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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part84
401: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/14(日) 00:43:35 ID:PJxa14Lg
神様「巫女服姿で抱擁だ!!」
キー子「え〜!! 抱擁!?」
神A「よっしゃー!!」
神B「おれ、神力枯れるまで全部渡す!!」
神C「俺も来週は隣町の神使も引き連れて来る!!」
神様「よしよし、それじゃぁ〜 キー子ちゃん、今日の分を早速ーーー」
支配人「お待ち下さい!」
神様「あ?」

402: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/14(日) 00:44:32 ID:PJxa14Lg
支配人「キー子さんが私服のままです」
神様「今日は良いだろ」
支配人「ダメです。 巫女装束でご奉仕なさると先ほどお約束しましたので」
神使「しかし、巫女装束の手持ちが今はないので・・・」
支配人「ここは旅館といえど、神様機構付属の神宮直轄施設ですよ?」
神様「まさか!」
支配人「最高級の巫女装束一式が用意できます」
神様「」グッ
支配人「」グッ

406: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/15(月) 14:39:31 ID:ZsQAHs3I
毎回面白いな
いつもありがとう

407: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/15(月) 19:50:43 ID:GrmhlB86
おつ!
支配人グッやで!

408: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:41:05 ID:tGvvK6ZE
ーーー 保管庫
支配人「え〜と・・・ 巫女装束は確かここに」ゴソゴソ
キー子「とても立派なご衣装がたくさんありますね」
支配人「はい、巫女装束から最高神様用のご装束まで全て揃っております」
神様「最高神用?」
支配人「いざという時のために、神宮規定の全装束が準備してあるんです」
神使「あっ、この大きな木箱ですね。 最高神様用御装束って書いてあります」
キー子「木箱の装飾がとても綺麗ですね」


409: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:42:31 ID:tGvvK6ZE
支配人「この箱だけでも表に出せば国宝級だと思います」
神様「へぇ〜 でも、私見たことないけど」
支配人「私もございません。 神力錠で封印されていますので一度も開封されたことはないと思います」
神様「神力錠なんて珍しいな」
神使「神力錠?」
神様「神の力に対応する専用の鍵だよ。 作るの面倒だから最近は使ってないんだけど」
支配人「一度で良いから最高神様の御装束を見てみたいものですよ」ハハハ
神使「確かに、興味ありますね」
支配人「ここだけの話、本当は最高神なんて存在しないんじゃないかって噂がありますので一生見られないと思いますが」

410: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:43:51 ID:tGvvK6ZE
神様「これ、確か手をかざして念じれば解除されるんだよな」
支配人「あなたが最高神様であればですけどね」
神様「我、錠の解除を命ず」
ガチャン
支配人「・・・・・・」
キー子「鍵が!?」
神使「あぁ・・・」
支配人「ちょちょちょ! え? えっ?」
神様「なに? 開けちゃダメだった?」
支配人「ど、どうして神力錠が! 絶対に壊れたり誤動作しないはずなのに!」

411: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:45:15 ID:tGvvK6ZE
神使「すいません、この方はこう見えて実は神宮最高神の女神でして・・・」
支配人「最高神!? し・・・ しかし、野良神って」
神使「話すと長くなるのですが、素性を隠しているといいますか・・・」
神様「いや〜ん 私の正体がばれちゃった〜」クネクネ
支配人「さ・・・ 最高神様!?」ドゲザ
キー子「・・・・・・」ドゲザ
神様「やばい、面倒なことしちゃった・・・」
支配人「数々のご無礼、お許し下さい!」フカブカ
キー子「最高神様とは知らず、申し訳ございません」フカブカ
神様「いや・・・ そういうのいいんで普通にして下さい」ペコリ
神使「神様はあまり仰々しくされるのが好きではないので、今まで通りフレンドリーに接してあげて下さい」

412: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:48:10 ID:tGvvK6ZE
神様「そうだ!」
神使「?」
神様「この装束、キー子ちゃんにあげる」
キー子「え!?」
神様「これ、私のだから好きに使っていいんだよね?」
支配人「もちろんです。 しかしこの地からの持ち出しだけは規定で禁止されておりまして・・・」
神様「うん。 キー子ちゃんが神社で神力成就するときに着てよ」
キー子「そ、そんな!? 最高神様のご衣装を私なんかが!?」
神使「きっとお似合いになりますよ?」
神様「そうそう。 神なんて、それっぽい格好しているのが仕事みたいなものなんだから」
神使「もう少しオブラートに包んで言って下さい・・・」

413: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:49:29 ID:tGvvK6ZE
神様「いいこと思いついた! サプライズで今日はこれ着て入湯税を徴収しよう」
神使「神になった記念でもありますし、いい案ですね」
キー子「!?」
神様「大丈夫。 何だかんだ言ってもただの装束だし」
神使「神用のご装束ですから神以外の着用は禁止されていますが、キー子さんは神ですから」
神様「ほらほら、着て見せてよ。 いいよね熊夫くん」
支配人「最高神様のご希望であれば。 わ・・・ 私もキー子さんが着ているところを見たいですし・・・」
キー子「私、こんな立派なものを着たことがないもので・・・ その・・・」
神使「大丈夫です。 私が着付けのお手伝いをいたします」

414: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:50:21 ID:tGvvK6ZE
ーーー 30分後
神使「神様、キー子さんのお着替えが終わりました」
キー子「い、いかがでしょうか・・・」
神様「お〜 すげー。 これ、いくらかかってんだよ」
支配人「なんと美しい・・・」ポー
神使「良くお似合いですよ」
キー子「あ、ありがとうございます///」
神様「なんか、アイツらに見せるの癪だな。 犬ころ、お前がアイツらの相手してこい」
神使「暴動が起こります」

415: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:51:48 ID:tGvvK6ZE
神様「この感情、抑えきれない! キー子ちゃんは私のものだ〜」ピョーン
神使「神様」グイッ
神様「ぅおぷっ!」
神使「キー子さんが汚れます」
神様「おま! 汚れるって何だよ!」
神使「もうこの時代では作れない最高級の装束ですよ? 神様のヨダレが付いたら大変です」
神様「ヨダレなんか付けねーよ」
神使「すでに垂れてます」
神様「おっと」ジュルリ
神使「皆さんお待ちのようなので行きましょうか」
キー子「はい」

416: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:52:46 ID:tGvvK6ZE
ーーー 大広間
神様「待たせたな、お前達!」
神A「待ちくたびれたよ〜」
神様「待たせただけはあるぞ?」ニヤッ
神B「期待してるよ〜」
神様「お前達! キー子ちゃんの巫女姿が見たいかー!」
神達「オーー!!」
神使「・・・・・・(なんですか、この気迫は・・・)」

417: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:53:32 ID:tGvvK6ZE
神様「私の巫女姿も見たいかー!」
シーン
神様「見たいかー!」
シーン
神使「お、お〜」モジモジ
神A「・・・さすが神ちゃんの神使」
神B「あぁ、良く調教されている」
神使「うぅ・・・///」

418: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/15(月) 21:55:09 ID:tGvvK6ZE
神様「神使君?」
神使「は、はい」
神様「私のかわゆさを理解できるのは君だけのようだ。 こいつらちょっと絞めるから手伝って?」
神使「それより、早くキー子さんを」
神様「あ? ったく、しょーがねーな〜」チッ
神様「今日はキー子にとって神になった記念すべき日。 特別仕様でお披露目する!」
神B「特別仕様?」
神様「従三位! キー子神のお披露目だ! ババン!」

419: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/15(月) 23:17:04 ID:mD62RJbw
さて俺も温泉に行くか

420: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/16(火) 03:14:36 ID:/4B.CrCg
おれはだれの神使になれば見に行けるんだ……おつ!

421: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/16(火) 09:07:38 ID:QDTQeUGo
神使w それ素ですからwww


422: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:39:47 ID:zI0MiFEo
キー子「・・・・・・///」テク テク
神達「・・・・・・」ポケー
シーン
キー子「あ、あの・・・」
神A「言葉では言い表せない美しさ・・・」
神B「これは間違いなく女神さま・・・」
神C「本物の最高神はこの地に居たか・・・」
キー子「はうっ///」

423: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:41:02 ID:zI0MiFEo
神様「よーし! 入湯税を支払うものは一列に並べ!」
ダダダダッ
神様「小さく前へならえ!」
神達「」サササッ
神様「直れ!」
神達「」ササッ
神様「最初の者、前へ!」
神A「よしっ!」テクテク


424: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:43:33 ID:zI0MiFEo
神様「キー子ちゃん、神体の前へ」
キー子「は、はい」テク テク
神様「アニオタ、お前は何カミー支払うんだ?」
神A「私は! 3カミーお支払いします!」
神達「お〜」パチパチ
神様「お前、3.5カミーしかないのに3カミーも出したら倒れるぞ?」
神A「自分のキー子ちゃんフィギュアがご神体に、しかもトップバッター。 ここで私が男を見せるんです!」フンスッ
神様「その心意気、しかと受け止めた! 礼に私もお前にハグしてあげよう!」
神A「あっ、そう言うのは結構です」
神様「・・・・・・」

425: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:44:18 ID:zI0MiFEo
キー子「あの、私はどうすれば・・・」
神様「ん? 秋葉神の神力は感じる?」
キー子「・・・気は感じますが」
神様「それが神力。 元々キー子ちゃんは神力を感じ取る力があるみたいだから」
キー子「これって、神力だったのですか・・・」
神様「まぁ厳密に言うと、表には出ない神力も感じているようだけど」
キー子「表には出ない?」
神様「いや、何でもない」
神使「?」

426: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:45:27 ID:zI0MiFEo
神様「よし、秋葉神! 手を前に!」
神A「はい!」スッ
神様「いい? 神体にこれから神力を徴収して何に使うかを、そして神力を渡してくれる神に深い感謝を強く念じて」
キー子「はい」
ポワ
神様「そう、その調子。 もう少し力を抜いてリラックスしようか」
キー子「はい」
神様「うん、今の感じを覚えて。 じゃぁそのまま続けてみて?」
キー子「」コクッ

427: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:46:29 ID:zI0MiFEo
ポワポワ
キー子「秋葉神さまから頂く神力はこの地に住まう、そしてこの地を訪れた人々の笑顔を守るため使わせて頂きます」
神A「はい!」
ポワポワポワ
キー子「秋葉神さまに深い感謝を」ギュッ
神A「ふぉーーー!! キー子ちゃんの熱い抱擁!! 最高・・・ で・・・ す・・・・・・」バタリ

428: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:47:52 ID:zI0MiFEo
神様「3.3カミー頂きました!」
キー子「あ、あの! 大丈夫ですか!?」オロオロ
神A「問題ありません」キラッ
神様「さすがキー子ちゃん、生かさず殺さずギリギリの神力を持っていくとは末恐ろしい」
キー子「いえ! そんなつもりは・・・」
神様「まぁ、最後の方はコイツ自分から神力放出してたから自業自得なんだけど」
神様「熊夫くん、こいつ温泉にでも放り込んでおいて」
支配人「承知!」ヨイショ
神A「あっ、お構いなく。 キー子さんの近くに居れば回復しますので」
支配人「行きますよ」スタスタ
神使「秋葉神様、大丈夫でしょうか・・・」
神様「よし、それじゃぁ次の神は前へ!」
神B「はい!」

429: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:48:59 ID:zI0MiFEo
ーーー 1時間後
神様「お〜 結構集まったな」
神使「皆さん死んだように倒れておりますが・・・ すごい惨状ですね」
キー子「・・・・・・」
神様「さてと、何カミー溜まったかなぁ?」
支配人「神力計を用意してあります」スッ
神様「気が利くねぇ」
神使「小型の懐中電灯みたいですね」
支配人「最新型ですから。 対象に向けて上のボタンを押すと液晶部分に神力量が表示されます」
神様「ふ〜ん。 ハイテクだねぇ〜 ポチッと」ポチッ
ピピッ

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