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3センチメンタル・ヤング・ピーポー【2】
[8] -25 -50 

1: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:25:45 ID:N3rkjbtVuM


高校生の馬鹿馬鹿しくて、

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティ───続行。


【前スレ目次】
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1327757079/993-995

【登場人物】
>>2-3

【当スレ目次】
>>768-769


553: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:45:21 ID:w/b1EyjZ5M

──一年生教室


一年女子「ちょっと、どういう事なの清瀬さん!」机バンッ

清瀬「ふぇ!?な、何が?」

一年女子「イケメン先輩だよ!あたし、しょんべん先輩に聞いたんだけど!」

鈴木「お静かに。皆見てるよ」

一年女子「よくそんなに冷静でいられるよ……」ガタン

清瀬「う、うち何かしたやろか……?」

一年女子「いやいやw違う違うw清瀬っちは何もしてないよww」

一年女子「ごめん、つい興奮しちゃって。それから、もう一つごめんね」

清瀬「な、なんで一年女子さんが謝るん?」

一年女子「イケメン先輩と清瀬さんの事、気になってしょんべん先輩に無理矢理聞き出しちゃったんだ」


554: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:48:31 ID:vWFRRZFXl2

清瀬「鳴海くんに?なんでまた、そんな……」

一年女子「しょんべん先輩が一番話しやすかったんだよww」

一年女子「清瀬さんから聞いた話だけじゃどうなってるのか分からなかったから4馬鹿先輩に聞こう、って思って」

鈴木「分からないって、何が」

一年女子「二人の関係!付き合ってないって、どういう事よー!」

清瀬「な、なんでそうなるんよ!」カァ

一年女子「ハグしたんだろうよwクリスマスも一緒に過ごしたんだろうよwそこまでして、なんで付き合わないんだよww」

鈴木「ハグと、クリスマス……」

一年女子「ただの友達がそこまでする事って、なかなかないよ。しかも、相手はあのイケメン先輩だよ?」

清瀬「うちは、篠原くんの色んなとこを知れたら、って……」

一年女子「それで満足だって言ったの!?」


555: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:52:09 ID:w/b1EyjZ5M

清瀬「ま、満足やとは言ってへんよ。ただ、篠原くんの事が知りたいって、言いました……」モジモジ

一年女子「おおwwして、イケメン殿は何と申したww」

清瀬「篠原くんも、う、うちの事、教えてって……」

一年女子「それで?」

清瀬「へ?そ、それでって?」

一年女子「その後どうしたの!」クワッ

清瀬「ひっ……橘くんが叫んで走って逃げただけです!ホンマにそれだけなんです!」

一年女子「……何なのその今時珍しい純情っぷりは」ハァ

清瀬「???」

一年女子「鈴木さんも一緒に居てよく悶々としないなwオラ今聞いてるだけで、もうwwもうww」

鈴木「???」

一年女子「イケメン先輩の事、沢山知れた?」

清瀬「た、沢山かどうかは分からへんけど、色んな事聞かせて貰たよ。うちだけや、ないけど……」

一年女子「甘ぁーい!!」

一年女子「ス○ードワゴンのネタではありませんよww」

鈴木「……」


556: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:53:07 ID:vWFRRZFXl2

一年女子「あのね、何度も何度も何っっ度も言うけど、相手はあのイケメン先輩なんだよ!分かる!?」

一年女子「あの人超バリア張ってるけど、それでもモテるでしょ!あたし、イケメン先輩が何度も告られてんの知ってるんだから!」

一年女子「彼女ってのは友達とは全然別なの!“友達”のイケメン先輩だけ知れたらそれで満足なの!?」

清瀬「え、あの……」

一年女子「清瀬さんはイケメン先輩の事好きなんじゃないの!?他の誰かに取られちゃっても本当にいいわけ!?」

鈴木「一年女子さん、落ち着いて」

一年女子「ちょw相棒荒ぶりすぎww」

一年女子「ごめん、熱くなっちゃった。でもさ、あたしはイケメン先輩の隣に清瀬さんじゃない別の誰かが居るとこは見たくないんだよねー」

一年女子「お節介なのは分かってるんだけどさ。皆が皆、清瀬さんみたいに純情じゃないんだもん。あたしだって猛アタックするし」

一年女子「押しに負けちゃう事ってあるんだよなwイケメン先輩にはそうなってほしくはないですなww」

鈴木「つまり、清瀬の事を心配してた訳だ。優しい子だね、君達は」


557: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:54:18 ID:vWFRRZFXl2

清瀬「……う、うちも、思うよ。“友達”の篠原くんだけやなくて、もっと知りたいって思うよ」

清瀬「でも、どうすればええんかなんて分からへんよ……」

一年女子「そんなの簡単じゃん」

一年女子「清瀬さんの気持ちをぶつけりゃいいんだよww」

清瀬「気持ち……」

一年女子「イケメン先輩の事、好きなんでしょ?それとも、友達としての好きなの?」

清瀬「……好き、です」

清瀬「友達としてやなくて、特別な……他の皆への好きとはちゃう感情やと思う、けど……」

清瀬「こんなん、よう言わんよ。うちみたいな地味な子、篠原くんには似合わへんもん」

一年女子「清瀬さん……///」キュンッ

鈴木(……なんて可愛らしい)

一年女子(うはw可愛すぎるやろww)


558: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:56:29 ID:vWFRRZFXl2

一年女子「清瀬さん、あたしは自分がどうとかは関係ないと思うだよねー」

清瀬「関係ない……?」

一年女子「そりゃあ、自分を磨くのは大事だと思うよ。やっぱり好きな人には可愛いと思われたいし」

一年女子「でもさ、それよりも一番大事なのは気持ちっしょ!爆発しそうな程好きなら爆発させちゃえばいいんだよ」

清瀬「う……でも、いきなりそんな事言えんし、心の準備が……」

一年女子「フヒヒw準備なら十分出来るぜww」

清瀬「?」

一年女子「来月にイベントがあるだろwバレンタイーンww」

鈴木「バレンタイン……」

一年女子「告るのなんて自分のタイミングでいいけど、本命チョコは渡さないとね!」

一年女子「いくら鈍感ボーイでも本命チョコ貰えば色々と察するでしょうなw」

一年女子「頑張れ清瀬さん!他の女なんかにイケメン先輩を取られちゃ駄目なんだからね!」

清瀬「え、えぇー……!?」


559: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 00:59:10 ID:w/b1EyjZ5M

──────‐‥


清瀬「ど、どないしよう……バレンタインにチョコなんか、男の子に渡した事あらへんよ……」

鈴木「でも、確かに清瀬の気持ちに気付いて貰える近道にはなるんじゃないかな」

清瀬「うちの気持ち……」カァ

鈴木「私も、篠原くんの隣には清瀬に立っていてもらいたいな。篠原くんが押しに負けるとは思わないけれど」

清瀬「あ、あの、鈴木さんも渡すん?」

鈴木「……何を?」

清瀬「何って、チョコやんか。ば、バレンタインの……!」

鈴木「私が?篠原くんに?」

清瀬「そ、そうやなくて!いや、篠原くんにあげるのは全然ええと思うんやけど、そうやなくて!」

清瀬「鳴海くんに、本命チョコ……渡さへんの?」


560: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:00:47 ID:vWFRRZFXl2

鈴木「……高校生は、ハグとキスまでなんだって」

清瀬「へ?は、ハグ?」

鈴木「桃ちゃんに言われたの。高校生はハグとキスまでよって」

鈴木「一年女子さん達も言ってたでしょう。ハグもして、クリスマスも一緒に過ごして……何故付き合わないのかと」

清瀬「う、うん」

鈴木「付き合うって、つまりは桃ちゃんが言っていたような事をするんでしょう?」

清瀬「た、多分……」カァ

鈴木「分からないの。私の“好き”は、そういう事をしたい程のものなのか」

清瀬「そんなん、うちかって……」

鈴木「違うよ。清瀬と私は全然違う」


561: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:01:35 ID:w/b1EyjZ5M

鈴木「篠原くんの事を話してる時の清瀬、凄く可愛らしいもの。恋をしてるってこういう事なんだってよく分かった」

清瀬「鈴木さんかって、同じやよ?」

鈴木「同じ?」

清瀬「普段は冷静な鈴木さんが鳴海くんの事で色々悩んでた時、う、うちも可愛い思たもん!」

清瀬「鳴海くんのクリスマスの予定気にしとった鈴木さんは恋しとる子やったよ!」

鈴木「でも、想像出来ないんだもの」

清瀬「想像て、何を?」

鈴木「桃ちゃんが言っているような事をしている自分。その相手があの子だったらって、想像が出来ない」

清瀬「そ、そんな事っ……」

清瀬(……あれ、想像出来ひん)


562: ◆UTA.....5w:2012/12/12(水) 01:06:38 ID:vWFRRZFXl2

鈴木「バレンタインには義理チョコもあるんだって。友達にも渡していいんだよ」

清瀬「え?あ、うん」

鈴木「皆の分はちゃんと用意するから。清瀬にもあげる」

清瀬「う、うちも!うちも、鈴木さんにチョコあげる!」

鈴木「うん、ありがとう」

清瀬「……あ、鳴海くんや」

鈴木「鳴海くん?何処に?」

清瀬「ほら、グラウンド。どないしはったんやろ、生徒指導先生に追い掛けられとるけど……」

鈴木「どうせまた下らない事したんだろうね。生徒指導先生、何故かチョークの粉塗れだし」

清瀬「あ、捕まった……!生徒指導先生って足速いんやね」

鈴木「あーあ……馬鹿だね、本当に」クスクス

清瀬(鈴木さん、楽しそう……鳴海くんの事になると表情柔らかくなってるんやけど、気付いてはらへんのやろか?)

清瀬(……恋、しとると思うよ、鈴木さん。うちと同じ……)

清瀬「えへへ、なんやもう照れてまうやんかー」テレ

鈴木「?」キョトン


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