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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part60
672: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:09:55 ID:aQJFW2mY
ーーー 昼
神主「私は一度、本あにあに神社に戻りますので」
神様「ばれない?」
神主「山巫女様は深夜0時に現れるので、それまでは本殿には誰も立ち入りません」
巫女「まだ神ちゃんさんは本殿で縛られていると思っているはずです」
神主「出発は何時頃です?」
神様「夜8時くらいかなぁ〜」
神主「それまでには戻ります。 巫女ちゃん、こっちは頼んだよ」
巫女「うん!」
神主「では、後ほど」スタスタ
巫女「そうしましたら、お二人は客間でゆっくりしていて下さい」
神様「ほい」

673: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:10:54 ID:aQJFW2mY
ーーー 客間
神様「うへ〜 眠い・・・」ゴロンッ
神使「神様?」
神様「ん〜?」
神使「軽はずみな行動を取ってしまい、申し訳ありませんでした」
神様「あ〜 気にすんなって」
神使「しかし、神を祓う行為など・・・」
神様「大丈夫だよ。 神を祓うとか言ってもただの神力だし」
神使「これからは、もう少し慎重に行動いたします」
神様「そんな事しなくても良いって。 それよりもだ」
神使「?」

674: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:12:22 ID:aQJFW2mY
神様「私を警察に通報したやつがいるんだよ」
神使「・・・・・・」
神様「誰だ?」
神使「すいません」ドゲザ
神様「やっぱりお前かよ・・・」
神使「K7の議事録に四柱結界の事が書いてあるのを読んで、神様が知らずにまたやらかすと大変だと思ったもので・・・」
神様「やらかすって・・・」
神使「これ以上神様の減給が増えると、ローンに影響しますし・・・」
神様「・・・嫌な事を思い出させるなよ」
神使「本当に申し訳ありませんでした」

675: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:14:19 ID:aQJFW2mY
神様「まぁ、そのおかげで山巫女の存在も分かったし良いんだけどさ」
神使「神様、山巫女様の事何かお分かりになったんですか?」
神様「いや、まだ推測だけどね〜」
神使「?」
神様「疲れたし、時間まで寝る」ポイポイ
神使「・・・・・・」
神様「下着姿が落ち着くの! 本当は裸になりたいのを譲歩してやってんの!」
神使「せめて腹巻きだけでも」スッ
神様「・・・お前、なんで私の腹巻き持ってんだよ」
神使「神宮のA子ちゃんから先日宅急便で・・・」
神様「A子ちゃんが!?」
神使「神様は冬に必ず巫女装束の下にこの腹巻きを着けて仕事をしているから、と書いてありました」
神様「ばらさないでよA子ちゃん・・・ 地味に恥ずかしいから・・・///」

676: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:15:29 ID:aQJFW2mY
ーーー 夜
神使「神様? 神様」ユサユサ
神様「んぁ・・・」ポケー
神使「夜7時30分です。 そろそろ起きた方が・・・」
神様「んあ〜 そうね」ムニャムニャ
神使「巫女装束でおはしら山に行きますか?」
神様「お前に買ってもらった装束も着る」
神使「腹巻きは?」
神様「いらねーよ!」


677: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:16:48 ID:aQJFW2mY
ーーー 社務所
神使「お待たせいたしました」
神様「おっ、神主君も戻ってきてるね」
神主「はい」
神様「村の監視はいなくなった?」
巫女「先ほど帰ったのを確認しました」
神主「村の人たちは、夕食を取って本あにあに神社へ向かうはずです」
神様「んじゃ、おはしら山へ行きますか」

678: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:17:48 ID:aQJFW2mY
 テクテク
神様「ねぇ、一つ聞いても言い?」
巫女「私ですか?」
神様「なんで私を助けたの?」
巫女「何となく・・・ 神ちゃんさんを助けないと、と・・・」
神使「何かそう思う理由などがあったんですか?」
巫女「・・・お二人はどのようなご関係なんです?」
神様「私と犬ころ?」
巫女「はい」
神様「神宮の巫女と・・・ 神職だっけ?」

679: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:20:07 ID:aQJFW2mY
巫女「それ、嘘ですよね?」
神様「・・・・・・」
巫女「神ちゃんさん、神使先生の事凄く大切に思ってらっしゃる感じがして・・・ 同僚以上の関係というか」
神様「私が? これ犬ころだよ?」
巫女「神使先生が寝込んでいるとき、ずっと寄り添って・・・ 普通あそこまで出来ませんよ?」
神様「・・・・・・」
巫女「神使先生も、神ちゃんさんをとても大切になされていましたし」
神使「・・・・・・」
巫女「あっ、別に正体を詮索しようとは思ってませんから!」
巫女「神ちゃんさんがいなくなった時、神使先生とても心配そうでしたので・・・ それが理由でしょうか」
神様「・・・・・・そう」

680: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:21:12 ID:aQJFW2mY
神様「で? 神主君は?」
神主「巫女ちゃんが神ちゃんさんを助けたのであれば、それ以上の理由は必要ありません」
神様「いいね〜 男だねぇ。 犬ころ、メモ」
神使「メモしてどうするんですか・・・」
神様「私をおはしら山へ行かせた理由は?」
神主「私にも分からないのですが・・・ 近寄りがたい雰囲気が・・・」
神様「え? 私そんなに怖かった?」
神主「ご装束を着た神ちゃんさんが・・・ その、とても神聖に見えたもので」
神様「犬ころ、メモ」
神使「・・・・・・」

681: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:22:34 ID:aQJFW2mY
ーーー おはしら山
巫女「この場所で大丈夫ですか?」
神様「オッケ〜」
神使「念のためお祓い用の用具を持ってきましたが、準備した方が良いでしょうか?」
神様「あ? そんなのいらないよ」
神使「では、どうやって・・・」
神様「神の力だよ、神使君や」
神使「でも神様、神力が・・・」
神様「これ」スッ

682: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/20(木) 22:24:48 ID:aQJFW2mY
神使「それは、神様の昔の神力が入っているお守りですか?」
神様「そうそう」
神使「しかし、そこには少ししか神力が無いのでは?」
神様「まぁ火種みないな物だよ。 一旦火を入れれば燃える物はここに沢山ある」
神使「?」
神様「まぁ、見てろって。 神主君と巫女ちゃんは少し下がっていてね」
神主「はぁ・・・」
巫女「何が始まるんですか?」
神様「イッツ ショータイム!」

683: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/20(木) 22:38:39 ID:uwmeiqgU
ショータイムだ!

684: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/20(木) 23:06:31 ID:DN3t0FYU
神使君、アクション!

685: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/21(金) 01:56:32 ID:pg/fR9H2
神ちゃん頑張れ

686: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/21(金) 04:01:37 ID:26EahQ9A
イッツァ グランドフィナーレ!!

687: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/21(金) 15:05:10 ID:G0KvUy6.
第三次世界対戦だよ
おつ

688: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:32:04 ID:prnkP22A
神様「お守りに封印されし我が神力を解放す」
 ポワ
神様「この地に宿りし神力と我が力を同期せよ」
 ポワポワ
神様「・・・よし、っと」
神使「終わり・・・ ですか?」
神様「あ? これからだよ。 ビックリして腰抜かすなよ?」ニヤッ
神使「?」
神様「犬ころ、私の隣に来い」
神使「・・・はい」スタスタ

689: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:33:48 ID:prnkP22A
神様「よく見ておけ。 私の力を」
神使「神様の・・・ 力・・・?」
神様「我! 神力を解放す!」
 ボー
神使「!?」
巫女「え!? 神ちゃんさんが・・・ 光ってる・・・」
神主「そんな・・・」
神様「我、おはしら山を御する代理神なり! 我と同期しこの地に宿る神力の片鱗を見せよ!」
 ゴゴゴゴ
巫女「地震!?」

690: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:35:19 ID:prnkP22A
 ボワーン
神主「山が・・・」
巫女「すごい・・・ 一面光ってる・・・」
神使「・・・・・・」
神様「思った以上に神力が漏れ出してるな・・・」チッ
 ゴゴゴゴ
神様「神使」
神使「・・・・・・」ポケー
神様「おい! 狛犬の神使!!」
神使「!? は、はい何でしょう」
神様「私が神力放出を封印した後、山のどこかが一瞬強く光るはずだ。 見逃すな」
神使「分かりました」ゴクリ

691: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:36:25 ID:prnkP22A
 ゴゴゴゴ
神様「我、天を制し地を制す者なり! その力を持って我に御されし神力の封印を命ず!!」
 ゴゴゴゴ
神様「四柱結界! 第三柱神力封印!!」
 ゴゴゴゴ
 バリバリッ!
巫女「キャッ!」
神主「雷!?」


692: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:37:00 ID:prnkP22A
 ピカッ
神使「!? 神様、右14時の方向です!」
神様「・・・あれか」チラッ
 ゴゴ…
 ゴ…
巫女「・・・・・・」ポカーン
神主「・・・・・・」ポカーン

693: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:37:52 ID:prnkP22A
 シーン
神様「ふぃ〜 もう大丈夫」
神主「あの・・・ 今のは一体・・・」
巫女「神ちゃんさんって、もしかして・・・ 神さま?」
神主「神さま!?」
神様「神宮の女神!“かわゆい神ちゃん”とは私の事だ!」フンスッ
巫女「そんな・・・」
神主「神なんて・・・ 本当に存在していたんですか!?」

694: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:39:20 ID:prnkP22A
神使「すごい・・・」
神様「おっ、神使君もようやく私の事を見直してーーー」
神使「神様の後ろに後光が・・・」
神様「ん?」
 ポワポワ

695: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:40:16 ID:prnkP22A
神様「あ〜 ちょっと強めの神力使ったから、まだ光ってるね」
神使「神様こんな凄い力を使えたんですね・・・」
神様「昔の私はこんなレベルじゃないぞ?」
神使「!?」
神様「それより、さっき光った場所ちゃんと覚えてるか?」
神使「え? あっ、はい」
神様「そこに第三柱がある。 位置を正確に記録しておけ」
神使「分かりました・・・」

696: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:41:29 ID:prnkP22A
神様「あと、おでこ貸せ」
神使「おでこ? 私のですか?」
神様「お前の厄を取り除く」
神使「・・・はい」
神様「・・・私のデコが届かないからちょっとしゃがめ」
神使「すいません」スッ
神様「・・・ん」ピトッ
神使「!?」
神様「我、汝に付きし災いの元となる厄を祓いその身を清める・・・」ボソッ
ポワポワ
神様「よし、これでオッケー」
神使「・・・あ、ありがとうございます///」

697: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:42:23 ID:prnkP22A
神様「?」
神主・巫女「・・・・・・」フカブカ
神様「あっ、そういうの苦手なんで・・・ やめてもらって良いっすか?」
神主「まさか、神ちゃんさんが神さまだったなんて・・・」
巫女「今までの無礼お許し下さい!」
神様「二人ともさぁ、勘違いしてるよ?」
神主・巫女「え?」
神様「神は別に偉くないの」
神主「そんな事は・・・」

698: ◆8YCWQhLlF2 :2016/10/22(土) 15:43:01 ID:prnkP22A
神使「神様? 一応体裁というのもございますし・・・ 威厳も必要かと思うのですが・・・」
神様「あ? そんなの人が勝手に決めただけだろーが」
神使「そうかも知れませんが・・・」
神様「嫌いなの! そういうのは!」
神使「・・・・・・」ハァ
神様「さて、次は山巫女ちゃんの所に行きますか! あんまり行きたくないけど・・・」

699: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/22(土) 18:06:35 ID:lJW94k5o
更新乙!
神ちゃんかっけぇ!!

700: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/22(土) 22:05:30 ID:WgkYdUMk
牡蠣に肉に色々食べてパワーアップだ

701: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/22(土) 22:08:34 ID:nEeQRMgQ
そのとき ふしぎなことが おこった!

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