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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part3
58 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:21:01 ID:ojJxENE6
神様「・・・・・・」プチッ
神様「よ〜し! 腐れ犬ころ、今日という今日は許さないぞ!!」ゴゴゴゴ
神使「すっ、すいません今のは言い過ぎました」
神様「私にだって友達くらいいるわ!」
神使「誰とラインしてたんです?」
神様「A子ちゃん」
神使「去年入った巫女のA子ちゃんですか?」
神様「そう。 A子ちゃんとは話が合うんだよね〜」
神使「あの子も結構変わってますからね」
神様「“も”ってなんだよ! 犬ころ」

59 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:23:29 ID:ojJxENE6
神使「A子ちゃんは神様の正体は知っているんですか?」
神様「さぁ〜、巫女だと思ってるんじゃない?」
神使「教えてあげないんですか?」
神様「え〜、だって仕事の事なんて関係ないじゃん」
神使「・・・神様って、きちんと巫女の仕事はしているんですか?」
神様「お前、私の神使だろ?」
神様「神宮だと一緒にいることなんてほとんど無いじゃないですか」
神様「そう言えばそうか」
神使「神様は祭儀にも出ないですし・・・ 出られないですし」
神様「神使君さぁ、なんで今言い直したの?」

60 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:24:58 ID:ojJxENE6
神使「そうだ、日曜日にょろにょろ神社の宮司さんのお見舞いに行きますよ」
神様「少女のおじいさまね」
神使「神様知っていーーー」
 ガチャ
少女「部屋の準備できたました」
神使「あっ、ありがとうございます」
神様「どうも〜」

61 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:28:29 ID:ojJxENE6
少女「しばらくこの部屋を使って下さい」
神様「おっ、広いじゃん! 10畳はあるんじゃない?」
神使「神宮の神様の部屋は3畳でしたからね」
神様「そうそう、押し入れの方が広い・・・ ってどんな間取りやねん!」ゲシッ
神使「ちょ、私に八つ当たりしないで下さい」
少女「・・・じゃぁ、おやすみなさい」
神様「おやすみ〜」
 ガチャ

62 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/19(金) 23:29:32 ID:ojJxENE6
おやすみ〜


63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/20(土) 16:02:16 ID:gNUUbUpM
乙乙

64 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:41:19 ID:kmOiIMDE
神使「神様? 少女さんのこと知ってるんですね?」
神様「なにが?」
神使「宮司さんの事とか、にょろにょろ神社の事とか」
神様「うんにゃ、そこまで詳しくは知らなんだ」
神使「でも、何か知ってる雰囲気ですよね? 急に少女さんの家にまで来て」
神様「あ〜、これ」サッ
神使「神様の携帯って、かなり古い機種ですよね」
神様「そこじゃねーよ。 画面見ろよ」
神使「神宮お願い事リスト?」
神様「そっ、神宮にお参りした人の願い事をリストにしたやつ」

65 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:43:07 ID:kmOiIMDE
神使「見せて下さい」
神様「ダメ〜 これは神様しか見ちゃいけないんです〜」ベー
神使「・・・・・・」イラッ
神使「あれ? ちょっとイラッっとした? ねぇイラッとした?」
神使「してませんが」
神様「ほれ」ポイッ
神使「おっとっと」
神様「他のリストは見るなよ?」
神使「おじいちゃんが元気になりますように(69)、お金があつまりますように(51)」

66 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:44:29 ID:kmOiIMDE
神使「これは?」
神様「少女が神宮に来たときにお参りした内容〜」
神使「この後ろの数字は何です?」
神様「あぁ、成就指数だね」
神使「成就指数?」
神様「うん、70以上が神に上がっていくお願いで90以上が神力成就」
神使「それ以下はどうなるんです?」
神様「祈祷、まぁ神には上がらないお願いってこと」
神使「こんなシステム化されているんですね」
神様「10年前からね」

67 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:45:22 ID:kmOiIMDE
神使「お金が集まりますようにというのは、さすがに低いですね・・・」
神様「まぁ良くある願いだからね。 普通は成就指数10以下なんだわ」
神使「でもこれって神社復興の為の資金って事ですよね」
神様「たぶん」
神使「なんでこんなに成就指数が低いんです?」
神様「もう少し分かるようにお願いしないと、さすがにこっちも分からんよ」

68 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:46:38 ID:kmOiIMDE
神使「ちなみに成就指数っていうのはどうやって決まっているんですか?」
神様「下に詳細ボタンってあるだろ?」
神使「はい」ポチッ
 ズラッー
神使「これは・・・」

69 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:47:30 ID:kmOiIMDE
神様「少女が神宮に来た回数とか買ったお守りの種類とか、その他備考なんか色々」
神使「こんな細かく調べているんですか?」
神様「大変なんだな〜 これ作るの」
神使「・・・もしかしてこれ神様が?」
神様「だって、わたし他に仕事ないし〜」ゴロゴロ
神使「・・・・・・」

70 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 22:49:44 ID:kmOiIMDE
神様「成就指数が上がるように書いたんだけど中々数字が上がらんのよ」
神使「全ての参拝者にやっておられるのですか?」
神様「まさか〜 そんなの無理無理。 おっ、みかん見っけ」ヒョイ
神様「たまたま私がお守りを売って、なんとなく気になったからってだけ」ムキ ムキ
神使「やっぱりここに来る前から全て知っていたんじゃないんですか」
神様「そんな訳ないじゃんよ、神力ゼロの私をなめんなよ?」パクッ
神使「威張ることではないと思います」
神様「お守り持った彼女見た時は、こっちがビックリしたわ」モグモグ
神様「このみかん すっぱ!」

71 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:11:06 ID:kmOiIMDE
ーーー 翌日
 チュン チュン
神使「神様? 朝ですよ」
神様「ん〜 ふぁ〜」ノビー
神使「なんで寝たときと頭が逆の位置にあるんですか?」
神様「毛布が気持ちいい〜 神宮の宿舎にも毛布欲しいよな」スリ スリ
神使「え? いや・・・ なんでもないです」
神様「・・・もしかしてさぁ、神使君って自室に毛布ある感じ?」
神使「・・・・・・」
神様「そうなんだ・・・ うん、分かってる」シュン
神使「あ〜、ほら神様! 今日は良い天気ですよ?」
神様「うん・・・ 神宮に帰ったら毛布買って・・・」
神使「はい」

72 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:12:18 ID:kmOiIMDE
 スタスタ
神使「おはようございます少女さん」
神様「ふぉ〜 ふぁ〜 よ〜」ノビー
少女「おはようございます・・・」
神使「神様? 朝の挨拶くらいきちんとして下さい」
神様「うひょ〜 見ろよ神使! 朝ご飯出来てる!」
少女「こんなもんで良いかしら?」
神使「申し訳ございません。 本来は居候である私達の仕事なのに・・・」
神様「達じゃない、お前の仕事だ腐れ犬ころ神使」
神使「・・・・・・」

73 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:14:31 ID:kmOiIMDE
少女「気にしないで下さい、料理するの好きなんで」
神様「私も! でも、あんま料理作らせてもらえないからな〜」
神使「この前10人病院に送ってましたよね」
少女「・・・・・・」
神様「それは私のせいじゃない!」
神使「本当ですか?」
神様「牡蠣だろ? 悪いのは牡蠣だろ? 私じゃないだろ?」
神使「神様が毒を盛っているのを見たとか色々と噂が立ってますよ?」
神様「なんだよそれ! めっちゃ犯罪じゃねーかよ!」
神使「しかも、それを見てほくそ笑んでたとか」
神様「私は悪魔かよ! いい加減にせーや」ムキー

74 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:15:52 ID:kmOiIMDE
神使「はいはい、分かりましたから落ち着いて下さい」
神様「神宮に帰ったら言いふらした犯人絶対見つけてやる・・・」グヌヌ
少女「・・・さめちゃうし、食べよ?」
神使「そうですね、すいません」
神様「そうだな、食べるか」
一同「いただきます」
神様「うまい!」パク パク
少女「ありがとう」

75 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:17:20 ID:kmOiIMDE
神使「少女さん、宮司さんがご入院されている病院というのは近いのですか?」
少女「バスで駅まで行って、そこから電車で30分くらいです」
神使「結構距離ありますね」
神様「都会?」モグモグ
少女「そこまで都会じゃないかな。 ここよりはずいぶん栄えているけど」
神使「そうだ、銀行に行きたいのですがここら辺にありますでしょうか?」
少女「ATMであれば駅前にあります」
神使「駅前ですか」
少女「日曜日も空いているんで病院に行く時に寄った方が良いと思います」
神使「そうですね。 お家賃の方はそれまでお待ち頂いてもよろしいですか?」
少女「気にしないで下さい」

76 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:18:45 ID:kmOiIMDE
神様「私も少しお金下ろそっかな〜」
神使「こっちへ来る前に通帳記帳して600円しか入ってなかったじゃないですか」
神様「・・・・・・」
神使「今日は少女さん学校ですよね?」
少女「はい。 18時頃には帰ります」
神様「留守は任せろ! ゲーム機ってある?」
少女「ごめん、ないかな」
神様「遊ぶ所って・・・」
少女「ない」
神様「ですよね〜 はい! 寝てます!」

77 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:20:11 ID:kmOiIMDE
神使「神様は他にやることないんですか?」
神様「巫女の仕事なら出来るぞ? お守りでも売るか!」
神使「なんですか、それ・・・ せめてお掃除とかっていう発想はないんですか?」
少女「あっ、バス来るまであと15分しかない。 急がなきゃ」
神様「じゃぁ、もう一杯だけご飯を」
少女「もう食べたの? 早いね・・・」
神様「神様なもので///」テレッ
神使「・・・・・・」
神様「・・・・・・」ゲシッ
神使「ちょ、何ですか? 何も言ってなじゃないですか」


78 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/20(土) 23:29:02 ID:kmOiIMDE
この神様夢に出てきた… 内容は覚えていない

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/21(日) 03:16:19 ID:A1.iLxPY
乙!

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/02/21(日) 14:52:07 ID:NHLg9DSs
乙乙

81 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/21(日) 21:50:08 ID:/ejTu7VM
ーーー 数日後・日曜日
神使「さてと、神様? そろそろ出ますけど準備良いですか?」
神様「おっけ〜」
神使「いや、ジャージはダメです」
神様「やっぱり?」
 ゴソゴソ
神使「この服でどうです?」
神様「おっ、いいね〜 かわゆい」
神使「あれ? こんな服ありましたっけ?」
神様「A子ちゃんからもらったお下がり〜」
神使「立場が逆じゃないですか? 明らかにA子ちゃんの方が年下ですよね?」
神様「・・・・・・」ゲシッ

82 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/21(日) 21:51:24 ID:/ejTu7VM
神使「お待たせしました」
少女「じゃぁ、いきましょうか」
 テク テク
神様「しかし、何もないね〜」
神使「神様? 失礼ですよ」
少女「でも、本当のことだし」ピタッ
神様・神使「?」

83 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/21(日) 21:52:50 ID:/ejTu7VM
神様「どったの? バス停ってもっと先でしょ?」
少女「あっ、休日だからバス予約制でココで乗せてくれるの」
神様「まじで! 家の前まで来てくれんの?」
 プップッー
神使「本当だ、来ましたね」
神様「でもバス? ワゴンだよねあれ」

84 : ◆8YCWQhLlF2:2016/02/21(日) 21:54:34 ID:/ejTu7VM
 ガラガラ
運転手「駅で良いの? 少女ちゃん」
少女「はい、おじいちゃんのお見舞いで」
運転手「そちらさんも?」
少女「はい、祖父の・・・ お知り合いの方達です」
神様「神様です」ドヤッ
運転手「・・・・・・」
神使「すいません。 さっ、面白くない冗談言っていないで早く乗って下さい」
神様「はぁ〜っ??」
運転手「他に予約無いから駅までノンストップで行くよ?」
少女「ありがとうございます」
 ブーン

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