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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part136
838: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/21(日) 01:59:31 ID:fjPKYnzQ
ーーー 数分後
神様「イ〜ヤ〜だ〜」ジタバタ
少女「ダメです。 神ちゃんさんには、これからたっぷりと聖職者の本分を教えて差し上げます!」
神様「私は巫女! シスターじゃなーい!」ジタバタ
少女「根底は同じようなものです」
神様「違うから! そもそも私は宗教とか興味ないし!!」
少女「巫女さんがそんな事を言ってはいけません。 やはりご自分の立場が分かっていないようですね」
神様「それに何でイスに縛られてるんだよー」ジタバタ
少女「今日のノルマが終わるまでは辛抱して下さい。神もお喜びなると思います」ニコッ
神様「イスに縛って喜ぶとかドSかよ!!」

839: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/21(日) 02:00:10 ID:fjPKYnzQ
うさー「う〜 神使君どうしよう」
神使「教育係の役割が逆転してしまいましたね・・・」
うさー・神使「・・・・・・」
うさー「まぁ、良いっか!」ニコッ
神使「そうですね」ニコッ
神様「おい、そこの二人! 何意気投合してんだよ! 助けろー!!」ジタバタ

840: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/21(日) 02:01:18 ID:fjPKYnzQ
ーーー 翌日
神使「様子はどうです?」
うさー「凄いスパルタだよ」
少女「では、エノク書からとても重要な最後の審判を紐解きます」
神様「自然のエノキって傘がデカいんだよね・・・」フフフ
神使「神様かなり弱ってますね・・・」
うさー「目に生気が無くなってるね」

841: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/21(日) 02:02:35 ID:fjPKYnzQ
ーーー 夜
少女「お疲れ様でした。 今日はここまでにしましょう」
神様「メシア・・・ ラッパ・・・」ピクピク
少女「続きは明日の朝食後、朝4時から始めます」ニコッ
神様「あっ、あの光る箱は何だろう〜 まって〜 もう1回ラッパ聞かせて〜」フラフラ
神使「何か見えちゃいけない物が見えているようですね・・・」
うさー「神ちゃんラッパの音聞こえちゃったのかなぁ〜?」

842: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/21(日) 02:04:17 ID:fjPKYnzQ
ーーー 深夜・神様の部屋
神様「はぁ〜 この宿題全然わかんねーよ・・・ 何だよ7章13節って・・・」
神様「・・・・・・。 しゃーねーな、本借りてくるか」トテトテ
ーーー ウリエルの部屋
トントン
神様「入るよ〜」ガチャッ
神様「ん? ウリボーいねーじゃん。 トイレか?」キョロキョロ
神様「うわ〜 部屋の中なんもないじゃん。 よくこんな部屋で生活できるな」
神様「・・・・・・。 机の上に置かれた1枚の手紙・・・」ニヤッ
神様「私へのラブレターですね。 分かります」ペラッ
神様「どんな愛のメッセージがーーー」
神様「・・・・・・」


844: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:28:54 ID:kOwmecs.
ーーー 数日後
ガチャ
神様「」トテトテ
神使「あっ、神様おはようご・・・ ざ・・・」
うさー「げっ!」
神様「皆様おはようございます」ニコッ
うさー「どうしたの神ちゃん! その格好!」
神様「何がですか?」
神使「それは、修道女の・・・」
神様「私、シスターかわゆーいカミーとして心を入れ替えまして」オホホ
うさー「う〜 神ちゃんが気持ち悪い!」
神様「シスターうさー? 朝からご冗談が過ぎますよ?」トテトテ

845: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:30:14 ID:kOwmecs.
ゲシッ
うさー「痛い!」
神様「あら、大丈夫ですか!? 足が当たってしましました。 申し訳ありません」
うさー「だ、大丈夫だよ」スリスリ
神使「?」
ガチャ
少女「おはようございます、皆さん」
神様「おはようございます。 天使ウリエル」
少女「まだ正式な天使ではないのでウリエルで良いですよ」ニコッ
神様「はい。 では朝食の準備でもいたしましょう」
少女「私もお手伝いします」
神様「皆様、準備が出来ましたらお呼びいたしますので」ペコリ
バタン

846: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:31:15 ID:kOwmecs.
神使・うさー「・・・・・・」
うさー「う〜 神ちゃん洗脳されちゃったのかなぁ?」
神使「まぁ、良いのではないでしょうか?」
うさー「え〜!? 良いの?」
神使「それよりうさーさん、明日ははさまれ神社の建立祭ですよね?」
うさー「あー、うん」
神使「ウリエルさんは?」
うさー「丁度、明日は本教会の方へ出かける用事があるみたい」
神使「そうですか。 では準備は私がしておきますので、明日は主神としてよろしくお願いします」
うさー「緊張するなぁ〜」
神使「大丈夫ですよ。 ウサ之神さま」ニコッ
うさー「わかった! がんばる!」

847: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:32:16 ID:kOwmecs.
ーーー 翌日
少女「それでは留守中よろしくお願いいたします」ペコリ
神様「特に犬こ・・・ 神使さま」ニコッ
神使「はぁ・・・ といいますか、神様も一緒にお出かけになるんですか?」
神様「私がいないと始まりませんので」オホホ
神使「口調が修道女というかお嬢さまキャラになってますが・・・」
少女「それでは、行って参ります。 帰りは遅い時間になると思いますので」
バタン
うさー「ウリエルちゃん行った?」コソッ
神使「はい、神様と一緒に出られました」
うさー「さすがにこの格好は見せられないしね」ハハハ

848: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:33:32 ID:kOwmecs.
神使「随分とご立派なご装束ですね」
うさー「う〜 猫神からお祝いにもらってんだけどゴワゴワして動きづらいよ〜」
神使「すぐ慣れますよ」
うさー「じゃ、建立祭の準備しようか」
神使「はい。 あっ、そういえば祓いで使う用具が見当たらなかったのですが」
うさー「あ〜 地下にあるよ。 今取ってくるね」テクテク
神使「私が取ってきますから、うさー様は御支度を」
うさー「大丈夫だって、ってうわー!」ゴロゴロ
ズドン
神使「うさー様!」

849: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:34:30 ID:kOwmecs.
ーーー 教会前
少女「それでは行きましょうか、シスターカミー」
神様「やべ、飴ちゃん忘れた」
少女「?」
神様「あっ、いえ・・・ 聖書を忘れてしまいまして! すぐ取って参ります」
少女「時間はありますから慌てなくても大丈夫ですよ」ニコッ
神様「すいません」タッタッタッ
ギー
神様「あぶね〜 素が出るところだった・・・」テクテク
 う〜 う〜
神様「?」

850: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:35:21 ID:kOwmecs.
ーーー 教会内
神使「大丈夫ですか! うさー様!」
うさー「う〜・・・」
神様「おい、どうしたんだよ」スタスタ
神使「あっ、神様」
うさー「地下に行こうとしたら階段から落ちちゃって」
神様「大丈夫か?」
神使「お怪我は? 立てますか?」
うさー「足挫いちゃったみたい」
神使「今日の建立祭、延期にした方が良さそうですね」
神様「・・・・・・」
うさー「う〜」

851: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:36:10 ID:kOwmecs.
神様「おい、何か書くもの持ってるか? あと紙」
神使「祭儀で使う筆ペンと奉書紙でしたら」スッ
神様「詩人かよ、まぁ良いや貸せ」
神使「どうされるんです?」
神様「手紙だよ」カキカキ
神使「手紙?」
神様「ちょっと待ってろ、動くなよ! すぐ戻ってくるから!」タッタッタッ
神使「ちょ、神様!?」

852: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/22(月) 23:37:11 ID:kOwmecs.
ギー
少女「シスターカミー、聖書はありましたか?」
神様「すみませんウリエル。 先に試験会場の方へ行って下さい」
少女「!? どうして試験だって事知っているんですか!? 誰にも言っていないのに!」
神様「この手紙をミカエルに」スッ
少女「!? 神ちゃんさんミカエル様を知っているんですか!?」
神様「詳しくは後で」
少女「・・・・・・。 何かあったのですか?」
神様「え〜と・・・ 私は神を助けないと」
少女「神!? でしたら私もーーー」
神様「行って。 ウリウリが戻ったら神も心配するから」
少女「・・・・・・」
神様「大丈夫。 これはウリエル自身への神からの試練だと思って」
少女「・・・・・・。 分かりました。 では行って参ります」ペコリ

853: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:23:55 ID:eaEPLPf2
ーーー 本教会・天使試験会場
司祭A「それでは、天使試験の面接を始めます」
少女「よろしくお願いいたします」
司祭B「え〜と・・・ ウリエル一人ですか?」
少女「はい」
司祭A「確か、シスターも一緒に来ると聞いていましたが」
少女「申し訳ありません、シスターカミーは用事が出来てしまいまして」
ミカエル「シスターカミ〜?」
司祭B「確か、ウリエルの試練で更生させたシスターでしたよね?」
少女「はい」
ミカエル「・・・・・・」

854: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:24:39 ID:eaEPLPf2
司祭A「どうかされましたか? 大天使ミカエル」
ミカエル「いえ、何でもありませ〜ん」
司祭B「しかし、そのシスターを面接しないと更生具合が分かりませんね」
少女「シスターカミーはどうしても外せない用事が・・・」
司祭A「大天使ミカエルも忙しい中、時間を割いて来て頂いているのですよ?」
司祭B「あなたの今後がかかった試験でもありますし、連れてくることは出来なかったのですか?」
少女「・・・・・・。 申し訳ありません」
司祭A「仕方ありませんね」
司祭B「残念ですが規定に則り今日の天使試験は中止にします」
少女「えっ・・・」

855: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:25:31 ID:eaEPLPf2
ーーー 1時間後・大教会廊下
少女「あの、ミカエル様?」トボトボ
ミカエル「ウリエルですか。 まだいたので〜すか?」
少女「この手紙をお渡しするようにと」スッ
ミカエル「手紙?」
少女「シスターカミーからです」
ミカエル「・・・・・・。 そうで〜すか」
少女「ミカエル様・・・ 私、今回はダメでしたが・・・」
ミカエル「・・・・・・」
少女「いつか絶対天使になって、尊敬するミカエル様と同じこの日本の担当天使になります! 失礼いたします」タッタッタッ
ミカエル「・・・・・・」ペラッ
ミカエル「お〜 これは中々面白いで〜すね」

856: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:26:26 ID:eaEPLPf2
ーーー はさまれ神社・本殿
うさー「え〜!? 神ちゃんお芝居してたの!?」
神様「気付よ」
うさー「神使君は神ちゃんがお芝居してたこと知ってた?」
神使「えぇ、たまに素が出てましたから」
うさー「う〜 全然気がつかなかったよ〜」
神様「これでよし! っと」
うさー「よしって、これじゃ私動けないんだけど・・・」
神様「足挫いてるんだからどちらにしろ動けないだろ」
うさー「そうだけどさぁ〜 なにも天井から吊さなくても・・・」

857: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:27:16 ID:eaEPLPf2
神使「足浮いてますよ? もう少し下げた方が良いと思いますが」
神様「ま、微調整は後でやるとして。 ・・・変な衣装で良かったな、これなら気づかれない」
うさー「変な衣装って、猫神に怒られるよ?」
神様「・・・・・・。 とても素敵な装束だ。 私も着たいなぁー で、今日の式次第は?」
神使「こちらです」
神様「ん〜 祓いとか動きのある物は犬ころが代理でやるとして、このピョンピョン式って何?」
うさー「うさぎ舞!」
神様「は?」
うさー「私が考案した“うさぎ”をモチーフにした舞なんだけど、とっても可愛くーーー」
神様「変な舞を勝手に作るな」
うさー「う〜」

858: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:28:12 ID:eaEPLPf2
神様「仕方ないな、舞は私が代わりにやろう」
うさー「え!? 神ちゃんやってくれるの!?」
神様「なんだよ、文句あるのか?」
うさー「うれしい! 神ちゃんの舞見るの久しぶりだから楽しみ〜」
神使「私、その時は下の観客席で拝見いたします」
うさー「私も〜」
神様「お前はここに固定だよ。 ぐるぐる周りで優雅に舞ってやるよ」
うさー「う〜」


859: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:28:50 ID:eaEPLPf2
ーーー 帰り道
少女「はぁ・・・」トボトボ
少女(シスターうさーや神使様・・・ そしてシスターカミーに会わす顔がないですね・・・)
♪ピ〜 ヒョロ ピ〜
少女「? 何の音でしょう・・・ とても幻想的な音色」
♪ピ〜 ヒョロ ピ〜
少女「あれはお隣の神社さん・・・ あんなに大勢の人が」タッタッタッ

860: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 01:29:31 ID:eaEPLPf2
ーーー はさまれ神社
ガヤガヤ
少女「フェスティバル・・・ いえ、ミサでしょうか?」キョロキョロ
参拝者「幻想的だったねぇ〜」
参拝者「あぁ、あんな綺麗な舞を見たの始めてだよ」
少女「あのすいません」
参拝者「はい?」
少女「何かやっているんですか?」
参拝者「あぁ、奥で巫女さんが舞をやっててね。 凄く綺麗だから見てきたら?」
少女「ありがとうございます。 行ってみます」ペコリ

862: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/24(水) 20:56:42 ID:eaEPLPf2
ーーー 本殿前
少女「これは、確か日本古来の踊り」
少女「あれ? あの巫女さんって・・・・・・」
♪〜
少女「神ちゃんさん!? シスターうさーも・・・ それに、あの格好・・・」
♪〜
少女「・・・・・・。 綺麗・・・」
ミカエル「そうで〜すね。 とても美しいで〜す」
少女「ミカエル様! どうしてここに!?」クルッ
ミカエル「一度、本物の“巫女舞”というのを見たくて来ま〜した」
少女「そ、そうでしたか」

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