同僚女「観念してうちを撫でるんやね」
前回の記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
Part1
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 19:30:57.54 ID:vuHK/qMo
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女(スイーツでゆとりでとろくさい)
をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから仕事量が急増。
不穏な空気が流れ始める。
こなしてもこなしても終わらない仕事。終わりの見えない
戦いの中、ひとり、またひとりと仲間が離脱してゆく。
『勝つ』ってなんなのか? 『野良』ってなんなのか?
ウォリアーから勇者に転職した女先輩の覚悟とは。
萌え成分皆無。えろ成分なっしんぐ。
現代日本における残酷唐揚げ童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 19:31:53.58 ID:vuHK/qMo
【こんかいのぱーてぃー】
・男:体力6 精神力6 技術5 集中力3 把握力5 黒さ7
ぷろじぇくとまねーじゃー。みかけよりくろい。
・女:体力4 精神力6 技術5 集中力7 把握力4 黒さ1
からあげおんな。ぼうりょくがとくい。うぉりあー。
・B男:体力6 精神力5 技術4 集中力5 把握力2 黒さ4
にんじゃ。ごびがござる。いがいにも、おとなだ。
・C男:体力4 精神力3 技術3 集中力5 把握力2 黒さ1
はいきせいじん。をたく。おんなにほれている。
・新人:体力3 精神力5 技術2 集中力2 把握力4 黒さ3
すいーつ。そしてゆとり。なにかになりたい、あこがれるきもち。
・眼鏡:体力3 精神力4 技術2 集中力4 把握力2 黒さ5
せいじゅんでじみ。じつはばついちこもち。びんぼううわばみ。
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:04:36.65 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 00:00 神楽坂作業室
女「はい、これ」ぐいっ
男「え?」
女「パーティバーレルだよ。お土産」
男「はぁ?」
女「どうせご飯も食べないでやってたんでしょ?
うちの好意だよ。ありがたく食べてよ」
男「そりゃ、どうも」
女「2本しか残ってないけどね」
男「食い残しかよっ!」
女「よし、いこか」
男「どこに?」
女「出入りだよ。喧嘩だよ。おらこい!」
男「うわぁ。一週間ぶりに聞くと懐かしさと
柄の悪さで胸が一杯に」
女「なに? うちのおっぱいに文句あるんっ?」
男「ナチュラルセクハラだし」
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:05:01.45 ID:4XWJKb.o
男「というかですね、事情が変わって」
女「ほい?」
男「先輩の休養は一日伸びたんですよ」
女「ほほう」
男「なので、もう一日ゆっくり休んで、英気を養ってください」
女「うるさいなー」
男「うわ、すっげぇ腹立つ」
女「うちは面倒見がいいんよ」
男「それは知ってますけど」
女「今日は月曜。日は変わった。月曜から出勤という
マネジとの約束は果たしたよね?
うち、一週間良い子にしてたよ?」
男「それは、はい」
女「んじゃさ、あとは半ベソで電話してきた
新人女ちゃんの敵討ちする番やろ?」
男「新人女さんが?」
女「ボケるな」げしっ
男「痛っ。ローはやめてくださいっ」
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:05:59.14 ID:4XWJKb.o
女「事情もおおよそはわかっとる。B男の件も。
C男が錦糸町に脚止めくらっとることも。
明日の朝までにあげなきゃならない仕事が
気絶しそうなほどあることも」
男「……」
女「新人女ちゃんが悔しがりながら帰ったこともね」
男「はい」
女「んじゃ、あとはうちの仕事でしょ」
男「えーっと。明日には実は面倒な案件がありまして。
先輩には休養して頂いた方が神楽坂班としても――」
女「M野でしょ?」
男「……」
女「気持ちは」とんっ「嬉しいけど」
女「かばわれるのって、ウォリアーの仕事じゃない。
いままでかばわれてたことにも気がつかなかった
ポンコツウォリアだったけどね」
男「そんなこと」
女「うち、今日から勇者だから。パリカリなんで
M野程度じゃ引けないんよね~」
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:06:42.95 ID:4XWJKb.o
男「女先輩……」
女「嬉しいって云え!」
男「……」
女「云え」
男「……」
女「云って」
男「……」
女「云うて?」じぃっ
男「嬉しいです」
女「わんすもあ」
男「嬉しいですよっ」
女「わんすもあっ!!」
男「あー。もうっ! 女先輩が来てくれて嬉しいですっ」
女「よっし、素直な男はえらいぞっ」にぱっ
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:16:19.54 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 00:05 神楽坂作業室
男「んじゃ、仕事の概要説明ですけど」
女「いや、いいや。マクロ動かしてるのはどのマシン?」
男「……これです」
女:カチ、カチ……カタカタ
女「……ん。だいたい判った」
男「早っ」
女「云ったっしょ。新人女ちゃんから教えてもらったって。
技術用語なんてなんにも知らないくせに、画面の様子とか
丁寧に説明してくれたよ。
男のやってた仕事の流れも、ペースも。
使っていた機材も、アクセスの頻度も。
よく見てる。
必死だった。
なんか、昔の男みたいだったよ」
男「……」
女「あの娘の把握力がうちを支えてるん。
今日のうちは負ける気しないんよねっ」にこぉ
男「うっわ、Vシネ哀川だっ」
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:16:39.28 ID:4XWJKb.o
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「……」
男「――」
男:カタカタカカガガカカカカカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「おとこー」
男「なんですか、先輩」
女「あんな。うちが一週間考えてた『なんだってぇ!?
本当にあった萌える話 女子高編』聞きたくない?」
男「仕事しましょうよ」
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「だめだめ。男ってば肩に力はいりすぎやし!
そんなんじゃ肩も腕も壊れるって」
男「今はそれでもいいですよ」
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:17:29.11 ID:4XWJKb.o
女「男らしくもない。うちは男をそんな子に育てた
覚えはないですよ。肩に力入れても、早くなったりしない。
ペース乱れるだけ」
男「……」
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「ほらほら。うちがぶらじゃー座談会の話したげるからっ」
男「そーれーはーやーめーてー」
女「えへへ。男が困りだした」
男「俺はまだ女子高生にはドリーム持っていたいんだっ」
女「昔々あるところに、天王寺第三とゆー」
男「だから、先輩。止めてって」
女「お嬢様が一人も通わないお嬢様学校があったのでした」
男「――ぷはっ。あははははっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「お、やっと笑った。それでいいんよっ」
男「力づくなんだから、毎回」
女「うち、難しいこと出来ないし」にこっ
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 11:23:55.90 ID:XF1eL.DO
支援
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:30:24.05 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「9番、10番クリア」
女「そのマシンいただきっ。4と6のマクロ終了、ディスク換えて」
男「ほいっ」
男:タンッ
女:タンッ
男「先輩、ちょい遅くない?」
女「ああ。終わった分のモニタしてた」
男「どう?」
女「丁寧な仕事。整理されてる、フォルダも、ファイルも」
男「うん」
女「判るよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「一週間居なかったけれど、全部判る。
何をやってきたかだけじゃなくて、どんだけがんばったか
どんだけ大切にやってきたか、どんなに自分の手で
やり遂げたかったか。C男も新人女さんも、すごいね」
男:カタカタカタカタカタカタタ
女:カタカタカタカタカタカタタ
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:31:37.42 ID:4XWJKb.o
女「ま、最後はまたうちら二人なんだけどね」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「ほい、あがった。どの段ボール使えばいい?」
男「そこの作業机の上の右側で」
女「了解マネジ」
男「続行よろしく」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちな、うちなっ!」
男「なんです、先輩」
女「指がむずむずするん。羽が生えたみたい」
男「あはは。一週間の休養でパワーあふれてますね」
女「それもあるけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:32:02.85 ID:4XWJKb.o
女「男のタイプとリズムがそろってるよ。
不謹慎だけど、うちはこれ気に入ってる」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「一つのボールを互い違いにパスしながら
走り回ってた時代みたいで、うちは嬉しい」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女「男がそうやって黙りこくってても、
ちっともいやじゃないもん。
男のタイプ音がかわりに色々おしゃべりしてくれてる。
一緒に仕事すれば、全部判るもん」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女「ま、デスマなんやけど。あははっ
底辺仕事で非常識の固まりで滅びればいい職場なんだけどねっ。
……。
でも……。だから、かな……。
やっぱり二人っきりになっちゃったね」
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:34:13.24 ID:/5ZM3Jc0
ここにきて
02_のタイトルコールとは・・・
やってくれるw
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 11:35:26.00 ID:4XWJKb.o
02でここまで書くつもりだっただなんて
今更どの面下げて言えるんだよっ(T∇T)
うわぁん
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:40:20.02 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:30 神楽坂作業室
女「よっし、うち5セットあっがっりー!
つっぎ、つっぎ。おっとこはどれくらい行ったん?」
男「共有にどんどん放り込んでますよ。
焼きながらじゃないとHDDもたないっす」
女「ふむふむ……って、おいっ!!」
男「はい?」
女「な、なんで男……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「なんで男10セットも行ってるん!?
なんでうちの倍も速いっ!?」
男「ふふんっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「なんでなんでなんで!? ま、まさかっ。
う、うち、休養でなまったん……か……。
ファミチキばっかり食ってたから、ぷにったんか……!?」
男「まだ気がつかないんだ」
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:45:10.65 ID:4XWJKb.o
ちかっ、ちかっ
女「へ?」
男「インジケーター」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「――外部アクセス?」
男「そう。別働隊だよ。……横やりが入らないところにね。
聞いてるでしょう、『錦糸町』って。
神楽坂班分室。クライアントの要請で作った作業部屋。
持ち込んだケーブルで機材を接続して
ディスクからの読み込みとマクロと焼きの機械処理を
連続でやってるんだよ」
女「……C男、なの?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「そうだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「――あはっ」
女「そか。……そっか! いるんだ! やってるんだ!」
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:45:55.22 ID:4XWJKb.o
ちかっ、ちかっ
女「あ……ドキュメントも、更新されてる」
男「小さな野良王様だ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「どうしてっ」
男「出来ること、見つけたんでしょ」
女「……」ぎゅっ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「残業代も出ないのに、みんな頭暖かくなってへん?」うるっ
男「夏が来るからね」
女「煮えてるよ」
男「同感」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「でも、女先輩だっているでしょ?」
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:46:57.40 ID:4XWJKb.o
女「みんな、一緒やったんやね。
――ごめん。
うち。二人っきりなんて云ってた」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「えへへ~。去年のデスマ思い出して、
うちってばしょんぼりしてたよ。
チーム壊滅で、二人しか残らなくて、
強がってないと泣きそうだった。
あん時のうち、かっこわるかった~」
男「俺たち、二人とも下っ端でしたね」
女「うん。情けなくて、悔しくてね。
涙止めたら、もう~。鼻水ばっかりあふれてきてさ」
男「先輩はあの辺から決定的に路線を踏み外したよなー」
女「そうそう、もうお笑い路線決定みたいなっ。あははっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「あれ? ……うちダメ女扱い?」
男「Exactly(そのとおりでございます)」
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:51:14.10 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:40 神楽坂作業室
男「痛いれふ、先輩」
女「あったりまえだぁ。ぷんすかっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「どうよ?」
女「ん?」
男「火砲支援を背に戦う気分は」
女「うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「悪くないよ。
……うん、悪くない。
……違うか。こうゆう気分は。最高だよ」にこっ
男「……」
ちかっ、ちかっ
女「ほら、帳票が更新された。
『これもやっておきますね』って云ってる」
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:51:34.09 ID:4XWJKb.o
ちかっ、ちかっ
男「チェック待ちのデータファイルが400MB送られてきた」
女「『サボってるんなら捨てよう』って云われとるんよ」にこっ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「反省した?」
女「うん、反省した。二人っきりだなんて、云わない。
もう二人っきりじゃ無いから」
男「――」
女「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「こんな人肉ミンチ製造ラインに戻ってくるなんて
あいつら本当に、本当に、バカばっかりやん」ぽろっ
男「そんな職場に戻ってきてニコニコしてる
女先輩に言われてもなー」
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:51:54.94 ID:4XWJKb.o
女「うちはべつに会社のために戻ってきた訳やない」
男「そりゃそうだろうけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「勇者は一度引き受けた物を途中で投げ出したりしないし。
これはプライドの問題やし。逃げ出さなかった記憶があれば
まだまだ戦えるもんやし」
男「うっわ、洗脳されてる。都合よく使われちゃう性格だ、それ」
女「うちは、男のこと信頼してる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「使ってくれる人を選べば、それで問題なし。
男はうちを都合よく利用したりしないし」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「残業代がはらえないならば、唐揚げで補充してくれるし」
男「結局は唐揚げかよっ!!」
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女(スイーツでゆとりでとろくさい)
をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから仕事量が急増。
不穏な空気が流れ始める。
こなしてもこなしても終わらない仕事。終わりの見えない
戦いの中、ひとり、またひとりと仲間が離脱してゆく。
『勝つ』ってなんなのか? 『野良』ってなんなのか?
ウォリアーから勇者に転職した女先輩の覚悟とは。
萌え成分皆無。えろ成分なっしんぐ。
現代日本における残酷唐揚げ童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/26(日) 19:31:53.58 ID:vuHK/qMo
【こんかいのぱーてぃー】
・男:体力6 精神力6 技術5 集中力3 把握力5 黒さ7
ぷろじぇくとまねーじゃー。みかけよりくろい。
・女:体力4 精神力6 技術5 集中力7 把握力4 黒さ1
からあげおんな。ぼうりょくがとくい。うぉりあー。
・B男:体力6 精神力5 技術4 集中力5 把握力2 黒さ4
にんじゃ。ごびがござる。いがいにも、おとなだ。
・C男:体力4 精神力3 技術3 集中力5 把握力2 黒さ1
はいきせいじん。をたく。おんなにほれている。
・新人:体力3 精神力5 技術2 集中力2 把握力4 黒さ3
すいーつ。そしてゆとり。なにかになりたい、あこがれるきもち。
・眼鏡:体力3 精神力4 技術2 集中力4 把握力2 黒さ5
せいじゅんでじみ。じつはばついちこもち。びんぼううわばみ。
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:04:36.65 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 00:00 神楽坂作業室
女「はい、これ」ぐいっ
男「え?」
女「パーティバーレルだよ。お土産」
男「はぁ?」
女「どうせご飯も食べないでやってたんでしょ?
うちの好意だよ。ありがたく食べてよ」
男「そりゃ、どうも」
女「2本しか残ってないけどね」
男「食い残しかよっ!」
女「よし、いこか」
男「どこに?」
女「出入りだよ。喧嘩だよ。おらこい!」
男「うわぁ。一週間ぶりに聞くと懐かしさと
柄の悪さで胸が一杯に」
女「なに? うちのおっぱいに文句あるんっ?」
男「ナチュラルセクハラだし」
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:05:01.45 ID:4XWJKb.o
男「というかですね、事情が変わって」
女「ほい?」
男「先輩の休養は一日伸びたんですよ」
女「ほほう」
男「なので、もう一日ゆっくり休んで、英気を養ってください」
女「うるさいなー」
男「うわ、すっげぇ腹立つ」
女「うちは面倒見がいいんよ」
男「それは知ってますけど」
女「今日は月曜。日は変わった。月曜から出勤という
マネジとの約束は果たしたよね?
うち、一週間良い子にしてたよ?」
男「それは、はい」
女「んじゃさ、あとは半ベソで電話してきた
新人女ちゃんの敵討ちする番やろ?」
男「新人女さんが?」
女「ボケるな」げしっ
男「痛っ。ローはやめてくださいっ」
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:05:59.14 ID:4XWJKb.o
女「事情もおおよそはわかっとる。B男の件も。
C男が錦糸町に脚止めくらっとることも。
明日の朝までにあげなきゃならない仕事が
気絶しそうなほどあることも」
男「……」
女「新人女ちゃんが悔しがりながら帰ったこともね」
男「はい」
女「んじゃ、あとはうちの仕事でしょ」
男「えーっと。明日には実は面倒な案件がありまして。
先輩には休養して頂いた方が神楽坂班としても――」
女「M野でしょ?」
男「……」
女「気持ちは」とんっ「嬉しいけど」
女「かばわれるのって、ウォリアーの仕事じゃない。
いままでかばわれてたことにも気がつかなかった
ポンコツウォリアだったけどね」
男「そんなこと」
女「うち、今日から勇者だから。パリカリなんで
M野程度じゃ引けないんよね~」
男「女先輩……」
女「嬉しいって云え!」
男「……」
女「云え」
男「……」
女「云って」
男「……」
女「云うて?」じぃっ
男「嬉しいです」
女「わんすもあ」
男「嬉しいですよっ」
女「わんすもあっ!!」
男「あー。もうっ! 女先輩が来てくれて嬉しいですっ」
女「よっし、素直な男はえらいぞっ」にぱっ
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:16:19.54 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 00:05 神楽坂作業室
男「んじゃ、仕事の概要説明ですけど」
女「いや、いいや。マクロ動かしてるのはどのマシン?」
男「……これです」
女:カチ、カチ……カタカタ
女「……ん。だいたい判った」
男「早っ」
女「云ったっしょ。新人女ちゃんから教えてもらったって。
技術用語なんてなんにも知らないくせに、画面の様子とか
丁寧に説明してくれたよ。
男のやってた仕事の流れも、ペースも。
使っていた機材も、アクセスの頻度も。
よく見てる。
必死だった。
なんか、昔の男みたいだったよ」
男「……」
女「あの娘の把握力がうちを支えてるん。
今日のうちは負ける気しないんよねっ」にこぉ
男「うっわ、Vシネ哀川だっ」
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:16:39.28 ID:4XWJKb.o
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「……」
男「――」
男:カタカタカカガガカカカカカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「おとこー」
男「なんですか、先輩」
女「あんな。うちが一週間考えてた『なんだってぇ!?
本当にあった萌える話 女子高編』聞きたくない?」
男「仕事しましょうよ」
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「だめだめ。男ってば肩に力はいりすぎやし!
そんなんじゃ肩も腕も壊れるって」
男「今はそれでもいいですよ」
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:17:29.11 ID:4XWJKb.o
女「男らしくもない。うちは男をそんな子に育てた
覚えはないですよ。肩に力入れても、早くなったりしない。
ペース乱れるだけ」
男「……」
男:カタカタカカカカカカカガカカガガカカカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「ほらほら。うちがぶらじゃー座談会の話したげるからっ」
男「そーれーはーやーめーてー」
女「えへへ。男が困りだした」
男「俺はまだ女子高生にはドリーム持っていたいんだっ」
女「昔々あるところに、天王寺第三とゆー」
男「だから、先輩。止めてって」
女「お嬢様が一人も通わないお嬢様学校があったのでした」
男「――ぷはっ。あははははっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「お、やっと笑った。それでいいんよっ」
男「力づくなんだから、毎回」
女「うち、難しいこと出来ないし」にこっ
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 11:23:55.90 ID:XF1eL.DO
支援
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:30:24.05 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「9番、10番クリア」
女「そのマシンいただきっ。4と6のマクロ終了、ディスク換えて」
男「ほいっ」
男:タンッ
女:タンッ
男「先輩、ちょい遅くない?」
女「ああ。終わった分のモニタしてた」
男「どう?」
女「丁寧な仕事。整理されてる、フォルダも、ファイルも」
男「うん」
女「判るよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「一週間居なかったけれど、全部判る。
何をやってきたかだけじゃなくて、どんだけがんばったか
どんだけ大切にやってきたか、どんなに自分の手で
やり遂げたかったか。C男も新人女さんも、すごいね」
男:カタカタカタカタカタカタタ
女:カタカタカタカタカタカタタ
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:31:37.42 ID:4XWJKb.o
女「ま、最後はまたうちら二人なんだけどね」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「ほい、あがった。どの段ボール使えばいい?」
男「そこの作業机の上の右側で」
女「了解マネジ」
男「続行よろしく」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちな、うちなっ!」
男「なんです、先輩」
女「指がむずむずするん。羽が生えたみたい」
男「あはは。一週間の休養でパワーあふれてますね」
女「それもあるけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:32:02.85 ID:4XWJKb.o
女「男のタイプとリズムがそろってるよ。
不謹慎だけど、うちはこれ気に入ってる」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「一つのボールを互い違いにパスしながら
走り回ってた時代みたいで、うちは嬉しい」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女「男がそうやって黙りこくってても、
ちっともいやじゃないもん。
男のタイプ音がかわりに色々おしゃべりしてくれてる。
一緒に仕事すれば、全部判るもん」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ
女「ま、デスマなんやけど。あははっ
底辺仕事で非常識の固まりで滅びればいい職場なんだけどねっ。
……。
でも……。だから、かな……。
やっぱり二人っきりになっちゃったね」
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:34:13.24 ID:/5ZM3Jc0
ここにきて
02_のタイトルコールとは・・・
やってくれるw
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 11:35:26.00 ID:4XWJKb.o
02でここまで書くつもりだっただなんて
今更どの面下げて言えるんだよっ(T∇T)
うわぁん
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:40:20.02 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:30 神楽坂作業室
女「よっし、うち5セットあっがっりー!
つっぎ、つっぎ。おっとこはどれくらい行ったん?」
男「共有にどんどん放り込んでますよ。
焼きながらじゃないとHDDもたないっす」
女「ふむふむ……って、おいっ!!」
男「はい?」
女「な、なんで男……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「なんで男10セットも行ってるん!?
なんでうちの倍も速いっ!?」
男「ふふんっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「なんでなんでなんで!? ま、まさかっ。
う、うち、休養でなまったん……か……。
ファミチキばっかり食ってたから、ぷにったんか……!?」
男「まだ気がつかないんだ」
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:45:10.65 ID:4XWJKb.o
ちかっ、ちかっ
女「へ?」
男「インジケーター」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「――外部アクセス?」
男「そう。別働隊だよ。……横やりが入らないところにね。
聞いてるでしょう、『錦糸町』って。
神楽坂班分室。クライアントの要請で作った作業部屋。
持ち込んだケーブルで機材を接続して
ディスクからの読み込みとマクロと焼きの機械処理を
連続でやってるんだよ」
女「……C男、なの?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「そうだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「――あはっ」
女「そか。……そっか! いるんだ! やってるんだ!」
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:45:55.22 ID:4XWJKb.o
ちかっ、ちかっ
女「あ……ドキュメントも、更新されてる」
男「小さな野良王様だ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「どうしてっ」
男「出来ること、見つけたんでしょ」
女「……」ぎゅっ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「残業代も出ないのに、みんな頭暖かくなってへん?」うるっ
男「夏が来るからね」
女「煮えてるよ」
男「同感」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「でも、女先輩だっているでしょ?」
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:46:57.40 ID:4XWJKb.o
女「みんな、一緒やったんやね。
――ごめん。
うち。二人っきりなんて云ってた」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「えへへ~。去年のデスマ思い出して、
うちってばしょんぼりしてたよ。
チーム壊滅で、二人しか残らなくて、
強がってないと泣きそうだった。
あん時のうち、かっこわるかった~」
男「俺たち、二人とも下っ端でしたね」
女「うん。情けなくて、悔しくてね。
涙止めたら、もう~。鼻水ばっかりあふれてきてさ」
男「先輩はあの辺から決定的に路線を踏み外したよなー」
女「そうそう、もうお笑い路線決定みたいなっ。あははっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「あれ? ……うちダメ女扱い?」
男「Exactly(そのとおりでございます)」
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:51:14.10 ID:4XWJKb.o
――6/10、月曜日 01:40 神楽坂作業室
男「痛いれふ、先輩」
女「あったりまえだぁ。ぷんすかっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「どうよ?」
女「ん?」
男「火砲支援を背に戦う気分は」
女「うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「悪くないよ。
……うん、悪くない。
……違うか。こうゆう気分は。最高だよ」にこっ
男「……」
ちかっ、ちかっ
女「ほら、帳票が更新された。
『これもやっておきますね』って云ってる」
ちかっ、ちかっ
男「チェック待ちのデータファイルが400MB送られてきた」
女「『サボってるんなら捨てよう』って云われとるんよ」にこっ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「反省した?」
女「うん、反省した。二人っきりだなんて、云わない。
もう二人っきりじゃ無いから」
男「――」
女「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「こんな人肉ミンチ製造ラインに戻ってくるなんて
あいつら本当に、本当に、バカばっかりやん」ぽろっ
男「そんな職場に戻ってきてニコニコしてる
女先輩に言われてもなー」
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 11:51:54.94 ID:4XWJKb.o
女「うちはべつに会社のために戻ってきた訳やない」
男「そりゃそうだろうけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「勇者は一度引き受けた物を途中で投げ出したりしないし。
これはプライドの問題やし。逃げ出さなかった記憶があれば
まだまだ戦えるもんやし」
男「うっわ、洗脳されてる。都合よく使われちゃう性格だ、それ」
女「うちは、男のこと信頼してる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「使ってくれる人を選べば、それで問題なし。
男はうちを都合よく利用したりしないし」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女「残業代がはらえないならば、唐揚げで補充してくれるし」
男「結局は唐揚げかよっ!!」
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