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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

Part148

282: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:42:15 ID:hRNH.azU

――― 本殿裏


少女「きゃっ!」ドサッ

盗人「おら! 大人しくその土器を渡せ!」ゲシッ

少女「何で今日・・・ 明日じゃないの・・・?」

盗人「何言ってんだ? まぁ明日にしようとは思っていたが予定変更だ」ニヤッ

少女「そんな・・・」

盗人「大勢居れば安心だとでも思ったのか? 隙だらけだったぜ?」

少女「これはこの社に必要な物なの! 絶対に渡さない!」ギュ


283: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:43:19 ID:hRNH.azU

盗人「ふざけんじゃねーぞ! 良いから渡せ!!」ゲシッ

少女「嫌ー!!」

盗人「ったく、これ以上大声出されると面倒だな」

少女「うそ・・・」

盗人「どっちにしろ顔を見られちまってるしな」ニヤッ

少女「嫌・・・ ここまで来たのに・・・」


少女「やっと・・・ ここまで・・・」


 ドカッ


284: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:44:03 ID:hRNH.azU


 ガシャーン


盗人「あ~あ 土器が粉々じゃねーか」チッ

盗人「ま、これだけありゃ良いか」


 少女ー!


盗人「チッ、流石にバレるわな。 急いで逃げるか」タッタッタッ


285: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:44:46 ID:hRNH.azU

――― 参道


 盗人「」タッタッタッ


神使「神様! あの男!」

神様「!?」クルッ

神使「私は男を追いかけます」

神様「頼んだ! 何をしてでも捕まえろ!」

神使「承知です!」タッタッタッ


286: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:45:40 ID:hRNH.azU

――― 本殿裏


神様「おい、少女ちゃんは!!」タッタッタッ


継姫「・・・・・・」

少女「」グタッ


神様「!?」

継姫「運命には逆らえぬ・・・ そんな事は分かっていたのに・・・」ガクッ

神様「・・・・・・」

継姫「救ってくれるのではなかったのか? 少女は死なないのではなかったのか!!」

神様「・・・・・・」


287: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:46:35 ID:hRNH.azU

継姫「それがお前達のやり方・・・ この場所を・・・ 少女が守ってきたこの場所を奪い・・・」

継姫「挙げ句の果てに・・・ 我からも大切な少女を奪いおって!」


継姫「恥を知れ」ギロッ


神様「あの・・・ ツグ?」

継姫「お前の顔など見たくない。 去れこの下衆―――」


ゴツン

継姫「痛い!」


288: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 00:47:47 ID:hRNH.azU

少女「さっきも言ったでしょ? 偉そうにしちゃダメだって」

継姫「少女!? え? あれ?」

少女「何よ」

継姫「少女は死んだ也よね?」

少女「そうなの? 生きてるみたいだけど。 まぁ、結構蹴られてあちこち痛いけど」


神様「計画通り」ニヤッ

少女「計画?」

継姫「ど、どういう事也や?」

神様「運は我らに味方したナリ!」ウヒャヒャ


290: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:25:07 ID:hRNH.azU

――― 本殿前


 神使「神様~」タッタッタッ


神様「おお、犬ころか。 って本当に犬ころの姿じゃん」

少女「ちょっと、何あれ!?」

継姫「狼? いや、見たことない動物也や」

神様「うちの神使君って狛犬なんっすよ。 凄くないっすか?」

少女「あれって神使さんなの!?」


291: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:26:14 ID:hRNH.azU


 タッタッタッ

神使「盗人の足が速くこの姿で追いかけて捕まえた物で、すみません」

神様「お前、いくら何でも口に咥えて連れてこなくても・・・」

神使「誰にも見られていないのでご安心を」

神様「んじゃ、ご褒美にそいつを餌にして良いぞ」

少女「まさか食べるの!?」

神使「食べません」


 ボンッ


継姫「お~ 姿が戻った也や」

少女「驚いたわね・・・」


292: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:27:17 ID:hRNH.azU

神様「盗人は気絶してるな」

神使「流石にあの姿を見たので・・・ ビックリしたんだと思います」

神様「まぁ良くやった」

神使「この盗人はどうされます?」

少女「日本刀ならすぐ持ってくるけど」

継姫「我にもやらせてくれ也。 長年の恨みがある故、細切れにしたい也」

神様「まあ待てって。 コイツの件は後回し、取りあえず木に括り付けておけ」

神使「分かりました」


293: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:28:22 ID:hRNH.azU

神様「さてと、んじゃ次の計画に移りますか」

継姫「おい、その前に少女の件について詳しく話をする也」

少女「私殺されたみたいなんだけど、どうして生きているの?」

神様「そんなの決まってんじゃん、人じゃないからだよ」

少女「あら、とうとうゾンビになっちゃったのかしら。 まぁ悪くはないわね」

神様「少女ちゃんて人間辞めたいの?」

継姫「勿体を付けずにさっさと言うなり」

神様「少女ちゃんは神になったのでした」

一同「え!?」


294: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:29:33 ID:hRNH.azU

少女「ちょ、どういう事? 私が神に!?」

継姫「おい、貴様はやって良い事と悪いことの区別もつかぬ也か? あ?」

神様「ちょ、ツグちゃんマジ切れはダメだって・・・」

神使「きちんと説明して下さい」

神様「いや、さっきツグを実体化させるときに神力が少女ちゃんにも流れ込んだんだよ」

少女「あの時に?」

神様「ま、こうなることを予見した私の先見の明ってところだね」ウヒャヒャ

神使「そういえば、少女さんが仲介すると言った時に神様一旦止めようとしてましたね」

神様「・・・・・・」


295: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:30:34 ID:hRNH.azU

神使「まさか・・・」

神様「思惑通りだよ? 最初からこうなることを確信してたの」アセアセ

継姫「貴様・・・ そんなヘマのせいで我の大切な少女を」ワナワナ

神様「ヘマじゃないし! 運が良かっただけだし!」

継姫「もっとタチが悪い也!」

少女「まぁ、結局助かったんだし結果オーライって事で良いんじゃない?」

神様「さすが少女ちゃん。 話が分かる」

少女「ツグもお礼を言ったら? これで時間を戻さなくても済むんだし」

継姫「ありがとう也。 お帰りはあちらとなります、さようなら」

神様「私も帰りたいんだけどさぁ、ここで終わったら色々とマズいんだよ」

神使「どういう事です?」


296: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:31:36 ID:hRNH.azU


 ギー


一同「?」クルッ


忍神「う~・・・」ヨロヨロ

神様「お~ 忍神、復活したか」

忍神「何とか・・・ 神力の方は回復させましたが・・・」

神様「どうやって? ほとんど吸い取ったと思うんだけど」

忍神「忍びに伝わりし秘伝の回復薬がございますので」

神様「ナイス! さすが忍びは違うねぇ~」

忍神「何やら悲鳴が聞こえた気がしましたが、今はどのような状況で?」キョロキョロ

神様「これから少女ちゃんを神にするところ」


一同「は?」


297: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:32:53 ID:hRNH.azU

神使「あの、神様? 先程少女さんはすでに神になったと仰いましたよね」

少女「ちょっと言っていることが矛盾しているわね。 頭大丈夫?」

継姫「どさくさに紛れ小賢しい手段で神にしたと言ってた也。 頭大丈夫也か?」

神様「おっと、総攻撃ですね」

神使「当然です」

神様「まぁ何というか、少女ちゃんに入っている神力はツグ寄りの力だから」

少女「どういう事?」

神様「さっき神体から放出した神力はツグの力に合うように波長を変換して流し込んだ物なんだわ」

神使「それは、少女さんが継姫様と同じ人守になったという事ですか」

神様「大体そんな感じ」

少女「なるほどね。 何となく理屈は分かったわ」

継姫「では少女は神にならずとも良いではない也か! 少女は我と同じ也~」


298: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:33:46 ID:hRNH.azU

神様「いやダメだ。 私もそれで良いとさっきまでは思ったんだけど」

一同「?」

神様「ツグに付く元になる人間がいなくなる」

継姫「あっ」

神様「このままだとツグちゃん消えちゃうの」

継姫「・・・・・・」

神使「だとすると、少女さんも消えてしまうのでは?」

神様「少女ちゃんは私の握らせたお守りの効力で、すぐに消えることはないと思うけど」

少女「ツグが消えるのは困るわね。 それだけは絶対避けないと」

継姫「少女・・・」


299: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/19(火) 22:34:57 ID:hRNH.azU

神様「神宮から補助金も下りなくなるね」

少女「それが一番困るわね」

継姫「少女・・・ 我よりも補助金の方が大切とか酷い也・・・」ウルウル

少女「冗談よ」フフッ

神使「では、早く少女さんを神にしないといけませんね」

少女「でも、神力とやらを供給するものがないといけないんでしょ?」

神様「あるじゃん、そこに」

一同「あ!」クルッ


忍神「?」


300: 以下、名無しが深夜にお送りします :2020/05/20(水) 06:46:49 ID:hjhYxDKQ
忍神ちゃん逃げて~


301: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:36:22 ID:gMb2CiJA

神様「忍神、回復して早々悪いがおまえに新たな仕事がある」

忍神「どのような内容で」

神様「手を出せ。 お前にしか出来ない任務だ」キッ

忍神「仰せのままに」スッ

神様「少女ちゃん、私の手を握って」

少女「これで良いかしら?」ギュッ

神様「は~い、歯を食いしばって~」

忍神「?」

神使「またですか・・・」


302: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:37:42 ID:gMb2CiJA


神様「秘技! 神力譲渡!!」


 ポワポワ


忍神「神様! ちょ、待っ!! ウギャギャギャギャー!!」ビリビリ

神様「大丈夫! 私の知ってる忍びはそんなにヤワじゃない!!」


 ポワポワ


神様「は~い、終わりナリ!」

忍神「ふへっ・・・」フラフラ


303: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:38:27 ID:gMb2CiJA

神様「やっぱお前すげーよ。 忍びすごい」

忍神「お役手に立てて・・・ 光栄・・・ です・・・」バタリ

神使「忍神様・・・」

少女「ねぇ、忍神さんが干からびてるけど大丈夫?」

継姫「なんたる鬼畜・・・ 恐ろしい也」ゾッ


神様「少女ちゃん、気分はどう?」

少女「あまり変わらない気もするけど・・・ でも」ジー

神様「?」


304: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:39:46 ID:gMb2CiJA

少女「なるほど。 やっぱり神宮の神さまって凄いのね」フッ

神様「よせやい、そんな面と向かってかわゆいなんて言われたら照れちゃうって」

継姫「そんな事、一言も言っていない也」ジトー


少女「それにツグも・・・ 驚いたわ」

継姫「?」

少女「あなたも凄いのね。 今まで神の力なんて見えなかったから」

継姫「そんな面と向かって立派だなんて言われたら照れる也よ///」

神様「そんな事、一言も言ってないナリ」

継姫「だからいい加減に真似をするのを止める也!」


305: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:40:42 ID:gMb2CiJA

神様「まあ神の力が認識できるって事は少女ちゃんは神になったって事さね」

継姫「我の力を神の力と一緒にするでない、穢らわしい」プイッ

神様「おや~ 神になった少女ちゃんにそんなこと言ったら可哀想だと思うけどな~」

少女「ツグ・・・ あなた私のことが嫌いになっちゃったのね・・・」

継姫「ち、違う也! そういう意味で言ったのでは・・・」オロオロ

少女「ふふっ、冗談よ」

継姫「貴様! いつか必ずその座から蹴落としてやるから覚悟しておく也よ!」

神様「何で私に八つ当たりするんだよ・・・」


306: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:42:31 ID:gMb2CiJA

神様「ま、これで一件落着ですな」

神使「いささか順番が逆だった気もしますが」

少女「神にしてくれって頼んだのは私だし、順番なんて問題にもならないわ」

神様「やっぱ少女ちゃんは話が分かる。 神の素質ありすぎ」

継姫「少女、此奴はおだてて自分の失敗を帳消しにしようと考えるだけ也。 真に受けるでないぞ」

神様「おっと、やっぱツグには神の素質はないな」

継姫「こちらから願い下げ也。 だれが神なぞ相手にするか」プイッ

少女「ツグ・・・ 何だかんだ言ってやっぱり私のことが嫌いなのね・・・」

継姫「ち、違っ! あー! もーイラつく也!!」ジタバタ

少女「面白い」フフッ

継姫「貴様! 絶対耳を齧りに行くから覚えておく也よ!!」

神様「だから何で私に矛先を向けるんだよ・・・」


307: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:43:48 ID:gMb2CiJA

少女「流石に少し疲れたわね」

神様「そうね、んじゃ戻りますか」

神使「その前に、あの盗人はいかがすればよろしいでしょうか」

神様「あ~ 忘れてた。 食べても良いけど証拠は残さず全部食えよ」

神使「ですから食べませんってば」

神様「ってか何でアイツは土器なんか盗もうとしてたんだ?」

少女「あの土器はちょっと変わった物で出来ているの」

神使「粘土とかではないのですか?」

少女「今では絶滅したとされる植物が含まれていて、それが目的らしいわ」

神使「人の命を奪うほど希少な植物なのですか?」

少女「幻覚作用の強い・・・ 麻薬と同じ作用があるの」

神様・神使「はい!?」


308: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:44:52 ID:gMb2CiJA

少女「絶滅した植物だから厳密には違法ではないんだけどね」

神使「つまり法に引っかからない新たな麻薬が作れる可能性があの土器にはあると」

少女「そうね、ちなみにその植物の種も壺の中に入れてあったの」

神様「マジかよ・・・」

少女「たぶんその男が持ってるんじゃない? さっき見たら種を入れておいた袋が空だったし」

神様「犬ころ、調べて」

神使「はい」

神様「少女ちゃんって、もしかしてそれ栽培してるの?」

少女「私はしてないけど・・・」プイッ

神様「?」


309: ◆8YCWQhLlF2 :2020/05/20(水) 21:45:54 ID:gMb2CiJA

神使「神様、これを見て下さい」ゴソゴソ

神様「それがタネ?」

神使「男のポッケに入っていたんですが、アサガオの種に似てますね」

神様「・・・・・・。 これって、もしかしてアレ?」

少女「さぁ、何のことかしら? 私は神事用のチョウセンアサガオ似の花しか知らないわ」

神様「まぁそういう事にしておいた方がよさそうだね・・・」

神使「この男は警察に引き渡しますか?」

神様「う~ん・・・」

少女「出来れば内密にしておいてもらえると助かるんだけど」

神様「あっ! 良いこと思いついた」

神使「・・・それ絶対良いことではないですよね」

神様「神ちゃんショーでも開催しますか」ニヤリ


310: 以下、名無しが深夜にお送りします :2020/05/21(木) 20:36:37 ID:bb1mEZCI
オマルに乗せちゃえ