少女「君は爆弾に恋をした」
Part8
Part1<<
Part4
Part5
Part6
Part7
Part8
Part9
Part10
Part11
Part12
>>Part17
評価する!(798)
「いかやき」さん作品一覧に戻る
評価する!(798)
「いかやき」さん作品一覧に戻る
79 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:55:19.67 ID:xWg9ImGAO
少女「あなたは私だけほめて」
なんか可愛い生き物がいる
男「君が一番に決まってる」
女友「うわっ、惚気はノーサンキュー」
眼鏡「爆発しろ!」
少女「どかーん」
眼鏡「眼鏡が吹き飛んだ」
女「私の家で爆発しないでください」
男「勉強しようぜ」
女友「もっともだ……」
六人で教えられる教科を選ぶ
彼女は科学全般と数学
僕は古文と地理が得意だ
女「少女ちゃん中間テストの理系だけトップだったらしいよ」
男「初めて聞いたんだけど」
女友「女子の間では有名だけどね、体育と理系はトップの転校生って」
少女「正直昔は読む物が科学関連の書物しか無かったのだ」
女「お母さん博士だもんね」
少女「今は無職だけどな、ゲームばかりしてる」
女「よく暮らしていけるね……」
少女「貯えはたくさんあるらしい、三人が遊んで暮らせるって言ってたから十億は下らないんだろうな」
女「うわっ、それはニートでも文句言えないね」
男「まあちゃんと働けるなら働いた方が良いけど……」
博士みたいな優秀な研究者がガチで働いたら足がつきやすくなるよなあ……
80 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:57:15.95 ID:xWg9ImGAO
少女「家事はしてくれるから助かっている」
男「あんまり似合わなそう」
少女「確かに」
女「家事だけして寝てたら太りそう」
少女「最近ダイエットを始めたらしい、よく公園で散歩してる」
それで公園でよく遭遇するのか
僕らはお互いに問題を出しあって勉強を開始した
女友「英語は任せて〜」
女「うーん、現国と歴史はなんとか」
友「俺にできる科目があると思ったか!」
男「自慢になるか?」
眼鏡「私は科学系だけど少女ちゃんには負けるからな……」
男「よし、始めるか」
六人でわいわいと勉強を始める
女がジュースやお菓子を用意した
男「次から持ち込むよ」
女「気にしないでいいよ」
少女「女は金持ちなのだな」
女「普通より少しはね、まあ一応親は会社やってるし」
男「何の?」
女「株とか扱ってるらしいよ」
眼鏡「実はすごい金持ちなんじゃ……」
女「株価が上がってるから今だけはね〜」
少女「お金はあった方がいい」
男「まあね、さあ勉強勉強!」
友「女に釣り合うくらい勉強しないと!」
少女「おお、恋愛パワーだな」
女友「遅刻男が遅刻しなくなったパワー」
男「ほっとけ」
81 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:58:58.48 ID:xWg9ImGAO
その後も話を脱線させながらも勉強を進めていく
やっぱり分かる人に聞いた方が勉強ははかどるな
特に彼女だと、なおさら
少女「ATP……アデノシン三リン酸が筋肉を動かすエネルギーに……」
少女「ここはデオキシリボ核酸な」
うん、やっぱりよく分からない
とりあえず片っ端から記憶する
でもこういうのも楽しいな
少女「古文ってなんとなく読めちゃうな」
男「うう……彼女の方が賢い……」
女「頑張れ男、君が彼女を支えるんだ!」
友「うおーっ、わからん!」
少女「数学はパズルだから方程式を覚えるんだ、ここはだな……」
眼鏡「少女ちゃん無双……」
女友「ここで使われてるseeは見るって意味じゃなく分かるって意味があって……」
眼鏡「うわっ、女友ちゃんにも負けるっ」
男「記憶物は何とかなるかな……」
少女「私は記憶力あんまり無いぞ」
女「好きこそ物の上手なれだっけ」
男「そうだなあ」
少女「漢字とか苦手意識があるんだが」
女「でも漢字も部首とか覚えると面白いよ、クイズしようか」
少女「よろしく頼む」
82 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:03:03.31 ID:xWg9ImGAO
一週間こんな調子で勉強していると、少し賢くなった気がする
たぶん気のせいだけど
その間例の男たちも現れなかった
もう諦めたのか、見限って他に行ったのかな?
それからしばらくは僕らは平和に暮らせるのだった
男「それで、母さんがいない間僕と友達五人で合宿できないかって話になったんだけど……」
母「あら、いいわよ」
母「空いてる部屋を女の子たちが泊まれるようにして、私の部屋は彼女さんや女ちゃんになら使ってもらってもいいし……」
母「友くんは男ちゃんの部屋にお布団を敷いて……」
男「うん、それなら布団が五つあれば大丈夫か」
母「待ってて、確か親戚の叔父さん一家が泊まった時用の布団があるからクリーニングしておくから」
男「ごめん」
母「それで息子の成績が上がるんだから問題無し」
男「ありがとう!」
早速学校で合宿ができることを女に話した
女「そっか、迷惑かけるね」
男「まあ僕も面白そうだと思ったしね」
女「ちょっと楽しみだね!」
少女「彼氏の家にお泊まり……」
やめて可愛いの、顔が爆発する
五人と合宿の準備で話し合って、帰宅することにした
83 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:06:05.81 ID:xWg9ImGAO
彼女と二人きりの時間
最近にぎやかだから、特に大事に思える
少女「えっへへ!」
すごく上機嫌な彼女
僕も嬉しくなる
公園に立ち寄る
少女「この公園が一番落ち着ける気がする」
男「分かる分かる」
少女「もうすっかり冬だね……」
男「クリスマスはどうしようか?」
少女「……」
彼女が真っ赤になった
本当に可愛い……
少女「やっぱり二人でこの公園に居たいかも」
男「じゃあ二人で夜までデートの予定を立てておくからね」
少女「う……」
男「ん?」
少女「楽しみ過ぎて泣きそう」
男「そんなに楽しみにしてくれて嬉しいよ」
期末テスト前の合宿
冬休みの予定
楽しみがいっぱいだ
頼むから何も邪魔が入りませんように
84 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:08:01.86 ID:xWg9ImGAO
彼女とこれから僕が予定している事を話す
年末年始は恋人の予定詰め合わせだ
僕も盛り上がらずにはいられなかった
クリスマスイブにデート
冬休みはみんなで遊びに出かけて
大晦日にデート
一緒に年越し
お正月に参拝
またデートしてみんなで遊んで
少女「なんていっぱいイベントが詰まってるんだ……」
男「四季ごとに楽しいことはいっぱいあるよ」
少女「……」
少女「一緒に、生きていきたい」
男「うん」
それからもしばらく勉強会をしていたが、女の要請で委員長を勉強会に参加させることになった
委員長は中学からの友人だが成績も良く、家は合気道の道場だそうで身体能力も高い
正に委員長をやるために生まれてきたような人物だ
委員長「みんなで勉強会?」
委員長「最近君は真面目になってきたと思ったけど、そんなことまでしてるんだね」
男「参加してくれるかな?」
委員長「俺で良ければ、力になるよ」
女「悪いね、ちょっと六人でも分からない所がたまにあるから委員長が参加してくれたら心強い」
友「デブや茶髪は参加させても無駄だしな」
85 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:09:29.09 ID:xWg9ImGAO
デブ「酷いデブー」
友「いきなり出てくるな!」
委員長「そう言えばまた転校生が来るんだってさ」
男「二学期ももう終わるのに今頃?」
友「男だからどーでもいいや」
委員長「転入試験はかなり好成績だったらしいよ?」
男「じゃあうちのグループに入れようか?」
委員長「そうだね、転入早々仲間外れにならないで済む」
委員長「俺からもお願いしよう」
男「まあどんな人間かにもよるからな?」
委員長「そうだな、まあ成績優秀なようだし、真面目な人物だと思うが」
女「さてさて、どんな男子かな?」
女友「イケメンらしいから期待」
眼鏡「男はいらんなあ……」
委員長「眼鏡さんは美人なのにもったいない」
眼鏡「ぬう……イケメン委員長に孕まされるルートも悪くないか……」
委員長「性格は改善しようか」
少女「なんだか一気ににぎやかになるな」
男「楽しくて良いじゃない」
少女「うん、だな」
女「勉強会の戦力も増えるし、順調だね〜」
少女「二人きりの時間は減りそうだ」
男「なるべく時間作るよ」
少女「うん」
少女「私の彼は優しい」
女友「もう冬なのに熱いんですけど〜」
88 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:48:09.89 ID:xWg9ImGAO
そして、朝のホームルームが始まる
クラスの女子たちがザワザワと騒ぎだす
担任「転校生の銀髪君です、はい、自己紹介」
銀髪「どうも、銀髪です、銀と呼んで下さい」
銀の髪……その面影はどこか彼女に似ている
僕はちらりと彼女の方を見た
少女「……どうした?」
男「いや、ちょっと気になって」
少女「そうか」
男「また後で話するよ」
少女「分かった」
休憩時間、とりあえず銀髪の少年を誘うのは女に任せて、僕は彼女を連れて屋上に出た
風が冷たいが、お陰で他に人がいない
男「今日の転校生、ちょっと君に雰囲気が似てただろ」
少女「そうだね」
男「うん、もしかして君を作った組織の他にも同じ研究をしていた組織があったんじゃないかなって思ったんだ」
男「普通に考えたらそんな重大なプロジェクト、博士一人でやっていた訳もないし……」
男「他の研究者が君のことを見つけたら分かるし」
男「同時進行で君のような人工的に遺伝子を書き換えられた兵士がいてもおかしくないかも知れない……」
少女「……重大だな……」
男「転校してきた時期も変だし、気をつけた方がいい」
少女「博士に電話して聞いてみる」
89 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:50:55.81 ID:xWg9ImGAO
男「うん」
少女「……」
少女「ああ、お母さん」
少女「……で……、そうだ」
少女「そうなのか?」
少女「……もしかしたら……そうか」
少女は電話を切った
少女「私の遺伝子のベースになってるのは他の研究施設から提供された物らしい」
少女「つまり私のような個体が別にいてもおかしくないと」
少女「ただ爆弾として遺伝子改良されたのは私だけらしい」
少女「あと、もちろん私の担当をしていた研究者はお母さんだけじゃないんだが、その人たちはお母さんに協力してくれたそうだ」
少女「その線から割れた可能性はないと……」
男「そうか……でも君と同じ程度の戦闘力を持った人間もいるかも分からないんだな」
注意するに越したことはないか
しかしあの少年が追跡者ならこの間の黒服よりずっと厄介だ
僕が太刀打ちできる相手じゃない……
少女「……逃げきれないのか……」
男「いや、まだ手は有るはずだ」
男「それにわざわざ転校してきたのは敵対する為じゃ無いからかも知れない」
少女「そうか、誘拐するなら闇討ちした方が良いものな」
90 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:52:37.67 ID:xWg9ImGAO
僕はとりあえず様子を見て、彼に話を聞いてみることにした
しかし彼が作られた人間だとして、何のために現れたんだろうか?
何でもいい……僕たちの世界を壊さないでくれたら
休憩時間も終わるので僕らは教室に帰った
女「そう言うわけで、私らのグループで一緒に勉強しない?」
銀髪「俺もこの学校の授業がどこまで進んでるか分かるし、助かる」
男「ただいま」
女「ああ、男」
女「ちょうど今話がついたとこ」
男「そうか、僕は男、よろしくね!」
銀髪「君もグループの人か、よろしく」
少女「私もだ」
顔を観察していたが特に反応したようには見えなかった
銀髪「よろしく」
男「君はどこから転校して来たんだい?」
銀髪「北陸の方から……」
銀髪「俺は転校したくは無かったんだが、親の都合で仕方なく」
男「転校は初めて?」
銀髪「いや……元々は瀬戸内の島に住んでた」
銀髪「……悪いがその頃のことは話したくない」
どうやら当たりのようだ
しかし北陸に住んでいたとなると、彼女と同じ脱走組かも知れない
その頃博士の方にも訪問してきた人物がいた
91 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:54:09.50 ID:xWg9ImGAO
博士「君は……」
研究者「久し振りだね、博士」
研究者「お互い上手く逃げ延びたようだな」
博士「なるほど、謎の転校生は基礎個体だったか」
研究者「一緒にいた方が抵抗も容易だと思ってね」
博士「確かに彼女のレベルの存在が二人もいたら人間に捕まえられる物ではないな」
研究者「まあ銀髪二人は目立つかも分からないが、そう言うわけだ、心配しないでくれ」
博士「心強いよ」
博士「組織の方はどう動いてるか分かるか?」
研究者「大金を積んで作ったお宝だ、探してないとは考えにくい」
研究者「特にあの老人はご執心だったからな」
博士「分かるな」
博士「もし捕まるとしたら私だろうな……」
研究者「君が捕まれば奪還させるさ、私の息子にね」
博士「殺しはいかんぞ?」
研究者「分かっているさ、私も息子にはそう教育している」
研究者「どうせなら私と結婚していたことにして、あの子らは元々兄妹だったことにして一緒に住むのもいいかな?」
博士「いやいや、やめてくれ」
研究者「ふられたか」
博士「そう言うことだ」
少女「あなたは私だけほめて」
なんか可愛い生き物がいる
男「君が一番に決まってる」
女友「うわっ、惚気はノーサンキュー」
眼鏡「爆発しろ!」
少女「どかーん」
眼鏡「眼鏡が吹き飛んだ」
女「私の家で爆発しないでください」
男「勉強しようぜ」
女友「もっともだ……」
六人で教えられる教科を選ぶ
彼女は科学全般と数学
僕は古文と地理が得意だ
女「少女ちゃん中間テストの理系だけトップだったらしいよ」
男「初めて聞いたんだけど」
女友「女子の間では有名だけどね、体育と理系はトップの転校生って」
少女「正直昔は読む物が科学関連の書物しか無かったのだ」
女「お母さん博士だもんね」
少女「今は無職だけどな、ゲームばかりしてる」
女「よく暮らしていけるね……」
少女「貯えはたくさんあるらしい、三人が遊んで暮らせるって言ってたから十億は下らないんだろうな」
女「うわっ、それはニートでも文句言えないね」
男「まあちゃんと働けるなら働いた方が良いけど……」
博士みたいな優秀な研究者がガチで働いたら足がつきやすくなるよなあ……
80 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:57:15.95 ID:xWg9ImGAO
少女「家事はしてくれるから助かっている」
男「あんまり似合わなそう」
少女「確かに」
女「家事だけして寝てたら太りそう」
少女「最近ダイエットを始めたらしい、よく公園で散歩してる」
それで公園でよく遭遇するのか
僕らはお互いに問題を出しあって勉強を開始した
女友「英語は任せて〜」
女「うーん、現国と歴史はなんとか」
友「俺にできる科目があると思ったか!」
男「自慢になるか?」
眼鏡「私は科学系だけど少女ちゃんには負けるからな……」
男「よし、始めるか」
六人でわいわいと勉強を始める
女がジュースやお菓子を用意した
男「次から持ち込むよ」
女「気にしないでいいよ」
少女「女は金持ちなのだな」
女「普通より少しはね、まあ一応親は会社やってるし」
男「何の?」
女「株とか扱ってるらしいよ」
眼鏡「実はすごい金持ちなんじゃ……」
女「株価が上がってるから今だけはね〜」
少女「お金はあった方がいい」
男「まあね、さあ勉強勉強!」
友「女に釣り合うくらい勉強しないと!」
少女「おお、恋愛パワーだな」
女友「遅刻男が遅刻しなくなったパワー」
男「ほっとけ」
81 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:58:58.48 ID:xWg9ImGAO
その後も話を脱線させながらも勉強を進めていく
やっぱり分かる人に聞いた方が勉強ははかどるな
特に彼女だと、なおさら
少女「ATP……アデノシン三リン酸が筋肉を動かすエネルギーに……」
少女「ここはデオキシリボ核酸な」
うん、やっぱりよく分からない
とりあえず片っ端から記憶する
でもこういうのも楽しいな
少女「古文ってなんとなく読めちゃうな」
男「うう……彼女の方が賢い……」
女「頑張れ男、君が彼女を支えるんだ!」
友「うおーっ、わからん!」
少女「数学はパズルだから方程式を覚えるんだ、ここはだな……」
眼鏡「少女ちゃん無双……」
女友「ここで使われてるseeは見るって意味じゃなく分かるって意味があって……」
眼鏡「うわっ、女友ちゃんにも負けるっ」
男「記憶物は何とかなるかな……」
少女「私は記憶力あんまり無いぞ」
女「好きこそ物の上手なれだっけ」
男「そうだなあ」
少女「漢字とか苦手意識があるんだが」
女「でも漢字も部首とか覚えると面白いよ、クイズしようか」
少女「よろしく頼む」
82 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:03:03.31 ID:xWg9ImGAO
一週間こんな調子で勉強していると、少し賢くなった気がする
たぶん気のせいだけど
その間例の男たちも現れなかった
もう諦めたのか、見限って他に行ったのかな?
それからしばらくは僕らは平和に暮らせるのだった
男「それで、母さんがいない間僕と友達五人で合宿できないかって話になったんだけど……」
母「あら、いいわよ」
母「空いてる部屋を女の子たちが泊まれるようにして、私の部屋は彼女さんや女ちゃんになら使ってもらってもいいし……」
母「友くんは男ちゃんの部屋にお布団を敷いて……」
男「うん、それなら布団が五つあれば大丈夫か」
母「待ってて、確か親戚の叔父さん一家が泊まった時用の布団があるからクリーニングしておくから」
男「ごめん」
母「それで息子の成績が上がるんだから問題無し」
男「ありがとう!」
早速学校で合宿ができることを女に話した
女「そっか、迷惑かけるね」
男「まあ僕も面白そうだと思ったしね」
女「ちょっと楽しみだね!」
少女「彼氏の家にお泊まり……」
やめて可愛いの、顔が爆発する
五人と合宿の準備で話し合って、帰宅することにした
83 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:06:05.81 ID:xWg9ImGAO
彼女と二人きりの時間
最近にぎやかだから、特に大事に思える
少女「えっへへ!」
すごく上機嫌な彼女
僕も嬉しくなる
公園に立ち寄る
少女「この公園が一番落ち着ける気がする」
男「分かる分かる」
少女「もうすっかり冬だね……」
男「クリスマスはどうしようか?」
少女「……」
彼女が真っ赤になった
本当に可愛い……
少女「やっぱり二人でこの公園に居たいかも」
男「じゃあ二人で夜までデートの予定を立てておくからね」
少女「う……」
男「ん?」
少女「楽しみ過ぎて泣きそう」
男「そんなに楽しみにしてくれて嬉しいよ」
期末テスト前の合宿
冬休みの予定
楽しみがいっぱいだ
頼むから何も邪魔が入りませんように
彼女とこれから僕が予定している事を話す
年末年始は恋人の予定詰め合わせだ
僕も盛り上がらずにはいられなかった
クリスマスイブにデート
冬休みはみんなで遊びに出かけて
大晦日にデート
一緒に年越し
お正月に参拝
またデートしてみんなで遊んで
少女「なんていっぱいイベントが詰まってるんだ……」
男「四季ごとに楽しいことはいっぱいあるよ」
少女「……」
少女「一緒に、生きていきたい」
男「うん」
それからもしばらく勉強会をしていたが、女の要請で委員長を勉強会に参加させることになった
委員長は中学からの友人だが成績も良く、家は合気道の道場だそうで身体能力も高い
正に委員長をやるために生まれてきたような人物だ
委員長「みんなで勉強会?」
委員長「最近君は真面目になってきたと思ったけど、そんなことまでしてるんだね」
男「参加してくれるかな?」
委員長「俺で良ければ、力になるよ」
女「悪いね、ちょっと六人でも分からない所がたまにあるから委員長が参加してくれたら心強い」
友「デブや茶髪は参加させても無駄だしな」
85 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 01:09:29.09 ID:xWg9ImGAO
デブ「酷いデブー」
友「いきなり出てくるな!」
委員長「そう言えばまた転校生が来るんだってさ」
男「二学期ももう終わるのに今頃?」
友「男だからどーでもいいや」
委員長「転入試験はかなり好成績だったらしいよ?」
男「じゃあうちのグループに入れようか?」
委員長「そうだね、転入早々仲間外れにならないで済む」
委員長「俺からもお願いしよう」
男「まあどんな人間かにもよるからな?」
委員長「そうだな、まあ成績優秀なようだし、真面目な人物だと思うが」
女「さてさて、どんな男子かな?」
女友「イケメンらしいから期待」
眼鏡「男はいらんなあ……」
委員長「眼鏡さんは美人なのにもったいない」
眼鏡「ぬう……イケメン委員長に孕まされるルートも悪くないか……」
委員長「性格は改善しようか」
少女「なんだか一気ににぎやかになるな」
男「楽しくて良いじゃない」
少女「うん、だな」
女「勉強会の戦力も増えるし、順調だね〜」
少女「二人きりの時間は減りそうだ」
男「なるべく時間作るよ」
少女「うん」
少女「私の彼は優しい」
女友「もう冬なのに熱いんですけど〜」
88 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:48:09.89 ID:xWg9ImGAO
そして、朝のホームルームが始まる
クラスの女子たちがザワザワと騒ぎだす
担任「転校生の銀髪君です、はい、自己紹介」
銀髪「どうも、銀髪です、銀と呼んで下さい」
銀の髪……その面影はどこか彼女に似ている
僕はちらりと彼女の方を見た
少女「……どうした?」
男「いや、ちょっと気になって」
少女「そうか」
男「また後で話するよ」
少女「分かった」
休憩時間、とりあえず銀髪の少年を誘うのは女に任せて、僕は彼女を連れて屋上に出た
風が冷たいが、お陰で他に人がいない
男「今日の転校生、ちょっと君に雰囲気が似てただろ」
少女「そうだね」
男「うん、もしかして君を作った組織の他にも同じ研究をしていた組織があったんじゃないかなって思ったんだ」
男「普通に考えたらそんな重大なプロジェクト、博士一人でやっていた訳もないし……」
男「他の研究者が君のことを見つけたら分かるし」
男「同時進行で君のような人工的に遺伝子を書き換えられた兵士がいてもおかしくないかも知れない……」
少女「……重大だな……」
男「転校してきた時期も変だし、気をつけた方がいい」
少女「博士に電話して聞いてみる」
89 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:50:55.81 ID:xWg9ImGAO
男「うん」
少女「……」
少女「ああ、お母さん」
少女「……で……、そうだ」
少女「そうなのか?」
少女「……もしかしたら……そうか」
少女は電話を切った
少女「私の遺伝子のベースになってるのは他の研究施設から提供された物らしい」
少女「つまり私のような個体が別にいてもおかしくないと」
少女「ただ爆弾として遺伝子改良されたのは私だけらしい」
少女「あと、もちろん私の担当をしていた研究者はお母さんだけじゃないんだが、その人たちはお母さんに協力してくれたそうだ」
少女「その線から割れた可能性はないと……」
男「そうか……でも君と同じ程度の戦闘力を持った人間もいるかも分からないんだな」
注意するに越したことはないか
しかしあの少年が追跡者ならこの間の黒服よりずっと厄介だ
僕が太刀打ちできる相手じゃない……
少女「……逃げきれないのか……」
男「いや、まだ手は有るはずだ」
男「それにわざわざ転校してきたのは敵対する為じゃ無いからかも知れない」
少女「そうか、誘拐するなら闇討ちした方が良いものな」
90 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:52:37.67 ID:xWg9ImGAO
僕はとりあえず様子を見て、彼に話を聞いてみることにした
しかし彼が作られた人間だとして、何のために現れたんだろうか?
何でもいい……僕たちの世界を壊さないでくれたら
休憩時間も終わるので僕らは教室に帰った
女「そう言うわけで、私らのグループで一緒に勉強しない?」
銀髪「俺もこの学校の授業がどこまで進んでるか分かるし、助かる」
男「ただいま」
女「ああ、男」
女「ちょうど今話がついたとこ」
男「そうか、僕は男、よろしくね!」
銀髪「君もグループの人か、よろしく」
少女「私もだ」
顔を観察していたが特に反応したようには見えなかった
銀髪「よろしく」
男「君はどこから転校して来たんだい?」
銀髪「北陸の方から……」
銀髪「俺は転校したくは無かったんだが、親の都合で仕方なく」
男「転校は初めて?」
銀髪「いや……元々は瀬戸内の島に住んでた」
銀髪「……悪いがその頃のことは話したくない」
どうやら当たりのようだ
しかし北陸に住んでいたとなると、彼女と同じ脱走組かも知れない
その頃博士の方にも訪問してきた人物がいた
91 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 19:54:09.50 ID:xWg9ImGAO
博士「君は……」
研究者「久し振りだね、博士」
研究者「お互い上手く逃げ延びたようだな」
博士「なるほど、謎の転校生は基礎個体だったか」
研究者「一緒にいた方が抵抗も容易だと思ってね」
博士「確かに彼女のレベルの存在が二人もいたら人間に捕まえられる物ではないな」
研究者「まあ銀髪二人は目立つかも分からないが、そう言うわけだ、心配しないでくれ」
博士「心強いよ」
博士「組織の方はどう動いてるか分かるか?」
研究者「大金を積んで作ったお宝だ、探してないとは考えにくい」
研究者「特にあの老人はご執心だったからな」
博士「分かるな」
博士「もし捕まるとしたら私だろうな……」
研究者「君が捕まれば奪還させるさ、私の息子にね」
博士「殺しはいかんぞ?」
研究者「分かっているさ、私も息子にはそう教育している」
研究者「どうせなら私と結婚していたことにして、あの子らは元々兄妹だったことにして一緒に住むのもいいかな?」
博士「いやいや、やめてくれ」
研究者「ふられたか」
博士「そう言うことだ」
少女「君は爆弾に恋をした」
Part1<< Part4 Part5 Part6 Part7 Part8 Part9 Part10 Part11 Part12 >>Part17
評価する!(798)
「いかやき」さん作品一覧に戻る