2chまとめサイトモバイル

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part97
770: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/05(火) 00:54:33 ID:ss4O7wj.
神様「それと、ミズハ」
ミズハ「は、はい」
神様「上級神のくせに元の担当神社ほったらかしにした罪は重いぞ」
ミズハ「心得ております・・・ どのような罰でもお受けいたします」
神様「よし。 それじゃ、これからこの社の主神として赴任する事」
ミズハ「え?」
神様「まぁ、花摘み神社を2人でよろしく立て直す事だな」
ミズハ「それが、罰でございますか?」
神様「そう。 このご時世、神社運営は大変だぞ〜? まぁ頑張るこったな」
ミズハ「あ、ありがとうございます、神ちゃん様・・・」フカブカ
じいさん「ありがとうございます、最高神様」フカブカ
神様「罰を与えただけだし、お礼言われる事じゃないし」プイッ
神使「フフッ、では上に戻りましょう」ニコッ

771: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/05(火) 00:55:06 ID:ss4O7wj.
じいさん「ミズハ、手を」スッ
ミズハ「はい、技師様///」スッ
神様「・・・・・・」ジー
神使「神様?」
神様「え!? あっ、何でもない」
神使「・・・神様も手を」スッ
神様「神使・・・///」スッ

772: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/05(火) 00:56:35 ID:ss4O7wj.
神使「1人で歩くとまた転ぶんですから、しっかり手を握って下さいよ」
神様「あ?」
神使「傷の手当て、薬代だってバカにならないんですから気をつけて下さいね」
神様「!」ゲシッ ゲシッ
神使「痛い! って、うわっ!!」ズルッ
神様「ちょ、お前私まで!!」ズルッ
コロコロ
神使・神様「グヘッ!」ドンッ!
友「仲がよろしい事で・・・」

773: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/09/05(火) 01:49:47 ID:0W7Zw6VA
(・∀・)

774: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/09/05(火) 02:27:29 ID:8eYpdSZg
余り物同士村長と友かな?


775: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/09/05(火) 03:08:33 ID:.OUaS1eo
神様と神使は炎のさだめでリンボーダンス(意味不明)。
つるんぺたんでろりんろりんな神様が、あばらとちっぱ/神罰/柿乙。

776: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/09/05(火) 18:52:02 ID:gA0M7P1Y
神ちゃん流石だな

777: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:30:25 ID:xkqcrbao
─── 数日後・社務所
神使「神様、神宮から小判の買い取り金の一部が入金されました」
神様「お〜 おいくら万円?」
神使「・・・こちらが明細です」
神様「ん〜 一億円か・・・ まぁこんなもんだろうな」
神使「換金は全部で20億らしいです」」
神様「は!? 20億だぁ!? いやいやおかしいだろ。 私の感覚だと1億くらいだけど」
神使「やはり小判の価値をご存じだったのですね」
神様「そりゃ使ってたんだし、いくら位の物かは分かるよ」
神使「当時の価値で言えば神様の仰った額でしょうけど、現代では慶長小判は大変希少で1枚あたりの取引額がとても高いんです」
神様「そうなの!?」

778: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:31:32 ID:xkqcrbao
神使「希少価値がついてプレミアがついているというわけです」
神様「マジかよ・・・ え? じゃぁ残りの19億は?」
神使「残りは全て“ミズハ基金”の設立にまわされるそうです」
神様「なんだよ、ミズハ基金って・・・」
神使「おじいさん・・・ いえ、宮司さんから残りは他の神社の修繕にまわして欲しいと神宮へ連絡があったそうです」
神様「太っ腹すぎだろ・・・」
神使「1億でも結構立派なお社が改築できると思いますから」
神様「まぁ、ミズハも一応は上級神だな」
神使「ちなみに400年前、地方で神社建立を行うための1000両が行方知れずになった記録があるようです」
神様「間違いなくこの金やね」
神使「当時発行元の幕府と受け取り側の神宮の間でかなり揉めたそうで、結局幕府側がもう一度1000両を神宮に納めたと」
神様「よくあの堅物幕府が金出したな」
神使「当時、神宮の女神様がダダをこねて幕府に乗り込み暴れまくったと記録に書かれているそうですが」ジー
神様「そう・・・ すごい女神だね・・・ うん」プイッ

779: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:32:15 ID:xkqcrbao
神使「一応、神宮からこのお金の出所は明らかにしないように通達がありました」
神様「そうね、あんまり探らない方が良いかもね」
神使「でも神様、小判の価値を知っていてよくネコババしようと思わなかったですね・・・」
神様「そんな高額なプレミアがついているなんて思わなかったし・・・ それに」
神使「それに?」
神様「神勅出しただろ。 “財宝が出たら全部寄付する”って」
神使「覚えておられたのですか・・・」
神様「自分で出した神勅くらい覚えてるっつーの」フンッ
神使「さすがですね」
神様「まぁ、つい言っちゃっただけだけど・・・ 今はもの凄く後悔しています」
神使「やはり…」

780: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:33:07 ID:xkqcrbao
神様「あぁ〜あ、1両だけでも貰っておけば良かったなぁ〜」
神使「もらわないところが格好いいんじゃないですか」
神様「そうだけどさぁ・・・ まぁ、私はあんまりお金には興味ないし宵越しの分だけあれば十分だけど」
神使「それは困ります。 もう少し計画性を持ってお金を貯めて下さい」
神様「へいへい、善処しますよ」
神使「それと・・・」
神様「ん?」

781: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:34:04 ID:xkqcrbao
ガラガラ
棟梁「よう! また会ったな」
神様「・・・・・・」
棟梁「神宮からこの神社を作り直せと言われてな」
神様「まぁ、そうなるよな」
神使「はい」
棟梁「施主さんはどこだい?」
神使「ご案内します」

782: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:35:11 ID:xkqcrbao
─── 参道
神様「お〜い! ミズハ〜」トテトテ
ミズハ「あっ、神ちゃん様」
神様「どこ行ってたんだ?」
ミズハ「技師様と外に散歩へ」
神使「お着物、とてもお似合いですね」
ミズハ「お洋服というのがどうしても違和感がありまして・・・」
神様「馴れれば私みたいにかわゆい格好も出来るようになるって」
ミズハ「その・・・ 肌が露出しすぎではないのでしょうか?」
神使「Tシャツ短パンは可愛い格好とは言えないと思うのですが・・・」
神様「え〜? そんな事ないと思うんだけどなぁ」

783: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:35:56 ID:xkqcrbao
神使「外の方は馴れましたか?」
ミズハ「まだ少し怖いですね。 あまりにも変わりすぎて・・・」
じいさん「ゆっくりでいい」
ミズハ「はい、技師様///」
神様「じいさんは、この神社の神域内にとどまっている限りは年をとったりしないけど、外出ると時間が流れるから気をつけろよ」
じいさん「はい」
ミズハ「申し訳ありません、私が下手な願掛けをしてしまったせいで・・・」
じいさん「こうしてまたお前と同じ時間を過ごせるんじゃ、気にするでない」
ミズハ「技師様はお優しいですね///」ポッ

784: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:37:03 ID:xkqcrbao
神様「人前でイチャつくのはその位にして頂けませんか?」
ミズハ「あっ、申し訳ございません・・・ あれ? お隣の方は?」
神様「あ〜 紹介するわ。 神宮お抱えの棟梁、花摘み神社の建て直しをするために来てもらった」
ミズハ「本当にこのお社を建て直してもよろしいのですか!?」
神使「さすがに社務所もぱっくり割れて住めませんし・・・」
神様「ちゃんとした本殿も必要だしな」
棟梁「最高の神社にしてやるぜ」
ミズハ「ありがとうございます」ペコリ

785: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:37:38 ID:xkqcrbao
棟梁「何かご希望はありますかい?」
ミズハ「あの・・・ その・・・」モジノジ
神様「一度作ったら建て替えなんか出来ないんだから、言うなら今のうちだぞ」
ミズハ「そ、そうですよね・・・ 実は、参道の両端は本殿まで茜と噴水に囲まれた感じにしたいと・・・」
棟梁「花と噴水が参道に・・・ これはまた面白い」
じいさん「地下にからくりの水路が通っておるから再利用できるはずじゃ」
棟梁「からくり?」
神様「あ〜、このじいさんからくり技師なんだよ」
棟梁「ほぉ〜」ニヤッ
神使(まずい雰囲気ですね・・・)

786: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:38:28 ID:xkqcrbao
ミズハ「あと・・・ 欲を言えば、参拝に来た方達に綺麗な水の音をお聞かせするような仕組みを・・・」
じいさん「手水舎がししおどしになっているとか良いかもしれんのぉ」
棟梁「水琴窟とかどうじゃ?」
じいさん「なるほど・・・ 一つ面白い手法を考えついたぞ」
棟梁「決まりだな。 少し予算オーバーしそうだが」
神使(あ・・・ その言葉は・・・)
ミズハ「棟梁様と技師様でお好きに作って下さいませ! 私、それが見てみたいです!」キラキラ
棟梁「任せろ、全力でいくぜ! 仕掛け満載の最高の水の女神を祀る神社にしてやる!」
ミズハ「うれしゅうございます!」キャッキャッ
神様・神使「・・・・・・」
神使「ミズハ様?」
ミズハ「はい?」
神使「神専用神社建て替えローンは100年までですから注意して下さいね・・・」
ミズハ「?」

787: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:39:08 ID:xkqcrbao
 タッタッタッ
 お〜い 神使〜
神使「友さん」
友「ミズハ様、綺麗なお着物ですね」
ミズハ「ありがとうございます」ニコッ
神使「手続きの方はいかがですか?」
友「あぁ、神宮に出す書類の申請は全部終わったよ」
じいさん「手を煩わせてすまなかったのぉ」
友「お気になさらず。 後日うちの神職達を来させますので引き継ぎはその時にでも」
神使「ご苦労様でした」

788: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:39:48 ID:xkqcrbao
友「そうだ、神ちゃんさん」
神様「ん?」
友「うちの立派天満宮の主神様が神様とお会いになりたいと言っているのですが」
神様「良いけど、友くんの神社って主神は誰なの?」
友「オカマ神さまです」
神様「・・・・・・」
神使「神様?」

789: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:40:38 ID:xkqcrbao
神様「うん。 私、忙しいから会うのはまた今度で。 じゃ!」トテトテ
友「あっ、神ちゃんさん! お願いします、会ってあげて下さい!」スタスタ
神様「ヤダよ! オカマだろ? 絶対イヤだ!!」ダダダタ
友「逃げないで下さい! オカマ様は我々男性の者にもとても優しくスキンシップしてくれる優しい神ですから〜」
神様「あいつ男だろーが! ヤベーよそれ!」
友「大丈夫です〜 若い女性にもとても優しく、特に小さな女の子には愛を持って接してくれますから〜」
神様「もっとヤベーよ!」
友「待って下さ〜い」
神様「帰れ! とっとと帰れ〜!!」
ダダダダ


790: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:41:15 ID:xkqcrbao
神使「騒がしくてすいません・・・」
ミズハ「そんな事ありません。 神ちゃん様はいつの時代でも楽しい方ですね」クスクス
じいさん「とても立派な神さまですな」
神使「そう言って頂けるとありがたいです」
ミズハ「ふふっ」クスクス
神使「?」
ミズハ「申し訳けありません。 お二人はとても良い仲なのですね」
神使「・・・///」
じいさん「大切にするんじゃぞ」
神使「はい」

791: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:42:06 ID:xkqcrbao
神使「あの、おじいさん・・・ いえ、宮司様に伺いたい事があるのですが」
じいさん「ワシにか?」
神使「どうして本殿がその・・・ トイレなのですか?」
じいさん「ワシはアレをトイレや本殿などとして作ってはいないぞ?」
神使「え?」
じいさん「ワシがあまりにも大切にしていたもんじゃから誰かが本殿などと・・・ 建屋の形もトイレのような感じじゃったからな」
神使「噂が一人歩きしてしまったのですね・・・」
じいさん「あの小屋はからくりの制御と地下への通路を繋ぐために建てたものじゃ。 中には、たくさんの茜が植えられていたんじゃよ」
神使「茜が?」
じいさん「そうじゃ。 その茜を摘んでいくと、からくりが動作する取っ手が現れる仕組みじゃったんだ」

792: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:43:15 ID:xkqcrbao
神使「しかし取っ手のある部屋には茜はありませんでしたが・・・」
じいさん「日光を反射して送り届ける仕掛けが壊れて、中の茜が枯れてしまっていたようじゃ」
神使「では、茶摘み歌の“摘めよ摘め摘め”というのは・・・」
じいさん「中の茜を摘めという事じゃ」
神使「そうだったのですか・・・」
じいさん「しかし、あの小屋のからくりは壊れかけていたんじゃがよく動いたのぉ」
神使「神様が床を壊したり取っ手を何度も動かしたので・・・」
じいさん「奇跡じゃな」
ミズハ「奇跡ではありませんよ」
じいさん・神使「?」
ミズハ「神ちゃん様が私達を助けてくれたんです」
じいさん「そうじゃな。 池で会ったのも偶然ではないのだろうな」

793: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:44:06 ID:xkqcrbao
神使「では、このお社の本殿は・・・」
じいさん「ミズハが目覚めてから建てるつもりじゃった。 神が不在の神社に本殿は建てられん」
神使「そうでしたか・・・」
じいさん「これで、ようやく・・・ 本殿が建てられる」
ミズハ「お待たせして申し訳ございません」フカブカ
じいさん「二人で力を合わせて立派な神社を作っていこう」
ミズハ「はい」ニコッ
神使「私達に出来る事があれば何なりと言って下さい」
じいさん「恩に着る」

794: ◆8YCWQhLlF2 :2017/09/06(水) 00:44:45 ID:xkqcrbao
ミズハ「それより、はじめて聞く言葉なのですがトイレというのは何でしょう? 私が眠っていた小屋の事ですよね?」
じいさん・神使「・・・・・・」
ミズハ「?」
神使「その・・・ え〜と・・・」
じいさん「なくてはならないとても大切な場所じゃ・・・ のぉ?」
神使「はい。 とても大切な場所です」アセアセ
ミズハ「そうでございますか。 私はそのような大切な場所で眠っていたのですね」
じいさん・神使「・・・・・・」
 ギャーーー!!
一同「?」クルッ

ショートストーリーの人気記事

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」

魔法使い「メラしか使えない」