘「しかし、もうあまり時間がないぞ。道草食わずに真っ直ぐ帰って来いよ」

桃山「分かってるわよ、お兄ちゃん」バチコン-☆

ガラガラ──ピシャン

鳴海「……うぇー」

橘「オカマのウィンク程ゾッとするものはないな」

篠原「あはは、二人共酷ーい」


146: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:27:38 ID:Ow7SAWLc86

タッタッタッ…


桃山(やっぱり、ちゃんと教えてあげなきゃねぇ……)

桃山(同じ学校と言っても、毎日会える訳じゃないもの)

桃山「やーだ!アタシってばお節介な乙女ちゃんっ!」キャッ

鈴木「一人で何をクネクネしてるの?」

桃山「あら、随分簡単に会えちゃったわね……」

清瀬「こ、こんにちは、桃さん」

桃山「丁度よかったわ。二人の事を探してたのよー」

鈴木「私達を?」


147: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:30:06 ID:oGncu4DJc6

──────‐‥


鈴木「そう。篠原くん、来たんだね」

桃山「ついさっきなんだけどね。鈴木ちゃん達も気になってただろうから珍しく階段掛け降りちゃったわよー」

鈴木「……よかった、本当に」

清瀬「……っ」

桃山「!?」ギョッ

清瀬「ホンマよかっ……よかった……っ」

桃山「やだ、泣かないで頂戴な」おろおろ

鈴木「清瀬、ずっと元気なかったから。君達みたいに」

桃山「……そう。そうね、心配だったわよね」


148: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:37:15 ID:Ow7SAWLc86

清瀬「ご、ごめんなさい。ホッとしたら、なんか……」ズビ

桃山「いいのよ、アタシも泣いちゃったもの」

鈴木「泣く程思ってくれる人が居るなんて、篠原くんは幸せ者だね」

桃山「……そう思ってくれてたら嬉しいわね」

鈴木「?」

桃山「下手な興味本位は、かえってあの子を傷付けてしまうのかも……」

桃山「それでも力になりたいし、大好きな子の事は知りたくもなるんだけどね」ニコ

清瀬「うち、も……うちも力になりたいし、篠原くんが知りたい、です」

清瀬「うちなんかに、出来る事なんかないかもやけど……」

桃山「ピヨちゃん……」


149: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:38:37 ID:oGncu4DJc6

キーン コーン カーン コーン…


鈴木「あ、予鈴」

清瀬「す、鈴木さん次移動教室やから走らな……!」

鈴木「了解」スッ

桃山「クラウチングスタート!?」

清瀬「あ、えっと、失礼します。わざわざありがとうございました」ペコ

鈴木「ありがとう、桃ちゃん。ごきげんよう」

──ビュンッ!

清瀬「鈴木さん待ってえええぇ!」



桃山「ご、ごきげんよう……」ポカーン

桃山「いっけない!アタシもぼーっとしてる場合じゃないわ!」


タッタッタッ──ピタリ


桃山「……」

桃山「乙女の勘は当たるかも、ね……」


150: ◆UTA.....5w:2012/8/30(木) 18:43:01 ID:oGncu4DJc6
>>134-149
これにて投下終了します。

桃山氏の言う乙女の勘は、前スレ>>345の事です。我ながら遡り過ぎです。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
151: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 19:11:25 ID:oGncu4DJc6
投下お疲れさまでした!

遡って来ましたよww
アレは、篠くんを巡ってって意味でいいのかな?


今回は、桃ちゃんの気持ち悪いグズり方(ウォ)と、鳴海のツッコミに吹いたww

男の部分が出ちゃった感じがwwwww


次の更新も楽しみにしてますC!

152: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 22:45:33 ID:/oJ4DARTHA
…嫁の萌え萌えビーム(*´Д`)ハァハァ

み〜んな可愛い。そしてキュンキュンする☆

>>1いつも楽しみにしてるからね♪でも絶対に無理はしない事m9( ゚д゚)ビシッ!!

つCCCCC
153: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 23:07:44 ID:bUv3FFz41A
私は橘くんのメイド姿に期待してます
つC
154: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 23:27:42 ID:HU8xgLFj6M


いつも楽しく読ませていただいてます(*^^*)

なるみんがお気に入りです←


これからも応援してます!


CCCCC





155: 名無しさん@読者の声:2012/9/1(土) 02:38:22 ID:7UgoFjIi8Q
あーもー鈴木ちゃんが可愛くて可愛くて仕方ないww
ピヨちゃんと鈴木ちゃんの恋はどうなるんだろうか


っCCCCC
っA定食
156: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:10:34 ID:kWwo4Takz6
>>151
わざわざ遡って下さるなんて……大した事を書いていなくて申し訳ない気持ちと、嬉し過ぎてスキップしたい気持ちが格闘していますw
ちょっと最近桃山くんに良い所がないのでどうにかしなければと思っていたのですが、151さんの前で輝けていたようなのでよしとします!

>>152
ブーイングを浴びせられる萌え萌えビームでハァハァなさるとは、かなりのやり手ですね……!
ありがとうございます、凄く嬉しいです。私生活の事もありますが、最近上手く文字で表す事が出来ずにいたので152さんの優しさが胸に染みます。

>>153
橘のメイド姿が一番人気なのでしょうかw何故だろうw
話の流れでお察しかと思いますが、きっと153さんの期待を踏み躙る結果になってしまうかとw

>>154
わー、ありがとうございます!楽しんで頂けるのは本当に嬉しい!
前にも何処かのレスでも語ったのですが、鳴海はこのSSを書くにあたって最初に生まれたキャラクターです。なので、個人的にも彼には愛着があったりします。

>>155
鈴木は頭の中がメルヘンな変り者ですので、扱いが難しいですw
彼女達の恋は追々、もう少しスポットを当てて書こうと思っています(`・ω・´)


支援感謝です。投下します。
157: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:11:09 ID:IeC/3XeiVM

──翌日、学校


生徒「おっはよー」コチョコチョ

生徒「きゃはは!擽らないでよー!」


鈴木(……眠いなあ)

鈴木(なんで皆、朝からこんなにも元気なんだろう……)ボー

鈴木(……あ、前の人、寝癖ついてる)

篠原「……」ボケー

鈴木「よく見たら篠原くんだ」

篠原「……?今、誰か呼んだ?」クルリ

鈴木「まだ呼んではなかったけれど」

篠原「あー、鈴木さんじゃん」

鈴木「おはよう、篠原くん。お久しぶり」

篠原「……久しぶり」ニコリ


158: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:17:26 ID:IeC/3XeiVM

鈴木「元気そうで安心した」

篠原「あはは、この通りピンピンしてます」

鈴木「昨日、桃ちゃんに会って聞いたよ。お昼から学校に来てたんだね」

篠原「ああ、うん。心配してくれてたみたいで、ありがとう。あと、ごめんね」

鈴木「……それは私より、清瀬に言ってあげてほしいな」

篠原「そうだね。清瀬さんにも謝らなきゃ」

鈴木「私なんかより、ずっと心配してたよ」

篠原「……」

篠原「そっかー、そんなに心配掛けちゃってたかー」ヘラッ

鈴木「……」


159: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:26:13 ID:IeC/3XeiVM

鈴木「君がただヘラヘラしてるだけじゃない事くらい、何となく分かってはいるけれど、」

鈴木「……無理、しないでね」

篠原「あは……何言ってるの?」

鈴木「あの子達程、君と過ごした時間は長くないけど……私だって君の事、友達だと思っているんだから」

篠原「俺も友達だと思ってるよ?なんか鈴木さん、変なのー」クスクス

鈴木「だったら──」

篠原「あ、今日は朝から男子でオカマミーティングがあるんだった!鈴木さんごめん、先に行くねー」


タッタッタッ…


鈴木「──だったら、そんなに辛そうな顔で笑わないで」


160: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:34:51 ID:IeC/3XeiVM

──教室


篠原「あれ、まさかの一番乗りだー」

篠原「あはは、誰も居ないじゃん」

篠原「誰も……」ズルズル、ペタン


篠原「…………なんか、駄目だ」

篠原「どうすればいいんだろうね、ハル──」


ガラガラ


女子生徒「きゃっ!」

篠原「……」

篠原「あはは、びっくりさせてごめんねー」ヘラッ


161: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:36:10 ID:IeC/3XeiVM

女子生徒「あ、あの、おはようございます」

篠原「おはよ……って、その靴の色は一年生だー」

女子生徒「はい!一年生です!」

篠原「えーっと、此処は二年生の教室だよ?」

女子生徒「分かってます。その……」モジモジ

篠原「?」

女子生徒「こ、これ、篠原くんの机に入れようと思って」

篠原「メモ……俺に?」

女子生徒「はい。あの……待ってます、から!それじゃあ!」


パタパタパタ…


篠原「……」カサ

篠原「放課後待ってます、か」


162: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:39:39 ID:IeC/3XeiVM

──昼休み


鳴海「えー、篠原行かねぇの?」

篠原「ごめん、ちょっと用事があって」

鳴海「用事って何だよ」

篠原「あはは、大した用じゃないから」

橘「一人でプリンも買いに行けないのか、貴様は」

桃山「もう、駄々っ子なんだから。久しぶりに篠くんと行けるのがそんなに楽しみだったのね」

鳴海「違うわ!別に一人で行けるし!プリン買えても自分の分しか買ってやんねぇからな!」


ガラガラ──ピシャン!


163: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:43:56 ID:IeC/3XeiVM

桃山「あらやだ。拗ねちゃったわよ、あの子」

橘「まったくあいつは単細胞なチビだな」

篠原「あはは、なんか悪い事しちゃったみたいだ」

桃山「あら、気にする事ないじゃない。元はあの子が通いだした事なんだもの」

橘「しかしプリンごときによく必死になれるもんだな」

桃山「本当よねぇ。何回か付き合ったけど、買える気がしないし」

橘「人間、時には諦めも肝心だ」

篠原「こうしてライバルがまた一人、減っていくんだね」ニヤリ

桃山「えっ」

橘「何だかんだお前も必死なんだという事はよく分かった」


164: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:44:54 ID:IeC/3XeiVM

──一年生教室


ワイワイ ガヤガヤ…


篠原「えーと、すみませーん」

男子生徒「え、うわ、はい!」

篠原「其処に居る子、呼んでもらっていいかな」

男子生徒「了解っす。おーい、其処の女子ー」


\ ギャアアァ!イケメンセンパイダー! /


女子生徒「わ、私!?はい!」

篠原「ごめんねー、ちょっといいかな」

女子生徒「は、はい!」


\ ナニナニ!?ナンデアノコナワケェ!? /


男子生徒「女子怖え……」


165: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:47:48 ID:IeC/3XeiVM

──────‐‥


篠原「ごめん、ご飯まだだったよね」

女子生徒「あの、私放課後って手紙に……」

篠原「ああ、うん。早い方がいいかなって」

女子生徒「……」

篠原「ごめんね」

女子生徒「あの、それって……」

篠原「うん、ごめんなさい」

女子生徒「他に、好きな人とか……」

篠原「……」ニコ


166: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:48:48 ID:IeC/3XeiVM

キーン コーン カーン コーン…


鈴木「……あれ、」

その他1「幾ら何でも酷いよねー」

その他2「もういいじゃん、次行こう次!」

女子生徒「うん……」ヒック

清瀬「どないしはったんやろか」

鈴木「さあ、どうしたんだろうね」

一年女子「あ、お帰りー!」

一年女子「二人共教室に居ればよかったのにww」

清瀬「?」

鈴木「何が?」


167: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:50:48 ID:IeC/3XeiVM

一年女子「──そしたらイケメン先輩がさぁ、」

一年女子「俺の何を知って好きとか言ってるの?馬鹿みたい、ってにっこり笑顔ですよww」

一年女子「あたしもいいなとは思ってたけど、アレはキツいわ」

一年女子「イケメン先輩マジぱねぇw他の女子キーキー言ってたしww」

清瀬「……」

鈴木「何にせよ、盗み聞きは宜しくないね」

一年女子「まあ、それは悪かったけどさ。イケメン先輩が教室まで呼び出しに来るとか何事かと思っちゃって」

一年女子「サーセンwwでもイケメン先輩マジぱねぇww」

鈴木「……それはそうと、次英語だよ。宿題終わったの?」

一年女子「うわっ、ヤバい忘れてたー!」


168: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:52:47 ID:IeC/3XeiVM

──放課後


桃山「秋と言えどもまだまだ暑いわねー」

鳴海「女子達に力仕事押し付けられすぎて汗だくだし……」クンクン

篠原「言ってくれれば俺も手伝ったのにー」

橘「何度も言わせるなよ、お前は萌え萌えビームを完全に会得するのが仕事だ」

桃山「そういえば随分噂になっちゃってるわよ、篠くん」

篠原「噂?」

鳴海「もういいって、色男」

橘「すっかりヒール役に回ってるぞ、お前」


169: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:53:34 ID:kWwo4Takz6

桃山「んもうっ!乙女心が分かってないからこうなるのよ」

橘「まあ、噂なんて勝手に膨大して広まるものだしな。放っておけばいい」

篠原「あー……あはは、うん」

鳴海「お、鈴木とピヨだ。そういや二人に会ってなかったんじゃね?」

篠原「えっと、鈴木さんとは……」

桃山「鈴木ちゃーん!ピヨちゃーん!Yodel-La-Hee-Hee!」

橘「発音が良過ぎて薄気味悪いな」


※ただのヨロレイヒーです。


170: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:54:12 ID:kWwo4Takz6

鈴木「……ヨロレイヒー」

清瀬「よ、ヨロレイヒ……」

鳴海「おい、無理すんな」

桃山「Yodel-Ay-Ee-Oooo!」

橘「ヨーデルはもういい!」

清瀬「あ、あのっ、篠原くん……」

篠原「あー、お久しぶりの清瀬さんだー」ヘラリ

清瀬「お、お久しぶり、です」

篠原「ごめんね、色々と」

清瀬「うちは全然!全然、何も!あああ、謝る必要なんて、何も!」

篠原「……うん、ごめんね」

清瀬「……?」


171: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:55:23 ID:IeC/3XeiVM

篠原「あー!忘れ物思い出したー!」

清瀬「!?」ビクゥッ

鳴海「凄いタイミングで思い出したな」

篠原「あはは、ごめん先に帰っててー」

桃山「え?でも、久しぶりに皆でメガネの家に寄ろうって話じゃ」

篠原「ごめんごめん、今日用事あったの忘れてた!また明日ー!」

タッタッタッ…


橘「何だあいつ。持って帰るような物なんて──…」

清瀬「し、失礼します……っ」ダッ

鳴海「? ピヨも忘れ物か?」

鈴木「」ビュン!

橘「うおっ……何だお前ら!揃いも揃って!」

桃山「……青春ねぇ」


172: ◆UTA.....5w:2012/9/3(月) 20:59:21 ID:kWwo4Takz6
>>156-171
これにて投下終了します。

読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!
173: 名無しさん@読者の声:2012/9/3(月) 22:49:38 ID:4qPz9gxBGA
篠原のヘラヘラ仮面が剥がれてきた…?
何にせよ今後の展開が気になりすぎる!
あと、通常のオカマ言葉スレがどう見ても全員桃ちゃんで面白いから覗いてみてほしいww

CCCCC
174: 名無しさん@読者の声:2012/9/4(火) 00:17:28 ID:XSwAwoBZ3o
ピヨそして篠よ…。さらに嫁よ…。

大好きとしか言えまい。

>>1!!今のペースで大丈夫☆ちゃんと見てるよ☆

つCCCCC
175: 名無しさん@読者の声:2012/9/5(水) 09:10:48 ID:JrojPTr4RQ
>>173に釣られて見に行ったけど予想以上に桃ちゃんだったwww

俺も今のペースで十分楽しませてもらってるよ
早く篠原の過去話は知りたいけどもw

これからも応援しとるよC
176: 名無しさん@読者の声:2012/9/6(木) 01:58:29 ID:wEoC0DEReE
しえん!
177: ◆UTA.....5w:2012/9/7(金) 23:55:24 ID:bV29ZghnH2
>>173
何あのスレ面白いw
素晴らしい情報をありがとうございます。桃山氏の言葉遣いの参考にさせて戴きます。
ついニヤニヤしながら見てしまいましたw

>>174
私はもう、174さんが大好きとしか言えない……(´;ω;`)
こんな停滞気味なSSを気に掛けて下さって、本当にありがとうございます。頑張ります。

>>175
お待たせしてしまってばかりで申し訳ございません。未完庫に入れようかとも考えたのですが、やはりだらだらと長引かせてしまうのはよくないと思い、続行させて頂く事にしました。
これからもペースの定まらない更新になるかと思いますが、暇潰しに覗きに来てやって下さい!

>>176
ありがとうございます。その一言で頑張れます!


支援感謝です。投下します。
178: ◆UTA.....5w:2012/9/7(金) 23:57:06 ID:bV29ZghnH2

──教室


篠原「はあ、はあ……」

篠原「あー、もう……上手くやってたのに……」

篠原「……なんか、疲れちゃったなあ」


 ガラガラッ!


篠原「!?」

清瀬「よ、よかった……篠原くん、居った……」ゼイゼイ

篠原「清瀬、さん……」

清瀬「えへへ、毎日鈴木さんに鍛えられてたつもりやったけど、篠原くん足速いですね」


179: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:04:32 ID:bV29ZghnH2

篠原「そんなに息切らしてどうしたの?」

清瀬「へ?あ、えっと……」

清瀬(よう考えたら、うちは何ちゅう見切り発車を……!)カァ

篠原「お昼の女の子の事?」

清瀬「……え?」

篠原「あの子、清瀬さん達と同じクラスだったんだね。いつもの二人組が教室に居たからびっくりしちゃった」

清瀬「あの、うちはそんな事……」

篠原「ん?清瀬さん何も聞いてないの?」

清瀬「いえ、あの……聞きました、けど、」

清瀬「で、でも、篠原くんらしくなくて、想像つかんなあって……」

篠原「俺らしいって、何なんだろうね」


180: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:06:50 ID:lO1VzHI5KE

清瀬「え?」

篠原「清瀬さんが言う“俺”って、何?」

清瀬「し、篠原くんは格好良くて、いつも笑てて、キラキラしとって……友達思いの優しい人、です」

篠原「……そんなの、俺じゃない」

清瀬「篠原くん……?」

篠原「そんなの全部俺じゃない!」

清瀬「!」ビクッ

篠原「今日の昼の事聞いたんでしょ?あれが俺なの。人の気持ちも考えられない自分勝手な人間なの、俺は」

清瀬「そ、そんな事ないっ……!」

篠原「あるんだよ!」


181: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:09:39 ID:lO1VzHI5KE

篠原「清瀬さんは何も知らないだけだよ……」

清瀬「それは……せやからうち、篠原くんの事、もっと……」

篠原「──だから、嫌だったんだ」

清瀬「?」

篠原「……満足した?」

篠原「俺の事、知りたかったんでしょ?」

清瀬「……っ」

篠原「今までのはぜーんぶ嘘。あんなの全部俺じゃない。これが清瀬さんが知りたがってた本当の俺」

清瀬「ちゃう……ちゃうもん、篠原くんはっ……」

篠原「……」ニコ


182: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:12:01 ID:bV29ZghnH2

──廊下


鈴木(追い掛けて来たはいいけれど、入っていいものか……)

鈴木(何となく話し声は聞こえるから、中に居るのは間違いないとは思うけど)

鈴木(……どうしようかな)ウーム


 ガラガラッ!


鈴木「!」

清瀬「……あ、鈴木さ……」

鈴木「清瀬……?」

清瀬「えへへ。うち、鈴木さんのお陰で大分体力付いたみたい」

清瀬「篠原くんにも、何とか付いてけ、たん……」ボロボロ


183: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:14:13 ID:lO1VzHI5KE

清瀬「〜〜っ」ダッ

鈴木「清瀬!」


 パタパタパタ…


鈴木(……清瀬、泣いてた)チラ

篠原「……」

鈴木「そんな顔をするなら、突き放すような事しないで」

篠原「……っ」

鈴木「また、明日ね」

鈴木「君が言ったんだよ、私達に。そうでしょう?」

鈴木「……また明日ね、篠原くん」


 ビュン!


篠原「はは、相変わらず速いや、鈴木さん……」

篠原「……また明日、ね」


184: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:16:22 ID:bV29ZghnH2

──校門前


 タッタッタッ…


桃山「はい、ストーップ!」バッ

清瀬「!?」

桃山「前も見ずに走ってちゃ危ないじゃない。事故にでも遭ったらどうするの?」

清瀬「桃さん……」

桃山「あらあら、可愛いお目目が兎ちゃんになってるわよ」

清瀬「ふっ……うえぇ……」

桃山「……だから駄目だって言ったのよ」ヨシヨシ


185: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:18:48 ID:lO1VzHI5KE

ドドドドド…


鈴木「清瀬!」ザッ

桃山「ひいっ……!」

清瀬「す、鈴木さんごめん、うち走り去ってしもて……」

鈴木「いいんだよ、そんな事。問題ない」

清瀬「えへへ、うちなんかすぐに追い付かれてまうもんね」グス

桃山(あーびっくりした……凄いスピードで来るんだもの。なんでピヨちゃんは普通に出来るのかしら)ドキドキ

桃山「慣れって怖いわね……」

鈴木「何の話?」

桃山「いいのよ、そっちの話だから気にしないで頂戴」

清瀬(そっちって、うちらの事って意味とちゃうんやろか……)


186: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:21:51 ID:lO1VzHI5KE

──in マク○ナルド


桃山「泣きたい時は沢山泣いて、食べてお腹一杯になってすっきりすればいいのよ!」

桃山「さあ、お食べ!」

清瀬「は、はい……」

鈴木「さっきまでのシリアスな雰囲気が台無しだね」モグモグ

桃山「鈴木ちゃんの登場シーンからもう台無しだったわよ」

清瀬「あの、そういえば橘くんと鳴海くんはどないしはったんですか?」

桃山「帰らせたわよ?あんな乙女心を理解出来ない子達が居てもしょうがないでしょ」

桃山「ガールズトークに男子は御法度だもの!」キャッ

鈴木「……」


187: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:23:41 ID:bV29ZghnH2

清瀬「すみません、気ぃ遣わせてしもて……」

桃山「んもう、いいのよっ!アタシが勝手に待ってただけなんだから気にしないで頂戴な」

清瀬「えへへ、ありが、と……」ポロ

桃山「ピヨちゃん……」

清瀬「……うち、篠原くんにもう関わらないでって言われた」

鈴木「……」モグモグ

清瀬「嫌われてしもたんかな」ズビ

桃山「そんな事、」

鈴木「違うと思うけど」

桃山(持ってかれた……!)


188: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:25:19 ID:lO1VzHI5KE

鈴木「篠原くん、辛そうだった。何故だか分からないけれど、本心じゃないだろうね」

清瀬「そう、やろか……」

鈴木「どうしたんだろうね、あの子」

桃山「……怖かったのかもしれないわね」

清瀬「怖い?」

桃山「アタシね、中学生まではずっと普通の男の子だった。可愛い彼女も居たりしてね。びっくりでしょう?」

鈴木「うん。特に恋愛対象が女の子だという事が」

桃山「乙女心を兼ね添えた男子だからね。まあ、そんな事誰にも言える筈なんてなかったんだけど」

桃山「……アタシはずっと、もう一人の自分を演じてたの」


189: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:28:54 ID:bV29ZghnH2

清瀬「桃さんに、そんな過去が……」

桃山「前にあの子達に話した時、篠くんアタシに言ったのよね」


 『両方演じ続けるのじゃ、駄目なの?』


鈴木「……」モグモグ

桃山「怖かったんじゃないかしら、真っ直ぐ自分と向き合おうとするピヨちゃんが」

清瀬「……」

桃山「篠くんが何を抱えているのかはアタシには分からないけれど、結構勇気がいるものなのよ、自分を曝け出すのって」

桃山「……嫌いに、ならないで頂戴ね」


190: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:33:17 ID:bV29ZghnH2

清瀬「き、嫌いになんて、なれません!」

桃山「ピヨちゃん……!」ジーン

清瀬「うち、篠原くんの事もっと知りたい思て、傷付けてしもてたんちゃうかなって……」

清瀬「桃さんも言うてたのに、中途半端な気持ちで知りたいとか言うて、嫌われてしもたんちゃうかなって……」

清瀬「でも、うちが篠原くんを嫌いになるなんて事ありません」

鈴木「私も篠原くんの事は嫌いじゃないよ」モグモグ

桃山「ふふ、ありがとう二人共」

桃山「ところで、さっきからちょっと食べ過ぎじゃないかしら、鈴木ちゃん」

鈴木「どうして?ポテト美味しいよ」

桃山「もう!ムードの欠片もないんだからっ!」


191: ◆UTA.....5w:2012/9/8(土) 00:39:42 ID:lO1VzHI5KE
>>178-190
これにて投下終了します。

今更ですが、ランキング2位ありがとうございます。長々と続いているにも関わらず、投票して下さる方々にひたすら感謝です。
このSSが少しでも読んで下さる方に楽しんで頂けるよう、これからも頑張ります!
読んで下さっている方、支援して下さる方、投票して下さった方、本当にありがとうございます!

それでは、今日も読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
192: 名無しさん@読者の声:2012/9/8(土) 07:20:14 ID:p8dgAwJvBM
更新キタ─(゚∀゚)─!!
朝からSS板覗いてよかったw
篠原を嫌いになんてなれない!!

それからそんなに思い詰めないでね
ゆっくり自分のペースでいいんだから

っCCCCC
193: 名無しさん@読者の声:2012/9/8(土) 20:24:37 ID:NvgtZfY3tY
このss1番好きだ

しーえーんー
194: 名無しさん@読者の声:2012/9/12(水) 01:13:15 ID:ICnMn/4Gnc
鳴海好きの者です\(^o^)/

ふぇぇぇぇえ(´;ω;`)
篠くんんん(´;ω;`)
って展開ですね!!

ハラハラしすぎてどうしよう!!
って思ってるところですww

とりあえず支援!!(*´∇`*)

195: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 17:56:09 ID:BbOSS5NaII
>>192
朝早くからありがとうございます!
何だかもう、皆さんが優しくて優しくて震える。皆さんの優しさに甘えてばかりの私ですが、最後まで頑張ります!

>>193
一番、だと……!?
どうしましょう、道行く人に自慢したい程嬉しいです。胸の内で小さいおっさんが踊り狂ってます。
わーい!わーい!わーい!

>>194
鳴海好きの方、という事は154さんでしょうか!また来て下さって嬉しいです!
今後は少し、oh...という展開かもしれませんw
少しばかり暗い雰囲気が続きますが、194さんに楽しんで頂けますように……!


支援感謝です。投下します。
196: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 17:56:49 ID:oFv7A/p8jo

──翌日、校門前


篠原「……」

橘「おい、朝からなにぼーっとしてる」ポン

篠原「!?」ビクッ

篠原「あ、橘……おはよー」

橘「おはよう、寝癖ついてるぞ」スタスタ

篠原「え、嘘」

橘「本当。イケメン先輩が聞いて呆れる」スタスタ

篠原「跳ねてる?目立つ?ねぇってば置いてかないでよー!」


197: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:11:18 ID:BbOSS5NaII

橘「……それでいい」

篠原「へ?」

橘「考え事してる時の眉間の皺、凄いぞ。気付いてるか?」

篠原「何、いきなり……」

橘「いつだったか、お前が俺に言った事だ。最近のお前はずっとそんな顔なんだよ」

篠原「……あは、そっか」

橘「ちょっとは肩の力抜け。自分で思っている程、他人はお前なんかに興味はない」

篠原「……」

篠原「ありがと、お兄ちゃん」ヘラッ

橘「お兄ちゃんって呼ぶな。鳥肌が立つ」


198: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:15:33 ID:BbOSS5NaII

──下足室


篠原「……あ、」

橘「なんだ、一年コンビじゃないか」

鈴木「おはよう、お二人さん」

清瀬「あ、えっと、その……」

篠原「……」


ムォォォォン…


橘(なんだこの辛気臭い空気は……!)

清瀬「おっ、おは、おはようございます!」

篠原「!」


199: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:17:04 ID:BbOSS5NaII

篠原「なんで……俺、」

鈴木「篠原くん、寝癖ついてるよ」

清瀬「ホンマや。右側、跳ねてますよ」クスクス

篠原「え?あ、うん……」

鈴木「清瀬、行こうか。垂れ幕早く仕上げないと、実行委員が怒ってた」

清瀬「うん。あの、それじゃあ」ペコリ


 パタパタパタ…


篠原「……俺、酷い事言ったのに」

橘「ほう。だとすれば随分強くなったもんだな、あのチビも」


200: 祝!200レス突破 ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:18:04 ID:oFv7A/p8jo

篠原「え?」

橘「ヒール役の色男は傷付けるような事を言ったんだろう?」

橘「それでもお前と関わりを絶つ事を選ばなかった訳だ。ましてや責める事もせず、ああして挨拶を交わした」

橘「そこまで成長させたのは、何処の色男だろうな?」

篠原「……」

橘「ほら、俺達もさっさと行くぞ」

篠原「橘は、何も訊かないんだね」

橘「別に。貴方の全てが知りたいのー、なんて乙女心は俺にはないからな」

橘「まあ、お前が聞いてほしいと言うなら聞いてやってもいいが」

篠原「……」

橘「無理をしなけりゃ、それでいい」


201: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:20:32 ID:oFv7A/p8jo

──教室


女子A「じゃーん!」

桃山「きゃー!可愛い!」

女子C「見たか!女子達の力作!」

女子B「メイド喫茶だから、可愛らしい看板の方がいいと思って」

鳴海「メルヘンすぎだろ。中に入ったらオカマばっかでひっくり返んじゃね?」

女子A「大丈夫大丈夫!鳴海は全然イケてたよ!」

桃山「見てなさい!アタシだって本気出しちゃうんだから!」

女子B「そういえば、桃ちゃんのメイド姿だけまだ披露してないよね」


202: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:24:44 ID:oFv7A/p8jo

桃山「んふふ、アタシのメイドさんは本番までのお・た・の・し──…」


 ガラガラ!


橘「……朝からなにクネクネしてるんだ、気持ち悪い!」

桃山「あら、篠くんおはよ!」

鳴海「看板出来たんだってよ。見ろよこのメルヘンな看板。ギャップありすぎてウケんだけど」

女子C「ウケるって酷いなー!見てよ篠原、結構頑張ったんだよ!」

篠原「うん、可愛い。この熊さんとか」

女子A「それ、あたしが描いた猫なんだけど……」

鳴海「ぎゃははは!ほら見ろ!変にメルヘンにすっからだよ!」

橘「俺の事は無視か。無視なんだな」ワナワナ


203: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:28:19 ID:BbOSS5NaII

──昼休み


篠原「……」ボケー

鳴海「おい、涎垂れそうだぞ」

篠原「ん、ああ、ぼーっとしてた」

桃山「どんな顔をしてても篠くんは素敵ングだわー」ポッ

橘「流石に涎を垂らしている姿は素敵とは言えないだろ」

桃山「あら、そしたらアタシが拭いてあげるから問題ないわよ?」

鳴海「うわキモい!このオカマキモい!」

桃山「なによ!アンタ達には興味ないんだからね!」

橘「あったら困る。登校拒否のレベルだな」

桃山「なんで登校拒否なのよ!失礼しちゃう!」


204: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:32:48 ID:oFv7A/p8jo

ぎゃーぎゃーわーわー


篠原「……何だよもう、可笑しいなあ」クスクス

鳴海「あ?何だよ今更。こんなのいつもの事じゃん」

桃山「ボケてはツッコミを入れ、ボケてはツッコミを入れの繰り返しの毎日だものね」

橘「それぞれの立ち位置が混沌としているがな」

篠原「──だから、なのかな」

鳴海「……?」

桃山「どうしたのよ、改まって」

篠原「あはは、何にも。皆と居るのが楽しすぎて、色々忘れちゃってただけだよ」

橘「……」


205: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:34:37 ID:oFv7A/p8jo

──放課後


男子A「よし、俺達のメイドっぷりも慣れたもんだな!」

男子B「もう本番間近だしね。女子達に文句言わせないようにしないと」

男子C(……見た目は、どうしようもない、けど……)

鳴海「おう、決戦は目の前だ!女子に俺達のメイドっぷりを見せ付けてやろうぜー!」


\ ウオォォォォ! /(野郎共の野太い雄叫び)


桃山「今日の修行は此処までにしましょ。皆、萌え萌えビームッ!」


\ モエモエビィィィム! /


※野郎共は「またね」と言っています。


206: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:35:59 ID:oFv7A/p8jo

──────‐‥


橘「さて、戸締まりして俺達もさっさと帰るか」

鳴海「あー、フリフリメルヘンばっか見すぎてすっげぇ目が疲れた!」

桃山「なるみんはもう少し仕草に気を付けてよねっ!折角鳴子ちゃんと双子級なのに勿体ない!」

鳴海「あのなぁ……女だからって鳴子はあんなに内股じゃねぇんだよ」

桃山「男の子と女の子のがに股はわけが違うのよ。ちょっと、篠くんも何か言ってやって頂戴」

篠原「……双子、」

橘「?」

篠原「双子ってさ、似てるようで、案外似てないんだよ」

鳴海「あ?何の話?」


207: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:37:15 ID:oFv7A/p8jo

──廊下


清瀬「す、鈴木さん、わざわざ持ってかんでも……」

鈴木「フランクフルトのお裾分けでしょう?ただ、それだけだよ」

清瀬「そ、そうやけど……もう居らんかもやし、わざわざ二年生の教室に……」

鈴木「昼休みもそうやって逃げてた」

清瀬「うっ……!」グサリ

鈴木「覚悟してかからなきゃいけないって言ったでしょう」

鈴木「逃げてばかりじゃ、何も変わらない」


208: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:38:53 ID:BbOSS5NaII

鈴木「電気、点いてるね」

清瀬「う、うん」

鈴木「行こう、清瀬」

清瀬「……?なんか、えらい静かやけど……」

鈴木「でも、声がする」


 ***


桃山「なぁに?突然真剣な顔しちゃってー」

篠原「似てないんだよ、全然。だってそうでしょ、全く別の人間なんだから」

鳴海「……なあ、帰ろって」

篠原「俺が運動が得意であいつが苦手で、ピーマンが好きで椎茸が嫌いでも、全然変じゃないでしょ」

橘「……」

篠原「俺達は全然似てなくて、好みも合わなくて、それって全然普通じゃん。なのに、なのに、さ……」

鳴海「なあ、」

篠原「……ハルは、俺の双子のお兄ちゃんだよ」


209: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:41:30 ID:oFv7A/p8jo

桃山「も、もうっ、いきなり何なのよー。誰の話をしてるの?」

篠原「あの日、俺の母さんが言ってたの皆聞いてたでしょ?」

桃山「……」

篠原「ハルは俺の双子の兄で、もう何処にもいない」

鳴海「……もういいから、帰るぞ」

篠原「鳴海、待って。聞いてほしいんだ。俺が──」


 ガラガラ


鳴海「!」

篠原「──ハルは、俺が殺したんだ」


210: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:42:55 ID:oFv7A/p8jo

鳴海「お前ら、なんで此処に……」

鈴木「……」

清瀬「あ……その、えっと……」

桃山「ピヨちゃん……」

清瀬「ふ、フランクフルト……そう、フランクフルトの試食しとって、皆さんにお裾分け、に……」

清瀬「ごめんなさい、うち……!」

篠原「いいんだ、もう」

篠原「ごめんね、清瀬さん。俺、清瀬さんに酷い事言った」

清瀬「……っ」フルフル

篠原「橘、言ったよね。無理するなって。それでいいって」

橘「……ああ、言ったな」

篠原「本当に無理してるのは、俺じゃなくて皆だよ」


211: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:45:22 ID:oFv7A/p8jo

篠原「皆がいつも通りにしてくれるから、俺、甘えてて……」

篠原「“今まで通り”でいてくれたから、俺……」

橘「篠原……」

篠原「何もなかったみたいにしようとしたけど、出来なかった。だから清瀬さんの事も遠ざけた」

篠原「……知りたいって、言ってくれたから」

清瀬「……」

篠原「誰かに吐き出したくなる自分と、隠し通したい自分が居て。きっと皆に嫌われる……でも、皆だったらって、グルグル考えてたら、しんどくなっちゃってさ」

篠原「上手く、笑えないんだ」

篠原「……聞いてくれるかな、俺の話。それで俺の事嫌いになっても、構わないから」


篠原「俺と、ハルの事──皆に話しておきたいんだ」


212: ◆UTA.....5w:2012/9/12(水) 18:48:40 ID:oFv7A/p8jo
>>196-211
これにて投下終了します。

遂に200レス突破しました。正直長過ぎると自分でも思う程ですが、漸く終わりが見えてきたかな、という感じです。
といっても、まだ終われないのですが……orz

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
213: 名無しさん@読者の声:2012/9/12(水) 21:41:27 ID:eLc6FT1KrU
久々に来たらああああああうあああああああああああああ…ちょーいいとこで続くうううううう!!


篠くんの自分語り…期待C!!
>>1先生\モエモエビーム/(※)


※『またね〜』と言っておりますww

214: 名無しさん@読者の声:2012/9/13(木) 00:15:25 ID:UDxLybdXmg
なんだよおおお続き気になるじゃないかよおおお
この>>1なんて焦らし上手なんだっ
とりま200突破おめでとうございます

CCCCC
215: 名無しさん@読者の声:2012/9/13(木) 13:17:12 ID:/IhMfoo1SM
うん、すごく話は気になるけどまったりと待っとくよ。
支援支援
216: 名無しさん@読者の声:2012/9/13(木) 20:07:04 ID:K10GU5Lrdo
うわぁぁぁ!超気になる!超気になる!
一時間毎に見に来てるのは自分だけじゃないはず!

つCCCCCCCCCCCC
217: 名無しさん@読者の声:2012/9/13(木) 20:36:28 ID:JrojPTr4RQ
>>216 ナカーマ
ちゃんと投下終了宣言してくれてるからわかってるのに何度もスレ開いて読み返してるわw
次は篠原の憂鬱か?気になりすぎてそわそわする!
スペシャル支援!

っCCCCCCCC
218: 名無しさん@読者の声:2012/9/15(土) 09:07:02 ID:zFkWfYhEvQ
200突破おめ(^O^)
続きwktk
鈴木△
CCCC
219: 名無しさん@読者の声:2012/9/15(土) 16:19:26 ID:Dg6rMT18X.



うわぁぁぁぁぁ篠くんんんん(´;ω;`)
これからも楽しみにしてます!!
全力で支援!!


>>195

194のものですー(*´∇`*)
ちなみに77ですwwすごく前でしたねΣ(ノд<)


220: 名無しさん@読者の声:2012/9/16(日) 01:07:35 ID:gR2kpF6x4k
お目でとおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
221: 名無しさん@読者の声:2012/9/16(日) 08:48:18 ID:wa6Mts80oY
めっちゃくちゃ気になります!!
CCCC
つコーヒー牛乳
222: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:22:11 ID:Lv8yngrSi6
>>213
久々に来て下さったのに随分と間を空けてしまって申し訳ございません……!
213さん\ モエモエビィィィム! /
※物凄く感謝しているようです。

>>214
焦らしておいてなかなか投下せず、申し訳ない気持ちで一杯です。
続きを気にして頂けて嬉しいです!

>>215
まったりして頂きすぎて……orz
少しでもペースを上げられるように精進します!

>>216
一時間毎ですと!?
うわわわ、216さんの時間をどれ程無駄にしてしまった事でしょう。それでもそんなに気に掛けて頂けて、とても幸せです。

>>217
何度も読み返して頂けるなんて、これ程嬉しい事はないです……!
お察しの通り、やっと篠原のセンチメンタルに突入です。暇潰し程度に覗いて頂ければ幸いです。

>>218
ありがとうございます!これもこうして支援を下さる皆さん、読んで下さっている皆さんのお陰です。
鈴木はクールと思わせて案外脳内お花畑ですよw

>>219
わー、勘違いしてしまって申し訳ございません!154さんと77さんの事を同じ方だと思ってしまっていました……orz
改めまして77さんありがとうございます。そんなにも前から見守っていて下さって嬉しいです!

>>220
ありがとうございますうううううう!テンションおかしくなりそうですわっしょいわっしょい!!!

>>221
そのコーヒー牛乳は私が頂きますね!例えメガネ宛てだったとしても221さんのコーヒー牛乳は渡さん!


支援感謝です。投下します。
223: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:26:00 ID:9GU9MSkZro

春。冷たい雪が溶けて、植物は芽吹き、生物は目を覚ます。
世界中に色を塗る、暖かい季節。

一足早く光を浴びた赤ん坊は、その名の如く温もりに包まれた春のような男の子だった。


──ハル。


世界でたった一人の、俺の双子のお兄ちゃん。



  【篠原少年の憂鬱】



224: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:27:27 ID:Lv8yngrSi6

「もう、アキったら。そんなに急がなくったっていいじゃない」

紺色のプリーツスカートを風に揺らしながら、ナツは溜め息混じりに洩らした。

「だって俺、日直なんだよ?ナツ達はゆっくり来たらいいじゃん」

首だけ振り返ってそう言うと、

「アキってば冷たい。別に遅刻する訳じゃあるまいし……」

ナツは不満げに唇を尖らせて、ぶつぶつと独りごちる。


わざわざ一緒に登校しなくても、と内心思いながらも歩を緩めるあたり、俺も万更でもないんだろうけど。
すっかりナツのペースに合わされた俺の歩幅に満足気に笑みを浮かべるナツと、少し遅れて後に続くもう一人。

「見て、赤い葉っぱ見付けたよ。もうすっかりアキの季節だねー」

へらり、間抜けな笑顔で語尾を伸ばしながら、ハルは道端に落ちていた葉っぱに手を伸ばした。


225: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:34:15 ID:9GU9MSkZro

「もー……そんなのいいから。ばっちいですよ、ハルくん」

「汚なくないよー。ほら見てよアキ、綺麗な色してる。俺、秋って好きなんだよね」

「それはどうも。そんな事より俺、日直だから早く行きたいんだけど……」

「あ、あきって言うのは季節の秋の事で、アキじゃなくて秋の事が……あれ?なんかこんがらがっちゃった」

はーあ、とあからさまな態度で長めの溜め息を吐いてみせると、ハルは笑顔のままで首を傾けた。

ふんわり柔らかい、お月様のような優しい笑顔。これがハルの最大の武器である。
大抵の人はこんなにも屈託のない笑顔を向けられれば、小さい事はどうでもよくなるんじゃないかと俺は思う。
いつもより早く家を出なきゃいけない日直は、決してどうでもよくはないけれど。


口煩いお向かいさんのナツとのんびり屋のハル、そして俺。

小学生の時から俺達三人にとっては、これがお決まりの登校風景で当たり前の日常だった。


226: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:44:23 ID:Lv8yngrSi6

「明日も日直らしいじゃん、アキちゃん」

ふふん、と鼻を鳴らして、廊下から窓越しにナツが笑う。

「……誰の所為でだと思ってんの」

放課後の教室で一人、日誌を放って突っ伏したまま返すと、ナツはどっと声を上げてお腹を抱えた。

朝からマイペースな二人に付き合ったお陰で、担任の先生から食らったアンコール。
部活があるからと相方の日直さんにはそそくさと逃げられ、一人虚しく日誌を書く。

一体、これの何処が面白いと言うのか。

「明日は置いてくからね。綺麗な葉っぱがあっても可愛い猫が居ても、二人の事置いてくから」

じと、とナツを睨み付けてから、まだ何も手を付けていない日誌を開く。

「別にいいよ、ハルと二人で行くもんね」

気にも止めない様子で、ナツがふいと外方を向いた。


227: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:53:09 ID:Lv8yngrSi6

ちくり、と胸に何かが刺さったような痛みが走る。
シャーペンを握る手が僅かに震えるのを感じて、俺はそっとその手を離した。

「アキは男の子の字だね。ハルは綺麗な字書くのに」

いつの間にか教室に入っていたナツが、前の席に後ろ向きで腰掛ける。
日誌を覗き込んだナツの、シャンプーの香りが俺の鼻先をふわりと掠めた。

「双子なのに、全然違うね」

日誌に書かれた“篠原”の文字を指でなぞりながら、ナツは言う。
当たり前だという俺の反論に適当に相槌を打つと、まじまじと俺の顔を覗き込んだ。

「本当にそっくりだよね、顔だけは」

「ナツ……?」

様子がおかしい事にはすぐに気が付いた。ナツの瞳がうるうると揺れている。

「ナツ、何かあったの?」


228: ◆UTA.....5w:2012/9/18(火) 23:58:09 ID:Lv8yngrSi6

白々しく問い掛ける自分が憎らしい。
ナツにこんな顔をさせる事が出来るのは誰なのか、分かり切っている事なのに。

「ハル、ね……また告白されてた。三年生の人だって」

ああ、ほら。やっぱりそうだ。
分かり切っていたのに、どうしてこんなに胸が痛むんだろう。

「俺だって、」

ナツが見ているのは、いつだってハルなんだ。

「俺だって昨日、一年生の子に告白されたんだよ。断ったけど……」

「あはは、そっか。篠原兄弟はモテるなあ」

好きな人がいるから。

俺がそう言って断っている事を、ナツは知らない。

「モテモテ篠原兄弟のハルとアキに関われて、ナツは幸せだね」

「それ、自分で言っちゃう?」

「ハルは言わなくても、俺は言っちゃう!」

それでもただ、ナツが笑っていてくれるなら。
それだけでいいと、そう思えてた。


229: ◆UTA.....5w:2012/9/19(水) 00:04:01 ID:Lv8yngrSi6

 ***


「向かいに越してきた長谷川です。暫く煩くしてしまうと思いますが──」

小学一年生の夏休み、けたたましい蝉の鳴き声と刺すような日差しの中、ナツは突然俺達の前に現れた。

「ナツです。小学一年生です」

母親の後ろに隠れて、恥ずかしそうに身を捩っていた女の子。それがナツだった。

「あら、うちの子達と同級生ね。男の子の双子なんですよ」

ほら、と母さんに背中を押されて、俺とハルが前に出る。

「ハルだよ。宜しくねー」

「あ、アキです」

物珍しそうに俺達を交互に見るナツを余所に、ハルは思い付いたようにあっと声を上げた。

「フユが居たら、季節が揃うね」

その一言で、ナツの緊張も解けたんだろう。

「あのね、前の学校にユキちゃんなら居たよ!」

今も変わらない、向日葵のような笑顔を咲かせてナツは笑った。
その名に恥じない夏の太陽のような、眩しい眩しい笑顔だった。


230: ◆UTA.....5w:2012/9/19(水) 00:12:25 ID:Lv8yngrSi6

いつからナツにこんな感情を抱いていたのか分からない。

もしかすると、あの日から。


 ***


「何ぼーっとしてんのよ、もう」

頭を小突かれて、はっと我に返る。
窓から射し込む日差しは、もうすっかりオレンジ色に染まっていた。

「そろそろハルも委員会終わるだろうし、ちゃっちゃと終わらせて帰ろ!」

「……ああ、ハルが居ないと思ったら、委員会か」

そういえば、ハルは図書委員だっけ。二学期は体育祭があるから体育委員の方が、なんて事をナツと二人で言ったのに拒否されたんだった。
昔から身体の弱いハルの事だ。体育祭に楽しみなんて見出だせなかったんだろう。

「本当、俺とハルって似てないや」


231: ◆UTA.....5w:2012/9/19(水) 00:13:27 ID:9GU9MSkZro

ふと、口を突いて出た言葉に、ナツは訝しげに首を傾げた。

「何よ、突然」

「ナツが言ったんじゃん。顔だけは、って」

身体が弱くてのんびり屋。好きなものは本を読む事と、季節の移り変わり。それからピーマン。嫌いなものは椎茸。
感受性豊かなハルは、穏やかで聡明と呼ぶに相応しいと思う。

「改めて似てないなーって思っただけだよ」

「ごめんごめん、似てるところもちゃんとあるよ」

「顔とか?」

「そう、顔とか。あとは顔とか、顔とかかな」

当然の答えだった。俺とハルじゃ、余りにも違いすぎる。

病弱じゃなければ、本もあまり読まない。ピーマンは嫌いだけど、椎茸は好きでも嫌いでもない。
勉強は得意じゃないけどクラスで一番足が速くて、リレーなんかじゃ殆んどアンカーを任される。
ハルとはまるで正反対。それが俺。

「結局顔だけじゃんか」

ちくり。ちくり。笑っているのに、胸が痛い。
双子なのに、顔は似ているのに、どうして俺はハルみたいになれないんだろう。

──どうして俺じゃ、駄目なんだろう。


232: ◆UTA.....5w:2012/9/19(水) 00:20:25 ID:9GU9MSkZro
>>223-231
少なめですが、これにて投下終了します。

後れ馳せながらランキング1位、ありがとうございます!
本当に自分でも思う程に長々と続いていて、いい加減もう飽きられるのでは、と内心不安でした。不完全燃焼でも何でもいいから早く終わらせるのが吉じゃなかろうかとか、色々考えていて。
投げ遣りになろうとしていた自分が恥ずかしい。投票して下さった皆さん、本当にありがとうございます。頑張ります!

これからも皆さんに楽しんで頂けますように。今日も読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!
233: 名無しさん@読者の声:2012/9/19(水) 03:11:29 ID:uRNELsxdMU
全然飽きない!!寧ろますます面白い!!
篠原やばい切ないです
ハルくん死んじゃってるんだもんな…

っCCCCCCCCCC

234: 名無しさん@読者の声:2012/9/19(水) 10:28:22 ID:89UjQmB8So
もうこれアニメになればいいのに……w

支援
235: 名無しさん@読者の声:2012/9/19(水) 14:33:26 ID:AonpS3MhV2
切な過ぎて涙目継続中


じっくり書いてね、未完で終わったら………ねw

くふふ。
無理しない程度に継続してくれたら嬉しいです☆

shien!


236: 名無しさん@読者の声:2012/9/21(金) 15:31:26 ID:JrojPTr4RQ
篠くん…うん、切なくて苦しい。
こういう設定を、最初から考えていたのが凄い。

>>1さんの頭の中を覗いてみたいw

つCCCCC
つお祝いの花束
237: 名無しさん@読者の声:2012/9/21(金) 16:19:44 ID:U43Xorawmk
こんなん書けるって才能だねぇ
更新楽しみにしてます。

238: 名無しさん@読者の声:2012/9/21(金) 16:23:18 ID:MJWssULLXU

    。CCC。
  ゚゚・*CCCC*・゚
  ゚*。CCCCCC。*・゚
 ゚゚*CCCCCCC*・゚゚
   \  ̄ ̄ /
    \  /
  __ \/
  |・∀・|ノ∞
 /|__| △
  ||

239: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 00:37:28 ID:.KubV4gQ6k
>>233
そんな風に言って頂けるとは何という幸せ……!
そうなんです。今までの三人は悩みがありつつも前進しているのですが、篠原だけは少し違っています。なので、必然的にアンカーとなりました。

>>234
アニメ……想像するだけで胸がわくわくしますね(*´∀`*)
声が全く想像つきませんがw

>>235
未完で終わらせるつもりはありません。ゆっくりでも、必ず完結させると約束させて頂きます。
ただ、こんな更新頻度で皆さんに楽しんで頂けるのだろうかと、ネガティブ街道まっしぐらでしたw
ありがとうございます、嬉しいです!

>>236
妄想だけは一丁前!1です!
最初からというよりも、スレを建てる前に設定を全て考えてから建てているので、実は全然凄くないのです……orz
お祝いの花束ありがとうございます!プリザーブドフラワーに出来ないでしょうか!

>>237
上記にも書いた通り、才能の欠片もない妄想だけは一丁前の人間ですw
褒めて頂けて嬉しくてにやけ顔なう、です。

>>238
やだ、この子可愛い……!
他の方のSSにAAで支援されているのを見掛ける度に、可愛いなあと指をくわえて見ていましたが、自分のSSにこんな可愛い支援が頂けるとは恐悦至極!
もうぬいぐるみにしてお部屋に飾りたいくらいですw


支援感謝です。投下します。
240: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 00:38:37 ID:.KubV4gQ6k

ハルに対して、劣等感を覚えていないと言ったら嘘になる。

いつも比べられては嫌気が差していたけれど、一番意識していたのは紛れもなく俺自身だった。


「双子なのに、全然違うね」


そんな事、自分が一番分かってる。

ハルは幼い頃に小児喘息を拗らせて以来、すっかり病弱になってしまった。母さんはいつもハルを気に掛けていたし、風邪を引こうものならすぐさま病院へ車を走らせた。
運動神経だけが取り柄な俺とは対照的に、柔和に、穏健に成長していった。


「本当にそっくりだよね、顔だけは」


だから、ナツが言った事に間違いなんて一つもない。

生まれた時から俺とハルは、そっくりなマスクを被っただけの別の何かだった。


241: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:08:06 ID:.KubV4gQ6k

中学に入ってすぐに陸上部に入ったけれど、長続きもせずにすぐに辞めた。
別に、最初から走る事は好きじゃなかった。

勉強も、感性も、人柄も。何をとっても適わないハルが、唯一出来ない事だったから。
陸上部に入ったのは、ただそれだけの理由だった。

母親の愛情、学校での人脈、彼女の心──俺の欲しいものを全部手に入れたハルへの、単なる当て付けだった。

ハルはきっと、こんな事を考えたりはしないんだろう。

「……俺は春なんか好きじゃない」

街路樹の葉はもうすっかり色を失い、風に吹かれてカサカサと音を立てている。道端に落ちている枯れ葉に目を向ける人なんて、何処にもいない。
切り落とされた頼りない枝を露にして、春が来るのを待つばかり。

皆、春を待ってる。


242: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:10:05 ID:i4x93x/JA6

「アキはどの季節が一番好き?」

リビングのソファに寝転がっている俺の足元に腰を掛けて、ハルは訊ねた。
録画したテレビ番組では、芸能人が屋外の温泉に浸かりながら赤裸々に本音を語り合っている。

「何、いきなり」

「もう冬になるなぁと思って」

ふーん、と一言返して、画面に視線を送る。白濁の温泉からは目まぐるしく白い湯気が立ち込めていた。
CMに入ったのを見届けて、リモコンに手を伸ばしながら横目にハルを見る。

「寒いのは嫌かなー」

「じゃあ、暑いのは?」

早送りされている画面からの音はなく、妙な沈黙がやけに重い。

「……夏、って事?」

視界の片隅でハルが小さく動いたのが見えた。

「うん、そう」


243: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:30:39 ID:.KubV4gQ6k

ひくり、と渇いた喉が引き攣ったのをハルは気付いただろうか。

平静を装ってみたけれど、再生ボタンが上手く押せない。漸く再生した頃には、とうに温泉のシーンは終わり、スタジオに切り替わっていた。

「あーあ、何やってんの」

ハルが笑ってソファに身体を沈める。

「いいの。温泉入ってるとこなんか見ても面白くないし」

「あはは、芸能人の本音見せる番組なのに、そこ飛ばしちゃ意味ないじゃん」

何がそんなに面白いのか、スタジオの芸能人達は随分楽しそうに笑っていた。
一体、何人の人が心の底から可笑しいと感じているんだろう。皆、貼りつけたような笑顔で手を叩いて。

「別に芸能人の本音なんてどうでもいいや」

だけど、生憎俺が知りたいのは芸能人の本音なんかじゃない。

「……で、ハルはどうなの?」

「へ?何が?」

テーブルの上のスナック菓子に手を伸ばそうとしていたハルは、唐突に振られた話題にきょとんと首を傾げた。

なるべく素っ気なく、興味もなさげに俺は言う。

「ハルは夏、好き?」

こんな子供みたいな駆け引きで本音を探ろうなんて、俺もどうかしてる。

先に仕掛けてきたのはハルだ。
頭の中で呪文のように繰り返し言い訳をしながら、息を呑んで返事を待った。

それで何が得られるとも限らないのに。


244: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:31:14 ID:i4x93x/JA6

 ***


「見て見て!雪降ってる!」

下足室から外を指差して、ナツは声を上げてはしゃいだ。

どんよりとした灰色の空から、綿のような白い雪がはらはらと降りてゆく。

「えー……傘持ってないよ、俺」

「私も持ってなーい。濡れるのやだなー」

言いながら、ナツは両手を広げて空を仰いだ。

嫌がっている割に、彼女の行動は存外楽しそうに感じるんだけど。

「……まあ、いっか」

いつ止むかも分からないのに、此処でじっとしていても仕方ない。雨に変わってしまっても厄介だし、不本意ではあるけれどさっさと帰るのが得策だろう。

「ひえ、冷たっ」

決心をしてから第一歩。下足室から足を踏み出した途端に鼻先で雪が弾ける。
氷の粒は一瞬にして熱に溶けてはくれたものの、冷たい風が追い打ちを掛けるように、びゅう、と俺を痛め付けた。


245: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:31:50 ID:i4x93x/JA6

「情けない声出さないでよね、もう」

「うー……だって、寒くて……」

つい先月までは肌寒いと感じるだけで済んでいたのに、十二月に入った途端に雪だなんて。

申し訳程度に着ている薄いセーターは、全く機能してくれていない。こんな事ならもっと着込んでくるんだった。

「十二月といえばもう冬でしょ。なんでコートもマフラーもなしなのよ」

「ごわごわするじゃん」

「そんな事言ってたら風邪引くよ?ハル、みたいにさ」

ナツの表情が僅かに陰る。

「大丈夫大丈夫、俺はハルみたいに弱くないから……っくしゅん!」

「ほら、言わんこっちゃない」

直後にまた風が吹いて、何とも間抜けなくしゃみをしてしまった。


246: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:32:36 ID:i4x93x/JA6

「前に二人の似てるとこ、顔だけって言ったけど一つ追加」

「一つって、なに──」

首元にナツの腕が回る。ひんやり冷たい手が触れて、ぴくりと身体が硬直した。

「ちょっと馬鹿なとこ!」

ナツが触れた、首元がじんわり暖かい。

ナツは満足気に頷いて、後ろで結んだマフラーをぽんぽん叩いた。彼女の温もりを吸い込んだオレンジ色のマフラーが、冷えきった俺の身体を包み込んでゆく。

「いいよ、こんな……ナツだって寒いでしょ」

「ほら、私って名前も誕生日も夏の子だし。冬の寒さなんて吹き飛ばしちゃいますよ」

「でも、」

「あーもう煩い!人の親切は素直に受け取ってよね」

でも、だってと食い下がっても、いいの、と半ば強引に振り切られる。この押し問答は完全に俺の負けとなってしまった。

男としてのプライドが……なんて独りごちてはみたけれど、首に巻き付けられたマフラーは確かに暖かい。

大人しくマフラーに鼻を埋めると、ふわりとナツの匂いがした。


247: ◆UTA.....5w:2012/9/25(火) 01:34:04 ID:i4x93x/JA6

「雪って綺麗だよね」

空を仰ぎながら、ナツが言う。

「そう?冷たいし濡れるし、良いとこなしじゃん」

釣られて俺も空を仰ぐ。

真っ白な雪は水気を含んでいて、灰色の空と合わせて見るとまるで埃のようだった。

「えー、綺麗だよ。ハルも見てるかなぁ」

「高熱で倒れてるから、それどころじゃないかもね」

俺はさらっと嘘を吐いた。きっと、ハルは見てるに違いない。

高熱で寝込んでしまったのは本当だけど、今朝は幾分か調子が良さそうだった。本当は今日だって、学校で熱が上がったら大変だと、母さんが心配して休ませたのだ。

「そっか。ハルならきっと喜ぶと思うんだけどなぁ」

残念そうに呟くナツを、そろりと横目に見る。

しとしとと雨のように降る雪は、ナツの頬に落ちては細かく弾けて水の粒に変わっていった。流れるようなナツの髪に、弾けた粒が反射する。

「……やっぱり綺麗かも、雪」

ぽつりと一つ呟いて、同時に嫌悪感が込み上げる。
下らない嘘を吐いて、俺は一体何がしたいんだろう。二人きりで登下校出来るだなんて、心を踊らせたりして。

どうやったって、ナツの心からハルを消せやしないのに。

「アキ?」

眉を寄せて黙りこくる俺を、ナツは小首を軽く傾げて不思議そうに見ていた。


248: 名無しさん@読者の声:2012/9/25(火) 09:00:54 ID:37nN6WV1x6
ナツは肩よりちょっと長めの栗色ヘアーで脳内再生しました(`・ω・´)
あったかい季節はポニーテール!

ていうか篠くん、ずっと切ないんだけど…(T_T)

CCCCC
249: 名無しさん@読者の声:2012/9/25(火) 17:34:26 ID:JrojPTr4RQ
>>248
同意!!セーラー服だと満点だわwww
そして>>1さん、その妄想が才能であるという事を教えておいてさしあげます
俺の嫁(鈴木さん)の出番はまだかっ...!

つCCCCC
250: 名無しさん@読者の声:2012/9/25(火) 22:34:16 ID:YWX7cMt8wQ
マジこんなに飽きない読み物は久々。本当に風景が浮かぶくらい読み入ってしまう。wktkしながら今日も過ごしてます。


つCCCC
251: 名無しさん@読者の声:2012/9/29(土) 00:19:56 ID:GX46e4iS6w
何度も読み返しては感心させられる
辛抱溜まらん支援上げ!
252: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:20:00 ID:xC9Uh9m4Ek
>>248
わー、ぴったりすぎて驚きです。私の想像しているナツと、そっくりそのまま同じです!
といっても私の場合、活発な女の子=ポニーテール、と安直な考えで想像しているだけなのですがw
ともあれ248さんが同じような想像をしていて下さって、大変テンションが上がりました!

>>249
セーラー服……満点です!女の子の制服はセーラー服とポニーテールのコンボって最高に青春を匂わせると思います!
ありがとうございます、何だか照れてしまいました。

>>250
凄く嬉しいです、本当に。自己満足で書いていると言えど、やはり読んで下さる方に出来るだけ楽しんで頂ける事が大前提だったので。
250さんに引き続きwktkして頂けるよう、精進致しますね。本当にありがとうございます……!

>>251
読み返して下さっているのですか、この長い長いお話を……!?
流れがおかしくならないようにと自分でも読み返す事があるのですが、所々にミスが目立って恥ずかしくて堪りません。もし、お気付きになられてもスルーしてやって下さいw


支援感謝です。投下します。
253: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:21:48 ID:xC9Uh9m4Ek

ナツと別れて、ぼんやりと家の前で立ち竦む。

空は相変わらず灰色で、今にも真っ暗になってしまいそうだ。
どんより曇った空に、白い雪。ナツが綺麗だと褒めた雪も、アスファルトに触れてしまえばただの黒い染みになる。なんと脆くて弱い美しさだろう。

このまま、この雪に同化してアスファルトに溶けてしまえたら、俺の歪んだ心も救われるのだろうか。


「クリスマスに、ハルに告白しようと思うの」

帰り道、ナツは照れ臭そうに締まりのない顔でえへへ、と笑った。鼻を赤くして笑う彼女は、何処か昔を思い出させるようだった。

眩しい眩しい、太陽のような笑顔。

そんな顔で俺を見ないで。
本心とは裏腹に、俺の口角は上へと上がる。眉が下がりそうになるのを堪えるのがやっとだった。

「きっと上手くいくよ。応援してる」


254: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:23:57 ID:xC9Uh9m4Ek

テレビの中の芸能人も、こんな気分だったのだろうか。
本心ではないのに、脳が笑えと命令する。そうしなければ、彼女を苦しめるだけなのだと。

……最悪の気分だ。

「アキ?何してるの?」

玄関のドアを半分開けて、訝しげにハルが顔を出す。

今、一番見たくない顔だった。

「別に何も」

「何もって……うわ、傘持ってなかったの?びしょ濡れだよ」

待ってて、とハルが風呂場に走る。きっとバスタオルでも持ってきてくれるのだろう。

ぱたり、ぱたりと雫が落ちてゆく。ナツが綺麗だと褒めた雪は、もう一粒も残っていなかった。
あるのはただ、身体を濡らす水滴だけ。心まで温度を奪われるような、冷たい水滴だけだ。


255: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:24:55 ID:Zpv536Y7As

「はい、どうぞ」

両手に持ったカップを一つ、ハルが差し出す。ゆらゆら揺れる湯気の向こう側には、たっぷりとホットミルクが入っていた。

「ありがと」

「どう致しまして」

ハルはにこりと微笑んで、俺の隣に腰掛けた。
時折辛そうに舌を出しながら、ちびちびとホットミルクを口に含む。猫舌のハルには温かい飲み物は不向きなようだ。

「寝てなくていいの?」

カップの中の乳白色を見つめながら、素っ気なくハルに問う。

何となく、ハルの顔を見たくない。身体を気遣う振りをして、本当は何処かへ行ってほしいと思っていた。

ほう、と熱を帯びた息を吐き出して、ハルがソファの上で両膝を立てる。

「雪、見てたんだー」


256: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:29:39 ID:xC9Uh9m4Ek

両手をカップに添えて、時折息を吹き掛けながらハルは続けた。

「雪って綺麗だよね」

ひくりと喉が引き攣る。

ついさっき、同じ台詞を聞いたばかりだ。

「今日、初めて綺麗だと思ったよ、俺も」

キラキラ光る、ナツの髪に反射する光の粒。思い出すだけで胸が擽られる思いだった。

眩しい笑顔でナツが言った言葉が、耳の奥でリフレインする。
どくん、と心臓が嫌な音を立てた。

「そうなんだ。だからアキ、家の前でじっとしてたんだね」

カップの中のミルクが音を立てて揺れる。どうやら自分で思うよりも平静を保てていないらしい。


257: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:32:06 ID:xC9Uh9m4Ek

ハルは見ていたのだ。
何も考えられず、雪の中でただ立ち竦む俺を。
涙が出そうになるのを堪える、情けない俺を。

ハルは、見ていた。

「……やっぱり身体冷えてるからシャワー浴びてくる」

テーブルにカップを置いて、すっくと立ち上がる。

「ミルク飲まないの?」

「後で飲むから置いといて」

ハルは納得のいかない表情で俺を上目に見た。
折角出してくれたホットミルクに、俺はまだ一度も口を付けていない。ハルがむくれるのも当然だ。

砂糖の甘い香りに眩暈すら覚えて頭が痛い。兎に角この場から逃げ出したかった。


258: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:34:47 ID:xC9Uh9m4Ek

その日はすぐにやってきた。

十二月二十五日、終業式が終わって、明日から冬休みだと学校中の生徒が浮かれていた。
受験生でもない中学二年生の俺達に焦りなどなく、頭の中はせいぜいお年玉で一杯だったに違いない。

ざわざわと騒がしい廊下に、ぽつんと一人でハルが待っていた。
俺に気付いたハルが壁から背中を離して此方に手を挙げる。隣にナツの姿はない。

「ナツ、今日は友達の家にお昼ご飯呼ばれるんだって」

「ああ、そう」

短く返事を返して歩きだすと、ハルは黙って俺の後に続いた。

「……あ、雪だ」

下足室から外を指差してハルが言う。

いつの日かナツと見た空のように、どんよりとした灰色が広がっていた。


259: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:45:32 ID:xC9Uh9m4Ek

「アキ、傘持ってる?」

「持ってないよ。濡れるのやだなー」

口ではそう言いつつも、両手を広げて空を仰ぐ。

ぴしゃりぴしゃり、と雪が頬に当たって痛い。今日の雪は前とは違って随分固いものだった。

直径2、3ミリの氷の粒子がグラウンドの上でコロコロと跳ねる。
ホワイトクリスマスになるかも──なんてクラスの女子がはしゃいでいたけれど、こうもその通りになってしまうと面白くない。

雪が降ったから何だと言うんだ。ただ濡れて身体を冷やすだけじゃないか。
それも、わざわざクリスマスにだなんて。

十二月二十五日、終業式の日。
ホワイトクリスマスという、女子達がいかにも喜びそうなシチュエーションで、ナツは思いを告げるのだ。

『きっと上手くいくよ。応援してる』

そうだ、きっと上手くいく。
俺の入り込む余地なんて最初からなかったんだ。


260: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 00:51:03 ID:xC9Uh9m4Ek

「風邪引くよ、アキ」

何かが俺の視界を遮る。淡い紺色のそれは、雪を直に受けてぱたぱたと音を鳴らしていた。

「傘持ってたんだ」

「うん。折り畳み傘だから小さいけどね」

にっこりと頬を持ち上げて、くるくると傘を回してみせる。
男二人で肩を並べるには確かに狭いけれど、雪を避けるには十分といえるだろう。

「兄弟で相合傘なんて恥ずかしいから、早く帰ろう」

「あはは、誰もそんなの気にしないって」

照れ屋さんだね、とハルが笑う。

「だったら手でも繋いで帰る?」

「え、それは流石に……」

ほら、と俺もハルに返す。
口をつぐんで悔しがるハルを、からかうように俺は笑った。


261: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 01:01:34 ID:Zpv536Y7As

十二月も半ばになってからはイルミネーションがあちこちに飾られていて、街は随分色付いている。今日はその本番だからなのか、まだ日も落ちていないというのにマンションやアパートのベランダは既にチカチカと点滅していた。

「綺麗だねー」

ハルは嬉しそうに声を上げながら、目を細めてマンションを見上げた。

「うん、家もツリーくらい飾ればよかったね」

「アキも思った?俺、母さんに言ったんだけど片付けが面倒だって言われてさ」

そういえば、ここ数年ツリーを飾っているのを見た事がない。男二人の兄弟だし、もうクリスマスだサンタクロースだと騒ぐ年齢でもないから、母さんが面倒臭がるのもよく分かる。


262: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 01:06:15 ID:Zpv536Y7As

「来年はツリー飾ろうか、二人で」

そう言うと、ハルは嬉しそうに目を輝かせながら力強く頷いた。

「わーい、約束だからね!アキ!」

ハルの表情はころころ変わる。
素直な感情を表すそれは、見ていて飽きる事がない。
だから、ハルの笑顔には勝てないのだろう。ナツや母さん、多くの人を惹き付けるのだろう。

それなのに、俺ときたら。

いつから平気で嘘を吐くようになったのだろうか。貼りつけたような笑顔で、本音を隠して。

本当はハルの事が憎らしい。
ハルさえ居なければ、誰に比べられる事もない、ただの中学生でいられたのに。勉強が出来なかろうが、字が汚かろうが、誰も気にもしないのに。

何も考えずに、ナツの傍にいられたのに──

「うん、約束」

嗚呼。
俺はあと何回、嘘を吐けばいいのだろう。どれだけ他人を、自分を欺けば気が済むのだろう。


嗚呼。限界だ。

もう、爆発してしまいそうだ。


263: ◆UTA.....5w:2012/9/30(日) 01:11:34 ID:xC9Uh9m4Ek
>>253-262
これにて投下終了します。

肌寒い日が続く今日この頃。風邪など引かぬよう、寝る時は温かくして下さいね。
それでは、今日も読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
264: 名無しさん@読者の声:2012/9/30(日) 14:39:00 ID:hPBdh0NUOE
こちらこそ、投下ありがとう!

>>1も体調に気を付けて続き書いてね!


265: 名無しさん@読者の声:2012/10/1(月) 00:40:32 ID:RO0FscmzbY
なんかハルの方が篠原っぽく感じるw

>>1さんも風邪に気を付けて下さいね
いつも楽しませてくれる>>1さんに最大級のありがとうを!

っCCCCC
266: 名無しさん@読者の声:2012/10/2(火) 09:03:59 ID:aWahaT5xA2
ハルくん、ええ子やなぁ…(;ω:`)
篠くん…ハルくんになりたかったんかな…。
篠くん、篠くん、切ないなぁ…(;ω;`)


続き気になる支援!
そして>>1先生の優しさに涙目継続中…

本気で、コミカライズされたら買うから誰かー!!!
267: 名無しさん@読者の声:2012/10/2(火) 22:24:36 ID:.Z7PdqNnI.
みんなハル、ハル、だからハルが死んだときアキは自分を殺したんだろう
268: 名無しさん@読者の声:2012/10/4(木) 23:52:03 ID:JkCpsDzWSY
>>267で泣きそうになった
ハルがただの嫌な奴ならこんな風にはならなかったんだろうね

時に>>1さん、ハルの容姿などは決まってるんでしょうか?
密かに篠原兄弟を描きたいなぁーと思ってたり…

ひとまず置いて行きますね
っCCCCC
269: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 19:52:11 ID:z5SguROR7c
またまた描かせて頂きましたのでご報告を!
作者さんのペースで進めていって下さいね!

支援CCCCC
270: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 11:47:00 ID:E4SxfhN7f.
つコーヒー牛乳
つ四円×9000
つ愛
271: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 15:00:26 ID:E4SxfhN7f.
橘にプレゼントfor you
つコーヒー牛乳
つ姻婚届け
「橘、私の夫になって下さい//////」
272: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 22:40:33 ID:p9ElxeCMeQ
>>271
橘はみんなの橘です(`・ω・´)
273: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 06:45:53 ID:E4SxfhN7f.
し、篠くん…大好きだー!!
>>1さん、応援してます
つリポビタンD
つ四円
274: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 18:44:45 ID:xQN70T9RIM
>>264
折角ご忠告頂いたのに、264さんを裏切る結果になってしまいました。体調を崩した訳ではないのですが、それは投下が終了した際に少し呟かして頂くとして。
心配して下さってありがとうございます。とても嬉しいです!

>>265
なかなか鋭い目をお持ちで。“ぽく”感じるのは、後になれば分かるかと思います。
ああ、目から汁が零れそう。支援を下さる皆さんがいつも本当に優しくて、本当に支えになっています。
265さんに、最大級のありがとうを!

>>266
ハルは人当たりがよく、自然と人が集まるタイプです。同じ容姿を持つ篠原だからこそ、感じるものがあったのかもしれません。
わ、私も買うっ……!
絵スレで素晴らしい絵師さん達が4馬鹿達を表現して下さっているので、本当に妄想が広がります。そして絵心がない自分が憎らしいです。

>>267
267さんの書き込みに、ズドンと突き刺さる何かを感じました。言葉にならない不思議な感情です。
下の方が仰っているように、泣きそうになりました。素敵なレスを下さってありがとうございます。

>>268
ハルが嫌な奴だったなら、篠原が4馬鹿になる事もなかったのでしょう。自分で考えていた設定ながら、皆さんの書き込みに胸が痛くなります。何だろう、これ。
描いて頂けるのならば、是非!ハルに関しては特にはありません。強いて言うならば、篠原より少し馬鹿っぽい事くらいです。
私の妄想など気にせず、268さんの思うままに描いてやって下さればそれだけで幸せです。
275: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 18:59:37 ID:hcR50Jf2HA
>>269
ありがとうございます、ありがとうございます!拝見させて頂きました。保存余裕です。
興奮の余り、絵スレにて熱烈な長文レスをしてしまいました。
もう十分過ぎる程マイペースだというのに、お優しい心遣い痛み入ります。

>>270
沢山の支援をありがとうございます!
計算したら36000円もあるじゃないか。懐が暖まるぜ。なんて下劣な事を考えてしまいましたw

>>271
コーヒー牛乳を与えて下さるとは分かってらっしゃる。メガネも大変喜んでいる事でしょう。
しかし、271さんの乳に危険を及ぼすので変態メガネには内緒にしておきますね。だから今の内に逃げてー!

>>272
ただの視力の悪い変態です。
なんでこうも橘が人気があるのでしょう。少し嫉妬してしまいますw

>>273
顔だけはアレですが、篠原は色々と面倒臭いアレです。我が子ながら、あんなに動かしにくい子は初めてですw
273さんの応援を糧に、頂いたリポビタンDを飲みながら投下させて頂きます!ありがとうございます!


沢山の支援ありがとうございます。投下します。
276: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:01:05 ID:xQN70T9RIM

帰宅してから、ハルがそわそわと落ち着かない。ソファに落ち着いたと思ったらすぐに立ち上がり、冷蔵庫を開けては何も取らずに閉める。

そんな事を繰り返し、気付けば外は薄らと月が顔を覗かせていた。

「……何してんの?」

「へっ?何って、何が?」

「いや、だから……何してんの?」

業を煮やすようなハルの行動に、我慢が出来ずに口を挟む。

何でもない、と顔の前で両手を振る様は、とてもじゃないけどそうは思えなかった。

「ちょっと落ち着こうよ、お兄ちゃん」

そんなハルを見て、思わず苦笑する。

ハルが隣に腰を下ろしたのは、それから数分も経ってからだった。


277: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:05:52 ID:hcR50Jf2HA

「はい、どうぞ」

マグカップの中に、溢れんばかりのホットミルク。
差し出したのは俺。

「ありがと」

「どう致しましてー」

砂糖の甘い香りがリビングに充満する。
隣にはミルクに息を吹き掛けて、ひいひい声を洩らすハル。窓の外に舞う白い雪。

まるで、あの日がフラッシュバックを起こしているようだ。

「うーん、砂糖入れすぎたかな」

こういう類のものを出してくれるのはいつもハルの方だから、いまいち勝手が分からない。いつもより甘いホットミルクに、無意識にしかめっ面で首を捻る。

ハルは何も返さず、湯気を掻き分けるようにして息を吐き続けていた。
何か考え事でもしているのだろうか。その表情は何処か迷いを生じているようにも見える。


278: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:08:45 ID:xQN70T9RIM

「あの、さ……」

頼りなく湯気の立つカップの中を覗きながら、ハルが言う。

「何?」

「その……」

何かを切り出そうとはしているものの、ハルの態度は煮え切らない。

「言いたい事があるならはっきり言ってよ」

さっきからハルが頻りに時計を気にしていた事には、早い段階から気付いていた。

それから、その理由にも。

「ナツに話があるって言われたんだ」

「それで?」

「大事な話なんだって、言われた」

しん、と静まり返るリビングに、時計の音がカチカチと響く。秒針よりも早い俺の鼓動は指先まで渡り、ホットミルクを揺らした。

俯くハルに身体を向けて、俺はまた嘘を吐く。

「それって告白?やるじゃん、ハル!」


279: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:10:06 ID:hcR50Jf2HA

へらへらと笑う俺とは対照に、ハルの表情は真面目だった。

「ハルを選ぶとは、ナツもなかなか見る目があるね」

なんで。なんで。なんで──

渦巻く本音を押し潰して、からかうようにハルを小突く。

クリスマスだから忙しいのだろうか。もう随分暗くなってるというのに、パートに行っている母さんが帰って来る気配もない。
時計を見ると、まだ夜と呼ぶにも相応しくない時間だった。つまりは父さんの帰宅も望みがないという事だ。

こんな時に限って、逃げ場がないなんて。

「……アキ、」

マグカップをテーブルに置いて、ハルが俺に向き直る。
カップから離れたハルの手は、行き場を失って服の裾を弄んだ。

「ナツ、家で待ってるよ」

「は?」

頭の中に大きな疑問符が浮かぶ。

いくらマイペースとはいえ、予想の斜め上を行くハルの発言に開いた口が塞がらない。


280: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:14:39 ID:hcR50Jf2HA

話があると呼び出されたのは俺じゃなく、ハルだ。

「何言ってんの。ナツが待ってるのはハルでしょ」

何を馬鹿な事を、と渇いた笑いを浮かべるも、ハルの表情は変わらない。
ぎゅっと口を結んで俺を見据えた真っ直ぐな目は、何かをずっと訴え掛けている。

「外は雪が降ってるから家に居てって言ったんだ。だから──」

へらり、間抜けな笑顔でハルは言った。

「行きなよ、アキ」

ふんわり柔らかい、お月様のような優しい笑顔。ハルの武器を前にしても、どうでもいいなんて思えなかった。

「……何、言ってるんだよ」

気付けばもう、お互いの表情に笑顔はなかった。

ハルの本音は分かっているのだ。
二人の重みに沈むソファが、あの日の事を鮮明に思い出させる。


──ハルは夏、好き?


あの質問の答えを、俺は忘れてなんかいない。


281: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:23:08 ID:xQN70T9RIM

「ナツが何の話をしたいのか、ハルは分かってるんでしょ?」

俺の問いかけに、ハルは首を縦に振る。

「だったら、」

早く行ってやればいいじゃないか。俺が言うより先に、ハルが前のめりに遮った。

「それでいいの?」

ハルの硝子玉のような澄んだ瞳は、まるで全てを見透かすように真っ直ぐに俺を捕えていた。
溢れだしてしまいそうな感情に無理矢理蓋をして、一瞥を投げる。

ハルは一体何を訊いている?

一体俺に、何を言わせたいというのだろう。

ぐるぐる回る思考回路は、ハルの一言であっさりとその動きを止める事になった。


「本当は好きなんでしょ、ナツの事」


282: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:25:16 ID:hcR50Jf2HA

まるで時間が止まってしまったかのような感覚に襲われたその刹那、ハルは切なげに眉を寄せて微笑んでみせた。
そして、何も言葉を発する事が出来ないでいる俺に、諭すような口調で言い放った。

「本当は気付いてたんだ、ずっと前から」

俺は漸く理解した。

気付いていない振りをしていたのは、俺だけじゃなかったのだ。
バランスが崩れる事を恐れて全てから目を背け、何も知らない馬鹿な自分を演じていたのは。

ハルも、同じだった。

まるで、ジェンガのように積み重ねられた感情のパーツ。それを抜き取ってはまた重ねて、何とかバランスを保っていた。
けれど、だからといってこのゲームを終わらせる術を知らずに、アンバランスなタワーは今にも倒れそうな程に頼りなく揺れたまま。


283: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:25:59 ID:xQN70T9RIM

完璧に演じていたと思っていた仲の良い弟と、ただの幼馴染み。
バランスを崩したタワーは、ハルの一言でいとも容易く崩れ落ちた。

ゲームオーバーを言い渡された俺に残っているものは、圧倒的な敗北感。
欺瞞に満ちた仮面を剥がされて、俺はただ笑うしかなかった。

「ああ、そう。それで?」

「え?」

「俺を行かせてどうしたいの?こっぴどく振られてこいって?ナツが好きなのはハルだって、全部分かってるのに?」

ハルの瞳が大きく揺れる。傷付いた、とでも言いたげな表情で唇を噛みしめて声を荒げた。

「違うよ!」

「何が違うんだよ!!」

ハルのそれよりも大きく、俺の声がリビングに響く。
荒々しくテーブルに置いたカップから温かい乳白色が音を立てて零れた。

どうしてハルが、そんな顔をするの。
まるで、鏡でも見ているかのような瓜二つの顔は、今にも泣き出しそうに歪んでいた。


284: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:27:52 ID:hcR50Jf2HA

「だからずっと正反対に生きてきたのに……なんで、今更……」

鼻の奥がツンとするのをぐっと堪える。

発した言葉が震える辺り、きっと今の俺はハルと同じ顔をしているんだろう。

「なんで最後まで気付いてない振りしてくれないんだよ!」

「アキっ……!」

椅子に掛かったコートを乱暴に掴んで、そのまま外に駆け出す。

冷たい風が肌に刺さって痛い。胸がぎゅっと締め付けられるのは、きっと寒さの所為に違いない。

雪は今だに降り続いていて、アスファルトは今にも白に飲み込まれてしまいそうだ。
冷たいし濡れるし、良いところなんて何もない。こんなもの、綺麗だなんて思える訳がない。
目眩い明滅を繰り返すイルミネーションも、カラフルに飾られたツリーも、綺麗だなんて思わない。

俺とハルが同じ感性を持つ筈がないんだ。
今までだって、ずっとそうしてきたじゃないか。
そうやってずっと、他人を欺いてきたじゃないか。


285: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:31:50 ID:xQN70T9RIM

本当は、本を読むのが好きだった。季節毎に色を変える鮮やかな景色が好きだった。
世界に彩りを加える春の花も、差すような夏の太陽も、優しく落ちる秋の月明かりも、光に反射する冬の雪も、全部。

全部、好きだったのに。

幼い頃は共有出来ていたであろうその感性は、成長するにつれて俺に重くのしかかった。
常に付き纏う双子の兄。いつしか俺の先を行くそっくりな別物に覚えたのは、紛れもない劣等感。

そうして、俺はハルを避けたのだ。
比べられる事がないように。勝ち目のない勝負には挑まないように。

他人を欺いて、欺いて。
自分でも忘れてしまう程に、俺は嘘を重ねていったのだ。


286: ◆UTA.....5w:2012/10/10(水) 19:40:07 ID:hcR50Jf2HA
>>276-285
これにて投下終了します。

一週間以上も間を空けてしまって申し訳ございませんでした。
この度、人生初の入院と手術を経験致しました。階段から転がり落ちて骨折という、あまりにも鈍臭い理由です。
幸い誰も巻き込む事はなく、一人でのたうち回るのみに済みました。よかった、本当に。
あの日の私の叫び声は、どう聞いてもおっさんだったと思いますw

私のどうでもいい私生活話は置いておいて、篠原の仮面が剥がれたところで彼のセンチメンタル話にも終わりが見えてきました。
長々と書いていましたが、恐らく次で終わりです。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
287: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 21:35:07 ID:Knwl8E5rz2
キタキタ(゚∀゚)キタキタ!!お待ちしておりました!
ハルもアキと同じように、アキに劣等感抱いてたのかな。
切なくて胸がギューッとなる

骨折は大丈夫ですか!?お大事に…
っCCCCCCC
っフルーツ盛り合わせ
っお話


288: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 21:35:39 ID:UFT3wuAkNM
投下乙です!!
続きが早く読みたいところですが、お体大事になさってくださいね。

289: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 21:39:48 ID:yGVWP3lSZk
お疲れさま&お加減いかがでしょうか?(´・ω・`)
意外とおっちょこちょいやなあw…命に別状がなくて良かったホッ
お大事にね。


しかし…ハルくん、ええ子やけど、その優しさって残酷…何で篠くんにナツの所に行けって言ったのか、まだ理解出来ない。
ずっと心臓がギュッてなってて苦しい…篠くんとシンクロし過ぎかな(ω;`)
もっかい読んでくる!!
しえ―――――んんんん!

次ぎで終わりかあ…寂しいなあ…
290: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 22:24:12 ID:E4SxfhN7f.
お疲れさまです(− −)
つ四円
つホットミルク
つルービックキューブ

毎回楽しみにしてます。
苦手でなければ、キャラがしゃべってやる、
キャラ支援返レスはいかがでしょうか?

追加
つウィンドウズ7
291: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 22:29:40 ID:EK7eqCDaM.
体大丈夫ですか?!!
無理しないで下さいね。
気長に待ってますから(〃^ω^〃)
主さんの健康あってのこのスレですからね
292: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 22:34:33 ID:E4SxfhN7f.
一年ズの話も書いてー!
もっと見たい!
293: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 10:09:48 ID:44MUc9qXRE
身体はお大事に。
骨折が早く治りますように支援
294: 名無しさん@読者の声:2012/10/12(金) 14:24:54 ID:V5NCU2kcCg
お身体大丈夫ですか?
更新楽しみにしていますが、あまり無理はなさらないようにしてください

早くよくなりますように
(*´`)っC
295: 名無しさん@読者の声:2012/10/14(日) 21:29:22 ID:ERALz25HCw

(´Д`)つCCCCCCCCC
296: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 17:11:33 ID:1.KjxKrqbI
2位おめでとうございます
BIGBANGのharuharu聞きながら読んでたら泣けてきた
改めて>>1さんて凄い
こんなに笑えてキュンとして切なくてほっこりして泣けるSSは初めてだ

ずっと待ってます
つCCCCCCC
297: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 04:02:29 ID:AbeZYtaf4o
(´・ω・)っ支援支援支援支援支援⊂(・ω・`)
298: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 12:31:47 ID:Y64cGupv9Y
いっつも読んでます!
そして感動してます!

頑張ってください( 」゚Д゚)」CCCC
299: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:22:41 ID:K7w9ozsgAI
>>287
待っていて下さってありがとうございます!
ハルはハルの、アキはアキの思う所があって、それが上手く噛み合わないまま成長してしまった感じです。その辺の二人の複雑な心境が伝わればいいのですが……難しい。

>>288
ありがとうございます、ありがとうございます!
自分の鈍臭さが恥ずかしい。利き手を骨折してしまったのですが、左手で箸を使いこなせず苛立つ毎日ですw

>>289
私なんかを気遣って下さってありがとうございます。
そうなんです、意外と言っていいのかは分かりませんが、鈍臭い人間です。骨折はこれで二度目なのですが、今回は流石に叫んでしまいましたw
私の勘違いでしたら大変失礼な話なのですが、289さんは何度も支援を下さっている方ですよね。いつも頂いた感想が嬉しくて、いつかちゃんとお礼を言いたいとずっと思っていました。
素敵な感想を下さって本当にありがとうございます!

>>290
橘「る、ルービックキューブ?」
桃山「あら、アタシこれ得意なのよー!ありがとね、290ちゃん」
橘「楽しみにしてくれているらしいぞ、オカマ」
桃山「ちょっと待って頂戴。もう少しで緑の面が揃うのよ……!」
橘「ルービックキューブで遊んでる場合か!」
橘「……まあいい。ともかく支援ありがとう」

鳴海「おい!俺にも喋らせろよ!」

>>291
皆さん優しすぎて涙腺が崩壊しそうです。本当にありがとうございます。
私の場合ですが、いつも紙に殴り書きをしてから文字を打つ形で投下させて頂いているのです。が、利き手が使えなくてやきもきしています。早く完治させられるようにリハビリ頑張ります!

>>292
一年生のリクエストを頂けるとは!嬉しいです……!
本編が完結したら何か小話でも投下出来ればと思っていたので、リクエストがあれば遠慮なく仰って下さいね。
300: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:43:10 ID:K7w9ozsgAI
>>293
今回の骨折でボルトを入れて固定する手術をしたのですが、暫くしたらそのボルトを取り外す手術をして、完治するのには約一年程掛かるかもしれないと若干ショックな事を言われてしまいました。
ですが、293さんの応援を無駄にしない為にも一年も掛からず治してやろうと思います!

>>294
いつもいつも、読者の方からの温かい支援レスにどれ程癒されている事でしょう。骨も簡単にくっついてしまうのでは、と思うくらい元気を貰っています。
ありがとうございます、さっさと治して右手親指をフル活用しますね(`・ω・´)

>>295
沢山沢山ありがとうございます!
元気を貰える不思議な記号、然かと頂きました!

>>296
BIGBANG!K-POPに興味がない私が、唯一聞くグループです!この偶然は何なのでしょうか。とても驚いていますw
その曲も聴いた事はあるのですが、ちゃんと歌詞を把握していなかったので後でゆっくり聴かせて頂こうと思います。
お待たせしてばかりで申し訳ございません。でも、こんなSSでも待っていて下さって、投票して下さる方が居る事が素直に嬉しいです。2位嬉しい!やったー!

>>297
その二文字が私の活力になります。不思議なもので、本当にテンションが上がるんですw
ありがとうございます、頑張りますね!

>>298
私の妄想が形になったこのSSが、少しでも298さんを楽しませる事が出来ているのなら幸いです。
書き始めた当初、このキャラクター達とこんなに長い付き合いになるとは考えてもみませんでした。こうして長く続けられるのも、支援や感想を下さる皆さんのお陰です。ありがとうございます!


沢山の支援と労いのお言葉、本当に本当に感謝です。投下します。
301: 300レス突破! ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:44:22 ID:K7w9ozsgAI

「アキ!」

ひやりと冷たい手が俺の腕を掴む。
振り返ると、自分とよく似た顔が其処にはあった。

この寒空に不釣り合いなくらいに、ハルは息を切らして顔を赤く染めていた。
家を飛び出してから目一杯走った筈なのに、ハルは俺の手を掴んで肩を上下させている。

「なんで……」

直ぐ様追い掛けたとしても、運動が苦手なハルが追い付く筈がない。
だって、俺はクラスでも一番足が速くて、運動部にも負けないくらいなんだ。

「全力疾走しちゃった。やっぱりアキは速いね」

苦しそうに息をしながら、目を細めてハルは笑った。


302: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:45:20 ID:TK2EwFk4qA

──ああ、そういえば。追い付かれたのは、初めてじゃなかった。


思い出せるのは幼い自分。まだ、10にも満たない頃だったろうか。
ゲームの勝ち負けか何かだったと思う。実に下らない事で俺とハルは言い争った。

「外で鬼ごっこしてる方が何倍も楽しいもん!」

そう言い放った時の、ハルの泣きそうに歪んだ顔が見てられなくて、逃げるように部屋を飛び出した事があった。

その時も呆気なく、ハルに捕まったんだっけ。

「アキは速いね」

あの時も苦しそうに息をしながら、ハルは笑っていた。
それから、俺の手を握って──


握って、何て言ったんだっけ。


303: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:47:27 ID:K7w9ozsgAI

「アキ、ごめん。ごめんね……」

強く握られたハルの手に熱を奪われて、はっと現実に引き戻される。
慌てて飛び出したのだろうか。ハルは家の中に居た時のそのままに、俺の後ろに立っていた。

小刻みに身体を震わせて、それでも俺の腕を放さない。

「……ハル、放して」

ぐっと腕を引くと、手に力を込めてそれに抗う。俯いたまま左右に首を振るハルは、まるで駄々っ子のようだ。

「ハル、」

俺の言葉に反応してハルの手に一層力が込められる。

「……俺、怖かったんだ」


304: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:48:19 ID:K7w9ozsgAI

震えるハルの頼りない肩に、はらはらと雪は降り積もる。
冷たい息を浅く吐きながら、ぽつりぽつりとハルは零した。

「今までみたいに居れなくなるのは、嫌だった。だから、アキの気持ちにも気付かない振りして……」

街灯に反射して、キラリ、何かがハルから零れ落ちた。

「俺は平気だから、ずる賢い人間だから、笑えるんだ。でも、アキは違うでしょ?」

「……っ」

「俺は笑えるんだよ、アキ。平気な顔して嘘だって吐ける」

そう言って顔を上げたハルは笑っていた。
いつもの笑顔で、優しい笑顔で、涙を流しながら。


305: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:49:03 ID:TK2EwFk4qA

嘘吐きは一体、どっちだったんだろう。

「俺、ハルにずっとムカついてた」

「うん」

本音を隠して、へらへら笑って。

「本当は足だって速い癖に、喘息を言い訳にしてさ」

「うん」

どれ程互いに欺いていたのだろう。

「何もかもお見通しの癖に、馬鹿な振りしてさ」

「うん」

嘘吐きは一体、どっちだったんだろう。

「でも、やっぱりハルは分かってないよ」

「え?」

映し鏡のようにそっくりな、俺とハル。
双子に生まれた俺達は、こんなにもよく似ている。


「嘘を吐けるのは、俺も同じだから」


306: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:50:32 ID:TK2EwFk4qA

ハルの手をそっと握る。冷えきったハルの手は、引っ掛かっていただけのように簡単に解けた。

ハルの息はまだ浅い。
この寒空の中、コートも羽織らずに走るのは、彼にとって負担が大きかったことだろう。

「ハルはお兄ちゃんだから、弟の俺にいつも負けてくれてたんだね」

外で走り回る俺。家で本を読むハル。
せっかちな俺。のんびり屋のハル。

そうやってハルが演じていたのは自分の為じゃなく、俺の為のお兄ちゃんの姿。
ずる賢くなんてない、優しい嘘だった。

だけど──

「だけど俺は違う。俺は、ハルの事なんてこれっぽっちも考えてないよ」


307: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:51:26 ID:TK2EwFk4qA

「そんな事ないよ。俺だって……」

「じゃあ、なんで俺をナツの所に行かそうとするの?」

冷えた耳がじんじんと痛む。
周りはクリスマスを楽しんでいるというのに、俺達を包む空気はそんな事も忘れてしまう程静かで重い。

時折聞こえてくる何処かの家族の笑い声。ベルを象ったイルミネーションの光。
楽しいだけの思い出しかないクリスマスを、初めて煩わしいと思った。

「好きなんでしょ、ナツの事」


──ハルは夏、好き?


「……」

ハルは視線を泳がせて静かに俯いた。噛み締めた唇が震えているのは、寒さからだろうか。

それとも。

「好きだよ」


308: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:52:55 ID:K7w9ozsgAI

ハルのタワーを壊したのは俺だ。
負けを認めず、零れたピースを投げ捨てて。

「気付いてたよ、俺」

音を立てて崩れてゆく“ハル”を象ったタワー。

「そうやってお兄ちゃんぶられるの、俺が喜んでると思ってた?」

ハルは苦痛に顔を歪ませて、胸元を押さえながら浅い息を繰り返した。
伏せた睫毛の向こう側で瞳が揺れる。

「嘘を吐けるのはハルだけじゃないよ」

ハルの目に、俺はどう映っているのだろう。
ちゃんと笑えているだろうか。

「……俺達、なんで双子に生まれたんだろうな」

ハルのように、笑えているだろうか。

ハルが何か言ったような気がしたけれど、雪の音に交ざってよく分からなかった。
立ち去る俺を呼び止めていたのかもしれない。

だけど、俺は振り返らなかった。
それがハルの最後の言葉になるとも知らずに。


309: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 01:53:55 ID:TK2EwFk4qA



雪の降るクリスマスの夜、ハルは死んだ。




310: ◆UTA.....5w:2012/10/18(木) 02:01:06 ID:K7w9ozsgAI
>>301-309
これにて投下します。

終わると言いながら終わらない最低な終わる終わる詐欺をしてしまいました。
いざ書き溜めてみると無駄に長くなってしまったので、切りのいい所で止めさせて頂きます。申し訳ございません。

そして後れ馳せながら、ランキング2位ありがとうございました!
こんなにもスローペースで文句を言われても仕方がない状況の中、皆さんの温かさが胸に染みて泣けてきます。心優しい素敵な読者の方に恵まれて、私もこのSSも本当に幸せ者です。
このスレを開いて下さった皆さんに、最大級のありがとうを!
311: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 06:35:14 ID:E4SxfhN7f.
うわああ!お帰り!
た、橘、万歳!
桃ちゃんが金髪でゆるふわボブの
女の子に脳内変換される…
言葉が可愛いから!そんな、
可愛い桃ちゃん大好き!

うわあああい!やっぱり、お帰りなさい!
312: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 07:15:33 ID:V5NCU2kcCg
またいい所で……!!
このssが一番好きだ
無理せず頑張れ!
313: 296:2012/10/19(金) 02:51:37 ID:jTdyo6odqU
自分もK-POPは全然興味ないけどBIGBANGと二人になってからの東方神起は好きなんですよねww
haruharuはラブソングになるのかな?
でも篠原兄弟に重なるような歌詞が沢山あって泣けますよ
ちょうどハルだしw

リハビリとか大丈夫なのか…
>>1さん、あまり無理はしないでね
つ支援支援支援
314: 289:2012/10/19(金) 16:53:47 ID:bxSs0gPRLc
oh…バレたwww

もしや、エスパーですかw
お礼はこっちがしなきゃ割に合わないですよう。
いつも感動させてもらってありがとう///


まったく…>>1先生のレスの使い方が巧くて毎回泣いてしまうんですが、あ、詐欺られて嬉しいなんてここだけです!!
もっと続いてくれーCCC

315: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 18:16:16 ID:44MUc9qXRE
自分を偽るってのは辛い事だねぇ…
色々考えさせて貰ってます。

無理せず頑張って
316: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 15:24:14 ID:bstUZQXp0k
>>311
そんなに温かく迎えて頂いてしまうと、つい甘えてしまいたくなります。私のいけない癖です。

桃山「あら、311ちゃん大正解よー!」
桃山「そのまま可愛いアタシで脳内再生していて頂戴♪」
鳴海「おい、騙されんなよ。こいつただのオカマだから」
橘「ああ。ただのオカマだ」
桃山「お黙り!」

>>312
一番だなんて、本当に宜しいのでしょうか。他にも魅力的なSSは沢山ありますよ……!
でも、そう言って頂けてニヤニヤが止まらない1です。
ありがとうございます!頑張りますね!

>>313
聴かせて頂きました。メロディが切なくてとてもいい曲でした。
余りに重ね合わせて聴きこんでしまった所為で、もしかしてハルは不純な心で弟を見ていたのかと疑う程でした。という冗談は抜きにして、素敵な曲を教えて下さって本当にありがとうございました。
もう少しじっくり聴く事にします、彼らの歌を。

>>314
エスパーです(`・ω・´)キリッ
なんて事はありませんが、文章の雰囲気で何となく、そうではないかと思っていました。私なんかを先生と呼んで下さるのも、私が知る限りお一人ですしねw
こんなレスでお返しするのでは足りないくらい、とても励みになっています。この感謝の気持ちは私の方が確実に大きいので、この勝負は私の勝ちです。本当にありがとうございます!

>>315
少なからず皆、良くも悪くも自分を偽っている部分はあると思うんですね。それが人間の弱さであり、保身なのかもしれないと。
皆さんからはよく真面目だと言って頂けるのですが、そんな事はないんです。そういった意味では私もまた、自分を偽っていますw


沢山の支援感謝です。投下します。
317: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 15:25:44 ID:4AWLxp8Kl6

陽の落ちた冬の夜は寒い。気まずさも勿論あったけれど、俺が帰路に就くのにそう時間は掛からなかった。

帰ったら謝って、普段通りに接しよう。お互い猫を被っている事もバレたのだから、これからは本音を隠さずぶつけあおう。
ああでもない、こうでもないと独りごちて帰った先に居たのは、かじかむ手に息を吐くナツだった。

「アキ、ハルと一緒じゃなかったの……?」

いつから其処に居たのか、家の前に立つナツの頭には僅かに雪が被っていた。
つい先程までお前の事で喧嘩をしていた、なんて言える筈もない。

気まずさからナツの目を見れないまま、ぶっきらぼうに答える。

「別に、双子だからっていつも一緒な訳じゃないし」

「そっか。おばさんから玄関も開けっ放しで二人共居ないって連絡があって……」

何を大袈裟な。
不安げに眉を寄せるナツを余所に、俺は不遜な態度で受け流した。


318: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 15:30:03 ID:bstUZQXp0k

ハルが見付かったのは、日付も変わろうという頃だった。
防寒もせずに外に出たハルは発作を起こし、発見された頃には既に意識のない状態だったという。

コートも羽織らず、薬も持たず、俺を追い掛けて走ったハル。
死因が何処にあるのかは明白だった。


俺がハルを死なせたのだ。

俺がハルを殺した。

俺が──


胸元を押さえるハルの顔が脳裏に浮かぶ。震える肩、浅い呼吸。
どうして気付いてやれなかったのだろう。
ハルを助けられるのは、俺しか居なかったのに。


319: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 15:44:07 ID:4AWLxp8Kl6

季節は無情にも、俺達を置いて過ぎ去ってゆく。
街を白く染めた雪はすっかり溶けて、来るべき季節を待ち焦がれている。

喧嘩が絶えなくなった両親の離婚は、実にあっさりしたものだった。
脱け殻のようになってしまった母さんに、以前のような小綺麗さはもう見当たらない。父さんも憔悴しきっていた。
仕方のない事だと思う。全て俺が悪いのだから。

ナツが引っ越すと聞いたのは、父さんが家を出てすぐの頃だった。


320: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 15:54:28 ID:bstUZQXp0k

「──ナツ!」

車に荷物を積んでいたナツが顔を上げる。
光を失ったナツの目は何処か虚ろで、まるで別人のようだった。

にたり、とねっとりした笑顔を俺に向けて、此方に歩み寄る。

「久しぶりだね、アキ」

「久し、ぶり……」

あの日、クリスマスの夜から塞ぎ込んでしまったナツは、冬休みが明けても学校に来る事はなかった。
どんな顔で会えばいいのか分からないまま、おばさんからの挨拶でナツがこの街を去る事を知ったのだった。

ハルが居なくなって二ヶ月。
久しぶりに見たナツの笑顔は、もう輝きを放っていない。


321: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:17:11 ID:4AWLxp8Kl6

「ナツ、引っ越しちゃうんだね」

やっと搾りだした俺の言葉に、ナツは他人事のように頷いた。

「環境を変えると良くなるらしいよ。どうだか知らないけど」

風に吹かれてナツの髪が揺れる。
サラサラと流れるような眩しい髪は、枯れ葉のように渇いてしまった。

色を失ったナツの笑顔。
彼女を見ていると、後悔の念に押し潰されてどうにかなりそうだ。

「ごめん……ごめんなさい……!」

ナツに掛けるべき言葉が見付からない。寧ろ、俺なんかに慰めの言葉なんて掛けられたくはないだろう。

頭を垂れる俺の肩にナツの手が触れる。

「ううん、謝るのは私。アキ、ごめんね」

「え……?」

靡く髪を押さえながら、ナツはまた、にたにたと笑った。


322: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:18:08 ID:bstUZQXp0k

「アキって私の事好きだったでしょう。小学生の時からずっと」

気付いていたのだと、ナツは言う。

「分かってて色んな事をアキに話したのよ。アキ、すぐに顔に出るんだもの」

「どうして……」

ナツの瞳が俺を真っ直ぐに捕えた。栗色の瞳に呑み込まれてしまいそうで、息を呑む。
思わず後退った俺をナツは逃してはくれない。

「だって、そうするとハルの表情が変わるんだもの」

ひくり、と渇いた喉が引きつった音を鳴らす。

彼女は誰だ?
俺の知るナツは、こんなに下品に笑ったりなんてしない。


323: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:23:33 ID:bstUZQXp0k

「アキが、アキがって……ハルの一番はいつだってアキだったんだよ」

「違う、だって、ハルはナツの事……」

浮き足立つ俺の襟元を掴んで、ナツの顔がぐっと引き寄せられる。
思わず情けない声が洩れたのを聞いたからか、彼女は存外楽しそうに笑った。

足元がふらつく。上手く力が入らない。
何かが、音を立てて崩れてゆくのが分かった。

「アキは本当に何も分かってない。だから私はハルが好きだった」


太陽のように眩しかった笑顔は輝きを失ったまま、まるで集中している雨雲のようにどんよりと暗い。
ナツはそのまま両親に肩を抱かれるように車に乗り込んで、この街を去って行った。


324: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:28:19 ID:bstUZQXp0k

走り去る車を最後まで見送る事もせずに、逃げるように玄関のドアを開ける。
鍵をかけて外の空気を遮断すると、途端にその場にへたりこんでしまった。

心臓がどくどくと脈打って痛い。
喉がひくりと引き攣る。

「俺が家族をバラバラにしたんだ……」

苦しい。上手く息が出来ない。

「俺がっ……ナツを壊した……!」

視界が霞掛かったように白くなる。
どうにか息をしようにも、浅い呼吸を繰り返すばかりで叶わなかった。

「ハ、ル……」

ハルもこんな風に、苦しみながら雪の中に伏せたのだろうか。

俺はなんて罪深い人間なのだろう。なんて、利己的で愚かな人間なのだろう。

胸元を強く押さえても、犬のように浅い呼吸は落ち着いてはくれない。渇いた喉を潤そうと無理矢理に唾を飲み込んでみたけれど、つっかえるような感覚に思わず咳込んだ。


325: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:30:55 ID:4AWLxp8Kl6

「──大丈夫!?しっかりして!」

はっきりとしない意識の中、誰かが強く俺の肩を掴んだ。
彷徨う目線は目の前に居る人物を上手く捉えてはくれない。

「ちょっと、ねぇ、しっかりして頂戴……!」

震えた声が脳を揺さ振る。
これ以上悲しませてはいけないと、無理矢理に意識を揺り起こされる感覚。

この声の主は、母さんだ。
母さんが泣いている。
俺はまた母さんを悲しませてしまったのか。

「ごめんね……」

無意識に伸ばした手が母さんのほっそりした頬に触れる。この二ヶ月で、あっという間に母さんは痩せ細ってしまった。
渇いた肌を濡らしてゆく涙。拭う程の勇気は、まだない。

「もう大丈夫、だから……」

「駄目よ。無理しないで」

後ろ手に立ち上がろうとする俺の肩を窘めるように押さえると、母さんは覚束ない足取りで家の中へと歩いた。


326: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:38:26 ID:4AWLxp8Kl6

ぴたりと足を止めて、先程よりも幾分か穏やかな声色で母さんが振り返る。

「お薬持ってきてあげるから待ってなさい。ねぇ、ハル?」

どくん、と心臓が嫌な音を立てた。


『俺は笑えるんだよ、アキ』

『アキは本当に何も分かってない』


二人の言葉が繰り返し繰り返し、耳の奥でリフレインする。

嘘吐きは一体、どっちだったんだろう。


『平気な顔して嘘だって吐ける』

『でも、アキは違うでしょ?』

『だから私はハルが好きだった』


居なくなるべきだったのは、一体──


327: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:49:55 ID:4AWLxp8Kl6

鈍く痛む頭を押さえながら、母さんの後を追う。
強く押さえた胸元は、さっきよりも落ち着きを取り戻していた。

吐く息が震えるのを堪えて、俺の唇は弧を描いてゆく。

「……母さん、」

外で冷たい風の音が聞こえた。

「座ってなきゃ駄目じゃない。すぐにお薬持って行くから。ね?」

街路樹の葉はもうすっかり色を失い、風に吹かれてカサカサと音を立てている。道端に落ちている枯れ葉に目を向ける人なんて、何処にもいない。
切り落とされた頼りない枝を露にして、春が来るのを待つばかり。

皆、春を待ってる。


「あはは、母さんったら心配しすぎだよ。大丈夫、大丈夫!」



──ミンナ、ハルヲマッテル




  篠原少年の憂鬱‐fin.


328: ◆UTA.....5w:2012/10/23(火) 16:56:58 ID:4AWLxp8Kl6
>>317-327
これにて投下終了します。

終わる終わる詐欺にならなくてよかった……長くなりましたが、やっと全員のセンチメンタルが書き終わりました。
もやもやするラストではありますが、篠原の話はこれで終了です。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
329: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 18:50:52 ID:CMe7X8Ss1A
篠原…切なすぎるだろ…
お母さんもナツもハルが大切だったからショックも大きかったろうけど、それが自分が全部悪かった証明にはならないよ。結局は皆嘘つきだったんだ。アキのせいじゃない。

あああああ切ないぃいいいいい!!!!
>>1さんの才能に嫉妬!もう大好き!

支援!支援!支援!
330: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 22:25:19 ID:g1Q9Hvrbnk
うん。篠原の話を全部読み返して、>>267のコメが胸に刺さるね
思っていたよりも篠原の闇は深いなぁ…
俺はメガネとチビとオカマを信じてるぞ

っCCCCC
っ焼きそば+林檎飴+綿飴+コーヒー牛乳
っ食堂プリン

また水風船の時のようにはしゃぎ回る4馬鹿が見れる事を祈ってる
331: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 23:56:41 ID:HTG881kP.g
はあ〜………グシグシ
投下お疲れさまです&ありがとう

心臓鷲掴みにされてぎゅうってなってます
意地っ張り過ぎるよ、まったく

篠くん…
自分の気持ちに蓋をして、好きな人には幸せになって貰おうとしてさ

不器用で、意地っ張りで、でも本当は一番優しい

欲しかったものは、全部、ハルくんが持って逝っちゃった…
ふぅぅうぅぅ…(;ω;`)
あーもーあーもー…言葉になんない切ないよぅ…

こんなに感情移入してしまうSSは初めてだこのヤローつ≡CCCCC
つカルシウム
つプロテイン
早く良くなりますように!

332: 名無しさん@読者の声:2012/10/24(水) 19:21:29 ID:5wfbjhdc..
投下お疲れ様です\支援!/
心にジーンと来ました(ノД`)

それぞれのキャラに下の名前はありますか?
良かったら知りたいです

早く治りますように
つ牛乳 小魚 チーズ

333: 名無しさん@読者の声:2012/10/25(木) 12:33:14 ID:dCLv9AGz/g
あーもー好きです
334: 名無しさん@読者の声:2012/10/25(木) 16:44:05 ID:xPBKf729pI
あなたは?
335: 名無しさん@読者の声:2012/10/25(木) 17:41:50 ID:nQt1xKt/pE
俺も好きだ
だから鈴木さんを嫁にくれ
駄目なら1さん、結婚しよう
336: 名無しさん@読者の声:2012/10/25(木) 20:55:42 ID:1xWFuB2HZQ
だめだ。泣いた。

つCCCC
つ骨っこ
337: 名無しさん@読者の声:2012/10/25(木) 22:43:19 ID:E4SxfhN7f.
桃ちゃん、可愛く女装して家にいらっしゃい。
メイド服でもナース服でも何でも貸してあげるから
もう、桃ちゃんの口調、大好き!
女の俺より女の子っぽいって…(泣)

つ支援

桃ちゃんへ

つメイド服
338: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:23:09 ID:xQN70T9RIM
>>329
そうですね、結局は皆が嘘吐きでした。アキはハルに憧れを抱いていました。その自分の気持ちにも嘘を吐いて、突き放してしまったんですね。
いつも書いていて思うのですが、私の表現はとても回りくどく、伝わりにくいものだと思います。決して人様に嫉妬して頂けるものではないと思うのですが、嬉しさで涎が垂れてしまいそうです。ありがとうございます、大好きです!

>>330
最初に267さんのレスを見た時、ズドンと胸に何かが刺さりました。今回投下させて頂く内容は、少しばかり267さんのレスに感化されて変更させて頂いています。
水風船の回は今からもう8ヶ月以上も前の事なんですよね。Cと共に頂いているのが夏祭りのネタだったり、前スレの内容を覚えていて下さっていてとても嬉しいです(´;ω;`)

>>331
此方こそ、長々とお付き合い下さりありがとうございます。
ハルもまた、アキの持っているものが欲しかったのだと思います。だから自分が兄として、彼の前に立っていたかったのでしょう。
骨にいいものばかり……!こんなに嬉しい支援はなかなかないぞこのヤロー!
本当に、ただただ感謝です。

>>332
私は皆さんからの支援にジーンとさせられっぱなしです。332さんの心に少しでも響くものが書けていたら幸いです。
キャラの下の名前ですが、最初は少し考えていたりしました。ですが、名前を呼ぶ機会もないだろうと篠原以外はなかった事になっていますので、特にはないのですw
強いて言うのなら、桃山くんは「和男」でした。恐ろしいネーミングセンスです。
何か皆さんから良い名前をつけて頂くというのもいいかもしれません……!
339: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:36:56 ID:hcR50Jf2HA
>>333
こんな長編ものにお付き合い頂いて、その上好きだと言ってもらえる。こんなに幸せものなSSがあってもいいものでしょうか。
ありがとうございます、心の底からありがとうございます!

>>334
勿論、私も好きです。着々と終わりに向かって進んで行く1レス1レスがこんなに惜しいと思ったのは初めてです。
なんて真面目ぶって答えてしまいましたが、検討違いの答えだったらどうしましょうw

>>335
鈴木さんなんて、足が速いだけの無表情女ですよ。嫁にしてしまうと335さんが苦労される事になってしまうかもしれません。
1なんて論外です。どうか目を覚まして下さい……!

>>336
336さんのその一言で私が泣いてしまうところでした。
骨っこといえば、ラブラドールのゴン太くんがCMをしていましたよね。毎日食べたい骨っこ。懐かしいです。
すみません、照れ隠しでふざけたレスを返してしまいましたw

>>337
よくご覧になって下さい。彼はオカマです。真の女の子である337さんに勝てるものなど何一つありませんよ!

桃山「やだ、メイド服のみならずナース服もですって!?」
橘「止めろ!白衣のオカマなんぞ見たくない!」
鈴木「ナース服……」
桃山「鈴木ちゃんは女医さんの方が似合いそうね」
桃山「さっ、皆で337ちゃんの家に行くわよー♪」
橘「おい!よせ、止めろ!誰か其処のオカマを止めてくれ!」
340: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:38:03 ID:hcR50Jf2HA

篠原「──これで俺の話はおしまい」

鳴海「……」

桃山「……」

鈴木「……」

清瀬「……」

橘(思っていたより重い、重すぎる……!)


ズゥ────ン…


篠原「聞いてくれてありがと。なんか、すっきりした」

篠原「……じゃあ、俺帰るね」

清瀬「え、あっ……待って下さい!」バッ

篠原「清瀬さん、退いて。ドアの前に立たれたら帰れないよ」

清瀬「い、嫌……です」フルフル


341: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:41:19 ID:xQN70T9RIM

篠原「清瀬さん、」

桃山「言い逃げなんて男らしくないわよ、篠くん」スッ

篠原「桃ちゃんまで……」

鈴木「……」スッ

鳴海「んじゃ、俺も。はい、通せんぼー」スッ

篠原「……」

篠原「ねぇ、皆して何してんの。青春ドラマの見過ぎだよ?」

橘「ふむ。今まで散々青春ドラマ宜しくな行動をとっていた奴には言われたくないな」

橘「有難く思えよ。俺も通せんぼとやらに参加してやる」スッ

篠原「……」


342: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:42:59 ID:xQN70T9RIM

篠原「だ、からっ……俺の話聞いてた?」

篠原「全部作り物だったんだ。俺は嘘吐きなんだよ?」

桃山「そうね、篠くんは嘘吐きよね」

篠原「……」

桃山「だってアンタ、作り物なんかじゃないじゃないの」

桃山「皆がアタシの家に泊まったあの日、アンタが言った言葉」


『しんどくないの?自分を演じる、って』


桃山「終業式の日のアンタの言葉」


『桃ちゃんも、橘も、鳴海も』

『俺、みーんな好きだよ!』


桃山「アタシは作り物だなんて思ってないわよ、アキくん……?」

篠原「……っ」


343: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:46:52 ID:xQN70T9RIM

鳴海「あー、そういえばさー」

鳴海「俺の馬鹿従妹が来た時、必死こいて追い掛けてったりしてたよな」

鳴海「お前の兄貴ならこうしたとか、そんな事考えて動いてねぇじゃん?アキちゃん」

清瀬「ひ、一人ぼっちやったうちを見付けてくれたんはっ……」

清瀬「見付けて、声を掛けてくれたんは他の誰でもない、篠原くんでした!」

鈴木「……もしも君が嘘吐きなのだとしたら、あんなに辛そうな顔はしない」

鈴木「作り物じゃないから辛くて苦しくて、吐き出したかったんでしょう?」

篠原「皆、なんで──」

篠原「なんで俺の事、軽蔑しないの」

篠原「俺、は……ハルを……」


344: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:55:02 ID:xQN70T9RIM

橘「友達だから、だろ」

橘「誰もお前の過去を知ったからといって嫌ったりはしない。軽蔑もしていない」

篠原「でも、俺が……」

橘「いつまでも一人で抱え込むな。人の好意には素直に甘えておけばいいんだよ」

橘「何度も言わせるなよ。出来る事があるのなら言えと言ったのは、お前の方なんだからな」フイッ

鳴海「あっれー?メガネくん照れちゃってますー?」ニヤニヤ

清瀬「あ、ホンマや……なんか橘くん、顔赤なってはる……」

橘「あーあー聞こえん!チビーズが喧しくて何も聞こえん!」

鈴木「橘くん、顔が真っ赤だよ」

橘「黙れ!萌え萌えビームもまともに出来ん分際で……!」


345: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:56:01 ID:xQN70T9RIM

篠原「なんで皆、俺を責めないの」

篠原「なんで皆、俺に何も言わないの」

篠原「なんで、なんでっ……」ポロ

篠原「いつだって俺は、大切な人の一番にはなれない」

篠原「居なくなるべきだったのはハルじゃなかったんだ……!」ポロポロ

鳴海「……こういうの、ベタ過ぎて言いたくねぇんだけどさ、」

鳴海「自分が死ねばよかったみたいに言ってんじゃねぇよ」

鳴海「此処に居る全員、お前の事好きだっつってんの分かんねぇのかよ!」

篠原「!」


346: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 18:57:44 ID:xQN70T9RIM

桃山「やだ、なるみんがデレたわよ……!」

鳴海「う、うるせーよ!馬鹿には言わなきゃ分かんねぇんだろうよ!」

鈴木「そうね。前にも言ったけれど、私も友達だと思ってるから」

桃山「あら、アタシは散々ラブビーム発射してたから改まって言う必要ないと思うんだけどねぇ……」

桃山「大好きよ、篠くん。アンタも同じように思ってくれていたら、アタシは嬉しいんだけれど」ニコ

篠原「お、れ……俺、皆にバレるのが怖かったんだ」

篠原「自分が嘘吐きな卑怯者だってバレるのがずっと怖かった」

篠原「俺、ハルじゃないよ。ハルみたいに上手く笑えない」

篠原「皆に、嫌われたくないよ……」ポロポロ


347: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:01:11 ID:hcR50Jf2HA

橘「残念ながら俺達はエスパーでも何でもないから、お前がどれ程葛藤していたのかなんて分からん」

橘「お前達兄弟の事も、幼馴染みの事も、口を出していい立場じゃないだろう」

橘「だが、敢えてこれだけは言わせてもらう」

橘「お前が全て悪い訳ではない。もう十分、苦しんだだろう」

橘「これ以上自分を殺す必要はないんだ、アキ」

篠原「……っ」

篠原「う、うぅ……ふっ、うああああぁ……っ」ボロボロ

篠原「あああああぁ!」


348: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:02:37 ID:hcR50Jf2HA

──翌日、校門前


桃山「なーるみん!おはよ!」

鳴海「んー。はよー……」

橘「なんだお前、朝から締まりのない顔しやがって」

鳴海「メガネも居たのかよ。あー、眠ぃー!」

橘「どうせ昨日の愛の告白でも思い出して、枕に顔を埋めてバタバタして眠れなかったんだろう」

桃山「ふふ、なるみんは篠くんの事大好きなんだものねー」

鳴海「違うわ!大好きっつったのはテメェだろオカマ!」

桃山「もう、照れちゃって……あら?」


349: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:10:50 ID:xQN70T9RIM

鈴木「おはよう。珍しいね、三人揃ってるなんて」

清瀬「お、おはよう……!」

桃山「おはよ。鈴木ちゃん、ピヨちゃん」

橘「ふむ。朝からこんなに揃うのは確かに珍しいな」

鳴海「篠原が居れば全員集合じゃね?」

桃山「……篠くん、来てくれるかしら」

鈴木「もう来てるよ、篠原くん。ほら、皆の後ろ」

清瀬「へっ?……あ!」

篠原「あはは、あー……えっと、おはようございます」ペコリ


350: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:15:16 ID:xQN70T9RIM

橘「おはよう、篠原」

鳴海「何だよ篠原、後ろに居たなら声掛けろよなー」

桃山「今日も爽やかイケメンボーイね、篠くん!」キャッ

鈴木「篠原くん、また寝癖ついてるよ」

清瀬「ふふ、ホンマや。また右側跳ねてやる」クスクス

篠原「皆……」

篠原「あ、あのっ、昨日はごめんなさい!」

篠原「それから、ありがとう」

篠原「桃ちゃん、橘、鳴海、鈴木さんと清瀬も……」

篠原「やっぱり俺、みーんな大好き!」


351: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:21:14 ID:hcR50Jf2HA

鳴海「ひひっ、朝から暑苦しいんだよバーカ」

清瀬「う、うちらも入ってる……!」ジーン

桃山「篠くん……!やっぱり篠くんはアタシの理想の王子さ──…」


キーン コーン カーン コーン…


鈴木「あ、チャイム」

橘「……待て。此処は何処かよく考えろ」

篠原「何処って、校門の前?」

橘「という事は、だ」

篠原「えーと……もしかして遅刻、かな?」ヘラッ

橘「走れクズ共おおおお!!」


352: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:23:22 ID:hcR50Jf2HA

バタバタバタ!


橘「篠原!遅刻しかけてたのなら何故それを言わない!」

篠原「えー?俺って遅刻しかけてたの?」

橘「この阿呆!実際チャイムが鳴っているだろうが!」

鈴木「お先に失礼」ビュン

清瀬「鈴木さん速っ……速いから!」

鳴海「遅いってオカマ!置いてくぞ!」

桃山「これでも全力なのよ!」

橘「校舎の中に入ってしまえばこっちのものだ!ラストスパートだぞ!」


\ ウオォオォォォォ! /


生徒指導「遅刻です」ニコニコ

一同「……」デスヨネー


こうしてまた、いつも通りの日常が始まるのでした。


353: ◆UTA.....5w:2012/10/26(金) 19:28:42 ID:hcR50Jf2HA
>>340-352
これにて投下終了します。

これでもかというくらい、今回は臭い内容となりました。書いている本人が恥ずかしくなる程。
ですが、こういった漫画の読みすぎ展開を書きたかったので1は大変満足しております。
>>395の篠原の、いつだって俺は〜もどうしても言わせたかった台詞だったり。可哀想な子が大好物です。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
354: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 19:42:34 ID:gFtlI362hQ
おつ!
やっぱりいいわ
1もSSも好きすぎる
355: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 22:36:26 ID:kE5tN61YkY
も〜…みんなすき!!
すきすきすきすきすきすきすきすきいいいいいいいい!!!!!

本当に、何だか今、幸せな気分です
こいつらなら、学校卒業して離れてたとしても、ずっと繋がっていられるだろうな

良かったね、篠くん
いや…アキ。

あと、生徒指導先生、久しぶりwww

CCCCCC

356: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 23:00:15 ID:E4SxfhN7f.
桃ちゃん…あなたはもう少し
中性的な顔立ちになりなさい。
あるいはきちんと男の子になんなさい。
まったく

桃ちゃん大好き!!

見た目どうこう関係なく、性格が好き////
私の嫁にいらっしゃい!
ナース服、メイド服、シンデレラドレス、
白雪姫ドレス、十二重、セーラー服、浴衣、
とか何でもあるよ?
いつでもおいで!もう、桃ちゃん大好き!
オカマとかどうでも良いじゃん!性格が好きなんだからさ!
桃ちゃんへ
つわが家の住所
つパンダしゃん

1へ
つ支援
357: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 00:21:55 ID:CMe7X8Ss1A
>>1さんの表現力は素晴らしいと思うよ。
地の文も会話調もどっちも好き。マジ嫉妬。

篠原…よかった!
このクサい展開がキュンキュン出来ていいんだよ〜!
ホントこのSSアニメか漫画になってほしい。
この際ドラマCDでもいいよw

支援!支援!支援!
358: 名無しさん@読者の声:2012/10/28(日) 08:36:22 ID:XF5qZ3OEjs
ヤタ!1位だあああああ!!!
>>1先生おめっとーさん♪

…つーことで書籍化(小説・漫画)…ドラマCD化…アニメ化…決定か!?(大スポ風wwwあ、関東の人には東スポ風www)

359: 名無しさん@読者の声:2012/10/29(月) 17:28:06 ID:E4SxfhN7f.
鳴海→翔(かける)
桃ちゃん→真琴(まこと)
橘→真吾(しんご)
っていう、下の名前はどうでしょうか?
360: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:29:46 ID:yfib.ZCTQw
>>354
1も含んで頂けるとは、何たる幸せ。好きだと言って頂けるのは本当に嬉しいです。鼻水垂れます。
本当にありがとうございます!

>>355
篠原のお陰で珍しくシリアスな雰囲気が続いていたので、彼らの馬鹿騒ぎが書けて私も幸せですw
卒業後は皆の進路もバラバラなのでしょうね。それでもきっと友達でいられると、私も信じています。卒業後の小話を考えるのも楽しいかもしれませんね!
そして、生徒指導先生を忘れないでいて下さって感謝ですw

>>356
このSS内での桃山くんはただの残念なオカマですが、絵スレではとても素敵で可愛いく描いて頂いてるんですよ!もう、男の娘設定にすればよかったと後悔する程ですw

桃山「356ちゃん……アタシ嬉しい!パンダちゃんまで!」
桃山「でも高校を卒業したらアタシ、オカマも卒業するつもりなの」
桃山「だから……僕でも構わないのかな?」
篠原「あはは、356さん鍵とチェーン掛けといた方がいいよー」

>>357
ありがとうございます(´;ω;`)
このSSが会話のみ初挑戦だったのですが、結局小説体に走ってしまって読んでいる方を混乱させてしまっているのでは、と反省しています。
ドラマCDですか……!恥ずかしながら、今までドラマCDというものをまともに聞いた事がない上、声優さんに詳しくないので全く未知の領域ですw

>>358
ありがとうございますありがとうございますありがとうございます!同率一位なんて滅多に見られない事な上に、その当事者になれるなんて。これもこのSSを読んで下さっている皆さんのお陰だと、本当に思います。
実際に起こりえない事でも、妄想するだけで胸が躍りますね!何故か走っている場面ばかり妄想してしまいますw

>>359
おお、素敵な名前ばかり!
特に桃山くんの中性的な名前がいいですね。私は何故、彼に「和男」なんて男らしい仮名を付けてしまったのでしょう。
うーん、これは本格的に皆さんに名前を募集した方が宜しいのでしょうか。悩みどころです。
361: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:30:43 ID:SozvevFHAE

──文化祭当日


生徒1「ねぇねぇ、二年生の模擬店ヤバいらしいよ」

生徒2「ヤバいって何が?」

生徒1「超面白いんだって!オカマ喫茶!」

生徒2「何それ。そんなのやってんの?」

生徒1「ちょっと行ってみない?」

生徒2「キモいオネェ集団とかマジ勘弁なんだけどー」

生徒1「あはは!何それウケる!」

 パタパタパタ…


清瀬「……」

鈴木「……」


362: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:33:04 ID:SozvevFHAE

一年女子「行きたくてうずうずしてるね、あの二人」

一年女子「フヒヒw実に分かりやすい子達よのうww」

一年女子「しゃーない、お友達が一肌脱いでやりますか!」

一年女子「いよっww媚売り名人www」

一年女子「おい、ふざけんな」

 ・
 ・
 ・

一年女子「……という訳で、行っておいでよ二人共」

清瀬「え、でもまだ……」

一年女子「勘違いはいけませんぞw二人はチラシ配りをする為に抜けるのだよww」

清瀬「W一年女子ちゃん、ありがとう……!」ギュウゥ

一年女子「纏めて呼ばれると悲しいです……」

鈴木(“という訳で”って、どういう訳なんだろう……)


363: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:36:26 ID:SozvevFHAE

──二年生教室


鈴木「……」

清瀬「な、なんか、看板も入り口もメルヘン過ぎて逆に禍々しく感じるんやけど……」

鈴木(可愛らしい……これがメイド喫茶……!)

男子A「もしかして、お客様?」

清瀬「へ?あ、えっと…………ひっ!?」

男子A「まあ、可愛らしいお嬢様だこと!大歓迎よー!」

清瀬(なんかお化粧してはる!お化粧してはるけど!)

鈴木「何だか口調が桃ちゃんに似てる」

男子A「あらやだ、アンタ達師匠の知り合いなの?早く言いなさいよ、んもうっ☆」

鈴木「師匠……成る程、それで似ているんですね」

男子A「オラァ野郎共!お嬢様のお帰りよー!(低音)」ガラガラ


364: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:38:05 ID:SozvevFHAE

野郎共「やーだ!お嬢様お帰りなさーい!」チュッ-☆


清瀬(このメイドさん達、怖いです……)プルプル

鈴木「……」

清瀬「す、鈴木さん大丈夫?ショックが大きすぎたやろか」

鈴木「フリフリが沢山……可愛らしい……」ゴクリ

清瀬「えっ」

鈴木「さあ、席に着こうか清瀬」

男子B「お嬢様方、ご注文がお決まりになりましたらお声を掛けて下さいね」ニコリ

清瀬(よかった。この人はまだまともや……見た目以外)


\ オジョウサマノオカエリヨー! /


男子B「いやーん!お帰りお嬢様ぁーん!」クネッ

清瀬「……」


365: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:42:03 ID:SozvevFHAE

男子C「……お水、どうぞ」

鈴木「どうもありがとうございます」

男子C(営業、スマイル……)ニヤリ

鈴木「……」ニヤリ

清瀬「鈴木さん対抗せんでええから!二人共なんか怖いから!」

清瀬「あ、あの、桃さん達は何処に居てはるんでしょうか……?」

男子C(……桃さん?)キョトン

男子C「……」

清瀬「あの、聞こえてはります……?」

男子C(……桃ちゃんの、事……かな)ニヤリ

清瀬「」ビクッ


※彼は微笑んでいるつもりです。


366: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:42:59 ID:yfib.ZCTQw

男子A「ちょっと男子C、いつまで時間掛かってるのよー!お嬢様のご注文は決まったのかしら?」

鈴木「じゃあ、このメロメロ☆メロンソーダで」キリッ

男子A「はぁーい、畏まりー☆」

男子A「そちらの可愛いうさぎちゃんは?」

清瀬(う、うさっ……!?)

清瀬「……で」カァ

男子A「なぁに?恥ずかしがらなくてもいいのよー?」

清瀬「お、オレンジの黄金汁でっ……!///」

男子A「よく出来ました。すぐに持ってくるから待ってて頂戴ね」ニッコリ

男子A「オラァ野郎共!お嬢様の命令よー!(低音)」

野郎共「イエス!マイロード!」

清瀬「と、とんでもない所に来てしもた……」


367: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:44:20 ID:yfib.ZCTQw

鈴木「面白い所だね。メイド服も可愛らしいし」キラキラ

清瀬「ああ、うん……メイド服はそうやね、うん……」

清瀬(鈴木さん、えらい楽しそうやなぁ……)

鈴木「あれ?今、廊下に──…」

女子B「お待たせ致しました、お嬢様」

清瀬「……し、執事、さん」

清瀬(女の子なんは分かるけど、でも……素敵!)キラキラ

女子B「め、メロメロ☆メロンソーダとオレンジの黄金……ございます///」ゴニョゴニョ

女子A「ちょっと女子B、いつまで照れてんのー……って、あれ?」

鈴木「?」キョト

女子A「この子達見た事ある!」

清瀬「へ?う、うちらが何か……」


368: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:45:23 ID:yfib.ZCTQw

女子A「気にしないで、お嬢様方。すぐにご用意致しますので」

鈴木「用意、とは?」

女子B「お客様により美味しく召し上がって頂く為に、当店ではメイドによる魔法のサービスを行っております」キリッ

清瀬「メイド……執事さんやなくて、メイド……」

女子B「申し訳ございません、わたくし共では萌えをご提供出来かねますので」

女子B「ああ、来ましたね。お嬢様、私は失礼させて頂きます」

清瀬「え、あ……執事さん……!」

??「やだ!絶対やだ!離せったら!」

女子A「あんたメイドでしょ!なに隠れてんのよ!」

女子C「ほらほら、お嬢様が待ってるよー」ニヤニヤ

清瀬「!」


369: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:47:44 ID:yfib.ZCTQw

女子A「お嬢様方のお知り合い、連れて来ましたよー!」

女子C「ちゃんと魔法掛けたげなよ、メイドちゃん。じゃあね」ニヤニヤ

清瀬「鳴海くん!」

鳴海「……おう」

鈴木「桃ちゃん達の姿が見えないけれど、もしかして休憩中だったかな」

鳴海「あー……いや、うん。休憩中っつーか、まあ……」

清瀬(他のメイドさんを見過ぎた所為で、鳴海くんのメイド姿がもの凄い安定してはる……!)

清瀬「鈴木さん!鳴海くん、この中で一番男の娘してはるな!」キラキラ

鈴木「鳴海くんは可愛らしいよ、普段のままで十分ね」

鳴海「おとこの……?褒めてんのか、それ」

清瀬(いや、鈴木さんは寧ろ口説いてるような……)


370: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:49:26 ID:SozvevFHAE

女子C「鳴海ちゃーん?魔法の言葉が聞こえてこないけどー?」

鳴海「……」

清瀬「そういえばさっき、執事さんが魔法とか言うてたような」

鈴木「照れる事ないよ、鳴海ちゃん。美味しく召し上がる為の魔法なんだから」

鳴海「鳴海ちゃんって言うな!あー……クソッ、やりゃあいいんだろ!」

鳴海「……お嬢様に愛のトッピング、」スッ

鳴海「も、萌え萌え☆ビィィーム……!」

清瀬「……」

鈴木「おおー」パチパチ

鳴海「……」プルプル

鳴海「〜〜っ」ダッ

鈴木「あれ……逃げる事ないのに」

清瀬「行かせてあげよ、鈴木さん……」


371: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:50:27 ID:SozvevFHAE

──隣の教室(控え室)


鳴海「何だアレ!何だあの恥ずかしい呪文!」

鳴海「よりによってあの二人の前でとかふざけんなよ!クソッ!クソッ!」ジタバタ

男子B「恥ずかしいのは分かるけど大丈夫だよ、鳴海が一番可愛いもん」

鳴海「そんな事ねぇよ、お前らも十分可愛いって」

男子B「そ、そうかな?女子達に化粧してもらったのがよかったのかも」テレ

男子A「ちょっとぉ、俺は?俺はどう?」

鳴海「ちょっと頬っぺた赤すぎだけど、いんじゃね?可愛い可愛い」

男子A「やだもう、照れちゃう!ありがと///」

男子C(思考がもう、オカマ……)


372: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:51:42 ID:SozvevFHAE

桃山「あ、なるみん居た居た!ピヨちゃん達来てるらしいじゃない!」

鳴海「知ってる。つーか、俺が萌え萌えビームしたし」

桃山「あら、人が打ち合わせしてる間に挨拶を済ましてたのね」

鳴海「無理矢理だったけどな!」

桃山「なにプンプンしてんのよ。ほら、もうすぐ始まるんだからスマイルスマイル」ニッコリ

鳴海「篠原は?」

桃山「バッチリよ!なるみん達がホール業務頑張ってくれたから練習もたっぷり出来たしね」



橘「野郎共、そろそろ時間だぞ。準備はいいか?」


\ ウオォォォォ! /(野郎共の野太い雄叫び)


橘「俺達のメイド魂を見せ付けてやろうじゃないか!」


\ モエモエビィィム! /



373: 文字数オーバーでエラーが出たとか言えない ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 02:15:22 ID:SozvevFHAE
>>361-372
これにて投下終了します。

それから、ランキングのお話を。
当SSが1位になれたという事で、引き際を知らないこんなにも長いSSに投票して下さって、もう何とお礼を言ってよいのやら。
と言っても前回も2位という素晴らしい結果を頂けて、こんなに幸せな事ってそうそうないと思います。きっと、このSSが終わって新しいものを書いたとしても、この作品を越える結果は二度と出せないでしょう。
それくらい、とても幸せものなSSだと思うのです。

それから、今回同率一位となったもう一つのSSの話も少しさせて頂きたいと思います。あちらの作者様もこのSSについて触れて下さっていて、無反応のままではいられない衝動に駆られてしまいました。
実はそのSSとは、前作の時もランキングでご一緒させて頂いた事がありました。私はこのSSとは無関係のSSだったのですが、その時からもうそのSSは凄い人気で。実は私も何度か支援をさせて頂いたり、最後の最後に長々と長文レスまで書き込んでしまう程好きなSSで。
そのSSとこうして肩を並べられる結果を出せた事、そして其処までこのSSを導いて下さった皆さんには感謝してもしきれません。
本当に本当にありがとうございます。

そしてその作者様のレスを読んで気付いたのですが、第15回目のランキングからずっと、このSSはランキング入りをする事が出来ていた事を初めて知りました。
これも、皆さんが居なければ辿り着けない結果です。これからも読んで下さっている方に少しでも楽しんで頂けるよう、頑張っていきたいと思います。

それでは、こんな長文にまで目を通して下さった皆さんに最大級のありがとうを!
374: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 07:02:07 ID:E4SxfhN7f.
桃ちゃんが男の子になっても「ぼく」だと……!
う、うわぁぁぁぁぁぁ!
かわいい!!照れながら言ってたらもっと可愛い!
あたしは女だから桃ちゃん食べちゃおっかな♪
最近、桃ちゃんスキスキ言ってる人は同一人物です、はい。
篠くんがどうしても、ヘタリアのロシアさんで脳内変換される。
桃ちゃん大好きですワッショイ!
375: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 09:09:29 ID:dCLv9AGz/g
おつでした!!

おれも桃ちゃん好きだぞ!!
あー朝から笑ったwww

376: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 15:22:59 ID:YxEvAPzVjw
いいなーいいなー凄く楽しそうな文化祭!
参加したあーい!!


377: 名無しさん@読者の声:2012/10/31(水) 02:00:16 ID:UXxdOBMZ5w
やっぱりこうやって馬鹿騒ぎしてる4馬鹿が好きだなぁ
悩んで迷って乗り越えて。青春してますね!素晴らしい!

メイド達面白すぎww

っCCCCCCC
378: 名無しさん@読者の声:2012/11/1(木) 14:27:58 ID:hXdwkOhFSM
鳴海の萌え萌えビームw可愛いじゃねぇかオイw
自分もこんな学校あったら行くわw

支援!
379: 名無しさん@読者の声:2012/11/1(木) 18:32:40 ID:n.c7U/3INQ
お疲れ様です
つ支援


キャラの名前についてですが

・1さんが名前候補をあげて、その中から多数決で決める

・1さんがあらかじめ「こんな感じの名前!」と大まかに決めておいて、みんなでアイデアを出していくetc.

こんな感じで色々決め方はありますけど、最終的には1さんの好きな方法で決めてもらったらいいと思います!(b^ー°)

380: 支援感謝です ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 22:47:03 ID:.SoJTZsdJo
>>374
あんなに話題になっているのにヘタリアをよく知らない1です。ロシアさんが分からないのでググってきましたが、何となく分かりますね。彼は腹黒キャラなのでしょうか?

桃山「た、食べても桃の味なんかしないわよ……!?」
桃山「けど、気持ちは凄く嬉しいわ。ありがとうわっしょい!」

>>375
少しでも375さんを楽しませる事が出来て嬉しい限りです。
桃山くん、このSSを始めた当初は人気者でした。それがどんどん橘に追い抜かれ、引き離されて行く様は書き手ながら同情していました。
まだ好いて下さる方がいらっしゃって嬉しいです。やったね桃ちゃん!

>>376
創作って自由だからいいですよね。私も参加したいです、この学校の文化祭w
しかし、飲食物を扱うという事は、彼らはアレをしたという事になるんですよね。検便……

>>377
青春出来ていますか?よかったです。
前スレからですが>>1に青春グラフィティなんて書いておいて、出来ていなかったらどうしようと思っていましたw
私もやはり、はしゃぎ回る4馬鹿を書いている方が楽しいです!
もはやメイド喫茶とは呼べないお店になってしまいました。お酒が出ないだけでオカマバーですよね、あのお店。

>>378
ツンデレ男の娘の恥じらいながらの萌え萌えビームだと考えると可愛いですね!お前だからやってやるんだとか言われたらもう、ニヤニヤしながら頭撫で回してあげます。
きっと鳴海はそんな事は言ってくれないでしょうけど……

>>379
ぽつりぽつりとレスで呟いていた言葉を拾い上げて下さってありがとうございます……!
何を迷っているのかというと、篠原以外は本編で名前に触れる必要がなかったからなんです。そもそも彼らに名前を付けたのもキャラが多くて訳が分からなくなってしまうのを防ぐ為だったので、フルネームは漠然としたイメージのみで、名字しかちゃんと考えてはいませんでした。
しかし、折角名前の案を頂けたのなら何処かで使いたい……いや、でも今まで家族にすら名前を呼ばせないようにしていたのに今更不自然ではなかろうか、と悶々としていましたw
後押しして下さってありがとうございます!投下が終わりましたら少し、ご相談させて頂きますね!
381: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 22:47:50 ID:Jrfetqurxk

──オカマ喫茶


清瀬「あ、あれ?いつの間にかメイドさんが殆んど居てはらへん……」

鈴木「本当だ、執事タイムだね」

清瀬「執事さんタイム……!」キラキラ

鈴木(……清瀬、何だか楽しそう)


女子A「お嬢様のお帰りでーす!」

執事軍団「お帰りなさいませ、お嬢様!」

??「お嬢様だなんて年じゃないのに……困ったわね……」


鈴木「……あ、」

清瀬「?」クルッ

清瀬「あ、あの女の人……!」


382: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 22:51:01 ID:.SoJTZsdJo

鈴木「……篠原くんのお母さん」

篠母「あら、お友達……?貴方達、何処かで会ったかしら」

清瀬「あ、えっと……」

鈴木「はい。まあ、一応」

女子B「お嬢様方、お知り合いでしたら相席になさいますか?」

篠母「……いいのかしら」

鈴木「構いませんよ。どうぞ」

篠母「ありがとう、お邪魔します」

清瀬(なんか前の印象とちゃうような……)

女子B「えっと、ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さいませ」

篠母「あ、この子と同じものにしようかしら」

鈴木「……オレンジの黄金汁」ボソ

篠母「黄金……汁?」


383: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 22:53:51 ID:Jrfetqurxk

──────‐‥


鈴木「よかったんですか、萌え萌えビームしてもらわなくて」

篠母「ごめんなさい、おばさんよく分からなくて。してもらった方がよかったのかしら」

鈴木「美味しく召し上がる為の魔法ですから。もしかしたら、息子さんがしてくれたかも」

篠母「ふふ、それなら頼めばよかったわね」

清瀬「……」ジー

篠母「?」ニコ

清瀬(あわわ、見過ぎてしもたっ……///)バッ

篠母「可愛らしいお友達ね。ええと、ごめんなさい、何さんでしたっけ」

清瀬「き、清瀬、です」

篠母「そう、清瀬さん!ごめんなさいね、歳を取ると物忘れが凄くて……」

鈴木「……でも、息子の事は忘れたりしない」

篠母「え?」


384: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:04:18 ID:.SoJTZsdJo

清瀬「す、鈴木さん……!」

鈴木「双子でも、よく似ていても、間違えたりなんてしない」

鈴木「母親って、そういうものでしょう」

篠母「……」


 ズンズンズン…


鈴木「……?」

清瀬「ほえ?何の音やろか?」


\ ジャカジャーン! /


桃山「皆さーん!お待ちかね、メイドショーの時間よー!」

清瀬「この声は、桃さ……」

篠原「イェーイ!」バッ

清瀬「ひいっ……!?」


385: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:06:11 ID:Jrfetqurxk

ジャンジャカ ジャンジャカ♪


橘「全てのご主人様とお嬢様に愛のトッピング、」スッ

橘「行くぞ!」


\ モエモエビィィィィム! /(野郎共)


篠原「メイド達の燃えるような愛、ご主人様に届けー!」バッ

鳴海「よっしゃ行くぜー!」バッ


鈴木「おお……凄く回ってるね、あの二人」

清瀬「なんでブレイクダンス……って、アカン!パンツ見えとるがな!」

鈴木「清瀬、落ち着いて」

篠母「……」


386: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:10:55 ID:Jrfetqurxk

 キャーキャー ワハハハ…


篠母「学校が凄く楽しいって、皆と居ると凄く楽しいって、あの子言ってたの」

篠母「私にも、会わせてやりたいって……」

鈴木「……」

清瀬「……」

篠母「貴方達も、あの子が言っていた“皆”の内の一人なのね」

篠母「……その様子だともう、あの子に何か聞いたかしら」

清瀬「はい、中学生の頃の、事……」

篠母「そう。聞いているのね」


387: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:16:49 ID:.SoJTZsdJo

篠母「薬を飲んでしまうとね、頭がぼんやりしてしまうの」

篠母「こんなものに頼ってはいけない、私がしっかりしなくてどうするの!」

篠母「頭では分かっているのに、手の震えが止まらない。手を合わせてやる事も出来ない……」

篠母「私は駄目な母親なの。辛そうな顔して笑うあの子を見ていると、ハルが帰ってきたのだと錯覚してしまう」

鈴木「辛そうな、顔……」

篠母「お兄ちゃんだったからかしら、ハルは笑顔を絶やさない子だった。どんな時もね」

篠母「だけど、時には本当の笑顔じゃない時もあったのよ。無理して笑ってる時は眉毛が下がるの」

篠母「ふふ、分かりやすいでしょう?」

清瀬(お母さんには分かってはったんや……お兄さんの嘘……)


388: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:17:32 ID:Jrfetqurxk

女子A「はーい!ご主人様、お嬢様、メイドショーは楽しんで頂けたでしょうか?」


\ イェーイ! /


女子B「それでは、華麗なダンスを魅せてくれたメイド達をご紹介させて頂きます!」

女子C「我らが師匠、乙女男子桃ちゃーん!」

桃山「ラブ☆ドッキュン」キャピッ

女子A「日頃の女装趣味が功を奏した!鳴海ー!」

鳴海「おい止めろ」

女子B「黒髪ロングの知的眼鏡様……って、こんな台詞カンペになかったよ橘くん!?」

橘「ククク、俺様の美貌に酔い痴れるがい──」

女子C「はーい!お次はメイド姿は残念系、イケメン篠原ー!」

篠原「えへへ、ありがとー」

橘「おい、俺がまだ喋ってる途中だったろうが!」

女子A「はいはい、変態メガネのミニスカメイドはスルーで次行くよー」

篠原「あははは!」


389: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:18:23 ID:.SoJTZsdJo

 アハハ アハハハ…


篠母「ハルが居なくなって、まともに家で会話もしなくなっていたのに……今朝、珍しく声を掛けてきてね」

──────

篠原『今日、文化祭なんだ』

篠原『……頑張ってくるね!』

──────

篠母「教室の前まで来て、来てもよかったのか少し迷っていたんだけど……」

鈴木(……やっぱり、さっき廊下をうろうろしてたのは篠原くんのお母さんだったんだ)

篠母「来てよかった。あの子のお友達にも挨拶出来たし、何より──」

篠母「何より、あの子の笑顔が見れた」ニコリ

清瀬「!」

篠母「あの子、あんな風に笑うのね。もう数年間もあんな顔見せた事なかった……」


390: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:27:49 ID:Jrfetqurxk

篠母「ごめんなさいね、おばさん喋り過ぎちゃった」

篠母「お相手してくれてありがとう、これからも仲良くしてあげてね」

鈴木「もう帰られるんですか?皆着替えてホール業務に戻るそうですよ」

篠母「ええ……あの子には黙っていて頂戴ね。こんな母親に来られても恥ずかしいだろうから」

清瀬「そ、そんな事、ないですっ」

清瀬「し、篠原くんはお母さんの事、大好きやと思います。少なくとも、うちはそう感じました」

清瀬「お兄さんの事も……ずっと自分を責めて……」ポロ

清瀬「大切な人の、一番にって……篠原くんは……」ポロポロ

篠母「……」

清瀬「か、関係ないもんが偉そうな口聞いてすみません!でも、でも、篠原の気持ちを、し、知ってほしくて……」ゴシゴシ


391: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:29:34 ID:Jrfetqurxk

篠母「あの子はハルと違って不器用な子だから心配だったけど、」

篠母「……そんなもの必要なかったのね。こんなに想ってくれるお友達が居るんだもの」

篠母「あの子は前に進んでる。おばさんも、置いてかれないようにしなくっちゃね」

鈴木「きっと大丈夫です、二人なら」

篠母「そうかしら……そうだといいわね」

鈴木「お母さんの笑った顔、篠原くんとよく似てる」

篠母「ふふ、ありがとう」

清瀬「あ、あの……あの、一つだけいいですか?」

篠母「はい。何かしら」

清瀬「お母さんも篠原くんの事……大好きですよね……?」


392: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:35:38 ID:Jrfetqurxk

 ガラガラ

野郎共「ただいま戻りましたわよー!」


鈴木「……あ、帰ってきた」

桃山「ピヨちゃーん!鈴木ちゃーん!来てくれたのねー!」

清瀬「桃さん……み、皆さんもお疲れ様でした」

橘「どうだ、俺の本気のメイド姿は」

橘「黒髪ロングの眼鏡っ娘、そしてニーハイソックス……萌えというものが何たるかを二次元で研究した成果だ!」

鈴木「お疲れ様、どう見ても変態だけど」

鳴海「あはははっ!ほら見ろ!カツラ被った変態メガネだっつったろ!」ゲラゲラ

桃山「この子ったら自然の美で勝負する!って聞かないのよ。少しくらいメイクすればいいのに」


393: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:38:05 ID:Jrfetqurxk

桃山「ところで、そちらの女性は……」ハッ

橘「む……?」

鳴海「あ?何だ……」ハッ

清瀬(……ちょっと、気付くん遅くないやろか)

篠母「初めまして、こんにちは。息子がいつもお世話になってます」

篠原「……来てたんだ」

篠母「ごめんね、すぐに帰るつもりだったんだけど」

篠原「……」

鈴木「私が引き止めてたの。ごめんなさい」

篠原「……っ、やだなー、謝んなくていいよー」

篠原「俺、もう逃げないって決めたんだ。だから来てくれて嬉しいよ」

篠母「……」

篠原「母さん、これが俺の友達。俺の大切な、大好きな友達だよ」


394: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:40:22 ID:.SoJTZsdJo

篠母「……さっきの質問、答えそびれてたわね」

清瀬「?」

篠母「時間は誰にでも平等に流れていて、足踏みしているつもりでも少しずつ前に進んでいるものなの」

篠母「忘れてしまいたくなくても、少しずつ薄れていく……触れた肌の温もりも、擦れた寝呆け声も、何もかも」

篠母「ハルだけ置いて、私達だけ先に行くのが嫌だった。ハルの声や笑顔を思い出そうとしても、日に日に霞んでいく自分が許せなかった」

篠母「心の中で生きているなんて嘘。どれだけ呼んでも応えてくれない。思い出そうとしても、もうはっきりと見えない」

篠母「ハルは死んだ。もう居ない。頭では分かっているのに、求めずにはいられなかった……」

清瀬「……」ポロ


395: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:43:51 ID:.SoJTZsdJo

篠母「ハルを失ったのは私だけじゃないのに、それを息子に求めるだなんてどうかしてた」

篠母「貴方も、私の大切なたった一人の子なのにね」

篠母「大好きよ、アキ。世界中の何よりも、ハルとアキはお母さんの一番の宝物なの」

篠原「……っ」

篠原「母、さ……」ポロポロ

橘「……」ズビ

桃山「やだ、アンタ泣いてんの?」ズビビ

橘「違う。素肌を晒してる所為で体が冷えただけだ」

鳴海「お前らうるせーよ……黙ってろ馬鹿……」ボタボタ

鈴木「皆、ティッシュあげるから使いな」

清瀬(鈴木さんが男前すぎる……!)チーン


396: ◆UTA.....5w:2012/11/1(木) 23:46:17 ID:Jrfetqurxk

──────‐‥


篠母「じゃあ、お母さん先に帰ってるね」

篠原「うん」

篠母「お邪魔してごめんなさい。皆さん、楽しんでね」

桃山「篠くんのお母さんとお話出来たなんて幸せ……!」

鳴海「クネクネすんなよ気持ち悪い」

橘「これだからオカマは」

鈴木「君達人の事言えないでしょう、そんな格好で」

篠母「ふふ、本当に楽しい子達なのね」

清瀬「は、はい!皆さん優しくて、友達思いな人ばかりです!」

篠母「……ところで、この学校にはそういう趣味の子が多いのかしら」

一同「えっ」

篠母「やだ、違うの?勘違いしてごめんなさい。全員女の子だったのね」

一同「えっ!?」


397: また文字数オーバーでエラーが出ました ◆UTA.....5w:2012/11/2(金) 00:05:38 ID:.SoJTZsdJo
>>381-396
これにて投下終了します。
篠原のお母さんは少し天然気味でしたというお話。

それから、>>380でレスさせて頂いている内容についてです。
以前、登場人物に下の名前はないかと訊ねて下さった方がいました。特に名前というものはなく、その際に皆さんに名前を貰うのもいいかもしれない、と答えさせて頂きました。(>>338の最後のレスです)
有難い事にこんな名前はどうだと案を出して下さった方が居て、本格的に考えるかを悩んでいる次第です。

>>380でも言っている通り、篠原以外は本編で名前に触れる必要がなく、漠然としたイメージのみしか考えていませんでした。
勿論、名前を頂けたのなら有難く使わせて頂くつもりではいるのですが、このSSを読んで下さっている方の意見を伺いたいのです。

何となく察しがついている方も居られるかと思うのですが、このSSも大分終わりに近付いています。なので、名前を頂けても、使わせて頂くのは番外編と称した小話になるかと思います。
このSSとも長い付き合いになって愛着が湧いている所為か、名前があってもいいじゃないかとも思ったりもするのですが。一方で今更名前を付けて読み手の方を混乱させてしまわないかという不安もあったり。
何かご意見がありましたら、是非に。

長くなってしまい申し訳ございません。読んで下さった皆さんに、最大級のありがとうを!
398: 名無しさん@読者の声:2012/11/2(金) 01:27:42 ID:KmrGKUiJ/o
乙!乙!盛大に乙!
こんなに泣けて笑えて幸せな気持ちになれるSSはなかなかない…!
そして鈴木△

名前は俺は別になくてもいいですね
十分キャラも認識出来るからあっても問題はないです
でもやっぱり今の呼び方に慣れてるから違和感は覚えてしまうかも
あまり考え込まずに>>1さんのやりたいようにやっていいと思いますよ

っ旦
っCCCCC
399: 名無しさん@読者の声:2012/11/2(金) 01:32:17 ID:AIFoGq4udI
泣ける!泣いた!やばい!

。。。名前、なくていいかなぁ。今でも認識できてるし、違う人物になるような気がして。。。

誰かこれ、アニメ化してくれないかなー

400: 名無しさん@読者の声:2012/11/2(金) 11:06:33 ID:dlQNzFl2N6
一番になれたんだな……
なにこれなける
401: 名無しさん@読者の声:2012/11/2(金) 12:21:25 ID:.SoJTZsdJo
篠くん母w
天然ちゃんだったかwww

みんな、涙もろいから貰い泣きしてしまったじゃないか…くそう///


あ、名前は在ってもいいし付けても敢えて使わない、という選択肢もあるよ?
裏設定的な感じでさ


付けたとしたら、最後のエンドロールで、紹介ってかたちで発表するといいかも?

402: 名無しさん@読者の声:2012/11/3(土) 09:49:59 ID:hXdwkOhFSM
アカン!泣けた!
本当みんないい子で困るw

終わりに近づいてるなんて言わないでー
これが終わったらいったい何を楽しみにして生きればいいんだ!
403: 名無しさん@読者の声:2012/11/3(土) 23:53:47 ID:XwlCAHCuzs
永遠に書き続けるなんて無理なのはわかってるけど、いつまでも続いてほしいと思わせる良さがある。

続き楽しみにしてます。
つCCCC
404: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 22:45:06 ID:jXkubC9c3g
>>398
沢山の方にレスを頂けて、感想まで頂けて、こんなに幸せ者なSSはなかなかないです……!
鈴木は思った事を素直に口にしてくれるので、真面目な場面でのヒットは満塁ホームラン級ですよね。殆んどが理解の出来ない行動ばかりですがw
名前の件もご意見ありがとうございました!

>>399
アニメ化、以前からそういった事を言って下さる方がいらっしゃるお陰で、妄想は広がる一方です。
ですが、いかんせん声優さんに詳しくない為、彼らの声が微塵も想像出来ません……誰か詳しい方が居られましたら教えて頂きたいw
ご意見下さってありがとうございました!

>>400
はい、一番になれました。というよりも、一番だったんですよね。
一番だったからこそ母親は執着してしまっていたし、自我を保てなかった。母親はそれを分かっていたから、錯乱状態になってしまっていた篠原落下事件まで、息子の学校に近付く事をしませんでした。
一般的には駄目な母親かもしれませんが、愛情は他にも劣らない筈。

>>401
篠原のちょっと抜けているところは間違いなく母親譲りです。ちょっと天然なお母さんって可愛いですよね。可愛いおばさん大好きです。
すみません、泣き虫ばかりでw
ちなみに私は皆さんの支援レスが嬉しすぎて、毎度泣きそうになります。
ご意見下さってありがとうございました!401さんのご意見が私の中での決定打となりました。本当に感謝です。

>>402
愛着が湧きすぎて、結局皆良い子になってしまいます。当初から決まっていた流れですが、間違いなく良い子になってます。
そこまで言って頂けて、もう本当に幸せ者です。1レス1レスが本当に惜しい。そう思わせて頂けた皆さんには、文字では表しきれない程感謝しています。

>>403
彼らの中でイベントとなる物語は書き始めた当初から決まっていて、その殆んどを書き終えてしまいました。
それでもネタが思い付く限り、何スレでも続けていたいと考えてしまいます。そう思うようになったのは、403さんのように好意的なお言葉を下さる方がいらっしゃるからです。
こんなにも名残惜しいと思わせて下さってありがとうございます。何とも言い難い感情は沢山湧いてくるのですが、それを表す語彙を持ち合わせていない自分が悔しいですw
405: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 22:46:32 ID:jXkubC9c3g

──グラウンド


 ワイワイ ガヤガヤ…


一年女子「後夜祭って言ってもねぇww」

一年女子「他校の生徒は参加出来ないんじゃ、イケメン探せないじゃーん!」

一年女子「この二日間、ずっとフランクフルトと睨めっこですよw」

一年女子「お二人さんは強烈なメイド達と楽しい時間を過ごしてたしね」

鈴木「その節はありがとう」

清瀬「あ、あのっ!W一年女子ちゃんのお陰で、めっちゃ楽しかったよ……!」

一年女子「だから纏めて呼ぶなー!」

一年女子「仕方ないさw名前がややこしすぎなんですよww」


406: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 22:52:01 ID:jvh.yzQUbQ

一年女子「……で、どうなの?」

鈴木「どうって、何が」

一年女子「あの4馬鹿先輩ですよww」

清瀬「えと、あの、優しくて、ええ人らやと……」ゴニョゴニョ

一年女子「ふーん?それだけ?イケメン先輩も?」

清瀬「へっ!?しし、し篠原くんはもう何と言いますか、はい!」

清瀬「……う、うちなんかとは、住む世界がちゃうなあって、思います……」

一年女子「何ぞwwそれwww」

一年女子「住む世界なんて皆同じでしょうよww馬鹿かwww」

鈴木「へえ、たまには良い事を言う」


407: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 22:53:30 ID:jXkubC9c3g

一年女子「まあ、清瀬さんが言いたい事も分かるけどさー」

一年女子「そういうのって名前も認知されてない、まともに話した事もないうちらみたいな子の台詞じゃない?」

清瀬「ご、ごめんなさい……」

一年女子「いやw我々はモブだから無問題ナリww」

鈴木「もはや扱いはモブじゃないけどね」

一年女子「とにかく、可能性を自分で潰すのは勿体ないよって話よ」

一年女子「イケメン先輩モテ男だかんねー。もたもたしてたら誰かに取られちゃうかも」

清瀬「と、取られるて……」

一年女子「さて、あたしは出会いを求めてフォークダンスに混ざってくるかな!」グイッ

一年女子「ちょw何故引っ張るww」

一年女子「アンタあたしの相棒でしょ!一緒に行くの!」グイグイ

一年女子「おっwおっw」


408: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 22:58:18 ID:jvh.yzQUbQ

 ズルズル


一年女子「ちょw引っ張りすぎでやんすww」

一年女子「ああ、ごめんごめん」パッ

一年女子「しっかしまあ、清瀬さんは分かりやすいねー」

一年女子「同意w顔真っ赤で可愛いですなww」

一年女子「対照的に鈴木さんは読めない子だし」

一年女子「おおwそういえば鈴木嬢はあの四人とはどうなんだろうかww」

一年女子「うーん……あの四人の中でって考えると、メガネ先輩……?」

一年女子「あるあ……ねーよwwあの人変態らしいぞwww」


409: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:01:03 ID:jvh.yzQUbQ

一年女子「じゃあ、オカマ先輩?」

一年女子「ねーよwww」

一年女子「もうしょんべん先輩しか残ってないじゃん!」

一年女子「しょんべん先輩w確かによくちょっかいかけてるwwしかし、あの身長差はないわww」

一年女子「確かにねー。先輩って感じしないし、あの二人の絡み姉弟みたいだしね」

一年女子「クソッw鈴木分かんねーよww」

一年女子「一年の男子ともあんまり絡みないしなぁ。綺麗な顔してるのに勿体なーい」

一年女子「ところで、一年女子さんよww」

一年女子「何よ、一年女子さん」

一年女子「我々のやり取り、読み手の方は混乱しないだろうかww」

一年女子「混乱するね、確実に」

一年女子「混乱した其処の君w我々の見分け方は>>3に書いてあるぜww」

一年女子「今更……」


410: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:04:24 ID:jvh.yzQUbQ

──────‐‥


清瀬「い、一年女子さん、気ぃ悪くしはったやろか……」

鈴木「どうして?」

清瀬「うちがうじうじしてるから、行ってしもたんかなって……」

鈴木「あの子達はそんな事思ってないよ。気を利かせてくれただけじゃないかな」

清瀬「気を……?」

鈴木「ほら、篠原くん」

篠原「やっほー」ヒョコ

清瀬「やっほーいっ!?」

鈴木「……」キーン

桃山「まあ、素敵なリアクションだこと」キーン

清瀬(びびびびびっくりした……!)


411: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:10:12 ID:jXkubC9c3g

篠原「あはは、お疲れ様でーす」

鈴木「お疲れ様。二人共どうしたの、その格好」

桃山「やだもう、見てくれてなかったのー?」

篠原「他校の制服借りて、ステージで制服ファッションショーしてたんだよー。俺と桃ちゃんも参加してたの」

鈴木「成る程、それで学ランなんだね」

桃山「アタシはセーラー服がよかったんだけどね。篠くんとペアルックだから、まあいいかなって」

鈴木「うん。いつもより男らしく見える。似合ってるよ」

桃山「やーだ!褒めても何も出ないわよー!」バシッ

鈴木「腕力も男らしいね……」ジンジン

桃山「んふふ、学ラン篠くんも可愛いでしょー」


412: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:13:32 ID:jXkubC9c3g

清瀬「……」ポケー

篠原「あれ?清瀬さーん?」

清瀬「ぬ!?へぁ、はい!学ランさん可愛いですよね!」

桃山「学ランさん……?」

篠原「ぬ!?って」クスクス

清瀬(うう……またテンパってしもた……)カァ

鈴木「ところで、あとの二人は別行動?」

桃山「ああ、なるみん達なら教室に居るわよ」

篠原「フォークダンスなんか誰がするか!って恥ずかしがってた」

鈴木「確かに、あの二人がフォークダンスを踊ってるところは想像しにくい」

篠原「あはは、俺もー」


413: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:21:55 ID:jvh.yzQUbQ

桃山「アタシも忙しないのは得意じゃないし、教室でひっそり後夜祭を楽しもうって話してたんだけど……」

桃山「よかったら鈴木ちゃんとピヨちゃんもどうかしら?」

鈴木「嬉しいけれど、私達が行ってもいいのかな」

篠原「それなら心配無用!教室は俺達が陣取ったからね!」エッヘン

桃山「誰もわざわざ教室なんかでじっとしないだけだけどね」

鈴木「じゃあお言葉に甘えて、是非」

篠原「そうと決まれば教室へ急ぐぞー!いつまでもこの格好でうろつくの恥ずかしいし」

桃山「アタシも早く着替えたいわぁ。パンダちゃんが居ないと胸元がスカスカで寂しいのよね」

鈴木「清瀬、行こう」

清瀬「……」ボンヤリ

鈴木「清瀬?」

清瀬「へ?あ、はい!行きます!」


414: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:26:29 ID:jXkubC9c3g

──教室


 ガラガラ


篠原「ただいまー!」

橘「遅い!馬鹿者めが!」

桃山「馬鹿者って……酷いわねぇ」

鳴海「置いてあるお菓子全部食ってやろうかと思ったわ」

篠原「外で見掛けたから二人も教室仲間に誘っちゃった」

鳴海「二人?」

鈴木「私達の所為で篠原くんと桃ちゃんが馬鹿者になってしまい、大変失礼致しました」

鈴木「それではお邪魔します」

清瀬「お、お邪魔します」

橘「もう少し普通に入って来れないのか、馬鹿者め」


415: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:34:36 ID:jXkubC9c3g

清瀬「うひゃあっ///」バッ

桃山「ちょ、ちょっと篠くん!」

篠原「ん?何?」ヌギヌギ

桃山「なに普通に着替え始めちゃってるの!女の子も居るのよ!」

篠原「えー?」

鈴木「ああ、私の事はお構い無く」シレッ

橘「鈴木はもう少し恥じらう事を覚えろ」

鈴木「どうして?男の子の水着姿も裸と大して変わらないよ」

橘「おい、躾がなってないぞチビ」

鳴海「そうやって俺に擦り付けんの止めろよメガネ」

鳴海「でもまあ、ちょっと変な所がこいつの良い所でもあんじゃね?鈴木は鈴木のままでいいじゃん。周りに合わせる必要ねぇよ」

鈴木「……」

橘「おい、睨まれてるぞ……」

鳴海「え、なんで……すっげぇ睨まれてる……」

清瀬(照れてやるんやと思うんやけど……)

鈴木(褒められた……)ホクホク



416: ◆UTA.....5w:2012/11/5(月) 23:47:29 ID:jXkubC9c3g
>>405-415
これにて投下終了します。

>>397の件について、ご意見を下さってありがとうございました。
頂いたご意見を見て考えさせて頂いたのですが、やはり名前は付けないままで行こうという結論に至りました。
ですが、本編が終了した際に小話か後書きという形で、何となく思い浮かべていた彼らの名前に少し触れられれば、と思います。

このような会話のみの形式で登場人物に名前を付けたものはあまりなく、個人的にも珍しい印象があります。そういった中で彼らの名前を受け入れて下さっただけでも、私は十二分に満足です。
ぽつぽつと呟いていた言葉を拾い上げて下さった方、そして、それにご意見を下さった皆さん、本当に本当にありがとうございました!

それでは、今日も読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
417: 名無しさん@読者の声:2012/11/6(火) 01:02:41 ID:HaIn.Prg6o
W一年女子ちゃん、名前は同じでもちゃんと見分けがつく不思議
wがついてなくても見分けられる自信がありますww
それにしても鈴木さんが可愛すぎて生きるのが辛い
鳴海にデレてる鈴木さん可愛いよ鈴木さん

っCCCCC
418: 名無しさん@読者の声:2012/11/6(火) 16:15:52 ID:x8fvXdBx1Y
し!え!ん!
419: 名無しさん@読者の声:2012/11/7(水) 15:38:37 ID:hXdwkOhFSM
W一年女子ちゃんいいキャラしてるw
メガネにオカマにしょんべんにイケメン…名前を言わずしてこんなに伝わるものだとは

支援!
420: 名無しさん@読者の声:2012/11/7(水) 18:10:19 ID:xoGBRqKnAA
ヌッ!
421: 名無しさん@読者の声:2012/11/7(水) 18:46:40 ID:gYS.Qc0/vI
一息に読ませていただきました!
新参者でございます
僭越ながら絵スレにもお邪魔させていただきました。

支援です!
422: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:03:48 ID:7lh7q/CYCQ
>>417
そう言って頂けると嬉しいです!
一人称や口調には気を付けているつもりですが、いかんせん登場人物が多いので時々自分でも混乱してしまいますw
鈴木さんは感情表現が下手くそで鳴海は洞察力に疎いんです。こんな二人に色恋云々を絡めたのは間違いだったかもしれませんw

>>418
元気の出る魔法の言葉、受け取らせて頂きました。ありがとうございます、418さんの支援を無駄にしないよう頑張ります!

>>419
しょんべんは特徴でも何でもないのに、彼には悪い事をしました。
チビでも単なる悪口なのに、しょんべんだなんて。自分で撒いた種とはいえ、そんなあだ名を付けられたら私なら泣いてしまいます。

>>420
篠原「ぬ!?って」クスクス
橘「ぬ!?ではない。420はヌッ!と言ったんだ」
篠原「ヌッ!?」

>>421
もしかして、前レスから読んで下さったのでしょうか。こんなに長いSSに目を通して下さってありがとうございます、そしてお疲れ様でした……!
ばっちり拝見させて頂きました。絵スレにてレスを返させて頂いたのですが、嬉しさの余りニヤニヤが止まらなくて大変でした。
絵心のある方が羨ましい。素敵な絵を描いて下さってありがとうございました!
423: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:05:48 ID:Mq1eC4fuRs

──────‐‥


鈴木「どうしたの、ぼんやり外なんか眺めて」

鳴海「よくもまあ、恥ずかしげもなく手繋いで踊れるよなぁと思って」

桃山「あら、いいじゃないのフォークダンス。前、横、後ろ、ちょん、前、横、後ろ、ちょん」フンフン♪

篠原「あは。マイム・マイムじゃん懐かしー!」

桃山「フォークダンスといえばこれよねー!」


桃山がマイム・マイムのステップを踊りだす。

横に居た鈴木もさりげなくそれに続いた。


鈴木「前、横、後ろ、ちょん」

桃山「前、横、後ろ、ちょん♪」

橘「ええい!教室で踊るな鬱陶しい!」

桃山「やだ、このメガネ怖ーい」


424: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:15:47 ID:7lh7q/CYCQ

橘「大体、フォークダンスといえばオクラホマミキサーだろう」

鈴木「うーん……何だっけ、それ」

橘「ふむ。おい、其処のチビ」ガシッ

鳴海「あ?何っ……」


橘が無理矢理に鳴海を立たせる。

状況を理解出来ずに首を傾げる鳴海の手を取り、真顔でメロディを口ずさみ始めた。


橘「チャララッチャーチャラララ ランランラン」(真顔)

鳴海「は?え?おわ、ちょっ……」


突然始まるフォークダンス。

確かに聞いた事のあるメロディだが、鳴海の足はリズムには合っていない。

振り回されているだけ、というのが正しい表現だろう。


橘「チャラッチャランラン チャラッチャラーン」(真顔)


なおも真顔で続ける橘の踊りが止まったのは、恐らくワンコーラスを終えてからだった。


橘「どうだクズ共、これがフォークダンスだ」キリッ

鳴海「怖ぇよこのメガネ……」


425: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:23:38 ID:7lh7q/CYCQ

桃山「何よ、やっぱりマイム・マイムの方がノリノリでいいじゃないの。ねぇ、鈴木ちゃん?」

鈴木「前、横、後ろ、ちょん」

橘「フォークダンスといえばオクラホマミキサーと昔から決まってるんだよ」

鳴海「ちょっ、俺を巻き込むんじゃねぇよ!」


両ペアが互いにフォークダンスを踊り合う。

躍起になっている四名(正しくは二名)を、窓際に凭れながら微笑ましく見守る残りの二名。


篠原「結局踊ってるじゃんね、フォークダンス」

清瀬「そ、そうですね」


清瀬は少し、緊張が解けていないようだけれど。


426: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:38:04 ID:7lh7q/CYCQ

篠原「……あのね、」

清瀬「?」


仲間達の騒ぎ声をBGMに、篠原は続けた。


篠原「一年生の子に、謝ってきたんだ。その……酷い事言ったから、俺」

清瀬「それって、こ、告白してきはった子ですか?」

篠原「うん、その子。もう彼氏も居るし、気にしてないって言ってくれた」

篠原「女の子って切り替え早いんだもん。何の事?って顔されて、なんか俺恥ずかしかったよー」

清瀬「……でも、わだかまりがなくなったならよかったです」

篠原「えっと、その……清瀬さんも、そう、ですか?」

清瀬「へ?」


篠原が重心を変えて清瀬に向き直る。

カーディガンの袖を弄んで、気恥ずかしそうに視線が泳ぐ。

清瀬は篠原の真意が掴めず、訝しげに首を傾けるだけだった。


篠原「清瀬さんはまだ、こんな俺の事を知りたいと思ってくれてますか……?」


427: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:39:01 ID:7lh7q/CYCQ

清瀬「えぇ!?……え、あ……うち、は……」


少しばかりの間を置いて、清瀬が何かを言いかける。

──その時だった。


\ ドォーン! /


桃山「やだ、花火始まったじゃない」

鳴海「お前らがいつまでも踊ってっからだろ!」

橘「相変わらずのつまらん打ち上げ花火だな」

鈴木「たーまやー……」


学園の規模が知れる小さな打ち上げ花火が夜空に咲いた。

生徒達は皆、色とりどりの光を見上げている。


桃山「小さくたっていいじゃない、綺麗だもの」

橘「まあ、汚いものではないな」

鳴海「ったく、ホント可愛くねぇメガネだな」ケッ


428: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:45:33 ID:Mq1eC4fuRs

篠原「おー、綺麗だねー」

清瀬「ふあっ、は、はいっ……」

鈴木「色々あった文化祭も、これでもう終わりだね」

桃山「人気投票で模擬店の部、アタシ達がダントツで一位だったそうよ!アタシ達も楽しめたし、皆にも満足してもらえたなんて最高よね!」

鳴海「何が最高だよ。あんな格好二度としねぇからな」

橘「俺は構わんぞ。愚民共が俺の美しさを惜しむのは仕方のない事だからな」

鳴海「味しめてんじゃねぇよ変態メガネ」

鳴海「大体、お前の萌え萌えビーム見て女子達悲鳴あげてたろ」

橘「何だと?俺の萌え萌えビームは完璧だっただろうが」

桃山「何だかんだでノリノリだったわよね、アンタ……」


429: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:47:38 ID:Mq1eC4fuRs

篠原「……でも、楽しかったなあ。久しぶりにあんなに笑った」

篠原「これって皆のお陰だよね。ありがとね」ヘラリ

桃山「やぁね、改まっちゃって。しんみりしちゃうじゃないの」

橘「まあ、確かに色々とあった文化祭だったな。主に準備期間に」

鈴木「色々あったけれど私は嬉しかったよ、皆との距離が近付いた気がして」

篠原「うーん、それって俺の台詞だよね」

篠原「清瀬さんもありがと。いっぱい迷惑掛けてごめんね」

清瀬「いえ、そん、なっ……」


篠原の大きな手が清瀬の頭をわしゃわしゃと撫でる。

その手が温かかったからか、それとも気恥ずかしさからなのか。

触れられた部分が、じんわり熱を帯びてゆく。


清瀬「……」ギュッ


430: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:54:12 ID:7lh7q/CYCQ

桃山「そうだ、最後のフォークダンス参加しにいきましょうよ!」

鳴海「……はあ?嫌なんすけどー」

鈴木「いや、行こう。今すぐに」グイッ

鳴海「ちょっ、何でっ……嫌だっつってんだろ馬鹿!引っ張るんじゃねー!」


嫌がる鳴海を半ば引き摺るようにして鈴木が教室を出た。

それを何かの合図とするように、桃山も笑顔で橘の腕を掴む。


橘「何のつもりだ。俺はオカマと踊る気なんかないぞ」

桃山「あら、じゃあ今だけ特別に男の部分見せちゃおうかしら」ニッコリ

橘「いっ……!?痛い痛い!骨が折れたらどうする、この怪力オカマが!」

桃山「ちょっとリストロックしただけじゃない。このまま脇固めしてやろうかしら、この軟弱メガネ男子め」


みしみしと関節が軋む音と鋭い痛みに、抵抗する術もなく橘は前へ前へと背中を押される。

彼が解放されたのは、廊下を少し歩いてからだった。

決して表現を誇張している訳ではない。本当に骨が折れるのではないかと思う程の激痛を伴うので、どうか良い子は真似をしないでほしいのである。


431: ◆UTA.....5w:2012/11/9(金) 23:55:38 ID:Mq1eC4fuRs

──廊下


鈴木「あーあ、パーカーが伸びちゃってる」

鳴海「お前が引っ張ったからな!」

鈴木「ごめんね、私達が居たら邪魔だと思ったから」

鳴海「邪魔?何が?」

橘「分かった分かった!ちゃんと歩くからもう放してくれ!」

桃山「……」パッ

橘「……っ、このオカマ……!」

桃山「まったく、アンタ達ときたら……もうちょっと空気読みなさいよね」ハァ

橘「?」キョトン


432: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:01:22 ID:Mq1eC4fuRs

鳴海「お前何かしたの?」

橘「いや、俺はただつまらん花火を眺めていただけだが?」

鳴海「俺もだけど?」

鳴&橘「?」キョトン

鈴木「鳴海くんは知っている筈だけど」

鳴海「俺?何をだよ」

鈴木「……」ヤレヤレ

桃山「んもうっ!ピヨちゃんでしょうが!」

桃山「これだから男子ってやぁね。乙女心をちっとも理解してないんだから……」ブツブツ

鳴海「ピヨ……乙女心……?」

鳴海「……あ、分かったかも」

橘「おい、俺にも分かるように説明しろ」

桃山「アンタは一人でダンスでも踊ってなさい!鈍感軟弱メガネ男子!」リストロック

橘「い゙っ……折れる折れる!手首が取れる!!」


433: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:02:25 ID:7lh7q/CYCQ

──教室


ギャアァァアァァァ…(鈍感軟弱メガネ男子の叫び声)


篠原「な、なんか叫び声が聞こえるんだけど……」ビクビク

篠原「皆いきなりどうしたんだろうね?俺達も行く?」

清瀬「……」

篠原「清瀬さん……?」

清瀬「あ、あの……うち……」


清瀬の手が篠原の服の裾に伸びる。

もごもごと口を動かしてはいるものの、喉の奥が震えて声が出せない。

もどかしい気持ちが彷徨って、裾を掴んだ手に力が入る。


清瀬「うち、篠原くんを傷付けてしもたんやないかって、思てました……」


434: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:06:14 ID:7lh7q/CYCQ

篠原「え?なんで?」

清瀬「だ、だって、うち……中途半端な気持ちのまま篠原くんの事、知りたいやなんて……」

清瀬「篠原くんの気持ち、全然考えてへんかった」

清瀬「じ、自分の好奇心だけ押し付けて、嫌われてしもたんやって、当然やって思てました」ジワァ

篠原(あ、泣いちゃう……)

清瀬「で、でも、篠原くんは話してくれました」グッ

篠原(……堪えた)

清瀬「うち、前に言いましたよね」

清瀬「篠原くんは格好良くて、いつも笑てて、キラキラしとって、友達思いの優しい人やって」

篠原「あー……うん。なんか恥ずかしい。褒め過ぎだよね」フヘ

清瀬「今でもやっぱり、そう思うんです」

篠原「えぇ!?」


435: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:09:25 ID:7lh7q/CYCQ

清瀬「あ、でもそれだけやないって分かったんで……!」

篠原(それだけで十分過ぎる程の評価だけどなあ……)

清瀬「泣いたり怒ったり、色んな篠原くんを見て、思たんです」

清瀬「憧れとか、好奇心とか、そ、そんなんとちゃうって」

清瀬「篠原くんはうちの、い、一番です。友達とは、また別の……」

篠原「ん?え?いち、ばん……?」

清瀬「もっと篠原くんの事知れたらって思うんやけど……だ、駄目ですか……?」

篠原「……」


436: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:10:23 ID:Mq1eC4fuRs

二人きりの教室に沈黙が流れた。

思い切った事をした所為か、清瀬にはやけに長く感じられる。

篠原の表情を伺おうにも、羞恥心が勝って顔を上げられない。


清瀬(うう……えらい事言うてしもた……)

清瀬(篠原くん、何も言うてくれへん……)


顔を伏せたままの清瀬には篠原の表情が見えていない。

口元を押さえた彼の頬が紅潮している事にも、当然気付いてはいない。


篠原(うわ、うわー……)

篠原(……一番だって、俺)


ぽん、と清瀬の頭に何かの重みを感じる。

わしゃわしゃと撫でまわすそれが、先程の掌だと気付くのに時間は要さなかった。


437: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:12:52 ID:Mq1eC4fuRs

篠原「……ありがと」

清瀬「へ?」

篠原「傷付いたとか嫌いだとか、そんな事思ってないよ。聞こえてない振りしてたけど、あの時も本当は嬉しかったんだ」

篠原「俺にも清瀬さんの事、沢山教えてほしいな」

清瀬「……」


ふにゃりと柔らかい笑みを浮かべる篠原を、放心状態で見上げる清瀬。

彼女の瞳はうるうると揺れて……


篠原「うぇ!?き、清瀬さん!?」

清瀬「ご、ごめんなさい……嫌われてないんや思たら、なんかっ……」ポロポロ

篠原「え、あの、ごめんなさい!泣かないでー!」


438: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:24:51 ID:7lh7q/CYCQ

清瀬「し、篠原くんは何も悪ないです。ホンマに、そんなんやなくて……」グシグシ

清瀬「すぐ、すぐ泣き止みますから……ううー……」ポロポロ

篠原「……ごめんね、これくらいしか思い付かないや」

清瀬「ふ、えっ……?」


不意に身体が引き寄せられ、清瀬の視界が暗くなる。

低身長の小さな身体は、すっぽりと篠原の腕の中に収まっていた。


清瀬(なななっ、何が起こって……どないしよ、どないしよ……!)

篠原「なんか俺、泣かしてばっかりだ。ごめんね」


激しく脈打つ心臓が煩い。

全身から自分の鼓動が鳴り響いているような感覚に目眩を起こしそうだ。

それでも背中を叩く篠原の手の心地好さに、清瀬は離れる事が出来なかった。


439: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:25:58 ID:7lh7q/CYCQ

橘「おい、何だそれ……何だそれええええ!」

篠原「」ビクッ

清瀬「」ビクッ


二人が向けた視線の先──窓の向こう側にグラウンドから叫ぶ橘の姿があった。

即座に距離を取る清瀬。
篠原は悪怯れる様子もなく、間の抜けた笑顔で友人達へと手を振った。


鳴海「え?マジ?上手くいったのかよ、あの二人」

鈴木「さあ。悪い結果にはなっていないようだけど」

桃山「篠くん……アタシの王子様が……」グスン

桃山「ううん、でもいいの。誰のものになろうとも、篠くんがアタシの王子様である事には変わらない」ゴシゴシ

桃山「篠くん!アイラービュー!」

橘「おい!俺は説明を要求するぞ!今すぐ降りて説明をしろ!」


440: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:26:57 ID:Mq1eC4fuRs

篠原「うわー、なんかむちゃくちゃ怒ってるよ、橘」

清瀬「ご、ごめんなさい、うちの所為で……」

篠原「ん?なんで清瀬さんの所為になるの?」

清瀬「……だって、」

篠原「あはは、大丈夫だよー」


心配ないと笑ってみせても清瀬の表情は晴れない。

どうしたものかと考えた結果、篠原は清瀬の手を取り満面の笑みを浮かべる。


清瀬「篠原、くん……?」

篠原「逃げちゃえ!」ダッ

清瀬「え?え?」


グラウンドから聞こえる橘の怒号を背に、突如として走りだした二人。

階段を降りた先で友人達が待ち構えている事には、まだ気付いてはいない。

そうして清瀬が肝心な事を伝えていないと気付いたのは、もう少し先のお話。


441: ◆UTA.....5w:2012/11/10(土) 00:32:18 ID:Mq1eC4fuRs
>>423-440
これにて投下終了します。

何だか最後の方はやっつけ感が凄いですが、少女漫画な展開を書こうなどと無茶な事をした結果です。
私の乙女心は何処へ行ってしまったのでしょうか。書いていて体が痒くて大変でした。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
442: 名無しさん@読者の声:2012/11/10(土) 00:49:40 ID:LbqPYmeHgU
やだ…キュンキュンする!キュンキュンするぅぅ!
可愛くて可愛くて震えるw

幸せな気分をありがとうC
443: 名無しさん@読者の声:2012/11/10(土) 05:29:13 ID:Hg2zDz.Ujs
いいね!
すごくいいいいいいい!!

篠くんがピヨちゃんのを頭くしゃくしゃに撫でる仕草とか、引き寄せて包み込む時の表情まで行間からにじみ出てて…禿げたよ…やられたよおおおお!!


よかったな、ピヨちゃん。よかったな、篠くん。
橘、うるさいwww
鳴海は、ピヨちゃんの幸せなを喜んでいるんだろうなー(;∀;)イイハナシダナー


全力でしええええええええんんんんん!!
444: 443:2012/11/10(土) 12:10:46 ID:IYtf.Fifp2
すません…↑脱字が酷いわ自分///
ぃやあ〜寝起きで興奮しちゃったよ…もう…恥ずかしい///


つ痒み止め
つCCC
橘に
つオクラホマミキサーの相手w

445: 名無しさん@読者の声:2012/11/10(土) 13:07:58 ID:hXdwkOhFSM
えんだああああああ!
これは禿げるww髪の毛返せwww
PC見ながらニヤニヤしてしまったww
ご馳走様w

つCCCCCCCC
446: 名無しさん@読者の声:2012/11/10(土) 15:34:21 ID:vJ5YwfnO9A
完結したなら保管庫依頼したほうがいいよ
ランキング1つ分空くし
447: 名無しさん@読者の声:2012/11/10(土) 16:57:33 ID:Jrfetqurxk
>>446
まてまて、はやまるな!!>>1先生が『完結』って書いたならまだしも、今はまだ外野が言う事じゃないよ

完結したら勿論保管庫希望するけどさw
まだイベントが…年越したら女の子の告白イベントが待ってるんだよおおお!!
鈴木嬢には鳴海といい感じになって欲しいんだよおおおぅ…
読みたいおおぉぉ…

448: 名無しさん@読者の声:2012/11/11(日) 17:51:01 ID:5j15m2A/Rg
この続き読みたい!
いいねー!こんな恋したいゼこのやろう!
449: 名無しさん@読者の声:2012/11/12(月) 06:10:49 ID:5j15m2A/Rg
前に篠くんがロシアさんに似てる!みたいなこと言った者です。
ロシアさんは腹黒かときかれますと、純粋に友達がほしいS君です。
資源目当てで寄ってくる友達しかできない不憫な子ですが。
450: 名無しさん@読者の声:2012/11/12(月) 06:15:08 ID:5j15m2A/Rg
いま、一息に読んできました!
一番最初の話でトイレ掃除がありましたが、「あれ?桃ちゃんだけ女子トイレ掃除するのかな?」と思いましたが、桃ちゃんって男なんだー。とその後に気がつきました。その割に私より言葉遣いが女の子だなあと思います
451: 名無しさん@読者の声:2012/11/13(火) 15:30:43 ID:GlzETAUq3E
まだ終わってないでしょ
しえん!
452: 名無しさん@読者の声:2012/11/19(月) 18:25:11 ID:L0JS2m5zYk
>>1さん忙しいのかな
この焦らし方は上級者…!
ずっと待ってるので自分のペースで書いて下さいね

つC
453: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:09:49 ID:Hg2zDz.Ujs
>>442
きゅんきゅんして頂けたなら幸いです。こういう展開を一度でもいいから書いてみたかったのですが、自分で書いておいてアレですね。
爆発すればいいのに。
此方こそ読んで下さってありがとうございます!

>>443-444
私の稚拙な文章からそこまで読み取って下さってありがとうございます。そして、こっそりsageで自己申告をして下さった443さんに髪の毛を奪われましたw
私の表現力と乙女心のなさからか、彼らにはあそこまでが限界でした。思い出すだけでまた痒くなります。痒み止めを頂けてよかったw

>>445
私は445さんの書き込みでニヤニヤしてしまいましたよ。
あんな少女漫画な展開、現実で起こっていたら橘よりも叫んでしまいそうです。いやああああああ!

>>446
紛らわしい表現をしてしまって申し訳ございません。ですが、当SSはまだ完結はしておりません。
長々と続いている事は重々承知しているのですが、完結した際はきちんと依頼させて頂きますのでお許し願います。

>>447
>>441で“最後”と入れたのが紛らわしかったのかもしれません。フォローして下さってありがとうございます。
鈴木さんと鳴海にはもう少し頑張って貰わなければいけませんね!主に鈴木さんにw
454: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:23:29 ID:J51Z0TmFtc
>>448
よく考えてみて下さい。クラスメイトの男女が、教室でイチャイチャしてやがる様を。
私なら発狂しながら飛び蹴りで引き剥がしてしまいそうですw

>>449
ロシアさんは不憫な方なのですか。少し興味が湧いてきました。
何を隠そう、私は不憫な方が大好物だったりするので。優しい顔をして実はSっ気がたっぷりなところは篠原と一致しているかもしれませんw

>>450
前スレから読んで下さったのでしょうか。お疲れ様です、ありがとうございます!
そうなんです。オネエ言葉で喋っている癖に、身体の機能は完全に野郎なオカマさんです。
以前、他の方からおすぎとピーコ、ファイヤーエンブレム(TIGER&BUNNYというアニメのキャラクターだそうです)おぐねー、クリス松村と色々な方で脳内再生して頂いているのですが、恐らくそんな感じで間違いないと思いますw

>>451
はい、まだ終わっておりません。
私の妄想にお付き合い下さっている皆さんには本当に感謝です。

>>452
優しいお言葉を掛けて下さってありがとうございます。少し私生活がバタバタしていて上手く纏める事が出来ませんでした……orz
頑張ります、ありがとうございます!
455: こっそりsage更新 ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:24:46 ID:Hg2zDz.Ujs

──十二月某日、美術室


鈴木「……クリスマス?」

一年女子「そう、クリスマス!十二月の最大イベントじゃん」

鈴木「ああ、そういえばいつの間にかサンタさん来てくれなくなったなぁ」

一年女子「サンタさん……?」

鈴木「私は良い子にしてるつもりなんだけどね。一年女子さんの所には来てくれてる?」

一年女子「……鈴木さんってピュアなんだね」

一年女子「そうじゃなくてさ!クリスマスといえば恋人達がイチャイチャする日じゃない!」

鈴木「あまり動かないで。似顔絵ちゃんと描けない」

一年女子「あ、はい。すみません」

一年女子「じっとするから可愛く描いてね」

鈴木「努力はする。けど、絵で描くよりも本物の一年女子さんの方が可愛いよ」

一年女子「時々さらっと男前な発言するよね、鈴木さん///」


456: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:25:39 ID:J51Z0TmFtc

鈴木「……恋人とかそういう類の話は、よく分からないの」カキカキ

一年女子「分からない?」

鈴木「私は誰かと恋仲になった事はないから」

一年女子「彼氏が居た事ないって事?鈴木さん美人なんだし、そんなのすぐ出来るよ」

鈴木「それはどうも」

一年女子「誰か良い人居ないの?何なら紹介したげよっか」

鈴木「いや、遠慮しとく。ありがとう」

一年女子「そっか。なんか勿体ないなぁ」

鈴木「勿体ない?」

一年女子「鈴木さんみたいな子、あたしが男なら放っとかないけどね。こんなクール美人、隣に立ってるだけで鼻が高いもん」

鈴木「……」

一年女子「え……超睨んでる……ごめんなさい」

鈴木「……」ホクホク


457: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:26:20 ID:J51Z0TmFtc

清瀬「」カキカキ

一年女子「向こうは随分楽しそうですぞ、清瀬っちw」

清瀬「」カキカキ

一年女子「鈴木さんww凄い顔しとるwww」

清瀬「」カキカキ

一年女子「ちょw清瀬さん真剣過ぎるwwオラ退屈だぞww」

清瀬「えっ、あ……ごめんなさい。うち、絵心ないから変にならないようにと思て……」

一年女子「ほほう、つまりとんでもなく美人に描いてくれてる訳ですなw」ドレドレ

清瀬「いや、あの、それはっ……!」

一年女子「……」

一年女子「何これぶっさwwうほwいや、最高だよ清瀬っちwww」

清瀬「……」

一年女子「ごめwそんなジト目で見んといてww」


458: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:28:13 ID:Hg2zDz.Ujs

一年女子「そういや清瀬さん、クリスマスはデートっすかw」

清瀬「ふえ!?そ、そんな訳ないやん!第一、そんな相手……」

一年女子「お?イケメン先輩は相手じゃないのかよwハグったんだろうよww」

清瀬「あれは、その、そんなんやなくてっ……」

一年女子「じゃあどんなんやねんww」

清瀬「……どんなん、やろう」

清瀬(第一、篠原くんにとってクリスマスはお兄さんの……)

清瀬「……」


 ズゥゥゥゥゥン…


一年女子(やべぇww地雷踏んだかもしれんwww)


459: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:29:39 ID:J51Z0TmFtc

一年女子「ねぇねぇ二人共見て!鈴木さん超上手いんだよー!」

一年女子(相棒キターw助かり申したww)

一年女子「って、何ぞこれwwうまっwww」

鈴木「そうかな。ありがとう」

一年女子「超上手いっすよwすっげぇリアルwwていうか実物より可愛くね?www」

一年女子「清瀬っちも見てみw鈴木嬢マジぱねぇww」

清瀬「わー、ホンマや!鈴木さん凄い!」キラキラ

一年女子(機嫌直ったでござるww)

一年女子「清瀬さんはどんな感じ?」ドレドレ

一年女子「……可愛いんじゃないかな。うん」

鈴木「幼稚園の子が描いてくれたお母さんの似顔絵みたいだね」←悪気はない

清瀬「……」

一年女子「www」


460: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:30:23 ID:Hg2zDz.Ujs

──食堂


鈴木「清瀬、拗ねてないでご飯食べよう」

清瀬「す、拗ねてへんもん!」

鈴木「私は清瀬が描いた似顔絵、可愛くて好きだよ」

清瀬「……」

鈴木「嘘じゃないよ。授業とは関係ないけれど、いつか私の似顔絵も描いてね」ヨシヨシ

清瀬「……鈴木さんはホンマ凄いなあ」

鈴木「?」

清瀬「運動神経もええし、賢いし、絵も上手いし、美人やし、背も高くてスタイルええし、いつだって冷静で……」

清瀬「うちも鈴木さんみたいになれたら、もっと、ハキハキ出来てたんやろか」

鈴木「……」


461: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:31:14 ID:Hg2zDz.Ujs

鳴海「なーにしんみり飯食ってんだ一年!」

清瀬「こ、こんにちは!」

篠原「聞いてよ、またプリン買えなかったんだよー」

鈴木「そう。残念だったね。可哀想に」

鳴海「お前ちっとも可哀想と思ってねぇだろ」

鈴木「思ってるよ。可哀想なしょんべんくん」

鳴海「まだ言うか……」イラァ

清瀬「な、鳴海くん落ち着いて」オロオロ

篠原「大丈夫大丈夫、戯れ合ってるだけだから」

鈴木「そうだよ、戯れてるだけ」

鳴海「違うわ!お前が言うな!」

鈴木「苛々しすぎだよ。プリン買えなくて糖分が足りないのかな」

鳴海「こんのデカ女……誰の所為だと思ってやがる!」


462: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:32:00 ID:Hg2zDz.Ujs

鳴海「珍しく暗い顔してたから声掛けてやったのによー。もういい、帰る」フン

鈴木「……ありがとう」

鳴海「も、もう遅ぇよバーカ!帰るぞ篠原」スタスタ

清瀬「え、え、あ……」

篠原「ごめんね、うちの子照れ屋さんだから。またね」

清瀬「ま、またっ……です!」

鈴木「……またね」

清瀬「行ってしもた。鳴海くん、照れてはったって事なんやろか」

鈴木「さあ、どうだろうね」

清瀬「あ、あの、でも怒らはった訳やないと思う!」

鈴木「どうだろう。いつもああだから分からないね」

清瀬「あう……」オロオロ


463: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:33:19 ID:Hg2zDz.Ujs

鈴木「冷静じゃ、ないの」

清瀬「?」

鈴木「あの子にどういう風に接すれば笑ってもらえるのか、私には分からないもの」

鈴木「……クリスマス、恋人とイチャイチャする日だって一年女子さんが言ってた」

清瀬「ああ、うん。別にそうしなければいけない日では……」

鈴木「あの子は誰とどう過ごすんだろう。それすら訊く事も出来ないもの」

鈴木「表情がコロコロ変わる清瀬は可愛くて素敵だよ。だから篠原くんだって心を開いてくれたんだと思う」

鈴木「私はそんな清瀬が羨ましいと思うよ。これも嫉妬、なのかは分からないけれど」

清瀬(乙女な鈴木さん可愛過ぎるんやけどどないしよう!)

鈴木「ごめんね清瀬。こんな話聞かされても困るだけなのに」

清瀬「ど、ど、どんと来いや!」

鈴木「? ありがとう……?」

清瀬(可愛いいいい!)キュン


464: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:34:19 ID:J51Z0TmFtc

──────‐‥


清瀬(あれから数日、鈴木さんが悶々としてやるのがひしひしと伝わってくる……)

鈴木「……」モンモン

清瀬(何とか力になってあげたいんやけど……)

清瀬「そうや!うちが訊いたればええやんけ!」ガタン

鈴木「誰に何を訊くの?」

清瀬「へ?う、うち声に出してしもてた……?」カァ

清瀬「あ、あの、えっと……ちょっと身体が冷えたので走ってきます!」


 ガラガラ──ピシャン!


鈴木「?」キョトン

鈴木「日を追う毎に清瀬のキャラがおかしくなってる気がする」


465: ◆UTA.....5w:2012/11/20(火) 16:37:48 ID:J51Z0TmFtc
>>455-464
これにて投下終了します。

割と投下する季節に合わせて続いていたこのSSですが、遂に季節外れの域に突入致しました。
これからは季節感無視で突っ走って行きます。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
466: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 17:57:47 ID:hXdwkOhFSM
SS板を覗く時は必ずこのスレをチェックする俺に下げ更新など通用しないっっ!
それにしても鈴木さん可愛いわぁ。何故か綾波レイで再生してしまうw

CCCCCCCC
CC支援の塊CC
CCCCCCCC
467: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 02:03:21 ID:pW4RYHFLcE
清瀬の関西弁が可愛くてたまらん
でも俺には鈴木さんと言う嫁が…
よし!>>1さん結婚しようか

っ婚約指輪
っ薔薇の花束
っ支援
468: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 02:03:50 ID:jNoOxKjX8o
www『やんけ!』ってwww
ピヨちゃんたら、心の声はオッサンだったのね…w
(キャラ崩壊中だったねw)

鈴木嬢…ポーカーフェイスな中に乙女が垣間見えるとかっ禿げるな、それ、確実に
ピヨちゃんも禿げt…いや、何でもw


スゲー応援したくなるね、この子達♪
しえんしえん♪

>>1先生、身体気をつけてくださいねえええぇぇぇ…
469: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 13:49:50 ID:5j15m2A/Rg
あの!
清瀬ちゃんの「怒らはった」は正しくは「怒りはった」です!

ご注意くださいますようm(__)m
もう少し、清瀬ちゃんと篠君のイチャ×2をみたいです!
あの、1さん。文句を付けるわけではないのですが、女の子視点からの恋への見方、乙女な感じが弱い感じがします。データをとってみてはいかがでしょうか?
470: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:22:44 ID:lcCo25KflM
>>466
結構下がっていたのでなかなか気付かれないだろうと予想していたのですが、これは嬉しい誤算でした。
私も鈴木さんは美しく脳内再生していますが、綾波レイは流石に美化しすぎではないかと震えが止まりませんw

>>467
何故そこで1になるのでしょうか!?目を覚まして下さい!
そして鈴木さんを嫁にするのも苦労が絶えないと思うので、あまりお勧め出来ません。いえ、自分で生み出したキャラクターなので愛着はあるのですが……いかんせん面倒な子に育ててしまいましたw

>>468
オッサンのような私が書くと、どうも皆オッサンになってしまうようで悲しいですw
清瀬の心の髪の毛はもはや残り少ないかもしれません。鈴木をちょっと変な子にしたかったのですが、いつの間にか清瀬も十分変な子になっていました(´・ω・`)

>>469
もしかして469さんは近畿地方にお住まいの方なのでしょうか。違和感を感じさせてしまったのなら申し訳ございません。
私も一応関西人なのですが、地方によって言葉遣いが多少異なりますもんね。清瀬については“関西人”というだけで都道府県名は言及していないので、近畿地方の何処かの奴だと脳内補完して頂けると幸いですw
乙女要素が弱い、ですか。いつかは突っ込まれるのではないかと思っていました。というのも、以前からぽつぽつ零しているのですが、私自身が乙女心が欠落しているのです。
少女漫画を読まない付けが回ってきました。胸きゅん乙女展開を模索しつつ、頑張らせて頂きますね。アドバイスありがとうございました!
471: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:23:49 ID:KSawvVPAPA

──二年生ゾーン(三階)


清瀬「き、訊いたればええと思たものの、一人で教室に行く勇気が……」

清瀬「どないしよう……」ウロウロ

男子C「……あ、」

清瀬「? こ、こんにちは」

男子C(萌え萌えビームの、一年生……)

清瀬「??」ビクビク

男子C「……」

男子C(……桃ちゃんと知り合い、だっけ……?)ニヤリ

清瀬「」ビクッ


※清瀬は一度萌え萌えビームを披露させられています(>>143参照)


472: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:27:21 ID:lcCo25KflM

清瀬(そういえばこの人、メイドさんしてはった……ちゅう事はクラスメイトさんや!)

清瀬「あ、あのっ……!」

男子C「……」ハイ

清瀬「あの、あの……」

男子C「……も、」

清瀬「な、鳴海くん教室に居てはりますか?」

男子C(桃ちゃんって、言おうとしたのに……)

清瀬(あれ?今この人“も”って言わはった……?)

男子C(……鳴海くん?桃ちゃんじゃ、なくて?)

清瀬(“も”って何なんやろか……)

男子C「……」

清瀬「……」


473: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:29:22 ID:lcCo25KflM

橘「何を睨み合っている」

清瀬「うっひゃあ!?」

男子C「」ビクッ

橘「まったく、コミュニケーションスキルのない奴らは会話のテンポが悪いから困る」

男子C「……じゃあ、僕はこれで」

清瀬「あ、さ、さようなら!えっと……先輩!」

橘「そうか、名前を知らないと先輩になるんだな。俺の事も先輩と呼んでみろ」

清瀬「え?た、橘先輩……?」

橘「ふむ。悪くないな」

清瀬「なんか恥ずかしいです……」


 ***

男子C(先輩……初めて呼ばれた……)

男子C「……」テレ


474: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:31:58 ID:KSawvVPAPA

──一年生ゾーン(四階)


鈴木「清瀬、何処を走ってるんだろう」

鈴木「そうだ、お手洗いに……」

男子生徒「ひいいい!ごめんなさい!俺ノーマルなんですごめんなさい!」

鈴木「?」

桃山「あらやだ、失礼しちゃう!可愛い男の子は大好物だけどアタシだってノーマルなんだから!」

桃山「ちょっと可愛かったからお尻触っただけじゃないの!」

鈴木「桃ちゃん、こんな所で何してるの」

桃山「あら、鈴木ちゃん。やっほー」

鈴木「……やっほー」


475: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:35:44 ID:lcCo25KflM

男子生徒「すすす、鈴木さ……知り合い?俺もう行っていい?」ガクガク

鈴木「構わないよ。此処は私に任せて」

男子生徒「うわーん!貞操の危機かと思ったよー!」ダッ

 バタバタバタ…


桃山「何よアレ!人を化け物みたいに!学校でそんな事する訳ないじゃないの!」

鈴木「学校じゃなければそんな事とやらをするの?」

桃山「そりゃアンタ、互いの愛が爆発したなら発散するしかないじゃないの///」キャッ

鈴木「成る程。互いの愛が……」

桃山「冗談よ。そういうのは大人になってからになさい」

鈴木「そういうの……?」

桃山「責任能力が身に付くまではハグとキッスまでよ!」

鈴木「ハグと、キ……」


476: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:44:59 ID:lcCo25KflM

桃山「そういえば鈴木ちゃん、なるみんにハグした事あったじゃない」

鈴木「ハグ……」

桃山「あら、忘れたの?皆で罰を受けて掃除させられた時よ。後ろから優しく包み込んでたじゃないの」

鈴木「おお、包み込んだ。ハグだ」

桃山「いい?高校生が許されるのはキッスまでだからね。それ以上は駄目よ」

鈴木「キッ……」パリッ

桃山「あら、何だか懐かしい効果音が」

鈴木「し、し……し……」

桃山「し?」

鈴木「しょんべんがしてぇんだ!」

 ダダダダダ!


桃山「女の子がなるみんみたいな言葉使っちゃ駄目ー!」

桃山「……って、こんな事をしに来た訳じゃなかったのにぃ!鈴木ちゃんカムバーック!」


477: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:46:35 ID:KSawvVPAPA

 キーン コーン カーン コーン…


桃山「やだもう、予鈴鳴っちゃったじゃない。一先ず退散かしら」

清瀬「あ、桃さん!」

桃山「ピヨちゃーん!丁度良かったわー!」

桃山「鈴木ちゃん、しょんべんなんて言いながら逃げちゃったのよ」

清瀬「し、しょん……そんな、鳴海くんみたいな事……」

桃山「鈴木ちゃんって本当掴めない子よね。不思議ちゃんなんだから」

清瀬(……桃さんも十分、不思議な人種かと)

桃山「何かしら、そんなに見つめちゃって」ニッコリ

清瀬「い、いえ、何も」


478: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:47:53 ID:KSawvVPAPA

桃山「まあいいわ。時間がないから用件だけ。ピヨちゃん達、クリスマスは予定ある?」

清瀬「あ、それならさっき橘くんに……」

桃山「あら?いつの間にあのメガネと……浮気は駄目よ、ピヨちゃん」

清瀬「えぇ!?ち、違っ……大体、うちは誰とも!」カァァ

桃山「ふふ、冗談よ。もう聞いてるなら話は早いわ」

桃山「アタシが言うのも何だけど、他に予定があるなら無理しないで頂戴ね」

清瀬「いえ、行きます!……お邪魔でないなら、うちも行きたいです」

桃山「そう。ありがとう、鈴木ちゃんにも伝えておいてくれる?」

清瀬「はい、勿論です」

桃山「じゃあ、休み時間終わっちゃうからとりあえずこれで。またね、ピヨちゃん」

清瀬「あ、あのっ……わざわざありがとうございました!」


479: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:52:09 ID:KSawvVPAPA

──二年生ゾーン


桃山(ピヨちゃんは純粋で可愛らしいわねー)

桃山(アタシもあんな小動物みたいな子だったら、篠くんのハートをキャッチ出来たのかしら)

桃山(恋愛対象は女の子と言えど、篠くんは別よねー)

桃山(あれだけイケメンならアタシの桃色唇を捧げたって……)

桃山「やだもう!破廉恥ー!」キャッ


 ガラガラ!


担当教師「桃山くん、授業もう始まってるんだけど?」

桃山「アタシとした事が、妄想に必死でチャイムが聞こえてなかったのね」

担当教師「遅刻届、生徒指導先生に貰ってきてね」ニッコリ

桃山「先生の意地悪!アタシの唇は先生なんかに捧げないんだから!」

担当教師「結構です」


480: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:54:41 ID:KSawvVPAPA

──────‐‥


鈴木「クリスマスの予定?」

清瀬「うん。橘くんと桃さんに会ったんやけど、空いてたらって」

鈴木「特に予定はないけれど……私も行っていいのかな」

清瀬「う、うちも最初はそう思たけど、やっぱり、行きたい」

清瀬「行って、手を合わせたい。関係ない人間かもしれんけど、ちゃんと挨拶しときたい。友達として」

鈴木「清瀬……」

鈴木「うん、そうだね。私もちゃんと挨拶がしたい。篠原くんの友達として、お兄さんに」

鈴木「クリスマス、篠原くんの家に皆で行こう」

清瀬「うん!」


481: ◆UTA.....5w:2012/11/21(水) 17:56:51 ID:lcCo25KflM
>>471-480
これにて投下終了します。

本格的に寒くなってきましたが、風邪等引かぬよう温かくして下さいね。
因みに1は手遅れです。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
482: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 23:34:55 ID:X8BNnFHuR.
桃ちゃんwwお尻触るのはセクハラだww
男子Cとピヨちゃんの絡みはなかなかいいかもしれない!
あと関西方面に親戚いるけどピヨちゃんの関西弁に違和感はないよ。大丈夫大丈夫!

CCCCC
483: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 05:09:03 ID:S2cKUGff36
好きですううううううぅ…物語りも好きだけど、キャラも好き過ぎますうううぅぅ…>∀<

モブまでいいキャラしてるんだもんなー凄い!


ししししえんんんんん!!
484: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 20:26:05 ID:5j15m2A/Rg
清瀬ちゃんは、東北弁だったらさらに萌えた。
乙女的なのは、////が入りそうな台詞を入れれば!
少女マンガを読むなら、
スター☆ダストウィンク
絶対彼氏。
オレ様キングダム
メイドじゃないもん!スイートキス
絶対覚醒天使ミストレスフォーチュン!
フルムーンを探して
らぶぱに
あたりがおすすめです!
485: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 16:11:26 ID:OLJrvwOaM2
横レスで申し訳ないが、>>484はさっきから何故そんなに自分の理想ばかり勝手に押し付けたがるんだ?
関西弁のキャラクターに「東北弁だったら更に萌えた」って作者にもキャラにも失礼極まりない。「文句じゃない」と言いながらいちいちケチをつけるの見てるといい加減腹立つわ。
これは484のための物語じゃない。作者である1のための物語なんだよ。

スレ汚してすまん。
1の風邪が早く治るよう祈ってるよ。
486: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 21:04:28 ID:MKK4GXbE9Q
>>485
同じこと思ってる人がいてよかった。


>>1さん、毎回更新楽しみにしてます。
骨折の方は、もう大丈夫でしょうか?これから更に寒くなるので、体調にはお気をつけてください。
487: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 11:22:20 ID:a/e8wT63Pc
>>1さんが大人な対応してるから自分も黙ってたけどこれ以上乙女要素増やされたら砂糖吐くわww
>>484もこのSSが好きだから口を挟みたくなったんだろうけどさ、多分皆今の>>1さんのSSが好きなんだよ
同じ読者として応援していこうよ

>>1さん、ごめんね
っCCCCC
488: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 17:23:44 ID:5j15m2A/Rg
>>484です。
不快な思いをさせたならすみません。
ただ、上の二つ(マンガと乙女要素)のスレは私ではなく私が友人にPSPを貸したときに友人が言ったもので。
友人のせいにするとかマジでないわーとか、思われるかもしれませんが、私は十分このスレが大好きですし支援スレしか出すきないので、友人に代わりまして、不快にさせた方々にお詫び申し上げます。
489: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 23:46:18 ID:jWDFrqdECI
とりあえずこのssは、今のままでも充分キュンキュンむずむずするし、これが最高に好きなんだよね、俺たち^^

レスして、支援してる俺もおまいらも、3センチ好き好き仲間!ってことで…さ


後は>>1先生の書く物語りを楽しもうぜー☆

>>1先生…作風変えちゃ嫌よwwしえーん!

490: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:20:21 ID:RVOhnVQ0xw
>>482
間違いなくセクハラです。訴訟問題にまで発展すれば彼が負けるのは目に見えています。可愛い男の子が居ても、お尻を触ってはいけませんw
清瀬の関西弁に関しては、殆どが私の話し言葉で書かせて頂いています。なので、必ずしも正しい言葉遣いではないと思うんです。
ですが、違和感なく読んで頂けてこの上なく安心しております。ありがとうございます。

>>483
そう言って頂けると涎が垂れそうな程ニヤけます。嬉しいです!
前スレの日付を見て頂けると分かると思うのですが、このSSとは随分長い付き合いになってしまいました。まとめからこのスレを見付けて読んで下さった方もいらっしゃるかと思うのですが、「まだ此処かよ!」と突っ込まれるのではないかと思う程で。
けれど、付き合いが長いからこそ愛着も沸いてしまっています。モブもまた然り。
そんなモブを褒めて頂けるともう、出来の悪い子供が偉業達成したかのような喜びが沸き上がります。凄く凄く嬉しいです!

>>484
大変申し訳ございませんが、東北弁に関しては全くの無知なのです。そんな私が無理をして東北弁を乱用しようものなら、テレビドラマで役者が演じる地方訛りに違和感を感じるレベルで可笑しい事になってしまうと思います。
色んな漫画を教えて頂いてありがとうございます。どれも私の知らないものばかりで、Googleさんにお世話になりながら少し拝見させて頂きました。
なかなかの乙女っぷりでしたw

>>485
スレ汚しなんてとんでもない。私を思いやって下さってのご意見だと、真摯に受け止めさせて頂きました。
風邪の心配までして下さってありがとうございます。鼻が詰まって食べ物の味が分からない毎日を過ごしていましたが、今日ばかりは味わえるのではないかと、そんな気分です。
ですが、読んで下さっている方に楽しんで頂きたい気持ちもまた事実なので、自分なりに模索したいと思います。
ありがとうございます、頑張ります!
491: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:43:05 ID:RVOhnVQ0xw
>>486
こんなスローペースなSSの更新を楽しみにして下さってありがとうございます。
リハビリは継続させて頂いていて日常生活に支障はないのですが、いかんせん利き手を負傷するとやきもきする事が多いです。
大きい物を両手で抱えたりが出来ないので、か弱い女の子のスキルを身に付けようと必死です。そして優しい方に手を差し伸べて貰おうという下衆っぷり。
こんな奴の心配は無用ですw

>>487
そんな風に言って頂けると、487さんに砂糖を吐いて頂きたくなりますね……!
こうして沢山の方が書き込んで下さって、意見や感想を下さるのはとても嬉しいです。ネット上に公開して皆さんに読んで頂いている以上、ただの自己満足で終わらせたくもないですしね。(既に自己満足だというツッコミは無用ですw)
好きと言って頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます。

>>488
484さんはご友人との事で、別の方のご意見として返させて頂きますね。
まず、ご友人もこのSSを読んで下さっている事がとても嬉しいです。普段の会話でこのスレの事を話して下さっていたりするのでしょうか。そんな事を考えただけで胸が高鳴ってしまった現金な奴です。
上のレスでも書いた通り、読み手の方がいて下さる以上、ただの自己満足のみで終わらせたくはありません。自分で言うのも何ですが、ランキングに入らせて頂いてるのだからそれだけ読んで下さっている方が居るという事です。
その全ての方が満足いくものを提供するのは難しい事だと私自身思っています。なので、484さんに頂いたご意見は素直にそうなのか、と思わされました。一つのご意見として、有難く受け止めさせて頂きます。
まだまだ未熟者ですが、これからもお付き合い下さると幸いです。

>>489
もう何と言いますか、ありがとう以外に言葉が出ない自分の語彙のなさが腹立たしい。
皆さんからのレスに私がどれだけ元気を頂いている事か。皆さん一人一人、抱き締めて回りたい気分です。セクハラだと訴えられると怖いのでしませんがw
好きだと言って下さるその一言が、この上ない程私のテンションを上げてくれています。いつも本当にありがとう、ありがとう!頑張ります!
492: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:48:40 ID:P0olLQwWi2

──12月25日、終業式


鳴海「よっしゃー!やっと冬休みが来たー!」

橘「冬羽織で炬燵に蜜柑、ゆっくり冬を堪能するとしよう」

桃山「あら、アンタって案外爺臭いのね。意外だわ」

橘「ならお前らはどんな格好で過ごすんだ?」

鳴海「俺はスウェットだけど。寒い時は適当にジャケット羽織ってる」

篠原「俺はジャージ!冬でも裸足!」

桃山「アタシはルームウェアね。ふんわりもこもこ素材の温かいやつ。腹巻きもあるわよ」

篠原「あはは、見事にバラバラだねー」

橘「腹巻きなら妹と弟もしているぞ。あれは寝相が悪くても腹が出ないからガキにはもってこいだな」

鳴海「お前マジで母ちゃんだな」

橘「あいつらは一体何処から産まれてきたんだよ」

篠原「んー……分かった!橘のお尻の」

橘「止めろ」


493: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:49:14 ID:P0olLQwWi2

桃山「さて、ピヨちゃん達はまだかしら」

鳴海「うあー、寒ぃー!先輩を待たすとは何事だ一年ー!」

篠原「鳴海って寒がりだよね。一番温かそうな格好してるのに」

橘「まったくだな。耳に変な物まで着けて可愛こぶりやがって」

鳴海「変な物って何だよ。イヤーマフだろうよ。立派な防寒具だっつーの」

橘「やれジャケットだイヤーマフだと何でもかんでも横文字ばかり使いやがって」ケッ

桃山「そのくらいはいいじゃないの。本当に爺臭いんだから」

鳴海「可哀想に。がり勉母ちゃん爺ちゃんは若者に付いて来れないんでちゅねー」

篠原「橘は器用だね。お祖父ちゃんもお母さんも両方こなせるよ!」ニコニコ

橘「止めろ!もう俺の事を弄るのは止めてくれ!」


494: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:51:25 ID:P0olLQwWi2

桃山「来たわね……!」

鳴海「ん?何が?」


 ドドドドド…


鈴木「待たせたね!」ザッ

橘「おおうっ!?」

篠原「あは……びっくりし過ぎて漏らしそうだった……」バクバク

橘「も、もう少し普通に登場出来んのか馬鹿者!」

桃山「ああアタシは二度目だからね!すすす鈴木ちゃんの登場の仕方にはもう慣れたわよ!」ドキドキ

鳴海「声震えてんぞオカマ」

清瀬「す、すみません、お待たせしてしまって……鈴木さんみたいに、速く走れないもので……」ゼイゼイ

鳴海「なんか、ピヨって不憫な奴だよな……」


495: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:52:21 ID:P0olLQwWi2

篠原「二人共、折角のクリスマスにごめんね。それと……ありがとう」

鈴木「ううん、こんな大事な日に声を掛けてくれて嬉しかったよ。此方こそありがとう」

篠原「えへへ、なんか照れるなあ。じゃあ、行きますか!」

桃山「念願の篠くん家……篠くんの部屋……!」ハァハァ

橘「目的を見失い過ぎだ、オカマ。不謹慎な奴め」

篠原「そんなに畏まらなくていいよ。俺もハルに皆を紹介出来るなんて嬉しいし」

桃山「ハルくんに余計な心配させないように、ちゃーんと挨拶しなくっちゃね!」

清瀬「……」ガチガチ

鳴海「あっれー、ちょっと緊張しすぎじゃねぇすかピヨちゃん」

清瀬「な、鳴海くん……だだだって、だって篠原くんのお家にお邪魔、お邪魔……!」

鳴海「ふーん?俺達だって篠原ん家行った事ねぇんだけどなー」ニヤニヤ

鳴海「おーい、篠原ん家行くのに興奮が治まらない不謹慎な変態が此処にも居ますよー」

清瀬「や、やめっ……もう!鳴海くんの阿呆!」カァァ


496: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:54:14 ID:P0olLQwWi2

──篠原家、玄関前


篠原「えっと、此処が俺の家、です」

橘「バスと電車を乗り継いで一時間弱か。オカマに続いて随分な距離だな」

桃山「アタシはなるべく地元から離れたかったからねぇ……」

鳴海「俺も。親の名前っていうブランドから離れたかったから進路変えたし」

鈴木「……色々あるんだね、皆」

篠原「うん、色々あった。でも皆のお陰で前に進む勇気が出たんだ」

篠原「今日はそのほんの一歩。付き合ってくれて、本当にありがとね」

清瀬「そんな……うちなんか皆さんにどんなけお世話になった事か。で、出来る事があるなら全力でお手伝いします!」

篠原「うん。ありがとう」ヨシヨシ

清瀬「〜〜っ///」

桃山「ああん!アタシもよしよしされたい!」


497: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:56:06 ID:RVOhnVQ0xw

 ガチャ


篠母「……あら、やっぱり貴方達だったのね」

桃山「よしよししてー!篠くんアタシの頭にもよしよしを頂戴!」

橘「仕方ない、俺がしてやろう」グッシャグッシャ

桃山「ちょっと、やだ!髪の毛乱れる!ちょっと!おい!ぶっ飛ばすわよこの野郎!」

篠原「あはは、桃ちゃん男の部分出ちゃってる」

鈴木「……」ヨシヨシ

鳴海「何してんだよ」

鈴木「だってほら、私達余ってるし。大きい方が撫でてあげるべきかなって」

鳴海「お前忘れてるだろうけど、俺の方が年上だからな」

清瀬「そういえば鳴海くんって年上やった……!」

篠原「あっははは!」

鳴海「畜生笑うな!」


篠母「楽しそうにしているのはいいけど、気付いてもらえないのはおばさん悲しい……」


498: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:01:49 ID:P0olLQwWi2

──仏間

 チーン…


篠母「わざわざ来てくれてありがとうね」

橘「いえ、我々がそうしたかったものですから。しかし、息子さんの命日に大勢で押し掛けるのは配慮が足りていないですね……すみません」

篠母「あらあら、随分しっかりしたお友達ね。そんなに畏まらないでいいのよ。えーと……ごめんなさい、お名前は?」

橘「橘です。右から桃山、鳴海、鈴木、清瀬……」

篠母「ごめんなさいね、気を遣わせてしまって。おばさんもう覚えたからね、橘くん」ニコニコ

橘「……どうも」

桃山「? アンタ何ちょっと頬染めちゃってんの?」

橘「別に。気の所為だろう」フイ

桃山(色恋に疎いかと思っていたけれど、もしかして熟女好きなのかしら……)

橘(……母親というものに慣れない所為で緊張してしまった、なんて言えないな)


499: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:02:48 ID:P0olLQwWi2

篠母「今でもね、こうして貴方達みたいに手を合わせに来てくれるお友達も居るのよ」

篠母「ハルもアキも素敵なお友達に恵まれて、おばさんは嬉しいの」

篠母「おばさんがちゃんとハルの死と向き合えるようになったのはこの子と、貴方達のお陰だわ。本当に本当に、ありがとう……」ペコリ

篠原「ちょ、ちょっと止めてよ母さん。なんか恥ずかしい」

桃山「やだ、アタシ達の方こそお礼を言わないと。お母さん、篠くんという天使と出会わせてくれてありがとう……」グス

橘「何が天使だ気持ち悪い」

鳴海「そもそもお前の母ちゃんじゃねぇだろ」

鈴木「でも、そう呼びたくなるのは分かるよ。篠原くんのお母さん、“お母さん”っていう雰囲気が凄くあるもの」

清瀬「ああ、うん。なんかそれ、うちも分かります」

篠母「まあ嬉しい。こんな駄目な母親なのに」

篠母「おばさんでも何でも、貴方達の呼びやすいように呼んで頂戴ね」ニコリ


500: 500レス突破! ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:03:29 ID:P0olLQwWi2

橘「──っ、」

桃山「お母さん!いいえ、お義母様と呼ぶに相応しい!」

鳴海「だからキモいんだよお前!」

篠母「本当に仲良しなのね。見ていて微笑ましいわ」クスクス

篠母「さてと、今日はクリスマスだもの。おばさん皆にご馳走するから待ってて頂戴ね」

清瀬「あ、あ、手伝いますっ!」

篠母「お客様なのに……いいの?」

鈴木「お邪魔させて頂いてるのは此方ですから。手伝わせて下さい」

篠母「じゃあ、少しだけ。女の子が居ると助かるわね」

篠原「……」

篠原「あのね、橘って料理むちゃくちゃ上手いんだよ!男手が必要になったら言ってよ、きっと母さんびっくりするよ!」

橘「なっ……何をいきなり、女共が居るんだから十分だろうが」

篠原「母さんあんまり料理得意じゃないんだ。だから助けてあげてよ、ね?」

篠母「何だか悪いわね……えっと、じゃあ後で味見してもらってもいいかしら?」

橘「そ、それくらいっ……幾らでも、手伝います。おかあ、さん……」

篠母「ありがとう、橘くん」

橘「……」カァ


501: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:05:24 ID:RVOhnVQ0xw

──────‐‥


篠母「よーし、後はご飯が炊けるのを待つのみ!お手伝いしてくれてありがとうね」

清瀬「い、いえ……」テレ

鈴木「橘くんって本当に料理出来るんだね。包丁捌きが凄くて驚いた」

橘「別に、其処の馬鹿共とは格が違うだけだ」

篠母「本当に。機会があれば教えて貰いたいくらいだわ」

橘「い、いつでも……教えます」フイッ

鈴木「?」

桃山「きゃーっ!雪!雪が降ってる!ホワイトクリスマスよー!」

篠原「あ、本当だ。今日寒かったもんねー」

鳴海「つーか、既にちょっと積もってんじゃん。ちょっと外出ようぜ!外!」バタバタ

鈴木「……犬は喜び庭駆け回り、ね」

橘「キャンキャン喧しい小型犬だな、まったく」

清瀬「鈴木さん、雪やって!た、橘くんも一緒に!手の平サイズのちっこい雪だるまやったら作れるやろか!」キラキラ

橘「此処にも一匹……」ハァ

清瀬「???」ニコニコ


502: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:09:06 ID:RVOhnVQ0xw
>>492-501
これにて投下終了します。

後れ馳せながらランキング2位!ありがとうございます!
何度も何度もこのSSを導いて下さっている皆さんには頭が上がらない思いです。
熱く語りたい気持ちは山々ですが、それはこのSSが完結した際に爆発させて頂きます。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
503: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 23:03:33 ID:1u7MRBKGa2
橘がデレた…だと…!?
可愛い所もあるじゃないかw

今更だけど二位おめでとーーーう!
500レス突破もおめでとーーーう!
勿論このスレも1000目指しますよね?

っC
504: 名無しさん@読者の声:2012/11/28(水) 13:44:23 ID:hXdwkOhFSM
やっぱりこのSSが一番好きだなー
ほどよくキュンとして青春してるこのSSが好きだ
完結するその日まで、最後まで応援してるよ

つ風邪薬
つCCCC
505: 名無しさん@読者の声:2012/11/28(水) 16:07:08 ID:QWoUZ5elQQ
嬉しいのはこっちですよ!
逆に抱きしめ潰してしまうかもしれませんが、それでもよろしければ抱きしめに来てくださいww

今回で橘が、変態→かっこいい→かわいい、にグレードアップしました。


まるでポ○モンの様だwww

遅ればせながら2位おめでとーございます!
これからも、勿論支援させてください!!!
(変な日本語になった;)

支援玉!つ≡CCC

506: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 12:34:42 ID:GlzETAUq3E
wktkしえんだよ!!
507: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 21:24:17 ID:5j15m2A/Rg
うん、篠君?裸足ってアホでしょ!
そういうところもズボラで可愛いなぁ。
四円
508: 名無しさん@読者の声:2012/11/30(金) 01:08:36 ID:6WPIlMnLYs
いつ読んでも心が暖かくなる
ホッコリ(〃^ω^〃)ホッコリ

読んでいて映像が勝手に頭に浮かんでくるくらい読みやすくて感情移入できるo(^-^)o
>>1さんの才能素晴らしいです☆

鈴木さんがだんだんかわいくなっていく(●´∀`●)
いいね。恋に友情(^-^)
自分もこんな学生時代を過ごしたかった(--;)

つCCCCCCC
509: 名無しさん@読者の声:2012/11/30(金) 05:02:15 ID:c6TI9LkwKo
つC

篠くんきゅんきゅん(*´ω`*)
私にください!w
510: 名無しさん@読者の声:2012/12/1(土) 07:08:49 ID:A6/Dj.Pq.k
いえ!篠君は私が貰うのです!そこは譲れません!
511: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:15:43 ID:r12WCtJTeY
>>503
乳への執念がなければ彼もただの高校生。可愛いものです。
そして、ありがとうございます&ありがとうございます!2スレ連続で1000レスは流石に難しいかもしれませんw
ですが、伸ばせるだけ伸ばしたいですね!

>>504
沢山の方々に色んな感想を頂いていますが、やはり「好き」の一言はストレートにずどんと来ますね。寒さが吹っ飛ぶようです。
ありがとうございます、頑張りますね!

>>505
こう見えて(?)なかなかの腕力を持っているので、505さんの背骨が心配です……!
505さんの中で橘がまとも人間に進化してくれて嬉しいです。可愛さの余りにBボタンを連打したものですが、橘の場合は真顔でスルー出来そうですw

>>506
ありがとうございます!これからも506さんにwktkして頂けますように!
512: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:27:47 ID:r12WCtJTeY
>>507
寒い寒いと言いながら頑なに靴下を履こうとしないんでしょうね。ごわごわして気持ち悪いから嫌なんだと、風邪を引くまで裸足を貫く様は何と滑稽な事でしょう。
申し訳ございません、私の事ですw

>>508
そんなに褒めて頂いて宜しいのでしょうか。畜生、上がるんじゃない私の口角め……!
恋と友情、青春ものにありがちな要素を自分なりに詰め込んで出来たのがこのSSです。そんな風に言って頂けると本当に嬉しくてニヤニヤが止まらない。
これからも508さんに楽しんで頂けるよう、4馬鹿に青春してもらいますね!

>>509
このような愚息で宜しければ是非とも差し上げたいのですが、彼の馬鹿な発言に堪えかねて509さんが発狂してしまわれないか心配ですw
もう少し利口な子にする筈が、どうしてこうなった……!

>>510
やっと設定通り(イケメン)にモテ期が来てくれて嬉しい限りです。が、上のレスでも言った通り、発言が馬鹿すぎてお勧め出来ませんw
513: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:28:31 ID:6.GQMZQyxE

鳴海「うおー、雪だー!冷てぇー寒ぃー!」

桃山「篠くんと過ごす初めてのクリスマスに雪。なんてロマンチックなの……」

清瀬「わー……雪ってなんでこんなテンション上がるんやろ。一杯積もるかな。大きい雪だるまも作れるようになるやろか?」キラキラ

鳴海「手の平サイズなら作れたぞ!」

清瀬「か、可愛い……!帰ったらいっぱい作ってお家の冷凍庫に入れよ!」

桃山「空から降る白い雪、肩を寄せ合う二人、互いにの体温を肌に感じて……きゃーっ///」ジタバタ

橘「喧しい!!貴様ら本当に高校生か!ガキみたいにはしゃぎやがって!!」

鈴木「いつも子守り大変だね」

橘「まったくだ。家でも外でもこれじゃあ、気の休まる時がない」

鈴木「その割には橘くん、楽しそうな顔してる」


514: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:29:06 ID:6.GQMZQyxE

鳴海「ん。鈴木にもミニだるまやるー!」ズイッ

鈴木「……ありがとう」

清瀬「鳴海くん、此処めっちゃ綺麗に雪積もってる!真っ白や!」

鳴海「マジ?雪団子作れんじゃん!後でメガネにも作ってやるから待ってろ!」

 キャッ キャッ

橘「おいおい、あんまりはしゃいでると転ぶぞ」

鈴木「……」

橘「何をまじまじと……雪だるま好きなのか?」

鈴木「ええ。たった今、好きになりました」

橘「本当に鈴木は変な奴だな。今までの友人に同情する」

鈴木「……私には、こんな風に一緒にはしゃぎ回る友達なんて居なかった」


515: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:31:54 ID:r12WCtJTeY

鈴木「人よりずれている事くらい自覚はあった。協調性を持っていない事くらい自覚はあった」

鈴木「けれど、どうすればいいか分からない。そうしている内に、私に声を掛けてくれる人は居なくなった」

鈴木「私には、こんな風にはしゃぎ回る友達なんて居なかったよ」

橘「……すまない、軽率な発言だった」

鈴木「どうして謝るの?ごめんなさいは、悪い事をした時だけでいいんだよ」

鈴木「それにね、私は今が凄く楽しいの。君達のお陰だよ。ありがとう」

橘「……素直に礼が言える奴に、協調性が欠けているとは俺は思わんがな」

橘「少しお前の事を甘く見ていた。さっきのはその謝罪という事にしておけ」

鈴木「橘くん……」

橘「まあ、その……俺だって喧しいクズ共に助けられてる部分はあるからな。一応感謝くらいはしてるつもりだ」

橘「喜べ、貴様もそのクズ共の内の一人だ」


516: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:32:57 ID:r12WCtJTeY

 ベシャッ!


鳴海「いえーい!雪団子命中!」

橘「このクソチビめが……俺の眼鏡を濡らすなと何度言えば……」ポタポタ

橘「許さん……絶対に許さんぞ……風邪を引くまで雪塗れにしてやるわ!!」

鈴木「雪合戦をするには雪が足りないと思うけど」

橘「掻き集めてでも団子を作れ!お前の感謝の気持ちをあのチビにぶつけるんだ!」

鈴木「感謝の気持ち……、了解した」

鳴海「なっ、おい!二人がかりはズルいだろ!」

橘「ふははは!一年前の水風船の思い出が蘇るようだな!なぁ、おチビちゃんよ!」

鈴木(感謝の気持ち、感謝の気持ち……)ニギニギ


517: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:33:53 ID:6.GQMZQyxE

橘「食らえ!クソチビィィィ!」


 ベシャッ!


桃山「……」ポタポタ

橘「……あ、」

鳴海「な、何やってんだよメガネ……」

鈴木「桃ちゃん、大丈夫?」

桃山「一年前の思い出が蘇るようね……?」スッ

鈴木「あれ、何だか変なポーズしてる」

桃山「下がってなさい、鈴木ちゃん。今だけはアタシ、乙女を捨てるから」ゴゴゴゴ…

橘「ち、ちょっと待て。違うんだ、元はと言えばこいつが……」

鳴海「落ち着けよオカマ、当てたのはこのメガネだろ?な?」

桃山「問答無用!」カッ!!


518: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:34:43 ID:6.GQMZQyxE

 ギャアァァアァァァ…


清瀬「ふえ?な、なんか、叫び声が……」

清瀬「雪だるま作るんに必死になってしもてたっ……」ガバッ

篠原「うわっ!?い、いきなり立ち上がるからびっくりしちゃった」

清瀬「し、しの、篠原くんごめんなさいすみません篠原くん!!」

篠原「あはは、大丈夫だから落ち着いて」

清瀬「あの、い、今さっき叫び声が……!」

篠原「ああ、うん。桃ちゃんが鳴海と橘を懲らしめてた」

清瀬「こ、懲らしめて……って、何かあったんですか?」

篠原「いつもの事だよ。二人がはしゃぎすぎちゃって、桃ちゃんを怒らせたの」

清瀬「は、はあ……」

清瀬(前から思てたけど、桃さんて其処らの男の子より強いんじゃ……)ビクビク


519: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:35:26 ID:6.GQMZQyxE

篠原「清瀬さんは何してたの?ずっとしゃがんでたから気になって覗きに来たんだけど」

清瀬「あ、あの、雪だるま作っとったんです。あんまり雪積もってへんから、手の平サイズの小さいやつ……」

篠原「おー、本当だ!一杯作ったんだ。可愛いねー」

清瀬「えへへ、つい夢中になってしもて」テレテレ

篠原「あれ、もしかして素手でやってたの?真っ赤になってる」

清瀬「あ、はい。手袋してきてなかったんで」

篠原「言ってくれたら貸したのに。気付かなくてごめんね」

清瀬「いえ、そんな!謝らんといて下さっ……!?」

篠原「こうしたら少しはあったかくなるでしょ?」ヘラリ

清瀬「し、篠原く……」

篠原「清瀬さん小っこいから、簡単に包み込めるね」

清瀬「篠原、くん……」


520: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:36:24 ID:r12WCtJTeY

清瀬「あの、顔にまでマフラー巻かれたら前が見えやんのやけども……」

篠原「あれ?身体が冷えた時って鼻冷たくならない?」

清瀬「は、鼻……?」

清瀬「あの、でも、あ、ありがとうございます」

篠原「うん。どう致しまして」

清瀬(さっきまで篠原くんが巻いてはったから暖かい……)ヌクヌク

篠原「俺も作ろっかな、雪だるま」

清瀬(……篠原くんの匂いがする)

篠原「うわー、雪ってやっぱり冷たいね。氷だもんねー」

清瀬(こないしてたら、後夜祭の事思い出すなあ……後夜祭……の、事……///)

清瀬「えーい!何を考えとるんや阿呆!」

篠原「ご、ごめんなさい!シロップかけてもかき氷にはならないよね!雪だもん!」

清瀬「へ?」

篠原「下らない事考えてごめんなさい!」

清瀬(ま、また声に出してしもてた……?)カァ


521: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:37:31 ID:6.GQMZQyxE

篠原「……雪、冷たいね。こんな小さい団子作るだけで手が痛くなる」ギュッギュッ

篠原「冷たいね。凄く、冷たい」

清瀬「……?」

篠原「ハルはこんなに冷たい雪の中で、一人で死んだんだ……俺の所為で」

清瀬「篠原くんっ……」

篠原「自分を責めずに生きるのなんて無理だよ。俺はそれだけの事をしてしまったから」

清瀬「そんな……」

篠原「ずっと考えてたんだ。もしかしたらこれは、ハルが見ていた筈の世界かもしれない。今、此処に居るのは俺じゃなくて、ハルだったのかもしれない」

篠原「……皆とこうしてはしゃぎ回っていたのは、ハルだったのかもしれない」

篠原「だから、あの日から俺はアキを捨てたんだ。ハルみたいにのんびりして、ハルみたいに笑って……ハルみたいに、生きようって」

篠原「そんな事したってハルにはなれやしないのにね」


522: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:39:24 ID:r12WCtJTeY

清瀬「確かに篠原くんはお兄さんを傷付けて突き放して、過ちを犯したかもしれへんけど……」

清瀬「お兄さんの人生を背負う事が償うって事にはならんと思う」

篠原「……違うんだ」

清瀬「え?」

篠原「気付いたんだ。俺がしてるのは償いじゃない。平気で人を傷付ける、人殺しの自分を隠す為のものだった」

篠原「じゃなきゃ地元から離れた学校なんか行かないよね」

清瀬「……」

篠原「よし、ミニ雪だるま完成!ずっとしゃがんでると足だるくなるねー」ヨイショ

篠原「……離れてかないでね」

篠原「他人にどう思われたって構わない。咎められて当然だから。でも、清瀬さんや皆には、嫌われたくない」

篠原「だから、離れてかないでね……」


523: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:40:56 ID:r12WCtJTeY

篠原「さてと、身体冷えちゃったね。皆呼んで家の中戻ろっ、か……」

清瀬「……」キュッ

清瀬「う、うち、嫌いになったりしません、から……!ずっと此処に居ます。ずっと、こうやって手の届く距離に」

清瀬「お兄さんを忘れずに生きてくのは大事な事やけど、でも、でも……」

清瀬「アキくんを消さんといて下さい……っ」

篠原「……こんな風に誰かと手を繋ぐのなんて何年ぶりだろ」

清瀬(ああああまた勢い余って手なんか握ってしもた……!)

篠原「ありがとう、清瀬さん。もう、大丈夫だから」キュッ

清瀬「!」

篠原「あはは、二人共冷たくなってるからあんまり手の感覚ないや……って、清瀬さん?」

清瀬「しのしの篠原くんがうちの手を手を握り返しっ……ああ、いや先に握ったんはうちやないかい!う、うち……」フラフラ

篠原「え?何?誰か助けて清瀬さんが故障した!」


524: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:42:22 ID:r12WCtJTeY

──────‐‥


\ ゴチソウサマデシター! /


鳴海「ふぃー、腹一杯!もう動きたくねぇー」ゴロン

桃山「食べてすぐ寝転ばないの!お行儀悪いわね、もう!」

橘「自分が使った皿くらい下げろクズめ。まったく、お、お母さんに迷惑だろうが……!」

篠母「いいのよ、沢山手伝ってくれたものね。片付けはおばさんがやるから皆はゆっくりしてて」

鈴木「橘くん、今日はよく赤面するね」

篠原「橘はお兄ちゃんだからねー。たまには息子になればいいんだよ」

鈴木「なるほど。よく分からないけど了解した」

篠母「清瀬さんもゆっくりして頂戴。皿洗いなんてしなくていいから」

清瀬「あ、いえっ……これくらいは!」カチャカチャ

篠母「ふふ、娘が居たらこんな風に並んでキッチンに立ってたのかしらね」

清瀬「む、むすっ!?むすむす娘にキッチン!?そうです!そうですね!そうですよ!」

篠母「」ビクッ

篠母(さっき皆が故障したって言っていたけど、もしかしてこれの事かしら……)


525: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:43:40 ID:r12WCtJTeY

篠母「そうだ、ケーキもあるから後で皆で食べましょうね」ニコニコ

鳴海「ケーキあんの!?クリスマス最高ー!」

桃山「ふふ、スイーツは別腹よねー」

篠母「その前に皆にお願いがあるんだけど……いいかしら?」

橘「何なりと」キリッ

篠母「ツリーを出そうと思って。今更だけどね」

篠原「ツリー……?」

篠母「ずっと出していなかったけど、貴方達出したがっていたものね。ハルも毎年煩かったのよ」

篠原「ハルも……」

鳴海「約束してたんだろ、お前。ツリー飾るって。三年掛かっちまったけど、やろうぜ」

桃山「お手伝いくらいならアタシ達にも出来るものね。やりましょうよ」


526: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:44:28 ID:6.GQMZQyxE

 『来年はツリー飾ろうか、二人で』

 『わーい、約束だからね!アキ!』

 『うん、約束』



篠原「……っ」

篠原「約束、守れなかったけど……今更だけど……」

篠原「ハル、喜んでくれるかな……」

篠母「見ていてくれてるわよ、きっと。今日という日に雪を降らせてくれたのも、もしかしたら……なんてね」

篠原「あの、じゃあ、俺からもお願いします。クリスマスツリー、一緒に飾ってくれないかな」

篠原「一人じゃちょっと、踏み出せないから……」


527: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:47:59 ID:r12WCtJTeY

清瀬「勿論!お手伝いさせて下さい!」

鈴木「ツリー、キラキラしてて可愛らしいから好きだよ」

橘「まあ、お、お母さんに頼まれたのなら仕方ない。手伝ってやろう」

篠原「ありがとう、皆。今日は本当に……ありがとう」

桃山「やだもう、お礼言い過ぎよ!ほら、ジングルベール、ジングルベール!」

鳴海「気持ち悪い歌声聞かせんじゃねぇよ」

桃山「何ですって!?アタシのエンジェルボイスを気持ち悪いだなんて!」

鳴海「はいはい、メリークリスマス」

桃山「何よもう、メリークリスマス!」

篠原「あはは、メリークリスマス!」

鈴木「ほら、息子。メリークリスマスだよ」

橘「は?息子……?」


篠母(メリークリスマス、ハル、アキ……)

篠母(生まれてきてくれて、ありがとう)


528: ◆UTA.....5w:2012/12/4(火) 18:52:53 ID:6.GQMZQyxE
>>513-527
これにて投下終了します。

十二月に入って、世間はすっかりクリスマスシーズンですね。
私の家には小学三年生の時を最後にサンタさんが来てくれません。良い子にしてるつもりなのに、まったく酷い老人です。
というような事を母の前で言ったら何故か舌打ちされました。私はサンタさんに言っているのに何故でしょうか。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
529: 名無しさん@読者の声:2012/12/4(火) 21:22:20 ID:hwdGEjLyHs
メリークリスマス☆
と、自分も混ざってみたりしてw

ほんと、いいSSに出会えて幸せですよ。

支援支援☆


橘、赤面でお母さんて呼ぶのかわいいな、おいwww
そして、篠くん。
雪でかき氷って…子どもの頃に一度は考える事を高校生で、素で考えてるのが可愛い過ぎでしょw

あーもー絶対、幸せになってくれ!!


530: 名無しさん@読者の声:2012/12/4(火) 22:09:41 ID:Y4XW.gVyow
こっそり絵スレに駄絵をうpさせていただきました…

このSS好き過ぎて、個人的に3センチまとめノート作ってますw

手書きで。
暇か?と言われれば………暇ですwww

モブ達もそのうち…ふっふっふっ…

愛しちゃったのよC///
531: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 17:01:09 ID:Gnjn2EBu0g
前スレから読み直して追い付いた
皆がどんな子か理解して読み直すと色んな所に伏線散りばめられてて脱帽しましたw
>>1さんはSSを書く時、人物像から考える?それともストーリー?

兎にも角にも支援致しますわ!
532: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 13:48:05 ID:ANJP2Mgvgk
なんだよこいつら、リア充じゃないか爆発しろ!
サンタさん…俺にピヨみたいな彼女をくださいw

っCCCCC
533: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:42:59 ID:DQKEsv8xrE
>>529
此方こそいつも嬉しいお言葉を頂けて本当に幸せです。
お母さんという言葉を口にするのは久しぶりなので、照れがあったのでしょうね。しかし、彼のお母さんではないのですがねw
篠原に至っては精神年齢が子供なのか、書いている本人ですら謎です。馬鹿だという事だけは確かなのですが。

>>530
拝見させて頂きました。そしてあちらで長々とレスさせて頂きました。
大変感動させられる纏めノートでした。本当に本当にありがとうございます!
こっそりと言わず、堂々とうpして下さい。とても素敵なイラストでしたので、他の方々にも見て頂きたいですよ(`・ω・´)

>>531
前スレから読み直して下さったですと……!?こんな長いSSを!
ありがとうございます、お疲れ様でした!
今回はこういう話を書きたいな、とぼんやりと思い浮かべて、人物、ストーリーの順番でした。
いつも何かを思い付く時は大抵ストーリーを先に考えています。それから、なるべく矛盾が生じないように人物構想を練るようにしています。
大した答えになっていなくて申し訳ございません……!

>>532
何も恋人が居る事だけがリア充とは呼ばないですよね。そう考えると、男女できゃっきゃうふふをしている彼らはリア充というやつなのでしょう。爆発してもらいたい限りです。
サンタさんの話題を振ると、もれなく1の母の舌打ちがプレゼントされますよw
534: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:46:36 ID:DQKEsv8xrE

──始業式 in 体育館


校長「皆さん、明けましておめでとうございます。えー、昨年度は──」


一年女子「あーもう、校長の話ってなんでこんなに長いんだろ。つまんないし」

鈴木「つまらなくないよ。ちゃんと聞くと結構良い事言ってる」

一年女子「生徒の半分以上がちゃんと聞いてないと思うけどねー」

鈴木「そう。良い事言ってるのに。勿体ない」

一年女子「勿体ない、ね。鈴木さんって本当変り者だわ」

鈴木「昔から変わっているとよく言われていたけれど、そんなに変かな」

一年女子「え?んー、そうだなあ……」

鈴木(今まで皆、そんな事はないと言いながら離れていった。でも──)

一年女子「超が付く程ぶっ飛んでる!イカしてますよ、鈴木さん」ケラケラ

鈴木(──この子達は、変だと言いながら傍に居てくれる)

鈴木「クズ共の内の一人になれてよかった」

一年女子「えっ何それ」


535: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:47:11 ID:FdTaUJcUKY

一年女子「ねぇねぇw清瀬っちww」コソコソ

清瀬「ん?ど、どないしたんニヤニヤして……」

一年女子「どうだったんだよwク・リ・ス・マ・スwwホワイトクリスマスだったっしょww」

清瀬「そうやねん!ちょっと積もってくれたから手の平サイズの雪だるま作れたんよ!」

一年女子「そうじゃなくてwイケメン先輩とどうだったんだよww」

清瀬「へ?し、篠原くんも雪だるま作ってはったけど……」

一年女子「高校生の男女が何やってんだよwチュウくらいしてこいよww」

清瀬「ちっ……!?な、なんでそんな事せんならんの!///」カァァ

一年女子「いやいやw恋人ならそんくらいするっしょww」

清瀬「こ、こ、恋人とか、そんなんと、ちゃうもん……」

一年女子「ああ?どうなってんだww」


536: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:50:32 ID:DQKEsv8xrE

担任「はい、じゃあ後に続いて教室に戻ってねー」


桃山「はぁ……冬休みって短いわよねぇ……」

鳴海「同感。こんな短い休みに課題なんかいらねぇっつうの」

橘「どうせお前らはだらだらと無駄な一日を過ごしたんだろ。課題テストがある事忘れてないだろうな」

篠原「あはは、忘れてたー」

一年女子「あ!4馬鹿先輩見っけー!」

一年女子「待ち伏せ作戦成功なりww」

桃山「あら、アンタ達どうしたの?」

一年女子「どうする?直接本人に訊く……?」コソコソ

一年女子「おおwでも流石にイケメン先輩は緊張するぜよw」コソコソ

橘「何をこそこそ話してるんだ。用があるならさっさとしろ」

一年女子「え?いや、あの、あはは!用があるというか、何というか……」

一年女子「うちらモブなもんでwメイン様方との絡み方が分からんのですわww」


537: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:51:21 ID:FdTaUJcUKY

橘「……」グイッ

鳴海「何だよ。引っ張んなって」

橘「しょんべん先輩、後は頼んだぞ」

一年女子「おおwしょんべん先輩なら話しやすいww」

一年女子「しょんべん先輩、ちょっと顔貸して貰えます?」

鳴海「は?なんで俺……って、おい!さっさと退散してんしゃねぇぞお前ら!」

篠原「よく分かんないけど、頑張ってね!」グッ

桃山「ほら、アタシって冷え性だから。早く教室に戻って暖まりたいのよ」

橘「しょんべん先輩は随分後輩におモテのようで羨ましい限りだな」

鳴海「つーか、しょんべん先輩止めろ!」

一年女子「しょんべん先輩、此処じゃ何なんで少し移動しません?」

一年女子「しょんべん先輩wこっちこっちww」

鳴海「お前らもいい加減にしとけよ!」


538: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:52:33 ID:FdTaUJcUKY

──────‐‥


鳴海「……で?何なんだよ」ムスッ

一年女子「ちょwそんな怒らないで下せぇww」

鳴海「つーか、その喋り方どうにかなんねぇの?」

一年女子「見分けが付くようにするにはこれしかねぇでやんすww許しておくんなましww」

鳴海「……」

一年女子「あたしが話した方がスムーズなんで、此処からはあたしが喋りますねー」

一年女子「あ、でもどっちも名前は一年女子なんですよね」テヘ

鳴海「もう一号二号でいいじゃん。お前一号な」

一年女子「えー、しょんべん先輩センスなーい。一号とか全然可愛くないしー」

鳴海(なんだこいつら面倒臭ぇ……!)イラァ


539: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:54:02 ID:DQKEsv8xrE

一年女子「待ち伏せしてたのはですね、ちょっと訊きたい事があって。そのー……清瀬さんの事なんですけど」

鳴海「ピヨ?あいつ何かあったの?」

一年女子「もうっ、しらばっくれても駄目ですよー?これでも友達だから色々話は聞いてるんですー」

鳴海「色々?話?」キョトン

一年女子「しょんべん先輩も仲良いでしょ、イケメン先輩と!何にも聞いてないんですか?」

鳴海「篠原?あいつから聞くって、何を」

一年女子「何って、だからー……ていうか皆こんなに鈍感な子達ばっかりな訳ぇ?」ハァ

鳴海「お前がまどろっこしい言い方するからだろ。分かるように説明しろよ」ムッ

一年女子「じゃあ、単刀直入に訊きます。あの二人って付き合ってるんですよね?」

鳴海「……は?」


540: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:56:12 ID:DQKEsv8xrE

──教室


 ガラガラ


桃山「あら、お帰りなさい」

橘「なんの話だったんだ?」

鳴海「んー、大した事じゃなかったけど……」チラ

篠原「ん?なーに?」

鳴海「篠原ってさー……いやいや、ねーよ。ないない」ブフッ

桃山「何よ一人で笑っちゃって。気味悪いわねぇ」

鳴海「いやぁ、一号二号がさー……まあ、んな事はどうでもいいんだ」

橘「一号二号?仮面ラ○ダーでも見たのか?」

鳴海「違うわ!そいつらの事はどうでもいいんだよ!」

鳴海「篠原って……つーか、お前ら全員誰かと付き合ってそういう事した事ある?」


541: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:59:06 ID:DQKEsv8xrE

桃山「そういう事って、アンタ……駄目よ、子供がいかがわしい事しちゃ!」

橘「ふむ。そういえばオカマでも恋愛経験があるんだよな」

篠原「一回会ったよね、梅川さん。桃ちゃんの言う通り可愛い子だった」

桃山「なっ、止めて頂戴!アタシ達は清い交際だったんだから!」

桃山「その……手を繋いだ事も、なかったし……」カァ

鳴海「照れんなよ気持ち悪い」

桃山「アタシはピュアなのよ。いやらしいDVDばかり集めてるような変態と一緒にしないで頂戴っ」

橘「お前は本当に何も分かっていないな。乳は究極の癒しだ。単なる性の対象ではない。乳と性的行為を結び付けるお前の様な人間こそ、変態と呼ぶに相応しいんじゃないか?」

篠原「あはは、引き出しに一杯AVコレクションしてる人に変態呼ばわりはされたくないなー」

橘「ならば逆に問うが、あの曲線美をこの目に焼き付ける方法が他にあるか?あの肉厚が弾む様を堪能する方法が他にあるというのか?」

篠原「う……そ、それは……」


542: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 22:59:45 ID:FdTaUJcUKY

橘「そもそも乳への性的意味合いに否定する説もあるというのに、思春期のガキ共はすぐに性とイコールで結び付けたがる……」ブツブツ

鳴海「もういい。お前がただの変態だって事はよく分かった」

篠原「でも、橘って変態発言をする割に女の子に興味あるようには見えないんだよね」

桃山「そういえばそうよね、アンタ恋とかした事あんの?」

橘「特定の異性に対して感情を左右された事はないな。そもそも、そんな事を考える時間なんて俺にはない」

篠原「そっか。妹ちゃんと弟くんも居るし、家事に勉強に……色々大変だもんね」

橘「大変だとは思っていない。ただ、今の現状が俺の全てだ。今は色恋沙汰にうつつを抜かす気にはなれないんだよ」

桃山「やだ、アンタなかなか良い男じゃない。変態なのが惜しいくらいだわ」

鳴海「まあ、その内ビビッと来たりすんじゃね?」

篠原「そうそう、知らない間に好きになってたりするしね。楽しい事かは分かんないけど、何事も経験するのが大事ですよ」


543: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:02:02 ID:DQKEsv8xrE

鳴海「……篠原は、どうなんだよ?」

篠原「へ?俺?」

鳴海「何事も経験した事あんの?」

桃山「馬鹿ねー。篠くんはアンタ達みたいに──」

篠原「あるよ?」

桃山「えぇっ!?」

橘「しかし、お前は確か幼馴染みの女に……」

篠原「うん、ちゃんと好きだったのはナツだけ。ハルが居なくなって、ナツが引っ越して……自棄になってた時期があったから」

篠原「あはは、俺って意外とモテるんだよー?慰めてくれる子は一杯居たんだ」

鳴海「いや、別にモテんのは意外じゃねぇけど……」

橘「つまり、本物の乳を拝んだ事があるという事か……!?」ワナワナ

篠原「あー、うん。ある。中学の時に、何度か」

橘「き、貴様っ……義務教育を受けている分際であの肉厚をその手で堪能したというのか!」

桃山「いやあああ!アタシの天使が生息子じゃないなんてえええ!」

鳴海(何つう爆弾仕込んでやがんだよ、こいつ……)


544: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:02:56 ID:FdTaUJcUKY

篠原「でも、何にも得るものなんてなかったよ。相手の女の子も別に俺の事を好きだった訳じゃなかったし、そういう子は一人も居なかった」

篠原「……虚しくなるだけだから、もうそういうのは止めたんだ。色々リセットしたくて二次試験でこの学校受けたんだよ、俺」

鳴海「リセット、出来たのかよ」

篠原「あはは、リセットどころか。俺もう皆に色々知られすぎてスッポンポン状態だよ」

桃山「スッポンポン……」

橘「鼻血出てるぞ、変態オカマ」

篠原「そういう鳴海こそ、どうなの?」

鳴海「……は?お、俺の事は別にいいだろ」

橘「お前から話題を振っておいてそれはないだろう」

橘「お前まで俺の癒しに手を出したりはしていないだろうな!」


545: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:06:24 ID:DQKEsv8xrE

鳴海「そ、そんなのねぇよ……」

篠原「彼女居た事ないの?」

鳴海「それはある、けど……篠原と大して変わんねぇよ。誰も俺の事好きだった訳じゃねぇし」

桃山「あ、アンタが女の子と!?駄目。アタシのライフが無くなる……」フラフラ

鳴海「別に、付き合ったなんて言えるようなもんじゃねぇよ。一週間とか、そんなんばっかだし」

鳴海「寄ってくる女子なんか全員興味本位でだったし。俺も別に見た目がマシだったからとか、そんな理由でオッケーしてただけだし」

鳴海「皆、親の名前に釣られてきた奴らだって分かってたから……」

篠原「鳴海もしたかったんだね、リセット」

鳴海「……まあ、一応」


546: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:08:53 ID:DQKEsv8xrE

橘「なんだ。つまりはまともな恋愛もした事のない奴ばかりな訳だ」

桃山「ちょっと!アタシはまともに恋愛してたわよ!」

篠原「でも、なんでこんな話になったんだっけ?」

橘「……さあ?」

鳴海(一号二号が二人は何処まで行ってんのかとか言うからこうなったんだけどな)

鳴海(……肝心な事は訊けなかったか)

鳴海「さてさて、果たして王子様はヒヨコちゃんの愛に気付いてんでしょうかねぇ……」

桃山「何よそれ、何かのお伽噺?」

鳴海「んー、現在連載中のお話かな」

橘「なんだお前、○ャンプでも買ってるのか」

篠原「なになに?今度は何の話?」

鳴海「王子様が鈍感だって話」

鳴海(……頑張れよー、ヒヨコちゃん)


547: ◆UTA.....5w:2012/12/7(金) 23:11:56 ID:DQKEsv8xrE
>>534-546
これにて投下終了します。

SS内ではついに年を越してしまいましたが、果たして年内に完結出来るのでしょうか。
一抹の不安を抱えつつ、今日はお開きとさせて頂きます。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
548: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 00:28:21 ID:jwabo7NvG2
更新お疲れさまっすー☆

えらい爆弾がwww
篠くん、女子ちがくてよかったー。
でもまあ、これでピヨちゃんを安心して任せられるな。(色んな意味でw)


さて、橘!
お前ー…想像以上に可愛く進化しとるなw
初恋もまだの変態メガネは美味し過ぎr(自重w)
ごちそうさまでした☆


そ〜れノシ≡CCCC
つホッカイロ

549: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 17:55:13 ID:E3xJhxYBro
篠原が童貞じゃないだと!
ガールズトークならぬ、ボーイズトークですね

っCCCCC
550: 名無しさん@読者の声:2012/12/10(月) 09:15:39 ID:ANJP2Mgvgk
1位!おめでとうございます!
完結なんてしてほしくないと思ってしまう
それくらい大好きだよ
こんなにドハマりしたのは初めてだ

責任とってよね////
っCCCCCCCCCC
551: 名無しさん@読者の声:2012/12/11(火) 04:01:35 ID:s53jOXq6xY
嫁がデレた…だと?

みんな可愛いよ〜。無条件に可愛い。(ノ∀`)(>>1含む)ありがとう。癒されるわぁ☆


つCCCCC
つ購買プリン+Ca
つコーヒー牛乳+Ca
つ靴下w

楽しみにしてるけど、無理しんときなぁ(^-^)
552: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:43:56 ID:w/b1EyjZ5M
>>548
理由はどうあれ、篠原のように中学時代に大人の階段を上っている人も少なくはないですからね。最近の若いもんは成長が早くてついて行けませんよw
初恋もまだのくせにAVには手を出すなんて、これもまた恐ろしい事です。548さんが天使のような方で本当によかったね、変態メガネ。
かじかんだ手にホッカイロは染みますね。ありがとうございます!

>>549
我ながら恐ろしい設定です。一番純粋ぶっているくせに経験済みだなんて、とんだ猫被り野郎ですよね。
ボーイズトークの次はガールズトークです!

>>550
わーい、ありがとうございます!
こうして1位になれたのも、応援して下さる皆さんのお陰です。ありふれた言葉でしか感謝を伝えられず、改めて自分の語彙のなさが悔やまれます。
趣味で物語を書く事もあるのですが、私自身こんなにも一つの作品に長く触れているのは初めてです。なので、やはり終わりが来るのは寂しいものがありますね。
どうかこのSSの最後が550さんに満足して頂けるものになりますように。

>>551
何だか皆さんに可愛いと言って頂けて、段々私も可愛いと思うようになってきました。愛着が湧いてくると、やはり馬鹿な子程可愛いものですねw
しかし、私も含むとは一体どうなされたのですか。1は階段から転げ落ちて骨折するような鈍臭いだけの人間です。過去に左足を骨折した事があるのですが、その時もやはり階段でした。
ジャンプで飛び跳ねて着地失敗。そして骨折……どうでしょうか、それでも可愛いと仰って頂けるのであれば、橘なんか捨てて私と結婚して下さいw
553: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:45:21 ID:w/b1EyjZ5M

──一年生教室


一年女子「ちょっと、どういう事なの清瀬さん!」机バンッ

清瀬「ふぇ!?な、何が?」

一年女子「イケメン先輩だよ!あたし、しょんべん先輩に聞いたんだけど!」

鈴木「お静かに。皆見てるよ」

一年女子「よくそんなに冷静でいられるよ……」ガタン

清瀬「う、うち何かしたやろか……?」

一年女子「いやいやw違う違うw清瀬っちは何もしてないよww」

一年女子「ごめん、つい興奮しちゃって。それから、もう一つごめんね」

清瀬「な、なんで一年女子さんが謝るん?」

一年女子「イケメン先輩と清瀬さんの事、気になってしょんべん先輩に無理矢理聞き出しちゃったんだ」


554: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:48:31 ID:vWFRRZFXl2

清瀬「鳴海くんに?なんでまた、そんな……」

一年女子「しょんべん先輩が一番話しやすかったんだよww」

一年女子「清瀬さんから聞いた話だけじゃどうなってるのか分からなかったから4馬鹿先輩に聞こう、って思って」

鈴木「分からないって、何が」

一年女子「二人の関係!付き合ってないって、どういう事よー!」

清瀬「な、なんでそうなるんよ!」カァ

一年女子「ハグしたんだろうよwクリスマスも一緒に過ごしたんだろうよwそこまでして、なんで付き合わないんだよww」

鈴木「ハグと、クリスマス……」

一年女子「ただの友達がそこまでする事って、なかなかないよ。しかも、相手はあのイケメン先輩だよ?」

清瀬「うちは、篠原くんの色んなとこを知れたら、って……」

一年女子「それで満足だって言ったの!?」


555: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:52:09 ID:w/b1EyjZ5M

清瀬「ま、満足やとは言ってへんよ。ただ、篠原くんの事が知りたいって、言いました……」モジモジ

一年女子「おおwwして、イケメン殿は何と申したww」

清瀬「篠原くんも、う、うちの事、教えてって……」

一年女子「それで?」

清瀬「へ?そ、それでって?」

一年女子「その後どうしたの!」クワッ

清瀬「ひっ……橘くんが叫んで走って逃げただけです!ホンマにそれだけなんです!」

一年女子「……何なのその今時珍しい純情っぷりは」ハァ

清瀬「???」

一年女子「鈴木さんも一緒に居てよく悶々としないなwオラ今聞いてるだけで、もうwwもうww」

鈴木「???」

一年女子「イケメン先輩の事、沢山知れた?」

清瀬「た、沢山かどうかは分からへんけど、色んな事聞かせて貰たよ。うちだけや、ないけど……」

一年女子「甘ぁーい!!」

一年女子「ス○ードワゴンのネタではありませんよww」

鈴木「……」


556: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:53:07 ID:vWFRRZFXl2

一年女子「あのね、何度も何度も何っっ度も言うけど、相手はあのイケメン先輩なんだよ!分かる!?」

一年女子「あの人超バリア張ってるけど、それでもモテるでしょ!あたし、イケメン先輩が何度も告られてんの知ってるんだから!」

一年女子「彼女ってのは友達とは全然別なの!“友達”のイケメン先輩だけ知れたらそれで満足なの!?」

清瀬「え、あの……」

一年女子「清瀬さんはイケメン先輩の事好きなんじゃないの!?他の誰かに取られちゃっても本当にいいわけ!?」

鈴木「一年女子さん、落ち着いて」

一年女子「ちょw相棒荒ぶりすぎww」

一年女子「ごめん、熱くなっちゃった。でもさ、あたしはイケメン先輩の隣に清瀬さんじゃない別の誰かが居るとこは見たくないんだよねー」

一年女子「お節介なのは分かってるんだけどさ。皆が皆、清瀬さんみたいに純情じゃないんだもん。あたしだって猛アタックするし」

一年女子「押しに負けちゃう事ってあるんだよなwイケメン先輩にはそうなってほしくはないですなww」

鈴木「つまり、清瀬の事を心配してた訳だ。優しい子だね、君達は」


557: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:54:18 ID:vWFRRZFXl2

清瀬「……う、うちも、思うよ。“友達”の篠原くんだけやなくて、もっと知りたいって思うよ」

清瀬「でも、どうすればええんかなんて分からへんよ……」

一年女子「そんなの簡単じゃん」

一年女子「清瀬さんの気持ちをぶつけりゃいいんだよww」

清瀬「気持ち……」

一年女子「イケメン先輩の事、好きなんでしょ?それとも、友達としての好きなの?」

清瀬「……好き、です」

清瀬「友達としてやなくて、特別な……他の皆への好きとはちゃう感情やと思う、けど……」

清瀬「こんなん、よう言わんよ。うちみたいな地味な子、篠原くんには似合わへんもん」

一年女子「清瀬さん……///」キュンッ

鈴木(……なんて可愛らしい)

一年女子(うはw可愛すぎるやろww)


558: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:56:29 ID:vWFRRZFXl2

一年女子「清瀬さん、あたしは自分がどうとかは関係ないと思うだよねー」

清瀬「関係ない……?」

一年女子「そりゃあ、自分を磨くのは大事だと思うよ。やっぱり好きな人には可愛いと思われたいし」

一年女子「でもさ、それよりも一番大事なのは気持ちっしょ!爆発しそうな程好きなら爆発させちゃえばいいんだよ」

清瀬「う……でも、いきなりそんな事言えんし、心の準備が……」

一年女子「フヒヒw準備なら十分出来るぜww」

清瀬「?」

一年女子「来月にイベントがあるだろwバレンタイーンww」

鈴木「バレンタイン……」

一年女子「告るのなんて自分のタイミングでいいけど、本命チョコは渡さないとね!」

一年女子「いくら鈍感ボーイでも本命チョコ貰えば色々と察するでしょうなw」

一年女子「頑張れ清瀬さん!他の女なんかにイケメン先輩を取られちゃ駄目なんだからね!」

清瀬「え、えぇー……!?」


559: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:59:10 ID:w/b1EyjZ5M

──────‐‥


清瀬「ど、どないしよう……バレンタインにチョコなんか、男の子に渡した事あらへんよ……」

鈴木「でも、確かに清瀬の気持ちに気付いて貰える近道にはなるんじゃないかな」

清瀬「うちの気持ち……」カァ

鈴木「私も、篠原くんの隣には清瀬に立っていてもらいたいな。篠原くんが押しに負けるとは思わないけれど」

清瀬「あ、あの、鈴木さんも渡すん?」

鈴木「……何を?」

清瀬「何って、チョコやんか。ば、バレンタインの……!」

鈴木「私が?篠原くんに?」

清瀬「そ、そうやなくて!いや、篠原くんにあげるのは全然ええと思うんやけど、そうやなくて!」

清瀬「鳴海くんに、本命チョコ……渡さへんの?」


560: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:00:47 ID:vWFRRZFXl2

鈴木「……高校生は、ハグとキスまでなんだって」

清瀬「へ?は、ハグ?」

鈴木「桃ちゃんに言われたの。高校生はハグとキスまでよって」

鈴木「一年女子さん達も言ってたでしょう。ハグもして、クリスマスも一緒に過ごして……何故付き合わないのかと」

清瀬「う、うん」

鈴木「付き合うって、つまりは桃ちゃんが言っていたような事をするんでしょう?」

清瀬「た、多分……」カァ

鈴木「分からないの。私の“好き”は、そういう事をしたい程のものなのか」

清瀬「そんなん、うちかって……」

鈴木「違うよ。清瀬と私は全然違う」


561: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:01:35 ID:w/b1EyjZ5M

鈴木「篠原くんの事を話してる時の清瀬、凄く可愛らしいもの。恋をしてるってこういう事なんだってよく分かった」

清瀬「鈴木さんかって、同じやよ?」

鈴木「同じ?」

清瀬「普段は冷静な鈴木さんが鳴海くんの事で色々悩んでた時、う、うちも可愛い思たもん!」

清瀬「鳴海くんのクリスマスの予定気にしとった鈴木さんは恋しとる子やったよ!」

鈴木「でも、想像出来ないんだもの」

清瀬「想像て、何を?」

鈴木「桃ちゃんが言っているような事をしている自分。その相手があの子だったらって、想像が出来ない」

清瀬「そ、そんな事っ……」

清瀬(……あれ、想像出来ひん)


562: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:06:38 ID:vWFRRZFXl2

鈴木「バレンタインには義理チョコもあるんだって。友達にも渡していいんだよ」

清瀬「え?あ、うん」

鈴木「皆の分はちゃんと用意するから。清瀬にもあげる」

清瀬「う、うちも!うちも、鈴木さんにチョコあげる!」

鈴木「うん、ありがとう」

清瀬「……あ、鳴海くんや」

鈴木「鳴海くん?何処に?」

清瀬「ほら、グラウンド。どないしはったんやろ、生徒指導先生に追い掛けられとるけど……」

鈴木「どうせまた下らない事したんだろうね。生徒指導先生、何故かチョークの粉塗れだし」

清瀬「あ、捕まった……!生徒指導先生って足速いんやね」

鈴木「あーあ……馬鹿だね、本当に」クスクス

清瀬(鈴木さん、楽しそう……鳴海くんの事になると表情柔らかくなってるんやけど、気付いてはらへんのやろか?)

清瀬(……恋、しとると思うよ、鈴木さん。うちと同じ……)

清瀬「えへへ、なんやもう照れてまうやんかー」テレ

鈴木「?」キョトン


563: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:16:36 ID:vWFRRZFXl2
>>553-562
これにて投下終了します。

ランキング1位、ありがとうございます。以前とあるSS作者様も仰って下さっていたのですが、こうして何度もランキングに入る事が出来るのはとても凄い事だと思うんです。自分自身、とても驚いています。
こんな拙作でいいのだろうかとプレッシャーに感じる部分もあるのですが、それだけ沢山の人に支えて頂いているのもまた事実。感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

沢山の人に支えて頂きながら作り上げてきたこのSSが少しでも楽しんで頂けるものになっていれば、と願って止みません。
それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
564: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 09:16:04 ID:4V1WkMRGgs
一位おめでとうですー
こんなに飽きのこないSSはなかなかないよ
それだけの魅力が>>1さんにもあるんだよ
魔王SSの人が言ってたみたいにSS板に賞があるなら国民栄誉賞もんだなw

っ花束
っ吉田沙保里w
っCCCCC
565: 名無しさん@読者の声:2012/12/13(木) 00:25:34 ID:ANJP2Mgvgk
一年女子、いい奴だ
鈴木とピヨが純情すぎるから周りが頑張らなきゃいけないんだなw
ランキング1位おめでとう
俺からも吉田沙保里を捧げるよ


っ吉田沙保里
っCCCCC
566: 名無しさん@読者の声:2012/12/13(木) 07:05:28 ID:Siz1H67OdE
おめでとうございます!

つ荒縄
つ吉田沙保里
つ左とん平
567: 名無しさん@読者の声:2012/12/13(木) 23:13:34 ID:msAdqnPC.g
この流れなんかワロタwww
これでどうだろう

っ吉田沙保里
っ吉田沙保里
っ吉田沙保里
っCメダル
568: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 00:19:33 ID:dRfa/xcPwg
支援age
急かしてるつもりはありませぬ
正座して待ってます
569: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:44:03 ID:SRCGK.4MQ6
>>564
そんなに褒めて頂いていいのでしょうか。これが夢だとしたら、きっと今頃涎を垂らしながらニヤニヤしている事でしょう。
私ごときが頂けるのならば、あの作者様にも是非その賞をあげて頂きたいですね。
ところで、何故吉田沙保里w

>>565
お察しの通りです。あの二人が純情ぶるお陰で、周りの人に助け船を出してもらわなければ一生掛かっても先に進めないかもしれません。
1位ありがとうございます!でも何故吉田沙保里なんですかw

>>566
ありがとうございます、ありがとうございます!
しかし、どれもどう扱えばいいのか大変困惑しています。吉田沙保里も勿論なのですが、左とん平はどうすればいいのでしょうかw

>>567
無理に流れに乗る必要はございませんことよなのです。私もうっかり外でニヤついてしまいました。
吉田沙保里を三人も頂いてしまうと私の身体が保ちませんw

>>568
更新が停滞してしまって申し訳ございません。急かされて当然の低速っぷりなのに正座だなんて……orz
待っていて下さってありがとうございます。ただただ感謝です。


沢山の吉田沙保里をありがとうございますw投下します。
570: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:44:34 ID:dQdSMz.X2A

──放課後、校門前


鈴木「……何してるの、二人共」

橘「なんだ、一年コンビか。見て分からないのか」

桃山「あら、今帰り?今日は遅いのね」

清瀬「あ、はい。来月の作戦会議をって、一年女子さん達に引き止められてて……」

橘「来月?」

鈴木「うん。バレンタ──…」

清瀬「ああああの!お二人こそ、放課後にお掃除ですか!」ワタワタ

桃山「そうなのよー。なるみん達の所為でとばっちり受けてんの」

鈴木「ああ、そういえばあの子、生徒指導先生に追い掛けられてたね」

桃山「やだ、見てたの?」

鈴木「見たよ。生徒指導先生がチョークの粉塗れで発狂してるところ」

清瀬「こ、黒板消しでもドアに挟んどったんですか?」


571: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:49:46 ID:dQdSMz.X2A

橘「あの低能なクソチビと猫被り天然馬鹿がそんな可愛い悪戯で満足すると思うか?粉爆弾だよ、粉爆弾」

清瀬「粉、爆弾……?」

桃山「授業で使ったサランラップでチョークの粉を包んでね……ぶん投げるのよ」

鈴木「おお、当たったら粉塗れだね」

桃山「そうよ、まったく!だからアタシ達は華麗に避けただけなのに!」

橘「いつもいつもタイミングよく現れるから悪いんだ。あの教師め……」

鈴木「なるほど、それで二人共掃除させられてるんだね」

桃山「まあ、篠くんとなるみんはまだお説教食らってるけどね」

橘「女だ何だとうつつを抜かしてるからこういう事になるんだよ」

清瀬「お、女……?」


572: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:52:27 ID:dQdSMz.X2A

桃山「そうそう、なるみんたら珍しく恋愛話なんて振ってくるもんだから驚いたわよー」

鈴木「鳴海くんが、恋愛の話……」

桃山「ね、意外でしょう?あの子も恋愛の経験くらいはしてるのね」

橘「あんな低能な猿以下の人間でも、権力を振りかざせば女は寄ってくるという事だ」

桃山「あら、自分だけ経験した事がないからってそんな言い方は酷いんじゃなぁい?」

桃山「黙ってりゃ可愛い顔してるじゃない、あの子。おチビちゃんだけど女の子が寄って来ない顔じゃないわよ」

清瀬「そ、そうですよ。ホンマは優しくてええ人やし、彼女くらい簡単に……」

橘「喧しい!この脳内お花畑共が!俺は悔しいなんぞ思っていないからな!」

桃山「本当は悔しいくせに……」フッ


573: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:53:40 ID:dQdSMz.X2A

清瀬「でも、意外やなぁ。皆さんでも恋バナとかしはるんですね」

桃山「男の子だって恋愛話くらいするわよ。まあ、この子達の話を聞いたのは初めてだったけど」

橘「俺は他人の色恋沙汰なんかには興味はないからな」

桃山「アタシは興味津々だけどね。乙女は他人の色恋沙汰は大好物だもの。ねぇ、ピヨちゃん?」

清瀬「そうですね。興味はある、かな」テレ

橘「そんなもの聞いてどうする。実際に乳を堪能出来る訳でもあるまいし」

桃山「誰も乳の話なんてしてないでしょうが」

橘「ところで鈴木がやけに静かだが、やはりお前も興味がないんだな」

鈴木「……」

桃山「何言ってんのよ、鈴木ちゃんだって女の子なのよ?興味ない訳ないじゃないの」

桃山「……まあ、確かに男の子相手に頬赤らめてる姿は想像しにくいけど」


574: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:56:14 ID:dQdSMz.X2A

鈴木「あるよ」

橘「ほら見た事か。鈴木はお前のような脳内お花畑とは違…………何ぃ!?」

鈴木「私だって、知りたいと思う事くらいあるよ」

桃山「あらまあ。あんな事を言っといて何だけど、意外だわ……」

鈴木「どんな風に交際というものをしていたのか、どんな人に思いを寄せていたのか、私はあの子の事を何も知らないもの」

桃山「? あの子……?」


篠原「解放されたぞー!って、あれ?鈴木さんと清瀬さんだー」

鳴海「あー!テメェらサボってんじゃねぇよ!」

橘「ああ?貴様がそんな事を言える立場だとでも思っているのか」

鳴海「うるせぇ!正座しながら原稿用紙10枚分も反省文書かされたんだからな!」

橘「自業自得だろうが!この阿呆!」

鳴海「何だとクソメガネ!」

橘「俺様に迷惑を掛けた事をまず詫びろ!この低能短足クソチビが!」

桃山「もう!喧嘩は止めなさーい!」


575: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 18:59:24 ID:SRCGK.4MQ6

 ギャー ギャー


清瀬「か、帰ろっか、鈴木さん……」

鈴木「……」

清瀬「鈴木さん?」

鈴木「……あの、皆さん甘いものはお好きですか」

桃山「ええ、好きよ?」

篠原「俺も好きー!橘はどうか知らないけど、鳴海は」

鳴海「好きだ!」

鈴木「!」

篠原「もうっ、俺が答えてたのにー」

鳴海「好き、大好き、むちゃくちゃ好き。何?何か持ってんの?」

鈴木「……っ、持って、ない」フイッ

鳴海「は?じゃあなんでそんな事訊くんだよ。期待させやがって」

鈴木「持ってないけれど、待ってて。その内きっと渡すから」

鳴海「?」キョト


576: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:03:00 ID:SRCGK.4MQ6

橘「俺は別に好きでも嫌いでも──…」

鈴木「それじゃあ、行こうか清瀬」グイッ

清瀬「ふぇ?す、鈴木さんそない引っ張ったら転んでまう……!」

橘「おい!無視は止めろ!」

鈴木「じゃあ、皆さんまた明日」スタスタ

清瀬「え?あ、ちょっ……さ、さようならー!」

桃山「さようならー……?」

篠原「あはは、清瀬さん転んじゃうよー」

鳴海「なんだあいつ。相変わらず変な奴だな」

橘「初めてですよ……ここまで俺様をコケにしたおバカさん達は……」ワナワナ

篠原「えっ橘の戦闘力って53万もあったの……?」


※橘はフ○ーザ様ではありません


577: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:09:00 ID:dQdSMz.X2A

鳴海「あーあ、面倒臭ぇ。ちゃっちゃと掃除終わらせて帰ろうぜ」

篠原「そうだね。橘も早く帰らなきゃ妹ちゃん達のお迎え遅れちゃうんじゃない?」

橘「いや、今日は父さんが迎えに行けると言っていたから大丈夫だ。まあ、早く帰るに越したことはないがな」

篠原「よーし!ちゃっちゃと終わらせるぞー!」

桃山「……」

橘「おい、オカマ。ぼーっとしてないで早くしろ」

桃山(さっきの鈴木ちゃん、頬赤らめてたような……)

橘「聞いてるのかオカマ。手を動かせと言ってるんだ」

桃山(“あの子”って言ってたわよね。それに、あの反応。まさか……!)バッ

鳴海「うぇー!誰だよこんなとこにガム吐いたの!踏んじまったじゃねぇか!」

篠原「あはは、最悪ー」

桃山「ぎゃーっ!あり得なーい!!」

橘「どいつもこいつも俺を無視するのは止めろ!」


578: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:14:55 ID:SRCGK.4MQ6

──────‐‥


鈴木「……」スタスタ

清瀬「すず、鈴木さん、どないしたんよ急に」

鈴木「……清瀬、」ピタッ

清瀬「わわっ、はい!」

鈴木「チョコレートって、どうやって作るのかな」

清瀬「……へ?」

鈴木「原材料は確か砂糖とカカオマスと植物油脂、それから……」

清瀬「いやいやいや!そんな段階から誰も作りませんから!ちゅうか、原材料言える時点で凄いわ!」

鈴木「おお、見事なツッコミ」パチパチ

清瀬(なんかもう自分のキャラが分からんなってきた……)


579: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:19:28 ID:SRCGK.4MQ6

清瀬「あの、皆手作り言うてるけど、市販のチョコレート溶かして固めるだけが殆んどやと思うねん」

鈴木「そうなのか。理解した」

清瀬「でも、なんでいきなり……もしかして、鳴海くんに?」

鈴木「……」コクリ

鈴木「さっき、桃ちゃんと清瀬が言っていたでしょう。女の子が寄って来ない顔じゃない、彼女くらい簡単に出来るって」

清瀬「あ、うん。言うた、けど……」

鈴木「一年女子さん達が言っていた事、私には関係のない話だと思っていたけれど……」

鈴木「私だって同じだ。“友達”じゃないあの子を他の誰かに知られるくらいなら、私が知りたい」

清瀬「!」

鈴木「桃ちゃんが言っていたような事をしている自分は想像出来ないけれど、それでも知りたい」

鈴木「……これは、恋と呼べるのかな」


580: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:26:29 ID:dQdSMz.X2A

清瀬「〜〜っ///」

鈴木「そうじゃなければ、ただの好奇心なのか……うーむ……」ブツブツ

 ガバッ!

鈴木「清瀬……?」

清瀬「」ギュウゥ

鈴木(苦しい。前にもこんな事があったような……)

清瀬「す、鈴木さん!」バッ

鈴木「はい。鈴木です」

清瀬「こ、こ、恋っ!やと、思います!」

清瀬「前に教室で鈴木さんから聞いた時、うちも自分の気持ちに自信なかった。だから何も言えんかったけど、今は言える」

清瀬「鈴木さんは恋してる。ちゃんと、ホンマに鳴海くんの事好きなんやって思う。だって、」

清瀬「だってこんなに可愛いんやもん!」キャー


※前にもこんな事がありました(>>64参照)


581: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:30:23 ID:dQdSMz.X2A

鈴木「なるほど、これが恋……」

清瀬「あれ?鈴木さん、も、もしかして、初恋……?」

鈴木「こんな気持ちは初めてだから、そういう事になるね」

 ガバッ!(二回目)

清瀬「つ、作ろう、チョコ!生チョコくらいなら、うちでも作り方分かるから!」ギュム

鈴木「一緒に作ってくれるの?」

清瀬「勿論!」ギュムム

鈴木「ありがとう、清瀬」

清瀬(初恋て、初恋て、何て可愛いっ……!!)キャーキャー

鈴木(……苦しい)



坊や「ママー、あの人達抱き合ってるー!百合臭がするよー!」

ママ「見ちゃいけません!」


582: ◆UTA.....5w:2012/12/20(木) 19:33:23 ID:SRCGK.4MQ6
>>570-581
これにて投下終了します。

女の子同士とはいえ、道端で抱き合うのは止めましょう。見ていて何故だかドキドキしてしまいます。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
583: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 20:02:51 ID:UnuDOGAJ46
鈴木かわいいよ鈴木
っCC
584: 名無しさん@読者の声:2012/12/21(金) 01:52:10 ID:dDeF057rqo
フリーザ様ワロタwww
ブチ切れるシーンも是非見たいもんですwww

鈴木さん可愛いよ鈴木さん

CCCCCC
585: 566:2012/12/21(金) 17:20:09 ID:HjwQxmXZFk
支援です!
荒縄はそりゃぁ……橘を縛り上げて吊るすためにあるんですよキリッ(`・ω・)b

586: 名無しさん@読者の声:2012/12/21(金) 21:36:35 ID:NJlVAieoXM
うはーw
鈴木嬢ヤバーイィィィ!!
なんだなんだ!キュンとしたんだけどっwww


あと、坊やは大きなお友達臭がするよーwwww


今日も面白かったCCC
バレンタインが楽しみすぎるっ…!
587: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 14:38:46 ID:ANJP2Mgvgk
橘哀れww
俺の乳でよければ堪能させてやんよ
男だけど

っ俺の乳
っCCCCC
588: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 00:33:27 ID:sbmRiN/Nnk
>>1さんにメリークリスマスを言おうと思っていたのに、すっかり忘れてしまっていた…orz

今更ですがメリークリスマス!
4馬鹿達に
っお菓子
>>1さんに
っC
っ愛
589: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 00:46:04 ID:gmxoyXzU9U
あけおめ支援です!
590: ◆UTA.....5w:2013/1/1(火) 02:42:08 ID:DeKCaJKwag
明けましておめでとうございます。1です。
年末年始の忙しさにかまけて更新が滞ってしまい申し訳ございません。それにも関わらず沢山の支援やランキング1位という結果を頂き、有難く思うと同時に身の縮まる思いです。
三ヶ日が終わるまでは私生活も慌ただしく、投下するのも難しいかと思います。こんなSSでも待っていて下さっている方がいらっしゃいましたら本当に申し訳ございません。
ささっと終わらせてすっと格好良く去りたいのですが、上手くいかないものですね。こんな奴ではありますが、今年も宜しくお願い致します。
591: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 04:54:35 ID:lI.4oFErUU
あけましておめでとうご座うます!
592: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 17:38:47 ID:k.MbfG1MzA
本年も宜しくお願いしまあすっ!

気長に待ってるから、無理しなくていいのですよv

593: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 02:51:08 ID:8Lpe9PYaR6
追いついた…だと?
594: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:43:20 ID:1wpZF1u5xk
>>583
奇遇ですね、私も段々と鈴木が可愛く思えてきました。
しかし、可愛い女の子を書くのはどうも苦手ですw

>>584
いつかブチ切れさせてみたいですね。虫ケラ呼ばわりをして痛がる橘……滑稽です。
皆さんに可愛いと言って頂けて、鈴木と共に1もほくほくしております!

>>585
何というSMプレイ……!
橘なら喜んでしまうのではないでしょうか。もしかすると、566さんが橘に縛られてしまうかもしれないのでお気を付け下さいませw

>>586
キュンとして頂けたのならこれ幸い!むず痒くなるような甘酸っぱいSSを書きたいものです。
坊やを大きなお友達で想像するとあまりにも気持ち悪くて若干ニヤけましたw

>>587
橘「男の平坦な乳など……!」

と、申しておりますw
ですが、1は逞しい胸板は大好物です。男性の手の甲や腕に浮き出る血管はとても素敵だと思います。

>>588
とても遅くなってしまいましたが、メリークリスマス!
サンタさんは私の元には現れてくれませんでした。

>>589
明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い致します!

>>591
明けましておめでとうごぜうますです。新年早々の支援、本当にありがとうございます!

>>592
皆さんのその暖かい心遣いに何度救われた事でしょう。いつまでも甘えてばかりで申し訳ございません。
やる気が空回りしてばかりで筆が進まず、このようにだらだらとスローペースですが出来る限り頑張らせて頂きます!

>>593
もしかして前スレから追い掛けて来て下さったのでしょうか。ありがとうございます、お疲れ様です!
また593さんに追い掛けて頂けるよう、頑張って投下させて頂きます!
595: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:44:07 ID:S51Korxz1o

──小話


篠原「明けましておめでとうございまーす」

鳴海「2013年ー!」

桃山「……随分今更なご挨拶だこと」

橘「本編では既に年を越しているからな。ちゃんとした挨拶はしておくべきだろう」

篠原「あはは、本編はもう2月だからねー」

鳴海「年越し話も書こうと思ってたみたいだけど、俺達住んでる所バラバラだからな」

桃山「公立の中学生設定ならもう少しご近所さんになれたのに……なんて1は少し後悔していたみたいだけどね」

橘「そうすると俺達のセンチメンタル話に矛盾が生じるから無理らしいがな」


596: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:48:42 ID:1wpZF1u5xk

篠原「丁度良い機会だし、少し本編のおさらいを簡潔にしてみようと思います!」ビシッ

鳴海「最初のセンチメンタル話はオカマだったよな」

桃山「そう。アタシがまだ本当の自分を隠して“僕”って言ってた頃のお話ね。梅川さんっていう可愛い彼女まで居たのよ」

橘「結局、気持ち悪いオネエ口調で女装している所を見られて、全てがバレてしまった訳だ」

桃山「そうねぇ……あの時は本当に、全て終わったと思っていたの」

篠原「だけど違ったんだよね。梅川さんも桃ちゃんに好かれる為に大和撫子を演じて、本当の自分を隠してたんだっけ」

鳴海「で、前向きな梅川の発言に背中を押されて、地元から離れたこの学校でオカマ爆発。迷惑な話だよなー」

桃山「何が迷惑なのよ!アタシなりのケジメを付ける為に、高校生活の三年間は本当の自分を曝け出そうって決意しただけじゃない!」

桃山「まったく失礼しちゃうわね。ほら、とっとと次に行くわよ!」


597: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:49:53 ID:S51Korxz1o

橘「ふむ。次は俺の話だったか」

篠原「橘は年の離れた妹が居て、ずっと嫉妬してたんだよね」

鳴海「しかも母ちゃんのお腹には弟も居たんだよな。メガネはマザコンだから弟にも母ちゃんを取られると思って、全然喜んでねぇっつー最低兄貴」

桃山「酷い言い草ね。メガネだってまだ子供だったんだから仕方ないわよ」

橘「母さんは重い病気を患っていた。弟を出産するか、堕胎するか……選択を迫られていたんだ」

篠原「お母さんは前者だった。子供達への大きな愛を橘に教えて、亡くなったんだよね……」

橘「気付くのが遅すぎたがな。だから、俺はあの二人の為に出来る限りの事をしてやりたいと思っている」

鳴海「メガネは俺達の中で唯一バスも電車も必要ないぐらい学校の近くに住んでんだよな」

橘「妹と弟はまだ保育園児だからな。その為にランクの高い学校は選ばず、自宅から一番近い学校を選んだという裏設定がある」

桃山「なるほどね、学年一位の秀才くんがアタシ達と同じレベルの高校を受験したのには訳があったのね」

橘「そういう事だ。さあ、次に行くぞ」


598: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:50:21 ID:1wpZF1u5xk

鳴海「次は俺かー」

篠原「鳴海ん家は実はお金持ち!両親はブランドを立ち上げて成功したんだよね!」

桃山「そうそう、それにコンプレックスを感じてたのよ」

篠原「私立の良い学校に行く筈だったのに反抗して、自分の事を知らない地元から離れたこの学校に進路を変えたんだよね」

桃山「その辺は少し、アタシと似たような理由よね」

橘「俺と同じで親の愛情に気付けず、一人でいじけてた所を従妹の鳴子に喝を入れられたんだな。それも当時小学生だった小娘に」

鳴海「あん時は俺もガキだったんだよ。でも、変に物事考える年齢でさ。純真無垢な鳴子がうざくてしょうがなかったんだって」

篠原「だけど鳴子ちゃんのお陰で両親に言えたじゃん、将来の夢。カラーコーディネーターとか格好良いと思うよ」

桃山「なるみんが制服を着崩してあれこれ着るっていう設定は、此処にあったのよねぇ」

鳴海「ん、まあな。もういいだろ!次!」


599: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:12 ID:S51Korxz1o

篠原「あはは、次は俺でーす」

桃山「篠くんにはハルくんっていう、双子のお兄ちゃんが居たのよね」

鳴海「篠原は劣等感の塊だったからなー。化けの皮が剥がれた時は別人すぎてビビったわ」

篠原「今の俺は殆どハルのコピーだからねー」

橘「互いに欺き合って一人の女を愛す双子の兄弟……考えれば考える程気持ち悪い設定だったな」

篠原「喘息持ちのハルを真冬の夜に置き去りにして死なせちゃったんだ。幼馴染みのナツも俺の母さんも、その所為で壊れちゃった」

桃山「だから篠くんは自分自身である“アキ”を殺して、“ハル”として生きようと決意した……重い話だったわね……」

鳴海「篠原も結局、自分の事を知ってる人が居ないこの学校を選んだんだっけ?皆似たようなもんだな」

篠原「俺は皆と違って二次試験で滑り込みセーフ!って設定だけどね」


600: 600レス突破! ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:58 ID:S51Korxz1o

清瀬「あ、あのう……うちらも居るんやけど気付いてはります……?」

鳴海「居たのかよ!何か言えよ!」

鈴木「実は最初から居たんだよ、しょんべんくん」

篠原「あはは、二人もこのSSには欠かせない重要人物だもんねー」

橘「二人共さっさと告白でもして終われ。今の展開は俺とオカマには関係なさすぎてつまらん」

桃山「あら、アタシは本編で二人の気持ちに気付いてるから蚊帳の外って訳じゃないわよ?」

橘「鈴木に関しては最近まで気付いていなかったくせに」

篠原「橘は何にも知らないくせにー」ヘラヘラ

鳴海「お前も人の事言えねぇだろ」

桃山「寧ろアンタ達全員に言われたくないわよ。鈍感なんだからっ」


601: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:55:33 ID:S51Korxz1o

鳴海「ピヨは分かりやすいけど、鈴木は全然分かんねぇよ。お前いつの間に俺に惚れてんだよ」

鈴木「それは本編で考えるから此処では語らない」

篠原「清瀬さんは俺の事が好きなんだよね?」

清瀬「うひ!?は、はい!///」

橘「肝心の鳴海と篠原はどうなんだよ。お前達はこの女共に惚れているのか?」

鳴海「いや、本編の俺は何も気付いてねぇから。つーか、こんな番外編でそんな重要な事言っちゃっていいのかよ」

篠原「俺はよく分かんないよね。分かってても流石に此処では秘密だけど」

橘「そうやって曖昧にするからだらだらといつまでも終わらないんだよ、このSSは」

桃山「もはやSSと呼んでいいのか分からない作品になってるわよね」


602: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:56:39 ID:S51Korxz1o

清瀬「で、でも、着実に完結に向かって進行していますよ……!」

鈴木「バレンタインが終わったらそろそろ──」

桃山「ストーップ!ネタバレ駄目!絶対!」

鳴海「これだけメタ発言しといて今更……」

橘「まあ、1はリクエストでもしてくれれば小話を幾つか書いて終わりたいと思っているようだがな」

篠原「そうなんだ。皆さん、何かリクエストがあればいつでも受付中でーす!」

桃山「完結が近付いたら改めて募集させて貰うわね。なければ適当に1が何か書くかもしれないけれど」

鈴木「じゃあ、そろそろ本編に戻ろう」

清瀬「そうやね。本編では新しくうちの──」

桃山「だから!ネタバレ駄目!絶対!」

篠原「前回の更新は>>570-581だったよね」

鈴木「随分間が空いてしまった事をお詫び申し上げます」

清瀬「が、頑張ります……!」


603: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 04:03:19 ID:S51Korxz1o
>>595-602
激しくメタ発言を連発の番外編を書いたところで、投下終了させて頂きます。

改めまして、更新が滞ってしまって申し訳ございませんでした。そんな中でも支援や投票をして下さった事、本当に有難く思っています。
スローペースではありますが必ず完結はさせますので、たまの暇潰し程度に覗いて頂けると幸いです。

2013年も楽しくSSを書いていられますように。
それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
604: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 06:30:33 ID:/2q.AjqILU
支援じゃーーー!
去年のネタに入れなかったので今やりますん
つ吉田しゃん
明けおめことよろ!
605: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 16:33:17 ID:GO6q6taDVk
待ってましたー!

リ、リクエストしてもいいの…?ドキドキ
4馬鹿の中身が入れ替わっちゃう話とか、どうかな…?ドキドキ

つCCCCC
つ吉田沙保里
606: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 23:17:28 ID:0u6D75m6ek
こうやって振り返ってみると本当に中身の詰まったSSだなぁと思います
これからもマイペースで更新していって下さいね
いつも楽しみにしています

っCCCCC
607: 名無しさん@読者の声:2013/1/10(木) 17:36:55 ID:8Lpe9PYaR6
だからいつも言っているだろう。
>>1が可愛すぎると!!!!!!聞いているのか!!!!!
608: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 02:43:51 ID:HFMy.YC3T.
うむ!同意する!
>>1からはイイ子オーラが出まくっとる!
だから結婚してくれと何度も言ってるのに!
支援するから結婚してくれ!
609: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 19:17:48 ID:IUq7hRbTBQ
>>605をちょっと見てみたい自分がいるww

>>1さん応援してます!
つC×100
610: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:53:55 ID:.nSeJwBfx.
>>604
霊長類最強の乙女をどう扱うのが正解なのか去年から考えあぐねていますw
今年も宜しくお願い申し上げます。

>>605
まさかこんなに早くリクエストして頂けるとは。とても嬉しいです、ありがとうございます!
吉田沙保里は置いておいて、妄想が膨らめば605さんのリクエストを形にさせて頂きたいと思います!

>>606
あまりにも余計な設定があり過ぎてぎゅうぎゅう詰めになってしまった部分はありますが、606さんが少しでも楽しんで頂けているのなら幸いです。
本当にもう、ペースが上がらず申し訳ございません。上手く纏まらず、四苦八苦しておりますorz

>>607
いつからそんな話になっていたのでしょうか!?
実際は607さんの期待を大いに裏切るような人間だとは思いますが、それでも褒めて頂けるのは嬉しいものですね。ニヤニヤしてしまいますw

>>608
そんな事を言われたのは初めてなので、少しばかり動揺してしまいましたw
支援を頂けるのはとても嬉しいのですが、608さんにはもっと相応しい方がいらっしゃいますよ。どうか血迷わないで下さいね。

>>609
とても妄想が膨らむようなリクエストなので、私も書かせて頂きたいと思っています。
が、問題は誰と誰を入れ替えるかですよねw何方か良い案がありましたらご助言頂きたいです!
611: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:54:26 ID:0z7MCrLKMA

──バレンタイン前日、清瀬宅


鈴木「お邪魔します」

清瀬「そ、そんな畏まらんで大丈夫!お父さんは仕事で遅くなる言うてたし、お母さんはパートの人らとご飯行く言うてたから」

鈴木「そう。初めてお会いするからご挨拶を、と思っていたんだけれど」

清瀬「えへへ、家に呼ぶん初めてやもんね」テレ

鈴木「機会があれば私の家にも呼ばれてね」

清瀬「うんっ……!」

清瀬「よーし!チョコレート作ろ!」

鈴木(……可愛らしい)

清瀬「」ルンルン


612: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:55:26 ID:.nSeJwBfx.

\ 簡単生チョコ講座 /


清瀬「板チョコを細かく刻んで、」

鈴木「板チョコ二枚」ストトトン

清瀬「湯煎で溶かします」

鈴木「はい」マゼマゼ

清瀬「生クリームを沸騰しない程度に温めて、」

鈴木「生クリーム50グラム」

清瀬「チョコレートと混ぜます」

鈴木「ちゃんと溶かす」マゼマゼ

清瀬「無塩バターと水飴を混ぜます」

鈴木「5グラムずつくらい」マゼマゼ

清瀬「洋酒を混ぜると美味しいけど、うちらは未成年やから止めておきます」

鈴木「真面目だね」

清瀬「あとは型に流して冷蔵庫で固めて、ココアパウダーを塗せば出来上がりです!」

鈴木「という事で作業工程終了」


613: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:57:11 ID:.nSeJwBfx.

──リビング


鈴木「チョコレート、一年女子さん達にもあげようね」

清瀬「うん、皆喜んでくれるとええなあ」ニコニコ

清瀬「ところで、固まるまでする事ないから暇やね……」

鈴木「そう?私は初めての清瀬の家だし、退屈しないよ」

清瀬「でも、何にもおもろい物あらへんよ?」

鈴木「そんな事ないよ。家族写真に混ざって韓流スターのスナップが飾られているのとか、さっきから気になって仕方ないもの」

清瀬「うちのお母さん、冬○ナ見てから韓流にハマってしまいまして……」

鈴木「この写真に写っているのがお母さん?優しそうな顔してる」

清瀬「えへへ、怒ったら家族で一番怖いんやけどね」


614: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:02:32 ID:0z7MCrLKMA

鈴木「隣に居るのはお父さんと……お兄さん?」

清瀬「あ、うん。うちとお母さんはお父さんの転勤に付いて来たけど、お兄ちゃんは仕事してやるから関西に残って……」


 ガチャガチャ──バタン!


清兄「たっだいまー!」

鈴木「」ビクッ

清兄「……あれ?どちら様……家間違えた?」

清瀬「お、お兄ちゃん!?」

清兄「なんや、間違えてへんやんかー。ちょっと焦ってしもたやん」ヘラヘラ

清兄「正月忙しくてこっち来れんかったから有給使って来ちゃった……ちゅうか、この子どちら様?」

鈴木「どうも初めまして、鈴木です」

清兄「どうもどうも、お兄ちゃんです」ニッコリ

清瀬(な、なんか恥ずかしい……)


615: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:03:43 ID:.nSeJwBfx.

──────‐‥


清兄「へえ、そうなんや。学校のお友達。妹がいつもお世話なってます」

鈴木「いえ、此方こそ」

清兄「そっかー、お友達かー。ちゃんと学校生活楽しんどるんやね、よかったよかった」

清瀬「ほんで、どないしたんよいきなり。こっち来るんやったら連絡くらい……」

清兄「休み取れたからすぐに車飛ばして来てん。皆の事びっくりさせたろ思たんやけど、オトンもオカンも居らんのやね」

清瀬「二人共、今日は帰るん遅い言うてたよ」

清兄「えー、折角来たのに残念。お土産も買ってきたのにー」

清瀬「お土産?」

清兄「55○の豚まん!お兄ちゃんは関西人やから言うてたこ焼きやなんて、ベタな事はせんよ!」

清瀬「十分ベタやと思うんやけど……」

清兄「えーと、鈴木さんやっけ。鈴木さんも一緒に食べよ!めっちゃ美味しいんやで、この豚まん!」

清瀬「あのー……どの豚まん?」

清兄「どのって、この……あれぇ?豚まん車ん中に忘れて来てしもたー」

清瀬「もうっ、阿呆!」

鈴木(清瀬の可愛らしいところは、お兄さん譲りなのか……)


※5○1の豚まんは新大阪駅でも買えますので、是非!


616: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:04:10 ID:0z7MCrLKMA

清瀬「ご、ごめんな鈴木さん、放ったらかしてしもて」

鈴木「気にしないで。久しぶりにお兄さんと会えたんだもの」

清兄「なんや大人しい子やね。普段からこんな静かなん?」

清瀬「えへへ、鈴木さんはこっち来て初めての友達なんよ。独りぼっちやったうちに声掛けてくれてん」

清兄「そうなんや、よかったやんか。綺麗な顔してはるし、お人形さんみたいやねー」ニコニコ

清瀬「うん!」ニコニコ

鈴木「……」ホクホク

清瀬「あの、折角やから豚まん食べよっか。うち取って来るよ」

清兄「え、でも……」

清瀬「すぐ戻るから待っとってねー!」

 パタパタパタ……バタン!


617: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:04:46 ID:.nSeJwBfx.

清兄「あらら……行ってしもた」

鈴木「行ってしまいましたね」

清兄「何処に車停めたか知らんやろうに……言うとる間にメール来ましたわ。車何処やて、ホンマ阿呆やなあ」

清兄「角のパーキングに停めてありますよっと。送信!」ポチポチ

清兄「あ、角のパーキングな、あそこ30分で250円やってん。ちょっと高ない?都会のど真ん中かっちゅうねんな」

鈴木「はあ……車に乗らないので相場は分かりませんが」

清兄「車は便利やけどお金掛かるよー。あんまり遠出せんのやったら軽で十分やと思うわ。最近の軽は中も広いし燃費もええし、何より維持費が安いからね!」

清兄「ほな、お前は軽かと訊かれると実はちゃうかったりすんねんけどね。阿呆やと思われるやろけど、男は見た目に拘る事があるからね。要するに格好付けなんやけど、軽ナンバーぶら下げて走りたないっちゅうプライドがやね……」

清兄「……あ、なんか一人で喋ってしもてごめんなさい」

鈴木「いえ、見ていて楽しいので問題ないです。そういう自分の趣味を語らせると熱くなってしまう子、友達に居ますから」

鈴木(……胸と車じゃあ全然違うけれど)


618: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:05:37 ID:.nSeJwBfx.

清兄「あはは、そうなんや。ごめんやで、ちょっと緊張してしもて」

鈴木「緊張?私はただの高校生ですよ」

清兄「いやー、女子高生と話す機会なんか社会に出たらなかなかあらへんからね。なんかいけない事しとるみたいで」

清兄「……ちゅうのは冗談で、妹のお友達とこうやって話すのは初めてなもんで」

鈴木「そうだったんですか」

清兄「うん。妹、あんなんやろ。チビの時からずっと引っ込み思案で、いつも僕の後ろ引っ付いとったんよ」

清兄「僕と妹、8つも離れとるから当然友達と遊んでる時は妹は輪に入れんのやけど、それでも引っ付いとった。学校の友達なんか家に連れて来た事あらへんかったしね」

清兄「あの引っ付き虫のブラコンが成長したんやなぁって……」シミジミ

鈴木「お兄さんはシスコンではないのですか」

清兄「僕は家族丸ごと大好きやから、強いて言うならファミコンです!」キリッ

鈴木「おお、それは素晴らしい」


619: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:06:07 ID:.nSeJwBfx.

清兄「あはは、鈴木さんてなんや、おもろい子やね」

鈴木「おもろい、ですか」

清兄「うん、おもろい!変わってる言われへん?」

鈴木「……よく、言われます。だから私も清瀬に出会うまでは一人で居る事が多かったですよ」

清兄「勿体ないなぁ、鈴木さんめっちゃおもろい子やのにー」

清兄「それに、あんなグズグズした妹に声掛けててくれたんやもん。ええ子やわ」

鈴木「いえ、それ程でも」

鈴木(可愛らしかったからつい、構いたくなっただけだもの)

清兄「ありがとう、鈴木さん」ポンポン

鈴木「……」

清兄「……あ、ごめん。つい頭撫でてしもた」テヘヘ


620: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:06:38 ID:.nSeJwBfx.

鈴木「清瀬が篠原くんを好きになったの、何だか分かる気がする」

清兄「へ?しの……何?」

鈴木「大きな手とか、優しい笑顔とか、お兄さんによく似てる」

清兄「ちょっと待った。誰それ、彼氏?」

鈴木「……」ギクリ

鈴木(どうしよう、口が滑った……)

鈴木「どうか今のは忘れて頂きたい」

清兄「えー、そんなあからさまにしまった!みたいな顔されたら気になるんやけど」

鈴木「気の所為ですよ」シレッ

清兄「嘘やね、鈴木さんポーカーフェイスやけど動揺隠しきれてへんよ?お兄ちゃんはお見通しやでー」

鈴木「……侮れないところも似てるわけか」

清兄「?」ニコニコ


621: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:07:05 ID:0z7MCrLKMA

 ガチャガチャ──バタン


清瀬「ただいまー。遅なってしもてごめ……」

清兄「」ジィー

清瀬「な、何なん人の事じろじろ見て……」

清兄「べっつにー?」

清瀬「ほら、豚まん温めて食べよ!そろそろチョコも固まる頃やろうし」

清兄「チョコ?」

清瀬「あ、うん。鈴木さんと一緒に作っててん。明日バレンタインや、し……」

清兄「うわー!やっぱり彼氏居るんやー!ちょっと会わん内にめっちゃ高校生活エンジョイしとるー!」

清瀬「いや、違っ……!あの、彼氏とかちゃうから!チョコはお父さんとお兄ちゃんにもあげるし!」ワタワタ

清兄「何やのそのついで感!メインは他に居ます言うてるようなもんやないか!」ウワァァン

鈴木「やっぱりお兄さんはシスコンなのでは」

清兄「ファミコンです!」キリッ


622: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:07:54 ID:.nSeJwBfx.

鈴木「お兄さん、清瀬は私のチョコレート作りを手伝ってくれているだけですよ」

清兄「え?そうなん?」

清瀬「へ?えっと、手伝ってるっちゅうか……」

鈴木「手伝ってくれているんです。あとは友達にあげる分を一緒に作ろうという話になって」

清兄「鈴木さん、彼氏にあげるん?」

鈴木「いえ、恋仲にはなっていません。私が一方的に思いを寄せているだけです」

清兄「青春やねぇ。鈴木さんがどんな子好きになったんか、ちょっと興味湧くなぁ」ニコニコ

鈴木「どんな……小さな男の子です」

清兄「いくら女子高生とはいえ、ショタはアカンで鈴木さん……」

鈴木「……」


623: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:08:43 ID:.nSeJwBfx.

清瀬(た、助かった……)

清瀬「豚まん、温めてくるね!」パタパタ

清兄「そない逃げるように行かんでも」

鈴木(誤魔化しきれた、かな……)フゥ

清兄「何となく僕に似てるっちゅう事はヘラヘラした子なんやろなあ。ええ男やなかったら、お兄ちゃんぶっ飛ばしちゃうかも」ヘラヘラ

鈴木「良い子ですよ、とても」

清兄「ん?それは鈴木さんの思い人の事?それとも、妹の?」

清兄「なんて、ちょっと意地悪やったね。青春は大いに謳歌するとええよ」ポンポン

鈴木「……やっぱり侮れない、か」


624: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:12:48 ID:0z7MCrLKMA
>>611-623
中途半端な区切りですが、これにて投下終了します。

上手く会話を成立させられず、納得のいかない仕上がりになっては書き溜めを削除する状態が続いています。これが倦怠期というやつでしょうか。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
625: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 23:56:54 ID:Myql.o1Bwk
>軽ナンバーぶら下げて走りたないっちゅうプライド

これ禿同ww
でも軽は軽で小回りきくし楽なんだよww

っCCCC
626: 名無しさん@読者の声:2013/1/16(水) 10:20:57 ID:/2q.AjqILU
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
627: 名無しさん@読者の声:2013/1/16(水) 14:46:22 ID:zoRYyzozkw
清兄は頂いた!! w
何だあのカワウィー生き物はwww
ピヨちゃん…ブラコンて訳じゃないのかな…?

倦怠期w
がんばって☆
出されたもの(文章)は、全て美味しく頂いております!!

しえん☆☆☆

628: 名無しさん@読者の声:2013/1/18(金) 03:07:56 ID:gpf1hiXgRs
>>627
え?清兄なら俺の隣で寝てるけど?

っC
629: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:18:17 ID:gAwlU3aRnM
>>625
私の兄と全く同じ事を仰っていて、やはりそうなのかと納得しましたw
というのも、清兄が熱く語っていた内容はほぼ私の兄の言葉です。そうやって少しずつ、周りの人達からネタを拝借しています。

>>626
沢山の支援感謝感謝感謝です!
これ、打つの大変だったのではないでしょうか。頑張って下さった626さんの指先さんにも、今一度感謝ですw

>>627
私としては鬱陶しい兄を演出したかったのですが、まさか可愛いと言って頂けるとは……!
清兄はああ言っていましたが、清瀬はブラコンと呼ぶ程ではありません。小さい時にひっつかれていたので勘違いしているのでしょうねw
倦怠期真っ只中です。今後の展開は考えてあるのに、皆全然喋ってくれません。もしかすると登場人物達の反抗期の間違いなのかも……

>>628
628さんは殿方でしょうか。
そのまま寝かせておいてやって下さアッー!
630: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:19:07 ID:i0XZOb6PJY

──バレンタイン当日


鳴海「いえーい。おはようございまーす」

桃山「おはよう、なるみん。随分ご機嫌じゃないの」

鳴海「朝から三つもゲットしたんだよ、チョコ!」

桃山「あら、モテモテじゃない。よかったわね」

鳴海「前から女子によこせって根回ししてたからな。有難いイベントっすよ、バレンタイン」ルンルン

桃山「……その三人の中に本命が居ない事を祈るわ」

女子A「鳴海ー、チョコ余ってるけどいるー?」

鳴海「おう!いるいるー!」

桃山「まるで餌付けされた猿ね……」ハァ


631: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:19:59 ID:gAwlU3aRnM

橘「何がバレンタインだ、下らん。何処ぞの業者が始めた風習にまんまと乗せられやがって……」

桃山「憎まれ口叩いてないで、欲しいなら欲しいって素直に言えばいいのに」

橘「俺がいつ欲しいと言った?あんな砂糖の塊をいつ欲しいと?」

桃山「本当に可愛くないわね、このメガネ」

橘「なんだ、お前も欲しいのか?ん?オカマといえど所詮は男というわけだ」

橘「しかし残念だったな。お前のようなカマ野郎にわざわざチョコを渡そうなどという物好きは──」

女生徒「あ、あの、桃山くん……これっ……!」バッ

桃山「え?あ、アタシ?」

女生徒「あの、私、桃山くんの女子力の高さにずっと憧れてて……よかったらお友達になって下さい!」

桃山「まあ嬉しい!そういう事なら勿論よ!」

橘「下らん!!」


632: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:21:13 ID:i0XZOb6PJY

鳴海「そういや篠原遅くね?遅刻すんぞ」モグモグ

桃山「そういえばそうね。まさか女の子に囲まれて身動きが取れないんじゃ……!」

橘「文化祭シーズンの一件を忘れたのか。もはや奴はヒール。幾ら顔が良かろうと、去年のようには──」


 ガラガラッ!


篠原「遅刻!?セーフ!?」

鳴海「セーフ」モグモグ

桃山「おはよう、篠くん!大丈夫だった?体触られたりしてないでしょうね?」

篠原「? 何の話?」

橘「フハハハ!ほら見た事か!こいつの時代は終わったんだよ!」

鳴海「篠原、今年はチョコ貰ってねぇの?」モグモグ

篠原「来る途中に少しと、靴箱に二つ入ってた。去年もだけどさ、誰からか分からないんだよね」ヘラヘラ

橘「下らん!!実に下らん!!!」


633: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:22:22 ID:i0XZOb6PJY

──昼休み


橘「何がチョコがあるから今日はいい、だ。浮かれやがって……」ブツブツ

鈴木「あれ、珍しいね。食堂に行くの?」

橘「ん?なんだ一年コンビか。珈琲牛乳を買いに来ただけだよ」

清瀬「な、鳴海くんと、しし篠原くんは一緒やないんですか?」

橘「あ゙あ゙ん゙?」イラァ

清瀬「」ビクッ

橘「あの馬鹿共は教室でチョコレート食い漁ってましたよ」イライラ

鈴木「ああ、やっぱり。今日はプリン買いに来ないだろうなと思ってたよ」

橘「そういう事だ」

清瀬「……」


634: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:22:59 ID:gAwlU3aRnM

橘「おいチビ、何をしょぼくれている」

清瀬「しょ、しょぼくれてなんか……いませんよ……」ショボーン

橘(……あからさまだな)

橘「あー、篠原は確かに複数の女共から貰っているが、その殆んどが匿名だ。去年もそうだった」

橘「アイドルのようなものだ。贈り物はされても告白までされる事はあまりない」

清瀬「……」

橘「第一、贈り物をされて靡く玉ではないだろう。あいつのガードの固さはお前が一番よく分かってるんじゃないのか?」

橘「まあ何だ、その……頑張れよ」

清瀬「! は、はいっ!」

橘(何を言ってるんだ俺は……下らん!実に下らん!!)


635: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:23:33 ID:gAwlU3aRnM

──────‐‥


橘「まったく、貴重な休み時間を他人の色恋沙汰で割く事になるとはな……」スタスタ

??「あのー、ちょっと其処のお兄さん」

橘「?」キョロキョロ

??「こっちこっち、ちょっとええやろか」

橘「物陰に隠れて俺を呼ぶとは……見るからに怪しい奴だな……」

??「いやあ、身内に内緒で見に来ちゃったもんで。バレて怒られるんも嫌やしね」ヘラヘラ

橘「身内が居るのならコソコソする必要もないだろう。ますます怪しい奴だな」

??「だって妹の彼氏が気になるんやもん!こっそり見て帰ろ思たのに妹にバレたら怒られるやんか!」


636: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:24:37 ID:gAwlU3aRnM

橘「妹?そうか、妹が居るのか」

清兄「あれ、お兄さんも妹居てはんの?」

橘「まだ保育園児の年の離れた妹だがな」

清兄「ほんならちょっとは分かるやろ?年の離れた妹がどんな男と付き合ってるんか、見てみたくなるやろ?」

橘「妹が俺に黙って男とちちくり合うなんて俺は絶対に許さんがな」

清兄「そうやんな!しょうもない男やったら僕も嫌や!」

清兄「だからお兄さん、僕の妹の彼氏がどんな子か知りません?」

橘「分かる訳ないだろうが!馬鹿め!」

清兄「めっちゃどぎついツッコミするやん……」


637: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:30:40 ID:i0XZOb6PJY

清兄「僕みたいな関西弁の、彼氏持ちの女の子知らへん?」

橘「関西弁……?」

清兄「そうそう、関西弁!僕には阿呆!とかよう言うてくるんやけど」

橘(清瀬が一番有力だが、あいつは片想いであって彼氏などは居ない。ましてや、阿呆などと……)

橘「すまない、関西人の兄よ。俺はその妹とやらは知らないようだ」

清兄「そっか。関西人なんか珍しいからすぐ見付かる思たけど、難しいもんなんやね……」シュン

橘「俺は二年生なんだが、同級生なら何とか見付けられるかもしれん」

清兄「ううん、同級生とちゃうわ。引き止めてごめんやで」

橘「いや、俺こそ力になれなくて申し訳ない。同じ妹を持つ者として応援している」

清兄「お兄さん……!ありがとう!僕、絶対妹の彼氏見付けるから!」


638: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:31:08 ID:i0XZOb6PJY

女生徒「あの、橘くん……少しいいかな」

橘「? 誰だお前」

女生徒「え?誰って、その、えっと……」モジモジ

清兄「!」ピコーン

清兄「お兄さん、僕お邪魔虫やから此処らで去りますね。青春したまえ!」

橘「あ、おいっ……」


 パタパタパタ…


女生徒「ごめん、友達と話してるところだったかな」

橘「いや、知らない人だ」

女生徒「よく分からないけど、これ……よかったら貰って下さい!」バッ

橘「なん……だと……!?」


639: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:31:40 ID:gAwlU3aRnM

 パタパタパタ…


清兄「バレンタインに愛の告白かあ……青春やなあ。僕にもあんな時代がありましたよ」ニマニマ

清兄「さて、彼氏探しを続けますか。誰に訊いたらええやろか。妹にバレんように動かんと……」コソコソ

生徒指導「こんな所でコソコソと何をしてるんですかね?」

清兄「……へ?」

生徒指導「うちの生徒に何か御用ですか?ご兄弟の方?」

清兄「えーっと、何か御用なんかな……?」

生徒指導「とりあえず、職員室に行きましょうか」ニコリ

清兄「あはは、職員室なんかに連れてかれると……」

清兄「バレてまうやないかー!」ビュン

生徒指導「テメェ変質者かコラァァァ!待てやタココラァァァ!!」ダッ

清兄「捕まる訳にはいかへんねん!待ってろよ彼氏いいいい!!」

640: ◆UTA.....5w:2013/1/21(月) 20:32:59 ID:i0XZOb6PJY
>>630-639
これにて投下終了します。

バレンタインにこんな青い春な思い出なんてなかったんだぜ……
641: 名無しさん@読者の声:2013/1/22(火) 02:20:51 ID:GO6q6taDVk
生徒指導先生が登場する度にちょっぴり喜んでしまっている自分がいるw
先生はプロレスファンなのか…?!

しししし支援支援!!!!
&1位おめー!!
642: 名無しさん@読者の声:2013/1/22(火) 21:12:38 ID:cD5SAKUzSg
どうしてこうも>>1さんのキャラは魅力的なのか
清兄ちゃん可愛いなww

っチョコレート
っCCCCC
643: 名無しさん@読者の声:2013/1/24(木) 23:42:08 ID:W63FIj25lg
>>605のリクエスト、自分も読んでみたいww
>>1さん無理せずガンバです!

つ支援
644: 名無しさん@読者の声:2013/1/25(金) 02:53:52 ID:/2q.AjqILU
つ支援
_(ゝε:)_指疲れた。
645: 名無しさん@読者の声:2013/1/28(月) 18:38:36 ID:oGv1Y2nGBM
うわぁぁぁ橘くん!!
これ、よかったらどうぞ!

つクッキー&ブラウニー

失礼しました!!!!/////
646: 名無しさん@読者の声:2013/1/30(水) 15:49:00 ID:EvH1vxaSQk
私がピヨちゃんの彼氏に成れば、清兄が向こうから来てくれるんですねw
まあ、冗談だけど。


ぁ、この場合、生徒指導先生も着いてきちゃうなあwww
やっぱり冗談て事にしとこう〜。

楽しえん♪

647: ◆UTA.....5w:2013/2/7(木) 17:33:02 ID:LUoMz.czaI
>>641
あんな暑苦しいおっさんを好いて下さるなんて感激ですw
もしかして、生徒指導の口癖の元ネタをご存知なのでしょうか。彼はプロレスファンです。そして○日好きです。橋○の追悼番組を見て号泣したそうです。
641さんにこの伏せ字が伝わっている事を願っていますw

>>642
設定だけは一丁前に盛り沢山です。いつもは物語から考えていくのですが、今回は登場人物から入ったので濃過ぎるのかもしれません。
642さんのチョコレートは1が美味しく頂きます(`・ω・´)

>>643
誰と誰を入れ替えても可笑しな事になると思うので、私自身も楽しんで書けそうです。ご希望があればお応えしたいと思うのですが、なければ私の判断で入れ替えちゃいますね!

>>644
お疲れ様でございます。
折角支援を頂けたのに長い間音沙汰もなく放置してしまって申し訳ございませんでした……

>>645
あんな変態メガネでも、何とか一つ手に入れる事が出来ましたw
クッキーブラウニーとは何とお洒落な!バレンタインに渡すものといえばチョコレートしか思い浮かばなかった能無しなので戦慄しました。
そのお洒落なフレーズ、少し拝借させて頂きます……!

>>646
やっぱり、という事は前半は冗談ではなかったという事でしょうかw
清瀬に手を出すともれなくストーカーの清兄とそれを追うおっさんがセットでついてきます。オプションとして4馬鹿のトラブルに巻き込まれるというイベント付きです。
648: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 21:02:23 ID:wG8tbJ0GEU
待っていますとも!
ゆっくりゆっくり、自分のペースでね

っC
649: 名無しさん@読者の声:2013/2/10(日) 06:37:40 ID:49S3Ybz1KY
ゆっくりしていってね
つ支援
明日は(´・ω・`)に気をつけろ(´°ω°`)
            | |
」υ 」
650: 名無しさん@読者の声:2013/2/17(日) 19:12:51 ID:QCsmRw/QU.
えっ?!オプションで4馬鹿の楽しいドタバタも付いてくるの?!
なら真剣に検討してみようか…あっ!ピヨちゃんには篠くんがいるじゃんか…orz
勝てるwww気がwwwしないwww

(´・ω・)つD
Σ(;゚Д゚)⊂≡ササッ
(///∇///)つCCC
651: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:40:09 ID:ckuIzWtpdw

──食堂


清瀬「な、なんか外騒がしいけど何かあったんやろか?」

鈴木「生徒指導先生の声だね。またあの子達が何かしたのかも」モグモグ

清瀬「なんやかんや言うて仲良しやんね、生徒指導先生」

鈴木「手の掛かる子程可愛いものなんだよ」モグモグ


\ マタンカヘンシツシャガァァァァ! /


清瀬「変質者とか聞こえるんやけど、ホンマに鳴海くん達なんやろか……」

鈴木「さあ、どうだろう」モグモグ

清瀬「よう考えたら鳴海くん達な訳あらへんやんね。さっき橘くんが教室でチョコ、食べてるって……」

鈴木「……」モグモグ


652: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:40:55 ID:ckuIzWtpdw

清瀬「篠原くん、一杯貰てはるんやろなあ……」

鈴木「大丈夫だって言ってたじゃない、橘くんが」

清瀬「ど、どうやって渡したらええんやろか!?」ワタワタ

鈴木「私もそれを考えていたんだけれど、昼休みを逃した以上は放課後しかないだろうね」

清瀬「そうやんね。二年生フロアに行く勇気はないし、やっぱり放課後……うう、緊張する……」

鈴木「……」モグモグモグ

清瀬(? 鈴木さんも緊張してやんのかな……?)

清瀬(そら緊張するやんね。初恋なんやもん。う、うちがしっかりせな!)

清瀬「しゃきっとせんかい!」

鈴木「」ビクッ

清瀬(気合いや!気合いやで、清瀬!)グッ

鈴木(清瀬のキャラ崩壊はいつになったら落ち着くんだろう……)


653: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:42:22 ID:ckuIzWtpdw

──校門近くの物陰


清兄「ふう。えらいしつこい先生やったなあ。外に逃げたはええけど、ずっと校門で見張っとるし……」

清兄「気付けばもう学校終わる時間とちゃいますのん。僕お昼ご飯も食べてへんのにー」

清兄「えと、何やっけ。し、し……アカン、彼氏の名前ほぼ忘れてもうた!」

清兄「とにかくアレや!早くせな何とかくんも帰ってまうし!」

清兄「まずはあの先生をどないかせん事には……」チラッ

清兄「! 居てはらへんやないの!ラッキー!」

清兄「ほな、もう一度お邪魔させて頂きますかね」コソコソ

清兄「……アカン、僕ホンマに変質者みたいや」


654: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:43:34 ID:0qRAev2QxY

清兄「中に入ったはええけど、生徒さんが見当たらへんやん。アレか、皆さんHRっちゅうやつか」

清兄「なんかええなあ……響きがもう青春やなあ。僕にもあんな時代がありましたよ」ニマニマ

女生徒「聞いた?変な人が学校内うろついてるらしいよ」

女生徒「お昼休みに生徒指導が追い掛けてたやつでしょ?キモいよねー」

清兄「おや、言うてる間に生徒さんとバッタリですわ。お嬢さん達ちょっとええかな?」

女生徒「」

女生徒「……ねえ、もしかしてこの人……」

清兄「?」ヘラヘラ

女生徒「ぎゃああああ変質者ああああああ!!!」

清兄「へ、変質者……!?」


655: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:44:13 ID:ckuIzWtpdw

清兄「ちゃう、ちゃうねん。僕は別に怪しい奴やないんです」ワタワタ

女生徒「誰かー!変質者が居るー!」

清兄「ちょっ……だから変質者ちゃうんやってば」

女生徒「いやああああ!触らないでええええええ!」

清兄「止めて!誤解を招くような事叫ばんといて!」


 ドドドドド…

生徒指導「また現れやがったかタココラァァァ!!」


清兄「ひっ……また現れよったあの先生!」

清兄「お嬢さん達、驚かせてごめんやで。捕まる訳にはいかへんから逃げさせてもらいまーす!」ダッ

女生徒「いやあああ!逃げたあああ!」


656: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:45:27 ID:ckuIzWtpdw

──廊下


鳴海「うへへ、大量大量。プライドなんか捨てちまえばこんなにも義理チョコ貰えんだぞー」

桃山「アタシの手作りチョコまで奪うなんて、本当にプライドないわよね」

橘「まったくだな。そんなもの頭を下げなくとも手に入るだろうに」

篠原「? 橘、チョコ貰ったの?」

桃山「あらやだ!いつの間に?」

橘「昼休みにな。眼鏡を掛けた控えめなおさげ女だったぞ」ドヤァ

鳴海「うーわ、物好きも居たもんだな」

篠原「本命だったの?告白されちゃった?」ワクワク

橘「ふむ。告白、か……」


657: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:53:09 ID:0qRAev2QxY

橘「確かに何かを言おうとはしていたが、そんな事より気になる事があってな」

桃山「気になる事って何よ。アンタまさか……」

橘「乳だ」

桃山「……」

橘「あの女、見るからにサイズの合っていない下着を着用していたんだよ。まだ十代だというのに明らかにたわんでいた。聞けばスポーツブラだと言うではないか」

橘「いや、運動をするのであれば上下の揺れを軽減させるのには非常に有効だと言える。ストラップのずれも起こりにくく、負担はかなり減るだろう。見た目こそ華やかではないが、スポーツブラを悪だとは俺は思わないんだ」

橘「しかしどうだ。あの女は運動をする為に着用しているのではないと言うではないか。楽だから、ワイヤーが苦手だからという理由でサイズの合っていないスポーツブラを使用してやがった。乳がたわむ訳だ」

橘「だから俺は言ってやったんだよ。乳を育てて出直して来い、ありがとう、と」

鳴海「長ぇよ変態が」

桃山「ありがとう以外全部余計よ!」

篠原「その子、橘にそれ言われてどうしたの?」

橘「走り去った。己の意識レベルの低さに羞恥したんだろう」

鳴海「いや、ドン引きしたんだろうよ……」


658: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:55:04 ID:0qRAev2QxY

 バタバタバタ…


篠原「ん?なんか足音が……近付いてきてない?」

鳴海「階段の方だな」ヒョコ

清兄「ぬわあっ!」

鳴海「!?」


\ ドッシーン! /


清兄「あいたた……」

鳴海「危ねぇな!ちゃんと前見ろよ!」

清兄「ごめんなさ……あれ?」

橘「なんだ、昼間の兄じゃないか」

清兄「あー、お兄さんやー」ヘラ

桃山「知り合い?」

橘「いや、昼に少し話しただけだが……まだ探していたのか」

清兄「えへへ、此処まで来たらムキになってしもて。しつこい先生に追い掛け回されて予定狂いまくりですわ……」

篠原「しつこい先生?」


659: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:56:09 ID:0qRAev2QxY

\ ヘンシツシャデテコイヤァァァ! /


清兄「アカン、来よったー!」

鳴海「全然話が見えねぇんだけど、あの声って生徒指導じゃね?」

桃山「間違いないわね。でも、変質者って確か担任ちゃんがHRで言ってた……」

清兄「ちゃうねん、誤解やねん。説明してる時間がないんやけど助けて下さい!」

橘「人探しをしているだけで、こいつは変質者ではないぞ。それだけは確かだ」

篠原「あはは、じゃあ一緒に逃げよっかー」ヘラヘラ

清兄「なんや、緊張感のない子やねぇ。お兄さん達、お名前は?僕は──」

生徒指導「やっと見付けたぞタココラァァァ!!」ダダダ

鳴海「うわっ!来た!とりあえず逃げるぞ!」

生徒指導「またお前らか4馬鹿共おおおおお!!!」

桃山「違うのよ先生、誤解よー!」

生徒指導「だったら止まらんかクソガキがああああ!!!」


660: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:58:10 ID:ckuIzWtpdw

──────‐‥


鳴海「上手く撒けたか……?」ハァハァ

桃山「こ、声は聞こえなくなったわね……」ゼイゼイ

橘「前にも言ったがな……俺は運動は得意としてないんだよ……」グッタリ

篠原「あはは、何とか逃げ切れたけど、此処屋上だよ。見付かったら逃げ道ないじゃん」

清兄「へへ、体力には結構自信あったんやけど、お兄さん凄いなあ。僕もヘトヘトやー」

篠原「いやあ、それ程でもー」

橘「ヘラヘラしやがって。似た者同士め……」

清兄「いやあ、それ程でもー」

桃山「何だか可愛らしい子ね。でも褒めてないんだからね」

清兄「オカマちゃんのツッコミもなかなか鋭いなあ。この学校はおもろい子が一杯やね」ニコニコ


661: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 17:59:06 ID:0qRAev2QxY

鳴海「つーか、アンタなんで此処に来たわけ?」

桃山「そうね、アタシも気になるわ。人探しならわざわざ生徒指導先生から逃げなくてもいいんじゃない?」

清兄「あー、うん。ただの人探しなら先生方に訊いた方が早いんやけどね」

清兄「僕の妹がこの学校に通ってるんよ。ほんで、えらい青春しとるって聞いたもんやから覗き見したろ思て……妹にバレたら怒られるやろし、こっそり見ようかと……」

篠原「あはは、お兄さんシスコンだ」

清兄「ファミコンです!」キリッ

鳴海「んで、妹って誰だ?俺達の知ってる奴?」

橘「特徴は聞いたが、どうやら俺達の知り合いではないようだ」

桃山「あら、それじゃあ何も協力してあげられないじゃないの」


662: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:04:24 ID:0qRAev2QxY

清兄「いや、ホンマはもうええかなーとか思たりしてるんよね」

橘「しかし……」

清兄「アカンたれな妹が慣れん土地でどう過ごしてるんか心配やったけど、君ら見てたら大丈夫な気がしてきたし」

清兄「きっと恋に友情に勉強にと、目まぐるしい青春の日々を過ごしてるんやろね」

桃山「アタシ達の周りだけでも本当に色々あったものね。案外忙しいわよ、高校生も」

鳴海「俺達の周りは色々ありすぎな気がするけどな」

篠原「最近漸く落ち着いてきたよねー」

清兄「あはは、そっか!そら羨ましい!」

橘「兄よ、幸いまだ生徒の大多数は下校していない。大人しく生徒指導に捕まって、せめて妹に挨拶でもしたらどうだ。帰るのだろう、地元に」


663: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:04:58 ID:ckuIzWtpdw

清兄「うーん、やっぱりいいや。怒られるん嫌やし、ほら、今日バレンタインやしね!」

鳴海「バレンタインは関係ねぇだろ」

清兄「甘いな少年。学生にとってイベントとは、背中を押す重要な役割を果たしているのだよ」

篠原「学生限定なの?」

清兄「大人にとってもそうかもしれんけどね。でもまあ、君らよりはやっぱり上手になるよ、上辺の付き合いとかは」

清兄「好きな人に渡す為に徹夜でチョコ作ったり、頭ん中それで一杯にしてキャッキャ出来るんは今の内ですよ。大人になっても出来ひん事はないけどね」

清兄「君らも今みたいにずっと一緒に居れる事ないんやから、後悔のないようにね」

鳴海「そんなの、どうすりゃいいか分かんねぇよ……」

清兄「簡単簡単!素直になればええんよ!」

桃山「素直に、ね。案外難しい事よね」


664: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:05:59 ID:0qRAev2QxY

清兄「そうやね、思春期なら尚更やね。でも、あの時ちゃんと伝えてればっていう後悔は、少なくともせんで済むよ」

清兄「ごめんね、ありがとう、大好き。この気持ちが伝えられたら十分です!」

桃山「それが出来ないのが子供なのよねぇ」

橘「そんなこっ恥ずかしい事、簡単に言えるわけがないだろう」

清兄「あはは、まあそうやんね。うん、僕もそうやった」

篠原「……俺は、」

清兄「?」

篠原「俺は素直になれなくて後悔したから……もうあんな思いはしたくない、と思う。ちゃんと、本当の自分で向き合っていきたい、です」

清兄「そっかそっか、うん。色々あったんやろねぇ、特に君は」ヨシヨシ

清兄「今のこの瞬間は今しかないんやから、何事にも必死になるとええよ。諦める事を覚えるんはもっと先でええんやから」

清兄「……って、僕ちょっとクサすぎやろか」ヘラヘラ


665: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:07:31 ID:0qRAev2QxY

鳴海「クサすぎ。んで、生徒指導と似たような事言ってる」

桃山「そういえば言ってたような気がするわね」

清兄「あれ、そうなん?あの先生もなかなか熱い人なんやね」

篠原「あのー、さっきから思ってたんだけど、お兄さんの妹って本当に俺達の知らない人?」

橘「さっき言っただろう。特徴を聞いても思い当たる人物が居なかったんだよ」

篠原「でもさ、何となく話し方とか言葉のイントネーションとか……そういえば名前、聞いてないし」

清兄「あ、そっか自己紹介してへんかった。僕の名前は──」


清瀬「お、おお、お兄ちゃん!?」

鈴木「ほら、やっぱり屋上だった」


清兄「あちゃー、よりによって妹に見付かってもた」

鳴海「え?マジで?ピヨの兄貴?」

桃山「ちょっと!何が『知り合いではないようだ』よ!」

橘「……あれ?」


666: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:08:37 ID:ckuIzWtpdw

清兄「なんや、君ら知り合いやったんかいな!」

篠原「やっぱり!なんか似てる気がしてたんだもん!」

清瀬「皆が走り回ってるん見掛けて探しとったんやけど、な、なんでお兄ちゃんが一緒なんよ!」

鈴木「噂の変質者の正体はお兄さんだったんだね」

鳴海「何だよ!全然話が見えねぇ!」

桃山「可愛らしい子だと思っていたけれど、ピヨちゃんのお兄ちゃんだったのね。ちょっと納得したわ」

\ ワイノワイノ /


橘「ええい!一気に喋るんじゃない!」

橘「順番に喋れ!順番に!」


667: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:10:02 ID:0qRAev2QxY

清瀬「えっと、うちの兄です……ご、ご迷惑お掛けしまして……」

清兄「改めまして、お兄ちゃんでーす」ヘラヘラ

鈴木「鈴木です」

鳴海「知ってるわ!」

清兄「あはは、ナイスツッコミ!」

清瀬「ナイスツッコミ!やないよ!色んな人に迷惑掛けて!阿呆!」

橘(本当に阿呆って言った……)

橘(待てよ。だとすると兄が会いたがっていたのは……)

篠原「仲良しだねー」ヘラヘラ

橘「おいお前、ヘラヘラしてる場合じゃないぞ。兄は誤解をしているようだ」コソコソ

篠原「へ?何が?」

橘「いいか、兄がこの学校に来たのには理由があるんだ。どうやら清瀬に彼──」

桃山「ちょっと、アンタ達なにベタベタしてんのよ。離れなさいよ」

清兄「オカマちゃんはその、恋愛感もオカマちゃん……?」

鳴海「あー、違う違う。こいつオカマのくせに恋愛対象は女なんだよ。篠原だけ特別なんだってさ」


668: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:10:51 ID:ckuIzWtpdw

清兄「なるほど……って、篠原?あれ?どっかで聞いたような……」

篠原「? 篠原は俺だけど」

清兄「あー!分かった!なんとかくん!なんとかくんや!」

清瀬「お兄ちゃん、何言うてんの……?」

鳴海「そりゃ全員なんとかくんになるだろうよ」

清兄「んん?ちょっと待ってや。よう考えたら君、小さい男の子……?」

鳴海「は?」

清兄「なんか僕、分かってしもたかも。君が鈴木さんの──」

鈴木「バレンタインおめでとう!」シュッ

清兄「んぎゃ!」スコーン!

清兄「いったあ!?何かおでこに刺さった!」

鈴木「チョコレートです。召し上がれ」

清兄「なんでこのタイミング……」

鈴木「召 し 上 が れ」

清兄「何なんめっちゃ怖いやん」ブルブル


669: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:11:58 ID:ckuIzWtpdw

鈴木「皆にもあるんだよ、チョコレート。渡そうと思って探してたの」

橘「ほう。なかなか気が利く」

清瀬「あの、う、うちからも皆さんに……」

桃山「まあ、嬉しい!」

鈴木「……」

鳴海「? 何だよ?」

鈴木「鳴海、甘いものが好きだと言った。だから私、カップケーキも作った」

鳴海「お、おう……ありがとう……?」

鈴木「味の保証、ない。でも、食べてほしい」

鳴海「つーか、なんで片言……」

清瀬(鈴木さん緊張しとる……!)キュンッ

桃山(うふふ、緊張してるのね)ニマニマ

清兄(何これ甘酸っぱい!)プルプル

橘「何だこいつら気持ち悪い」


670: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:12:41 ID:0qRAev2QxY

清瀬「あの、えっと、うちもクッキーブラウニーを……し、しし、篠原くんっ……」

篠原「わーい、作ってくれたの?」

清瀬「は、はい!よかったら食べ──」

清兄「ちょっと待ったー!!」

清兄「君、篠原くんやんな?話は聞いたで!」キリッ

篠原「え?話って何を……」

橘「ちょっと待て、兄。お前は勘違いをだな……」

清兄「ええねんええねん、皆まで言うな。僕は何も口出しするつもりはないねん」

清瀬(なんでお兄ちゃんが篠原くんの事知ってるんやろか……)

鈴木「……ごめん、私の所為だ」

清瀬「?」

鈴木「私、昨日うっかり篠原くんの話をお兄さんに……」

清瀬「何……やて……!?」


671: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:17:01 ID:0qRAev2QxY

清兄「篠原くん!」ガシッ

篠原「うわっ、はい!何でしょうか!」

清兄「遊びやないやんね……?」

篠原「……へ?」

清兄「だってなんかイケメンなんやもん!もっとヒョロヒョロした地味な子想像しとったのに元気ハツラツな爽やか男子なんやもん!」

清兄「絶対モテるやろ!引く手数多やろ!何なら僕も抱かれてもええくらいやわ!」

篠原「ええ!?」

鳴海「今さらっと恐ろしい事言ったよな」

桃山「言ったわね。一部の女子が喜びそうだわ」

清瀬(アカン、絶対いらん事言われる……!)

清兄「浮気なんかしたらお兄ちゃん許さへんねんからね!」

篠原「う、浮気……?」

清瀬「イエーイ!ハッピーバレンタイーン!」シュッ

篠原「んぎゃっ!?」スコーン!

桃山「きゃー!篠くん!」

清瀬「……お兄ちゃん、」

清兄「?」

清瀬「そろそろ帰った方がええんとちゃうか……?」ゴゴゴゴ


672: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:17:33 ID:0qRAev2QxY

──校門前


清兄「えーと、色々とご迷惑をお掛けしまして……」ゴニョゴニョ

桃山「今度はゆっくり来て頂戴ね。生徒指導先生へはアタシ達から説明しておくから」

清瀬「学校へは来んでええよ、もう二度と」ニコニコ

清兄「めっちゃ怒ってるやん!怖い!」

鳴海「ピヨってこんなキャラだったっけ……」

鈴木「最近不安定なんだよ、キャラが」

清瀬「あの、兄がご迷惑をお掛けしてすみませんでした。責任持って連れて帰りますんで」

鈴木「お兄さんが送ってくれるそうなので、私も此処で」

清兄「お兄さん達、また会おなー」ヘラヘラ

清瀬「ほら、早よ行くで!」グイッ

清兄「またねー」ズルズル

鳴海「……何だったんだ、アレ」

篠原(おでこ痛い……)ズキズキ


673: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:18:19 ID:0qRAev2QxY

桃山「可愛らしい子だったじゃない、ピヨちゃんのお兄ちゃん」

鳴海「なんかヘラヘラした奴だったけどな。そもそも何しに侵入してたのかよく分かんねぇし」

篠原(スコーン!っておでこに刺さった……)ズキズキ

橘「……年の離れた妹を持つと心配にもなるんだよ。下が居ないお前達には分からないだろうがな」

橘「ましてや、あんな奥手なガキが彼氏などと聞かされれば尚更……」

桃山「彼氏って……誰のよ?」

橘「清瀬のだよ。どうやら兄は恋人が出来たと勘違いしていたらしい」

鳴海「ふーん。で、どんな奴か気になって忍び込んだって訳か」

橘「そういう事だ。結局誤解も解けないまま行ってしまったがな」

篠原(おでこ割れてないかな……)ズキズキ


674: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:19:30 ID:0qRAev2QxY

桃山「ま、その辺はピヨちゃんが説明するでしょ」

鳴海「でもさー、それって誤解なのかよ?」

橘「さて、どうだかな。何にせよ、中途半端はよくないと思うぞ」

篠原「? なに?」

桃山「お兄ちゃんも言ってたでしょ、何事にも必死になれって。そういう事よ」

篠原「うん……?」

鳴海「鈍チン過ぎて可哀想に思えてくるわ」ハァ

桃山(アンタには言われたくないと思うけどねぇ……)ハァ

橘「お前の額に突き刺さったそれが、あいつの気持ちなのだろう。ちゃんと考えてやれよ」

鳴海「待ちくたびれて愛想尽かされても知らねぇぞー?」ニヤニヤ

桃山「さて、アタシ達も帰りましょうか!生徒指導先生に見付かったら面倒だしね!」

橘「そうだな。妹達の迎えがあるから俺は此処で失礼する」

鳴海「俺も帰ってチョコ食わねぇとだからまたな!」

篠原「また明日ねー!」


篠原「……」

篠原「気持ち、かぁ……」

篠原「……痛いなぁ」ズキズキ


675: ◆UTA.....5w:2013/2/20(水) 18:34:27 ID:ckuIzWtpdw
>>651-674
少々多めに投下して、本日はこれにて終了させて頂きます。

約一ヶ月もの間、更新もせずに放置してしまって申し訳ございませんでした。体調不良や身内の不幸が重なり、SSを書く精神状態にありませんでした。
それにも関わらずランキング入りさせて頂いて、嬉しいやら申し訳ないやらで、素直に喜ぶ事は出来ないのが本音です。
こんなSSに支援や投票して下さって本当にありがとうございます。そして、申し訳ございませんでした。


>>648
待っていて下さってありがとうございます。皆さんの優しさに甘えてばかりの私ですが、このSSを書き終えるまで頑張ります!

>>649
何だか下半身に卑猥なものが見える気がするのですが、私の気の所為ですよね……?(´・ω・`)

>>650
毎日のように4馬鹿のトラブルに巻き込まれるのはかなりのストレスになるかと思いますので、そんな苦労を650さんに掛ける訳にはいきません……!
本当に高校生なのかと問いたくなる程低レベルな毎日を過ごしてますよね、彼ら。胸きゅん乙女展開を書きたかっただけなのに、どうしてこうなってしまったのでしょうw
676: 名無しさん@読者の声:2013/2/20(水) 21:54:24 ID:zs6HkdJN8o
おかえりなさい!!
大変な中帰って来てくれて本当にありがとうございます!
約1ヶ月間が空いてもランキングに入ったり皆が大人しく応援して待っていられるのは、SSの面白さは当然ですが、何より1さんの人柄だと思います(*´∀`*)
これからも応援しています!

( ^ω^)⊃【遅めのバレンタインチョコ】
677: 名無しさん@読者の声:2013/2/20(水) 22:42:33 ID:A31YZAIYGg
更新キタ(゚∀゚)!!毎日SS板覗いてた甲斐があった!
無理しないで、心も体もゆっくり休めて下さいね
篠原の最後の言葉が意味深で気になるけど…支援!

っCCCC
っチョコレート
っ愛
678: 名無しさん@読者の声:2013/2/21(木) 13:06:45 ID:oC.CbYNpYU
お疲れ様です
相変わらずのクオリティあざっすwww

清兄と篠くん、出会いましたな
二人でへらへらしている様は、まるで春の陽光の様にぽかぽかと暖かいんでしょうな〜(о´∀`о)

桃ちゃんが清兄を可愛いって言ってるのも頷けるよねー
…さてさて、篠くんはピヨちゃんの気持ちにどういう答えを出すのか、鳴海は鈴木嬢のラブに気づくのか、もーどう転んでも充分胸キュン出来そうですよw

つ支援☆
679: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:40:04 ID:PDFIystipU
>>676
お待たせしてしまってばかりで申し訳ございません。そして、待っていて下さってありがとうございます……!
こんなにも長々と続いても書き続けられるのは、ひとえに応援して下さる皆さんがあっての事だと本当に思います。
少しでも676さんに楽しんで頂けるように頑張りますチョコもぐもぐ

>>677
なんと、毎日覗いて下さっていたのですか!?約一ヶ月も677さんの期待を裏切るような事をしてしまって申し訳ございませんでした。
篠原と清瀬にはさっさとどうにかなってもらおうと目論んでいる所存ですチョコもぐもぐ

>>678
そう言って頂けると救われます。最近、本当に倦怠期なのか反抗期なのか、思ったように会話を繋げられずやきもきしていますorz
本当は後日談で清兄が家族全員から説教をされて泣きながら関西に帰る、というところまで書きたかったのですが長すぎた為割愛しましたw
これでメインメンバーの家族も全員出せたので、後はラストに向かって突っ走るのみです。どうか678さんに少しでも胸きゅんを味わって頂けますように……!
680: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:41:23 ID:dmBomUy4XU

──三月某日、教室


桃山「そういえば、もうすぐホワイトデーね」

鳴海「チョコくれんの?貰ってやってもいいぞ?」

桃山「お馬鹿!アンタがあげないと駄目なのよ!バレンタインに貰ったんだから!」

鳴海「色んな奴に頼みすぎて誰から貰ったか覚えてねぇし」

桃山「鈴木ちゃんにはちゃんと返してあげなさいな。あの子、わざわざ手作りで沢山くれたんだから」

鳴海「えー、返すってチョコをかよ。お返しなんかした事ねぇよ」

桃山「お菓子でも何だっていいのよ。そういうのは気持ちなんだから」

橘「ほう。なら、篠原も清瀬に返してやらないとな」

篠原「あー……うん、そうだね」

橘「……」


681: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:46:39 ID:PDFIystipU

篠原「ちょっと俺、喉乾いたからジュース買いに行ってくる」

桃山「あら、お茶ならアタシ持って来てるわよ。いる?」

篠原「ううん、いいや。ジュース飲みたい気分だからさ、ありがと」

鳴海「行ってらー」


 ガラガラ──ピシャン


橘「俺も行ってくる」

桃山「何よアンタ達。お茶で我慢すればいいのに」

鳴海「どうせ珈琲牛乳だろ。篠原に頼めばよかったのに」

橘「なんだ?牛乳でも買って来てほしいのか、おチビちゃん?」ニヤニヤ

鳴海「さっさと行け!クソメガネ!」


682: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:48:44 ID:dmBomUy4XU

鳴海「お前も何かピヨ達に渡すの?」

桃山「アタシが使ってるパック、コラーゲン入りでお肌ぷるぷるになるのよ。可愛い後輩ちゃんにもお裾分けしてあげるつもり」

鳴海「……全っ然参考になんねぇ」

桃山「さっきも言ったでしょ。気持ちよ、気持ち。鉛筆の一本でも気持ちが籠もってれば嬉しいものなんだから」

鳴海「気持ちねぇ……ピヨもさっさと告っちまえばいいのにな」

桃山「そうね……って、アンタ!ピヨちゃんがどんな感情を抱いてるかちゃんと分かってるの!?」

鳴海「あ?そんなの見てりゃ分かるだろ。最初はよく分かんねぇとか言ってたけどさ、もう確実じゃね?」

桃山「なるみんに乙女心が見抜けるだなんて……!」

鳴海「篠原が鈍感すぎんだろ。あんなの、誰が見たってバレバレだっつーの」

桃山「まあ、そう言われればそうなんだけどね……」


683: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:50:48 ID:PDFIystipU

桃山「アンタももっと自分の身の回りの事も意識しなさいよ」

鳴海「俺?なに、俺も篠原みたいにモテてんの?」

桃山「そういう訳じゃないわよ」

鳴海「いやー、まいったなー。何だよ俺ってモテる男だったのかよー」ケラケラ

桃山(鈴木ちゃん……こんなお子ちゃまの何がいいのかしら……)ゲンナリ


 ***


橘「何をちんたら歩いている。すぐに追い付いてしまったじゃないか」

篠原「? あれ、橘もジュース買うの?」

橘「まあな」

篠原「鳴海もだけど、橘も結構甘党だよね」クスクス

橘「あんな主食が菓子のようなクソチビと一緒にしないでくれ」


684: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:53:32 ID:dmBomUy4XU

橘「そういえば額の傷、綺麗に治ったんだな」

篠原「ああ、清瀬さんが投げた箱が刺さったやつ?もうすっごい痛かったんだよー」

橘「梯子から落ちた時といい、お前は額を割るのが好きだな」

篠原「あはは、何それドMじゃん」

橘「……」フゥ

橘「お前は、ヘラヘラしてるくらいが丁度いいよ」

篠原「? 何それ?」

橘「前も言っただろう。考え事をしている時の眉間の皺、お前も凄いんだよ」

橘「折角のイケメン先輩が台無しだな」ケッ

篠原「あは、橘は何でもお見通しなんだね。他の人は気付かないのに、いつもバレちゃう」

橘「お前が下手くそなだけだ」フイッ


685: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 02:54:53 ID:PDFIystipU

篠原「……橘に言われた事とか、考えてて」

橘「?」

篠原「中途半端はよくないって、ちゃんと考えてやれってやつ」

橘(ああ、放課後のアレか……)

篠原「お兄さんが言ってた素直になれって話とか、色々、考えててさ」

篠原「……よく分かんなくて、俺」

橘「お前はどうしたい」

篠原「え?」

橘「難しく考えたって答えが出ないんだろうが。だったらもっと、単純に考えろ」

橘「お前は、どうしたい?」

篠原「……」


686: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:03:51 ID:dmBomUy4XU

篠原「居ないんだ、ナツ以外好きになった人。だから、何ていうか……」

篠原「怖いんだ。誰かを好きになるのも、また、居なくなっちゃうのも」

篠原「だから、分かんないよ」

橘「そうか」


 ピッ──ガコン!


橘「散々色んな事に巻き込まれても一緒に居るだろ、俺達も。案外そんなもんだ、人間関係なんて」

橘「ったく、頭が固いんだよお前。たまには糖分取れ」ポイ

篠原「? 珈琲牛乳……?」

橘「有難く思え、この俺様の奢りだ」スタスタ

篠原「え、あ、ありが、とう……?」

篠原(……いちご牛乳、買うつもりだったんだけどなあ)クス


687: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:05:32 ID:dmBomUy4XU

──ホワイトデー当日


一年女子「おっはよー!」

鈴木「おはよう、朝から元気だね」

一年女子「ホワイトデーだよ鈴木さん」ルンルン

一年女子「こいつw今日デートなんだぜww」

鈴木「おお、デート」

一年女子「他校の子なんだけどね。バレンタインにアドレス付けて渡したらメール来てさー」テレテレ

鈴木「おめでとうございます」バチパチ

一年女子「鈴木さんも4馬鹿先輩達にあげたんでしょ?そろそろ誰かとくっつけばいいのにー」

鈴木「くっつく……?」

一年女子「オカマ先輩を男にしちゃうとか、メガネ先輩をデレさせるとか!」キャッキャッ

鈴木「私は……」

一年女子「自分がいい感じだからってこいつwwうっぜぇwww」

鈴木(……私は、鳴海くんがいい)


688: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:06:13 ID:PDFIystipU

 ガラガラ


清瀬「お、おはよ……」フラフラ

一年女子「清瀬さーん、おっはー!」

一年女子「清瀬っちw今こいつ超絶うざいから近寄らない方がよいですぞww」

清瀬「あはは……あ、朝から元気やね……」

鈴木「清瀬、具合悪いの?顔色が悪い」

清瀬「ああ、うん。ちょっと、アレでお腹が痛くて……」

鈴木「月経か。大丈夫?」

一年女子「ちょw鈴木さんストレートww」

一年女子「清瀬さん痛み酷い方?無理しないで辛かったら保健室行きなよ?」

清瀬「い、いつもはこんなに酷くないんやけど……大丈夫、ちょっと貧血気味なだけやから……」フラフラ


689: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:07:46 ID:dmBomUy4XU

──休み時間


 キーン コーン カーン コーン…

清瀬「ううー……」

鈴木「清瀬、ペットボトルにお湯入れて来たから湯たんぽ代わりに使って」

清瀬「あ、ありがとう……ごめん……」

鈴木「本当に顔色悪いよ。保健室連れて行ってあげようか?」

清瀬「ううん、大丈夫。い、痛み止め持って来てるからお昼に飲むよ」

鈴木「辛かったら言うんだよ。清瀬くらいなら多分、担いで行けると思う」

一年女子「うはww鈴木さん男前すぎwww」

清瀬「なんか、気い遣わせてしもて……ちょっと大人しくしとったら治ると思うから……」

一年女子「そんなの気にしない気にしない!うちらいつも教室でベラベラ喋ってるだけだしねー」


690: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:09:10 ID:dmBomUy4XU

清瀬「うぅーん……」

一年女子「しっかし辛そうですなw大丈夫かね、あの子ww」

鈴木「いざとなったら私が担ぐ」

一年女子「まあでも、帰りたくないよね。ホワイトデーだもん」

鈴木「? ホワイトデーだと帰りたくないの?」

一年女子「そういう訳じゃなくて……学校に来なきゃイケメン先輩に会えないじゃん?」

一年女子「清瀬さん、イケメン先輩にバレンタイン渡したんでしょ?何かあるかもしれないじゃん!」

鈴木「篠原くん……なるほど、理解した」

一年女子「本当にこの子はw純真無垢というか無知というかww」

鈴木「頑張れ清瀬、何かあるかもしれない」グッ

清瀬「うーん、うーん……」

一年女子「www」


691: ◆UTA.....5w:2013/3/1(金) 03:14:29 ID:dmBomUy4XU
>>680-690
これにて投下終了します。

自分でも書いていて恥ずかしい展開になってきましたが、少女漫画はこんなものではないのですね。少しでも参考になればと昨日友人にお薦めの少女漫画を借りたのですが、何だか読んでいて投げ飛ばしたくなってしまいました。
何処へ行った、私の乙女心。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
692: 名無しさん@読者の声:2013/3/1(金) 08:52:47 ID:xg.CNki.aI
少女漫画はこんなもんじゃないのか…
妹の漫画読んでみるか

っC
693: 名無しさん@読者の声:2013/3/1(金) 20:01:39 ID:TbmJACxaj6
なんか、一気に恋が加速する感じ?!
ドキドキしてきた…w
>鈴木「いざとなったら私が担ぐ」
鈴木さんの相変わらずの男前具合ワロタww

っCCCCC
694: 名無しさん@読者の声:2013/3/6(水) 19:45:02 ID:lAeZwea3Oo
一位おめでとうございます☆
ピヨちゃんがんばれー
つバファリン
695: 名無しさん@読者の声:2013/3/7(木) 21:18:48 ID:lnJqT1D/ok
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
クソスレはここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
 ∪∪   ||_ε3
      ゙゙゙゙

696: 名無しさん@読者の声:2013/3/7(木) 21:33:46 ID:L.LC9u4/Zw
他スレでもAA貼ってたけど同一の人?
いい加減目につくから龍さんに報告しときますね

>>1さん気にせず
っC
697: 名無しさん@読者の声:2013/3/8(金) 02:31:19 ID:2IwjgkYM4c
>>695のAAよ間違ってるここは良スレだそれにここのSS永遠に続く(`・ω・´ )
っ支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
698: 名無しさん@読者の声:2013/3/8(金) 03:54:00 ID:is/i9mcMoY
>>695がどれだけ批判しようが、ここをいいスレだと思ってる人の気持ちがそんなもので変わるわけないよ。人が頑張って作ったものを批判する人の言葉なんて誰にも届かないよ。少しは自分の言葉の影響力を考えてみようよ。
699: 名無しさん@読者の声:2013/3/8(金) 18:52:17 ID:ZOgDAyprW6
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !!

| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
クソスレはここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
 ∪∪   ||_ε3
      ゙゙゙゙

700: 名無しさん@読者の声:2013/3/8(金) 20:30:03 ID:eyYNfg.uWU
せめてクソSSに直すなりしろよ…
701: 名無しさん@読者の声:2013/3/9(土) 02:51:18 ID:2IwjgkYM4c
>>699はここをクソスレと思ってるんだろ?俺はここを良スレと思ってるんだ、分かるか?スレ汚しすみません
っ支援支援支援支援
702: 名無しさん@読者の声:2013/3/9(土) 15:50:30 ID:i1V3o/xZug
信者って怖い
703: 名無しさん@読者の声:2013/3/9(土) 20:01:39 ID:2IwjgkYM4c
>>702俺のことですか?
っ支援支援支援支援
704: 名無しさん@読者の声:2013/3/9(土) 20:06:53 ID:VZw60.CqF6
>>703
貴方も少し落ち着こうか
自分もこのSSは応援してるけど、これ以上レス消費するのはよくないと思うんだ

>>1さんごめんね、自分はこれで去るので
705: 名無しさん@読者の声:2013/3/10(日) 19:43:10 ID:TkgFiDF/82
なんという信者
706: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:02:14 ID:ToIi8eaZ1k

──昼休み


 キーン コーン カーン コーン…

鳴海「っしゃー!プリン争奪戦行くかー!」

篠原「おー!三年生が卒業した今こそが狙い目!新入生が入る前にプリン手に入れるぞー!」

桃山「ちょっとアンタ達、今日が何の日か分かってるんでしょうね」

篠原「ホワイトデーでしょ?」

鳴海「本当うるせぇオカマだな。毎日言われてりゃ嫌でも覚えるっつーの」

桃山「だってアンタ達、いつまで経っても話題に出さないんだもの」

鳴海「そんなのわざわざ話題に出す事でもねぇだろ。食堂行く時に渡すつもりだったし……」ゴニョゴニョ

橘「ほう。つまり今から行く訳だな」ニヤニヤ


707: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:02:55 ID:D8RNZnI1As

桃山「じゃあ今日は食堂で食べましょうよ。アタシも二人にパック渡したいしね」

篠原「橘も?」

橘「あ?何故俺が一年コンビに物を与えなきゃならんのだ」

桃山「やだアンタ、貰うだけ貰ってお返しもないの?これだから乙女心が分かってない男は……」

橘「俺は寄越せと言った覚えはない!」

桃山「やだもう!最低!」

篠原「あの、早く行かなきゃプリン売り切れちゃう……」

鳴海「うわっマジだ!売り切れたらお前らの所為だからな!」ダッ

篠原「俺も先に行くねー!」ダッ

 バタバタバタ…


桃山「毎日通っても買えないのにアタシ達の所為にされても困るわよねー」

橘「よくもまあプリンごときに必死になれるもんだな」


708: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:07:26 ID:D8RNZnI1As

──階段


鈴木「清瀬、大丈夫?」

清瀬「ご、ごめんな鈴木さん……皆とお昼食べててよかったのに……」フラフラ

鈴木「無理しないでって言ったのに。保健室まで歩ける?」

清瀬「保健室の先生、男の人やから言いに行きづらくて……」

鈴木「ああ、なるほど。何かあるかもしれないからじゃなかったのか」

清瀬(な、何かって何やろか……?)

鈴木「顔色が悪いね。やっぱり担ごうか」

清瀬「……ありがとう、大丈夫……です」フラフラ


709: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:08:02 ID:D8RNZnI1As

 バタバタバタ…


鳴海「あーもう!絶対間に合わねぇ!」

篠原「……あれ?」ピタ

鳴海「? 何だよ?」

篠原「今、一瞬視界に鈴木さんと清瀬さんが……、ほらやっぱり!階段の上に居た!」

鳴海「おー、本当だ。おーい」ヒラヒラ

鈴木「……あ、どうも」

篠原「鈴木さん達も今から食堂?今日はゆっくりだねー」

鈴木「え、あー……」

鈴木(……保健室の先生に言うのも嫌がっていたくらいだもの。篠原くんに言うのはもっと嫌だよね)

鈴木(迂濶に二人に近付けないな。どうしたものか……)ウムム

鳴海「なに唸ってんだあいつ……?」

篠原「なんで降りて来ないんだろね」


710: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:08:43 ID:ToIi8eaZ1k

桃山「篠くーん!待っててくれたの?」キャッ

橘「こんな所でつっ立って何をしてる。プリンは諦めたのか」

清瀬「あ、こんにちは……」

桃山「あら、ピヨちゃん達じゃないの。今から食堂?」

鈴木(全員集合……)チッ

桃山「え、何?鈴木ちゃん怖いんだけど!」

篠原「うーん、なんか様子がおかしいんだよね。どうかしたの?」

清瀬「……いえ、何ともないです」

鳴海「顔面蒼白じゃねぇか」

清瀬「だ、大丈夫です!ほら、めっちゃ元気──」フラッ

篠原「! 危ない!」

鈴木「清瀬っ……!」バッ


 ガガガガッ──ドスン!


711: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:09:41 ID:ToIi8eaZ1k

──食堂


桃山「ねぇ、ピヨちゃん大丈夫かしら……」

橘「見たところ軽度の鉄欠乏性貧血だ。保健医も問題ないと言ってただろう、少し休めば大丈夫だ」モグモグ

鳴海「てつけつ……何だそれ?」

橘「要するに鉄分不足で赤血球の生産が追い付いてないんだよ。理由は様々だが若い女には珍しい事ではないし、恐らく……」モグモグ

橘「月経だ」キリッ

桃山「あらやだ///」

鈴木「」モグモグモグモグ

鳴海「よく分かんねぇけど鈴木が反応する辺り図星か」

橘「17にもなって月経も知らないだと?お前まさか赤ん坊はコウノトリが運んで来るなどとぬかすんじゃないだろうな……!」

鳴海「馬鹿にすんなインテリもどきが!ヤる事ヤりゃあデキる事くらい知ってるわ!」

桃山「もう!女の子の前ではしたない話しないで頂戴!」

鈴木「……」モグモグ


712: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:10:38 ID:ToIi8eaZ1k

鳴海「しっかしお前も無茶するよなー」

桃山「ピヨちゃん抱えて転がり落ちて来たもんね。ビックリよ、本当に大丈夫なの?」

鈴木「ご心配なく。何処も怪我してないよ」ケロッ

橘「鈴木のか弱い部分は一生見る事がないんだろうな……」

桃山「そんな事ないわよ。鈴木ちゃんだって立派な女の子じゃない」

桃山「……と、女の子といえば。はい、これ!鈴木ちゃんにプレゼント!」

鈴木「プレゼント?私に?」

桃山「美味しいチョコをくれたお礼よ。アタシみたいにぷるぷるもち肌になれるパックなの」ニコニコ

鈴木「おお、ぷるぷる……ありがとう、使わせてもらいます」ペコリ

桃山「ピヨちゃんにも渡そうと思ったんだけど、また全員で押し掛けたら保健室の先生に怒られちゃうから鈴木ちゃんに渡しておくわね」

鈴木「了解した。清瀬には責任を持って届けておく」


713: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:11:46 ID:ToIi8eaZ1k

桃山「ちょっと、なるみん」ツンツン

鳴海「あ?」

桃山「あ?じゃないでしょ?忘れたとは言わせんぞ?あ゙?」ニコニコ

鳴海「わ、忘れてねぇよ!(何だこいつ怖ぇ……)」

橘「月経も知らないお子ちゃまが何を用意したんですかねぇ」ニヤニヤ

鈴木「???」

鳴海「……鈴木、お前ちょっとこっち来い」ガタン

鈴木「上等だね。受けて立とう」ガタン

桃山「鈴木ちゃん!決闘じゃないわよ!」

橘「あれあれ?席を立つ必要がおありで?」ニヤニヤ

桃山「アンタも煽らないの!」


714: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:14:34 ID:D8RNZnI1As

──────‐‥


鳴海「……」スタスタ

鈴木「……」スタスタ

鳴海「……」ピタリ

鈴木「……」ピクッ

鳴海「鈴木、」

鈴木「いざ、尋常に──」スッ

鳴海「お前なぁ……決闘じゃねぇんだから……」ハァ

鳴海「……ん。これ、やる」

鈴木「? 私の誕生日は非公開の筈だけど」

鳴海「だー!もう!いいから!受け取れ!」グイッ

鈴木「……ありがとう。でも、どうして?」

鳴海「今日、ホワイトデー、じゃん?」

鈴木「!」

鳴海「い、言っとくけどな!オカマがお前に何か返せってうるせぇからだぞ!毎日うるせぇから仕方なくっ……」

鈴木(一年女子さんの言う通りだ。何かあった……!)

鳴海「俺が何渡したか、他の奴に言うなよ!特にメガネには!」

鈴木「うん。ありがとう」ニコ

鳴海「……っ、も、戻るぞ!」フイッ


715: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:18:00 ID:D8RNZnI1As

──保健室


清瀬「」パチ

清瀬(天井……?そうや、うち保健室に運ばれて……)

清瀬(いつの間に寝てしもたんやろか。ちゅうか、今何時なんやろか……)ボー

清瀬(……そういえばお腹痛すぎて動けんかったけど、うち、)

清瀬(篠原くんにお姫様抱っこ……!)キャー

篠原「清瀬さん……?」

清瀬「ふぎゃい!?」ガタン

清瀬「しの、篠原く……なんで此処に!?ご飯は、授業は、学校は!?」

篠原「此処は学校だし、まだ昼休みだから落ち着いてー」クスクス

清瀬(そ、そんなに寝てた訳やなかったんや……)カァ


716: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:19:05 ID:D8RNZnI1As

篠原「少し顔色はマシになったみたいだけど、まだ辛そうだね。大丈夫?」

清瀬「はい。あ、あの、すみません……重たかったですよね、うち……」

篠原「へ?あはは、全然。前に橘の事も抱っこした事あるし、それに比べたら子供みたいなもんだよー」ヘラヘラ

清瀬「うう……ホンマにごめんなさい……」

篠原「それに、自分でもビックリするくらい必死だったから。俺もあんまり覚えてないんだよね」

清瀬「……え?」

篠原「二人が階段から落ちて来た時、鈴木さんはケロッとしてたけど清瀬さんは蹲ったまま唸ってた。声掛けても返事ないし、どうしようって思ってたらね、」

篠原「清瀬さん抱っこしたまま全力疾走してたみたい」


717: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:27:00 ID:D8RNZnI1As

篠原「死んじゃうのかと思った」

清瀬「死ん……えぇ!?そ、そんな事……!」

篠原「大袈裟だけど、本当にそのくらい必死だったんだ」スッ

清瀬「ふえ?な、なんれふか?」

篠原「あはは、清瀬さんの頬っぺたふにふにだ」ムニムニ

清瀬「ひのはら、ふん……?」

篠原「……」

篠原「ごめんね、ありがとう」

清瀬「???」キョトン

篠原「清瀬さんのお兄ちゃんが言ってたんだ、後悔のないようにねって」

清瀬「うちのお兄ちゃんが?」

篠原「うん。素直になればいいって言ってた」

清瀬(また訳の分からん事を……)


718: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:31:56 ID:ToIi8eaZ1k

篠原「俺、色々考えてて……どうすればいいのか分かんなくて。まだ怖いし、逃げてばっかりだけど、」キュッ

清瀬「……っ!?(な、なんで、てて、手を握っ、握って!!)」アワアワ

篠原「清瀬さんが手の届く距離に居なくなるのは嫌だと思った」

清瀬「……それって、」


 『ずっと此処に居ます』

 『ずっと、こうやって手の届く距離に』


篠原「俺、清瀬さんがクリスマスに言ってくれた言葉の重みがやっと分かったんだ」

清瀬「……」ポロ


719: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:34:02 ID:D8RNZnI1As

篠原「ずっと傍に居てくれてありがとう」

清瀬「……」ポロポロ

篠原「泣かせてばっかりで、ごめんね」

清瀬「……っ」フルフル

篠原「それから──」

篠原「大好き、です」


清瀬「う、ううー……ゔぢも゙でずぅー」ボロボロ

篠原「あはは、清瀬さん鼻水出てる」

清瀬「ずびばぜん……だい゙ずぎな゙ん゙でずぅー」ズビズビ

篠原「あははは!」


 ***


保健医(どうしましょう、非常に入りづらい……!)

保健医(青春、ですねぇ……)ニヤニヤ


720: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:44:46 ID:ToIi8eaZ1k
>>706-719
これにて投下終了します。

この数日間、当スレや他のスレで色々とありましたが、良くも悪くも見ていて下さる方が居るのだと感謝しています。
随分と長い間続いてしまっていますが、グダグダと長引かせるつもりはありません。あと数回の更新で、当SSは終了する予定です。
今回の事で不快に感じた方や疑問に感じた方もいらっしゃるかとは思いますが、最後まで書きたいという気持ちには変わりありませんので、もう暫くこの掲示板をお借りする事をお許し下さい。
頂いた支援レスにも返事を返せなくて申し訳ございませんでした。有難く読ませて頂きました。

それでは、今日も読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
721: 名無しさん@読者の声:2013/3/11(月) 01:05:08 ID:l1Qc8sJ4M6
更新してくれてよかった!!素直に嬉しいです
篠原とピヨもよかった!!うぉぉってなったww

っCCCCC
722: 名無しさん@読者の声:2013/3/11(月) 15:06:45 ID:j5qzLHuYzM
応援してる人の方が圧倒的に多いし、作者さんは作者さんのペースで書きたいものを書いたらいいと思いますよ
一読者としては、3センチメンタルは出逢えて良かったSSだと思っています
勿論、◆UTA.....5wさんにもね∀

あと数回で終了するなんて寂しいですが、前スレではリクエストしたものを書いて頂いたり、本スレでも支援への返レスを頂いたり、作品を通してキュンッやドキドキやジタバタをたくさん頂きましたし、絵スレにも降臨してコメントまで頂けたり…貰ってばかりですねw
私から上げられるのは支援だけですwww
長文でごめんなさい;

つ支援☆
723: 名無しさん@読者の声:2013/3/12(火) 15:05:36 ID:xg.CNki.aI
応援してます、頑張って!

っC
724: 名無しさん@読者の声:2013/3/14(木) 05:07:52 ID:vVlmdQVFb2
つCCCCCCCCCCCCCC
少ないですがよろしければ(・ω・`=)ゞ


ところで漫画化はいつですか?
(・ω・`)
_/_つ_/ ̄ ̄ ̄/
  \/___/
_________


725: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 21:51:09 ID:D2oMMwzVPY
>>721
篠原と清瀬、告白するのは篠原からだと最初から決めていました。漸く此処に持ってこられて私自身ほっとしています。
引っ張った割にはあっさりしすぎた気もしますが、私にはこれが限界のようですw

>>722
色んな人が居るように、文章の書き方も十人十色。全ての人に受け入れて頂けるのはなかなか出来る事ではありません。それでも722さんのように出会えてよかったと言って頂けただけで、書いてよかったと思えます。
絵スレという事はもしかして描いて下さった方なのでしょうか。自分の妄想を具現して頂けて、絵スレの皆さんには本当に感謝しています。
長くなってしまいましたが、私も沢山のものを頂きました。本当にありがとうございました!

>>723
ありがとうございます!
残すところあと僅かですが、頑張らせて頂きます!

>>724
少ないどころかとても沢山……!
Cで「支援」とは、よく思い付いたものだと今だに関心します。
私に画力があれば描いてみたいところですが、残念ながらそのようなセンスは持ち合わせていないので漫画化の予定はありませんw
726: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 21:51:55 ID:D2oMMwzVPY

──橘くんのお言葉


橘「篠原と清瀬?あんな奴らは知らん!気付いたらどうにかなっていたらしい」

橘「オカマもチビも早くに清瀬から聞いていたようだが、俺が知ったのは春休みが開けて今月に入ってからだ」

橘「あの二人は清瀬から相談を受けていたらしいからな。俺だって篠原に色々とアドバイスをしてやったつもりだったんだが」

橘「お前達も清瀬から聞いていたんだろう?篠原は何も言って来ないからな。薄情な奴め……」ブツブツ

橘「まあ、何かが変わった訳ではないが仲良くやっているようだぞ。一応お互い親や兄弟と面識もあるし、壁という壁もないだろう」

橘「あとは知らん。他人の色恋なんぞに興味はない」

橘「俺か?ふむ、そうだな。妹も小学生になった事だし、弟が保育園を卒園したら考えてやらん事もない」キリッ


727: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 21:57:29 ID:D2oMMwzVPY

橘「そういえば妹のランドセルを祖父母と買いに行ったのだが、最近のランドセルはカラフルなんだな」

橘「女らしい色も沢山あったのに、うちの妹は茶色いランドセルがいいと言い出してな。勿論ねじ伏せてやったさ、ランドセルといえば赤だからな」

橘「そんな話には興味がないだと?貴様、俺の妹と弟をどうでもいいと言うのか!」

橘「……まあいい。それで?何が聞きたいんだ?」

橘「鈴木?あいつがどうかしたのか?」

橘「鈴木は相変わらず意表を衝くような事ばかりをしているが……何を考えているのかよく分からん」

橘「思えば清瀬と鈴木に初めて会ったのが一年前か……そう考えると感慨深いものがあるな」

橘「ほら、もうすぐ対面式だ。お前達も早く自分のクラスの所に整列しに行け」


728: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 21:58:28 ID:amYUaxLhAw

──篠原くんのお言葉


篠原「あ、どうも。こんにちはー」

篠原「清瀬さん?ああ、うん。先月からお付き合いする事になりました」

篠原「ちゃんと報告しろって橘に怒られちゃった。別に報告するような事でもないと思ってたんだけど、皆清瀬さんから色々聞いてたんだね」

篠原「うーん、特に何が変わったとかはないよ。暖かくなってきたから、たまに皆で屋上でご飯食べたりとか」

篠原「そんな突然何も変わらないよー。相変わらずプリンも買えないし」ヘラヘラ

篠原「俺達も三年生になったし、こうなったら意地でもプリンを手に入れます!」

篠原「二階は三年生、三階に二年生、四階が一年生。一階にある食堂への道程は圧倒的に三年生が有利だからね!」


729: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 21:59:49 ID:D2oMMwzVPY

篠原「鈴木さん?鈴木さんはいつも元気だよ。鳴海も桃ちゃんも、橘も元気!」

篠原「鳴海がちょっとギクシャクしてる感じだけど、鈴木さんと何かあったのかな?」

篠原「あはは、まあ二人が戯れてるのはいつもの事なんだけどね」

篠原「皆面白いから毎日楽しいよ。あと一年も経たない内に卒業って考えたら寂しいなー」

篠原「一年生も入学してきたし、面白い子居るといいね」

篠原「あ、そういえば今日が対面式だった!ブレザー着なきゃだよ、やだなー……あ、」

篠原「……ブレザー忘れたかも」テヘ

篠原「対面式までまだ時間あるよね?ちょっと先生に借りれるか訊いてくる!また後でねー!」


730: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:03:14 ID:D2oMMwzVPY

──鳴海くんのお言葉


鳴海「おー、お前も聞いたのか。やっとくっつきやがったよあの二人」

鳴海「ったく、時間掛かりすぎだよなー。俺でも文化祭ら辺で気付いたっつーの」

鳴海「あー、今んとこ特に進展なしじゃね?篠原の前だと今だにピヨってるし、あいつ」ケラケラ

鳴海「つーか、ピヨの事なら俺よりお前らの方が知ってるだろ」

鳴海「俺が知ってるのは、篠原がホワイトデーに渡したのは大量の駄菓子だったって事くらいだなー」

鳴海「う○い棒とかどんぐり○ムとか、そんな感じ。栄養全部身長に持ってかれたんじゃねぇの?」ケラケラ

鳴海「は?俺?お、俺は別に、何だっていいだろ!」

鳴海「オカマがうるせぇから仕方なく、だよ!言っとくけど、あんなの俺の趣味じゃねぇからな!」

鳴海「……え?あ、お前何も知らねぇの?」

鳴海「そういえば他の奴に言うなって、俺が……いや、何でもねぇから忘れろ!」


731: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:04:34 ID:D2oMMwzVPY

鳴海「あ?す、鈴木がどうしたんだよ。俺は何も知らねぇぞ!」

鳴海「あー、鈴木の好きな人ねぇ……そういや、あいつのそういう浮いた話は聞いた事ねぇな」

鳴海「黙ってりゃ悪くねぇんだし、彼氏の一人や二人その内出来るっしょ」

鳴海「はっ!?誰があいつの事可愛いっつったよ!耳糞溜まってんじゃねぇの!?」

鳴海「ホワイトデーの時にちょっと、ほんのちょっとだけ……そういえばこいつ女子なんだなーって思っただけで……」ボソボソ

鳴海「な、何でもねぇよ!あんなもんで喜ばれたらそりゃ女子だって思うだろうが!」

鳴海「大体、あんな見える所に……」

鳴海「あーもう!早くどっか行けよ!もうすぐ対面式だろ!」

鳴海「あーあー聞こえねー!さよならー!」


732: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:05:45 ID:D2oMMwzVPY

──桃山くんのお言葉


桃山「あら、こんな所で何してるの?お話?いいわよ、お相手してあげる!」

桃山「そうなのよー!ピヨちゃん!やったわね!」キャッキャッ

桃山「そりゃあ、篠くんはアタシの王子様だし?寂しくないって言えば嘘になるけど……」

桃山「でも、ピヨちゃんの事は応援していたから素直に嬉しいわ。アタシは篠くんと結婚出来ない運命だしね」

桃山「此処だけの話……あんまりピヨちゃんを待たせるようなら、アタシがどうにかしちゃおうかと思っていたのよ」

桃山「……ぶふっ、ふひひ、やーね!冗談よう!」ゲラゲラ

桃山「アタシは乙女な男子だもの。今は、ね?」


733: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:09:00 ID:amYUaxLhAw

桃山「鈴木ちゃんの事も勿論応援してるんだけれど……ほら、あの子達ったら鈍感でしょう?」

桃山「鈴木ちゃん自身も自分の気持ちには疎いというか、感情を表に出すのが不得意というか。とにかく、見てるこっちがやきもきしちゃう!」

桃山「直接鈴木ちゃんから何かを聞いた事は一度もないわよ?オカマの勘、ってやつかしら」

桃山「あの子達に初めて会った時から何だか予感がしてたのよ。いつか、こんな風になるんじゃないかってね」

桃山「ついでにもう一つオカマの勘なんだけど、最近鈴木ちゃんがアタシみたいに身に付けてるアレ……」

桃山「あら、アンタ達何も聞いてないの?んもうっ、つまんない!」

桃山「あらやだ!つい喋りすぎちゃった!アンタ達も可愛い後輩ちゃんとの対面式に間に合わなくなっちゃうわよー!」


734: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:12:35 ID:amYUaxLhAw

──鈴木さんのお言葉


鈴木「清瀬と篠原くん、上手くいって本当によかった。あの二人なら仲良くやっていけるんじゃないかな」

鈴木「私には男女の交際がどういうものか、よく分からない。でも、高校生はキスとハグまでだって桃ちゃんが」

鈴木「あの二人はまだ、そこまで至ってないと思う」

鈴木「どんな交際であれ、清瀬が幸せそうだから私も嬉しいよ。ずっと好きだったんだもの、篠原くんの事」

鈴木「私も清瀬みたいに可愛らしくいられたら、何かが変わっていたのかな」

鈴木「……あ、こういうモヤモヤした気持ちを嫉妬っていうんだって。羨ましくて、妬ましく思う気持ち」

鈴木「私は清瀬から沢山のものを貰った気がする。あの子とはずっと、友達でいられたらと思う」


735: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:15:57 ID:amYUaxLhAw

鈴木「……これ?猫の人形だけど」

鈴木「可愛らしいでしょう、胸ポケットに収まるからいつも此処に入れてる。桃ちゃんがパンダ入れてるのを見て、なるほどって思ってね」

鈴木「うん、貰い物……じゃない。私は誰からも貰ってない。忘れて頂きたい」

鈴木「……」ホクホク

鈴木「……あれから一年か。早いね、一年って」

鈴木「そっか。一年後には、あの子はもう居ないのか」

鈴木「清瀬は前に進んだ。私は……」

鈴木「……何でもない。そろそろ時間だ、体育館に行かなきゃね」


736: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:17:53 ID:D2oMMwzVPY

──清瀬さんのお言葉


清瀬「へ?ち、違っ……黙ってた訳とちゃうよ!」

清瀬「その……なんか、恥ずかしくて……」ゴニョゴニョ

清瀬「今でもまだ信じられへんのよね、うちなんかが、って。相手にされる訳ないって思てたから……」

清瀬「えへへ、すぐネガティブな方に考えてまう。アカンなあ」

清瀬「あ、でも、毎日楽しいです。たまに食堂で食べてってくれたりしはるし、その内また皆で篠原くんのお家行こかって話してて……」テレ

清瀬「い、いやいや!惚気とか、そんなんやなくて!」

清瀬「今だにあれは夢やったんちゃうかと思う事もあるし。まさか、篠原くんから、そんな……」

清瀬「ちゃうちゃう!だから惚気とかちゃうねん!ああもう、うちの阿呆!何言うとんねや!」

清瀬「……そ、そうやねん、最後までキャラがおかしいままやわ」ハァ


737: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:19:42 ID:amYUaxLhAw

清瀬「鈴木さんは、ホンマに凄いと思う。美人やし、勉強も出来るし、足めっちゃ速いし」

清瀬「沢山うちにないもん持ってて、羨ましいって思う事もあるくらい!あ、憧れに近いかな」テレ

清瀬「いつも周りをちゃんと見てて、うちも一杯助けて貰た。だから、うちも鈴木さんの力になれる事があれば全力で助けてあげたいと思てます」

清瀬「えへへ、親友かぁ……えへへへ」

清瀬「鈴木さんは可愛いし美人やし、自慢のお友達です」デレデレ

清瀬「……あ、皆もう体育館に向かうみたい。うちらも行こ!」


738: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:23:51 ID:amYUaxLhAw

──ABCのお言葉


男子A「もう俺の出番なくなっちゃうの!?やだやだやだー!」ウワァァン

男子B「安定のモブっぷりだったけど、絵スレで俺達なんかまで描いて貰えて、俺は満足してるよ」

男子C(……メタ発言)

男子A「4馬鹿の話?知るかよ!俺ほぼ絡みなしだし!」

男子B「そうだね、一番絡みあったのは男子Cだしね。ちょっとでも絡めて、俺は満足してるよ」

男子C「……」

男子A「おい男子C、最後くらい喋れよ!」

男子B「4馬鹿達に囲まれた高校生活はどうだった?」

男子C「…………賑やか、だった」

男子A「何だそれ!もっと何かあるだろ!」

男子B「はいはい、時間ないし体育館行くよー」

男子C「……」バイバイ


739: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:24:26 ID:D2oMMwzVPY

女子A「4馬鹿?ああ、4馬鹿ね。すっかりその呼び方定着しちゃったね」クスクス

女子B「ふふ、私はいつも仲良しで微笑ましいと思うな」

女子C「デカ乳呼ばわりされてたよね、女子B」ニヤニヤ

女子A「あ、そういえば一年生の子と篠原が付き合ってるんでしょ?やるじゃん!」

女子B「入学当初から仲が良かった子だよね?小さくて可愛い子だよね」ニコニコ

女子C「ていうか、あたし達もう三年生だからその子も一年生じゃなくて二年生だけどな」

女子A「細かい事は気にしなーい!女子生徒の嫉妬の嵐に負けるなよ、一年生!」グッ

女子B「ちゃんとお話した事ないけど、応援してます」グッ

女子C「どうやって落としたのか教えてって言っといて!すっげー興味ある!」グッ


740: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:25:26 ID:D2oMMwzVPY

──先生方のお言葉


生徒指導「あん?4馬鹿ぁ?あいつらまた何かしでかしたのか!」

担任「あ、あの、あの子達は騒がしいけど、悪い子じゃないですよ。私は皆大好きですっ……!」

保健医「僕は篠原くんにマジギレされてから彼が少し怖いです」

生徒指導「俺はいつも4馬鹿にマジギレさせられてますがね」

担任「でも、彼らのお陰で学園は賑やかですよ」ニコニコ

保健医「保健室の先生は生徒のドタバタな日常とはほぼ無縁なので」

生徒指導「まあ、手のかかる子程可愛いとも言うがな。とにかく俺を走らせるような事はしないでもらいたいよ」

担任「明るく元気に伸び伸びと!残り一年、楽しんでもらいたいですね」

保健医「たまには怪我してくれても構わないよ。暇だし」ニヤ


741: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:28:33 ID:D2oMMwzVPY

──────‐‥


二年女子「……ふう。こんなもん?結構調査したよねー」

二年女子「乙wまさか清瀬っちの惚気が聞けるとはww」

二年女子「鈴木さんが結局謎なんだけど。胸ポッケの猫マスコット、超怪しいのに」

二年女子「あれ絶対誰かに貰ったんだぜww」

二年女子「えー……でも、誰に?」

二年女子「知らねwww」

二年女子「もう!惚気話聞いただけじゃん!」

二年女子「ふひひw春ですなぁww」

二年女子「あたし達も体育館に向かおっか。対面式とか興味ないんだけどなー」

二年女子「実は名前が二年女子に変わってんだぞw我々はもう一年じゃないからなww」

二年女子「あー、そっか。一年生に可愛い男の子居ないかなー!」ルンルン

二年女子「さてwどうでしょうなあwww」


742: ◆UTA.....5w:2013/3/14(木) 22:36:09 ID:D2oMMwzVPY
>>726-741
これにて投下終了します。

春といえども寒い日が続きますね。まだまだコートは脱げそうにありません。

それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
743: 名無しさん@読者の声:2013/3/15(金) 08:57:54 ID:40mJhwrqSI
男女のABC好きだ!

っCCC
744: 名無しさん@読者の声:2013/3/16(土) 02:28:40 ID:40mJhwrqSI
リア充どもめw
俺もこんな高校生活を送りたかったよ

っC
745: 名無しさん@読者の声:2013/3/16(土) 23:42:03 ID:3T27UnospE
頑張って下さい、支援
746: 名無しさん@読者の声:2013/3/19(火) 18:55:32 ID:VyqdL9ZeDc
4馬鹿達がとうとう最高学年に…感慨深いですね
別れと新たな出逢いの季節
あの頃は不安と不安しかなかったなーwww
っCCC
747: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:42:52 ID:fghNgYo0JE
>>743
女の子ABCにはもう少し出番をあげたかったのですが、一年女子さん二人組が居るので下がって頂きましたw
モブキャラにまで目を向けて頂けて嬉しいです。ありがとうございます。

>>744
恋とか愛とか関係なく、こういうのをリア充と呼ぶのでしょうね。
自分で書いておきながら高校生をエンジョイしている彼らが憎らしく思えてきました。現実世界ナメんなと言ってやりたいですねw

>>745
沢山の方々に支えられながら、ついに今日の日を迎える事が出来ました。応援して下さってありがとうございました!

>>746
考えてみれば、始めた当初の4馬鹿はまだ一年生だったんですよね。運動会やその他諸々、学校行事がなかった事になってしまいましたw
彼らの成長を見届けて下さってありがとうございました。今でも不安しか残らないような面子ですが、何とかなると信じています。
748: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:43:29 ID:fghNgYo0JE

──体育館


鳴海「あー、めんどい。どっかでサボんねぇ?」

桃山「馬鹿な事言わないの。アンタ去年の対面式でも面倒臭いとか言ってたでしょ」

鳴海「そうだっけ?お前記憶力すげぇな」

橘「お前の脳みそが猿以下なんだよ」

篠原「あはは、俺も覚えてるよー。対面式で鳴海が体育館の真ん中で叫んだやつ!」

橘「まるで昨日の事のようだな、しょんべん先輩?」ニヤニヤ

鳴海「黙れメガネ!嫌な事思い出させんな!」


749: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:44:11 ID:fiOCmQA6jg

桃山「でも、あれから一年なのよね。本当にあっという間だった」

篠原「この一年、色々あったもんね」

橘「色男さんは思い出深い一年だったでしょうね。主に清瀬さんと」ケッ

篠原「まだ怒ってんの?別に隠してたんじゃないんだってばー。ごめんなさいー」

桃山「対面式の日になるみんと鈴木ちゃんが出会わなければ、あの二人とも今みたいな関係じゃなかったかもしれない……」

桃山「そう考えると不思議なものよね」シミジミ

鳴海「本当失礼な奴だったよな、あいつ。女じゃなかったらぶっ飛ばしてるとこだし」

橘「まあ確かにあの頃は顔を合わせればギャンギャン喚いていたが、今では随分仲良くなったじゃないか」

篠原「うんうん。鳴海と鈴木さんの凸凹コンビ、今じゃすっかり定着したしね」


750: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:45:35 ID:fiOCmQA6jg

鳴海「べ、別に仲良くなんかっ……」

桃山「最初は凄く変り者だと思ったけれど、なかなか純粋で可愛い子だしね」

篠原「そう?鈴木さんは最初から面白い子だったよー?」ヘラヘラ

鳴海「まあ変り者は変り者だけど、それなりに面白いし悪い奴じゃない……とは思う」

橘「そうだな。それには俺も同意だ」

橘「乳はともかく見た目は悪くないんだ。あいつは言動が意味不明なものが多いから近寄り難いだけだろう」

桃山「乳を判断基準にするのいい加減止めなさいよね」

橘「何を言うか。女が持つ最大の武器とも言える乳を評価して何が悪い」

桃山「女の子は乳だけじゃないのよ!」

篠原「始まった……」


751: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:46:16 ID:fiOCmQA6jg

鳴海「……」

篠原(? 鳴海……?)


担任「あの、あのっ!もうすぐ一年生が入場するから皆、せ、席に着いてー!」

鳴海「……」ガタッ

桃山「なるみん?どうしたのよ、急に立ち上がって」

担任「鳴海くん……?」

鳴海「……悪い、ちょっと憚りー」

担任「あっ……もう。始まっちゃうのに」

橘「去年も同じ事言っていたような……デジャヴか?」

男子A「憚りって何?」

男子B「トイレの事らしいよ」

男子C(……男子Aも同じ事、言ってた)


752: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:47:21 ID:fiOCmQA6jg

二年女子「もうすぐだって、一年生!」

二年女子「去年は向こう側の立場だったのにw早いもんですなw」

清瀬「そういえば対面式で鈴木さんが鳴海くんの事引っ張って……えへへ、懐かしいなあ」

鈴木「そうか、もう一年前の事なんだね」

二年女子「あの日から清瀬っちの恋が加速したんだよねー」ニヤニヤ

清瀬「な、なな何を言うてはるんですか!」カァァ

鈴木(あの日から……)

二年女子「ん?あれれ?噂をすればしょんべん先輩じゃないですかww」

二年女子「あ、本当だ。何処行くんだろ?」

鈴木「……」ガタッ

清瀬「す、鈴木さん?」

鈴木「私も、あの日から始まったんだ」

清瀬「!」

二年女子「ちょっ……おーい、鈴木さん何処行くのー?」


753: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 15:48:07 ID:fghNgYo0JE

教師「一年生、もうすぐ入場するからちゃんと整列しろー」

 ワイワイ ガヤガヤ


鳴海「対面式、ね……一年ってあっという間だな」

鳴海「初っぱなから失礼な奴だったし、デカいし、愛想ねぇし、敬語は使わねぇし」

鳴海「あんな奴、女子じゃねぇって思ってたのに……」


 『俺が何渡したか、他の奴に言うなよ!』

 『うん。ありがとう』ニコ


鳴海(あんなんで意識しちまうとは……)ハァ

鳴海(毎日嬉しそうに持ち歩かれると何つーか……)

鳴海「あーもう!なんで俺が悶々としなきゃなんねんだよ!そもそもあいつが此処で俺の事っ……」


 グイッ!


?「君、何組?」


754: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:02:48 ID:fiOCmQA6jg

鳴海「なっ……お前!」

鈴木「……なんてね」

鈴木「何してるの、こんな所で。また一年生と間違われて連れて行かれるよ」

鳴海「あのなぁ……そんな失礼な奴お前くらいだっつーの」

鈴木「そんな事ないよ。鳴海くん、小さくて可愛らしいもの」

鳴海「か、可愛いとか、男に言う事じゃねぇだろ!」

鈴木「そう?褒めてるつもりなんだけどね。男の子に可愛らしいは褒め言葉にならないのか……気を付けます」

鳴海「……だから、調子狂うんだよ」

鈴木「?」キョトン

鳴海「あー……とにかく、もういいだろ。二年連続でしょんべん呼ばわりはごめんだからな」

鈴木「……」


755: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:03:44 ID:fghNgYo0JE

アナウンス「一年生、入場です」


鳴海「ほら、もう始まるからさっさと離して戻れよ」

鈴木「……」グッ

鳴海「?」

鈴木「拒否する」

鳴海「は?何言って……」

鈴木「このまま私と行こう」グイッ

鳴海(なんか、何もかもが一年前の再現みたいだな……)

鳴海「……って、違う違う!お前もう一年じゃねぇだろ!一緒に入場してどうする!」

鈴木「行こう、鳴海くん」

鳴海「待て待て待て。上級生二人で一年に混ざってたら目立つだろうがあああぁ!」ズルズル


756: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:06:01 ID:fiOCmQA6jg

──────‐‥


桃山「あ、来たわよ一年生!初々しいわねぇ!」

篠原「見て見て!去年も思ったけど、制服が新品だー!」

橘「ふむ。一年生の制服はやはり色が鮮やかだな。自分の制服がどれだけ傷んでいるのかがよく分かる」

篠原「あはは、そりゃ二年も着てたらテカテカのツルツルだよー」

橘「……ん?あれは、」

篠原「え?どれ?何?」

桃山「あらまあ、なるみんじゃないの。あの子また女の子に引き摺られて……って、鈴木ちゃん!?」

橘「あいつらは二年も連続で何をやってるんだ」


757: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:07:10 ID:fiOCmQA6jg

二年女子「あれ?あそこに居るの、鈴木さんじゃない?」

二年女子「ちょwしょんべん先輩も一緒じゃないっすかww」

清瀬「……へ?」

清瀬「えぇ!?」

二年女子「何してるんだろ?体育館の真ん中で愛の告白とか?」クスクス

二年女子「まっさかーww」

清瀬「あは、あはは、まさかー……」ドキドキ


 ***


生徒指導「……何か騒ついてないですかね?」

保健医「一年生だけが入場して来る筈が、彼らも一緒だからじゃないでしょうか」

生徒指導「彼ら……?」キョロキョロ

保健医(青春の予感、だねぇ……)


758: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:10:28 ID:fghNgYo0JE

鳴海「おい、離せって!鈴木!」

鈴木「鈴木、か……変な感じ」クスクス

鈴木「覚えてる?あの時は鳴海くん、私の事“デカ女”って」

鳴海「あ?何だよいきなり」

鈴木「名前を教えても、どうでもいいって言ってた」

鳴海「それは、その……俺も焦ってたし、お前の事も全然知らなかったから」

鈴木「うん、そうだね。私も君の事、ただの背の低い可愛らしい子だとしか思ってなかった」

鈴木「だけど、今は違う」

鈴木「あの瞬間から、私は──私の恋は、始まってたんだ」

鳴海「……は?」


759: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:13:46 ID:fghNgYo0JE

鈴木「好きだよ、鳴海くん」

鈴木「友達としてじゃなく、君が好き」

鈴木「これって、恋だと思うんだ」


鳴海「……え?」

篠原「えー!?」ガタッ

橘「はああぁ!?」ガタッ

桃山「〜〜っ!///」グッ

二年女子「マジで!?」

二年女子「うっはwww」

清瀬「鈴木さん……!」キュンキュンッ

生徒指導「な、何じゃありゃあ!」

保健医「青春の一ページ、ですかねぇ」クスクス


 \ ウオォォォォォ!? /


鈴木「諦めるつもりはないから、宜しくね」ニコ


760: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:15:23 ID:fiOCmQA6jg


春、出会いと別れの季節。

何度も何度も繰り返し、

大人の階段を少しずつ登る。

高校生の馬鹿馬鹿しくて

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティは、

これにて──閉幕?



 3センチメンタル・ヤング・ピーポー

    ‐fin.‐


761: ◆UTA.....5w:2013/3/22(金) 16:23:09 ID:fghNgYo0JE
>>748-760
これにて最後の投下を終了します。

このSSを書き始めて約一年余り、長々と続いていた物語に漸く終止符を打つ事が出来ました。
不完全燃焼な終わり方をしているようですが、当初から考えていた結末です。何だそれ、という終わらせ方にしようと、話を思い付いた段階から思っていました。

沢山の方々に評価を頂いたこのSS、学ぶ事が沢山あったように思います。
暫くSSからは離れようと思っているので、いつになるかは分かりませんが、この物語について頂いた言葉を活かせるように精進致します。

頂いたリクエストもお応え出来ず申し訳ございません。書き溜めもしていたのですが、すっぱりと終わらせるのが一番だと判断致しました。
語りだすと止まらないのが悪い癖です。これ以上は止めておきます。
読んで下さった方、支援を下さった方、投票して下さった方、絵を描いて下さった方、このSSに関わって下さった皆さんに最大級のありがとうを!

保管庫の依頼は少しやりたい事があるので、それが終わり次第出させて頂きます。
762: 名無しさん@読者の声:2013/3/22(金) 16:37:58 ID:HhFpt/AuHs
え?マジで?!
乙でした(T_T)っC
763: 名無しさん@読者の声:2013/3/22(金) 18:05:23 ID:ubAuOJ8AqM
最期に最大のキュンッがっ!ありがとうございました!
書き溜めされてる分も、またいつの日か発表してくださる事を祈りつつ…本当にお疲れさまでした!

追伸
不安て書いたのは、自分のあの頃(高校生の頃)には、進級も新入生も不安でしかなかったなーって思い出しただけだからねwww
この作品には1oの不安も無いですよー本当に
これからも、密かに応援してますよ>>1先生( 〃▽〃)ノシ
764: 名無しさん@読者の声:2013/3/22(金) 19:18:09 ID:40mJhwrqSI
長らくSS版から離れていた自分の唯一の楽しみが3センチでした
ずっと書き続けるなんて無理なのはわかってるけど、いよいよ終わるとなると淋しいですね
またあなたのSSが読める日を楽しみにしています

盛大に乙でした!
765: 名無しさん@読者の声:2013/3/22(金) 21:32:16 ID:01mgT8MVbo
ドキドキもハラハラもワクワクも色んなものが沢山詰まったSSだった
一人一人のキャラが立ってて、同じSS書きとして勉強させてもらいました
楽しかったです
お疲れ様でした!!!!

っ最後のC
っ花束
766: 名無しさん@読者の声:2013/3/27(水) 00:37:05 ID:.CRmiyliWE
お疲れ様でした!
1さんのSS、面白いです。いつもものすごく楽しみにしてました
いつぞや橘くんに渡したクッキー&ブラウニーを作品の中で採用してもらえたのは嬉しかったです…!!!!まさか採用してもらえるとは思いませんでしたwありがとうございました!

橘くんへ
つ愛
つコーヒー牛乳

そして1さんへ
つクッキー&ブラウニー
つCCCCCCCC


767: ◆UTA.....5w:2013/3/28(木) 17:08:33 ID:n8fTcDe3SQ
>>762
はい、マジであります。最後らしくない終わり方だとは思いますが、鳴海と鈴木が男女交際をしている様は私も想像が出来ませんw
ありがとうございました!

>>763
おおう、最後の最後に何という勘違い……orz
そうですね、私は今でも新たな出会いに胸をときめかせるよりも不安の方が勝っていますw
763さんは恐らく、前スレから何度も支援を頂いている方ですよね。此方こそ本当にありがとうございました。先生と呼ばれずとも、文字の印象でそうではないかと思う事が何度もありました。
とても励みになりました、ありがとうございました。

>>764
自分の遅筆の所為でもありますが、此処まで長い期間書き続けるとは思ってもいませんでした。そりゃ早く終われとも言われるよ、と。
それでも764さんのように言って下さる方が居る事を、とても有難く思います。またいつかSSを書こうと思い立った時、764さんの目に触れる機会がある事を祈っています。

>>765
何と同じSS書きの方でしたか。以前別の方に頂いた支援に対しても同じ事を言いましたが、書き手の目線でご意見を頂けるのはとても嬉しいです。
暫くSSからは離れるつもりでいますが、読み手としてお邪魔させて頂くつもりではあります。765さんのSSにもお邪魔する事もあるかもしれませんねw

>>766
その節はありがとうございました。実は私、お菓子作りはあまりした事がないのでその辺の知識は皆無だったのです。なので、お洒落な響きに即採用を決意したのでしたw
クッキー&ブラウニー、いつか挑戦してみたいと思います。此方こそありがとうございました。
768: ◆UTA.....5w:2013/3/28(木) 17:09:15 ID:n8fTcDe3SQ

 3sentimental young peopleU

 【menu】

 Act.1 >>4-14>>21-32
‐オカマ喫茶、始動‐

 Act.2 >>39-50>>57-69
‐女心と秋の空‐

 Act.3 >>80-91>>99-108
‐秘密兵器は双子の予感‐

 Act.4 >>114-125>>134-149
‐崩れ始めた道化の仮面‐

 Act.5 >>157-171>>178-190
‐崩れ始めた道化の仮面U‐

 Act.6 >>196-211
‐戻れない日常‐

 Act.7 >>223-231>>240-247
‐篠原少年の憂鬱‐

 Act.8 >>253-262>>276-285
‐篠原少年の憂鬱U‐

 Act.9 >>301-309>>317-327
‐篠原少年の憂鬱V‐

 Act.10 >>340-352
‐取り戻された笑顔と日常‐


769: ◆UTA.....5w:2013/3/28(木) 17:09:51 ID:n8fTcDe3SQ

 Act.11 >>361-371>>381-396
‐世界にひとつだけの‐

 Act.12 >>405-415>>423-440
‐秋の夜空の一番星‐

 Act.13 >>455-464>>471-480
‐The schedule of your Christmas?‐

 Act.14 >>492-501>>513-527
‐僕らのメリークリスマス!‐

 Act.15 >>534-546>>553-562>>570-581
‐女の子組、始動‐

 Act.16 >>595-602
‐明けました2013‐

 Act.17 >>611-623>>630-639
‐ファミリーコンプレックス‐

 Act.18 >>651-674
‐額に刺さったあの子の気持ち‐

 Act.19 >>680-690>>706-719
‐動き出した小さな恋‐

 Act.20 >>726-741
‐それぞれのお言葉‐

 Act.21 >>748-760
‐青春の一ページ‐


770: ◆UTA.....5w:2013/3/28(木) 17:13:52 ID:tcdpPh7h0s

絵スレにて描いて頂いた当スレの登場人物達です。


http://l2.upup.be/jIGFBRcJ20

http://n2.upup.be/H0h0j97W0X

http://l2.upup.be/TdiPpR5tx4

http://m2.upup.be/CYcpvRw28f


本当に本当にありがとうございました!


771: 名無しさん@読者の声:2013/3/29(金) 18:59:53 ID:k1eCfZA4HE
暫くSSから離れてしまうのですか…
また>>1さんのSSが読める日を楽しみに待っています!

本当にお疲れ様でした!
772: 名無しさん@読者の声:2013/3/29(金) 22:04:57 ID:ZOgDAyprW6
橘は私の嫁!!

何度キュン死にした事か…。心が潤う作品をありがとう(^-^)お疲れ様でした(はぁと)

次の作品も楽しみにしてていいんかな?

>>1への愛
つ全キャラにプリン
773: 名無しさん@読者の声:2013/3/31(日) 17:22:22 ID:nO7atJatII
:-O
774: ◆UTA.....5w:2013/4/1(月) 09:49:46 ID:JmpPBq7p9c
>>771
私生活が忙しい為なかなか時間が取れないのと、去年骨折した右手のリハビリがまだ終わっていない事が重なって、妄想を膨らます事がなかなか出来ないでいます。なので、暫くはSSからは離れようかと。
その内ひょっこり帰って来るかもしれないので、お気付きになられましたら生ぬるく見守って頂ければ幸いです。
ありがとうございました!

>>772
最後の最後まで、彼らの人気順はメガネの圧勝でした。772さんのように嫁に貰って下さる勇気あるお方まで……ただの変態メガネなのに何故でしょうか。
次回はまたいつか、余裕が出来た時に書ければと思っています。書く事はせずとも掲示板にはお邪魔させて頂くつもりなので、何処かでお会いした時は宜しくお願いしますねw
此方こそありがとうございました!

>>773
:)
こういう顔文字(と呼んでいいのでしょうか)を使った事がないので自信はありませんが、一番よく見掛けるのがこれだった気がします。
775: 名無しさん@読者の声:2013/4/2(火) 23:25:34 ID:/Dl5nP/ZbY
桃ちゃんは俺の嫁っ!
大好きだーっ
1さん、お疲れさまでした
776: 名無しさん@読者の声:2013/4/7(日) 16:59:00 ID:uZroJqJ26A
うぉぉお!乙でした!
最初から最後まで一気読みしてしまった…

4馬鹿も清瀬も鈴木もその家族達も
全てのモブも愛してる!!!!
そして1には…

つ抱えきれない愛♡
777: ◆UTA.....5w:2013/4/8(月) 07:31:10 ID:U3c/2fGU32
まだ保管庫には入っていないようなので、sageにてレス返させて頂きます。そして>>777get


>>775
そういえばメガネに引き続き、桃山くんにも775さんのように有難いお言葉を何度も頂きました。
当初はオカマキャラなんて気持ちの悪い設定をした為、皆さんにもおすピーやクリス松村で脳内再生させてしまって。激しく同意と同時に、高校生だという事を考えると気持ちの悪さが際立ってしまっていましたw
ありがとうございました、また何処かでお会い出来ればと思います。

>>776
こんなにも長いSSを一気読みして下さったとは……!どれ程のお時間を頂戴してしまったのでしょうか。ありがとうございます、お疲れ様です。
本当は最後に何らかの形でモブと家族達を出してあげたかったのですが、小話以外で登場させる術を思い付けませんでした。あまり出番のなかった彼らの事まで、ありがとうございます。
776さんがわざわざ最初から読んで下さった苦労を考えただけで、抱えきれない感謝の思いが一杯です。本当にありがとうございました。
778: 名無しさん@読者の声:2013/4/9(火) 16:44:04 ID:0iXrAJD98I
楽しかったよありがとう!
おつかれさん!
779: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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