神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part85
430: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/16(火) 23:50:25 ID:zI0MiFEo
神様「お〜すげ〜 40カミーもある」
神使「みなさん倒れるまで神力を差し出していましたからね・・・」
キー子「神々の皆さん、本当にありがとうございます」フカブカ
神C「何のこれしき・・・ 明日も神力渡すからね・・・」バタリ
キー子「いえ・・・ そこまでなさらなくても・・・」
神様「おい犬ころ、ちょっと出かけるぞ」
神使「?」
神様「キー子ちゃんはコイツらを介抱しててくれる?」
キー子「はい」
神様「すぐ戻ってくるから後で合流ね」
キー子「お気をつけて」
434: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:53:05 ID:qQYGK.Oo
ーーー かれかれ汲み場
神使「汲み上げ場に戻ってきてどうされるんです?」
神様「この場所からキー子ちゃんの香りがした」
神使「香り? そう言えば、先ほどキー子ちゃんをクンカクンカしていましたね」
神様「・・・・・・。 ここから温泉が出なくなったのはキー子ちゃんが原因だ」
神使「え!?」
神様「幼女が体調を悪くしたって言ってただろ?」
神使「そう言えば、急に源泉の汲み上げが増えたからと仰っていたような」
神様「キー子ちゃんは幼女に代わって普段から祈願成就をしている」
神使「それが何か関係あるんですか?」
435: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:54:15 ID:qQYGK.Oo
神様「たぶん、キー子ちゃんは見よう見まねで祈願成就をしているんだろう」
神使「神使講習も受けていないくらいですからね」
神様「自分のお願いも知らずに成就している」
神使「自分のお願い?」
神様「幼女が体調不良になってお願い事をするとしたら、お前なら何て願う?」
神使「体調が良くなりますように・・・ でしょうか?」
神様「そう、体調が良くなるには?」
神使「汲み上がる源泉の量を減らす・・・」
神様「この場所は神社の飛び地、ニューよこどりの汲み上げ場よりも影響を受けやすい」
神使「キー子さんは知っているのでしょうか?」
神様「自覚なんかないだろ。 でも、幼女は知っているかもな」
神使「・・・・・・」
436: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:55:14 ID:qQYGK.Oo
神様「私の神力が入ったお守り、一つくれ」
神使「はい」スッ
神様「お守りに封印されし我が神力を解放す」
ポワ
神様「神力祈願で成就されし願いを我が命令で上書きせよ」
ポワポワ
神様「これで良しと。 ん〜 神力少し余ったなぁ〜」
神使「あの、特に変化ないようですが?」
437: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:56:06 ID:qQYGK.Oo
神様「明日には源泉が出るだろうよ」
神使「キー子さんには何と・・・」
神様「言う必要なんかないよ。 彼女の神力が上がって、いずれこの場所へ来たときに気がつくだろう」
神使「大丈夫でしょうか? キー子さん自分の行いにショックを受けるのでは・・・」
神様「そんな弱っちい者は私は神にしない。 キー子は私が認めた神だ」
神使「そうですね」
神様「いずれ真実に気付いたとき“さすが私のかわゆい神様! ぜひスリスリしてもらいたい!”と私をーーー」
神使「そろそろキー子さんと合流して神社に行きましょうか」スタスタ
神様「・・・・・・」
438: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:57:12 ID:qQYGK.Oo
ーーー 神苑温泉前
神様「お〜い、キー子ちゃ〜ん」
キー子「あっ、ご用の方は終わったのですか?」
神使「遅くなりましてすいません」
神様「あれ? キー子ちゃん私服に着替えちゃったの?」
キー子「歩くのが少し大変なので・・・」
神様「巫女服でもいいんですぜ?」グヘヘ
キー子「・・・・・・。 祭儀服と巫女服は後で熊夫さんが神社に持ってきてくれるそうです」
神使(あっ、もう熊夫さんになっちゃったんですね)
神様「それじゃぁ、行きたくないけど幼女のところに行きますか・・・」
神使「幼女神さまを説得させるの大変そうですね」
神様「うっ・・・」
439: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/18(木) 05:26:11 ID:IAYAw9Yo
神ちゃん頑張れ
440: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:10:17 ID:qQYGK.Oo
ーーー 泉源神社
神様「ちょっと私一人で幼女と決闘してくるわ」
神使「大丈夫ですか?」
神様「二人は障子に耳でも付けて成り行きを見守っていてくれ」
神使・キー子「はい」コクッ
神様「ふ〜 ・・・よし!」トテトテ
ガラガラ
神様「幼女!」
幼女神「お〜 クソガキか。 キー子のヤツを見なかったか?」
神様「そんなことはどうでもいい。 アンタに大事な話がある」
幼女神「あ?」
441: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:12:50 ID:qQYGK.Oo
ーーー 社務所
幼女神「断る」
神様「そう言うと思った」
幼女神「なら一々聞くでない。 だれが他のヤツの神力なぞもらうものか」フンッ
神様「アンタ今の状態で倍の源泉なんか作れるのか?」
幼女神「出来るわ! 入浴回数を倍にすれば良いだけじゃ!」
神様「無理だね」
幼女神「・・・・・・」
神様「そもそも今の状態で温泉作れるのって、後どのくらいだよ」
442: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:14:31 ID:qQYGK.Oo
幼女神「・・・お前気付いておるのか?」
神様「当たり前だろーが。 私これでもあんたの後を継いだ神だよ?」
幼女神「わ、ワシの後はキー子が継いでくれる!」
神様「それはアンタが決めることじゃない」
幼女神「うるさい! 一々口出しするでない!」
神様「ニューよこどりが出来て・・・ キー子ちゃんの願いを知ってるんだろ?」
幼女神「お前、汲み場のことを知っているのか・・・」
神様「だから、私を誰だと思ってるんだよ」
幼女神「まさか原因のことをキーーーー」
神様「いいや、話してない」
幼女神「そうか」ホッ
443: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:15:49 ID:qQYGK.Oo
神様「それに、私はアンタからまだもらっていない物がある」
幼女神「・・・・・・」
神様「それをもらうまで消えることは無理だよ〜」
幼女神「ワシの神力がなくなり、寿命を迎えれば有無を言わずにお前に伝わる」
神様「私はアンタからもらうって決めてるし。 それまで勝手に消えることは許さないし」
幼女神「なにを勝手なことを」フンッ
神様「アンタさぁ、この神社の主神を引退しろ」
幼女神「はぁ? 引退じゃと!?」
神様「私これでもこの国の最高神。 アンタでも私の命令に背くことは出来ない」
幼女神「・・・何を考えている」
444: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:18:02 ID:qQYGK.Oo
神様「神宮の主神規定ってのがあってさぁ」ゴソゴソ
幼女神「?」
神様「これ、神力計。 これで神力量が測れるんだわ」
幼女神「ま! まて、計る前に準備を!」
神様「ズルはダ〜メ〜」ピピッ
幼女神「くっ!」
神様「2.5カミーか。 大分少ないようで」
幼女神「・・・・・・」
神様「キー子ちゃんは前回の測定で8カミーって言ってたけど、あれってキー子ちゃんの神力量だよね」
幼女神「お前そこまで知って・・・」
神様「キー子ちゃんは騙せても私には通用しないぞ。 私くらいになると見ただけで神力量なんて分かるんだわ」
幼女神「相変わらず面倒くさい力を・・・」
445: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:20:28 ID:qQYGK.Oo
神様「2.5カミーしかないんだったら主神としてこの神社への配属は無理だなぁ〜」
幼女神「姑息な手を・・・」
神様「神勅。 泉源神社の主神である幼女神を神力不足により解任、キー子神を新たな主神として任命する。 最高神神様から神勅を申し伝えた」
幼女神「!?」
神様「じゃ、そういう事で」
幼女神「まて! キー子にはまだ早すぎる! アイツはまだワシの神使で教えていないことも沢山ーーー」
神様「さっき神勅出してキー子ちゃんを神籍に入れたから問題ないし」
幼女神「神籍じゃと!? お前・・・ 勝手に何をしているのじゃ!!」
神様「今のアンタよりキー子ちゃんの方が神力高いんだし、当然でしょ」
幼女神「・・・・・・」グヌヌ
神様「世代交代だよ〜 お疲れちゃん。 これからはキー子ちゃんが主神、幼女はさっさとここから出て行くこと」
幼女神「きさま・・・」
神様「」チラッ
幼女神「?」
446: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:21:30 ID:qQYGK.Oo
ちょ、キー子さん落ち着いて!
は、放して下さい!
神様「いいタイミング」ニヤッ
幼女神「・・・お前、まさか!」
バンッ
キー子「最高神様!」
神様「おや? 主神様の登場か」
キー子「酷すぎます! 幼女神さまは・・・ 皆のことを思って温泉を作っているのに・・・」ワナワナ
神使「キー子さん・・・」
447: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:22:33 ID:qQYGK.Oo
キー子「私は幼女神さまから離れません! この神社の主神様は幼女神さまで、私はそのお付きです!」
神様「ほぉ」ニヤリ
幼女神「バカ! キー子、余計なことを喋るな! このクソガキは何か企んでーーー」
神様「今、この神社の主神はキー子ちゃんだ。 神勅宣言はしなかったが、この社においては同等の力を有す」
幼女神「くっ!」
神様「その主神がなんて言った?」
幼女神「お前・・・」
448: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:24:03 ID:qQYGK.Oo
神様「なんと! 神力の少ない幼女を主神にすると! しかし、この幼女は神力が神宮規定以下の量しかない」
神様「どうすれば良いんだー。 泉源神社の主神が発した神勅には逆らえないしー」ウーン
キー子「・・・あの」
神様「あっ! キー子神が手に持っているのは神力が詰まった神体!」
神様「そうか! それを幼女が取り込めば主神認定分の神力が溜まるということか!」
キー子「・・・最高神様?」
神様「なに!? しかも毎日その神体分の神力量が手に入るって!?」
神様「さすが、キー子神! 準備はすでに出来ていたと!」
神様「素晴らしい作戦! 私もそれに乗ろう!」
キー子「・・・・・・」ポカン
神使「神様・・・ 棒読み過ぎるんですが・・・」
449: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:24:53 ID:qQYGK.Oo
神様「おい、幼女。 主神様からアンタの神力を上げるように言われたぞ。 さっさと取り込んで神力上げろ」
幼女神「んがー! なんという回りくどいことを!!」ジタバタ
神様「最高神と主神からの命だ。 神宮規定でお前は逆らえないし言うこと聞いておけ」
幼女神「こんな下らない仕込みを見抜けなかった自分が悔しぃー!!」ジタバタ
神様「心ばっか読んでるからだ。 ざまー」ニヤッ
幼女神「んがー! んがー!」ジタバタ
450: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 07:56:34 ID:1/NsOG7.
おつ!
神ちゃんすごいね!
451: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 16:11:20 ID:lnuZnarA
さすがだ
452: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 22:57:05 ID:WOLPTBLs
ご褒美
つ 全国の牡蠣の詰め合わせ
454: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/24(水) 01:30:07 ID:ZOdeniU2
ーーー 本殿
キー子「では、幼女神さま」
幼女神「ふん!」プイッ
神様「おい、往生際が悪いぞ。 あんまりダダをこねてるとママ許しませんよ?」
幼女神「うっさいわ! 誰がママじゃ!」
神様「そうですか、幼女神さまはキー子ちゃんの神勅を無視する気ですね? 見損ないました」
幼女神「うっ・・・ わ、分かったわ! しかし何じゃこの神体は」
神様「あ? 現代の職人が腕によりをかけて作り上げた唯一無二の工芸品だぞ? 文句あるのか?」
幼女神「これは・・・ キー子ではないのか?」
神様「この地に相応しい神体だろ? みんな大喜びでコレに神力入れてたぞ?」
キー子「・・・ぅぅっ///」
455: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/24(水) 01:31:40 ID:ZOdeniU2
神様「いいから早く手を出せよ」
幼女神「ったく」スッ
神様「キー子ちゃん、よろぴこ」
キー子「は、はい」スタスタ
幼女神「?」
キー子「善意ある神々から頂きし神力を我が主神である幼女神さまへ解放されたし」
ポワッ
幼女神「キー子・・・ お前・・・」
神様「さっき言っただろ、キー子ちゃんは神籍に入ったの。 神力操作位は扱えるようになってるの」
幼女神「そうか・・・」フッ
456: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/24(水) 01:32:52 ID:ZOdeniU2
ポワポワ ポワポワ
幼女神「ふむ。 これでいいか?」
一同「・・・・・・」
幼女神「なんじゃ、皆してアホずらしおって」
キー子「幼女神さま・・・ ですか?」
幼女神「あ? 何を言っておるのじゃキー子」
神使「神様が二人!?」
幼女神「? なんか背が伸びた気がするのぉ」
神様「随分と成長・・・ いやアンタからしたら若返ったのか」
神使「神様とうり二つですね」
幼女神「ふむ。 懐かしい感じじゃ」
神様「お〜すげ〜 40カミーもある」
神使「みなさん倒れるまで神力を差し出していましたからね・・・」
キー子「神々の皆さん、本当にありがとうございます」フカブカ
神C「何のこれしき・・・ 明日も神力渡すからね・・・」バタリ
キー子「いえ・・・ そこまでなさらなくても・・・」
神様「おい犬ころ、ちょっと出かけるぞ」
神使「?」
神様「キー子ちゃんはコイツらを介抱しててくれる?」
キー子「はい」
神様「すぐ戻ってくるから後で合流ね」
キー子「お気をつけて」
434: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:53:05 ID:qQYGK.Oo
ーーー かれかれ汲み場
神使「汲み上げ場に戻ってきてどうされるんです?」
神様「この場所からキー子ちゃんの香りがした」
神使「香り? そう言えば、先ほどキー子ちゃんをクンカクンカしていましたね」
神様「・・・・・・。 ここから温泉が出なくなったのはキー子ちゃんが原因だ」
神使「え!?」
神様「幼女が体調を悪くしたって言ってただろ?」
神使「そう言えば、急に源泉の汲み上げが増えたからと仰っていたような」
神様「キー子ちゃんは幼女に代わって普段から祈願成就をしている」
神使「それが何か関係あるんですか?」
435: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:54:15 ID:qQYGK.Oo
神様「たぶん、キー子ちゃんは見よう見まねで祈願成就をしているんだろう」
神使「神使講習も受けていないくらいですからね」
神様「自分のお願いも知らずに成就している」
神使「自分のお願い?」
神様「幼女が体調不良になってお願い事をするとしたら、お前なら何て願う?」
神使「体調が良くなりますように・・・ でしょうか?」
神様「そう、体調が良くなるには?」
神使「汲み上がる源泉の量を減らす・・・」
神様「この場所は神社の飛び地、ニューよこどりの汲み上げ場よりも影響を受けやすい」
神使「キー子さんは知っているのでしょうか?」
神様「自覚なんかないだろ。 でも、幼女は知っているかもな」
神使「・・・・・・」
436: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:55:14 ID:qQYGK.Oo
神様「私の神力が入ったお守り、一つくれ」
神使「はい」スッ
神様「お守りに封印されし我が神力を解放す」
ポワ
神様「神力祈願で成就されし願いを我が命令で上書きせよ」
ポワポワ
神様「これで良しと。 ん〜 神力少し余ったなぁ〜」
神使「あの、特に変化ないようですが?」
437: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 01:56:06 ID:qQYGK.Oo
神様「明日には源泉が出るだろうよ」
神使「キー子さんには何と・・・」
神様「言う必要なんかないよ。 彼女の神力が上がって、いずれこの場所へ来たときに気がつくだろう」
神使「大丈夫でしょうか? キー子さん自分の行いにショックを受けるのでは・・・」
神様「そんな弱っちい者は私は神にしない。 キー子は私が認めた神だ」
神使「そうですね」
神様「いずれ真実に気付いたとき“さすが私のかわゆい神様! ぜひスリスリしてもらいたい!”と私をーーー」
神使「そろそろキー子さんと合流して神社に行きましょうか」スタスタ
神様「・・・・・・」
ーーー 神苑温泉前
神様「お〜い、キー子ちゃ〜ん」
キー子「あっ、ご用の方は終わったのですか?」
神使「遅くなりましてすいません」
神様「あれ? キー子ちゃん私服に着替えちゃったの?」
キー子「歩くのが少し大変なので・・・」
神様「巫女服でもいいんですぜ?」グヘヘ
キー子「・・・・・・。 祭儀服と巫女服は後で熊夫さんが神社に持ってきてくれるそうです」
神使(あっ、もう熊夫さんになっちゃったんですね)
神様「それじゃぁ、行きたくないけど幼女のところに行きますか・・・」
神使「幼女神さまを説得させるの大変そうですね」
神様「うっ・・・」
439: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/18(木) 05:26:11 ID:IAYAw9Yo
神ちゃん頑張れ
440: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:10:17 ID:qQYGK.Oo
ーーー 泉源神社
神様「ちょっと私一人で幼女と決闘してくるわ」
神使「大丈夫ですか?」
神様「二人は障子に耳でも付けて成り行きを見守っていてくれ」
神使・キー子「はい」コクッ
神様「ふ〜 ・・・よし!」トテトテ
ガラガラ
神様「幼女!」
幼女神「お〜 クソガキか。 キー子のヤツを見なかったか?」
神様「そんなことはどうでもいい。 アンタに大事な話がある」
幼女神「あ?」
441: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:12:50 ID:qQYGK.Oo
ーーー 社務所
幼女神「断る」
神様「そう言うと思った」
幼女神「なら一々聞くでない。 だれが他のヤツの神力なぞもらうものか」フンッ
神様「アンタ今の状態で倍の源泉なんか作れるのか?」
幼女神「出来るわ! 入浴回数を倍にすれば良いだけじゃ!」
神様「無理だね」
幼女神「・・・・・・」
神様「そもそも今の状態で温泉作れるのって、後どのくらいだよ」
442: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:14:31 ID:qQYGK.Oo
幼女神「・・・お前気付いておるのか?」
神様「当たり前だろーが。 私これでもあんたの後を継いだ神だよ?」
幼女神「わ、ワシの後はキー子が継いでくれる!」
神様「それはアンタが決めることじゃない」
幼女神「うるさい! 一々口出しするでない!」
神様「ニューよこどりが出来て・・・ キー子ちゃんの願いを知ってるんだろ?」
幼女神「お前、汲み場のことを知っているのか・・・」
神様「だから、私を誰だと思ってるんだよ」
幼女神「まさか原因のことをキーーーー」
神様「いいや、話してない」
幼女神「そうか」ホッ
443: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:15:49 ID:qQYGK.Oo
神様「それに、私はアンタからまだもらっていない物がある」
幼女神「・・・・・・」
神様「それをもらうまで消えることは無理だよ〜」
幼女神「ワシの神力がなくなり、寿命を迎えれば有無を言わずにお前に伝わる」
神様「私はアンタからもらうって決めてるし。 それまで勝手に消えることは許さないし」
幼女神「なにを勝手なことを」フンッ
神様「アンタさぁ、この神社の主神を引退しろ」
幼女神「はぁ? 引退じゃと!?」
神様「私これでもこの国の最高神。 アンタでも私の命令に背くことは出来ない」
幼女神「・・・何を考えている」
444: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:18:02 ID:qQYGK.Oo
神様「神宮の主神規定ってのがあってさぁ」ゴソゴソ
幼女神「?」
神様「これ、神力計。 これで神力量が測れるんだわ」
幼女神「ま! まて、計る前に準備を!」
神様「ズルはダ〜メ〜」ピピッ
幼女神「くっ!」
神様「2.5カミーか。 大分少ないようで」
幼女神「・・・・・・」
神様「キー子ちゃんは前回の測定で8カミーって言ってたけど、あれってキー子ちゃんの神力量だよね」
幼女神「お前そこまで知って・・・」
神様「キー子ちゃんは騙せても私には通用しないぞ。 私くらいになると見ただけで神力量なんて分かるんだわ」
幼女神「相変わらず面倒くさい力を・・・」
445: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:20:28 ID:qQYGK.Oo
神様「2.5カミーしかないんだったら主神としてこの神社への配属は無理だなぁ〜」
幼女神「姑息な手を・・・」
神様「神勅。 泉源神社の主神である幼女神を神力不足により解任、キー子神を新たな主神として任命する。 最高神神様から神勅を申し伝えた」
幼女神「!?」
神様「じゃ、そういう事で」
幼女神「まて! キー子にはまだ早すぎる! アイツはまだワシの神使で教えていないことも沢山ーーー」
神様「さっき神勅出してキー子ちゃんを神籍に入れたから問題ないし」
幼女神「神籍じゃと!? お前・・・ 勝手に何をしているのじゃ!!」
神様「今のアンタよりキー子ちゃんの方が神力高いんだし、当然でしょ」
幼女神「・・・・・・」グヌヌ
神様「世代交代だよ〜 お疲れちゃん。 これからはキー子ちゃんが主神、幼女はさっさとここから出て行くこと」
幼女神「きさま・・・」
神様「」チラッ
幼女神「?」
446: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:21:30 ID:qQYGK.Oo
ちょ、キー子さん落ち着いて!
は、放して下さい!
神様「いいタイミング」ニヤッ
幼女神「・・・お前、まさか!」
バンッ
キー子「最高神様!」
神様「おや? 主神様の登場か」
キー子「酷すぎます! 幼女神さまは・・・ 皆のことを思って温泉を作っているのに・・・」ワナワナ
神使「キー子さん・・・」
447: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:22:33 ID:qQYGK.Oo
キー子「私は幼女神さまから離れません! この神社の主神様は幼女神さまで、私はそのお付きです!」
神様「ほぉ」ニヤリ
幼女神「バカ! キー子、余計なことを喋るな! このクソガキは何か企んでーーー」
神様「今、この神社の主神はキー子ちゃんだ。 神勅宣言はしなかったが、この社においては同等の力を有す」
幼女神「くっ!」
神様「その主神がなんて言った?」
幼女神「お前・・・」
448: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:24:03 ID:qQYGK.Oo
神様「なんと! 神力の少ない幼女を主神にすると! しかし、この幼女は神力が神宮規定以下の量しかない」
神様「どうすれば良いんだー。 泉源神社の主神が発した神勅には逆らえないしー」ウーン
キー子「・・・あの」
神様「あっ! キー子神が手に持っているのは神力が詰まった神体!」
神様「そうか! それを幼女が取り込めば主神認定分の神力が溜まるということか!」
キー子「・・・最高神様?」
神様「なに!? しかも毎日その神体分の神力量が手に入るって!?」
神様「さすが、キー子神! 準備はすでに出来ていたと!」
神様「素晴らしい作戦! 私もそれに乗ろう!」
キー子「・・・・・・」ポカン
神使「神様・・・ 棒読み過ぎるんですが・・・」
449: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/18(木) 23:24:53 ID:qQYGK.Oo
神様「おい、幼女。 主神様からアンタの神力を上げるように言われたぞ。 さっさと取り込んで神力上げろ」
幼女神「んがー! なんという回りくどいことを!!」ジタバタ
神様「最高神と主神からの命だ。 神宮規定でお前は逆らえないし言うこと聞いておけ」
幼女神「こんな下らない仕込みを見抜けなかった自分が悔しぃー!!」ジタバタ
神様「心ばっか読んでるからだ。 ざまー」ニヤッ
幼女神「んがー! んがー!」ジタバタ
450: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 07:56:34 ID:1/NsOG7.
おつ!
神ちゃんすごいね!
451: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 16:11:20 ID:lnuZnarA
さすがだ
452: 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/05/19(金) 22:57:05 ID:WOLPTBLs
ご褒美
つ 全国の牡蠣の詰め合わせ
ーーー 本殿
キー子「では、幼女神さま」
幼女神「ふん!」プイッ
神様「おい、往生際が悪いぞ。 あんまりダダをこねてるとママ許しませんよ?」
幼女神「うっさいわ! 誰がママじゃ!」
神様「そうですか、幼女神さまはキー子ちゃんの神勅を無視する気ですね? 見損ないました」
幼女神「うっ・・・ わ、分かったわ! しかし何じゃこの神体は」
神様「あ? 現代の職人が腕によりをかけて作り上げた唯一無二の工芸品だぞ? 文句あるのか?」
幼女神「これは・・・ キー子ではないのか?」
神様「この地に相応しい神体だろ? みんな大喜びでコレに神力入れてたぞ?」
キー子「・・・ぅぅっ///」
455: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/24(水) 01:31:40 ID:ZOdeniU2
神様「いいから早く手を出せよ」
幼女神「ったく」スッ
神様「キー子ちゃん、よろぴこ」
キー子「は、はい」スタスタ
幼女神「?」
キー子「善意ある神々から頂きし神力を我が主神である幼女神さまへ解放されたし」
ポワッ
幼女神「キー子・・・ お前・・・」
神様「さっき言っただろ、キー子ちゃんは神籍に入ったの。 神力操作位は扱えるようになってるの」
幼女神「そうか・・・」フッ
456: ◆8YCWQhLlF2 :2017/05/24(水) 01:32:52 ID:ZOdeniU2
ポワポワ ポワポワ
幼女神「ふむ。 これでいいか?」
一同「・・・・・・」
幼女神「なんじゃ、皆してアホずらしおって」
キー子「幼女神さま・・・ ですか?」
幼女神「あ? 何を言っておるのじゃキー子」
神使「神様が二人!?」
幼女神「? なんか背が伸びた気がするのぉ」
神様「随分と成長・・・ いやアンタからしたら若返ったのか」
神使「神様とうり二つですね」
幼女神「ふむ。 懐かしい感じじゃ」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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