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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part82
353: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/08(月) 01:30:28 ID:LVfBWC2g
神使「組合の方で汲み上げ場を新設するのは難しいのでしょうか?」
キー子「何千万円もかかりますから・・・ とてもそんな予算は・・・」
神様「金に困ってなかったらこの場所売ってねーだろ」
神使「まぁそうですよね」
神様「それに他の旅館分の源泉もこの状態で作るのは、あの幼女の神力が追いつかない」
神使「そう言えば、今も日に3度作っていると仰っていましたね」
神様「このホテル、神ちゃんパワーで潰しちゃう?」ニヤッ
神使「またそんなことを言って・・・」
キー子「このホテルのおかげで、周りの施設にもお客さんがたくさん来てくれている事もありますので・・・」
神使「持ちつ持たれつ、って事ですね」

354: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/08(月) 01:31:24 ID:LVfBWC2g
神様「幼女は知ってんの?」
キー子「・・・いいえ」
神様「でも、あいつに隠し事なんか出来ないでしょ」
神使「そう言えば、幼女神さまは心を読むことが出来ますからね」
キー子「幼女神さまは、私の心は読めないようで」
神使「え?」
神様「ふ〜ん」
神使「どういうことです?」
神様「キー子ちゃんは、いつからあの幼女と一緒に?」
キー子「三百年ほどお仕えしております」

355: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/08(月) 01:32:42 ID:LVfBWC2g
神様「幼女の神力、昔よりかなり減っているよね?」
キー子「・・・はい」
神使「そうなんですか?」
キー子「先月の簡易測定では8カミーでした」
神使「8カミーって結構高いんじゃないですか? 最高は10カミーですよね?」
神様「神使君? カミーの最高値は100だよ?」
神使「しかし、最大の神力を持つ猫神さまが10カミーですよ? 10カミーが最高じゃないのですか?」
神様「カミーの基準値って何か知ってる?」
神使「基準?」
神様「私の神力が基準になっているのだよ。 そう! 私の神力が上限値の100カミーなのだ!」フンスッ
神使「・・・・・・」

356: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/08(月) 01:34:04 ID:LVfBWC2g
神様「ビックリした? ねぇ、超ビックリしたでしょ」
神使「神様は0カミーじゃないんですか?」
神様「今の話じゃねーよ! 私の最盛期は100カミーだった訳よ。 ユーノウ?」
神使「・・・・・・」
神様「あ〜 驚いて言葉も出ない? それも仕方のないこと、私の凄さに恐れ戦きひれ伏した後に牡蠣を納めよ!」カッカッカッ
神使「そうですか。 で、キー子さん。以前の幼女神さまの神力はどのくらいあったのですか?」
神様「あれ? 神使君? もっと、こう“さすがかわゆい神様! かわゆいだけではないと思っていました!”とかないの?」
神使「神様? いくら何でも100カミーは盛りすぎです。 せめて20カミーくらいでないと信憑性がありません」
神様「いや・・・ まじで私100カミーなんだけど・・・」

357: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/08(月) 01:35:20 ID:LVfBWC2g
キー子「以前の幼女神さまは30カミーほどありました」
神使「30カミー!?」
神様「ほら! 30カミーだってあるじゃん! 私は100カミー!!」
神使「30カミーだなんて、ちょっと想像できませんね・・・」
キー子「日本中の温泉は幼女神さまが過去に全国を旅して神力を入れていった物だそうですので」
神使「日本中の!?」
神様「マジかよ・・・ でも温泉から神力を全く感じないけど」
キー子「神力がバレないように調整するのが非常に難しいそうです。 それにここと違って1回限りの神力注入なので」
神使「日本の温泉が特殊なのはそういうことだったのですか」
神様「うげー、温泉全部が幼女の出し汁なのかよ・・・」


358: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/08(月) 07:14:56 ID:orf/vgag
今日は温泉に行くか

359: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:34:28 ID:XFF0KwzY
神使「やはり幼女神さまの神力減少は、温泉の作りすぎという事でしょうか?」
神様「う〜ん」
神使「神社に来る参拝者からの願掛神力はどうされているのですか?」
キー子「実は・・・ 私が頂いておりまして・・・」
神使「え? キー子さんが神力を?」
キー子「あっ、でも頂いたお力は参拝者さんのお願い事の成就に使っておりますので」
神使「それは・・・」
キー子「幼女神さまは、何と言いますか・・・ あまり成就などのお仕事は好きでないようで・・・」
神様「あ〜 私と違って幼女はそう言うの好きじゃないしな」
神使「・・・・・・ (やっぱり神様と似ていますね)」
キー子「でも、温泉を作ったり屋台の牡蠣フライ棒や牡蠣アイスなどの監修でお忙しので」
神使「はぁ・・・」
キー子「それに、幼女神さまの負担を少しでも軽くしたくて・・・ 成就は幼女神さまからの許可も得ております」

360: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:35:27 ID:XFF0KwzY
神使「しかし、それは神の仕事であって・・・」
神様「キー子ちゃんは三百年もいるんだぞ? もう神使の枠を超えてるだろ」
神使「ちょっと待って下さい。 するとキー子さんは神使でなく・・・」
神様「まぁ、ある意味神だよね。 幼女の代わりに神力使って参拝成就しているわけだし」
神使「ちなみに、いつからキー子さんが幼女神さまの代わりを?」
キー子「三百年ほど前から・・・」
神使「幼女神さまとお会いになった時じゃないですか・・・」
キー子「・・・はい」
神使「では幼女神さまは何百年も神力補充をしていないと言うことですか?」
キー子「そう・・・ なりますね。 幼女神さまが神力を得ているところを見たことありませんので」
神使「それでは幼女神さまの神力は減る一方じゃないですか」
キー子「・・・すいません」

361: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:37:07 ID:XFF0KwzY
神様「私が最高神を継いだとき、幼女はまだ私と同じくらいの見かけだった」
神使「え!?」
神様「アイツは大人から子供へと成長の過程をたどる。 今の仕組みとは逆だ」
神使「ちょ、ちょっと待って下さい。 どういうことですか?」
神様「赤子から子供、そして大人になるという成長過程の前は逆だったんだよ」
神使「・・・はい?」
神様「進化の試行錯誤。 どうやって成長させたら良いのか色々と試していたわけ」
神使「そんな時代があったんですか?」
神様「私はその時代の事は知らないけどね。 昔、幼女から聞いただけだし」
神使「ということは幼女神さまは最後は赤子になると?」
神様「さーね。 私には分からないけど成長しているって言うことはそうなんじゃない?」
キー子「・・・・・・」

362: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:38:18 ID:XFF0KwzY
神様「まぁ早い話が今の幼女はヨボヨボのお婆ちゃんが老体にむち打って仕事してるって事」
神使「老体って・・・」
神様「アイツは他の神とは根本的に違うから、神力補給とかいう概念が分からないんだろ」
キー子「神力の補給をすれば幼女神さまの神力量は戻るのでしょうか?」
神様「たぶん」
神使「キー子さんは幼女神さまにご助言はされたのですか?」
キー子「いいえ・・・ 私もそういう事はよく分からないもので」
神使「神使学校や講習会で習ったと思うのですが?」
キー子「すいません。 そういうのは出たことないんです」
神使「・・・失礼ですが、キー子さんは形式上は神使なのですよね?」
キー子「はい。 幼女神さまから神使と言われております」
神使「神使としての階位は?」
キー子「階位・・・」
神様「あ〜 たぶん未登録だろうなぁ〜 あの幼女が神宮の規律なんか知らないだろうし」

363: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:40:02 ID:XFF0KwzY
キー子「そう言えば、以前神宮から色々と書類を出せと言われたことはあります」
神使「登録書類はお出しに?」
キー子「はい。 結局返事が来なかったので、どうなっているのかは分からないんですが」
神様「さすが神宮はザルだな。 やっぱり、かわゆい神ちゃんが頂点に立って構造改革をするべきだと思うの」
神使「神宮のだれ宛てに申請を?」
キー子「広域特務課? という所へ審査申請を送りました」
神使「・・・・・・広域特務課」チラッ
神様「あはは〜 やっぱり広い温泉は良いなぁ〜 わたしちょっと奥で泳いでくる〜」バシャバシャ
神使「神様?」グイッ
神様「ぐへっ!」
神使「温泉は泳ぐところではありません」
神様「ちょ、苦しい! 直接首掴むなよ!」ジタバタ

364: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:41:40 ID:XFF0KwzY
神使「そのような書類を受けた記憶は?」
神様「・・・あった気がする」
神使「なぜ審査なさらなかったのですか?」
神様「だってさぁ〜 書類記載神使の神使籍をデータベースで調べたらなかったから〜」
神使「なかったからどうしたんです?」
神様「後でやろうかなぁ〜 って思って・・・」
神使「何をやろうと思ったんです?」
神様「なんか・・・ こう、良い感じの手続きを・・・」
神使「本当は?」
神様「・・・面倒くさいんで見なかったことにしました」

365: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:43:10 ID:XFF0KwzY
神使「神様のやるべき事は三つ」
神様「温泉に入る。 牡蠣を食べる。 昼寝する。 ですね? その願い、我が身をもって成就して進ぜよう!」
神使「一つ目はキー子さんの手続きをして処遇をハッキリさせること」
神様「はい」
神使「二つ目は、源泉問題の解決」
神様「幼女にむちを打って働かせろと言うことですね? さすが極悪邪道犬ころ、悪魔に魂を売った男はひと味違う」
神使「三つ目は、幼女神さまの神力問題の解決」
神様「そんなのどうやって解決するんだよ」
神使「分かりましたね?」
神様「・・・一つ目だけで解決したことにしない?」
神使「ダメです。 三つとも解決して下さい」
神様「・・・・・・」

366: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:44:58 ID:XFF0KwzY
神様「キー子よ」
キー子「はい?」
神様「神勅! キー子を神籍登録し神階を従三位とする。 神様から神勅を申し伝えた!」
キー子「・・・・・・」
神様「一個解決した」
神使「そんな簡単に神勅出さないで下さい・・・ しかも露天風呂なんかで・・・」
神様「あ? 場所なんてどこでもいいんだよ」
神使「キー子さんの主神である幼女神さまに断りもなく・・・ 怒られますよ?」
神様「・・・・・・」
神使「知りませんよ?」
神様「・・・今の神勅は無しで」
神使「神勅はそんな簡単に取り消せません」
神様「ですよね〜」

367: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/10(水) 01:47:26 ID:XFF0KwzY
キー子「あの・・・ 今、私が神と・・・」
神使「はい。 神様が神勅を発してしまいましたので・・・」
神様「今日からキー子ちゃんは神! キー子神。 美容の女神とかどう?」
キー子「いえ・・・ そんな、私が神だなんて烏滸がましい。 しかも、め・・・ 女神だなんて///」
神様「そのツルツル美肌が手に入るなら、私はキー子神を主神の女神さまとして崇め奉る!」
キー子「はぅ・・・///」
神使「きちんと幼女神さまに報告して下さいよ、神様?」
神様「分かったよ。 次にアイツと会うのは百年くらい先だと思うけど」
神使「今日中に報告して下さい」
神様「え〜」
神使「分かりましたね?」
神様「へいへい。 でもその前に行きたいところあるんだけど」
神使「どこです?」
神様「キー子ちゃんに案内してもらおう」

371: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/11(木) 23:32:21 ID:5n4ZX6Lk
ーーー かれかれ汲み場
キー子「ここが枯渇した源泉の汲み上げ場です」
神使「確かに何も出ていないですね」
神様「う〜ん・・・」クンクン
神使「?」
神様「・・・・・・」
神使「どうされました?」
神様「いや、別に」
神使「この場所は枯渇した後も土地を売らずに残っているんですね」
キー子「はい。 神社が保有している土地なので売却はできないんです」

372: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/11(木) 23:34:07 ID:5n4ZX6Lk
神使「枯渇したのはホテルニューよこどりが建った後だと仰っていましたが」
キー子「1週間ほど経った頃だったと思います」
神様「その期間に何か問題とか異常とかは起こらなかった?」
キー子「そうですね・・・ 急に源泉の汲み上げ量が増えたので幼女神さまが体調を崩された位でしょうか」
神様「ふ〜ん」クンクン
キー子「!?」
神使「ちょっと神様、キー子さんに何しているんですか・・・」
神様「あ? キー子ちゃんのにおいを嗅いでいるんだよ」クンクン
神使「意味が分からないのですが・・・ 失礼ですよ」グイッ
神様「あんだよ〜 嗅がせろよ!」ジタバタ
キー子「・・・///」

373: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/11(木) 23:34:47 ID:5n4ZX6Lk
神使「全く・・・ で、どうですか?」
神様「二つ目の問題は解決できる」
神使「二つ目って、源泉問題の事ですか?」
神様「ここの枯渇した汲み上げ場から温泉を再び出すことは可能だ」
キー子「え!?」
神使「では早速!」
神様「待てっちゅーの。 物事には順番というのがあるのだよ神使君や」
神使「順番?」
神様「先に保養所の方に行くか」

374: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/11(木) 23:35:32 ID:5n4ZX6Lk
テクテク
神使「保養所へは何をしに?」
神様「このまま汲み上げ場から温泉を出したらどうなると思う?」
神使「ニューよこどりから薄めた源泉を分けてもらわなくて済みますね」
神様「そんな上手くいく分けねーだろ」
神使「どういうことです?」
神様「さっき話しただろ。 源泉が足りないんだよ」
神使「幼女神さまへの負担ですか・・・」
神様「あいつは無理してでも源泉を作ろうとするだろうけどね〜」

375: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/11(木) 23:36:37 ID:5n4ZX6Lk
神使「そういえば、それが原因で体調を崩されたと先ほど仰っていましたね」
キー子「・・・はい」コクッ
神様「神力が不足しているわけ。 だったらそれを補うしかない」
神使「しかし、幼女神さまは他から神力をもらうのを嫌がるようなことを仰っていませんでした?」
神様「それは〜 まぁ、良い感じに手を打ってだねぇ〜」
神使「それに結構な量の神力が継続的に必要になると思うのですが、そんな簡単にどこから集めるんです?」
キー子「なんとかして神社の参拝者からの願掛け神力を幼女神さまにーーー」
神様「ダメ! それは絶対ダメ。 神社で得た神力はきちんと参拝者のために使うこと」
キー子「そう、ですよね・・・ 失言でした」
神使「ではどうやって神力を?」
神様「それを解決するために向かっているのだよ」ニヤッ

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