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3センチメンタル・ヤング・ピーポー【2】
[8] -25 -50 

1: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:25:45 ID:N3rkjbtVuM


高校生の馬鹿馬鹿しくて、

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティ───続行。


【前スレ目次】
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1327757079/993-995

【登場人物】
>>2-3

【当スレ目次】
>>768-769


492: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:48:40 ID:P0olLQwWi2

──12月25日、終業式


鳴海「よっしゃー!やっと冬休みが来たー!」

橘「冬羽織で炬燵に蜜柑、ゆっくり冬を堪能するとしよう」

桃山「あら、アンタって案外爺臭いのね。意外だわ」

橘「ならお前らはどんな格好で過ごすんだ?」

鳴海「俺はスウェットだけど。寒い時は適当にジャケット羽織ってる」

篠原「俺はジャージ!冬でも裸足!」

桃山「アタシはルームウェアね。ふんわりもこもこ素材の温かいやつ。腹巻きもあるわよ」

篠原「あはは、見事にバラバラだねー」

橘「腹巻きなら妹と弟もしているぞ。あれは寝相が悪くても腹が出ないからガキにはもってこいだな」

鳴海「お前マジで母ちゃんだな」

橘「あいつらは一体何処から産まれてきたんだよ」

篠原「んー……分かった!橘のお尻の」

橘「止めろ」


493: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:49:14 ID:P0olLQwWi2

桃山「さて、ピヨちゃん達はまだかしら」

鳴海「うあー、寒ぃー!先輩を待たすとは何事だ一年ー!」

篠原「鳴海って寒がりだよね。一番温かそうな格好してるのに」

橘「まったくだな。耳に変な物まで着けて可愛こぶりやがって」

鳴海「変な物って何だよ。イヤーマフだろうよ。立派な防寒具だっつーの」

橘「やれジャケットだイヤーマフだと何でもかんでも横文字ばかり使いやがって」ケッ

桃山「そのくらいはいいじゃないの。本当に爺臭いんだから」

鳴海「可哀想に。がり勉母ちゃん爺ちゃんは若者に付いて来れないんでちゅねー」

篠原「橘は器用だね。お祖父ちゃんもお母さんも両方こなせるよ!」ニコニコ

橘「止めろ!もう俺の事を弄るのは止めてくれ!」


494: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:51:25 ID:P0olLQwWi2

桃山「来たわね……!」

鳴海「ん?何が?」


 ドドドドド…


鈴木「待たせたね!」ザッ

橘「おおうっ!?」

篠原「あは……びっくりし過ぎて漏らしそうだった……」バクバク

橘「も、もう少し普通に登場出来んのか馬鹿者!」

桃山「ああアタシは二度目だからね!すすす鈴木ちゃんの登場の仕方にはもう慣れたわよ!」ドキドキ

鳴海「声震えてんぞオカマ」

清瀬「す、すみません、お待たせしてしまって……鈴木さんみたいに、速く走れないもので……」ゼイゼイ

鳴海「なんか、ピヨって不憫な奴だよな……」


495: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:52:21 ID:P0olLQwWi2

篠原「二人共、折角のクリスマスにごめんね。それと……ありがとう」

鈴木「ううん、こんな大事な日に声を掛けてくれて嬉しかったよ。此方こそありがとう」

篠原「えへへ、なんか照れるなあ。じゃあ、行きますか!」

桃山「念願の篠くん家……篠くんの部屋……!」ハァハァ

橘「目的を見失い過ぎだ、オカマ。不謹慎な奴め」

篠原「そんなに畏まらなくていいよ。俺もハルに皆を紹介出来るなんて嬉しいし」

桃山「ハルくんに余計な心配させないように、ちゃーんと挨拶しなくっちゃね!」

清瀬「……」ガチガチ

鳴海「あっれー、ちょっと緊張しすぎじゃねぇすかピヨちゃん」

清瀬「な、鳴海くん……だだだって、だって篠原くんのお家にお邪魔、お邪魔……!」

鳴海「ふーん?俺達だって篠原ん家行った事ねぇんだけどなー」ニヤニヤ

鳴海「おーい、篠原ん家行くのに興奮が治まらない不謹慎な変態が此処にも居ますよー」

清瀬「や、やめっ……もう!鳴海くんの阿呆!」カァァ


496: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:54:14 ID:P0olLQwWi2

──篠原家、玄関前


篠原「えっと、此処が俺の家、です」

橘「バスと電車を乗り継いで一時間弱か。オカマに続いて随分な距離だな」

桃山「アタシはなるべく地元から離れたかったからねぇ……」

鳴海「俺も。親の名前っていうブランドから離れたかったから進路変えたし」

鈴木「……色々あるんだね、皆」

篠原「うん、色々あった。でも皆のお陰で前に進む勇気が出たんだ」

篠原「今日はそのほんの一歩。付き合ってくれて、本当にありがとね」

清瀬「そんな……うちなんか皆さんにどんなけお世話になった事か。で、出来る事があるなら全力でお手伝いします!」

篠原「うん。ありがとう」ヨシヨシ

清瀬「〜〜っ///」

桃山「ああん!アタシもよしよしされたい!」


497: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 18:56:06 ID:RVOhnVQ0xw

 ガチャ


篠母「……あら、やっぱり貴方達だったのね」

桃山「よしよししてー!篠くんアタシの頭にもよしよしを頂戴!」

橘「仕方ない、俺がしてやろう」グッシャグッシャ

桃山「ちょっと、やだ!髪の毛乱れる!ちょっと!おい!ぶっ飛ばすわよこの野郎!」

篠原「あはは、桃ちゃん男の部分出ちゃってる」

鈴木「……」ヨシヨシ

鳴海「何してんだよ」

鈴木「だってほら、私達余ってるし。大きい方が撫でてあげるべきかなって」

鳴海「お前忘れてるだろうけど、俺の方が年上だからな」

清瀬「そういえば鳴海くんって年上やった……!」

篠原「あっははは!」

鳴海「畜生笑うな!」


篠母「楽しそうにしているのはいいけど、気付いてもらえないのはおばさん悲しい……」


498: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:01:49 ID:P0olLQwWi2

──仏間

 チーン…


篠母「わざわざ来てくれてありがとうね」

橘「いえ、我々がそうしたかったものですから。しかし、息子さんの命日に大勢で押し掛けるのは配慮が足りていないですね……すみません」

篠母「あらあら、随分しっかりしたお友達ね。そんなに畏まらないでいいのよ。えーと……ごめんなさい、お名前は?」

橘「橘です。右から桃山、鳴海、鈴木、清瀬……」

篠母「ごめんなさいね、気を遣わせてしまって。おばさんもう覚えたからね、橘くん」ニコニコ

橘「……どうも」

桃山「? アンタ何ちょっと頬染めちゃってんの?」

橘「別に。気の所為だろう」フイ

桃山(色恋に疎いかと思っていたけれど、もしかして熟女好きなのかしら……)

橘(……母親というものに慣れない所為で緊張してしまった、なんて言えないな)


499: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:02:48 ID:P0olLQwWi2

篠母「今でもね、こうして貴方達みたいに手を合わせに来てくれるお友達も居るのよ」

篠母「ハルもアキも素敵なお友達に恵まれて、おばさんは嬉しいの」

篠母「おばさんがちゃんとハルの死と向き合えるようになったのはこの子と、貴方達のお陰だわ。本当に本当に、ありがとう……」ペコリ

篠原「ちょ、ちょっと止めてよ母さん。なんか恥ずかしい」

桃山「やだ、アタシ達の方こそお礼を言わないと。お母さん、篠くんという天使と出会わせてくれてありがとう……」グス

橘「何が天使だ気持ち悪い」

鳴海「そもそもお前の母ちゃんじゃねぇだろ」

鈴木「でも、そう呼びたくなるのは分かるよ。篠原くんのお母さん、“お母さん”っていう雰囲気が凄くあるもの」

清瀬「ああ、うん。なんかそれ、うちも分かります」

篠母「まあ嬉しい。こんな駄目な母親なのに」

篠母「おばさんでも何でも、貴方達の呼びやすいように呼んで頂戴ね」ニコリ


500: 500レス突破! ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:03:29 ID:P0olLQwWi2

橘「──っ、」

桃山「お母さん!いいえ、お義母様と呼ぶに相応しい!」

鳴海「だからキモいんだよお前!」

篠母「本当に仲良しなのね。見ていて微笑ましいわ」クスクス

篠母「さてと、今日はクリスマスだもの。おばさん皆にご馳走するから待ってて頂戴ね」

清瀬「あ、あ、手伝いますっ!」

篠母「お客様なのに……いいの?」

鈴木「お邪魔させて頂いてるのは此方ですから。手伝わせて下さい」

篠母「じゃあ、少しだけ。女の子が居ると助かるわね」

篠原「……」

篠原「あのね、橘って料理むちゃくちゃ上手いんだよ!男手が必要になったら言ってよ、きっと母さんびっくりするよ!」

橘「なっ……何をいきなり、女共が居るんだから十分だろうが」

篠原「母さんあんまり料理得意じゃないんだ。だから助けてあげてよ、ね?」

篠母「何だか悪いわね……えっと、じゃあ後で味見してもらってもいいかしら?」

橘「そ、それくらいっ……幾らでも、手伝います。おかあ、さん……」

篠母「ありがとう、橘くん」

橘「……」カァ


501: ◆UTA.....5w:2012/11/27(火) 19:05:24 ID:RVOhnVQ0xw

──────‐‥


篠母「よーし、後はご飯が炊けるのを待つのみ!お手伝いしてくれてありがとうね」

清瀬「い、いえ……」テレ

鈴木「橘くんって本当に料理出来るんだね。包丁捌きが凄くて驚いた」

橘「別に、其処の馬鹿共とは格が違うだけだ」

篠母「本当に。機会があれば教えて貰いたいくらいだわ」

橘「い、いつでも……教えます」フイッ

鈴木「?」

桃山「きゃーっ!雪!雪が降ってる!ホワイトクリスマスよー!」

篠原「あ、本当だ。今日寒かったもんねー」

鳴海「つーか、既にちょっと積もってんじゃん。ちょっと外出ようぜ!外!」バタバタ

鈴木「……犬は喜び庭駆け回り、ね」

橘「キャンキャン喧しい小型犬だな、まったく」

清瀬「鈴木さん、雪やって!た、橘くんも一緒に!手の平サイズのちっこい雪だるまやったら作れるやろか!」キラキラ

橘「此処にも一匹……」ハァ

清瀬「???」ニコニコ


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