シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
Part39
299 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:17:18.78 ID:rK4kExA4o
リツコ「他にもね、漢字の問題で・・・『そんぷ』を漢字に直したものはどれか?って問題・・・」
マヤ「『尊父』ですよね?」
リツコ「シンジ君の回答は・・・やはり・・・空欄よ・・・」
マヤ「・・・・・・」
リツコ「・・・・・・」
マヤ「・・・・・・本当につらい思いを・・・してきたんでしょうね・・・。」
リツコ「薬・・・飲まないとやってられないんでしょうね・・・・・・」
マヤ「碇司令とシンジ君・・・接触の機会を増やしたらどうですか? パーティーとか会議とか・・・」
リツコ「ダメよ。それだけは絶対にダメ。」
マヤ「えっ」
リツコ「碇司令は・・・間違いなく変な方向に暴走して、シンジ君を更に傷つけて不幸な結果に終わるわ。そういう人間なの。」
マヤ「・・・・・・困りましたねえ。っていうか、そんなんでよく結婚出来ましたね?」
リツコ「母親は、あの東洋の三賢者と言われた碇ユイさんよ。金持ちのお嬢様で小さいころからエリートコースと研究まっしぐら。」
マヤ「・・・どこかでセンスがズレちゃったんでしょうか? 一般人には理解できない何かがあるんでしょうねえ・・・。」
リツコ「(はぁ・・・私も狂ってたとしか思えないわ・・・ロジックじゃないのって自分に言い聞かせてたけど・・・別れて正解よ。というか、そもそも最初は無理やりだったし・・・)」
マヤ「シンジ君・・・私達で何かしてあげられる事はあるんでしょうか・・・?」
リツコ「今はただ・・・見守る事しか出来ないと思うわ・・・」
マヤ「無力ですね・・・大人なんて・・・・・・戦闘だって子供に頼りっぱなしですし・・・」
300 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:17:58.93 ID:rK4kExA4o
◆第19話
(ある日)
第2MXTV「第2新東京市では、任期満了に伴う市長選挙が、再来月に予定されています」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「今の所、現職のマタヨシ光雄市長が2期目の当選を狙い、出馬するものとみられていますが、正式な意向は表明されていません。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「前回の市長選での、マック赤坂氏との舌戦、そして開票日の接戦の模様は、皆様も記憶に新しいかと思います。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「はたして今回の市長選はどうなるのでしょうか? 情報が入り次第、続報をお送りしたいと思います。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「それでは今日はこの辺で。さようなら。」
301 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:18:29.20 ID:rK4kExA4o
第2MXTV「~~アニメ☆天国~~~」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「♪ツカモウゼ!! ドラゴンボール♪」
シンジ「・・・・・・?」
第2MXTV「♪セカイデイットー スリルナヒーミーツー♪」
シンジ「これ・・・母さんと・・・見てた・・・・・・」
第2MXTV「♪ソウサーイマコソ- アドベーンーチャーーー♪」
シンジ「アニメか・・・懐かしいから・・・ちょっと見てみようかな?」
302 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:19:04.75 ID:rK4kExA4o
第2MXTV「♪イーザスースーメーヤー キッチンー♪」
シンジ「キテレツ大百科か・・・コロ助・・・可愛いなぁ・・・」
シンジ「コロッケ食べたくなってきた。作るか・・・」
ジュワァァァ
シンジ「・・・作りすぎてしまった。ネルフに持って行こう・・・かな?」
シンジ「・・・気味悪がられそうだからヤメとこう。急に料理に目覚めてもヘンだし。」
シンジ「・・・マヤさんに差し入れしたいなぁ・・・。いや、僕なんかが近づいたら迷惑だろうから・・・ヤメヤメ。」
第2MXTV「『イッペン、シンデミル・・・?』」
シンジ「閻魔あいちゃんか・・・やっぱり黒髪美少女は僕のツボかも・・・」
シンジ「どうせなら、ショートカットだったら完璧なのになぁ。そう、マヤさんみたいに・・・///」
シンジ「・・・だから僕なんかじゃ釣り合わないってばよ・・・考えるのヤメヤメ! 山城新伍はチョメチョメ!!」
303 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:19:43.40 ID:rK4kExA4o
(別の日)
シンジ「っていうか、よくよく考えたら、毎週のオンエアなんて待ってられないよ。 僕にはとりあえず1年しかないんだし!」
シンジ「1年先はガチで闇だし・・・このループがどうなるかわからないし・・・」
シンジ「いやさ、ストーリーは知ってるよ。サードインパクトでアニメの知識も降りてきたから・・・」
シンジ「なんだったら、サードインパクトの時に生きてた、声優さんの記憶もなんとなく共有されてるよ?」
シンジ「まさか、アフレコ現場では殆どアニメ映像が再生されず、白い画面に向かって吹き込んでるだなんて・・・プロはすごいよね・・・」
シンジ「でも、実感が無い記憶・・・いや、記録なんだよな。頭の中の感じが。」
シンジ「幸い、なんだかんだで1000万くらいの貯金は出来たから、小金には困ってないし・・・」
シンジ「そうだ、ビデオオンデマンドのサービスがあったな・・・」
シンジ「・・・ちょっとだけ課金して見てみるか」
304 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:20:10.93 ID:rK4kExA4o
(またまた別の日)
シンジ「やばい・・・アニメが面白い・・・時間がいくらあっても足りないよ!」
シンジ「1970年代の名作から2015年の今日まで・・・40年以上・・・ヘタしたら50年の歴史が・・・」
シンジ「これは厳選しないとダメだな・・・」
シンジ「ああもう!買い物に行くのもメンドくさい。ネットスーパー使うか・・・」カチャカチャ
prrrrr
シンジ「はい、碇です」
電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。今後の訓練とかシンクロテストの日程なんだけど・・・」
シンジ「・・・綾波レイの平均シンクロ率は・・・?」
電話(リツコ)「えっ・・・60%くらいだけど・・・」
シンジ「・・・ドイツのセカンドチルドレンは?」
電話(リツコ)「そうね・・・最高で76%くらい・・・平均で70%って所かしら」
シンジ「僕の出撃時シンクロ率は・・・?」
電話(リツコ)「99.99%・・・です」
305 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:20:45.81 ID:rK4kExA4o
シンジ「ATフィールド出せるのは・・・?」
電話(リツコ)「シンジ君だけ・・・です」
シンジ「では、本当に訓練が必要なのは誰でしょうか・・・?」
電話(リツコ)「・・・・・・・・・シンジ君、あのね」
シンジ「以上です。それでは僕、忙しいので・・・」
電話(リツコ)「忙しいって・・・な、何をやってるのよ?(何故か盗聴器壊されてるから、プライベートがぜんっぜんわからないのよね)」
シンジ「あぁ、僕はアニメに人生の喜びを見出しましたので、毎日楽しんでます。気に入ったテーマソングは、チェロで弾いたりもしてます。」
電話(リツコ)「えっ」
シンジ「アニメを見ている間は・・・現実を全て忘れる事が出来るんです。こんなに楽しいものだって事、僕はどこかで忘れていたみたいです」
電話(リツコ)「はぁ!?」
シンジ「いいじゃないですか、現実から逃げたって。僕にとっては現実なんて残酷以外の何物でも無いですよ。どんだけ残酷な天使がこの世を作ってるんですかねぇ」
電話(リツコ)「わかったわ・・・じゃあ、一つだけお願い」
シンジ「何でしょう?」
電話(リツコ)「今度、ドイツのセカンドチルドレンと弐号機が輸送されて来るの。ミサトと一緒に迎えに行ってくれないかしら?これは訓練ではなく、任務よ。」
シンジ「・・・わかりました(ちっ!メンドクサイなぁ)」
306 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:21:11.55 ID:rK4kExA4o
(アスカ、来日)
アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」
ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」
アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」
シンジ「・・・あ、ドモ」ウツムキ
アスカ「何か暗いヤツねぇ」
シンジ「・・・碇シンジです。趣味はアニメです。アニメ最高ですね。今度一緒に見ませんか?フヒヒ!」
アスカ「うわ、キッショ!・・・アンタ、私の半径10メートルに近づかないでね!!」
シンジ「うぷっ・・・そんなことよりミサトさん、僕酔っちゃったみたいです・・・どこかで休ませてもらえませんか・・・」
ミサト「やぁねぇ、こんな大きな空母で酔っちゃったの?」
307 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:21:44.73 ID:rK4kExA4o
アスカ「揺れなんて殆ど無いじゃない・・・ヲタクな上にヘタレ? だらしないわねぇ。そんなんでよくパイロットになれたわね!」
シンジ「(ゲッソリ)」
アスカ「碇って・・・そうか、アンタ本部の碇司令の息子ね!? そうなんでしょ! コネ野郎が!」
シンジ「(ゲッソリ)うぷっ・・・」
ミサト「わかったわ、船室を用意してもらうから、シンジ君は休んでなさい。アスカ、艦長室に行くわよ!」
アスカ「オーケー、こっちよ、ミサト!」
シンジ「(計画通り・・・)」ニヤリ
シンジ「(こうなったら終わるまで隠れてようっと・・・もうアスカのプラグスーツなんて絶対着ないぞーーーw)」
シンジ「(前回はアスカ一人で何とかなったんだし・・・何とかなるんでしょ? ま、仮に負けても、どーでもいいですよっと)」
308 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:22:37.47 ID:rK4kExA4o
ドカーーーン!!
シンジ「おっ、来たなガギエル」
シンジ「さて・・・アスカがどんな戦いするか見ものだな。そういえば、一人で戦ってる所は見た事ないや。」
シンジ「フム・・・一人で起動して・・・戦艦を踏み台にして空母に着艦・・・」
ズゥゥゥゥゥン!!
シンジ「おっとっと!」ヨロッ
シンジ「・・・ここまでは僕が乗ってた時と同じだなぁ」
シンジ「あ、プログナイフ抜いた・・・」
ガギエル「(ザパァァァン!!)」
弐号機「(スッ)」スパッ
シンジ「おっ、ガギエルに一撃与えたな。でも・・・コアが口の中にある事に気付けるカナ?w」
キィィィィィン・・・ゴォォォォォォー
シンジ「あ、3重スパイが逃げやがった」
309 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:23:17.53 ID:rK4kExA4o
ガギエル「・・・!!」ザッパーン
シンジ「大口開けて弐号機に飛びかかって・・・」
弐号機「・・・!」ズルッ
シンジ「うわ!尻もちついてやんの!ダサッ!!」
弐号機「!!」ポイポイポイッ
シンジ「甲板上の飛行機を・・・手当たり次第に、使徒の口の中に放り込んでら。ケンスケが見たら泣くなこりゃ。」
ドッカーン!!
ガギエル「・・・・・」ピクピク
シンジ「なるほど、口の中で爆発させて、ダメージを与えて弱らせて・・・」
弐号機「・・・!」キィィィィィ・・・・ペキッ
ガギエル「死ーーーん」
シンジ「それでトドメかぁ」
シンジ「なんだ、僕が乗らない方がマシじゃん。」
シンジ「前回はこのイベントをガン無視したけど・・・こうやって勝ってたんだなー。なるほどなー」
シンジ「さーてと、早く帰ってアニメの続き見ないと♪」
310 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:24:04.50 ID:rK4kExA4o
◆第20話
(ある日のネルフ)
シンジ「ふぅ・・・何か、あれからあっという間だったなぁ」
シンジ「使徒も安定感ある感じで倒し続けて来たし・・・」
シンジ「いったい僕・・・何本アニメ見たんだろう?」
シンジ「でも・・・画面に集中してる間は・・・現実を忘れさせてくれる。」
シンジ「どん底まで落ちていた僕の魂を救ってくれたのは・・・アニメかもしれないな・・・」
シンジ「もちろん、前回の逆行時の・・・マヤさんの優しさがあった上でだけど・・・///」
リツコ「シンジ君、超久しぶりの訓練の時間よ。プラグスーツに着替えてきてね」
シンジ「あ、はい(チッ!めんどくせーなぁ・・・)」
311 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:24:59.95 ID:rK4kExA4o
シンジ「あれっ・・・なんか体が重いなぁ。ちょっと太っちゃったかな・・・?」
アスカ「ヲタシンジ・・・あんた・・・最近、一気に太ったわね・・・」
シンジ「えっ」
アスカ「自覚無いの? まぁ、学校にも行かず、家に引きこもってアニメばかり見てればそうなるわよね。訓練も滅多に来ないし。買い物だって通販とかネットスーパーばかりなんでしょ?」
シンジ「うーん、ちょっと太った自覚はあるんだけど・・・」
アスカ「ハァ!?『ちょっと』ぉ!? あんた・・・鏡見てみなさいよ。だらしない二重あごに・・・お腹も3段腹通り越して、1段にくっついてるじゃない・・・」
シンジ「ギクッ・・・」
アスカ「今だって、着替えただけで・・・まだ訓練も始めてないのに、そんなに汗かいて・・・キッショ!! ヲタじゃなくて汚豚(ヲブタ)シンジね!!」
シンジ「・・・別にいいよ。どうせ僕なんて、モテないひきこもりのアニヲタだから・・・美味しい物食べて、アニメ見て、少しでも幸せな時間があればいいんだ・・・」
アスカ「アンタ・・・14歳にして人生終わってるわね・・・・・・」
312 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:25:32.11 ID:rK4kExA4o
(ゼルエル戦前日)
シンジ「アイツ苦手だなぁ・・・」
シンジ「暴走して勝つ代わりに・・・シンクロ率400%越えて溶けちゃうか・・・」
シンジ「ロンギヌスの槍使って楽に勝つ代わりに・・・ある程度の情報を出して味方を作るか・・・」
シンジ「前回のように・・・サッサと死んで元に戻るか・・・・・・いや、別にもう戻らなくてもいいけど」
シンジ「あるいは・・・今度こそ油断せずガチでやってみるか・・・・・・」
シンジ「うーん・・・。僕ってば、どうしたいんだろう?」
シンジ「死んでもいいけど・・・勝てばもうちょっとこの人生でアニメが見られる・・・」
シンジ「・・・ま、成り行きにまかせようかな。勝っても良し、負けても良しってね」
シンジ「・・・・・・でも痛いのはヤだなぁ」
313 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:26:10.77 ID:rK4kExA4o
(ゼルエル戦)
マヤ「零号機に続き、弐号機も中破! パイロットのバイタルは大丈夫ですが戦闘は不能です!!」
ミサト「くっ・・・頼みの綱はシンジ君だけか・・・でも・・・」
シンジ「うっ!左腕やられた上に・・・右腕もあまり上手く動かない・・・これはマズイな・・・」ズキズキ
ゼルエル「・・・!」ズンズン
シンジ「(やっぱり・・・ガチで戦うよりも、槍使って圧勝で倒すか、逆に一瞬で殺してもらった方が良かったなぁ)」ズキズキ
マヤ「敵使徒、初号機と間合いを詰めています!」
ミサト「シンジ君! とにかく動いて!止まっちゃダメ!!」
シンジ「ううっ!来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビィィィ・・・チュドーン!!
ドゴォォォォォ!!
ゼルエル「(死ーーーん)」
シンジ「・・・えっ」
アスカ「えっ」
レイ「えっ」」
発令所一同「えっ」
314 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:27:10.10 ID:rK4kExA4o
アスカ「ヲブタシンジ・・・今・・・何やったの・・・?」
シンジ「・・・僕にもさっぱり」
マヤ「パ・・・パターン青消滅。敵使徒倒されました。」
リツコ「一体・・・今、何が起こったの・・・?」
マヤ「MAGIによる解析結果出ました! 初号機の目からATフィールドが強く集束されて、ビーム状になって放出。敵のコアを貫きました。」
リツコ「ありえないわ!!」
ミサト「何なのよあれ・・・」
シンジ「(マジかよ・・・『でじこ』の『目からビームッ!』出来ちゃった・・・・・・www)」
315 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:28:09.76 ID:rK4kExA4o
マヤ「プラグ排出、LCL排水!」
プシャーーーー
シンジ「ふぅ・・・何とか勝てた・・・」
リツコ「シンジ君! さっきのは何!?」
シンジ「すいません、僕にもさっぱり・・・」
リツコ「じゃあ、あの瞬間何考えてたの? どんなイメージを想像した? 早く教えなさい!」
シンジ「あの瞬間・・・初号機の腕がまともに動かず・・・体の動きも鈍り・・・もうだめだ!と思った瞬間に、こっちに来るな!死ね!! って強く念じました」
リツコ「なるほど・・・」
シンジ「リツコさんは、どういう事だと考えてるんですか?」
リツコ「いいこと? 改めて言うと、エヴァはイメージで動かすの。アナタが頭で考えた事がシンクロしているコアに伝わって動く・・・」
シンジ「ま、基本中の基本ですね。」
リツコ「つまり・・・手も足も出なくなった貴方が強く念じた事により、敵を貫くくらい集束したATフィールドが目から発生した・・・という事かしら」
シンジ「ATフィールドって・・・想像力次第では何でもアリなんですね・・・」
リツコ「一説によると、ヒトの形もATフィールドが形作っている・・・というわ。アンチATフィールドを
食らった生物は、LCLになって溶けると言われているの・・・。(ま、それがセカンドインパクトなんだけどね)」
シンジ「マジすか・・・」
リツコ「常識にとらわれない想像力って・・・すごいわね。私にはできないわ。」
シンジ「はは・・・まぁ、ホドホドにしておきますよ・・・。」
316 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:28:37.66 ID:rK4kExA4o
(翌日)
シンジ「ヒトの形はATフィールドが形作っている・・・か」
シンジ「たるんだ僕のお腹と二重あごは・・・僕のすさんだ心が生み出してるのかもしれないな」ハハッ
シンジ「案外、生身でもATフィールド使えちゃったりしてwww」
シンジ「ふんっ!」
バァァァァン!!
シンジ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?!?」
シンジ「・・・出来ちゃったよオイ」
317 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:29:04.63 ID:rK4kExA4o
ビーッ!! ビーッ!!
マヤ「非常警報!第3新東京市内で強いATフィールドの発生を確認!」
ゲンドウ「使徒か?」
マヤ「・・・・・・いえ、パターン青は検出されていません! 反応は一瞬で消えました!」
リツコ「不気味ね・・・」
冬月「碇、どうするかね」
ゲンドウ「・・・・・・警報は誤報だ。関係各所にその旨報告せよ。」
青葉「ハイッ!」
ミサト「一体なんだったのかしら・・・」
318 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:29:30.58 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・そうか」」
シンジ「そうだったのか・・・」
シンジ「1は全、全は1・・・・・・今の僕なら・・・真理を理解出来る・・・・・・」
シンジ「・・・・・・ちょっと試してみるか」
319 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:30:22.99 ID:rK4kExA4o
子ぬこ「・・・ニャー」ヨロヨロ
シンジ「・・・・・・」
子ぬこ「・・・・・・ニャ-・・・・・・ニャー」フラフラ
シンジ「・・・・・・折角この世に生まれてきたんだ・・・もう少しだけ、生きるチャンスをあげるよ」ナデナデ・・・パシャッ
シンジ「・・・もう一度だけ・・・頑張ってごらん」スッ
ムクムクッ
子ぬこ「にゃー!にゃーーー♪」フリフリ
シンジ「フフ・・・いいご主人様・・・いや、下僕を見つけるんだよ・・・」ニコッ
シンジ「・・・どうせ1年経ったら戻っちゃうんだけどね・・・ごめんね・・・。」フッ
320 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:30:54.44 ID:rK4kExA4o
◆第21話
(話は飛んで、タブリスが使徒の本能に目覚めた日)
カヲル「来たねシンジ君・・・」
シンジ「カヲル君・・・あのね・・・それ・・・リリス・・・」
カヲル「違う! これはリリス・・・! そうか・・・リリン、そういう事か・・・」
シンジ「うん、話聞いてないね」
カヲル「シンジ君!僕を殺してくれ!」
シンジ「あ、はい」
カヲル「えっ」
グチャ
ポチャン・・・ ・・・ ・・・
シンジ「ふう、使徒殲滅完了しました」
ミサト「シンジ君!大丈夫だったの!?」
シンジ「なんか急に死にたくなったらしくて、殺してくれって頼まれましたんで、望みどおりに・・・」
ミサト「ハァ!?」
シンジ「なんか使徒にも気まぐれな奴って居るんですねー。じゃ、弐号機抱えて帰りますんで。」
ミサト「何がしたかったのかしら、あの使徒は・・・?」
リツコ「他にもね、漢字の問題で・・・『そんぷ』を漢字に直したものはどれか?って問題・・・」
マヤ「『尊父』ですよね?」
リツコ「シンジ君の回答は・・・やはり・・・空欄よ・・・」
マヤ「・・・・・・」
リツコ「・・・・・・」
マヤ「・・・・・・本当につらい思いを・・・してきたんでしょうね・・・。」
リツコ「薬・・・飲まないとやってられないんでしょうね・・・・・・」
マヤ「碇司令とシンジ君・・・接触の機会を増やしたらどうですか? パーティーとか会議とか・・・」
リツコ「ダメよ。それだけは絶対にダメ。」
マヤ「えっ」
リツコ「碇司令は・・・間違いなく変な方向に暴走して、シンジ君を更に傷つけて不幸な結果に終わるわ。そういう人間なの。」
マヤ「・・・・・・困りましたねえ。っていうか、そんなんでよく結婚出来ましたね?」
リツコ「母親は、あの東洋の三賢者と言われた碇ユイさんよ。金持ちのお嬢様で小さいころからエリートコースと研究まっしぐら。」
マヤ「・・・どこかでセンスがズレちゃったんでしょうか? 一般人には理解できない何かがあるんでしょうねえ・・・。」
リツコ「(はぁ・・・私も狂ってたとしか思えないわ・・・ロジックじゃないのって自分に言い聞かせてたけど・・・別れて正解よ。というか、そもそも最初は無理やりだったし・・・)」
マヤ「シンジ君・・・私達で何かしてあげられる事はあるんでしょうか・・・?」
リツコ「今はただ・・・見守る事しか出来ないと思うわ・・・」
マヤ「無力ですね・・・大人なんて・・・・・・戦闘だって子供に頼りっぱなしですし・・・」
300 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:17:58.93 ID:rK4kExA4o
◆第19話
(ある日)
第2MXTV「第2新東京市では、任期満了に伴う市長選挙が、再来月に予定されています」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「今の所、現職のマタヨシ光雄市長が2期目の当選を狙い、出馬するものとみられていますが、正式な意向は表明されていません。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「前回の市長選での、マック赤坂氏との舌戦、そして開票日の接戦の模様は、皆様も記憶に新しいかと思います。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「はたして今回の市長選はどうなるのでしょうか? 情報が入り次第、続報をお送りしたいと思います。」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「それでは今日はこの辺で。さようなら。」
301 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:18:29.20 ID:rK4kExA4o
第2MXTV「~~アニメ☆天国~~~」
シンジ「・・・・・・」ボーッ
第2MXTV「♪ツカモウゼ!! ドラゴンボール♪」
シンジ「・・・・・・?」
第2MXTV「♪セカイデイットー スリルナヒーミーツー♪」
シンジ「これ・・・母さんと・・・見てた・・・・・・」
第2MXTV「♪ソウサーイマコソ- アドベーンーチャーーー♪」
シンジ「アニメか・・・懐かしいから・・・ちょっと見てみようかな?」
302 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:19:04.75 ID:rK4kExA4o
第2MXTV「♪イーザスースーメーヤー キッチンー♪」
シンジ「キテレツ大百科か・・・コロ助・・・可愛いなぁ・・・」
シンジ「コロッケ食べたくなってきた。作るか・・・」
ジュワァァァ
シンジ「・・・作りすぎてしまった。ネルフに持って行こう・・・かな?」
シンジ「・・・気味悪がられそうだからヤメとこう。急に料理に目覚めてもヘンだし。」
シンジ「・・・マヤさんに差し入れしたいなぁ・・・。いや、僕なんかが近づいたら迷惑だろうから・・・ヤメヤメ。」
第2MXTV「『イッペン、シンデミル・・・?』」
シンジ「閻魔あいちゃんか・・・やっぱり黒髪美少女は僕のツボかも・・・」
シンジ「どうせなら、ショートカットだったら完璧なのになぁ。そう、マヤさんみたいに・・・///」
シンジ「・・・だから僕なんかじゃ釣り合わないってばよ・・・考えるのヤメヤメ! 山城新伍はチョメチョメ!!」
303 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:19:43.40 ID:rK4kExA4o
(別の日)
シンジ「っていうか、よくよく考えたら、毎週のオンエアなんて待ってられないよ。 僕にはとりあえず1年しかないんだし!」
シンジ「1年先はガチで闇だし・・・このループがどうなるかわからないし・・・」
シンジ「いやさ、ストーリーは知ってるよ。サードインパクトでアニメの知識も降りてきたから・・・」
シンジ「なんだったら、サードインパクトの時に生きてた、声優さんの記憶もなんとなく共有されてるよ?」
シンジ「まさか、アフレコ現場では殆どアニメ映像が再生されず、白い画面に向かって吹き込んでるだなんて・・・プロはすごいよね・・・」
シンジ「でも、実感が無い記憶・・・いや、記録なんだよな。頭の中の感じが。」
シンジ「幸い、なんだかんだで1000万くらいの貯金は出来たから、小金には困ってないし・・・」
シンジ「そうだ、ビデオオンデマンドのサービスがあったな・・・」
シンジ「・・・ちょっとだけ課金して見てみるか」
(またまた別の日)
シンジ「やばい・・・アニメが面白い・・・時間がいくらあっても足りないよ!」
シンジ「1970年代の名作から2015年の今日まで・・・40年以上・・・ヘタしたら50年の歴史が・・・」
シンジ「これは厳選しないとダメだな・・・」
シンジ「ああもう!買い物に行くのもメンドくさい。ネットスーパー使うか・・・」カチャカチャ
prrrrr
シンジ「はい、碇です」
電話(リツコ)「シンジ君?リツコです。今後の訓練とかシンクロテストの日程なんだけど・・・」
シンジ「・・・綾波レイの平均シンクロ率は・・・?」
電話(リツコ)「えっ・・・60%くらいだけど・・・」
シンジ「・・・ドイツのセカンドチルドレンは?」
電話(リツコ)「そうね・・・最高で76%くらい・・・平均で70%って所かしら」
シンジ「僕の出撃時シンクロ率は・・・?」
電話(リツコ)「99.99%・・・です」
305 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:20:45.81 ID:rK4kExA4o
シンジ「ATフィールド出せるのは・・・?」
電話(リツコ)「シンジ君だけ・・・です」
シンジ「では、本当に訓練が必要なのは誰でしょうか・・・?」
電話(リツコ)「・・・・・・・・・シンジ君、あのね」
シンジ「以上です。それでは僕、忙しいので・・・」
電話(リツコ)「忙しいって・・・な、何をやってるのよ?(何故か盗聴器壊されてるから、プライベートがぜんっぜんわからないのよね)」
シンジ「あぁ、僕はアニメに人生の喜びを見出しましたので、毎日楽しんでます。気に入ったテーマソングは、チェロで弾いたりもしてます。」
電話(リツコ)「えっ」
シンジ「アニメを見ている間は・・・現実を全て忘れる事が出来るんです。こんなに楽しいものだって事、僕はどこかで忘れていたみたいです」
電話(リツコ)「はぁ!?」
シンジ「いいじゃないですか、現実から逃げたって。僕にとっては現実なんて残酷以外の何物でも無いですよ。どんだけ残酷な天使がこの世を作ってるんですかねぇ」
電話(リツコ)「わかったわ・・・じゃあ、一つだけお願い」
シンジ「何でしょう?」
電話(リツコ)「今度、ドイツのセカンドチルドレンと弐号機が輸送されて来るの。ミサトと一緒に迎えに行ってくれないかしら?これは訓練ではなく、任務よ。」
シンジ「・・・わかりました(ちっ!メンドクサイなぁ)」
306 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:21:11.55 ID:rK4kExA4o
(アスカ、来日)
アスカ「ハロー! ミサト! 元気してた?」
ミサト「あらアスカ! 久しぶりじゃな~い! 背、伸びたんじゃない」
アスカ「背だけじゃなくて、ほかの所もちゃーんと女らしくなってるわよ! あら、アンタが噂のサードチルドレン?」
シンジ「・・・あ、ドモ」ウツムキ
アスカ「何か暗いヤツねぇ」
シンジ「・・・碇シンジです。趣味はアニメです。アニメ最高ですね。今度一緒に見ませんか?フヒヒ!」
アスカ「うわ、キッショ!・・・アンタ、私の半径10メートルに近づかないでね!!」
シンジ「うぷっ・・・そんなことよりミサトさん、僕酔っちゃったみたいです・・・どこかで休ませてもらえませんか・・・」
ミサト「やぁねぇ、こんな大きな空母で酔っちゃったの?」
307 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:21:44.73 ID:rK4kExA4o
アスカ「揺れなんて殆ど無いじゃない・・・ヲタクな上にヘタレ? だらしないわねぇ。そんなんでよくパイロットになれたわね!」
シンジ「(ゲッソリ)」
アスカ「碇って・・・そうか、アンタ本部の碇司令の息子ね!? そうなんでしょ! コネ野郎が!」
シンジ「(ゲッソリ)うぷっ・・・」
ミサト「わかったわ、船室を用意してもらうから、シンジ君は休んでなさい。アスカ、艦長室に行くわよ!」
アスカ「オーケー、こっちよ、ミサト!」
シンジ「(計画通り・・・)」ニヤリ
シンジ「(こうなったら終わるまで隠れてようっと・・・もうアスカのプラグスーツなんて絶対着ないぞーーーw)」
シンジ「(前回はアスカ一人で何とかなったんだし・・・何とかなるんでしょ? ま、仮に負けても、どーでもいいですよっと)」
308 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:22:37.47 ID:rK4kExA4o
ドカーーーン!!
シンジ「おっ、来たなガギエル」
シンジ「さて・・・アスカがどんな戦いするか見ものだな。そういえば、一人で戦ってる所は見た事ないや。」
シンジ「フム・・・一人で起動して・・・戦艦を踏み台にして空母に着艦・・・」
ズゥゥゥゥゥン!!
シンジ「おっとっと!」ヨロッ
シンジ「・・・ここまでは僕が乗ってた時と同じだなぁ」
シンジ「あ、プログナイフ抜いた・・・」
ガギエル「(ザパァァァン!!)」
弐号機「(スッ)」スパッ
シンジ「おっ、ガギエルに一撃与えたな。でも・・・コアが口の中にある事に気付けるカナ?w」
キィィィィィン・・・ゴォォォォォォー
シンジ「あ、3重スパイが逃げやがった」
309 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:23:17.53 ID:rK4kExA4o
ガギエル「・・・!!」ザッパーン
シンジ「大口開けて弐号機に飛びかかって・・・」
弐号機「・・・!」ズルッ
シンジ「うわ!尻もちついてやんの!ダサッ!!」
弐号機「!!」ポイポイポイッ
シンジ「甲板上の飛行機を・・・手当たり次第に、使徒の口の中に放り込んでら。ケンスケが見たら泣くなこりゃ。」
ドッカーン!!
ガギエル「・・・・・」ピクピク
シンジ「なるほど、口の中で爆発させて、ダメージを与えて弱らせて・・・」
弐号機「・・・!」キィィィィィ・・・・ペキッ
ガギエル「死ーーーん」
シンジ「それでトドメかぁ」
シンジ「なんだ、僕が乗らない方がマシじゃん。」
シンジ「前回はこのイベントをガン無視したけど・・・こうやって勝ってたんだなー。なるほどなー」
シンジ「さーてと、早く帰ってアニメの続き見ないと♪」
310 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:24:04.50 ID:rK4kExA4o
◆第20話
(ある日のネルフ)
シンジ「ふぅ・・・何か、あれからあっという間だったなぁ」
シンジ「使徒も安定感ある感じで倒し続けて来たし・・・」
シンジ「いったい僕・・・何本アニメ見たんだろう?」
シンジ「でも・・・画面に集中してる間は・・・現実を忘れさせてくれる。」
シンジ「どん底まで落ちていた僕の魂を救ってくれたのは・・・アニメかもしれないな・・・」
シンジ「もちろん、前回の逆行時の・・・マヤさんの優しさがあった上でだけど・・・///」
リツコ「シンジ君、超久しぶりの訓練の時間よ。プラグスーツに着替えてきてね」
シンジ「あ、はい(チッ!めんどくせーなぁ・・・)」
311 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:24:59.95 ID:rK4kExA4o
シンジ「あれっ・・・なんか体が重いなぁ。ちょっと太っちゃったかな・・・?」
アスカ「ヲタシンジ・・・あんた・・・最近、一気に太ったわね・・・」
シンジ「えっ」
アスカ「自覚無いの? まぁ、学校にも行かず、家に引きこもってアニメばかり見てればそうなるわよね。訓練も滅多に来ないし。買い物だって通販とかネットスーパーばかりなんでしょ?」
シンジ「うーん、ちょっと太った自覚はあるんだけど・・・」
アスカ「ハァ!?『ちょっと』ぉ!? あんた・・・鏡見てみなさいよ。だらしない二重あごに・・・お腹も3段腹通り越して、1段にくっついてるじゃない・・・」
シンジ「ギクッ・・・」
アスカ「今だって、着替えただけで・・・まだ訓練も始めてないのに、そんなに汗かいて・・・キッショ!! ヲタじゃなくて汚豚(ヲブタ)シンジね!!」
シンジ「・・・別にいいよ。どうせ僕なんて、モテないひきこもりのアニヲタだから・・・美味しい物食べて、アニメ見て、少しでも幸せな時間があればいいんだ・・・」
アスカ「アンタ・・・14歳にして人生終わってるわね・・・・・・」
312 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:25:32.11 ID:rK4kExA4o
(ゼルエル戦前日)
シンジ「アイツ苦手だなぁ・・・」
シンジ「暴走して勝つ代わりに・・・シンクロ率400%越えて溶けちゃうか・・・」
シンジ「ロンギヌスの槍使って楽に勝つ代わりに・・・ある程度の情報を出して味方を作るか・・・」
シンジ「前回のように・・・サッサと死んで元に戻るか・・・・・・いや、別にもう戻らなくてもいいけど」
シンジ「あるいは・・・今度こそ油断せずガチでやってみるか・・・・・・」
シンジ「うーん・・・。僕ってば、どうしたいんだろう?」
シンジ「死んでもいいけど・・・勝てばもうちょっとこの人生でアニメが見られる・・・」
シンジ「・・・ま、成り行きにまかせようかな。勝っても良し、負けても良しってね」
シンジ「・・・・・・でも痛いのはヤだなぁ」
313 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:26:10.77 ID:rK4kExA4o
(ゼルエル戦)
マヤ「零号機に続き、弐号機も中破! パイロットのバイタルは大丈夫ですが戦闘は不能です!!」
ミサト「くっ・・・頼みの綱はシンジ君だけか・・・でも・・・」
シンジ「うっ!左腕やられた上に・・・右腕もあまり上手く動かない・・・これはマズイな・・・」ズキズキ
ゼルエル「・・・!」ズンズン
シンジ「(やっぱり・・・ガチで戦うよりも、槍使って圧勝で倒すか、逆に一瞬で殺してもらった方が良かったなぁ)」ズキズキ
マヤ「敵使徒、初号機と間合いを詰めています!」
ミサト「シンジ君! とにかく動いて!止まっちゃダメ!!」
シンジ「ううっ!来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ビィィィ・・・チュドーン!!
ドゴォォォォォ!!
ゼルエル「(死ーーーん)」
シンジ「・・・えっ」
アスカ「えっ」
レイ「えっ」」
発令所一同「えっ」
314 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:27:10.10 ID:rK4kExA4o
アスカ「ヲブタシンジ・・・今・・・何やったの・・・?」
シンジ「・・・僕にもさっぱり」
マヤ「パ・・・パターン青消滅。敵使徒倒されました。」
リツコ「一体・・・今、何が起こったの・・・?」
マヤ「MAGIによる解析結果出ました! 初号機の目からATフィールドが強く集束されて、ビーム状になって放出。敵のコアを貫きました。」
リツコ「ありえないわ!!」
ミサト「何なのよあれ・・・」
シンジ「(マジかよ・・・『でじこ』の『目からビームッ!』出来ちゃった・・・・・・www)」
315 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:28:09.76 ID:rK4kExA4o
マヤ「プラグ排出、LCL排水!」
プシャーーーー
シンジ「ふぅ・・・何とか勝てた・・・」
リツコ「シンジ君! さっきのは何!?」
シンジ「すいません、僕にもさっぱり・・・」
リツコ「じゃあ、あの瞬間何考えてたの? どんなイメージを想像した? 早く教えなさい!」
シンジ「あの瞬間・・・初号機の腕がまともに動かず・・・体の動きも鈍り・・・もうだめだ!と思った瞬間に、こっちに来るな!死ね!! って強く念じました」
リツコ「なるほど・・・」
シンジ「リツコさんは、どういう事だと考えてるんですか?」
リツコ「いいこと? 改めて言うと、エヴァはイメージで動かすの。アナタが頭で考えた事がシンクロしているコアに伝わって動く・・・」
シンジ「ま、基本中の基本ですね。」
リツコ「つまり・・・手も足も出なくなった貴方が強く念じた事により、敵を貫くくらい集束したATフィールドが目から発生した・・・という事かしら」
シンジ「ATフィールドって・・・想像力次第では何でもアリなんですね・・・」
リツコ「一説によると、ヒトの形もATフィールドが形作っている・・・というわ。アンチATフィールドを
食らった生物は、LCLになって溶けると言われているの・・・。(ま、それがセカンドインパクトなんだけどね)」
シンジ「マジすか・・・」
リツコ「常識にとらわれない想像力って・・・すごいわね。私にはできないわ。」
シンジ「はは・・・まぁ、ホドホドにしておきますよ・・・。」
316 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:28:37.66 ID:rK4kExA4o
(翌日)
シンジ「ヒトの形はATフィールドが形作っている・・・か」
シンジ「たるんだ僕のお腹と二重あごは・・・僕のすさんだ心が生み出してるのかもしれないな」ハハッ
シンジ「案外、生身でもATフィールド使えちゃったりしてwww」
シンジ「ふんっ!」
バァァァァン!!
シンジ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!?!?」
シンジ「・・・出来ちゃったよオイ」
317 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:29:04.63 ID:rK4kExA4o
ビーッ!! ビーッ!!
マヤ「非常警報!第3新東京市内で強いATフィールドの発生を確認!」
ゲンドウ「使徒か?」
マヤ「・・・・・・いえ、パターン青は検出されていません! 反応は一瞬で消えました!」
リツコ「不気味ね・・・」
冬月「碇、どうするかね」
ゲンドウ「・・・・・・警報は誤報だ。関係各所にその旨報告せよ。」
青葉「ハイッ!」
ミサト「一体なんだったのかしら・・・」
318 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:29:30.58 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・そうか」」
シンジ「そうだったのか・・・」
シンジ「1は全、全は1・・・・・・今の僕なら・・・真理を理解出来る・・・・・・」
シンジ「・・・・・・ちょっと試してみるか」
子ぬこ「・・・ニャー」ヨロヨロ
シンジ「・・・・・・」
子ぬこ「・・・・・・ニャ-・・・・・・ニャー」フラフラ
シンジ「・・・・・・折角この世に生まれてきたんだ・・・もう少しだけ、生きるチャンスをあげるよ」ナデナデ・・・パシャッ
シンジ「・・・もう一度だけ・・・頑張ってごらん」スッ
ムクムクッ
子ぬこ「にゃー!にゃーーー♪」フリフリ
シンジ「フフ・・・いいご主人様・・・いや、下僕を見つけるんだよ・・・」ニコッ
シンジ「・・・どうせ1年経ったら戻っちゃうんだけどね・・・ごめんね・・・。」フッ
320 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 12:30:54.44 ID:rK4kExA4o
◆第21話
(話は飛んで、タブリスが使徒の本能に目覚めた日)
カヲル「来たねシンジ君・・・」
シンジ「カヲル君・・・あのね・・・それ・・・リリス・・・」
カヲル「違う! これはリリス・・・! そうか・・・リリン、そういう事か・・・」
シンジ「うん、話聞いてないね」
カヲル「シンジ君!僕を殺してくれ!」
シンジ「あ、はい」
カヲル「えっ」
グチャ
ポチャン・・・ ・・・ ・・・
シンジ「ふう、使徒殲滅完了しました」
ミサト「シンジ君!大丈夫だったの!?」
シンジ「なんか急に死にたくなったらしくて、殺してくれって頼まれましたんで、望みどおりに・・・」
ミサト「ハァ!?」
シンジ「なんか使徒にも気まぐれな奴って居るんですねー。じゃ、弐号機抱えて帰りますんで。」
ミサト「何がしたかったのかしら、あの使徒は・・・?」
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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