2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
3センチメンタル・ヤング・ピーポー【2】
[8] -25 -50 

1: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:25:45 ID:N3rkjbtVuM


高校生の馬鹿馬鹿しくて、

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティ───続行。


【前スレ目次】
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1327757079/993-995

【登場人物】
>>2-3

【当スレ目次】
>>768-769


706: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:02:14 ID:ToIi8eaZ1k

──昼休み


 キーン コーン カーン コーン…

鳴海「っしゃー!プリン争奪戦行くかー!」

篠原「おー!三年生が卒業した今こそが狙い目!新入生が入る前にプリン手に入れるぞー!」

桃山「ちょっとアンタ達、今日が何の日か分かってるんでしょうね」

篠原「ホワイトデーでしょ?」

鳴海「本当うるせぇオカマだな。毎日言われてりゃ嫌でも覚えるっつーの」

桃山「だってアンタ達、いつまで経っても話題に出さないんだもの」

鳴海「そんなのわざわざ話題に出す事でもねぇだろ。食堂行く時に渡すつもりだったし……」ゴニョゴニョ

橘「ほう。つまり今から行く訳だな」ニヤニヤ


707: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:02:55 ID:D8RNZnI1As

桃山「じゃあ今日は食堂で食べましょうよ。アタシも二人にパック渡したいしね」

篠原「橘も?」

橘「あ?何故俺が一年コンビに物を与えなきゃならんのだ」

桃山「やだアンタ、貰うだけ貰ってお返しもないの?これだから乙女心が分かってない男は……」

橘「俺は寄越せと言った覚えはない!」

桃山「やだもう!最低!」

篠原「あの、早く行かなきゃプリン売り切れちゃう……」

鳴海「うわっマジだ!売り切れたらお前らの所為だからな!」ダッ

篠原「俺も先に行くねー!」ダッ

 バタバタバタ…


桃山「毎日通っても買えないのにアタシ達の所為にされても困るわよねー」

橘「よくもまあプリンごときに必死になれるもんだな」


708: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:07:26 ID:D8RNZnI1As

──階段


鈴木「清瀬、大丈夫?」

清瀬「ご、ごめんな鈴木さん……皆とお昼食べててよかったのに……」フラフラ

鈴木「無理しないでって言ったのに。保健室まで歩ける?」

清瀬「保健室の先生、男の人やから言いに行きづらくて……」

鈴木「ああ、なるほど。何かあるかもしれないからじゃなかったのか」

清瀬(な、何かって何やろか……?)

鈴木「顔色が悪いね。やっぱり担ごうか」

清瀬「……ありがとう、大丈夫……です」フラフラ


709: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:08:02 ID:D8RNZnI1As

 バタバタバタ…


鳴海「あーもう!絶対間に合わねぇ!」

篠原「……あれ?」ピタ

鳴海「? 何だよ?」

篠原「今、一瞬視界に鈴木さんと清瀬さんが……、ほらやっぱり!階段の上に居た!」

鳴海「おー、本当だ。おーい」ヒラヒラ

鈴木「……あ、どうも」

篠原「鈴木さん達も今から食堂?今日はゆっくりだねー」

鈴木「え、あー……」

鈴木(……保健室の先生に言うのも嫌がっていたくらいだもの。篠原くんに言うのはもっと嫌だよね)

鈴木(迂濶に二人に近付けないな。どうしたものか……)ウムム

鳴海「なに唸ってんだあいつ……?」

篠原「なんで降りて来ないんだろね」


710: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:08:43 ID:ToIi8eaZ1k

桃山「篠くーん!待っててくれたの?」キャッ

橘「こんな所でつっ立って何をしてる。プリンは諦めたのか」

清瀬「あ、こんにちは……」

桃山「あら、ピヨちゃん達じゃないの。今から食堂?」

鈴木(全員集合……)チッ

桃山「え、何?鈴木ちゃん怖いんだけど!」

篠原「うーん、なんか様子がおかしいんだよね。どうかしたの?」

清瀬「……いえ、何ともないです」

鳴海「顔面蒼白じゃねぇか」

清瀬「だ、大丈夫です!ほら、めっちゃ元気──」フラッ

篠原「! 危ない!」

鈴木「清瀬っ……!」バッ


 ガガガガッ──ドスン!


711: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:09:41 ID:ToIi8eaZ1k

──食堂


桃山「ねぇ、ピヨちゃん大丈夫かしら……」

橘「見たところ軽度の鉄欠乏性貧血だ。保健医も問題ないと言ってただろう、少し休めば大丈夫だ」モグモグ

鳴海「てつけつ……何だそれ?」

橘「要するに鉄分不足で赤血球の生産が追い付いてないんだよ。理由は様々だが若い女には珍しい事ではないし、恐らく……」モグモグ

橘「月経だ」キリッ

桃山「あらやだ///」

鈴木「」モグモグモグモグ

鳴海「よく分かんねぇけど鈴木が反応する辺り図星か」

橘「17にもなって月経も知らないだと?お前まさか赤ん坊はコウノトリが運んで来るなどとぬかすんじゃないだろうな……!」

鳴海「馬鹿にすんなインテリもどきが!ヤる事ヤりゃあデキる事くらい知ってるわ!」

桃山「もう!女の子の前ではしたない話しないで頂戴!」

鈴木「……」モグモグ


712: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:10:38 ID:ToIi8eaZ1k

鳴海「しっかしお前も無茶するよなー」

桃山「ピヨちゃん抱えて転がり落ちて来たもんね。ビックリよ、本当に大丈夫なの?」

鈴木「ご心配なく。何処も怪我してないよ」ケロッ

橘「鈴木のか弱い部分は一生見る事がないんだろうな……」

桃山「そんな事ないわよ。鈴木ちゃんだって立派な女の子じゃない」

桃山「……と、女の子といえば。はい、これ!鈴木ちゃんにプレゼント!」

鈴木「プレゼント?私に?」

桃山「美味しいチョコをくれたお礼よ。アタシみたいにぷるぷるもち肌になれるパックなの」ニコニコ

鈴木「おお、ぷるぷる……ありがとう、使わせてもらいます」ペコリ

桃山「ピヨちゃんにも渡そうと思ったんだけど、また全員で押し掛けたら保健室の先生に怒られちゃうから鈴木ちゃんに渡しておくわね」

鈴木「了解した。清瀬には責任を持って届けておく」


713: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:11:46 ID:ToIi8eaZ1k

桃山「ちょっと、なるみん」ツンツン

鳴海「あ?」

桃山「あ?じゃないでしょ?忘れたとは言わせんぞ?あ゙?」ニコニコ

鳴海「わ、忘れてねぇよ!(何だこいつ怖ぇ……)」

橘「月経も知らないお子ちゃまが何を用意したんですかねぇ」ニヤニヤ

鈴木「???」

鳴海「……鈴木、お前ちょっとこっち来い」ガタン

鈴木「上等だね。受けて立とう」ガタン

桃山「鈴木ちゃん!決闘じゃないわよ!」

橘「あれあれ?席を立つ必要がおありで?」ニヤニヤ

桃山「アンタも煽らないの!」


714: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:14:34 ID:D8RNZnI1As

──────‐‥


鳴海「……」スタスタ

鈴木「……」スタスタ

鳴海「……」ピタリ

鈴木「……」ピクッ

鳴海「鈴木、」

鈴木「いざ、尋常に──」スッ

鳴海「お前なぁ……決闘じゃねぇんだから……」ハァ

鳴海「……ん。これ、やる」

鈴木「? 私の誕生日は非公開の筈だけど」

鳴海「だー!もう!いいから!受け取れ!」グイッ

鈴木「……ありがとう。でも、どうして?」

鳴海「今日、ホワイトデー、じゃん?」

鈴木「!」

鳴海「い、言っとくけどな!オカマがお前に何か返せってうるせぇからだぞ!毎日うるせぇから仕方なくっ……」

鈴木(一年女子さんの言う通りだ。何かあった……!)

鳴海「俺が何渡したか、他の奴に言うなよ!特にメガネには!」

鈴木「うん。ありがとう」ニコ

鳴海「……っ、も、戻るぞ!」フイッ


715: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:18:00 ID:D8RNZnI1As

──保健室


清瀬「」パチ

清瀬(天井……?そうや、うち保健室に運ばれて……)

清瀬(いつの間に寝てしもたんやろか。ちゅうか、今何時なんやろか……)ボー

清瀬(……そういえばお腹痛すぎて動けんかったけど、うち、)

清瀬(篠原くんにお姫様抱っこ……!)キャー

篠原「清瀬さん……?」

清瀬「ふぎゃい!?」ガタン

清瀬「しの、篠原く……なんで此処に!?ご飯は、授業は、学校は!?」

篠原「此処は学校だし、まだ昼休みだから落ち着いてー」クスクス

清瀬(そ、そんなに寝てた訳やなかったんや……)カァ


716: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:19:05 ID:D8RNZnI1As

篠原「少し顔色はマシになったみたいだけど、まだ辛そうだね。大丈夫?」

清瀬「はい。あ、あの、すみません……重たかったですよね、うち……」

篠原「へ?あはは、全然。前に橘の事も抱っこした事あるし、それに比べたら子供みたいなもんだよー」ヘラヘラ

清瀬「うう……ホンマにごめんなさい……」

篠原「それに、自分でもビックリするくらい必死だったから。俺もあんまり覚えてないんだよね」

清瀬「……え?」

篠原「二人が階段から落ちて来た時、鈴木さんはケロッとしてたけど清瀬さんは蹲ったまま唸ってた。声掛けても返事ないし、どうしようって思ってたらね、」

篠原「清瀬さん抱っこしたまま全力疾走してたみたい」


717: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:27:00 ID:D8RNZnI1As

篠原「死んじゃうのかと思った」

清瀬「死ん……えぇ!?そ、そんな事……!」

篠原「大袈裟だけど、本当にそのくらい必死だったんだ」スッ

清瀬「ふえ?な、なんれふか?」

篠原「あはは、清瀬さんの頬っぺたふにふにだ」ムニムニ

清瀬「ひのはら、ふん……?」

篠原「……」

篠原「ごめんね、ありがとう」

清瀬「???」キョトン

篠原「清瀬さんのお兄ちゃんが言ってたんだ、後悔のないようにねって」

清瀬「うちのお兄ちゃんが?」

篠原「うん。素直になればいいって言ってた」

清瀬(また訳の分からん事を……)


718: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:31:56 ID:ToIi8eaZ1k

篠原「俺、色々考えてて……どうすればいいのか分かんなくて。まだ怖いし、逃げてばっかりだけど、」キュッ

清瀬「……っ!?(な、なんで、てて、手を握っ、握って!!)」アワアワ

篠原「清瀬さんが手の届く距離に居なくなるのは嫌だと思った」

清瀬「……それって、」


 『ずっと此処に居ます』

 『ずっと、こうやって手の届く距離に』


篠原「俺、清瀬さんがクリスマスに言ってくれた言葉の重みがやっと分かったんだ」

清瀬「……」ポロ


719: ◆UTA.....5w:2013/3/10(日) 23:34:02 ID:D8RNZnI1As

篠原「ずっと傍に居てくれてありがとう」

清瀬「……」ポロポロ

篠原「泣かせてばっかりで、ごめんね」

清瀬「……っ」フルフル

篠原「それから──」

篠原「大好き、です」


清瀬「う、ううー……ゔぢも゙でずぅー」ボロボロ

篠原「あはは、清瀬さん鼻水出てる」

清瀬「ずびばぜん……だい゙ずぎな゙ん゙でずぅー」ズビズビ

篠原「あははは!」


 ***


保健医(どうしましょう、非常に入りづらい……!)

保健医(青春、ですねぇ……)ニヤニヤ


429.45 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字