神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part45
221: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/06(火) 23:14:46 ID:iVBK7N8Q
神様「あれ? この場所って・・・」
神使「はい、一つは今の巫女カフェがある場所です」
神様「昔あの場所に神社があったって事か・・・」
神使「神宮の資料によりますと“よわよわ稲荷神社”と記載がありました」
神様「よわよわ稲荷・・・」
神使「ご存じですか?」
神様「いや、はじめて聞いたな」
神使「よわよわ稲荷神社は3年程前に廃社になっています」
神様「廃社・・・ ということはもう一つも?」
神使「いえ、もう一つは“おらおら神社”というらしいですが今は神宮の管轄外となっています」
神様「管轄外?」
神使「えぇ、こちらは3年前に神宮と包括契約を解除して独立しています」
神様「なんだそれ?」
222: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/06(火) 23:15:52 ID:iVBK7N8Q
神使「どうも一方的に神宮へ契約解除を通知してきたそうです」
神様「管理外になったから神宮の神社マップに載っていないという事か・・・」
神使「そういう事になりますね」
神様「通りで神社の間隔が開きすぎていたはずだ・・・」
神使「同じ時期に2つも、明らかに変ですよね」
神様「そうだな。 何かありそうだな」
神使「これ以上は神宮の資料だけでは調べるのが難しいかと」
神様「そうか〜・・・」
223: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/06(火) 23:17:58 ID:iVBK7N8Q
神使「神様は明日も巫女カフェに出勤ですか?」
神様「うん。 日曜は人がいっぱい来るから私の舞でも見てもらおうかと思って」
神使「神様の巫女舞!?」
神様「なんだよ」
神使「神様巫女舞だけはお上手ですからね」
神様「神使君さぁ、相変わらずトゲのある言い方じゃない?」
神使「いいえ、神様の舞は群を抜いて他の巫女さんより優雅です。 私、以前拝見して涙が出ました」
神様「おっ、褒められた?」
神使「明日は絶対に行かないといけませんね」
神様「いや、だから金勿体ないから来なくていいって」
神使「神様のバイト代もあることですし今月は余裕もありますので」」
神様「巫女カフェで貯めたバイト代を巫女カフェで使ってどうすんだよ!」
226: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:33:22 ID:TlIICl4Y
ーーー日曜日
カランコロン
神様「ご苦労様です」ペコリ
神使「お疲れ様です神様」ペコリ
神様「何だ、犬ころかよ」
C子「あら、こんにちは」
神使「お邪魔いたします」
227: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:34:46 ID:TlIICl4Y
神様「ねぇ、お前もしかして暇なの?」
神使「そんなことはございません。 これも仕事ですので」ニコッ
神様「ハァ〜 まぁいいや。 何飲む? ミルクでもペロペロするか?」
神使「しませんよ・・・ ブルーマウンテンをお願いします」
C子「はい、ありがとうございます」
神様「なに高いの頼んでんだよ・・・ ったく」
228: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:36:02 ID:TlIICl4Y
神使「神様が千早を羽織っているの久しぶりに見ました」
神様「あ〜 巫女舞するからね」
神使「巫女舞はこの後ですか?」
C子「えぇ、もうじき始まりますので楽しみにしていて下さい」
神使「間に合って良かったです」
神様「でも一人だからあんまり期待すんなよ」
C子「それじゃぁ、神ちゃんそろそろお願いできる?」
神様「オッケ〜」
神使「カウンターからですと見にくいので、私は前のテーブル席で拝見させて頂きます」スタスタ
神様「神使君・・・ なんでそんな必死なの?」トテトテ
229: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:37:10 ID:TlIICl4Y
カランコロン
男「お邪魔するよ」
C子「・・・・・・」キッ
男「そんな怖い顔しないでくれよ。 客だぞ?」
C子「何かご用でしょうか?」
男「近くまで来たのでね。 ウイスキーを」
C子「はい」
男「ん? あの子は? 初めて見る顔だな」
C子「昨日からお手伝いに来てもらっているバイトの子です」
230: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:38:11 ID:TlIICl4Y
♪〜〜〜
男「ほぉ、巫女舞か・・・ これは中々のものだ」
C子「以前、どこかの神社で巫女の経験があるそうです」
男「うちの巫女とは比較にならない綺麗な舞だな・・・ 良いのを見つけてきたな」
C子「・・・・・・」
231: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:40:02 ID:TlIICl4Y
〜〜〜♪
神様「浦安の舞でした」ペコリ
パチパチ パチパチ
男「君! ちょっと話をしたいんだが良いかね?」
神様「わたし?」
男「あぁ」
神様「犬ころ、ここにいてカウンターの男と私の会話を聞いてろ」ボソッ
神使「分かりました」ボソッ
232: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:40:51 ID:TlIICl4Y
神様「なに?」トテトテ
男「ここに座って。 何か飲むかい?」
神様「奢り?」
男「あぁ、好きなものを」
神様「じゃぁコーラフロートビッグサイズで」
男「とても綺麗な舞だったよ」
神様「いや〜 巫女としては当然の嗜みってやつ?」
男「神社で巫女をしていたそうだね」
神様「少し前に」
233: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:41:27 ID:TlIICl4Y
男「どこの神社だい?」
神様「えっと〜・・・ 伊勢の方?」
男「伊勢?」
C子「はい神ちゃん、コーラフロートのビッグサイズ」コトッ
神様「やった〜!」
男「・・・・・・大きいな」
神様「値段もビッグだから自腹じゃ頼めないんだよね〜」
男「そ、そうか・・・」
神様「いただきま〜す」ゴクゴク
234: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:42:34 ID:TlIICl4Y
男「・・・君、名前は?」
神様「かわゆい神ちゃん」
男「その・・・ かわ・・・ え〜と、神ちゃんに相談があるんだが」
神様「なに?」
男「うちで巫女のバイトしてみないか?」
C子「!?」
神様「え〜、引き抜き〜? でもここでバイトしてるし〜」
C子「そうです! おらおら神社は巫女が沢山居るじゃないですか!」
神様「おらおら神社?」
男「知っているかい? 私はそこで宮司をしていてね。 時給は1200円でどうかな?」
C子「・・・・・・」
235: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:44:05 ID:TlIICl4Y
男「是非、うちの神社で巫女舞を舞ってもらいたいと思ってね」
神様「いいね〜 でも、ここのバイトもあるから平日の夕方までなら良いけど?」
男「どうだC子君?」
C子「しかし!」
神様「ただし条件、時給1500円!」
男「良いだろう。 では明日の朝、おらおら神社に来てくれるかい?」
神様「オッケ〜」
男「じゃぁよろしく頼むよ」
C子「・・・・・・」
236: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:45:26 ID:TlIICl4Y
ーーー 夜
神様「ほら、コーヒー」
神使「ありがとうございます」
神様「話は聞いていたか?」
神使「はい。 バイトなんか引き受けて大丈夫なんですか?」
神様「おらおら神社を調べるチャンスだ」
神使「しかし・・・」
神様「宮司の顔を見ただろ? “私悪者ですが何か?”みたいな滲み出る悪人面」
神使「見た目だけで判断するのは流石に失礼では・・・」
神様「あれ、相当やらかしてるぞ?」
神使「・・・・・・」
神様「それと、C子さんが男と話をしているときの表情も気になった」
神使「あまり仲は良くない感じですね・・・」
237: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:46:24 ID:TlIICl4Y
ドンッ ドンッ
神様「おっ、閉店だ。 犬ころ、お前先に外で持ってろ」
神使「分かりました」
神様「えっと〜 犬ころの伝票はこれか・・・ って、こんなに頼んだの?」
神使「すいません・・・」
神様「私のバイト代一日分飛んでんじゃんよ」ハァ
神使「で、では入り口で待ってますので・・・ C子さんお邪魔しました」
C子「ご苦労様でした。 またお越し下さい」
カランコロン
神様「さてと、んじゃ片付けちゃいますかね」
239: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 05:01:11 ID:JwaP4SEc
今まで以上に厄介そうだなぁ
乙〜
240: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 06:23:20 ID:QHtul1Yk
狛犬をここまで駆り立てるものは何なのか。
それが分かるまではこのSSから目を離す訳にはいかない。
241: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 13:41:58 ID:JkhugyzE
どうでもいいけど、神ちゃんがおマルに跨った瞬間何があったか気になって夜しか眠れない
242: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 17:14:22 ID:3vaixCVo
>>241
俺もだ
243: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:28:02 ID:GvLgm6ns
>>241
俺も気になる
244: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:28:58 ID:GvLgm6ns
神様「♪〜」フキフキ
C子「神ちゃんお疲れ様。 もう上がって大丈夫よ」
神様「でもまだ途中だよ?」
C子「お連れの方、外で待ってるんでしょ?」
神様「あ〜 犬ころだから気にしなくても」
C子「大丈夫、後は私で出来るから」
神様「そう? んじゃ帰るね」
C子「はい、ご苦労様でした」
神様「・・・・・・」
C子「どうしたの?」
245: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:30:15 ID:GvLgm6ns
神様「その神棚、ちょっとだけ見ても良い?」
C子「神棚?」
神様「興味があるというか・・・ ちょっとだけ」
C子「ふふっ、どうぞ」ニコッ
スタスタ
神様「開けても大丈夫?」
C子「えぇ、いいわよ」
246: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:30:51 ID:GvLgm6ns
ギィ
神様「あっ!」
C子「どうしたの?」
神様「ご神体に蜘蛛が巣張ってる」
C子「え?」
神様「何か掃くものある?」
C子「ちょっと待ってて。 確か奥の部屋にあったと思う」スタスタ
247: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:31:26 ID:GvLgm6ns
神様「行ったな・・・ 我、神体の神力を解放す」ボソッ
ポワポワ
神様「やっぱり・・・・・・」
248: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:32:01 ID:GvLgm6ns
スタスタ
C子「お待たせ、これで大丈夫かしら」
神様「ん? あ〜」
C子「蜘蛛は?」
神様「逃げちゃった」
C子「そう、良かった」
神様「立派な神棚だね」
C子「ありがとう」ニコッ
249: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:32:37 ID:GvLgm6ns
神様「C子さんってどこの神社にいたの?」
C子「えっ?」
神様「この前、神主の格好してたから」
C子「あら、気になる?」
神様「稲荷系かな〜」
C子「!?」
神様「・・・・・・」ジィー
250: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:33:17 ID:GvLgm6ns
神様「まぁいいや。 このご神体凄く立派だからきちんとしたお社に祀りたいね〜」
C子「・・・・・・」
神様「じゃ、明日はおらおら神社に行ってくるから夕方こっち来るね」
C子「何かあったら連絡頂戴ね」
神様「はーい。 んじゃ、ばいびー」スタスタ
カランコロン
C子「変わった子ね」フフッ
251: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:34:23 ID:GvLgm6ns
ーーー帰り道
神使「本当におらおら神社でバイトするんですか?」
神様「こんな都合の良い接点なんか他にないだろ」
神使「なんか心配です」
神様「大丈夫だよ。 私はこれでも神宮の巫女だぞ? 内宮の巫女長だぞ?」
神使「いえ・・・ 神宮の神だと思うのですが・・・」
神様「神の仕事より巫女の方が私には合ってるんです〜」ベー
神使「神様の巫女好きにも困った物ですね・・・」ハァ
神様「うっせーよ!」ゲシィ
神使「あっ、コンビニで明日の朝食を買っていきます」
神様「そうね」
神様「あれ? この場所って・・・」
神使「はい、一つは今の巫女カフェがある場所です」
神様「昔あの場所に神社があったって事か・・・」
神使「神宮の資料によりますと“よわよわ稲荷神社”と記載がありました」
神様「よわよわ稲荷・・・」
神使「ご存じですか?」
神様「いや、はじめて聞いたな」
神使「よわよわ稲荷神社は3年程前に廃社になっています」
神様「廃社・・・ ということはもう一つも?」
神使「いえ、もう一つは“おらおら神社”というらしいですが今は神宮の管轄外となっています」
神様「管轄外?」
神使「えぇ、こちらは3年前に神宮と包括契約を解除して独立しています」
神様「なんだそれ?」
222: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/06(火) 23:15:52 ID:iVBK7N8Q
神使「どうも一方的に神宮へ契約解除を通知してきたそうです」
神様「管理外になったから神宮の神社マップに載っていないという事か・・・」
神使「そういう事になりますね」
神様「通りで神社の間隔が開きすぎていたはずだ・・・」
神使「同じ時期に2つも、明らかに変ですよね」
神様「そうだな。 何かありそうだな」
神使「これ以上は神宮の資料だけでは調べるのが難しいかと」
神様「そうか〜・・・」
223: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/06(火) 23:17:58 ID:iVBK7N8Q
神使「神様は明日も巫女カフェに出勤ですか?」
神様「うん。 日曜は人がいっぱい来るから私の舞でも見てもらおうかと思って」
神使「神様の巫女舞!?」
神様「なんだよ」
神使「神様巫女舞だけはお上手ですからね」
神様「神使君さぁ、相変わらずトゲのある言い方じゃない?」
神使「いいえ、神様の舞は群を抜いて他の巫女さんより優雅です。 私、以前拝見して涙が出ました」
神様「おっ、褒められた?」
神使「明日は絶対に行かないといけませんね」
神様「いや、だから金勿体ないから来なくていいって」
神使「神様のバイト代もあることですし今月は余裕もありますので」」
神様「巫女カフェで貯めたバイト代を巫女カフェで使ってどうすんだよ!」
226: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:33:22 ID:TlIICl4Y
ーーー日曜日
カランコロン
神様「ご苦労様です」ペコリ
神使「お疲れ様です神様」ペコリ
神様「何だ、犬ころかよ」
C子「あら、こんにちは」
神使「お邪魔いたします」
227: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:34:46 ID:TlIICl4Y
神様「ねぇ、お前もしかして暇なの?」
神使「そんなことはございません。 これも仕事ですので」ニコッ
神様「ハァ〜 まぁいいや。 何飲む? ミルクでもペロペロするか?」
神使「しませんよ・・・ ブルーマウンテンをお願いします」
C子「はい、ありがとうございます」
神様「なに高いの頼んでんだよ・・・ ったく」
神使「神様が千早を羽織っているの久しぶりに見ました」
神様「あ〜 巫女舞するからね」
神使「巫女舞はこの後ですか?」
C子「えぇ、もうじき始まりますので楽しみにしていて下さい」
神使「間に合って良かったです」
神様「でも一人だからあんまり期待すんなよ」
C子「それじゃぁ、神ちゃんそろそろお願いできる?」
神様「オッケ〜」
神使「カウンターからですと見にくいので、私は前のテーブル席で拝見させて頂きます」スタスタ
神様「神使君・・・ なんでそんな必死なの?」トテトテ
229: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:37:10 ID:TlIICl4Y
カランコロン
男「お邪魔するよ」
C子「・・・・・・」キッ
男「そんな怖い顔しないでくれよ。 客だぞ?」
C子「何かご用でしょうか?」
男「近くまで来たのでね。 ウイスキーを」
C子「はい」
男「ん? あの子は? 初めて見る顔だな」
C子「昨日からお手伝いに来てもらっているバイトの子です」
230: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:38:11 ID:TlIICl4Y
♪〜〜〜
男「ほぉ、巫女舞か・・・ これは中々のものだ」
C子「以前、どこかの神社で巫女の経験があるそうです」
男「うちの巫女とは比較にならない綺麗な舞だな・・・ 良いのを見つけてきたな」
C子「・・・・・・」
231: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:40:02 ID:TlIICl4Y
〜〜〜♪
神様「浦安の舞でした」ペコリ
パチパチ パチパチ
男「君! ちょっと話をしたいんだが良いかね?」
神様「わたし?」
男「あぁ」
神様「犬ころ、ここにいてカウンターの男と私の会話を聞いてろ」ボソッ
神使「分かりました」ボソッ
232: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:40:51 ID:TlIICl4Y
神様「なに?」トテトテ
男「ここに座って。 何か飲むかい?」
神様「奢り?」
男「あぁ、好きなものを」
神様「じゃぁコーラフロートビッグサイズで」
男「とても綺麗な舞だったよ」
神様「いや〜 巫女としては当然の嗜みってやつ?」
男「神社で巫女をしていたそうだね」
神様「少し前に」
233: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:41:27 ID:TlIICl4Y
男「どこの神社だい?」
神様「えっと〜・・・ 伊勢の方?」
男「伊勢?」
C子「はい神ちゃん、コーラフロートのビッグサイズ」コトッ
神様「やった〜!」
男「・・・・・・大きいな」
神様「値段もビッグだから自腹じゃ頼めないんだよね〜」
男「そ、そうか・・・」
神様「いただきま〜す」ゴクゴク
234: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:42:34 ID:TlIICl4Y
男「・・・君、名前は?」
神様「かわゆい神ちゃん」
男「その・・・ かわ・・・ え〜と、神ちゃんに相談があるんだが」
神様「なに?」
男「うちで巫女のバイトしてみないか?」
C子「!?」
神様「え〜、引き抜き〜? でもここでバイトしてるし〜」
C子「そうです! おらおら神社は巫女が沢山居るじゃないですか!」
神様「おらおら神社?」
男「知っているかい? 私はそこで宮司をしていてね。 時給は1200円でどうかな?」
C子「・・・・・・」
235: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:44:05 ID:TlIICl4Y
男「是非、うちの神社で巫女舞を舞ってもらいたいと思ってね」
神様「いいね〜 でも、ここのバイトもあるから平日の夕方までなら良いけど?」
男「どうだC子君?」
C子「しかし!」
神様「ただし条件、時給1500円!」
男「良いだろう。 では明日の朝、おらおら神社に来てくれるかい?」
神様「オッケ〜」
男「じゃぁよろしく頼むよ」
C子「・・・・・・」
236: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:45:26 ID:TlIICl4Y
ーーー 夜
神様「ほら、コーヒー」
神使「ありがとうございます」
神様「話は聞いていたか?」
神使「はい。 バイトなんか引き受けて大丈夫なんですか?」
神様「おらおら神社を調べるチャンスだ」
神使「しかし・・・」
神様「宮司の顔を見ただろ? “私悪者ですが何か?”みたいな滲み出る悪人面」
神使「見た目だけで判断するのは流石に失礼では・・・」
神様「あれ、相当やらかしてるぞ?」
神使「・・・・・・」
神様「それと、C子さんが男と話をしているときの表情も気になった」
神使「あまり仲は良くない感じですね・・・」
237: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/08(木) 21:46:24 ID:TlIICl4Y
ドンッ ドンッ
神様「おっ、閉店だ。 犬ころ、お前先に外で持ってろ」
神使「分かりました」
神様「えっと〜 犬ころの伝票はこれか・・・ って、こんなに頼んだの?」
神使「すいません・・・」
神様「私のバイト代一日分飛んでんじゃんよ」ハァ
神使「で、では入り口で待ってますので・・・ C子さんお邪魔しました」
C子「ご苦労様でした。 またお越し下さい」
カランコロン
神様「さてと、んじゃ片付けちゃいますかね」
239: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 05:01:11 ID:JwaP4SEc
今まで以上に厄介そうだなぁ
乙〜
240: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 06:23:20 ID:QHtul1Yk
狛犬をここまで駆り立てるものは何なのか。
それが分かるまではこのSSから目を離す訳にはいかない。
241: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 13:41:58 ID:JkhugyzE
どうでもいいけど、神ちゃんがおマルに跨った瞬間何があったか気になって夜しか眠れない
242: 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/09/09(金) 17:14:22 ID:3vaixCVo
>>241
俺もだ
243: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:28:02 ID:GvLgm6ns
>>241
俺も気になる
神様「♪〜」フキフキ
C子「神ちゃんお疲れ様。 もう上がって大丈夫よ」
神様「でもまだ途中だよ?」
C子「お連れの方、外で待ってるんでしょ?」
神様「あ〜 犬ころだから気にしなくても」
C子「大丈夫、後は私で出来るから」
神様「そう? んじゃ帰るね」
C子「はい、ご苦労様でした」
神様「・・・・・・」
C子「どうしたの?」
245: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:30:15 ID:GvLgm6ns
神様「その神棚、ちょっとだけ見ても良い?」
C子「神棚?」
神様「興味があるというか・・・ ちょっとだけ」
C子「ふふっ、どうぞ」ニコッ
スタスタ
神様「開けても大丈夫?」
C子「えぇ、いいわよ」
246: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:30:51 ID:GvLgm6ns
ギィ
神様「あっ!」
C子「どうしたの?」
神様「ご神体に蜘蛛が巣張ってる」
C子「え?」
神様「何か掃くものある?」
C子「ちょっと待ってて。 確か奥の部屋にあったと思う」スタスタ
247: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:31:26 ID:GvLgm6ns
神様「行ったな・・・ 我、神体の神力を解放す」ボソッ
ポワポワ
神様「やっぱり・・・・・・」
248: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:32:01 ID:GvLgm6ns
スタスタ
C子「お待たせ、これで大丈夫かしら」
神様「ん? あ〜」
C子「蜘蛛は?」
神様「逃げちゃった」
C子「そう、良かった」
神様「立派な神棚だね」
C子「ありがとう」ニコッ
249: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:32:37 ID:GvLgm6ns
神様「C子さんってどこの神社にいたの?」
C子「えっ?」
神様「この前、神主の格好してたから」
C子「あら、気になる?」
神様「稲荷系かな〜」
C子「!?」
神様「・・・・・・」ジィー
250: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:33:17 ID:GvLgm6ns
神様「まぁいいや。 このご神体凄く立派だからきちんとしたお社に祀りたいね〜」
C子「・・・・・・」
神様「じゃ、明日はおらおら神社に行ってくるから夕方こっち来るね」
C子「何かあったら連絡頂戴ね」
神様「はーい。 んじゃ、ばいびー」スタスタ
カランコロン
C子「変わった子ね」フフッ
251: ◆8YCWQhLlF2 :2016/09/09(金) 22:34:23 ID:GvLgm6ns
ーーー帰り道
神使「本当におらおら神社でバイトするんですか?」
神様「こんな都合の良い接点なんか他にないだろ」
神使「なんか心配です」
神様「大丈夫だよ。 私はこれでも神宮の巫女だぞ? 内宮の巫女長だぞ?」
神使「いえ・・・ 神宮の神だと思うのですが・・・」
神様「神の仕事より巫女の方が私には合ってるんです〜」ベー
神使「神様の巫女好きにも困った物ですね・・・」ハァ
神様「うっせーよ!」ゲシィ
神使「あっ、コンビニで明日の朝食を買っていきます」
神様「そうね」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part1<< Part41 Part42 Part43 Part44 Part45 Part46 Part47 Part48 Part49 >>Part160
評価する!(10053)
ショートストーリーの人気記事
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む
魔法使い「メラしか使えない」
→記事を読む