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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part2
28 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:21:05 ID:4ef8WnAw
少女「嘘みたい」
神様「これで信じてもらえた?」
少女「あなたは?」
神様「へ?」
少女「え? 神様なんでしょ?」
神様「私は・・・ 神様だから力を見せつけたりはしない!」
神使「神力がないので何もできないのです」
神様「・・・神使よ、人の姿に戻れ」
神使「はい」ボンッ
神様「神罰」ゲシッ ゲシッ
神使「痛い、痛いですって! だからそれ神罰じゃなくて体罰ですから!」

29 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:22:25 ID:4ef8WnAw
少女「あの・・・」
神様「名前は?」
少女「私?」
神様「うん」
少女「少女です」
神様「神様です」
少女「はい・・・」
神様「よろしくお願いします」
少女「よ・・・ よろしく・・・ お願いします?」
神様「よし」
少女「?」

30 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:23:25 ID:4ef8WnAw
神様「さてと、空いている部屋とかある?」
少女「部屋?」
神様「泊めてくれ」
少女「えっ?」
神様「お願いします! 泊めて下さい!」ドゲザー
少女「そんな急に言われても」

31 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:24:22 ID:4ef8WnAw
神様「本当はにょろにょろ神社に滞在する予定だったの」
少女「にょろにょろ神社・・・」
神様「うん、でも行ったら駐車場になってたの」
少女「神社は先月取り壊しで駐車場に・・・」
神様「だから・・・ 住むところがなくて。 もう2日も野宿なの、外寒いの! コンニャクなの」
少女「野宿? っていうか、さっきからこんにゃくって何?」
神様「お願い! 何でもするから! 3月までには出て行くから!」
少女「そんなに長く!?」

32 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:25:44 ID:4ef8WnAw
神様「大丈夫、家賃は入れる。1人月10万でどう?」
神使「10万って、神様の手取り以上じゃないですか」
神様「は? 私は月14万もらってるぞ?」
神使「それ神宮手当と巫女のバイト代が付いていただけですから」
神様「うそ!」
神使「今月から神様の手取りは確か8万5千円です」
神様「8万5千円!? ちょっと待てよ、少なすぎだろ!!」
神使「私に言われても」


33 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:26:39 ID:4ef8WnAw
神様「ちなみになんだけどさぁ、神使君はおいくらなの?」
神使「私は手取りで58万5千円です」
神様「なんで使いの方が給料高いんだよ! ふざけんなよ!」
神使「階位で基本給が変わりますので」
神様「くそ! 絶対労働組合作ってやる」グヌヌ
神使「そんなことに労力を使わず、神階を上げようとは思わないのですか?」

34 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:27:45 ID:4ef8WnAw
神様「少女、家賃は先払いで神使が出す」
神使「私!?」
神様「迷惑料と食費光熱費入れて58万5千円を先払いだ」
神使「ちょっと待って下さい。それ私の手取額じゃないですか」
神様「悪い話じゃ無いだろ〜?」
少女「・・・・・・」
神様「足りないか?」
少女「えっ?」

35 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:29:21 ID:4ef8WnAw
神様「あーあ、また野宿かー。 神社さえ残っていればこんな苦労はしなかったのになー」
少女「分かった。 泊めてあげる」
神使「いいんですか?」
神様「よし! 決まりっ!」
神様「神使、あとで銀行に行ってお金を下ろして少女に渡せ」
神使「・・・・・・」
神様「返事は?」
神使「貸しですよ神様?」ハァー

36 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:30:28 ID:4ef8WnAw
神様「よし、ところで夕飯は食べた?」
少女「まだ」
神様「神使、食事の準備を超特急で」
神使「少女さん、台所お借りしても良いでしょうか?」
少女「あっ、私作ります」
神様「まぁまぁ、神使は犬ころのくせに料理の腕はそこそこだ。 任せてちょ」
少女「はあ・・・ じゃぁ手伝います。 台所はこっちです」
神使「ありがとうございます」
 スタスタ
神様「・・・・・・」

37 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/17(水) 23:39:05 ID:4ef8WnAw
こんな感じでしばらくダラダラと…

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/18(木) 08:20:16 ID:8iJ0IJw2
前作が良作だった故に期待ですな

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/18(木) 13:06:47 ID:.NF9YMyE
科学の神様だの方か!
こちらも良作の雰囲気がするし楽しみ

40 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:16:27 ID:2mYtABX2
神使「お待たせしました」
神様「なぁ、これって・・・」
神使「コンニャクの煮物、コンニャクのオイスター炒め、コンニャクのーーー」
神様「もう良い! コンニャク以外が食べたいよ〜」ゴロゴロ
少女「もらい物で・・・ 買い物も中々行けなくて」
神使「明日買い物に行きますから。 ワガママはダメですよ?」
神様「まぁ、味噌だけのコンニャクよりは数百倍マシだな。 白米もあるし」
神使「居候の身分で文句を言わないで下さい。 神の品格に関わります」
神様「うっさいな〜 何だよ品格って」
神使「では、頂きましょうか」
一同「いただきます」

41 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:17:37 ID:2mYtABX2
神様「なぁ少女、聞いても良いか?」モグモグ
少女「なに?」
神様「その・・・」
少女「・・・・・・ もしかして神宮でお参りしーーー」
神様「ここって夜遊ぶ所ってある?」
少女「へ?」
神様「ゲーセンとか、カラオケとか」
少女「ない・・・ かな」
神様「ビデオレンタル屋は?」
少女「ない」

42 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:19:24 ID:2mYtABX2
神様「そうかぁ・・・ もしかしてここはド田舎だったりする?」
少女「超が付くほどのド田舎だと思う」
神様「やっぱり」シュン
少女「知っていて来たんじゃないの?」
神様「いや、私の希望は吉祥寺か下北沢だったんだが」
少女「・・・・・・」
神使「神様の神階が低すぎて行けなかったのです」
神様「・・・神使君さぁ、次の人事査定で評価落とすよ?」
神使「え? 神様って人事権もってるんですか?」
神様「これでも私は君の上司だよ? 神だよ?」
神使「・・・・・・」

43 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:20:36 ID:2mYtABX2
神様「あ〜あ、今まで全部特A+にしてあげてたのにな〜」チラッ
神使「神様、明日はステーキなどいかがですか? 腕によりをかけてお作りします」
神様「うそ! ステーキ? 少女、明日のディナーは豪華だぞ!」ピョンピョン
神使「神様? 食事中ですから跳ねたりしないで下さい」
神様「分かってるよ」
少女「ふふっ」
神様「おっ、やっと笑ってくれた」
少女「・・・・・・ ///」プイッ
神様「う〜んっ、照れちゃって可愛いぞっ!」ポンポン
神使「神様? お行儀が悪いですよ?」
神様「だから子供みたいに扱うなよ」

44 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:22:21 ID:2mYtABX2
神使「ところで少女さんはお一人でお住まいなのですか?」
少女「ここは祖父の家でして」
神使「そうでしたか。 今日はお出かけですか?」
少女「入院中です・・・」
神使「それは・・・ 大変ですね。 ご両親は別の所で?」
少女「私が小学生の頃に・・・」
神使「・・・すいません」
少女「気にしないで下さい」
神様「」モグモグ

45 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:23:16 ID:2mYtABX2
神様「流れぶった切って悪いんだけど、お代わりもらっても良い感じ?」
少女「食べるの早いね」
神様「神様なもので///」テレッ
神使「すいません、躾がなっていないもので・・・」
神様「・・・・・・」ゲシッ

46 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:25:11 ID:2mYtABX2
少女「お風呂沸いたけど入る?」
神様「良いの?」
少女「うん、熱かったら水で薄めて」
神様「熱いの大好き!」タッ タッ タッ
神使「・・・色々とご迷惑をおかけいたします」
少女「なんか、急すぎて私もよく分かんない」
神使「反省いたします」

47 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:26:30 ID:2mYtABX2
少女「それより、何でこんな田舎に?」
神使「お恥ずかしい話なのですが・・・ 神様が神宮でちょっとミスをいたしまして」
少女「ミス?」
神使「はい、その・・・ 2000円のお守りを300円で売っていて・・・ 3年間も・・・」
少女「・・・・・・」
神使「その罰で他の神社に短期出向を命じられたのです」
少女「その出向先がにょろにょろ神社?」
神使「えぇ、比較的位の高い社の中で100年以上神様の立ち寄りがない神社だったもので」
少女「そうだったんだ・・・」


48 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:27:59 ID:2mYtABX2
神様「A CHI CHI A CHI〜 燃えてるんだろうか〜♪」ヌギヌギ
神様「やべっ、下着の替え忘れた」
 タッ タッ タッ
神様「あれ? この部屋だっけ?」ソー
 全く神様の相手は疲れますよ
 何となく分かるかも・・・
神様(あの腐れ神使、また私の文句たれてんのか?)コソッ

49 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:29:03 ID:2mYtABX2
神使「しかし、駐車場になってしまっているとは知りませんでした」
少女「先月の大雨で裏の山が崩れて神殿が潰れちゃったんです」
神使「え?」
少女「こんな田舎だし、修復するお金も集まらなくて・・・」
神使「そうだったんですか」
少女「放置するのも危険だって、取り壊して先月仮設の駐車場に・・・」

50 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:29:58 ID:2mYtABX2
神使「宮司さんは?」
少女「土砂崩れに巻き込まれて・・・ 今は入院しています」
神使「そんな! お見舞いに行きたいのですがどちらの病院か分かります?」
少女「日曜日でよければ一緒に行きますか?」
神使「お知り合いなのですか?」
少女「私の・・・ 祖父です」
神使「!?」

51 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:31:13 ID:2mYtABX2
 ヘックショイ!
少女「?」
神使「神様?」スタスタ
 ガチャッ
神使「うわっ、神様下着姿で何やってるんです?」
神様「下着の替えをくれ」
神使「もう、神宮じゃないんですからそんな姿でうろつかないで下さい」
神様「なんだよその言い方。 まるで私が普段から下着姿でうろうろしてる見たいじゃないか」
神使「はぁ〜 ちょっと待っていて下さい」
少女「・・・可愛い下着ね」
神様「照れるじゃないか〜」クネクネ

52 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:32:04 ID:2mYtABX2
 ガサゴソ
神使「はいどうぞ」
神様「サンキュ〜」タッ タッ タッ
少女「大変ですね」
神使「世話の焼ける神様です・・・」
 ザバーン
 うぎゃー! 風呂A CHIーー!!
少女・神使「・・・・・・」

53 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/18(木) 21:47:10 ID:2mYtABX2
おやすみなさい…

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/19(金) 00:09:06 ID:UBIIh9XM
おつやすみ

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/19(金) 04:29:38 ID:4NYHmOaY
こいつまた神様書いてんな(褒め言葉)

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/19(金) 20:37:13 ID:.h2lmiOI
にょろにょろ好きだな

57 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:19:12 ID:ojJxENE6
神様「・・・・・・」ポチポチ
神使「神様、最近よく携帯いじってますよね」
神様「ん〜 あ〜」ポチポチ
神使「何やっているんです?」
神様「ライン〜」
神使「え? 神様って友達いるんですか?」

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