神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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113: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:42:16 ID:sV073TC6
神様「神力はすべてが説明できる事象だ。 当然、神使の存在にも理由がある」
女神使「え?」
神様「人がこの力を理解できるのはたぶんもう少し先。 ただ、これだけは約束する」
女神使「?」
神様「神力は将来誰もが使えるようになる。 その時、神も神使も人もその区別はなくなる」
女神使「区別・・・」
神様「神の存在も、神使の存在も当然説明できる日が来る」
女神使「!?」
神様「本気で神力を解き明かしたいなら、もっと勉強すること。 その先に目指す目的地が必ずある」
女神使「はい」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:43:01 ID:sV073TC6
神様「まぁ堅いことは抜きにして。 頑張り屋の女神使ちゃんに私からプレゼントをあげよう」
女神使「?」
神様「はい」スッ
女神使「これは・・・」
神様「さっき私が使ったものと同じお守り」
女神使「確かこの中には神力が・・・」
神様「2つ上げるから。 一つは好きなときにでも使って」
女神使「もう一つは?」
神様「自分で神力の謎を解き明かしたときに開封すること」
女神使「・・・・・・」
115: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:43:38 ID:sV073TC6
神様「きっと役に立つ」
女神使「でも、私が神力を解明なんか・・・」
神様「女神使ちゃんはきっと神力を解明出来る」
女神使「・・・・・・」
神様「まぁ、ちょと先の話だと思うけどね」
女神使「ありがとうございます」フフッ
神様「キッとした女神使ちゃんも凜々しくて好きだけど、やっぱり笑っていた方がかわゆい」
女神使「うっ・・・///」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:45:24 ID:sV073TC6
ガラガラッ
神使「あっ、神様ここにいたんですか」
女神使「!?」ビクッ
神様「!!」
神使「女神使さんもこちらに・・・ すいません、驚かせてしまいました」
神様「ぁ・・・ ぁ・・・」
神使「神様、どうされました?」
神様「み・・・ み・・・」
女神使「あっ! 耳が・・・」ピョコピョコ
神様「か、かわゆい・・・」ワナワナ
女神使「うぅ・・・///」モジモジ
117: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:46:29 ID:sV073TC6
神様「うひょー かわええ〜」ピョーン
神使「って、何やっているんですか!」グイッ
神様「ぐへっ!」
神使「もぉ、すぐ飛びつくんですから・・・」
神様「離せー」ジタバタ
神使「女神使すいません・・・ 大丈夫でしたか? お怪我はありませんか?」
女神使「だ、大丈夫です」
神使「神様、まさかずっと女神使さんに悪戯してたんですか?」
神様「まだしてねーし! 今まですげー神さましてた所だし!」
神使「本当ですか? 飛びついてペタペタ引っ付こうとしていたじゃないですか」
118: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:47:29 ID:sV073TC6
神様「神使君さぁ、私の事どう思っているわけ?」
女神使「ふふっ、ご安心を。 神様からはご助言を賜っていただけですので」
神使「だったら良いんですが」
神様「おいコラ、クソ犬。 私の尊厳を傷つけたお詫びとして金よこせよ」
神使「なんですか、そのダイレクトな脅迫は・・・ 現にセクハラしようとしてたじゃないですか」
神様「まだしてない!」
神使「それは、しようとしていたという事ですよね?
神様「うるせー クソ犬!」ゲシゲシ
神使「あっ、ちょっと神様! 痛い! 止めて下さい!」
ジタバタ
119: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:48:45 ID:sV073TC6
女神使「フフッ、仲がよろしいんですね」
神使「とても嬉しいお言葉なのですが、この状況でそう見えるのもどうかと・・・」
女神使「・・・・・・」
神使「女神使さん?」
女神使「神使さん、神様、この度の無礼お許し下さい」フカブカ
神使「いえいえ、お気になさらず」
神様「そうそう、楽しかったし謝る必要ないよ」
神使「神様は謝って下さい。 セクハラ未遂をきちんと謝罪できたらコーラ買ってあげます」
神様「調子に乗って本当にすいませんでした!」ドゲザ
女神使「そ、そんな頭を上げて下さい」オロオロ
神使「なにも土下座までしなくても・・・」
神様「土下座位でコーラ買ってもらえるんだったらいくらでもしてやる!」
神使「神様の土下座は130円の価値なんですか・・・」
120: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/08(木) 20:58:34 ID:kZNiO8Qs
あははは
神ちゃんだなぁ
121: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/11(日) 11:30:40 ID:jwivkGeM
なごむ
122: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:33:01 ID:C.TCtDdA
─── 翌日・社務所
ザー
神使「神様が預言した天気予報大外れですね」
神様「・・・・・・」
神使「大雨ですよ?」
神様「私は、夕方の天気を預言したのだよ」
神使「今日は全国的に一日中雨だそうです」
神様「」ブッ
神使「ちょ、神様! 何してるんですか、はしたない・・・」
123: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:33:49 ID:C.TCtDdA
ガラガラ
女神使「朝食の準備が出来ました」スタスタ
神使「あっ、わざわざすいません」
女神使「私、あまり料理が上手でなくてお口に合うかどうか・・・」
神使「お気になさらず。 神様は落ちている物でも気にせずいける口ですから」
神様「神使くんさぁ、レディーに向かって失礼だよ?」
神使「レディーは人前ではしたない行動は取りません」
神様「お前だってオナラくらいするだろうがよ!」
神使「神使はそんな物しませんよ?」
神様「え? うそ! オナラするよね?」クルッ
女神使「・・・・・・。 しません」
神様「マジで!? どういう構造してんの?」
124: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:34:44 ID:C.TCtDdA
神使「それでは頂きましょう」
神様「ちょ、教えてよ。 本当にしないの?」
神使「このお味噌汁のお椀、蓋付きなんて手が込んでいますね」パカッ
女神使「あっ、それご飯です」
神使「・・・・・・。 みたいですね」ハハハ
神様「さすが極悪邪道腐れ犬ころ、陰湿レベルの失礼さに磨きがかかってますな〜」
神使「すいません・・・」
125: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:35:46 ID:C.TCtDdA
神様「この美味そうな茄子は醤油付けた方が良い? 辛子欲しいな」
女神使「それは・・・ 茄子でなくお芋です・・・」
神様「へ、へ〜・・・ あっ、黒っぽいサツマイモかな?」
女神使「じゃがいもです」
神様「・・・そうですか」
女神使「すいません! 私、料理が苦手で・・・ 研究所の寮でもあまり作らせてもらえないんです・・・」
神使「き、気にしないで下さい」パクッ
神様「そうそう、私そこら辺に生えてる草でも美味しく頂いちゃう位だから」パクッ
126: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:36:38 ID:C.TCtDdA
神使・神様「!?」ゴリッ
女神使「あ! ご飯に芯がありましたか? 芋が煮えてませんでしたか!? 本当にごめんなさい!」
神使「だ、大丈夫です。 私は固めのご飯が好きなので」ゴリゴリ
神様「うんうん。 芋も堅い位が丁度良いって」ゴリゴリ
女神使「料理も・・・ もっと勉強します・・・」
神様「料理は簡単だから。 すぐ上達できるよ」ハハハ
女神使「はい! お昼と夕食は気合いを入れます!」
神様・神使「!?」
127: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:38:13 ID:C.TCtDdA
女神使「神様は草も大丈夫なんでしたら、裏にすごく美味しそうな草が生えてたのでお昼は一緒に食べましょう!」
神様「え!? 草?」
女神使「裏に生えている草は絶対美味しいと思います!」
神様「・・・そう」
女神使「はい! わたし元はウサギなので、今でもたまに草をハムるんですが・・・ お腹の調子を整えるには最適で溜っていた物もすぐ出るんですよ?」ジー
神様「!? わ、私のお腹は何も溜ってないよ?」
女神使「私、草には結構拘りがあるので任せて下さい。 久々に一緒に食べてくれる人がいてうれしいです///」
神様「うっ・・・ し、神使君?」チラッ
神使「そ、そう言えば私達は・・・ 次の立ち寄り依頼の方に向かわないと行けませんでしたね?」
神様「そ、そうだったね。 昼前には出ないと間に合わないよね」
128: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:39:41 ID:C.TCtDdA
女神使「そんなに早くですか!? 夕飯は、裏の池に沢山エビがいるのでエビパーティーでもしようかと思ったのですが・・・」
神使「池に、エビですか・・・?」
神様「それ、ザリガ───」
女神使「あのエビ、大きくて絶対に美味しいと思うんです! 他の研究者の方達も昨日誘ったのですが・・・」
神様「チッ、所長達は逃げたな?」ボソッ
神使「私、草はさすがに・・・ ザリガニも色々とマズいと思うんですが・・・」ボソッ
神様「・・・・・・。 さて、朝食も食べたし帰りましょうか神使くん」
神使「畏まりました神様」
女神使「次のバスは夕方ですよ?」
神様・神使「・・・・・・」
129: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:41:01 ID:C.TCtDdA
女神使「では、草を選びに行きましょうか」バッ
神様「えっ!? ちょっと早くない? 食べたばっかりだし」
女神使「今日は雨ですから、良い草を摘んで乾かさないといけません。 さ、行きましょう!」ガシッ
神様「ちょ、ちょっと待って・・・ 神使くん助けて!」ズルズル
神使「神様、ご武運を」
女神使「ついでにエビも捕まえてきましょう!」
神様「嫌だ〜 草もザリガニも食べたくない〜!!」ズルズル
助けて〜!!
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
#18「我☆偽神」 ーEND
130: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:45:11 ID:C.TCtDdA
<(_ _)> ありじゃした
131: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 01:50:15 ID:WGkO9A3Y
乙
ザリガニは泥抜きちゃんとしたら結構美味いぞ
IKEAで食べた
132: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 06:00:05 ID:uGn2llUE
天才クールビューティーと見かけポンコツ天然wwww
ノリと勢いと口八丁が武器の神ちゃんにとって天敵wwww
133: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 11:24:30 ID:OMYtMDsI
おかわりっ
134: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 18:37:09 ID:fVwHq75I
おつ
ゆっくりで構わないからまた頼むよ
137: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/24(土) 22:59:55 ID:Rvz0Ta6A
本当に面白い
147: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:00:19 ID:IgxZQ4oY
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ボー
ザバーン ザバーン
神使「いや〜 風が気持ち良いですね」
神様「・・・・・・」バリボリ
神使「神様? そのえびせんはウミネコの餌用に買った物なんですが・・・」
神様「神使さんよ〜 一体何なんだよ。 いい加減にしてくれませんか?」
神使「あと15分くらいで島の港に着くと思います」
神様「知ってるよ! これ、ねこねこアイランド行きのフェリーだろ」
神使「次の立ち寄り先はにゃんにゃん島です」
神様「だ・か・ら! 何でまた行くんだよ!」 バリボリ
148: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:00:59 ID:IgxZQ4oY
〜あらすじ〜
神様「かわゆい神ちゃん」
神使「狛犬の神使です」
149: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:02:14 ID:IgxZQ4oY
【#19】
─── にゃんにゃん島
神使「神様、タラップと桟橋の間に───」
神様「段差があるんだろ? 言われなくても分かっ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「前回より段差が3センチくらいズレてるな。 うん、これは分からないわ」
ニャー
神様「?」
ニャー ニャー
神使「猫さんですね」
ニャー ニャー
ニャー ニャー
神様「相変わらず猫だらけだな。 どんな生態系してるんだよこの島は」
神様「神力はすべてが説明できる事象だ。 当然、神使の存在にも理由がある」
女神使「え?」
神様「人がこの力を理解できるのはたぶんもう少し先。 ただ、これだけは約束する」
女神使「?」
神様「神力は将来誰もが使えるようになる。 その時、神も神使も人もその区別はなくなる」
女神使「区別・・・」
神様「神の存在も、神使の存在も当然説明できる日が来る」
女神使「!?」
神様「本気で神力を解き明かしたいなら、もっと勉強すること。 その先に目指す目的地が必ずある」
女神使「はい」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:43:01 ID:sV073TC6
神様「まぁ堅いことは抜きにして。 頑張り屋の女神使ちゃんに私からプレゼントをあげよう」
女神使「?」
神様「はい」スッ
女神使「これは・・・」
神様「さっき私が使ったものと同じお守り」
女神使「確かこの中には神力が・・・」
神様「2つ上げるから。 一つは好きなときにでも使って」
女神使「もう一つは?」
神様「自分で神力の謎を解き明かしたときに開封すること」
女神使「・・・・・・」
115: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:43:38 ID:sV073TC6
神様「きっと役に立つ」
女神使「でも、私が神力を解明なんか・・・」
神様「女神使ちゃんはきっと神力を解明出来る」
女神使「・・・・・・」
神様「まぁ、ちょと先の話だと思うけどね」
女神使「ありがとうございます」フフッ
神様「キッとした女神使ちゃんも凜々しくて好きだけど、やっぱり笑っていた方がかわゆい」
女神使「うっ・・・///」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:45:24 ID:sV073TC6
ガラガラッ
神使「あっ、神様ここにいたんですか」
女神使「!?」ビクッ
神様「!!」
神使「女神使さんもこちらに・・・ すいません、驚かせてしまいました」
神様「ぁ・・・ ぁ・・・」
神使「神様、どうされました?」
神様「み・・・ み・・・」
女神使「あっ! 耳が・・・」ピョコピョコ
神様「か、かわゆい・・・」ワナワナ
女神使「うぅ・・・///」モジモジ
117: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:46:29 ID:sV073TC6
神様「うひょー かわええ〜」ピョーン
神使「って、何やっているんですか!」グイッ
神様「ぐへっ!」
神使「もぉ、すぐ飛びつくんですから・・・」
神様「離せー」ジタバタ
神使「女神使すいません・・・ 大丈夫でしたか? お怪我はありませんか?」
女神使「だ、大丈夫です」
神使「神様、まさかずっと女神使さんに悪戯してたんですか?」
神様「まだしてねーし! 今まですげー神さましてた所だし!」
神使「本当ですか? 飛びついてペタペタ引っ付こうとしていたじゃないですか」
神様「神使君さぁ、私の事どう思っているわけ?」
女神使「ふふっ、ご安心を。 神様からはご助言を賜っていただけですので」
神使「だったら良いんですが」
神様「おいコラ、クソ犬。 私の尊厳を傷つけたお詫びとして金よこせよ」
神使「なんですか、そのダイレクトな脅迫は・・・ 現にセクハラしようとしてたじゃないですか」
神様「まだしてない!」
神使「それは、しようとしていたという事ですよね?
神様「うるせー クソ犬!」ゲシゲシ
神使「あっ、ちょっと神様! 痛い! 止めて下さい!」
ジタバタ
119: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/07(水) 22:48:45 ID:sV073TC6
女神使「フフッ、仲がよろしいんですね」
神使「とても嬉しいお言葉なのですが、この状況でそう見えるのもどうかと・・・」
女神使「・・・・・・」
神使「女神使さん?」
女神使「神使さん、神様、この度の無礼お許し下さい」フカブカ
神使「いえいえ、お気になさらず」
神様「そうそう、楽しかったし謝る必要ないよ」
神使「神様は謝って下さい。 セクハラ未遂をきちんと謝罪できたらコーラ買ってあげます」
神様「調子に乗って本当にすいませんでした!」ドゲザ
女神使「そ、そんな頭を上げて下さい」オロオロ
神使「なにも土下座までしなくても・・・」
神様「土下座位でコーラ買ってもらえるんだったらいくらでもしてやる!」
神使「神様の土下座は130円の価値なんですか・・・」
120: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/08(木) 20:58:34 ID:kZNiO8Qs
あははは
神ちゃんだなぁ
121: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/11(日) 11:30:40 ID:jwivkGeM
なごむ
122: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:33:01 ID:C.TCtDdA
─── 翌日・社務所
ザー
神使「神様が預言した天気予報大外れですね」
神様「・・・・・・」
神使「大雨ですよ?」
神様「私は、夕方の天気を預言したのだよ」
神使「今日は全国的に一日中雨だそうです」
神様「」ブッ
神使「ちょ、神様! 何してるんですか、はしたない・・・」
123: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:33:49 ID:C.TCtDdA
ガラガラ
女神使「朝食の準備が出来ました」スタスタ
神使「あっ、わざわざすいません」
女神使「私、あまり料理が上手でなくてお口に合うかどうか・・・」
神使「お気になさらず。 神様は落ちている物でも気にせずいける口ですから」
神様「神使くんさぁ、レディーに向かって失礼だよ?」
神使「レディーは人前ではしたない行動は取りません」
神様「お前だってオナラくらいするだろうがよ!」
神使「神使はそんな物しませんよ?」
神様「え? うそ! オナラするよね?」クルッ
女神使「・・・・・・。 しません」
神様「マジで!? どういう構造してんの?」
124: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:34:44 ID:C.TCtDdA
神使「それでは頂きましょう」
神様「ちょ、教えてよ。 本当にしないの?」
神使「このお味噌汁のお椀、蓋付きなんて手が込んでいますね」パカッ
女神使「あっ、それご飯です」
神使「・・・・・・。 みたいですね」ハハハ
神様「さすが極悪邪道腐れ犬ころ、陰湿レベルの失礼さに磨きがかかってますな〜」
神使「すいません・・・」
125: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:35:46 ID:C.TCtDdA
神様「この美味そうな茄子は醤油付けた方が良い? 辛子欲しいな」
女神使「それは・・・ 茄子でなくお芋です・・・」
神様「へ、へ〜・・・ あっ、黒っぽいサツマイモかな?」
女神使「じゃがいもです」
神様「・・・そうですか」
女神使「すいません! 私、料理が苦手で・・・ 研究所の寮でもあまり作らせてもらえないんです・・・」
神使「き、気にしないで下さい」パクッ
神様「そうそう、私そこら辺に生えてる草でも美味しく頂いちゃう位だから」パクッ
126: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:36:38 ID:C.TCtDdA
神使・神様「!?」ゴリッ
女神使「あ! ご飯に芯がありましたか? 芋が煮えてませんでしたか!? 本当にごめんなさい!」
神使「だ、大丈夫です。 私は固めのご飯が好きなので」ゴリゴリ
神様「うんうん。 芋も堅い位が丁度良いって」ゴリゴリ
女神使「料理も・・・ もっと勉強します・・・」
神様「料理は簡単だから。 すぐ上達できるよ」ハハハ
女神使「はい! お昼と夕食は気合いを入れます!」
神様・神使「!?」
127: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:38:13 ID:C.TCtDdA
女神使「神様は草も大丈夫なんでしたら、裏にすごく美味しそうな草が生えてたのでお昼は一緒に食べましょう!」
神様「え!? 草?」
女神使「裏に生えている草は絶対美味しいと思います!」
神様「・・・そう」
女神使「はい! わたし元はウサギなので、今でもたまに草をハムるんですが・・・ お腹の調子を整えるには最適で溜っていた物もすぐ出るんですよ?」ジー
神様「!? わ、私のお腹は何も溜ってないよ?」
女神使「私、草には結構拘りがあるので任せて下さい。 久々に一緒に食べてくれる人がいてうれしいです///」
神様「うっ・・・ し、神使君?」チラッ
神使「そ、そう言えば私達は・・・ 次の立ち寄り依頼の方に向かわないと行けませんでしたね?」
神様「そ、そうだったね。 昼前には出ないと間に合わないよね」
128: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:39:41 ID:C.TCtDdA
女神使「そんなに早くですか!? 夕飯は、裏の池に沢山エビがいるのでエビパーティーでもしようかと思ったのですが・・・」
神使「池に、エビですか・・・?」
神様「それ、ザリガ───」
女神使「あのエビ、大きくて絶対に美味しいと思うんです! 他の研究者の方達も昨日誘ったのですが・・・」
神様「チッ、所長達は逃げたな?」ボソッ
神使「私、草はさすがに・・・ ザリガニも色々とマズいと思うんですが・・・」ボソッ
神様「・・・・・・。 さて、朝食も食べたし帰りましょうか神使くん」
神使「畏まりました神様」
女神使「次のバスは夕方ですよ?」
神様・神使「・・・・・・」
129: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:41:01 ID:C.TCtDdA
女神使「では、草を選びに行きましょうか」バッ
神様「えっ!? ちょっと早くない? 食べたばっかりだし」
女神使「今日は雨ですから、良い草を摘んで乾かさないといけません。 さ、行きましょう!」ガシッ
神様「ちょ、ちょっと待って・・・ 神使くん助けて!」ズルズル
神使「神様、ご武運を」
女神使「ついでにエビも捕まえてきましょう!」
神様「嫌だ〜 草もザリガニも食べたくない〜!!」ズルズル
助けて〜!!
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
#18「我☆偽神」 ーEND
130: ◆8YCWQhLlF2 :2018/02/15(木) 00:45:11 ID:C.TCtDdA
<(_ _)> ありじゃした
131: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 01:50:15 ID:WGkO9A3Y
乙
ザリガニは泥抜きちゃんとしたら結構美味いぞ
IKEAで食べた
132: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 06:00:05 ID:uGn2llUE
天才クールビューティーと見かけポンコツ天然wwww
ノリと勢いと口八丁が武器の神ちゃんにとって天敵wwww
おかわりっ
134: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/15(木) 18:37:09 ID:fVwHq75I
おつ
ゆっくりで構わないからまた頼むよ
137: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/02/24(土) 22:59:55 ID:Rvz0Ta6A
本当に面白い
147: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:00:19 ID:IgxZQ4oY
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ボー
ザバーン ザバーン
神使「いや〜 風が気持ち良いですね」
神様「・・・・・・」バリボリ
神使「神様? そのえびせんはウミネコの餌用に買った物なんですが・・・」
神様「神使さんよ〜 一体何なんだよ。 いい加減にしてくれませんか?」
神使「あと15分くらいで島の港に着くと思います」
神様「知ってるよ! これ、ねこねこアイランド行きのフェリーだろ」
神使「次の立ち寄り先はにゃんにゃん島です」
神様「だ・か・ら! 何でまた行くんだよ!」 バリボリ
148: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:00:59 ID:IgxZQ4oY
〜あらすじ〜
神様「かわゆい神ちゃん」
神使「狛犬の神使です」
149: ◆8YCWQhLlF2 :2018/03/23(金) 02:02:14 ID:IgxZQ4oY
【#19】
─── にゃんにゃん島
神使「神様、タラップと桟橋の間に───」
神様「段差があるんだろ? 言われなくても分かっ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「前回より段差が3センチくらいズレてるな。 うん、これは分からないわ」
ニャー
神様「?」
ニャー ニャー
神使「猫さんですね」
ニャー ニャー
ニャー ニャー
神様「相変わらず猫だらけだな。 どんな生態系してるんだよこの島は」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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魔法使い「メラしか使えない」
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