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サシャ「中味が大事なんですよ」

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Part6
120 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 19:52:44 ID:vthibp/6
アニ「適当かもしれないけど……私の心には響いたよ。あんたたちの言葉」
アルミン「アニ、それじゃあーー」
アニ「……駆逐してやる。一人残らず」ギュッギュッ
ジャン「よっしゃアニがこっちついたぞ!」
アルミン「やったぁ! 僕らの勝ちだ!」ワーイ
ライナー「ああ!? しまった!!」ガーン!!
コニー「おおーっ、なんだか知らねえうちにアニが味方についた」ギュー
サシャ「不思議ですねー。これがアルミンマジックですか」ギュー
ベルトルト「二人とも、ライナーが重そうだから離れてあげてよ! 腰に悪いよ!」

121 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 19:53:57 ID:vthibp/6
ライナー「……こうなったら」チラッ
ベルトルト「え? 何?」キョトン
ライナー「ベルトルト、お前は俺たちの組だ! こっちに来い!」グイッ
アニ「いいや、あんたも私たちのほうに来るんだ。ベルトルト」グイッ
ベルトルト「え、いいよ。……僕、マルコと一緒に審判やるよ」
ライナー「何言ってんだ俺とお前の仲だろ!」グイグイ
アニ「あんたがいるといないとじゃ大分違うんだよ! こっちにおいで! そして盾になりな!」グイグイ
ベルトルト「いたたっ、痛い痛い痛い! 腕を引っ張らないで! 抜けちゃう!」ジタバタジタバタ

122 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 19:54:49 ID:vthibp/6
ライナー「おいアニ。お前、いつもの知らないフリはどうしたんだ? ベルトルトは俺に譲れよ」ヒソヒソ
アニ「背に腹は代えられないんだ。ベルトルトは私たちのところでもらうよ、ライナー」ヒソヒソ
ベルトルト(なんだろう……取り合われてるシチュエーションなのに、なんにも嬉しくない……)グスッ
コニー「おーい、ベルトルトが嫌がってるぞー」ギュー
サシャ「そうですよー、かわいそうですよー」ギュー
ライナー「お前らはいい加減俺から離れろ! 重い!!」グイグイ
クリスタ「ねえ見てユミル、雪だるまに帽子をかぶせてみたの」スッ
ユミル「そうだな、偉いぞクリスタ」ナデナデ

123 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 19:55:51 ID:vthibp/6
ミカサ「もう……馬鹿! エレンもライナーもベルトルトも馬鹿! どうして静かにしてくれないの!」ドコドコ バシャバシャ
コニー「おお……見ろよサシャ、ミカサが地団駄踏んだら見事な雪飛沫が立ったぜ」
サシャ「雪飛沫ってか雪柱ですね、あれ。キレイですねー」
エレン「なんだとぅ!? おいミカサ、馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだぞ!」
ミカサ「そんなの知らない! エレンのわからずや!」ポイポイ
エレン「あっ、こら! 雪玉投げるなよ! くそ……っ! ミカサのおせっかい!」ポイポイ
ミカサ「今それは関係ない!」ポイポイ
エレン「そうか、関係ないのか……えーっと、ミカサの馬鹿!」ポイポイ
ミカサ「馬鹿って言ったほうが馬鹿だってエレンが言った!」ポイポイ
エレン「うぐ……っ! えーっと、じゃあ……なんて言えばいいんだ……?」ウーン...
サシャ「考え込んじゃいましたね」
コニー「ミカサの勝ちだな」
ジャン「……なんだあれ羨ましい」ギリッ

124 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 19:57:11 ID:vthibp/6
一旦ここまで 最後にage 後で来れたらまた来ます


125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/18(水) 20:03:16 ID:Pua4mMWo
仲良し楽し
続き期待乙乙!!

126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/18(水) 21:47:41 ID:ff8lz/ME
乙!続き来てた!
みんな楽しそうでなごむなあ。

127 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 21:57:05 ID:vthibp/6
ーー エレン・ミカサ・ライナー組 作戦会議中
ミカサ「……」ムスッ...
エレン「なあ、俺とライナーが余計な真似をしたのは悪かったとは思うけどよ、そんなに怒ることか? 俺たち三人が組めばそう簡単には負けねえだろ?」
ライナー「いや、エレン。そういうことじゃないんだ」
ミカサ「そう。この場合、個人の技量は関係ない。……戦力外のアニが雪玉作りに徹することで、あちらの陣営は安定した供給が得られる。この差は大きい」
エレン「は? ……すまん、言ってる意味がよくわかんねえんだけど。ちゃんと説明してくれよ」
ミカサ「説明も何も、そのままの意味」

128 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 21:57:53 ID:vthibp/6
エレン「だってよ、雪玉はクリスタたちが作ってるじゃねえか。アニが雪玉を作って何の意味があるんだ?」
ライナー「エレン、よく考えろ。あそこにある雪玉……もとい小さい雪だるまを取り上げたら、ユミルはどうすると思う?」
エレン「ぶち切れそうだな。……あれ? 使えねえじゃん、雪玉」
ミカサ「だから、さっきからそう言っている。ユミルたちは、中立どころか高みの見物をしている。ーーつまり雪玉の生産は、あくまで自分たちでやらなければならない」
ライナー「いくら砲台が優秀でも、砲弾がなければ意味がないだろ?」
エレン「! そうか、そういうことか……! なんてこった、アルミンはそこまで考えていたのか」
ミカサ「さっきのはとても重要な局面だった。なのにエレンやライナーが邪魔をした」ジトッ...
エレン・ライナー「……ごめんなさい」シュン

129 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 21:58:36 ID:vthibp/6
ミカサ「ところでライナー。ーーさっき遠くから見ていたのだけれど、どうしてサシャに雪玉を当てなかったの?」
ライナー「あれは……突然目の前に予想外の人間が現れて驚いただけだ。ーー次は当てる」
ミカサ「本当にそれだけ?」
ライナー「……なんだ。何が言いたい?」
ミカサ「何か特別な感情があって、サシャに当てられないのでは?」
ライナー「俺が私情で手加減してると思ってるのか?」
ミカサ「そう見える。……そういう感情はこの戦場には不要。ちゃんとサシャにも当てて」
ライナー「……お前、もし仮にエレンが敵に回ったら、雪玉当てられるのか?」
ミカサ「それがエレンのためになるのなら、やる」
ライナー「……」
ミカサ「あなたがサシャに雪玉を当てられないなら私が代わるけれど、どうする?」
ライナー「……いいや、俺があいつらを仕留める。そこまで言われちゃ心外だからな」

130 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:00:01 ID:vthibp/6
ーー ジャン・コニー・サシャ・アルミン・アニ組 作戦会議
ジャン「焦ってる焦ってるぅ」ケケケ
アルミン「揉めてる揉めてるぅ」ウフフ
コニー「お前ら笑い方怖ぇぞ」
サシャ「ところで、アルミンはこの後どうするんです? アニが後方支援に回るのはわかりましたけど」チラッ
アニ「私が要……私が重要……」ギュッギュッ
アルミン「僕はあっちでクリスタ王国の建設を手伝ってくるよ。手を貸すのはここまでだ」
ジャン「アルミン……お前はエレンとベタベタつるんでばっかで、こういう時はあいつの味方するんじゃねえかと思っていたが……意外とやるんだな」
アルミン「……僕だってね、たまにはエレンやミカサをぎゃふんと言わせたいんだよ。ーー自分の力じゃなくて、最終的に君たちに頼らなきゃいけないってところが情けないけどね」

131 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:00:57 ID:vthibp/6
ジャン「いいや、その心意気はいいと俺は思うぜ。ーーお前のお望み通り、エレンとミカサは俺たちがぎゃんぎゃん泣かせてやるよ」
コニー「あいつらギャンギャンって鳴くのか? 一度も聞いたことねえけど」
サシャ「コニー、違いますよ。一度も聞いたことないから今回は鳴かせてみようって話をしてたんですよ。ジャン、そうですよね?」
ジャン「大方その通りだ。ーーコニーとサシャは何も考えなくていい。とにかくあいつらに当てまくれ。手は抜くなよ?」
コニー「ほーい了解」
サシャ「わかりましたー」
ジャン「そして……俺たちの勝利はアニ、お前の働きにかかっている」
アニ「……!」
ジャン「お前の雪玉生産能力には期待してるぜ……!」ポン
アニ「そ、そこまで言うなら頑張ってあげてもいいかな……」テレテレ ギュッギュッ

132 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:02:24 ID:vthibp/6
ーー 営庭中央
ベルトルト「……」ポツーン...
マルコ「……」ポツーン...
ベルトルト「……ねえマルコ。僕たち審判ってさ、本当に必要だった?」
マルコ「言っちゃダメだ、ベルトルト」
ベルトルト「みんな思い思いにおっ始めてるし、具体的に何がどうルール違反してるのかよくわからないし、誰も脱落する気配がないし」
マルコ「付け加えるとすれば……例えばミカサがルール違反したとしても、僕たちに止める術はないんだよね。残念ながら」
ベルトルト「……」
マルコ「……」
ベルトルト「……それにしても、アニがジャンたちにつくとは予想外だったなぁ。てっきりミカサのほうにつくと思ってたんだけど」
マルコ「そうかな? 僕にはこの展開が予想できたけどね」
ベルトルト「だってあのジャンだよ? 誰かを仲間に引き入れるって、すごく不得意そうに見えるけど」
マルコ「確かに協調性はあまりないけどさ。ジャンは強い人じゃないから……弱い人の気持ちがよく理解できる。雪合戦をしたことがないアニの気持ちもちゃんと酌み取ってくれるって、僕は確信していたよ」
ベルトルト「……よくわかってるんだね、ジャンのこと」
マルコ「親友だからね」

133 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:03:13 ID:vthibp/6
ミーナ「マールコっ!」ヒョコッ
マルコ「やあミーナ、どうしたの? 途中から姿が見えなかったけど」
ベルトルト「もう組みわけ終わっちゃったよ? ミーナはどっちの組に入る?」
ミーナ「そうだなぁ……それじゃあ、私はマルコの敵になろうかな!」ギュッギュッ
マルコ「ミーナ、僕は審判だよ?」
ミーナ「やだなぁマルコったら。審判だって知ってて血祭りにあげるんだよ?」
ベルトルト「ミーナ、ミーナ。目が笑ってなくて怖いんだけど」
ミーナ「ーーそう、あれは忘れもしないお祭りの日」
ベルトルト「なんか始まった」
ミーナ「嫌がる私を連れ回して、トロスト区中を東奔西走……目当てのブツは数量限定・開催三十周年記念という刺繍入りの、王室謹製ハンカチスカーフベルトその他諸々限定品……」
ベルトルト「君たちそんなもの買いに行ってたの?」
マルコ「そんなものとは心外だなベルトルト。この壁の中で王が築き上げてきた歴史を聞けば、君だってあのハンカチが欲しくてたまらなくなるはずだよ」キリッ
ベルトルト「うーん、なるかなぁ……?」

134 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:03:53 ID:vthibp/6
ミーナ「ベルトルト、続けていい?」
ベルトルト「あ、ちょっと待って。ーーねえマルコ、どうしてミーナも連れて行ったの? 欲しいなら一人で買いに行けばよかったじゃないか」
マルコ「限定品はお一人様一つまでだったんだよね。僕は保存用と普段使い用にどうしても二つ欲しかったから、ミーナに一緒に来てくれるようにお願いしたんだよ」
ベルトルト「お願いした結果あんな顔になる?」
ミーナ「……」ジトッ...
マルコ「おかしいなぁ、確かその祭の当日にお礼もしたよ?」
ミーナ「うん、もらったよ……? 半日拘束されて、パン一つだけもらったかなぁー……?」
ベルトルト「……マルコ。そりゃミーナも怒るよ」
マルコ「でもミーナはずっと笑顔だったんだけどな」
ベルトルト「怒りを笑顔で誤魔化してたんじゃないの?」
マルコ「そうなの? ミーナ」
ベルトルト(ああっ、マルコってば、どうしてそう真正面から聞くんだよ……!)ハラハラ

135 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:04:59 ID:vthibp/6
ミーナ「そうだよ? だからね、今日はマルコのところにお礼参りに来たんだぁ」ニッコリ
マルコ「ほら、お礼だってさ。やっぱり怒ってないよミーナ」アハハ
ベルトルト「マルコ、お礼参りってたぶん君が思ってるような意味じゃないよ。いい子の君にはわからないかもしれないけど」
ミーナ「楽しみだなぁ……マルコにお礼するの。私、この機会をずうっと待ってたんだよねぇ……」ニギニギ
マルコ「そうか……そんなに楽しんでもらえたのなら、僕も嬉しいな」エヘヘ
ベルトルト「マルコ、悪いことは言わないから君は今すぐ逃げたほうがいい」
ミーナ「逃がすわけないでしょ?」ポイッ
マルコ「おっと。……ねえミーナ、どうして雪玉を投げてくるの?」ササッ
ミーナ「そんなの決まってるじゃない。マルコを駆逐するためだよ?」ニコニコ
マルコ「……」
ミーナ「……」ニコニコ
マルコ「暴力反対!」ダッ
ミーナ「あっ! こら待てえっ! 絶対に逃がさないんだから!!」ダッ

136 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:06:06 ID:vthibp/6
ベルトルト(マルコ、どこかに行っちゃった……審判はどうするんだろう)ウロウロ
ベルトルト「……あれ? アニ、物陰に座り込んで何してるの?」
アニ「必殺玉の準備」ニギニギ
ベルトルト「必殺……玉? 技じゃなくて?」
アニ「名前はーーエターナルフォースブリザード」
ベルトルト「……」
アニ「相手は死ぬ」
ベルトルト「えっ? 死ぬの?」
アニ「中に氷柱を仕込んだんだ。……ほら、危ない感じがするでしょ?」ギラッ
ベルトルト「……」

137 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:07:03 ID:vthibp/6
アニ「この玉は強力すぎるからまだ使ったことがないんだよ。封印してたんだ」フフン
ベルトルト「……あのねアニ。言いづらいんだけど、雪玉の中に何かを仕込むのはルール違反だと思うんだ」
アニ「……お願い」
ベルトルト「お願いしてもだめ」
アニ「……ちっ」ポイ
アルミン「あはは、みんな元気だなぁ」ホンワカ
クリスタ「見てみてユミル、ちっちゃい雪だるまがいっぱい!」チマッ
ユミル「ははは、かわいいなぁクリスタは」ナデナデ
アルミン「いいね、僕も作ろっと」コロコロ
クリスタ「三人で大家族にしようね」コロコロ
ユミル「よーし頑張っちゃうぞー」コロコロ

138 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/18(水) 22:07:55 ID:vthibp/6
短いけど追加 そして今日はここまで
次回は明日か明後日です がっつりライサシャが入る予定

139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/18(水) 22:14:45 ID:ff8lz/ME
待ってる!!


140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 00:25:44 ID:oqfbnCWA
アニに雪投げの楽しさ教えてあげたい
言いくるめられて気分は良くても雪玉つくりだけじゃ結局振り出しに戻ってるもの

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 02:24:31 ID:GfK1pNTg
ライサシャ関係ないパートもすごい好き
いつもありがとー

142 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:37:21 ID:fClzEl3E
>>140さん >>1もアニとキャッキャウフフしながら雪玉の投げあいっこをしたいです
まあそんな願望は置いといてお待たせしましたが続きです 
最後まで……と思ったんですが予定よりイチャイチャが増えてるので途中までです 取り敢えず投下します

143 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:38:21 ID:fClzEl3E
ーー 営庭 物陰
サシャ「……コニー、いました?」コソコソ
コニー「いいや、エレンもミカサもライナーも見当たんねえ。ミカサだけでも早く仕留めたいんだけどなー」コソコソ
サシャ「当たったら痛そうですもんね、ミカサの玉」
コニー「ライナーも痛そうだぞ。あの体格だし」
サシャ「寒いのはいいですけど、痛いのは嫌ですよねー……まあ、私たちにはそう簡単に当てられないでしょうけど」フーッ
コニー「狩人の勘様々だぜ」ドヤァ
サシャ「三人とも、いったいどこにいるんでしょうね。ジャンも見つけられなくてウロウロしてますし」
コニー「さてはあいつら、先に雪玉を作っちまうことにしたんじゃねえか?」
サシャ「なら生産拠点を叩くのが一番ですね。探しましょうか」
コニー「だな。ーーそれにしても、攻撃に集中できるってのはでかいよな。アニ様々だぜ」

144 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:39:27 ID:fClzEl3E
サシャ「アニって仕事が丁寧ですよね。見てくださいよこの形。シュッとしてツルッとしてクルンッてなってます」ヒョイ
コニー「俺らなんか当たればいいと思ってるから形なんて適当だしなー。……ほら、丸いコブが二つでクマさん」ヒョイ
サシャ「わあかわいい。でもそれをぶつけるのってもったいないですね」
コニー「そうだな。当たったら砕けちまうもんな」ニギニギ
サシャ「コブ二つを尖らせたらネコに見えますかね? ちょっとやってみますか?」
コニー「いいなそれ。ーーよし、ここに動物の帝国を作ろう」
サシャ「じゃあ私はウサギさんでも作りましょうかね……ところで、王国と帝国って何が違うんですか?」コロコロ
コニー「さあなー。気分で決めてるんじゃねえの?」コロコロ
ライナー「国を支配する人間の違いだな。王国は王が、帝国は皇帝が国を治めている」コロコロ

145 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:40:16 ID:fClzEl3E
サシャ「へえ、違いなんてあったんですか。初耳です」
コニー「王様と皇帝って何か違うのか?」
ライナー「お前らにわかるように説明するとかなり時間がかかるが、そこまでして聞きたいのか?」
サシャ「あんまり興味ないです」
コニー「どっちが偉いのかだけ教えてくれ」
ライナー「昔の史実上では、皇帝のほうが王より偉いぞ」
コニー「マジかよ……! つまり俺は、この壁内で一番偉い人間になったってことか……!」
サシャ「おめでとうございますコニー。では偉くなった記念に、このウサギさんを贈呈しましょう」スッ
コニー「クマとウサギ、そして俺が今作ったばかりのネコ……」
ライナー「話してる間に作ったイヌもあるぞ」スッ
サシャ「わあかわいい。しかも垂れ耳にちっちゃいリボンまでつけて、ライナーってば器用なんですねぇ」パチパチ
コニー「スプリンガー帝国の歴史は、ここから始まるのか……! 胸が熱くなるな……!」

146 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:41:06 ID:fClzEl3E
コニー「……」
サシャ「……」
ライナー「……」
コニー「うひょうっ!?」ピョン
サシャ「わひゃあっ!? らっ、ライナーってばいつの間に来たんですか!?」ピョン
ライナー「ついさっきだ。……お前ら気づくの遅すぎるぞ? いくら勘がよくっても、事前に気づけないんじゃ宝の持ち腐れだな」ニヤリ
コニー「ち、ちくしょう……! こんなに近くにいたのに、なんで今まで気がつかなかったんだ……!? まるでミカサのように気配がなかったぞ……!?」
サシャ「もしかして、ライナーもニンジャだったんですか……!?」ニンニン
ライナー「普通に歩いて近づいて来たんだけどな。ーーせめてもの情けだ。十秒、ここで待っててやろう」シュッシュッ
コニー「十秒か、十秒ならかなり遠くまでーー」
ライナー「いーちにーいさーんしーい」
サシャ「早い!? 数えるの早くないですか!?」

147 : ◆H4iwFNXQsw:2013/12/20(金) 22:43:04 ID:fClzEl3E
コニー「よしサシャ撤退だ! 急げ!」クルッ ダッ
サシャ「ええっ!? コニー、ちょっと待ってくださいよ! 置いていかないでください! ていうかせめて雪玉一つか二つくらいくださいってば! なんで全部抱えてっちゃうんですか!」ダッ
コニー「俺にはこいつらを守る義務がある!」キリッ
サシャ「なんですかその使命感は! ーーわぁっ!」ベシャッ
ライナー「もらったぁっ!」ブンッ!
サシャ(ーー当たる!)
サシャ「ひっ……!」
ライナー「ーー!!」ピタッ

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