神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part50
364: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:05:27 ID:qdw4bf0I
ようやく終わりが見えてきて一安心……
365: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 04:01:39 ID:trh0/Mho
神に逆らってはいけない
神と和解せよ神と和解せよ
366: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 04:34:02 ID:J5fVmlQ.
神ちゃんの神罰くるー!
367: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 07:36:28 ID:rfFRMaWQ
>>364
だが、このSSは永遠に終わらすなよ
お願いします
パンパン
368: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 14:15:06 ID:AN40PCQ.
どうかこのSSがまだまだ続きますように
フカブカー
370: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:00:39 ID:9PG6lyqg
ーーー夕方・本殿
ギィー
神様「おっ、いらっしゃ〜い」
男「私を呼び出したのは君か?」
神様「うん、あとこいつも」
狐神「こんにちは」ニコッ
男「誰だ?」
狐神「私は稲荷を管理する従一位で狐神という」
男「狐神?」
狐神「神を目の前にするのは初めてのようだな、不作法者め」
男「何を馬鹿げた事を」ハハッ
371: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:02:23 ID:9PG6lyqg
狐神「宮司のくせにその年になって神を目にした事がないなど、お前本当に神職か?」
男「失敬な女だな。 そんな戯言など子供にすら信じてもらえないぞ?」
狐神「まぁ良い、信じる信じないは人の勝手だ」
男「お遊びに付き合っている暇はない。 帰るぞ?」
神様「ねぇねぇ、おらおら神社に下された神罰はどう?」
男「神罰? ハッ、あんな子供騙しなど」
神様「ほぉ〜」
男「・・・まさか、お前の仕業か? 何が目的だ」
372: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:04:41 ID:9PG6lyqg
狐神「我の分社であるよわよわ稲荷を潰した責任を取ってもらおうと思ってな」
男「責任?」
神様「も〜 分かってるくせに」
男「C子から何を聞いたのか知らんが、お前達には関係の無い事だ」
狐神「そうかな?」
男「残念だが、よわよわ稲荷は事故が原因で廃社になったんだよ。 全く惜しい事だ」
狐神「その社を売り飛ばすなど言語両断だ!」
男「賠償金が巨額だったものでね。 他に方法がなかったのだ。 苦渋の決断だったよ」
神様「賠償金を払う事が目的でよわよわ稲荷を売り飛ばしたんだな?」
男「随分と含みのある言い方だな」
神様「ちゃんと払われたのかな〜?」
男「・・・なんだと?」
神様「賠償金。 ちゃんと払われたのかなぁ、って思って」
男「無関係の人間が変に首を突っ込まないほうが良いぞ?」
373: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:06:16 ID:9PG6lyqg
神様「それが、無関係じゃないんだな〜」
男「どう関係があると言うんだ?」
神様「私達さぁ、実は神宮の者なんだよね〜」
男「神宮だと?」
神様「うん」
男「なら、なおさら関係の無い話だな。 ここは神宮の管理外の神社だ」
神様「あ〜 そうだったっけ?」
男「残念だな」ニヤッ
374: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:06:50 ID:9PG6lyqg
神様「オッケ〜 それじゃぁ面白い物見せてあげる」
男「一体何だ」
神様「まずはこの紙」ペラッ
男「?」
神様「本日付で発行された、よわよわ稲荷の廃社申請取り消し通知書」
男「なに?」
375: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:08:31 ID:9PG6lyqg
神様「当時神宮に出された廃社申請に不備があったんだよね〜」
男「そんな訳ないだろ」
神様「申請宮司名がお前になってんだよ」
男「だからなんだ? 何もおかしい事はないじゃないか」
神様「よわよわ稲荷の宮司はC子さんなんだよ」
男「何をバカな事を、よわよわ稲荷の宮司が亡くなる直前に私が代表宮司になっている。 C子の父親が申請を出したはずだ」
神様「いや〜 残念だけどその時に申請された書類にはC子さんを宮司にするって書かれてんだわ」
男「・・・・・・」
神様「つまり、この廃社申請はよわよわ稲荷の宮司じゃないお前が勝手に作った書類ってわけ」
男「あの野郎、勝手な事を・・・」イラッ
狐神「本性が現れてきた?」
男「・・・・・・」
376: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:09:29 ID:9PG6lyqg
神様「それと、おらおら神社の神宮契約の通知書類、これも無効〜」ペラッ
男「無効だと?」
神様「契約解除通知を出す2日前まで遡ってお前は神職階位剥奪。 つまりこの書類を出す資格無し」
男「何を馬鹿げた事を。 廃社書類といい、そんな事を今さら言われて効力あると思ってんのか?」
神様「うん。 だってお前犯罪を犯したんだもん」
男「犯罪? 随分と名誉毀損な事を言ってくれるじゃないか」
神様「事故で負傷したとされる不動産屋の社員の保険金、お前も受け取ったろ」
男「・・・・・・」
神様「しかも賠償金も払われていないよな」
男「・・・・・・」
377: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:10:16 ID:9PG6lyqg
神様「よわよわ稲荷の土地を売り飛ばしたお金も全部自分の懐に入れたんだろ?」
男「証拠でもあるのか?」
神様「少なくとも神宮を動かすだけの証拠はある」
男「神宮限定じゃ法には裁けないぞ」
神様「お前さぁ、神宮ナメちゃだめだよ?」
男「・・・・・・」
神様「おらおら神社は神宮との包括契約が無効になった事で今は神宮管理下なんだよね〜」
狐神「つまり、神宮がおらおら神社を徹底的に調べることが可能になったわけだ」
男「くっ!」
378: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:11:03 ID:9PG6lyqg
神様「鳥居の前に黒塗りの車が止まってるだろ?」
男「?」クルッ
神様「あれ、な〜んだ?」
男「・・・・・・」
神様「神宮を敵に回すとめっちゃ怖いからね?」
男「・・・何が望みだ。 金か?」
狐神「この期に及んでまだそんな事を!」
神様「まぁまぁコックス君や、そう慌てなさるな」
狐神「でも!」
神様「おらおら宮司さんよ〜 私と取引しない?」ニヤッ
382: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:16:21 ID:9PG6lyqg
ーーー翌日・巫女カフェ
カランコロン
神使「失礼いたします」
神様「ハロ〜」
C子「あっ、神ちゃんに神使さん!」
巫女B「大変だよ神ちゃん!」
神様「ん? どしたの?」
巫女A「それが、あくあく不動産経由でC子さんにこの土地の権利書が届いて」
神様「良かったじゃん」
383: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:17:19 ID:9PG6lyqg
C子「・・・神ちゃん、何かした?」
巫女A「昨日、本殿でおらおら宮司と何の話したの?」
神様「ここの土地くれって」
巫女B「そんな簡単に言って、返してくれる訳ないじゃん・・・」
神使「よわよわ稲荷の廃社申請が取り消しになりましたから、土地が戻ってきただけですよ」
C子「神ちゃん・・・ ありがとう」
巫女B「神社は無くなっちゃったけど、土地だけでも戻ってきて良かった」
巫女A「そうだね」
384: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:18:08 ID:9PG6lyqg
カランコロン
狐神「無くなってなどいないぞ?」
C子「狐神様!」
?「ほぉ〜 こりゃ面白い作りの喫茶店だなぁ」
神様「あっ! 棟梁だ!」
棟梁「お〜 また会ったな」
神使「のんびり村の時はお世話になりました」
棟梁「良いって事よ。 あの神社良い出来だったろ?」
神使「えぇ・・・ おかげさまで・・・」
神様「・・・・・・」
385: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:19:42 ID:9PG6lyqg
棟梁「立て続けに神社作らせてもらえるなんてありがてぇ」
神様「コックス君? もしかして、棟梁に神社頼むの?」
狐神「当たり前だろ。 神社を作らせて棟梁の右に出る者はいない」
神様「まぁ・・・ そうだけどさぁ・・・」
狐神「棟梁、頼んだ。 全てお前に任せるから好きにしてくれ」
棟梁「任せな!」
神使「あっ・・・ その言葉は・・・」
神様「棟梁! 最高の稲荷神社にしてくれ!」
棟梁「おうよ! 一番立派な稲荷にしてやる!」
神使「・・・・・・」
386: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:21:03 ID:9PG6lyqg
C子「ちょっと神ちゃん! 神社を作るって・・・ え!?」
神様「よわよわ稲荷の再建だ」
巫女B「うそ!?」
巫女A「よわよわ稲荷が!?」
C子「再建・・・」
狐神「当たり前だろ。 おまえ達、人の願いを叶えるためにいるのが私達神の務めだ」
神様「良い事言うね〜 さすが従一位エキノコックス!」
狐神「狐神だ!」ゲシッ
神様「あうっ」
神使「あの、狐神様?」
狐神「何だい? 神使君」
神使「神専用神社建て替えローンは100年までですから注意して下さいね・・・」
狐神「?」
387: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:22:25 ID:9PG6lyqg
神使「では神様、御神勅をお願いできますでしょうか」
神様「そうだな。 狐神、神勅を」
狐神「何言ってんのよ、あんたが出しなさい。 言い出しっぺでしょ」
神様「私が出しても良いの?」
狐神「私より、あんたの神勅の方が重いでしょ」
神様「んじゃ、お言葉に甘えて」
388: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:23:51 ID:9PG6lyqg
神様「神勅を申し伝える!」
神使「」フカブカ
狐神「ほら、あなたたちも。 神宮の神からの神勅よ?」
C子「」フカブカ
巫女A・B「」フカブカ
神様「不当な理由により廃社となったよわよわ稲荷の社位を二段階上げ再建する事とする」
神様「再建されるよわよわ稲荷神社の宮司をC子に任命、神宮はその管理をすべて宮司に委ねる」
C子「!?」
389: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:24:46 ID:9PG6lyqg
神様「また、おらおら神社をよわよわ稲荷の管理下に置き、C子が宮司を兼任する人事を合わせて発令する」
巫女B「うそ!」
狐神「ゴホン!」チラッ
巫女B「ぁ・・・」フカブカ
神様「と、ここまでは神様機構の長官経由で決定していて神宮の許可まで出ているんだけど〜」
狐神「?」
神様「さらに、私から神勅を付け加える事とする」
狐神「え?」
390: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:26:12 ID:9PG6lyqg
神様「追加の神勅! 再建されるよわよわ稲荷に巫女カフェを併設するものとする」
狐神「・・・・・・はぁ?」
神様「また、かわゆい神ちゃんを名誉巫女店員に任命」
狐神「いや、あんたそれはーーー」
神様「うるさいぞ狐神、神勅の発令中だ」
狐神「うっ・・・」
神様「よわよわ稲荷は、様々な取り組みを行う次世代神社として位置づける」
神様「以上、神宮審査神・神様から神勅を申し伝えた!」ドヤッ
棟梁「ほぉ〜 巫女カフェ・・・ 次世代神社・・・ ちょっと予算オーバーするが面白そうだな」
神使「(絶対ちょっとじゃないですよね・・・)」
391: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:28:07 ID:9PG6lyqg
狐神「あんた、なに勝手な神勅出してんのよ!」
神様「あ?」
狐神「巫女カフェって何よ! ここ稲荷よ? 私の分社よ!?」
神様「神社は本来、地域に住む氏子達の集会場を兼ねていた」
狐神「だから?」
神様「街に住む皆が気兼ねなく集える場所を作りたい」
狐神「それが巫女カフェって訳?」
神様「今時さぁ、集会場とか作って誰が来るんだよ」
狐神「そりゃそうだけどさぁ・・・」
神様「古き物を守るのも大事だが、新しく歴史を作っていくのも大事なんだろ?」
狐神「・・・・・・」
神様「私達も新しい物を積極的に取り入れていくべきだ」
狐神「神ちゃん・・・ お金出して神社作るの私なんだけど・・・」
392: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/20(火) 23:30:08 ID:JfzapoCg
神ちゃんゲスい!だがそれがいい!
393: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/20(火) 23:57:23 ID:iwf9AfSg
猫カフェの次は巫女カフェ…こうも神様は萌えを分かってくれるのか!!!
394: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/21(水) 00:00:31 ID:KQIePjz2
狐神ちゃんかわいそ
だが、いいぞ
395: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/21(水) 06:21:46 ID:W0uTXIk6
猫カフェ、巫女カフェときたら次は・・・(*´艸`)
楽しみだな
ようやく終わりが見えてきて一安心……
365: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 04:01:39 ID:trh0/Mho
神に逆らってはいけない
神と和解せよ神と和解せよ
366: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 04:34:02 ID:J5fVmlQ.
神ちゃんの神罰くるー!
367: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 07:36:28 ID:rfFRMaWQ
>>364
だが、このSSは永遠に終わらすなよ
お願いします
パンパン
368: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/19(月) 14:15:06 ID:AN40PCQ.
どうかこのSSがまだまだ続きますように
フカブカー
ーーー夕方・本殿
ギィー
神様「おっ、いらっしゃ〜い」
男「私を呼び出したのは君か?」
神様「うん、あとこいつも」
狐神「こんにちは」ニコッ
男「誰だ?」
狐神「私は稲荷を管理する従一位で狐神という」
男「狐神?」
狐神「神を目の前にするのは初めてのようだな、不作法者め」
男「何を馬鹿げた事を」ハハッ
371: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:02:23 ID:9PG6lyqg
狐神「宮司のくせにその年になって神を目にした事がないなど、お前本当に神職か?」
男「失敬な女だな。 そんな戯言など子供にすら信じてもらえないぞ?」
狐神「まぁ良い、信じる信じないは人の勝手だ」
男「お遊びに付き合っている暇はない。 帰るぞ?」
神様「ねぇねぇ、おらおら神社に下された神罰はどう?」
男「神罰? ハッ、あんな子供騙しなど」
神様「ほぉ〜」
男「・・・まさか、お前の仕業か? 何が目的だ」
372: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:04:41 ID:9PG6lyqg
狐神「我の分社であるよわよわ稲荷を潰した責任を取ってもらおうと思ってな」
男「責任?」
神様「も〜 分かってるくせに」
男「C子から何を聞いたのか知らんが、お前達には関係の無い事だ」
狐神「そうかな?」
男「残念だが、よわよわ稲荷は事故が原因で廃社になったんだよ。 全く惜しい事だ」
狐神「その社を売り飛ばすなど言語両断だ!」
男「賠償金が巨額だったものでね。 他に方法がなかったのだ。 苦渋の決断だったよ」
神様「賠償金を払う事が目的でよわよわ稲荷を売り飛ばしたんだな?」
男「随分と含みのある言い方だな」
神様「ちゃんと払われたのかな〜?」
男「・・・なんだと?」
神様「賠償金。 ちゃんと払われたのかなぁ、って思って」
男「無関係の人間が変に首を突っ込まないほうが良いぞ?」
373: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:06:16 ID:9PG6lyqg
神様「それが、無関係じゃないんだな〜」
男「どう関係があると言うんだ?」
神様「私達さぁ、実は神宮の者なんだよね〜」
男「神宮だと?」
神様「うん」
男「なら、なおさら関係の無い話だな。 ここは神宮の管理外の神社だ」
神様「あ〜 そうだったっけ?」
男「残念だな」ニヤッ
374: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:06:50 ID:9PG6lyqg
神様「オッケ〜 それじゃぁ面白い物見せてあげる」
男「一体何だ」
神様「まずはこの紙」ペラッ
男「?」
神様「本日付で発行された、よわよわ稲荷の廃社申請取り消し通知書」
男「なに?」
375: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:08:31 ID:9PG6lyqg
神様「当時神宮に出された廃社申請に不備があったんだよね〜」
男「そんな訳ないだろ」
神様「申請宮司名がお前になってんだよ」
男「だからなんだ? 何もおかしい事はないじゃないか」
神様「よわよわ稲荷の宮司はC子さんなんだよ」
男「何をバカな事を、よわよわ稲荷の宮司が亡くなる直前に私が代表宮司になっている。 C子の父親が申請を出したはずだ」
神様「いや〜 残念だけどその時に申請された書類にはC子さんを宮司にするって書かれてんだわ」
男「・・・・・・」
神様「つまり、この廃社申請はよわよわ稲荷の宮司じゃないお前が勝手に作った書類ってわけ」
男「あの野郎、勝手な事を・・・」イラッ
狐神「本性が現れてきた?」
男「・・・・・・」
376: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:09:29 ID:9PG6lyqg
神様「それと、おらおら神社の神宮契約の通知書類、これも無効〜」ペラッ
男「無効だと?」
神様「契約解除通知を出す2日前まで遡ってお前は神職階位剥奪。 つまりこの書類を出す資格無し」
男「何を馬鹿げた事を。 廃社書類といい、そんな事を今さら言われて効力あると思ってんのか?」
神様「うん。 だってお前犯罪を犯したんだもん」
男「犯罪? 随分と名誉毀損な事を言ってくれるじゃないか」
神様「事故で負傷したとされる不動産屋の社員の保険金、お前も受け取ったろ」
男「・・・・・・」
神様「しかも賠償金も払われていないよな」
男「・・・・・・」
377: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:10:16 ID:9PG6lyqg
神様「よわよわ稲荷の土地を売り飛ばしたお金も全部自分の懐に入れたんだろ?」
男「証拠でもあるのか?」
神様「少なくとも神宮を動かすだけの証拠はある」
男「神宮限定じゃ法には裁けないぞ」
神様「お前さぁ、神宮ナメちゃだめだよ?」
男「・・・・・・」
神様「おらおら神社は神宮との包括契約が無効になった事で今は神宮管理下なんだよね〜」
狐神「つまり、神宮がおらおら神社を徹底的に調べることが可能になったわけだ」
男「くっ!」
378: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 00:11:03 ID:9PG6lyqg
神様「鳥居の前に黒塗りの車が止まってるだろ?」
男「?」クルッ
神様「あれ、な〜んだ?」
男「・・・・・・」
神様「神宮を敵に回すとめっちゃ怖いからね?」
男「・・・何が望みだ。 金か?」
狐神「この期に及んでまだそんな事を!」
神様「まぁまぁコックス君や、そう慌てなさるな」
狐神「でも!」
神様「おらおら宮司さんよ〜 私と取引しない?」ニヤッ
382: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:16:21 ID:9PG6lyqg
ーーー翌日・巫女カフェ
カランコロン
神使「失礼いたします」
神様「ハロ〜」
C子「あっ、神ちゃんに神使さん!」
巫女B「大変だよ神ちゃん!」
神様「ん? どしたの?」
巫女A「それが、あくあく不動産経由でC子さんにこの土地の権利書が届いて」
神様「良かったじゃん」
383: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:17:19 ID:9PG6lyqg
C子「・・・神ちゃん、何かした?」
巫女A「昨日、本殿でおらおら宮司と何の話したの?」
神様「ここの土地くれって」
巫女B「そんな簡単に言って、返してくれる訳ないじゃん・・・」
神使「よわよわ稲荷の廃社申請が取り消しになりましたから、土地が戻ってきただけですよ」
C子「神ちゃん・・・ ありがとう」
巫女B「神社は無くなっちゃったけど、土地だけでも戻ってきて良かった」
巫女A「そうだね」
384: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:18:08 ID:9PG6lyqg
カランコロン
狐神「無くなってなどいないぞ?」
C子「狐神様!」
?「ほぉ〜 こりゃ面白い作りの喫茶店だなぁ」
神様「あっ! 棟梁だ!」
棟梁「お〜 また会ったな」
神使「のんびり村の時はお世話になりました」
棟梁「良いって事よ。 あの神社良い出来だったろ?」
神使「えぇ・・・ おかげさまで・・・」
神様「・・・・・・」
385: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:19:42 ID:9PG6lyqg
棟梁「立て続けに神社作らせてもらえるなんてありがてぇ」
神様「コックス君? もしかして、棟梁に神社頼むの?」
狐神「当たり前だろ。 神社を作らせて棟梁の右に出る者はいない」
神様「まぁ・・・ そうだけどさぁ・・・」
狐神「棟梁、頼んだ。 全てお前に任せるから好きにしてくれ」
棟梁「任せな!」
神使「あっ・・・ その言葉は・・・」
神様「棟梁! 最高の稲荷神社にしてくれ!」
棟梁「おうよ! 一番立派な稲荷にしてやる!」
神使「・・・・・・」
386: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:21:03 ID:9PG6lyqg
C子「ちょっと神ちゃん! 神社を作るって・・・ え!?」
神様「よわよわ稲荷の再建だ」
巫女B「うそ!?」
巫女A「よわよわ稲荷が!?」
C子「再建・・・」
狐神「当たり前だろ。 おまえ達、人の願いを叶えるためにいるのが私達神の務めだ」
神様「良い事言うね〜 さすが従一位エキノコックス!」
狐神「狐神だ!」ゲシッ
神様「あうっ」
神使「あの、狐神様?」
狐神「何だい? 神使君」
神使「神専用神社建て替えローンは100年までですから注意して下さいね・・・」
狐神「?」
387: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:22:25 ID:9PG6lyqg
神使「では神様、御神勅をお願いできますでしょうか」
神様「そうだな。 狐神、神勅を」
狐神「何言ってんのよ、あんたが出しなさい。 言い出しっぺでしょ」
神様「私が出しても良いの?」
狐神「私より、あんたの神勅の方が重いでしょ」
神様「んじゃ、お言葉に甘えて」
神様「神勅を申し伝える!」
神使「」フカブカ
狐神「ほら、あなたたちも。 神宮の神からの神勅よ?」
C子「」フカブカ
巫女A・B「」フカブカ
神様「不当な理由により廃社となったよわよわ稲荷の社位を二段階上げ再建する事とする」
神様「再建されるよわよわ稲荷神社の宮司をC子に任命、神宮はその管理をすべて宮司に委ねる」
C子「!?」
389: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:24:46 ID:9PG6lyqg
神様「また、おらおら神社をよわよわ稲荷の管理下に置き、C子が宮司を兼任する人事を合わせて発令する」
巫女B「うそ!」
狐神「ゴホン!」チラッ
巫女B「ぁ・・・」フカブカ
神様「と、ここまでは神様機構の長官経由で決定していて神宮の許可まで出ているんだけど〜」
狐神「?」
神様「さらに、私から神勅を付け加える事とする」
狐神「え?」
390: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:26:12 ID:9PG6lyqg
神様「追加の神勅! 再建されるよわよわ稲荷に巫女カフェを併設するものとする」
狐神「・・・・・・はぁ?」
神様「また、かわゆい神ちゃんを名誉巫女店員に任命」
狐神「いや、あんたそれはーーー」
神様「うるさいぞ狐神、神勅の発令中だ」
狐神「うっ・・・」
神様「よわよわ稲荷は、様々な取り組みを行う次世代神社として位置づける」
神様「以上、神宮審査神・神様から神勅を申し伝えた!」ドヤッ
棟梁「ほぉ〜 巫女カフェ・・・ 次世代神社・・・ ちょっと予算オーバーするが面白そうだな」
神使「(絶対ちょっとじゃないですよね・・・)」
391: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/20(火) 22:28:07 ID:9PG6lyqg
狐神「あんた、なに勝手な神勅出してんのよ!」
神様「あ?」
狐神「巫女カフェって何よ! ここ稲荷よ? 私の分社よ!?」
神様「神社は本来、地域に住む氏子達の集会場を兼ねていた」
狐神「だから?」
神様「街に住む皆が気兼ねなく集える場所を作りたい」
狐神「それが巫女カフェって訳?」
神様「今時さぁ、集会場とか作って誰が来るんだよ」
狐神「そりゃそうだけどさぁ・・・」
神様「古き物を守るのも大事だが、新しく歴史を作っていくのも大事なんだろ?」
狐神「・・・・・・」
神様「私達も新しい物を積極的に取り入れていくべきだ」
狐神「神ちゃん・・・ お金出して神社作るの私なんだけど・・・」
392: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/20(火) 23:30:08 ID:JfzapoCg
神ちゃんゲスい!だがそれがいい!
393: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/20(火) 23:57:23 ID:iwf9AfSg
猫カフェの次は巫女カフェ…こうも神様は萌えを分かってくれるのか!!!
394: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/21(水) 00:00:31 ID:KQIePjz2
狐神ちゃんかわいそ
だが、いいぞ
395: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/21(水) 06:21:46 ID:W0uTXIk6
猫カフェ、巫女カフェときたら次は・・・(*´艸`)
楽しみだな
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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