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しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」

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Part77
504 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:50:44.03 ID:dm7r2v8b0
【エピローグ】
ハウ「か、帰るって引っ越すってことー? なんでー?!!」
しんのすけ「主にとーちゃんの甲斐性のせい」
ひろし「うるせーよ!  間違っちゃいないけどさ……」
リーリエ「ひょっとして、お仕事の都合……なんですか?」
ひろし「ああ……カスカベ地方にいた頃に勤めてた会社から、カスカベ地方に戻るように言われたんだ」
リーリエ「転勤……」
ーー……なにせ、今回の事件で信用を失い、多くのスポンサーや企業とのパイプが切れましたから
リーリエ(……その中に、ひろしさんの会社も、入っていたのですね)

505 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:52:07.32 ID:dm7r2v8b0
しんのすけ「インドぞうさんがかゆくなることじゃないゾ」
ひろし「それはいんきんだろ!」
げ    ん
こ    つ
しんのすけ「」
ひろし「」
みさえ「2人とも女の子の前でそんなこと言うなっつーの!」
リーリエ「……いつ、アローラを発つんですか?」
みさえ「今月いっぱい、ね」
ハウ「今月いっぱいって……もう1週間もないよー! まだしんのすけがアローラに来て3ヶ月くらいしか経っていないのに……こんなのってないよー!」ウルッ
ひろし「……ごめんな、2人とも。せっかくしんのすけと一緒に島巡りして友達になってくれたのに」
ハラ「ハウ……時には、どうしようもないこともあるのです。野原さんたちの気持ち、わかってくだされ」
ハウ「う……うう……」ポタポタ

506 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:53:04.16 ID:dm7r2v8b0
ククイ博士「だからさ、短い間だけどしんのすけたちと一緒に楽しい思い出、作ってあげようぜ! な、ハウ、リーリエ」
リーリエ「……そう、ですね」
リーリエ「しんちゃん、よかったですね。また向こうのお友達に会えるんですよ? カスカベ地方に戻るの、楽しみじゃないですか?」
しんのすけ「まあね、そろそろカスカベ防衛隊もどうなってるか、隊長として抜き打ちテストしなくちゃ」
リーリエ「ふふ……さ、ハウさん。わたしたちがしんちゃんに出来ること、考えましょう。このまま泣いてたって、何も始まりませんよ?」
ハウ「……うん」グスン
しんのすけ「ま、オラのためにたくさんの思い出、作って欲しいですな!」
ひろし「偉そうに言うなっつーの!」
ククイ博士「そうだ! 送別会をやろうよ! この間のお祭りの時は他の島のしまキングやキャプテンたちは来れなかったれども、もう一度誘って、エーテルパラダイスでしたようにみんなで集まって、野原さんたちを見送ろうよ!」

507 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:53:38.60 ID:dm7r2v8b0
リーリエ「まぁ! いい提案です! ね、ハウさん。またあの時のようにみなさんを集めて、楽しく盛り上がって、しんちゃんたちを見送りましょう!」
ハウ「うー……」
ハラ「ほうほう、では私とハウの家で開くのがちょうど良いでしょうな。野原さん、送別会に是非出てくれませんかな?」
みさえ「ええ、喜んで!」
しんのすけ「わーい! パーティーだー!」
ククイ博士「それじゃ早速、他のしまキングたちに呼びかけてみるよ!」
リーリエ「わたしも、アセロラさんやハプウさんに声を掛けてみますね!」
ハウ「おれもなんかできないか、考えてみるねー」
ひろし「ああ、楽しみにしてるぜ!」
リーリエ「……」
しんのすけ「……」

508 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:55:32.60 ID:dm7r2v8b0
その夜、エーテルパラダイスにて。
ハプウ『ほへえ……そうかしんのすけの奴、カスカベ地方に帰るのか。残念じゃのう、アローラで鍛え続けていれば、いずれはしまキングに負けない実力者になれたじゃろうに』
リーリエ「それで……ハプウさんは送別会に来ていただけますか?」
ハプウ『もちろんじゃ! しんのすけが島巡りを終えた後の祭りには参加できんかったが、送別会にはバンバドロと供に必ず出るぞ!』
リーリエ「ありがとうございます! しんちゃんも、きっと喜ぶと思います!」
ハプウ『しんのすけも、わしの友達じゃからな。これからアローラを去る友に、きちんと別れを告げねばのう』
ハプウ『ではな、しんのすけによろしく伝えておいてくれ』
リーリエ「はい! では失礼しますね」
ハプウからの連絡を切ると、リーリエはひと息ついて、夜風に当たるために屋敷の外に出た。
リーリエ(アセロラさんも来てくれるみたいですし……きっと、送別会も楽しくなりますよね)
リーリエ(……しんちゃん)
しんのすけの口から、カスカベ地方に帰ることになったと聞いた瞬間、リーリエの心にぽっかりと穴が開いた。
必死に表に出したい感情を抑えて仮面を被り、本心を隠して、泣きじゃくるハウを励ました。
だけど、本当に泣きたいのは自分なのに。リーリエも子供のように泣きじゃくって、今の気持ちを吐き出してしまいたかった。
リーリエはルナアーラの入ったウルトラボールを取り出すと、それを投げた。
リーリエ「ほしぐもちゃん、出ておいで」ヒョイッ
ルナアーラ「マヒナペーア」ポンッ!


509 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:57:34.61 ID:dm7r2v8b0
リーリエ「……ほしぐもちゃん、しんちゃんがカスカベにお引越しするみたいです。ボールの中で、聞いてましたか?」
ルナアーラ「……マヒナペ」シュン
リーリエ「寂しく……なっちゃいますね。ほしぐもちゃんも、しんちゃんのケツだけ星人、好きでしたものね」
ルナアーラ「マヒナペーア」
リーリエ「思えばずっと、わたしもほしぐもちゃんも、しんちゃんといましたもんね。旅してる時も、困った時もそばにいて助けてくれて……これからっていう時にいなくなって……ずるいですよね」
ルナアーラ「マヒナペ!」
リーリエ「ほしぐもちゃんもずるいって思いますよね! ほしぐもちゃんも、しんちゃんともっと旅したかったですよね」
リーリエ「わたしも、一人前のトレーナーになって、しんちゃんがどんな風に成長していくのか、見守っていきたかったな……」
リーリエ「いなくなるって……本当に寂しいものなんですね」
ため息を漏らしてしんみりしていると、背後で足音が聞こえた。振り返ると、グラジオがバツの悪そうな顔で立っていた。
リーリエ「……にいさま」

510 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:58:39.04 ID:dm7r2v8b0
グラジオ「その様子だと……しんのすけがカスカベ地方に行くのを聞いたようだな」
リーリエ「はい。しんちゃんの口から直接……にいさまは、知っていたのですか?」
グラジオ「ああ……大大試練が始まるより前にな。ひろしも知っていた」
グラジオ「……もっと早く言うべきだったかもな。オレが大大試練の邪魔にならないために黙ってたばかりに、オマエらに余計辛い思い、させてしまったな」
リーリエ「にいさまの所為じゃありません! ……これは、仕方のないことです」
リーリエ「それに、寂しくないと言えば嘘になりますが……やっぱり、きちんと笑顔で見送りたいです」
グラジオ「……そうだよな。オマエにとってしんのすけは、自分を変えてくれた人だからな。最後は笑顔で見送ってやれ」
リーリエ「それに、まだしんちゃんには、わたしがこれからやるべきことを話してませんし、思い出も作りたいです」
グラジオ「……ああ」

511 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 18:59:44.97 ID:dm7r2v8b0
一方、メレメレ島の仮設住宅でしんのすけたちは、引っ越すための荷造りと片付けをしていた。
ひろし「この食器、どこの箱に入れたらいいんだ?」
みさえ「ああ、そっちの箱にしまって」
ひろし「おう、じゃあこれも片付けておくか」
みさえ「ビーストに家具を燃やされちゃったから、なんだかあっと言う間に片付きそうね」
ひろし「そうだな……なんとか使えそうな家具を瓦礫から引っ張ってきたけど、これだけでもめっけもんだな」
しんのすけ「かーちゃんのダイエット食品とか無駄なものも燃えちゃったから、ちょうどよかったわねー」
ひろし「ああ、全くだ」
みさえ「なんですって?」
ヨワシ『ねえねえ、カスカベ地方ってどんなところなんだろう?』
キテルグマ『そういえば、あんまりしんちゃんからカスカベ地方の話って聞いてないわよね』

512 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:00:36.79 ID:dm7r2v8b0
ジュナイパー『四天王がいるみたいだから、ポケモンリーグがあるくらいには規模の大きい地方ってのは分かるけどね』
ヨワシ『でも、やっぱり今まで住んでたアローラを離れちゃうのは寂しいね』
キテルグマ『そうねぇ、せっかくアローラで有名になれたっていうのに』
ジュナイパー『ぶりぶりざえもん、カスカベ地方についてなにか知ってるか?』
ロトム図鑑「カスカベ地方だと? カントーの近くにあるが、アローラと比べればパッとしない、ありきたりな地方だ。海もないからポケモンの種類もそこまで多くないし、特に面白みもないぞ」
ジュナイパー『本当かよ。おい、しんのすけ。カスカベ地方ってどんなところなんだ?』
しんのすけ「んっとねー……カスカベ地方にはチョコビとアクション仮面がいてーカスカベ防衛隊がいてー……なんか他にあったっけ?」
ジュナイパー『お、おいおい……。自分の住んでた地方だろ』
ミミッキュ『カザマくん、自分にとって慣れ親しんでるものほど、説明しにくいものだよ』
ジュナイパー『うーん……そういうものなのかなぁ』
フェローチェ『わたくし、しん様が住まう場所なら、例え水の中火の中森の中、どこでも構いませんわん』
キテルグマ『けっ!』

513 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:01:26.38 ID:dm7r2v8b0
ミミッキュ『僕、カスカベのボーちゃんに会ってみたい! ボーちゃんの名前の由来も、カスカベにいるボーちゃんって子から取ったんでしょ?』
しんのすけ「うん。みんなカスカベ防衛隊のメンバーから名前を取ったんだゾ。ボーちゃんなら、石が好きだからきっと話も合うと思うよ?」
ミミッキュ『ボ! 楽しみ』
フェローチェ『あいも一度、名前の由来になった子をお目にかかりたいですわ。ひょっとしたら、恋敵になるかもしれませんし』
キテルグマ『ネネも、リアルおままごとが好きなカスカベのネネに会ってみたい!』
ヨワシ『僕も、いつもいじめられてるけど、キメるときはすごいっていうマサオくんに会いたいなぁ』
ジュナイパー『僕も、風間って子に興味あるよ。僕にそっくりっていうんだから、きっと頭もいいんだろうな』
ヨワシ『そう考えると、なんだかカスカベに行くの、楽しみになってきたね!』
ジュナイパー『うん、カスカベではどんなポケモンが住んでいるんだろう?』
しんのすけ「そんな大したの住んでないって。ヤミカラスとか、たまに道端でポチエナとか歩いてるくらいだもん」
ジュナイパー『夢を壊すようなこと言うなよ……』
こうして、各々は様々な思いを抱えながら短い時間を過ごしていった。

514 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:07:51.47 ID:dm7r2v8b0
そして、しんのすけたちが引っ越す前日の夜……。
ひろし「いよいよ明日でアローラともお別れか……」
みさえ「なんだか、短いようで何年もここにいた気がするわ」
ひろし「ああ、しんのすけの島巡りに、エーテルパラダイス、ウルトラビーストと、たくさんの出来事が一気に起きたからな」
しんのすけ「全く、落ち着きのない一家だ」
ひろし&みさえ「お前が言うなっつーの!」
みさえ「でも、アローラの人たち、優しくて親切で……来て良かったわ。またいつか来れるかしら?」
ひろし「来れるさ。なぁ、しんのすけ」
しんのすけ「そうだねとーちゃん。でも、今度来たときはいい女と島巡りしたいね」
ひろし「アローラガールと島巡りか……俺も島巡りするかな」
みさえ「あなた!」
ピンポーン
しんのすけ「お?」

515 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:09:11.23 ID:dm7r2v8b0
みさえ「しんちゃん、出てあげて」
しんのすけ「ほーい!」
ガチャ
ハウ「アローラー、しんのすけー!」
アセロラ「はーい! 古代のプリンセス、アセロラちゃんでーす」
しんのすけ「ほうほうご両人。こんな夜遅くに新聞の勧誘とはご苦労様」
ハウ「新聞の勧誘じゃないよー」
しんのすけ「じゃあポスティングのアルバイト?」
アセロラ「なんで紙媒体にこだわるんだよ。送別会の準備が出来たから、迎えに来たの!」

516 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:10:05.36 ID:dm7r2v8b0
みさえ「あら、ハウくんにアセロラちゃん」
ハウ「おばさん、アローラー! 送別会のお迎えに来ましたー!」
ひろし「おっ、準備出来たのか!」
アセロラ「うん! 人もこの間よりたくさん来てるよ!」
ハウ「マラサダいっぱい買ってきたよー!」
みさえ「じゃあ、待たせるのも悪いし、私たちも行きましょうか。ハウくん、アセロラちゃん、案内頼めるかしら?」
アセロラ「任せてー!」
ハウ「じーちゃんのうちまで案内するねー」

517 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:13:09.38 ID:dm7r2v8b0
仮説住宅を出て、しんのすけたちはハウとアセロラにリリィタウンへ案内されると、ハラの屋敷の入り口前にスイレンとライチの2人が迎え出てくれた。
ハウ「ライチさんー! 連れてきたよー!」
ライチ「お、今日の主役がついに来たね」
しんのすけ「ライチさ~んお久しぶりぶり~会いたかった~ん」
ライチ「アーカラの大試練以来だね。まずは、島巡りチャンピオンおめでとう!」
しんのすけ「いやあライチさんのためなら島巡りなんて晩飯前ですよー」
ライチ「それを言うなら、朝飯前でしょ?」
スイレン「しんのすけさん、お久しぶりです。私の約束、覚えてますか?」
しんのすけ「スイレンちゃんと? さあ?」
スイレン「まあ! ひどいです! わたくしの婿になって家を継ぐというのは嘘だったんですか?!」
しんのすけ「ええっ?! オラそんな約束したっけ?!」
スイレン「ふふふ……釣られましたね。嘘ですよ」
しんのすけ「……んもー、人騒がせなんだからー」
スイレン(ハプウさんからしんのすけさんのお話を聞いて考えたウソでしたが、簡単に釣れました♪)

518 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:15:12.09 ID:dm7r2v8b0
ライチ「しんのすけのご両親の方だね? 始めまして、あたしはアーカラのしまクィーン、ライチ」
スイレン「同じくアーカラのキャプテン、スイレンでございます」
ひろし「あ、どーも……」テレテレ
みさえ「しんのすけがお世話になりました」
ライチ「しんのすけ、この間は行けなくてごめんね。ライチさんも色々忙しかったからさ」
しんのすけ「オラ、こうしてライチさんが来てくれるだけでほっぺが赤くなっちゃって……」
ライチ「ふふ……いつもあたしを口説いちゃって、嬉しいねえ」ナデナデ
しんのすけ「あは~」
みさえ「……けっ!」
ひろし「くそ~羨ましすぎるぜ! なんでお前だけ……」
しんのすけ「足が臭いから」
ひろし「関係ないだろっ!」
アセロラ「それより、そろそろ中に入ろうよ! みんな待ってるよ!」
ひろし「おっと、そうだな」
スイレン「さあさ、こちらへどうぞ」

519 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:18:09.76 ID:dm7r2v8b0
スイレンたちに連れられて、しんのすけたちはハラの屋敷に入ると、きらびやかな飾り付けと用意された豪勢な食事、そして今までしんのすけが島巡りで出会ったキャプテンやしまキング、友人たちが出迎えてくれた。
ひまわり「たいやーっ!」
みさえ「すごい飾り付け! これみんながやったの?」
ハウ「うんー、そうだよー!」
アセロラ「食事も、みんなで作ったんだよー!」
リーリエ「あ、しんちゃん……」
ククイ博士「ん、来たみたいだぜ!」
ハプウ「おお、しんのすけ! 久しぶりじゃなあ」
しんのすけ「ハプウちゃんも変わってませんな」
ハプウ「大大試練、見ておったぞ。あのZワザはもとより、中々晴れ晴れする戦いじゃった!」
ハプウ「しんのすけのご家族も、今夜は存分に楽しんで欲しい。わしらもゼンリョクで、お主らを送ろうぞ」
ひろし「おう、俺たちも楽しませてもらうよ」
ハラ「うむ、みな揃いましたな!」
ハラ「それではこれより、野原さんたちの送別会を行いたいと思います」
ハラ「しんのすけ、送別会を始める前に一言頼めますかな?」

520 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/21(水) 19:19:22.20 ID:dm7r2v8b0
しんのすけ「ひとこと?」
ククイ博士「ああ! ギガインパクトがある挨拶、みんなに言ってあげるんだ!」
しんのすけ「ほーほー」
マイクを渡されたしんのすけは、壇上に上がると一同を見渡した。みんなが、しんのすけがどんな挨拶を言うのか期待しながら視線を集める。
そして、しんのすけは口を開くと……。
しんのすけ「よ!」
全員「」ズルッ
リーリエ「しんちゃん……いくらなんでも短すぎです!」
ハラ「で、では皆の衆、今宵は明日旅立つ野原さんに向けた送別会を始めるとしますかな!」

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