神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part106
Part1<<
Part102
Part103
Part104
Part105
Part106
Part107
Part108
Part109
Part110
>>Part160
評価する!(10050)
評価する!(10050)
52: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:18:19 ID:hGoYSahE
神様「・・・・・・。 本物の神がここに来ると知ってた訳か。 いや、そう仕込まれたと言った方が良いかな?」
女神使「さすが本物の神さまは違いますね。 どこまでお見通しなのでしょうか?」
神様「タネは明かせませ〜ん」ベー
女神使「・・・・・・」
神様「目的は?」
女神使「正直がっかりしました。 なぜ本物のお力を見せて頂けなかったのでしょうか」
神様「・・・・・・」
女神使「こう見えて、結構時間をかけて仕掛けをしたんですよ?」
神様「・・・・・・」
女神使「今日はこれで失礼させて頂きます」フカブカ
神使「失礼って・・・ どうやって出るんですか?」
女神使「ご心配なく」
神使「?」
53: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:18:53 ID:hGoYSahE
村人「あれ!? 女神使さん!?」
女神使「丁度見回りの時間なんです」
神様「・・・・・・」
村人「どうして小屋の中に女神使さんが?」
女神使「神の命令でこの者達と話をするようにと言われ、ここに飛ばされました」
村人「お〜 なんというお力」
女神使「話は終わりましたので鍵を開けて私を出して頂けますでしょうか?」
村人「はい」
54: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:19:31 ID:hGoYSahE
ガチャン
女神使「ありがとうございます」スタスタ
神様「私も出る〜」トテトテ
村人「ダ〜メ」
神様「んだよ、ケチ!」
女神使「また明日、お目にかかりたく思います」
神様「・・・・・・」
女神使「明日こそはよろしくお願いいたします。 それでは」フカブカ
ガチャン
55: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:20:05 ID:hGoYSahE
神使「あの、神様?」
神様「あ?」
神使「全く意味が分からなかったのですが・・・」
神様「お前の言ったとおり、あの子頭良いな」
神使「?」
神様「本物の神が来る前に、偽神達はこの村に来て私達を待っていたんだろう」
神使「どうしてそんな事を?」
神様「村の奴らへ先に自分たちが本物の神と思わせるため」
神使「・・・どういう事です?」
56: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:20:50 ID:hGoYSahE
神様「村人達に自分たちが神であると刷り込ませる。 その後に来た神は偽物扱いされてここに閉じ込められる」
神使「しかし、後から来た神が神力を使えばバレるのでは?」
神様「普通の神は自分の管理地以外で神力は使えない」
神使「あっ・・・」
神様「アイツら前々からこの村に入り込んで、そこら辺にタネを仕込んでいるんだろうな」
神使「まさか、鍵のかかったこの部屋に彼女が入ったのも・・・」
神様「裏の扉、多分外からだけ開くような仕掛けでもしてあるんじゃないか?」
57: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:21:30 ID:hGoYSahE
神使「つまり、この件は計画的に仕込まれていたと?」
神様「たぶん。 絶対にボロが出ないように念入りに」
神使「何故そこまで手の込んだことを・・・」
神様「本物の神の力を見るため」
神使「神の力?」
神様「・・・・・・」
神使「しかし、そんな大がかりな仕掛けをしていたら村の人達にもバレるのでは?」
神様「そうなんだよね〜・・・ 何か引っかかるんだよな〜」
58: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:22:18 ID:hGoYSahE
神使「あっ、神様が着てる巫女服に穴開いてません?」
神様「え!?」キョロキョロ
神使「汚れも酷いですし・・・」ハァ
神様「マジかよ〜 新しいの買って?」
神使「今度は安物ですよ?」
神様「え〜 キラキラしたドレスが着たい!」
神使「何でですか・・・ 神社でそんな物を着ていたら不釣り合いです」
神様「不釣り合いって ・・・ん?」
神使「? どうされました?」
神様「服・・・」
神使「ふく?」
神様「なるほど・・・ 違和感はコレか・・・」
神使「?」
神様「前言撤回。 ちょっと遊んでみますか」ニヤッ
59: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:23:06 ID:hGoYSahE
良いお年を
60: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/12/31(日) 07:44:09 ID:Zv7Q0mgA
乙
良いお年を
つ牡蠣フライ
61: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/12/31(日) 11:32:01 ID:B/LNyvs.
乙
良いお年を
67: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:00:57 ID:HJ4QWQn2
─── 翌日・本殿前
神様「昨日は体調が悪く力を発揮できず申し訳ありませんでした」ペコリ
村長「今日は大丈夫だと言うんですか?」
神様「おうよ!」
村長「神さま、お手間を取らせ申し訳ありません」
神様「そんなに畏まらなくても大丈夫だって〜」
村長「アンタじゃない」
神様「あ〜」
68: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:02:01 ID:HJ4QWQn2
偽神「気にするな。 神☆私は心が広い!」
村長「では、見せて頂きましょう。 神の力を」
神様「よっしゃ! お望み通り見せてやるよ!」
女神使「・・・・・・」ゴクリッ
神様「と言いたいところだけど〜 本殿にある神体貸してもらっても良い?」
偽神「神体?」
神様「私、ちょっと訳ありで神体に入っている神力経由じゃないと力出せないんだよね」
偽神「・・・・・・」
69: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:03:02 ID:HJ4QWQn2
女神使「彼女の言うとおりに」
偽神「おい、村人!」
村人「はい」
偽神「神☆私の名において命ずる! 本殿の神体を彼女へ渡すのだ!」
村人「わかりました」タッタッタッ
偽神「さて、どんな力を見せてくれるのかな?」
神様「神体に入っている神力量にもよるけど」
偽神「神☆私を驚かせる位のことはしてくれよ?」
70: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:03:56 ID:HJ4QWQn2
村人「この神社のご神体です」スッ
神様「ども〜」
神使「大丈夫ですか? 神様」
神様「・・・・・・ぁ」
神使「神様?」
神様「これ、神力が入ってない・・・」ボソッ
神使「え?」
神様「この神体、神力がスッカラカン」
神使「ちょ、どういう事ですか?」
神様「・・・・・・」
神使「と言うことは・・・」
神様「やべ〜 どうしよ」タラタラ
71: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:04:43 ID:HJ4QWQn2
偽神「おい、どうした! 早く神の力を神☆私に見せてみろ!」
神様「え!? あっ、ちょ、ちょっと待ってて」
神使「ど、どうするんですか神様」オロオロ
神様「あ・・・」
偽神「あ?」
神様「あ、明日の天気は“晴れ!”ドドン!」
偽神「・・・・・・」
村長「・・・・・・」
村人「・・・・・・」
72: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:05:28 ID:HJ4QWQn2
シーン
神使「神様・・・」
神様「テヘッ」
女神使「っ!」キッ
75: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:46:59 ID:AdRUenuE
─── 小屋
村人「ほら、早く入りなさい!」
ドンッ
神様「うぎゃ!」ドサッ
神使「うわっ!」ドサッ
村人「・・・・・・」
神様「うわ〜 その汚物を見るような目。 ゾクゾクしちゃう」
ガチャン
村人「偽神め」スタスタ
76: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:48:04 ID:AdRUenuE
神様「吐き捨てられましたよ」
神使「明日の天気の予言だなんて・・・ もう少しまともなことは出来なかったのですか?」
神様「昔はあれだけで食っていけたんだよ!」
神使「神様の言う昔というのがいつのことなのか・・・」
神様「これさぁ、私達どうなっちゃうの?」
神使「生きてこの村からは出られないでしょうね」
神様「ま〜じ〜か〜よ〜」
神使「しかし、ご神体に神力が入っていないなんて」
神様「見事にスッカラカンよ」
77: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:48:50 ID:AdRUenuE
神使「どうしてでしょう? 村の人達、信仰深そうな感じなんですけどね」
神様「そう?」
神使「え?」
神様「神使君は、この村違和感ない?」
神使「違和感ですか?」
神様「だからお前は犬ころなんだよ。 この村間違いなく───」
神使「あっ」
神様「?」
女神使「・・・・・・」
78: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:49:30 ID:AdRUenuE
神様「女神使ちゃん! お願いここから出して〜」ガチャガチャ
女神使「貴方には失望しました」
神様「うっ」
女神使「貴方たち神はいつもそう・・・」
神様「いや、あれはちょっと手違いが───」
女神使「ふざけないで!!」
神様「!?」
神使「女神使さん・・・」
79: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:50:15 ID:AdRUenuE
女神使「そんなに神の力を奇跡にしておくことが大事なの!?」
神様「・・・・・・」
女神使「いつもそうやって貴方たちは逃げてばかりで! ・・・卑怯者」
神様「・・・・・・」
女神使「どうせ神の力でここから消えるんでしょ? もう会うこともないでしょう、さようなら」スタスタ
神様「待って!」
女神使「・・・食事のおねだりですか?」
神様「違う。 力を見せてあげる、本物の神の力を」
女神使「・・・・・・」
80: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:51:12 ID:AdRUenuE
神様「見たんだろ? いや、調べたいんだろ? 神の力を」
女神使「!」
神使「え? 調べる?」
神様「最初からそう言ってくれれば良いのに」
女神使「・・・・・・」
神様「私が神力を使う時に、思う存分測定でも何でもすれば良い」
神使「ちょ、神様」
神様「私は他の神と違って神力を使う場合に少し特別な条件が必要なんだ。 その代わりその力は桁外れだ」
女神使「・・・・・・もう、騙されません」
81: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:53:43 ID:AdRUenuE
神様「神勅! 私、神様は女神使に神の力を見せ様々な測定や実験を行うことに同意する!」
神使「!?」フカブカ
女神使「神勅・・・」
神様「神使、私の鞄からお守りを3つ取ってくれ」
神使「承知いたしました」ゴソゴソ
神様「見せてあげる。 本物の神の力を思う存分」
女神使「・・・・・・」
神様「以上、神様から神勅を申し伝えた!」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/01/14(日) 14:11:32 ID:GfN2XdaU
女神使後悔しそうだ
神ちゃんを怒らせたら駄目
83: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/19(金) 02:22:52 ID:ncqnY2sk
─── 本殿前
神様「さてと、隠しっこなしでいこう」
村長「と言いますと?」
神様「あんた、この村の村長じゃないな?」
神使「え!?」
村長「ほぉ」
神様「この村の者ですらない」
村長「そう思われた根拠をお聞かせ頂けますか?」
神様「その格好」
村長「格好?」
84: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/19(金) 02:24:07 ID:ncqnY2sk
神様「こんな山奥の崩壊が進んでいる村でスーツ姿なんておかしい!」
村長「・・・・・・」
神様「この村に合うのはパーパリーのスーツじゃなく、ワークメンの作業着だ!」フンスッ
神使「そんな失礼な・・・」
村長「それだけでは証明にかけますね」
神様「この村、廃村になっているんじゃないの?」
神使「村の方達がいるのにですか? ・・・まさか、村の方も全員!?」
神様「お仲間。 おそらく〜 研究者とか?」
神使「研究者!?」
神様「・・・・・・。 本物の神がここに来ると知ってた訳か。 いや、そう仕込まれたと言った方が良いかな?」
女神使「さすが本物の神さまは違いますね。 どこまでお見通しなのでしょうか?」
神様「タネは明かせませ〜ん」ベー
女神使「・・・・・・」
神様「目的は?」
女神使「正直がっかりしました。 なぜ本物のお力を見せて頂けなかったのでしょうか」
神様「・・・・・・」
女神使「こう見えて、結構時間をかけて仕掛けをしたんですよ?」
神様「・・・・・・」
女神使「今日はこれで失礼させて頂きます」フカブカ
神使「失礼って・・・ どうやって出るんですか?」
女神使「ご心配なく」
神使「?」
53: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:18:53 ID:hGoYSahE
村人「あれ!? 女神使さん!?」
女神使「丁度見回りの時間なんです」
神様「・・・・・・」
村人「どうして小屋の中に女神使さんが?」
女神使「神の命令でこの者達と話をするようにと言われ、ここに飛ばされました」
村人「お〜 なんというお力」
女神使「話は終わりましたので鍵を開けて私を出して頂けますでしょうか?」
村人「はい」
54: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:19:31 ID:hGoYSahE
ガチャン
女神使「ありがとうございます」スタスタ
神様「私も出る〜」トテトテ
村人「ダ〜メ」
神様「んだよ、ケチ!」
女神使「また明日、お目にかかりたく思います」
神様「・・・・・・」
女神使「明日こそはよろしくお願いいたします。 それでは」フカブカ
ガチャン
55: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:20:05 ID:hGoYSahE
神使「あの、神様?」
神様「あ?」
神使「全く意味が分からなかったのですが・・・」
神様「お前の言ったとおり、あの子頭良いな」
神使「?」
神様「本物の神が来る前に、偽神達はこの村に来て私達を待っていたんだろう」
神使「どうしてそんな事を?」
神様「村の奴らへ先に自分たちが本物の神と思わせるため」
神使「・・・どういう事です?」
56: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:20:50 ID:hGoYSahE
神様「村人達に自分たちが神であると刷り込ませる。 その後に来た神は偽物扱いされてここに閉じ込められる」
神使「しかし、後から来た神が神力を使えばバレるのでは?」
神様「普通の神は自分の管理地以外で神力は使えない」
神使「あっ・・・」
神様「アイツら前々からこの村に入り込んで、そこら辺にタネを仕込んでいるんだろうな」
神使「まさか、鍵のかかったこの部屋に彼女が入ったのも・・・」
神様「裏の扉、多分外からだけ開くような仕掛けでもしてあるんじゃないか?」
神使「つまり、この件は計画的に仕込まれていたと?」
神様「たぶん。 絶対にボロが出ないように念入りに」
神使「何故そこまで手の込んだことを・・・」
神様「本物の神の力を見るため」
神使「神の力?」
神様「・・・・・・」
神使「しかし、そんな大がかりな仕掛けをしていたら村の人達にもバレるのでは?」
神様「そうなんだよね〜・・・ 何か引っかかるんだよな〜」
58: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:22:18 ID:hGoYSahE
神使「あっ、神様が着てる巫女服に穴開いてません?」
神様「え!?」キョロキョロ
神使「汚れも酷いですし・・・」ハァ
神様「マジかよ〜 新しいの買って?」
神使「今度は安物ですよ?」
神様「え〜 キラキラしたドレスが着たい!」
神使「何でですか・・・ 神社でそんな物を着ていたら不釣り合いです」
神様「不釣り合いって ・・・ん?」
神使「? どうされました?」
神様「服・・・」
神使「ふく?」
神様「なるほど・・・ 違和感はコレか・・・」
神使「?」
神様「前言撤回。 ちょっと遊んでみますか」ニヤッ
59: ◆8YCWQhLlF2 :2017/12/31(日) 00:23:06 ID:hGoYSahE
良いお年を
60: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/12/31(日) 07:44:09 ID:Zv7Q0mgA
乙
良いお年を
つ牡蠣フライ
61: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/12/31(日) 11:32:01 ID:B/LNyvs.
乙
良いお年を
67: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:00:57 ID:HJ4QWQn2
─── 翌日・本殿前
神様「昨日は体調が悪く力を発揮できず申し訳ありませんでした」ペコリ
村長「今日は大丈夫だと言うんですか?」
神様「おうよ!」
村長「神さま、お手間を取らせ申し訳ありません」
神様「そんなに畏まらなくても大丈夫だって〜」
村長「アンタじゃない」
神様「あ〜」
68: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:02:01 ID:HJ4QWQn2
偽神「気にするな。 神☆私は心が広い!」
村長「では、見せて頂きましょう。 神の力を」
神様「よっしゃ! お望み通り見せてやるよ!」
女神使「・・・・・・」ゴクリッ
神様「と言いたいところだけど〜 本殿にある神体貸してもらっても良い?」
偽神「神体?」
神様「私、ちょっと訳ありで神体に入っている神力経由じゃないと力出せないんだよね」
偽神「・・・・・・」
69: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:03:02 ID:HJ4QWQn2
女神使「彼女の言うとおりに」
偽神「おい、村人!」
村人「はい」
偽神「神☆私の名において命ずる! 本殿の神体を彼女へ渡すのだ!」
村人「わかりました」タッタッタッ
偽神「さて、どんな力を見せてくれるのかな?」
神様「神体に入っている神力量にもよるけど」
偽神「神☆私を驚かせる位のことはしてくれよ?」
70: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:03:56 ID:HJ4QWQn2
村人「この神社のご神体です」スッ
神様「ども〜」
神使「大丈夫ですか? 神様」
神様「・・・・・・ぁ」
神使「神様?」
神様「これ、神力が入ってない・・・」ボソッ
神使「え?」
神様「この神体、神力がスッカラカン」
神使「ちょ、どういう事ですか?」
神様「・・・・・・」
神使「と言うことは・・・」
神様「やべ〜 どうしよ」タラタラ
71: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:04:43 ID:HJ4QWQn2
偽神「おい、どうした! 早く神の力を神☆私に見せてみろ!」
神様「え!? あっ、ちょ、ちょっと待ってて」
神使「ど、どうするんですか神様」オロオロ
神様「あ・・・」
偽神「あ?」
神様「あ、明日の天気は“晴れ!”ドドン!」
偽神「・・・・・・」
村長「・・・・・・」
村人「・・・・・・」
72: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/08(月) 18:05:28 ID:HJ4QWQn2
シーン
神使「神様・・・」
神様「テヘッ」
女神使「っ!」キッ
75: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:46:59 ID:AdRUenuE
─── 小屋
村人「ほら、早く入りなさい!」
ドンッ
神様「うぎゃ!」ドサッ
神使「うわっ!」ドサッ
村人「・・・・・・」
神様「うわ〜 その汚物を見るような目。 ゾクゾクしちゃう」
ガチャン
村人「偽神め」スタスタ
76: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:48:04 ID:AdRUenuE
神様「吐き捨てられましたよ」
神使「明日の天気の予言だなんて・・・ もう少しまともなことは出来なかったのですか?」
神様「昔はあれだけで食っていけたんだよ!」
神使「神様の言う昔というのがいつのことなのか・・・」
神様「これさぁ、私達どうなっちゃうの?」
神使「生きてこの村からは出られないでしょうね」
神様「ま〜じ〜か〜よ〜」
神使「しかし、ご神体に神力が入っていないなんて」
神様「見事にスッカラカンよ」
77: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:48:50 ID:AdRUenuE
神使「どうしてでしょう? 村の人達、信仰深そうな感じなんですけどね」
神様「そう?」
神使「え?」
神様「神使君は、この村違和感ない?」
神使「違和感ですか?」
神様「だからお前は犬ころなんだよ。 この村間違いなく───」
神使「あっ」
神様「?」
女神使「・・・・・・」
78: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:49:30 ID:AdRUenuE
神様「女神使ちゃん! お願いここから出して〜」ガチャガチャ
女神使「貴方には失望しました」
神様「うっ」
女神使「貴方たち神はいつもそう・・・」
神様「いや、あれはちょっと手違いが───」
女神使「ふざけないで!!」
神様「!?」
神使「女神使さん・・・」
女神使「そんなに神の力を奇跡にしておくことが大事なの!?」
神様「・・・・・・」
女神使「いつもそうやって貴方たちは逃げてばかりで! ・・・卑怯者」
神様「・・・・・・」
女神使「どうせ神の力でここから消えるんでしょ? もう会うこともないでしょう、さようなら」スタスタ
神様「待って!」
女神使「・・・食事のおねだりですか?」
神様「違う。 力を見せてあげる、本物の神の力を」
女神使「・・・・・・」
80: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:51:12 ID:AdRUenuE
神様「見たんだろ? いや、調べたいんだろ? 神の力を」
女神使「!」
神使「え? 調べる?」
神様「最初からそう言ってくれれば良いのに」
女神使「・・・・・・」
神様「私が神力を使う時に、思う存分測定でも何でもすれば良い」
神使「ちょ、神様」
神様「私は他の神と違って神力を使う場合に少し特別な条件が必要なんだ。 その代わりその力は桁外れだ」
女神使「・・・・・・もう、騙されません」
81: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/14(日) 03:53:43 ID:AdRUenuE
神様「神勅! 私、神様は女神使に神の力を見せ様々な測定や実験を行うことに同意する!」
神使「!?」フカブカ
女神使「神勅・・・」
神様「神使、私の鞄からお守りを3つ取ってくれ」
神使「承知いたしました」ゴソゴソ
神様「見せてあげる。 本物の神の力を思う存分」
女神使「・・・・・・」
神様「以上、神様から神勅を申し伝えた!」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/01/14(日) 14:11:32 ID:GfN2XdaU
女神使後悔しそうだ
神ちゃんを怒らせたら駄目
83: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/19(金) 02:22:52 ID:ncqnY2sk
─── 本殿前
神様「さてと、隠しっこなしでいこう」
村長「と言いますと?」
神様「あんた、この村の村長じゃないな?」
神使「え!?」
村長「ほぉ」
神様「この村の者ですらない」
村長「そう思われた根拠をお聞かせ頂けますか?」
神様「その格好」
村長「格好?」
84: ◆8YCWQhLlF2 :2018/01/19(金) 02:24:07 ID:ncqnY2sk
神様「こんな山奥の崩壊が進んでいる村でスーツ姿なんておかしい!」
村長「・・・・・・」
神様「この村に合うのはパーパリーのスーツじゃなく、ワークメンの作業着だ!」フンスッ
神使「そんな失礼な・・・」
村長「それだけでは証明にかけますね」
神様「この村、廃村になっているんじゃないの?」
神使「村の方達がいるのにですか? ・・・まさか、村の方も全員!?」
神様「お仲間。 おそらく〜 研究者とか?」
神使「研究者!?」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part102 Part103 Part104 Part105 Part106 Part107 Part108 Part109 Part110 >>Part160
評価する!(10050)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む