2chまとめサイトモバイル

女「あの、顔色悪いけど大丈夫ですか?」 男「・・・え?」

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part4
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:37:00.41 ID:M/5D64iY0
ーーーーー次の日。
「よ」
男「おう」
「で、俺に報告は?」
男「は?ねーよ」
「はー?」
男「オレが“はー?”だよ」
「ま、いいや。補習終わったら今日こそモンハンしよーぜ」
男「あー・・・今日は帰るわ。なんか夏バテっぽいし」
「マジか。大丈夫かサッカー部」
男「うっせ、陸上部」
「ハハハ」
「おーしお前ら席つけ、補習始めるぞ」

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:37:29.99 ID:M/5D64iY0
「じゃあ今日はここまで。明日は昨日今日の内容から小テストするからな」
「げー」
「マジかよー」
男「・・・さて」
「帰ろうぜ」
男「あー・・・なんか腹痛えから先帰ってて」
「マジか、じゃーn」
女「男君、とりあえず生徒会室で待ってるから」
がらがらがらがらがら・・・
男「・・・」
「・・・」
「・・・」
コンコンコン
女「どうぞ」
ガラガラ
男「・・・」
女「参考書、持ってきたわ」
男「あのさ・・・オレがここ来るから教室まで来るのやめてくんない?あるいはメールしてくれ」
女「そう?じゃあ私もその方が楽だし、明日はここで待っているわね」
男「・・・・はぁ」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:38:01.45 ID:M/5D64iY0
男「・・・で、参考書見せてくんない?」
女「ええ」
男「・・・」ぺら
女「・・・」
男「・・・」ぺら・・ぺら・・
女「・・・・どうかしら?」
男「もうちょっと待て」
女「じゃあお茶を新しいのに変えます」
男「あ・・おう」
トポポポポポ・・・
男「・・・はー」

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:38:29.33 ID:M/5D64iY0
女「終わった、の?」
男「これさ、とりあえず電卓ないとダメだな。お前、関数電卓持ってる?」
女「え?普通の電卓ではなくて?」
男「あー持ってないか」
女「それが無いと勉強できないの?」
男「無いとキツイ」
女「じゃあ買いに行くわ」
男「結構するぞ」
女「いくら位?」
男「確か安くても1万弱はしたはず」
女「・・・それくらいなら買えます。でも一旦家に帰らないといけないわ」
男「ああ、じゃあ買ったらまた連絡くれ。メールで」
女「今日買いに行くわ」
男「・・・そうか」
女「ついてきてくれないかしら」
男「え?」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:38:57.00 ID:M/5D64iY0
女「だって、私どんなものを選んだらいいか分からないから」
男「店員に聞けば教えてくれるんじゃないのか?」
女「・・・いつも買い物に行くときはお母さんかお姉ちゃんに、」
男「わかったよ。ついてくよ。で、何時だ?」
女「・・・うん。ありがとう。私、移動とかに時間かかってしまうから早めの方がいいわ。14時ごろでもいい?」
男「いいけど・・・暑い時間で大丈夫かよ」
女「・・・・うん」
男「?まあ、お前がいいんならいいけど」
女「・・・じゃあ一旦帰りましょう」
男「ん」
女の言いたいことは分かった。
『いつも買い物に行くときはお母さんかお姉ちゃんに、』
続く言葉はたぶん『段差とかがあった時に車椅子を持ってもらう』だろう。
出来るだけ他人の手を借りず、出来ることは自分でやる。
そういう強い心を持っているこいつに、その続きを言わせるのは酷だと思った。


64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:39:34.25 ID:M/5D64iY0
ここまでにします

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 19:42:50.07 ID:W7/Ss0FCO


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 21:49:38.49 ID:qKdHHhKGO
関数電卓ってそんな高くない…

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 22:12:03.79 ID:E2EPLz0GO
まあ2000円くらいだよね

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 22:34:46.64 ID:Uthq6urXO
マジかよ俺6000位だったぞ

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/28(火) 23:02:09.55 ID:7E21rgoUO
1580yenなり

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 08:41:35.67 ID:B37JPNypo
プログラミング機能ついてるのは高かった気がする
俺が持ってたのは3000しなかったな

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 14:59:14.99 ID:+cA/kOZbO
資格の試験とかで使えるのって2000円位のシンプルな関数電卓じゃなかった?

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:00:52.16 ID:q5tDDTRg0
こんばんは
調べてみたら最近は安い関数電卓があるんですね
私が買った時は>>71くらいでしたね
それでは続きです

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:01:31.66 ID:q5tDDTRg0
ピンポーン
女母「はーい、あら」
男「あ、えっとこんにちは」
女母「ちょっと待っててくださいね。今支度してるから」
男「あ、ハイ」
女「あ、お待たせしました」
男「あ、おう」
女母「じゃあ、申し訳ないけどよろしくお願いしますね」
男「いえ、買い物だけなんで」
女「行ってきます」
ガチャン

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:02:00.31 ID:q5tDDTRg0
てくてく
男「・・・おい」
からから
女「なに?」
男「今日買い物するにあたって条件がある」
女「?」
男「今お前が被ってる麦わら帽子、店の中ではとるだろ?」
女「え?うん」
男「その帽子とか、あと買ったものとかはオレが持つ」
女「え?」
男「それと、段差とか必要な時は遠慮せずにオレに頼れ」
女「・・・は?何言ってるの?そんな事、あなたにしてもらわなくても、」
男「じゃなきゃオレがついて行く意味ねーし、それに全然知らん他人から見たらオレどんだけ鬼畜だよって映るだろ」
女「・・・でも」
男「俺は、お前が自分で大体の事出来るのは知ってる。でもお前の事知らない他人はそうじゃないだろ」
女「・・・」
男「・・・オレがその役やんなきゃ、見ず知らずの優しい他人がお前を助けようとするぞ。それはお前、嫌なんだろ?俺は、お前が本当は自分で出来ること知ってる。知ってる上で敢えて手助けする。その方がまだいいだろ?」
女「・・・・わかったわ。よろしくお願いします」
男「・・おう・・・ホントお前めんどくさい奴だな」
女「何か言った?」
男「べつにー」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:02:35.76 ID:q5tDDTRg0
女「今日はありがとう」
男「いや、オレもついでに買うものあったし。まあ安いのあって良かったな」
女「うん・・・あ、えっと。明日は早速教えてもらってもいい?」
男「あー・・しょうがねーな。じゃあ補習終わったら生徒会室行くわ。てか生徒会室私物化していいのか?」
女「いえ、さすがに生徒会室でやるのはいけないと思うので、喫茶店に行きましょう」
男「まあいいけど。じゃあ昼飯は喫茶店で食う感じ?」
女「そのつもりです」
男「はいよ。じゃあまた明日」
女「うん。おやすみなさい」
男「いや、まだそんな時間じゃないだろ」
女「ふふ・・そうね」
男「?まあいいや、じゃーな」
女「ただいま」
女母「お帰り、いいの買えた?」
女「うん。思ったより安いのがあったの」
女母「そう。良かったわね」
女「あ、明日は外でお昼ご飯を食べながら勉強します」
女母「そうなの?あ、男君と勉強?」
女「・・そうだけど」
女母「お迎えはいらないかな」
女「・・・分からないから連絡します」
女母「うん」

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:03:09.13 ID:q5tDDTRg0
**
コンコンコン
「どうぞ」
ガラガラ
男「・・あれ?」
「あ、男君・・だっけ?」
男「あ、ハイ。えーっと」
「僕、3年の会長だよ。女さんはちょっと席外してるけど、すぐ戻ると思うからここで待ってれば?」
男「あ、そうっすか。すいません」
「あのさ、君って女さんと同じクラスなんだっけ?」
男「え?いや、違いますけど」
「ん?そうなんだ。仲良いから同じクラスなのかと思ったよ」
男「・・・」
「君さ、女さんにずいぶん信頼されてるね」
男「は?いや、そんな事ないですけど・・」
「だって、彼女、君には車椅子持ってもらったりしてるだろ?それに、一緒に勉強したりしてるようだし」
男「あー・・いやそれは成り行きで」
「彼女はさ、自分からは絶対人に頼らないからさ。ちょっと驚いててさ」
男「はぁ・・」
「昨日も一昨日も生徒会活動無かったんだけど、君と勉強するためにわざわざ学校来てたみたいだし」
男「え?」
「なんにせよ、彼女にとって信頼できる友人がいてちょっと安心したよ」
男「・・・」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:03:45.02 ID:q5tDDTRg0
ガラガラ
女「あ」
男「・・おう」
女「あ、すみません会長」
「うん、勉強しに行くんだろ?僕はまだ居るから先に帰って大丈夫だよ」
女「すみません、ありがとうございます」
男「・・・行くか?」
女「ええ」
男「じゃあ、失礼しました」
ガラガラ
**
女「今日で補習は終わりだったかしら?」
男「おー」
女「今度はマークシートを正しく使えたのかしら?」
男「うるせぇ」
女「ふふ」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:04:13.69 ID:q5tDDTRg0
男「あー・・・で、今日も喫茶店か?」
女「ええ、お願いします」
男「あのさ」
女「?」
男「いや・・・何でもない」
女「??」
男「そう言えば、来週からオレ、部活あるんだけど」
女「ああ、そうね。忘れてたわ」
男「・・・とりあえずこの1週間でざっくりと説明したけど、理解できたのか?」
女「ええ、完璧じゃないけど」
男「じゃあとりあえず、この勉強会は今日でお終いだな」
女「そうね。色々ありがとうございました」
男「・・・・まあ、分かんないとこあったら連絡しろ」
女「え?・・・意外と面倒見がいいのね」
男「バカ、オレまだ夏休みの宿題写させてもらってねーから」
女「“一緒にやる”とは言いましたけど、写していいとは言っていません」
男「・・・」
女「・・・とりあえず、部活が無いのは何曜日ですか?」
男「あー・・土日は無いけど。あと、8月の2週目からは何も無い」
女「そう」


85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/29(水) 22:04:44.49 ID:q5tDDTRg0
からから
女「今日も送ってくれてありがとうございました」
男「いや、そんくらいは普通だ」
女「あと、1週間ありがとうございました」
男「・・・それはもう聞いた」
女「じゃあ・・・分からないところがあったらまた聞いていいかしら」
男「良いって言っただろ・・・あー」
女「?」
男「アドレス知ってんだから、生徒会のない日にわざわざ学校来なくていいぞ・・・めんどうだろ」
女「あ・・・うん」
男「じゃあな」
女「あ・・・あの」
男「?」
女「来週の金曜日は生徒会あるので・・」
男「部活終わってからでいいか?」
女「・・・はい」

ショートストーリーの人気記事

神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!

女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」

キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」

男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」

同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」

妹「マニュアルで恋します!」

きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」

月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」

魔法使い「メラしか使えない」