キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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464 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:08:47 ID:65h
キモオタ「ど、どおりでなんか不自然というか無茶な感じでアリス殿に噛みついているとは思ったでござるが…自分を消滅させるためにわざと煽ったのでござるか!?」
ティンカーベル「だからそう言ってんじゃん!アリスがいつか私を消すってのはわかってたからさ、あーすればキレて私をすぐに消すかなって思って」
キモオタ「そんな馬鹿な…!一体何のためにその様な自殺行為を…!」
ティンカーベル「だってさ、私が消えなくてもきっとこの後アリスの世界に行ってあいつらと戦う事になるでしょ?普通に考えてさ」
キモオタ「まぁ…そうでござるな」
ティンカーベル「で、もう一歩でアリスを倒せる!って大チャンスの時に、私が存在否定されて消えてっちゃったら…キモオタは絶対にそのチャンスをドブに捨てて取り乱すよ?最悪すきを突かれて殺されちゃうかもしれないし」
キモオタ「た、確かにそうかもしれんでござる…」
ティンカーベル「でもこうやってあらかじめ消えちゃえばそんな心配も無くなっちゃうでしょ?それにこーすればキモオタもちょっとは心の準備ができるし」
キモオタ「しかし、もしかしたら消されないという可能性もあったでござるのに……」
ティンカーベル「いやー、ないと思うなー。あいつもそんな感じの事言ってたでしょ?私なんかいつでも消せるけどキモオタの精神をぐちゃぐちゃにするための弱点として消さずに取っといたんだってば」シュウウゥゥ…
キモオタ「……しかし」
ティンカーベル「もーっ!いっつもは気持ち悪いくらいポジティブなのになんで私が居なくなるくらいでネガティブになんのさ!このキモネガティブ!」
ティンカーベル「その様子じゃ魔法使いが言ってた言葉も忘れちゃってるでしょ?キモオタは仕方がない友達だよほんとにもー…」
465 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:12:25 ID:65h
キモオタ「魔法使い殿…?そう言えばなにやら言っておりましたな…」
ティンカーベル「主人公とか、私みたいな物語に深くかかわってる登場人物が消えちゃえばおとぎ話の世界は消える。でしょ?」
キモオタ「そうでござるな…」
ティンカーベル「じゃあさ、消えてしまったおとぎ話を何らかの方法で蘇らせたらどうなると思う?例えばさピーターパンも私も死んじゃってる【ピーターパン】の世界を魔法のランプで元に戻したとしたら…?」
キモオタ「そりゃあ【ピーターパン】の世界は元通りになるのでは?」
ティンカーベル「でも私達は死んでるわけだから元通りになった途端に消えちゃう、そんなの願いをかなえたって言えないでしょ?」
キモオタ「なるほど…!つまり魔法使い殿の説はこう言う事でござるな…!」
キモオタ「消えてしまった人々を個々に蘇らせたりせずとも、ランプの魔神殿に一言『おとぎ話の世界の完全復活』を望めばその世界もそれに巻き込まれて消えた人々も元のように蘇ると…!つまりはうまくすればティンカーベル殿を救いだす事も!」
ティンカーベル「そゆこと!そして都合のいい事にそのランプをアリスは持ってるんだよ。これってさ、よくよく考えたらメッチャ私達有利だよ?」ニヤニヤ
ティンカーベル「あいつを倒せなくたって、私達の中の誰かがランプを奪っちゃえばそれで勝ち!べりーいーじーもーどだよ!」
キモオタ「確かに、奪うだけなら割と…」
キモオタ「とはいえ、ランプを奪えなければ話にならないでござるし、仮に後に復活できたとしてもお主にこのようなつらい思いをさせてしまう事を…我輩は無念に思うでござるよ」
ティンカーベル「何言ってんのさ、私は全然気にしてないって。そりゃあ死んじゃったきりってなるなら怖いけど、ちょっとでも蘇られる可能性があるなら一回死ぬくらい我慢するよ」
キモオタ「しかし、そんな確証も無い賭けを…」
ティンカーベル「いやいや、確証はあるでしょ?だってキモオタ、約束してくれたじゃん?」
ティンカーベル「絶対に【ピーターパン】の世界を取り戻してくれるってさ」ニコッ
466 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:15:57 ID:65h
キモオタ(ティンカーベル殿の言葉は本心でござろう、しかし…消滅してしまうのが少しもこわくないなどという事はおそらくないでござる)
キモオタ(それでもティンカーベル殿は…我輩が気に病まないように、そして確実にアリス殿に勝利する為に気丈にふるまっているでござる)
キモオタ(ならば我輩が一人、落ち込んでいていいわけがないでござるな…)
キモオタ「……そうでしたな!いやいや、もちろん覚えておりましたともwww約束しましたからなwww」コポォ
ティンカーベル「だよー?もし忘れてたら部屋にあるアニメのDVD全部燃やすとこだよ」シュウゥゥゥ……
キモオタ「ちょwwwそれだけはご勘弁をwww初回限定版とかばっかりでござるにwww」コポォ
ティンカーベル「まぁ覚えていたから良し!それにちゃんと【ピーターパン】の世界復活させてくれたらさ、ピーターパンとか妖精の長とかにお願いしてキモオタのお願いなんでも叶えるように交渉してみるよ!ご褒美があった方がやる気出るでしょ?」シュウウゥゥゥ……
キモオタ「ほうwwwそれならば全てが解決した暁には妖精の奇跡で我輩に彼女を作ってもらいますかなwww」コポォ
ティンカーベル「あ、いや…そういう神の力を越えてる願いはちょっと……」
キモオタ「ちょwww神の力をもってしても我輩には彼女出来ないんでござるかwww」コポォ
ティンカーベル「キモオタはキモイからなぁ…とりあえずオタくらいまでならないと彼女は無理かな。絶対無理かな」
キモオタ「お主はwwwそうやって我輩をディスってばかりなんでござるから困ったもんでござるよwww」
ティンカーベル「アハハ、冗談だよ冗談!っと…そろそろ時間っぽいかな」シュウウゥゥゥ………
キモオタ「ティンカーベル殿。では…しばし待っていて欲しいでござる、必ずやアリス殿に勝利して【ピーターパン】の世界を…お主を取り戻して見せるでござる」
ティンカーベル「うんうん、約束だからね?」
キモオタ「うむ、約束でござるよ!」
ティンカーベル「もし約束破ったらクロゼットに隠してあるエッチな同人誌の存在を司書さんにバラすからね?」
キモオタ「えっ、なっ、ちょ、なんでアレの存在を知っt」
ティンカーベル「あははは!焦り過ぎだよー!っとぉ……流石にもう無理かな」ボソッ
ティンカーベル「じゃあ私はお先にちょっと休憩してるから!ぜーんぶ解決したら起こしてよ、そんでまた一緒にピザ食べよっ!」
ティンカーベル「それじゃあ、キモオタ……またねっ!」ニコッ
シュゥン……
467 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:21:25 ID:65h
今日はここまで たくさんのレスに感謝
これは別れの言葉じゃない
また笑って出会う日のための約束の言葉
不思議の国のアリス編 次回に続きます
468 :名無しさん@おーぷん :2017/03/13(月)02:26:59 ID:328
乙〜
いや〜世界が消えるって時に裸王が国民を置いて戦いに赴けるのか!?てのが心配だったんだよ・・・
成る程、流石だ
469 :名無しさん@おーぷん :2017/03/13(月)21:52:56 ID:oFT
乙!
キモオタがかっこいい!
470 :名無しさん@おーぷん :2017/03/14(火)01:15:57 ID:Row
乙!
やっぱり裸王様だわ
裸王様万歳└(゚∀゚ )┘
474 :名無しさん@おーぷん :2017/03/15(水)23:07:33 ID:Stq
ティンクぅぅぅぅぅぅぅぅーーーー!!!!!!!!
この先どうにかなると信じてるが
今までずっといた奴が消えると心にグッと来るな
478 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:27:21 ID:l0c
今日の更新はお休み、明日まとめて更新します!
待っててくれた人、申し訳ないけど1日だけお待ちをー
今日はレスと番外編だけ落とします
480 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:38:31 ID:l0c
グレーテルの登場頻度高いぞロリコン!と言われても気にしない番外編
【お千代の癖とバッグ・クロージャー】
現実世界 司書の部屋 ホワイトデーの日の夜
司書「ただいまー。二人ともごめんねー、少し遅くなっちゃった」ガチャッ
ヘンゼル「おかえり。夕飯の支度できてr」
グレーテル「甘い匂いがする……!お菓子……ううん、生クリーム使ってるお菓子の匂い……!」ガタッ
お千代「グレーテルはするどいなぁ〜。図書館の館長さんがホワイトデーにくれたの、ヘンゼル君とグレーテルちゃんとどうぞって。ケーキだよ〜」ウフフ
グレーテル「ケーキ……!イチゴが乗ってるの、あるかな……?」ワクワク
ヘンゼル「駄目だよグレーテル、ご飯の前なんだから」
グレーテル「大丈夫……見るだけ……。わぁ……美味しそうなのがいっぱいある……。私知ってる、こういうのをインスタにアップすると『いいね』がいっぱいもらえるんだよね……?」←よくわかってない
ヘンゼル「また変な知識を覚えて…。インターネットで食べ物の画像ばっかり見るのやめさせなきゃ…」
お千代「ふふっ、現実世界のケーキは凝ってるから見るだけでも楽しいよね。あっ、ヘンゼル、その紙袋は取っておいてね」
ヘンゼル「ん、いつもの所にしまっておくよ」
小夜啼鳥「……お千代さん、以前から気になっていた事があるのですが」
司書「わっ、小夜啼鳥さん。どうしたの?気になる事って?」
小夜啼鳥「紙袋が手に入るたびに保管してますが…それ本当に使うんですか?引き出しの中パンッパンですよ」
481 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:44:57 ID:l0c
小夜啼鳥「あまり口うるさく言いたくはないですけど、流石に度を越えてますよ。割り箸とか取っておいても使いませんって」
司書「で、でもね……」
小夜啼鳥「包装紙なんかもキレイに取ってますけど必要あります?輪ゴムに関してはもう捨てませんか?こんなにいらないでしょう」
司書「で、でも捨てるのもったいないから…。それにいつか使うかもしれないから…ね?」
小夜啼鳥「納豆に付いてたカラシとか使わないでしょう。小袋のソースも使っているところ見た事無いですよ」
司書「うっ…なんていうか、物が無い時代に生まれたからそういうの捨てるの抵抗があって…」
小夜啼鳥「まぁそれらは百歩譲るにしても…パンの袋を止めるアレはもう捨てましょう。山ほど保管して何に使うって言うんですか、絶対に使い道無いでしょう。流石にあれはゴミですよ」
ヘンゼル「そこまでだ小夜啼鳥。いいじゃないか、お千代がパンの袋を止めるアレを保管してたところで君に迷惑かけているわけでもないんだから」
小夜啼鳥「そうは言いますがいらないものは捨てなければ片付きませんよ?パンの袋を止めるアレなんかいらない物の最たる例でしょう」
グレーテル「もしも……明日飢饉になったらカラシだって貴重な食料だよ……。パンの袋を止めるアレだって役に立つかも知れないし……」
ヘンゼル「そうだよ。パンの袋を止めるアレだって……ほら、メモとか立てるのに使えるし、そうだよねお千代?」
グレーテル「うんうん……使い道あるよね……。パンの袋止めるアレにまだパンの匂い残ってるかもしれないし……ねっ、お千代ちゃん?」
お千代「今すぐ捨てるから二人とももうやめて…フォローされても悲しいだけだから……」ズーン…
おしまい
また明日に!
482 :名無しさん@おーぷん :2017/03/19(日)23:57:18 ID:XHS
和んだッ!異論は認めん!
485 :名無しさん@おーぷん :2017/03/20(月)16:54:58 ID:lyZ
乙!
お千代ちゃんがオバチャンのようなものになってたw
本編ももちろん楽しみだけど番外編も好きだわあ
488 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:22:13 ID:mnS
崩れていくシンデレラの世界 崩落していく魔法使いの屋敷
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「……ティンカーベル殿」
キラキラキラ…
キモオタ「……ドゥフフ、どうでござるかアリス殿。我輩の親友は一味も二味も違うでござろう?」
キモオタ「ティンカーベル殿は我輩にとって初めての親友でござる。アリス殿は彼女を消滅させることで我輩の戦意を喪失させようと考えたのでござろうが……」
キモオタ「ティンカーベル殿の方が一枚上手でしたな。失った存在は大きいでござるが…彼女の選択によって少なくとも我輩は一切の迷いなくお主と対峙できそうでござる」
キモオタ「ドゥフフwww我輩の戦意を削ぐつもりが、決意を新たにさせてしまうなど大誤算でござるなぁwww」
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「それにしてもwww我輩の様なオタクに命を託すなどティンカーベル殿は相当なチャレンジャーでござるよwww」コポォ
キモオタ「しかし問題ないでござる。その選択は誤りではなかったと、この豚めが証明して見せるでござる」スッ
キモオタ「……さて、我輩もここに長居は出来ませんな」スッ
ーーマッチ売り「頑張ってね、お兄ちゃん。おとぎ話が消えちゃわないように……みんなのこと助けてあげてね?約束だよ…?」
ーーティンカーベル「約束してくれたじゃん?絶対に【ピーターパン】の世界を取り戻してくれるってさ」ニコッ
キモオタ「……マッチ売り殿。ティンカーベル殿。安心してくだされ、お主等が託してくれたこのマッチと瓶詰めの妖精の粉…そして仲間達がいれば我輩に出来ないことなどなにもありませんぞ。さて、そろそろ……」グッ
キモオタ「友との約束を果たしに行きますかな」
489 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:25:24 ID:mnS
不思議の国のアリスの世界 キノコ生い茂る森
・・・
赤鬼「…赤ずきんの奴、遅いな」ソワソワ
人魚姫の声『いやいやいや、赤ずきんが【シンデレラ】の世界へ向かってからそんな時間経ってないんですけどー?流石に焦り過ぎっしょー』
赤鬼「それはそうだが……キモオタを連れてくるだけだぞ?そう考えたら遅くないか…?」
人魚姫の声『まったくさー、落ち着きなって赤鬼ー!私達がソワソワしてたってなーんにも変わらないっしょー?』
赤鬼「しかし、気がかりな事が多すぎてな…落ち着けってのが無理な話だ。この【不思議の国のアリス】以外の世界はどこも消滅を始めちまってる、他の連中が無事にこの世界に移動出来ていればいいけどな。それにキモオタの事も気になる」
赤鬼「詳しくは聞けなかったが、ティンクが消されちまったって話だ。あいつらは大層仲が良かったからな、キモオタは相当深い心の傷を負っただろう…」
人魚姫の声『大切な人と会えなくなるって、ある意味死んじゃうよりも辛いかんね…。あたしも身に覚えがあるからさ、しんどいの解るよ』
人魚姫の声『相手が友達でも、愛した人でもさ。今まで一緒に居るのがフツーだった相手と会えなくなるのは、寂しいなんて言葉じゃ全然足りないしねー』
赤鬼「まぁ…キモオタは心の強い男だ。大丈夫だとは思うが…流石に心配でな」
鬼神『消滅する世界と運命を共にしたであろう同胞を想うならばいざ知れず…人間共の心配をするなど愚の極みだな、青二才」
赤鬼「そんな風に言うなよ。オイラにとっちゃあ鬼も人間も同じ仲間、そこに違いなんかねぇんだ」
鬼神『フン、相変わらず虫唾の走る物言いだ。いいか青二才、腑抜けていようが甘かろうが貴様は鬼だ。鬼である以上、アリスとか言う人間の小娘如きに敗北する事は決して許さん』
鬼神『鬼は常に勝者であるべきだ。だが腹立たしい事に…現状は奴の思惑通りに事が運んでいる、貴様がこの地に居る事も他の連中が集う事さえも奴の計画通りなのだろう』
赤鬼「まぁ…そうだろうな。オイラ達を完全に排除しようってなら、とっくに襲ってきてるだろうしな」
鬼神『これがどういう事かわかるか青二才?あろうことか奴は鬼を舐めてかかっている…。掌を這う虫ケラなどいつでも潰せるのだと…!自分にとっては鬼などとるに足らない相手だと…!畏怖するに値しない瑣末な存在であると…!鬼である我々を軽視しているのだ!!』
赤鬼「お、おい鬼神…?」
鬼神『思い知らせてやれ青二才…!種族として優位なのはどちらなのか!生殺与奪を握っているのは鬼であるという事をあの小娘の身に刻んでやれ!』ゴゴゴゴゴ
490 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:28:17 ID:mnS
赤鬼(こいつが物騒で過激派だってのはいつもの事だが…)
鬼神『聞いているのか青二才?そもそも貴様が腑抜けているから舐められているんだぞ、わかっているのか!?』グオォ
赤鬼「なぁ鬼神…仮の話なんだが、もしもオイラが『アリスを倒すために力を貸してくれ』って言ったら、お前は…オイラ達に協力をしてくれるのか?」
鬼神『……』
赤鬼「こうなった以上…オイラ達はアリスとの戦いは絶対に避けられない。アリスを止めて、消えちまったおとぎ話の世界を元通りにしなきゃならない」
赤鬼「お前は鬼の尊厳を傷つけられたってんでアリスを憎んでるんだろう?だったら、オイラに戦う為の力を貸しちゃくれねぇか?」
鬼神『状況が状況だ、貴様に力を貸してやる事も…やぶさかではない』
赤鬼「おぉ…!お前は少しばかり乱暴だが協力してくれるってんなら心強い!アリスを倒して思いなおさせるって事も出来る!」
鬼神『ただし。甘ったれの貴様にその覚悟があるのならば、の話だ』
赤鬼「ん?戦う覚悟が出来て無いって言いたいのか?」
鬼神『戦う覚悟ではない、殺す覚悟だ。『止める』『倒す』などと言っている甘ったれにその覚悟ができているとは思えんがな』
赤鬼「……っ」
鬼神『貴様が望むのなら力は貸してやる。だがその場合…アリスとその一派は皆殺し、根絶やしだ。俺が出る以上それ以外の決着はありえんと思え』
491 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:32:12 ID:mnS
赤鬼「待てって鬼神!そりゃあこれは戦いだ、命を奪っちまう事もあるだろう。だが殺さずに解決できるってんならそうすべきだろ!?お前の力があれば命を奪わずに捕える事も…」
鬼神『捕えてどうする?この期に及んで説得でもするというのか?貴様、本当にその行為に意味があるとでも思っているのか?』
鬼神『そもそも…話し合いを無意味に感じ、解り合うことなど到底できないと知ったからこそアリスという小娘は自らの願望を暴力によって叶えた。違うか?』
赤鬼「……」
鬼神『フン、貴様が納得しようがしまいが俺には関係ないがな。そんな甘い考えで戦っていてはあっという間に俺に身体の主導権を渡すことになるだろう』
赤鬼「ま、待て!俺の身体で好き勝手する事は許さねぇぞ!?」
鬼神『知った事か、俺に身体を渡したくないのならば死に物狂いで戦え。そしてあの愚かな小娘を殺し、同胞を殺した報いを与えろ』
赤鬼「どうしてそうなるんだ鬼神…!オイラ達の目的はアリスを殺す事じゃあねぇだろ!」
鬼神『青二才が、アリスは全ての元凶。ならば奴を殺すことこそが唯一の解決策だ。フン…これ以上は何を話したところで無駄だ。力を借りる覚悟が出来たのならば呼べ、いつでも連中を根絶やしにしてやる』フッ
赤鬼「待て鬼神!話はまだ終わっちゃあ…クソ!なんだってあいつはあんな考えしかできねぇんだ!」バンッ
人魚姫の声『あたしには鬼神の声聞こえないケドさ…二人が話してんのアリスをどうするかって話でしょ?まぁ、難しい問題だよねー…あたしは命まで奪わなくてもとは思うケド、まーみんなが納得するカタチにすんのは相当難しいっぽいよね…』
赤鬼「あぁ、難しい問題だよ…。確かに鬼神が言うようにアリスを殺してしまえばこの一件はとりあえず解決するかもしれない、でもよぉ……そりゃあ、違うだろ?」
赤鬼「確かにアリスはとんでもない事をしでかした、易々と許される事じゃねぇよ。故郷を消された赤ずきんやティンクを見てりゃあ尚のことそう思う。だとしても……」
赤鬼「相手を殺して解決…なんて方法をとり続けてりゃあ、いずれ取り返しのつかない事になる。その結果が、今の鬼と人間の関係だってあいつはなんでわからねぇんだよ…」
492 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:34:56 ID:mnS
人魚姫の声『人間と鬼との関係…。えっと、確か……』
赤鬼「世界によって違いはあるだろうが、どこも大きくは変わらないはずだ」
赤鬼「オイラの世界の例でいえば…人間は村々を襲う鬼を恐れ畏怖し、そして憎んでいる。一方の鬼は心無い人間に女子供を殺され住処を追われ、人間を憎んでいる」
人魚姫の声『鬼は鬼で人間を憎む正当な理由があって、人間には人間で鬼を憎む真っ当な理由があるって事かぁ…でもそこまでこじれたらどっちが正義とか悪とかの話じゃないんじゃね?』
赤鬼「あぁ、どっちの種族も同族の弔いの為に敵を殺した。復讐の大義名分のもとに相手の命を奪った。そしてそれは新たな憎しみになって…結局、鬼と人間の間には深い溝が出来たままだ」
人魚姫の声『なんつーかさ……なんか空しいよね。だってそんなの真実の無い戦いだよ、結局そんな事繰り返したって争いは無くならないし…』
赤鬼「どっちにしろ、オイラが考えを曲げなけりゃあ鬼神が力を貸してくれる事はねぇだろうな…。これを機にあいつにも考えを改めて貰えねぇかと思ったんだけどな」
人魚姫の声『今のままじゃ無理っぽいねー。力借りれたらすっげぇ心強かったっぽいし、残念だよねー』
ザッ
赤ずきん「何を話しているかと思えば、そもそも鬼神の力を借りようって事が間違いなのよ。まったく……」フゥ…
赤鬼「おぉ、戻ってたのか、赤ずきん。心配したぞ」
キモオタ「おおっとwww我輩もいるでござるよwww」コポォ
赤鬼「キモオタ…。見たところ怪我なんかはしてなさそうで何よりだ。しかし、その、なんだ……どうやら大変な目にあっちまったようだな……」
キモオタ「全くでござるよwwwティンク殿は消されるでござるしwww赤ずきん殿の手を煩わせてしまうでござるし、踏んだり蹴ったりとはこの事ですなwww」コポォ
赤鬼「お、おう…?」(なんだ?ティンクのことで落ち込んでると思ったらそうでもねぇな…)
493 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:37:07 ID:mnS
赤鬼「なんつぅか…こんな事言っていいのかわかんねぇんだけど。なんだか思ったより元気そうだな」
キモオタ「ドゥフフwwwティンカーベル殿を失って我輩がもっと落ち込んでると思ったのでござるな赤鬼殿www」
赤鬼「そりゃあなぁ…。傍から見てもお前らは仲良かったし、あいつは賑やかだった分居なくなっちまうと悲しいだろ」
キモオタ「ご心配には及びませんぞwww確かにショックではござるけど、今我輩にできる事は落ち込むことではない故にwww」
ヒソヒソ
赤ずきん「彼に聞いた話だと…ティンクは自ら消されるようアリスに仕向けたらしいわ」
赤鬼「わざとか?なんでまたそんな事を…」
赤ずきん「キモオタの足を引っ張りたくなかったんでしょう。だから彼を鼓舞して自分は消える事を選んだのね……自分を犠牲になんてなかなか出来る事じゃないわ、凄いと思うもの」
赤鬼「なるほどなぁ、身体は小さいってのに肝は据わってるよなぁ…」
赤ずきん「彼女の覚悟を無駄にしない為にも、私達で絶対にアリスを止めなければいけないわね」
赤鬼「そうだな、オイラ達が腑抜けてちゃあいけねぇよな。気ぃ入れて挑まねぇとな」
キモオタ「赤鬼殿www赤ずきん殿www何をヒソヒソと相談しているでござるかwww我輩の陰口ですかなwww」
赤ずきん「何言ってるのよ、陰口ならあなたが居ないところで言うにきまってるじゃない」
キモオタ「ちょwww出来れば言わないでいただけた方がありがたいwww」
赤ずきん「冗談よ。それよりも他の仲間達もこの世界に集まっているでしょうし…今後どうするかを決めるためにも一度集まった方が良いんじゃない?」
赤鬼「そうだな、お前のお話ウォッチを使えばあっという間にあいつらをこの場に呼ぶ事ができるんだろ?」
キモオタ「その通りwwwでは作戦会議を行う為にも皆に呼び掛けてこの場に来ていただくとしますかなwww」コポォ
494 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:40:10 ID:mnS
しばらくして…
ヘンゼル「いつかはこうなるだろうと思っていたけど…遂にこの時が来てしまったね、もうアリスとの戦いは避けられない」
赤ずきん「そうね。でも私達だってただ指をくわえて状況を眺めていたわけじゃない、そうよね赤鬼?人魚姫?」
赤鬼「おうよ、短い修業だったが…それでも数日前のオイラ達とは比べ物にならない程だと自信を持って言えるぞ」
人魚姫の声『うんうん、私だってできる事はそんなないけど役には立つつもりでいるしさ、大船に乗ったつもりでいて欲しいんですけどー?』
裸王「ハッハッハ!頼もしい事だ、もちろん我々も筋肉を研ぎ澄ませていたぞ!ヘンゼルはもちろんのこと、グレーテルも自主的に修業に参加してくれたからな!我々の筋肉パワーをアリス達の目に焼き付けてみせよう!」マッチョ
グレーテル「私、マッチョには程遠いけど……お兄ちゃんと一緒に戦う……。私、頑張る……アリスちゃんやっつける……」フンスッ
司書「私は戦いでは役には立てないと思うけど、支援くらいは出来ると思います。特に、おとぎ話の知識に関しては頼ってもらって大丈夫です」
ドロシー「わ、私も支援が中心になるかと…怪我の治療のやり方は一通り覚えたので…。あ、あと道案内ならできると思います…が、頑張ります!」
ライオン「ドロシーちゃん…少し見ない間に頼もしくなって。僕は嬉しいよ…あっ、もちろん僕自身も頑張るよ!」
キモオタ「さて、まずは我輩の呼び掛けに応じてくれてありがとうでござる。ひとまず、皆の無事な姿を見る事が出来て安心したでござる」
桃太郎「ちょっと待ってくれキモオタ。お前が呼び集めたのは…本当にこれで全員?」
キモオタ「そうでござるよ。赤ずきん殿、赤鬼殿、人魚姫殿、裸王殿、ヘンゼル殿、グレーテル殿、司書殿、ドロシー殿、ライオン殿に桃太郎殿」
キモオタ「そしてこのキモオタを加えたメンバーでアリス殿に挑むことになるでござる」
司書「あの…キモオタさん、ラプンツェルさんは……?」
赤ずきん「そう言えば居ないわね…。いつもフラッとどこかへ消えるから気にしていなかったけど、この場に呼び出せなかったという事はもしかして…」
桃太郎「まさか…ラプンツェルは逃げ遅れておとぎ話の世界もろとも消える事になったって事か…!?」
495 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:42:26 ID:mnS
キモオタ「いや、ラプンツェル殿はこの場には居ないでござるが。消滅に巻き込まれたとかではないでござる、キチンとこの世界のどこかには存在してますぞ」
裸王「むっ?それはどういう事なのだ?ラプンツェルがこの世界に来ているというのならばこの場に来ない、あるいは来れない理由があると言うのか?」
キモオタ「むぅ…なんと言いますか。実際におはなしウォッチでの呼び出しを見てくれれば理解してもらえると思うのでござるが……例えば」スッ
キモオタ「ティンカーベル殿、応答してほしいでござる。今すぐ、我輩の下に集まってくれますかな?」
シーン…
グレーテル「なんの反応も無いね……」
ドロシー「ティンクちゃんは……その、消えちゃってるから反応がないのは、当然ってことなのかな…?」
キモオタ「そうでござるな、存在していないティンカーベル殿に連絡をつなぐ事は不可能。しかし……ラプンツェル殿、応答してくれますかな?我輩のもとに集まって欲しいでござる」
ザザッ ザーザー
司書「なんだかノイズがひどいですね…。電波が悪い…なんて携帯電話じゃないですしね、何故でしょう」
キモオタ「理由は解らんでござるが少なくともラプンツェル殿は生きてこの世界に居るでござる。それは間違いないでござろう」
ライオン「それじゃあ…ラプンツェルさんはどういう訳か今、応答できない状況だって事だねぇ…でも少なくとも生きてるって事は安心していいのかな?」
桃太郎「そうとも言いきれないぞ、この世界に居るは居るが大怪我をして動けないのかもしれない」
赤鬼「確かにその可能性も拭えねぇな…無事でいてくれるといいんだが…」
キモオタ「ど、どおりでなんか不自然というか無茶な感じでアリス殿に噛みついているとは思ったでござるが…自分を消滅させるためにわざと煽ったのでござるか!?」
ティンカーベル「だからそう言ってんじゃん!アリスがいつか私を消すってのはわかってたからさ、あーすればキレて私をすぐに消すかなって思って」
キモオタ「そんな馬鹿な…!一体何のためにその様な自殺行為を…!」
ティンカーベル「だってさ、私が消えなくてもきっとこの後アリスの世界に行ってあいつらと戦う事になるでしょ?普通に考えてさ」
キモオタ「まぁ…そうでござるな」
ティンカーベル「で、もう一歩でアリスを倒せる!って大チャンスの時に、私が存在否定されて消えてっちゃったら…キモオタは絶対にそのチャンスをドブに捨てて取り乱すよ?最悪すきを突かれて殺されちゃうかもしれないし」
キモオタ「た、確かにそうかもしれんでござる…」
ティンカーベル「でもこうやってあらかじめ消えちゃえばそんな心配も無くなっちゃうでしょ?それにこーすればキモオタもちょっとは心の準備ができるし」
キモオタ「しかし、もしかしたら消されないという可能性もあったでござるのに……」
ティンカーベル「いやー、ないと思うなー。あいつもそんな感じの事言ってたでしょ?私なんかいつでも消せるけどキモオタの精神をぐちゃぐちゃにするための弱点として消さずに取っといたんだってば」シュウウゥゥ…
キモオタ「……しかし」
ティンカーベル「もーっ!いっつもは気持ち悪いくらいポジティブなのになんで私が居なくなるくらいでネガティブになんのさ!このキモネガティブ!」
ティンカーベル「その様子じゃ魔法使いが言ってた言葉も忘れちゃってるでしょ?キモオタは仕方がない友達だよほんとにもー…」
465 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:12:25 ID:65h
キモオタ「魔法使い殿…?そう言えばなにやら言っておりましたな…」
ティンカーベル「主人公とか、私みたいな物語に深くかかわってる登場人物が消えちゃえばおとぎ話の世界は消える。でしょ?」
キモオタ「そうでござるな…」
ティンカーベル「じゃあさ、消えてしまったおとぎ話を何らかの方法で蘇らせたらどうなると思う?例えばさピーターパンも私も死んじゃってる【ピーターパン】の世界を魔法のランプで元に戻したとしたら…?」
キモオタ「そりゃあ【ピーターパン】の世界は元通りになるのでは?」
ティンカーベル「でも私達は死んでるわけだから元通りになった途端に消えちゃう、そんなの願いをかなえたって言えないでしょ?」
キモオタ「なるほど…!つまり魔法使い殿の説はこう言う事でござるな…!」
キモオタ「消えてしまった人々を個々に蘇らせたりせずとも、ランプの魔神殿に一言『おとぎ話の世界の完全復活』を望めばその世界もそれに巻き込まれて消えた人々も元のように蘇ると…!つまりはうまくすればティンカーベル殿を救いだす事も!」
ティンカーベル「そゆこと!そして都合のいい事にそのランプをアリスは持ってるんだよ。これってさ、よくよく考えたらメッチャ私達有利だよ?」ニヤニヤ
ティンカーベル「あいつを倒せなくたって、私達の中の誰かがランプを奪っちゃえばそれで勝ち!べりーいーじーもーどだよ!」
キモオタ「確かに、奪うだけなら割と…」
キモオタ「とはいえ、ランプを奪えなければ話にならないでござるし、仮に後に復活できたとしてもお主にこのようなつらい思いをさせてしまう事を…我輩は無念に思うでござるよ」
ティンカーベル「何言ってんのさ、私は全然気にしてないって。そりゃあ死んじゃったきりってなるなら怖いけど、ちょっとでも蘇られる可能性があるなら一回死ぬくらい我慢するよ」
キモオタ「しかし、そんな確証も無い賭けを…」
ティンカーベル「いやいや、確証はあるでしょ?だってキモオタ、約束してくれたじゃん?」
ティンカーベル「絶対に【ピーターパン】の世界を取り戻してくれるってさ」ニコッ
466 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:15:57 ID:65h
キモオタ(ティンカーベル殿の言葉は本心でござろう、しかし…消滅してしまうのが少しもこわくないなどという事はおそらくないでござる)
キモオタ(それでもティンカーベル殿は…我輩が気に病まないように、そして確実にアリス殿に勝利する為に気丈にふるまっているでござる)
キモオタ(ならば我輩が一人、落ち込んでいていいわけがないでござるな…)
キモオタ「……そうでしたな!いやいや、もちろん覚えておりましたともwww約束しましたからなwww」コポォ
ティンカーベル「だよー?もし忘れてたら部屋にあるアニメのDVD全部燃やすとこだよ」シュウゥゥゥ……
キモオタ「ちょwwwそれだけはご勘弁をwww初回限定版とかばっかりでござるにwww」コポォ
ティンカーベル「まぁ覚えていたから良し!それにちゃんと【ピーターパン】の世界復活させてくれたらさ、ピーターパンとか妖精の長とかにお願いしてキモオタのお願いなんでも叶えるように交渉してみるよ!ご褒美があった方がやる気出るでしょ?」シュウウゥゥゥ……
キモオタ「ほうwwwそれならば全てが解決した暁には妖精の奇跡で我輩に彼女を作ってもらいますかなwww」コポォ
ティンカーベル「あ、いや…そういう神の力を越えてる願いはちょっと……」
キモオタ「ちょwww神の力をもってしても我輩には彼女出来ないんでござるかwww」コポォ
ティンカーベル「キモオタはキモイからなぁ…とりあえずオタくらいまでならないと彼女は無理かな。絶対無理かな」
キモオタ「お主はwwwそうやって我輩をディスってばかりなんでござるから困ったもんでござるよwww」
ティンカーベル「アハハ、冗談だよ冗談!っと…そろそろ時間っぽいかな」シュウウゥゥゥ………
キモオタ「ティンカーベル殿。では…しばし待っていて欲しいでござる、必ずやアリス殿に勝利して【ピーターパン】の世界を…お主を取り戻して見せるでござる」
ティンカーベル「うんうん、約束だからね?」
キモオタ「うむ、約束でござるよ!」
ティンカーベル「もし約束破ったらクロゼットに隠してあるエッチな同人誌の存在を司書さんにバラすからね?」
キモオタ「えっ、なっ、ちょ、なんでアレの存在を知っt」
ティンカーベル「あははは!焦り過ぎだよー!っとぉ……流石にもう無理かな」ボソッ
ティンカーベル「じゃあ私はお先にちょっと休憩してるから!ぜーんぶ解決したら起こしてよ、そんでまた一緒にピザ食べよっ!」
ティンカーベル「それじゃあ、キモオタ……またねっ!」ニコッ
シュゥン……
467 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/13(月)02:21:25 ID:65h
今日はここまで たくさんのレスに感謝
これは別れの言葉じゃない
また笑って出会う日のための約束の言葉
不思議の国のアリス編 次回に続きます
468 :名無しさん@おーぷん :2017/03/13(月)02:26:59 ID:328
乙〜
いや〜世界が消えるって時に裸王が国民を置いて戦いに赴けるのか!?てのが心配だったんだよ・・・
成る程、流石だ
乙!
キモオタがかっこいい!
470 :名無しさん@おーぷん :2017/03/14(火)01:15:57 ID:Row
乙!
やっぱり裸王様だわ
裸王様万歳└(゚∀゚ )┘
474 :名無しさん@おーぷん :2017/03/15(水)23:07:33 ID:Stq
ティンクぅぅぅぅぅぅぅぅーーーー!!!!!!!!
この先どうにかなると信じてるが
今までずっといた奴が消えると心にグッと来るな
478 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:27:21 ID:l0c
今日の更新はお休み、明日まとめて更新します!
待っててくれた人、申し訳ないけど1日だけお待ちをー
今日はレスと番外編だけ落とします
480 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:38:31 ID:l0c
グレーテルの登場頻度高いぞロリコン!と言われても気にしない番外編
【お千代の癖とバッグ・クロージャー】
現実世界 司書の部屋 ホワイトデーの日の夜
司書「ただいまー。二人ともごめんねー、少し遅くなっちゃった」ガチャッ
ヘンゼル「おかえり。夕飯の支度できてr」
グレーテル「甘い匂いがする……!お菓子……ううん、生クリーム使ってるお菓子の匂い……!」ガタッ
お千代「グレーテルはするどいなぁ〜。図書館の館長さんがホワイトデーにくれたの、ヘンゼル君とグレーテルちゃんとどうぞって。ケーキだよ〜」ウフフ
グレーテル「ケーキ……!イチゴが乗ってるの、あるかな……?」ワクワク
ヘンゼル「駄目だよグレーテル、ご飯の前なんだから」
グレーテル「大丈夫……見るだけ……。わぁ……美味しそうなのがいっぱいある……。私知ってる、こういうのをインスタにアップすると『いいね』がいっぱいもらえるんだよね……?」←よくわかってない
ヘンゼル「また変な知識を覚えて…。インターネットで食べ物の画像ばっかり見るのやめさせなきゃ…」
お千代「ふふっ、現実世界のケーキは凝ってるから見るだけでも楽しいよね。あっ、ヘンゼル、その紙袋は取っておいてね」
ヘンゼル「ん、いつもの所にしまっておくよ」
小夜啼鳥「……お千代さん、以前から気になっていた事があるのですが」
司書「わっ、小夜啼鳥さん。どうしたの?気になる事って?」
小夜啼鳥「紙袋が手に入るたびに保管してますが…それ本当に使うんですか?引き出しの中パンッパンですよ」
481 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/19(日)23:44:57 ID:l0c
小夜啼鳥「あまり口うるさく言いたくはないですけど、流石に度を越えてますよ。割り箸とか取っておいても使いませんって」
司書「で、でもね……」
小夜啼鳥「包装紙なんかもキレイに取ってますけど必要あります?輪ゴムに関してはもう捨てませんか?こんなにいらないでしょう」
司書「で、でも捨てるのもったいないから…。それにいつか使うかもしれないから…ね?」
小夜啼鳥「納豆に付いてたカラシとか使わないでしょう。小袋のソースも使っているところ見た事無いですよ」
司書「うっ…なんていうか、物が無い時代に生まれたからそういうの捨てるの抵抗があって…」
小夜啼鳥「まぁそれらは百歩譲るにしても…パンの袋を止めるアレはもう捨てましょう。山ほど保管して何に使うって言うんですか、絶対に使い道無いでしょう。流石にあれはゴミですよ」
ヘンゼル「そこまでだ小夜啼鳥。いいじゃないか、お千代がパンの袋を止めるアレを保管してたところで君に迷惑かけているわけでもないんだから」
小夜啼鳥「そうは言いますがいらないものは捨てなければ片付きませんよ?パンの袋を止めるアレなんかいらない物の最たる例でしょう」
グレーテル「もしも……明日飢饉になったらカラシだって貴重な食料だよ……。パンの袋を止めるアレだって役に立つかも知れないし……」
ヘンゼル「そうだよ。パンの袋を止めるアレだって……ほら、メモとか立てるのに使えるし、そうだよねお千代?」
グレーテル「うんうん……使い道あるよね……。パンの袋止めるアレにまだパンの匂い残ってるかもしれないし……ねっ、お千代ちゃん?」
お千代「今すぐ捨てるから二人とももうやめて…フォローされても悲しいだけだから……」ズーン…
おしまい
また明日に!
482 :名無しさん@おーぷん :2017/03/19(日)23:57:18 ID:XHS
和んだッ!異論は認めん!
485 :名無しさん@おーぷん :2017/03/20(月)16:54:58 ID:lyZ
乙!
お千代ちゃんがオバチャンのようなものになってたw
本編ももちろん楽しみだけど番外編も好きだわあ
488 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:22:13 ID:mnS
崩れていくシンデレラの世界 崩落していく魔法使いの屋敷
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「……ティンカーベル殿」
キラキラキラ…
キモオタ「……ドゥフフ、どうでござるかアリス殿。我輩の親友は一味も二味も違うでござろう?」
キモオタ「ティンカーベル殿は我輩にとって初めての親友でござる。アリス殿は彼女を消滅させることで我輩の戦意を喪失させようと考えたのでござろうが……」
キモオタ「ティンカーベル殿の方が一枚上手でしたな。失った存在は大きいでござるが…彼女の選択によって少なくとも我輩は一切の迷いなくお主と対峙できそうでござる」
キモオタ「ドゥフフwww我輩の戦意を削ぐつもりが、決意を新たにさせてしまうなど大誤算でござるなぁwww」
ゴゴゴゴゴ
キモオタ「それにしてもwww我輩の様なオタクに命を託すなどティンカーベル殿は相当なチャレンジャーでござるよwww」コポォ
キモオタ「しかし問題ないでござる。その選択は誤りではなかったと、この豚めが証明して見せるでござる」スッ
キモオタ「……さて、我輩もここに長居は出来ませんな」スッ
ーーマッチ売り「頑張ってね、お兄ちゃん。おとぎ話が消えちゃわないように……みんなのこと助けてあげてね?約束だよ…?」
ーーティンカーベル「約束してくれたじゃん?絶対に【ピーターパン】の世界を取り戻してくれるってさ」ニコッ
キモオタ「……マッチ売り殿。ティンカーベル殿。安心してくだされ、お主等が託してくれたこのマッチと瓶詰めの妖精の粉…そして仲間達がいれば我輩に出来ないことなどなにもありませんぞ。さて、そろそろ……」グッ
キモオタ「友との約束を果たしに行きますかな」
489 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:25:24 ID:mnS
不思議の国のアリスの世界 キノコ生い茂る森
・・・
赤鬼「…赤ずきんの奴、遅いな」ソワソワ
人魚姫の声『いやいやいや、赤ずきんが【シンデレラ】の世界へ向かってからそんな時間経ってないんですけどー?流石に焦り過ぎっしょー』
赤鬼「それはそうだが……キモオタを連れてくるだけだぞ?そう考えたら遅くないか…?」
人魚姫の声『まったくさー、落ち着きなって赤鬼ー!私達がソワソワしてたってなーんにも変わらないっしょー?』
赤鬼「しかし、気がかりな事が多すぎてな…落ち着けってのが無理な話だ。この【不思議の国のアリス】以外の世界はどこも消滅を始めちまってる、他の連中が無事にこの世界に移動出来ていればいいけどな。それにキモオタの事も気になる」
赤鬼「詳しくは聞けなかったが、ティンクが消されちまったって話だ。あいつらは大層仲が良かったからな、キモオタは相当深い心の傷を負っただろう…」
人魚姫の声『大切な人と会えなくなるって、ある意味死んじゃうよりも辛いかんね…。あたしも身に覚えがあるからさ、しんどいの解るよ』
人魚姫の声『相手が友達でも、愛した人でもさ。今まで一緒に居るのがフツーだった相手と会えなくなるのは、寂しいなんて言葉じゃ全然足りないしねー』
赤鬼「まぁ…キモオタは心の強い男だ。大丈夫だとは思うが…流石に心配でな」
鬼神『消滅する世界と運命を共にしたであろう同胞を想うならばいざ知れず…人間共の心配をするなど愚の極みだな、青二才」
赤鬼「そんな風に言うなよ。オイラにとっちゃあ鬼も人間も同じ仲間、そこに違いなんかねぇんだ」
鬼神『フン、相変わらず虫唾の走る物言いだ。いいか青二才、腑抜けていようが甘かろうが貴様は鬼だ。鬼である以上、アリスとか言う人間の小娘如きに敗北する事は決して許さん』
鬼神『鬼は常に勝者であるべきだ。だが腹立たしい事に…現状は奴の思惑通りに事が運んでいる、貴様がこの地に居る事も他の連中が集う事さえも奴の計画通りなのだろう』
赤鬼「まぁ…そうだろうな。オイラ達を完全に排除しようってなら、とっくに襲ってきてるだろうしな」
鬼神『これがどういう事かわかるか青二才?あろうことか奴は鬼を舐めてかかっている…。掌を這う虫ケラなどいつでも潰せるのだと…!自分にとっては鬼などとるに足らない相手だと…!畏怖するに値しない瑣末な存在であると…!鬼である我々を軽視しているのだ!!』
赤鬼「お、おい鬼神…?」
鬼神『思い知らせてやれ青二才…!種族として優位なのはどちらなのか!生殺与奪を握っているのは鬼であるという事をあの小娘の身に刻んでやれ!』ゴゴゴゴゴ
490 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:28:17 ID:mnS
赤鬼(こいつが物騒で過激派だってのはいつもの事だが…)
鬼神『聞いているのか青二才?そもそも貴様が腑抜けているから舐められているんだぞ、わかっているのか!?』グオォ
赤鬼「なぁ鬼神…仮の話なんだが、もしもオイラが『アリスを倒すために力を貸してくれ』って言ったら、お前は…オイラ達に協力をしてくれるのか?」
鬼神『……』
赤鬼「こうなった以上…オイラ達はアリスとの戦いは絶対に避けられない。アリスを止めて、消えちまったおとぎ話の世界を元通りにしなきゃならない」
赤鬼「お前は鬼の尊厳を傷つけられたってんでアリスを憎んでるんだろう?だったら、オイラに戦う為の力を貸しちゃくれねぇか?」
鬼神『状況が状況だ、貴様に力を貸してやる事も…やぶさかではない』
赤鬼「おぉ…!お前は少しばかり乱暴だが協力してくれるってんなら心強い!アリスを倒して思いなおさせるって事も出来る!」
鬼神『ただし。甘ったれの貴様にその覚悟があるのならば、の話だ』
赤鬼「ん?戦う覚悟が出来て無いって言いたいのか?」
鬼神『戦う覚悟ではない、殺す覚悟だ。『止める』『倒す』などと言っている甘ったれにその覚悟ができているとは思えんがな』
赤鬼「……っ」
鬼神『貴様が望むのなら力は貸してやる。だがその場合…アリスとその一派は皆殺し、根絶やしだ。俺が出る以上それ以外の決着はありえんと思え』
491 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:32:12 ID:mnS
赤鬼「待てって鬼神!そりゃあこれは戦いだ、命を奪っちまう事もあるだろう。だが殺さずに解決できるってんならそうすべきだろ!?お前の力があれば命を奪わずに捕える事も…」
鬼神『捕えてどうする?この期に及んで説得でもするというのか?貴様、本当にその行為に意味があるとでも思っているのか?』
鬼神『そもそも…話し合いを無意味に感じ、解り合うことなど到底できないと知ったからこそアリスという小娘は自らの願望を暴力によって叶えた。違うか?』
赤鬼「……」
鬼神『フン、貴様が納得しようがしまいが俺には関係ないがな。そんな甘い考えで戦っていてはあっという間に俺に身体の主導権を渡すことになるだろう』
赤鬼「ま、待て!俺の身体で好き勝手する事は許さねぇぞ!?」
鬼神『知った事か、俺に身体を渡したくないのならば死に物狂いで戦え。そしてあの愚かな小娘を殺し、同胞を殺した報いを与えろ』
赤鬼「どうしてそうなるんだ鬼神…!オイラ達の目的はアリスを殺す事じゃあねぇだろ!」
鬼神『青二才が、アリスは全ての元凶。ならば奴を殺すことこそが唯一の解決策だ。フン…これ以上は何を話したところで無駄だ。力を借りる覚悟が出来たのならば呼べ、いつでも連中を根絶やしにしてやる』フッ
赤鬼「待て鬼神!話はまだ終わっちゃあ…クソ!なんだってあいつはあんな考えしかできねぇんだ!」バンッ
人魚姫の声『あたしには鬼神の声聞こえないケドさ…二人が話してんのアリスをどうするかって話でしょ?まぁ、難しい問題だよねー…あたしは命まで奪わなくてもとは思うケド、まーみんなが納得するカタチにすんのは相当難しいっぽいよね…』
赤鬼「あぁ、難しい問題だよ…。確かに鬼神が言うようにアリスを殺してしまえばこの一件はとりあえず解決するかもしれない、でもよぉ……そりゃあ、違うだろ?」
赤鬼「確かにアリスはとんでもない事をしでかした、易々と許される事じゃねぇよ。故郷を消された赤ずきんやティンクを見てりゃあ尚のことそう思う。だとしても……」
赤鬼「相手を殺して解決…なんて方法をとり続けてりゃあ、いずれ取り返しのつかない事になる。その結果が、今の鬼と人間の関係だってあいつはなんでわからねぇんだよ…」
492 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:34:56 ID:mnS
人魚姫の声『人間と鬼との関係…。えっと、確か……』
赤鬼「世界によって違いはあるだろうが、どこも大きくは変わらないはずだ」
赤鬼「オイラの世界の例でいえば…人間は村々を襲う鬼を恐れ畏怖し、そして憎んでいる。一方の鬼は心無い人間に女子供を殺され住処を追われ、人間を憎んでいる」
人魚姫の声『鬼は鬼で人間を憎む正当な理由があって、人間には人間で鬼を憎む真っ当な理由があるって事かぁ…でもそこまでこじれたらどっちが正義とか悪とかの話じゃないんじゃね?』
赤鬼「あぁ、どっちの種族も同族の弔いの為に敵を殺した。復讐の大義名分のもとに相手の命を奪った。そしてそれは新たな憎しみになって…結局、鬼と人間の間には深い溝が出来たままだ」
人魚姫の声『なんつーかさ……なんか空しいよね。だってそんなの真実の無い戦いだよ、結局そんな事繰り返したって争いは無くならないし…』
赤鬼「どっちにしろ、オイラが考えを曲げなけりゃあ鬼神が力を貸してくれる事はねぇだろうな…。これを機にあいつにも考えを改めて貰えねぇかと思ったんだけどな」
人魚姫の声『今のままじゃ無理っぽいねー。力借りれたらすっげぇ心強かったっぽいし、残念だよねー』
ザッ
赤ずきん「何を話しているかと思えば、そもそも鬼神の力を借りようって事が間違いなのよ。まったく……」フゥ…
赤鬼「おぉ、戻ってたのか、赤ずきん。心配したぞ」
キモオタ「おおっとwww我輩もいるでござるよwww」コポォ
赤鬼「キモオタ…。見たところ怪我なんかはしてなさそうで何よりだ。しかし、その、なんだ……どうやら大変な目にあっちまったようだな……」
キモオタ「全くでござるよwwwティンク殿は消されるでござるしwww赤ずきん殿の手を煩わせてしまうでござるし、踏んだり蹴ったりとはこの事ですなwww」コポォ
赤鬼「お、おう…?」(なんだ?ティンクのことで落ち込んでると思ったらそうでもねぇな…)
493 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:37:07 ID:mnS
赤鬼「なんつぅか…こんな事言っていいのかわかんねぇんだけど。なんだか思ったより元気そうだな」
キモオタ「ドゥフフwwwティンカーベル殿を失って我輩がもっと落ち込んでると思ったのでござるな赤鬼殿www」
赤鬼「そりゃあなぁ…。傍から見てもお前らは仲良かったし、あいつは賑やかだった分居なくなっちまうと悲しいだろ」
キモオタ「ご心配には及びませんぞwww確かにショックではござるけど、今我輩にできる事は落ち込むことではない故にwww」
ヒソヒソ
赤ずきん「彼に聞いた話だと…ティンクは自ら消されるようアリスに仕向けたらしいわ」
赤鬼「わざとか?なんでまたそんな事を…」
赤ずきん「キモオタの足を引っ張りたくなかったんでしょう。だから彼を鼓舞して自分は消える事を選んだのね……自分を犠牲になんてなかなか出来る事じゃないわ、凄いと思うもの」
赤鬼「なるほどなぁ、身体は小さいってのに肝は据わってるよなぁ…」
赤ずきん「彼女の覚悟を無駄にしない為にも、私達で絶対にアリスを止めなければいけないわね」
赤鬼「そうだな、オイラ達が腑抜けてちゃあいけねぇよな。気ぃ入れて挑まねぇとな」
キモオタ「赤鬼殿www赤ずきん殿www何をヒソヒソと相談しているでござるかwww我輩の陰口ですかなwww」
赤ずきん「何言ってるのよ、陰口ならあなたが居ないところで言うにきまってるじゃない」
キモオタ「ちょwww出来れば言わないでいただけた方がありがたいwww」
赤ずきん「冗談よ。それよりも他の仲間達もこの世界に集まっているでしょうし…今後どうするかを決めるためにも一度集まった方が良いんじゃない?」
赤鬼「そうだな、お前のお話ウォッチを使えばあっという間にあいつらをこの場に呼ぶ事ができるんだろ?」
キモオタ「その通りwwwでは作戦会議を行う為にも皆に呼び掛けてこの場に来ていただくとしますかなwww」コポォ
494 :◆oBwZbn5S8kKC :2017/03/21(火)01:40:10 ID:mnS
しばらくして…
ヘンゼル「いつかはこうなるだろうと思っていたけど…遂にこの時が来てしまったね、もうアリスとの戦いは避けられない」
赤ずきん「そうね。でも私達だってただ指をくわえて状況を眺めていたわけじゃない、そうよね赤鬼?人魚姫?」
赤鬼「おうよ、短い修業だったが…それでも数日前のオイラ達とは比べ物にならない程だと自信を持って言えるぞ」
人魚姫の声『うんうん、私だってできる事はそんなないけど役には立つつもりでいるしさ、大船に乗ったつもりでいて欲しいんですけどー?』
裸王「ハッハッハ!頼もしい事だ、もちろん我々も筋肉を研ぎ澄ませていたぞ!ヘンゼルはもちろんのこと、グレーテルも自主的に修業に参加してくれたからな!我々の筋肉パワーをアリス達の目に焼き付けてみせよう!」マッチョ
グレーテル「私、マッチョには程遠いけど……お兄ちゃんと一緒に戦う……。私、頑張る……アリスちゃんやっつける……」フンスッ
司書「私は戦いでは役には立てないと思うけど、支援くらいは出来ると思います。特に、おとぎ話の知識に関しては頼ってもらって大丈夫です」
ドロシー「わ、私も支援が中心になるかと…怪我の治療のやり方は一通り覚えたので…。あ、あと道案内ならできると思います…が、頑張ります!」
ライオン「ドロシーちゃん…少し見ない間に頼もしくなって。僕は嬉しいよ…あっ、もちろん僕自身も頑張るよ!」
キモオタ「さて、まずは我輩の呼び掛けに応じてくれてありがとうでござる。ひとまず、皆の無事な姿を見る事が出来て安心したでござる」
桃太郎「ちょっと待ってくれキモオタ。お前が呼び集めたのは…本当にこれで全員?」
キモオタ「そうでござるよ。赤ずきん殿、赤鬼殿、人魚姫殿、裸王殿、ヘンゼル殿、グレーテル殿、司書殿、ドロシー殿、ライオン殿に桃太郎殿」
キモオタ「そしてこのキモオタを加えたメンバーでアリス殿に挑むことになるでござる」
司書「あの…キモオタさん、ラプンツェルさんは……?」
赤ずきん「そう言えば居ないわね…。いつもフラッとどこかへ消えるから気にしていなかったけど、この場に呼び出せなかったという事はもしかして…」
桃太郎「まさか…ラプンツェルは逃げ遅れておとぎ話の世界もろとも消える事になったって事か…!?」
キモオタ「いや、ラプンツェル殿はこの場には居ないでござるが。消滅に巻き込まれたとかではないでござる、キチンとこの世界のどこかには存在してますぞ」
裸王「むっ?それはどういう事なのだ?ラプンツェルがこの世界に来ているというのならばこの場に来ない、あるいは来れない理由があると言うのか?」
キモオタ「むぅ…なんと言いますか。実際におはなしウォッチでの呼び出しを見てくれれば理解してもらえると思うのでござるが……例えば」スッ
キモオタ「ティンカーベル殿、応答してほしいでござる。今すぐ、我輩の下に集まってくれますかな?」
シーン…
グレーテル「なんの反応も無いね……」
ドロシー「ティンクちゃんは……その、消えちゃってるから反応がないのは、当然ってことなのかな…?」
キモオタ「そうでござるな、存在していないティンカーベル殿に連絡をつなぐ事は不可能。しかし……ラプンツェル殿、応答してくれますかな?我輩のもとに集まって欲しいでござる」
ザザッ ザーザー
司書「なんだかノイズがひどいですね…。電波が悪い…なんて携帯電話じゃないですしね、何故でしょう」
キモオタ「理由は解らんでござるが少なくともラプンツェル殿は生きてこの世界に居るでござる。それは間違いないでござろう」
ライオン「それじゃあ…ラプンツェルさんはどういう訳か今、応答できない状況だって事だねぇ…でも少なくとも生きてるって事は安心していいのかな?」
桃太郎「そうとも言いきれないぞ、この世界に居るは居るが大怪我をして動けないのかもしれない」
赤鬼「確かにその可能性も拭えねぇな…無事でいてくれるといいんだが…」
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」 不思議の国のアリス編
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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」一覧に戻る
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