神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
Part41
95: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:14:21 ID:APugto5E
神様「仕方ない・・・ 犬ころは明日から見積もり計算と、直せる所の補修をやっておいてくれ」
神使「分かりました。 神様は・・・?」
神様「寄付金を募ってくる」
神使「しかし、この付近はあまり民家もございませんよ?」
神様「集まらなければ隣町でも行くよ」
神使「隣町って・・・ 10Kmはありますよ!?」
神様「そのくらい大したことない」
神使「神様・・・」
96: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:15:16 ID:APugto5E
ーーー翌日
ピンポーン♪
村民「はい」ガチャッ
神様「村の神社の者ですが」
村民「なにか?」
神様「村の神社の建て替えを予定しておりまして」
村民「神社?」
神様「こちら趣意書になりますのでもしよろしければーーー」
ピシャッ
神様「・・・・・・」
トテトテ
97: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:16:09 ID:APugto5E
コンコン
村民「は〜い」ガチャッ
神様「村の神社から来ました」
村民「あら、かわいらしい巫女さんね」
神様「村の神社の建て替えを計画しておりまして、こちら趣意書です」ペラッ
村民「あの神社再建するの?」
神様「はい、もしご賛同頂くことができればと思いまして」
村民「ちょっとお待ち下さいね」
神様「はい」
村民「少ないですけど、こちらでお願いします」
神様「ありがとうございます!」ペコリ
98: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:17:04 ID:APugto5E
ーーー深夜
ギィー
神様「ただいま〜」
神使「神様! 遅かったですね、心配しましたよ」
神様「いや〜 やっぱ隣町は遠いな」
神使「ご寄付の方はどうでした?」
神様「厳しいけど・・・ これリストと寄付金」スッ
神使「お疲れ様です」
99: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:17:39 ID:APugto5E
神様「明日は知り合いの神達に電話して金を無心するか」
神使「そんな・・・ ご迷惑では?」
神様「給料いっぱい貰ってる奴らもいるし」
神使「ほどほどにして下さいね?」
神様「ん。 ふぁ〜ぁ・・・」
神使「だいぶお疲れのようですね。 お休みになります?」
神様「そうね・・・ ちょっと疲れて・・・ 眠いかも」
神使「では、パジャマを用意・・・」
神様「Zzz・・・」
神使「1日に50件もまわったら疲れますよね・・・ お休みなさい、神様」
100: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:18:59 ID:APugto5E
ーーー翌日
チュンチュン
prrr prrr
神友A『はい』
神様「もしもし〜 かわゆい神ちゃんだけど〜」
神友A『神ちゃん? 久しぶり!』
神様「悪いんだけどさぁ〜 私が代理神を任されてる社を立て替えしたくてさ〜」
神友A『へぇ〜 大変だね〜』
神様「うん。だからぁ・・・」
神友A『はいはい、寄付でしょ?』
神様「良い?」
101: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:19:33 ID:APugto5E
神友A『神ちゃんからの直々のお願いじゃ寄付しないとね〜』
神様「でも、お前の神社の金は使わないで欲しいんだ」
神友A『・・・・・・分かった。 私の貯金から出すよ』
神様「無理言ってごめん」
神友A『神ちゃんらしくないな〜 そんなの気にしないで』
神様「ありがと」
神友A『周りの神にも私から連絡しておくよ』
神様「助かる」
神友A『じゃぁ後でお金送るね〜』
神様「うん」
ピッ
102: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:20:17 ID:APugto5E
神様「さてと、次は・・・」
神使「神様?」
神様「ん?」
神使「見積もりの方が出ました」
神様「おっ! どのくらいになりそう?」
神使「本殿の修復が3000万、社務所が2000万という所でしょうか」
神様「最低でも5000万か〜」
神使「細かい物は知り合いが奉職している神社から使わなくなった物を頂けることになりましたので」
神様「お〜 それは助かるな」
103: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:21:43 ID:APugto5E
神使「じゃぁ、私は作業に戻ります」
神様「よろぴこ〜」
神使「・・・神様は今日はどうされます?」
神様「もう一つ先の町まで行ってみようかなぁって」
神使「あまり無理をしないで下さいね」
神様「大丈夫」
104: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:22:18 ID:APugto5E
ーーー数日後
神使「さて、では寄付金の集計をしてみますか」
神様「結構集まったんじゃない?」
神使「まずは神宮の500万円」
神様「ケチくせ〜な〜」
神使「それと、町民の皆さんからの寄付金が200万円」
神様「いいね〜」
105: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:23:55 ID:APugto5E
神使「神々の皆様から頂いた寄付が1500万円」
神様「よっし! さすがため込んでるヤツ集中して電話した甲斐があった!」
神使「それと、私も少し寄付させて頂きます」
神様「おっ!」
神使「私からは300万を」
神使「そんなに寄付して大丈夫か!?」
神使「これでも、階位は最高位ですからお給料は貰っていますので」
神使「恩に着る」
106: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:24:37 ID:APugto5E
神使「あと、神使仲間の友人からも合わせて500万頂きましたので」
神使「そうか・・・ わざわざすまない」
神使「合計すると3000万円となります」
神様「ありがたいな」
神使「目標額まであと2000万ですね・・・」
神様「う〜ん・・・」
神使「神宮に掛け合ってみますか?」
107: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:25:15 ID:APugto5E
神様「私の倉庫に眠ってる物を売ったら多少は金になるかなぁ?」
神使「・・・・・・」
神様「お前、明日神宮に書類出しに行くよな」
神使「えぇ、まぁ・・・」
神様「金になりそうな物売って足しにしてくれない?」
神使「(マズいですね。 表に出すと歴史が変わってしまうかも知れません・・・)」
神様「どったの?」
神使「いえ、別に・・・」
108: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:25:55 ID:APugto5E
神様「私ももっと身銭切りたいんだけどなぁ〜」
神使「神様は十分頑張ったと思いますよ?」
神様「給料の前借りって出来るのかなぁ? ちょっと聞いてきてくれる?」
神使「はぁ」
神様「借りられるようだったら寄付金に回して」
神使「一応聞いてみます」
神様「あっ、それと倉庫から1つ持ってきて貰いたい物があるんだけど」
神使「?」
109: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:46:06 ID:APugto5E
ーーー翌日
神使「では、神宮に書類を提出して参りますので」
神様「よろぴこ〜」
神使「遅くなりますが今日中には戻りますので」
神様「ん。 お土産よろ〜」
110: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:47:16 ID:APugto5E
ーーー神宮
神使「さて、資料の提出も終わりましたし・・・ 倉庫に行ってみますか」
テクテク
ーーー神宮・奥社(神ちゃん倉庫)
ギィー
神使「先日来たときは暗くてよく分かりませんでしたが、凄い量の荷物ですね・・・」
神使「一応、中身を見てみますか」ガサゴソ
111: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:51:10 ID:APugto5E
神使「ん? この箱“わおうの時のやつ”って書いてありますね。 何でしょう?」
パコッ
神使「・・・・・・印鑑? こんなに沢山」ゴロゴロ
神使「金印? 奴國王印・・・? まさか!?」
神使「・・・・・・」
パコッ
神使「え〜と、見なかったことにしましょう」
112: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:52:43 ID:APugto5E
神使「神様がもってこいと言っていた箱は・・・ あった! これですね」ゴソゴソ
神使「やはり、ここにある物は売ってはいけない気がします・・・ しかし、あと2000万・・・」
〜神様『私ももっと身銭切りたいんだけどなぁ〜』〜
神使「身銭・・・ ですか」
113: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:53:22 ID:APugto5E
ーーー夜・廃神社
神使「ただいま戻りました」
神様「お〜 どうだった?」
神使「復興に関する全ての書類を受理して頂きました」
神様「お金は?」
神使「結構手こずりましたが・・・ クリアできそうです」
神様「グッジョブ! さすが犬ころ」
神使「・・・・・・いえ」
神様「?」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:53:57 ID:APugto5E
神使「それと、本殿の修復と社務所の建築は明日から始まりますので」
神様「結構かかるよね」
神使「神宮専属の建築部隊が総出で当たるので、月末までにはある程度形になってるはずです」
神様「早っ!」
神使「あっ、それと頼まれていた物を倉庫から持ってきました」
神様「サンキュー」
神使「何が入ってるんです?」
115: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:54:31 ID:APugto5E
神様「いや、この神社ってご神体無いじゃん?」
神使「そういえば・・・」
神様「やっぱご神体がないと神社じゃないしね〜」
神使「何をご神体にするんですか?」
神様「ん? これ」ゴソゴソ
パコッ
神使「これは!!」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:17:39 ID:6QJJkrtY
ーーー数週間後・任命式前日
神使「神社の方もだいぶ形になってきましたね」
神様「なんか・・・ 思ったより豪華じゃね?」
棟梁「ちょっと小ぶりだが、神宮と構造は同じだから見た目は申し分ねぇと思うぜ」
神使「こんなに立派にして頂いてありがとうございます」
棟梁「新しい神社なんか作ること滅多にねぇし、全力で行くぜ」
神様「良いね〜 全面的に任せるから好きにしてくれ」
神使「では神様、神宮の方へ行きましょうか」
神様「任命式は明日か・・・」
117: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:18:22 ID:6QJJkrtY
ーーー神宮・任命式当日
司会「え〜 以上が、大宮司の辞任式の流れとなります」
大宮司「あぁ」
司会「辞任式が終わった後、そのまま名誉宮司の任命式に移ります」
大宮司「そうか・・・」
司会「では神様、今打ち合わせした通りの進行でお願いします」
神様「ん」
118: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:19:29 ID:6QJJkrtY
祭儀神「神ちゃん、神宮での祭儀なんてどのくらいぶりだ?」
神様「ん〜・・・ たぶん最後にやったのは500年以上前だと思う」
司会「あの・・・ やはり祭儀神様が執り行った方が良いのでは・・・」
大宮司「神様はこんななりでも神宮の神だ。 失礼だぞ?」
司会「申し訳ございません・・・」
神様「いや、大宮司の発言の方が失礼な気がするんだけど・・・」
祭儀神「でも、神宮は面倒な手順が多いしやっぱ神ちゃんは副神の方がーーー」
神様「C子嬢は元気か?」ボソッ
祭儀神「・・・・・・」
119: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:20:21 ID:6QJJkrtY
司会「祭儀神様もこう言っておられることですし・・・」
祭儀神「やっぱ神ちゃんが代表神で行こう」
司会「え!?」
祭儀神「うん、任命式の代表神は神ちゃん以外考えられないと思う」
神様「そうだろ?」
司会「しかし・・・」
祭儀神「まぁ、俺が副神で付くから何かあったらフォローするさ」
司会「はぁ・・・ では、式次第通り恙なくお願いいたします」
120: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:20:55 ID:6QJJkrtY
ーーー控え室
ガラガラ
神使「あっ、神様お打ち合わせは終わりましたか?」
神様「終わったー」
神使「では、お着替えを」
神様「ん」ポイポイ
神使「もう、また脱ぎ捨てて・・・ シワになっちゃいますよ」
121: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:22:01 ID:6QJJkrtY
神様「もしかして、そこにかかってる装束着るの?」
神使「はい。 とってもご立派なご装束ですよね」
神様「うへ〜 着るの面倒くさそ〜」
神使「私が着付けしますので」
神様「前にお前に買ってもらったやつが良い」
神使「あれは簡素な物なので、このような席で着用される物ではないのですが・・・」
神様「動きやすいしあれが良いの!」
神使「はぁ・・・」
神様「お前も、もう少し動きやすいのにしておけ」
神使「今回はそれほど動かないので問題ないと思いますが・・・」
神様「全力ダッシュ出来るくらいにしておいた方が良いぞ」ニヤッ
神使「?」
神様「仕方ない・・・ 犬ころは明日から見積もり計算と、直せる所の補修をやっておいてくれ」
神使「分かりました。 神様は・・・?」
神様「寄付金を募ってくる」
神使「しかし、この付近はあまり民家もございませんよ?」
神様「集まらなければ隣町でも行くよ」
神使「隣町って・・・ 10Kmはありますよ!?」
神様「そのくらい大したことない」
神使「神様・・・」
96: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:15:16 ID:APugto5E
ーーー翌日
ピンポーン♪
村民「はい」ガチャッ
神様「村の神社の者ですが」
村民「なにか?」
神様「村の神社の建て替えを予定しておりまして」
村民「神社?」
神様「こちら趣意書になりますのでもしよろしければーーー」
ピシャッ
神様「・・・・・・」
トテトテ
97: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:16:09 ID:APugto5E
コンコン
村民「は〜い」ガチャッ
神様「村の神社から来ました」
村民「あら、かわいらしい巫女さんね」
神様「村の神社の建て替えを計画しておりまして、こちら趣意書です」ペラッ
村民「あの神社再建するの?」
神様「はい、もしご賛同頂くことができればと思いまして」
村民「ちょっとお待ち下さいね」
神様「はい」
村民「少ないですけど、こちらでお願いします」
神様「ありがとうございます!」ペコリ
98: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:17:04 ID:APugto5E
ーーー深夜
ギィー
神様「ただいま〜」
神使「神様! 遅かったですね、心配しましたよ」
神様「いや〜 やっぱ隣町は遠いな」
神使「ご寄付の方はどうでした?」
神様「厳しいけど・・・ これリストと寄付金」スッ
神使「お疲れ様です」
99: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:17:39 ID:APugto5E
神様「明日は知り合いの神達に電話して金を無心するか」
神使「そんな・・・ ご迷惑では?」
神様「給料いっぱい貰ってる奴らもいるし」
神使「ほどほどにして下さいね?」
神様「ん。 ふぁ〜ぁ・・・」
神使「だいぶお疲れのようですね。 お休みになります?」
神様「そうね・・・ ちょっと疲れて・・・ 眠いかも」
神使「では、パジャマを用意・・・」
神様「Zzz・・・」
神使「1日に50件もまわったら疲れますよね・・・ お休みなさい、神様」
ーーー翌日
チュンチュン
prrr prrr
神友A『はい』
神様「もしもし〜 かわゆい神ちゃんだけど〜」
神友A『神ちゃん? 久しぶり!』
神様「悪いんだけどさぁ〜 私が代理神を任されてる社を立て替えしたくてさ〜」
神友A『へぇ〜 大変だね〜』
神様「うん。だからぁ・・・」
神友A『はいはい、寄付でしょ?』
神様「良い?」
101: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:19:33 ID:APugto5E
神友A『神ちゃんからの直々のお願いじゃ寄付しないとね〜』
神様「でも、お前の神社の金は使わないで欲しいんだ」
神友A『・・・・・・分かった。 私の貯金から出すよ』
神様「無理言ってごめん」
神友A『神ちゃんらしくないな〜 そんなの気にしないで』
神様「ありがと」
神友A『周りの神にも私から連絡しておくよ』
神様「助かる」
神友A『じゃぁ後でお金送るね〜』
神様「うん」
ピッ
102: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:20:17 ID:APugto5E
神様「さてと、次は・・・」
神使「神様?」
神様「ん?」
神使「見積もりの方が出ました」
神様「おっ! どのくらいになりそう?」
神使「本殿の修復が3000万、社務所が2000万という所でしょうか」
神様「最低でも5000万か〜」
神使「細かい物は知り合いが奉職している神社から使わなくなった物を頂けることになりましたので」
神様「お〜 それは助かるな」
103: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:21:43 ID:APugto5E
神使「じゃぁ、私は作業に戻ります」
神様「よろぴこ〜」
神使「・・・神様は今日はどうされます?」
神様「もう一つ先の町まで行ってみようかなぁって」
神使「あまり無理をしないで下さいね」
神様「大丈夫」
104: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:22:18 ID:APugto5E
ーーー数日後
神使「さて、では寄付金の集計をしてみますか」
神様「結構集まったんじゃない?」
神使「まずは神宮の500万円」
神様「ケチくせ〜な〜」
神使「それと、町民の皆さんからの寄付金が200万円」
神様「いいね〜」
105: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:23:55 ID:APugto5E
神使「神々の皆様から頂いた寄付が1500万円」
神様「よっし! さすがため込んでるヤツ集中して電話した甲斐があった!」
神使「それと、私も少し寄付させて頂きます」
神様「おっ!」
神使「私からは300万を」
神使「そんなに寄付して大丈夫か!?」
神使「これでも、階位は最高位ですからお給料は貰っていますので」
神使「恩に着る」
106: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:24:37 ID:APugto5E
神使「あと、神使仲間の友人からも合わせて500万頂きましたので」
神使「そうか・・・ わざわざすまない」
神使「合計すると3000万円となります」
神様「ありがたいな」
神使「目標額まであと2000万ですね・・・」
神様「う〜ん・・・」
神使「神宮に掛け合ってみますか?」
107: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:25:15 ID:APugto5E
神様「私の倉庫に眠ってる物を売ったら多少は金になるかなぁ?」
神使「・・・・・・」
神様「お前、明日神宮に書類出しに行くよな」
神使「えぇ、まぁ・・・」
神様「金になりそうな物売って足しにしてくれない?」
神使「(マズいですね。 表に出すと歴史が変わってしまうかも知れません・・・)」
神様「どったの?」
神使「いえ、別に・・・」
108: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 01:25:55 ID:APugto5E
神様「私ももっと身銭切りたいんだけどなぁ〜」
神使「神様は十分頑張ったと思いますよ?」
神様「給料の前借りって出来るのかなぁ? ちょっと聞いてきてくれる?」
神使「はぁ」
神様「借りられるようだったら寄付金に回して」
神使「一応聞いてみます」
神様「あっ、それと倉庫から1つ持ってきて貰いたい物があるんだけど」
神使「?」
109: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:46:06 ID:APugto5E
ーーー翌日
神使「では、神宮に書類を提出して参りますので」
神様「よろぴこ〜」
神使「遅くなりますが今日中には戻りますので」
神様「ん。 お土産よろ〜」
110: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:47:16 ID:APugto5E
ーーー神宮
神使「さて、資料の提出も終わりましたし・・・ 倉庫に行ってみますか」
テクテク
ーーー神宮・奥社(神ちゃん倉庫)
ギィー
神使「先日来たときは暗くてよく分かりませんでしたが、凄い量の荷物ですね・・・」
神使「一応、中身を見てみますか」ガサゴソ
111: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:51:10 ID:APugto5E
神使「ん? この箱“わおうの時のやつ”って書いてありますね。 何でしょう?」
パコッ
神使「・・・・・・印鑑? こんなに沢山」ゴロゴロ
神使「金印? 奴國王印・・・? まさか!?」
神使「・・・・・・」
パコッ
神使「え〜と、見なかったことにしましょう」
112: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:52:43 ID:APugto5E
神使「神様がもってこいと言っていた箱は・・・ あった! これですね」ゴソゴソ
神使「やはり、ここにある物は売ってはいけない気がします・・・ しかし、あと2000万・・・」
〜神様『私ももっと身銭切りたいんだけどなぁ〜』〜
神使「身銭・・・ ですか」
113: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:53:22 ID:APugto5E
ーーー夜・廃神社
神使「ただいま戻りました」
神様「お〜 どうだった?」
神使「復興に関する全ての書類を受理して頂きました」
神様「お金は?」
神使「結構手こずりましたが・・・ クリアできそうです」
神様「グッジョブ! さすが犬ころ」
神使「・・・・・・いえ」
神様「?」
114: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/23(火) 22:53:57 ID:APugto5E
神使「それと、本殿の修復と社務所の建築は明日から始まりますので」
神様「結構かかるよね」
神使「神宮専属の建築部隊が総出で当たるので、月末までにはある程度形になってるはずです」
神様「早っ!」
神使「あっ、それと頼まれていた物を倉庫から持ってきました」
神様「サンキュー」
神使「何が入ってるんです?」
神様「いや、この神社ってご神体無いじゃん?」
神使「そういえば・・・」
神様「やっぱご神体がないと神社じゃないしね〜」
神使「何をご神体にするんですか?」
神様「ん? これ」ゴソゴソ
パコッ
神使「これは!!」
116: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:17:39 ID:6QJJkrtY
ーーー数週間後・任命式前日
神使「神社の方もだいぶ形になってきましたね」
神様「なんか・・・ 思ったより豪華じゃね?」
棟梁「ちょっと小ぶりだが、神宮と構造は同じだから見た目は申し分ねぇと思うぜ」
神使「こんなに立派にして頂いてありがとうございます」
棟梁「新しい神社なんか作ること滅多にねぇし、全力で行くぜ」
神様「良いね〜 全面的に任せるから好きにしてくれ」
神使「では神様、神宮の方へ行きましょうか」
神様「任命式は明日か・・・」
117: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:18:22 ID:6QJJkrtY
ーーー神宮・任命式当日
司会「え〜 以上が、大宮司の辞任式の流れとなります」
大宮司「あぁ」
司会「辞任式が終わった後、そのまま名誉宮司の任命式に移ります」
大宮司「そうか・・・」
司会「では神様、今打ち合わせした通りの進行でお願いします」
神様「ん」
118: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:19:29 ID:6QJJkrtY
祭儀神「神ちゃん、神宮での祭儀なんてどのくらいぶりだ?」
神様「ん〜・・・ たぶん最後にやったのは500年以上前だと思う」
司会「あの・・・ やはり祭儀神様が執り行った方が良いのでは・・・」
大宮司「神様はこんななりでも神宮の神だ。 失礼だぞ?」
司会「申し訳ございません・・・」
神様「いや、大宮司の発言の方が失礼な気がするんだけど・・・」
祭儀神「でも、神宮は面倒な手順が多いしやっぱ神ちゃんは副神の方がーーー」
神様「C子嬢は元気か?」ボソッ
祭儀神「・・・・・・」
119: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:20:21 ID:6QJJkrtY
司会「祭儀神様もこう言っておられることですし・・・」
祭儀神「やっぱ神ちゃんが代表神で行こう」
司会「え!?」
祭儀神「うん、任命式の代表神は神ちゃん以外考えられないと思う」
神様「そうだろ?」
司会「しかし・・・」
祭儀神「まぁ、俺が副神で付くから何かあったらフォローするさ」
司会「はぁ・・・ では、式次第通り恙なくお願いいたします」
120: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:20:55 ID:6QJJkrtY
ーーー控え室
ガラガラ
神使「あっ、神様お打ち合わせは終わりましたか?」
神様「終わったー」
神使「では、お着替えを」
神様「ん」ポイポイ
神使「もう、また脱ぎ捨てて・・・ シワになっちゃいますよ」
121: ◆8YCWQhLlF2 :2016/08/24(水) 22:22:01 ID:6QJJkrtY
神様「もしかして、そこにかかってる装束着るの?」
神使「はい。 とってもご立派なご装束ですよね」
神様「うへ〜 着るの面倒くさそ〜」
神使「私が着付けしますので」
神様「前にお前に買ってもらったやつが良い」
神使「あれは簡素な物なので、このような席で着用される物ではないのですが・・・」
神様「動きやすいしあれが良いの!」
神使「はぁ・・・」
神様「お前も、もう少し動きやすいのにしておけ」
神使「今回はそれほど動かないので問題ないと思いますが・・・」
神様「全力ダッシュ出来るくらいにしておいた方が良いぞ」ニヤッ
神使「?」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
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