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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」

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Part75
461 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:16:55.09 ID:Pr7L8+H70
顔がクシャクシャになるほど、悔しい表情になりながらガオガエンをボールに戻すと、ハウは一度顔を袖で拭って、身体の中の悪いものを取り除くように深呼吸をした。そこには、いつものように明るい笑顔が戻っていた。
ハウ「島巡りチャンピオンおめでとー! スゴイよしんのすけー!」アクシュ
しんのすけ「寝起きのかーちゃんの方がもっとスゴイ顔になるけどね」
ハウ「おれ負けちゃったけどーもっと鍛えて、大大試練また受けるからー。おれが島巡りチャンピオンになったら、また戦ってくれるー?」
しんのすけ「ヒマがあったらね」
ククイ博士「……しんのすけ!」
しんのすけ「お?」
ククイ博士「すばらしい! 以前、僕は言った……。その時、ベストの技を選べるポケモンとトレーナーのコンビが繰りだす技が最強だと。まさにその通りだった!」
ククイ博士「誰もが認める、島巡りチャンピオンの誕生だ! ホクラニ岳のてっぺんで言っただろ? アローラ地方のポケモンもトレーナーもみんな、最高だからね!」
しんのすけ「そうだっけ?」キョトン
ククイ博士「だけどまだまだ、僕は満足できていない! こんなに素晴らしい勝負だったのに、ただネットで生放送するだけなんてもったいない!」
ククイ博士「もっともっと、たくさんの人たちにアローラを知ってもらいたい! 世界に 知ってほしい! だから僕は今ここで世界中に宣言する!」
ククイ博士「最高のトレーナーと最高のポケモンが最強の技を繰り出せる場ーーアローラポケモンリーグをここに設立するよ!」

462 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:17:35.75 ID:Pr7L8+H70
ハウ「ホントに作っちゃうんだねー!」
ククイ博士「ああ! キミとしんのすけの戦いを見て、なおさら夢を叶えたくなった! 今の僕の心は、ブラストバーンなんて目じゃないほど燃え盛っている!」メラメラ
しんのすけ「おお、暑苦しい……」
ククイ博士「さあしんのすけ、ハウ。とんぼがえりでメレメレ島に戻ろうぜ! リリィタウンでお祭りだよ! みんな、大大試練をこなしたしんのすけと、ゼンリョクで戦い抜いたハウを祝福してくれるさ!」
しんのすけ「おお、お祭り。今度はちゃんとした屋台置いてあるといいですな」
ハウ「わーい! みんなに大大試練のこと、いっぱい話したいー!」
ロトム図鑑「おい、私を置いてくな!」
ククイ博士「ああ、ごめんごめん! それじゃあ改めて、みんなで戻ろうか!」

463 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:18:46.36 ID:Pr7L8+H70
メレメレ島 リリィタウン
大大試練を終えたしんのすけたちはラナキラマウンテンを下り、ウラウラ島からメレメレ島に戻り、リリィタウンに向かうと、ひろしたち野原一家、ハラ、グズマ、そして街の人々が島巡りを終えたしんのすけたちを歓待していた。
しんのすけ「ほっほーい! とーちゃんかーちゃーん!」フリフリ
ハウ「じーちゃーん!」フリフリ
ハラ「おお! 2人とも帰ってきましたぞ!」ニッ
みさえ「しんちゃん、島巡り達成おめでとう! よく頑張ったね!」
ひろし「さすが俺の子だ! 大大試練見てて年甲斐もなく泣いちまったよ」
ひまわり「たいたーい!」
しんのすけ「あー疲れた。でもこれで、オラもゆーめー人になっておねいさんにモテモテですな! ワッハッハッハッ」
ハラ「しんのすけ、見事に島巡り達成ですな。太陽と月のように照らし照らされる関係……きみの島巡りにおいてそのような出会いがあり、成長なされたようですな!」
しんのすけ「ここはまだそんなに大きくないけどね」
ひろし「だからそこの話じゃねぇって」
ハラ「ハウ、大大試練……いかがでしたかな?」
ハウ「悔しいけどーしんのすけが島巡りチャンピオンになれたのが嬉しいのー。それにーしんのすけとゼンリョクで戦って、とても楽しかったー! 引っ越してきたのがしんのすけで、おれ、ホントによかったよー!」

464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/20(火) 21:19:03.27 ID:+vLt6Px40
正義は勝つ! ワーッハッハッハッハ!

465 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:20:30.90 ID:Pr7L8+H70
ひろし「ああ、ハウくん。君もよく頑張ったよ。しんのすけのポケモンとぶつかりあったお前の姿、かっこよかったよ。いろんな意味で、この戦いはお前の成長につながっていくと思うぜ」
ハラ「うむ、この敗北はハウが強くなるための大きな一歩となりましょうぞ。このハラ、ハウが島巡りを経て成長したことに、感動を覚えますな。オニのハラにも涙、ですぞ」
ハラ「ハウ、あなたは私の誇りですぞ」
ハウ「えへへー、じーちゃん、おじさんーありがとー」
ハラ「互いを尊敬し、力を高め合う。それを大大試練を経て、2人は知ったわけですな。グズマ、大大試練を通して君に感じるものがあったのではないですかな?」
グズマ「ハッ、どうでもいいぜ」
しんのすけ「くさやのおじさんも島巡りすれば?」
グズマ「今更しねえよ、バカバカしい」
しんのすけ「んもぅ、恥ずかしがっちゃダーメっ」
ハウ「ねー」
グズマ「あぁ、うっとおしい奴らだ! 帰るぜ!」スタスタ
しんのすけ「あーあー、行っちゃった」
ハラ「そっとしておいてやってくだされ。ああ見えて、彼なりにしんのすけのことを祝ってやっているのですな」
ハラ「では! アローラ最年少島巡りチャンピオン! その誕生を祝って、みなでとことんまで楽しみますぞ!」
「おおーーうっ!!」


466 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:21:29.98 ID:Pr7L8+H70
リリィタウンで開かれた、ささやかながら盛大なお祭りが開かれた。
穏やかに照らされる月の下、リリィタウンの人々はしんのすけたちを囲いながら祭りは続いていく。
リーリエ「しんちゃん!」
しんのすけ「おーリーリエちゃん。クジラくん」
リーリエ「島巡りチャンピオン、おめでとうございます! エーテルパラダイスからですが、ちゃんとバッチリ見ていましたよ!」
グラジオ「フッ……ハウも、たいしたものだ」
ハウ「えへへー」
ハラ「本当なら、アローラ中のキャプテン、そしてしまキングたちも祝いのため、来てもらうはずでしたが……」
みさえ「いいえ、こうしてリリィタウンの人たちに祝ってもらえるだけでも充分です」
しんのすけ「なら、ハラのおじさんのハラ太鼓見せてよ」
ハラ「ハラ太鼓ですかな? はっはっはっ、そんなことをすれば、このハラ、攻撃力が上がるより先に体力が切れてしまいますな!」

467 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:22:46.95 ID:Pr7L8+H70
イリマ「はい! キャプテンのイリマです!」
イリマ「しんのすけくんもハウくんも、大大試練お疲れ様です! 初めて会った時と比べると、めざましい成長を遂げましたね!」
ハウ「へへーイリマさん、ありがとー!」
ハラ「だが、びっくりしましたな。しんのすけがビーストをゲットしていたのは知っましたが、ハウも捕まえていたのはあの映像で初めて知りましたぞ」
イリマ「ビーストは確か普通のボールでは捕獲できませんよね? どうやって捕獲なさったのですか?」
ハウ「エーテル財団からビーストを捕まえられるボールごと借りたのー」
イリマ「なるほど……エーテル財団はポケモンを保護していますから、ビーストに関しても保護活動の一環で専用のボールを作ったのでしょうか? 仕事が早いですね」
イリマ「ビーストをしんのすけくんとハウくんが勝負で出したこと、他の島でも持ち切りになってるんですよ」
ハウ「うんー。どうやって捕まえたのー? とかー、襲ってきたりしないー? とか言われるー」
イリマ「ビーストを捕まえることについては賛否両論ありますからね。新しい共存の形と言う意見もあれば、アローラを襲った敵をポケモンとして扱うなんてとんでもないことだ、という意見もありますから」

468 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:23:31.78 ID:Pr7L8+H70
しんのすけ「ビーストがオラたちと一緒に旅したいって言うんならいいんじゃない?」
ハラ「向こうがゲットされてそれを望んでいるのなら、こちらも喜んで受け入れますが……」
イリマ「確かにビーストには凶暴なところはありますが、こうしてゲットされてトレーナーと供に戦えるということは、人とポケモン、そしてビーストが共存出来る道もきっとありますよ。いつか僕も、ビーストをゲットしてみたいですね」
ハラ「人とポケモンとビースト……異なる3つが合わされば、アローラにどんな未来がやってくるのか、このハラ、ハラハラしてきますなあ」

469 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:24:42.89 ID:Pr7L8+H70
しんのすけ「さてーいっちょ、オラがお祭りを盛り上げますかー!」
ハラ「お、なにをして盛り上げるのですかな?」
リーリエ「ケツだけ星人はやめてくださいね」
しんのすけ「ちょっとまってね」ゴソゴソ
しんのすけは持っていたリュックから黄色い衣装らしきものを取り出すと、それに着替えた。
モヒカンのようなとさかに黄色い外殻を手に持ったそれは、エーテルパラダイスで見せたカプ・コケコのコスプレだった。
しんのすけ「カキークケコー!」
ハラ「おお! カプ・コケコの仮装ですかな?」
ハウ「あー! おれもピカチュウのコスプレするねー!」
グラジオ「……嫌なものを思い出させるな」
ハウ「グラジオもールガルガンのコスプレしなよー!」
グラジオ「するか!」
リーリエ(にいさまのコスプレ……ちょっと気になりました……)

470 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:25:23.99 ID:Pr7L8+H70
今度はコスプレしたしんのすけとハウが土俵に上がって、めちゃくちゃな踊りを踊り始めた。それでも周りの人は盛り上がり、合いの手や笛、太鼓といった楽器の演奏が始まった。
しんのすけ「カノエイコー! コイケユリコー! カキクケコー!」
ハウ「ピッピカピカピ、ピッピカチュー! ピッカァ!(裏声)」
ハラ「わはは、全然声が似てませんぞ、お二人共!」
ククイ博士(ポケモンのコスプレ……なんか近視感あるんだよなあ)
ギュンッ
バチチチッ!
ハウ「!」
ハラ「!」
ククイ博士たち「!」
合いの手も音楽も止まり、しんのすけ以外の全員が土俵に視線を集中させて驚愕の表情を浮かべていた。ただひとり、しんのすけだけきょとんとした表情でみんなを見る。
しんのすけ「どうしたのみんな? 食あたりでもした?」
リーリエ「……しんちゃん、後ろです」
しんのすけ「お?」クルッ
カプ・コケコ「……」

471 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:26:22.84 ID:Pr7L8+H70
しんのすけの背後、全員が集中させているその場所に、本物のカプ・コケコがしんのすけを見下ろしていた。
そしてカプ・コケコは、不思議な模様で彩られている黄色い殻で、軽くしんのすけを小突いた。
カプ・コケコ「……」
しんのすけ「コケ?」
ハラ「……どうやら、カプ・コケコは、しんのすけーーそしてカザマと戦いたいようですな」
リーリエ「カプ・コケコさんが?」
ハラ「カプ・コケコは大大試練をご覧になっていたようですな。しんのすけとカザマ、ハウとガオガエンの繰り出したゼンリョクのZワザの応酬、それがカプ・コケコの闘争心に火をつけたのでしょうな」
ハラ「しんのすけ、カプ・コケコと戦ってくだされ」
しんのすけ「えー、めんどくさ」
みさえ「しんのすけ!」
ジュナイパー(ボール)『しんのすけ! 戦おうよ! 守り神と戦える機会なんて滅多にないよ!』
カプ・コケコ「カプゥーコッコォー!」
しんのすけ「やれやれ、仕方ありませんな」スッ

472 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:27:30.78 ID:Pr7L8+H70
ハウは急いで土俵から降りると、代わりにハラが上がり、審判を務めるかのように両者の間に入った。
グラジオ「……こんなことになるとはな」
ククイ博士「ああ、カプ・コケコと戦うなんてね!」
ハウ「うんー」
リーリエ「ハプウさんがしまクイーンになられたときを思い出します。少し、ドキドキしてきました! 守り神カプ・コケコさん……」
しんのすけとカプ・コケコが向き合った瞬間、Zリングを通じ、頭の中に声が響く……。
カプ・コケコ『……イクゾ』
しんのすけ「!」
しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ!
ジュナイパー『カプ・コケコ……ゼンリョクで行きます!』ポンッ!
カプ・コケコ「コッコォォッ!」
バチチッ!
しんのすけ&ジュナイパー「!」
みさえ「な、なにこれっ! 土俵が電気で覆われたわ!」
しんのすけ「なんかピリピリするぅ」

473 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:28:57.80 ID:Pr7L8+H70
ハラ「カプ・コケコは雷を司る守り神。一度、戦闘に出れば周囲が電気に覆われるのですな!」
カプ・コケコ「カプゥーコッコォォーーッ!!」バリバリバリッ!!
カプ・コケコの全身から稲妻が放たれ、場に広がっている電流の力も借りて威力を増しながらカザマに襲いかかる!
バチバチバチッ!
ジュナイパー『うわっ……くっ!』
ひろし「なんて威力だ……ケタが違う」
ククイ博士「しんのすけ、エレキフィールドになっているときは、でんきタイプの技が1.5倍になるんだ! 気を付けろよ!」
ジュナイパー『こっちも反撃だ!』ドシュドシュッ!!
負けじとカザマもかげぬいで2つの矢羽根を飛ばした! しかし、カプ・コケコは2本の影の矢を素早く躱すと、今度は全身に電気をまとい始めた!
カプ・コケコ「コッコォォーッ!!」ギュンッ!
ジュナイパー『スパークか! くっ……!』スッ
ガキィンッ!
すかさずカザマは翼を逆立ててカプ・コケコのスパークを受け止める。全身に電撃が走り抜くが、決してカザマはカプ・コケコから目を離さず堪える!
ジュナイパー『ぐぅぅっ……! はあっ!』ブンッ!
カプ・コケコ「カプゥッ?!」ザンッ!

474 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:29:42.71 ID:Pr7L8+H70
ジュナイパー『やぁ! とぉっ! てぇっ! たぁっ!』ブンブンブンブンッ!
反撃とばかりに今度はカザマがリーフブレードでカプ・コケコを追い詰める。しかし……。
カプ・コケコ「カプゥーーッ! コッコォォォッ!」パァッ!
カプ・コケコから放たれた不思議な波動が、カザマに殺到する!
グワァァァン!!
ジュナイパー『ぐぁぁぁぁっ!!』ドサッ
しんのすけ「カザマくん、だいじょぶ?」
ジュナイパー『あ、ああ……だけど、なんて威力の技だ……!』
ハウ「今の技、なにー?」
ククイ博士「あれは恐らく……カプ神のみが使うとされる、しぜんのいかりという技だろう」
イリマ「僕の見立てでは、恐らくジュナイパーの体力は半分を切っているでしょう。メレメレ島の守り神……改めて能力の高さに驚かされます」
カザマが体勢を立て直すと、再びカプ・コケコの声がしんのすけとカザマの頭に響く。
カプ・コケコ『アノZワザデコイ……!』
ジュナイパー『しんのすけ! アクションビームガンだ!』
しんのすけ「ブ・ラジャーッ!」

475 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:32:18.37 ID:Pr7L8+H70
バッ! バッ!
A! B! B! A! A! B! →! →! ←!
ハウ「あのZワザだー!」
ピカッ! ゴウッ!!
カザマは Zパワーを 身体に まとった!
カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!
ア ク シ ョ ン ビ ー ム ガ ン !
カザマは片翼を上げると、赤と青と白色の光が集まってきた。そして空いたもう片方の翼を弓状に折り曲げた。光が虹色の矢の形になると、カザマは光の矢を翼につがえて引き絞った。
カザマは手を離すと、光の矢が先端にアクション仮面を象った赤いビームとなり、カプ・コケコに向けて発射される!
ドドドドド!!!!
カプ・コケコ「……!!」バシンッ!

476 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:33:03.31 ID:Pr7L8+H70
カプ・コケコはビームガンを避けようとせず、外殻を閉じた。ビームガンが直撃し、あたりに閃光と暴風が巻き起こる!
ドッゴォォォォォッ!
ハラ「むおっ! なんという威力ですかな!」
グラジオ(これがリーリエの言っていた、新しいZクリスタルの力か……!)
リリィタウン全てが吹き飛びそうな衝撃波が収まり、しんのすけとカザマの前方には砂煙が舞い上がっていた。
シュウウウ
カプ・コケコ「……」
その砂煙の中から、外殻で身を守ったカプ・コケコの姿が現れた。煤汚れた外殻が2つに割れて、中の顔が露わになると、カプ・コケコは平然としてしんのすけとカザマを見据えていた。
ハウ「うそでしょー!  無傷!?」
ジュナイパー『僕らのゼンリョクが防がれるなんて……!』
しんのすけ「すげー」
カプ・コケコ「カプゥーコッコォー!!」
唖然とする一同を他所にカプ・コケコは雷のような囀りをあげると、赤いオーラをまとい始めた!
しんのすけ「あれってZワザ!?」
ハラ「……まさか!」

477 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:37:09.36 ID:Pr7L8+H70
ピカッ! ゴウッ!!
カプ・コケコは Zパワーを 身体に まとった!
カプ・コケコが 解き放つ
全力の Zワザ!
ガ ー デ ィ ア ン ・ デ ・ ア ロ ー ラ !
カプ・コケコ「……!!」バシンッ!
ズズンッ!
ひろし「な、なんだ?」
リーリエ「地震ですか……?!」
ビキビキビキッ!!
ハウ「地面からなにかが出てくるー!」
土俵を突き破り、地面がひび割れて中から黄色い光の巨人が現れた。巨人はしんのすけとカザマが見上げるどころか、リリィタウンに建っている家より巨大で、頭部がない。
カプ・コケコ「……!」ガシンッ

478 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/20(火) 21:38:44.54 ID:Pr7L8+H70
殻を閉じたカプ・コケコは首に当たる場所にくっつくと、ちょうど巨人の頭部になった。
そして巨人と一体化したカプ・コケコは、大木を束しにしても足りない太さの腕を振り上げた。
ブゥンッ!
ジュナイパー『うわああああっ!!』
ドシンッッ!!!
カザマは潰されて大きな振動が周囲に広がり、完全に土俵は原型を失った。中には体勢を崩して、転んでしまった人もいる。
巨人が消えると、ノックアウトになったカザマが現れ、カプ・コケコは地面に降り立った。
ジュナイパー「」ピクピク
ひろし「な、なんだったんだ? 今の」
みさえ「しんのすけ! カザマくん! 大丈夫?」
しんのすけ「オラは平気。カザマくんは?」
ジュナイパー『見ればわかるだろっ!』
ククイ博士「ハラさん、今のは……!」
ハラ「うむ」
しんのすけ「ハラのおじさん、今のZワザ?」
ハラ「あれはガーディアン・デ・アローラ。島の守り神のみが扱える、究極のZワザですな。このハラも、若い時に一度、お目にかかったことがあります」

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