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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part112
230: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 09:00:52 ID:EBF9Uxig
長官「出し汁じゃないですかね?」
猫神「正直に言うか、想像を絶する苦痛を味わうか選ばせてあげる〜」
長官「新開発した“うま味成分”を紙に練り込んだ新開発のお札です」ハァ
猫神「うま味成分〜?」
長官「“味な素”を超えるうま味成分を複数濃縮、どんなに下手な料理も美味しく変えてしまう魔法の粉だ」
猫娘「便利ニャ。 ニャ」
神使「確かに凄い物ですが・・・」
猫神「こんな物作ってどうするつもりだったの〜?」
長官「新しく“食”の神社とか作って、そのお札を売ろうかと思いました」
神使「お札にどうしてこんなギミックが必要なのですか?」
長官「お札を溶かして食事の時に一緒に飲むと美味しい料理は更に美味しく、そうでない料理もそれなりに美味しくなるという御利益的な───」
猫神「誰のアイデア〜?」
神様「!?」ビクッ

231: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 09:01:35 ID:EBF9Uxig
一同「・・・・・・」ジー
神様「な、何だよ。 そんなに見つめられると照れちゃうだろーがよ!」
猫神「神ちゃ〜ん」
神様「いや・・・ ホラ、私達美食クラブもこの国のために良い事が出来ないかなぁと思いまして・・・」
猫神「・・・・・・」ジー
神様「神宮美食クラブの活動費捻出です。 こんなん噂になって絶対に売れまくると思いますし」
猫神「そっか〜 うん、この大麻は没収〜」
長官「えっ、そんな・・・ 結構な開発費がかかっていて・・・」
猫神「」ニコッ
長官「どうぞお納め下さい」ペコリ

232: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/25(水) 14:07:01 ID:88eaCgAY
猫神強い

233: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/28(土) 13:34:58 ID:019nE/hY
ニャ

234: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/30(月) 09:48:24 ID:SEs52JNs
神ちゃーん
現在鹿島神宮に参詣してるよー


235: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:27:55 ID:.yvToSrA
A子「・・・・・・」ササッ
神使「A子ちゃん? いま何を隠したんですか?」
A子「隠してません」
ゴロッ
A子「あっ」
神使「随分と立派なお野菜ですね。 これは?」
A子「神宮菜・・・ 普通のお野菜を皆で食べようかと思って持ってきました」
猫娘「言い直したニャ。 ニャ」
神使「神宮菜園のお野菜ですね。 確かまだ収穫前だと思いますが?」
A子「・・・少し早めに収穫しただけなのです」
猫娘「盗んできたんですニャ。 ニャ」
A子「・・・・・・」

236: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:29:13 ID:.yvToSrA
猫神「祭儀神くん達は〜」
祭儀神「おそな───」
神使長「あー 普通の肉と魚ですよ」
祭儀神「そうそう、普通の肉と魚」
猫神「普通じゃない肉と魚ってあるの〜?」
祭儀神・神使長「・・・・・・」
神使「神宮のお供え物ですね。 寄進って書いた熨斗が貼ったままです」
祭儀神「まぁ・・・ 百歩譲ってお供え物だったとしても、寄進された俺が食べるなら良いんじゃないか?」
猫神「神法改正で神宮へのお供え物は外部持ち出し禁止になったよね〜」
祭儀神「・・・・・・」

237: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:30:05 ID:.yvToSrA
神様「まぁ、壮大な悪巧みじゃないし今日の所はみんな反省するという事で」
長官「そ、そうだな。 反省しよう」
祭儀神「俺も反省する」
名誉宮司「そうですね」
A子「私もパクっ・・・ 早取りの神宮菜園の野菜は境内だけで食べる」
神様「じゃ、そう言う事で」
B夫「今日は解散だね」
神使「あの、その電子レンジみたいな物は何ですか?」
神様・B夫「・・・・・・」

238: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:31:38 ID:.yvToSrA
猫娘「さっき“チーン”って音がしたニャ。 ニャ」
B夫「電子レンジはチーンと音がする。 なんの不思議もない」
神使「もの凄い太いケーブルが何本も繋がっていますが?」
B夫「最近のレンジは電気を沢山使いますしお寿司」
猫神「」ニコッ
B夫「NoV遺伝子無効化装置です」
一同「・・・はい?」
B夫「ある特定遺伝子を活性化してNoVを破壊する」

239: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:34:08 ID:.yvToSrA
神使「つまり、遺伝子を操作する装置という事ですか?」
B夫「そんな大層なもんじゃないけど大体あってる」
神使「それって・・・ 結構マズくないですか?」
B夫「神への冒涜」ニヤッ
猫娘「気に入らないニャ。 破壊するニャ。 ニャ」
神様「ま、待って! これは私の念願の機械なの!」
猫娘「ニャニャ? 神ちゃんさまの機械ですかニャ? ニャ」
神使「まさか、これも神様がアイデアを出して作ったんですか?」
B夫「ザッツ ライト」
神使「先ほどこの機械が動いていたようですが、中には何が?」
B夫「クラッソストレア」
猫娘「さっきからB夫の言い方がムカつくニャ。 開ければ分かるニャ。 ニャ」テクテク

240: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:35:23 ID:.yvToSrA
パカッ
猫娘「ニャニャ?」
神使「見るまでもなく牡蠣ですね。 神様の必死さで何となく分かっていましたが」
B夫「その牡蠣は遺伝子操作で人体への有害ウィルスが除去されたもの」
神使「つまり、ノロウィルスが除去された牡蠣という事ですか?」
B夫「その通り」
神使「何というか・・・ よくこんな装置を作り出しましたね・・・」
B夫「ノーベル賞級の発明だと思う」ウンウン
神様「そうそう! これで牡蠣から危険なノロウィルスが除去できて皆幸せになれるんだよ!」

241: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:36:02 ID:.yvToSrA
猫神「神使く〜ん、これって大丈夫な物〜?」
神使「この繋がっているコードの先が少し気になりますが」
B夫「電源」
神使「1本は電源のようですが、こちらのフニャフニャしたホースの先はどちらに?」
B夫「・・・・・・送風用のホース」
神使「そうですか。 このホースが繋がっている先の箱を開けても良いですか?」
B夫「ダメ」
神使「分かりました」
B夫「賢明」

242: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:37:05 ID:.yvToSrA
パカッ
B夫「ちょ! 開けちゃダメだって!」
神使「石? が入っていますね。 これは何です?」
B夫「・・・空気を生み出す魔法の石?」
神使「猫神様、この石から何か感じますか?」
猫神「そうだね〜 弱いけど神力が出ているねぇ〜」
神様・B夫「・・・・・・」

243: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:38:26 ID:.yvToSrA
神使「非常に危険な装置です。 猫神様、没収お願いします」
猫神「オッケ〜」
神様「あ〜! まって!! これがあればノロウィルスなしの牡蠣が大量生産できるんだよ〜!!」
神使「神力を使った装置だなんて認められません」
神様「製造工程は内緒にする予定だったし! これを独占できれば御利益牡蠣で一財産築けるんだよ!!」
神使「それが本音ですか」
神様「ぁ・・・ ぃぇ・・・」
神使「猫神様、没収後に粉砕でお願いします」
猫神「はいよ〜」
神様「ちくしょう・・・」ガクッ

244: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:39:58 ID:.yvToSrA
神使「反省の色が見えないようですね」
神様「だって・・・ どれだけの年月を掛けたと思ってんだよ・・・」
神使「猫神様、神様の反省が足りないようです」
神様「ぇ?」
猫神「よ〜し、久々に本気だそうかな〜」
神様「ちょ! 反省してるって!」
猫神「謎の組織の皆さ〜ん、今日は寝かせないからね〜」
一同「・・・・・・」
猫神「それじゃ〜、神使君と猫娘ちゃんは部屋から出てくれる?」ニコッ
猫娘「はいニャ。 ニャ」テクテク
神使「よろしくお願いします」テクテク
ギー バタン

245: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/02(水) 20:40:43 ID:.yvToSrA
猫娘「猫神様、マジギレしてたニャ。 ニャ」
神使「たっぷりお灸を据えてもらいましょう」
 助けてー!! 神使君! 助けてー!!!
神使「自業自得です」
猫娘「ニャ。 ニャ」
 ギャー!!!! 鬼が出たー!!!

248: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:33:03 ID:QQYChXEA
─── 数時間後・サーバールーム
B夫「う〜 足痛い・・・」
B夫「それにしても、この結果はどうしたものかねぇ」カタカタ カタカタ
ガチャ
B夫「?」
猫神「ハロ〜」
B夫「猫神様がここに来るなんて珍しい」
猫神「相変わらず凄い機械の量だねぇ〜」
B夫「大金つぎ込んでるもんで」
猫神「良くそんなにお金あるよね〜 ピットコインの取引を操作でもしたのかなぁ〜?」チラッ
B夫「・・・もしかして、何か気付いてらっしゃいます?」

249: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:34:05 ID:QQYChXEA
猫神「大丈夫だよ〜 必要悪なんだし」
B夫「俺、一生猫神さま派で行きます」
猫神「ふふっ。 で、どう?」
B夫「四柱結界に関してはかなり不安定といった感じ」
猫神「やっぱりそうなんだ〜」
B夫「正面のモニター見て」カタカタ
パッ
猫神「これは〜?」
B夫「神力漏れを起こしていると思われる場所。 早めに手を打たないと結界が破壊する可能性が高い」
猫神「第二柱か〜 凄爺に聞いた場所と一致してるね〜」
B夫「凄爺?」
猫神「りんごちゃん神宮の主神で、結界維持の責任者的な神かなぁ〜」
B夫「神宮は神宮でもそっちの神宮に行ってたんだ」

250: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:35:22 ID:QQYChXEA
猫神「でも、結界の一つ位ならすぐ修復できそうだけど〜」
B夫「そうは問屋が卸さない」
猫神「?」
B夫「神ちゃんのリンクがかなり弱くなってる。 時期に切れると思って間違いない」
猫神「あ〜 やっぱり・・・ 何となくそうは思っていたけど」
B夫「あちらさんも気付いているはず」
猫神「どこまで気付いているかが問題かなぁ〜」
B夫「どこまでって言うのは、これの事?」カタカタ
パッ
猫神「!」ピクッ
B夫「何で知ってるのかって顔。 これでも遊びで神宮の情報システムをハッキングしている訳じゃないよ?」
猫神「・・・・・・」

251: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:36:18 ID:QQYChXEA
B夫「これは予想以上にまずいと思う」
猫神「B夫くんが知っているという事は神宮も存在に気付いているって事かな〜?」
B夫「ザッツライト。 あとは、こちらの方の問題」カタカタ
パッ
猫神「まさかこの子がねぇ〜・・・」
B夫「彼女については神宮は何も気付いていないはずだけど、今回の件と関わるのかは不明」
猫神「関係大ありだよ〜」
B夫「え?」


252: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:37:34 ID:QQYChXEA
猫神「というより、ここにいた人は全員関る事になるよ〜」
B夫「猫神様はともかく俺は無関係でしょ」
猫神「逆だよ〜。 私は元々ここに呼ばれてなかったし、B夫くん含め最初からいた人達が中心に関わる事になるだろうね〜」
B夫「俺、巻き込まれたくない」
猫神「残念だけどそれは無理だろうね〜 私は裏方、みんなを影から助ける側だよ」
B夫「助ける?」
猫神「そう、B夫くん達を。 そして・・・ 彼女を・・・」

253: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:38:56 ID:QQYChXEA
─── レセプションルーム
A子「うわーん! 足痛いよー!!」プルプル
神様「私、確実に死んだと思ったよ・・・」
神使「自業自得です」
神様「まだ命がある事を神に感謝」アーメン
A子「え〜 キリストさんっているの?」
神様「さぁ?」
神使「日本の神が他宗教の神に祈りを捧げてどうするんですか・・・」
A子「それより、祭儀神さん達は?」
神使「意識が朦朧としていたので寝室に運んでおきました」
神様「だらしないな。 あのレベルの拷問で根を上げるようじゃまだまだだな」
神使「そうですか。 猫神様〜」
神様「うそうそ! てめー呼んでんじゃねーよ!」ゲシッ

254: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/08(火) 21:39:51 ID:QQYChXEA
A子「でも、猫神さまって怖いね〜」
神様「良い事教えてあげようか。 鬼のモデルって実は猫神なんだよ」
神使「またそんな事を」
A子「はぁ〜 久しぶりの美食クラブで楽しみにしてたのに」
神様「ね〜」
A子「神宮からここまで来る電車賃も自腹だったんだよ? もう貯金ないよ・・・」ハァ
神様「しばらく美食クラブはお預・・・ !?」
神使「神様?」
神様「・・・・・・」

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