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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part16
402 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/06(水) 00:36:28 ID:Ipk9nNmI
神使「でも焼き牡蠣にして食べますよ? 生はダメです」
猫神「そうだね〜」
神様「焼き牡蠣も最高だよね。 はぁ」ウットリ
猫神「それじゃ〜 浜焼きの準備しよっかね〜」
猫娘「はいニャ。 網焼きセット持ってくるニャ」
神使「お手伝いします」
猫娘「ありがとうございますニャ」
猫神「お〜い、神ちゃ〜ん」
神様「はぁ」ウットリ
神使「神様はしばらく使い物にならないと思います。 放っておきましょう」

403 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/04/11(月) 00:16:33 ID:2juU2XUQ
期待

404 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:04:58 ID:dHinQzDg
神様「あちちっ」パクパク
神使「神様、そんなに慌てて食べなくても大丈夫すよ」
猫娘「まだまだいっぱいあるニャ」
神様「ふぉもふぁもふん」モグモグ
神使「何言ってるんです?」
猫神「でも美味しいよね〜」
神使「本当に。 しかし凄い量ですね」
猫娘「ここら辺は養殖でいっぱい牡蠣が採れるニャ」

405 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:06:22 ID:dHinQzDg
神様「最高の環境だな、私もここで巫女として住み着こうかな〜」モグモグ
神使「神としてではないんですか?」
神様「神は猫神がいるし、神使も猫娘がいる。 巫女としてなら転勤許可がおりそうじゃん」
神使「なんでそこまで本気で考えているんですか・・・」
神様「はぁ〜 美味しいっ!」パクパク
猫娘「まだまだあるニャ」
猫神「保存できないし、全部食べてね〜」
神様「こんなに食べてもいいの〜 最高に幸せだよ〜」モグモグ

406 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:07:51 ID:dHinQzDg
ーーー 翌日
 チュンチュン
神使「神様? 朝ですよ?」ユサユサ
神様「ん〜 あと6時間・・・」モゾモゾ
神使「またそんなことを言って・・・ 朝食は牡蠣ご飯ですよ?」
神様「それを早く言えよ!」バサッ
神使「うわっ、なんで下着姿なんですか!」
神様「着るの忘れた。 それより牡蠣ご飯は?」
神使「下で猫娘さんが用意してくれてます」
神様「よっしゃ! 待ってろ牡蠣娘!!」タッタッタッ
神使「牡蠣娘って・・・ って神様? 服着てから出て下さい!!」


407 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:08:59 ID:dHinQzDg
 ダダダ
神様「朝は牡蠣ご飯と聞いた! どこだっ!!」ズサーッ
猫娘「ニャー!! 神様裸ニャ!」
神様「失礼な! 下着は着ているから裸では無い」
神使「神様ー! 服着て下さいよ」タッタッタッ
神様「着ないとダメか?」
神使「当たり前です」
猫神「神ちゃん、可愛い下着だね〜」
神様「照れるじゃないか〜///」クネクネ

408 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:11:13 ID:dHinQzDg
猫娘「朝ご飯はテーブルに用意してあります。ニャ」
神様「よし! 皆早く席に着け!」サッ
猫神「はいよ〜」スタスタ
神様「いいな? では、頂きます!!」
神使「なんで神様が仕切っているんですか・・・」
神様「うるせー犬」
猫神「じゃぁ食べようかね〜」
神様「いや〜 朝から牡蠣なんて幸せすぎるぞ」パクッ
猫娘「味はどうですかニャ?」
神様「ひゃーーー!! なんじゃこりゃー!!」

409 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:12:57 ID:dHinQzDg
猫神「あれ? 味、変だった〜?」
神様「これを作ったのは誰だ!」
猫娘「わたしです。ニャ・・・」
神様「猫娘よ」
猫娘「はい・・・」
神様「わたしのお嫁さんにならないか?」
猫娘「ニャニャ!?」
神使「くだらないこと言っていないで大人しく食べて下さい」
神様「んだよ、腐れ犬ころ」ゲシッ

410 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:14:12 ID:dHinQzDg
猫神「神ちゃん、相変わらずだね〜」
神使「猫娘さん、神様は美味しいものを食べるとテンションが変になるので気にしないで下さい」
神様「いや〜 うんめー」パクパク
神使「そうだ、神様?」
神様「ふぉん?」パクパク
神使「今日一日お手伝いをしたら、最終のフェリーでここを出ます」
神様「はぁ〜? 冗談だろ?」
神使「冗談を言ってどうするんですか・・・」

411 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:15:39 ID:dHinQzDg
神様「牡蠣は?」
神使「はい? すいません、言っている意味が分からないのですが」
神様「牡蠣食べれないじゃん」
神使「牡蠣を食べるために旅しているわけではございませんので・・・」
猫娘「神様とお別れニャ」
猫神「仕方ないね〜 神ちゃんも仕事だし」
神様「え? なんか皆ずいぶんとあっさりしてない? 引き留めないの?」
猫神「忙しそうだし、引き留めちゃ悪いよ〜」
猫娘「ニャ」
神様「・・・・・・そう」モグモグ

412 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:17:13 ID:dHinQzDg
神使「で、次の場所なのですが」
神様「どうせまた田舎なんだろ? 次は無人島か?」ハハッ
神使「吉祥寺です」
神様「!?」
神使「吉祥寺です」
神様「騙されません〜 どうせ田舎にある吉祥寺とかいうオチだろ?」
神使「東京にある吉祥寺です。 神様の行きたがっていた」
神様「え? 嘘だろ?」
神使「本当です」
神様「猫神、猫娘。 わたしを皆が待っている。 名残惜しいとは思うがお別れだ」
猫神「うん、がんばってね〜」

413 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:19:23 ID:dHinQzDg
神使「ちなみに猫神様からのご依頼で吉祥寺に行くんですよ?」
神様「はい?」
猫神「お友達の神が有給でお休みする間、神社を管理して欲しいって相談受けてて〜」
神使「そう言うことです。 神宮からも正式な代理神として委任も受けました」
神様「やったー! 吉・祥・寺! いえぇ〜い」
猫娘「凄く嬉しそうニャ」
神様「やっぱ猫神、お前は最高だよ!」
猫神「よかった〜 楽しんできてね〜」

414 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:20:52 ID:dHinQzDg
神様「でもさぁ、なんで私に相談の一つもなしにそんなのが決まるわけ?」
猫神「ごめんね〜 驚かせようと思ってさぁ〜」
神様「いや、猫神は良い。 問題は神宮が勝手に進めることだ」
神使「私には連絡ありましたよ?」
神様「だから、なんで私をすっ飛ばしてお前に連絡が行くんだよっ!」
神使「神宮に抗議します? 吉祥寺行きは白紙になると思いますが」
神様「やめて! 抗議なし! 従います」

415 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/13(水) 00:23:09 ID:dHinQzDg
猫神「それじゃ〜 神ちゃんよろしくね〜」
神様「任せろ! おしゃれでナウくてかわゆい神ちゃんになってくる!」
神使「そんな言葉向こうで使わないで下さいよ? 死語です」
神様「え?」
猫神「さて、それじゃ〜 そろそろ開店の準備しますかね〜」
猫娘「はいニャ」
神様「バッチグー!」

416 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:42:44 ID:HA2uwBac
ーーー 夕方
猫神「ありがとうございました〜」
猫娘「また来てニャ!」
 カランカラン
神様「いや〜 ちかれた!」
猫神「お疲れ〜 今日もいっぱい人来たね〜」
神使「神様はまたお客さんと喋ってただけですよね?」
神様「うるせー腐れ犬ころ!」ゲシッ
猫神「二人は今日のフェリーで帰るんだっけ〜」
神使「はい、バタバタして申し訳ございません」
猫神「いや〜 吉祥寺行きはこっちからのお願いだし〜」

417 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:43:43 ID:HA2uwBac
神様「楽しみだな〜 吉祥寺!」
神使「では神様、そろそろ出発しますか」
神様「もう少し休んでから行こうよ〜」
神使「最終のフェリーまでそんなに時間もございませんので・・・」
猫神「あっ、じゃぁこれ少ないけど〜」スッ
神様「?」
猫神「バイト代〜 はい、神ちゃんの分」
神様「そうだった! バイト代もらえるんだ」
猫神「こっちは神使君の分だね〜」スッ
神使「私も頂いてよろしいんですか?」
猫神「当たり前だよ〜」
猫娘「とっても助かったニャ」
神使「では、お言葉に甘えて。 ありがとうございます」

418 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:44:44 ID:HA2uwBac
猫神「道中は気をつけてね〜」
神使「猫神様、猫娘さん、お世話になりました」
猫神「こっちこそお店手伝ってもらって助かったよ〜」
猫娘「お世話になりました。ニャン」
神様「まっ、何かあったら連絡ちょ」
猫神「神ちゃんも、本当にありがとう〜」フカブカ
猫娘「ありがとうございます」フカブカ
神様「いや仕事だし、ケーキ食べたし、牡蠣食べたし、バイト代ももらったし・・・」
神使「神様? せっかくバイト代入ったのに申し訳ないのですがそのお金下さい」
神様「ぇ?」
神使「まだ借金残っていますので」
神様「・・・・・・」

419 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:45:18 ID:HA2uwBac
猫神「神ちゃん、相変わらずお金には縁が無いね〜」
神様「はぁ・・・ 本当だよ」シュン
神使「では、私達はここで」
猫娘「荷物は宅急便で送っておくニャ」
神使「どうぞよろしくお願いいたします」
神様「そうだ、猫娘」ゴソゴソ
猫娘「はいニャ」

420 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:46:42 ID:HA2uwBac
神様「これやる」スッ
猫娘「お守りですかニャ?」
神様「私が作ったヤツだからあんま御利益無いけど」
猫神「お〜 神ちゃんお手製のお守りだねぇ〜」
猫娘「ありがとうございます! ニャ」
猫神「大切にしなよ〜 神ちゃんのお守りは凄く貴重なんだから〜」
猫娘「はいニャ」
神様「古くて年季が入っているだけだ。 たいしたもんじゃない」
神使「では、向こうに着いたら一度ご連絡いたしますので」
猫神「うん、よろしくね〜」
神使「お世話になりました」
神様「じゃーねー」
 カランカラン

421 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:47:39 ID:HA2uwBac
猫娘「行っちゃいましたね」
猫神「そうだねぇ〜」
猫娘「お守り・・・ 大切にします」
猫神「そのお守り、たぶん神ちゃんがまだ神力使えたときに作った物だね〜」
猫娘「そうなんですか?」
猫神「うん。 私達神様の“神様”が作ってくれたお守りだよ〜」
猫娘「神様の神様・・・」
猫神「そう、神ちゃんは私達の神様だからね〜」
猫娘「・・・・・・」ギュッ


422 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:48:22 ID:HA2uwBac
ーーー 港
神使「神様、船とタラップの間に段差がありますから気をつけて乗って下さい」
神様「だから分かってるってんだよ! 痛てっ」ガクッ
神使「・・・・・・」
神様「・・・・・・」
神様「アチョ〜ッ!」ゲシッ
神使「え? なんで蹴られたんですか?」
神様「ん? なんとなく?」
神使「・・・・・・」

423 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:49:00 ID:HA2uwBac
神様「いや〜 でも吉祥寺か〜 楽しみだな〜」
神使「明日の夕方までには着きたいですね」
神様「は? 明日?」
神使「結構距離ありますので」
神様「新幹線なら夜には着くんじゃないの?」
神使「金銭的な問題がありまして・・・」
神様「ふ〜ん。 でも、どっかで一泊する方が高くない?」

424 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:52:05 ID:HA2uwBac
神使「各駅で行けるところまで行って夜は駅で泊まります」
神様「各駅? 駅で泊まるって野宿って事です?」
神使「そういう言い方もございますね。 廃神社でも良いですが」
神様「うそ〜!! マジで言ってんの?」
神使「はい」
神様「嫌ー! 帰る! 牡蠣娘の所に帰る」ジタバタ
神使「ダメです、ほら出航しますよ?」
神様「牡蠣娘ー! 助けてくれ〜」
 ボー
 ザバーン ザバーン
猫娘「ニャニャ! 神様の雄叫びが聞こえたニャ!」
猫神「ふふっ、本当だ〜」
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」#3 ーEND

425 : ◆8YCWQhLlF2:2016/04/15(金) 05:56:01 ID:HA2uwBac
ゆるゆるとしすぎて…
反省!(ドゲザ)

426 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/04/15(金) 12:58:29 ID:erg7OAeQ
乙!!!11!1

427 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/04/15(金) 15:58:12 ID:qioFCsoo
こういう雰囲気大好き

428 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/04/15(金) 17:48:03 ID:HV6jjhAQ
面白いので問題なし!

429 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/04/15(金) 21:42:05 ID:jT7Kt.JU
乙乙

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