神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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624: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:09:57 ID:/gkUaJus
─── 1週間後
神様「見てみて! このお金!」
神使「今月の月謝が大人クラス30万円、キッズクラスと駄菓子屋の売り上げが5万円です」
神様「武神の水の売り上げも1万あるよ!」
神使「それは帳簿に載っていないですね。 そのお金渡して下さい」
神様「ぇ?」
狼娘「うわぁ〜 こんなに沢山のお金を見たの初めてです」
神使「これから毎月これだけの売り上げが入ってきますよ?」
狼娘「毎月!?」
神使「神社の修繕や備品購入もしやすくなりますね」
神様「ちょっと街出て鰻食いに行こうぜ〜」
大神「いや、生活に必要な分として毎月2万円だけを頂くことにする」
神様「それだけで暮らしていけんのかよ・・・」
神使「残りはどうされるんです?」
625: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:11:01 ID:/gkUaJus
─── 村の畑
村人「いや〜 今年もモロコシ残っちまったな」
村人「うちも猛暑の影響か作物不良でほとんど廃棄だよ」
神様「こんちわ〜」トテトテ
村人「ん? お〜 いつぞやの」
神使「先日はトウモロコシごちそうさまでした」
村人「美味かったろ。 今日も少し持ってい・・・ く・・・・・・」
大神「邪魔する」スタスタ
村人達「!?」
626: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:12:06 ID:/gkUaJus
大神「これは懐かしい顔だ。 お前子供の時に神社の祭儀で本殿までたどり着いた者だな」
狼娘「あ! 覚えてます。 確か私の渾身の変身で気絶した方ですね」
村人「・・・・・・」
神様「あ〜 知ってんだ」
大神「当たり前だ。 村の者は全員匂いで分かる」
村人「い、いつも見回りご苦労様です・・・」ペコリ
大神「気にするな、助けて貰っているのはこちらだ」
神様「?」
627: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:13:13 ID:/gkUaJus
村人「き、今日は何か・・・」
大神「その作物は廃棄するのか?」
村人「はい、出荷は出来ないので・・・」
大神「これから廃棄する作物は神社に持ってこい。 私が全て買い取らせて貰う」
村人「え!?」
大神「いいな?」
村人「そ、そんな・・・ 神社の方には新鮮な作物を持っていきますので」
大神「前にも言ったはずだ。 献上は受け付けない」
村人「・・・・・・」
大神「私に廃棄する物を売るのだ。 わ・かっ・た・な?」ズイッ
村人達「わ、分かりました!! すぐにかき集めて売りに行きます!!」タッタッタッ
628: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:14:15 ID:/gkUaJus
神様「ねぇ、皆ちょー怖がってたけど。 逃げちゃったけど」
大神「畏れは大事だろ?」
神様「廃棄する野菜なんか買い取ってどうするつもりだよ」
大神「食べるに決っている」
神様「マジかよ・・・」
神使「廃棄といっても市場の出荷規格に合わないだけで物は新鮮で問題ありませんからね」
神様「金あるんだからまともな方を買えよ」
大神「この地に住まわせてもらっているせめてもの恩返しだ」
神使「どういう事です?」
大神「私や狼娘、それに山に住む狼は村の民に守ってもらっているからな」
神様「え? 逆じゃないの?」
629: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:17:35 ID:/gkUaJus
大神「残念だが日本で野生の狼がいるのはこの地だけだ」
神使「言われてみれば確かに・・・」
神様「そうなの?」
神使「確かニホンオオカミはすでに絶滅しています。 他に出没事例も聞いたことありませんね」
神様「いやいや、いるじゃん。喧嘩売られたじゃん」
神使「まさか、それを知って村の人達は・・・」
大神「あぁ。 皆は何も言わないが、影ながら私達の存在を隠してくれている」
神使「それで代わりに村の作物を守っていたんですか」
大神「山の狼たちの命と作物の見張りでは釣り合わないがな」
神使「もしかして献上がないというのは・・・」
大神「そんなものを受け取れるわけないだろ」
神様「うへぇ〜 面倒くせー性格してますなぁ〜」
大神「何度も言うな・・・」
630: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:18:21 ID:/gkUaJus
神使「日が落ちるまでに道場の皆さんを帰らせているのも狼さん達を隠すためですか?」
大神「あまり知られたくはないからな」
神使「そうでしたか・・・ なんか私達が荒らしてしまったようですいません」
大神「心配するな、いつかは話すつもりだ。 これも時代の流れだろう」
狼娘「・・・・・・。 申し訳ありません大神さま!」フカブカ
大神「?」
狼娘「私・・・ 色々誤解していたみたいです。 村の方達とか、見張りの件とか・・・」シュン
大神「変わることが出来なかった私の責任だ。 狼娘が気にすることではない」
神様「そうそう、ついでに人を怖がらせるのも辞めた方が良いと思うぞ? 時代に合わない」
大神「しかし、神には畏れを持って接して───」
神様「変わるんだろ?」
631: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:19:34 ID:/gkUaJus
大神「・・・・・・。 そうだな、これからはもう少し───」
剣士「名誉会長ー!」タッタッタッ
神使「名誉会長?」
剣士「ここにいましたか、名誉会長」ハァハァ
神様「バカ! 外に出てくるなっていっただろうが」ボソッ
神使「しかし完成したらすぐに知らせろと言ったのは名誉会長では・・・」
神使「神様? 剣士さん達に何をさせているんですか?」
神様「いやちょっとね・・・」アセアセ
大神「名誉会長ってのは何だ?」
神様「・・・・・・」
632: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:20:34 ID:/gkUaJus
神使「剣士さん、何が完成したんでしょうか?」
剣士「湧き水を汲み上げる大型の井戸が完成しまして───」
神様「うわー! 言うんじゃない!」
大神「井戸?」
神使「まさか“武神の水”を量産する井戸ではないですよね?」
神様「・・・・・・」
大神「剣士、急いで道場へ戻れ。 何があっても振り返るな」
剣士「え? あ、はい。 分かりました。 それでは名誉会長、先生、失礼します」タッタッタッ
大神「前言撤回だ」
神様「どの前言でしょうか・・・」
633: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:21:20 ID:/gkUaJus
大神「畏れは大事なようだ。 狼娘! お前の全力を見せてやれ!」
狼娘「はい!」
神様「ちょ、何する気? 言っておくけど狼娘ちゃんじゃ私に剣は敵わないよ?」
狼娘「ウゥ・・・」グルルル
神様・神使「!?」
狼娘「グォ グガーー!!」メキメキ
ボキボキ ミシミシ
狼娘「グギャーーー!!」グルルル
神様・神使「・・・・・・」ストン
狼娘「上手そうな匂いのする餌だ」ポタポタ
634: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:22:31 ID:/gkUaJus
神使「か、神様・・・ 謝って下さい」アワアワ
神様「」コテッ
神使「神様が失神した!?」
大神「お〜 これは怖いな。 100点だ!」
狼娘「初めての100点! ありがとうございます!!」
大神「やはり畏れは必要だな」ハハハ
神様「」
神使「神様! 神様ー!!」
神様「」ジュワ〜
神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年夏
おわり
635: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:23:21 ID:/gkUaJus
じゅわ〜
636: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/09/17(月) 22:50:56 ID:6ocRVHaI
じゅわ〜
ここ1年で一番わろた
640: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/09/29(土) 16:01:16 ID:DPBfoQKk
神ちゃん台風が来る
641: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/17(水) 04:17:51 ID:n.U5TMMY
紅葉シーズンだ
642: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/27(火) 09:21:38 ID:Y7cvm5kc
もう少しで12月だな
644: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:20:58 ID:WOS73er2
スレが余ってるんだよ……
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
645: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:22:39 ID:WOS73er2
幼子「お母さん? どこ?」テクテク
ガタガタ
幼子「!?」ビクッ
?「幼子」
幼子「お母さん!」タッタッタッ
?「こんな所でどうしたの?」
幼子「あのね、お祭り見てたら迷子になっちゃったの」
?「沢山の人がいるものね。 でも、もう大丈夫よ」ニコッ
幼子「ねぇ、あのガタガタしてる箱は何?」
?「あれは、お母さんと幼子の宝物。 幼子が大きくなったら一緒に開けましょうね」
幼子「うん!」
?「お母さんちょっとお仕事があるから、先に帰っててね」
幼子「はい!」ニコッ
─────
───
─
646: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:23:57 ID:WOS73er2
■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年冬
少女「お母さん・・・ お母さん!!」ハッ!
ガタンゴトン
少女「・・・・・・」ボー
「ねぇ」
少女「?」クルッ
「隣に座っても良い?」
少女「・・・・・・。 連れの方と一緒じゃないんですか?」
647: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:24:50 ID:WOS73er2
神様「あいつ寝ちゃってさぁ〜 暇だから誰かと喋りたいの」ヨイショ
少女「お小遣いをねだって、断られた腹いせにスネ蹴りして気絶させたように見えましたけど」
神様「見てたの!?」
少女「嫌でも聞こえる位に大きな声でしたから。 財布、返した方が良いですよ?」
神様「いいのいいの。 それより座っても?」
少女「・・・・・・。 もう座っているように見えますが」
ガタンゴトン
648: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:25:27 ID:WOS73er2
神様「♪〜」ニコニコ
少女「・・・あの」
神様「3つ先の駅にデカい神社があってさぁ〜」
少女「?」
神様「デカいくせにすげー田舎なもんで参拝者が全く来ないんだって」
少女「そう」
神様「あっ! 今、牛が見えた」
少女「・・・・・・」
神様「牛でけ〜」
649: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:26:07 ID:WOS73er2
少女「特に用がないなら、できれば一人にして頂きたいのですが」
神様「ひま?」
少女「そうですね。 あまり会話も弾みませんし」
神様「違うって。 ナウじゃなくてこの先ずっと暇? って聞いたの」
少女「・・・どういう意味ですか?」
神様「バイトしない?」
少女「え?」
650: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:27:08 ID:WOS73er2
─── 錆礼田神社前駅
プシュー
神様「いや〜 さすが神使君チョイス。 何もない所だね〜」トテトテ
神使「神様、酷いですよ・・・ 見て下さいよ、こんなに大きい青あざが・・・」スリスリ
神様「お付きの分際で私に楯突くからだ」
少女「お付き?」
神使「?」クルッ
神様「紹介しよう。 彼女は少女ちゃん」
少女「」ペコリ
神使「はじめまして」ニコッ
651: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:28:08 ID:WOS73er2
神様「電車の中で意気投合して仲良くなったのだ」
少女「私には意気投合した記憶がないですが」
神様「この出会いは何かの縁なのだよ。 そう、これから起こるであろ───」
神使「すいません、なんかご迷惑をおかけしたみたいで」
少女「はい。 結構」
神使「神様、可愛いからって他人を引きずり回すのは良くないですよ?」
神様「お前って本当に犬ころだな。 だから皆からダメすぎィーヌって呼ばれるんだよ」
神使「そんな風に呼ばれたの初めてなんですけど」
少女「それより私は何を? バイトって言ってましたけど」
神使「バイト!?」
神様「聞いて驚け、少女ちゃんを雇った」
神使「本当に驚きですよ。 雇うって、そんなお金───」
神様「金ならここにある」フリフリ
─── 1週間後
神様「見てみて! このお金!」
神使「今月の月謝が大人クラス30万円、キッズクラスと駄菓子屋の売り上げが5万円です」
神様「武神の水の売り上げも1万あるよ!」
神使「それは帳簿に載っていないですね。 そのお金渡して下さい」
神様「ぇ?」
狼娘「うわぁ〜 こんなに沢山のお金を見たの初めてです」
神使「これから毎月これだけの売り上げが入ってきますよ?」
狼娘「毎月!?」
神使「神社の修繕や備品購入もしやすくなりますね」
神様「ちょっと街出て鰻食いに行こうぜ〜」
大神「いや、生活に必要な分として毎月2万円だけを頂くことにする」
神様「それだけで暮らしていけんのかよ・・・」
神使「残りはどうされるんです?」
625: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:11:01 ID:/gkUaJus
─── 村の畑
村人「いや〜 今年もモロコシ残っちまったな」
村人「うちも猛暑の影響か作物不良でほとんど廃棄だよ」
神様「こんちわ〜」トテトテ
村人「ん? お〜 いつぞやの」
神使「先日はトウモロコシごちそうさまでした」
村人「美味かったろ。 今日も少し持ってい・・・ く・・・・・・」
大神「邪魔する」スタスタ
村人達「!?」
626: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:12:06 ID:/gkUaJus
大神「これは懐かしい顔だ。 お前子供の時に神社の祭儀で本殿までたどり着いた者だな」
狼娘「あ! 覚えてます。 確か私の渾身の変身で気絶した方ですね」
村人「・・・・・・」
神様「あ〜 知ってんだ」
大神「当たり前だ。 村の者は全員匂いで分かる」
村人「い、いつも見回りご苦労様です・・・」ペコリ
大神「気にするな、助けて貰っているのはこちらだ」
神様「?」
627: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:13:13 ID:/gkUaJus
村人「き、今日は何か・・・」
大神「その作物は廃棄するのか?」
村人「はい、出荷は出来ないので・・・」
大神「これから廃棄する作物は神社に持ってこい。 私が全て買い取らせて貰う」
村人「え!?」
大神「いいな?」
村人「そ、そんな・・・ 神社の方には新鮮な作物を持っていきますので」
大神「前にも言ったはずだ。 献上は受け付けない」
村人「・・・・・・」
大神「私に廃棄する物を売るのだ。 わ・かっ・た・な?」ズイッ
村人達「わ、分かりました!! すぐにかき集めて売りに行きます!!」タッタッタッ
628: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:14:15 ID:/gkUaJus
神様「ねぇ、皆ちょー怖がってたけど。 逃げちゃったけど」
大神「畏れは大事だろ?」
神様「廃棄する野菜なんか買い取ってどうするつもりだよ」
大神「食べるに決っている」
神様「マジかよ・・・」
神使「廃棄といっても市場の出荷規格に合わないだけで物は新鮮で問題ありませんからね」
神様「金あるんだからまともな方を買えよ」
大神「この地に住まわせてもらっているせめてもの恩返しだ」
神使「どういう事です?」
大神「私や狼娘、それに山に住む狼は村の民に守ってもらっているからな」
神様「え? 逆じゃないの?」
大神「残念だが日本で野生の狼がいるのはこの地だけだ」
神使「言われてみれば確かに・・・」
神様「そうなの?」
神使「確かニホンオオカミはすでに絶滅しています。 他に出没事例も聞いたことありませんね」
神様「いやいや、いるじゃん。喧嘩売られたじゃん」
神使「まさか、それを知って村の人達は・・・」
大神「あぁ。 皆は何も言わないが、影ながら私達の存在を隠してくれている」
神使「それで代わりに村の作物を守っていたんですか」
大神「山の狼たちの命と作物の見張りでは釣り合わないがな」
神使「もしかして献上がないというのは・・・」
大神「そんなものを受け取れるわけないだろ」
神様「うへぇ〜 面倒くせー性格してますなぁ〜」
大神「何度も言うな・・・」
630: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:18:21 ID:/gkUaJus
神使「日が落ちるまでに道場の皆さんを帰らせているのも狼さん達を隠すためですか?」
大神「あまり知られたくはないからな」
神使「そうでしたか・・・ なんか私達が荒らしてしまったようですいません」
大神「心配するな、いつかは話すつもりだ。 これも時代の流れだろう」
狼娘「・・・・・・。 申し訳ありません大神さま!」フカブカ
大神「?」
狼娘「私・・・ 色々誤解していたみたいです。 村の方達とか、見張りの件とか・・・」シュン
大神「変わることが出来なかった私の責任だ。 狼娘が気にすることではない」
神様「そうそう、ついでに人を怖がらせるのも辞めた方が良いと思うぞ? 時代に合わない」
大神「しかし、神には畏れを持って接して───」
神様「変わるんだろ?」
631: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:19:34 ID:/gkUaJus
大神「・・・・・・。 そうだな、これからはもう少し───」
剣士「名誉会長ー!」タッタッタッ
神使「名誉会長?」
剣士「ここにいましたか、名誉会長」ハァハァ
神様「バカ! 外に出てくるなっていっただろうが」ボソッ
神使「しかし完成したらすぐに知らせろと言ったのは名誉会長では・・・」
神使「神様? 剣士さん達に何をさせているんですか?」
神様「いやちょっとね・・・」アセアセ
大神「名誉会長ってのは何だ?」
神様「・・・・・・」
632: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:20:34 ID:/gkUaJus
神使「剣士さん、何が完成したんでしょうか?」
剣士「湧き水を汲み上げる大型の井戸が完成しまして───」
神様「うわー! 言うんじゃない!」
大神「井戸?」
神使「まさか“武神の水”を量産する井戸ではないですよね?」
神様「・・・・・・」
大神「剣士、急いで道場へ戻れ。 何があっても振り返るな」
剣士「え? あ、はい。 分かりました。 それでは名誉会長、先生、失礼します」タッタッタッ
大神「前言撤回だ」
神様「どの前言でしょうか・・・」
633: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:21:20 ID:/gkUaJus
大神「畏れは大事なようだ。 狼娘! お前の全力を見せてやれ!」
狼娘「はい!」
神様「ちょ、何する気? 言っておくけど狼娘ちゃんじゃ私に剣は敵わないよ?」
狼娘「ウゥ・・・」グルルル
神様・神使「!?」
狼娘「グォ グガーー!!」メキメキ
ボキボキ ミシミシ
狼娘「グギャーーー!!」グルルル
神様・神使「・・・・・・」ストン
狼娘「上手そうな匂いのする餌だ」ポタポタ
634: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:22:31 ID:/gkUaJus
神使「か、神様・・・ 謝って下さい」アワアワ
神様「」コテッ
神使「神様が失神した!?」
大神「お〜 これは怖いな。 100点だ!」
狼娘「初めての100点! ありがとうございます!!」
大神「やはり畏れは必要だな」ハハハ
神様「」
神使「神様! 神様ー!!」
神様「」ジュワ〜
神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年夏
おわり
635: ◆8YCWQhLlF2 :2018/09/17(月) 21:23:21 ID:/gkUaJus
じゅわ〜
636: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/09/17(月) 22:50:56 ID:6ocRVHaI
じゅわ〜
ここ1年で一番わろた
640: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/09/29(土) 16:01:16 ID:DPBfoQKk
神ちゃん台風が来る
641: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/10/17(水) 04:17:51 ID:n.U5TMMY
紅葉シーズンだ
642: 以下、名無しが深夜にお送りします :2018/11/27(火) 09:21:38 ID:Y7cvm5kc
もう少しで12月だな
644: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:20:58 ID:WOS73er2
スレが余ってるんだよ……
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
645: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:22:39 ID:WOS73er2
幼子「お母さん? どこ?」テクテク
ガタガタ
幼子「!?」ビクッ
?「幼子」
幼子「お母さん!」タッタッタッ
?「こんな所でどうしたの?」
幼子「あのね、お祭り見てたら迷子になっちゃったの」
?「沢山の人がいるものね。 でも、もう大丈夫よ」ニコッ
幼子「ねぇ、あのガタガタしてる箱は何?」
?「あれは、お母さんと幼子の宝物。 幼子が大きくなったら一緒に開けましょうね」
幼子「うん!」
?「お母さんちょっとお仕事があるから、先に帰っててね」
幼子「はい!」ニコッ
─────
───
─
646: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:23:57 ID:WOS73er2
■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2018年冬
少女「お母さん・・・ お母さん!!」ハッ!
ガタンゴトン
少女「・・・・・・」ボー
「ねぇ」
少女「?」クルッ
「隣に座っても良い?」
少女「・・・・・・。 連れの方と一緒じゃないんですか?」
647: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:24:50 ID:WOS73er2
神様「あいつ寝ちゃってさぁ〜 暇だから誰かと喋りたいの」ヨイショ
少女「お小遣いをねだって、断られた腹いせにスネ蹴りして気絶させたように見えましたけど」
神様「見てたの!?」
少女「嫌でも聞こえる位に大きな声でしたから。 財布、返した方が良いですよ?」
神様「いいのいいの。 それより座っても?」
少女「・・・・・・。 もう座っているように見えますが」
ガタンゴトン
神様「♪〜」ニコニコ
少女「・・・あの」
神様「3つ先の駅にデカい神社があってさぁ〜」
少女「?」
神様「デカいくせにすげー田舎なもんで参拝者が全く来ないんだって」
少女「そう」
神様「あっ! 今、牛が見えた」
少女「・・・・・・」
神様「牛でけ〜」
649: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:26:07 ID:WOS73er2
少女「特に用がないなら、できれば一人にして頂きたいのですが」
神様「ひま?」
少女「そうですね。 あまり会話も弾みませんし」
神様「違うって。 ナウじゃなくてこの先ずっと暇? って聞いたの」
少女「・・・どういう意味ですか?」
神様「バイトしない?」
少女「え?」
650: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:27:08 ID:WOS73er2
─── 錆礼田神社前駅
プシュー
神様「いや〜 さすが神使君チョイス。 何もない所だね〜」トテトテ
神使「神様、酷いですよ・・・ 見て下さいよ、こんなに大きい青あざが・・・」スリスリ
神様「お付きの分際で私に楯突くからだ」
少女「お付き?」
神使「?」クルッ
神様「紹介しよう。 彼女は少女ちゃん」
少女「」ペコリ
神使「はじめまして」ニコッ
651: ◆8YCWQhLlF2 :2018/12/26(水) 02:28:08 ID:WOS73er2
神様「電車の中で意気投合して仲良くなったのだ」
少女「私には意気投合した記憶がないですが」
神様「この出会いは何かの縁なのだよ。 そう、これから起こるであろ───」
神使「すいません、なんかご迷惑をおかけしたみたいで」
少女「はい。 結構」
神使「神様、可愛いからって他人を引きずり回すのは良くないですよ?」
神様「お前って本当に犬ころだな。 だから皆からダメすぎィーヌって呼ばれるんだよ」
神使「そんな風に呼ばれたの初めてなんですけど」
少女「それより私は何を? バイトって言ってましたけど」
神使「バイト!?」
神様「聞いて驚け、少女ちゃんを雇った」
神使「本当に驚きですよ。 雇うって、そんなお金───」
神様「金ならここにある」フリフリ
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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