神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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332: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 03:58:07 ID:ql5LHZOg
神様「なぁ、お前はこの国が好きか?」
神使「もちろんです」
神様「即答か」
神使「神様が作ったこの国が大好きです」
神様「今まで頑張ってきて良かった」フッ
神使「ですから、神様───」
神様「私は、お前が好きと言ってくれたこの世界を壊したくない」
神使「神様・・・」
神様「これまで凄く時間がかかったんだぞ? もう一度作れと言われても私には無理だ」
神使「しかし! まだ方法が!」
333: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 03:59:07 ID:ql5LHZOg
神様「神使さま」
神使「!?」
神様「私の愛する神使さま・・・ どうか私の望みを聞いていただけないでしょうか・・・」
神使「・・・・・・」
神様「あなたが好きだと言ってくれたこの国を、私は壊したくないのです」
神使「・・・嫌です」
神様「・・・・・・」
神使「神様のいない世界なんて嫌です!」
神様「」ニコッ
神使「ぅ・・・」
334: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:00:19 ID:ql5LHZOg
神様「お願いいたします・・・ どうか私の我が儘を許して下さい」フカブカ
神使「っ・・・ くっ・・・・・・」
神様「あなたなら大丈夫。 私が認めたんですから」
神使「そんな事・・・ 言わないで下さい・・・」
神様「あなたにこれを」ゴソゴソ
神使「これは・・・ 神様のお守り・・・」
神様「最後の1個はあなたに渡すと決めていました」
神使「・・・・・・」
神様「その中には他のお守りと違って、私のおまじないを入れてあります」
神使「おまじない?」
神様「ぜひ、これを神使さんに持っていて頂きたいのです」スッ
神使「・・・・・・」
335: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:01:07 ID:ql5LHZOg
神様「お願いします。 受け取って下さい」
神使「・・・・・・」ギュッ
神様「ありがとう」
神使「・・・・・・」
神様「」ニコッ
神使「どうして神様はそんなに優しいんですか・・・」
神様「それはあなたもです」
336: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:02:48 ID:ql5LHZOg
神使「一つだけ約束して下さい」
神様「?」
神使「最後まであがいて下さい。 いつもみたいに・・・ どんな手を使ってでも」
神様「・・・・・・」
神使「それが条件です」
神使「それに」
神様「?」
神使「当日は、エガちゃんのスペシャル番組もありますから」
神様「分かった」クスッ
神使「神様!」ダキッ
神様「神使さん・・・」ダキッ
339: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:28:28 ID:euA81Vw6
─── 翌日
ガチャッ
神使「遅くなりました」テクテク
神様「わりーね」トテトテ
猫神「おはよ〜 神ちゃ・・・ !?」
祭儀神「ほぉ」
長官「これは驚いたな」
B夫「?」
A子「みんなどったの?」キョロキョロ
猫娘「神使先生凄いニャ。 ニャ」
A子「え? 何が??」
340: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:30:20 ID:euA81Vw6
神様「たっぷりと神力を使わせて頂きましたので」ツヤツヤ
神使「お恥ずかしいです・・・」
A子「ねぇ、何が? みんな何に驚いてるの?」
神様「ご紹介しよう! 神使之神だ!」
神使「・・・///」ペコリ
A子「え!? 神使さん神になったの?」
猫娘「見て分からないんですかニャ? ニャ」
A子「ちょっと猫娘ちゃん、もしかして私をディスってる?」
猫神「あっ、そう言えばこの中でA子ちゃんだけ〜・・・」
A子「猫神様まで私をディスったー!」
B夫「猫神様? 俺も人なんだけど・・・」
祭儀神「どうすんだ? A子ちゃんは」
A子「そんな事を言っても私は流されませんので」プイッ
341: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:31:38 ID:euA81Vw6
神使「私のことはともかく・・・ 早速会議を進めましょう」
B夫「みんなには俺は見えてないのかな?」キョロキョロ
猫娘「ニートは人じゃないニャ。 ニャ」
B夫「・・・・・・」
神様「じゃぁ、長官君からよろ」
長官「あぁ。 昨日の夜に神宮の方から正式に土地売却の話を受けた」
祭儀神「無理矢理聞き出したんだがな」
猫神「何て言ってた〜?」
長官「・・・これが契約書のコピーだ」バサッ
猫娘「うニャ〜 分厚いニャ。 ニャ」
長官「B夫君の言ってた通り売却はすでに完了済み。 奥社の取り壊しと地質調査が4日後だ」
神使「急ですね」
B夫「やっぱりスケジュールは短縮されたか」
神様「なんとかして止められないの?」スリスリ
A子「?」チラッ
342: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:32:24 ID:euA81Vw6
長官「契約解除は違約金が100億と神宮の土地の全てを譲渡だそうだ」
神使「随分とメチャクチャな契約ですね」
B夫「周りが反対してくると見込んだ防御策」
祭儀神「全く、呆れて言葉もでんわ」
長官「言葉は出なかったが、手は出てたな」
祭儀神「うっ・・・」
神様「お前、手を出したのかよ・・・」スリスリ
猫神「?」チラッ
343: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:33:13 ID:euA81Vw6
祭儀神「ちょっとド突いただけだよ」
長官「あれは殴ったと言うんだよ」
猫神「祭儀神君がキれるなんて珍しいねぇ〜」
祭儀神「すまん・・・」
B夫「地質調査のボーリングだけは何としても阻止しないと」
神様「残り4日か」スリスリ
祭儀神「?」チラッ
344: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:34:09 ID:euA81Vw6
B夫「時間的に出来ることは限られる」
祭儀神「念のため、当日に各結界へ神を集めて強度を一時的に上げる手は打った」
神使「しかし、四柱結界がもつでしょうか?」
祭儀神「ギリギリの所で凄爺に調整を頼んでいる」
猫神「でも、その場しのぎにしかならないねぇ〜」
神様「特に第二柱は不安だな」スリスリ
長官「?」チラッ
345: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:35:04 ID:euA81Vw6
A子「あの〜」
一同「?」
A子「私バカだから詳しくは分からないんだけど、四柱結界っていうのが大きければそれだけ結界も強くなるの?」
B夫「原理的にはそう。 でも日本国内東西南北の最端から結界を張っても計算上は今とあまり変わらない」
A子「だったら海外は使っちゃダメなの?」
一同「海外!?」
A子「うん、世界中から貼れば凄く強くなるんじゃない?」
一同「・・・・・・」
A子「ごめん、無理だよね・・・ わすれて」ハハハ
B夫「いや、それはありかも」
祭儀神「でも海外って、どうやって結界を張るんだ?」
猫神「海外か〜・・・」
346: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:35:50 ID:euA81Vw6
神様「う〜ん・・・」スリスリ
一同「・・・・・・」チラッ
A子「ねぇ、神ちゃん?」
神様「なに?」スリスリ
A子「さっきから何やってるの?」
祭儀神「俺も気になって集中出来ないんだが」
長官「そ・・・ そうだな。 目のやり場に困るというか・・・」
猫神「女の子がそんなところ、ちょっとはしたないね〜」
347: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:37:05 ID:euA81Vw6
神様「いや、股が痛くてさ」
神使「!!」ブボッ
A子「ちょっと神使さん、お茶吹き出して汚い〜」
神使「すいません」ゲホッ ゲホッ
猫神「いや〜・・・ まぁ・・・ 神ちゃんも女の子だものねぇ〜・・・///」
長官「そういう反応に困ることは言わないでくれ・・・」
祭儀神「程々にな」ボソッ
神使「・・・・・・///」
352: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:27:57 ID:B9wXo4AQ
─── 翌日(取り壊し3日前)・ボロビル
ガチャ
A子「ちわ〜」
猫娘「A子さんニャ。 ニャ」
A子「あれ? みんなは?」キョロキョロ
猫娘「うニャ〜 みんな用事があるみたいで今日は作戦会議はお休みになったニャ。 ニャ」
A子「そうなんだ。 私は別に用事ないけどさ」
猫娘「長官さんと祭儀神様は青森、猫神様はウサちゃんに会いに行くって言ってたニャ」
A子「ウサちゃん?」
猫娘「詳しくは分からないですニャ。 ニャ」
353: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:29:22 ID:B9wXo4AQ
A子「ふーん。 神ちゃん達は?」
猫娘「神ちゃん様と神使先生は二人で出かけたニャ。 ニャ」
A子「くそ、デートかよ・・・」チッ
猫娘「とってもラブラブだったニャ〜。 ニャ」
A子「あっ、そういう話は心が痛くなるから結構ですので」
猫娘「A子さんも彼氏いない歴=年齢でも諦めなければ良いことありますニャ。 ニャ」
A子「諦めてないし」
猫娘「ニャ? ニャ」
A子「私はこう見えても猫娘ちゃんよりは人生経験豊富なのです」
猫娘「私はこう見えてもA子さんより数百年長く生きてますニャ。 ニャ」
A子「大変失礼いたしました、猫娘先輩」フカブカ
猫娘「ニャ。 ニャ」
354: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:30:48 ID:B9wXo4AQ
B夫「おはよう」テクテク
猫娘「もうお昼ニャ。 ニャ」
A子「相変わらずB夫さんはお寝坊さんだね〜」
B夫「徹夜で調べ物してたんだけど・・・ あっ、猫さん昨日は夜食ありがとう」
猫娘「ニャ。 ニャ」
A子「おやぁ〜? 猫娘ちゃんはB夫さんにお優しいんですねぇ〜」
B夫「猫さんは俺に首ったけ」
猫娘「B夫さん? 何度も言いますが、本気で不快なのでそういう事は言わないで下さい」
B夫「すいません・・・」
A子「B夫さんも余計な事を言わなきゃ良いのに」
B夫「?」
355: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:33:21 ID:B9wXo4AQ
猫娘「お、お腹が空いたニャら“ねこまんま”で良ければすぐ作るニャ。 ニャ」
B夫「おねしゃす」
猫娘「A子さんも食べていきますかニャ? ニャ」
B夫「猫さんの猫飯は最高。 なんせ本物だし」
A子「それって人が食べても大丈夫なの?」
猫娘「とっても美味しいですニャ。 ニャ」
A子「質問の答えになってないんだけど・・・ 私は戻って食べるから気にしないで」
猫娘「ニャ。 ニャ」
A子「じゃぁ私神宮に戻るね?」
猫娘「また明日ニャ。 ニャ」
A子「じゃぁね〜」テクテク
356: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:34:18 ID:B9wXo4AQ
─── キセキ野教会
猫神「ここか〜・・・」
ギー
猫神「お邪魔しま〜す」
修道女「?」クルッ
猫神「お邪魔しても良いですか〜?」
修道女「もちろんです。 どうぞお入り下さい」
猫神「立派な教会ですね〜」
修道女「ありがとうございます」
357: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:35:21 ID:B9wXo4AQ
猫神「はじめまして〜 わたし猫神と申します〜」
修道女「猫神さま・・・?」
猫神「日本の神で〜す」
修道女「!? あっ、シスターうさーを呼んで参ります!」
猫神「いえいえ、私が用があるのは〜───」
うさー「ね〜 シスターちゃん、お腹すいたから塩バタコーンラーメン作って」テクテク
修道女「シスターうさー、お客様の前ではしたないことを言わないで下さい・・・」
うさー「ん?」
猫神「ハロ〜 久しぶりだね〜 うさーちゃ〜ん」
うさー「げ! 猫神・・・」
猫神「」ギロッ
うさー「さま」
神様「なぁ、お前はこの国が好きか?」
神使「もちろんです」
神様「即答か」
神使「神様が作ったこの国が大好きです」
神様「今まで頑張ってきて良かった」フッ
神使「ですから、神様───」
神様「私は、お前が好きと言ってくれたこの世界を壊したくない」
神使「神様・・・」
神様「これまで凄く時間がかかったんだぞ? もう一度作れと言われても私には無理だ」
神使「しかし! まだ方法が!」
333: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 03:59:07 ID:ql5LHZOg
神様「神使さま」
神使「!?」
神様「私の愛する神使さま・・・ どうか私の望みを聞いていただけないでしょうか・・・」
神使「・・・・・・」
神様「あなたが好きだと言ってくれたこの国を、私は壊したくないのです」
神使「・・・嫌です」
神様「・・・・・・」
神使「神様のいない世界なんて嫌です!」
神様「」ニコッ
神使「ぅ・・・」
334: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:00:19 ID:ql5LHZOg
神様「お願いいたします・・・ どうか私の我が儘を許して下さい」フカブカ
神使「っ・・・ くっ・・・・・・」
神様「あなたなら大丈夫。 私が認めたんですから」
神使「そんな事・・・ 言わないで下さい・・・」
神様「あなたにこれを」ゴソゴソ
神使「これは・・・ 神様のお守り・・・」
神様「最後の1個はあなたに渡すと決めていました」
神使「・・・・・・」
神様「その中には他のお守りと違って、私のおまじないを入れてあります」
神使「おまじない?」
神様「ぜひ、これを神使さんに持っていて頂きたいのです」スッ
神使「・・・・・・」
335: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:01:07 ID:ql5LHZOg
神様「お願いします。 受け取って下さい」
神使「・・・・・・」ギュッ
神様「ありがとう」
神使「・・・・・・」
神様「」ニコッ
神使「どうして神様はそんなに優しいんですか・・・」
神様「それはあなたもです」
336: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/19(土) 04:02:48 ID:ql5LHZOg
神使「一つだけ約束して下さい」
神様「?」
神使「最後まであがいて下さい。 いつもみたいに・・・ どんな手を使ってでも」
神様「・・・・・・」
神使「それが条件です」
神使「それに」
神様「?」
神使「当日は、エガちゃんのスペシャル番組もありますから」
神様「分かった」クスッ
神使「神様!」ダキッ
神様「神使さん・・・」ダキッ
─── 翌日
ガチャッ
神使「遅くなりました」テクテク
神様「わりーね」トテトテ
猫神「おはよ〜 神ちゃ・・・ !?」
祭儀神「ほぉ」
長官「これは驚いたな」
B夫「?」
A子「みんなどったの?」キョロキョロ
猫娘「神使先生凄いニャ。 ニャ」
A子「え? 何が??」
340: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:30:20 ID:euA81Vw6
神様「たっぷりと神力を使わせて頂きましたので」ツヤツヤ
神使「お恥ずかしいです・・・」
A子「ねぇ、何が? みんな何に驚いてるの?」
神様「ご紹介しよう! 神使之神だ!」
神使「・・・///」ペコリ
A子「え!? 神使さん神になったの?」
猫娘「見て分からないんですかニャ? ニャ」
A子「ちょっと猫娘ちゃん、もしかして私をディスってる?」
猫神「あっ、そう言えばこの中でA子ちゃんだけ〜・・・」
A子「猫神様まで私をディスったー!」
B夫「猫神様? 俺も人なんだけど・・・」
祭儀神「どうすんだ? A子ちゃんは」
A子「そんな事を言っても私は流されませんので」プイッ
341: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:31:38 ID:euA81Vw6
神使「私のことはともかく・・・ 早速会議を進めましょう」
B夫「みんなには俺は見えてないのかな?」キョロキョロ
猫娘「ニートは人じゃないニャ。 ニャ」
B夫「・・・・・・」
神様「じゃぁ、長官君からよろ」
長官「あぁ。 昨日の夜に神宮の方から正式に土地売却の話を受けた」
祭儀神「無理矢理聞き出したんだがな」
猫神「何て言ってた〜?」
長官「・・・これが契約書のコピーだ」バサッ
猫娘「うニャ〜 分厚いニャ。 ニャ」
長官「B夫君の言ってた通り売却はすでに完了済み。 奥社の取り壊しと地質調査が4日後だ」
神使「急ですね」
B夫「やっぱりスケジュールは短縮されたか」
神様「なんとかして止められないの?」スリスリ
A子「?」チラッ
342: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:32:24 ID:euA81Vw6
長官「契約解除は違約金が100億と神宮の土地の全てを譲渡だそうだ」
神使「随分とメチャクチャな契約ですね」
B夫「周りが反対してくると見込んだ防御策」
祭儀神「全く、呆れて言葉もでんわ」
長官「言葉は出なかったが、手は出てたな」
祭儀神「うっ・・・」
神様「お前、手を出したのかよ・・・」スリスリ
猫神「?」チラッ
343: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:33:13 ID:euA81Vw6
祭儀神「ちょっとド突いただけだよ」
長官「あれは殴ったと言うんだよ」
猫神「祭儀神君がキれるなんて珍しいねぇ〜」
祭儀神「すまん・・・」
B夫「地質調査のボーリングだけは何としても阻止しないと」
神様「残り4日か」スリスリ
祭儀神「?」チラッ
344: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:34:09 ID:euA81Vw6
B夫「時間的に出来ることは限られる」
祭儀神「念のため、当日に各結界へ神を集めて強度を一時的に上げる手は打った」
神使「しかし、四柱結界がもつでしょうか?」
祭儀神「ギリギリの所で凄爺に調整を頼んでいる」
猫神「でも、その場しのぎにしかならないねぇ〜」
神様「特に第二柱は不安だな」スリスリ
長官「?」チラッ
345: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:35:04 ID:euA81Vw6
A子「あの〜」
一同「?」
A子「私バカだから詳しくは分からないんだけど、四柱結界っていうのが大きければそれだけ結界も強くなるの?」
B夫「原理的にはそう。 でも日本国内東西南北の最端から結界を張っても計算上は今とあまり変わらない」
A子「だったら海外は使っちゃダメなの?」
一同「海外!?」
A子「うん、世界中から貼れば凄く強くなるんじゃない?」
一同「・・・・・・」
A子「ごめん、無理だよね・・・ わすれて」ハハハ
B夫「いや、それはありかも」
祭儀神「でも海外って、どうやって結界を張るんだ?」
猫神「海外か〜・・・」
346: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:35:50 ID:euA81Vw6
神様「う〜ん・・・」スリスリ
一同「・・・・・・」チラッ
A子「ねぇ、神ちゃん?」
神様「なに?」スリスリ
A子「さっきから何やってるの?」
祭儀神「俺も気になって集中出来ないんだが」
長官「そ・・・ そうだな。 目のやり場に困るというか・・・」
猫神「女の子がそんなところ、ちょっとはしたないね〜」
347: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/20(日) 04:37:05 ID:euA81Vw6
神様「いや、股が痛くてさ」
神使「!!」ブボッ
A子「ちょっと神使さん、お茶吹き出して汚い〜」
神使「すいません」ゲホッ ゲホッ
猫神「いや〜・・・ まぁ・・・ 神ちゃんも女の子だものねぇ〜・・・///」
長官「そういう反応に困ることは言わないでくれ・・・」
祭儀神「程々にな」ボソッ
神使「・・・・・・///」
352: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:27:57 ID:B9wXo4AQ
─── 翌日(取り壊し3日前)・ボロビル
ガチャ
A子「ちわ〜」
猫娘「A子さんニャ。 ニャ」
A子「あれ? みんなは?」キョロキョロ
猫娘「うニャ〜 みんな用事があるみたいで今日は作戦会議はお休みになったニャ。 ニャ」
A子「そうなんだ。 私は別に用事ないけどさ」
猫娘「長官さんと祭儀神様は青森、猫神様はウサちゃんに会いに行くって言ってたニャ」
A子「ウサちゃん?」
猫娘「詳しくは分からないですニャ。 ニャ」
353: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:29:22 ID:B9wXo4AQ
A子「ふーん。 神ちゃん達は?」
猫娘「神ちゃん様と神使先生は二人で出かけたニャ。 ニャ」
A子「くそ、デートかよ・・・」チッ
猫娘「とってもラブラブだったニャ〜。 ニャ」
A子「あっ、そういう話は心が痛くなるから結構ですので」
猫娘「A子さんも彼氏いない歴=年齢でも諦めなければ良いことありますニャ。 ニャ」
A子「諦めてないし」
猫娘「ニャ? ニャ」
A子「私はこう見えても猫娘ちゃんよりは人生経験豊富なのです」
猫娘「私はこう見えてもA子さんより数百年長く生きてますニャ。 ニャ」
A子「大変失礼いたしました、猫娘先輩」フカブカ
猫娘「ニャ。 ニャ」
354: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:30:48 ID:B9wXo4AQ
B夫「おはよう」テクテク
猫娘「もうお昼ニャ。 ニャ」
A子「相変わらずB夫さんはお寝坊さんだね〜」
B夫「徹夜で調べ物してたんだけど・・・ あっ、猫さん昨日は夜食ありがとう」
猫娘「ニャ。 ニャ」
A子「おやぁ〜? 猫娘ちゃんはB夫さんにお優しいんですねぇ〜」
B夫「猫さんは俺に首ったけ」
猫娘「B夫さん? 何度も言いますが、本気で不快なのでそういう事は言わないで下さい」
B夫「すいません・・・」
A子「B夫さんも余計な事を言わなきゃ良いのに」
B夫「?」
355: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:33:21 ID:B9wXo4AQ
猫娘「お、お腹が空いたニャら“ねこまんま”で良ければすぐ作るニャ。 ニャ」
B夫「おねしゃす」
猫娘「A子さんも食べていきますかニャ? ニャ」
B夫「猫さんの猫飯は最高。 なんせ本物だし」
A子「それって人が食べても大丈夫なの?」
猫娘「とっても美味しいですニャ。 ニャ」
A子「質問の答えになってないんだけど・・・ 私は戻って食べるから気にしないで」
猫娘「ニャ。 ニャ」
A子「じゃぁ私神宮に戻るね?」
猫娘「また明日ニャ。 ニャ」
A子「じゃぁね〜」テクテク
356: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:34:18 ID:B9wXo4AQ
─── キセキ野教会
猫神「ここか〜・・・」
ギー
猫神「お邪魔しま〜す」
修道女「?」クルッ
猫神「お邪魔しても良いですか〜?」
修道女「もちろんです。 どうぞお入り下さい」
猫神「立派な教会ですね〜」
修道女「ありがとうございます」
357: ◆8YCWQhLlF2 :2018/05/21(月) 00:35:21 ID:B9wXo4AQ
猫神「はじめまして〜 わたし猫神と申します〜」
修道女「猫神さま・・・?」
猫神「日本の神で〜す」
修道女「!? あっ、シスターうさーを呼んで参ります!」
猫神「いえいえ、私が用があるのは〜───」
うさー「ね〜 シスターちゃん、お腹すいたから塩バタコーンラーメン作って」テクテク
修道女「シスターうさー、お客様の前ではしたないことを言わないで下さい・・・」
うさー「ん?」
猫神「ハロ〜 久しぶりだね〜 うさーちゃ〜ん」
うさー「げ! 猫神・・・」
猫神「」ギロッ
うさー「さま」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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