少女「君は爆弾に恋をした」
Part7
70 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:36:32.52 ID:xWg9ImGAO
それは仕方が無いことだ
まさかあの二人を倒すために爆発するわけにもいかない
男「僕も何もできなくて悔しい」
少女「……いっそ捕まってしまうか?」
男「危なすぎるよ……」
……いや、ひょとしたらそういう作戦も有るのか
…………
博士「二人で何を話してるんだ?」
男「あ、お母さん……」
博士「うひっ!」
博士「い〜い響きだ〜!」
博士の変態的態度にはあえて触れず、ストーカーのことを彼女に話してみる
博士「ふむ、簡単じゃないか」
博士「私が捕まればいい」
男「それは危険すぎますって!」
博士「ふむ、まあいい」
博士「君たちだけが悩む必要はない、とりあえず週末のデートは何も気にせずに行ってこい」
博士「向こうもそんなに不確かな情報にいつまでもしがみついていないさ」
男「そうでしょうけど……」
博士「まあそんなことより男君、この子のことなんだが……」
少女「私?」
博士「普通に人間と生殖できるからそこは心配するな」
男「考えたこともないよ!」
なぜ自分の周りの保護者たちはこんな人物ばかりなんだろうか
博士「純愛か……いいな、それも」
そこまで一緒か
71 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:38:35.74 ID:xWg9ImGAO
そして僕たちは何もできないまま、週末を迎えた
男「もう、今日はめちゃくちゃ楽しむぞ!」
女「もち!」
友「とりあえずお巡りさんのお陰で学校にはストーカー来なくなったしな」
少女「……楽しみだ」
男「まあ遊園地で襲ってくる程バカじゃないだろ」
女「逆に捕まえられるよね」
少女「こんな幸せな日に襲ってきたら全身の骨を砕いてやる!」
怖い怖い
彼女ならできるのが怖い
友「期末試験前のストレスも解消するぞ!」
男「思い出させるな!」
女「次のデートは勉強会だね」
少女「それも楽しそう!」
男「じゃあ今日は遊ぶぞ!」
友「おう!」
女「おーっ!」
少女「わ〜いっ!」
むう、やっぱり二人で来たかったかも
彼女の可愛さに悶えたい!
男「よし、今日は半日は四人で、残りは二人で回ろう!」
女「ああ、それでいいよ」
友「二人っきりになったら絞め殺される!」
女「ふふ、今すぐ絞めるよ?」
少女「まあ二人のコントは置いといて」
変わったな……彼女
男「せっかく晴れたし楽しもう」
少女「うん!」
72 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:40:34.76 ID:xWg9ImGAO
まず四人で向かったのは定番のジェットコースターだ
正直僕も苦手だが、彼女たちはノリノリだからこれは外せない……
友「ひいいい……」
あ、僕よりヘタレがいたか
少女「ヘタレ〜!」
女「ヘタレ〜!」
友「うう、ぐすんぐすん」
男「まあ僕もちょっと怖いけど」
少女「大丈夫だよ、何かあったら私が助ける!」
そんなに高性能なのか?
女「出たね、少女ちゃんジョーク」
友「本当に乗るんだな?地獄行きの列車に」
男「怯えすぎてて引くわ」
結局女性陣の意見に逆らうことはできず、僕らは何分間か恐怖を味わうことになった
まあ安全なのは分かってるんだが
その後も色々なアトラクションを巡り、マスコットキャラクターと写真を撮り、ティーカップで回ったりして、お昼になった
友「酔った」
うん、予想通りの展開だ
男「午後は僕らは植物園の方に行こう」
少女「植物も好きだからいいよ」
女「私らはもうちょっとアトラクション回ろうか」
友「死ぬ」
男「まあ適当なところで解放してやって?」
女「仕方ないな〜」
73 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:42:25.17 ID:xWg9ImGAO
そう言えば最近彼女の好きなものがどんどん分かってきた
子供が好き
和食が好き
植物が好き
核ミサイルだけじゃないんだ
普通の女の子のようにちゃんと色々好きなものがあるんだ
男「他に好きなものってある?」
少女「桃のジュースとか好きかな〜?」
男「趣味はなんか増えた?」
少女「最近映画のDVD良く観るよ」
男「どんな映画?」
少女「恋愛物が多いかな」
男「観て泣いてるの?」
少女「いじわるい、泣いてるけど」
少女「あ、音楽も聞いてるよ?」
男「どんな?」
少女「女ちゃんにすすめられて女の子の歌聞いてる」
男「カラオケ用か」
少女「こ、今度は上手く歌うもん……」
どんどん君は普通の子になっていく
それが何故か幸せだ
君は今まで知らなかった沢山の世界を知っていく
僕らといる事で
君の世界をこれからも広げて行こう
みんなで
少女「私も大分変わったな……」
男「いい変化だと思うよ」
少女「私もそう思う」
少女「でも変わらないことも多いかな?」
男「どんなこと?」
彼女は僕の手を握る
少女「これだけで、ドキドキする」
74 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:43:46.92 ID:xWg9ImGAO
……
僕もだ
変わらないのも良いことだな……
女「ご飯行こう〜」
男「何食べる?」
友「こういう所ってなんでも高いからなあ」
少女「ん〜、そこでハンバーガー売ってるけど」
女「こういう所のハンバーガーは不味い」
男「高い上に不味いよな」
女「まあいっか、他に無さそうだし」
男「コーヒーあるかな?」
少女「君はコーヒー好きだな」
男「甘い奴だけど」
女「太るよ?」
男「ブラック飲もうかな……」
少女「太っても好き」
男「僕が嫌だな〜」
友「う〜ん、ホットドッグにするか」
男「あ、僕も」
女「じゃあ私はこのベーコンサンド」
少女「ん〜、どれが美味しいかな〜」
女「フィッシュバーガーあるよ」
少女「あ、それにする〜」
男「魚も好き?」
少女「見るのも食べるのも好き」
男「また一つ君の好きなものが分かったな」
少女「シーフードはだいたい好きだよ」
四人でテーブルに着くと集合時間と場所を決めてからご飯を食べた
うん、不味い
少女「塩気も何もない……魚のたんぱくな味しかしない……」
男「それも不味そうだな」
75 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:45:45.05 ID:xWg9ImGAO
コーヒーもアメリカンで香りも悪い
ブラックで飲んだら駄目なコーヒーだな……
友たち二人と別れ、僕らは植物園に行く
良く知らない南国の植物や花がたくさんある
少女「秋だから菊の花を展示してある」
男「詳しいの?」
少女「あんまり詳しくない、動物の方が詳しい」
男「へえ……」
男「今度は水族館や動物園もデートコースにしようか?」
少女「いいね」
彼女と二人で散歩するのも楽しい
途中で池や南国の野鳥を見ながら歩く
明るい花のたくさん咲いてる場所でベンチに座る
男「最後に観覧車に乗って帰ろうか?」
少女「うん」
なんとなくほっとしてる
何もなくこうやって二人で居られるのが、嬉しい
この先また何かの組織が来ても、二人ならきっと乗り越えられる
そう思えた
少女「……」
少女「結構色んな音がしてるのに、静かだ……」
男「心が静かなんだろうね」
少女「今日も幸せで、楽しい」
男「僕もだよ」
少女「いつまでも続くかな?」
男「いつまでも」
やがて夕暮れ時が近付いてくる
男「観覧車行こうか」
少女「うん」
76 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:48:33.11 ID:xWg9ImGAO
二人で観覧車に乗る
男「もっと色んなアトラクション回っても良かったかな?」
少女「充分楽しかったよ」
男「ならよかった」
少女「観覧車止まったらどうする?」
男「キスする」
少女「止まらないとしないの?」
男「止まらなくてもするけど」
彼女は赤くなって遠くを眺める
夕日が綺麗だ
別に観覧車が止まってしまっても良かった
最後まで二人で居たい
頂上についたあたりで君はこちらを向いた
そのままキスをする
……
長い時間
少女「……ふう……」
男「ん……」
少女「えへへ」
気が付くともう地上が近付いていた
長いキスだったなあ
また来よう
僕らは二人と合流すると帰宅することにした
一応周囲に気を張るがどうやら怪しい人間は居ないようだ
バスに乗って帰途に着く
女「明日からは勉強会だよ」
友「どこに集まる?」
女「うちか男んち」
男「女の家で頼む」
女「ええ、後始末面倒なんだけど」
僕も面倒だよ!
女「まあいっか、勉強頑張ろう」
友「えー」
少女「んー」
男「おー」
77 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:50:24.87 ID:xWg9ImGAO
次の日
僕はいつものようにはっきりと覚めない頭を引きずるように起きた
そんな状態でも彼女のことを思うとすぐ目が覚めるようになった
朝ご飯をゆったり食べていると母が言う
母「いつの間に私の息子はこんなにたくましくなったのかしら?」
男「昔からだよ」
母「それはない」
酷いなあ……
母「今日は彼女連れてこないの?」
男「今日から勉強会」
母「あら、ほんとしっかりしちゃって」
母「あ、そうだ、来週からお母さんお父さんの所行ってくるから」
男「ああ、うん」
母「家事とか大丈夫?」
男「いつもやってるから大丈夫」
母「彼女連れ込んじゃダメよ?」
僕は味噌汁を吹いた
連れ込みません
僕は逃げるように家を出た
でも来週から一人か、寂しくなくはない
学校でその話をすると
少女「そう言えばお父さん単身赴任だったか」
女「合宿に家を使ったらダメかな?」
男「家に女子を泊めるのはなんだかな……」
女「まあ無理は言わないけど聞いてみてよ」
男「なんで乗り気?」
女「楽しそうだし」
男「でも五人か……泊まれなくはないけど」
女「私が頼もうか?」
78 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:52:43.30 ID:xWg9ImGAO
やめて欲しい
女と母は絶対意気投合する
少女「お泊まりしてみたいかも」
さすがの爆弾発言だ
女友「きゃー!」
女「大胆ねえ」
眼鏡「許せん、男ーっ!」
女子うるさい
どうせまだキス以上には進むつもりはない
でも合宿はできるか聞いてみても良いだろう
楽しそうだし
まず六人で女の家に行く
女友「私も彼氏欲しいー」
僕たちと友たちは無意識に手を繋いでいた
眼鏡「ちくしょーっ!」
普通にコンタクトにして彼氏作ればいいのに
僕ら四人は結局手を離すことはなかった
女の家は大きい
六人入っても広々している
僕の家ならギュウギュウになりそうだ
女「でももう一人くらいグループに男がいてもいいかもね」
友「俺の友達ってデブと茶髪しかいねー」
男「男友達は友と委員長くらいだなあ」
女友「ハーレム展開のラノベの主人公みたいだね」
男「モテないけどね」
女友「男は少しくらい毒気が無いとね」
眼鏡「男などいらぬ!」
男「美人なのにもったいないぞ」
眼鏡「き、貴様、ハーレムルートを狙って……」
男「ません」
それは仕方が無いことだ
まさかあの二人を倒すために爆発するわけにもいかない
男「僕も何もできなくて悔しい」
少女「……いっそ捕まってしまうか?」
男「危なすぎるよ……」
……いや、ひょとしたらそういう作戦も有るのか
…………
博士「二人で何を話してるんだ?」
男「あ、お母さん……」
博士「うひっ!」
博士「い〜い響きだ〜!」
博士の変態的態度にはあえて触れず、ストーカーのことを彼女に話してみる
博士「ふむ、簡単じゃないか」
博士「私が捕まればいい」
男「それは危険すぎますって!」
博士「ふむ、まあいい」
博士「君たちだけが悩む必要はない、とりあえず週末のデートは何も気にせずに行ってこい」
博士「向こうもそんなに不確かな情報にいつまでもしがみついていないさ」
男「そうでしょうけど……」
博士「まあそんなことより男君、この子のことなんだが……」
少女「私?」
博士「普通に人間と生殖できるからそこは心配するな」
男「考えたこともないよ!」
なぜ自分の周りの保護者たちはこんな人物ばかりなんだろうか
博士「純愛か……いいな、それも」
そこまで一緒か
71 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:38:35.74 ID:xWg9ImGAO
そして僕たちは何もできないまま、週末を迎えた
男「もう、今日はめちゃくちゃ楽しむぞ!」
女「もち!」
友「とりあえずお巡りさんのお陰で学校にはストーカー来なくなったしな」
少女「……楽しみだ」
男「まあ遊園地で襲ってくる程バカじゃないだろ」
女「逆に捕まえられるよね」
少女「こんな幸せな日に襲ってきたら全身の骨を砕いてやる!」
怖い怖い
彼女ならできるのが怖い
友「期末試験前のストレスも解消するぞ!」
男「思い出させるな!」
女「次のデートは勉強会だね」
少女「それも楽しそう!」
男「じゃあ今日は遊ぶぞ!」
友「おう!」
女「おーっ!」
少女「わ〜いっ!」
むう、やっぱり二人で来たかったかも
彼女の可愛さに悶えたい!
男「よし、今日は半日は四人で、残りは二人で回ろう!」
女「ああ、それでいいよ」
友「二人っきりになったら絞め殺される!」
女「ふふ、今すぐ絞めるよ?」
少女「まあ二人のコントは置いといて」
変わったな……彼女
男「せっかく晴れたし楽しもう」
少女「うん!」
72 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:40:34.76 ID:xWg9ImGAO
まず四人で向かったのは定番のジェットコースターだ
正直僕も苦手だが、彼女たちはノリノリだからこれは外せない……
友「ひいいい……」
あ、僕よりヘタレがいたか
少女「ヘタレ〜!」
女「ヘタレ〜!」
友「うう、ぐすんぐすん」
男「まあ僕もちょっと怖いけど」
少女「大丈夫だよ、何かあったら私が助ける!」
そんなに高性能なのか?
女「出たね、少女ちゃんジョーク」
友「本当に乗るんだな?地獄行きの列車に」
男「怯えすぎてて引くわ」
結局女性陣の意見に逆らうことはできず、僕らは何分間か恐怖を味わうことになった
まあ安全なのは分かってるんだが
その後も色々なアトラクションを巡り、マスコットキャラクターと写真を撮り、ティーカップで回ったりして、お昼になった
友「酔った」
うん、予想通りの展開だ
男「午後は僕らは植物園の方に行こう」
少女「植物も好きだからいいよ」
女「私らはもうちょっとアトラクション回ろうか」
友「死ぬ」
男「まあ適当なところで解放してやって?」
女「仕方ないな〜」
73 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:42:25.17 ID:xWg9ImGAO
そう言えば最近彼女の好きなものがどんどん分かってきた
子供が好き
和食が好き
植物が好き
核ミサイルだけじゃないんだ
普通の女の子のようにちゃんと色々好きなものがあるんだ
男「他に好きなものってある?」
少女「桃のジュースとか好きかな〜?」
男「趣味はなんか増えた?」
少女「最近映画のDVD良く観るよ」
男「どんな映画?」
少女「恋愛物が多いかな」
男「観て泣いてるの?」
少女「いじわるい、泣いてるけど」
少女「あ、音楽も聞いてるよ?」
男「どんな?」
少女「女ちゃんにすすめられて女の子の歌聞いてる」
男「カラオケ用か」
少女「こ、今度は上手く歌うもん……」
どんどん君は普通の子になっていく
それが何故か幸せだ
君は今まで知らなかった沢山の世界を知っていく
僕らといる事で
君の世界をこれからも広げて行こう
みんなで
少女「私も大分変わったな……」
男「いい変化だと思うよ」
少女「私もそう思う」
少女「でも変わらないことも多いかな?」
男「どんなこと?」
彼女は僕の手を握る
少女「これだけで、ドキドキする」
74 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:43:46.92 ID:xWg9ImGAO
……
僕もだ
変わらないのも良いことだな……
女「ご飯行こう〜」
男「何食べる?」
友「こういう所ってなんでも高いからなあ」
少女「ん〜、そこでハンバーガー売ってるけど」
女「こういう所のハンバーガーは不味い」
男「高い上に不味いよな」
女「まあいっか、他に無さそうだし」
男「コーヒーあるかな?」
少女「君はコーヒー好きだな」
男「甘い奴だけど」
女「太るよ?」
男「ブラック飲もうかな……」
少女「太っても好き」
男「僕が嫌だな〜」
友「う〜ん、ホットドッグにするか」
男「あ、僕も」
女「じゃあ私はこのベーコンサンド」
少女「ん〜、どれが美味しいかな〜」
女「フィッシュバーガーあるよ」
少女「あ、それにする〜」
男「魚も好き?」
少女「見るのも食べるのも好き」
男「また一つ君の好きなものが分かったな」
少女「シーフードはだいたい好きだよ」
四人でテーブルに着くと集合時間と場所を決めてからご飯を食べた
うん、不味い
少女「塩気も何もない……魚のたんぱくな味しかしない……」
男「それも不味そうだな」
コーヒーもアメリカンで香りも悪い
ブラックで飲んだら駄目なコーヒーだな……
友たち二人と別れ、僕らは植物園に行く
良く知らない南国の植物や花がたくさんある
少女「秋だから菊の花を展示してある」
男「詳しいの?」
少女「あんまり詳しくない、動物の方が詳しい」
男「へえ……」
男「今度は水族館や動物園もデートコースにしようか?」
少女「いいね」
彼女と二人で散歩するのも楽しい
途中で池や南国の野鳥を見ながら歩く
明るい花のたくさん咲いてる場所でベンチに座る
男「最後に観覧車に乗って帰ろうか?」
少女「うん」
なんとなくほっとしてる
何もなくこうやって二人で居られるのが、嬉しい
この先また何かの組織が来ても、二人ならきっと乗り越えられる
そう思えた
少女「……」
少女「結構色んな音がしてるのに、静かだ……」
男「心が静かなんだろうね」
少女「今日も幸せで、楽しい」
男「僕もだよ」
少女「いつまでも続くかな?」
男「いつまでも」
やがて夕暮れ時が近付いてくる
男「観覧車行こうか」
少女「うん」
76 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:48:33.11 ID:xWg9ImGAO
二人で観覧車に乗る
男「もっと色んなアトラクション回っても良かったかな?」
少女「充分楽しかったよ」
男「ならよかった」
少女「観覧車止まったらどうする?」
男「キスする」
少女「止まらないとしないの?」
男「止まらなくてもするけど」
彼女は赤くなって遠くを眺める
夕日が綺麗だ
別に観覧車が止まってしまっても良かった
最後まで二人で居たい
頂上についたあたりで君はこちらを向いた
そのままキスをする
……
長い時間
少女「……ふう……」
男「ん……」
少女「えへへ」
気が付くともう地上が近付いていた
長いキスだったなあ
また来よう
僕らは二人と合流すると帰宅することにした
一応周囲に気を張るがどうやら怪しい人間は居ないようだ
バスに乗って帰途に着く
女「明日からは勉強会だよ」
友「どこに集まる?」
女「うちか男んち」
男「女の家で頼む」
女「ええ、後始末面倒なんだけど」
僕も面倒だよ!
女「まあいっか、勉強頑張ろう」
友「えー」
少女「んー」
男「おー」
77 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:50:24.87 ID:xWg9ImGAO
次の日
僕はいつものようにはっきりと覚めない頭を引きずるように起きた
そんな状態でも彼女のことを思うとすぐ目が覚めるようになった
朝ご飯をゆったり食べていると母が言う
母「いつの間に私の息子はこんなにたくましくなったのかしら?」
男「昔からだよ」
母「それはない」
酷いなあ……
母「今日は彼女連れてこないの?」
男「今日から勉強会」
母「あら、ほんとしっかりしちゃって」
母「あ、そうだ、来週からお母さんお父さんの所行ってくるから」
男「ああ、うん」
母「家事とか大丈夫?」
男「いつもやってるから大丈夫」
母「彼女連れ込んじゃダメよ?」
僕は味噌汁を吹いた
連れ込みません
僕は逃げるように家を出た
でも来週から一人か、寂しくなくはない
学校でその話をすると
少女「そう言えばお父さん単身赴任だったか」
女「合宿に家を使ったらダメかな?」
男「家に女子を泊めるのはなんだかな……」
女「まあ無理は言わないけど聞いてみてよ」
男「なんで乗り気?」
女「楽しそうだし」
男「でも五人か……泊まれなくはないけど」
女「私が頼もうか?」
78 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/11/02(日) 00:52:43.30 ID:xWg9ImGAO
やめて欲しい
女と母は絶対意気投合する
少女「お泊まりしてみたいかも」
さすがの爆弾発言だ
女友「きゃー!」
女「大胆ねえ」
眼鏡「許せん、男ーっ!」
女子うるさい
どうせまだキス以上には進むつもりはない
でも合宿はできるか聞いてみても良いだろう
楽しそうだし
まず六人で女の家に行く
女友「私も彼氏欲しいー」
僕たちと友たちは無意識に手を繋いでいた
眼鏡「ちくしょーっ!」
普通にコンタクトにして彼氏作ればいいのに
僕ら四人は結局手を離すことはなかった
女の家は大きい
六人入っても広々している
僕の家ならギュウギュウになりそうだ
女「でももう一人くらいグループに男がいてもいいかもね」
友「俺の友達ってデブと茶髪しかいねー」
男「男友達は友と委員長くらいだなあ」
女友「ハーレム展開のラノベの主人公みたいだね」
男「モテないけどね」
女友「男は少しくらい毒気が無いとね」
眼鏡「男などいらぬ!」
男「美人なのにもったいないぞ」
眼鏡「き、貴様、ハーレムルートを狙って……」
男「ません」
少女「君は爆弾に恋をした」
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