同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
前回の記事 同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
Part1
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 06:12:26.94 ID:6A2kSMl0O
続きが来てるぞ!
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 09:55:46.03 ID:lUbUVC+k0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/
――5/5、火曜 20:30 神楽坂作業室
――メッセンジャー
男>>状況はどうですか
B>>最悪の一個上でござるね
男>>ふむ
B>>残った一人の女の方から事情は聞いたでござるが、
仕事は教えないで、ただノルマだけ重くして縛ってた
みたいでござるね。M野のハーレム計画が無くても、
作業量でつぶされてたと思うでござる。
男>>神楽坂の半分だよね?
B>>半分でも致死量でござろ
男>>そっか
B>>どこまで手を貸すべきか悩むでござる
男>>それはちょっと様子見をしながら、だね
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 09:59:36.81 ID:lUbUVC+k0
男>>で、どの辺が「マシ」なの?
B>>M野が出社してないでござる
男>>へぇ
B>>さすがに釈明がつらいのか、体調不良だそうでござるよ
男>>ほうほう
B>>太平楽でござるね
男>>……1人残ってるんだよね?
B>>ええ、まぁ、そうでござるね。ちょっと話を聞いてみた
でござるけど、他の派遣先を待って待機するのもつらい
という状況だということらしいでござる。
男>>……。
B>>このへんも、派遣の弱みでござろうね。
男>>うん
B>>拙者はしばらくこっちにいることになりそうでござるね
男>>ありがたい
B>>M野がいなければ、十分耐えられるでござるよ
男>>手を抜きながらやって
B>>了解でござる
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:03:43.35 ID:lUbUVC+k0
――5/6、水曜 6:00 神楽坂作業室
かちゃ
新人女「おはよーございます……」そぅっ
男「おはようございます」
新人女「やっぱりやってますね」
男 カタカタカタカタカタカタ
男「たまたま」
新人女「えっと、プリン買ってきましたよ。
朝ご飯食べましたか? プリン食べませんか?」
男 カタカタカタカタカタカタ
新人女「……前におごってもらったので」
男「そういえばそだね。……いただきます」
ぱきゅ
新人女「いただきます」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:07:45.62 ID:lUbUVC+k0
新人女「えーっと、緊張しますねっ」
男「そう?」
新人女「はぁ。職場で2ショットプリンは」
男「異性慣れしてるかと思った」
新人女「いろいろ向こうから話しかけてきてくれてたので」
男「うわ。さすがリア充」
新人女「ニコニコしてるだけで、なんか間が持ってたんですよ」
男「さすがに言うこと違うな。後光が差して見えるよ」
新人女「男さんは、どうですか?」
男「へ? もぐ」
新人女「彼女さんとか?」
男「こんな生活でいる訳無いじゃないですか」
新人女「そうですか? じゃ奥さんとか」
男「どう思われてるんだ、俺」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:10:31.30 ID:lUbUVC+k0
新人女「落ち着いているので」
男「落ち着いてません」
新人女「場慣れれしているというか」
男「慣れたくて慣れた訳じゃないです」
新人女「えへへ」
男「……会話のリズムに合わせてきましたね」
新人女「もうじき二ヶ月になりますし」
男「慣れてきましたか」
新人女「はい。仕事も、思ったように出来ると、
気分がよいですね」
男「ん。……思ったようにするのが、難しいんだけどね」
新人女「……」
男「しがらみとか、面倒くさいねー」
新人女「……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:13:08.99 ID:lUbUVC+k0
新人女「あの」
男「ん?」
新人女「わたしは恩に着ていますので」
男「へ?」
新人女「助けてもらったと思ってますから」
男「大げさだなー」
新人女「勝手に恩に着てますので」
男「……うん」
新人女「……」おろおろ
男「……もぐ」
新人女「……」そわそわ
男「挙動不審だよ」にこっ
新人女「慣れないことをするものじゃないですねっ」
男「あんがとね」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:14:35.61 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 13:00 神楽坂作業室
新人女「とうとう憧れの休日出勤デビューですねっ」
女「やったね! これでウォリアーロードを一歩進んだ!」
C男「上るべき男坂」
男「ダメ人間の台詞だ」
新人女「本日は何をしましょうか? 手持ちの分の
報告書は、昨日全部書きましたよ」
女「どうしよっかね、男ー」
男「んーっと。じゃ、保険屋いってみよか」
新人女「はいっ」
男「C男がやってるマクロをもらって、やり方教えてもらって」
C男「もうちょいで終わる。一人の方が早いけど?」
男「教えてあげて。何でも出来ないとね」
新人女「はい」
C男「了解」
女「うちは?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:15:40.07 ID:lUbUVC+k0
男「女先輩はー」
女「うんうん」
男「俺とタイプ競争かなー」
女「やるかっ? がちんこかっ!?」
新人女「女さんは、勝負好きですね」ボソボソ
C男「階級別とか性別別という概念を捨ててる」ボソボソ
男「んじゃ、共有の処理待ち案件で、クライアントに
問い合わせ表を書く勝負ね」
女「やる! 男をいわす!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
男「やるな、先輩。界王拳かっ!」
女「ちがうもんね!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ!
男「!?」 女「早いっ!!」
女「これがうちの卍解だぁ!」
C男「それは本気で捨てよう」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:16:38.32 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 19:00 神楽坂作業室
男「おーし、みんなー」
新人女「はーい」 女「ほい」 C男「ん」
男「進捗報告ー」
新人女「5つめですー」
女「うちと男で19勝、12敗」
C男「あと2時間で区切る」
男「おけー。……ん~。体力残量はどう?」
新人女「まだいけます」
女「うちに聞くべき言葉じゃないぜボーイ」
C男「退路は捨てた」
男「……ふむ。では、夜ご飯。なんかとろう」
女「おお! でた! マネジ48の殺人技の1つ『おごりピザ』!」
新人女「おごり決定なんですか?」
C男 こくこく
女「男が自分で『とろう』なんて言い出すときは、
おごるつもりがある時だ」
男「くっ。どこまで手の内裸だよ、俺」
新人女「そうなんですか! いいなぁ」
C男「サイトだす。サイトで注文しよう」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:17:36.73 ID:lUbUVC+k0
男「んー。L2枚とサイドメニューで良いかな」
女「うち、チキン」
C男「ワンパターン」
女「チキンを愚弄するな」べちっ
C男「ぐっ。暴力教官」
女「新人女ちゃんなんにする?」
新人女「え」
女「?」
新人女「いえ」おろおろ
男「?」
女「何がいい? BBQガーリックチキン? ラザニアーノ?」
新人女「てへへ。ラザニアーノ美味しそうですね」
C男「ぅー」
女「ほら、C男はどくの。新人女ちゃんにくっつかない」
新人女「え? あ、いえいえいえ。
ここはC男さんの席じゃないですか」
女「いいのいいの。選ぼう! うっれしいなぁ、ピザピザ!」
男「だからピザる」
女「なんか言うた?」ギロン
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:18:37.07 ID:lUbUVC+k0
女「おーし! 頼んだった! あと45分でくる!」
C男「頼んだのは俺なのに」
男「メシのあとはちょい休憩するか、
仕上げて解散かその時点で判断するので、
ピザくるまで45分はスパートかけて。
タイムアタックのつもりで仕事ねー!」
新人女「はーい」
女「うちはいつでもタイムアタック!」
男「女先輩はなぁ~」
女「なにさっ」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
C男「ウォリアだってこと」
男「そうそう」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
女「ご飯がいままさにこっち向かってるかと思うと!
気合いが乗るのだっ、タッチタイプにっ」
C男「ウォリアじゃなくて食欲魔神だったのかな?」
男「それもまたよし」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:19:37.11 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 20:00 神楽坂作業室
女「来たぞー! ほら、場所空けて!」
C男「間に合わなかった。もうちょいで終わったのに」
新人女「でも、もう一息です」
女「仕事はどうでも良いから、ピザ食べよう!」
C男「どの口で言う」
男「ピザって、時たま無性に食いたくなるよな」
新人女「気持ちはわかります」
女「いー匂い!」
C男「遠慮を捨てよう」
女「おお、C男! 良いことを言った!」
男「そうか?」
C男「かぶりつこう。野生の獣のように」
女「おお、食おう、食おう、無料飯だし」
男「いや、ちょと待とうぜ? いまさ……」
女「待ったなし! いっただきまーっす!」
C男「頂きます」 新人女「あの、いただきますねっ」
がちゃり
B男「おぬしら、それは冷たいでござる!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:20:36.24 ID:lUbUVC+k0
男「お、やっときた」
新人女「あ、お帰りなさいです!」
女「おひゃふりー。なんれいふのぐもぐ?」
C男「忍者を捨てて取り分を増やそう」
B男「ピザとったから、食べに来ないかって男氏に
誘われたんでござるよ。池袋から駆けつけたでござる」
新人女「あ、これコーラですけど」
B男「ありがとうでござる。やっぱりピザは炭酸飲料で
ござるよね~」
C男「やっぱりニセ忍者だ」
女「……池袋どう?」がっふがっふ
男「女先輩、チキンスティックの箱を標準装備しなくても」
男「どう? B男」
B男「ダメでござるね。決まりかと」
男「そか……」
新人女「?」
男「しゃぁない」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:21:41.55 ID:lUbUVC+k0
女「どしたの? もぐもぐ」
男「んー。池袋は絶望的だって話だ」
C男「――」
新人女「えっと」おろおろ
女「そか……」
B男「説明するでござるよ、拙者」
男「あ、俺がする」
C男「……」
男「M野が復帰してな。んでま、部長会議に直訴したんだわ。
神楽坂班が仕事さぼって池袋をつぶしたって」
女「は?」 C男「捨てる」
男「仕事配分がおかしいと」
新人女「なんで」
女「おかしいよ。そりゃおかしいって、うちら池袋の2倍仕事
やってるんだよ! 最初からおかしいじゃん」
B男「頭がおかしいという意味ならおかしいでござる」
男「まぁまぁ。んで説明の続きを行く」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:22:36.65 ID:lUbUVC+k0
男「……と思ったけど、実はないな。会議は紛糾、以上」
女「は?」
男「つまり、紛糾してて結論が出ない。
池袋班は実質機能停止。――させる気はないけど。
とにかく、目の前の仕事が増える」
C男「捨てよう」
B男「今回ばかりはC男に賛成でござる」
男「……」
新人女「やっぱり……私も、おかしいと思います」
女「おかしいね。そりゃ、仕事はすべきだよ。
うちも割り振られた保険屋の仕事はすべきだと思う。
それだって2倍の量があるんだよ?
でもさ、M野の後始末する義理はないよ」
男「……そか」
新人女「……」
女「……」
C男「捨てる以外にない」
B男「……」
男「ん。ほいじゃ、うちはうちの仕事を続行で、
ただ、悪いけれどB男は戻せない」
女「池袋は開店休業でしょ? 戻しても良いんじゃない?」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:23:36.55 ID:lUbUVC+k0
男「そうも行かない。連絡つかない現場1つ作るのは
さすがにまずい。爆弾がどんどんふくらむのを
監視なしで放置するのは自殺行為だ」
C男「それは連中の作った爆弾だ」
男「誰が作ったかは関係なく、自分たちが巻き込まれる
危険があるか無いかの方が重要だと考える」
新人女「……はぅ」おろおろ
女「……くっ」
B男「けたくそは、わるいでござる。ござるけど」
男「あっちは何も知らない素人一人残ってる」
B男「見捨てて放置するのは、寝覚めが悪いでござるよ。
拙者、残ると思ってござった」
男「野良だから、最後は見捨てるように」
C男「それが捨てすぎだって」いらっ
新人女「……でも」
女「C男も、新人女ちゃんも。……しゃぁないよ。
いけるところまではそのフォーメーションでつっぱろ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:26:36.53 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 15:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「……えっと、と」
女「おとこー?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「新人女ちゃんが、声かけたそうにしてるぞー」
新人女「あの、すいません」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「了解」
男:カタッ
男「なにかな?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:27:36.47 ID:lUbUVC+k0
新人女「b系列の処理なんですけれど、指示のところまで
終わりまして……」
男「んじゃ、次はcだね」
新人女「cも手をつけてみました。でも、判らないところが
あって、それで……」
男「あー。ごめんなさい。……まだ説明してないんだから
判らなくって当たり前だよね。それは、c用のマクロと
書式使うんだけど」
新人女「あ。はい。それは共有アーカイブからもらいました」
男「共有アーカイブ、覚えた?」
新人女「いろいろありました」
男「暇なとき……なんて無いけど、見ておくと良いよ」
新人女「がんばります……あの」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――?」
新人女「c系列、がんばります」
男「よろしくね」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:28:36.40 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 23:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――ん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――んんぅー」ごきっ、ごきっ
男「ん、こうかなっ」
男:タタン
女「肩、重そうだね」
男「まぁねぇーって、わぁっ!?」
女「なんやねー!?」
男「いや、近くにいたからびっくりした」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:29:36.75 ID:lUbUVC+k0
女「いや、いやいや。びっくりされても」
男「あれ? えっと。もう23時じゃん! 女先輩、
帰んなきゃ!」
女「ん。あー」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「もうちょい、切りの良いとこまで」
男「だって、もうさ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「まぁまぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男さー」
男「はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「返事せんでも、ええよー」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:30:36.07 ID:lUbUVC+k0
女「男さ、結局、池袋の仕事、一人でかぶってるでしょ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「みんなの前では、判りました。なんて頷いておいて
ホントは全然判ってない意地っ張りでしょ」
男「それは……」
女「だから、返事しないでええって」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男、土日も出てたしょ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「神楽坂の仕事だって、そりゃ相当に厳しいけどさ。
男の担当分はオンタイム進行でしょ。
C男とか新人女ちゃんは気づいてないみたいだけどさ
神楽坂の仕事だけで、男はそんなにぼろぼろになんないよね」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:31:36.53 ID:lUbUVC+k0
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちはいまでも池袋の仕事まで面倒見るの、
反対だからね。そういうんとは違うんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「必要なんだ?」
男「……うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んじゃ、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男「それは、無理でしょ。スケジュール的に」
女「いける」
男「無理っ」 どんっ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うち、ウォリアーやし」
男「もういい加減長いつきあいでしょ。先輩がウォリアーでも
無理なものは無理っ。キャパシティってもんがあるっ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:32:36.56 ID:lUbUVC+k0
女「じゃ、男は神楽坂と池袋と両方抱えていけんの?
そのキャパシティとやらはさ」
男「……」
女「あんまり周り舐めるのもいい加減にしといたがいいよ?
まだ3ヶ月の新人女ちゃんでも男の気配が
変なのにくらい気がついてるって。
声かけるの躊躇わせるほど黒オーラだしてさ」
男「そか……」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「そだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「……」
女「だから、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「それはキャパ的に無茶があるって」
女「返事しなくて良いし。むしろ、返事を許した覚えはないし」
男「なんですか、それって」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:33:36.67 ID:lUbUVC+k0
女「問答無用ってこと」
男「言葉の使い方間違えてるよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「これで、いいのっ! うへへ」
男「笑い事じゃなくて」
女「おとこ。うちの云うこと聞くのいや?」
男「いや、嫌とか嫌じゃないとかでなく」
つかつかつか
女「いうこと、聞きなさい」
男「女先輩、論理が曲がって」
女「き・き・な・さ・い」
男「……」
女「一人で行かないでうちにも一緒に走らせなさい」
男「……」
女「ぐーでぶつよ?」
男「もう……。俺、一生女先輩に勝てないのかよ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:34:36.59 ID:lUbUVC+k0
女「偉いぞっ」にこっ
男「偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「?」
男「ちっとも偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んー? そうかなぁ」
男「あきれ果てる」
女「ま、仕方ないよ」
男「え?」
女「ブラックだしね」
男「そっか」
女「ブラックだもん。そういうことも、あるよ」
男「ブラックだから、か」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:33:27.06 ID:ZyrkDBLnP
――5/14、火曜 16:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「今日は男さんも女さんもすごいですね」
女「そう?」
男「そんなことないっしょ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「すごい勢いですよ」
C男「遅さを捨ててる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「おとこ、張り詰めてる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「?」
男「はいはい。先輩。判ってますよーって」タタン!
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:37:19.66 ID:ZyrkDBLnP
C男「……」
女「うちが見張ってるから、平気」
男「――この程度じゃ、つぶれない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「――俺もそこに行く」
新人女「……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
男「――」
女「おお♪ 良いリズム! みんな早くなってきたなぁ」
C男「まだだ」
新人女「わたしは一杯一杯です……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「無理はしないで」
女「……む」
男「でも、がんばって」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:41:01.97 ID:ZyrkDBLnP
新人女「はいっ」
女「うう。うちも頑張るぞぅ!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「セット6消去、セット7消去」
男「お。C男やるなぁ」
C男「捨てる。進捗表を捨てる。終わった順から捨てまくる」
女「ウォリアーくさい顔するようになったじゃん」
C男「……」ニカッ
女「いや、あんた笑わないでいいや」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「風俗貯金ってすごいな。見習うべきかな」
新人女「はい?」
男「いやいやいやいや。何も言ってませんよ?」
新人女「?」
男「何でもありませんよ。ほんと」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:46:00.60 ID:ZyrkDBLnP
――ってなわけで、タイトルコール。
【同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」】
//同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
//同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/douryou_okiro_okiro.html
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから
仕事量が急増。不穏な空気が流れ始める。
萌え成分皆無。現代日本における残酷童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
モリタポもらって(>_<)蘇生!
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:52:08.24 ID:ZyrkDBLnP
――5/17、金曜 20:00 神楽坂作業室
男「――二週間か」
女「うぉぉぉ! か・ら・あ・げ~!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――っ」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩」
女「からあげ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩っ!」
女「む。おとこ、どうした? メシの時間?」
男「メシはさっき食ったでしょ」
女「じゃ、からあげ?」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:58:58.70 ID:ZyrkDBLnP
男「違います。今日は切り上げて帰りますよ。帰ってください」
女「やだ」
女:カタカタカタカ
男「先輩も、ぼろぼろでしょ」
女「男にゆわれたくないし。男見張らないと暴走するし」
女:カタカタカタカ
男「俺も帰りますから。ってか、今日は全員解散! 明日は休み。
全員オフで休養日っ。みんな撤収準備で」
C男「……ふっ。勤務を捨てる」ふらっ
新人女「あ、は、はい」ふらぁっ
女「……むぅ」
男「ふくれてもダメですよ。ほら、先輩、帰る支度」
女「はいはい、わかりましたよーっだ。マネジのケチ」
男「ケチで云ってる訳じゃないです」
男「10分くらいで撤収するよー」
新人女「はい、はーい」もたもた
男(新人女さんも、体力限界だよな……)
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:06:53.79 ID:ZyrkDBLnP
――女性トイレ
女「……顔、洗わんと」
女「わぁ、うち。かなり死んでる。死んだ魚の目。
アーカムもびっくり! ……あはは」
女「……あはは」
ばしゃばしゃ
女「はぁ……。ん。呼吸整えて、髪の毛整えて」
かちゃん
新人女「あ」
女「お?」
新人女「あの、そろそろ退出するって、男さんが」
女「おけおけー。ちょいまってね~」
新人女「あの、女さん?」
女「ほい?」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:19:04.85 ID:ZyrkDBLnP
新人女「大丈夫ですか? お顔、真っ青ですよ」
女「美白?」
新人女「そうじゃなくて」
女「室内系おとなし清純娘路線?」
新人女「じゃなくってっ」
女「えへへ」
新人女「……」
女「だいじょうぶ、だいじょうぶ。新人女ちゃんは
ちょっとびっくりしてるだけ。うちウォリアーだから
こんなの日常茶飯事。ブレックファーストの前に
ベビーのハンドをサブミッション」
新人女「でも」
女「唐揚げ食べれば治るよ」
新人女「女さん、私の倍もタイムカード埋まってますよ」
女「大げさな~」
新人女「やっぱり、私、男さんに言って何とかしてもらいます」
女「新人女ちゃん」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:27:28.89 ID:ZyrkDBLnP
新人女「――っ」
女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
新人女「……え?」
女「他の何をとっても良いけど、ウォリアーはだめ」
新人女「え? え?」
女「なんちて。えへへ」
新人女「……」
女「そんな顔しないで、だいじょぶだって!
最近新人女ちゃんも早くなってきたな、ありがたいなーって。
男とも話してるんだからさ。確かに鬼忙しいけど
みんなでがんばれば、ぎりぎりしのげるって」
新人女「はい……」
女「いろいろ負けないよ! うちはっ」
新人女「あの」
女「?」
新人女「私もがんばりますので」
女「おうっ♪」
続きが来てるぞ!
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 09:55:46.03 ID:lUbUVC+k0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/
――5/5、火曜 20:30 神楽坂作業室
――メッセンジャー
男>>状況はどうですか
B>>最悪の一個上でござるね
男>>ふむ
B>>残った一人の女の方から事情は聞いたでござるが、
仕事は教えないで、ただノルマだけ重くして縛ってた
みたいでござるね。M野のハーレム計画が無くても、
作業量でつぶされてたと思うでござる。
男>>神楽坂の半分だよね?
B>>半分でも致死量でござろ
男>>そっか
B>>どこまで手を貸すべきか悩むでござる
男>>それはちょっと様子見をしながら、だね
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 09:59:36.81 ID:lUbUVC+k0
男>>で、どの辺が「マシ」なの?
B>>M野が出社してないでござる
男>>へぇ
B>>さすがに釈明がつらいのか、体調不良だそうでござるよ
男>>ほうほう
B>>太平楽でござるね
男>>……1人残ってるんだよね?
B>>ええ、まぁ、そうでござるね。ちょっと話を聞いてみた
でござるけど、他の派遣先を待って待機するのもつらい
という状況だということらしいでござる。
男>>……。
B>>このへんも、派遣の弱みでござろうね。
男>>うん
B>>拙者はしばらくこっちにいることになりそうでござるね
男>>ありがたい
B>>M野がいなければ、十分耐えられるでござるよ
男>>手を抜きながらやって
B>>了解でござる
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:03:43.35 ID:lUbUVC+k0
――5/6、水曜 6:00 神楽坂作業室
かちゃ
新人女「おはよーございます……」そぅっ
男「おはようございます」
新人女「やっぱりやってますね」
男 カタカタカタカタカタカタ
男「たまたま」
新人女「えっと、プリン買ってきましたよ。
朝ご飯食べましたか? プリン食べませんか?」
男 カタカタカタカタカタカタ
新人女「……前におごってもらったので」
男「そういえばそだね。……いただきます」
ぱきゅ
新人女「いただきます」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:07:45.62 ID:lUbUVC+k0
新人女「えーっと、緊張しますねっ」
男「そう?」
新人女「はぁ。職場で2ショットプリンは」
男「異性慣れしてるかと思った」
新人女「いろいろ向こうから話しかけてきてくれてたので」
男「うわ。さすがリア充」
新人女「ニコニコしてるだけで、なんか間が持ってたんですよ」
男「さすがに言うこと違うな。後光が差して見えるよ」
新人女「男さんは、どうですか?」
男「へ? もぐ」
新人女「彼女さんとか?」
男「こんな生活でいる訳無いじゃないですか」
新人女「そうですか? じゃ奥さんとか」
男「どう思われてるんだ、俺」
新人女「落ち着いているので」
男「落ち着いてません」
新人女「場慣れれしているというか」
男「慣れたくて慣れた訳じゃないです」
新人女「えへへ」
男「……会話のリズムに合わせてきましたね」
新人女「もうじき二ヶ月になりますし」
男「慣れてきましたか」
新人女「はい。仕事も、思ったように出来ると、
気分がよいですね」
男「ん。……思ったようにするのが、難しいんだけどね」
新人女「……」
男「しがらみとか、面倒くさいねー」
新人女「……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:13:08.99 ID:lUbUVC+k0
新人女「あの」
男「ん?」
新人女「わたしは恩に着ていますので」
男「へ?」
新人女「助けてもらったと思ってますから」
男「大げさだなー」
新人女「勝手に恩に着てますので」
男「……うん」
新人女「……」おろおろ
男「……もぐ」
新人女「……」そわそわ
男「挙動不審だよ」にこっ
新人女「慣れないことをするものじゃないですねっ」
男「あんがとね」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:14:35.61 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 13:00 神楽坂作業室
新人女「とうとう憧れの休日出勤デビューですねっ」
女「やったね! これでウォリアーロードを一歩進んだ!」
C男「上るべき男坂」
男「ダメ人間の台詞だ」
新人女「本日は何をしましょうか? 手持ちの分の
報告書は、昨日全部書きましたよ」
女「どうしよっかね、男ー」
男「んーっと。じゃ、保険屋いってみよか」
新人女「はいっ」
男「C男がやってるマクロをもらって、やり方教えてもらって」
C男「もうちょいで終わる。一人の方が早いけど?」
男「教えてあげて。何でも出来ないとね」
新人女「はい」
C男「了解」
女「うちは?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:15:40.07 ID:lUbUVC+k0
男「女先輩はー」
女「うんうん」
男「俺とタイプ競争かなー」
女「やるかっ? がちんこかっ!?」
新人女「女さんは、勝負好きですね」ボソボソ
C男「階級別とか性別別という概念を捨ててる」ボソボソ
男「んじゃ、共有の処理待ち案件で、クライアントに
問い合わせ表を書く勝負ね」
女「やる! 男をいわす!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
男「やるな、先輩。界王拳かっ!」
女「ちがうもんね!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ!
男「!?」 女「早いっ!!」
女「これがうちの卍解だぁ!」
C男「それは本気で捨てよう」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:16:38.32 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 19:00 神楽坂作業室
男「おーし、みんなー」
新人女「はーい」 女「ほい」 C男「ん」
男「進捗報告ー」
新人女「5つめですー」
女「うちと男で19勝、12敗」
C男「あと2時間で区切る」
男「おけー。……ん~。体力残量はどう?」
新人女「まだいけます」
女「うちに聞くべき言葉じゃないぜボーイ」
C男「退路は捨てた」
男「……ふむ。では、夜ご飯。なんかとろう」
女「おお! でた! マネジ48の殺人技の1つ『おごりピザ』!」
新人女「おごり決定なんですか?」
C男 こくこく
女「男が自分で『とろう』なんて言い出すときは、
おごるつもりがある時だ」
男「くっ。どこまで手の内裸だよ、俺」
新人女「そうなんですか! いいなぁ」
C男「サイトだす。サイトで注文しよう」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:17:36.73 ID:lUbUVC+k0
男「んー。L2枚とサイドメニューで良いかな」
女「うち、チキン」
C男「ワンパターン」
女「チキンを愚弄するな」べちっ
C男「ぐっ。暴力教官」
女「新人女ちゃんなんにする?」
新人女「え」
女「?」
新人女「いえ」おろおろ
男「?」
女「何がいい? BBQガーリックチキン? ラザニアーノ?」
新人女「てへへ。ラザニアーノ美味しそうですね」
C男「ぅー」
女「ほら、C男はどくの。新人女ちゃんにくっつかない」
新人女「え? あ、いえいえいえ。
ここはC男さんの席じゃないですか」
女「いいのいいの。選ぼう! うっれしいなぁ、ピザピザ!」
男「だからピザる」
女「なんか言うた?」ギロン
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:18:37.07 ID:lUbUVC+k0
女「おーし! 頼んだった! あと45分でくる!」
C男「頼んだのは俺なのに」
男「メシのあとはちょい休憩するか、
仕上げて解散かその時点で判断するので、
ピザくるまで45分はスパートかけて。
タイムアタックのつもりで仕事ねー!」
新人女「はーい」
女「うちはいつでもタイムアタック!」
男「女先輩はなぁ~」
女「なにさっ」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
C男「ウォリアだってこと」
男「そうそう」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
女「ご飯がいままさにこっち向かってるかと思うと!
気合いが乗るのだっ、タッチタイプにっ」
C男「ウォリアじゃなくて食欲魔神だったのかな?」
男「それもまたよし」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:19:37.11 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 20:00 神楽坂作業室
女「来たぞー! ほら、場所空けて!」
C男「間に合わなかった。もうちょいで終わったのに」
新人女「でも、もう一息です」
女「仕事はどうでも良いから、ピザ食べよう!」
C男「どの口で言う」
男「ピザって、時たま無性に食いたくなるよな」
新人女「気持ちはわかります」
女「いー匂い!」
C男「遠慮を捨てよう」
女「おお、C男! 良いことを言った!」
男「そうか?」
C男「かぶりつこう。野生の獣のように」
女「おお、食おう、食おう、無料飯だし」
男「いや、ちょと待とうぜ? いまさ……」
女「待ったなし! いっただきまーっす!」
C男「頂きます」 新人女「あの、いただきますねっ」
がちゃり
B男「おぬしら、それは冷たいでござる!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:20:36.24 ID:lUbUVC+k0
男「お、やっときた」
新人女「あ、お帰りなさいです!」
女「おひゃふりー。なんれいふのぐもぐ?」
C男「忍者を捨てて取り分を増やそう」
B男「ピザとったから、食べに来ないかって男氏に
誘われたんでござるよ。池袋から駆けつけたでござる」
新人女「あ、これコーラですけど」
B男「ありがとうでござる。やっぱりピザは炭酸飲料で
ござるよね~」
C男「やっぱりニセ忍者だ」
女「……池袋どう?」がっふがっふ
男「女先輩、チキンスティックの箱を標準装備しなくても」
男「どう? B男」
B男「ダメでござるね。決まりかと」
男「そか……」
新人女「?」
男「しゃぁない」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:21:41.55 ID:lUbUVC+k0
女「どしたの? もぐもぐ」
男「んー。池袋は絶望的だって話だ」
C男「――」
新人女「えっと」おろおろ
女「そか……」
B男「説明するでござるよ、拙者」
男「あ、俺がする」
C男「……」
男「M野が復帰してな。んでま、部長会議に直訴したんだわ。
神楽坂班が仕事さぼって池袋をつぶしたって」
女「は?」 C男「捨てる」
男「仕事配分がおかしいと」
新人女「なんで」
女「おかしいよ。そりゃおかしいって、うちら池袋の2倍仕事
やってるんだよ! 最初からおかしいじゃん」
B男「頭がおかしいという意味ならおかしいでござる」
男「まぁまぁ。んで説明の続きを行く」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:22:36.65 ID:lUbUVC+k0
男「……と思ったけど、実はないな。会議は紛糾、以上」
女「は?」
男「つまり、紛糾してて結論が出ない。
池袋班は実質機能停止。――させる気はないけど。
とにかく、目の前の仕事が増える」
C男「捨てよう」
B男「今回ばかりはC男に賛成でござる」
男「……」
新人女「やっぱり……私も、おかしいと思います」
女「おかしいね。そりゃ、仕事はすべきだよ。
うちも割り振られた保険屋の仕事はすべきだと思う。
それだって2倍の量があるんだよ?
でもさ、M野の後始末する義理はないよ」
男「……そか」
新人女「……」
女「……」
C男「捨てる以外にない」
B男「……」
男「ん。ほいじゃ、うちはうちの仕事を続行で、
ただ、悪いけれどB男は戻せない」
女「池袋は開店休業でしょ? 戻しても良いんじゃない?」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:23:36.55 ID:lUbUVC+k0
男「そうも行かない。連絡つかない現場1つ作るのは
さすがにまずい。爆弾がどんどんふくらむのを
監視なしで放置するのは自殺行為だ」
C男「それは連中の作った爆弾だ」
男「誰が作ったかは関係なく、自分たちが巻き込まれる
危険があるか無いかの方が重要だと考える」
新人女「……はぅ」おろおろ
女「……くっ」
B男「けたくそは、わるいでござる。ござるけど」
男「あっちは何も知らない素人一人残ってる」
B男「見捨てて放置するのは、寝覚めが悪いでござるよ。
拙者、残ると思ってござった」
男「野良だから、最後は見捨てるように」
C男「それが捨てすぎだって」いらっ
新人女「……でも」
女「C男も、新人女ちゃんも。……しゃぁないよ。
いけるところまではそのフォーメーションでつっぱろ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:26:36.53 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 15:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「……えっと、と」
女「おとこー?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「新人女ちゃんが、声かけたそうにしてるぞー」
新人女「あの、すいません」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「了解」
男:カタッ
男「なにかな?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:27:36.47 ID:lUbUVC+k0
新人女「b系列の処理なんですけれど、指示のところまで
終わりまして……」
男「んじゃ、次はcだね」
新人女「cも手をつけてみました。でも、判らないところが
あって、それで……」
男「あー。ごめんなさい。……まだ説明してないんだから
判らなくって当たり前だよね。それは、c用のマクロと
書式使うんだけど」
新人女「あ。はい。それは共有アーカイブからもらいました」
男「共有アーカイブ、覚えた?」
新人女「いろいろありました」
男「暇なとき……なんて無いけど、見ておくと良いよ」
新人女「がんばります……あの」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――?」
新人女「c系列、がんばります」
男「よろしくね」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:28:36.40 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 23:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――ん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――んんぅー」ごきっ、ごきっ
男「ん、こうかなっ」
男:タタン
女「肩、重そうだね」
男「まぁねぇーって、わぁっ!?」
女「なんやねー!?」
男「いや、近くにいたからびっくりした」
女「いや、いやいや。びっくりされても」
男「あれ? えっと。もう23時じゃん! 女先輩、
帰んなきゃ!」
女「ん。あー」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「もうちょい、切りの良いとこまで」
男「だって、もうさ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「まぁまぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男さー」
男「はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「返事せんでも、ええよー」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:30:36.07 ID:lUbUVC+k0
女「男さ、結局、池袋の仕事、一人でかぶってるでしょ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「みんなの前では、判りました。なんて頷いておいて
ホントは全然判ってない意地っ張りでしょ」
男「それは……」
女「だから、返事しないでええって」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男、土日も出てたしょ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「神楽坂の仕事だって、そりゃ相当に厳しいけどさ。
男の担当分はオンタイム進行でしょ。
C男とか新人女ちゃんは気づいてないみたいだけどさ
神楽坂の仕事だけで、男はそんなにぼろぼろになんないよね」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:31:36.53 ID:lUbUVC+k0
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちはいまでも池袋の仕事まで面倒見るの、
反対だからね。そういうんとは違うんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「必要なんだ?」
男「……うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んじゃ、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男「それは、無理でしょ。スケジュール的に」
女「いける」
男「無理っ」 どんっ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うち、ウォリアーやし」
男「もういい加減長いつきあいでしょ。先輩がウォリアーでも
無理なものは無理っ。キャパシティってもんがあるっ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:32:36.56 ID:lUbUVC+k0
女「じゃ、男は神楽坂と池袋と両方抱えていけんの?
そのキャパシティとやらはさ」
男「……」
女「あんまり周り舐めるのもいい加減にしといたがいいよ?
まだ3ヶ月の新人女ちゃんでも男の気配が
変なのにくらい気がついてるって。
声かけるの躊躇わせるほど黒オーラだしてさ」
男「そか……」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「そだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「……」
女「だから、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「それはキャパ的に無茶があるって」
女「返事しなくて良いし。むしろ、返事を許した覚えはないし」
男「なんですか、それって」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:33:36.67 ID:lUbUVC+k0
女「問答無用ってこと」
男「言葉の使い方間違えてるよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「これで、いいのっ! うへへ」
男「笑い事じゃなくて」
女「おとこ。うちの云うこと聞くのいや?」
男「いや、嫌とか嫌じゃないとかでなく」
つかつかつか
女「いうこと、聞きなさい」
男「女先輩、論理が曲がって」
女「き・き・な・さ・い」
男「……」
女「一人で行かないでうちにも一緒に走らせなさい」
男「……」
女「ぐーでぶつよ?」
男「もう……。俺、一生女先輩に勝てないのかよ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 10:34:36.59 ID:lUbUVC+k0
女「偉いぞっ」にこっ
男「偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「?」
男「ちっとも偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んー? そうかなぁ」
男「あきれ果てる」
女「ま、仕方ないよ」
男「え?」
女「ブラックだしね」
男「そっか」
女「ブラックだもん。そういうことも、あるよ」
男「ブラックだから、か」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:33:27.06 ID:ZyrkDBLnP
――5/14、火曜 16:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「今日は男さんも女さんもすごいですね」
女「そう?」
男「そんなことないっしょ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「すごい勢いですよ」
C男「遅さを捨ててる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「おとこ、張り詰めてる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「?」
男「はいはい。先輩。判ってますよーって」タタン!
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:37:19.66 ID:ZyrkDBLnP
C男「……」
女「うちが見張ってるから、平気」
男「――この程度じゃ、つぶれない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「――俺もそこに行く」
新人女「……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
男「――」
女「おお♪ 良いリズム! みんな早くなってきたなぁ」
C男「まだだ」
新人女「わたしは一杯一杯です……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「無理はしないで」
女「……む」
男「でも、がんばって」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:41:01.97 ID:ZyrkDBLnP
新人女「はいっ」
女「うう。うちも頑張るぞぅ!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「セット6消去、セット7消去」
男「お。C男やるなぁ」
C男「捨てる。進捗表を捨てる。終わった順から捨てまくる」
女「ウォリアーくさい顔するようになったじゃん」
C男「……」ニカッ
女「いや、あんた笑わないでいいや」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「風俗貯金ってすごいな。見習うべきかな」
新人女「はい?」
男「いやいやいやいや。何も言ってませんよ?」
新人女「?」
男「何でもありませんよ。ほんと」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:46:00.60 ID:ZyrkDBLnP
――ってなわけで、タイトルコール。
【同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」】
//同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
//同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/douryou_okiro_okiro.html
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから
仕事量が急増。不穏な空気が流れ始める。
萌え成分皆無。現代日本における残酷童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
モリタポもらって(>_<)蘇生!
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:52:08.24 ID:ZyrkDBLnP
――5/17、金曜 20:00 神楽坂作業室
男「――二週間か」
女「うぉぉぉ! か・ら・あ・げ~!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――っ」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩」
女「からあげ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩っ!」
女「む。おとこ、どうした? メシの時間?」
男「メシはさっき食ったでしょ」
女「じゃ、からあげ?」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 11:58:58.70 ID:ZyrkDBLnP
男「違います。今日は切り上げて帰りますよ。帰ってください」
女「やだ」
女:カタカタカタカ
男「先輩も、ぼろぼろでしょ」
女「男にゆわれたくないし。男見張らないと暴走するし」
女:カタカタカタカ
男「俺も帰りますから。ってか、今日は全員解散! 明日は休み。
全員オフで休養日っ。みんな撤収準備で」
C男「……ふっ。勤務を捨てる」ふらっ
新人女「あ、は、はい」ふらぁっ
女「……むぅ」
男「ふくれてもダメですよ。ほら、先輩、帰る支度」
女「はいはい、わかりましたよーっだ。マネジのケチ」
男「ケチで云ってる訳じゃないです」
男「10分くらいで撤収するよー」
新人女「はい、はーい」もたもた
男(新人女さんも、体力限界だよな……)
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:06:53.79 ID:ZyrkDBLnP
――女性トイレ
女「……顔、洗わんと」
女「わぁ、うち。かなり死んでる。死んだ魚の目。
アーカムもびっくり! ……あはは」
女「……あはは」
ばしゃばしゃ
女「はぁ……。ん。呼吸整えて、髪の毛整えて」
かちゃん
新人女「あ」
女「お?」
新人女「あの、そろそろ退出するって、男さんが」
女「おけおけー。ちょいまってね~」
新人女「あの、女さん?」
女「ほい?」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:19:04.85 ID:ZyrkDBLnP
新人女「大丈夫ですか? お顔、真っ青ですよ」
女「美白?」
新人女「そうじゃなくて」
女「室内系おとなし清純娘路線?」
新人女「じゃなくってっ」
女「えへへ」
新人女「……」
女「だいじょうぶ、だいじょうぶ。新人女ちゃんは
ちょっとびっくりしてるだけ。うちウォリアーだから
こんなの日常茶飯事。ブレックファーストの前に
ベビーのハンドをサブミッション」
新人女「でも」
女「唐揚げ食べれば治るよ」
新人女「女さん、私の倍もタイムカード埋まってますよ」
女「大げさな~」
新人女「やっぱり、私、男さんに言って何とかしてもらいます」
女「新人女ちゃん」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 12:27:28.89 ID:ZyrkDBLnP
新人女「――っ」
女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
新人女「……え?」
女「他の何をとっても良いけど、ウォリアーはだめ」
新人女「え? え?」
女「なんちて。えへへ」
新人女「……」
女「そんな顔しないで、だいじょぶだって!
最近新人女ちゃんも早くなってきたな、ありがたいなーって。
男とも話してるんだからさ。確かに鬼忙しいけど
みんなでがんばれば、ぎりぎりしのげるって」
新人女「はい……」
女「いろいろ負けないよ! うちはっ」
新人女「あの」
女「?」
新人女「私もがんばりますので」
女「おうっ♪」
続きの記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
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