シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
Part4
93 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:16:02.39 ID:+VwSRBN1o
ミサト「ちょっと!何なのよ!ガキが偉そうに大人に向かってしゃべるんじゃないわよ!
あんたに酒の何が分かるのよ!そもそも飲めない年齢のくせに!!!!!」
シンジ「・・・そうですね、上官とはいえ、確かに、飲めない年齢のガキが
お酒との付き合い方を語るのは失言でした。失礼しました。」
ミサト「わ、わかればいいのよ・・・(フンッ!ガキが!調子に乗るんじゃないわよ!)」フフン
シンジ「では、ガキでも指摘できる事実を述べさせて頂きますと、葛城1尉が定時帰りして
飲み歩いている間、本来あなたがやるべき書類仕事を押し付けられ、
連日連夜残業・休日出勤の日向2尉についてはいかがお考えでしょうか?」
冬月「それは本当かね?」
ミサト「あ、あれは・・・その、日向2尉が仕事をやってくれるっていうから・・・」
シンジ「ここに、使徒襲来以来の勤務時間データがありますが、葛城1尉の残業時間は月平均20時間。
日向2尉の残業時間は、月平均180時間。過労死認定ラインの単月100時間を遥かに超えておりますので、
このままですと、死ぬか鬱病になりますね。代休も何日溜まっていることやら。」ハァ
ミサト「なっ・・・」
94 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:17:01.91 ID:+VwSRBN1o
シンジ「仮に日向2尉本人が仕事をやると言ってきたとしても、上司として部下の労働時間や労働内容を
一切把握していない無能、もしくは、全て分かっていて仕事を押し付けているクズという事になりますねぇ。
仮に無能という事であれば、葛城1尉の提出する人事評価等は一切信用できるものではなく、与えられている
階級や作戦部長という立場が適切かどうかが疑わしくなります。また、クズという事であれば、職務への
専念義務違反となりますね。
普通の会社のやる気のないサラリーマンとかバイトならともかく、ここは人類を救う国際機関の
最前線で、しかもその組織の幹部なのですから、いずれにしても言い訳は立ちませんね。」ニッコリ
ミサト「でっ、でも、私の仕事は使徒が来た時の作戦や、エバーの指揮が最重要なんだし!」
95 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:17:47.50 ID:+VwSRBN1o
シンジ「えーと、僕の知る限り、第3使徒戦では敵の目の前に射出して『歩け』が作戦で、第4使徒戦では、
パレットガン斉射を指示しておいて、それに従ったら『バカ』とか『脳みそついてんの』とか言われた気が
しますが、何か一つでも有効な指揮や作戦がありましたでしょうか?
そして、第5使徒戦では飲み過ぎて無断欠勤という・・・。これって、どうなんでしょうかねぇ?」ニッコリ
ミサト「くっ・・・(しまった・・・コイツはこういう奴だった・・・さっき素直に謝っておけば・・・
まずい・・・使徒戦の前線から外れたらお父さんの復讐が出来なくなるじゃない・・・
それにエビチュも飲めなくなるし・・・・・・私の人生の楽しみが無くなっちゃうわ・・・チッ)」
冬月「なるほどな、シンジ君の指摘は事実とデータに基づいた客観的な指摘だな。葛城1尉、何か反論はあるかね?」
ミサト「・・・返す言葉もございません。結果を出せるよう、心を入れ替えて猛省致します。申し訳ございませんでした。」
96 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:18:58.74 ID:+VwSRBN1o
シンジ「ま、人事配置は碇司令(笑)の意向もそれなりにあると思いますので、
降格させると作戦部長でいられなくなりますし・・・
まずは、遊びに使えるお金を減らす事により、仕事や部下との向き合い方を見直して
頂きたいと思います。その結果如何では、信頼を回復する事も出来るでしょう。
というわけで、減給30%を半年間で決定して宜しいでしょうか、副司令。」
ミサト「ちょ・・・さっきよりも額と期間が増えてるじゃない!」
シンジ「あァ?お前、たった今、心を入れ替えて猛省するって言ったばかりじゃねーか。
何だ、さっきの言葉は嘘か?ネルフなめんなよ?お前今、全世界25億人の人間裏切っとるんやぞ?
そこんとこ理解してないから、ナメた勤務態度になるんとちゃうんか?あぁン?やっぱり葛城2曹になるか?
そもそも、お前なんかを幹部にしとくのも、世間様に申し訳がないんじゃクソが!
幹部どころか患部じゃねーか無能が!!」ギロッ
ミサト「うっ・・・(ま、まずい・・・しかも3尉だったのが
いつのまにか2曹になってるし・・・・・・
こいつに歯向かうとまじでヤベぇ・・・・・・)」ガクガクブルブル
97 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:19:30.52 ID:+VwSRBN1o
冬月「まぁまぁ葛城君、碇特務2佐の言葉をちゃんと聞いていたのかね?」
ミサト「え?」
冬月「彼は、君にチャンスをくれているんじゃないかね。要は、有能な人間になってくれれば
許すと言っているんだよ。減俸だって、罰というよりは、自分自身を見つめなおすために
余計なお金を渡さないという主旨じゃないか。つまり、信頼を回復すれば、その時点で
必要のない処置になる・・・という解釈も出来るのではないかね?」
ミサト「ほ、本当ですか・・・?」
シンジ「(ニッコリ)」
98 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:20:17.55 ID:+VwSRBN1o
冬月「本来なら切り捨てられても仕方のない所を、チャンスを与えてくれる。
碇特務2佐、若いにもかかわらずなかなか大した上司じゃないかね。
君の方が大人だ年上だと思うなら、仕事で見返してやればいいではないか。
ここはひとつ、いい機会だと思って、気持ちを入れ替えて、頑張ってくれたまえ。
(・・・ゲンドウ(笑)よりも遥かに指揮官向きだな・・・さすがユイ君の息子だ。
父親に似なくて本当に良かった。本当に。)」
ミサト「は、はひっ・・・」ウルッ・・・グスッ・・・グスッ・・・
リツコ「(無様ね・・・副司令とシンジ君に完全に手玉に取られてるじゃない・・・
こんなの、『悪い警官と良い警官』の典型的なセオリーじゃない・・・情けないわ)」
シンジ「では葛城1尉・・・戻ったらまず何をやりますか?
この後の仕事に優先順位を付けてみてください。」ニコッ
ミサト「はい・・・まずは・・・・・・」
シンジ「まずは?」
99 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:21:14.20 ID:+VwSRBN1o
ミサト「日向2尉の件は本当に申し訳ないと思うので、今週、彼に平日3日間の
有給休暇を与えられるよう、業務を調整します。もちろん、私自身が率先して働きます。」
シンジ「それはとても良い事ですね。他には?」ニコニコ
ミサト「併せて、対・使徒戦で有効な策を出せるよう、戦略や戦術、
使える装備などを改めて確認したいと思います」
シンジ「それも良い事ですね。ネルフのみならず、戦自や国連軍などとも共闘ないし、
上手に利用出来るような広い視点を持てるとなお良いですね。使徒は人間の常識外ですので、
予測は大変だと思いますが、攻撃する側の目線に立って対策を考えてみるのも良いかもしれませんね。」
ミサト「攻撃する側の目線・・・ですか?」
シンジ「使徒は、要するにここを突破して、地下のアダムと融合したい。
ここは恐らく間違いありませんね?(本当は、地下にあるのはアダムじゃないけどねwww)」
ミサト「そう・・・だと思います」
シンジ「突破するためには、エヴァ・・・ひいてはネルフが邪魔。
では、ネルフやエヴァを潰すためにどんな攻撃が考えられますか?」
100 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:21:42.42 ID:+VwSRBN1o
ミサト「物理的に、ものすごい力で突破する・・・近接戦闘や、遠隔兵器によって
・・・が、実際にあった事ですし、まず思いつく事です。」
シンジ「そうですね。では、他には?どんな絡め手を考えてもいいですよ。
一緒にブレーンストーミングしてみましょう。」
ミサト「私なら・・・もしパイロットが乗っている事が分かれば・・・
パイロットを潰す事を考えます。肉体的に、または精神的に。
パイロットが居なければエバーは動きません。」
シンジ「それもありそうですね。僕や綾波が狙われた時は、予め対策を
練っておいて、是非守って欲しいですね。他には?」ニコニコ
ミサト「何でもありというなら・・・例えば、宇宙から遠隔攻撃します。
現状、ネルフは宇宙空間に対する対策を持っていません。」
リツコ「(宇宙か・・・念のため考えておかないとダメね)」
シンジ「(うおっ・・・脳みそぶっ飛んでるだけあって、追い込んで考えさせたら
いい勘発揮するなぁ・・・無能と思ってたけど、あなどれないなぁ)
・・・なるほどなるほど、他には?」ニコニコ
101 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:22:21.24 ID:+VwSRBN1o
ミサト「他には・・・例えば、水中から攻めていったり、上からではなく、
地中から堀って上がってくるような作戦があると思います」
シンジ「可能性としては十分あると思いますよ。他には?」
ミサト「あとは、自分の得意なコンバットフィールドに敢えておびき寄せて、
罠を張る手もあります。地の利を考えるのは戦術の初歩です。」
シンジ「そうですね、相手も命がけなので、知恵をつける可能性は十分にありますね。他には?」
ミサト「うーんと・・・うーんと・・・・・・あ、そうだ。何らかの形でMAGIを潰します」
シンジ「ほう?そのココロは?」
ミサト「MAGIの破壊は本部・・・ひいては第参新東京市の破壊と同義。もし、使徒がMAGIの存在を知れば、
狙われてもおかしくないと思います。そういう意味では発電システムなども狙われる可能性があると思います。
あと、ハッキングとか電磁パルスのようなものも怖いですね。」
シンジ「なるほど、MAGIの存在に気付かれたらありそうですね。」
ミサト「後は・・・・・・、潜入作戦。敢えて虫とか細菌レベルの小さいサイズになって、
気付かれないように潜入したり、人に化けるか人間を操ってネルフに潜り込む作戦も有効だとおもいます。」
シンジ「(なにこの人、勘が良すぎて怖い・・・今後の使徒の攻撃パターン殆ど言い当ててるし・・・)
・・・な、なるほど」ピクピク
102 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:23:12.98 ID:+VwSRBN1o
ミサト「すみません、すぐ思いつくのはこんな所です・・・」
シンジ「いやいや、素晴らしいと思いますよ!いま挙げた話をまとめて、考えうる対抗策を検討し、
現状ネルフで出来る事・出来ない事を整理してみてはどうでしょう?それが出来れば、作戦も対抗手段も
充実すると思いますよ。きっと、リツコさんもたくさん手伝ってくれると思いますよ。ね、リツコさん?」ニコッ
リツコ「え?あ、も、勿論よ。喜んでお手伝いするわ。」
シンジ「後は、実際に使徒が来たときに、どの攻撃パターンにあてはまる使徒か出来る限り早く判別出来れば、
より被害を抑えられるかもしれませんね。威力偵察したり、戦自からいち早く情報をもらえるよう、関係改善を
図ってみてもいいのではないですか?変にいがみ合って対立構造にするよりは、表面的には上手くやって、
イザという時に体よく利用するのが本当に賢い者の振る舞いだと思いませんか?」
ミサト「な、なるほど、分かりました!」
冬月「(無能をここまで使いこなすとは、本当に指揮官の素質があるな・・・
しかも、苦手な書類仕事で後からダレないように、すかさず赤木君と組ませる抜け目の無さも素晴らしい・・・
もうシンジ君が本当の碇司令になってくれれば、私のストレスなど吹き飛ぶだろうな。
出来る事ならすべての情報を与えてしまいたいが・・・やったが最後、私もシンジ君も殺されるだろうな・・・)」ハァ
冬月「話はまとまったようだね。葛城1尉、期待しているよ。よろしく頼む」
ミサト「は、ハイ!」
103 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:24:20.42 ID:+VwSRBN1o
(作戦部執務室にて)
ミサト「日向君、ちょっといい?」
日向「あ、はい」
ミサト「今まで本当にごめんね・・・残業と休日出勤を月に180時間もしてたなんて・・・
気付かなくて本当にごめんなさい」ペコリ
日向「あ、いえいえ、いいんです。(葛城さんが)好きでやってる事ですから!」
ミサト「でね、お詫びと言ってはなんだけど、今週は平日に3日間連続で
休みを取って、ゆっくり休んでほしいの。土日と組み合わせて、連続5日でもいいわよ」
日向「そ、そんな!お気遣いなく」
ミサト「いえ、これは命令よ。このままだと過労で死ぬか鬱病になっちゃうわ。
それと、他に何かしてほしい事ある?出来るだけ協力するわ・・・」
日向「(じゃあ、一発ヤラせてください!二発でもいいです!!
・・・なんて口が裂けても言えないよなぁ)
・・・い、いえ、お気遣い頂いてそれだけで十分嬉しいです!」
ミサト「今後は、私の仕事は自分で出来るだけやるからね。本当にゴメンね。」シュン
104 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:25:00.08 ID:+VwSRBN1o
(別の日、ネルフ内)
シンジ「いいかい、綾波?打ち合わせと練習した通りにやるんだよ」
レイ「わかったわ・・・」
シンジ「いいねぇ。黒髪のカツラに茶色のカラーコンタクト。極めつけは白衣。ちょっとだけメイクして・・・
どっからどうみても母さんだよー!レイママって呼んでいい?なんちゃってwww」
レイ「な、何を言うのよ・・・///」
シンジ「じゃ、予定通り、司令(笑)室にGo!」
レイ「わかったわ・・・バイにゃん♪また会うニャ♪」
シンジ「(綾波は真面目だなぁー)うん、バイにゃん♪」ニコニコ
105 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:25:56.98 ID:+VwSRBN1o
(司令室)
バーン!!
ユイ(レイ)「ちょっとゲンドウさん!!一体何なんですか!!!!!」
ゲンドウ「ブーーーッ!!!!・・・ゲホッゲホッ・・・ユ、ユイ!?」
冬月「ほ、本当にユイ君かね!?一体どうやって!?!?」
ユイ(レイ)「冬月先生、そんなことは後でいいんです。ゲンドウさん?私が居ない間に
随分好き勝手してくれたようですね?私、MAGIを通じて全部見てましたよ。」
ゲンドウ「うっ」
ユイ(レイ)「ナオコとの浮気のみならず・・・リッちゃんにまで手を出して!
しかも無理やり手籠めにするなんて!!」
ゲンドウ「・・・」ガクガクブルブル
冬月「(・・・コイツそんな事してたのか。最低だな。)」
ユイ(レイ)「シンジを育てるって約束だって、速攻で破って!!」
ゲンドウ「・・・・・・」ガクガクブルブルガタガタガクガクガクガク
106 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:26:30.14 ID:+VwSRBN1o
ユイ(レイ)「・・・その上、あの綾波レイって何なんですか!?私の遺伝子情報を
勝手にもてあそぶ権利、貴方にあるの?気持ち悪い!!!何なのよアレは!!!!!!」
ゲンドウ「す、すまなかった。レイは補完計画のための単なる道具だ。
全てが終わったら始末する・・・だが、今はどうしようもないのだ。耐えてくれ。」
ユイ(レイ)「(・・・碇君の言うとおりだった・・・そう、絆は嘘だったのね・・・)」
ユイ(レイ)「・・・もういいです。私は初号機のコアに戻ります。
これからもシンジを守らなければいけないので。さようなら。」ダッ
冬月「ユイ君!!待ってくれ!!!!
ゲンドウ「ユイーーーーーッ!!!」
107 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:27:08.65 ID:+VwSRBN1o
レイ「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
シンジ「・・・おつかれさま。どう?僕のいう事信じてくれた?」
レイ「碇司令・・・私の事道具だって・・・うっ・・・」
シンジ「いまどんな気持ち?」
レイ「心が・・・痛い。引き裂かれそう」
シンジ「それは、悲しいって気持ちだよ。また一歩、ヒトに近づいたね。」
レイ「そう・・・私、悲しいのね」
シンジ「今は、碇司令(笑)の事、どう思う?」
レイ「絆が無かったから・・・もう、どうでもいいと思う。」
シンジ「おめでとう」
レイ「何?」
108 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:27:45.37 ID:+VwSRBN1o
シンジ「『愛情』の反対は、『憎悪』ではなく『無関心』なんだ。
綾波の事を道具として見るようなクソ髭と絆が無かった事は、
ものすごく良い事なんだよ?これからは、綾波の愛情は、
綾波の事を大事にしてくれる人に注げばいいのさ。」
レイ「そうなのね・・・こんな時、どんな顔をすれば良いのか分からないわ・・・」
シンジ「笑えばいいんだよ。さぁ、言って御覧。『碇司令(笑)』って」ニコッ
レイ「碇司令(笑)」ニコッ
シンジ「あ、そうだ。僕に何か言い忘れてる事ない?」
レイ「・・・! シンちゃんにまた会えてうれしいニャ♪」
シンジ「よくできました」ナデナデ
レイ「///」ポッ
シンジ「大丈夫・・・綾波には・・・僕との絆があるから・・・」ギュッ
レイ「碇君・・・///」
110 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:36:07.49 ID:+VwSRBN1o
◆第4話
(時田重工・JA発表会)
時田「であるからして、このJA(ジェット・アローン)があれば、使徒の脅威におびえ、
金食い虫の非公開組織に資金を吸われる心配は無くなるのであります」ニヤリ
ミサト「フン!好き勝手言ってくれちゃって。リツコ!ガツンと言ってやんなさい。ガツンと!」
リツコ「そんなにお怒りなら、あなたがやりこめてやれば良くてよ?」
ミサト「ん~あたしはパス!」
リツコ「・・・」ジトー
時田「それでは、JAのお披露目と参ります。スイッチーーーーオーーーン!!」
JA「・・・」グポーン
リツコ「歩いた・・・」
ミサト「一直線にこっちへ来るわね・・・って、ヤバイ!」
111 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:36:35.83 ID:+VwSRBN1o
時田「何!暴走!?いかん!緊急停止だ!」
時田「原子炉を止めろ!何!?出来ない!何でもいい、どうにかして制御棒を挿入しろ!!」
リツコ「(・・・計画通り)」
ミサト「ちょ!大変!こんな所でメルトダウンしたら日本の終わりよ!!止めなきゃ!!」
リツコ「止めなきゃって・・・一体どうするのよ?」
ミサト「エヴァを使って、私が乗り込む!!」
リツコ「(チッ!余計な事を・・・普段は怠け者のくせに、どうしてこういう時だけ働き者に
なるのかしら・・・『無能な働き者』は軍隊では殺すしかないって言葉もあるのよ・・・)
・・・およしなさいよ。あなたの仕事じゃないわ。」
ミサト「ちょっとリツコ!何言ってるのよ!もういい。私が話を付ける!!」
112 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:37:06.81 ID:+VwSRBN1o
ミサト「あ、日向君?今、かくかくしかじかで大変なの!シンジ君を初号機に乗せて、
エバーを空中投下してくんない?えっ?シンジ君が話したいって?代わって。」
シンジ「もしもし、葛城1尉ですか?あらましは聞きましたが本気ですか?」
ミサト「そうよ。このままではメルトダウンして日本は終わるわ。
だから、シンジ君は初号機でこちらに向かって頂戴!すぐによ!!」
シンジ「はぁ、ですが・・・」
ミサト「何よ!急いでるのよ!!」
シンジ「・・・雇用契約に入っておりませんが?」
ミサト「ハァ?雇用契約??」
シンジ「はい、『ネルフの特務2佐・初号機専属パイロットとして使徒と戦う』というのが
ネルフと交わした雇用契約です。話からすると、使徒では無く、単なる機械の暴走事故ですよね?
そんなことにネルフの機材や予算は使えませんし、何より、僕や初号機が放射能汚染で使い物に
ならなくなったら、日本どころか地球の終わりかと思いますが・・・」
リツコ「(・・・頑張ってシンジ君)」
113 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:37:45.09 ID:+VwSRBN1o
ミサト「何言ってるのシンジ君!今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう!」
シンジ「そうですねぇ・・・今回の出撃にかかる経費を、葛城1尉・・・ひいては作戦部全員で
負担するというなら、考えなくもないですが。とりあえず、ボクの出撃報酬2000万円と、
エヴァ稼働中の電気代やら、空輸代やら、整備班の人達の夜食代やら人件費やらは掛かりますね。
後は、エヴァの部品が壊れたら幾らかかるんですかねwww その覚悟はおありですか?」
ミサト「うっ・・・(でも、この件をネルフでなんとかすれば私の名前も売れるし、
ひょっとしたら昇進して昇給かもしれないし、経費は時田重工なり日本政府になりに出させればいいか・・・)
・・・わかったわ。それでいい。経費は私含めて作戦部全員で持ちます!だからすぐ来て!!」
シンジ「そうですか?じゃあ行きますけど・・・」
日向「(・・・そりゃないですよ葛城さぁん)」シクシク
リツコ「・・・ありえないわ」
114 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:38:26.98 ID:+VwSRBN1o
シンジ「じゃ、空中投下いっきまーーーす!」ヒュオオオオオオオオ
シンジ「ん~気持ちイイ♪」
シンジ「あ、もう地上か・・・葛城1尉!初号機到着しましたよー」
ミサト「ったく!遅いのよ!早く私をJAの所まで!」
シンジ「ぅぃーーーw」
115 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:39:01.87 ID:+VwSRBN1o
初号機&シンジ「・・・ATフィールドッ!」バァァン
JA「・・・」ジタバタジタバタ
ミサト「一体何をしたの?」
シンジ「えーと、あのロボットの周囲にATフィールドを展開して、歩みを止めました。」
ミサト「わかったわ。では、乗り移るからハッチの所まで!」
シンジ「ちなみに、乗り移ってどうするんですか?」
ミサト「パスワードを入力して、制御棒を原子炉に押し込むのよ!」
ミサト「ちょっと!何なのよ!ガキが偉そうに大人に向かってしゃべるんじゃないわよ!
あんたに酒の何が分かるのよ!そもそも飲めない年齢のくせに!!!!!」
シンジ「・・・そうですね、上官とはいえ、確かに、飲めない年齢のガキが
お酒との付き合い方を語るのは失言でした。失礼しました。」
ミサト「わ、わかればいいのよ・・・(フンッ!ガキが!調子に乗るんじゃないわよ!)」フフン
シンジ「では、ガキでも指摘できる事実を述べさせて頂きますと、葛城1尉が定時帰りして
飲み歩いている間、本来あなたがやるべき書類仕事を押し付けられ、
連日連夜残業・休日出勤の日向2尉についてはいかがお考えでしょうか?」
冬月「それは本当かね?」
ミサト「あ、あれは・・・その、日向2尉が仕事をやってくれるっていうから・・・」
シンジ「ここに、使徒襲来以来の勤務時間データがありますが、葛城1尉の残業時間は月平均20時間。
日向2尉の残業時間は、月平均180時間。過労死認定ラインの単月100時間を遥かに超えておりますので、
このままですと、死ぬか鬱病になりますね。代休も何日溜まっていることやら。」ハァ
ミサト「なっ・・・」
94 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:17:01.91 ID:+VwSRBN1o
シンジ「仮に日向2尉本人が仕事をやると言ってきたとしても、上司として部下の労働時間や労働内容を
一切把握していない無能、もしくは、全て分かっていて仕事を押し付けているクズという事になりますねぇ。
仮に無能という事であれば、葛城1尉の提出する人事評価等は一切信用できるものではなく、与えられている
階級や作戦部長という立場が適切かどうかが疑わしくなります。また、クズという事であれば、職務への
専念義務違反となりますね。
普通の会社のやる気のないサラリーマンとかバイトならともかく、ここは人類を救う国際機関の
最前線で、しかもその組織の幹部なのですから、いずれにしても言い訳は立ちませんね。」ニッコリ
ミサト「でっ、でも、私の仕事は使徒が来た時の作戦や、エバーの指揮が最重要なんだし!」
95 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:17:47.50 ID:+VwSRBN1o
シンジ「えーと、僕の知る限り、第3使徒戦では敵の目の前に射出して『歩け』が作戦で、第4使徒戦では、
パレットガン斉射を指示しておいて、それに従ったら『バカ』とか『脳みそついてんの』とか言われた気が
しますが、何か一つでも有効な指揮や作戦がありましたでしょうか?
そして、第5使徒戦では飲み過ぎて無断欠勤という・・・。これって、どうなんでしょうかねぇ?」ニッコリ
ミサト「くっ・・・(しまった・・・コイツはこういう奴だった・・・さっき素直に謝っておけば・・・
まずい・・・使徒戦の前線から外れたらお父さんの復讐が出来なくなるじゃない・・・
それにエビチュも飲めなくなるし・・・・・・私の人生の楽しみが無くなっちゃうわ・・・チッ)」
冬月「なるほどな、シンジ君の指摘は事実とデータに基づいた客観的な指摘だな。葛城1尉、何か反論はあるかね?」
ミサト「・・・返す言葉もございません。結果を出せるよう、心を入れ替えて猛省致します。申し訳ございませんでした。」
96 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:18:58.74 ID:+VwSRBN1o
シンジ「ま、人事配置は碇司令(笑)の意向もそれなりにあると思いますので、
降格させると作戦部長でいられなくなりますし・・・
まずは、遊びに使えるお金を減らす事により、仕事や部下との向き合い方を見直して
頂きたいと思います。その結果如何では、信頼を回復する事も出来るでしょう。
というわけで、減給30%を半年間で決定して宜しいでしょうか、副司令。」
ミサト「ちょ・・・さっきよりも額と期間が増えてるじゃない!」
シンジ「あァ?お前、たった今、心を入れ替えて猛省するって言ったばかりじゃねーか。
何だ、さっきの言葉は嘘か?ネルフなめんなよ?お前今、全世界25億人の人間裏切っとるんやぞ?
そこんとこ理解してないから、ナメた勤務態度になるんとちゃうんか?あぁン?やっぱり葛城2曹になるか?
そもそも、お前なんかを幹部にしとくのも、世間様に申し訳がないんじゃクソが!
幹部どころか患部じゃねーか無能が!!」ギロッ
ミサト「うっ・・・(ま、まずい・・・しかも3尉だったのが
いつのまにか2曹になってるし・・・・・・
こいつに歯向かうとまじでヤベぇ・・・・・・)」ガクガクブルブル
97 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:19:30.52 ID:+VwSRBN1o
冬月「まぁまぁ葛城君、碇特務2佐の言葉をちゃんと聞いていたのかね?」
ミサト「え?」
冬月「彼は、君にチャンスをくれているんじゃないかね。要は、有能な人間になってくれれば
許すと言っているんだよ。減俸だって、罰というよりは、自分自身を見つめなおすために
余計なお金を渡さないという主旨じゃないか。つまり、信頼を回復すれば、その時点で
必要のない処置になる・・・という解釈も出来るのではないかね?」
ミサト「ほ、本当ですか・・・?」
シンジ「(ニッコリ)」
冬月「本来なら切り捨てられても仕方のない所を、チャンスを与えてくれる。
碇特務2佐、若いにもかかわらずなかなか大した上司じゃないかね。
君の方が大人だ年上だと思うなら、仕事で見返してやればいいではないか。
ここはひとつ、いい機会だと思って、気持ちを入れ替えて、頑張ってくれたまえ。
(・・・ゲンドウ(笑)よりも遥かに指揮官向きだな・・・さすがユイ君の息子だ。
父親に似なくて本当に良かった。本当に。)」
ミサト「は、はひっ・・・」ウルッ・・・グスッ・・・グスッ・・・
リツコ「(無様ね・・・副司令とシンジ君に完全に手玉に取られてるじゃない・・・
こんなの、『悪い警官と良い警官』の典型的なセオリーじゃない・・・情けないわ)」
シンジ「では葛城1尉・・・戻ったらまず何をやりますか?
この後の仕事に優先順位を付けてみてください。」ニコッ
ミサト「はい・・・まずは・・・・・・」
シンジ「まずは?」
99 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:21:14.20 ID:+VwSRBN1o
ミサト「日向2尉の件は本当に申し訳ないと思うので、今週、彼に平日3日間の
有給休暇を与えられるよう、業務を調整します。もちろん、私自身が率先して働きます。」
シンジ「それはとても良い事ですね。他には?」ニコニコ
ミサト「併せて、対・使徒戦で有効な策を出せるよう、戦略や戦術、
使える装備などを改めて確認したいと思います」
シンジ「それも良い事ですね。ネルフのみならず、戦自や国連軍などとも共闘ないし、
上手に利用出来るような広い視点を持てるとなお良いですね。使徒は人間の常識外ですので、
予測は大変だと思いますが、攻撃する側の目線に立って対策を考えてみるのも良いかもしれませんね。」
ミサト「攻撃する側の目線・・・ですか?」
シンジ「使徒は、要するにここを突破して、地下のアダムと融合したい。
ここは恐らく間違いありませんね?(本当は、地下にあるのはアダムじゃないけどねwww)」
ミサト「そう・・・だと思います」
シンジ「突破するためには、エヴァ・・・ひいてはネルフが邪魔。
では、ネルフやエヴァを潰すためにどんな攻撃が考えられますか?」
100 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:21:42.42 ID:+VwSRBN1o
ミサト「物理的に、ものすごい力で突破する・・・近接戦闘や、遠隔兵器によって
・・・が、実際にあった事ですし、まず思いつく事です。」
シンジ「そうですね。では、他には?どんな絡め手を考えてもいいですよ。
一緒にブレーンストーミングしてみましょう。」
ミサト「私なら・・・もしパイロットが乗っている事が分かれば・・・
パイロットを潰す事を考えます。肉体的に、または精神的に。
パイロットが居なければエバーは動きません。」
シンジ「それもありそうですね。僕や綾波が狙われた時は、予め対策を
練っておいて、是非守って欲しいですね。他には?」ニコニコ
ミサト「何でもありというなら・・・例えば、宇宙から遠隔攻撃します。
現状、ネルフは宇宙空間に対する対策を持っていません。」
リツコ「(宇宙か・・・念のため考えておかないとダメね)」
シンジ「(うおっ・・・脳みそぶっ飛んでるだけあって、追い込んで考えさせたら
いい勘発揮するなぁ・・・無能と思ってたけど、あなどれないなぁ)
・・・なるほどなるほど、他には?」ニコニコ
101 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:22:21.24 ID:+VwSRBN1o
ミサト「他には・・・例えば、水中から攻めていったり、上からではなく、
地中から堀って上がってくるような作戦があると思います」
シンジ「可能性としては十分あると思いますよ。他には?」
ミサト「あとは、自分の得意なコンバットフィールドに敢えておびき寄せて、
罠を張る手もあります。地の利を考えるのは戦術の初歩です。」
シンジ「そうですね、相手も命がけなので、知恵をつける可能性は十分にありますね。他には?」
ミサト「うーんと・・・うーんと・・・・・・あ、そうだ。何らかの形でMAGIを潰します」
シンジ「ほう?そのココロは?」
ミサト「MAGIの破壊は本部・・・ひいては第参新東京市の破壊と同義。もし、使徒がMAGIの存在を知れば、
狙われてもおかしくないと思います。そういう意味では発電システムなども狙われる可能性があると思います。
あと、ハッキングとか電磁パルスのようなものも怖いですね。」
シンジ「なるほど、MAGIの存在に気付かれたらありそうですね。」
ミサト「後は・・・・・・、潜入作戦。敢えて虫とか細菌レベルの小さいサイズになって、
気付かれないように潜入したり、人に化けるか人間を操ってネルフに潜り込む作戦も有効だとおもいます。」
シンジ「(なにこの人、勘が良すぎて怖い・・・今後の使徒の攻撃パターン殆ど言い当ててるし・・・)
・・・な、なるほど」ピクピク
102 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:23:12.98 ID:+VwSRBN1o
ミサト「すみません、すぐ思いつくのはこんな所です・・・」
シンジ「いやいや、素晴らしいと思いますよ!いま挙げた話をまとめて、考えうる対抗策を検討し、
現状ネルフで出来る事・出来ない事を整理してみてはどうでしょう?それが出来れば、作戦も対抗手段も
充実すると思いますよ。きっと、リツコさんもたくさん手伝ってくれると思いますよ。ね、リツコさん?」ニコッ
リツコ「え?あ、も、勿論よ。喜んでお手伝いするわ。」
シンジ「後は、実際に使徒が来たときに、どの攻撃パターンにあてはまる使徒か出来る限り早く判別出来れば、
より被害を抑えられるかもしれませんね。威力偵察したり、戦自からいち早く情報をもらえるよう、関係改善を
図ってみてもいいのではないですか?変にいがみ合って対立構造にするよりは、表面的には上手くやって、
イザという時に体よく利用するのが本当に賢い者の振る舞いだと思いませんか?」
ミサト「な、なるほど、分かりました!」
冬月「(無能をここまで使いこなすとは、本当に指揮官の素質があるな・・・
しかも、苦手な書類仕事で後からダレないように、すかさず赤木君と組ませる抜け目の無さも素晴らしい・・・
もうシンジ君が本当の碇司令になってくれれば、私のストレスなど吹き飛ぶだろうな。
出来る事ならすべての情報を与えてしまいたいが・・・やったが最後、私もシンジ君も殺されるだろうな・・・)」ハァ
冬月「話はまとまったようだね。葛城1尉、期待しているよ。よろしく頼む」
ミサト「は、ハイ!」
103 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:24:20.42 ID:+VwSRBN1o
(作戦部執務室にて)
ミサト「日向君、ちょっといい?」
日向「あ、はい」
ミサト「今まで本当にごめんね・・・残業と休日出勤を月に180時間もしてたなんて・・・
気付かなくて本当にごめんなさい」ペコリ
日向「あ、いえいえ、いいんです。(葛城さんが)好きでやってる事ですから!」
ミサト「でね、お詫びと言ってはなんだけど、今週は平日に3日間連続で
休みを取って、ゆっくり休んでほしいの。土日と組み合わせて、連続5日でもいいわよ」
日向「そ、そんな!お気遣いなく」
ミサト「いえ、これは命令よ。このままだと過労で死ぬか鬱病になっちゃうわ。
それと、他に何かしてほしい事ある?出来るだけ協力するわ・・・」
日向「(じゃあ、一発ヤラせてください!二発でもいいです!!
・・・なんて口が裂けても言えないよなぁ)
・・・い、いえ、お気遣い頂いてそれだけで十分嬉しいです!」
ミサト「今後は、私の仕事は自分で出来るだけやるからね。本当にゴメンね。」シュン
104 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:25:00.08 ID:+VwSRBN1o
(別の日、ネルフ内)
シンジ「いいかい、綾波?打ち合わせと練習した通りにやるんだよ」
レイ「わかったわ・・・」
シンジ「いいねぇ。黒髪のカツラに茶色のカラーコンタクト。極めつけは白衣。ちょっとだけメイクして・・・
どっからどうみても母さんだよー!レイママって呼んでいい?なんちゃってwww」
レイ「な、何を言うのよ・・・///」
シンジ「じゃ、予定通り、司令(笑)室にGo!」
レイ「わかったわ・・・バイにゃん♪また会うニャ♪」
シンジ「(綾波は真面目だなぁー)うん、バイにゃん♪」ニコニコ
105 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:25:56.98 ID:+VwSRBN1o
(司令室)
バーン!!
ユイ(レイ)「ちょっとゲンドウさん!!一体何なんですか!!!!!」
ゲンドウ「ブーーーッ!!!!・・・ゲホッゲホッ・・・ユ、ユイ!?」
冬月「ほ、本当にユイ君かね!?一体どうやって!?!?」
ユイ(レイ)「冬月先生、そんなことは後でいいんです。ゲンドウさん?私が居ない間に
随分好き勝手してくれたようですね?私、MAGIを通じて全部見てましたよ。」
ゲンドウ「うっ」
ユイ(レイ)「ナオコとの浮気のみならず・・・リッちゃんにまで手を出して!
しかも無理やり手籠めにするなんて!!」
ゲンドウ「・・・」ガクガクブルブル
冬月「(・・・コイツそんな事してたのか。最低だな。)」
ユイ(レイ)「シンジを育てるって約束だって、速攻で破って!!」
ゲンドウ「・・・・・・」ガクガクブルブルガタガタガクガクガクガク
106 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:26:30.14 ID:+VwSRBN1o
ユイ(レイ)「・・・その上、あの綾波レイって何なんですか!?私の遺伝子情報を
勝手にもてあそぶ権利、貴方にあるの?気持ち悪い!!!何なのよアレは!!!!!!」
ゲンドウ「す、すまなかった。レイは補完計画のための単なる道具だ。
全てが終わったら始末する・・・だが、今はどうしようもないのだ。耐えてくれ。」
ユイ(レイ)「(・・・碇君の言うとおりだった・・・そう、絆は嘘だったのね・・・)」
ユイ(レイ)「・・・もういいです。私は初号機のコアに戻ります。
これからもシンジを守らなければいけないので。さようなら。」ダッ
冬月「ユイ君!!待ってくれ!!!!
ゲンドウ「ユイーーーーーッ!!!」
107 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:27:08.65 ID:+VwSRBN1o
レイ「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
シンジ「・・・おつかれさま。どう?僕のいう事信じてくれた?」
レイ「碇司令・・・私の事道具だって・・・うっ・・・」
シンジ「いまどんな気持ち?」
レイ「心が・・・痛い。引き裂かれそう」
シンジ「それは、悲しいって気持ちだよ。また一歩、ヒトに近づいたね。」
レイ「そう・・・私、悲しいのね」
シンジ「今は、碇司令(笑)の事、どう思う?」
レイ「絆が無かったから・・・もう、どうでもいいと思う。」
シンジ「おめでとう」
レイ「何?」
108 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:27:45.37 ID:+VwSRBN1o
シンジ「『愛情』の反対は、『憎悪』ではなく『無関心』なんだ。
綾波の事を道具として見るようなクソ髭と絆が無かった事は、
ものすごく良い事なんだよ?これからは、綾波の愛情は、
綾波の事を大事にしてくれる人に注げばいいのさ。」
レイ「そうなのね・・・こんな時、どんな顔をすれば良いのか分からないわ・・・」
シンジ「笑えばいいんだよ。さぁ、言って御覧。『碇司令(笑)』って」ニコッ
レイ「碇司令(笑)」ニコッ
シンジ「あ、そうだ。僕に何か言い忘れてる事ない?」
レイ「・・・! シンちゃんにまた会えてうれしいニャ♪」
シンジ「よくできました」ナデナデ
レイ「///」ポッ
シンジ「大丈夫・・・綾波には・・・僕との絆があるから・・・」ギュッ
レイ「碇君・・・///」
110 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:36:07.49 ID:+VwSRBN1o
◆第4話
(時田重工・JA発表会)
時田「であるからして、このJA(ジェット・アローン)があれば、使徒の脅威におびえ、
金食い虫の非公開組織に資金を吸われる心配は無くなるのであります」ニヤリ
ミサト「フン!好き勝手言ってくれちゃって。リツコ!ガツンと言ってやんなさい。ガツンと!」
リツコ「そんなにお怒りなら、あなたがやりこめてやれば良くてよ?」
ミサト「ん~あたしはパス!」
リツコ「・・・」ジトー
時田「それでは、JAのお披露目と参ります。スイッチーーーーオーーーン!!」
JA「・・・」グポーン
リツコ「歩いた・・・」
ミサト「一直線にこっちへ来るわね・・・って、ヤバイ!」
111 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:36:35.83 ID:+VwSRBN1o
時田「何!暴走!?いかん!緊急停止だ!」
時田「原子炉を止めろ!何!?出来ない!何でもいい、どうにかして制御棒を挿入しろ!!」
リツコ「(・・・計画通り)」
ミサト「ちょ!大変!こんな所でメルトダウンしたら日本の終わりよ!!止めなきゃ!!」
リツコ「止めなきゃって・・・一体どうするのよ?」
ミサト「エヴァを使って、私が乗り込む!!」
リツコ「(チッ!余計な事を・・・普段は怠け者のくせに、どうしてこういう時だけ働き者に
なるのかしら・・・『無能な働き者』は軍隊では殺すしかないって言葉もあるのよ・・・)
・・・およしなさいよ。あなたの仕事じゃないわ。」
ミサト「ちょっとリツコ!何言ってるのよ!もういい。私が話を付ける!!」
112 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:37:06.81 ID:+VwSRBN1o
ミサト「あ、日向君?今、かくかくしかじかで大変なの!シンジ君を初号機に乗せて、
エバーを空中投下してくんない?えっ?シンジ君が話したいって?代わって。」
シンジ「もしもし、葛城1尉ですか?あらましは聞きましたが本気ですか?」
ミサト「そうよ。このままではメルトダウンして日本は終わるわ。
だから、シンジ君は初号機でこちらに向かって頂戴!すぐによ!!」
シンジ「はぁ、ですが・・・」
ミサト「何よ!急いでるのよ!!」
シンジ「・・・雇用契約に入っておりませんが?」
ミサト「ハァ?雇用契約??」
シンジ「はい、『ネルフの特務2佐・初号機専属パイロットとして使徒と戦う』というのが
ネルフと交わした雇用契約です。話からすると、使徒では無く、単なる機械の暴走事故ですよね?
そんなことにネルフの機材や予算は使えませんし、何より、僕や初号機が放射能汚染で使い物に
ならなくなったら、日本どころか地球の終わりかと思いますが・・・」
リツコ「(・・・頑張ってシンジ君)」
113 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:37:45.09 ID:+VwSRBN1o
ミサト「何言ってるのシンジ君!今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう!」
シンジ「そうですねぇ・・・今回の出撃にかかる経費を、葛城1尉・・・ひいては作戦部全員で
負担するというなら、考えなくもないですが。とりあえず、ボクの出撃報酬2000万円と、
エヴァ稼働中の電気代やら、空輸代やら、整備班の人達の夜食代やら人件費やらは掛かりますね。
後は、エヴァの部品が壊れたら幾らかかるんですかねwww その覚悟はおありですか?」
ミサト「うっ・・・(でも、この件をネルフでなんとかすれば私の名前も売れるし、
ひょっとしたら昇進して昇給かもしれないし、経費は時田重工なり日本政府になりに出させればいいか・・・)
・・・わかったわ。それでいい。経費は私含めて作戦部全員で持ちます!だからすぐ来て!!」
シンジ「そうですか?じゃあ行きますけど・・・」
日向「(・・・そりゃないですよ葛城さぁん)」シクシク
リツコ「・・・ありえないわ」
シンジ「じゃ、空中投下いっきまーーーす!」ヒュオオオオオオオオ
シンジ「ん~気持ちイイ♪」
シンジ「あ、もう地上か・・・葛城1尉!初号機到着しましたよー」
ミサト「ったく!遅いのよ!早く私をJAの所まで!」
シンジ「ぅぃーーーw」
115 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/08/19(月) 23:39:01.87 ID:+VwSRBN1o
初号機&シンジ「・・・ATフィールドッ!」バァァン
JA「・・・」ジタバタジタバタ
ミサト「一体何をしたの?」
シンジ「えーと、あのロボットの周囲にATフィールドを展開して、歩みを止めました。」
ミサト「わかったわ。では、乗り移るからハッチの所まで!」
シンジ「ちなみに、乗り移ってどうするんですか?」
ミサト「パスワードを入力して、制御棒を原子炉に押し込むのよ!」
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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