神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part111
Part1<<
Part107
Part108
Part109
Part110
Part111
Part112
Part113
Part114
Part115
>>Part160
評価する!(10039)
評価する!(10039)
205: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:12:57 ID:MXJ4fQdQ
─── レセプションルーム内
男「これを見てもらいたい」カサッ
神様「白い粉? 片栗粉?」
B夫「いや、粒子が大きくてサラサラしてる。 塩?」
男「これはとある工場で試作させた物」
神様「なめても大丈夫?」
男「少量でも効果があるのでほんの少しで」
神様「どれどれ」ペロッ
B夫「オレも」ペロッ
神様「あっ! これって」
206: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:14:50 ID:MXJ4fQdQ
男「作るのに苦労したよ。 純度を高くする精製が面倒でね。 そして、これを見てもらいたい」ペラッ
神様「白い紙切れじゃん」
B夫「和紙っぽいけど・・・ まさか!」クンクン
男「気付いたかな?」
B夫「これ、もしかしてさっきの粉を紙に練り込んだ?」
男「そう、しかも水溶性だ」
神様「粉を紙に練り込んでどうすんの?」
男「完成品を見た方が早いだろう」スッ
207: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:16:57 ID:MXJ4fQdQ
神様「これ、神社で配ってる紙製のお札(ふだ)・・・ って、まさか!」
男「一見すると普通の札だけど、水に溶かすとさっきの粉が溶け出して・・・」チャポン
シュワシュワ
神様「溶けた!」
B夫「これは面白い」
男「どうかな? 新しい“大麻”の出来は」
〜〜
〜〜〜
〜〜〜〜
208: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:18:02 ID:MXJ4fQdQ
─── 本殿
猫娘「ふぃ〜 限界ニャ。 ニャ」フー
神使「・・・・・・」
猫娘「神使先生、会話の内容聞きましたかニャ!? ニャ」
神使「え、えぇ・・・」
猫娘「これは犯罪ニャ! 犯罪ニャ! ニャ」
神使「お、落ち着いて下さい猫娘さん」
猫娘「落ち着いてなんかいられないですニャ! ニャ」
神使「まぁ、まだ犯罪と決ったわけではありませんし」
猫娘「大麻の取引は犯罪ですニャ! どうして神使先生はそんなに落ち着いているんですかニャ? ニャ」
209: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:19:08 ID:MXJ4fQdQ
神使「まぁ・・・ しかし、あの黒ずくめさん達の目的が分からないですね・・・」
猫娘「現場を押さえて聞き出せば良いですニャ! 突入ニャ! ニャ」
神使「しかし、建物に踏み込むと逃げられるのでは?」
猫娘「良い手があるニャ。 ニャ」
神使「?」
猫娘「猫助、黙って本殿に入った罰としてお前にも仕事ニャ。 ニャ」
ニャ〜ン
211: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:31:47 ID:QIGipBzw
───レセプションルーム内
ウー ウー ウー
一同「!?」
神様「何だこの警報は!?」
B夫「客・・・ いや侵入者」
神様「猫娘達が帰ってきたとか!?」
B夫「いや、二人はまだフェリーの中」
神様「まさか客?」
B夫「神ちゃん、そこの監視カメラの電源入れて」
神様「これ?」ポチッ
パッ
212: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:33:13 ID:QIGipBzw
神様「猫だ。 野良猫が写ってる」
B夫「何だよ、脅かすなって」
一同「」ホッ
B夫「あの猫、いつもオレのご飯を盗み食いする奴だ」
神様「何か咥えてるぞ?」
B夫「あー! 俺のホタテの貝柱!」
神様「あ〜 あれは美味いよね。 私も好き」
B夫「畜生・・・ 隠しておいたのに・・・」
神様「猫なんか放っておけ。 それより、うるさいから警報切れよ」
B夫「このフロア以外は切る。 ここまで上がってきたら弁償させてやる」ポチッ
213: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:33:53 ID:QIGipBzw
─── 本殿
猫娘「警報が切れたニャ。 中に入りますニャ。 ニャ」ダダッ
神使「あっ、猫娘さん!」
猫娘「急いで下さいニャ。 30秒後に上のフロアの侵入装置が再起動しますニャ。 ニャ」
神使「30秒!?」
猫娘「一気に3階へ行って侵入装置を切るニャー! ニャ」タッタッタッ
神使「早いっ!」タッタッ
214: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:34:52 ID:QIGipBzw
─── レセプションルーム前・廊下
ポチッ
猫娘「うにゃ〜 間に合ったニャ〜。 ニャ」
神使「猫娘さん、凄く早いですね」ハァハァ
猫娘「私よりも猫神様の方が全然早いですニャ。 ニャ」
神使「神様が猫神さまから逃げられない理由が分かりました」
そして、これがパンドラの箱!
神使「この声は・・・」コソッ
猫娘「B夫ニャ。 ニャ」コソッ
215: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:36:50 ID:QIGipBzw
─── レセプションルーム内
男「それが今回の目玉という訳か」
B夫「そう、これは“神への冒涜”」
一同「!?」
男「穏やかじゃないね」
B夫「名前だけじゃない。 その力は、まさに神への冒涜級」
男「神を目の前にして随分と挑戦的だな」
神様「これも、私のアイデアが元になっている」
一同「!?」
B夫「最悪の思想を元に、最悪の天才が形にした最悪のマシーンとでも言うのかな」
男「それは随分と悪意のある物のようだ」ニヤッ
B夫「神が作りし神の断りを捨てたシステム! その威力をその目で刮目せよ!!」
216: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:37:44 ID:QIGipBzw
バチバチ
猫娘「ニャニャ!? 凄い静電気ニャ! ニャ」
神使「何かまずい雰囲気ですね」
猫娘「踏み込むニャ! ニャ」
バン
一同「!?」クルッ
217: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:39:52 ID:QIGipBzw
猫娘「そこまでニャ! 一歩でも動いたら引っ掻きますニャ! ニャ」
チーン
神使「何の音です?」キョロキョロ
猫娘「電子レンジの音ニャ。 ニャ」キョロキョロ
神様「チッ! 逃げろ」
B夫「窓から飛び降りて。 2階の屋根から非常階段で脱出できる」
神様「よっしゃ! お前らどけ! 私から逃げさせろ!」タッタッタッ
ガラガラ
神様「んが!?」
218: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:40:50 ID:QIGipBzw
猫神「残念でした〜 窓の外には私が浮かんでま〜す」フワフワ
神様「ギャー!! 鬼だ! 鬼がいるー!!」
猫娘「猫神さまですニャ! ニャ」
猫神「だれが鬼だって〜?」
神様「・・・・・・。 見間違いでした、天女様のようです」
猫神「ふふっ」ニコッ
B夫「終わりだ・・・ 世界が終わった」ガクッ
219: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/19(木) 07:14:41 ID:Y4iuq9Tk
あちゃー
220: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:48:26 ID:V7VBdt5.
─── 数分後
黒ずくめ達「・・・・・・」
神様「なんで猫神がここにいるんだよ! 神宮に行ったんじゃないのかよ!」
猫神「神ちゃ〜ん? うるさい」ニコッ
神様「はい、すんません」
猫娘「確か猫神様の戻りは来週のはずだったニャ。 ニャ」
猫神「B夫くん達の計画を潰す為に一芝居打ったの〜」
B夫「気付かれてか」チッ
猫神「B夫く〜ん? 誰が喋って良いって言った〜?」ニコッ
B夫「・・・・・・」
221: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:49:35 ID:V7VBdt5.
猫神「神使くんもお疲れ様〜 良い芝居だったよ〜」
神様「あ!? お前もグルだったのかよ!!」
猫神「・・・」ギロッ
神様「お口チャックですね。 承知いたしました」
猫娘「神使先生は知ってたんですかニャ? ニャ」
神使「私も詳しい事までは。 神宮上層部の闇の組織の暗躍活動と聞いていた位で」
猫娘「状況が分からないですニャ。 ニャ」キョロキョロ
猫神「そ〜だね〜 まずは正体を暴いていきましょうか。 黒ずくめさん達〜」
一同「!?」
222: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:50:48 ID:V7VBdt5.
猫神「はい、一人目〜」スポッ
神様機構長官「・・・・・・」
神使「やはり、神様機構の長官さんですか」
長官「や、やぁ。 久しぶり」
猫神「二人目〜」スポッ
A子「・・・・・・」
猫娘「ニャニャ! A子さんニャ! ニャ」
A子「B子なのです」
猫娘「嘘ニャ! ニャ」
223: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:52:57 ID:V7VBdt5.
猫神「他の人達も〜」スポッ スポッ スポッ
神使「祭儀神様・・・ 名誉宮司・・・ 神使長長官まで・・・」
猫娘「A子さん以外、凄いメンツニャ。 ニャ」
A子「ちょっと待って。 神宮のミス巫女である私をディスってるの?」
神使(そのミスはミステイクの方のミスなのですが、黙っていてあげましょう)
猫神「神ちゃ〜ん、この集団は何〜?」
神様「神宮仲良しクラブじゃないですかね」
猫神「B夫くんは知ってる〜?」
B夫「神宮の愉快な仲間達」
猫神「ふ〜ん」ギロッ
B夫「!? 神宮の闇組織“神宮美食クラブ”!」
神様「あー! こいつ裏切りやがった!!」
B夫「神ちゃん、もう隠せないって。 諦めよう」
神様「終わった・・・ 世界が終わった」ガクッ
224: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/23(月) 10:02:53 ID:iBAgHl9w
あちゃー
225: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:56:00 ID:EBF9Uxig
猫娘「神宮美食クラブ・・・ ですかニャ? ニャ」
神使「そういえば聞いた事ありますね、そのヘンテコな名前」
神様「ヘンテコ言うな! 超格好良いじゃないかよ!」
長官「確かに私達は神宮美食クラブだが、名前の通り美味しいものを食べるだけのグルメ集団だ」
祭儀神「そうそう。 今日は美味いものを持ち寄って皆で食べるためだけに来たんだよ」
神使長「久しぶりに美味しい料理が食べられると聞いてウキウキでね」
猫神「全身黒ずくめで〜?」
一同「・・・・・・」
猫神「やましい事があるから素性がバレないようにして来たんじゃないの〜?」
猫娘「そうニャ! 新しい大麻が出来たって言ってたニャ! ニャ」
一同「!?」
226: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:56:44 ID:EBF9Uxig
長官「な、なななんでその事を!?」ササッ
猫神「長官くん、後ろに隠した物を見せて〜?」
長官「いや、コレは・・・」
猫神「」ニコッ
長官「・・・どうぞ」スッ
猫神「お札〜?」
猫娘「大麻ニャ! 大麻を紙に練り込んだお札ニャ! ニャ」
長官「その言い方には語弊がある! 大麻は大麻だけど!」
猫娘「犯罪ニャ! ニャ」
227: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:57:51 ID:EBF9Uxig
長官「ちょっと待った! お札の方の大麻だから!」
猫娘「ニャ? ニャ」
神使「お札の事を神社では大麻、神宮のお札のことは神宮大麻って言います。 というか、猫娘さんも以前は大きな神社にいらしていたんですよね?」
猫娘「うニャ〜 そういえばそんな風に言ってたニャ。 結構前だから忘れてたニャ。 ニャ」
猫神「まぁ〜 うちの神社ではお札とかは扱っていないからねぇ〜」
長官「せめて神宮大麻は取り扱って欲しいところなんだが・・・」
猫神「え〜 嫌だよ〜」
長官「・・・・・・。 まぁ、それはそれとして・・・ 誤解が解けたならそれを返してくれるかな?」
228: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:58:30 ID:EBF9Uxig
神使「あの、一つよろしいでしょうか?」
長官「何かね?」
神使「そのお札を水の中に入れてみても良いでしょうか?」
長官「ダメだ」
神使「どこかにお水はございますか?」
長官「ない」
猫娘「どうぞニャ。 ニャ」
長官「ちょっと待って! その札は水に入れるとまずい!」
神使「そうですか」サッ
長官「あー!!」
229: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:59:15 ID:EBF9Uxig
シュワシュワ
猫娘「お札が水に溶けたニャ。 ニャ」
神使「飲んでも大丈夫ですか?」
長官「止めた方が良いな。 大いなる災いが汝にふりかかるであろう」
猫神「大丈夫だよ〜 私がすぐに祓ってあげるから〜」
神使「では、失礼して一口」ゴクッ
長官「おーい!」
猫娘「どうですかニャ? ニャ」
神使「これは・・・ 出し汁のような? 不思議な味ですね」
猫神「長官く〜ん、これは何〜?」
─── レセプションルーム内
男「これを見てもらいたい」カサッ
神様「白い粉? 片栗粉?」
B夫「いや、粒子が大きくてサラサラしてる。 塩?」
男「これはとある工場で試作させた物」
神様「なめても大丈夫?」
男「少量でも効果があるのでほんの少しで」
神様「どれどれ」ペロッ
B夫「オレも」ペロッ
神様「あっ! これって」
206: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:14:50 ID:MXJ4fQdQ
男「作るのに苦労したよ。 純度を高くする精製が面倒でね。 そして、これを見てもらいたい」ペラッ
神様「白い紙切れじゃん」
B夫「和紙っぽいけど・・・ まさか!」クンクン
男「気付いたかな?」
B夫「これ、もしかしてさっきの粉を紙に練り込んだ?」
男「そう、しかも水溶性だ」
神様「粉を紙に練り込んでどうすんの?」
男「完成品を見た方が早いだろう」スッ
207: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:16:57 ID:MXJ4fQdQ
神様「これ、神社で配ってる紙製のお札(ふだ)・・・ って、まさか!」
男「一見すると普通の札だけど、水に溶かすとさっきの粉が溶け出して・・・」チャポン
シュワシュワ
神様「溶けた!」
B夫「これは面白い」
男「どうかな? 新しい“大麻”の出来は」
〜〜
〜〜〜
〜〜〜〜
208: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:18:02 ID:MXJ4fQdQ
─── 本殿
猫娘「ふぃ〜 限界ニャ。 ニャ」フー
神使「・・・・・・」
猫娘「神使先生、会話の内容聞きましたかニャ!? ニャ」
神使「え、えぇ・・・」
猫娘「これは犯罪ニャ! 犯罪ニャ! ニャ」
神使「お、落ち着いて下さい猫娘さん」
猫娘「落ち着いてなんかいられないですニャ! ニャ」
神使「まぁ、まだ犯罪と決ったわけではありませんし」
猫娘「大麻の取引は犯罪ですニャ! どうして神使先生はそんなに落ち着いているんですかニャ? ニャ」
209: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/17(火) 04:19:08 ID:MXJ4fQdQ
神使「まぁ・・・ しかし、あの黒ずくめさん達の目的が分からないですね・・・」
猫娘「現場を押さえて聞き出せば良いですニャ! 突入ニャ! ニャ」
神使「しかし、建物に踏み込むと逃げられるのでは?」
猫娘「良い手があるニャ。 ニャ」
神使「?」
猫娘「猫助、黙って本殿に入った罰としてお前にも仕事ニャ。 ニャ」
ニャ〜ン
───レセプションルーム内
ウー ウー ウー
一同「!?」
神様「何だこの警報は!?」
B夫「客・・・ いや侵入者」
神様「猫娘達が帰ってきたとか!?」
B夫「いや、二人はまだフェリーの中」
神様「まさか客?」
B夫「神ちゃん、そこの監視カメラの電源入れて」
神様「これ?」ポチッ
パッ
212: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:33:13 ID:QIGipBzw
神様「猫だ。 野良猫が写ってる」
B夫「何だよ、脅かすなって」
一同「」ホッ
B夫「あの猫、いつもオレのご飯を盗み食いする奴だ」
神様「何か咥えてるぞ?」
B夫「あー! 俺のホタテの貝柱!」
神様「あ〜 あれは美味いよね。 私も好き」
B夫「畜生・・・ 隠しておいたのに・・・」
神様「猫なんか放っておけ。 それより、うるさいから警報切れよ」
B夫「このフロア以外は切る。 ここまで上がってきたら弁償させてやる」ポチッ
213: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:33:53 ID:QIGipBzw
─── 本殿
猫娘「警報が切れたニャ。 中に入りますニャ。 ニャ」ダダッ
神使「あっ、猫娘さん!」
猫娘「急いで下さいニャ。 30秒後に上のフロアの侵入装置が再起動しますニャ。 ニャ」
神使「30秒!?」
猫娘「一気に3階へ行って侵入装置を切るニャー! ニャ」タッタッタッ
神使「早いっ!」タッタッ
214: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:34:52 ID:QIGipBzw
─── レセプションルーム前・廊下
ポチッ
猫娘「うにゃ〜 間に合ったニャ〜。 ニャ」
神使「猫娘さん、凄く早いですね」ハァハァ
猫娘「私よりも猫神様の方が全然早いですニャ。 ニャ」
神使「神様が猫神さまから逃げられない理由が分かりました」
そして、これがパンドラの箱!
神使「この声は・・・」コソッ
猫娘「B夫ニャ。 ニャ」コソッ
215: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:36:50 ID:QIGipBzw
─── レセプションルーム内
男「それが今回の目玉という訳か」
B夫「そう、これは“神への冒涜”」
一同「!?」
男「穏やかじゃないね」
B夫「名前だけじゃない。 その力は、まさに神への冒涜級」
男「神を目の前にして随分と挑戦的だな」
神様「これも、私のアイデアが元になっている」
一同「!?」
B夫「最悪の思想を元に、最悪の天才が形にした最悪のマシーンとでも言うのかな」
男「それは随分と悪意のある物のようだ」ニヤッ
B夫「神が作りし神の断りを捨てたシステム! その威力をその目で刮目せよ!!」
216: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:37:44 ID:QIGipBzw
バチバチ
猫娘「ニャニャ!? 凄い静電気ニャ! ニャ」
神使「何かまずい雰囲気ですね」
猫娘「踏み込むニャ! ニャ」
バン
一同「!?」クルッ
217: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:39:52 ID:QIGipBzw
猫娘「そこまでニャ! 一歩でも動いたら引っ掻きますニャ! ニャ」
チーン
神使「何の音です?」キョロキョロ
猫娘「電子レンジの音ニャ。 ニャ」キョロキョロ
神様「チッ! 逃げろ」
B夫「窓から飛び降りて。 2階の屋根から非常階段で脱出できる」
神様「よっしゃ! お前らどけ! 私から逃げさせろ!」タッタッタッ
ガラガラ
神様「んが!?」
218: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/19(木) 03:40:50 ID:QIGipBzw
猫神「残念でした〜 窓の外には私が浮かんでま〜す」フワフワ
神様「ギャー!! 鬼だ! 鬼がいるー!!」
猫娘「猫神さまですニャ! ニャ」
猫神「だれが鬼だって〜?」
神様「・・・・・・。 見間違いでした、天女様のようです」
猫神「ふふっ」ニコッ
B夫「終わりだ・・・ 世界が終わった」ガクッ
219: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/19(木) 07:14:41 ID:Y4iuq9Tk
あちゃー
220: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:48:26 ID:V7VBdt5.
─── 数分後
黒ずくめ達「・・・・・・」
神様「なんで猫神がここにいるんだよ! 神宮に行ったんじゃないのかよ!」
猫神「神ちゃ〜ん? うるさい」ニコッ
神様「はい、すんません」
猫娘「確か猫神様の戻りは来週のはずだったニャ。 ニャ」
猫神「B夫くん達の計画を潰す為に一芝居打ったの〜」
B夫「気付かれてか」チッ
猫神「B夫く〜ん? 誰が喋って良いって言った〜?」ニコッ
B夫「・・・・・・」
221: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:49:35 ID:V7VBdt5.
猫神「神使くんもお疲れ様〜 良い芝居だったよ〜」
神様「あ!? お前もグルだったのかよ!!」
猫神「・・・」ギロッ
神様「お口チャックですね。 承知いたしました」
猫娘「神使先生は知ってたんですかニャ? ニャ」
神使「私も詳しい事までは。 神宮上層部の闇の組織の暗躍活動と聞いていた位で」
猫娘「状況が分からないですニャ。 ニャ」キョロキョロ
猫神「そ〜だね〜 まずは正体を暴いていきましょうか。 黒ずくめさん達〜」
一同「!?」
222: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:50:48 ID:V7VBdt5.
猫神「はい、一人目〜」スポッ
神様機構長官「・・・・・・」
神使「やはり、神様機構の長官さんですか」
長官「や、やぁ。 久しぶり」
猫神「二人目〜」スポッ
A子「・・・・・・」
猫娘「ニャニャ! A子さんニャ! ニャ」
A子「B子なのです」
猫娘「嘘ニャ! ニャ」
223: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/22(日) 00:52:57 ID:V7VBdt5.
猫神「他の人達も〜」スポッ スポッ スポッ
神使「祭儀神様・・・ 名誉宮司・・・ 神使長長官まで・・・」
猫娘「A子さん以外、凄いメンツニャ。 ニャ」
A子「ちょっと待って。 神宮のミス巫女である私をディスってるの?」
神使(そのミスはミステイクの方のミスなのですが、黙っていてあげましょう)
猫神「神ちゃ〜ん、この集団は何〜?」
神様「神宮仲良しクラブじゃないですかね」
猫神「B夫くんは知ってる〜?」
B夫「神宮の愉快な仲間達」
猫神「ふ〜ん」ギロッ
B夫「!? 神宮の闇組織“神宮美食クラブ”!」
神様「あー! こいつ裏切りやがった!!」
B夫「神ちゃん、もう隠せないって。 諦めよう」
神様「終わった・・・ 世界が終わった」ガクッ
224: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/04/23(月) 10:02:53 ID:iBAgHl9w
あちゃー
225: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:56:00 ID:EBF9Uxig
猫娘「神宮美食クラブ・・・ ですかニャ? ニャ」
神使「そういえば聞いた事ありますね、そのヘンテコな名前」
神様「ヘンテコ言うな! 超格好良いじゃないかよ!」
長官「確かに私達は神宮美食クラブだが、名前の通り美味しいものを食べるだけのグルメ集団だ」
祭儀神「そうそう。 今日は美味いものを持ち寄って皆で食べるためだけに来たんだよ」
神使長「久しぶりに美味しい料理が食べられると聞いてウキウキでね」
猫神「全身黒ずくめで〜?」
一同「・・・・・・」
猫神「やましい事があるから素性がバレないようにして来たんじゃないの〜?」
猫娘「そうニャ! 新しい大麻が出来たって言ってたニャ! ニャ」
一同「!?」
長官「な、なななんでその事を!?」ササッ
猫神「長官くん、後ろに隠した物を見せて〜?」
長官「いや、コレは・・・」
猫神「」ニコッ
長官「・・・どうぞ」スッ
猫神「お札〜?」
猫娘「大麻ニャ! 大麻を紙に練り込んだお札ニャ! ニャ」
長官「その言い方には語弊がある! 大麻は大麻だけど!」
猫娘「犯罪ニャ! ニャ」
227: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:57:51 ID:EBF9Uxig
長官「ちょっと待った! お札の方の大麻だから!」
猫娘「ニャ? ニャ」
神使「お札の事を神社では大麻、神宮のお札のことは神宮大麻って言います。 というか、猫娘さんも以前は大きな神社にいらしていたんですよね?」
猫娘「うニャ〜 そういえばそんな風に言ってたニャ。 結構前だから忘れてたニャ。 ニャ」
猫神「まぁ〜 うちの神社ではお札とかは扱っていないからねぇ〜」
長官「せめて神宮大麻は取り扱って欲しいところなんだが・・・」
猫神「え〜 嫌だよ〜」
長官「・・・・・・。 まぁ、それはそれとして・・・ 誤解が解けたならそれを返してくれるかな?」
228: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:58:30 ID:EBF9Uxig
神使「あの、一つよろしいでしょうか?」
長官「何かね?」
神使「そのお札を水の中に入れてみても良いでしょうか?」
長官「ダメだ」
神使「どこかにお水はございますか?」
長官「ない」
猫娘「どうぞニャ。 ニャ」
長官「ちょっと待って! その札は水に入れるとまずい!」
神使「そうですか」サッ
長官「あー!!」
229: ◆8YCWQhLlF2 :2018/04/25(水) 08:59:15 ID:EBF9Uxig
シュワシュワ
猫娘「お札が水に溶けたニャ。 ニャ」
神使「飲んでも大丈夫ですか?」
長官「止めた方が良いな。 大いなる災いが汝にふりかかるであろう」
猫神「大丈夫だよ〜 私がすぐに祓ってあげるから〜」
神使「では、失礼して一口」ゴクッ
長官「おーい!」
猫娘「どうですかニャ? ニャ」
神使「これは・・・ 出し汁のような? 不思議な味ですね」
猫神「長官く〜ん、これは何〜?」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part107 Part108 Part109 Part110 Part111 Part112 Part113 Part114 Part115 >>Part160
評価する!(10039)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む