同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
Part7590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 12:36:31.55 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 04:15 神楽坂作業室/仮眠室
男「おーい。C男。起きろー」
C男「……にく」
男「起・き・ろ」
C男「……仕事……捨て」
男「眠りを捨てろよ」
C男「……拾…う…」くてっ
男「起きろ」ゆさゆさ
C男「……む」
男「起きたか? 麦茶のむか?」
C男「……」ぼへぇ
男「どだ?」
C男「……こきゅ、こきゅ」
男「起きたか?」
C男「月は出ているか?」
男「まだ四時過ぎだから出てるんじゃないかな」
C男「僕らが求めた戦争だ」
男「いいから目を覚ませ」
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 12:37:16.65 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 05:30 神楽坂作業室
C男「マネジ男は寝ないのか?」
男「その呼び方、定着するのかよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタカタ
C男 こくり
男「んー。まぁ、今日のところは持ちそうだし、いいや」
C男「そうか」
男:カタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタカタ
男「後でコンビニでドリンク剤でもかってくる」
C男「内臓を捨てよう」
男「捨てたいな、実際。胃が痛むってのな」
男:カタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタカタ
C男「新人女は」
男「昨日は早めに返したから、朝は普通にくるんじゃないか」
C男「がんばるな」
男「うん」
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 12:38:06.03 ID:b1AJlvQP
男:カタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタカタ
C男「残務も終わった。マネジ男」
男「ん。了解」
C男「次はどこにかかる」
男「……んじゃ、見えてるものをちっと見せるよ。
こっち見て」
C男「これは?」
男「進捗表」
C男「規模が大きすぎる」
男「プロジェクトじゃなくて、全体俯瞰だよ。
この細いラインと球根みたいな膨らみが
一個のプロジェクトだ」
C男「……」
男「赤が危険度が高くて、青が低い」
C男「赤いサングラスかけてるような画面だ」
男「まーねー」
C男「なんでこんなに多い?」
男「開発とか営業の進捗も追跡してるから」
C男「――っ」
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 12:39:05.96 ID:b1AJlvQP
男「ここまでやっても不意打ちを受ける」
C男「……」
男「世知辛いね、会社ってのは」
C男「この巨大な赤い固まりは? 画面に入りきらない」
男「それは巣鴨。今は気にしないでいいよ」
C男「これは?」
男「想像通り、保険屋だね。不発弾に近い」
C男「……」
男「把握?」
C男「把握した」
男「どれに行く?」
C男「マネジの配置指示」
男「だるいよ」
C男「?」
男「指示なんてだるいって」
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 12:39:34.78 ID:b1AJlvQP
C男「職務放棄。捨てるな」
男「マネジの仕事は指揮でもみんなの仕事の様子を
チェックして叱ることでもないよ」
C男「……」
男「C男はもう十分戦闘能力がある。戦う気もある。
マネジの仕事なんて、あとは『仕事をやっつけようぜ』
って言うだけだよ。
――どれと戦りたい?」
C男「これ」
男「でかいとこ食うね。錦糸町か」
C男「形が唐翌揚げに似てる」
男「……唐翌揚げ独り占めすると女先輩にどつかれるよ?」
C男「いないのが悪い」
男「そう言えばそうだな」
C男「資料は?」
男「用意する」
――6/7、金曜日 12:30 神楽坂作業室
――電話
男「はい。……そうです。そこらにありませんか?
あははは。こっちも地獄ですよ。
いえ。開発と話が出来るようになったので、
援軍三個師団気分ですよ。
……はい? はい。
あ、手直しくらいならします。とりあえず、
送ってくれれば。はい、感謝します」
男「ああ。聞かれました? あはははは。
うちの忍者なんですけどね。
へ? 忍者ですよ。いるんですよ、うち。そういうの。
うん……殴っちゃったみたいです。
……。
…………。
いえいえ、そう言ってもらえると忍者も喜ぶと
思いますよ。あいつはアレでなかなか大器ですから。
……。
…………。
ああ、はい。お心遣いありがとうございます。
いえ、B派遣社には一度自分もご挨拶に行くつもりでした。
いや。違いますよ。あははっ」
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 13:02:26.48 ID:b1AJlvQP
男「はい。お願いします。はい、はい?
んー。どうした方がいいでしょうかね?
周辺機材のあまりってあります?
うちはケーブルは5mクラスしかないんですけど」
男「あー。判りました。いえ、いいんですか?
すみません。では、お願いします。
はい、はい。……ではまた」
がちゃり
C男「開発か?」
男「そう」
C男:カタカタカタカタカタカタ
C男「関係改善」
男「んだね」
C男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「なにかお手伝いできること、ありますか?」
男「いや、これはC男の仕事なんだな」
C男「捨てよう」
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 13:03:48.24 ID:b1AJlvQP
男「いま、開発から追加機材届くから。
C男は荷物と手持ちのツールディスクまとめて」
C男「夜逃げか?」
男「近いね。錦糸町に移動。クライアントさんのところで
作業するよ。クライアントさんは、訂正用の顧客情報を
社外へ持ち出ししたくないらしい」
C男「Netは?」
男「開発の方で、臨時にFTP立ち上げてくれるから、
Toolとかはそこで受け渡し。いまやってる作業の継続も
そのまま持ってって、向こうでやることになる。
新人女さん?」
新人女「はいっ」
男「そんな訳で俺とC男出るから。ああ、俺は挨拶だけ
だからすぐ戻る」
C男「俺が捨てられるっ!?」
新人女「はい」
男「その間だけ、留守番お願い。電話は留守電でOK」
新人女「判りました」
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 13:09:38.75 ID:b1AJlvQP
――6/7、金曜日 16:00 総武線の内部
C男「……機材捨てよう」
男「重いのは判るけど、捨てるなよ」
C男「ちょうど橋だ。うまく捨てればばれない」
男「ばれるよ。どうやって電車の窓から捨てるんだよっ」
C男「……」
男「……」
C男「大丈夫か?」
男「なにが?」
C男「俺まで移動して平気か?」
男「しゃぁないでしょ」
C男「――」
男「今はこれが一番早く仕事が進む。錦糸町を
処理できれば、後は細かいドキュメントや残務処理、
ミスの修正なんかだ。
これは指示をして、資料さえ完全にそろえていれば
新人女さんがペースは遅くてももれなくつぶしてくれる」
C男「不発弾」
男「ああ」
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 13:11:20.88 ID:b1AJlvQP
C男「保険屋」
男「B男が抜けたのが痛いね。まぁ、そいつは俺がやるよ」
C男「つぶれる」
男「……」
C男「つぶれたマネジ男。かっこ悪っ」
男「あんなー」
C男「捨てよう」
男「……」
C男「捨てたいな」
男「ん?」
C男「結局M野が生き残る」
男「ああ」
C男「殺すべき」
男「殺しても仕方ないよ。
あんなのは、どこにでもいる。多分ね。
出くわす度に殺すの殺さないのなんて
面倒でやっていられないよ」
C男「マネジ男は草食過ぎる」
男「ものぐさなんだ」
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/25(土) 13:12:14.84 ID:b1AJlvQP
C男「……」
男「……」
ゴオオオオオ。ぷしゅーっ。
あさくさーばーしーあさーくさーば
C男「しのげるのか?」
男「保証が欲しけりゃ公務員やってやがれ」
C男「女先輩の場所だ」
男「しのげるよ」
C男「即答か」
男「即答しないと捨てられる」
C男「捨てるだけで済ますものか」
男「……」
C男「一生呪うからな」
男「だから、重いんだって」
C男 ぷいっ
男(なんてんだっけ、これ……。
あ。そうだ。ツンデレ……なのか?)
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 13:14:46.89 ID:b1AJlvQP
よっし、昼の部おわり。
物語終盤になって、やっと待望の萌えワードだせたヨ!
……スイマセンスイマセンゴメンナサイ
人が少ないかなと思ったら、今日土曜日じゃないですか。
学校から見てくれてた人とかいるんだろうなぁ。
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/25(土) 13:16:46.21 ID:rUuRxIDO
乙です。
続きの記事 同僚女「観念してうちを撫でるんやね」
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