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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part46
252: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:35:33 ID:GvLgm6ns
ーーーコンビニ
 ピヨピヨ
神様「私カゴ持つね〜」
神使「ダメです」
神様「何でだよ!」
神使「アイスとお菓子を入れるからです」
神様「・・・・・・」
神使「明日の朝食だけ買いますよ?」
神様「分かったよ」チッ

253: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:37:21 ID:GvLgm6ns
神使「おにぎりと・・・ サラダも買いますか」
神様「ねぇ、コーラは良いだろ?」
神使「そういえば、そろそろ無くなりそうでしたね」
神様「んじゃ、これ」ゴロゴロ
神使「なんでこんなに缶コーラばかり・・・ 1.5リットルの1本で良いんじゃないですか?」
神様「は? お前、缶コーラとペットボトルコーラの味の違いも分からないの?」
神使「え?」
神様「だから、いつまで経っても犬ころなんだよ」ハァ
神使「・・・・・・」

254: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 22:44:59 ID:wf4smRzg
晴れの国も牡蠣の産地なんだけどなぁ
かわいい神ちゃんはこないかな(遠い目)

255: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 22:52:43 ID:JwaP4SEc
かわゆい神ちゃんならコーラソムリエになれるね

256: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/10(土) 02:01:48 ID:SzYZt4w2
神様は糖尿。間違いない。
コーラの無い時代はナニ飲んでたのか夢は膨らむぜー!


257: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/10(土) 02:18:52 ID:ggGBnxTc
缶コーラも自販機とコンビニで味違うしな。

258: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:02:28 ID:GF5NeYRY
ーーー翌日・おらおら神社
男「え〜 今日から巫女のバイトで入ることになった神ちゃんだ」
神様「神ちゃんです! よろしくお願いします!」ペコッ
男「詳しい仕事の内容は巫女長に聞いてくれ。 じゃぁ頼んだ」スタスタ
巫女長「私がおらおら神社の巫女長だ」
神様「よろしくお願いします!」ペコリ
巫女長「隣は巫女のA子君とB子君」

259: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:04:40 ID:GF5NeYRY
巫女A「あっ、この前カフェに来た子だ!」
巫女B「本当だ」
神様「あれ? ここの巫女さんだったの?」
巫女長「こら! 私語は慎め」
巫女A・B「すいません・・・」
神様「・・・・・・」ペコリ
巫女長「じゃぁ3人は境内の掃除から始めてくれ」

260: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:05:50 ID:GF5NeYRY
ーーー境内
 サァー サァー
神様「ねぇ、この神社って職員どのくらいいるの?」
巫女A「宮司以下神職が5人と、巫女が神ちゃん入れて10人かな」
神様「結構多いんだね」
巫女B「巫女使いが荒い神社だよ」
神様「ふ〜ん」
巫女長「おいBグループ! 私語は慎めと言っただろ!」
巫女A・B「すいません!」ペコッ
巫女長「新入りも気をつけろよ」スタスタ
神様「」ペコッ

261: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:06:51 ID:GF5NeYRY
神様「あの巫女長、厳しすぎない? しゃべり方も男みたい」
巫女B「私達、陰では鬼軍曹って呼んでるけど」
神様「ふ〜ん・・・ ところでBグループって何?」
巫女A「あ〜 元からこの神社にいた巫女さんがAグループ」
巫女B「他から来た私達がBグループって分けられてるの」
神様「他から?」
巫女A「私とB子ちゃんは、よわよわ神社っていうお社の巫女だったの」
神様「よわよわ神社!?」
巫女A「神ちゃん知ってるの?」
神様「ん? いや・・・」

262: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:07:57 ID:GF5NeYRY
巫女長「おい、Bグループ」
巫女A・B「はい!」
巫女長「本殿にお供えを運ぶからちょっと来てくれ。 バイトもこっちへ」
神様「はい」
 スタスタ

263: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:09:17 ID:GF5NeYRY
ーーー社務所
巫女長「バイトの君に本殿にお供えを運ぶ手順を教える」
神様「はい」
巫女長「お供えはこの三方と言うおぼんに入れてから運ぶこと」
神様「立派な三方ですね」
巫女長「当たり前だ。 この神社で使っている品は全て一級品だ」
神様「はぁ・・・」
巫女長「では、私と同じようにそれを持ちなさい」
神様「・・・・・・はい」
巫女長「A子君とB子君も一緒に来なさい」
巫女A・B「はい」

264: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:10:16 ID:GF5NeYRY
神様「あの〜」
巫女長「どうした?」
神様「持ち方ってそれでいいの?」
巫女長「なに?」ギロッ
巫女A「ちょっと神ちゃん!」ボソッ
神様「あ〜・・・ すいません、何でもないです」
巫女長「言いたいことがあるならハッキリ言いなさい」
神様「・・・・・・もう少し高く揚げないと、神に捧げるものに息がかかるのはダメじゃない?」
巫女長「!?」

265: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:11:02 ID:GF5NeYRY
神様「まぁ、神もそんなの気にしないと思うけど・・・ 一応作法として」
巫女長「こ、この神社は他のお社よりも社位が高いんだ。 作法も普通の神社と違うことがある!」
神様「そうでしたか。 失礼しました」
巫女長「君は巫女の経験があるようだがどこに居たんだ?」
神様「えっと〜・・・」
巫女長「どうせ作法も教えられないような小さい神社だったんだろ?」
神様「」ムスッ
巫女長「この辺ではこの神社より立派なところはないからな」

266: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:12:33 ID:GF5NeYRY
神様「神宮にいました」
巫女長「神宮!?」
巫女A・B「うそ!」
巫女長「じ、神宮のバイトか」
神様「内宮で巫女長を務めてました」
巫女長「!?」
巫女A「内宮の巫女長!?」
巫女B「神ちゃんてそんな凄かったの?」
神様「いや、別に凄くはないけど」
巫女長「こ、ここは神宮の管轄外の独立神社だ。 作法は神宮と違う!」
神様「そうですよね。 出しゃばった発言すんませんでした」
巫女長「あとは、Bグループだけで片付けておけ!」スタスタ

267: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:13:39 ID:GF5NeYRY
巫女A「ちょっと! 神ちゃん神宮にいたって本当!?」
巫女B「しかも内宮の巫女長って!」
神様「あ〜 まぁ・・・」
巫女A「はぁ〜 通りで手際が良い訳だ」
神様「ごめん、ちょっとイラッとして口答えしちゃった」
巫女B「気にしないで良いよ」
神様「でも、私だけじゃなくて二人も目付けられちゃったね・・・」
巫女A「大丈夫だって〜」
巫女B「そうそう、私たちはここに来たときからずっと目付けられてたしね」
巫女A「それにスッキリした。 Aグループの巫女の作法ってちょっと気になってたんだよね」

268: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:14:41 ID:GF5NeYRY
神様「どうして二人はこんな扱い受けてまでここにいるの? なんだったら別の神社紹介するよ?」
巫女A「ありがとう。 でも大丈夫だよ」
巫女B「私たち、よわよわ神社の巫女だから」ニコッ
神様「でも、よわよわ神社って・・・」
巫女B「巫女カフェにC子さんっていたでしょ?」
神様「うん」
巫女B「あの人ね・・・ よわよわ神社の宮司さんの娘で神主さんなんだ」
神様「・・・・・・」
巫女A「よわよわ神社は借金抱えて廃社になっちゃったんだけど」
神様「借金・・・」
巫女B「C子さんあの土地だけは取り戻すって」
神様「それで巫女カフェを?」

269: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:15:46 ID:GF5NeYRY
巫女A「あのお店、ここの宮司がオーナーで借金の返済を口実にC子さんを働かせているの」
巫女B「返済が終わったらあの土地を返してくれるって言われて」
神様「でも、A子ちゃんとB子ちゃんは何で巫女カフェに? 今はここの巫女でしょ?」
巫女B「平日は昼から夜まで巫女カフェに行くように宮司に言われて・・・」
巫女A「C子さん巫女じゃないしね。 巫女カフェにはやっぱり巫女が必要だから」
神様「そうだったんだ・・・」

270: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/10(土) 21:16:35 ID:GF5NeYRY
巫女A「私達、よわよわ神社には凄くお世話になって」
巫女B「だから少しでも恩を返したいなって」
神様「よわよわ神社の宮司さんは?」
巫女A「5年前に・・・」
神様「そう」
巫女長「こらBグループ! またサボってんのか!」
巫女A・B「すいません!」イソイソ
神様「・・・・・・」

272: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 22:54:35 ID:5TPwj.lk
ーーー昼
男「ではA子君は午後から巫女カフェに行きなさい」
巫女B「え? 私は・・・」
男「B子君は午後から神ちゃんと舞を夕方までお願いする」
神様「夕方まで!?」
巫女B「・・・・・・分かりました」ペコッ
男「頼んだぞ」スタスタ


273: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 22:55:45 ID:5TPwj.lk
神様「夕方まで舞うの!?」
巫女B「たぶん神ちゃんが来たから舞の回数を増やすんだと思う」
巫女A「巫女舞付きのご祈祷は初穂料が高いからね」
神様「うへぇ〜 マジっすか・・・」
巫女A「私、舞が下手だから・・・ 手伝えなくてゴメンね」
巫女B「気にしないで。 こっちが終わったらすぐ巫女カフェ行くから」
神様「巫女カフェ、一人で大丈夫?」
巫女A「平日だし、日中は大丈夫だと思う。 じゃぁ先に行ってるね」スタスタ
巫女B「それじゃ神ちゃん、神楽殿行こっか」
神様「うん」

274: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 22:56:38 ID:5TPwj.lk
ーーー神楽殿
神様「うわっ、結構人居る・・・」
巫女長「じゃぁ君とB子君は客がいっぱいになったら適当に舞を始めてくれ」
巫女B「はい」
巫女長「後は頼んだ」スタスタ
神様「後は頼んだって、そんな雑な・・・」
巫女B「ご機嫌斜めだね、巫女長・・・」ハハハッ

275: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 22:58:53 ID:5TPwj.lk
神様「ねぇ、お囃子軍団は?」キョロキョロ
巫女B「CD音源・・・」
神様「マジっすか!? 巫女カフェで見るのと一緒じゃん」
巫女B「確かに」
神様「これって一人いくら払ってんの?」
巫女B「一人2万だったかな」
神様「・・・神宮より高いよ」
巫女B「はははっ・・・ 待機列出来ちゃってるし、始めよっか」
神様「まぁ見てくれる人には関係ないし・・・ 全力でやりますか!」フンスッ
 ♪〜〜

276: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 22:59:41 ID:5TPwj.lk
ーーー夕方
神様「じがれだ・・・」グテッ
巫女B「神ちゃん、お疲れ様」ハァ
神様「マジでしんどい・・・ これ以上やったら干からびるよ・・・」
巫女B「神ちゃん凄いね。 すごく上手でビックリしたよ」
神様「いや〜ん、褒められると照れちゃう」クネクネ
巫女B「今度、巫女舞教えて」
神様「いつでも良いよん」

277: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 23:00:14 ID:5TPwj.lk
巫女B「あっ、もう4時だ!」
神様「そろそろ巫女カフェの方に行く?」
巫女B「そうだね。 神楽殿の鍵閉めてくるから神ちゃん先に社務所行ってて」
神様「うん」
巫女B「あっ、巫女長に見つからないようにね。 帰ろうとするとすぐ仕事押しつけてくるから」
神様「ほ〜い、気をつける」
巫女B「じゃ、また後で」
 スタスタ

278: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 23:01:01 ID:5TPwj.lk
ーーー社務所
神様「はぁ〜 ちかれたな〜」トテトテ
巫女長「おい、バイト」
神様「うげっ」クルッ
巫女長「丁度良かった。 これ洗濯しておいてくれ」
神様「私バイトのお仕事は夕方までだよ?」
巫女長「だから何だ? 神に仕える巫女は仕事ではない。 奉職だ」
神様「・・・・・・」
巫女長「洗濯が終わったら帰ってもいいぞ」スタスタ
神様「」ムスッ

279: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/11(日) 23:02:11 ID:5TPwj.lk
ーーー社務所裏
巫女B「あれ? どうしたの神ちゃん」
神様「巫女長に見つかった」ゴシゴシ
巫女B「洗濯・・・ 私も手伝うね」
神様「ありがと」
巫女B「ごめんね・・・」ゴシゴシ
神様「B子ちゃんが謝る必要ないよ?」
巫女B「なにも神ちゃんまで目の敵にしなくても良いのに・・・」
神様「よくこんな扱い耐えられるね。 私なら2日で爆発するよ」
巫女B「私もA子ちゃんも拾われてる身だから」ハハハッ
神様「でもさぁ〜 やっぱり勤め先変えた方がいいよ・・・」
巫女B「C子さんだって耐えてるんだもん、このくらい大丈夫」ゴシゴシ
神様「・・・・・・」

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