同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
Part379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 19:07:38.33 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 15:20 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカカタカタカタカタカ
C男:カタカタカタカタカ
新人女「おはようございますっ」
男「おはよー」
C男 こくり
男「わるいね。日曜日に」
新人女「いえ、良いんです。私も神楽坂班ですから。
あ……」
男「ん?」
男:カタカタカタカタカカタカタカタカタカ
C男:カタカタカタカタカ
新人女「いえ、神楽坂班って始めて自分で云いました」
男「うん」
男:カタカタカタカタカカタカタカタカタカ
C男:カタカタカタカタカ
新人女「えっと、つまり……。ううん、説明できません」
男「――そか」
新人女「あはは~。ゆとりは困りますね」
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 19:08:17.13 ID:qv6ULQoP
C男「ご飯」
新人女「あ、はい。ご注文通り途中で買ってきましたよ」
男:カタカタカタカタカカタカタカタカタカ
C男:カタカタカタカタカ
C男「感謝」
男「あんがとうね。んじゃ、食っちまおう。C男」
新人女「こっちにだしますね」
がたん。かたたん
男「いただきまっす」
C男「いただき」
新人女「いただきます」
C男「……ん。こくっ」
男「まぐもぐっ……」
新人女「ん……」
C男「ん……」
男「もぐ、もぐ……」
新人女「えっと」
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 19:09:17.52 ID:qv6ULQoP
男「ん?」
新人女「静か、ですね。……その」
男「女先輩がいないとね」
新人女「……はい」
C男「もぐっ。もぐっ」
男「うん。静かすぎてかえって落ち着かないよ」
C男「同意」
新人女「ですよね」
C男「録音」
新人女「え?」
C男「『女はうるさい』と新人女が発言した。
録音完了。……あとでチクる」
男「ぷっ」
新人女「え、あ。……そんなこと云ってませんよっ!」
C男「……」ニカッ
男「いやー」
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:10:11.48 ID:qv6ULQoP
新人女「云ってませんよっ。男さんまで」
男「いや、笑わないとまずいよなって思って」
新人女「?」
C男「笑ってないと、勝てない」
男「勝てないな」
新人女「??」
C男「チクろう」
男「おー。チクらんとね!」
新人女「もーっ」
男「まずはここを凌いで。女先輩を迎えに行かないと」
C男 こくり
新人女「女先輩……どうしてるかな」
C男「メールは?」
男「あー。メールの返事、来ないんだよな。困ってる」
新人女「携帯ですか?」
男「うん。女はたしか自宅にPCないんだよなー」
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:11:44.21 ID:qv6ULQoP
新人女「私も出してみましょうか」
男「うん、やってみて」
新人女 ぽぴぴぽぴぱぽぴあぽぴぴ
男「うわ、すごい早い」
新人女「そうですか?」
C男「異次元生物だ」
男「俺、携帯でメール出せない」
新人女「えっ!? どうしてですか?」
男「おかしいだろ、普通に考えて。なんであんな15個も
キーがないような入力デバイスで文字が打てるんだよ」
新人女「だって、それは普通じゃ」
新人女 ぽぴぴぽぴぱぽぴあぽぴぴ
男「普通に考えてキーボードが必須だろう」
新人女「そうですか? ん……」
新人女「出来ました。送信……っと」
――う゛う゛う゛う゛う゛う゛。
男「なんか聞こえない?」
――う゛う゛う゛う゛う゛う゛。
C男「バカを捨てよう」
がちゃ。かちゃんっ
新人女「女さんの携帯、ここにあるじゃないですかっ」
C男「まさに捨てるべきバカ」
男「だって気がつかないって!!」
新人女「……」じぃっ
C男「廃棄」
男「いや、すみません」
新人女「いえ。考えてみれば、付き添いの
私が確認していくべきでした。あああ。
無いと困ってますよね。女さん」
C男「同意」
男「?」
新人女「自分で救急車も呼べない訳ですし」
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:14:56.73 ID:qv6ULQoP
男「でも、過労だしな。点滴うって家に帰ったら、
激しい労働しない限り普通のはずだよ」
新人女「そうなんですか?」
男「俺も何回か点滴うったし」
新人女「……」
C男「全然自慢にならない」
男「面目ない」
新人女「でもそれじゃ、余計におかしいかもしれません」
男「なんで?」
新人女「日常行動できる程度にはすぐ回復するなら、
連絡くらいあったり携帯取りに来たりしても良いような」
男「ほんとだ」
新人女「……」 C男「……」
男「んー。心配だなぁ。女先輩、天然なとこあるからな」
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:18:55.26 ID:qv6ULQoP
腹減りました(T∇T)
ここを区切りにしておいて、ご飯の準備&家事ってきます。
ではではっ! 雑談してくれると力づけられるよー
心が折れない支援さんきゅ!
鬱だけどな。
萌え無いけど。すんません。
では、いってきまーっす。
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:19:44.79 ID:iWUm2yso
おちゅ
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 19:20:53.68 ID:Pu7mds60
乙
救いがありますように・・・・・・
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 19:21:19.77 ID:Oq./sDYo
>>86
乙。
今仕事中なのにwktkがとまんないぜ。
早く単体テスト終わらせないと帰れません…
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:19:13.35 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 20:00 小さなアパート
(……なんだろ)
(……動いてる? ……あ、そか)
(アルファとブラボーとチャーリーだ)
(初めまして、ご挨拶します。うち女です)
(長い間放置して済みません)
(うちも別に悪気があった訳じゃないんですよ)
(ただちょーっと忙しかっただけでして)
(反省してます)
男「目、覚めた?」
女「反省してます、今度は捨てるから」
男「C男ネタか?」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:19:55.19 ID:qv6ULQoP
女「……」ぼへぇー
男「……」
女「……おはようございます」ぼけっ
男「おはよ」
女「うち会議室で寝ちゃった?」
男「いや、大丈夫。家まで帰った」
女「そか……」こしこし
男「うん」
女「……」
男「……」
女「夢違うよね?」
男「ちがうね」
女「うち、なんかとてつもないピンチの気がする」
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:20:27.94 ID:qv6ULQoP
男「ま、過呼吸じゃしかたない。ストレスだもん」
女「いやいやいや」
男「?」
女「そんなピンチとちがう。我が人生のピンチ。
てか、なんで男はそんなにけろりとしてるん?」
男「へ?」
女「乙女の部屋にコッソリ上がり込んだりして」
男「ああ。ごめん。お邪魔してます。
大家のおばさん心配してたよ」
女「あ、あわ……。ぐっ」
男「なに?」
女「見たな」
男「何を?」
女「固形化した鍋とかっ。洗濯の山とかっ。
コンビニの残骸とかっ。箱から出してないケロロとかっ」
男「うん」
女「我が忠実なる三人の騎士アルファ、ブラボー、
チャーリーは何を警護してたんよっ」
男「ゴミなら捨てておいたよ」
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:22:21.95 ID:V3kiLWco
これは乙女のピンチw
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 22:25:43.10 ID:ArZRym.o
初めて挨拶したくせに忠実な騎士扱いされてるチャーリー以下略がかわいそうだwwwwwwwwwwwwwwww
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:27:51.70 ID:qv6ULQoP
女「なっ!? なん……だと……」
男「なんだっけ、それ?」
女「カレーつけて食べるパンみたいな食い物」
男「ナンだっけ、それ?」
女「っていうか、うちの寝顔見たなっ!!」
男「そんなの沢山見たことあるし」
女「ですよね」
男「でも、良かった」
女「へ?」
男「意外に元気で」
女「――」
男「や。女先輩、布団の上に布団かけて、その上にコートまで
掛けてさ……がたがたしながら寝てるし」
女「――」
男「鼻すんすんならしてさ、ほっぺた濡れてるし」
女「――」
男「良かった」
女「それは、寝汗やん。うちがこれくらいで
へこたれる訳無いやんっ」
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:29:01.56 ID:qv6ULQoP
男「おう。安心した」
女「……」ぷいっ
男「これ、携帯ね。こいつを届けに来た訳だ」
女「うん」
男「だいたいさ。ゴミ出せないとか、
ゴミ袋がお出迎えとか云うからどんだけゴミ屋敷かと思えば、
埃は積もってるけどそんなに酷くないじゃん」
女「散らかせるほど家帰れてなかったし」
男「そりゃそうか」
女「あんな、男。……うち、やっぱり」
男「女先輩は、一週間療養ね」
女「そっか……。やっぱり……」
男「その後、待ってるから」
女「へぁ?」
男「間抜けな顔しないでくださいって。派遣本社の方は
適当な事言っておいたから。派遣先の都合と休養とか。
大丈夫。日割りで減るかもだけど、このまま」
女「あ、うち……」
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:35:39.55 ID:4WdQIyUo
支援
初めから読んでるのに初の支援
規制が無いってすんばらしいいいいいいいいいいいいい
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:36:13.82 ID:qv6ULQoP
男「来週月曜から出れるかな」
女「うんっ」
男「いや、今回はごめんなさい。マネージャーとして
本当に不徳というか、酷い有様でした。
せめてこんな風になる前に一回診察に行かせるべきだった」
女「いや、強がって無茶したの、うちだし」
男「ゆっくり治してよ」
女「いや、平気。なんか元気出た。明日からいけるっ」
男「全然ダメ」
女「うー」
男「療養がいやなら、謹慎と思ってもらっても良いからね」
女「だってさ」
男「なに」
女「現場、どうなってるんよ」
男「黙秘」
女「どうせ地獄みたいな有様のくせに」
男「どうせ地獄ですよ」
女「じゃうちが行った方が良いじゃん。猫の手だって
借りたいくせに」
男「地獄だったら復帰しなくても良いよね?」
女「う」
男「大丈夫だって。女先輩が復帰した後だって
地獄の醍醐味は残ってっから」
女「嬉しいような嬉しくないような」
男「ウォリアーっしょ?」
女「……うち」
男「ん?」
女「うん。うち、ウォリアー」
女「うち、ウォリアーやしっ」にこっ
男「偉いぞ」
女「うん。褒めてっ」
男「偉いぞっ」
女「うんっ」ぱぁっ
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:41:32.76 ID:V3kiLWco
くぁいいのう
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:42:13.14 ID:YettLKso
女かわいいwwwwww
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:43:27.07 ID:XGd1t/Ao
男「その後、待ってるから」
この言葉に、全ての意味が篭ってるといいなぁ・・・
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:47:15.73 ID:qv6ULQoP
男「そういえば、なんか食います? コンビニで
色々買ってきたけど。あ、あとレトルトも」ごそごそ
女「うん、おなか減ったかな」
男「じゃ、台所借りますよー」
女「ほいさ」
がたがた。しゅぼっ……。
女「おとこー。おとこー」
男「はい?」
女「用意してくれてるとこわるいけど、
うち、先にお風呂ってかシャワーする」
男「どぞどぞ。そもそも女先輩の家でしょ」
女「んー。おもてなしもせんで、悪いね」
男「お構いなく」
ごそごそ
女「んじゃ、用意する」もそもそ
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:48:42.71 ID:qv6ULQoP
男「先輩?」
女「ほい?」
男「服は着ようよ」
女「着てるやん」
男「履こうよ」
女「履いてるっしょ。ぱんつは」
男「……さっさと入ってくださいよっ」
女「なに意識してるん? 目そらしちゃったりして」にまっ
男「さっぱりですよ」
女「もしかし、うちの脚に萌えた?」
男「萎えた」
女「えーっ!?」
男「萎えました」
女「何度この防御に破れたことか……」
男「無駄に誇示しないで良いですから」
女「女バスなめるな。すべすべなんだぞっ」
男「いまや完全引きこもり系人間なんだから
過去の栄光にすがってないで早くシャワー行ってください」
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 22:55:45.63 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 20:40 ユニットバス
ざぁぁぁー
女(……終わってないんだ)
女(来てくれた。うちは、まだあそこにいられる)
女(……暖かい)
ざぁぁぁー
女(うち、まだがんばれるんだ)
女(男と一緒に、まだ戦えるんだ)
女(……なんだろ。うち、うれしいんやろか。
めちゃくちゃ、顔ゆるんでない?
すごい、情けない顔してない?)
女「ばれたりしないだろなぁ」にこぉ
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:01:08.10 ID:qv6ULQoP
女「あ、そだ」
女(せっかく来てもらったし、お茶くらい……)
女「お茶ってあったっけ? 去年の正月使ったような……」
女(いや、違うだろっ)ずびしっ
女「そ、そうじゃなくてっ」
女「色々考えるべき事は他にある訳でッ。
いやいやいや。ちがいますよ。そういうことじゃなくっ。
うちは一人のウォリアーとして乙女としてですね
自分の矜持は守らなきゃならない訳でですね」
女(ぱんつだけは一杯洗濯しておいて良かったぁ……)
女「いやちがう。そこホっとするところでも
照れるところでもない。なんですか、うち。
はしたないにもほどがありますよっ」
女(つか、いまこそおにゅーのぱんつ卸すべきでは?)
女「だからちゃぅーっ! そうゆんじゃないってっ」
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:01:08.24 ID:srNM2Jso
このままラブラブ展開に!
エロはいらんかららぶらぶ><
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:02:04.91 ID:GDTx7wAO
何この乙女
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:08:36.56 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 21:00 小さなアパート
がちゃり
男「お疲れ様」
女「あ、あがったよ?」
男「先輩」きりっ
女「え、ぁ。はい」
男「大事なお話があります」
女「なんでしょうか。いや、まて。
いま卸すから。――ちゃんと可愛いのだから」
男「良いからこれを見る」
女「……」
男「これいつのタマネギですか? なんでこんな
とろけるチーズも真っ青な粘液状ですか。
ラヴクラフトも真っ青な神話的恐怖ですよっ」
女「う゛ー」
男「他のものも一通り整理しときましたからね。
火曜日の朝にだせばいいようにしてありますから」
女「なんでかなぁ、もうっ」
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:10:22.73 ID:qv6ULQoP
女「なんでうちだけ布団かぶらなきゃならんの」
男「寒いんでしょ」
女「暖かいよ。おかゆ食べてるから」
男「なんで部屋着がジャージしかないんですか」
女「部屋着って云ったらジャージでしょ」
男「じゃ、そのジャージを洗濯しておいてくださいよ」
女「無茶いわないでってば。臨死してたんだから」
男「じゃ、文句言わないで布団かぶる」
女「むー」
男「……」
女「……もぐ……美味しい」
男「何食ったんですか? 今日は」
女「おかゆ食べてるよ?」
男「……」
女「……」
男「……もう一杯食います?」
女「食う」
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:14:29.34 ID:9oyDVEAO
バグかキスかは、してほしいな~
それが、女にとって一番の薬だろう。
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:15:48.82 ID:8t3pRUoo
>>202
お前デバッグしてもらえよ
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:17:27.45 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 22:00 小さなアパート
女「そっか。C男そんなにがんばってるんだ」
男「うん。すごいよ。鬼気迫ってるかも」
女「そっかー」にこにこ「あとでメールしたげよう!」
男「それがいいかも」
女「あ! そだ」
男「なに?」
女「うち、今週は暇になる訳だし。
お勧め風俗を検索して探してあげようっ♪」
男「あ、いや……」
女「どしたん?」
男「ほら。趣味ってのは、人様々だから」
女「ん? 男はC男の趣味知ってるの?」
男「いや。……それは、その。ねぇ。
いくら先輩がえろトーク好きのウォリアーでも
おのずとプライバシーってものが」
女「云っえっ」
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:22:39.48 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 22:20 小さなアパート
女「ふむふむ」
男「で、新人女さんが一番早いんですわ」
女「そんなに?」
男「うん、いままで見た中で一番早いね、アレは。
指先がぶれて見えるほどだし、なにより腕が動かない。
指先だけ高速に動かして携帯操作するんだ」
女「それは一度みたいなー」
男「それでけろっとしてるんだ。これがまた。
『これくらいは常識ですよ』って顔で。
俺始めてリア充っていうんですか?
遭遇した気がしたもん」
女「ま。でも、携帯は元々女の子の方が得意でさ」
男「そうなの?」
女「指が細い方が、あのキーの大きさは楽だよね」
男「そういえばそうかぁ」
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:28:12.57 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 22:40 小さなアパート
男「B男もね。なんだか池袋の気合い入れてるみたいだし」
女「そうなん?」
男「女の人が一人残ってるって言ってたでしょ」
女「うん」
男「昼飯とか作ってもらったらしいよ」
女「まじでっ!?」
男「まじですよ。女先輩。この平成の鳳雛。
マネジの諜報力を舐めてもらっては困りますよ」
女「孔明よりはずいぶん落ちる気がするなぁ、それ」
男「で、それが」
女「なになに」
男「あげたパンの耳のランチだったらしくて」
女「え?」
男「あげたパンの耳。きなこまぶしてあったって」
女「……」
男「忍者だしねっ」
女「そだね、忍者だしねっ!」
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:30:17.54 ID:XGd1t/Ao
すまん、素で吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 23:30:28.70 ID:ni/KwUDO
女、かわえぇなぁ
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:34:33.04 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 23:00 小さなアパート
女「うっわぁ。そんで?」
男「それでもなにも。仕方ないからマクロ直しましたよ」
女「ぷくくくっ。そっか。災難やったね」
男「全くですよ」
女「あはははっ」
男「……女先輩だって後から参戦ですよ」
女「OK,OK。判ってる。ちゃんと働くから」
男「期待してます」
女「うち、ウォリアーやしっ」
男「ふぅ……。えーっと時計は?」
女「いま、23時きっかり」
男「そっか、ずいぶん居座っちゃってごめんね」
女「ううん。ひきとめたの、うちやし。忙しいのに。
ごめんね、ほんと」
男「いえいえ。良い時間。引き上げますよ~」
女「へ? 泊まっていかんの?」
男「何いってんですか。気軽なことを」
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:40:06.56 ID:qv6ULQoP
女「だいたい、男は練馬でしょ? どやって帰るの?」
男「電車で」
女「もう、ないよ?」
男「何言ってるんですか。まだ23時でしょ」
女「無いよ?」
男「え、うそ。だって終電01:12って見たし」
女「それ下りだよ。練馬は東京の向こう側でしょ?
ここ千葉だもん。上りと下りは逆になるんだよ。
上りの終電なんて、もう終わってるよ」
男「……そうなの?」
女「うん」
男「なんでそんなに早いの?」
女「千葉だから」
男「……」
女「ま、諦めて。ほら、プリンあげるから」
男「俺が差し入れしたヤツじゃないですかっ」
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:44:26.18 ID:qv6ULQoP
男「なんかインチキだよなぁ」
女「そんなにこだわらないでもええやん」
男「いや、こだわるよー。泊まるつもりなんて無かったし」
女「いいじゃない。もう一回泊まっちゃったんだし」
男「自宅じゃないでしょ、あれは」
女「同じだってば。一回も二回も」
男「……そう言ってもですね」
女「そんなにやかなー。うちとじゃ」
男「そういう問題じゃなくて」
女「うー。良い方の布団かしてあげるからさ」
男「そういう問題じゃなくて」
女「それともうちの肉布団とかっ? きらっ☆」
男「……」
女「ごめん。引かないで。自分で困った」
男「判ってくれれば良いんです」
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/23(木) 23:44:37.25 ID:ni/KwUDO
これで萌え要素無いのか?俺にとってはありまくりなんだが
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:49:22.61 ID:XGd1t/Ao
>>232
大丈夫だ、皆萌えてる
むしろ、萌えすぎてるww
でも、あくまで「萌え要素はない」んだっ!!
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:49:50.98 ID:qv6ULQoP
重ねて云う。
萌ってのは、人外幼女とかなのだっ。
それで魔王とか異形の落とし子とかそういうのが萌えだ!
あとは皇族と内侍司。
猟奇とかメンヘルも萌え。
夕日を見つめながら唇から血が出るほど噛みしめてる
娘さんなんて萌えまくり。月下で薄ら笑いを浮かべて
揺れている病院パジャマの幼女とか。
だが、唐翌揚げとゆとりはない(´∇`)ノシ
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:54:39.93 ID:qv6ULQoP
――6/2、日曜日 23:15 小さなアパート
女「んじゃ、電気けすね」
男「はーい」
かちっ。
女「ん、っしょっと」もそもそ
男「……」
女「ごめんね、ろくな寝具無くて」
男「いや、一人暮らしだもん。当然ですよ」
女「……」
男「……」
こぉぉぉぉぉーーー
女「……車の音、遠く響くでしょ?」
男「はい」
女「幹線道路があるからね。遠くに木霊みたいに音がするのだ」
男「……」
女「ごめんね」
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/23(木) 23:58:47.66 ID:qv6ULQoP
男「どうしてです?」
女「うち、倒れちゃってさ。無理させてるよね」
男「気にしないで」
女「それに、派遣の方もさ。……手を回してくれたんでしょ。
コネ一杯使わせたよね。うっすらとだけ、判る」
男「マネジとしてなんでもない。
むしろそんなリカバリをする事態になる前に
手を打てなかった不明を恥じるばかりですよ」
こぉぉぉぉぉーーー
女「……」
男「……」
女「おとこ」
男「はい?」
女「ちょっとだけ、触って良い?
ううん、袖だけでもいいから」
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:02:15.17 ID:lPBcTgUP
男「……」もそもそ
きゅっ
女「――うち、感謝してるから」
男「……」
女「うち、色々判ってなかった。ううん、たぶん、
いまでも本当は判ってないんだと思う」
男「……」
女「うち、返しきれないほど、恩がある」
男「身体のことは、恩とか返すとかじゃないです」
女「それだけじゃ、ないよ」
男「……」
女「うち、おっかなくて、泣いてた。……あはは。
いや、身体がおかしくなると、ダメだよね。
不安になって、黒い気持ちが止まらなくてさ」
女「忙しいのに、あんなにバカ話に付き合ってくれたのも
感謝してる」
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:08:45.89 ID:lPBcTgUP
男「電車のって千葉くんだりまで来たから
移動するのがおっくうになっただけです」
女「うちは、その……」
こぉぉぉぉぉーーー
女「……」
男「……」
女「――萎え人間なので。
そういう用途には低ランクなんやけど
ほら。工業用の軽油みたいな?
あはははっ……」
女「でも、今度は。今度こそは
ウォリアーとしてやるから。次は折れないから。
こんどはちゃんと男の分まで斃しちゃうから。
うち、ウォリアーやしねっ。
そんで男と唐翌揚げ食べに行く。ううん、みんなと行くから」
女「それで、恩がえしさせて。
すぐ行くから。ほんとは明日からでも行きたいからさ」
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:11:34.43 ID:hlRbDwDO
ドキドキ…
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/04/24(金) 00:12:23.10 ID:L7CUToDO
俺、このスレを読んで働きたくなった
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:17:12.41 ID:lPBcTgUP
男「何言ってるんですか。らしくもない」
女「ん……」
男「先輩が唐翌揚げマニアなのもウォリアーなのも
バイオレンス&スパルタなのも昔からでしょ。
だいたい俺をこういう風に育ててくれたのも
女先輩じゃないですか」
男「それをいちいち恩に着るとか
返すの返さないの軽油だレギュラーだバイオ燃料だと
水くさいを通り越してミミズくさいですよ」
女「――」
男「そもそも女先輩がウォリアーなのは当然ですけど
俺だってB男だってC男だって、その上いまは
新人女さんだってウォリアーでしょ? ちがいます?
ウォリアーだとかキャラ作って線引いてないで
皆殺しレベルの仕事してくださいよ。
それが先輩だったでしょ。
二人っきりでデスマーチ終わらせたことあるでしょ、俺たち」
男「先輩は、ずっと勇者なんだから。
ウォリアーだなんて甘えたこと抜かさないでくださいよ」
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:23:26.33 ID:lPBcTgUP
女「あんな、おとこ」
男「なんすか」
女「偉いぞ」ぐすっ
男「ふふん」
女「偉そうにしてても、偉いぞ」
男「ふふふん」
女「信用しても良いかな」
男「どういう風の吹き回しですか」
女「信用したらうちのこと嫌いになるくせに」
男「8時間だけ執行留保します」
女「あんがとうな」
男「これについては恩に来てください」
女「任せて。――勇者の仕事を見せてやるから」
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/24(金) 00:28:57.21 ID:lPBcTgUP
おっし。ほどよく切りが良いところまで参りましたので。
本日はこれにて眠りたいと思います-。
皆様支援ありがとうでした!
カラアゲは漢字で入力すると、この掲示板の仕様で
なんだか変な文字が挟まっちゃうみたいよ(>_<)
そんなに唐翌揚げがにくいのか。美味しいからか?
あと、多分出番はないもしくは極小だけど追加データ
眼鏡:体力3 精神力4 技術1 集中力3 把握力1 黒さ5
せいじゅんでじみ。じつはばついちこもち。びんぼううわばみ。
続きの記事 同僚女「観念してうちを撫でるんやね」
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