神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part49
337: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:49:13 ID:.GkW9/GU
カランコロン
神使「神様! こちらでしたか」
神様「犬ころじゃん、どこ行ってたんだ?」
神使「神宮から書類が届いていたので郵便局の方へ」
神様「ふ〜ん」
神使「あれ? 狐神様じゃないですか。 どうしてこちらに?」
狐神「このダメ神に呼び出された」
神様「一応よわよわ神社は稲荷系だから狐神に話はしておこうと思って」
神使「そうでしたか、よろしくお願いします狐神様」ペコリ
狐神「あっ、うん・・・」
338: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:50:20 ID:.GkW9/GU
神様「で、どうしたんだ?」
神使「神宮からよわよわ稲荷の廃社申請書類と、おらおら神社の契約解除書類の検証結果が届きました」
神様「お〜 早かったな」
神使「まず、よわよわ神社の廃社申請書類ですが書類上の不備が確認できました」
神様「いいね〜」
神使「廃社申請書に記載されているよわよわ稲荷の宮司名が、おらおら神社の宮司になっていまして」
神様「よわよわ稲荷の代理宮司はおらおら宮司だから問題ないんじゃないの?」
神使「神宮に登録されていたよわよわ稲荷の宮司名と違うんです」
神様「ごめん・・・ よく分かんない」
339: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:51:25 ID:.GkW9/GU
神使「5年前のよわよわ稲荷宮司のお名前はC夫さんと登録されております」
C子「それ、私の父です」
神様「お亡くなりになって、おらおら宮司が代理宮司になったんだろ?」
神使「いえ、帰幽される直前だと思うのですが宮司変更がC夫さんから神宮に出されていまして」
C子「え!?」
神使「よわよわ稲荷の宮司はC子さんで申請が出ていました」
神様「・・・・・・」
340: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:52:54 ID:.GkW9/GU
狐神「皆に愛される神社をC子が作っていく事を願う・・・」
C子「狐神様?」
狐神「帰幽される直前、神体に祈願された父上の願いだ」
C子「・・・・・・」
神様「と言う事は、おらおら宮司は廃社申請の資格がないと・・・」
神使「そういう事になります」
C子「お父さん・・・ 私、大切な神社を・・・」
狐神「古き物を守るのも大事だが・・・ お前が新しく歴史を作っていけば良い。 父上もそれを望まれている」
C子「狐神様・・・」
341: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:53:32 ID:.GkW9/GU
神様「神宮とおらおら神社の契約解除に関してはどうなんだ?」
神使「それが・・・」
神様「?」
神使「神様機構の長官から預からせて欲しいと」
神様「預かる?」
神使「はい、後ほど神様宛に通達を出すそうです」
神様「ふ〜ん」
342: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:54:14 ID:.GkW9/GU
狐神「どうすんの、神ちゃん?」
神様「決まってんじゃん」
狐神「?」
神様「楽しい神ちゃんショーの始まりだ」ニタァ
343: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:55:04 ID:.GkW9/GU
ーーー夜・おらおら神社・社務所
巫女長「今日は凄い霧だな・・・」
コンコンッ
巫女長「?(こんな遅くに誰だ?)」
ガラガラ
巫女長「どなたですか?」
344: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:56:17 ID:.GkW9/GU
狐神「夜分遅くに失礼します」ペコリ
巫女長「本日は業務が終了してますので明日お越し頂けますか」
狐神「では、ご案内だけ」
巫女長「案内?」
狐神「この神社に神罰を下します」
巫女長「何を言ってるんだ?」
狐神「巻き込まれたくなければ今日中にお逃げなさい」
巫女長「・・・・・・」
狐神「これは警告です」
巫女長「ふざけた事を言っていると警察を呼ぶぞ?」
狐神「好きになさい。 では私はこれで」
スゥー
巫女長「!? 消えた!」キョロキョロ
345: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:57:35 ID:.GkW9/GU
ーーー社務所裏
スタスタ
狐神「これで良い?」
神様「上出来! さすがコックスは演技派だねぇ〜」パタパタ
狐神「うまく消えたように見えたでしょ」
神使「さっきからドライアイスで煙を出していた理由はこれですか・・・」パタパタ
狐神「これが結構効果的なんだよね」
神使「でも、狐神様は神力が強いのですから消える事くらい出来るのでは?」
狐神「あ〜 管理地外だから神力使うには事前申請が必要なの」
神使「・・・そうなんですか」
346: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:58:37 ID:.GkW9/GU
神様「さてと、じゃぁ始めますか」
神使「あの、神罰ってどうやって下すんです?」
神様「まずは〜」ヨイショ
神使「ずいぶん大きな風呂敷ですね・・・ 中に何が入ってるんですか?」
神様「ん? これ」ジャラジャラ
神使「鎌? しかもこんなに沢山」
神様「犬ころ、これをそこら辺の木に突き刺してこい」
神使「・・・はい?」
347: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:59:39 ID:.GkW9/GU
神様「この鎌を木に突き刺してこいって言ったの!」
神使「なんでそんな事を・・・」
神様「なんか呪いっぽくね?」
神使「呪いって・・・ 神罰を下すのでは?」
神様「お前さぁ、なにか勘違いしてない?」ハァ
神使「?」
神様「神罰って神力を使って天罰を起こすとか思ってんじゃないの?」
神使「・・・違うのですか?」
神様「そんな事出来ねぇよ、アホか」
神使「えっ?」
348: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/18(日) 00:01:03 ID:QmM0FW12
狐神「残念だけど、神力で人を苦しめるような事は出来ないの」
神使「では、神罰は・・・」
神様「人力、っていうか神がするからある意味神力?」」
神使「・・・・・・」
神様「分かったら早くこれ突き刺してこい。 時間ないんだから」
狐神「あっ、神使君」
神使「な、何でしょうか」
狐神「これに着替えてくれる?」バサッ
神使「・・・これって」
狐神「白装束、あと頭にこのペンライト巻き付けて」
神使「・・・・・・」
349: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/18(日) 00:01:49 ID:QmM0FW12
神様「おっ、いいね〜 なんか本格的じゃん」
狐神「出来れば誰かに見つかるくらい音を立ててもらえると効果あるんだけど、お願いできる?」ニコッ
神使「・・・・・・」
神様「じゃ、私達別の仕掛けしてくるから後で合流な」スタスタ
狐神「よろしくね、出来るだけ怖がらせてね」スタスタ
神使「これ、ただの悪戯じゃないですか・・・」
351: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:49:13 ID:qdw4bf0I
ーーー翌日・おらおら神社
神様「おはよ〜」テクテク
巫女A「あっ、神ちゃん」
ザワ ザワ
神様「どしたの?」
巫女B「それが・・・」
352: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:51:18 ID:qdw4bf0I
神様「うわ〜 木にいっぱい鎌が刺さってる〜 怖ーい(棒)」
巫女B「昨日の夜に、男の人が打ち付けてるのを神職の人が見たって・・・」
巫女A「しかも周りにこの紙がいっぱい落ちてて」
神様「どれどれ? “呪”か・・・」
巫女B「怖いよね」
神様「あいつ、なんだかんだ言って結構ノリノリじゃん」ボソッ
巫女A「神ちゃん?」
神様「神罰だよ」
巫女B「じゃぁこれって・・・」
神様「間違いない」
巫女A「狐神さまの神罰・・・」
神様「アイツの神罰ってえげつないんだよね〜」ニヤッ
巫女A・B「・・・・・・」ブルッ
353: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:52:10 ID:qdw4bf0I
ーーー社務所
神様「今日の朝一って、あくあく不動産の商売繁盛の祈願だよね」
巫女B「うん、私達を補佐に付けるなんて嫌がらせとしか思えないよ・・・」
巫女A「本当・・・」
神様「大丈夫。 今日はきっとエキサイチングな祈願になるよ」
巫女A・B「?」
神様「うひゃひゃ」
354: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:53:27 ID:qdw4bf0I
ーーー拝殿
巫女長「では、あくあく不動産の商売繁盛のご祈祷を執り行います」
社長「巫女カフェ跡にパチンコ店を立ち上げるんだ。 しっかり頼むよ?」
男「巫女長、社長から果物を頂いた。 祭壇に一度上げておけ」
巫女長「はい」スタスタ
コトッ
355: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:54:34 ID:qdw4bf0I
ミシミシ
ガシャーン! ガラガラ
巫女長「えっ!?」
男「!?」
巫女A「祭壇が!」
巫女B「壊れた!」
神様「あー 祭壇の足がポッキリ折れてるー(棒)」
社長「おい、なんだこれは! 縁起でも無い!」
男「すぐに新しい祭壇を準備しろ」
巫女長「は、はい」
神様「」ニヤッ
356: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:56:16 ID:qdw4bf0I
ーーー授与所
巫女長「今日は一体どうなっているんだ・・・」ハァ
〜この神社に神罰を下します〜
巫女長「・・・まさかな」フッ
『あら、まだ居たのですか?』
巫女長「!? この声は、昨日の!」
『仕方ありません。 あなたにも神罰を下さねばならないようです』
巫女長「な、何を言っている! どこに居るんだ!」キョロキョロ
『この神社は神の怒りを買った。 稲荷の屈辱を思い知るが良い』クッ クッ クッ
巫女長「・・・・・・っ」ゾクッ
357: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:57:14 ID:qdw4bf0I
ーーー授与所・裏手
狐神「最後の警告です。 すぐにここから立ち去りなさい」
神使「・・・・・・」
狐神「これで良しっと」ポチッ
神使「何の為のマイクかと思ったら・・・」
狐神「昨日授与所の足下にスピーカーを取り付けておいてね」
神使「どこでそういう方法を調べたんですか・・・」
狐神「これも結構効果あるんだよ〜?」
神使「確かに、姿が見えないのに声が聞こえたら怖いですよね・・・」
358: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:58:01 ID:qdw4bf0I
タッ タッ タッ
神使「あっ、巫女長さんが」
狐神「血相変えて逃げてったね」
神使「効果覿面ですね・・・」
狐神「さてスピーカー回収しないと。 神使君、その箱もって一緒に表に行くよ」スタスタ
神使「えっ?」
359: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:59:06 ID:qdw4bf0I
ーーー数分後
男「どうしたんだ、こんな所まで連れてきて」
巫女長「いえ、気になる事がありまして」
男「!? 何だこれは!」
巫女長「お守りが! いつの間に!?」
神様「どうしたの〜 大きな声出して」トテトテ
巫女B「うわっ! お守りが全部黒い!」
巫女A「“呪”って書いてある・・・」
巫女長「さ、さっきまで普通のお守りだったのに」オロオロ
360: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:00:06 ID:qdw4bf0I
男「・・・・・・と、とにかく片づけろ!」
神様「ダメ!」
巫女B「神ちゃん?」
神様「これ・・・ 触らない方が良い」
男「何だと?」
神様「前に神宮の大宮司から聞いた事ある。 手にした者の寿命を吸い取る呪い袋だよ」
巫女長「!?」ゾクッ
男「お前達、早くこれを捨てるんだ!」
巫女長「すいません・・・ わたし、体調が悪いので今日は帰らせて頂きます」スタスタ
男「おい! 巫女長」
361: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:01:01 ID:qdw4bf0I
神様「私、扱い方知ってるから片付けても良いよ?」
男「じゃぁ、ここは頼んだ」スタスタ
神様「はーい」ニヤッ
巫女B「巫女長、顔真っ青だったね」
巫女A「神ちゃん、これもやっぱり神罰?」
神様「そだねー 怖いよねー」テキパキ
巫女B「え? そんな普通に手に取って大丈夫なの?」
神様「うん。 呪いなんかある訳ないじゃ〜ん」
巫女A・B「・・・・・・」
362: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:01:50 ID:qdw4bf0I
神様「コックス〜 居るんだろ〜?」
狐神「だから狐神だって言ってんだろーが!」ゲシッ
神様「あうっ」
狐神「ちょっとやり過ぎたか?」
神様「いや、今日巫女長はここにいない方が都合が良い」
狐神「ふ〜ん。 あっ、それこの箱にちゃんと戻して」
神様「これ面白いな。 私も欲しい」
狐神「特注品だから結構高いよ?」
363: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:03:06 ID:qdw4bf0I
ピロリロリン♪
神様「ん? メールだ」ゴソゴソ
狐神「どこから?」
神様「神様機構・・・ 長官だ」
狐神「長官君?」
神様「ほぉ〜 神宮もやるときはやるじゃん」
狐神「?」
神様「二人にお願いがあるんだけど、良い?」
巫女A「私達?」
神様「うん。 おらおら宮司を本殿に呼び出して欲しいんだけど」
狐神「呼び出してどうするの?」
神様「最終決戦だよ。 まぁ私に勝てる訳なんか無いんだけどね〜」
カランコロン
神使「神様! こちらでしたか」
神様「犬ころじゃん、どこ行ってたんだ?」
神使「神宮から書類が届いていたので郵便局の方へ」
神様「ふ〜ん」
神使「あれ? 狐神様じゃないですか。 どうしてこちらに?」
狐神「このダメ神に呼び出された」
神様「一応よわよわ神社は稲荷系だから狐神に話はしておこうと思って」
神使「そうでしたか、よろしくお願いします狐神様」ペコリ
狐神「あっ、うん・・・」
338: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:50:20 ID:.GkW9/GU
神様「で、どうしたんだ?」
神使「神宮からよわよわ稲荷の廃社申請書類と、おらおら神社の契約解除書類の検証結果が届きました」
神様「お〜 早かったな」
神使「まず、よわよわ神社の廃社申請書類ですが書類上の不備が確認できました」
神様「いいね〜」
神使「廃社申請書に記載されているよわよわ稲荷の宮司名が、おらおら神社の宮司になっていまして」
神様「よわよわ稲荷の代理宮司はおらおら宮司だから問題ないんじゃないの?」
神使「神宮に登録されていたよわよわ稲荷の宮司名と違うんです」
神様「ごめん・・・ よく分かんない」
339: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:51:25 ID:.GkW9/GU
神使「5年前のよわよわ稲荷宮司のお名前はC夫さんと登録されております」
C子「それ、私の父です」
神様「お亡くなりになって、おらおら宮司が代理宮司になったんだろ?」
神使「いえ、帰幽される直前だと思うのですが宮司変更がC夫さんから神宮に出されていまして」
C子「え!?」
神使「よわよわ稲荷の宮司はC子さんで申請が出ていました」
神様「・・・・・・」
340: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:52:54 ID:.GkW9/GU
狐神「皆に愛される神社をC子が作っていく事を願う・・・」
C子「狐神様?」
狐神「帰幽される直前、神体に祈願された父上の願いだ」
C子「・・・・・・」
神様「と言う事は、おらおら宮司は廃社申請の資格がないと・・・」
神使「そういう事になります」
C子「お父さん・・・ 私、大切な神社を・・・」
狐神「古き物を守るのも大事だが・・・ お前が新しく歴史を作っていけば良い。 父上もそれを望まれている」
C子「狐神様・・・」
341: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:53:32 ID:.GkW9/GU
神様「神宮とおらおら神社の契約解除に関してはどうなんだ?」
神使「それが・・・」
神様「?」
神使「神様機構の長官から預からせて欲しいと」
神様「預かる?」
神使「はい、後ほど神様宛に通達を出すそうです」
神様「ふ〜ん」
狐神「どうすんの、神ちゃん?」
神様「決まってんじゃん」
狐神「?」
神様「楽しい神ちゃんショーの始まりだ」ニタァ
343: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:55:04 ID:.GkW9/GU
ーーー夜・おらおら神社・社務所
巫女長「今日は凄い霧だな・・・」
コンコンッ
巫女長「?(こんな遅くに誰だ?)」
ガラガラ
巫女長「どなたですか?」
344: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:56:17 ID:.GkW9/GU
狐神「夜分遅くに失礼します」ペコリ
巫女長「本日は業務が終了してますので明日お越し頂けますか」
狐神「では、ご案内だけ」
巫女長「案内?」
狐神「この神社に神罰を下します」
巫女長「何を言ってるんだ?」
狐神「巻き込まれたくなければ今日中にお逃げなさい」
巫女長「・・・・・・」
狐神「これは警告です」
巫女長「ふざけた事を言っていると警察を呼ぶぞ?」
狐神「好きになさい。 では私はこれで」
スゥー
巫女長「!? 消えた!」キョロキョロ
345: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:57:35 ID:.GkW9/GU
ーーー社務所裏
スタスタ
狐神「これで良い?」
神様「上出来! さすがコックスは演技派だねぇ〜」パタパタ
狐神「うまく消えたように見えたでしょ」
神使「さっきからドライアイスで煙を出していた理由はこれですか・・・」パタパタ
狐神「これが結構効果的なんだよね」
神使「でも、狐神様は神力が強いのですから消える事くらい出来るのでは?」
狐神「あ〜 管理地外だから神力使うには事前申請が必要なの」
神使「・・・そうなんですか」
346: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:58:37 ID:.GkW9/GU
神様「さてと、じゃぁ始めますか」
神使「あの、神罰ってどうやって下すんです?」
神様「まずは〜」ヨイショ
神使「ずいぶん大きな風呂敷ですね・・・ 中に何が入ってるんですか?」
神様「ん? これ」ジャラジャラ
神使「鎌? しかもこんなに沢山」
神様「犬ころ、これをそこら辺の木に突き刺してこい」
神使「・・・はい?」
347: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/17(土) 23:59:39 ID:.GkW9/GU
神様「この鎌を木に突き刺してこいって言ったの!」
神使「なんでそんな事を・・・」
神様「なんか呪いっぽくね?」
神使「呪いって・・・ 神罰を下すのでは?」
神様「お前さぁ、なにか勘違いしてない?」ハァ
神使「?」
神様「神罰って神力を使って天罰を起こすとか思ってんじゃないの?」
神使「・・・違うのですか?」
神様「そんな事出来ねぇよ、アホか」
神使「えっ?」
348: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/18(日) 00:01:03 ID:QmM0FW12
狐神「残念だけど、神力で人を苦しめるような事は出来ないの」
神使「では、神罰は・・・」
神様「人力、っていうか神がするからある意味神力?」」
神使「・・・・・・」
神様「分かったら早くこれ突き刺してこい。 時間ないんだから」
狐神「あっ、神使君」
神使「な、何でしょうか」
狐神「これに着替えてくれる?」バサッ
神使「・・・これって」
狐神「白装束、あと頭にこのペンライト巻き付けて」
神使「・・・・・・」
349: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/18(日) 00:01:49 ID:QmM0FW12
神様「おっ、いいね〜 なんか本格的じゃん」
狐神「出来れば誰かに見つかるくらい音を立ててもらえると効果あるんだけど、お願いできる?」ニコッ
神使「・・・・・・」
神様「じゃ、私達別の仕掛けしてくるから後で合流な」スタスタ
狐神「よろしくね、出来るだけ怖がらせてね」スタスタ
神使「これ、ただの悪戯じゃないですか・・・」
351: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:49:13 ID:qdw4bf0I
ーーー翌日・おらおら神社
神様「おはよ〜」テクテク
巫女A「あっ、神ちゃん」
ザワ ザワ
神様「どしたの?」
巫女B「それが・・・」
352: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:51:18 ID:qdw4bf0I
神様「うわ〜 木にいっぱい鎌が刺さってる〜 怖ーい(棒)」
巫女B「昨日の夜に、男の人が打ち付けてるのを神職の人が見たって・・・」
巫女A「しかも周りにこの紙がいっぱい落ちてて」
神様「どれどれ? “呪”か・・・」
巫女B「怖いよね」
神様「あいつ、なんだかんだ言って結構ノリノリじゃん」ボソッ
巫女A「神ちゃん?」
神様「神罰だよ」
巫女B「じゃぁこれって・・・」
神様「間違いない」
巫女A「狐神さまの神罰・・・」
神様「アイツの神罰ってえげつないんだよね〜」ニヤッ
巫女A・B「・・・・・・」ブルッ
353: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:52:10 ID:qdw4bf0I
ーーー社務所
神様「今日の朝一って、あくあく不動産の商売繁盛の祈願だよね」
巫女B「うん、私達を補佐に付けるなんて嫌がらせとしか思えないよ・・・」
巫女A「本当・・・」
神様「大丈夫。 今日はきっとエキサイチングな祈願になるよ」
巫女A・B「?」
神様「うひゃひゃ」
354: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:53:27 ID:qdw4bf0I
ーーー拝殿
巫女長「では、あくあく不動産の商売繁盛のご祈祷を執り行います」
社長「巫女カフェ跡にパチンコ店を立ち上げるんだ。 しっかり頼むよ?」
男「巫女長、社長から果物を頂いた。 祭壇に一度上げておけ」
巫女長「はい」スタスタ
コトッ
355: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:54:34 ID:qdw4bf0I
ミシミシ
ガシャーン! ガラガラ
巫女長「えっ!?」
男「!?」
巫女A「祭壇が!」
巫女B「壊れた!」
神様「あー 祭壇の足がポッキリ折れてるー(棒)」
社長「おい、なんだこれは! 縁起でも無い!」
男「すぐに新しい祭壇を準備しろ」
巫女長「は、はい」
神様「」ニヤッ
356: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:56:16 ID:qdw4bf0I
ーーー授与所
巫女長「今日は一体どうなっているんだ・・・」ハァ
〜この神社に神罰を下します〜
巫女長「・・・まさかな」フッ
『あら、まだ居たのですか?』
巫女長「!? この声は、昨日の!」
『仕方ありません。 あなたにも神罰を下さねばならないようです』
巫女長「な、何を言っている! どこに居るんだ!」キョロキョロ
『この神社は神の怒りを買った。 稲荷の屈辱を思い知るが良い』クッ クッ クッ
巫女長「・・・・・・っ」ゾクッ
357: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:57:14 ID:qdw4bf0I
ーーー授与所・裏手
狐神「最後の警告です。 すぐにここから立ち去りなさい」
神使「・・・・・・」
狐神「これで良しっと」ポチッ
神使「何の為のマイクかと思ったら・・・」
狐神「昨日授与所の足下にスピーカーを取り付けておいてね」
神使「どこでそういう方法を調べたんですか・・・」
狐神「これも結構効果あるんだよ〜?」
神使「確かに、姿が見えないのに声が聞こえたら怖いですよね・・・」
タッ タッ タッ
神使「あっ、巫女長さんが」
狐神「血相変えて逃げてったね」
神使「効果覿面ですね・・・」
狐神「さてスピーカー回収しないと。 神使君、その箱もって一緒に表に行くよ」スタスタ
神使「えっ?」
359: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 02:59:06 ID:qdw4bf0I
ーーー数分後
男「どうしたんだ、こんな所まで連れてきて」
巫女長「いえ、気になる事がありまして」
男「!? 何だこれは!」
巫女長「お守りが! いつの間に!?」
神様「どうしたの〜 大きな声出して」トテトテ
巫女B「うわっ! お守りが全部黒い!」
巫女A「“呪”って書いてある・・・」
巫女長「さ、さっきまで普通のお守りだったのに」オロオロ
360: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:00:06 ID:qdw4bf0I
男「・・・・・・と、とにかく片づけろ!」
神様「ダメ!」
巫女B「神ちゃん?」
神様「これ・・・ 触らない方が良い」
男「何だと?」
神様「前に神宮の大宮司から聞いた事ある。 手にした者の寿命を吸い取る呪い袋だよ」
巫女長「!?」ゾクッ
男「お前達、早くこれを捨てるんだ!」
巫女長「すいません・・・ わたし、体調が悪いので今日は帰らせて頂きます」スタスタ
男「おい! 巫女長」
361: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:01:01 ID:qdw4bf0I
神様「私、扱い方知ってるから片付けても良いよ?」
男「じゃぁ、ここは頼んだ」スタスタ
神様「はーい」ニヤッ
巫女B「巫女長、顔真っ青だったね」
巫女A「神ちゃん、これもやっぱり神罰?」
神様「そだねー 怖いよねー」テキパキ
巫女B「え? そんな普通に手に取って大丈夫なの?」
神様「うん。 呪いなんかある訳ないじゃ〜ん」
巫女A・B「・・・・・・」
362: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:01:50 ID:qdw4bf0I
神様「コックス〜 居るんだろ〜?」
狐神「だから狐神だって言ってんだろーが!」ゲシッ
神様「あうっ」
狐神「ちょっとやり過ぎたか?」
神様「いや、今日巫女長はここにいない方が都合が良い」
狐神「ふ〜ん。 あっ、それこの箱にちゃんと戻して」
神様「これ面白いな。 私も欲しい」
狐神「特注品だから結構高いよ?」
363: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/19(月) 03:03:06 ID:qdw4bf0I
ピロリロリン♪
神様「ん? メールだ」ゴソゴソ
狐神「どこから?」
神様「神様機構・・・ 長官だ」
狐神「長官君?」
神様「ほぉ〜 神宮もやるときはやるじゃん」
狐神「?」
神様「二人にお願いがあるんだけど、良い?」
巫女A「私達?」
神様「うん。 おらおら宮司を本殿に呼び出して欲しいんだけど」
狐神「呼び出してどうするの?」
神様「最終決戦だよ。 まぁ私に勝てる訳なんか無いんだけどね〜」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part45 Part46 Part47 Part48 Part49 Part50 Part51 Part52 Part53 >>Part160
評価する!(10062)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む