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俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて

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Part7
167 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)07:38:07 ID:NxZVmT20u
オレ「ああ……ロリコンな理由がわかりました」
社長はゲーム内でも有名なほどのロリコンだ。
使用しているキャラクターも、中々可愛らしい女の子だ。
社長「はっはっはww私も実はそう思っているw
 こういうのが”影響されてる”って言うそうだ。
 まあ神主は『霊のせいにするな』って言っていたがな……」
オレ「……俺も大丈夫だったりしますかね?」
俺はそう思えてきた、てか、成仏させなくても……などと言う、淡い妄想は直に砕かれた。
社長「それは違うよ。
 私の場合は、ある意味『悪霊じゃない、座敷童だ!』って言う保証があった。
 家を壊したとき、何となくそれを察していた。
 悪い事をしてくるけど、悪い幽霊じゃないってね。
 ただ、オレ君のS子がどう言う霊かは、私には分からない。
 悪霊じゃないにしても、成仏できない可哀相な霊なんじゃないかな。
 それに、霊って言うのはなるべく成仏できる方がいいんだ。
 お盆や、特別な日に、家に帰ってくる。
 その子は自分の家も分からないんだろ、それはかわいそうじゃないか?」
オレ「……。」
何も言えなかった。
ただ、社長は間違ったことを言っている訳じゃないと、感じた。

168 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)07:43:41 ID:NxZVmT20u
オレ「とりあえず、明日S子と話して決めます」
社長「……そうか。いい結果に終わることを願うよ」
そう話を終え、俺は眠りについた。
夢の中で、またしても怒男が出てきた。
怒男「……お前と言う奴は」
もう、なんて言うか……、
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
こうなってた(ズレてたらごめん。

169 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)07:54:57 ID:NxZVmT20u
その後、何かを怒男に怒られた。
怒男「一体、君はなぜ気が付かない……」
オレ「?」
怒男が言うには、俺がS子と接触している時、
オレの体に起こる異変を多く祓っていると言う内容だった。
ただ「あまりにもオレが気が付いていない!」と思ったらしく、腕だけは異常状態にしていたのだと。
それに気が付いていたと、告げると、露骨に「(´Д`#)ハァ?」と顔をされた。

怒男「まったく……」
オレ「あの……怒男さんは、S子のことどう思いますか?」
怒男「…………単純に言うなら、あそこまで強いのに会うのは久しい。
 ただ、強すぎるだけで、悪いものではなさそうだ」
オレ「おおっ」
怒男「今はな。この先、長く付き合うのだとしたら、私は君を守れる自信がない」
おい、守護霊。
と、思ったが、守護霊も見切りをつけることもあるのだろう。
いや、それともS子が強すぎるのだろうか?
怒男「それと、目が覚めたら、数珠を確認するといい。
 君がどういう者と居るのか分かるだろう」
その後、怒男は終始ため息をついていた。

170 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)08:01:18 ID:NxZVmT20u
目が覚めた。もう周囲は明るくなっていた。
子の感じ的にS子は来ていないだろう。
オレは昨日夢の中で怒男に言われた事を思い出し、カバンを確認した。
オレ「……!」
今でも胸がバクッ!て音を立てたのを覚えている。
てか、アレが胸が飛び出しそうになるとか言う状態なのだろうか。
オレ「S子って……なんなんだよ……」
カバンの中を確認したオレは思わず声に出したと思う。
数 珠 は 粉 々 に な っ て い た 。
ゴムではない、糸で纏められた数珠だったが、その紐だけを残し、数珠は粉々だった。
カバンの中がすさまじくお香の香りが充満していた。
何処かにぶつけた記憶も、そうなる様な事をした覚えもない。
……S子の仕業なのだろう。
これは意図的な物かどうか……今日は、結構強く聞くしかなさそうだ。

171 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)08:07:50 ID:NxZVmT20u
家で遅い朝食を食べていると、S子の気配がした。
急いで食べ終え、門を確認すると、やはりいた。
肩まで伸びた髪の毛、学生服を着た、黒ストッキングで、ナイスボディな女の子が。
キョロキョロと背伸びしながらこちらを覗き込んでいた。
そして俺の顔を見つけると「ニコッ」と笑い手を振ってきた。
何ちゅうかわいい子なんだぁああああああああああああああああ、と俺の心は暴走しかけた。
オレは直にしたくをし「出かけてくる」と祖父と祖母に言う。
祖父と祖母は「ああ……気を付けてね、警察の厄介になるなよ」と言った。
外に出て、一言目はS子の方だった。
S子「あれ、オレさん……今日はなんか近寄りやすい」
オレの第二の危機は、この日に訪れた。


172 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)08:32:01 ID:NxZVmT20u
その日は、少し遠出した。
家から遠いところにある植物園にである。
幼い頃から、なんでこういう所を作ったんだ?と何度も疑問に思いながら、数度訪れた事がある場所だ。
お祭りでしか見ない様な屋台や、当園で作ったキュウリ棒が自慢らしい(詳しくは今も知らない。)
避暑地には最適で土日は無料である。
その為か、DQNやホームレス、少しの親子ずれがいたが、それでも広すぎる園内。
人気が無い所など沢山あった。……主に日当たりだったが。

173 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)08:55:41 ID:NxZVmT20u
S子「オレさんどうしたのですか、元気ないですよ(´・ω・`?)」
オレ「オレ、あ、いや!そんな事はないよ!(・∀・;)」
S子「この時期は暑いみたいだし……」
オレ「え……だだ、大丈夫だよ!デブだし痩せるしちょうどいいよ!(・∀・!)」
S子「……やっぱり私のせいですか?」
オレ「え?」
S子「昨日考えていたのですけど……やっぱり、私が居ると変なこと起きていますよね?」
オレ「……まぁ」
あんなに朝意気込んでいたくせに、S子の方からそれを察して聞かれてしまった。
S子の顔は真剣だった、あんなにかわいい子が、今はジッと見て来ている。
オレ「……S子が初めて、俺の家に来た時のことは話したよね?」
S子「はい」
オレ「ラップ音って言う怪奇現象と、黒い水たまりがーって」
S子「……うん(`;ω;´)」
少しS子が泣きそうな顔をしていたが真剣に聞いてきたので、俺は構わず続けた。
こう言うのがモテない理由だろうな。

174 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)08:59:04 ID:NxZVmT20u
オレ「実はそれだけじゃないんだ……」
S子が俺の肩に掴まると腕に異常が出ること、
親父の親父が使っていた数珠が砕け散っていたこと、
怒男から聞いた話(多分守護霊と説明して)。
S子「ごめんなさい……、ごめんなさい(´;ω;`)」
S子は只管謝りだした。
恐らく俺の胸が苦しかったのは、S子のチカラとは別の理由だろう。
オレ「S子さん……(・∀・;)」
S子「ごめんなさい……昨日も私のせいでお巡りさんに捕まっちゃうし……」
この時、風も吹いていないのに植物園の木々が激しく揺れていた。
どこかのDQNが「え?え!?なに!?マヤの大予言!?」とか騒いでいたと思う。
それぐらい揺れてた。なお、地面などは揺れていない。

176 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:04:40 ID:NxZVmT20u
オレ「だだだ、大丈夫だよ!掴まってないよ!注意されただけだよ!」
S子「でも……でも……(;∀;)」
オレ「でもじゃない!本当に大丈夫だから!」
適当に励まそうと頑張る俺。
ただ、女心を読めないオレ。
S子「本当のことを言ってよッッッ!!!!!!」
木々『 ガサガサガサ!ガタガタガタ!ガッタン!』
ちょーーーーーーーーー、木が揺れた。
オレ( ゚д゚)ポカーン
そりゃ、蒼い葉がボトトッて落ちてくれるぐらい揺れた。
失礼ながら俺は死を覚悟した。
S子「……うう(´;ω;`)ごめん」
オレ「へ、平気だよ……ただ落ち着いて……お願い、俺も悪かったよ」

177 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:08:59 ID:NxZVmT20u
俺は、すぐに2ちゃんねるの怖い話だか何かで読んだ、悪霊化した話を思い出した。
きっと負の感情を与えては駄目だ。きっとそうだ。
とにかく、この状態を何とかしないと、俺のみも、S子もいたたまれない!!
てか木がすっごい!なにこれすっごい!
S子もそんな悲しそうな顔しないで!こっちを向いて!うわあああああああああ!
頭に過るのは、ネトゲで俺らをまとめ上げる、あのカリスマスターの姿。
オレ「……オレの話を聞いてください」
そう……、 社長の真似 を始めたのだ。

178 :名無しさん@おーぷん :2014/07/31(木)09:11:24 ID:bC5sAWkgy
しゃちょサンww

179 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:18:00 ID:NxZVmT20u
S子「は、はい……」
S子は急に大人しくなった。そして俺の顔を泣き顔で真剣に見つめる。
オレ(社長、社長……アンタの切り出し文句、すげーっすよーーッ!(;^ω^)ロリコン言ってごめんな!)
そんな風に社長の凄さを再確認しながら、S子に話した。
オレ「S子さんは、別に……そうしたくてしている訳じゃないでしょ?」
S子「うん……殆どそうだよ……」
オレ「ほんど……って言うと、意識して出来ることはあるの?」
そうだ、社長は聞く所は相手の心容赦なく聞いてくる。
こういう感じが良い。
S子「そう言う訳じゃないけど……昨日のおまわりさんの時は……」
聞くと、警察官の時は「オレさん助けなきゃ!」と必死に頑張ったら、ああいう事が出来たらしい。
オレ「……ってことはね」
オレ「つまり、それ以外の、家のラップ音や水たまりや、腕の変化や、数珠など。
 君はまったく意図しないでやっているって事じゃん、それって悪いことなのかな?」
S子「(´;ω;`)でも私、迷惑じゃ……」
オレ「オレの話を聞いて。
 俺は思うんだけど、そうなってるなーって気が付けてるだけで偉いと思うよ。
 たしかに治せれば凄く良いけど、治らないなら仕方がない。
 いつか治れるようになれば、いいじゃないかな。急ぐことでもないよ」
S子「……はい(´^ω^`)」

180 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:25:37 ID:NxZVmT20u
S子が笑ってくれた、いや、泣いていたけど。
でも、素敵でかわいい笑顔だった。
オレ「……うし、気分転換に歩こうか」
S子「は、はい……!」
その時、一応周囲を確認する。
DQNが馬鹿騒ぎしているだけど、こっちの異変や、コッチが原因だとは思ってなさそうだ。
オレ「うし、行きますか」
S子「は、はい……」
俺は励ますつもりで園内を見て回った。
この歳になってから見まわる植物園は少し小さく感じた。
あの飽き飽きと見ていた花も「綺麗だなー」とか思える様になって、不思議な感覚だった。
何より、となりに女の子がいるのが、もの凄く………………ものすっごく、良かった(´∀`*)
そうとしか言えなかった。
しかも、可愛いんだよ。
花を見てて「あ、花だー」とか、指さして「鳥がいるー」とか、
もっと近くで見たいとか言って、柵をすり抜けて見に行っちゃったりとか。
オレ「……(^ω^)うん、かわいい」
S子「近くで見たら、そうでもなかった……あははw」
オレ「wwww」
S子「色分からないけど、綺麗な花なんだろうねーw」
オレ「すごくきれいな花だよ」
それ以上に、君の方がとか、なんだとか、童貞拗らせて、
脳内床ばんばん叩いて、顔真っ赤ッかになっちゃってて。
もう、わああああああああああ(^ω^)
落 ち 着 け オ レ 。

181 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:37:48 ID:NxZVmT20u
落ち着いた。
結構時間を潰し、ゆっくりと花壇ゾーンを歩いていたときだ。
名前は分からないけど、色とりどりの花が咲いていた。
説明には四季ごとの花が咲くように出来ているらしい。
S子「オレさん、私って怖いですか?」
オレ「……怖くないって言えばウソになるよ」
S子「そうですか……」
オレ「でも、こうして話しているのは楽しいよ(・∀・)」
全部本当の気持ち。てか、怖いって気持ちはあんまりない。
怖い事が起これば怖いって思うのが普通だし、それ以外の時は「幸せ〜ふにゃ〜」って俺は思ってた。
S子「オレさんって、本当にやさしいですね」
オレ「え、そ、そうかな……」
口元がモニャモニャした。
S子がそれを指摘してイタズラに笑ってくる。
老婆「あら、仲が良いのねェ〜」
そんな状態の時に、 突 然 の 老 婆 (しかも、S子見えてる。
オレ・S子「「え?」」
老婆「あれ、今の子はどこに……?」
80ぐらいの見事な婆様だ、そう言えばお年寄りをよく見かける。
オレ「な、なんのことですかーw」
そう言うが、S子は俺の後ろに隠れていた。
え、何で隠れるんだろう。すごくかわいいだけど、
老婆「はて……?」
その後老婆に、花の話をつき合わされ、時間が1時間ぐらい過ぎた。
なんであんなに花の話長いんだろう。
S子はその間、俺の近くの花や屋台を見て回っていた。

182 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:42:45 ID:NxZVmT20u
オレは、花が詳しいと思い、老婆に聞いてみた。
オレ「●●にあった青い?白い?みたいな花ってなんですかね」
先ほど、S子が見に行った花だ。
老婆「水辺にあったやつかい?(・〜・?)」
オレ「そう、それです!」
この老婆が植物園マスターか。
老婆「そりゃ、スイレンだね(・∀・)」
オレ「ほうほう……」
老婆「その花が好きなのかい?」
オレ「はい」
老婆「言い花だよ。花言葉は『純粋』だったかの」

183 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)09:55:22 ID:NxZVmT20u
老婆の息子たちが迎えに来て、連れて帰って行った。
S子「……長かったね」
オレ「お年寄りはね……w」
む、なんかいじけてないか?
S子「そうですか……」
オレ「ところで、なんで隠れたの?」
S子「匂いが……」
オレ「え、匂いは分かるの……?」
S子「違うの、あのね……昨日オレさんに会ったときもしていたんだけど、
 すごく薬みたいな、線香かな?、そんな感じの匂いがしてたの。
 その匂いがする人は、前々から近寄りづらくて……。
 近寄ると押し返されるみたいな感じがしたの」
オレは服の匂いを嗅ぐ。
……うん、オッサンな匂いだ。
S子「ただ、今日はオレさんから匂いはしないし、凄く近寄りやすいよ!」
ニッと愛想笑いでS子は言った。
オレ「本当に?」
S子「……少ししているけど、昨日ほどじゃ」
オレ「なんなんだろう……」
察するに数珠のことだろう。凄い匂いしてたし。
S子「でも、昨日帰る頃には匂いはしなくなってたよ!」
あ、多分その時だ、砕けたの。
そう思いながら俺は言わずにコーラを飲んでいた。

184 :◆Jv4G8upKnw :2014/07/31(木)10:02:48 ID:NxZVmT20u
その後は、適当に遅いお昼を食べ、適当に雑談した。
今日のお題は、日頃何をしているかーだった。
バイトがある時以外は、ネトゲー漬けのオレだ。
それでもS子は「知らない人と遊べるってすごいよ!」と、何故か励まし気味にほめられた。
S子「やっぱオレさんは、そう言う人なんですよ……w」
フフッと、笑うS子は凄い可愛い……。
オレ「S子さんは?」
S子「うーん……、いつもボーッとしてたかな」
オレ「時間の感覚って……?」
S子「そうだね……特に感じないかな?」
オレ「そっか、不便だねー……」
S子「……でも。」
S子が小声で言う。
S子「オレさんを待ってるときは長く感じるなー」
照れくさそうにS子は言う。
チラッと俺の顔を見て、目線をそらす。
あかん、オレ、オレの胸よ、鼓動よ、息子様よ、鎮まりたまえ。
俺は動揺し、興奮し、何も言えず、
S子をガン見してしまったorz
S子「へっ……wなんですかw」
オレ「いやいやいやいや、なんでもないw」
ーーーーそこで本日の危機が訪れた。

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